JP3940807B2 - 振れ補正光学系のロック装置 - Google Patents

振れ補正光学系のロック装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3940807B2
JP3940807B2 JP2002041279A JP2002041279A JP3940807B2 JP 3940807 B2 JP3940807 B2 JP 3940807B2 JP 2002041279 A JP2002041279 A JP 2002041279A JP 2002041279 A JP2002041279 A JP 2002041279A JP 3940807 B2 JP3940807 B2 JP 3940807B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shake correction
optical system
correction lens
shake
correction optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002041279A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003241247A (ja
Inventor
末之 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2002041279A priority Critical patent/JP3940807B2/ja
Priority to US10/367,852 priority patent/US7123290B2/en
Publication of JP2003241247A publication Critical patent/JP2003241247A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3940807B2 publication Critical patent/JP3940807B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B5/00Adjustment of optical system relative to image or object surface other than for focusing

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ等の撮像装置や双眼鏡等に於ける振れを防止する振れ補正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の振れ補正装置としては、撮像面、フィルム面、或いは、ファインダ内の像の振れを防止するために、撮像装置、或いは、双眼鏡等に生じた手振れによる角速度を検出し、或いは、ビデオカメラ等では画像から像振れ量を検出し、検出された振れ量に応じて振れ補正光学系としての撮影レンズの一部のレンズ(以下補正レンズと呼ぶこととする)を撮影光軸に概直行し、かつ、互いに概直行する2方向(その内の1方向をX軸方向、他方向をY軸方向とする)にシフト移動し、撮像面、或いは、フィルム面、或いは、ファインダ内の像の振れを補正するものが知られている。
【0003】
これをさらに具体的に一眼レフカメラの於いて、カメラボディとそれに着脱可能に装着される振れ補正装置を有する交換レンズの1例にて説明する。
【0004】
図13は、振れ補正装置を含むカメラシステムに於いて、補正レンズ31をX軸方向、或いは、Y軸方向の何れか1方向にシフト駆動するメカ、及び、補正レンズ31の位置検出メカの構成を模式的に示した模式図である。
【0005】
振れ補正装置を含むカメラシステムは、カメラボディ36とそれに着脱可能に装着される交換レンズ35とから成る。交換レンズ32は、以下から構成される。交換レンズ35は、撮影レンズ30、31、32を含み、この内の31の補正レンズを光軸33に概直行する2方向にシフト可能なよう構成される。補正レンズ31を含む可動部材43は、例えば44a、及び、44bで示されるバネ等により交換レンズ35の鏡筒部材に、補正レンズ31の制御性に影響を及ぼさない程度に弱く弾性的に支持され、又、光軸と概直行する方向にシフト移動可能なよう構成される。
【0006】
或いは、図14に示されるように31の補正レンズは、45a、45b、45c(不図示)、45d(不図示)の弾性的に撓むことのできる4本の支持棒により交換レンズ35の本体部材に片持式に支持されるため、補正レンズ31は光軸に概直行する方向に移動することができる。
【0007】
以上、図13、或いは、図14で示される様に、光軸33に直行する概平面上を所定の可動範囲内で任意に移動が可能となる。
【0008】
次に、補正レンズ31を可動する機構としては、以下の構成をとるムービングコイル型のアクチュエータが使用される。図13に示される通り、補正レンズ31の可動部材43にはコイル40が取り付けられ、一方、交換レンズ35の本体側の部材には2極に分極着磁されたマグネット41と鉄等の透磁率の高い素材で作られたヨーク42a、及び、42bとが取り付けられ、コイル40を取り囲む様に位置させ、一種の電磁的アクチュエータを構成する。今、コイル40に電流を流すと電磁気的な力を発生し、補正レンズ31、及び、それを含む可動部材43は光軸にほぼ直行する1方向に移動する。尚、補正レンズ31のシフト可動範囲は所定範囲に限られ、この範囲を越えては可動できないよう構成される(不図示)。以上、説明したような補正レンズ31の可動機構をこれとほぼ直行する方向さらにもう1つ設け、補正レンズ31を光軸33とほぼ直行する2方向に駆動可能に構成される。
【0009】
次に、補正レンズ31の位置を検出する方法としては、光学的位置検出方式が知られている。例えば、図13、及び、図15に示す様に補正レンズ31を含むシフト部材43にはスリット部材37が取り付けられていて、一方、交換レンズ35の本体側の部材にはLED(発光ダイオード)38と、スリット部材37を挟んで逆側に光学位置検出素子としての一次元のPSD(Position Sensitive Device)39が取り付けられている。一般的に、PSDに光を入射すると、入射した光の総量に比例した光電流が生じ、生じた光電流はPSDの2つの出力端子に分かれて出力される。この一方端子から出力される光電流をI1、他の一方の端子から出力される光電流をI2とする。この光電流I1とI2とは、入射する光の重心位置に応じて、その出力される電流の比率が変化する。これを利用し、PSDに入射した光の重心位置を知ることができる。従って、LED38から投光された光はスリット部材37のスリットを通過し、PSD39に入射し、PSD39からの2つの出力電流I1、I2から入射光の重心位置が算出され、入射光の重心位置は補正レンズ31の位置により変化するから、つまりは、補正レンズ位置31の位置が検出される。この様に構成される位置検出部が、図13、及び、図15では1軸分のみの図示されているが、同様の構成の位置検出部がX軸方向、及び、Y軸方向にそれぞれ存在し、X軸方向、及び、Y軸方向の補正レンズ位置が検出される。
【0010】
次に、前述の補正レンズ31の可動機構の説明からも分かる通り、補正レンズ31は、コイル40に電流を通電し、補正レンズ31を制御駆動していない限り、補正レンズ31、及び、可動部材43等の重みにより重力方向に落下する。図13の例では、補正レンズ31は、可動部材43を通じ、交換レンズ35の本体部材に弱く支持され、又、図14では、45a、45b、45c(不図示)、45d(不図示)の弾性的に撓むことのできる4本の支持棒により交換レンズ35の本体部材に同様、弱く支持される。もし、これを補正レンズが重力方向、その可動端に落下しなきよう、補正レンズ31、及び、可動部材43等の重みを十分支えられるほど強く支持した場合、コイル40、マグネット41、ヨーク42a、及び、42b等で構成される補正レンズ31の駆動機構は、強大な電磁的アクチュエータを構成する必要があり、コスト面、或いは、スペース面であまり現実的でない。
【0011】
従って、補正レンズ31は、その制御が行われていない時には、重力方向、かつ、その可動範囲の端に落ちたままとなる。具体的には、振れ補正の必要がない時であり、その場合、補正レンズ31の制御を続行する為には、補正レンズ31を駆動する為の電源を必要とし、一般的には、無駄な消費電流を抑える為、補正レンズ31の制御を停止する。一方、補正レンズ31がその可動範囲のほぼ中央に位置する時に、光学性能が最も得られる様に光学設計がなされている。従って、振れ補正が必要でない場合には、補正レンズを中央付近に固定する必要がある。
【0012】
図16は、補正レンズ31をその可動範囲の概中央に固定する機構を模式的に示した図である。補正レンズ31が固定されている可動部材43には、丸形状をしたロック穴43aを開けておく。一方、交換レンズ35本体の部材には、ロックピン50を配置し、振れ補正の必要がない場合に、ロック穴43aに挿入されるよう構成する。具体的には、ロックピン50は、鉄等の透磁率の高い素材からなり、又、ロックピン50の周囲には電磁ロック用コイル52が巻かれている。又、ロック穴43aに対して逆側には着磁された吸着板53があり、通常は、ロックピン50は、この吸着板に磁気的に吸着された状態にある。この状態で電磁ロック用コイル52に所定の方向に通電すると、ロックピン50が電磁力により吸着板53から離れ、ロック穴43aに挿入される。この状態を電磁ロック状態と呼ぶこととする。この電磁ロック状態で、電磁ロック用コイル52に今度はこれとは逆の方向に通電すると、ロックピン50に生じる電磁力により、ロックピン50は、ロック穴43aから抜け、吸着板53に吸着される。この状態を電磁ロック解除状態と呼ぶこととする。又、この様な補正レンズ31を所定のほぼその可動範囲の中央に電磁的に固定する機構を電磁ロック機構と呼ぶこととする。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした従来の振れ補正装置に於ける補正レンズを概その中央位置に保持する為の電磁ロック機能は、以下の問題を生じる。
【0014】
電磁ロック状態、つまり、ロックピン50がロック穴43aに挿入された状態でも、ロック穴43aとロックピン50の隙間は存在し、補正レンズ31がその隙間だけ移動可能となる。この隙間(以下、電磁ロックガタと呼ぶ)を小さく、又は、皆無に近くすることことは可能であるだろうが、そうした場合、今度は補正レンズ31を電磁ロックすることができなくなる為、一般的に、ロックピン50の径に対して、ロック穴43aの径は大きく構成される。これをさらに詳しく説明する。
【0015】
まず、第1に補正レンズ制御誤差に起因し、電磁ロックガタを大きくする必要がある。補正レンズ31を電磁ロックする場合、補正レンズ31をロックピン50が確実にロック穴43aに挿入できる位置、つまり、補正レンズ31をその可動範囲のほぼ中央、正確には、電磁ロック状態において、ロック穴43aとロックピン50の間の隙間が、その上下、左右でほぼ均等となる様、つまりは、ロック穴43aの中央(以下、電磁ロックセンタ位置と呼ぶこととする)にロックピン50が挿入される様な位置に補正レンズ31を駆動し、電磁ロック用コイル52を通電することで電磁ロックする。一方、補正レンズ31の制御には、一般的に制御誤差が生じる。特に外乱、例えば、本振れ補正装置を搭載したカメラ等は、通常、手持ちで使用される為、カメラを振り回すように使用された場合、補正レンズ31に加わる外乱も非常に大きくなる。このような場合に於いても、振れ補正の必要が無くなった時点で、補正レンズ31を確実に電磁ロックさせなければならない。従って、このように、補正レンズ31の電磁ロック時の電磁ロックセンタ位置への駆動が確実に行うことができるように、この電磁ロックガタは、一般的に十分大きくなるよう構成される。
【0016】
次に、第2に電磁ロックメカ機構のメカの部品寸法の製品個々のばらつきに起因し、電磁ロックガタを大きくする必要がある。この様な電磁ロック機能を構成する部品は、製品個々でその寸法、或いは、組み立て上の寸法ばらつきが生じる。例えば、ロック穴43aの穴径、ロックピン50の径の設計値からの製品個々のばらつき、或いは、ロックピン50は理想的にはロック穴43aを含む可動部材43に対して垂直にロック穴43aに挿入される。しかし、量産ばらつきを考慮すると、ロックピン50は、理想に反して若干斜めにロック穴43aに挿入される場合もあり得る。
【0017】
以上、説明の通り、本来は勿論好ましいことではないが、このような場合を想定し、確実に補正レンズ31が電磁ロックされるよう、つまり、ロックピン50がロック穴43aに挿入されるよう、ロック穴43aの穴径は、ロックピン50の径に対して十分余裕のある大きさを確保するよう設計がなされる。
【0018】
しかしながら、こうした電磁ロックガタが有限の大きさを有する現実の電磁ロックメカでは、以下のような問題が生じる。
【0019】
振れ補正を終了し、補正レンズ31を電磁ロックした直後、補正レンズ31が電磁ロックガタ分だけ、補正レンズ31の重みで重力方向に落下することである。補正レンズ31を電磁ロックセンタ位置に駆動し、電磁ロック用コイル52に通電を行い、ロックピン50をロック穴43aに挿入する。その後、補正レンズ31が、電磁ロックガタ、つまり、ロックピン50とロック穴43aとの隙間分だけ重力方向に落下する。こうした場合、補正レンズ31の落下した移動量分だけ光軸33は移動し、つまりは、結像位置がシフトする。こうした電磁ロック機構を使用した一眼レフカメラ、ビデオカメラ、双眼鏡等では、振れ補正を終了し、補正レンズ31の電磁ロックさせた時、一瞬、ファインダ像が、或いは、外部に撮影像を映し出す外部液晶等のモニタ像が揺れ、大きな不自然さ、違和感をユーザに与える。
【0020】
以上、本発明の課題は、この様な電磁ロックガタが有限の大きさを有する現実の電磁ロックメカで生じる電磁ロック時のファインダ像、或いは、外部液晶等による撮影モニタ像の不自然な揺れを防ぎ、しかも、極力、コストアップをせずに実現することを目的とし、加えて、本問題の原因となる電磁ロックガタの大きさが、例えば、製品個々のばらつきにより、或いは、量産途中の設計変更より変化した場合にも柔軟な対応を可能とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明による振れ補正光学系位置検出装置は、請求項1に於いては、振れにより生じる像面での振れを補正する為の振れ補正光学系と、振れ補正光学系を所定位置にロックさせるロック手段と、振れ補正光学系を駆動する為の駆動手段とを有し、ロック手段により振れ補正光学系が所定位置にロックされた状態で、振れ補正光学系が中央位置を含む有限なガタ範囲で移動可能である振れ補正装置であって、駆動手段による振れ補正光学系を駆動している時の駆動量に基づき、振れ補正装置に印加される重力方向を検出する重力方向検出手段とを設け、ロック手段による振れ補正光学系の所定位置へのロック時に、前記中央位置から検出された重力方向に所定量離れた有限なガタ範囲内の位置に振れ補正光学系を駆動してロックするようにした。
【0022】
請求項2では、請求項1に加えてさらに、書き換え可能な不揮発性記憶手段をさらに有し、所定量は、前記書き換え可能な不揮発性記憶手段により記憶された値を用いるようにした。
【0023】
請求項3では、振れにより生じる像面での振れを補正する為の振れ補正光学系と、振れ補正光学系を所定位置にロックさせるロック手段と、振れ補正光学系を駆動する為の駆動手段とを有し、ロック手段により振れ補正光学系が所定位置にロックされた状態で、振れ補正光学系が有限なガタ範囲で移動可能である振れ補正装置であって、駆動手段による振れ補正光学系を駆動している時の駆動量に基づき、振れ補正装置に印加される重力方向を検出する重力方向検出手段とを設け、ロック手段による振れ補正光学系の所定位置へのロック時に、有限なガタ範囲内で、検出された重力方向の有限なガタ範囲の端近辺に振れ補正光学系を駆動してロックするようにした。
【0024】
請求項4では、振れにより生じる像面での振れを補正する為の振れ補正光学系と、振れ補正光学系を所定位置にロックさせるロック手段と、振れ補正光学系を駆動する為の駆動手段とを有し、ロック手段により振れ補正光学系が所定位置にロックされた状態で、振れ補正光学系が有限なガタ範囲で移動可能である振れ補正装置であって、駆動手段による振れ補正光学系を駆動している時の駆動量に基づき、振れ補正装置に印加される重力方向を検出する重力方向検出手段とを設け、ロック手段による振れ補正光学系の所定位置へのロック時に、有限なガタ範囲内に設けられた複数のロック位置の内、前記重力方向検出手段により検出された前記重力方向に基づいて最も前記重力方向に近いロック位置を選択し、選択されたロック位置近辺に振れ補正光学系を駆動してロックするようにした。
【0025】
請求項5では、請求項4に加えてさらに、書き換え可能な不揮発性記憶手段をさらに有し、複数のロック位置は、書き換え可能な不揮発性記憶手段により記憶された値を用いるようにした。
【0026】
請求項6では、振れにより生じる像面での振れを補正する為の振れ補正光学系と、振れ補正光学系を所定位置にロックさせるロック手段と、振れ補正光学系を駆動する為の駆動手段とを有し、ロック手段により振れ補正光学系が所定位置にロックされた状態で、振れ補正光学系が有限なガタ範囲で移動可能である振れ補正装置であって、駆動手段による振れ補正光学系を駆動している時の駆動量に基づき、振れ補正装置に印加される重力方向を検出する重力方向検出手段と、ロック手段による振れ補正光学系の所定位置へのロック後に、検出された重力方向に振れ補正光学系を駆動するようにした。
【0027】
請求項7では、請求項6に加えてさらに、ロック手段による振れ補正光学系の所定位置へのロック後に、検出された重力方向に振れ補正光学系を所定量だけ駆動するようにした。
【0028】
請求項8では、請求項7に加えてさらに、揮発性記憶手段をさらに有し、所定量は、前記書き換え可能な不揮発性記憶手段により記憶された値を用いるようにした。
【0029】
請求項9では、請求項6に加えてさらに、ロック手段による振れ補正光学系の所定位置へのロック後に、検出された重力方向に振れ補正光学系を所定速度で駆動するようにした。
【0030】
請求項10では、請求項9に加えてさらに、書き換え可能な不揮発性記憶手段をさらに有し、所定速度は、書き換え可能な不揮発性記憶手段により記憶された値を用いるようにした。
【0031】
請求項11では、請求項1から請求項10のいずれかに加えてさらに、駆動手段は、振れ補正光学系を少なくとも2方向に駆動し、重力方向検出手段は、駆動手段による振れ補正光学系を駆動している時の少なくとも2方向の駆動量に基づき振れ補正装置に印加される重力方向を検出するようにした。
【0032】
請求項12では、請求項1から請求項10のいずれかに加えてさらに、重力方向検出手段は、駆動手段による振れ補正光学系を駆動している時の駆動量の移動平均値に基づき振れ補正装置に印加される重力方向を検出するようにした。
【0033】
請求項13では、請求項1から請求項10のいずれかに加えてさらに、重力方向検出手段は、駆動手段による振れ補正光学系を駆動している時の駆動量にローパスフィルタを施した結果に基づき振れ補正装置に印加される重力方向を検出するようにした。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を具体的な例を用いて説明する。尚、振れ補正光学系としての補正レンズを光軸に直行する2方向に可動する機構、補正レンズの位置検出機構、補正レンズの駆動機構、及び、補正レンズの電磁ロックメカ機構等は従来技術を用いるものとして、それ以外の従来技術との相違部分を説明する。
【0035】
具体的には、補正レンズの位置検出機構は図13、及び、図15に示される方式を、補正レンズ可動機構としては図13、又は、図14示される方式を、又、補正レンズの電磁ロック機構は、図16示される方式を用いるものとする。又、以下説明する記号等も従来と同一の記号を用いるものとする。
【0036】
尚、補正レンズ31の駆動方向はX軸方向、及び、Y軸方向の2方向存在するが、本交換レンズ35を横位置で構えた場合の重力方向をY軸の負の方向とし、X軸を水平方向として以下の説明をする。
1.電気ハードウエア
次に、本発明に関する電気ハードウエアを説明する。図1は、図13に示される振れ補正機能を有する一眼レフカメラシステムの交換レンズ35の振れ補正機能を実現する為の電気ハードウエアの内、本発明に関する部分を示した電気回路ブロック図である。
【0037】
尚、振れ補正機能を実現するには、交換レンズ35に生じた角速度を検出する角速度検出回路、或いは、回路や素子等を動作させる為の電源、その他電気的な回路等が必要であるが、従来技術により実現可能である為、図示、及び、説明は省くこととする。
【0038】
1はワンチップマイクロコンピュータであり、以下1をMCUと称す。MCU1は、後述の補正レンズ位置検出回路11からの補正レンズ31の位置を示すアナログ信号をディジタル値に変換するA/D変換器(不図示)、及び、後述する時間等を計測するためのタイマ等の機能をその内部に有するものとする。
【0039】
MCU1には、書き換え可能な不揮発性記憶手段としての14のEEPROMが接続されていて、本発明に関する各種のパラメタデータ等を必要な時に書き込み、及び、読み込みが可能である。
【0040】
又、MCU1は、LED駆動回路10を操作することで図13及び、図15示されるLED38(X軸用のLEDを38a、Y軸用のLEDを38bとする)を後述補正レンズ位置検出回路11が適切な補正レンズの位置を検出するように駆動する。
【0041】
次に、LED38a、LED38bから投光された光束は、スリット部材37を通過後、PSD39(X軸用のPSDを39a、Y軸用のLEDを39bとする)の各I1信号、I2信号が補正レンズ位置検出回路11により信号処理、つまりは、入射する光の重心位置に応じて、その出力される電流の比率が変化するI1、I2信号を処理し、最終的にX軸、及び、Y軸の補正レンズ31の位置(以下、補正レンズ位置LRと呼ぶ)を算出し、MCU1に出力される。MCU1は、内臓されるA/D変換器により補正レンズ位置検出回路11の出力信号がA/D変換され、つまりは、X軸、及び、Y軸の補正レンズ位置LRを認識可能となる。
【0042】
又、MCU1には、12の補正レンズ駆動回路が接続され、MCU1の操作により補正レンズ駆動回路12を操作することで、X軸、及び、Y軸の補正レンズ駆動用コイル37(X軸用の補正レンズ駆動用コイルを37a、Y軸用補正レンズ駆動用コイルを37bとする)を駆動し、補正レンズ31を駆動制御する。補正レンズ31の制御方法については後述する。
【0043】
次に、MCU1には、13の電磁ロック駆動回路を操作し、電磁ロック用コイル33の通電を制御する。
【0044】
尚、前述の回路、及び、MCU1等には公知の技術により電源が供給されているものとする。
2.補正レンズ駆動量算出、及び、重力検出方法
以下、補正レンズ31の駆動量を算出し、算出された補正レンズ駆動量から本振れ補正装置に対する重力方向を検出する方法を記す。
(1)補正レンズ駆動量算出
まず、補正レンズ駆動量Vcontrolの算出方法について記す。
【0045】
図2に示されるブロック図は、一般的に制御に用いられるPID制御(比例−積分−微分制御)を、本補正レンズ31の制御に応用したものであり、本実施形態によるMCU1で行われる補正レンズ31の駆動量Vcontrolの1軸分の算出方法を示す。他の軸の補正レンズ駆動量Vcontrolも同様に算出するものとする。
【0046】
MCU1は、補正レンズ位置検出回路11の出力をA/D変換して得られた補正レンズ位置LRと、補正レンズ31の駆動目標となる補正レンズ目標位置LCの差を算出し、ΔLとする。このΔLは、目標となる位置に対する実際の位置の差であるから、補正レンズ31の制御誤差を意味する。
【0047】
尚、補正レンズ目標位置LCは、振れ補正の動作を行う場合には、補正レンズ31をどれだけシフトしたら交換レンズ35に生じた像面の振れを適正に補正することができるかを意味する補正レンズの目標となる位置を示す。例えば、公知の技術により、振動ジャイロ等(不図示)を用いて得られる交換レンズ35に生じた振れによる角速度を検出し、検出された角速度を積分等を行うことにより、交換レンズ35に生じた振れ角度を算出し、像面の振れを抑える為の補正レンズ目標位置LCが算出される。或いは、後述の補正レンズ31を電磁ロックする時の補正レンズ31を所望の位置に駆動する場合の目標位置となる。
【0048】
次に、MCU1は、得られた制御誤差ΔLを積分し、得られた結果に所定の定数Kinteを掛け、駆動量積分項Vinteとし、制御誤差ΔLに所定の定数Kpropを掛け、駆動量比例項Vpropとし、又、制御誤差ΔLを微分し、得られた結果に所定の常数Kdiffを掛けて駆動量微分項Vdiffとする。得られた駆動量積分項Vinteと、駆動量比例項Vpropと、駆動量微分項Vdiffの加算値を算出し、その結果を補正レンズ駆動量Vcontrolとする。これを数式で示すと数1、数2、数3、及び、数4となる。
【0049】
【数1】
Figure 0003940807
【0050】
【数2】
Figure 0003940807
【0051】
【数3】
Figure 0003940807
【0052】
【数4】
Figure 0003940807
【0053】
尚、駆動量積分項Vinteは、補正レンズ31の駆動開始時、例えば、振れ補正開始時に0に初期化するものとする。
【0054】
ここで、MCU1等のワンチップマイクロコンピュータを用いたディジタル制御に於いては、前述のように補正レンズ目標位置LCと補正レンズ位置LRとから補正レンズの制御誤差ΔLを算出し、制御誤差ΔLと制御誤差ΔLの積分結果、及び、制御誤差ΔLの微分結果から補正レンズ駆動量Vcontrolを算出したが、これらの補正レンズ駆動量の演算は、所定の時間間隔(これを制御サンプリング間隔Δtsと呼ぶこととする)で繰り返し行うことが一般的である。この場合、第i回目(i=0,1、2、‥‥)の制御サンプリング時の制御誤差をΔL(i)、この時の駆動量積分項をVinte(i)、駆動量比例項をVprop(i)、駆動量微分項をVdiff(i)、及び、補正レンズ駆動量Vcontrol(i)とすると、数1における積分値∫ΔLdtは、制御サンプリング間隔Δts毎の積算値として、又、数3における微分値dΔL/dtは、制御サンプリング間隔Δts間の変化量として近似計算できる。これを、数5、数6、数7、及び、数8に示す。
【0055】
【数5】
Figure 0003940807
【0056】
【数6】
Figure 0003940807
【0057】
【数7】
Figure 0003940807
【0058】
【数8】
Figure 0003940807
【0059】
ここで、i(i=0、1、2、‥‥)は制御サンプリングの回数であり、補正レンズ31の駆動開始時、例えば、振れ補正開始時にi=0とする。
【0060】
MCU1は、算出されたX軸、及び、Y軸の補正レンズ駆動量Vcontrolにて補正レンズ駆動回路12を通して、X軸の補正レンズ駆動用コイル40a、及び、Y軸の補正レンズ駆動用コイル40bを駆動し、補正レンズ31をX軸、及び、Y軸方向に駆動制御する。
【0061】
このことにより、補正レンズ目標位置LCに追従すべく補正レンズ駆動量Vcontrolが算出され、それに応じて補正レンズ駆動用コイル40a、40bに通電がなされる為、補正レンズ31はX軸、Y軸とも各軸の補正レンズ目標位置近辺に駆動制御されることとなる。
(2)補正レンズ平均駆動量算出
次に、MCU1の動作により得られたX軸、及び、Y軸軸の補正レンズ駆動量Vcontrolから、補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveを算出する。
(2−1)移動平均を用いる方法
PID制御部の出力であるPID制御量:Vcontrolの移動平均値を算出し、補正レンズ平均駆動量:Vcontrol#aveとする。具体的には、MCU1の動作により、制御サンプリング間隔Δts毎に補正レンズ駆動量Vcontrol(i)が算出されるならば、MCU1は、数9により、補正レンズ平均駆動量Vcontrol#ave(i)を算出する。
【0062】
【数9】
Figure 0003940807
【0063】
ここで、数9に於いて、N≧1であり、かつ、i≧Nである。N+1は、移動平均個数であり、iがN個に満たない場合には、数10により、i個の平均値を補正レンズ平均駆動量Vcontrol#ave(i)とする。
【0064】
【数10】
Figure 0003940807
【0065】
(2−2)LPFを用いる方法
次に、補正レンズ駆動量Vcontrolから補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveを算出する別の実施形態を示す。補正レンズ駆動量Vcontrolに、所定の時定数τaveのLPF(ローパスフィルタ)を施し、補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveを算出する方法である。
【0066】
図3は、補正レンズ駆動量Vcontrolから補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveを算出するブロック線図である。
【0067】
図3に示される通り、補正レンズ駆動量Vcontrolから前回の制御サンプリング時の補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveを減算し、減算結果を積分、積分された結果に1/τaveを乗算し、補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveとする。これを、第i制御サンプリング時の補正レンズ駆動量をVcontrol(i)、補正レンズ平均駆動量Vcontrol#ave(i)とし、積分を積算で近似すると、数11で補正レンズ平均駆動量Vcontrol#ave(i)が算出される。
【0068】
【数11】
Figure 0003940807
【0069】
ここで、本補正レンズ平均駆動量Vcontrolの算出開始時、図3に示される前回の補正レンズ平均駆動量Vcontrol#ave、及び、数11に示される前回の制御サンプリング時の補正レンズ平均駆動量Vcontrol#ave(i−1)は存在しない。この場合には便宜上、これを0として扱うものとする。
【0070】
図4に、補正レンズ駆動量Vcontrolから前述の2つの方法で補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveが算出される様子を示す。前述の補正レンズ駆動量Vcontrolの算出の説明にも示される通り、補正レンズ目標位置LCに補正レンズを追従させるよう補正レンズ駆動量Vcontrolが算出される為、一般的に算出された補正レンズ駆動量Vcontrolは、高周波が乗った波形となり、これを数9、数10により平均化することで、或いは、図3、又は、数11にて示される方法でLPFを施すことで、この高周波が除去された補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveが得られる。図4の例では、補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveは、タイミングt10に於いて、振れ補正が開始される等により補正レンズ31の駆動が開始され、補正レンズ駆動量Vcontrolの算出が開始されると同時に補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveが算出され始める。補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveは、時間が経過するとともに安定し、補正レンズ駆動量Vcontrolの高周波が除去された波形となっている。図4において、実線が補正レンズ駆動量Vconrol、点線が数9、数10を用いて移動平均により得られた補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveを、一点鎖線が図3、又は、数11を用いたLPFにより得られる補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveの様子を示す。
【0071】
尚、数9におけるNを大きくすることで、或いは、図3、乃至、数11のτaveを大きくすることで、この高周波の除去の効果を大きくすることができ、N、或いは、τaveの値は必要に応じて最適値に設定する。
【0072】
以上の説明により、補正レンズ駆動量Vcontrolが算出されるとともに、それから補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveが算出される。以上の動作は、振れ補正の開始等の補正レンズ31の駆動開始から補正レンズ31の制御終了までの間、絶え間なく算出され続け、又、補正レンズ31のX軸方向、及び、Y軸方向について算出されるものとする。
【0073】
次に、算出されたX軸方向、及び、Y軸方向の補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveから本交換レンズ35に印加される重力方向に関して説明する。
(3)重力方向検出
図5にX軸方向、及び、Y軸方向の補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveと、それから推定される重力方向を示す。前述従来の技術に示される通り、補正レンズ31等の自重の影響で、補正レンズ31を駆動制御していない時には、その可動範囲内で重力方向に落下する。逆に、補正レンズ31を駆動制御している時にはこの補正レンズ31の自重をキャンセルする為の駆動量が必要となる。前述に示される方法で算出される補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveは、ほぼこの補正レンズ31の自重をキャンセルするのに必要な補正レンズ駆動量に他ならない。又、図5に示されるX軸、及び、Y軸方向の補正レンズ平均駆動量Vcontrolの合成方向(これを図5の点線で示す)と逆の方向(これを図5の一点鎖線で示す)が重力方向となる。
【0074】
このようにして、X軸、及び、Y軸の補正レンズ平均駆動量Vxontrol#aveから交換レンズ35に印加される重力方向を知ることができる。但し、交換レンズ35が鉛直方向上向き、或いは、下向き方向で使用された場合には、本方法では重力方向は検出できない。しかし、そうしたケースは希であるとして本場合の対応については特に記さないこととする。
2.電磁ロック方法
以下、本発明による補正レンズ31の電磁ロックの方法について記す。
2.1 第1の実施形態
以下説明する第1の実施形態では、前述の方法で検出された重力の方向により、補正レンズ31の電磁ロック位置:LRlock‘を変更する。
【0075】
図6は、補正レンズ31が電磁ロック状態での補正レンズ31の可動範囲、つまり、電磁ロックガタの範囲を示す。図6で、×は電磁ロックガタの中心を示す電磁ロックセンタ位置LRlock、黒丸は、実際に電磁ロックする時の補正レンズ位置を示す電磁ロック位置LRlock‘である。電磁ロック位置LRlock’は、電磁ロックセンタ位置LRlockを基準に、前述により検出された重力方向に所定量ΔLRlock1(以下、この量を電磁ロック位置補正量と呼ぶこととする)離れた位置とする。ここで、電磁ロックセンタ位置LRlockは、製品個々でばらつきが生じる為、予め、調整により決定し、調整値としてEEPROM14に記憶しておくものとし、必要なタイミングで読み出して使用するものとする。又、電磁ロック位置補正量ΔLRlock1は、電磁ロックセンタLRlockとこの電磁ロック位置補正量ΔLRlock1から決定される電磁ロック位置LRlock‘が少なくとも電磁ロックガタの範囲内となり、又、許される範囲で大きく設定する。又、この電磁ロック時補正量ΔLRlock1は、EEPROM14に記憶させ、必要な時に読み出して使用することとする。
【0076】
このことにより、電磁ロック後に補正レンズの駆動を終了した時点での補正レンズ31の重力方向に落下する量は、従来技術に示される量、つまり、従来技術では、補正レンズ31の電磁ロック時に駆動する位置が、電磁ロックセンタ位置LRlockであって、電磁ロック終了時に補正レンズ31の駆動制御を終了した時点で、補正レンズ31はこの位置から重力方向の電磁ロックガタ端に落下するが、この落下量に対して大幅に減少させることができ、従来技術で問題となる電磁ロック後の補正レンズ31の重力方向への落下によるファインダ像の違和感を十分問題ないレベルに改善することができる。
【0077】
加えて、EEPROM14に予め書き込んでおいた電磁ロック位置補正量ΔLRlock1を用いる為、例えば、製品個々で電磁ロックガタの大きさが異なり、ばらつきを生じている場合には、この電磁ロック位置補正量ΔLRlock1を調整値とし、製品個々について電磁ロックガタ形状を測定、それに最適な値とすることができる。加えて、製品の仕様の異なる製品、具体的には、電磁ロックメカに相違が生じ、この電磁ロックガタの大きさ等が異なる製品となった場合でも、量産コスト、設計コストを削減する目的で図1に示される電気ハードシステムは、或いは、MCU1等の一部の部品は共通使用することが考えられる。そうした場合でも、電磁ロック位置補正量ΔLRlock1がEEPROM14に書き込まれている為、その値を容易に変更することが可能となる。
【0078】
検出された重力方向から電磁ロック位置LRlock‘を決定する方法の別の実施形態を図7に示す。図7は、前述の図6で示された方法をより簡易的に行った場合を示す。本発明による振れ補正機能を有する一眼レフカメラの交換レンズの場合、或いは、同様に振れ補正機能を有するビデオカメラ、双眼鏡等では、ユーザが使用する場合の姿勢は、通常、何通りかに限定される。例えば、図5で示されるケースは、ユーザが本交換レンズを斜めに構えた場合であり、通常は、一眼レフカメラでいう横位置構え、又は、縦位置構えとなる場合がほぼ100%に近い。従って、図5に示されるように補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveがX軸、Y軸ともにこれほど大きな値となることは希であり、通常は、どちらか一方が大きく、どちらか一方は非常に小さくなる。
【0079】
こうした観点から、図7は、X軸方向、Y軸方向の補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveの内、どちらか一方大きい方の軸で、かつ、その軸の補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveの方向とは逆方向が重力方向と見なし、その方向にロック位置LRlock‘をずらす。具体的には、X軸、Y軸の補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveが図5で与えられた場合、補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveの絶対値が大きい軸、図5の例ではY軸方向であり、Y軸の補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveの方向とは逆方向、つまり、図5では下方向が重力方向と見なし、図7の様に、電磁ロックセンタ位置LRlockを基準として、その方向に電磁ロック位置補正量ΔLRlock1ずらした位置を電磁ロック位置LRlock‘とする。
次に、図8を用いて、実際の振れ補正の動作から、その動作を終了し、補正レンズ31を電磁ロックする場合の例をとって、さらに詳しく説明する。
【0080】
図8は、本発明によるMCU1により行われる動作で、振れ補正を行っている状態から、その振れ補正の動作を行う必要がなくなり、補正レンズ31を電磁ロックする一連の動作を示す。尚、補正レンズ目標位置LC、補正レンズ位置LR、補正レンズ駆動量Vcontrol等は、X軸、Y軸必要であるが、同様で有るため、片軸のみ示している。又、重力方向は図面下方向として以下を記す。
【0081】
タイミングt11以前は、従来技術により、像面での振れを補正する振れ補正動作が行われている。この時の補正レンズ目標位置LCは、従来技術により振動ジャイロ(不図示)等により検出された振れ量に応じて決定される。又、この間は、像面での振れを補正すべく決定される補正レンズ目標位置LCに応じて、前述の図2の説明に示される方法でX軸、及び、Y軸の補正レンズ駆動量Vcontrolが算出され、その駆動量にて補正レンズ駆動回路12を通じて補正レンズ31がX軸方向、及び、Y軸方向に駆動制御される。
【0082】
この算出された補正レンズ駆動量Vcontrolは、高周波の乗ったギザギザした波形となっていて、このままのX軸、Y軸の補正レンズ駆動量Vcontrolから図5で示される方法で重力方向を検出した場合、重力方向を誤検出する可能性がある。従って、前述の方法で、具体的には、補正レンズ駆動量Vcontrolの移動平均を算出、又は、補正レンズ駆動量VcontrolにLPFを施すことでこの高周波成分を除去し、補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveを算出する。
【0083】
ここで、ユーザが本交換レンズ35の姿勢を急に変えなければ、図8に示される通り、算出された補正レンズ平均駆動量Vcontrolは十分安定している。 尚、前述の通り、補正レンズ駆動量Vcontrolの移動平均を算出する場合に用いたN、及び、補正レンズ駆動量VcontrolにLPFを施す時に使用した定数τaveを大きくすることで、補正レンズ駆動量Vcontrolの高周波成分の除去効果が向上すると記したが、そうすると今度は逆に、ユーザが本交換レンズ35の姿勢を急に変化させた場合、例えば、横位置から縦位置に変化させた場合の応答が遅くなり、その直後に振れ補正を終了して補正レンズ31の電磁ロックを行う場合には重力方向を見定め損なう場合があり得る。従って、このN、及び、τaveは、補正レンズ駆動量Vcontrolに乗った高周波成分の必要な除去率と、ユーザが本交換レンズ35の姿勢を変えた時の補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveの応答性の関係から最も適した値に決めるものとする。
【0084】
次に、タイミングt11にて振れ補正の必要がなくなり、振れ補正動作を終了し、補正レンズ31を電磁ロックさせる場合の動作について記す。タイミングt11にて振れ補正動作を終了するタイミングで、その直前のX軸、Y軸の補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveから、図5で示される方法で重力方法を確定する。図8の例では、図面下方向が重力方向であると検出され、図6、又は、図7で示される方法で、補正レンズセンタ位置LRlockを基準に検出された重力方向、つまり、図面下方向に電磁ロック位置補正量ΔLRlock1だけずらした位置を電磁ロック位置LRlock‘とする。タイミングt11からタイミングt12の間は、補正レンズ目標位置LCを、現在の補正レンズ目標位置LCを初期値とし、所定の傾きで、つまりは、所定速度VCtarget0で、前述の方法で決定された電磁ロック位置LRlock’を最終目標位置とするよう徐々に変化させ、タイミングt12以降は、補正レンズ目標位置LCを、電磁ロック位置LRlock‘とする。このことにより、図2の説明で記される方法で補正レンズ駆動量Vcontrolが算出され、算出された補正レンズ駆動量Vcontrolにて補正レンズ駆動回路12を通じて補正レンズ31が駆動制御される。このことにより、補正レンズ31は、設定された補正レンズ目標位置LCに追従すべく制御され、補正レンズ31は、徐々に電磁ロック位置LRlock’に到達する。図8には、この時の片軸の補正レンズ目標位置LC、補正レンズ位置LR、補正レンズ駆動量Vcontrol、及び、補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveを示す。ここで、タイミングt11からタイミングt12の間で、所定の傾き、つまりは、所定速度VCtarget0にて補正レズ目標位置LCを変化させて電磁ロック位置LRlock‘に到達させている意図は、補正レンズ目標位置LCをステップ的に電磁ロック位置LRlock’に変化させることにより、一般的に補正レンズ31の制御がオーバーシュートし、不安定となることが考えられ、これを避ける為である。
【0085】
次に、タイミングt12からタイミングt13の間は、補正レンズ31の位置LRが補正レンズ目標位置LC、つまり、電磁ロック位置LRlock‘の近辺に確実に到達しているか否かを判定している。具体的には、X軸、及び、Y軸の補正レンズ位置LRが、それぞれともに補正レンズ目標位置LC、つまり、電磁ロック位置LRlock’を基準として所定範囲±ΔLlock内に、それも所定時間Tlock1の間、継続して位置するかを判定している。図8の例では、タイミングt13にて補正レンズ31が、電磁ロック位置LRlock‘近辺に確実に到達していると判定された。
【0086】
電磁ロック位置LRlock‘近辺に確実に補正レンズ31が到達していると判定されたタイミングt13からは、補正レンズ目標位置LCはその値、つまり、電磁ロック位置LRlock’のまま継続し、その位置に補正レンズ31を駆動制御したまま、電磁ロック用コイル52を所定時間Tlock2の間(図8のタイミングt13からタイミングt14に相当)通電する。このことにより、ロックピン50は、ロック穴43aに挿入され、補正レンズ31は電磁ロックされる。
【0087】
タイミングt14にて電磁ロック用コイル52の通電を終了すると、今まで継続していた図2で示される補正レンズ駆動量Vcontrolの算出、及び、算出された補正レンズ駆動量Vcontrolでの補正レンズ駆動回路12を通じての補正レンズ31の駆動制御を終了し、X軸、及び、Y軸の補正レンズ駆動用コイル40a、40bを非通電とする(図8のタイミングt15に相当)。このことにより、補正レンズ31は重力方向、図8の下方向に落下し始める。
【0088】
以上説明した様に、図8のタイミングt11〜タイミングt13の動作により、補正レンズ31は、振れ補正動作を終了、その直前の補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveにより重力方向を検出、補正レンズ31を電磁ロックセンタ位置LRlockを基準として検出された重力方向に所定の電磁ロック位置補正量ΔLRlock1だけずれた電磁ロック位置LRlock‘に確実に補正レンズ31を駆動させる。図8の例では、タイミングt13に相当し、この時の補正レンズ31の位置、ロック穴43aとロックピン50の関係を図9の(a)に示す。
【0089】
次に、図8におけるタイミングt13〜タイミングt14の動作により、補正レンズ31がこの電磁ロックセンタ位置LRlockから電磁ロック位置ΔLRlock1だけずれた電磁ロック位置LRlock‘に駆動制御されたまま、電磁ロック用コイル52に通電を行い、ロックピン50をロック穴43aに挿入し、補正レンズ31を電磁ロックする。この電磁ロック用コイル52に通電を終了したタイミングt14時の補正レンズ31の位置、ロック穴43aとロックピン50の関係を図9の(b)に示す。
【0090】
次に、図8におけるタイミングt15の動作により、補正レンズ31の駆動制御が停止し、補正レンズ駆動量コイル40a、40bの通電が停止し、補正レンズ31は、重力方向に若干落下し、電磁ロックガタ端で停止する。この時の補正レンズ31の位置、ロック穴43aとロックピン50の関係を図9の(c)に示す。
【0091】
以上説明したMCU1の動作により、電磁ロック時の補正レンズ31の駆動位置、つまり、電磁ロック位置LRlock‘を従来技術のように電磁ロックセンタ位置LRlockとせず、検出された重力方向に電磁ロック位置補正量ΔLRlock1だけずらした位置とする為、電磁ロック後の補正レンズ31の重力方向への落下量を実使用上問題とならないレベルに減少させ、本実施形態の一眼レフカメラに於いては、電磁ロック後のファインダの見栄えを向上させることができる。
2.2 第2の実施形態
次に、図8、及び、図9で説明した方法とは別の実施形態を以下に示す。
【0092】
図10は、本発明によるMCU1により行われる動作で、振れ補正を行っている状態から、その振れ補正の動作を行う必要がなくなり、補正レンズ31を電磁ロックする一連の動作を示す。尚、補正レンズ目標位置LC、補正レンズ位置LR、補正レンズ駆動量Vcontrol等は、X軸、Y軸必要であるが、同様で有るため、片軸のみ示している。又、重力方向は図面下方向として以下を記す。
【0093】
タイミングt21以前は、図8と同様、従来技術により、像面での振れを補正する振れ補正動作が行われている。この時の補正レンズ目標位置LCは、従来技術により振動ジャイロ(不図示)等により検出された振れ量に応じて決定される。次に像面での振れを補正すべく決定される補正レンズ目標位置LCに応じて、前述の図2の説明に示される方法でX軸、及び、Y軸の補正レンズ駆動量Vcontrolが算出され、その駆動量にて補正レンズ駆動回路12を通じて補正レンズ31がX軸方向、及び、Y軸方向に駆動制御される。
【0094】
又、図8と同様、補正レンズ駆動量Vcontrolの移動平均を算出、又は、補正レンズ駆動量VcontrolにLPFを施すことでこの高周波成分を除去し、補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveが算出される。又、図8と同様に、補正レンズ駆動量Vcontrolの移動平均を算出する場合に用いたN、及び、補正レンズ駆動量VcontrolにLPFを施す時に使用した定数τaveは、補正レンズ駆動量Vcontrolに乗った高周波成分の必要な除去率と、ユーザが本交換レンズ35の姿勢を変えた時の補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveの応答性の関係から最も適した値に決めるものとする。
【0095】
次に、タイミングt21にて振れ補正の必要がなくなり、振れ補正動作を終了し、補正レンズ31を電磁ロックさせる場合の動作について記す。タイミングt21にて振れ補正動作を終了するタイミングで、その直前のX軸、Y軸の補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveから、図5で示される方法で重力方法を確定する。図10の例では、図面下方向が重力方向であると検出される。
【0096】
次に、タイミングt21からタイミングt24の間は、図8、及び、図8の説明と同様の方法で補正レンズ31を電磁ロックする。但し、図8では、電磁ロック位置LRlock‘を電磁ロックセンタ位置LRlockを基準に検出された重力方向に所定の電磁ロック位置補正量ΔLRlock1ずれた位置に補正レンズ31を駆動し、電磁ロック用コイル52を通電、電磁ロックを行ったが、本実施形態では、補正レンズ31を従来と同様、電磁ロックセンタ位置LRlockに駆動して電磁ロックを行う。具体的には、タイミングt21からタイミングt22の間は、補正レンズ目標位置LCを、現在の補正レンズ目標位置LCを初期値とし、所定の傾きで、つまりは、所定速度VCtarget0で、電磁ロックセンタ位置LRlockを最終目標位置とするよう徐々に変化させ、タイミングt22以降は、補正レンズ目標位置LCを、電磁ロックセンタ位置LRlockとする。このことにより、図2の説明で記される方法で補正レンズ駆動量Vcontrolが算出され、算出された補正レンズ駆動量Vcontrolにて補正レンズ駆動回路12を通じて補正レンズ31が駆動制御される。このことにより、補正レンズ31は、設定された補正レンズ目標位置LCに追従すべく制御され、補正レンズ31は、徐々に電磁ロックセンタ位置LRlockに到達する。図10には、この時の片軸の補正レンズ目標位置LC、補正レンズ位置LR、補正レンズ駆動量Vcontrol、及び、補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveを示す。また、タイミングt22からタイミングt23の間は、補正レンズ31の位置LRが補正レンズ目標位置LC、つまり、電磁ロックセンタ位置LRlockの近辺に確実に到達しているか否かを判定している。具体的には、X軸、及び、Y軸の補正レンズ位置LRが、それぞれともに補正レンズ目標位置LC、つまり、電磁ロックセンタ位置LRlockを基準として所定範囲±ΔLlock内に、それも所定時間Tlock1の間、継続して位置するかを判定している。図10の例では、タイミングt23にて補正レンズ31が、電磁ロックセンタ位置LRlock近辺に確実に到達していると判定された。
【0097】
電磁ロックセンタ位置LRlock近辺に確実に補正レンズ31が到達していると判定されたタイミングt23からは、補正レンズ目標位置LCはその値、つまり、電磁ロックセンタ位置LRlockのまま継続し、その位置に補正レンズ31を駆動制御したまま、電磁ロック用コイル52を所定時間Tlock2の間(図10のタイミングt23からタイミングt24に相当)通電する。このことにより、ロックピン50は、ロック穴43aに挿入され、補正レンズ31は電磁ロックされる。
【0098】
次に、タイミングt24にて電磁ロック用コイル52の通電を終了すると、図8では、補正レンズ31の駆動制御を終了、通電を停止していたが、本実施形態では、補正レンズ31を、タイミングt21直前の補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveにて検出された重量方向に、徐々に落下させ、補正レンズ31が、電磁ロックガタ端に達する直前で、補正レンズ31の通電を終了する。
【0099】
具体的には、図10におけるタイミングt24にて電磁ロック用コイル52の通電を終了すると、次のタイミングt25からタイミングt26の間は、補正レンズ目標位置LCを、現在の補正レンズ目標位置LC、この場合、補正レンズ目標位置LCは、電磁ロックセンタ位置LRlockとなっていて、この電磁時ロックセンタ位置LRlockを初期値とし、所定の傾き、つまりは、所定速度VCtarget1にて、タイミングt21直前の補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveから図5の説明にて記載された方法で検出された重力方向に所定の電磁ロック後補正レンズ落下量ΔLRlock2だけ変化させる。
このことにより、図2の説明で記される方法で補正レンズ駆動量Vcontrolが算出され、算出された補正レンズ駆動量Vcontrolにて補正レンズ駆動回路12を通じて補正レンズ31が駆動制御される。このことにより、補正レンズ31は、設定された補正レンズ目標位置LCに追従すべく制御され、補正レンズ31は、徐々に電磁ロックセンタ位置LRlockから重力方向に電磁ロック後補正レンズ落下量ΔLRlock2だけ落ちた位置に到達する。図10には、この時の片軸の補正レンズ目標位置LC、補正レンズ位置LR、補正レンズ駆動量Vcontrol等を示す。
【0100】
次に、タイミングt26にて補正レンズ目標位置LCが、電磁ロックセンタ位置LRlockから重力方向に電磁ロック後補正レンズ落下量ΔLRlock2だけ落ちた位置に達し、補正レンズ31がその近辺に制御駆動されると、今まで継続していた図2で示される補正レンズ駆動量Vcontrolの算出、及び、算出された補正レンズ駆動量Vcontrolでの補正レンズ駆動回路12を通じての補正レンズ31の駆動制御を終了し、X軸、及び、Y軸の補正レンズ駆動用コイル40a、40bを非通電とする。このことにより、補正レンズ31は重力方向、図10の下方向に落下し始める。
【0101】
尚、補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveから、重力方向を検出するタイミングを、図10におけるタイミングt21、つまり、補正レンズ31の電磁ロックの動作の直前としたのは、図10に示される通り、タイミングt21から開始される補正レンズ31の電磁ロックセンタ位置LRlockへの駆動時に補正レンズ目標位置LCが急激に変化する為に生じる補正レンズ駆動量Vcontrolの乱れが補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveに影響し、重力方向の検出結果に影響を及ぼし、重力方向の誤検出があり得るからである。しかしながら、仮に、この補正レンズ31の電磁ロックセンタ位置LRlockへの駆動時に補正レンズ駆動量Vcontrolの変動が、重力方向の検出に影響がないレベルであれば、無論、タイミングt21ではなく、タイミングt23、つまり、電磁ロック用コイル52への通電開始直前、或いは、タイミングt24、つまり、電磁ロック用コイル52への通電終了時、或いは、タイミングt25の補正レンズ31の重力方向への駆動の開始直前でも構わない。
【0102】
尚、ここで用いられた所定速度VCtarget1、及び、電磁ロック後補正レンズ落下量ΔLRlock2は、EEPROM14に記憶させ、必要な時に読み出して使用することとする。
【0103】
以上説明した様に、図10のタイミングt21〜タイミングt23の動作により、補正レンズ31は、振れ補正動作を終了、その直前の補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveにより重力方向を検出する。従来技術と同様、補正レンズ31を電磁ロックセンタ位置LRlockに駆動させる。この図10におけるタイミングt23の時の補正レンズ31の位置、ロック穴43aとロックピン50の関係を図11の(a)に示す。
【0104】
次に、図10におけるタイミングt23〜タイミングt24の動作により、この補正レンズ31がこの電磁ロックセンタ位置LRlockに駆動制御されたまま、電磁ロック用コイル52に通電を行い、ロックピン50をロック穴43aに挿入し、補正レンズ31を電磁ロックする。この電磁ロック用コイル52に通電を終了したタイミングt24時の補正レンズ31の位置、ロック穴43aとロックピン50の関係を図11の(b)に示す。
【0105】
次に、図10におけるタイミングt25からタイミングt26の動作により、補正レンズ31は、検出された重力方向に所定の傾き、つまりは、所定速度VCtarget1にてゆっくりと駆動され、電磁ロックセンタ位置LRlockから所定の電磁ロック後補正レンズ落下量ΔLRlock2駆動されたところで補正レンズ31の駆動制御を停止、補正レンズ駆動量コイル40a、40bの通電が停止し、補正レンズ31は、重力方向に若干落下し、電磁ロックガタ端で停止する。この図10におけるタイミングt26時、及び、本一連の動作が終了、補正レンズ31が少なくとも落下し終わったタイミングt27時の補正レンズ31の位置、ロック穴43aとロックピン50の関係を図11の(c)、及び、(d)に示す。
【0106】
このことにより、本動作後に補正レンズ31の駆動を終了した時点での補正レンズ31の重力方向に落下する量は、従来後術に示される量、つまり、従来技術では、補正レンズ31の電磁ロック時に駆動する位置が、電磁ロックセンタ位置LRlockであって、電磁ロック終了時に補正レンズ31の駆動制御を終了した時点で、ここから補正レンズ31は重力方向の電磁ロックガタ端に落下する量に対して大幅に減少させることができ、加えて、図10のタイミングt25からタイミングt26で補正レンズ目標位置LCの傾き、つまり、所定速度target1を、極力緩やかな値とすることで、従来技術で問題となる電磁ロック後の補正レンズ31の重力方向への落下によるファインダ像の急速な変化による違和感を十分問題ないレベルに改善することができる。
【0107】
加えて、EEPROM14に予め書き込んでおいた電磁ロック後補正レンズ落下量ΔLRlock2を用いる為、例えば、製品個々で電磁ロックガタの大きさが異なり、ばらつきを生じている場合には、この電磁ロック時補正量ΔLRlock2を調整値として、製品個々について電磁ロックガタ形状を測定し、それに最適な値とすることができる。
【0108】
加えて、EEPROM14に予め書き込んでおいた所定の速度target1て図10におけるタイミングt25からタイミングt26での補正レンズ31の落下速度をMCU1のソフト変更なしに容易に変更することができる為、本発明による交換レンズ35をユーザがサービスに持ち込むことで変更でき、これにより、ユーザの感触にあわせて補正レンズ31の落下速度を変更可能である。ユーザによっては、ゆっくりめに補正レンズ31を落下させた方が好まれる場合もあるだろうし、早めの方が良いユーザもいるであろう。3.他の実施形態尚、図6、或いは、図7を用いた説明では、補正レンズ31を電磁ロックする時に駆動する位置、つまり、電磁ロック位置LRlock‘を電磁ロックセンタ位置LRlockから検出された重力方向に所定の電磁ロック位置補正量ΔLRlock1ずらした位置とした。しかし、これに限られることはない。図12を用いてその一例を説明する。図12に示される通り、電磁ロック位置LRlock’を複数用意しておく。図12の例では、補正レンズ31が電磁ロックされた状態で補正レンズ31の可動可能な範囲、つまり、電磁ロックガタ内に4点の電磁ロック位置LRlock‘を用意しておく。図12では、検出された重力方向がY軸−方向である場合の電磁ロック位置LRlock‘を丸で、Y軸+方向である場合の電磁ロック位置LRlock‘を三角で、X軸+方向である場合の電磁ロック位置LRlock‘を四角で、X軸−方向である場合の電磁ロック位置LRlock‘を×で示している。これらの4点の位置はEEPROM14に予め書き込んでおき、必要な時に読み込んで使用する。次に、図8で示される補正レンズ31を電磁ロックする場合には、以下のようにする。図8で、タイミングt11にて前述図8の説明と同様の方法で重力方向を検出し、上記4点の電磁ロック位置の内、検出された重力方向に最も近い方向の1点の位置を選択し、選択された位置を電磁ロック位置LRlock’とする。タイミングt11以降は、前述図8の説明と同様であり、この選択された電磁ロック位置LRlock‘に補正レンズ31を駆動し、電磁ロック用コイル52に通電、補正レンズ31を電磁ロックする。又、この複数の電磁ロック位置をEEPROM14に予め書き込んでおいた値を用いることにより、例えば、製品個々で電磁ロックガタの大きさが異なり、ばらつきを生じている場合には、製品個々についてこの電磁ロックガタを測定し、それに最適な値にこれら複数の電磁ロック位置を調整することができ、電磁ロック後の補正レンズ31の重力方向への落下量を小さくすることができる。又、上記図12を用いた説明では、X軸の+方向、−方向、Y軸の+方向、−方向にそれぞれ1点ずつ、計4点の電磁ロック位置を予め設けているが、これはこの4点に限られるものではない。例えば、45°方向にさらに4点設け、合計8点としても構わないし、これ以外でも良い。
【0109】
又、本実施形態では、補正レンズ31の駆動中の補正レンズ駆動量Vcontrolに移動平均を施し、或いは、補正レンズ駆動量VcontrolにLPFを施し、補正レンズ駆動量Vcontrolに乗った高周波を除去しているが、この高周波の除去方法はこれに限られるものではない。又、補正レンズ駆動量Vcontrolの高周波成分が許容できる程度に低く、平均化する等の必要がないならば、補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveからではなく、直接、補正レンズ駆動量Vcontrolから重力方向を検出しても構わない。
【0110】
又、電磁ロック機構は、前述の図16に示されるロック穴43aにロックピン50に挿入する形式である必要はない。補正レンズ31が電磁ロックされた状態で、補正レンズ31が少しでも移動可能で、ガタが生じる場合、本発明が解決しようとする課題と何ら変わりない問題が生じる。具体的には、電磁ロックされた状態で、補正レンズ31は電磁ロックのガタ内で移動可能であり、重力方向に落下し、本発明の主意と同様の問題が生じる。或いは、電気的な方法ではなく、メカ的に、例えば、ユーザが操作する操作レバーに連動させ、補正レンズ31をメカ的に概中央位置にロックし、保持する機能であっても、補正レンズ31がロックされた状態で、補正レンズ31がそのガタ内で移動可能な場合には同様である。本発明によれば、前述の何れな場合でも、補正レンズ31を駆動している時の補正レンズ駆動量Vcontrol、或いは、その移動平均化、或いは、LPFを施した結果である補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveから重力方向が検出され、補正レンズ31はロックされた状態で発生するガタの中心から重力方向に所定の電磁ロック位置補正量ΔLRlock1ずれた位置に補正レンズ31が駆動され、電磁ロックされる為、電磁ロックの終了後の補正レンズ31の落下量を極力小さくすることができる。
【0111】
又は、従来と同等に補正レンズ31がロックされた状態で発生するガタの中心に補正レンズ31をロックしても、その後、補正レンズ駆動量Vcontrol、或いは、補正レンズ平均駆動量Vcontrol#aveから検出された重力方向にゆっくりと補正レンズ31を落下させる為、ファインダの見栄えを向上させることができる。
【0112】
又、電磁ロックガタの形状は、図16に示される通り、丸型としたが、これに限るものではない。卵型でも、四角形状でも補正レンズがロックされた状態でガタが発生し、補正レンズ31が移動可能であれば、本発明が解決しようとする課題と何ら変わりない問題が生じ、同様の解決方法で問題が解消できる。
【0113】
尚、本実施形態では、一眼レフカメラの交換レンズを1例に説明したが、これに限られることはない。例えば、同様な補正レンズのロック機構を有する同様な問題の発生する、例えば、振れ補正機能を内蔵するコンパクトカメラや、ビデオカメラ、或いは、双眼鏡等でもかまわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係わる全体回路図である。
【図2】 本実施形態に係わる補正レンズ駆動量、及び、補正レンズ平均駆動量の算出ブロック図である。
【図3】 本実施形態に係わる補正レンズ平均駆動量の算出ブロック図である。
【図4】 本実施形態に係わる補正レンズ平均駆動量の算出される様子を示す図である。
【図5】 本実施形態に係わる補正レンズ平均駆動量と重力方向との関係を示す図である。
【図6】 本実施形態に係わる検出された重力方向と電磁ロック位置との関係を示す模式図である。
【図7】 本実施形態に係わる検出された重力方向と電磁ロック位置との関係を示す模式図である。
【図8】 本実施形態に係わる補正レンズの電磁ロック動作を示すタイミングチャートである。
【図9】 本実施形態に係わる補正レンズの電磁ロック動作時の補正レンズ、ロック穴、ロックピンの関係を示す模式図である。
【図10】 本実施形態に係わる補正レンズの電磁ロック動作を示すタイミングチャートである。
【図11】 本実施形態に係わる補正レンズの電磁ロック動作時の補正レンズ、ロック穴、ロックピンの関係を示す模式図である。
【図12】 本実施形態に係わる検出された重力方向と電磁ロック位置との関係を示す模式図である。
【図13】 従来例に係わる一眼レフシステムの振れ補正装置の全体構成ブロック図である。
【図14】 従来例に係わる補正レンズの可動機構を示す模式図である。
【図15】 従来例に係わる補正レンズの位置検出機構を示す模式図である。
【図16】 従来例に係わる補正レンズの電磁ロック機構を示す模式図である。
【符号の説明】
1 MCU(ワンチップマイクロコンピュータ)
10 LED駆動回路
11 補正レンズ位置検出回路
12 補正レンズ駆動回路
13 電磁ロック駆動回路
14 EEPROM
30、32 撮影レンズ
31 振れ補正光学系(補正レンズ)
33 光軸
34 像面
35 交換レンズ
36 カメラボディ
37 スリット部材
38、38a、38b LED
39、39a、39b PSD
40、40a、40b 補正レンズ駆動用コイル
41 マグネット
42a、42b ヨーク
43 可動部材
43b ロック穴
45a、45b、45c、45d 支持棒
50 ロックピン
52 電磁ロック用コイル
53 吸着板

Claims (13)

  1. 振れにより生じる像面での振れを補正する為の振れ補正光学系と、
    前記振れ補正光学系を所定位置にロックさせるロック手段と、
    前記振れ補正光学系を駆動する為の駆動手段と、を有し、
    前記ロック手段により前記振れ補正光学系が前記所定位置にロックされた状態で、前記振れ補正光学系が中央位置を含む有限なガタ範囲で移動可能である振れ補正装置であって、
    前記駆動手段による前記振れ補正光学系を駆動している時の駆動量に基づき、前記振れ補正装置に印加される重力方向を検出する重力方向検出手段と、を設け、
    前記ロック手段による前記振れ補正光学系の前記所定位置へのロック時に、前記中央位置から前記検出された重力方向に所定量離れた前記有限なガタ範囲内の位置に前記振れ補正光学系を駆動してロックすることを特徴とする。
  2. 請求項1の振れ補正装置であって、
    書き換え可能な不揮発性記憶手段をさらに有し、
    前記所定量は、前記書き換え可能な不揮発性記憶手段により記憶された値を用いる、ことをさらに特徴とする。
  3. 振れにより生じる像面での振れを補正する為の振れ補正光学系と、
    前記振れ補正光学系を所定位置にロックさせるロック手段と、
    前記振れ補正光学系を駆動する為の駆動手段と、を有し、
    前記ロック手段により前記振れ補正光学系が前記所定位置にロックされた状態で、前記振れ補正光学系が有限なガタ範囲で移動可能である振れ補正装置であって、
    前記駆動手段による前記振れ補正光学系を駆動している時の駆動量に基づき、前記振れ補正装置に印加される重力方向を検出する重力方向検出手段と、
    を設け、
    前記ロック手段による前記振れ補正光学系の前記所定位置へのロック時に、前記有限なガタ範囲内で、前記検出された重力方向の前記有限なガタ範囲の端近辺に前記振れ補正光学系を駆動してロックすることを特徴とする。
  4. 振れにより生じる像面での振れを補正する為の振れ補正光学系と、
    前記振れ補正光学系を所定位置にロックさせるロック手段と、
    前記振れ補正光学系を駆動する為の駆動手段と、を有し、
    前記ロック手段により前記振れ補正光学系が前記所定位置にロックされた状態で、前記振れ補正光学系が有限なガタ範囲で移動可能である振れ補正装置であって、
    前記駆動手段による前記振れ補正光学系を駆動している時の駆動量に基づき、前記振れ補正装置に印加される重力方向を検出する重力方向検出手段と、
    を設け、
    前記ロック手段による前記振れ補正光学系の前記所定位置へのロック時に、前記有限なガタ範囲内に設けられた複数のロック位置の内、前記重力方向検出手段により検出された前記重力方向に基づいて最も前記重力方向に近いロック位置を選択し、選択されたロック位置近辺に前記振れ補正光学系を駆動してロックすることを特徴とする。
  5. 請求項4の振れ補正装置であって、
    書き換え可能な不揮発性記憶手段をさらに有し、
    前記複数のロック位置は、前記書き換え可能な不揮発性記憶手段により記憶された値を用いる、ことをさらに特徴とする。
  6. 振れにより生じる像面での振れを補正する為の振れ補正光学系と、
    前記振れ補正光学系を所定位置にロックさせるロック手段と、
    前記振れ補正光学系を駆動する為の駆動手段と、を有し、
    前記ロック手段により前記振れ補正光学系が前記所定位置にロックされた状態で、前記振れ補正光学系が有限なガタ範囲で移動可能である振れ補正装置であって、
    前記駆動手段による前記振れ補正光学系を駆動している時の駆動量に基づき、前記振れ補正装置に印加される重力方向を検出する重力方向検出手段と、を設け、
    前記ロック手段による前記振れ補正光学系の前記所定位置へのロック後に、前記検出された重力方向に前記振れ補正光学系を駆動することを特徴とする。
  7. 請求項6の振れ補正装置であって、
    前記ロック手段による前記振れ補正光学系の前記所定位置へのロック後に、前記検出された重力方向に前記振れ補正光学系を所定量だけ駆動する、ことをさらに特徴とする。
  8. 請求項7の振れ補正装置であって、
    書き換え可能な不揮発性記憶手段をさらに有し、前記所定量は、前記書き換え可能な不揮発性記憶手段により記憶された値を用いる、ことをさらに特徴とする。
  9. 請求項6の振れ補正装置であって、
    前記ロック手段による前記振れ補正光学系の前記所定位置へのロック後に、前記検出された重力方向に前記振れ補正光学系を所定速度で駆動する、ことをさらに特徴とする。
  10. 請求項9の振れ補正装置であって、
    書き換え可能な不揮発性記憶手段をさらに有し、
    前記所定速度は、前記書き換え可能な不揮発性記憶手段により記憶された値を用いる、ことをさらに特徴とする。
  11. 請求項1から請求項10のいずれかの振れ補正装置であって、
    前記駆動手段は、前記振れ補正光学系を少なくとも2方向に駆動し、
    前記重力方向検出手段は、前記駆動手段による前記振れ補正光学系を駆動している時の前記少なくとも2方向の駆動量に基づき前記振れ補正装置に印加される重力方向を検出する、ことをさらに特徴とする。
  12. 請求項1から請求項10のいずれかの振れ補正装置であって、
    前記重力方向検出手段は、前記駆動手段による前記振れ補正光学系を駆動している時の駆動量の移動平均値に基づき前記振れ補正装置に印加される重力方向を検出する、ことをさらに特徴とする。
  13. 請求項1から請求項10のいずれかの振れ補正装置であって、
    前記重力方向検出手段は、前記駆動手段による前記振れ補正光学系を駆動している時の駆動量にローパスフィルタを施した結果に基づき前記振れ補正装置に印加される重力方向を検出する、ことをさらに特徴とする。
JP2002041279A 2002-02-19 2002-02-19 振れ補正光学系のロック装置 Expired - Lifetime JP3940807B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002041279A JP3940807B2 (ja) 2002-02-19 2002-02-19 振れ補正光学系のロック装置
US10/367,852 US7123290B2 (en) 2002-02-19 2003-02-19 Blur correction optical device and lens barrel

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002041279A JP3940807B2 (ja) 2002-02-19 2002-02-19 振れ補正光学系のロック装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003241247A JP2003241247A (ja) 2003-08-27
JP3940807B2 true JP3940807B2 (ja) 2007-07-04

Family

ID=27781749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002041279A Expired - Lifetime JP3940807B2 (ja) 2002-02-19 2002-02-19 振れ補正光学系のロック装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7123290B2 (ja)
JP (1) JP3940807B2 (ja)

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7813559B2 (en) * 2001-11-13 2010-10-12 Cyberoptics Corporation Image analysis for pick and place machines with in situ component placement inspection
JP4649938B2 (ja) * 2003-10-15 2011-03-16 株式会社ニコン ブレ補正装置、レンズ鏡筒、カメラシステム
JP2006079007A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Konica Minolta Photo Imaging Inc デジタルカメラ
JP4677748B2 (ja) * 2004-09-15 2011-04-27 株式会社ニコン 撮像装置
KR100867065B1 (ko) * 2004-10-25 2008-11-04 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 촬상 장치
JP4750565B2 (ja) * 2006-01-26 2011-08-17 キヤノン株式会社 振れ補正装置および光学機器
JP4963885B2 (ja) * 2006-07-13 2012-06-27 ペンタックスリコーイメージング株式会社 像ブレ補正装置
TWI439795B (zh) 2006-07-13 2014-06-01 Pentax Ricoh Imaging Co Ltd 防震裝置
KR100796912B1 (ko) * 2006-09-26 2008-01-22 엘지이노텍 주식회사 카메라 모듈에서의 자동 노출 보정 방법
JP4824538B2 (ja) * 2006-12-15 2011-11-30 株式会社リコー 手ぶれ補正機能を有する撮像装置およびその制御方法
JP5094359B2 (ja) * 2007-12-14 2012-12-12 キヤノン株式会社 撮像装置
JP5366454B2 (ja) 2008-06-30 2013-12-11 キヤノン株式会社 光学機器
JP5590904B2 (ja) * 2010-02-08 2014-09-17 キヤノン株式会社 光学機器
US8743218B2 (en) * 2010-02-09 2014-06-03 Panasonic Corporation Imaging apparatus including a shake correction function
JP5850232B2 (ja) * 2011-12-27 2016-02-03 株式会社タムロン 防振アクチュエータ、及びそれを備えたレンズユニット、カメラ、及びそれらの製造方法
JP6152627B2 (ja) * 2012-05-11 2017-06-28 株式会社ニコン 振れ補正装置,光学器械
JP6089522B2 (ja) 2012-09-14 2017-03-08 リコーイメージング株式会社 手ブレ補正装置
JP6003438B2 (ja) 2012-09-14 2016-10-05 リコーイメージング株式会社 手ブレ補正装置
KR20150108679A (ko) 2014-03-18 2015-09-30 삼성전자주식회사 오토 포커스 잠금 유닛 및 이를 가지는 촬영 장치
JP6435720B2 (ja) * 2014-09-03 2018-12-12 株式会社シグマ レンズ鏡筒
KR20160029592A (ko) 2014-09-05 2016-03-15 삼성전자주식회사 손떨림 보정 장치 및 이를 구비한 촬영장치
WO2021100404A1 (ja) * 2019-11-19 2021-05-27 富士フイルム株式会社 光学装置、双眼鏡、光学装置の制御方法、及びプログラム

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0832037B2 (ja) 1988-10-07 1996-03-27 富士写真フイルム株式会社 画像データ圧縮装置
JPH0759069B2 (ja) 1988-10-14 1995-06-21 富士写真フイルム株式会社 静止画のディジタル記録装置
JP2797159B2 (ja) 1992-03-02 1998-09-17 カシオ計算機株式会社 画像データ圧縮装置及び画像データ圧縮方法
US6047133A (en) * 1993-03-26 2000-04-04 Canon Kabushiki Kaisha Image blur prevention apparatus
US6091448A (en) * 1993-12-27 2000-07-18 Canon Kabushiki Kaisha Apparatus for preventing an image blur prevention device from changing states during an image recording operation
US6046768A (en) * 1994-06-15 2000-04-04 Canon Kabushiki Kaisha Apparatus used for image blur prevention
JPH0961871A (ja) * 1995-08-21 1997-03-07 Canon Inc 防振装置
JP2002214657A (ja) * 2001-01-23 2002-07-31 Canon Inc 像振れ補正装置
JP3928435B2 (ja) * 2002-02-08 2007-06-13 株式会社ニコン ブレ補正装置
JP2004145188A (ja) * 2002-10-28 2004-05-20 Nikon Corp レンズ鏡筒

Also Published As

Publication number Publication date
US20040017485A1 (en) 2004-01-29
US7123290B2 (en) 2006-10-17
JP2003241247A (ja) 2003-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3940807B2 (ja) 振れ補正光学系のロック装置
KR101527938B1 (ko) 촬상 장치
KR101523694B1 (ko) 촬상 장치
TWI448812B (zh) 防震設備及包含防震設備之照相裝置
KR101238252B1 (ko) 촬상 장치
KR101522408B1 (ko) 촬상 장치
JP5439732B2 (ja) 撮像装置
JP5260115B2 (ja) 撮像装置
CN101266381B (zh) 防抖装置
US8760524B2 (en) Method and apparatus for processing digital image
KR101527940B1 (ko) 촬상 장치
US11363203B2 (en) Image stabilization apparatus, image stabilization control method, and computer-readable storage medium
TWI418925B (zh) 防震設備及照相裝置
JP2007219397A (ja) 像ブレ補正装置
TW200838293A (en) Angular velocity detection apparatus
TW200814756A (en) Anti-shake apparatus
CN101106656B (zh) 防抖装置
JP6350539B2 (ja) 撮影装置及びその制御方法
JP4356282B2 (ja) ブレ補正撮影装置
CN101106653A (zh) 防抖装置
CN101106650B (zh) 防抖装置
CN101963702A (zh) 照相装置的除尘装置
JP2005181712A (ja) ブレ補正カメラシステム
CN101163203A (zh) 照相装置的除尘装置
JP6350540B2 (ja) 撮影装置及びその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070312

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3940807

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100413

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140413

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250