JP4352627B2 - 受液器一体型冷媒凝縮器の搭載冷却構造 - Google Patents

受液器一体型冷媒凝縮器の搭載冷却構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷媒を凝縮する冷媒凝縮部と液冷媒を溜める受液器とが一体となった受液器一体型冷媒凝縮器の搭載冷却構造に関するものであり、特に高温雰囲気部に設置される受液器の冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の受液器一体型冷媒凝縮器の搭載冷却構造として、例えば特開2000−213825号公報に記載されたものがあり、この公報記載の従来技術では、圧縮機から吐出された過熱冷媒ガスを冷却して凝縮する冷媒凝縮部と、この冷媒凝縮部で凝縮した後の冷媒の気液を分離して液冷媒を溜める受液器との間に、冷媒凝縮部側の熱移動を受けないように隙間を有するとともに、一体に構成した受液器一体型冷媒凝縮器である。
【0003】
そして、この受液器一体型冷媒凝縮器を、上記隙間に走行風または送風機の送風空気が流通されるようにエンジンルーム内に搭載されているものである。また、この受液器一体型冷媒凝縮器の空気流れの下流側に、エンジン冷却水を冷却するラジエータを配置されるようにエンジンルーム内に搭載されている。
【0004】
これにより、エンジン、ラジエータ、冷媒凝縮部などの高温度雰囲気中に近接して搭載される受液器に対し、受液器が冷却されることで受液器内に溜められる液相冷媒が気化してしまうことを防止するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記公報では冷媒凝縮部やラジエータを効率よく冷却させるために、送風機が一体に結合されるファンシュラウドがラジエータ端部まで延長されてエンジンルーム内の空気流れを区画するように構成されている。しかしながら、冷媒凝縮部に近接設置される受液器には、冷媒凝縮部と受液器との隙間を通して送風空気が流れるものの、受液器の周囲には充分な送風空気が供給されず、受液器の冷却が不充分となる恐れがあった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、上記点を鑑みてなされたもので、既存のファンシュラウドの一端を受液器側まで延長させて覆いを増大させるという簡素な構造でもって、受液器の冷却性能を向上させることを可能とした受液器一体型冷媒凝縮器の搭載冷却構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1ないし請求項5に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、圧縮機(1)から吐出された過熱冷媒ガスを冷却して凝縮する冷媒凝縮部(2a)と、冷媒凝縮部(2a)で凝縮した後の冷媒の気液を分離して液冷媒を溜める受液器(2b)とを一体に構成する受液器一体型冷媒凝縮器の搭載冷却構造において、
冷媒凝縮部(2a)を冷却する送風空気を送風する送風手段(200)と、この送風手段(200)の送風空気が冷媒凝縮部(2a)を迂回することなく冷媒凝縮部(2a)に流通されるように設けられたファンシュラウド(230)とを備え、送風手段(200)が冷媒凝縮部(2a)および受液器(2b)の空気流れの上流側または下流側に配置されるとともに、送風手段(200)によって送風する送風空気により冷媒凝縮部(2a)および受液器(2b)が冷却されるように、ファンシュラウド(230)が送風手段(200)の周囲から受液器(2b)まで連続的に延びて形成されていることを特徴としている。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、ファンシュラウド(230)の形状を受液器(2b)が冷却されるように、ファンシュラウド(230)が送風手段(200)の周囲から受液器(2b)まで連続的に延びて形成させることにより、例えば樹脂材などの一体成形で形成する既存のファンシュラウド(230)を従来冷媒凝縮部(2a)のみを覆っていたものを、一端を受液器(2b)側に延長させるなどにより受液器(2b)の一部を覆うことで容易に送風通路を形成できるため、部品コストがほぼ同等で対処でき別体の部品を必要としない。
【0009】
また、特に、送風手段(200)が冷媒凝縮部(2a)および受液器(2b)の空気流れの上流側に配置される空気流れが押し込み方式による配置のときには、吸込み方式と比べて比較的低温の外気を導入できるとともに、送風空気の風速が早いため、回りの熱気の吸込みが少なく受液器(2b)の冷却性能が向上する。これにより、夏季の高温時においても、受液器(2b)内の気液分離部の容積を上方空間に至るまで液冷媒の貯溜空間として有効利用できる。従って、受液器(2b)の断面積を小さくしても気液分離作用を十分に発揮できる。
【0010】
請求項2に記載の発明では、ファンシュラウド(230)は、冷媒凝縮部(2a)を覆う一端が受液器(2b)の外周部の一部を覆うように延びて、一端と外周部との間に送風通路(37)を形成することを特徴としている。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、例えば受液器(2b)の外周部の一部を覆うように延びて、一端と外周部との間に送風通路(37)が設けられるように、ファンシュラウド(230)を形成することにより、受液器(2b)に送風空気が送風され受液器(2b)の外周部を冷却させることができる。これにより、従来冷媒凝縮部(2a)と受液器(2b)との間に、所定の第1隙間(36)を有するように一体に構成されていたものから第1隙間(36)を不要としても良い。
【0012】
請求項3に記載の発明では、圧縮機(1)から吐出された過熱冷媒ガスを冷却して凝縮する冷媒凝縮部(2a)と、この冷媒凝縮部(2a)で凝縮した後の冷媒の気液を分離して液冷媒を溜める受液器(2b)とを一体に構成する受液器一体型冷媒凝縮器の搭載冷却構造において、
冷媒凝縮部(2a)を冷却する送風空気を送風する送風手段(200)と、この送風手段(200)の送風空気が冷媒凝縮部(2a)を迂回することなく冷媒凝縮部(2a)に流通されるように設けられたファンシュラウド(230)とを備え、冷媒凝縮部(2a)と受液器(2b)との間に所定の第1隙間(36)を有するように一体に構成され、冷媒凝縮部(2a)および受液器(2b)の空気流れの上流側または下流側に送風手段(200)が配置されるとともに、送風手段(200)によって送風する送風空気により第1隙間(36)に送風されるように、ファンシュラウド(230)が送風手段(200)の周囲から受液器(2b)まで連続的に延びて形成されていることを特徴としている。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、冷媒凝縮部(2a)と受液器(2a)との間に所定の第1隙間(36)を有するように一体に構成され、送風空気によりその第1隙間(36)に送風されるようにファンシュラウド(230)が送風手段(200)の周囲から受液器(2b)まで連続的に延びて形成されることにより、冷媒凝縮部(2a)からの受熱が防止できるとともに、受液器(2b)の外周部の一部が冷却されるため、上記請求項1と同じ効果を奏でることができる。
【0014】
請求項4に記載の発明では、ファンシュラウド(230)は、冷媒凝縮部(2a)を覆う一端が受液器(2b)の外周部側に達するように延びることを特徴としている。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、ファンシュラウド(230)を受液器(3)の外周部側に達するように延びることにより、上記第1隙間(36)に送風空気が送風され冷媒凝縮部(2a)からの受熱が防止できるとともに、受液器(2a)の外周部の一部を冷却できる。
【0016】
請求項5に記載の発明では、ファンシュラウド(230)は、冷媒凝縮部(2a)を覆う一端が受液器(2b)の外周部の一部まで延びて、一端と外周部との間に送風通路(37)を形成することを特徴としている。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、ファンシュラウド(230)を受液器(3)の外周部の一部まで延びて、一端と外周部との間に送風通路(37)を形成することにより、上記送風通路(37)に送風空気が送風され冷媒凝縮部(2a)からの受熱が防止できるとともに、送風通路(37)に送風される送風空気により受液器(2b)の外周部の一部を冷却できる。
【0018】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図1および図2に基いて説明する。まず、図1は、本発明を自動車用空調装置における冷凍サイクルに適用した受液器一体型冷媒凝縮器の全体構成を示している。この自動車用空調装置の冷凍サイクルは、圧縮機1、受液器一体型冷媒凝縮器2、サイトグラス3、減圧手段である温度作動式膨張弁4、および空調空気を冷却する冷却手段としての冷媒蒸発器5を、金属製パイプまたはゴム製パイプよりなる冷媒配管によって順次接続した閉回路より構成されている。
【0020】
圧縮機1は、自動車のエンジンルーム(図示せず)内に設置された走行用エンジンにベルトと動力断続手段である電磁クラッチ1aを介して連結されている。この圧縮機1は、電磁クラッチ1aが接続状態となり、エンジンの回転動力が伝達されると、冷媒蒸発器5下流側よりガス冷媒を吸入、圧縮して、高温高圧の過熱ガス冷媒を受液器一体型冷媒凝縮器2へ吐出する。
【0021】
次に、受液器一体型冷媒凝縮器2は、圧縮機1から吐出した冷媒を冷却して気相冷媒を凝縮(液化)する凝縮部2aと、この凝縮部2aから流出する冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して、冷凍サイクル中の余剰冷媒を液相冷媒として蓄えるとともに、液相冷媒を流出する受液器(レシーバ)2bと、受液器2bから流出する液相冷媒を冷却して冷媒の過冷却度(サブクール)を高める過冷却部(サブクーラ)2cとの3者を一体化したもので構成している。なお、受液器一体型凝縮器2の詳細については、後述する。
【0022】
次に、サイトグラス3は、過冷却部2c から流出した冷媒の気液状態を観察して、冷凍サイクル内の封入冷媒量の過不足を点検するものであって、点検者が見やすい場所に架装されている。
【0023】
そして、温度作動式膨張弁4は、冷媒蒸発器5の冷媒入口部側に接続され、過冷却部2cおよびサイトグラス3から流出した高温高圧の液冷媒を断熱膨張して低温低圧の気液二相の霧状冷媒にする減圧手段として作動するもので、冷媒蒸発器5の冷媒出口部の冷媒過熱度を所定値に維持するよう弁開度を自動調整するようになっている。冷媒蒸発器5は、温度作動式膨張弁4の下流側と圧縮機1との間に接続され、温度作動式膨張弁4より内部に流入した気液二相状態の冷媒を空調用送風機(図示せず)により送風される室外空気または室内空気と熱交換させて冷媒を蒸発させ、その蒸発潜熱により送風空気を冷却する冷却手段として働く。なお、冷媒蒸発器5は、車室内に設置される空調ユニット(図示せず)のケース内に設けられる。次に、受液器一体型凝縮器2について述べる。
【0024】
受液器一体型冷媒凝縮器2は、所定間隔を開けて配置された一対のヘッダタンク、すなわち、第1、第2ヘッダタンク21、22を有し、この第1、第2ヘッダタンク21、22は上下方向に略円筒状に延びる形状になっている。この第1、第2ヘッダタンク21、22の間に熱交換用のコア部23を配置している。本実施形態の受液器一体型冷媒凝縮器2は、一般にマルチフロータイプと称されているものであって、コア部23は第1、第2ヘッダタンク21、22の間で、水平方向に冷媒を流す偏平チューブ24を多数並列配置し、この多数の偏平チューブ24の間にコルゲートフィン25を介在して接合している。偏平チューブ24の一端部は第1ヘッダタンク21内に連通し、他端部は第2ヘッダタンク22内に連通している。
【0025】
そして、一方の(第1)ヘッダタンク21の上端側に冷媒の入口側配管ジョイント(冷媒入口部)26を配置し接合しており、また、下端側に冷媒の出口側配管ジョイント(冷媒出口部)27を配置し接合している。さらに、本実施形態においては、第1ヘッダタンク21内に第1、第2の2枚のセパレータ28a、28bを配置するとともに、第2ヘッダタンク22内に第3、第4の2枚のセパレータ29a、29bを配置している。これにより、第1、第2ヘッダタンク21、22の内部をそれぞれ上下方向に複数(3個づつ)の空間21a、21b、21c、22a、22b、22cに仕切っている。従って、入口側配管ジョイント26からの冷媒を第1、第2ヘッダタンク21、22とコア部23との間で蛇行状に流通させる。
【0026】
ここで、第1ヘッダタンク21内の上方側の第1セパレータ28aに対して第2ヘッダタンク22内の上方側の第3セパレータ29aの高さは低くしてあるが、第1ヘッダタンク21内の下方側の第2セパレータ28bと第2ヘッダタンク22内の下方側の第4セパレータ29bは同一高さに配置してある。また、第2ヘッダタンク22側には、冷媒の気液を分離して液冷媒を蓄える受液器2bが一体に構成されている。この受液器2bも略円筒形状であり、第2ヘッダタンク22の外面側方(コア部23と反対側の部位)に配置され、第2ヘッダタンク22の外面に一体に接合される。
【0027】
因みに、圧縮機1から吐出した冷媒は、入口側配管ジョイント26から第1ヘッダタンク21の空間21aに流入した後、偏平チューブ24を流通して第2ヘッダタンク22の空間22aに向けて流通する。そして、空間22aにてその流通の向きを180°転向して第1ヘッダタンク21の空間21bに向けて流通し、さらに流通の向きを180°転向して第2ヘッダタンク22の空間22bに向けて流通して、第2ヘッダタンク22と受液器2bとを連通する第1連通部31から受液器2b内に流入する。そして、第1連通部31の下方に形成された第2連通部32から第2ヘッダタンク22の空間22c、第1ヘッダタンク21の空間21cおよび出口側配管ジョイント27を経て流通するようになっている。
【0028】
なお、上記凝縮部2a、受液器2bおよび過冷却部2cの各部はアルミニュウム材で成形され、一体ろう付けにて組付けられている。また、これらのうちで、第2ヘッダタンク22は、偏平チューブ24の端部が接合され、支持される略断面半円状の第1プレート221を有し、この第1プレート221に略断面半円状の第2プレート222を接合することにより、略円筒状の形状を構成している。そして、第2ヘッダタンク22の上下両端部はキャップ部材223、224により閉塞される。
【0029】
一方、受液器2bは、略円筒状の形状に構成された胴体部33を有しており、この胴体部33の両端部には、上端部を閉塞する第1キャップ34と下端部を閉塞する第2キャップ35が設けられ、第1キャップ34は一端が第2プレート222に接合されている。また、胴体部33には第2ヘッダタンク22の空間22bと連通する第1連通部31と第2ヘッダタンク22の空間22cと連通する第2連通部32とが設けられ、第2ヘッダタンク22と接合されている。
【0030】
これにより、受液器2bは、第2ヘッダタンク22の外面側と胴体部33との間に所定の第1隙間36を有して第2ヘッダタンク22に固定されている。
【0031】
次に、本発明の要部である受液器一体型凝縮器2の車両への搭載冷却構造について図2(a)および図2(b)に基づいて説明する。まず、図2(a)は、エンジンEが搭載されたエンジンルームを側面側から見た図であり、図2(b)は、上面側から見た図である。110はエンジンの冷却水を冷却するラジエータ100のラジエータコアであり、120はラジエータ100のタンクである。そして、ラジエータ100は、受液器一体型凝縮器2より空気流れ下流側に配設されているとともに、受液器一体型凝縮器2の空気流れ上流側には、ラジエータコア110および受液器一体型凝縮器2に空気を送風する送風手段である送風機200が配設されている。因みに、送風機200は、軸流ファン210および軸流ファン210を回転駆動する電動モータ220から構成されている。
【0032】
また、送風機200は樹脂製のファンシュラウド230を介して受液器一体型凝縮器2およびラジエータ100に固定されている。ここで、ファンシュラウド230とは、周知のごとく、送風機200と受液器一体型凝縮器2などの熱交換器との隙間を閉塞することにより、送風機200の送風空気が熱交換器を迂回することなく、確実に熱交換器を流通するようにするものである。
【0033】
ところで、本実施形態のファンシュラウド230の形状は、図2(b)に示すように、一端が受液器一体型凝縮器2の第1ヘッダタンク21側のコア部23を覆うように形成されており、他端が受液器一体型凝縮器2の第2ヘッダタンク22および受液器2bの外面側と所定の第2隙間37を有して受液器2bの一部を覆うように形成させている。
【0034】
これにより、ファンシュラウド230は、図中に示す矢印a、bに示すように、受液器一体型凝縮器2の第2ヘッダタンク22と受液器2bとの間に形成された第1隙間36および上述した第2隙間37が送風通路となってエンジンルーム内に流入した空気を通過させるとともに、受液器一体型凝縮器2およびラジエータ100にエンジンルーム内に流入した空気を通過させるように搭載されている。なお、130はラジエータ100と受液器一体型凝縮器2との隙間を密閉するパッキンであり、このパッキン130はウレタン等の弾性変形可能、かつ、断熱性に優れた材料にて形成されている。
【0035】
次に、本実施形態の特徴を説明する。本実施形態に係る受液器一体型凝縮器2の車両への搭載冷却構造によれば、受液器一体型凝縮器2の第2ヘッダタンク22と受液器2bとの間に第1隙間36およびファンシュラウド230と受液器2bとの間に第2隙間37を有しているので、それらの隙間36、37が送風通路となって送風空気が通過するために受液器2bが冷却される。従って、受液器2b内の液相冷媒が気化してしまうことを抑制できるので、成績係数及び冷凍能力が悪化することを抑制することができる。
【0036】
また、受液器一体型凝縮器2の上流側に送風機200を配設したので、送風機200の送風空気又は車両走行時の走行風が第1隙間36および第2隙間37を通過するので、受液器2bを冷却することができ、受液器2b内の液相冷媒が気化してしまうことをさらに抑制できる。
【0037】
また、送風機200が受液器一体型凝縮器2およびラジエータ100に対して押し込み方式となるため、比較的低温の外気を導入できるとともに、一般的に送風機200を受液器一体型凝縮器2およびラジエータ100に対して下流側に配設する吸込み方式と比べて、送風空気の風速が早いため、特にアイドリング運転時などの車両停止時においては、凝縮部2aからの熱の回り込みがなく受液器2bを冷却することができるため冷却効果が大きい。従って、受液器2b内の気液分離部の容積を上方空間に至るまで液冷媒の貯溜空間として有効利用できるため、受液器2b内の断面積を小さくしても気液分離作用を十分に発揮できる。
【0038】
(第2実施形態)
以上の第1実施形態では、ファンシュラウド230の形状を、一端が第1ヘッダタンク21側のコア部23を覆うように形成されており、他端が第2ヘッダタンク22および受液器2bの外面側と所定の第2隙間37を有して受液器2bの一部を覆うように形成する搭載冷却構造について説明したが、これに限らず、ファンシュラウド230の形状の他端側を受液器2bの外周部側に達するように形成させても良い。
【0039】
すなわち、図3(a)に示すように、送風空気がの一端がコア部23を覆い、他端側を、第1隙間36に送風空気が通過するように、例えば受液器2bの外周部までに到達するように形成することで第1隙間36に送風空気が送風できる。これにより、送風空気が図中の矢印bに示すように通過することで受液器2bが冷却される。
【0040】
また、図3(b)に示すように、ファンシュラウド230の端部と受液器2bの外周部との間に第3隙間37aを有するようにファンシュラウド230を形成することでも良い。これにより、送風空気が図中の矢印b、cに示すように通過することで受液器2bが冷却される。
【0041】
(第3実施形態)
以上の実施形態では、受液器一体型凝縮器2の第2ヘッダタンク22と受液器2bとの間に第1隙間36を有し、その第1隙間36に送風空気を通過させるようにファンシュラウド230の形状を形成させたが、これに限らず、第1隙間36を極力小さくして第2隙間37のみでも良い。
【0042】
すなわち、図4に示すように、ファンシュラウド230の形状を第2ヘッダタンク22および受液器2bの外面側と所定の第2隙間37を有して受液器2bの一部を覆うように形成することでも良い。これにより、送風空気が図中の矢印aで示すように通過することで受液器2bが冷却される。
【0043】
(第4実施形態)
以上の実施形態では、受液器一体型凝縮器2の下流側にラジエータ100を搭載した搭載冷却構造について説明したが、ラジエータ100と別体に搭載する受液器一体型凝縮器2の搭載冷却構造についても適用されるものである。
【0044】
すなわち、図5(a)および図5(b)に示すように、図2(a)および図2(b)において、第1実施形態で説明した中で、ラジエータ100とパッキン130の二つの部品を取り除いたものである。これによると、送風空気が図中の矢印a、bに示すように通過することで受液器2bが冷却される。
【0045】
(第5実施形態)
以上の実施形態では、受液器一体型凝縮器2の上流側に送風機200を配設した空気流れが押し込み方式の搭載冷却構造について説明したが、これに限らず、受液器一体型凝縮器2の下流側に送風機200を配設した吸込み方式にも適用できる。すなわち、図6(a)に示すように、受液器一体型凝縮器2およびラジエータ100の下流側にファンシュラウド230が配設された場合で、ファンシュラウド230の一端を受液器2bの外周部を覆うように形成したものである。これによると、送風空気が図中の矢印a、bに示すように通過することで受液器2bが冷却される。
【0046】
また、図6(b)に示すように、受液器一体型凝縮器2の下流側にファンシュラウド230が配設された場合で、ファンシュラウド230の一端を受液器2bの外周部側に達するように形成したものである。これによると、送風空気が図中の矢印bに示すように通過することで受液器2bが冷却される。
【0047】
(他の実施形態)
以上の実施形態の受液器一体型凝縮器2は、凝縮部2a、受液器2bおよび過冷却部2cの3者が一体に構成していたが、これに限らず、過冷却部2cを切り離して独立に構成するタイプの受液器一体型凝縮器に本発明を適用できる。この場合には、第2ヘッダタンク22に設けた出口側配管ジョイント27を廃止して、その代用として受液器2bにその内部の液冷媒を流出させる出口側配管ジョイントを設け、この出口側配管ジョイントからの液冷媒を配管を介して過冷却部に流入させるようにすれば良い。
【0048】
また、過冷却部2cを有しない冷凍サイクルにおいても本発明は適用できるのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における受液器一体型凝縮器2を示す正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態における(a)は受液器一体型凝縮器2の車両への搭載冷却構造を示す側面図、(b)は搭載冷却構造を示す平面図である。
【図3】(a)および(b)は本発明の第2実施形態における受液器一体型凝縮器2の搭載冷却構造を示す平面図である。
【図4】本発明の第3実施形態における受液器一体型凝縮器2の搭載冷却構造を示す平面図である。
【図5】第4実施形態における(a)は受液器一体型凝縮器2の車両への搭載冷却構造を示す側面図、(b)は搭載冷却構造を示す平面図である。
【図6】(a)および(b)は本発明の第5実施形態における受液器一体型凝縮器2の搭載冷却構造を示す平面図である。
【符号の説明】
1…圧縮機
2a…凝縮部(冷媒凝縮部)
2b…受液器
36…第1隙間
37…第2隙間(送風通路)
200…送風機(送風手段)
230…ファンシュラウド

Claims (5)

  1. 圧縮機(1)から吐出された過熱冷媒ガスを冷却して凝縮する冷媒凝縮部(2a)と、前記冷媒凝縮部(2a)で凝縮した後の冷媒の気液を分離して液冷媒を溜める受液器(2b)とを一体に構成する受液器一体型冷媒凝縮器の搭載冷却構造において、
    前記冷媒凝縮部(2a)を冷却する送風空気を送風する送風手段(200)と、
    前記送風手段(200)の送風空気が前記冷媒凝縮部(2a)を迂回することなく前記冷媒凝縮部(2a)に流通されるように設けられたファンシュラウド(230)とを備え、
    前記送風手段(200)が前記冷媒凝縮部(2a)および前記受液器(2b)の空気流れの上流側または下流側に配置されるとともに、前記送風手段(200)によって送風する送風空気により前記冷媒凝縮部(2a)および前記受液器(2b)が冷却されるように、前記ファンシュラウド(230)が前記送風手段(200)の周囲から前記受液器(2b)まで連続的に延びて形成されていることを特徴とする受液器一体型冷媒凝縮器の搭載冷却構造。
  2. 前記ファンシュラウド(230)は、前記冷媒凝縮部(2a)を覆う一端が前記受液器(2b)の外周部の一部を覆うように延びて、前記外周部との間に送風通路(37)を形成することを特徴とする請求項1に記載の受液器一体型冷媒凝縮器の搭載冷却構造。
  3. 圧縮機(1)から吐出された過熱冷媒ガスを冷却して凝縮する冷媒凝縮部(2a)と、前記冷媒凝縮部(2a)で凝縮した後の冷媒の気液を分離して液冷媒を溜める受液器(2b)とを一体に構成する受液器一体型冷媒凝縮器の搭載冷却構造において、
    前記冷媒凝縮部(2a)を冷却する送風空気を送風する送風手段(200)と、
    前記送風手段(200)の送風空気が前記冷媒凝縮部(2a)を迂回することなく前記冷媒凝縮部(2a)に流通されるように設けられたファンシュラウド(230)とを備え、
    前記冷媒凝縮部(2a)と前記受液器(2b)との間に所定の第1隙間(36)を有するように一体に構成され、前記冷媒凝縮部(2a)および前記受液器(2b)の空気流れの上流側または下流側に送風手段(200)が配置されるとともに、前記送風手段(200)によって送風する送風空気により前記第1隙間(36)に送風されるように前記ファンシュラウド(230)が前記送風手段(200)の周囲から前記受液器(2b)まで連続的に延びて形成されていることを特徴とする受液器一体型冷媒凝縮器の搭載冷却構造。
  4. 前記ファンシュラウド(230)は、前記冷媒凝縮部(2a)を覆う一端が前記受液器(2b)の外周部側に達するように延びることを特徴とする請求項3に記載の受液器一体型冷媒凝縮器の搭載冷却構造。
  5. 前記ファンシュラウド(230)は、前記冷媒凝縮部(2a)を覆う一端が前記受液器(2b)の外周部の一部まで延びて、前記一端と前記外周部との間に送風通路(37)を形成することを特徴とする請求項3に記載の受液器一体型冷媒凝縮器の搭載冷却構造。
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