JPH0961871A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JPH0961871A
JPH0961871A JP23318895A JP23318895A JPH0961871A JP H0961871 A JPH0961871 A JP H0961871A JP 23318895 A JP23318895 A JP 23318895A JP 23318895 A JP23318895 A JP 23318895A JP H0961871 A JPH0961871 A JP H0961871A
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Yasuhiko Shiomi
泰彦 塩見
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    • G03B2217/005Blur detection

Abstract

(57)【要約】 【課題】 補正系のロック解除動作で生ずる不自然且つ
急激な像飛びを防止できるカメラ等の防振装置。 【解決手段】 カメラ全体の振れを検出するセンサー4
の出力に基づき実祭の像振れを補正する補正手段8,
9,10と、補正手段をメカ的に係止するロック手段1
1,12等で構成する防振装置において、ロック手段に
よる補正手段のロック解除時にセンサー出力とは無関係
に補正手段に対する駆動中心を補正系の位置出力より設
定する第1の補正駆動中心設定手段13と、センサー出
力に基づく補正動作時にセンサー出力とは無関係に補正
手段に対する駆動中心をレンズ固有の調整データより設
定する第2の補正駆動中心設定手段14を有し、ロック
解除時の不自然な像飛びを防止するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スチルカメラ等の
光学機器に用いられる防振装置に関し、特に補正系のロ
ック解除時に生ずる像飛びを防止できる防振装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より用いられているカメラ等の防振
装置の構成を図12に示す。図中、全体の制御回路51
はスイッチ52の状態変化により、防振動作を開始させ
るためにロック駆動手段61を介して、補正系59をメ
カニカルにロックしているロック機構62を動作させロ
ック解除を行う。
【0003】この動作とほぼ同時に、機器全体の撮影者
による手振量を検出する、振れセンサー54の出力をハ
イパスフィルター55及び積分手段56を通した出力
と、補正系59の動きを検出する補正系位置検出手段6
0の出力、および調整データ設定手段63からのデータ
を基に設定する駆動中心設定手段50の出力を、加算手
段57にて加算してその結果を補正系駆動手段58に入
力し、更にこの補正系駆動手段58の出力にて、撮影系
の一部又は前面に設けた補正系59を駆動する構成とな
っている。
【0004】従って、補正系の動きの位相と感度(つま
り単位補正角度当りの出力)を設定しておけば、先のよ
うな補正系のフィードバック制御により、振れセンサー
54出力及び駆動中心設定手段50の出力で決まる位置
に補正系を動かし、撮影者の手振れによって生ずる像振
れを瞬時のうちに打ち消す事が可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
では、使用されている補正系のメカロック機構は、メカ
ロック機構上に設けた突起部が補正系の窪みに飛び込む
ような構造になっていて、通常はその製造上の寸法誤差
及びロック動作の信頼性向上のため、ある程度のガタが
設けられている。従って、補正系59の制御がOFFで
補正系59がロック状態にある時は、そのガタ範囲内で
補正系は自在に動くことが可能である。
【0006】このような、ロック状態におけるメカロッ
クのガタの範囲を模式的に表したのが図13であり、図
のようにメカロック状態で補正系が動ける範囲は円形と
なっている。通常この補正系の光軸中心はメカ/光学的
な位置決めを行うために、メカロックのガタの中心とな
るように設計されていて、上述のようなセンサー出力に
基づいて補正駆動を行う場合の駆動中心も、メカロック
のガタの中心と一致するようにしている。
【0007】しかし補正系59の駆動中心位置は、補正
系位置検出手段60自体の取付け精度及び回路系のオフ
セットによってレンズ個々で異なるため、調整データ設
定手段63で設定されたレンズ個々のデータによって、
駆動中心がメカロックのガタの中心と一致するように補
正が行われている。最初にも述べたように、このメカロ
ックのガタについては余り詰めようとすると(例えば、
補正系上にある窪み部分の表面積を小さくする等)、当
然のことながらロック機構上に設けた突起部分が、窪み
部分に飛び込めなくなりロックが掛からなくなる可能性
があるので、信頼性の面からもある程度のガタを保留す
る必要がある。
【0008】しかしながら、ロック部分のガタ量が大き
くなると、初期のロックを解除する前は補正系は重力に
よってガタ範囲の一番外側にあるので、ロック解除と同
時に補正系をガタの中心まで持って行くと、撮影系(補
正系も含み)を通した像は一瞬大きく変化するすること
になり、一眼レフ等に用いられているTTLファインダ
ーを通して、撮影者が被写体を観測する場合非常に大き
な違和感が生ずるという問題がある。
【0009】依って、請求項1乃至3に記載の発明の目
的は、カメラ等で補正手段のロック解除動作によって生
ずる不自然且つ急激な像飛びを防止できる防振装置を提
供することにある。
【0010】更に、請求項4に記載の発明の目的は、補
正手段のロック解除時において補正手段の駆動とロック
解除の同時動作によって生ずる不安定性を解消できる防
振装置を提供することにある。
【0011】更に、請求項5に記載の発明の目的は、補
正手段のロック時における動作の不安定性を解消できる
防振装置を提供することにある。
【0012】更に、請求項6に記載の発明の目的は、補
正手段のロック解除時の動作をより一層安定化できる防
振装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、第1の補正駆動中心設定手段による補正
手段の位置データと、第2のデータ補正駆動中心設定手
段によるレンズ固有の調整データより、補正系のロック
機構動作時に合わせて補正系の駆動中心も徐々に時間と
共に変化させる構成をとっている。
【0014】また、実際の防振動作を実行する時の駆動
中心とロック状態での補正系の位置関係を比較して、差
の大小よりロック動作時の駆動中心を変更する方法を決
定するように構成している。
【0015】
【発明の実施の形態】本出願に係る発明の目的を実現す
る構成は、請求項1に記載のように、カメラ全体の振れ
を検出するセンサー出力に基づき実際の像振れを補正す
る補正手段と、該補正手段の動きをメカ的に係止するロ
ック手段等で構成する防振装置において、上記ロック手
段による補正手段のロック解除時に上記センサー出力と
は無関係に上記補正手段に対する駆動中心を設定する第
1の補正駆動中心設定手段と、センサー出力に基づく補
正動作時に上記センサー出力とは無関係に上記補正手段
に対する駆動中心を設定する第2の補正駆動中心設定手
段を有することを特徴とする防振装置にある。
【0016】この構成によれば、第1と第2の補正駆動
中心設定手段によりセンサー出力とは無関係に、補正手
段の駆動中心を設定し所定位置に調整することができ
る。
【0017】本出願に係る発明の目的を実現する具体的
な構成は、請求項2に記載のように、上記第1の補正駆
動中心設定手段は上記補正手段の非動作時における補正
手段の位置出力により決定することを特徴とする請求項
1記載の防振装置による。
【0018】この構成によれば、補正手段の位置出力よ
り駆動中心用のデータを設定することができる。
【0019】本出願に係る発明の目的を実現する他の具
体的な構成は、請求項3に記載のように、上記第2の補
正駆動中心設定手段はレンズ固有の調整データにより決
定することを特徴とする請求項1記載の防振装置によ
る。
【0020】この構成によれば、レンズ固有の調整デー
タより駆動中心用のデータを設定することができる。
【0021】本出願に係る発明の目的を実現する他の構
成は、請求項4に記載のように、カメラ全体の振れを検
出するセンサー出力に基づき実際の像振れを補正する補
正手段と、該補正手段の動きをメカ的に係止するロック
手段等で構成する防振装置において、上記ロック手段に
よる補正手段のロック解除時より上記センサー出力に基
づく補正動作時にかけて上記補正手段による補正動作の
駆動中心を徐々に変更する駆動中心変更手段を有するこ
とを特徴とする防振装置にある。
【0022】この構成によれば、ロック解除時よりセン
サー出力に基づく補正動作時にかけて補正動作の駆動中
心を、ロック解除前の初期位置より本来の光軸中心に向
けて徐々に移動させることができる。
【0023】本出願に係る発明の目的を実現する他の構
成は、請求項5に記載のように、カメラ全体の振れを検
出するセンサー出力に基づき実際の像振れを補正する補
正手段と、該補正手段の動きをメカ的に係止するロック
手段等で構成する防振装置において、上記センサー出力
に基づく補正動作状態より上記ロック手段による補正手
段のロック時にかけて上記補正手段による補正動作の駆
動中心を徐々に変更する駆動中心変更手段を有すること
を特徴とする防振装置にある。
【0024】この構成によれば、センサー出力に基づく
補正動作状態からロック手段によるロック時にかけて補
正動作の駆動中心を、光軸中心の位置からロック解除前
の初期位置まで徐々に移動させることができる。
【0025】本出願に係る発明の目的を実現する他の構
成は、請求項6に記載のように、カメラ全体の振れを検
出するセンサー出力に基づき実際の像振れを補正する補
正手段と、該補正手段の動きをメカ的に係止するロック
手段等で構成する防振装置において、防振動作中の駆動
中心とロック状態の補正手段の位置関係が所定値より大
きい場合は、予めロック解除時点での補正手段の駆動中
心を防振動作中の駆動中心方向に所定量近付けた値を設
定する駆動中心設定変更手段を有することを特徴とする
防振装置にある。
【0026】この構成によれば、補正手段のロック時に
おける初期位置の値と防振動作中の駆動中心の値がかけ
離れている場合には、中間的にロック解除時点の駆動中
心データを防振動作中の駆動中心データ方向へ近付けた
値に設定し、防振動作中の駆動中心に近い所から徐々に
最終的な駆動中心への調整移動を行うことができる。
【0027】
【実施例】
(第1の実施例)以下、本発明の実施例を図に基づいて
説明する。図1〜図8および図11は第1実施例を表し
ている。図1は本発明の第1実施例に係る防振装置の全
体構成図である。図1において、1は全体制御動作を司
る制御回路、2は防振制御動作の開始/終了を撮影者自
身が行うためのスイッチ手段、3は防振装置の組込まれ
ている機器個々の固有データを保有する調整データ設定
手段である。
【0028】4は撮影者の手振れ等による装置全体の絶
対空間に対する振れ量を検出する振れセンサーである。
振れセンサー4の出力は次段のハイパスフィルター5、
積分手段6を通して不要なDC成分等が除去された後、
積分処理によって適当な振れ変位信号に変換される構成
となっている。ここで、センサー信号出力について次の
図2より具体的に説明する。
【0029】図2は図1に示す振れセンサー出力の検出
回路の回路図である。図2は上述の振れセンサー4の出
力を検出するための具体回路図であり、振れセンサー4
として具体的には角速度を検出するいわゆる振動ジャイ
ロを用いた場合を示している。
【0030】図2において、振動子100は駆動回路1
02からの駆動信号に基づいて、所定周波数/所定振幅
で共振駆動される。この状態で、軸周りの回転角速度ω
が振動子100に加わると、振動子100の出力には振
動子100の駆動周波数信号に回転角速度ωが乗算され
た、すなわちAM変調的な信号となって表れる。この変
調された信号は同期検波回路101の中で、振動子10
0の駆動/共振周波数と同じ周波数信号によって復調さ
れ、振動子100に働く角速度ωに相当する信号のみが
出力されることになる。
【0031】通常、この同期検波回路101後の出力に
は振動子100そのもののアンバランス等により、角速
度ω=0の場合でも所定の電圧出力が現れ(DCオフセ
ットと呼ぶ)、このDC成分を取り除くために、オペア
ンプ103、コンデンサ104、抵抗105,106,
107で構成するハイパスフィルターを出力側に接続し
ている。
【0032】従って、このハイパスフィルターのカット
オフ周波数(コンデンサ104と抵抗105の定数で決
定される)以下の信号成分はここで取除かれることにな
る。更に、ハイパスフィルター通過後の出力は、オペア
ンプ108、抵抗109、111、コンデンサ110で
構成する積分回路で積分して、角速度信号から角度信号
への変換が行われる。なお、112はコンデンサ110
の両端を短絡して積分回路の時定数を変更するためのア
ナログSWで、制御信号INTONによりコントロール
される。
【0033】再び、図1の構成に戻り、上述のように構
成されるセンサー信号の最終出力が積分手段6から加算
手段7に入力するが、ここで加算手段7には後述する制
御回路1からの設定データに基づいてその出力が決定さ
れる第1の駆動中心設定手段13と、第2の駆動中心設
定手段14を組合わせて最終的な駆動中心データを出力
する、駆動中心組合わせ手段15の出力も入力する構成
となっている。
【0034】更に、加算手段7には、撮影系を通してあ
る所定の位置に結ぶ像の撮影者の手持ち動作による像振
れを光学的に補正する、補正系9の現在位置を示す補正
系位置検出手段10からの出力も入力する。
【0035】この加算手段7からの出力は補正系駆動手
段8へ入力されて、この出力により補正系9が駆動され
るため、補正系位置の検出出力の位相および感度(単位
補正角度当たりの出力)を適当に定めてやれば、センサ
ー出力と駆動中心データ出力に応じて補正系が駆動され
るようにフィードバック制御が実現する。又、補正系9
は補正動作を行わない時はロック駆動手段11で駆動さ
れるロック12によってメカニカルに固定される。
【0036】図3は図1に示す補正系の要部構成図であ
る。図3より本実施例の補正系として、レンズ群の一部
を光軸に対して垂直な平面上で自在に移動できるように
した、シフト補正光学系の構成を説明する。図3におい
て、154は撮影レンズ系の一部をなし後述する方法
で、光軸に対して垂直な平面上のあらゆる位置に移動で
きる補正レンズ系である。補正レンズ系154は図のx
軸方向への移動に対しては、ヨーク部150と磁気コイ
ル152で構成する磁気回路の中で、磁気コイル152
に流す電流量および電流方向によって自在に制御され、
同様にy軸方向への移動に対しては、ヨーク部151と
磁気コイル153で構成する磁気回路によって制御され
る。
【0037】又、補正レンズ系154の実際の動きは、
補正レンズ系154と一体となって動くIRED部15
6,157と、シフトレンズ全体を保持する鏡筒161
に取付けたPSD(Position Sensiti
ve Device)158,159との組合わせによ
って、光学/電気的に非接触で検出される。この具体的
な検出方法は図4を用いて説明する。
【0038】図4は図1に示す補正系位置検出手段の具
体的電気回路図である。IRED192から投射された
信号光はPSD170へ入射し、PSD170の入射位
置に応じてPSD170から出力される電流Ia,Ib
は分流される。まず電流Iaはオペアンプ171、抵抗
172で構成する電流−電圧変換回路によって所定電圧
Vaとなり、同様にIbはオペアンプ173、抵抗17
4の電流−電圧変換回路によって所定電圧Vbとなる。
【0039】この両出力は、オペアンプ180、抵抗1
81,182,183で構成する加算回路により加算し
て出力−(Va+Vb)が得られる。更に、この出力は
オペアンプ187、抵抗188,189,191のIR
EDドライバー回路へ入力する。IREDドライバー回
路の一方の入力には基準電圧KVCを接続して、加算回
路の出力がKVCと等しくなるように、IRED電流を
自動的に調整するフィードバック系を構成している。
【0040】一方、VaとVb出力をオペアンプ17
5、抵抗176〜179で構成する減算回路へ入力して
出力−(Va−Vb)を得、更に、この出力はオペアン
プ184、抵抗185,186で構成する反転増幅回路
で所定電圧に変換して、最終的な補正系位置出力とな
る。このような図4に示した処理回路を、x,y両軸方
向に全く同じように設けて、この出力を用い補正光学系
のフィードバック制御が実行される。
【0041】再び、図3の説明に戻り、155はチャー
ジピン、160は補正系9の動きをメカニカルに係止す
るメカロック機構であり、マグネットの通電電流および
通電方向によってメカロック部材の突起部分163がZ
方向へ動いて、補正レンズ系154と一体となって動く
窪み部164に飛び込み、飛び出すことで、ロック/ア
ンロックが行われる。162はシフト系の倒れ方向の動
きを規制する、あおり止めとしての支持球である。
【0042】図5は図1に示す防振装置の電気回路図で
ある。図6〜図8は図1に示す防振装置の動作のフロー
チャートである。
【0043】つぎに図5、図6〜図8を参照して実際の
動作を説明する。先ず図5は、図1に示したブロック図
の中、図2の振れセンサー信号の処理回路と、図4の補
正系位置検出用の回路部分を除いた、具体的な防振装置
全体の回路構成を示したものである。
【0044】図中、全体制御を司るCPU200、補正
系位置出力をCPU200に取込むためのA/Dコンバ
ータ201、駆動中心補正データを出力するためのD/
Aコンバータ202が、図1に示す点線内のブロックA
に相当する。
【0045】又、CPU200の内部には後述するよう
なメカロックの時間、及び駆動中心データの変更時間を
設定するタイマー回路203、外部調整データを記憶し
たE2PROM205とのデータ通信を行う為のシリア
ルインターフェース回路204、演算等で得られた結果
を一時的に記憶する内部レジスター239が含まれる。
【0046】一方、オペアンプ206、抵抗208〜2
11で構成する通常の加算回路は図1の加算手段7に相
当し、ここで振れセンサー4の出力、補正系(シフト系
等)からの位置出力、及びD/Aコンバータ202から
の駆動中心補正データが加算される。入力側で、センサ
ー出力と抵抗208の間に設けたアナログSW207
は、CPU200からの制御信号ISONによって選択
的にセンサー出力を加算回路へ入力/非入力するもので
ある。
【0047】オペアンプ206の出力は、オペアンプ2
12、抵抗213,215、コンデンサ214で構成す
る位相進み補償回路へ入力し、ここでは前述の補正系全
体のフィードバック制御を実現するために、フィードバ
ックループ内の位相を進める事で系の安定性を高める役
割りを果たしている。
【0048】続いて、オペアンプ212の出力はオペア
ンプ216、抵抗217,218及びトランジスタ21
9,220で構成する電力増幅回路へ入力して、この電
力増幅回路の出力によって駆動コイル223に電力が供
給され、前述の補正レンズ系154の動作説明のよう
に、シフトレンズ225が所定の磁気回路からの駆動パ
ワーで動かされることになる。又、トランジスタ22
1、抵抗222で構成されるスイッチ手段はCPU20
0からの〔SFTON〕信号によって駆動回路を制御す
るものである。
【0049】図5は片軸方向(y軸方向)の動きに対す
る補正回路の構成を示したものであるが、もう一方のx
軸方向(駆動コイル224のみ表示)についても全く同
じなので説明は省略する。このように、上の位相補償回
路及び電力増幅回路は図1に示す補正系駆動手段8に相
当する。
【0050】次にトランジスタ234,235,23
6,237で構成するHブリッジは、駆動コイル227
へ所定方向、所定電流の通電を行う回路であり、この駆
動コイルへ供給するパワーによって、シフトレンズ22
5をメカニカルにロックするロック機構が動作する構成
となっている。
【0051】図6は図1に示す防振装置のロック解除前
の動作のフローチャートである。図7は図1の防振装置
の防振動作のフローチャートである。図8は図1の防振
装置のロック時の動作のフローチャートである。
【0052】つぎに図6〜図8のフローチャートを用い
てCPU200のプログラム制御の流れを説明する。
【0053】先ず図6のフローチャートを参照して、図
5に示した撮影者が防振開始の操作を行うSW238が
ONしているか否かを判定する(S300)。次に、図
2に示したような振れセンサー及び振れセンサー処理回
路へ通電する(S301)。図4に示した補正位置検出
回路への通電を行う(S302)。CPU200内部の
シリアルインターフェース204を介し、E2PROM
205に設定されているレンズ個々の調整データが、シ
リアル同期クロックSCKに同期してシリアル受信ライ
ンSDIからCPU200に取り込む(303)。
【0054】全データの取り込みが完了したか否かの判
定を行い(S304)、全データの取込みが完了した
ら、E2PROM205より読み込んだレンズ固有デー
タとして、駆動中心調整データがヨー、ピッチ各々、C
PU200内部のレジスターD2Y,D2Pに設定され
る(S305)。このE2PROMに記憶している駆動
中心データとは、図13で説明したように通常、光軸中
心近辺の値を示すものであり、設計上メカロックのガタ
の中心近傍に位置する値となっている。
【0055】CPU200からA/Dコンバータ201
に対してADSTR信号をHにすることにより、現在の
補正系位置出力に対するA/D変換動作がA/Dコンバ
ータ201で行われる(S306)。A/D変換が完了
したか否かを、A/Dコンバータ201からのADCM
P信号の状態(Hで完了)を見て判定する(S30
7)。その結果がデータラインADDATAを通して、
CPU200内部のレジスターAに設定される事になる
(S308)。なお、ここでの補正系位置出力データの
取込み動作は、ヨー、ピッチ共に全く同じなので片方の
軸に対するデータ取込みのみを示した。
【0056】先のADSTR出力がLレベルになりA/
Dコンバータ201に対する動作が停止した後(S30
9)、A/Dコンバータ201によって取込まれた現在
の補正系位置出力値を0から差し引く、つまり符号が反
転しその結果がヨー、ピッチ各々CPU200内部のレ
ジスターD1Y,D1Pに設定されることになる(S3
10)。このレジスターの内容がDADATAラインを
通してD/Aコンバータ202へ出力される(S31
1)。CPU200のDASTR出力がHとなり、この
DADATAに相当するアナログ出力がD/Aコンバー
タ202から発生して、先の加算回路へ入力する(S3
12)。
【0057】以降、図7のフローチャートに移る。CP
U200内部のタイマー回路203のリセット動作(タ
イマーカウント値が0となる)が行われた後(S31
3)、CPU200の〔SFTON〕出力がLレベルと
なって、トランジスタ221がオフすることからオペア
ンプ216等で構成するシフト系コイル駆動用電力増幅
回路は動作状態となる(S314)。従ってこの場合、
まだアナログSW207がオフなので振れセンサー4か
らの出力は、シフト系の駆動には加えられずに、補正系
位置出力とD/Aコンバータ202からの駆動中心設定
データが加算になり、その結果に基づきシフト系駆動コ
イル223(ピッチの場合はコイル224)への通電電
流が決定される。ここで、始めの駆動中心データは上述
のように、最初のシフト系の位置出力の符号反転データ
が設定されているので、図5に示したシフト駆動回路に
よってシフト系はほぼ最初の位置で保持されるように、
フィードバック制御が行われることになる。
【0058】この状態で、CPU200のUNLOCK
出力がHレベルとなると、インバータ228出力はLレ
ベルとなり、その結果、抵抗230を介してトランジス
タ234がON、抵抗233を介してトランジスタ23
7がONするので、メカロック駆動コイル227には矢
印aで示す方向へ電流が流れる。その結果、シフトレン
ズ225よりメカロック226の係止が外れロック解除
状態となるが、この場合は既にシフト系自体は最初のロ
ック状態での位置で止まるように、フィードバック制御
が開始されている為ロックが解除されてもシフト系は落
下等大きく変動することはない。
【0059】続いて、CPU200内部のタイマー回路
203がスタートしてカウント動作を開始し(S31
6)。UNLOCKが完了するまでコイル227に通電
すべき時間TLが経過したか否かの判定が為され(S3
17)、時間TLが経過した時点で、UNLOCK出力
がLとなってコイル227への通電が停止する(S31
8)。タイマー回路を一旦0にリセットした後(S31
9)、タイマーカウント値が所定時間TAに達したか否
かの判定が為される(S320)。
【0060】達していない場合には、タイマーカウント
値が所定時間TAに達する迄の間、シフト系の駆動中心
データが時間と共に変化するように、最初のロック状態
でのシフト系の位置から決まるデータの設定されている
レジスターD1Y(又はD1P)の値に、タイマーカウ
ント値tと所定時間TAとの比t/TAと、レンズ個々
の中心位置補正データの設定されているレジスターD2
Y(又はD2P)の値からD1Y(orD1P)を減算
したD2Y−D1Y、又は(D2P−D1P)との乗算
結果を加算した、次式の、D1Y+t/TA×(D2Y
−D1Y)、又は、D1P+t/TA×(D2P−D1
P)、の結果がDADATAラインを通してD/Aコン
バータ202に逐次転送される(S321)。
【0061】D/Aコンバータ202では、CPU20
0からのデータに基づいて、その出力が、図11の時間
TA、TB説明図に示すように、D1Y(P)相当の電
圧値からD2Y(P)相当の電圧値に達するまで時間に
比例して変化することから、シフト系自身は図13に矢
印で示したように、ロック解除前の初期位置からレンズ
本来の光軸中心に向かって徐々に移動していくことにな
る。
【0062】S320の判別でタイマーの値が時間TA
に達した時点からは、レジスターD2Y(orD2P)
の値がDADATAラインを通して出力されるので、こ
れ以降の駆動中心データは一定値で保持される。従って
所定時間TAを経過した以降は、補正系は本来の略光軸
近辺を中心に駆動される(S322)。
【0063】次に、CPU200のISON出力がHと
なってアナログSW207がON状態になり、センサー
出力が加算回路へ加えられる事から、センサーからの振
れ信号に基づいて補正光学系225が駆動される(S3
23)。
【0064】続いて、CPU200のINTON出力が
Lとなって(この出力はイニシャル状態でHレベルであ
る)、図2に示した積分回路のコンデンサ両端を短絡し
ているアナログSW112がオフとなり、積分器が動作
状態になって出力は撮影者の手振れ変位量に相当する信
号に変化して行き、積分器の時定数で決まる時間が経過
した時点で、補正系は像振れを補正するように駆動され
て正常な防振動作状態となる(S324)。
【0065】以降、図8のフローチャートへ移る。次
に、この防振動作状態から防振が停止するまでの動作に
ついて説明する。図5に示したスイッチ238がオフか
否かの判定を行い(S325)。オフの場合には、CP
U200のINTON出力がHレベルになって図2に示
した積分回路はリセット状態になる。従って、この時点
で直ちにセンサー出力は振れ信号とは無関係の信号とな
るため、補正系は駆動中心データD2Y(orD2P)
に基づき略光軸付近で静止した状態(センサー出力とは
無関係の0クローズ制御による)となる(S326)。
【0066】CPU200内部のタイマー回路203の
リセットを行い(S327)。タイマー回路が所定時間
TRを経過したか否かを判定する(S328)。即ち、
S326で積分器をリセットしてから補正系の振れ補正
が完全に停止するまで、ここで待機することになる。所
定時間TRが経過したら、直ちにCPU200のISO
N出力はLレベルになり、図5のアナログSW207が
オフしてセンサー出力は補正系駆動回路から完全に切り
離される(S329)。
【0067】もう一度タイマー回路203をリセットし
た後(S330)、タイマーが所定時間TBに達したか
否かを判定する(S331)。未だ、達していない場合
は、タイマーカウント値が所定時間TBに達するまでの
間、シフト系の駆動中心データが時間と共に変化するよ
うに、レンズ個々の固有データの設定されているレジス
ターD2Y(orD2P)の値に、タイマーカウント値
tと所定時間TBとの比t/TBと、D1Y(orP)
−D2Y(orP)との乗算結果が加算され、その結果
が、DADATAラインを通してD/Aコンバータ20
2に逐次転送される(S332)。
【0068】D/Aコンバータ202では、CPU20
0から送られてくるデータに基づいて、その出力は図1
1に示すように、D2Y(orD2P)相当の電圧値か
らD1Y(orD1P)相当の電圧値に達するまで時間
に比例して変化する事から、シフト系自身は略光軸中心
位置からロック解除前の初期位置迄徐々に移動していく
ことになる。
【0069】S331の判定でタイマー値が所定時間T
Bに達した場合は、最終的にロック解除前の初期位置デ
ータに相当する駆動中心データD1Y(orD1P)の
値がDADATAラインを通して、D/Aコンバータ2
02を介し図5のシフト系制御回路へ入力し(S33
3)、シフト系自体はロック解除前の初期位置状態で保
持されることになる。
【0070】この状態で、CPU200のLOCK出力
がHとなると、インバータ229、抵抗231を介して
トランジスタ235がONし、同時に抵抗232を介し
トランジスタ236が0Nするので、メカロック駆動コ
イル227には矢印bの方向へ電流が流れ、ロック部材
226はロック方向へ動く(S334)。
【0071】CPU200のタイマー203がリセット
された後(S335)、タイマー値がロック部材226
を動作させるのに必要な時間TLを経過したか否かを判
定する(S336)。TL時間が経過した時点でロック
のための通電を停止する(S337)。
【0072】続いて、CPU200の〔SFT0N〕出
力がHとなり、抵抗222を介しトランジスタ221が
ONとなって、オペアンプ216等によるシフト系駆動
回路がオフして、シフト補正系の駆動通電は停止となる
(S338)。更に、補正位置検出系の通電を停止し
(S339)、センサー系への通電も停止し(S34
0)、全てが終了した時点でスタートへ戻る。
【0073】以上のように、本実施例では、補正光学系
の駆動とメカロック解除の同時駆動を避け、補正系の初
期位置データD1Y(P)と、駆動中心設定データD2
Y(P)を設定してセンサー出力とは切り離した制御を
行い、図11の時間TA間のように、補正系のロック解
除時には駆動中心をロック解除前の初期位置より、レン
ズ本来の光軸中心に向かって徐々に移動するように、
又、図11の時間TB間のように、ロック時には駆動中
心を光軸中心位置からロック解除前の初期位置まで徐々
に移動するように、駆動中心を徐々に変更する制御を行
うので、メカロック解除の不安定性が解消された。
【0074】(第2の実施例)次に本発明の第2実施例
について各図を参照して説明する。図9は本発明の第2
実施例に係る防振装置の動作のフローチャートである。
図10は図9の実施例における駆動中心データ設定変更
動作のフローチャートである。第2実施例の場合も全体
構成図図1、回路図図5等はそのまま適用される。
【0075】先ず、図9において、S400で図5に示
すスイッチ238がONか否かの判定処理から、S41
0の最初の補正系位置からロック解除タイミングでのシ
フト補正系駆動中心データの基準値を、一旦、D1Y
(orD1P)に設定する所までの処理は、第1実施例
のS300〜310までの処理と全く同一なので重複す
る説明は省略し、それ以降、図10で異なる部分の処理
について説明する。
【0076】ロック解除前シフト系の位置から決定され
る最初の駆動中心データD1Y(orD1P)と、レン
ズ個々のバラツキを含めて略光軸付近に位置させるのに
必要な調整データD2Y(orD2P)との差分が、所
定値+αより−αの範囲にあるか否かを判定する(S4
11)。即ち、最初の補正系の位置より決まる第1の駆
動中心データの値と、略光軸付近に位置させるための本
来の防振中心データとしての第2の駆動中心データの値
が非常に近い(αの値が小さい)場合は、特にシフト系
の最初の位置で決まる第1の駆動中心データに対する補
正は何も行わずに、そのまま、S410のD1Y(or
D1P)の値がDADATAラインを通し、D/Aコン
バータ202へ伝えられ、メカロック解除開始時のシフ
ト系の駆動中心データが設定される(S415)。
【0077】一方、S411でD1Y(orD1P)と
D2Y(orD2P)との差が所定値+αより−αの範
囲内にない時、即ち、最初の補正系の位置から決まる第
1の駆動中心データの値と、略光軸付近に位置させる為
の第2の駆動中心データの値がかけ離れている場合に
は、D1Y(orD1P)とD2Y(orD2P)との
大小判定が行われ(S412)、D1Y(orD1P)
の値がD2Y(orD2P)の値より大きい場合は、D
1Y(orD1P)の値から所定データβを減算した結
果を、再びD1Y(orD1P)に設定する(S41
3)。
【0078】一方、D1Y(orD1P)の値がD2Y
(orD2P)の値より小さい場合は、逆にD1Y(o
rD1P)の値に所定データβを加算した結果を再びD
1Y(orD1P)に設定する(S414)。
【0079】なお、S416以降の防振動作、ロック動
作の処理は、第1実施例で用いたS313〜340と全
く同じ処理なので、重複する説明は省略する。
【0080】このように、本実施例では、メカロック解
除前のシフト系の位置からのみ補正系駆動中心データを
設定したのでは、実際にフィードバック制御を行った場
合のシフト系自動保持用の電流を流すのに伴って生ずる
シフト系位置の定常偏差量により、実際にはシフト系が
図13に示したような、メカロックのガタ範囲の外側に
位置してしまうことになる。これは通電開始前のシフト
系位置のみから駆動中心を決定すると、実際にシフト系
のフィードバック制御を開始した時点で、シフト系の駆
動力はメカロックのガタを外側に拡げる方向に力が働き
メカロック解除を妨げる可能性も考えられる事より、S
413、414の処理のように予めメカロック解除時点
でのシフト系の駆動中心データを、最終的に防振動作中
の駆動中心データ方向へ所定量βだけ近付けた値を設定
してやり、その値から徐々に最終的な駆動中心に持って
行くようにすれば、より一層メカロック解除時の安定性
が増すことになる。
【0081】
【発明の効果】請求項1乃至3に記載の発明によれば、
カメラ全体の振れを検出するセンサー出力に基づき実際
の像振れを補正する補正手段と、その補正手段の動きを
メカ的に係止するロック手段等で構成する防振装置にお
いて、ロック手段による補正手段のロック解除時にセン
サー出力とは無関係に補正手段に対する駆動中心を補正
手段の位置出力より設定する第1の補正駆動中心設定手
段と、センサー出力に基づく補正動作時にセンサーの出
力とは無関係に補正手段に対する駆動中心をレンズ固有
の調整データより設定する第2の補正駆動中心設定手段
を設けたので、カメラ等における補正手段のロック解除
動作によって生ずる不自然、且つ急激な像飛びを防止す
ることができる。
【0082】請求項4に記載の発明によれば、カメラ全
体の振れを検出して補正する補正手段と、補正手段を係
止するロック手段等で構成する防振装置において、ロッ
ク手段による補正手段のロック解除時よりセンサー出力
に基づく補正動作時にかけて補正手段による補正動作の
駆動中心を徐々に変更する駆動中心変更手段を設けたの
で、補正手段のロック解除時において補正手段の駆動と
ロック解除の同時動作によって生ずる不安定性を解消す
ることができる。
【0083】請求項5に記載の発明によれば、カメラ全
体の振れを検出して補正する補正手段と、補正手段を係
止するロック手段等で構成する防振装置において、セン
サー出力に基づく補正動作状態よりロック手段による補
正手段のロック時にかけて補正手段による補正動作の駆
動中心を徐々に変更する駆動中心変更手段を設けたの
で、補正手段ロック時の不安定性を解消して確実にロッ
ク解除前の初期位置状態に保持することができる。
【0084】請求項6に記載の発明によれば、カメラ全
体の振れを検出して補正する補正手段と、補正手段を係
止するロック手段等で構成する防振装置において、防振
動作中の駆動中心とロック状態の補正手段の位置関係が
所定値より大きい場合は、予めロック解除時点での補正
手段の駆動中心を防振動作中の駆動中心方向に所定量近
付けた値を設定する駆動中心設定変更手段を設けたの
で、補正手段のロック解除時の動作をより一層安定化す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る防振装置の全体構成
図である。
【図2】図1に示す振れセンサーの出力検出回路の回路
図である。
【図3】図1に示す補正系の要部構成図である。
【図4】図1に示す補正系位置検出手段の具体回路図で
ある。
【図5】図1に示す防振装置の具体回路図である。
【図6】図1に示す防振装置のロック解除前の動作のフ
ローチャートである。
【図7】図1に示す防振装置の防振動作のフローチャー
トである。
【図8】図1に示す防振装置のロック時の動作のフロー
チャートである。
【図9】本発明の第2実施例に係る防振装置のロック解
除前の動作のフローチャートである。
【図10】図9に示す第2実施例における駆動中心デー
タ設定変更動作のフローチャートである。
【図11】図7に示すタイマー時間TAの説明図であ
る。
【図12】従来の防振装置の全体構成図である。
【図13】図12に示す補正系のメカロックのガタ範囲
を示す模式図である。
【符号の説明】
1 制御回路 2 スイッチ手段 3 調整データ設定手段 4 振れセンサー 5 ハイパスフィルター 6 積分手段 7 加算手段 8 補正系駆動手段 9 補正系 10 補正系位置検出手段 11 ロック駆動手段 12 ロック手段 13 第1の補正駆動中心設定手段 14 第2の補正駆動中心設定手段 15 駆動中心組合わせ手段 100 振動子 101 同期検波回路 102 駆動回路 103 ハイパスフィルター用オペアンプ 108 積分回路用オペアンプ 112,207 アナログSW 170 PSD 171,173 電流−電圧変換回路用オペアンプ 175 減算回路用オペアンプ 180 加算回路用オペアンプ 187 IREDドライバー用オペアンプ 192 IRED 200 CPU 201 A/Dコンバータ 202 D/Aコンバータ 203 タイマー回路 204 シリアルインターフェース 205 E2PROM 206 加算回路用オペアンプ 212 位相調整回路用オペアンプ 216 出力増幅用オペアンプ 219,220 電力増幅用トランジスタ 221 駆動出力スイッチング用トランジスタ 223,224,227 駆動コイル 225 シフトレンズ 226 ロック部材 234〜237 ロック/アンロック用Hブリッジ回路
用トランジスタ 238 防振動作SW

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ全体の振れを検出するセンサー出
    力に基づき実際の像振れを補正する補正手段と、該補正
    手段の動きをメカ的に係止するロック手段等で構成する
    防振装置において、 上記ロック手段による補正手段のロック解除時に上記セ
    ンサー出力とは無関係に上記補正手段に対する駆動中心
    を設定する第1の補正駆動中心設定手段と、センサー出
    力に基づく補正動作時に上記センサー出力とは無関係に
    上記補正手段に対する駆動中心を設定する第2の補正駆
    動中心設定手段を有することを特徴とする防振装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の補正駆動中心設定手段は上記
    補正手段の非動作時における補正手段の位置出力により
    決定することを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  3. 【請求項3】 上記第2の補正駆動中心設定手段はレン
    ズ固有の調整データにより決定することを特徴とする請
    求項1記載の防振装置。
  4. 【請求項4】 カメラ全体の振れを検出するセンサー出
    力に基づき実際の像振れを補正する補正手段と、該補正
    手段の動きをメカ的に係止するロック手段等で構成する
    防振装置において、 上記ロック手段による補正手段のロック解除時より上記
    センサー出力に基づく補正動作時にかけて上記補正手段
    による補正動作の駆動中心を徐々に変更する駆動中心変
    更手段を有することを特徴とする防振装置。
  5. 【請求項5】 カメラ全体の振れを検出するセンサー出
    力に基づき実際の像振れを補正する補正手段と、該補正
    手段の動きをメカ的に係止するロック手段等で構成する
    防振装置において、 上記センサー出力に基づく補正動作状態より上記ロック
    手段による補正手段のロック時にかけて上記補正手段に
    よる補正動作の駆動中心を徐々に変更する駆動中心変更
    手段を有することを特徴とする防振装置。
  6. 【請求項6】 カメラ全体の振れを検出するセンサー出
    力に基づき実際の像振れを補正する補正手段と、該補正
    手段の動きをメカ的に係止するロック手段等で構成する
    防振装置において、 防振動作中の駆動中心とロック状態の補正手段の位置関
    係が所定値より大きい場合は、予めロック解除時点での
    上記補正手段の駆動中心を防振動作中の駆動中心方向に
    所定量近付けた値を設定する駆動中心設定変更手段を有
    することを特徴とする防振装置。
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