JP2007219397A - 像ブレ補正装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】幅広い範囲の周波数成分を有する手ブレ量を検出する像ブレ補正装置を提供する。
【解決手段】像ブレ補正装置は、角速度センサ(GSY、GSR、GSX)を有する第1検出部11aと、傾斜センサ(ASY、ASR)を有する第2検出部11bとを有するブレ量検出部11を備える。第1検出部の出力から求められた第1角度信号(Pyh、Prh、Pxh)と、前記第2検出部の出力から求められた第2角度信号(Pyl、Prl)とに基づいて像ブレ補正を行う制御演算部13を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、撮像装置における像ブレ補正装置に関し、特に手ブレ量の高周波成分と低周波成分の両方を検出することにより精度の高い像ブレ補正を行う像ブレ補正装置に関する。
従来、カメラなどの撮像装置において撮像中に生じた手ブレ量に応じて、像ブレ補正レンズまたは撮像素子を光軸と垂直な平面上を移動させることにより結像面上での像ブレを抑制する像ブレ補正装置が提案されている。
特許文献1は、角速度センサを使って手ブレ量を検出し、手ブレ量に基づいて像ブレ補正を行う像ブレ補正装置を開示する。
特開平08−152659号公報
しかし、特許文献1の装置で[0009]に記載されているようにブレ量検出に角速度センサを用いる場合、出力オフセットのDC成分除去のため、ハイパスフィルタによって低周波成分が除去された手ブレ量に基づいて像ブレ補正が行われていた。このため、特に低輝度被写体を長時間露光(低速シャッタ)で撮影せざるを得ない場合には十分な補正効果が得られなかった。
したがって本発明の目的は、幅広い範囲の周波数成分を有する手ブレ量を検出し、精度のよい像ブレ補正が可能で、長時間露光でも十分な補正効果が得られる像ブレ補正装置を提供することである。
本発明に係る像ブレ補正装置は、角速度センサを有する第1検出部と、角度センサを有する第2検出部とを有するブレ量検出部と、第1検出部の出力から求められた第1角度信号と、前記第2検出部の出力から求められた第2角度信号とに基づいて像ブレ補正を行う制御部とを備える。
好ましくは、第1検出部は、角速度センサからの信号の低周波成分を除去するハイパスフィルタ部と、低周波成分を除去した後に積分を行って第1角度信号を求める積分部とを有し、第2検出部は、角度センサからの信号の高周波成分を除去するローパスフィルタ部と、高周波成分を除去した後に像ブレ補正基準時におけるローパスフィルタ部の出力値をホールドし、像ブレ補正基準時後におけるローパスフィルタ部の出力値との差分を行って第2角度信号を求めるホールド部とを有する。
さらに好ましくは、ハイパスフィルタ部のカットオフ周波数と、ローパスフィルタ部のカットオフ周波数とが、角度センサの応答周波数の上限値に対応して設定される。
さらに好ましくは、ハイパスフィルタ部のカットオフ周波数と、ローパスフィルタ部のカットオフ周波数は同じである。
さらに好ましくは、ハイパスフィルタ部のカットオフ周波数と、ローパスフィルタ部のカットオフ周波数は、2〜3Hzである。
また、好ましくは、制御部は、第1角度信号と、第2角度信号とを加算することによりブレ量を特定し、加算した値に基づいて像ブレ補正を行う。
また、好ましくは、角度センサは、振り子の傾斜角度を検出する傾斜角センサである。
また、好ましくは、角度センサは、磁石を有する振り子と、振り子が傾斜することにより変化する磁石の磁界を検出するホールセンサとを有する傾斜角センサである。
また、好ましくは、角速度センサは、ヨーイングに基づく角速度を検出するヨーイング角速度センサ、及びピッチングに基づく角速度を検出するピッチング角速度センサを有し、角度センサは、ヨーイングに基づく傾斜角を検出するヨーイング角度センサ、及びピッチングに基づく傾斜角を検出するピッチング角度センサのうち少なくとも1つを有する。
さらに好ましくは、角速度センサは、ローリングに基づく角速度を検出するローリング角速度センサを有し、角度センサは、ヨーイング角度センサ、ピッチング角度センサ、及びローリングに基づく傾斜角を検出するローリング角度センサのうち少なくとも1つを有する。
また、本実施形態に係る撮像装置は、角速度センサを有する第1検出部と角度センサを有する第2検出部とを有するブレ量検出部と、第1検出部の出力から求められた第1角度信号と第2検出部の出力から求められた第2角度信号とに基づいて像ブレ補正を行う制御部とを備える。
好ましくは、操作部を更に備え、第1検出部は、角速度センサからの信号の低周波成分を除去するハイパスフィルタ部と、低周波成分を除去した後に積分を行って第1角度信号を求める積分部とを有し、第2検出部は、角度センサからの信号の高周波成分を除去するローパスフィルタ部と、高周波成分を除去した後に、操作部の操作に連動して設定される像ブレ補正基準時におけるローパスフィルタ部の出力値をホールドし、像ブレ補正基準時後におけるローパスフィルタ部の出力値との差分を行って第2角度信号を求めるホールド部とを有する。
さらに好ましくは、操作部はレリーズボタンであり、像ブレ補正基準時は、レリーズボタンの操作による露光制御が開始された時である。
以上のように本発明によれば、幅広い範囲の周波数成分を有する手ブレ量を検出し、精度のよい像ブレ補正が可能で、長時間露光でも十分な補正効果が得られる像ブレ補正装置を提供することができる。
以下、本実施形態について、図を用いて説明する。カメラ本体1はデジタルカメラであるとして説明する。なお、方向を説明するために、カメラ本体1において、レンズ鏡筒2内に収容されている撮影レンズ(不図示)の光軸Oと直交する水平方向を第1方向x、光軸Oと直交する鉛直方向を第2方向y、光軸Oと平行な水平方向を第3方向zとして説明する。
カメラ本体1は、レンズ鏡筒2、レリーズボタン16、及び撮像素子ISを有する(図1〜3参照)。カメラ本体1は、像ブレ補正部10、制御演算部13、レリーズスイッチ17、表示部20、及び記憶部21を有する(図4、5参照)。
被写体像は、CCDなどの撮像素子ISによって撮影レンズを介した光学像として撮像され、A/D変換後、制御演算部13によって画像処理され、表示部20によって撮像された画像が表示される。また、撮像により得られた画像信号は、メモリーカードなどの記憶部21により記録される。
レリーズボタン16は、半押しすることにより測光スイッチ(不図示)がオン状態にされ測光や測距及び合焦動作が行われ、全押しすることによりレリーズスイッチ17がオン状態にされ撮像が行われ、撮影像が記憶部21に記録される。測光スイッチやレリーズスイッチ17がオン状態にされるタイミングで、後述する第1ホールド回路HLY、及び第2ホールド回路HLRにおけるホールド制御が行われる。
像ブレ補正部10は、手ブレ量に対応して、可動部15aを光軸Oに垂直な平面上を移動させることによって、手ブレによって生じた被写体像の結像面における光軸Oのずれを無くし、被写体像と結像面位置を一定に保つことで、像ブレを補正する装置である。像ブレ補正部10は、手ブレ量を検出するブレ量検出部11と、手ブレ量に基づいて可動部15aを光軸Oに垂直な平面上(以下、xy平面上とする)を移動させる駆動部15とを有する。手ブレ量に基づく可動部15aの移動制御は、制御演算部13によって行われる。
ブレ量検出部11は、ジャイロセンサなどの角速度センサによるブレ量検出を行う第1検出部11aと、傾斜センサによるブレ量検出を行う第2検出部11bとを有する。
制御演算部13は、像ブレ補正制御を公知の制御方式であるPID制御方式で行うために、第1〜第3誤差増幅回路63〜65、第1〜第3PID(比例・積分・微分)演算回路66〜68、及び第1〜第3PWMドライバ69〜71を有する。
駆動部15は、可動部15aと固定部15bとから構成される(図6〜8参照)。可動部15aは、カメラ本体1に固定された固定部15bに対して、xy平面上に移動可能である。可動部15aは、撮像素子ISが取り付けられた撮像板基板45、第1、第2水平方向駆動用コイルCXA、CXB、第1、第2鉛直方向駆動用コイルCYA、CYB、第1、第2鉛直方向ホールセンサSYA、SYB、及び水平方向ホールセンサSXを有する。固定部15bは、第1、第2ヨークYA、YB、連結支柱31、基板支持部32、第1、第2水平方向駆動及び位置検出用磁石MXA、MXB、及び第1、第2鉛直方向駆動及び位置検出用磁石MYA、MYBを有する。
まず、ブレ量検出部11について説明する(図5参照)。第1検出部11aは、ピッチングジャイロセンサGSY、ローリングジャイロセンサGSR、ヨーイングジャイロセンサGSX、第1ハイパスフィルタ回路HPY、第2ハイパスフィルタ回路HPR、第3ハイパスフィルタ回路HPX、及び第1〜第3積分回路60〜62を有する。
ピッチングジャイロセンサGSYは、ジャイロセンサ軸GSYOが第1方向xと平行に配置され、カメラ本体1の第1方向x軸周りの回転運動(ピッチング)の角速度を検出する。ローリングジャイロセンサGSRは、ジャイロセンサ軸GSROが第3方向zと平行に配置され、カメラ本体1の第3方向z軸周りの回転運動(ローリング)の角速度を検出する。ヨーイングジャイロセンサGSXは、ジャイロセンサ軸GSXOが第2方向yと平行に配置され、カメラ本体1の第2方向y軸周りの回転運動(ヨーイング)の角速度を検出する。
ピッチングジャイロセンサGSYからの角速度に関する信号は、第1ハイパスフィルタ回路HPYでピッチングジャイロセンサGSYの低周波成分が除去(波形が中心から上下にずれるDCオフセット分が除去)され、第1積分回路60で積分される。第1積分回路60は、ピッチングに基づく角度ブレ量に対応した出力値として、第1ピッチング角度信号Pyhを出力する。
ローリングジャイロセンサGSRからの角速度に関する信号は、第2ハイパスフィルタ回路HPRでローリングジャイロセンサGSRの低周波成分が除去(波形が中心から上下にずれるDCオフセット分が除去)され、第2積分回路61で積分され、第2積分回路61は、ローリングに基づく角度ブレ量に対応した出力値として、第1ローリング角度信号Prhを出力する。
ヨーイングジャイロセンサGSXからの角速度に関する信号は、ヨーイングジャイロセンサGSXの低周波成分が除去(波形が中心から上下にずれるDCオフセット分が除去)され、第3積分回路62で積分される。第3積分回路62は、ヨーイングに基づく角度ブレ量に対応した出力値として、ヨーイング角度信号Pxhを出力する。
第2検出部11bは、ピッチング傾斜センサASY、ローリング傾斜センサASR、第1ローパスフィルタ回路LPY、第2ローパスフィルタ回路LPR、第1ホールド回路HLY、及び第2ホールド回路HLRを有する。
ピッチング傾斜センサASYは、カメラ本体1の第1方向x軸周りの回転運動(ピッチング)に伴う傾斜角度を検出する。ローリング傾斜センサASRは、カメラ本体1の第3方向z軸周りの回転運動(ローリング)に伴う傾斜角度を検出する。ピッチング傾斜センサASY、及びローリング傾斜センサASRの詳細については後述する。
第1ローパスフィルタ回路LPYは、ピッチング傾斜センサASYからの傾斜角度に関する信号の高周波成分を除去する。第1ホールド回路HLYは、像ブレ補正基準時t0の第1ローパスフィルタ回路LPYからの出力値をホールド(保持)する。像ブレ補正基準時t0は、カメラ本体1のレリーズボタン16が操作されて測光スイッチ(不図示)やレリーズスイッチ17がオン状態にされて露光制御が開始された時、あるいは任意で像ブレ補正動作を実行させたいときに操作される操作部材の操作により像ブレ補正動作が開始された時や、傾斜センサ(ASY、ASR)からの信号の取り込み開始時である。本実施形態においては、レリーズボタン16が全押しされてレリーズスイッチ17がオン状態にされた時を像ブレ補正基準時t0とする。第1ローパスフィルタ回路LPYと第1ホールド回路HLYは、ホールドした出力値と、現時点t1の第1ローパスフィルタ回路LPYからの出力値との差分を、ピッチングに基づく角度ブレ量に対応した出力値として、第2ピッチング角度信号Pylを出力する。
第2ローパスフィルタ回路LPRは、ローリング傾斜センサASRからの傾斜角度に関する信号の高周波成分を除去する。第2ホールド回路HLRは、像ブレ補正基準時t0の第2ローパスフィルタ回路LPRからの出力値をホールド(保持)する。像ブレ補正基準時t0は、露光開始時や、カメラ本体1の測光スイッチ(不図示)がオン状態にされた時などの像ブレ補正動作が開始された時や、ローリング傾斜センサASRからの信号の取り込み開始時である。第2ローパスフィルタ回路LPRと第2ホールド回路HLRは、ホールドした出力値と、現時点t1の第2ローパスフィルタ回路LPRからの出力値との差分を、ローリングに基づく角度ブレ量に対応した出力値として、第2ローリング角度信号Prlを出力する。
第1ハイパスフィルタ回路HPYのカットオフ周波数と、第1ローパスフィルタ回路LPYのカットオフ周波数は同じ値であることが望ましい。第2ハイパスフィルタ回路HPRのカットオフ周波数と、第2ローパスフィルタ回路LPRのカットオフ周波数は同じ値であることが望ましい。また、第1ハイパスフィルタ回路HPY、及び第1ローパスフィルタ回路LPYのカットオフ周波数は、ピッチング傾斜センサASYの応答可能な周波数の上限値に対応して設定される。第2ハイパスフィルタ回路HPR、及び第2ローパスフィルタ回路LPRのカットオフ周波数は、ローリング傾斜センサASRの応答可能な周波数の上限値に対応して設定される。本実施形態では、第1、第2ローパスフィルタ回路LPY、LPR、及び第1、第2ハイパスフィルタ回路HPY、HPRのカットオフ周波数をfc(2〜3Hz)とする。
第1ピッチング角度信号Pyhと第2ピッチング角度信号Pylとの加算値(ピッチング合成信号Pyt)は、第1方向x軸周りの回転運動(ピッチング)による手ブレ量を特定する信号として、第1ローリング角度信号Prhと第2ローリング角度信号Prlとの加算値(ローリング合成信号Prt)は、第3方向z軸周りの回転運動(ローリング)による像ブレ量を特定する信号として、ヨーイング角度信号Pxhは、第2方向y軸周りの回転運動(ヨーイング)による像ブレ量を特定する信号として、後述する制御演算部13におけるブレ量に基づいて可動部15aの移動制御に使用される。
ピッチング合成信号Pytは、第1ピッチング角度信号Pyhが有する高周波成分と、第2ピッチング角度信号Pylが有する低周波成分とを含む信号である。そのため、第1ピッチング角度信号Pyhだけに基づいて手ブレ量を特定する場合に比べて、広範囲の周波数成分を考慮して手ブレ量を特定することが出来るため、精度の高い像ブレ補正を行う事が可能になる(図9参照)。
従来のジャイロセンサとハイパスフィルタとを用いた構成の場合、出来るだけ広い周波数帯域での手ブレ補正を可能にするために、ハイパスフィルタのカットオフ周波数を比較的低く設定していた(例えば、0.5Hz)。
しかしながら、本実施形態の場合は、ハイパスフィルタとローパスフィルタの2つのフィルタを用いており、通過させる信号の周波数帯域をそれぞれで分担できるため、手ブレに基づく信号について、さらに広い周波数帯域での検出が可能なだけでなく、従来の構成におけるカットオフ周波数に比べて、ハイパスフィルタのカットオフ周波数fcを高く設定できる。このため、長時間露光時においては、ジャイロセンサによる手ブレ検出の誤差成分を少なく抑えるとともに、傾斜センサ及びローパスフィルタによる手ブレ量検出により、高精度な手ブレ補正が可能になる。
ローリング合成信号Prtは、第1ローリング角度信号Prhが有する高周波成分と、第2ローリング角度信号Prlが有する低周波成分とを含む信号である。そのため、第1ローリング角度信号Prhだけに基づいて手ブレ量を特定する場合に比べて、広範囲の周波数成分を考慮して手ブレ量を特定することが出来るため、精度の高い像ブレ補正を行う事が可能になる。
像ブレを発生させる手ブレは、高周波成分と低周波成分とが混合されたものである。ジャイロセンサのような角速度センサと積分回路を用いてブレ量を検出する場合は、DCオフセット成分除去のため、ハイパスフィルタ回路を用いるが低周波成分も除去される。また、カメラ本体1を手持ちの揺れている状態で正確にDCオフセット成分を除去するのはとても困難で、そのため、低周波成分を含まず、かつ正確にDCオフセット成分が除去されない状態のブレ量に関する信号に基づいて像ブレ補正を行うことになる。従って、露光時間Teに略比例して手ブレの低周波成分に基づく誤差Errが発生する(図10参照)。露光時間Teが長いほど、誤差Errが大きくなるので、長時間露光(例えば1/15秒以上の露光時間)を行う場合には、像ブレ補正を効果的に行うことが出来ない。
本実施形態では、傾斜センサを使って、ピッチングによる手ブレ、ローリングによる手ブレに関する低周波成分を検出するため、手ブレの低周波成分を考慮した像ブレ補正を行うことが可能になる。また、傾斜センサによるブレ量を特定する信号はローパスフィルタを使って高周波成分が除去されているため、低周波成分を含む傾斜センサによるブレ量を特定する信号と、高周波成分を含む角速度センサによるブレ量を特定する信号との加算値に基づいて広範囲の周波数成分を含むブレ量を特定する信号を得ることが可能になる。
次に、制御演算部13について説明する(図5参照)。なお、CPUで制御する場合は、積分回路、誤差増幅回路、PID演算回路、PWMドライバの動作はソフトウエアによっても実現可能である。
ピッチング合成信号Pyt、ローリング合成信号Prtは、第1、第2誤差増幅回路63、64に入力される。第1誤差増幅回路63には、ピッチング合成信号Pytとローリング合成信号Prtとの加算値、及び第1鉛直方向ホールセンサSYAの出力値とが入力され、第2誤差増幅回路64には、ピッチング合成信号Pytからローリング合成信号Prtの減算値、及び第2鉛直方向ホールセンサSYBの出力値とが入力される。
第1誤差増幅回路63は、ピッチング合成信号Pytとローリング合成信号Prtとの加算値と、第1鉛直方向ホールセンサSYAの出力値とを比較する(差異を算出する)。第2誤差増幅回路64は、ピッチング合成信号Pytからローリング合成信号Prtの減算値と、第2鉛直方向ホールセンサSYBの出力値とを比較する(差異を算出する)。第3誤差増幅回路65は、ヨーイング角度信号Pxhと、水平方向ホールセンサSXの出力値とを比較する(差異を算出する)。
第1、第2PID演算回路66、67は、第1、第2誤差増幅回路63、64の出力値(差異値)に基づいて、PID演算を行う。具体的には、第1PID演算回路66は、ピッチング合成信号Pytとローリング合成信号Prtの加算値と、第1鉛直方向ホールセンサSYAの出力値との差異が小さくなるように(第1誤差増幅回路63の出力値が小さくなるように)、第1鉛直方向駆動用コイルCYAに印加する電圧に関する値(PWMパルスのデューティ比など)を演算する。第2PID演算回路67は、ピッチング合成信号Pytからローリング合成信号Prtの減算値と、第2鉛直方向ホールセンサSYBの出力値との差異が小さくなるように(第2誤差増幅回路64の出力値が小さくなるように)、第2鉛直方向駆動用コイルCYBに印加する電圧に関する値(PWMパルスのデューティ比など)を演算する。
第1PWMドライバ69は、第1PID演算回路66の演算結果に基づくPWMパルスを、第1鉛直方向駆動用コイルCYAに印加する。第2PWMドライバ70は、第2PID演算回路67の演算結果に基づくPWMパルスを、第2鉛直方向駆動用コイルCYBに印加する。これにより、第1、第2鉛直方向駆動用コイルCYA、CYBには第2方向yに駆動力が発生し、この駆動力によって可動部15aのxy平面上に第2方向yへの移動が可能になる。第1鉛直方向駆動用コイルCYAと、第2鉛直方向駆動用コイルCYBへの駆動力が異なる場合は、駆動力差に基づき可動部15aのxy平面上に回転移動が可能になる。
第3PID演算回路68は、第3誤差増幅回路65の出力値(差異値)に基づいて、PID演算を行う。具体的には、第3PID演算回路68は、ヨーイング角度信号Pxhと、水平方向ホールセンサSXとの差異が小さくなるように(第3誤差増幅回路65の出力値が小さくなるように)、第1、第2水平方向駆動用コイルCXA、CXBに印加する電圧に関する値(PWMパルスのデューティ比など)を演算する。
第3PWMドライバ71は、第3PID演算回路68の演算結果に基づくPWMパルスを、第1、第2水平方向駆動用コイルCXA、CXBに印加する。これにより、第1、第2水平方向駆動用コイルCXA、CXBには、第1方向xへの駆動力が発生し、この駆動力によって、可動部15aのxy平面上に第1方向xへの移動が可能になる。
次に、駆動部15について説明する(図6〜8参照)。第1、第2水平方向駆動用コイルCXA、CXB、第1、第2鉛直方向駆動用コイルCYA、CYB、第1、第2鉛直方向ホールセンサSYA、SYB、及び水平方向ホールセンサSXは、撮像板基板45上に取り付けられる。
第1、第2ヨークYA、YBは、板状の磁性金属部材で、第3方向zに垂直に並べられる。連結支柱31は、第1、第2ヨークYA、YBの間に取り付けられる。可動部15aの撮像板基板45は、第1、第2ヨークYA、YBに固定された基板支持部32によってxy平面上を摺動自在に狭持される。第1、第2水平方向駆動及び位置検出用磁石MXA、MXB、及び第1、第2鉛直方向駆動及び位置検出用磁石MYA、MYBは、第1ヨークYA上に取り付けられる。基板支持部32の撮像板基板45と接触する部分は、金属製のボールでもよいが、やや弾性を有する低摩擦素材、例えばポリアセタール樹脂で構成されるのが望ましい。
撮像板基板45は、可動部15aが移動を開始する前の初期状態において、光軸Oが撮像素子ISの有効撮像領域の中心を通り、有効撮像領域の矩形を構成する辺が第1方向xまたは第2方向yに平行である位置関係に配置されるのが望ましい。撮像素子ISは、撮像板基板45上で且つ第2ヨークYBと対向する側に配置される。
第1水平方向駆動用コイルCXA、及び水平方向ホールセンサSXは、第1水平方向駆動及び位置検出用磁石MXAと第3方向z上で対向する位置関係にある。第2水平方向駆動用コイルCXBは、第2水平方向駆動及び位置検出用磁石MXBと第3方向z上で対向する位置関係にある。
第1鉛直方向駆動用コイルCYA、及び第1鉛直方向ホールセンサSYAは、第1鉛直方向駆動及び位置検出用磁石MYAと第3方向z上で対向する位置関係にある。第2鉛直方向駆動用コイルCYB、及び第2鉛直方向ホールセンサSYBは、第2鉛直方向駆動及び位置検出用磁石MYBと第3方向z上で対向する位置関係にある。
第1、第2水平方向駆動及び位置検出用磁石MXA、MXBは、N極とS極とが、第1方向xに並べられる。第1水平方向駆動及び位置検出用磁石MXAの第2方向yの長さは、可動部15aが第2方向yに移動した際に第1水平方向駆動用コイルCXA及び水平方向ホールセンサSXに及ぼす磁界が変化しない程度に、第1水平方向駆動用コイルCXAの第2方向yの有効長に比べて長めに設定される。第2水平方向駆動及び位置検出用磁石MXBの第2方向yの長さは、可動部15aが第2方向yに移動した際に第2水平方向駆動用コイルCXBに及ぼす磁界が変化しない程度に、第2水平方向駆動用コイルCXBの第2方向yの有効長に比べて長めに設定される。
第1、第2鉛直方向駆動及び位置検出用磁石MYA、MYBは、N極とS極とが、第2方向yに並べられる。第1鉛直方向駆動及び位置検出用磁石MYAの第1方向xの長さは、可動部15aが第1方向xに移動した際に第1鉛直方向駆動用コイルCYA及び第1鉛直方向ホールセンサSYAに及ぼす磁界が変化しない程度に、第1鉛直方向駆動用コイルCYAの第1方向xの有効長に比べて長めに設定される。第2鉛直方向駆動及び位置検出用磁石MYBの第1方向xの長さは、可動部15aが第1方向xに移動した際に第2鉛直方向駆動用コイルCYB及び第2鉛直方向ホールセンサSYBに及ぼす磁界が変化しない程度に、第2鉛直方向駆動用コイルCYBの第1方向xの有効長に比べて長めに設定される。
第1水平方向駆動用コイルCXAのコイルパターンは、自身に流れる電流と、第1水平方向駆動及び位置検出用磁石MXAの磁界から生ずる電磁力により、第1水平方向駆動用コイルCXAを含む可動部15aを第1方向xに移動させる駆動力を発生すべく、第2方向yに平行な線分を有する。第2水平方向駆動用コイルCXBのコイルパターンは、自身に流れる電流と、第2水平方向駆動及び位置検出用磁石MXBの磁界から生ずる電磁力により、第2水平方向駆動用コイルCXBを含む可動部15aを第1方向xに移動させる駆動力を発生すべく、第2方向yに平行な線分を有する。
第1鉛直方向駆動用コイルCYAのコイルパターンは、自身に流れる電流と、第1鉛直方向駆動及び位置検出用磁石MYAの磁界から生ずる電磁力により、第1鉛直方向駆動用コイルCYAを含む可動部15aを第2方向yに移動させる駆動力を発生すべく、第1方向xに平行な線分を有する。第2鉛直方向駆動用コイルCYBのコイルパターンは、自身に流れる電流と、第2鉛直方向駆動及び位置検出用磁石MYBの磁界から生ずる電磁力により、第2鉛直方向駆動用コイルCYBを含む可動部15aを第2方向yに移動させる駆動力を発生すべく、第1方向xに平行な線分を有する。
第1、第2鉛直方向ホールセンサSYA、SYBは、ホール効果を利用した磁電変換素子であるホール素子であり、可動部15aの第2方向yの位置検出のために使用される。水平方向ホールセンサSXは、ホール効果を利用した磁電変換素子であるホール素子であり、可動部15aの第1方向xの位置検出のために使用される。
第1鉛直方向ホールセンサSYAは、第1鉛直方向駆動用コイルCYAの内側に、第2鉛直方向ホールセンサSYBは、第2鉛直方向駆動用コイルCYBの内側に、水平方向ホールセンサSXは、第1水平方向駆動用コイルCXAの内側に配置される。
第2ヨークYBは、第1ヨークYAに対して、レンズ鏡筒2側に近い側に配置される。第2ヨークYBは、撮像素子ISの有効撮像領域に入射する光を遮らないように、撮像素子ISと対向する部分がくりぬかれた形状を有する。
第1、第2ヨークYA、YBは、第1、第2水平方向駆動及び位置検出用磁石MXA、MXB、及び第1、第2鉛直方向駆動及び位置検出用磁石MYA、MYBの磁界が周囲に漏れにくくして、第1水平方向駆動用コイルCXA及び水平方向ホールセンサSXと、第1水平方向駆動及び位置検出用磁石MXAとの間の磁束密度、第2水平方向駆動用コイルCXBと、第2水平方向駆動及び位置検出用磁石MXBとの間の磁束密度、第1鉛直方向駆動用コイルCYA及び第1鉛直方向ホールセンサSYAと、第1鉛直方向駆動及び位置検出用磁石MYAとの間の磁束密度、及び第2鉛直方向駆動用コイルCYB及び第2鉛直方向ホールセンサSYBと、第2鉛直方向駆動及び位置検出用磁石MYBとの間の磁束密度を高める役割を果たす。
次に、ピッチング傾斜センサASY、及びローリング傾斜センサASRについて説明する(図11参照)。
ピッチング傾斜センサASYは、第1密閉外装部81y、第1振り子軸82y、第1振り子アーム部83y、第1おもり部84y、第1、第2ピッチング傾斜角検出用磁石MPA、MPB、ピッチング傾斜角検出用ヨークYP、及びピッチング傾斜角検出用ホールセンサSPを有する。
ローリング傾斜センサASRは、第2密閉外装部81r、第2振り子軸82r、第2振り子アーム部83r、第2おもり部84r、第1、第2ローリング傾斜角検出用磁石MRA、MRB、ローリング傾斜角検出用ヨークYR、及びローリング傾斜角検出用ホールセンサSRを有する。
第1振り子軸82y、第1振り子アーム部83y、第1おもり部84y、第1、第2ピッチング傾斜角検出用磁石MPA、MPB、ピッチング傾斜角検出用ヨークYP、及びピッチング傾斜角検出用ホールセンサSPは、第1密閉外装部81y内に収納される。第1密閉外装部81yには、第1振り子アーム部83y、第1おもり部84y、第1、第2ピッチング傾斜角検出用磁石MPA、MPB、ピッチング傾斜角検出用ヨークYPで構成される第1振り子P1が臨界減衰状態かやや過減衰状態(ほぼ臨界減衰特性状態)で動作するよう、シリコンオイルなどが充填される。
第1振り子軸82yは、第1方向xに平行な振り子軸であり、ジャイロセンサ軸GSYOと一致する。第1振り子アーム部83yは、第1振り子軸82yに軸持される。第1振り子アーム部83yには、第1おもり部84yが取り付けられる。第1おもり部84yには、ピッチング傾斜角検出用ヨークYP、及び第1、第2ピッチング傾斜角検出用磁石MPA、MPBが取り付けられる。第1、第2ピッチング傾斜角検出用磁石MPA、MPBは、第1振り子P1が移動中心位置で動かない初期状態において、N極とS極とが、第2方向yに平行で且つ、互いに逆方向に並べられる。第1、第2ピッチング傾斜角検出用磁石MPA、MPBは、第1振り子P1が移動中心位置で動かない初期状態において、第3方向zに平行に並べられる。ピッチング傾斜角検出用ホールセンサSPは第1、第2ピッチング傾斜角検出用磁石MPA、MPBと第2方向yで対向する位置関係で第1密閉外装部81y内に固定される。
直線的な変化量を使って精度の高い傾斜角度検出が行える範囲を最大限活用して位置検出を行うため、ピッチング傾斜角検出用ホールセンサSPの第3方向zの位置は、初期状態において、第1、第2ピッチング傾斜角検出用磁石MPA、MPBと等距離近傍にあるのが望ましい。
ピッチング傾斜角検出用ホールセンサSPは、ホール効果を利用した磁電変換素子であるホール素子であり、ピッチングによる傾斜角度を検出するために使用される。傾斜角度の検出は、ピッチングによって第1振り子P1が移動することに伴って変動する磁石とホールセンサの間の磁界の強さに基づいて行われる。
第1振り子アーム部83yの第1アーム長さl1は約1cmである。第1アーム長さl1が1cmの場合、第1振り子P1の第1周波数f1=1÷{2π×(l÷g)1/2}は、約5Hzである。ここでgは重力加速度である。像ブレが生じる際の周波数の上限値は約12〜13Hzであり、第1振り子P1の第1周波数f1に比べて大きい。ピッチング傾斜センサASYは、第1振り子P1の第1周波数f1以下の低周波の像ブレ成分を検出する。
第1ハイパスフィルタ回路HPY、及び第1ローパスフィルタ回路LPYのカットオフ周波数fcは、それぞれ第1振り子P1の第1周波数f1より小さい値(2〜3Hz)に設定するのが望ましい。
第2振り子軸82r、第2振り子アーム部83r、第2おもり部84r、第1、第2ローリング傾斜角検出用磁石MRA、MRB、ローリング傾斜角検出用ヨークYR、及びローリング傾斜角検出用ホールセンサSRは、第2密閉外装部81r内に収納される。第2密閉外装部81rには、第2振り子アーム部83r、第2おもり部84r、第1、第2ローリング傾斜角検出用磁石MRA、MRB、ローリング傾斜角検出用ヨークYRで構成される第2振り子P2が臨界減衰状態かやや過減衰状態(ほぼ臨界減衰特性状態)で動作するよう、シリコンオイルなどが充填される。
第2振り子軸82rは、第3方向zに平行な振り子軸であり、ジャイロセンサ軸GSROと一致する。第2振り子アーム部83rは、第2振り子軸82rに軸持される。第2振り子アーム部83rには、第2おもり部84rが取り付けられる。第2おもり部84rには、ローリング傾斜角検出用ヨークYR、及び第1、第2ローリング傾斜角検出用磁石MRA、MRBが取り付けられる。第1、第2ローリング傾斜角検出用磁石MRA、MRBは、第2振り子P2が移動中心位置で動かない初期状態において、N極とS極とが、第2方向yに平行で且つ、互いに逆方向に並べられる。第1、第2ローリング傾斜角検出用磁石MRA、MRBは、第2振り子P2が移動中心位置で動かない初期状態において、第1方向xに平行に並べられる。ローリング傾斜角検出用ホールセンサSRは第1、第2ローリング傾斜角検出用磁石MRA、MRBと第2方向yで対向する位置関係で第2密閉外装部81r内に固定される。
直線的な変化量を使って精度の高い傾斜角度検出が行える範囲を最大限活用して位置検出を行うため、ローリング傾斜角検出用ホールセンサSRの第1方向xの位置は、初期状態において、第1、第2ローリング傾斜角検出用磁石MRA、MRBと等距離近傍にあるのが望ましい。
ローリング傾斜角検出用ホールセンサSRは、ホール効果を利用した磁電変換素子であるホール素子であり、ローリングによる傾斜角度を検出するために使用される。傾斜角度の検出は、ローリングによって第2振り子P2が移動することに伴って変動する磁石とホールセンサの間の磁界の強さに基づいて行われる。
第2振り子アーム部83rの第2アーム長さl2は約1cmである。第2アーム長さl2が1cmの場合、第2振り子P2の第2周波数f2=1÷{2π×(l÷g)1/2}は、約5Hzである。ここでgは重力加速度である。像ブレが生じる際の周波数の上限値は約12〜13Hzであり、第2振り子P2の第2周波数f2に比べて大きい。ローリング傾斜センサASRは、第2振り子P2の周波数f2以下の低周波の像ブレ成分を検出する。
第2ハイパスフィルタ回路HPR、及び第2ローパスフィルタ回路LPRのカットオフ周波数fcは、それぞれ第2振り子P2の第2周波数f2より小さい値(2〜3Hz)に設定するのが望ましい。
なお、本実施形態では、撮像素子ISを含む撮像板基板45が可動部15aに配置されてxy平面上を移動する形態を説明したが、撮像素子ISは固定で、像ブレ補正レンズ(不図示)を可動部15aに配置して移動させる形態でも同様の効果が得られる。
また、磁界変化検出素子としてホール素子を利用したホールセンサによる位置検出を説明したが、磁界変化検出素子として別の検出素子を利用してもよい。具体的には、磁界の変化を検出することにより可動部の位置検出情報を求めることが可能なMIセンサ(高周波キャリア型磁界センサ)、または磁気共鳴型磁界検出素子、MR素子(磁気抵抗効果素子)であり、ホール素子を利用した本実施形態と同様の効果が得られる。
また、角度センサとして、振り子の傾斜角度を検出する傾斜角センサ(傾斜センサ)を説明したが、他の角度センサであってもよい。
本実施形態におけるカメラ本体の外観を示す斜視図である。 カメラ本体の正面図である。 カメラ本体の側面図である。 カメラ本体の構成図である。 カメラ本体の像ブレ補正部の回路構成図である。 像ブレ補正部の駆動部の正面図である。 駆動部の第1水平方向駆動用コイル側から見た側面図である。 図6の基板支持部がある部分の側面から見た構成図である。 ピッチング合成信号、第1ピッチング角度信号、及び第2ピッチング角度信号の出力特性を示すグラフである。 手ブレの高周波成分、低周波成分を示す図である。 ピッチング傾斜センサ、及びローリング傾斜センサの構成図である。
符号の説明
1 カメラ本体
2 レンズ鏡筒
10 像ブレ補正部
11 ブレ量検出部
11a、11b 第1、第2検出部
13 制御演算部
15 駆動部
15a、15b 可動部、固定部
16 レリーズボタン
17 レリーズスイッチ
20 表示部
21 記憶部
31 連結支柱
32 基板支持部
45 撮像板基板
60〜62 第1〜第3積分回路
63〜65 第1〜第3誤差増幅回路
66〜68 第1〜第3PID演算回路
69〜71 第1〜第3PWMドライバ
81y、81r 第1、第2密閉外装部
82y、82r 第1、第2振り子軸
83y、83r 第1、第2振り子アーム部
84y、84r 第1、第2おもり部
ASY ピッチング傾斜センサ
ASR ローリング傾斜センサ
CXA、CXB 第1、第2水平方向駆動用コイル
CYA、CYB 第1、第2鉛直方向駆動用コイル
Err 誤差
f1、f2 第1、第2周波数
fc カットオフ周波数
GSR ローリングジャイロセンサ
GSX ヨーイングジャイロセンサ
GSY ピッチングジャイロセンサ
GSRO、GSXO、GSYO ジャイロセンサ軸
HLY 第1ホールド回路
HLR 第2ホールド回路
HPY、HPR、HPX 第1、第2、第3ハイパスフィルタ回路
IS 撮像素子
l1、l2 第1、第2アーム長さ
LPY、LPR 第1、第2ローパスフィルタ回路
MPA、MPB 第1、第2ピッチング傾斜角検出用磁石
MRA、MRB 第1、第2ローリング傾斜角検出用磁石
MXA、MXB 第1、第2水平方向駆動及び位置検出用磁石
MYA、MYB 第1、第2鉛直方向駆動及び位置検出用磁石
O 光軸
P1、P2 第1、第2振り子
Prh、Prl 第1、第2ローリング角度信号
Prt ローリング合成信号
Pxh ヨーイング角度信号
Pyh、Pyl 第1、第2ピッチング角度信号
Pyt ピッチング合成信号
SP ピッチング傾斜角検出用ホールセンサ
SR ローリング傾斜角検出用ホールセンサ
SX 水平方向ホールセンサ
SYA、SYB 第1、第2鉛直方向ホールセンサ
t0 像ブレ補正基準時
t1 現時点
Te 露光時間
YA、YB 第1、第2ヨーク
YP ピッチング傾斜角検出用ヨーク
YR ローリング傾斜角検出用ヨーク

Claims (13)

  1. 角速度センサを有する第1検出部と、角度センサを有する第2検出部とを有するブレ量検出部と、
    前記第1検出部の出力から求められた第1角度信号と、前記第2検出部の出力から求められた第2角度信号とに基づいて像ブレ補正を行う制御部とを備えることを特徴とする像ブレ補正装置。
  2. 前記第1検出部は、前記角速度センサからの信号の低周波成分を除去するハイパスフィルタ部と、前記低周波成分を除去した後に積分を行って前記第1角度信号を求める積分部とを有し、
    前記第2検出部は、前記角度センサからの信号の高周波成分を除去するローパスフィルタ部と、前記高周波成分を除去した後に像ブレ補正基準時における前記ローパスフィルタ部の出力値をホールドし、前記像ブレ補正基準時後における前記ローパスフィルタ部の出力値との差分を行って前記第2角度信号を求めるホールド部とを有することを特徴とする請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  3. 前記ハイパスフィルタ部のカットオフ周波数と、前記ローパスフィルタ部のカットオフ周波数は同じであることを特徴とする請求項2に記載の像ブレ補正装置。
  4. 前記ハイパスフィルタ部のカットオフ周波数と、前記ローパスフィルタ部のカットオフ周波数とが、前記角度センサの応答周波数の上限値に対応して設定されることを特徴とする請求項3に記載の像ブレ補正装置。
  5. 前記ハイパスフィルタ部のカットオフ周波数と、前記ローパスフィルタ部のカットオフ周波数は、2〜3Hzであることを特徴とする請求項4に記載の像ブレ補正装置。
  6. 前記制御部は、前記第1角度信号と、前記第2角度信号とを加算することによりブレ量を特定し、前記加算した値に基づいて像ブレ補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  7. 前記角度センサは、振り子の傾斜角度を検出する傾斜角センサであることを特徴とする請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  8. 前記角度センサは、磁石を有する振り子と、前記振り子が傾斜することにより変化する前記磁石の磁界を検出するホールセンサとを有する傾斜角センサであることを特徴とする請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  9. 前記角速度センサは、ヨーイングに基づく角速度を検出するヨーイング角速度センサ、及びピッチングに基づく角速度を検出するピッチング角速度センサを有し、
    前記角度センサは、ヨーイングに基づく傾斜角を検出するヨーイング角度センサ、及びピッチングに基づく傾斜角を検出するピッチング角度センサのうち少なくとも1つを有することを特徴とする請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  10. 前記角速度センサは、ローリングに基づく角速度を検出するローリング角速度センサを有し、
    前記角度センサは、前記ヨーイング角度センサ、前記ピッチング角度センサ、及びローリングに基づく傾斜角を検出するローリング角度センサのうち少なくとも1つを有することを特徴とする請求項9に記載の像ブレ補正装置。
  11. 角速度センサを有する第1検出部と角度センサを有する第2検出部とを有するブレ量検出部と、前記第1検出部の出力から求められた第1角度信号と前記第2検出部の出力から求められた第2角度信号とに基づいて像ブレ補正を行う制御部とを備えることを特徴とする撮像装置。
  12. 操作部を更に備え、
    前記第1検出部は、前記角速度センサからの信号の低周波成分を除去するハイパスフィルタ部と、前記低周波成分を除去した後に積分を行って前記第1角度信号を求める積分部とを有し、
    前記第2検出部は、前記角度センサからの信号の高周波成分を除去するローパスフィルタ部と、前記高周波成分を除去した後に、前記操作部の操作に連動して設定される像ブレ補正基準時における前記ローパスフィルタ部の出力値をホールドし、前記像ブレ補正基準時後における前記ローパスフィルタ部の出力値との差分を行って前記第2角度信号を求めるホールド部とを有することを特徴とする請求項11に記載の撮像装置。
  13. 前記操作部はレリーズボタンであり、前記像ブレ補正基準時は、前記レリーズボタンの操作による露光制御が開始された時であることを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
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