JP4773686B2 - 車両用凝縮器およびこれを備えた車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用凝縮器およびこれを備えた車両用空気調和装置 Download PDF

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Description

本発明は、特に電気自動車や燃料電池自動車に用いられて好適な車両用凝縮器およびこれを備えた車両用空気調和装置に関するものである。
一般に、ガソリン自動車等の乗用車に用いられる車両用空気調和装置の凝縮器は、車両の前方すなわちフロントグリルの後方に設けられる。そして、凝縮器は、ラジエータの前方に設けられる。このようにラジエータの前方に凝縮器を配置すると、凝縮器において凝縮熱を取り込んで温度上昇した空気がラジエータに流入することになり、ラジエータにおける冷却が効果的に行われない。
これを回避するため、凝縮器をラジエータの前方とは別の位置に配置することが考えられる。
これに関連する技術として、下記特許文献1に記載されているように、バス用の凝縮器ではあるが、ラジエータの前方とは別の位置に水平に配置された凝縮器が提案されている。
特開2000−318429号公報(段落[0013]〜[0014],及び図1)
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術は、液冷媒を貯留するレシーバを凝縮器とは別体として側方に配置するようになっている。これでは、スペースを多くとってしまう。
特に、乗用車に対して凝縮器を水平配置する場合を考慮すると、エンジンルーム内の配置上、ボンネット直下に設置せざるを得ない。そうすると、スペースの制限がかなり厳しくなり、レシーバ(受液器)を凝縮器と別体に配置することは困難となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、凝縮器と受液器とをスペース効率良く配置した車両用凝縮器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用凝縮器は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる車両用凝縮器は、車両のフロント部の上方に略水平に配置され、管状の第1ヘッダと、該第1ヘッダに対向配置された管状の第2ヘッダと、これらヘッダ間に冷媒が流れるように接続され、流過する冷媒を外部流体と熱交換させるコア部と、を備え、前記各ヘッダ間で冷媒が往復するように複数の冷媒経路が設けられ、これら冷媒経路を流れる冷媒を凝縮させる車両用凝縮器において、前記各ヘッダ間には、前記コア部に隣接して配置されて前記冷媒経路の一部を形成すると共に、凝縮された冷媒が貯留する受液部が設けられ、該受液部の冷媒管の厚さは、前記コア部の冷媒管の厚さよりも薄くされていることを特徴とする。
ヘッダ間に冷媒経路の一部を形成する受液部を設けたので、受液部付きの凝縮器が実現される。これにより、凝縮器の外部に別途受液器を設ける構成に比べて、コンパクトな構造が提供される。
受液部は、ヘッダ間に設けられて冷媒経路の一部を形成するので、受液部においても外部流体との熱交換が行われることになり、より冷媒の凝縮が進行することになり、さらには液冷媒に対して過冷却をつけることができる。
さらに、同様にヘッダ間に設けられたコア部と接合される構造にすれば、放熱性能の良いコア部を通して凝縮熱を排出することができるので、より冷媒の凝縮および過冷却が進行することになる。
ここで、「車両のフロント部」とは、車室空間よりも前方の領域、具体的にはボンネット下方の領域を意味する。
また、本発明の車両用凝縮器は、前記受液部の冷媒流れ下流側に、前記コア部とは別の第2コア部が設けられていることを特徴とする。
受液部の冷媒流れ下流側に第2コア部を設けることとしたので、受液部から流出した液冷媒が第2コア部でさらに冷却され、過冷却をつけることができる。これにより、冷凍能力が増大する。
また、本発明の車両用凝縮器によれば、前記受液部は、冷媒流路が折り返された往復流路を備えていることを特徴とする。
受液部に往復流路を設けて冷媒流路を長くとることとしたので、より多くの冷媒を凝縮液化させることが可能になる。
往復流路を設けるには、例えば、受液部内に仕切り壁を設置すればよい。
また、本発明の車両用凝縮器によれば、前記受液部は、押し出し成形またはろう付けにより接合されていることを特徴とする。
押し出し成形により製造すれば、板材からの成形に比べて部品成形コストを低く抑えることができる。また、押し出し成形によれば、冷媒の漏れを防ぐことができる。
ろう付けにより製造すれば、受液部をコア部と同一の工程でヘッダに接合することができるので、工数を低減することができる。
本発明の車両用凝縮器は、車両のフロント部の上方に略水平に配置され、冷媒入口部を有する管状の第1ヘッダと、該第1ヘッダに対向配置されると共に冷媒出口部を有する管状の第2ヘッダと、これらヘッダ間に冷媒が流れるように接続され、流過する冷媒を外部流体と熱交換させるコア部と、を備えた、冷媒を凝縮させる車両用凝縮器において、前記第2ヘッダの下面に対して、前記冷媒出口部に接続されると共に、凝縮された冷媒が貯留する受液部が取り付けられていることを特徴とする。
第2ヘッダの冷媒出口部から冷媒が受液部に流れ込む。この第2ヘッダの下面に対して受液部が取り付けられているので、第2ヘッダ近傍に受液部が設置されることになり、コンパクトな受液部付き凝縮器が構成されることになる。
ここで、「車両のフロント部」とは、車室空間よりも前方の領域、具体的にはボンネット下方の領域を意味する。
また、本発明の車両用凝縮器は、前記第2ヘッダと前記受液部とが一体構造とされていることを特徴とする。
第2ヘッダと受液部とが一体構造とされているので、コンパクトな受液部付きの凝縮器が構成されることとなる。
ここで、「一体構造」とは、管状の第2ヘッダと管状の受液部とを例えばろう付けにより一体接合する構造や、同一配管に第2ヘッダ用空間と受液部用空間とが形成された構造などが挙げられる。
また、本発明の車両用凝縮器は、前記受液部の下端近傍に、液冷媒出口が設けられていることを特徴とする。
受液部において凝縮した液冷媒は、受液部の下端近傍に貯留する。液冷媒は、この下端近傍に設けられた液冷媒出口から流出するので、ガス冷媒を含まない液冷媒のみを下流側の膨張弁および蒸発器へと送り込むことができる。これにより、膨張過程および蒸発過程が十分に行われ、冷房性能が向上する。
また、本発明の車両用凝縮器は、車両のフロント部の上方に略水平に配置され、冷媒入口部を有する管状の第1ヘッダと、該第1ヘッダに対向配置されると共に冷媒出口部を有する管状の第2ヘッダと、これらヘッダ間に冷媒が流れるように接続され、流過する冷媒を外部流体と熱交換させるコア部と、を備えた、冷媒を凝縮させる車両用凝縮器において、前記第2ヘッダの前記冷媒出口部に接続され、凝縮された冷媒が貯留する受液配管を備えていることを特徴とする。
第2ヘッダの冷媒出口部に接続された配管を受液配管とし、この受液配管に液冷媒を貯留することとしたので、第2ヘッダの冷媒出口に接続される配管と受液部とを兼用させることができる。これにより、コンパクトな受液部付き凝縮器を提供することができる。
なお、受液配管としては、この受液配管の下流側に接続され膨張手段へと導かれる配管よりも大きい内径を有する配管として、より多くの液冷媒を貯留しうるようにすることが好ましい。
ここで、「車両のフロント部」とは、車室空間よりも前方の領域、具体的にはボンネット下方の領域を意味する。
また、本発明の車両用凝縮器によれば、前記受液配管は、略水平に配置されていることを特徴とする。
受液配管が略水平に配置されているので、受液配管に導かれた冷媒は、即座に受液配管外に流出することなく、受液配管において長く滞留することになる。これにより、冷媒の凝縮を促進し、より多くの液冷媒を貯留することができる。
また、本発明の車両用空気調和装置は、冷媒を圧縮する圧縮手段と、圧縮された冷媒を凝縮させる上記車両用凝縮器と、凝縮された冷媒を膨張させる膨張手段と、膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器と、を備えていることを特徴とする。
液冷媒を貯留する受液部または受液配管を備えたコンパクトな車両用凝縮器とされているので、エンジンルーム内の配置を選ばない設計上有利な車両用空気調和装置を提供することができる。
受液部または受液配管を凝縮器と一体に取り付けることとしたので、スペース効率のよいコンパクトな車両用凝縮器およびこれを備えた車両用空気調和装置を提供することができる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態について、図1〜図3を用いて説明する。
図1は、電気自動車1を前方からみた斜視図である。
電気自動車1のボンネット2には、車両前方から外気を取り込むエアダクト3が設けられている。このエアダクト3から取り込まれた外気は、ボンネット2直下に設置された凝縮器5へと流れ込むようになっている。
凝縮器5は、電気自動車1のフロント部、すなわち車室空間Sよりも車両前方に配置されている。
凝縮器5は、車両用空気調和装置に用いられ、冷媒を凝縮液化させるものである。すなわち、圧縮機(図示せず)によって圧縮された高圧ガス冷媒が凝縮器5へと導かれ、凝縮器5において外気(空気)と熱交換して凝縮液化する。凝縮液化した液冷媒は、下流側の膨張弁(膨張手段:図示せず)へと導かれ、減圧される。膨張手段によって減圧された液冷媒は、蒸発器(図示せず)へと導かれ、蒸発する。液冷媒が蒸発器において蒸発する際に、蒸発器を通過する空気から熱を奪うことによってこの空気が冷却されて、車室内の空調が行われる。
凝縮器5は、図1(b)に示されているように、略水平に配置されており、好ましくは前方5fを下方にして所定角度αだけ傾けられた状態で配置されている。傾ける角度αとしては、0°〜45°の範囲で適宜設定される。
なお、電気自動車1のフロントグリルの後方には、ラジエータ7が配置されている。このラジエータは、電気自動車のモータ等の発熱機器を冷却した冷却水を空冷するものである。
上述のように配置された凝縮器5について、図2を参照して詳述する。
凝縮器5は、冷媒入口部10aを有する第1ヘッダ10と、冷媒出口部11aを有する第2ヘッダ11と、これらヘッダ10,11間に設けられた略平板状のコア部12と、を有している。
第1ヘッダ10は、管状とされており、内部に冷媒が流れるようになっている。この第1ヘッダ10の内部には、冷媒経路を形成するために、複数の隔壁10b,…が設けられている。
第2ヘッダ11は、第1ヘッダ10に対して対向して略平行に配置されている。この第2ヘッダ11は、第1ヘッダ10と同様に、管状とされており、内部に冷媒が流れるようになっている。この第2ヘッダ11の内部には、冷媒経路を形成するために、複数の隔壁11b,…が設けられている。
コア部12は、冷媒流れからみて上流側に位置する第1コア部12aと、下流側に位置する第2コア部12bとを有している。
コア部12は、冷媒が流れる冷媒流路が形成された複数のチューブ14と、これらチューブ14間に設けられたフィン15とから構成されている。複数のチューブ14は、両ヘッダ10,11間を連結しており、これにより、両ヘッダ10,11間で冷媒を往復させるようになっている。
両ヘッダ10,11に設けられた隔壁10b,11bによって蛇行状の冷媒経路が規定されており、図において白抜き矢印で示したような往復の冷媒経路がコア部12を介して設定されている。例えば、図2では、第1コア部12aにおいて1.5往復(3パス)の冷媒経路が設定されており、第2コア部12bにおいて0.5往復(1パス)の冷媒経路が設定されている。
第1コア部12aと第2コア部12bとの間には、受液器(受液部)17が設けられている。
受液器17は、図4に示すように、厚さDがほぼコア部12と同等とされた直方体とされ、内部には液冷媒が貯留される空間が形成されている。この受液器17の両端には、それぞれ対向するヘッダ10,11に連通する冷媒出入口17a,17aが設けられている。
受液器17は、押出成形によって形成されている。
このような受液器17は、図2からわかるように、コア部12とともに冷媒経路を形成している。
なお、図2において、左側の端部が凝縮器5の前方5fとされており、凝縮器5を所定角度α(図1(b)参照)だけ傾ける場合、この前方5fが下方に位置するようになっている。
以上のように構成された本実施形態にかかる車両用凝縮器5は、以下のように用いられる。
圧縮機によって圧縮されたガス冷媒は、第1ヘッダ10の冷媒入口部10aから凝縮器5内に流れ込む。凝縮器5内に流れ込んだガス冷媒は、第1ヘッダ10から第1コア部12aのチューブ14を通り、第2ヘッダ11へと流れる。第1コア部12aを冷媒が流れる際に、エアダクト3から取り込まれた空気と熱交換する。すなわち、チューブ14内を流れる冷媒からチューブ14およびフィン15へと順に熱伝導によって熱が移動し、フィン15の外面とエアダクト3から取り込まれた空気との熱伝達によって放熱される。このようにガス冷媒の凝縮潜熱を奪うことによって冷媒が凝縮液化させる。
第2ヘッダ11へ流れ込んだ冷媒は、この第2ヘッダ11においてターン(向きを変更)し、再び第1コア部12aへと流れ込み、第1ヘッダ10へと向かう。このように順次冷媒の向きを変えて冷媒をコア部12に複数回往復させて流すことによって、ガス冷媒の凝縮液化を促進する。
第1コア部12aを最終的に通過した冷媒は、図2に示した例では、第2ヘッダ11おいてターンし、受液器17に流れ込む。この受液器17において最終的に冷媒が液化され、貯留されることになる。
受液器17に貯留された液冷媒は、図2において示した例では、第1ヘッダ10へと流れ込み、ここでターンし、第2コア部12bへと流れ込む。この第2コア部12bのチューブ14内を流れる際に、液冷媒は冷却される。このように液冷媒が第2コア部12で冷却されることにより、液冷媒に過冷却がつけられることになる。過冷却された液冷媒は、第2ヘッダ11に設けられた冷媒出口部11aから凝縮器5外部へと流出する。
凝縮器5外へと流出した液冷媒は、膨張弁によって膨張された後、蒸発器において蒸発する。この蒸発器において通過空気から熱を奪い、室内空気を冷却する。
以上のように構成された本実施形態による凝縮器5によれば、以下の作用効果を奏する。
ヘッダ10,11間に冷媒経路の一部を形成する受液器17を設け、受液器17付きの凝縮器5としたので、凝縮器の外部に別途受液器を設ける構成に比べて、コンパクトな構造が実現される。
また、受液器17をヘッダ10,11間に設けて冷媒経路の一部を形成することとしたので、受液器17においても外気との熱交換が行われることになり、より冷媒の凝縮を促進させることができる。
さらに、受液器17は、第1コア部12aと第2コア部12bとの間に配置した構成としたので、放熱性能の良いコア部12を通して凝縮熱を排出することができ、より冷媒の凝縮および過冷却を促進させることができる。
受液器17の冷媒流れ下流側に第2コア部12bを設けることとしたので、受液器17から流出した液冷媒が第2コア部12bでさらに冷却され、過冷却をつけることができる。これにより、空気調和装置の冷凍能力を増大させることができる。
受液器17を押し出し成形により製造したので、板材からの成形に比べて部品成形コストを低く抑えることができる。また、冷媒の漏れを防ぐことができる。
なお、受液器17をろう付けにより製造することとしても良い。これによれば、受液器をコア部12と同一の工程でヘッダ10,11に接合することができるので、工数を低減させることができる。
次に、図5を用いて本実施形態の変形例を説明する。
図5には、受液器17の変形例が示されている。この受液器17は、一端側壁部17bに二つの冷媒出入口17a,17aが設けられている。
凝縮器17の内部には、二つの冷媒出入口17a,17aを区画するように仕切壁20が設けられている。この仕切壁20は、受液器17の一端側壁部17bの内壁に接続され、他端側壁部17cに向かって受液器20の長手方向に延在している。受液器17の他端側壁部17cの手前で仕切壁20は終端しており、この終端部20aと受液器17の他端側壁部17cとの間の流路によって液冷媒がターンする(図(b)参照)。
このように、本変形例によれば、仕切壁20によって受液器17に往復流路を設けて冷媒流路を長くとることとしたので、より多くの冷媒を凝縮液化させることができる。
また、図6に示したように、受液器17の厚さdを薄くするようにしても良い。例えば、隣り合うコア部12と同等の厚さDよりも薄くする(図(b)参照)。これにより、受液器17の内部空間の容積が減少し、液冷媒Lが受液器17の内部空間の大部分を占有することになり、ガス冷媒Gが占める割合が減少する。すると、液冷媒Lと受液器17壁部との接触面積が増え、より液冷媒を冷却することが可能となる。
また、受液部17は、上述のように、一本の直方体形状の管状体の構成に限られない。例えば、図7に示すように、厚さの薄い偏平状の複数本のチューブを積層する構成としても良い。あるいは、丸形断面を有する複数本のアルミパイプで構成しても良い(図示せず)。
なお、本実施形態にかかる凝縮器5は、車両1のフロント部Fに渡された梁等に固定しても良く、あるいは、ボンネット2下面に固定しても良い。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について、図3を用いて説明する。
本実施形態は、第一実施形態に比べて、受液器17の配置位置が異なる。その他の点については同様なので、同一構成部材については同一符合を付し、その説明を省略する。また、第一実施形態と同様の変形も可能である。
本実施形態にかかる受液器17は、冷媒経路の最下流に位置する。すなわち、第2ヘッダ11に設けられた冷媒出口部11aに直接接続される位置に設けられる。このように、受液器17を冷媒経路の最下流位置に設けるので、凝縮器5を傾けて配置する場合(図1(b)参照)、最下方に位置することになる。
このように、本実施形態の凝縮器5によれば、受液部17を冷媒経路の最下流位置に設けたので、第一実施形態のように第2コア部12bを設ける必要がなく、構造がシンプルになり、製造も容易となる。特に、凝縮器5の冷却性能が良く、受液器17において確実に液冷媒が貯留し、過冷却をつけることができる場合には、あえて第2コア部12bを設ける必要がないので、本実施形態が好適である。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態について、図8を用いて説明する。
本実施形態は、凝縮器5の第2ヘッダ11に受液器(受液部)22が設けられている点で、他の実施形態と異なる。ただし、凝縮器5の使用方法については他の実施形態と同様なので、その説明は省略する。
第2ヘッダ11の下方には、凝縮した液冷媒を貯留する受液器22が設けられている。より具体的には、一体構造の配管の上部に第2ヘッダ11の冷媒流路を形成する空間を形成し、下部に受液器22の液冷媒Lが貯留する空間を形成する(図(b)参照)。
第2ヘッダ11内の空間と受液器22内の空間とは、連通孔(冷媒出口部)24によって接続されている。これにより、第2ヘッダ11から流出した冷媒が下方の受液器22導かれ、液冷媒Lが貯留される。
受液器22の下端には、下方に向けて液冷媒流出部(液冷媒出口)22aが設けられている。この液冷媒流出部22aを介して下流側に位置する膨張弁等に液冷媒が導かれる。この液冷媒流出部22aは、なるべく最下端近傍に位置していることが好ましい。なぜなら、受液器22において凝縮した液冷媒Lは、受液器22の最下端近傍に貯留するので、液冷媒流出部22aが最下端近傍に位置していれば、ガス冷媒を含まない液冷媒のみを下流側の膨張弁および蒸発器へと送り込むことができるからである。
なお、一体構造の配管に代えて、第2ヘッダ11および受液器22をそれぞれ別部材の配管で構成し、これらを例えばろう付けによって接合した構成としても良い。
上記構成による本実施形態の凝縮器5によれば、以下の作用効果を奏する。
第2ヘッダ近傍11の下方に受液器22が一体的に設置されているので、コンパクトな受液器付き凝縮器5を提供することができる。
また、受液器22の最下端近傍に液冷媒流出部22aを設けたので、ガス冷媒を含まない液冷媒のみを下流側の膨張弁および蒸発器へと送り込むことができる。これにより、膨張過程および蒸発過程が十分に行われ、冷房性能が向上する。
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態について、図9を用いて説明する。
本実施形態は、凝縮器5の第2ヘッダ11の冷媒出口部11aに受液配管27が取り付けられている点で、他の実施形態と異なる。ただし、凝縮器5の使用方法については他の実施形態と同様なので、その説明は省略する。
本実施形態にかかる凝縮器5の受液配管27は、第2ヘッダ11の冷媒出口部11aに接続されており、この受液配管27内で凝縮された冷媒が貯留される。
受液配管27は、コア部12の側方でかつコア部12の長手方向に沿って水平に配置されている。したがって、凝縮器5の前方5fが図1(b)に示すように下側に位置して配置される場合には、受液配管27は最下部に水平に位置することになる。
受液配管27は、上流端27aから下流端27bにかけて、内径及び外径が拡大された構成となっている。すなわち、受液配管27の下流に配置される配管30よりも内径が大きくなっている。これにより、より多くの液冷媒が貯留するようになっている。
上記構成による本実施形態の凝縮器5によれば、以下の作用効果を奏する。
第2ヘッダ11の冷媒出口部11aに接続された配管を受液配管27とし、この受液配管27に液冷媒を貯留することとしたので、第2ヘッダ11の冷媒出口部11aに接続される配管と受液部とを兼用させることができる。これにより、コンパクトな受液部付き凝縮器5を提供することができる。
また、受液配管27が略水平に配置されているので、受液配管27に導かれた冷媒は、即座に受液配管27外に流出することなく、受液配管において長く滞留することになる。これにより、冷媒の凝縮を促進し、より多くの液冷媒を貯留することができる。
なお、本実施形態において、受液配管27をコア部12の延在方向に沿って配置することとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、要は、第2ヘッダ11の冷媒出口部11aに対して直接接続された配管が受液配管とされている構成であれば良い。したがって、受液配管の延在方向が本実施形態と異なる方向であっても良い。
なお、以上の各実施形態において、電気自動車に用いられる凝縮器を前提として説明したが、本発明は電気自動車に限定されるものではない。例えば、燃料電池車であってもよい。
本発明の凝縮器が設置される位置を示し、(a)は車両フロント部を部分的に透視して示した斜視図、(b)は主として車両フロント部を断面で示した断面図である。 本発明の第一実施形態にかかる凝縮器を示した斜視図である。 本発明の第二実施形態にかかる凝縮器を示した斜視図である。 本発明の第一及び第二実施形態に用いる受液器を示した斜視図である。 本発明の第一及び第二実施形態に用いる受液器の変形例を示し、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 本発明の第一及び第二実施形態に用いる受液器の他の変形例を示し、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 本発明の第一及び第二実施形態に用いる受液器の他の変形例を示した斜視図である。 本発明の第三実施形態にかかる凝縮器を示し、(a)は凝縮器の全体を示した斜視図、(b)は第2ヘッダおよび受液器の断面を示した断面図である。 本発明の第四実施形態にかかる凝縮器を示した斜視図である。
符号の説明
1 車両
5 凝縮器
10 第1ヘッダ
11 第2ヘッダ
12 コア部
12b 第2コア部
17 受液器
22 受液器
27 受液配管
F 車両のフロント部



Claims (5)

  1. 車両のフロント部の上方に略水平に配置され、管状の第1ヘッダと、該第1ヘッダに対向配置された管状の第2ヘッダと、これらヘッダ間に冷媒が流れるように接続され、流過する冷媒を外部流体と熱交換させるコア部と、を備え、前記各ヘッダ間で冷媒が往復するように複数の冷媒経路が設けられ、これら冷媒経路を流れる冷媒を凝縮させる車両用凝縮器において、
    前記各ヘッダ間には、前記コア部に隣接して配置されて前記冷媒経路の一部を形成すると共に、凝縮された冷媒が貯留する受液部が設けられ、
    該受液部の冷媒管の厚さは、前記コア部の冷媒管の厚さよりも薄くされていることを特徴とする車両用凝縮器。
  2. 前記受液部の冷媒流れ下流側には、前記コア部とは別の第2コア部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の車両用凝縮器。
  3. 前記受液部は、冷媒流路が折り返された往復流路を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用凝縮器。
  4. 前記受液部は、押し出し成形またはろう付けにより接合されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車両用凝縮器。
  5. 冷媒を圧縮する圧縮手段と、圧縮された冷媒を凝縮させる請求項1から4のいずれかに記載の車両用凝縮器と、凝縮された冷媒を膨張させる膨張手段と、膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器と、を備えていることを特徴とする車両用空気調和装置。
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