JPH0960986A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

冷凍サイクル装置

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JPH0960986A
JPH0960986A JP21381095A JP21381095A JPH0960986A JP H0960986 A JPH0960986 A JP H0960986A JP 21381095 A JP21381095 A JP 21381095A JP 21381095 A JP21381095 A JP 21381095A JP H0960986 A JPH0960986 A JP H0960986A
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JP
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refrigerant
supercooling
valve
condensing
gas
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JP21381095A
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English (en)
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Akio Hirano
昭夫 平野
Hiroshi Fujita
浩 藤田
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2339/00Details of evaporators; Details of condensers
    • F25B2339/04Details of condensers
    • F25B2339/044Condensers with an integrated receiver
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B40/00Subcoolers, desuperheaters or superheaters
    • F25B40/02Subcoolers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 凝縮部21、受液部23、過冷却部22を有
する凝縮器2を有する冷凍サイクル装置において、高負
荷運転時に、高圧圧力が異常上昇するのを防止する。 【解決手段】 凝縮部21下流側を過冷却部22上流側
に直接連通する連通路を設けるとともに、この連通路
に、これを開閉する弁機構5を設け、サイクル高圧が所
定値以上に上昇したとき弁機構5を開弁させる。これに
より、冷凍サイクル装置の高負荷運転時には、凝縮部2
1から直接、過冷却部22に冷媒が流れ、過冷却部22
が一時的に凝縮手段として作用することになり、凝縮能
力が大幅に向上する。そのため、高負荷条件時にサイク
ル高圧が異常に上昇するのを防止でき、高圧カットスイ
ッチの作動による冷凍サイクルの運転停止を未然に防止
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は凝縮部に過冷却部を
一体化した冷媒凝縮器を有する冷凍サイクル装置に関す
るもので、自動車用空調装置に用いて好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用空調装置において、この
種の冷媒凝縮器を有する冷凍サイクル装置は、例えば特
開平4−227436号公報において提案されている。
この従来装置においては、冷媒の気液を分離する気液分
離手段としての受液部(モジュレータ)をも冷媒凝縮器
に一体化している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来装置では、冷
媒凝縮器に与えられる設置スペースが同一である場合、
過冷却部を持たない通常のサイクルでは、その設置スペ
ース全体を凝縮部として使用可能であるのに対し、上記
過冷却部を持つサイクル(以下サブクールサイクルと称
する)では、凝縮部、過冷却部、および受液部(モジュ
レータ)の3つの部分を同一スペース内に設置しなけれ
ばならないので、凝縮部の設置面積が通常サイクルに比
して必然的に小さくなり、凝縮能力の低下を招く。
【0004】その結果、夏季の高負荷条件下では、高圧
圧力の上昇が発生し、高圧圧力がサイクル機器保護用の
高圧カットスイッチの設定圧(例えば、3.2MPa)
よりも上昇する場合が発生して、冷凍サイクルすなわち
空調装置の作動停止を招き、空調作動(冷房)の中断を
余儀なくされてしまう。また、高圧圧力の上昇により圧
縮機駆動動力の増加が生じ、圧縮機駆動用の車両エンジ
ンの燃費が増大する等の弊害も生じる。
【0005】本発明は、上記点に鑑みてなされたもの
で、凝縮部の下流側に気液分離手段を介して過冷却部を
設けるようにした冷凍サイクル装置において、夏季の高
負荷条件下には、凝縮能力を自動的に増大させて、高圧
圧力の上昇を抑制し、冷凍サイクルの運転を維持できる
ようにすることを目的とする。
【0006】
【発明の概要】本発明は上記目的を達成するため、冷凍
サイクル装置の高負荷運転時には、過冷却部を一時的に
凝縮部として作用させるという技術的手段を採用するも
のである。より具体的に述べると、請求項1〜5記載の
発明では、冷媒凝縮手段(21)下流側を過冷却手段
(22)上流側に直接連通する連通路(26i)を設け
るとともに、この連通路(26i)に、これを開閉する
弁手段(55)を設け、サイクル高圧に応動する弁作動
手段(51、510、6)により、サイクル高圧が所定
値以上に上昇したとき弁手段(55)を開弁させるよう
にしているから、冷凍サイクル装置の高負荷運転時に
は、冷媒凝縮手段(21)から直接、過冷却手段(2
2)に冷媒が流れ、過冷却手段(22)が一時的に凝縮
手段として作用することになり、凝縮能力が大幅に向上
する。
【0007】そのため、高負荷条件時にサイクル高圧が
異常に上昇するのを防止でき、高圧カットスイッチの作
動による冷凍サイクルの運転停止を未然に防止し、冷凍
サイクルの運転を維持できるという効果が大である。ま
た、サイクル高圧の低下により圧縮機(1)の駆動動力
を低下でき、省動力を図ることができる。
【0008】上記に加えて、請求項2記載の発明では、
冷媒凝縮手段(21)、気液分離手段(23)、および
過冷却手段(22)が一体構造の冷媒凝縮器(2)とし
て構成されており、この一体構造の冷媒凝縮器(2)
に、さらに前記連通路(26i)、前記弁手段(55)
および前記弁作動手段(51、510)が一体に構成さ
れているから、冷媒凝縮器(2)部分と本発明による弁
機構部分を含む全体を一体構造とすることができ、車両
等に冷凍サイクル装置を搭載する際に、極めて好都合で
ある。
【0009】また、請求項3記載の発明では、弁作動手
段を、サイクル高圧が所定値以上に上昇したとき、弁体
(55)を開弁位置に移動させるばね手段(51、51
0)にて構成しているから、少ない部品点数からなる機
械的機構にて、弁機構部分を低コストで製作できる。ま
た、請求項5記載の発明では、弁作動手段を、サイクル
高圧が所定値以上に上昇したとき、弁体(55)を開弁
位置に移動させる電気的アクチュエータ(6)にて構成
し、この電気的アクチュエータ(6)を制御する制御回
路(7)に、サイクル高圧信号、およびエコノミー空調
状態を設定するエコノミー信号を入力し、サイクル高圧
が所定値以上に上昇したとき、およびエコノミー信号が
入力されたとき、制御回路(7)により電気的アクチュ
エータ(6)を作動させて、弁体(55)を開弁位置に
移動させているから、高負荷条件時のみならず、エコノ
ミー信号の入力時においても、弁体(55)の開弁によ
り過冷却手段(22)を一時的に凝縮手段として作用さ
せて、圧縮機(1)の駆動動力を低下でき、省動力を図
ることができる。
【0010】また、請求項6に記載の発明では、連通路
(26i)を開閉する弁手段(55)と、エコノミー空
調状態を設定する設定手段(9)と、この設定手段
(9)によりエコノミー空調状態が設定されたとき、前
記弁手段(55)を開弁させる弁作動手段(6)とを設
けているから、エコノミー空調状態が設定されるごと
に、過冷却手段(22)を一時的に凝縮手段として作用
させて、圧縮機(1)の駆動動力を低下でき、省動力を
図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。 (第1実施形態)図1は本発明を、受液部一体型冷媒凝
縮器を有する自動車用空調装置に適用した第1実施形態
を示しており、この自動車用空調装置の冷凍サイクル装
置は、冷媒圧縮機1、受液部一体型冷媒凝縮器2、温度
作動式膨張弁(減圧手段)3および冷媒蒸発器4を、金
属製パイプまたはゴム製パイプよりなる冷媒配管によっ
て順次接続した閉回路より構成されている。
【0012】冷媒圧縮機1は、自動車のエンジンルーム
(図示せず)内に設置された車両走行用エンジンにベル
トと電磁クラッチ(動力断続手段)1aを介して連結さ
れている。この冷媒圧縮機1は、電磁クラッチ1aが接
続状態となり、エンジンの回転動力が伝達されると、冷
媒蒸発器4下流側よりガス冷媒を吸入、圧縮して、高温
高圧の過熱ガス冷媒を受液部一体型冷媒凝縮器2へ吐出
する。
【0013】次に、受液器一体型冷媒凝縮器2の具体的
構成を説明すると、この冷媒凝縮器2は自動車のエンジ
ンルーム内の走行風を受け易い場所、通常はエンジン冷
却水冷却用ラジエータ(図示せず)の前方側に位置する
ようにして車体に取り付けられている。そして、受液器
一体型冷媒凝縮器2は、熱交換を行うコア20、このコ
ア20の水平方向の一端側に配された第1ヘッダ26、
およびコア20の水平方向の他端側に配された第2ヘッ
ダ27等から構成され、これらの構成部品はすべてアル
ミニュームで形成され、炉中にて一体ろう付けして製造
される。
【0014】コア20は、凝縮部21および過冷却部2
2よりなり、上側の凝縮部21は、水平方向に延びる複
数の凝縮用チューブ21aおよびコルゲートフィン21
bよりなり、これらはろう付け等の接合手段により接合
されている。下側の過冷却部22は、水平方向に延びる
複数の過冷却用チューブ22aおよびコルゲートフィン
22bよりなる。
【0015】複数の凝縮用チューブ21aおよび過冷却
用チューブ22aはアルミニウムまたはアルミニウム合
金材を押出し加工することによって断面形状が偏平な長
円形状に形成され、かつ内部には複数の冷媒流路(図示
せず)が並列に形成されている。第1ヘッダ26は、上
下方向に延びる略円筒形状を呈するものであって、その
内部空間は仕切り板26a、26bにより上下方向に3
つの空間26c、26d、26eに仕切られている。上
部の空間26cには、圧縮機1からの吐出冷媒ガスが流
入する入口ジョイント26fが接続されている。
【0016】また、第1ヘッダ26の上部の空間26c
は、凝縮部21を構成する複数の凝縮用チューブ21a
のうち、上半部のチューブ21aの上流端が接続され、
下部の空間26eは過冷却部22を構成する複数の過冷
却用チューブ22aの上流端が接続されている。また、
第1ヘッダ26の中間部の空間26dは、凝縮部21を
構成する複数の凝縮用チューブ21aのうち、下半部の
チューブ21aの下流端が接続されている。さらに、第
1ヘッダ26の中間部の空間26dは冷媒流入口26g
を通して受液部23内の空間に連通している。
【0017】そして、受液部23内の空間は、上記冷媒
流入口26gより下方の部位に位置する冷媒流出口26
hを通して第1ヘッダ26の下部の空間26eに連通し
ている。第2ヘッダ27も、上下方向に延びる略円筒形
状を呈するものであって、その内部空間は仕切り板27
aにより上下方向に2つの空間27b、27cに仕切ら
れている。上部の空間27bには、凝縮部21を構成す
る複数の凝縮用チューブ21aのうち、上半部のチュー
ブ21aの下流端および下半部のチューブ21aの上流
端が接続され、下部の空間27cには過冷却部22を構
成する複数の過冷却用チューブ22aの下流端が接続さ
れている。
【0018】また、第2ヘッダ27の下部の空間27c
には、この空間27c内における過冷却液冷媒を膨張弁
3側へ送り出す出口ジョイント27dが設けられてい
る。受液部一体型冷媒凝縮器2は、上記したように、冷
媒流れの上流側から凝縮部21、受液部23、および過
冷却部22の順に接続し、これらを一体に設けたもので
あって、凝縮部21は冷媒圧縮機1の吐出ガス冷媒をク
ーリングファン(図示せず)等により送られてくる室外
空気と熱交換させて冷媒を冷却、凝縮させる凝縮手段と
して働く。
【0019】受液部23は、凝縮部21より内部に流入
した冷媒をガス冷媒と液冷媒とに気液分離して、液冷媒
のみを過冷却部22に供給するとともに余剰冷媒を蓄え
る役割を果たす気液分離手段(モジュレータ)として働
く。この受液部23には、冷媒中の水分を吸収する乾燥
剤を内蔵してもよい。過冷却部22は、上側に配置され
た凝縮部21より下方に隣接して設けられ、受液部23
より内部に流入した液冷媒をクーリングファン等により
送られてくる室外空気と熱交換させて液冷媒を過冷却す
る過冷却手段として働く。
【0020】温度作動式膨張弁3は、冷媒蒸発器4の冷
媒入口側に接続され、過冷却部22で過冷却された高温
高圧の液冷媒を断熱膨張して低温低圧の気液二相の霧状
冷媒にする減圧手段として働くもので、冷媒蒸発器4の
冷媒出口部の冷媒過熱度を所定値に維持するよう弁開度
を自動調整するようになっている。冷媒蒸発器4は、膨
張弁3の下流側と冷媒圧縮機1の吸入側との間に接続さ
れ、膨張弁3で減圧された気液二相状態の冷媒を空調用
ブロワ(図示せず)により送風される室外空気または室
内空気と熱交換させて冷媒を蒸発させ、その蒸発潜熱に
より送風空気を冷却する冷却手段として働く。冷媒蒸発
器4は、車室内に設置される空調ユニット(図示せず)
のケース内に設けられる。
【0021】本第1実施形態では、上記した自動車空調
用冷凍サイクル装置において、夏季等の高負荷運転時
に、過冷却部22を一時的に凝縮部として作用させる冷
媒流路開閉機構5を、第1ヘッダ26の仕切り板26b
部分に設置したことを特徴としている。この冷媒流路開
閉機構5を次に図2により具体的に詳述する。第1ヘッ
ダ26において、仕切り板26bが設けられた部位で、
かつ受液部23と対抗しない側面部に、開口部26iが
開けられている。この開口部26iは、仕切り板26b
上方側の空間26dおよび仕切り板26b下方側の空間
26eの両方と連通している。すなわち、この開口部2
6iは、冷媒凝縮部21の下流側を過冷却部22の上流
側に直接連通する連通路を構成する。
【0022】そして、この開口部26iの外部への開放
端を覆うようにして冷媒流路開閉機構5のケース50が
第1ヘッダ26の側面部に接合されており、このケース
50はアルミニュウム等の金属で円筒状に成形されてい
る。このケース50内には、金属ばね材で形成された湾
曲形状の円形の反転ばね板51が内蔵されている。この
反転ばね板51の外周部は、気密に円筒状ケース50の
内周壁面に固定されて、ケース50の内部を2つの室5
2、53に仕切っている。
【0023】一方の室52は、大気開放孔54により大
気に開放されている。また、他方の室53には、円板状
の弁体(弁手段)55が移動可能に収納されている。こ
の弁体55は、樹脂等により円板状に成形されており、
反転ばね板51と常時当接するようになっている。図2
の実線位置では反転ばね板51が図2の左側に湾曲して
いるので、弁体55が反転ばね板51のばね力により図
2の左側に押圧されて、弁体55は、開口部26iおよ
び仕切り板26bの端部に圧着して、仕切り板26bの
上下の両空間26d、26eの間を遮断している。本例
では、反転ばね板51により、弁体55を作動させる弁
作動手段が構成されている。
【0024】次に、上記構成において本実施形態の作動
を説明する。自動車用空調装置の運転が開始され、電磁
クラッチ1aに通電されると、電磁クラッチ1aが接続
状態となり、自動車エンジンの回転が圧縮機1に伝達さ
れ、圧縮機1が冷媒を圧縮し、吐出する。ここで、冷媒
流路開閉機構5の反転ばね板51には弁体55を介して
第1ヘッダ26内の冷媒圧力(サイクル高圧)が作用し
ており、そして、この冷媒圧力が所定圧に達するまでは
反転ばね板51が図2の左側に湾曲しているので、弁体
55が反転ばね板51のばね力により図2の左側に押圧
されて、弁体55は、開口部26iおよび仕切り板26
bの端部に圧着して、仕切り板26bの上下の両空間2
6d、26eの間を遮断している。
【0025】従って、圧縮機1からの過熱ガス冷媒は、
凝縮器2の入口ジョイント26fから第1ヘッダタンク
26の上部空間26cより凝縮部21の上半部のチュー
ブ21a、第2ヘッダ27の上部の空間27b、および
凝縮部21の下半部のチューブ21aを通過した後、第
1ヘッダ26の中間部の空間26dに流入する。この間
に、冷媒は冷却空気と熱交換して冷却され、ガス冷媒を
一部含む飽和液冷媒となる。
【0026】仕切り板26bの上下の両空間26d、2
6eの間を弁体55が遮断しているので、前記飽和液冷
媒は、前記空間26dから冷媒流入口26gを通って受
液部23内に流入し、ここで冷媒の気液が分離される。
そして、液冷媒のみが冷媒流出口26hから第1ヘッダ
26の下部空間26eに流出し、過冷却部22を通過す
る。
【0027】この過冷却部22において、液冷媒は再度
冷却されて過冷却状態となり、この過冷却液冷媒は第2
ヘッダ27の下部空間27cを通って出口ジョイント2
7dから凝縮器2外へ流出する。そして、過冷却液冷媒
は温度作動式膨張弁3に流入する。この膨張弁3におい
て、過冷却液冷媒は減圧され、低温、低圧の気液2相冷
媒となる。次いで、この気液2相冷媒は蒸発器4にて空
調用空気と熱交換して蒸発し、その蒸発潜熱により空調
用空気を冷却する。蒸発器4にて蒸発した過熱ガス冷媒
は圧縮機1に吸入され、再度圧縮される。
【0028】上記は冷凍サイクル装置の熱負荷が通常状
態の場合であるが、夏季の高負荷条件の際などには、凝
縮部21による凝縮能力が不足してサイクル高圧が上昇
する。そして、サイクル高圧が予め設定した所定値より
も高くなると、冷媒流路開閉機構5において、室53側
の弁体55に加わる高圧と、室52側の大気圧との差圧
が反転ばね板51のばね力を上回り、反転ばね板51の
湾曲状態を図2の実線状態から破線状態51aに反転さ
せる。ここで、上記反転ばね板51が反転する所定圧
は、高圧カットスイッチ(図示せず)の設定圧(例え
ば、3.2MPa)より所定値だけ低い例えば、2.8
MPa程度に設定されている。
【0029】上記のように、反転ばね板51が反転する
と、弁体55が破線状態55aの位置まで移動し、仕切
り板26bの上下の両空間26d、26eの間を開口部
26iにより直接連通させる。これにより、冷媒は図2
の破線矢印Aに示すごとく第1ヘッダ26の中間部の空
間26dから直接(受液部23をバイパスして)下方部
の空間26eに流入する。
【0030】これにより、凝縮部21と過冷却部22と
の間に、受液部23による冷媒の気液界面が存在しなく
なり、過冷却部22もこれ以降、凝縮部として作用す
る。すなわち、凝縮器2のコア部20全体が凝縮部とし
て作用することになり、凝縮能力が大幅に向上するた
め、高負荷条件時にサイクル高圧が異常に上昇するのを
防止できる。これと同時に、サイクル高圧の低下により
圧縮機1の駆動動力を低下でき、車両エンジンの省動
力、省燃費を図ることができる。
【0031】図3のモリエル線図は、冷媒流路開閉機構
5の開閉作動により、サイクル高圧が変動する状況を示
すもので、破線Bは冷媒流路開閉機構5が閉状態にあっ
て、凝縮器2のコア部20が凝縮部21と過冷却部22
とに分かれて作用する、サブクールサイクル状態を示
す。図中、SCは過冷却部22による冷媒の過冷却度
(サブクール量)を示している。
【0032】一方、直線Cは冷媒流路開閉機構5が開状
態にあって、凝縮器2のコア部20において過冷却部2
2も凝縮部として作用する、通常サイクル状態を示し、
この通常サイクル状態では凝縮器2の凝縮能力が向上し
てサイクル高圧が低下している。但し、冷媒の過冷却が
無くなった分だけ、サブクールサイクル状態に比して、
蒸発器4でのエンタルピ差が減少するので、冷房能力
は、若干低下する。しかし、冷凍サイクルの運転停止に
よる冷房作用の中断よりも、冷房能力の若干の低下の方
が実用上、はるかに問題は小さい。 (第2実施形態)図4は第2実施形態を示すもので、冷
媒流路開閉機構5のばね手段として、第1実施形態にお
ける円板状の反転ばね板51の代わりに、コイルスプリ
ング510を用いるようにしたものであり、他の点は第
1実施形態と同じである。
【0033】なお、冷媒流路開閉機構5のばね手段とし
ては、さらに、ゴム等のばね力(弾性)を有する弾性部
材で構成してもよい。 (第3実施形態)図5は第3実施形態を示すもので、本
例では、冷媒流路開閉機構5を電気的に制御して開閉す
るように構成してある。すなわち、本例では、冷媒流路
開閉機構5のケース50の外部に、弁体55に連結され
たシャフト56を往復動可能に引き出すとともに、ケー
ス50とシャフト56との嵌合部には図示しないシール
機構を介在して気密を維持するようにしてある。
【0034】さらに、ケース50の外部にサーボモータ
等を用いた電気的アクチュエータ6を設けて、シャフト
56を介して弁体55を図5左右方向に駆動できるよう
にしてある。ここで、電気的アクチュエータ6として
は、電磁弁により制御される流体圧(負圧等)アクチュ
エータを使用することもできる。電気的アクチュエータ
6の作動は制御回路7により制御されるようになってお
り、この制御回路7には、本例では、圧力センサ8から
のサイクル高圧信号およびエコノミー空調(省動力)設
定スイッチ9からのエコノミー信号が入力されるように
なっている。
【0035】第3実施形態では、サイクル熱負荷が高く
なって、サイクル高圧が所定圧に達すると、圧力センサ
8からのサイクル高圧信号を受けて、制御回路7が電気
的アクチュエータ6を作動させて、この電気的アクチュ
エータ6により冷媒流路開閉機構5の弁体55を破線位
置55aに移動させる。これにより、冷媒が矢印Aのご
とく空間26dから空間26eへ直接流れて、過冷却部
22が凝縮部として作用し、第1、2実施形態と同じ作
用効果を発揮できる。
【0036】また、エコノミー空調(省動力)設定スイ
ッチ9が乗員の手動操作によりエコノミー状態になる
と、このスイッチ9からのエコノミー信号が制御回路7
に入力される。すると、制御回路7が電気的アクチュエ
ータ6を作動させて、上記と同様に、冷媒流路開閉機構
5の弁体55が破線位置55aに移動し、過冷却部22
が凝縮部として作用する。これにより、サイクル高圧が
低下して、圧縮機1の駆動動力を低減でき、省動力とな
る。 (他の実施形態)なお、本発明は上述の実施形態に限定
されることなく種々変形可能なものであり、例えば、凝
縮器2において、凝縮部21と、過冷却部22と、受液
部23とをそれぞれ別体で構成し、その三者を配管で結
合するタイプの冷凍サイクル装置においても、本発明は
同様に実施できる。
【0037】また、凝縮器2は、並列配置された多数の
チューブ内を冷媒が並列に流れる、マルチフロータイプ
のものでなく、多穴偏平チューブを蛇行状に曲げ形成し
た、サーペンタイプのものでもよいことはもちろんであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す自動車空調用冷凍
サイクル装置のサイクル図である。
【図2】図1に示す冷媒流路開閉機構部分を示す拡大断
面図である。
【図3】本発明による作用効果を説明するためのモリエ
ル線図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示す冷媒流路開閉機構
部分の拡大断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態を示すもので、前記電気
制御部を含む冷媒流路開閉機構部分の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1…圧縮機、2…受液部一体型凝縮器、21…凝縮部、
22…過冷却部、23…受液部、3…温度作動式膨張
弁、4…蒸発器、5…冷媒流路開閉機構、26i…開口
部(連通路)、51…反転ばね板、510…コイルスプ
リング、55…弁体。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒圧縮機(1)と、 この冷媒圧縮機(1)から吐出されたガス冷媒を冷却、
    凝縮する冷媒凝縮手段(21)と、 この冷媒凝縮手段(21)の下流側に接続され、冷媒の
    気液を分離する気液分離手段(23)と、 この気液分離手段(23)の下流側に接続され、この気
    液分離手段(23)から導出された液冷媒を過冷却する
    過冷却手段(22)と、 この過冷却手段(22)の下流側に接続され、この過冷
    却手段(22)で過冷却された液冷媒を減圧し、膨張さ
    せる減圧手段(3)と、 この減圧手段(3)にて膨張した冷媒を蒸発させる冷媒
    蒸発器(4)とを順次接続した閉回路からなる冷凍サイ
    クル装置において、 前記冷媒凝縮手段(21)下流側を前記過冷却手段(2
    2)上流側に直接連通する連通路(26i)と、 この連通路(26i)を開閉する弁手段(55)と、 この弁手段(55)を、サイクル高圧が所定値以上に上
    昇したとき開弁させる弁作動手段(51、510、6)
    と、 を備えていることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 【請求項2】 前記冷媒凝縮手段(21)、前記気液分
    離手段(23)、および前記過冷却手段(22)が一体
    構造の冷媒凝縮器(2)として構成されており、 この一体構造の冷媒凝縮器(2)に、さらに前記連通路
    (26i)、前記弁手段(55)および前記弁作動手段
    (51、510)が一体に構成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 【請求項3】 前記弁作動手段は、サイクル高圧が所定
    値以上に上昇したとき、前記弁手段(55)を開弁位置
    に移動させるばね手段(51、510)から構成されて
    いることを特徴とする請求項1または2に記載の冷凍サ
    イクル装置。
  4. 【請求項4】 前記弁作動手段は、サイクル高圧が所定
    値以上に上昇したとき、前記弁手段(55)を開弁位置
    に移動させる電気的アクチュエータ(6)から構成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル
    装置。
  5. 【請求項5】 前記電気的アクチュエータ(6)を制御
    する制御回路(7)と、 この制御回路(7)にサイクル高圧信号を入力する圧力
    信号手段(8)と、 前記制御回路(7)にエコノミー空調状態を設定するエ
    コノミー信号を入力するエコノミー空調設定手段(9)
    とを備え、 サイクル高圧が所定値以上に上昇したとき、および前記
    エコノミー信号が入力されたとき、前記制御回路(7)
    により前記電気的アクチュエータ(6)を作動させて、
    前記弁手段(55)を開弁位置に移動させることを特徴
    とする請求項4に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 【請求項6】 冷媒圧縮機(1)と、 この冷媒圧縮機(1)から吐出されたガス冷媒を冷却、
    凝縮する冷媒凝縮手段(21)と、 この冷媒凝縮手段(21)の下流側に接続され、冷媒の
    気液を分離する気液分離手段(23)と、 この気液分離手段(23)の下流側に接続され、この気
    液分離手段(23)から導出された液冷媒を過冷却する
    過冷却手段(22)と、 この過冷却手段(22)の下流側に接続され、この過冷
    却手段(22)で過冷却された液冷媒を減圧し、膨張さ
    せる減圧手段(3)と、 この減圧手段(3)にて膨張した冷媒を蒸発させる冷媒
    蒸発器(4)とを順次接続した閉回路からなる冷凍サイ
    クル装置において、 前記冷媒凝縮手段(21)下流側を過冷却手段(22)
    上流側に直接連通する連通路(26i)と、 この連通路(26i)を開閉する弁手段(55)と、 エコノミー空調状態を設定する設定手段(9)と、 この設定手段(9)によりエコノミー空調状態が設定さ
    れたとき、前記弁手段(55)を開弁させる弁作動手段
    (6)と、 を備えていることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1つに記載
    の冷凍サイクル装置を具備し、前記圧縮機(1)が自動
    車のエンジンにより駆動されるようにしたことを特徴と
    する自動車空調用冷凍サイクル装置。
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