JP2005201500A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 暖房機能を損なうこと無く、ホットガスバイパス通路の短縮化を図り、搭載性に優れる冷凍サイクル装置を提供する。
【解決手段】 冷凍サイクル101をベースとして、圧縮機110の吐出側から凝縮器120をバイパスするホットガスバイパス通路150を設け、切替え手段161、162によって圧縮機110からの吐出ガス冷媒をホットガスバイパス通路150側に流し、減圧した後に蒸発器140に流入させて、蒸発器140を吐出ガス冷媒の放熱器として暖房モードを実行可能とする冷凍サイクル装置において、ホットガスバイパス通路150の下流側を膨張弁130の上流側に接続し、膨張弁130を強制的に開状態とする強制開弁手段170を設け、暖房モード実行時には、強制開弁手段170によって、膨張弁130を開状態とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、蒸発器を吐出ガス冷媒の放熱器として使用する暖房機能を持った冷凍サイクル装置に関するものであり、例えば、車両用空調装置に用いて好適なものである。
従来の車両用空調装置に用いられる冷凍サイクル装置として、例えば特許文献1に示されるものが知られている。即ち、この冷凍サイクル装置は、圧縮機、凝縮器、膨張弁(第1減圧装置)、蒸発器が環状に接続される冷凍サイクルをベースとしており、圧縮機の吐出側から凝縮器をバイパスして直接蒸発器の入口側に接続されるホットガスバイパス通路が設けられ、更に、このホットガスバイパス通路には、絞り(第2減圧装置)が設けられている。
そして、冬期の車両エンジン始動直後のように温水温度が充分に上がっていない場合には、この温水を用いる暖房用熱交換器では充分な暖房効果が得られないため、圧縮機からの吐出ガス冷媒(ホットガス)をホットガスバイパス通路を通して絞りで減圧した後に、直接蒸発器に流入させることにより、蒸発器を吐出ガス冷媒の放熱器として使用し、暖房機能を発揮(暖房モードの実行)できるようにしている。
尚、ここでは、膨張弁は、蒸発器の出口側冷媒温度に応じて弁開度が可変される温度式膨張弁を用いている。
特開平11−344264号公報
しかしながら、ホットガスバイパス通路は、本来凝縮器をバイパスさせる通路であるが、これを圧縮機の吐出側から凝縮器の出口側に接続すると、暖房モード実行時に、膨張弁が蒸発器出口側冷媒の温度に応じて閉じてしまい、吐出ガス冷媒の流通が不能となるため、膨張弁も含めてバイパスさせる必要があった。
よって、上記冷凍サイクル装置においては、圧縮機がエンジンルーム内に配設され、一方、蒸発器は車室内に配設されることから、ホットガスバイパス通路が非常に長いものとなり、その取り回しに伴う搭載性の悪化を招いていた。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、暖房機能を損なうこと無く、ホットガスバイパス通路の短縮化を図り、搭載性に優れる冷凍サイクル装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機(110)と、この圧縮機(110)の吐出ガス冷媒を凝縮する凝縮器(120)と、この凝縮器(120)で凝縮した冷媒を減圧膨張させる膨張弁(130)と、この膨張弁(130)で減圧膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器(140)とが環状に接続されて成る冷凍サイクル(101)に、圧縮機(110)の吐出側から凝縮器(120)をバイパスするホットガスバイパス通路(150)を設け、切替え手段(161、162)によって圧縮機(110)からの吐出ガス冷媒をホットガスバイパス通路(150)側に流し、減圧した後に蒸発器(140)に流入させて、蒸発器(140)を吐出ガス冷媒の放熱器として暖房モードを実行可能とする冷凍サイクル装置において、ホットガスバイパス通路(150)の下流側を膨張弁(130)の上流側に接続し、膨張弁(130)を強制的に開状態とする強制開弁手段(170)を設け、暖房モード実行時には、強制開弁手段(170)によって、膨張弁(130)を開状態とすることを特徴としている。
これにより、暖房モード実行時に膨張弁(130)は強制的に開状態とされ、圧縮機(110)からの吐出ガス冷媒は、ホットガスバイパス通路(150)から膨張弁(130)を流通でき、蒸発器(140)に流入される。よって、従来技術のようにホットガスバイパス通路(150)を凝縮器(120)と膨張弁(130)の両者をバイパスさせていたものに対して、凝縮器(120)のみをバイパスさせる通路として設定することができるので、ホットガスバイパス通路(150)を短縮して、搭載性に優れる冷凍サイクル装置(100)とすることができる。
請求項2に記載の発明では、暖房モード実行時には、切替え手段(161、162)および、強制開弁手段(170)は、同時に作動されることを特徴としている。
これにより、圧縮機(110)からの吐出ガス冷媒が滞ること無く、膨張弁(130)を通過でき、暖房モードを確実に実行することができる。
請求項3に記載の発明では、強制開弁手段(170)によって開状態とされる膨張弁(130)の弁開度は、暖房モード実行時に必要とされる吐出ガス冷媒の減圧量を満たす弁開度に設定されたことを特徴としている。
これにより、圧縮機(110)から吐出された吐出ガス冷媒を減圧するための減圧装置を膨張弁(130)と兼用することができ、専用の減圧装置を不要とすることができる。
請求項4に記載の発明では、膨張弁(130)は、感温部(134d)によって蒸発器(140)の出口側の冷媒の温度が高い程、弁開度を大きい側に可変する温度式膨張弁(130)であり、強制開弁手段(170)は、感温部(134d)を加熱する加熱手段(170)であることを特徴としている。
これにより、通常、冷凍サイクル(101)に用いられる温度式膨張弁(130)をそのまま活用して、加熱手段(170)を設けることで暖房モードの実行を可能とする冷凍サイクル装置(100)を容易に構成することができる。
請求項5に記載の発明では、加熱手段(170)は、PTC素子によって、加熱時の温度が自己制御されるPTCヒータ(170)であることを特徴としている。
これにより、安価で安定した感温部(134d)の加熱が可能となる。
請求項6に記載の発明では、凝縮器(120)の冷媒が流入する入口部(124)および冷媒が流出する出口部(125)は、近接して設けられており、入口部(124)、出口部(125)には、ホットガスバイパス通路(150)および切替え手段(161、162)が内部に一体的に形成されたジョイント部(126)が接続されたことを特徴としている。
これにより、冷凍サイクル(101)に新たな配管を追加する必要が無く、更に搭載性に優れる冷凍サイクル装置(100)とすることができる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図1、図2に基づいて説明する。尚、図1は車両用空調装置における本発明の冷凍サイクル装置100を示す全体構成図、図2は温度式膨張弁130およびPTCヒータ170を示す断面図である。本発明の冷凍サイクル装置100は、図1に示すように、冷凍サイクル101にホットガスサイクル102が組み込まれたものとしている。
冷凍サイクル101は、主に、圧縮機110、凝縮器120、温度式膨張弁130、蒸発器140等から成るサイクルである。圧縮機110および凝縮器120は、車両のエンジンルーム内に配設され、また、蒸発器140は、温度式膨張弁130と共に図示しない空調ユニットケース内に収容され、空調ユニットとして車室内(インストルメントパネル内)に配設されている。尚、空調ユニットケース内には、車両エンジンの温水を加熱源とする暖房用熱交換器としてのヒータコア200が備えられている。
圧縮機110は、電磁クラッチ111を介して水冷式の車両エンジン(図示せず)により駆動され、冷凍サイクル101内の冷媒を高温高圧に圧縮して(ガス冷媒状態で)吐出する流体機械である。圧縮機110の吐出側は、図示しない制御装置によって弁の開閉が制御される第1電磁弁(本発明における切替え手段に対応)161を介して凝縮器120に接続されている。
凝縮器120は、圧縮機110からの吐出ガス冷媒を凝縮液化する熱交換器であり、ここでは凝縮部121、気液分離器122、過冷却部123が一体的に形成される気液分離器一体型凝縮器としている。凝縮器120の出口側には、後述するホットガスバイパス通路150からの冷媒が凝縮器120側に流れるのを阻止する逆止弁180が設けられており、この逆止弁180の下流側は、膨張弁130に接続されている。
膨張弁130は、凝縮器120からの液相冷媒を減圧膨張させる減圧装置であり、後述する蒸発器140の出口側冷媒の温度に応じて弁開度が可変される温度式膨張弁130としている(図2)。
温度式膨張弁130の本体部131は、直方体状を成しており、内部には、冷媒が蒸発器140側へ流入する流入通路132、および蒸発器140から流出される冷媒が流通する流出通路133が設けられており、流入通路132の中間部には通路が狭められた絞り部132aが形成されている。
本体部131の上側には上蓋134aと下蓋134bとから成る空間の中間部にダイヤフラム134cが配設されたダイヤフラム室134が設けられている。上蓋134aとダイヤフラム134cとによって形成される冷媒室134d(本発明における感温部に対応)には冷媒ガスが封入されており、ダイヤフラム134cの下側は、流出通路133に連通している。そして、ダイヤフラム134cの下側にはストッパ135、作動棒136が接続され、作動棒136の下端には絞り部132aを開閉するボール弁137が設けられている。更に、ボール弁137は、弁押え138を介してスプリング139によって上側に向かう付勢力Psを受けるようになっている。
このように構成される温度式膨張弁130においては、流出通路133を流通する冷媒(蒸発器140から流出された冷媒)の温度が作動棒136、ストッパ135を介して冷媒室134d内に封入された冷媒ガスに伝達され、この時の温度によって封入された冷媒ガスの圧力Pfが変化する。そして、冷媒ガスの圧力Pfと、スプリング139の付勢力Psおよび流出通路133を流通する冷媒の圧力Poとのバランスによってボール弁137が上下に移動される。
更に具体的には、流出通路133を流通する冷媒の温度が低くなるにつれて、冷媒室134d内の冷媒ガスの圧力Pfが低くなり、Pf<Ps+Poとなってボール弁137が上側に移動して絞り部132aが閉じられる(弁開度小の方向となる)。逆に、流出通路133を流通する冷媒の温度が高くなるにつれて、冷媒室134d内の冷媒ガスの圧力Pfが高くなり、Pf>Ps+Poとなってボール弁137が下側に移動して絞り部132aが開かれる(弁開度大の方向となる)。
蒸発器140は、温度式膨張弁130で減圧膨張された冷媒を蒸発させる(後述するホットガスサイクル102においては、吐出ガス冷媒が流通して放熱する)熱交換器である。温度式膨張弁130の流入通路132の出口側は、蒸発器140の入口側に接続され、また、流出通路133の流入側は、蒸発器140の出口側に接続されている。
そして、蒸発器140の出口側(温度式膨張弁130の流出通路133の流出側)にはアキュムレータタンク190が接続されている。このアキュムレータタンク190は、蒸発器140から流出される冷媒の気液を分離して液冷媒を溜めてガス冷媒を導出するもので、その出口側は圧縮機110の吸入側に接続されている。
このように、圧縮機110、第1電磁弁161、凝縮器120、逆止弁180、温度式膨張弁130、蒸発器140、アキュムレータタンク190が環状に接続されて冷凍サイクル101を形成している。
一方、ホットガスサイクル102は、上記の冷凍サイクル101に対して、図示しない制御装置によって弁の開閉が制御される第2電磁弁(本発明における切替え手段に対応)162を有すると共に、圧縮機110の吐出側から凝縮器120をバイパスするホットガスバイパス通路150が設けられることで形成されている。
即ち、圧縮機110、第2電磁弁162、ホットガスバイパス通路150、温度式膨張弁130、蒸発器140、アキュムレータタンク190が環状に接続されるサイクルとして形成される。この時、蒸発器140にはホットガスバイパス通路150からの高温の吐出ガス冷媒(ホットガス)が流入して空調空気を加熱する放熱器として機能する。
ここで本発明の特徴部として、ホットガスバイパス通路150の下流側は、温度式膨張弁130の上流側に接続されるようにしている。更に具体的には、凝縮器120下流側の逆止弁180の下流側近傍に接続されるようにしている。
そして、温度式膨張弁130の冷媒室(感温部)134dの外側には、蒸発器140の出口側の冷媒温度に関わらず温度式膨張弁130のボール弁137を強制的に開状態とする強制開弁手段を設けるようにしている(図2)。この強制開弁手段は、ここでは、電源171から供給される電力によって冷媒室134d内のガス冷媒を加熱する加熱手段としてのPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータ170としている。PTCヒータ170は、PTC素子を有しており、加熱時の温度が予め定めた所定温度に自己制御されるものである。尚、電源171のON−OFFによるPTCヒータ170への電力供給、停止は、図示しない制御装置によって行われる。
更に、ここではPTCヒータ170によって、温度式膨張弁130が開状態となった時の弁開度(流入通路132における絞り部132aの絞り度)は、ホットガスサイクル102を作動させる際に、圧縮機110で圧縮された吐出ガス冷媒を必要とされる所定圧力まで減圧しうる弁開度となるようにしている。
次に、上記構成に基づく本実施形態の作動を説明する。まず、冷房モード実行時には、図示しない制御装置により第1電磁弁161が開状態とされ、第2電磁弁162が閉状態とされる(電源171はOFF)。そして、電磁クラッチ111が接続状態となり、圧縮機110が車両エンジンの駆動力を受けて駆動されると、圧縮機110からの吐出ガス冷媒は開状態の第1電磁弁161を通って凝縮器120に流入する。
凝縮器120では、図示しない冷却ファンにより送風される外気にて冷媒が冷却されて凝縮、過冷却される。即ち、凝縮部121において、圧縮機110からの吐出ガス冷媒が凝縮液化され、この凝縮液化された冷媒は、気液分離器122によって気液二相に分離される。そして、気液分離器122から液相冷媒が過冷却部123に流出され、過冷却部123によって液相冷媒は更に過冷却される。
そして、過冷却された液相冷媒は、逆止弁180を通り温度式膨張弁130の流入通路132における絞り部132aで減圧膨張されて、低温低圧の気液二相状態となる。
次に、この低圧冷媒は、蒸発器140内に流入し、蒸発し、この時の蒸発潜熱により図示しない送風機によって供給される空調空気は冷却される。冷却された空調空気は車室内へ吹出されて車室内を冷房する。尚、蒸発器140に流入される冷媒量は、蒸発器140の出口側冷媒の過熱度が予め定めた所定値となるように、温度式膨張弁130のボール弁137の弁開度変化によって調節される。
そして、蒸発器140で蒸発したガス冷媒はアキュムレータタンク190を経由して圧縮機110に吸入され、再び圧縮される。
一方、冬期の暖房モード実行時には、図示しない制御装置により、第1電磁弁161が閉状態とされ、第2電磁弁162が開状態とされ、ホットガスバイパス通路150が開通する。同時に電源171がONされ、PTCヒータ170に電力が供給され、PTCヒータ170は、温度式膨張弁130の冷媒室134d内のガス冷媒を加熱する。すると冷媒室134d内の冷媒の圧力Pfが高くなり、ボール弁137が押下げられ、絞り部132aは蒸発器140の出口側の冷媒温度に関わらず強制的に開状態となる。
このため、圧縮機110からの高温吐出ガス冷媒(ホットガス)は、開状態の第2電磁弁162を介してホットガスバイパス通路150を通って温度式膨張弁130の絞り部132aで減圧された後に、蒸発器140内に流入する。蒸発器140は、減圧後の吐出ガス冷媒を加熱源として空調空気を加熱する。そして、蒸発器140から流出する吐出ガス冷媒は、アキュムレータタンク190を経て、圧縮機110に吸入され、再び圧縮される。
このように、本発明における冷凍サイクル装置100においては、冷凍サイクル101による空調空気の冷却に加え、ホットガスサイクル102の作動による暖房機能も発揮できるようになっている。
本発明においては、ホットガスバイパス通路150の下流側を温度式膨張弁130の上流側に接続するようにしており、且つ、温度式膨張弁130にPTCヒータ170を設け、暖房モード実行時に、PTCヒータ170によってボール弁137を強制的に開状態とするようにしているので、圧縮機110からの吐出ガス冷媒は、ホットガスバイパス通路150から温度式膨張弁130を流通でき、蒸発器140に流入される。よって、従来技術のようにホットガスバイパス通路150を凝縮器120と膨張弁130の両者をバイパスさせていたものに対して、凝縮器120のみをバイパスさせる通路として設定することができるので、ホットガスバイパス通路150を短縮して、搭載性に優れる冷凍サイクル装置100とすることができる。
また、暖房モード実行時に、第1、第2電磁弁161、162の切替え作動と同時にPTCヒータ170を作動させるようにしているので、圧縮機110からの吐出ガス冷媒が滞ること無く温度式膨張弁130を通過でき、暖房モードを確実に実行することができる。
また、暖房モード実行時に強制開弁手段(PTCヒータ170)によって開状態とされる温度式膨張弁130の弁開度を暖房モード実効時に必要とされる吐出ガス冷媒の減圧量を満たす弁開度に設定しているので、圧縮機110から吐出された吐出ガス冷媒を減圧するための減圧装置を膨張弁130と兼用することができ、専用の減圧装置を不要とすることができる。
更に、膨張弁として温度式膨張弁130を用い、この温度式膨張弁130に強制開弁手段としてPTCヒータ170(加熱手段)を設けるようにしているので、通常、冷凍サイクル101に用いられる温度式膨張弁130をそのまま活用して、暖房モードの実行を可能とする冷凍サイクル装置100を容易に構成することができる。尚、PTCヒータ170は、自己温度制御機能を有しているので、安価で安定した冷媒室134dの加熱が可能となる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図3に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対して、ホットガスバイパス通路150を更に簡素化したものである。
まず、凝縮器120は、ここでは気液分離器一体型のサブクールコンデンサとしており、複数交互に積層されるチューブ127aおよびフィン127bから成るコア部127に左右のヘッダタンク128a、128bが接続される本体部と、右ヘッダタンク128bに接合される円筒状の気液分離器122とから成る。
コア部127には、上側の所定本数のチューブ群によって凝縮部121が形成され、下側の残りのチューブ群によって過冷却部123が形成されている。左右ヘッダタンク128a、128b内の凝縮部121と過冷却部123との境界部に対応する位置には、セパレータ129a、129bがそれぞれ設けられ、左右ヘッダタンク128a、128b内の空間が上下に分割されている。
凝縮器120における吐出ガス冷媒が流入する入口部124は、左ヘッダタンク128aの上側内部空間に連通するように設けられており、また過冷却された液相冷媒が流出する出口部125は、左ヘッダタンク128aの下側内部空間に連通するように設けられている。そして、入口部124および出口部125は、セパレータ129aの近傍で互いに近接するように配置されている。
尚、右ヘッダタンク128bの上側内部空間と気液分離器122との間には両者を連通する連通路122aが設けられ、また、気液分離器122と右ヘッダタンク128bの下側内部空間との間には両者を連通する連通路122bが設けられている。
この凝縮器120においては、圧縮機110からの吐出ガス冷媒は、入口部124から左ヘッダタンク128aの上側内部空間を経て、凝縮部121に流入し、凝縮液化される。そして、凝縮液化された冷媒は、右ヘッダタンク128bの上側内部空間から連通路122aを通り気液分離器122に流入し、気液二相に分離される。更に、気液二相冷媒のうち、液相冷媒が連通路122bを通り右ヘッダタンク128bの下側内部空間から過冷却部123に流入し、過冷却され、左ヘッダタンク128aの下側内部空間を経て、出口部125から流出する。
このように形成される凝縮器120に対して、本第2実施形態では、互いに近接する入口部124、出口部125にジョイント部126を接続している。ジョイント部126は、直方体の本体部126aの内部に、各通路126b、126c、150、各弁161、162、180を設けたものである。
即ち、本体部126a内には、圧縮機110から凝縮器120の入口部124に繋がる流入通路126bと、凝縮器120の出口部125から温度式膨張弁130に繋がる流出通路126cとが形成されており、流入通路126bには第1電磁弁161が設けられ、また、流出通路126cには逆止弁180が設けられている。尚、逆止弁180は、流出通路126cにおける冷媒の流出方向に対して、逆側の流れを阻止するようにしている。
そして、流入通路126bにおける第1電磁弁161の上流側と、流出通路126cにおける逆止弁180の下流側とは、第2電磁弁162が設けられたホットガスバイパス通路150によって繋がれるようにしている。即ち、このホットガスバイパス通路150は、ジョイント部126の内部で圧縮機110の吐出側から凝縮器120をバイパスして温度式膨張弁130の上流側に接続される通路となっている。
上記のように構成される本第2実施形態においては、冷房モード実行時に、第1電磁弁161が開状態とされ、第2電磁弁162が閉状態にされることで、冷凍サイクル101として圧縮機110からの吐出ガス冷媒が凝縮器120内を流通して、温度式膨張弁130を経て、蒸発器140で空調空気を冷却する。
また、暖房モード実行時には、第1電磁弁161が閉状態とされ、第2電磁弁162が開状態とされ、同時にPTCヒータ170が作動されることで温度式膨張弁130のボール弁137が開状態となり、減圧装置として機能する。そして、ホットガスサイクルとして圧縮機110からの吐出ガス冷媒は、ホットガスバイパス通路150を通り、温度式膨張弁130で減圧され、更に蒸発器140で放熱して空調空気を加熱する。
このように、凝縮器120を気液分離器一体型のサブクールコンデンサとし、入口部124、出口部125を近接させるように設け、ここにホットガスバイパス通路150が内部に形成されたジョイント部126を接続するようにしているので、上記第1実施形態に対して、冷凍サイクル101に新たな配管を追加する必要が無く、更に搭載性に優れる冷凍サイクル装置100とすることができる。
(その他の実施形態)
上記第1、第2実施形態では、温度式膨張弁130をホットガスサイクル102による暖房モード実行の減圧装置と兼用するようにしたが、温度式膨張弁130を強制開弁手段(PTCヒータ170)によって、単に冷媒通路を開状態とするものと設定して、ホットガスバイパス通路150内に専用の減圧装置を設けるようにしても良い。
また、膨張弁130は温度式のものに限らず、例えば電磁弁のように電気式の膨張弁としても良い。この場合の強制開弁手段としては、暖房モード実行時において、電気式膨張弁を開状態とする通電制御としてやれば良い。
また、温度式膨張弁130に対して、強制開弁手段としてPTCヒータ170(加熱手段)を用いたが、これに限らず、通常の電気式ヒータとしても良い。
また、第2実施形態においては、凝縮器120は、気液分離器一体型のサブクールコンデンサとしたが、気液分離器122が別置きされるものとしても良い。
更に、本冷凍サイクル装置100を車両用空調装置に適用するものとして説明したが、家庭用等、その他の用途の空調装置に適用しても良い。
車両用空調装置における本発明の冷凍サイクル装置を示す全体構成図である。 温度式膨張弁およびPTCヒータを示す断面図である。 第2実施形態における凝縮器およびホットガスバイパス通路を示す正面図である。
符号の説明
100 冷凍サイクル装置
101 冷凍サイクル
102 ホットガスサイクル
110 圧縮機
120 凝縮器
124 入口部
125 出口部
126 ジョイント部
130 温度式膨張弁(膨張弁)
134d 冷媒室(感温部)
140 蒸発器
150 ホットガスバイパス通路
161 第1電磁弁(切替え手段)
162 第2電磁弁(切替え手段)
170 PTCヒータ(強制開弁手段、加熱手段)

Claims (6)

  1. 冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機(110)と、
    この圧縮機(110)の吐出ガス冷媒を凝縮する凝縮器(120)と、
    この凝縮器(120)で凝縮した冷媒を減圧膨張させる膨張弁(130)と、
    この膨張弁(130)で減圧膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器(140)とが環状に接続されて成る冷凍サイクル(101)に、
    前記圧縮機(110)の吐出側から前記凝縮器(120)をバイパスするホットガスバイパス通路(150)を設け、
    切替え手段(161、162)によって前記圧縮機(110)からの吐出ガス冷媒を前記ホットガスバイパス通路(150)側に流し、減圧した後に前記蒸発器(140)に流入させて、前記蒸発器(140)を前記吐出ガス冷媒の放熱器として暖房モードを実行可能とする冷凍サイクル装置において、
    前記ホットガスバイパス通路(150)の下流側を前記膨張弁(130)の上流側に接続し、
    前記膨張弁(130)を強制的に開状態とする強制開弁手段(170)を設け、
    前記暖房モード実行時には、前記強制開弁手段(170)によって、前記膨張弁(130)を開状態とすることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記暖房モード実行時には、前記切替え手段(161、162)および、前記強制開弁手段(170)は、同時に作動されることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記強制開弁手段(170)によって開状態とされる前記膨張弁(130)の弁開度は、前記暖房モード実行時に必要とされる前記吐出ガス冷媒の減圧量を満たす弁開度に設定されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記膨張弁(130)は、感温部(134d)によって前記蒸発器(140)の出口側の前記冷媒の温度が高い程、弁開度を大きい側に可変する温度式膨張弁(130)であり、
    前記強制開弁手段(170)は、前記感温部(134d)を加熱する加熱手段(170)であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記加熱手段(170)は、PTC素子によって、加熱時の温度が自己制御されるPTCヒータ(170)であることを特徴とする請求項4に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記凝縮器(120)の前記冷媒が流入する入口部(124)および前記冷媒が流出する出口部(125)は、近接して設けられており、
    前記入口部(124)、前記出口部(125)には、前記ホットガスバイパス通路(150)および前記切替え手段(161、162)が内部に一体的に形成されたジョイント部(126)が接続されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
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