JP2003170734A - 冷凍サイクル装置および凝縮器 - Google Patents

冷凍サイクル装置および凝縮器

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JP2003170734A JP2001371783A JP2001371783A JP2003170734A JP 2003170734 A JP2003170734 A JP 2003170734A JP 2001371783 A JP2001371783 A JP 2001371783A JP 2001371783 A JP2001371783 A JP 2001371783A JP 2003170734 A JP2003170734 A JP 2003170734A
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Shigeki Ito
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力差発生用中間絞りの開口面積がろう材流
入により狭まることを防止する。 【解決手段】 凝縮器2に圧縮機吐出冷媒を放熱させて
凝縮させる第1熱交換部5と、第1熱交換部5の冷媒流
れ下流側に設けられた第2熱交換部6とを備え、圧縮機
吐出冷媒の一部を第1バイパス通路33により分岐して
気液分離器7内に流入させ、また、第1熱交換部5を通
過した冷媒の一部を第2バイパス通路34により分岐し
て気液分離器7内に流入させ、更に、第1熱交換部5を
通過した冷媒の主流をガス戻し用連通路35に合流させ
る中間連通路36を設け、この中間連通路36に所定の
圧力差を発生する中間絞り8を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両空調用等に好
適な冷凍サイクル装置およびその凝縮器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、冷凍サイクル装置の基本構成は、
蒸発器出口冷媒の過熱度(スーパーヒート)制御と凝縮
器出口冷媒の過冷却度(サブクール)制御との違いから
レシーバサイクルとアキュムレータサイクルとに大別さ
れる。
【0003】レシーバサイクルは凝縮器出口に設けたレ
シーバにより凝縮器出口冷媒の気液を分離して、レシー
バからの液冷媒を温度式膨張弁により減圧、膨張させ、
次に、この減圧後の低圧冷媒を蒸発器で吸熱して蒸発さ
せる。ここで、温度式膨張弁は蒸発器の出口冷媒の過熱
度SHをフィードバックして弁開度を自動調整し、それ
により、蒸発器出口冷媒の過熱度SHを所定範囲(例え
ば、3〜15℃)に維持している。
【0004】これに対し、アキュムレータサイクルは凝
縮器出口にキャピラリーチューブのような固定絞りを直
接接続し、凝縮器の出口冷媒を固定絞りで直接減圧、膨
張させる。そして、この減圧後の低圧冷媒を蒸発器で吸
熱して蒸発させ、この蒸発器を通過した冷媒をアキュム
レータに流入させ、このアキュムレータで蒸発器出口冷
媒の気液を分離し、アキュムレータ内のガス冷媒を圧縮
機に吸入させる。
【0005】アキュムレータサイクルによると、アキュ
ムレータ内に冷媒の気液界面を形成してアキュムレータ
内の冷媒をモリエル線図の飽和ガス線上に維持するの
で、圧縮機への吸入冷媒の過熱度SHは0℃に維持され
る。
【0006】一方、減圧手段として固定絞りを用いてい
るので、凝縮器出口冷媒の過冷却度SCは固定絞りの流
量特性とサイクル高圧圧力とサイクル冷媒流量とにより
成り行きで決定され、通常は、サイクル運転条件の変動
により過冷却度SCは0〜20℃程度の範囲で変動す
る。
【0007】ところで、前者のレシーバサイクルでは、
温度式膨張弁が蒸発器出口冷媒の過熱度SHをフィード
バックして弁開度を自動調整するものであるため、必然
的に複雑で精密な弁機構が必要となり、コスト高とな
る。
【0008】また、温度式膨張弁は蒸発器出口冷媒の過
熱度SHを感知するため、温度式膨張弁の設置場所を蒸
発器近傍、換言すると、室内側に設定する必要が生じ
る。その結果、温度式膨張弁の絞り通路部で発生する冷
媒通過音が室内の空調使用者(乗員)に伝播しやすくな
り、冷媒通過音の問題が顕在化する。
【0009】これに対して、アキュムレータサイクルで
は、減圧手段として固定絞りを用いているので、温度式
膨張弁に比してはるかに低コストで製造できる。また、
固定絞りは蒸発器近傍に設置する必要がなく、そのた
め、室外側(車両のエンジンルーム側)に固定絞りを設
置できるので、室内へ伝播される冷媒通過音を大幅に低
減できる利点がある。
【0010】しかし、アキュムレータは蒸発器の出口
側、すなわち低圧通路部に設けられ、比容積の大きい低
圧冷媒の気液分離を行うため、高圧側に設置されるレシ
ーバに比較してタンク容積を大きくする必要がある。そ
のため、車両エンジンルーム内のような狭隘なスペース
内に冷凍サイクル機器を搭載する際に、アキュムレータ
の搭載性がレシーバより大幅に悪化する。
【0011】また、車両空調用冷凍サイクル装置では、
車両エンジンにより圧縮機を駆動するので、車両エンジ
ンの回転数変動に伴って圧縮機回転数も大幅に変動す
る。そのため、減圧手段が固定絞りであると、圧縮機の
大幅な回転数変動に対して冷媒流量調整作用が十分対応
できず、凝縮器出口冷媒の過冷却度SCが大きく変動
し、その変動幅が過大となる。
【0012】例えば、圧縮機の高回転時には圧縮機吐出
能力の増大により高圧圧力が上昇して凝縮器出口冷媒の
過冷却度SCが大きくなりすぎる。この過大な過冷却度
SCの発生は、高圧圧力の上昇による圧縮機駆動動力の
増加を招き、サイクル効率を悪化させる。
【0013】そこで、本発明者らは、先に、特願200
1−117278号の特許出願にて、従来のレシーバサ
イクルおよびアキュムレータサイクルとは異なる新規な
方式により蒸発器出口冷媒の過熱度を調整する冷凍サイ
クル装置を提案している。
【0014】この先願のものは、具体的には、図10の
冷凍サイクル基本構成において、図11に示す凝縮器構
成を設定するものであり、凝縮器2の第1、第2熱交換
部5、6のチューブ15の端部が連通するヘッダタンク
17、18を第1、第2熱交換部5、6の左右両側に配
置し、この両ヘッダタンク17、18のうち、いずれか
一方のヘッダタンク17に、圧縮機1の吐出冷媒が流入
する入口ジョイント24を設けるとともに、この入口ジ
ョイント24を設けたヘッダタンク17側に気液分離器
7を配置している。そして、入口ジョイント24から吐
出冷媒が流入するヘッダタンク17内の上部空間17a
と、気液分離器7内の混合部通路31とを連通する第1
バイパス通路33を設け、この第1バイパス通路33に
より入口ジョイント24からの吐出冷媒の一部を分岐し
て混合部通路31内に直接導入するようにしている。
【0015】また、第1熱交換部5で凝縮した液冷媒の
一部をヘッダタンク17内の中間部空間17bから第2
バイパス通路34により分岐して気液分離器7内の混合
部通路31に導入している。
【0016】更に、気液分離器7内のガス冷媒および液
冷媒をヘッダタンク17内の下部空間17cに戻すガス
戻し用連通路35および液戻し用連通路36を設け、第
2バイパス通路34の分岐点(ヘッダタンク17内の中
間部空間17b)と、ガス戻し用連通路35および液戻
し用連通路36の合流点(ヘッダタンク17内の下部空
間17c)との間に中間絞り80を設けている。
【0017】この中間絞り80前後に発生する圧力差に
よって、凝縮器冷媒流路途中(中間部空間17b)の液
冷媒を第2バイパス通路34から気液分離器7内に導入
するとともに、気液分離器7内のガス冷媒及び液冷媒を
下部空間17cに向けて導出するようにしている。
【0018】上記先願では、圧縮機1の吐出冷媒の一部
を気液分離器7内に直接導入して、圧縮機1の吐出冷媒
と第2バイパス通路34からの液冷媒とを混合して、気
液分離器7内で冷媒の気液を分離し、液冷媒を溜めるよ
うにしている。これにより、気液分離器7内への流入冷
媒の乾き度が圧縮機吐出冷媒の過熱度に応じて変化し
て、気液分離器7内に溜まる液冷媒量を圧縮機吐出冷媒
の過熱度に応じて調整することができる。そして、この
液冷媒量の調整によりサイクル内循環冷媒流量を調整
し、その結果、圧縮機の吐出冷媒の過熱度、ひいては蒸
発器出口冷媒の過熱度を調整するようにしている。
【0019】従って、上記先願によると、サイクル高圧
側に設けた気液分離器7内の液冷媒量の調整により蒸発
器出口冷媒の過熱度を調整できるので、図10の減圧装
置3として固定絞り、あるいは高圧冷媒の状態に応動す
る可変絞り等を使用でき、従来のレシーバサイクルにお
ける温度式膨張弁を廃止できる。また、従来のアキュム
レータサイクルに比較すると、気液分離器7をサイクル
高圧側に設けるから、気液分離器7を小型化できる。ま
た、圧縮機吐出冷媒の過熱度に直接応答してサイクル内
循環冷媒流量を調整できるから、従来のアキュムレータ
サイクルに比較して、サイクル内循環冷媒流量を適正に
制御でき、サイクル効率を向上できる等の利点を有して
いる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記先願の
冷凍サイクル装置を実際に実験検討してみると、次のご
とき問題が生じることが判明した。すなわち、先願の装
置ではヘッダタンク17内に配置されて空間17bと1
7cとの間を仕切る仕切り板19bに穴を開けて圧力差
発生用の中間絞り80を形成しているが、仕切り板19
bの材質としてろう付けのためのろう材を両面クラッド
したアルミニュウムクラッド材を使用しているので、凝
縮器2を一体ろう付けして組み立てる際に、仕切り板1
9b表面のろう材が溶けて中間絞り80の穴部に流入
し、中間絞り80の開口面積を狭めるという問題が生じ
る。
【0021】中間絞り80の開口面積が狭まると、絞り
前後の圧力差が増大するので、ヘッダタンク17の中間
部空間17bから第2バイパス通路34を通過して気液
分離器7内に導入される液冷媒量が増加する。その結
果、気液分離器7内に溜まる液冷媒量が過度に増加して
サイクル内循環冷媒流量が減少するので、蒸発器出口冷
媒の過熱度が適正範囲よりも上昇し、冷房能力が低下す
る原因となる。
【0022】本発明は上記点に鑑みて、圧力差発生用絞
り手段の開口面積がろう材流入により狭まることを防止
することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、圧縮機(1)の吐出冷
媒を放熱させて凝縮させる第1熱交換部(5)、および
第1熱交換部(5)の冷媒流れ下流側に設けられた第2
熱交換部(6)を有する凝縮器(2)と、圧縮機(1)
の吐出冷媒の一部を分岐する第1バイパス通路(33)
と、第1熱交換部(5)を通過した冷媒の一部を分岐す
る第2バイパス通路(34)と、第1バイパス通路(3
3)から吐出冷媒が流入し、第2バイパス通路(34)
から第1熱交換部(5)の通過冷媒が流入し、この流入
冷媒の気液を分離して液冷媒を溜める気液分離器(7)
と、気液分離器(7)内部のガス冷媒を第2熱交換部
(6)の入口側に向けて導出するガス戻し用連通路(3
5)と、第1熱交換部(5)を通過した冷媒の主流をガ
ス戻し用連通路(35)に合流させる中間連通路(3
6)と、中間連通路(36)に設けられ、その前後に所
定の圧力差を発生する絞り手段(8)とを備えることを
特徴とする。
【0024】これにより、第1熱交換部(5)を通過し
た冷媒の主流を中間連通路(36)からガス戻し用連通
路(35)に合流させて、第2熱交換部(6)の入口側
に向けて導出することができる。そして、中間連通路
(36)に備えた絞り手段(8)により所定の圧力差を
発生するので、第1熱交換部(5)を通過した冷媒の一
部を第2バイパス通路(34)から分岐して気液分離器
(7)内に流入させることができる。従って、先願発明
と同様の冷凍サイクル機能を発揮することができる。
【0025】しかも、中間連通路(36)に絞り手段
(8)を備えているから、絞り手段(8)の通路穴部を
凝縮器(2)のろう付け部位のろう材流入部から離して
設置することができる。その結果、圧力差発生用絞り手
段の開口面積がろう材流入により狭まることを防止で
き、これにより、蒸発器出口冷媒の過熱度が適正範囲よ
りも過度に上昇することを防止できる。
【0026】請求項2に記載の発明のように、請求項1
において、ガス戻し用連通路(35)を気液分離器
(7)の外部に設けられた第1パイプ状部材(35a)
により構成し、中間連通路(36)を気液分離器(7)
の外部に設けられた第2パイプ状部材(36a)により
構成し、第2パイプ状部材(36a)内に絞り手段
(8)を構成してもよい。
【0027】請求項3に記載の発明のように、請求項2
において、第2パイプ状部材(36a)内に円筒状部材
(8a)をかしめ固定し、円筒状部材(8a)により絞
り手段(8)を構成してもよい。
【0028】請求項4に記載の発明では、請求項1にお
いて、気液分離器(7)に、上下方向に延びる第1、第
2、第3貫通穴部(71、72、73)を有する円筒状
本体部(70)を備え、気液分離器(7)の冷媒気液分
離用の空間を第1貫通穴部(71)により構成し、第1
バイパス通路(33)から流入する吐出冷媒、および第
2バイパス通路(34)から流入する第1熱交換部
(5)通過後の冷媒を混合して第1貫通穴部(71)内
の空間に導く混合部通路(31)を第2貫通穴部(7
2)により構成し、ガス戻し用連通路(35)を第3貫
通穴部(73)により構成し、第1熱交換部(5)の冷
媒流れ下流側を第3貫通穴部(73)に連通する連通手
段(36a、36b、36c)を、凝縮器(2)および
円筒状本体部(70)に設け、連通手段(36a、36
b、36c)により中間連通路(36)を構成すること
を特徴とする。
【0029】これにより、1つの筒状本体部(70)に
気液分離器(7)、混合部通路(31)、ガス戻し用連
通路(35)および中間連通路(36)を一体に構成で
き、気液分離器(7)および各種通路を効率よく製造で
き、その製造コストを低減できる。
【0030】請求項5に記載の発明では、請求項1にお
いて、ガス戻し用連通路(35)を気液分離器(7)の
外部に設けられたパイプ状部材(35a)により構成す
るとともに、パイプ状部材(35a)の下流側にコネク
タ部材(50)を接続し、コネクタ部材(50)に、ガ
ス戻し用連通路(35)の下流側を第2熱交換部(6)
の入口側に接続する内部通路(51)、および内部通路
(51)に合流する中間連通路(36)を形成すること
を特徴とする。
【0031】これにより、1つのコネクタ部材(50)
に、ガス戻し用連通路(35)の下流側通路と中間連通
路(36)とを一体に形成することができ、ガス戻し用
連通路(35)に中間連通路(36)を合流する構成
を、請求項2に比較して簡素化できる。
【0032】請求項6に記載の発明では、請求項1ない
し5のいずれか1つにおいて、凝縮器(2)は、第1熱
交換部(5)を通過した冷媒が流入する空間(17b)
を構成するヘッダタンク(17)を有し、第2バイパス
通路(34)は、第1熱交換部(5)の通過冷媒の一部
を空間(17b)から気液分離器(7)内に流入させる
ようになっており、中間連通路(36)は第1熱交換部
(5)の通過冷媒の主流を空間(17b)からガス戻し
用連通路(35)に合流させるようになっており、更
に、空間(17b)の上下方向に対して中間連通路(3
6)を第2バイパス通路(34)と同等以上の高さに配
置することを特徴とする。
【0033】ところで、ヘッダタンク(17)の空間
(17b)においては第1熱交換部(5)の通過冷媒の
ガス冷媒と液冷媒の密度差により液冷媒が下方側に溜ま
りやすい。そのため、第1熱交換部(5)の通過冷媒の
主流が流れる中間連通路(36)を第2バイパス通路
(34)より下方側に配置すると、空間(17b)の下
方側に溜まる液冷媒の大部分が中間連通路(36)側へ
流れて、第2バイパス通路(34)への液冷媒の流入が
大幅に減少し、気液分離器(7)内の液冷媒貯留量が減
少するという不具合が生じるが、請求項6によると、中
間連通路(36)を第2バイパス通路(34)と同等以
上の高さに配置することにより、第2バイパス通路(3
4)への液冷媒の流入を確保して、上記不具合の発生を
抑制できる。
【0034】請求項7に記載の発明では、圧縮機(1)
の吐出冷媒を放熱させる第1熱交換部(5)と、第1熱
交換部(5)の冷媒流れ下流側に設けられた第2熱交換
部(6)と、両熱交換部(5、6)の左右両側に配置さ
れ、両熱交換部(5、6)の冷媒流路を構成するチュー
ブ(15)の端部が連通するヘッダタンク(17、1
8)と、両ヘッダタンク(17、18)のうち、いずれ
か一方のヘッダタンク(17)に設けられ、圧縮機
(1)の吐出冷媒が流入する冷媒入口(24)と、冷媒
入口(24)を設けた一方のヘッダタンク(17)と一
体に設けられ、冷媒の気液を分離して液冷媒を溜める気
液分離器(7)と、冷媒入口(24)に流入する吐出冷
媒の一部を分岐して気液分離器(7)内に導入する第1
バイパス通路(33)と、第1熱交換部(5)を通過し
た冷媒の一部を分岐して気液分離器(7)内に導入する
第2バイパス通路(34)と、気液分離器(7)内部の
ガス冷媒を第2熱交換部(6)の入口側に向けて導出す
るガス戻し用連通路(35)と、第1熱交換部(5)を
通過した冷媒の主流をガス戻し用連通路(35)に合流
させる中間連通路(36)と、中間連通路(36)に設
けられ、その前後に所定の圧力差を発生する絞り手段
(8)とを備えることを特徴とする。
【0035】このように請求項7は凝縮器を対象とする
ものであって、請求項1と同様の作用効果を発揮できる
凝縮器を提供できる。
【0036】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0037】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は第1実施
形態による冷凍サイクル装置の基本構成図であり、車両
空調用冷凍サイクルに適用した場合を示している。図2
は第1実施形態による気液分離器一体型の凝縮器を示
し、図3は図2の要部(中間絞り形成部位)の拡大断面
図である。
【0038】圧縮機1は電磁クラッチ1aを介して車両
エンジンEによりベルト駆動される。圧縮機1から吐出
された高圧のガス冷媒は凝縮器2に流入し、ここで、外
気と熱交換して冷却され、凝縮される。なお、凝縮器2
は車両走行による走行風を受けて冷却される部位、具体
的には車両エンジンルーム内の最前部等に配置され、走
行風および凝縮器用冷却ファン(図示せず)の送風空気
により冷却される。
【0039】減圧装置3は凝縮器2を通過した冷媒を低
圧の気液2相状態に減圧するためのものであり、本例で
はオリフィス、ノズル、キャピラリーチューブ等の固定
絞りで構成してある。
【0040】蒸発器4は減圧装置3を通過した低圧冷媒
を図示しない空調用送風機の送風空気から吸熱して蒸発
させるものである。蒸発器4は図示しない空調室内ユニ
ットのケース内に配置され、蒸発器4で冷却された冷風
は周知のごとく図示しないヒータコア部で温度調整され
た後に車室内へ吹き出す。蒸発器4で蒸発したガス冷媒
は圧縮機1に吸入される。
【0041】凝縮器2は、冷媒流れ方向の順に設けた第
1熱交換部5と第2熱交換部6とを有しており、そし
て、第1熱交換部5と第2熱交換部6との間に冷媒の気
液分離を行う気液分離器7および中間絞り(固定絞り)
8を一体に設置する構成となっている。
【0042】次に、凝縮器2の具体的構成を図2により
説明すると、凝縮器2は水平方向に延びて冷媒流路を構
成する多数本の偏平チューブ15とこれに接合されるコ
ルゲートフィン16とから構成される熱交換部を有し、
この熱交換部の上側に第1熱交換部5を構成し、その下
側に第2熱交換部6を構成している。
【0043】この両熱交換部5、6の左右両側にヘッダ
タンク(サイドタンク)17、18を上下方向に配置
し、偏平チューブ15の左右両端部をヘッダタンク1
7、18に接合するとともに、偏平チューブ15の左右
の端部はそれぞれヘッダタンク17、18の内部に連通
する。
【0044】ここで、一方のヘッダタンク17の内部空
間は2枚の仕切り板19a、19bにより上中下3つの
空間17a、17b、17cに仕切られている。また、
他方のヘッダタンク18の内部空間は1枚の仕切り板2
0により上下2つの空間18a、18bに仕切られてい
る。
【0045】一方のヘッダタンク17の上部には冷媒入
口をなす入口ジョイント24が接合され、この入口ジョ
イント24からヘッダタンク17の上部空間17aに圧
縮機1の吐出冷媒が流入する。他方のヘッダタンク18
の下部に冷媒出口をなす出口ジョイント25が接合さ
れ、この出口ジョイント25からヘッダタンク18の下
部空間18b内の冷媒が凝縮器2の外部へ出て、図1の
減圧装置3側へ向かう。
【0046】気液分離器7は上下方向に延びる細長のタ
ンク形状からなり、左右2つのヘッダタンク17、18
のうち、入口ジョイント24が設けられた一方のヘッダ
タンク17に一体に接合されている。なお、第1、第2
熱交換部5、6、ヘッダタンク17、18、気液分離器
7等はすべてアルミニュウム材で構成され、ろう付けに
より一体構造に組み付けられる。
【0047】次に、気液分離器7と、凝縮器2側冷媒流
路との結合関係を説明すると、気液分離器7内に金属製
のスペーサ部材30を配置して、このスペーサ部材30
の内部に上下方向に延びる混合部通路31を形成してい
る。この混合部通路31は第1バイパス通路33により
ヘッダタンク17内の上部空間17aに連通し、更に、
混合部通路31は第2バイパス通路34によりヘッダタ
ンク17内の中間部空間17bに連通している。
【0048】ここで、混合部通路31の上下方向に対し
て第1バイパス通路33を上側に配置し、第2バイパス
通路34を下側に配置している。更に、混合部通路31
は出口穴32により気液分離器7内の上部空間(ガス冷
媒域)に連通している。なお、出口穴32の上下方向位
置を下げると、出口穴32から気液混合冷媒流が気液分
離器7内下部に溜まる液冷媒中に噴出して、液冷媒を泡
立たせて、気液分離器7内下部に液冷媒を溜めることが
できない。従って、出口穴32の上下方向位置は気液分
離器7内上部のガス冷媒域に位置するように設定する。
【0049】以上の冷媒流路構成により、入口ジョイン
ト24からの圧縮機吐出冷媒の一部がヘッダタンク17
内の上部空間17aにて第1バイパス通路33に分岐さ
れ、この第1バイパス通路33を通過して混合部通路3
1内の上方部へ直接導入される。また、ヘッダタンク1
7内の中間部空間17bに流入する凝縮後の液冷媒の一
部が第2バイパス通路34に分岐され、この第2バイパ
ス通路34を通過して混合部通路31内の下方部へ直接
導入される。なお、第1バイパス通路33および第2バ
イパス通路34は気液分離器7およびヘッダタンク17
の壁面を貫通する貫通穴にて構成できる。
【0050】また、気液分離器7の上部には図2に示す
ようにガス戻し用の連通路35の一端部を接続し、この
連通路35の他端部をヘッダタンク17内の下部空間1
7cに接続している。これにより、気液分離器7内の上
部のガス冷媒をヘッダタンク17内の下部空間17cに
常時戻すことができる。ガス戻し用の連通路35は本例
では気液分離器7の外部に設けたパイプ部材35aによ
り構成している。
【0051】また、ヘッダタンク17内の中間部空間1
7bをガス戻し用の連通路35の途中部位に連通させる
中間連通路36が設けてある。この中間連通路36は中
間部空間17b内に流入した凝縮後の液冷媒の主流をガ
ス戻し用連通路35の途中に導入し、この連通路35を
通して下部空間17c内に液冷媒の主流を導入するもの
である。中間連通路36は本例では気液分離器7の外部
に設けたパイプ部材36aにより構成している。
【0052】パイプ部材35a、36aはアルミニュウ
ム等の金属で形成され、図3に示すように、パイプ部材
36aの上流端は、ヘッダタンク17の中間部空間17
bの壁面の貫通穴17dに嵌合しろう付けにより接合し
ている。ここで、パイプ部材36aの上流端の接合位置
(連通位置)はヘッダタンク17の中間部空間17bの
上下方向において第2バイパス通路34より上方部位に
設定してある。また、パイプ部材36aの下流端は、ガ
ス戻し用連通路35のパイプ部材35aの貫通穴35b
に嵌合しろう付けにより接合している。図3の37、3
8はろう付け接合部を示す。
【0053】そして、中間連通路36のパイプ部材36
aの内部に中間絞り8を設けている。具体的には、中間
絞り8を形成する金属製の円筒状部材8aをパイプ部材
36aの内部に挿入し、パイプ部材36aの円周面を円
筒状部材8a側(径内方側)へかしめることによりパイ
プ部材36aの内周面に円筒状部材8aをかしめ固定し
ている。図3の39はパイプ部材36aと円筒状部材8
aのかしめ変形部を示す。このかしめ変形部39は円周
方向の全周または複数箇所に形成する。
【0054】なお、円筒状部材8aにより構成される中
間絞り8は中間部空間17b内の凝縮後の液冷媒の主流
が流れるから、中間絞り8の通路開口面積は第2バイパ
ス通路34の通路開口面積より大きい。例えば、中間絞
り8の通路穴径は例えば、2.5mm程度で、第2バイ
パス通路34の通路穴径は例えば、1mm程度である。
【0055】また、気液分離器7の下部には、気液分離
器7とヘッダタンク17の壁面を貫通する貫通穴からな
る液戻し用の連通路40を形成して、気液分離器7内の
下部をヘッダタンク17内の下部空間17cに連通させ
ている。この液戻し用の連通路40は中間絞り8に比較
して通路開口積が十分小さい(例えば、通路穴径:1m
m程度)ものであり、気液分離器7内の下部に溜まる液
冷媒をヘッダタンク17内の下部空間17cに常時少量
ずつ戻すことができる。ここで、気液分離器7内に溜ま
る液冷媒には圧縮機1の潤滑オイルが溶け込んでいるの
で、この液冷媒戻しにより圧縮機1へのオイル戻り性を
良好に維持できる。
【0056】なお、気液分離器7内には冷媒中の水分を
吸着する乾燥剤41が配置される。この乾燥剤41は、
気液分離器7を含む凝縮器2を一体ろう付けにより組み
付けた後に、気液分離器7の底部開口部から気液分離器
7内に挿入され、この底部開口部は蓋部材42によって
密封される。この蓋部材42は気液分離器7の下端部に
ねじ止め等により弾性シール材(図示せず)を介在して
気密に固定される。
【0057】次に、上記構成において作動を説明する。
圧縮機1の吐出冷媒は入口ジョイント24からヘッダタ
ンク17の上部空間17aを経て第1熱交換部5の上半
部の偏平チューブ15を矢印aのように水平方向に通過
してヘッダタンク18の上部空間18aに流入して、こ
こで、Uターンする。そして、空間18aから第1熱交
換部5の下半部の偏平チューブ15を矢印bのように水
平方向に通過してヘッダタンク17の中間部空間17b
内に流入する。
【0058】通常のサイクル運転条件であれば、圧縮機
1の吐出冷媒は第1熱交換部5のUターン状の冷媒流路
を流れる間に外気中に放熱して凝縮され、液冷媒となっ
て中間部空間17b内に流入する。なお、サイクル運転
条件の変動により所定乾き度を持った気液2相冷媒が中
間部空間17b内に流入する場合もある。
【0059】そして、中間部空間17b内の液冷媒の主
流は、矢印cのように中間連通路36内の中間絞り8を
通過してガス戻し用連通路35に流入し、更に、このガ
ス戻し用連通路35を通過して下部空間17c内に流入
する。中間絞り8の存在によりヘッダタンク17の中間
部空間17bと下部空間17c間に所定の圧力差が生じ
る。この圧力差の発生によって、中間部空間17b内の
液冷媒の一部が矢印dのように第2バイパス通路34か
ら混合部通路31内へ導入される。
【0060】また、入口ジョイント24からの圧縮機吐
出冷媒がヘッダタンク17内の上部空間17aにおいて
分岐され、その分岐された一部の吐出冷媒が第1バイパ
ス通路33を経て矢印eのように混合部通路31内へ直
接導入される。そのため、混合部通路31内では圧縮機
吐出冷媒の一部と第1熱交換部5で凝縮した液冷媒の一
部が混合し、熱交換するので、飽和ガス冷媒と飽和液冷
媒とが混合した状態、すなわち、所定の乾き度を持った
気液2相状態となって、混合部通路31の出口穴32か
ら矢印fのように混合冷媒が気液分離器7内の上部に流
入する。
【0061】ここで、圧縮機吐出冷媒と凝縮後の液冷媒
を別々に気液分離器7内に直接導入せずに、混合部通路
31内にて圧縮機吐出冷媒と凝縮後の液冷媒を混合した
後に気液分離器7内に導入するから、混合部通路31内
にて圧縮機吐出冷媒と凝縮後の液冷媒を良好に混合し
て、両冷媒間の熱交換を十分行うことができる。
【0062】気液分離器7内で冷媒の気液が密度差によ
り分離され、気液分離器7内の下方側に液冷媒が溜ま
り、上方側にガス冷媒が集まる。気液分離器7内のガス
冷媒は、矢印gのようにガス戻し用連通路35に流入し
て中間連通路36からの液冷媒の主流と合流した後、ヘ
ッダタンク17の下部空間17c内に流入する。また、
気液分離器7内の下方の液冷媒は、矢印hのように液戻
し用連通路40を通過して下部空間17c内に流入す
る。
【0063】従って、下部空間17cには、中間部空間
17bからの凝縮器主流路の液冷媒と、気液分離器7内
のガス冷媒と気液分離器7内の液冷媒の三者が流入す
る。これらの冷媒は下部空間17cで混合され第2熱交
換部6の偏平チューブ15を矢印iのように通過してこ
こで再度大気中に放熱して過冷却状態になる。この過冷
却液冷媒はヘッダタンク18の下部空間18bに流入し
た後、出口ジョイント25から凝縮器2の外部へ出て、
減圧装置3側へ向かう。
【0064】ところで、以上のような作動を行うため、
第1熱交換部5を通過して冷却され凝縮した液冷媒の一
部および入口ジョイント24からの吐出冷媒の一部が混
合部通路31内で混合し、熱交換することにより、混合
部通路31の出口32から気液分離器7内に流入する冷
媒は、圧縮機吐出冷媒の過熱度に応じた乾き度を持った
気液2相状態となる。
【0065】この結果、気液分離器7内に溜まる液冷媒
量が圧縮機吐出冷媒の過熱度に応じた量となる。換言す
ると、圧縮機吐出冷媒の過熱度の変化に応答して気液分
離器7内に溜まる液冷媒量を調整でき、そして、この貯
留液冷媒量の調整により、サイクル循環冷媒流量を調整
して、圧縮機吐出冷媒の過熱度を調整できる。
【0066】より具体的に述べると、夏場のような冷房
高負荷時に蒸発器出口冷媒の過熱度が大きくなると、圧
縮機1吐出冷媒の過熱度も大きくなる。そのため、第1
バイパス通路33から混合部通路31内に過熱度の大き
いガス冷媒が流入する。この過熱度の大きい高温ガス冷
媒の流入により、混合部通路31内の液冷媒の蒸発が促
進され、混合部通路31から気液分離器7内に流入する
冷媒の乾き度が大きくなるので、気液分離器7内に溜ま
る液冷媒量を減少させる。これにより、気液分離器7か
らガス戻し用連通路35を経て凝縮器2へ戻されるガス
冷媒量を増加させるので、サイクル内の循環冷媒流量を
増加させることができ、蒸発器出口冷媒の過熱度を減少
させることができる。
【0067】一方、冷房熱負荷が小さくて、蒸発器出口
冷媒の過熱度が0付近であったり、圧縮機1に液冷媒戻
りが生じるような条件下では、圧縮機1吐出冷媒の過熱
度も小さくなるので、バイパス吐出冷媒による液冷媒の
蒸発作用が低下し、混合部通路31から気液分離器7内
に流入する冷媒の乾き度が小さくなる。そのため、気液
分離器7では、逆に、液冷媒の貯留量が増加し、サイク
ル内の循環冷媒流量を減少させる。
【0068】そして、気液分離器7内での液冷媒量の増
加により、再び、サイクル内循環冷媒流量が不足する事
態が発生すれば、圧縮機1吐出冷媒の過熱度増加が気液
分離器7内にフィードバックされ、気液分離器7内の液
冷媒量を減少させ、サイクル内の循環冷媒流量を増加さ
せる。
【0069】以上のように、バイパス吐出冷媒を気液分
離器7内に直接導入することにより、圧縮機吐出冷媒の
過熱度変化を気液分離器7内の液冷媒量の調整に応答良
くフィードバックすることができる。そして、この液冷
媒量の調整作用を通じてサイクル内の循環冷媒流量を調
整し、圧縮機1吐出冷媒の過熱度を制御していることに
なる。圧縮機1での圧縮過程は基本的に等エントロピ変
化であるから、圧縮機1吐出冷媒の過熱度を制御できれ
ば、蒸発器出口冷媒の過熱度を制御できることになる。
【0070】ところで、上記のような過熱度制御を行う
冷凍サイクルにおいて、前述したように、中間絞り8の
開口面積がろう付け時のろう材流入により狭まると、絞
り前後の圧力差の増大→第2バイパス通路34から気液
分離器7内への液冷媒導入量の増大→気液分離器7内の
貯留液冷媒量の増大→サイクル内循環冷媒流量の減少と
なり、蒸発器出口冷媒の過熱度が過度に上昇し、冷房能
力が低下する原因となる。
【0071】しかし、本第1実施形態によると、ヘッダ
タンク17の中間部空間17b内をガス戻し用連通路3
5に連通させる中間連通路36を設置し、この中間連通
路36内の途中部位に中間絞り8をかしめ固定により配
置しているから、中間絞り8をろう付け接合部37、3
8から離して構成できる。そのため、中間絞り8の穴部
にろう付け時のろう材が流入することがなくなり、中間
絞り8の開口面積をろう付け終了後も初期の設計通りの
値に維持して、中間絞り8前後の圧力差を初期の設計通
りの値に維持できる。その結果、サイクル内循環冷媒流
量の減少による蒸発器出口冷媒の過熱度の過度な上昇を
回避できる。
【0072】また、ヘッダタンク17の中間部空間17
bの上下方向において、中間連通路36と中間部空間1
7bとの連通位置よりも、第2バイパス通路34を下方
に設定してあるため、次の効果が得られる。すなわち、
第1熱交換部5を通過した冷媒は通常、凝縮後の液冷媒
であるが、高負荷運転条件では気液2相冷媒となる場合
もあり、そして、第1熱交換部5のチューブ15から冷
媒が中間部空間17b内に流入すると、空間17bの容
積が大きいので、冷媒の流速が低下して、液冷媒とガス
冷媒との密度差により中間部空間17b内の下方側に液
冷媒が主に溜まり、上方側にガス冷媒が主に溜まる。
【0073】従って、第1熱交換部5を通過した冷媒の
主流が流れる中間連通路36に対して第2バイパス通路
34を下方に位置させることにより、中間部空間17b
内の下方側に溜まりやすい液冷媒を第2バイパス通路3
4から確実に気液分離器7内に導入できる。
【0074】もし、これとは逆に、第2バイパス通路3
4を中間連通路36より上方に配置すると、中間部空間
17b内の下方側に溜まりやすい液冷媒が中間連通路3
6側へ流れてしまい、第2バイパス通路34への液冷媒
の流入が大幅に減少する。その結果、気液分離器7内の
貯留液冷媒量の減少→サイクル内循環冷媒流量の増大→
蒸発器出口冷媒の過熱度が過度に低下し、圧縮機1が液
圧縮を起こす原因となる。
【0075】これに反し、本第1実施形態の上記配置構
成によると、中間部空間17b内の下方側の液冷媒を第
2バイパス通路34から確実に気液分離器7内に導入で
きるので、蒸発器出口冷媒の過熱度が過度に低下するこ
とを防止できる。
【0076】(第2実施形態)第1実施形態では、ガス
戻し用連通路35および中間連通路36を気液分離器7
の外部に設けたパイプ部材35a,36aにより構成し
ているが、第2実施形態では、ガス戻し用連通路35、
中間連通路36、更には混合部通路31等を気液分離器
7と一体に構成するものである。
【0077】図4〜図7は第2実施形態を示し、70は
気液分離器7のうち上下方向に延びる筒状本体部であ
り、この筒状本体部70には、上下方向に延びる円形状
の第1貫通穴部71と、この第1貫通穴部71の側方に
おいて、第1貫通穴部71よりも十分小さい断面積にて
上下方向に延びる円形状の第2、第3貫通穴部72、7
3が設けてある。
【0078】この第1〜第3貫通穴部71〜73は互い
に上下方向に平行に延びる穴形状であるから、筒状本体
部70の材料としてアルミニュウム材を用い、アルミニ
ュウム材を押出成形することにより、第1〜第3貫通穴
部71〜73を有する筒状本体部70の形状を一体成形
できる。
【0079】ところで、第1貫通穴部71は、気液分離
器7の気液分離のための空間を形成するものであり、ま
た、第1貫通穴部71内には冷媒中の水分を吸着する乾
燥剤41が配置される。また、第2貫通穴部72は混合
部通路31を構成し、第3貫通穴部73はガス戻し用連
通路35を構成する。
【0080】なお、筒状本体部70のうち、第1貫通穴
部71および第2貫通穴部72を形成する部位の側面は
上下方向に延びる平面部74になっており、この平面部
74は接合板部材75(図5、図7)を介在してヘッダ
タンク17の外表面の平面部にろう付けにより接合され
るようになっている。接合板部材75はアルミニュウム
板材の表裏両面にろう材をクラッドしたものである。
【0081】そして、筒状本体部70のうち、第2貫通
穴部72の上下方向の中間部に、第1バイパス通路33
を形成する連通穴を開けてある。この第1バイパス通路
33は上部空間17aを、接合板部材75およびヘッダ
タンク17の壁面の連通穴を通して第2貫通穴部72の
内部空間に連通するもので、上部空間17a内の圧縮機
吐出冷媒の一部を分岐して第2貫通穴部72(混合部通
路31)内に流入させる。
【0082】また、第2貫通穴部72の上下方向におい
て、第1バイパス通路33より下方部位に第2バイパス
通路34を形成する連通穴が開けてある。この第2バイ
パス通路34は接合板部材75およびヘッダタンク17
の壁面の連通穴を通して中間部空間17bを第2貫通穴
部72(混合部通路31)の内部空間に連通するもの
で、中間部空間17b内の凝縮後の液冷媒の一部を分岐
して第2貫通穴部72(混合部通路31)内に流入させ
る。
【0083】また、第2貫通穴部72の上下方向におい
て、第1バイパス通路33より上方部位に出口穴32が
開けてある。この出口穴32は第2貫通穴部72内空
間、すなわち、混合部通路31内空間の上部を第1貫通
穴部71内の空間、すなわち、気液分離用空間の上部に
連通させる。
【0084】次に、ガス戻し用連通路35を構成する第
3貫通穴部73の上下方向において、出口穴32よりも
上部の最上部付近に、第1貫通穴部71内空間の上部を
第3貫通穴部73内に連通させる入口穴73aが開けて
ある。従って、第1貫通穴部71内上部のガス冷媒が入
口穴73aから第3貫通穴部73内に流入する。そし
て、第3貫通穴部73の最下部付近に出口穴73bを開
けて、第3貫通穴部73内部の最下部付近を出口穴73
bおよびヘッダタンク17の壁面の連通穴を通して下部
空間17cに連通している。
【0085】一方、第3貫通穴部73の上下方向の中間
部位であって、且つ、前述の第2バイパス通路34より
も上方部位に中間連通路36が配置してある。この中間
連通路36は中間部空間17bを第3貫通穴部73の内
部空間(ガス戻し用連通路35)の中間部位に連通する
もので、具体的には、図7に示すように、ヘッダタンク
17の壁面に開けた連通穴36aと、接合板部材75に
開けた連通穴36bと、筒状本体部70に開けた連通穴
36cとにより中間連通路36を構成している。
【0086】図7の例では、中間連通路36のうち、連
通穴36cの通路開口面積を最小にして、連通穴36c
により中間絞り8を構成している。そして、接合板部材
75の連通穴36bの通路開口面積を連通穴36c(中
間絞り8)より十分大きくしてある。具体的寸法例を述
べると、連通穴36cの通路穴径を例えば、2.5mm
程度にし、連通穴36bの通路穴径を例えば、5〜6m
m程度にしている。これにより、ろう付け時に接合板部
材75表面のろう材が中間絞り8を構成する連通穴36
c部に流入しにくくなっている。
【0087】以上により、中間連通路36は中間部空間
17b内の凝縮後の液冷媒の主流をガス戻し用連通路3
5に合流させることができ、そして、中間連通路36内
の最小開口面積の連通穴36cにより中間絞り8を構成
して、中間り8前後に圧力差を発生することができる。
なお、筒状本体部70側の連通穴36cでなく、ヘッダ
タンク17側の連通穴36aを最小開口面積にして、連
通穴36aを中間絞り8として構成してもよい。
【0088】また、第3貫通穴部73の下部、具体的に
は出口穴73bの直ぐ上方に隣接して液戻し用連通路4
0を構成する連通穴が開けてある。この液戻し用連通路
40は第1貫通穴部71内の空間、すなわち、気液分離
用空間の下部を第3貫通穴部73の内部空間(ガス戻し
用連通路35)の下部に連通するもので、第1貫通穴部
71内の空間下部に溜まる液冷媒をガス戻し用連通路3
5の下部に合流させる。従って、ガス戻し用連通路35
の下部においては、入口穴73aから流入するガス冷媒
と、中間連通路36から流入する液冷媒と、液戻し用連
通路40からの液冷媒の三者が合流し、この三者の混合
冷媒が出口穴73bおよびヘッダタンク17の壁面の連
通穴を通して下部空間17cに流入するようになってい
る。
【0089】筒状本体部70の底面部に図4の蓋部材4
2(図2の蓋部材42に対応)をシール固定して、第1
〜第3貫通穴部71〜73の底面部を密封するようにし
てある。また、筒状本体部70の上面部には図4の蓋部
材420を一体に接合(ろう付け等)して、第1〜第3
貫通穴部71〜73の上面部を密封するようにしてあ
る。
【0090】以上の構成により第2実施形態によると、
第1実施形態と同様の冷媒流れ経路を、気液分離器7の
筒状本体部70に一体構成できる。すなわち、第2貫通
穴部72により混合部通路31を構成し、また、第3貫
通穴部73によりガス戻し用連通路35を構成し、更
に、中間絞り8を有する中間連通路36を、筒状本体部
70に開けた連通穴36c等により構成できる。そのた
め、気液分離器7の外部にパイプ部材35a、36aを
配置することなく、気液分離器7を接合板部材75を介
在してヘッダタンク17に一体ろう付けするのみで、気
液分離器7とヘッダタンク17との間の冷媒流れ経路を
すべて構成でき、気液分離器一体型凝縮器2を効率よく
低コストで製造できる。
【0091】また、接合板部材75の連通穴36bの通
路径(開口面積)を、中間絞り8を構成する連通穴36
cより十分大きくしてあるので、ろう付け時に接合板部
材75表面のろう材が連通穴36cに流入しにくくな
る。このため、ろう材の流入(回り込み)によって中間
絞り8の開口面積が狭まることを防止できる。
【0092】また、第2実施形態においても第1実施形
態と同様に、ヘッダタンク17の中間部空間17bの上
下方向に対して中間連通路36を第2バイパス通路34
よりも上方に配置してあるから、中間部空間17bの下
方側に溜める液冷媒を確実に第2バイパス通路34から
混合部通路31内に導入できる。
【0093】(第3実施形態)第1実施形態では、ガス
戻し用連通路35および中間連通路36を気液分離器7
の外部に設けたパイプ部材35a,36aにより構成し
ているが、第3実施形態では、図8、9に示すようにガ
ス戻し用連通路35を構成するパイプ部材35aの下流
側にコネクタ部材50を接続して、この1つのコネクタ
部材50に中間絞り8を有する中間連通路36を一体に
構成するものである。
【0094】より具体的に説明すると、コネクタ部材5
0はアルミニュウム材から主に切削加工により、上下方
向に延びる縦長の円筒状形状に形成されている。コネク
タ部材50の内部通路51はL状に屈曲した形状になっ
ており、その上端部はガス戻し用連通路35のパイプ部
材35aの下端部に接続される。また、コネクタ部材5
0の上端部および下端部にはヘッダタンク17に向かっ
て円筒状に突出する第1突出部52および第2突出部5
3が一体に形成されている。
【0095】第1突出部52は、ヘッダタンク17にお
いて中間部空間17bの壁面に開口している連通穴54
に挿入され、ヘッダタンク17に接合される。第1突出
部52の内側通路により、中間部空間17bをコネクタ
部材50の内部通路51(すなわち、ガス戻し用連通路
35の下流側)に連通させる中間連通路36を構成す
る。この中間連通路36において通路径(通路開口面
積)を最小にしている部分により中間絞り8を構成す
る。本第3実施形態においても、中間部空間17bの上
下方向に対して中間連通路36を第2バイパス通路34
よりも上方に配置してある。
【0096】第2突出部53はヘッダタンク17におい
て下部空間17cの壁面に開口している連通穴55に挿
入され、ヘッダタンク17に接合される。第2突出部5
3の内側にはコネクタ部材50の内部通路51の下流側
がL状に屈曲して形成されているので、第2突出部53
により内部通路51の下流側を下部空間17c内に連通
できる。なお、ヘッダタンク17の上下の開口端は蓋部
材56、57により密封されている。
【0097】第3実施形態によると、ガス戻し用連通路
35の下流側通路を構成する1つのコネクタ部材50に
中間連通路36を一体に構成できるので、第1実施形態
に比較して中間連通路36を簡単に構成できる。
【0098】(他の実施形態)なお、上記の各実施形態
では、いずれも、ヘッダタンク17の中間部空間17b
の上下方向に対して中間連通路36を第2バイパス通路
34よりも上方に配置しているが、中間連通路36を第
2バイパス通路34と同等以上の高さに配置しても同様
の作用効果が得られる。すなわち、中間連通路36を第
2バイパス通路34より下方へ配置すると、中間連通路
36の下方側に溜まる液冷媒の大部分が中間連通路36
側へ流れてしまい、第2バイパス通路34から気液分離
機7内への液冷媒の導入が困難となるが、中間連通路3
6を第2バイパス通路34と同等以上の高さに配置すれ
ば、第2バイパス通路34から気液分離機7内へ液冷媒
を確実に導入できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による冷凍サイクルの基本構成図であ
る。
【図2】本発明の第1実施形態による気液分離器一体型
凝縮器を示す模式的断面図である。
【図3】図2の要部拡大断面図である。
【図4】第2実施形態による気液分離器一体型凝縮器の
要部斜視図で、蓋部材の分解状態を示す。
【図5】図4のA矢視図である。
【図6】図5のB−B断面図である。
【図7】図6のC−C断面図である。
【図8】第3実施形態による気液分離器一体型凝縮器の
要部正面図である。
【図9】図8のD−D断面図である。
【図10】先願発明による冷凍サイクルの基本構成図で
ある。
【図11】先願発明による気液分離器一体型凝縮器を示
す模式的断面図である。
【符号の説明】
2…凝縮器、5…第1熱交換部、6…第2熱交換部、7
…気液分離器、8…中間絞り、15…チューブ、17、
18…ヘッダタンク、24…入口ジョイント(冷媒入
口)、31…混合部通路、32…出口穴、33…第1バ
イパス通路、34…第2バイパス通路、35…ガス戻し
用連通路、36…中間連通路、70…円筒状本体部。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25B 1/00 F25B 1/00 101J 391 391 6/04 6/04 B 39/04 39/04 S 43/00 43/00 M

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1)の吐出冷媒を放熱させて凝
    縮させる第1熱交換部(5)、および前記第1熱交換部
    (5)の冷媒流れ下流側に設けられた第2熱交換部
    (6)を有する凝縮器(2)と、 前記圧縮機(1)の吐出冷媒の一部を分岐する第1バイ
    パス通路(33)と、 前記第1熱交換部(5)を通過した冷媒の一部を分岐す
    る第2バイパス通路(34)と、 前記第1バイパス通路(33)から前記吐出冷媒が流入
    し、前記第2バイパス通路(34)から前記第1熱交換
    部(5)の通過冷媒が流入し、この流入冷媒の気液を分
    離して液冷媒を溜める気液分離器(7)と、 前記気液分離器(7)内部のガス冷媒を前記第2熱交換
    部(6)の入口側に向けて導出するガス戻し用連通路
    (35)と、 前記第1熱交換部(5)を通過した冷媒の主流を前記ガ
    ス戻し用連通路(35)に合流させる中間連通路(3
    6)と、 前記中間連通路(36)に設けられ、その前後に所定の
    圧力差を発生する絞り手段(8)とを備えることを特徴
    とする冷凍サイクル装置。
  2. 【請求項2】 前記ガス戻し用連通路(35)を前記気
    液分離器(7)の外部に設けられた第1パイプ状部材
    (35a)により構成し、前記中間連通路(36)を前
    記気液分離器(7)の外部に設けられた第2パイプ状部
    材(36a)により構成し、 前記第2パイプ状部材(36a)内に前記絞り手段
    (8)を構成することを特徴とする請求項1に記載の冷
    凍サイクル装置。
  3. 【請求項3】 前記第2パイプ状部材(36a)内に円
    筒状部材(8a)をかしめ固定し、 前記円筒状部材(8a)により前記絞り手段(8)を構
    成することを特徴とする請求項2に記載の冷凍サイクル
    装置。
  4. 【請求項4】 前記気液分離器(7)に、上下方向に延
    びる第1、第2、第3貫通穴部(71、72、73)を
    有する円筒状本体部(70)を備え、 前記気液分離器(7)の冷媒気液分離用の空間を前記第
    1貫通穴部(71)により構成し、 前記第1バイパス通路(33)から流入する前記吐出冷
    媒、および前記第2バイパス通路(34)から流入する
    前記第1熱交換部(5)通過後の冷媒を混合して前記第
    1貫通穴部(71)内の空間に導く混合部通路(31)
    を前記第2貫通穴部(72)により構成し、 前記ガス戻し用連通路(35)を前記第3貫通穴部(7
    3)により構成し、 前記第1熱交換部(5)の冷媒流れ下流側を前記第3貫
    通穴部(73)に連通する連通手段(36a、36b、
    36c)を、前記凝縮器(2)および前記円筒状本体部
    (70)に設け、 前記連通手段(36a、36b、36c)により前記中
    間連通路(36)を構成することを特徴とする請求項1
    に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 【請求項5】 前記ガス戻し用連通路(35)を前記気
    液分離器(7)の外部に設けられたパイプ状部材(35
    a)により構成するとともに、前記パイプ状部材(35
    a)の下流側にコネクタ部材(50)を接続し、 前記コネクタ部材(50)に、前記ガス戻し用連通路
    (35)の下流側を前記第2熱交換部(6)の入口側に
    接続する内部通路(51)、および前記内部通路(5
    1)に合流する前記中間連通路(36)を形成すること
    を特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 【請求項6】 前記凝縮器(2)は、前記第1熱交換部
    (5)を通過した冷媒が流入する空間(17b)を構成
    するヘッダタンク(17)を有し、 前記第2バイパス通路(34)は、前記第1熱交換部
    (5)の通過冷媒の一部を前記空間(17b)から前記
    気液分離器(7)内に流入させるようになっており、 前記中間連通路(36)は前記第1熱交換部(5)の通
    過冷媒の主流を前記空間(17b)から前記ガス戻し用
    連通路(35)に合流させるようになっており、 更に、前記空間(17b)の上下方向に対して前記中間
    連通路(36)を前記第2バイパス通路(34)と同等
    以上の高さに配置することを特徴とする請求項1ないし
    5のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
  7. 【請求項7】 圧縮機(1)の吐出冷媒を放熱させる第
    1熱交換部(5)と、 前記第1熱交換部(5)の冷媒流れ下流側に設けられた
    第2熱交換部(6)と、 前記両熱交換部(5、6)の左右両側に配置され、前記
    両熱交換部(5、6)の冷媒流路を構成するチューブ
    (15)の端部が連通するヘッダタンク(17、18)
    と、 前記両ヘッダタンク(17、18)のうち、いずれか一
    方のヘッダタンク(17)に設けられ、前記圧縮機
    (1)の吐出冷媒が流入する冷媒入口(24)と、 前記冷媒入口(24)を設けた前記一方のヘッダタンク
    (17)と一体に設けられ、冷媒の気液を分離して液冷
    媒を溜める気液分離器(7)と、 前記冷媒入口(24)に流入する前記吐出冷媒の一部を
    分岐して前記気液分離器(7)内に導入する第1バイパ
    ス通路(33)と、 前記第1熱交換部(5)を通過した冷媒の一部を分岐し
    て前記気液分離器(7)内に導入する第2バイパス通路
    (34)と、 前記気液分離器(7)内部のガス冷媒を前記第2熱交換
    部(6)の入口側に向けて導出するガス戻し用連通路
    (35)と、 前記第1熱交換部(5)を通過した冷媒の主流を前記ガ
    ス戻し用連通路(35)に合流させる中間連通路(3
    6)と、 前記中間連通路(36)に設けられ、その前後に所定の
    圧力差を発生する絞り手段(8)とを備えることを特徴
    とする冷凍サイクル装置の凝縮器。
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