JP2001074449A - 車両の傾斜角度検出装置 - Google Patents

車両の傾斜角度検出装置

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JP2001074449A
JP2001074449A JP25132099A JP25132099A JP2001074449A JP 2001074449 A JP2001074449 A JP 2001074449A JP 25132099 A JP25132099 A JP 25132099A JP 25132099 A JP25132099 A JP 25132099A JP 2001074449 A JP2001074449 A JP 2001074449A
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roll
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roll angle
angle
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JP25132099A
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Shigero Momohara
茂郎 桃原
Hiroyuki Maeda
浩行 前田
Osamu Takahata
理 高畠
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な状況において車両の傾斜角度を精密に
検出できる車体の傾斜角度検出装置を提供する。 【解決手段】 車体に固定した横加速度センサ15で重
力加速度Gの車体左右方向の成分を横加速度Gyとして
検出し、第1の検出手段M1は、車両のロール角の初期
値θ0 および第1の変化量Δθ1 の和を、θ0 +Δθ1
=sin -1Gyにより算出する。第2の検出手段M2はロ
ール角速度センサ16で検出した車両のロール角速度ω
の積分値∫ωdtとしてロール角の第2の変化量Δθ2
を算出する。加算手段M3は第1の検出手段M1の出力
および第2の検出手段M2の出力を加算して車両のロー
ル角θを算出する。ロール角の第1の変化量Δθ1 およ
第2の変化量Δθ2 の一方に誤差が発生しても、その誤
差の影響を他方の正確な値により軽減して全体としてロ
ール角θの検出精度を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の傾斜角度を
検出するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のロール角およびロール角速度をパ
ラメータとする二次元マップ上で、ロール角およびロー
ル角速度が大きいところ(原点から離れた領域)に横転
領域を設定するとともに、ロール角およびロール角速度
が小さいところ(原点を含む領域)に非横転領域を設定
し、センサで検出した実際のロール角およびロール角速
度をマップ上にプロットした履歴ラインが前記非横転領
域から前記横転領域に入ったとき、車両が横転する可能
性が有ると判定してアクティブロールバーを起立させる
ものが、特開平7−164985号公報により公知であ
る。
【0003】ところで上記従来のものは、車両のロール
角θを2つのセンサを用いて検出している。第1のセン
サは重力の方向を基準とする傾斜角度を検出するセンサ
であって、イグニッションスイッチをONしたときの重
力加速度の車体左右方向成分や車体上下方向成分に基づ
いて車両のロール角の初期値θ0 を検出する。第2のセ
ンサは車両のロール角速度ωを時間積分してロール角の
変化量を∫ωdtにより算出する。そして車両のロール
角θは2つのセンサの出力の和として、θ=θ 0 +∫ω
dtで与えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記第1のセンサを単
独で使用しても車両のロール角θを検出することは一応
可能であるが、車両の旋回に伴って発生する横加速度や
路面の凹凸により発生する上下加速度を重力加速度の車
体左右方向成分や車体上下方向成分と識別できないた
め、走行中のロール角θの検出に大きな誤差が発生する
可能性があり、しかも車両の自由落下時にはロール角θ
を検出することができないという問題がある。
【0005】また前記第2のセンサは、ロール角速度ω
を時間積分してロール角θの変化量を検出するものであ
るため、上記特開平7−164985号公報に記載され
たものの如く、ロール角θの初期値θ0 を検出する他の
センサを併用する必要がある。しかもロール角速度セン
サはドリフトの発生を避けることが難しく、ロール角速
度ωが0の状態でも出力が0になるとは限らないため、
その出力の積分値であるロール角θの変化量に誤差が発
生し易いという問題がある。
【0006】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、様々な状況において車両の傾斜角度を精密に検出で
きる傾斜角度検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、重力の方向を
基準とする車両の傾斜角度を連続的に検出する第1の検
出手段と、車両の角速度を積分して該車両の傾斜角度の
変化量を連続的に検出する第2の検出手段と、第1の検
出手段の出力および第2の検出手段の出力を加算して車
両の傾斜角度を算出する加算手段とを備えたことを特徴
とする車両の傾斜角度検出装置が提案される。
【0008】上記構成によれば、重力の方向を基準とす
る車両の傾斜角度を連続的に検出する第1の検出手段の
出力と、車両の角速度を積分して該車両の傾斜角度の変
化量を連続的に検出する第2の検出手段の出力とを加算
手段で加算して車両の傾斜角度を算出するので、第1の
検出手段の出力および第2の検出手段の出力の一方に誤
差が発生しても、その誤差の影響を他方の正確な出力に
よって軽減することにより、車両の傾斜角度の検出精度
を高めることができる。
【0009】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、前記第1の検出手段の出力の
高周波成分を除去するローパスフィルタと、前記第2の
検出手段の出力の低周波成分を除去するハイパスフィル
タとを設け、前記加算手段は前記ローパスフィルタの出
力および前記ハイパスフィルタの出力を加算することを
特徴とする車両の傾斜角度検出装置が提案される。
【0010】上記構成によれば、第1の検出手段の出力
の高周波成分をローパスフィルタで除去した値と、第2
の検出手段の出力の低周波成分をハイパスフィルタで除
去した値とを加算手段で加算して車両の傾斜角度を算出
するので、低周波数領域において検出精度が優れた第1
の検出手段の特性と、高周波数領域において検出精度が
優れた第2の検出手段の特性とを効果的に両立させて車
両の傾斜角度の検出精度を更に高めることができる。
【0011】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、前記第1の検出手段の出力を
周波数の減少に応じて増加させる第1の重み付け手段
と、前記第2の検出手段の出力を周波数の増加に応じて
増加させる第2の重み付け手段とを設け、前記加算手段
は前記第1の重み付け手段の出力および前記第2の重み
付け手段の出力を加算することを特徴とする車両の傾斜
角度検出装置が提案される。
【0012】上記構成によれば、第1の検出手段の出力
を第1の重み付け手段で周波数の減少に応じて増加させ
た値と、第2の検出手段の出力を第2の重み付け手段で
周波数の増加に応じて増加させた値とを加算手段で加算
して車両の傾斜角度を算出するので、低周波数領域にお
いて検出精度が優れた第1の検出手段の特性と、高周波
数領域において検出精度が優れた第2の検出手段の特性
とを効果的に両立させて車両の傾斜角度の検出精度を更
に高めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0014】図1〜図5は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は車両の横転の種類を示す図、図2はロール
角θおよびロール角速度ωと車両の横転可能性との関係
を説明する図、図3は車両の横転可能性の有無を判定す
るためのマップ、図4はインフレータブルカーテンの制
御系のブロック図、図5は第1の検出手段で横加速度G
yから車両のロール角を算出する作用説明図である。
【0015】図1は車両の横転の種類を原因別に分類し
て示すものである。車両の横転の種類は、横転に至る過
程における車両挙動に応じて「単純回転」、「単純回転
+横速度」および「発散」に分類され、「単純回転」型
の横転は、更に「フリップオーバー」、「クライムオー
バー」および「フォールオーバー」に細分類される。
「単純回転+横速度」型の横転の代表的なものは「トリ
ップオーバー」と呼ばれ、また「発散」型の横転の代表
的なものは「ターンオーバー」と呼ばれる。
【0016】「フリップオーバー」は、車両の左右一方
の車輪が障害物に乗り上げて発生する横転である。「ク
ライムオーバー」は、底部を障害物に乗り上げてタイヤ
が路面から浮き上がった車両が側方に倒れて発生する横
転である。「フォールオーバー」は、車両の左右一方の
車輪が路肩を踏み外して発生する横転である。「トリッ
プオーバー」は、車両が横滑りして左右一方のタイヤが
縁石等に衝突したときに、この縁石を支点とするロール
モーメントにより発生する横転である。「ターンオーバ
ー」は、ダブルレーンチェンジやトリプルレーンチェン
ジを行うべく、あるいはS字路を通過すべくステアリン
グホイールを左右に交互に操作したような場合に、その
ステアリングホイールの操作の周波数が車両のサスペン
ションの固有振動の周波数に接近していると、車両のロ
ール角が共振により発散して発生する横転である。
【0017】図2は車両の横転可能性を判定するための
二次元マップの一部(第1象限)を示すもので、縦軸の
ロール角θは正値(原点の上側)が右ロール角に対応
し、横軸のロール角速度ωは正値(原点の右側)が右ロ
ール角速度に対応する。この二次元マップには右下がり
の直線よりなる敷居値ラインSが設定されており、敷居
値ラインSの原点側、つまりロール角θおよびロール角
速度ωが小さい領域が非横転領域とされ、敷居値ライン
Sの反原点側、つまりロール角θおよびロール角速度ω
が大きい領域が横転領域とされる。そして車両の実際の
ロール角θおよびロール角速度ωの履歴ラインH1 〜H
3 が敷居値ラインSを原点側の非横転領域から反原点側
の横転領域に横切ると、車両の横転可能性が有ると判定
される。
【0018】履歴ラインH1 は、ロール角θおよびロー
ル角速度ωが共に0の状態(原点)から、ロール角速度
ωを0に保持したままロール角θだけをゆっくりと増加
させた場合であり、敷居値ラインSが縦軸と交わる切片
であるa点においてロール角θが臨界ロール角θCRT
達したときに車両の横転可能性が有ると判定される。こ
のときローリングの支点となるロール方向外側のタイヤ
を通る鉛直線上に車両の重心位置CGがあり、この状態
が車両の横転についての静的な安定限界となる。臨界ロ
ール角θCRT の値は車両の形状や積載状態によって異な
るが、一般的に50°程度である。
【0019】車両がロール角θの方向と同方向のロール
角速度ωを持つ場合には、このロール角速度ωによって
横転が助長されるため、ロール角θが臨界ロール角θ
CRT より小さい状態であっても横転が発生することにな
る。例えば、ロール角θおよびロール角速度ωの履歴ラ
インがH2 で示される場合、履歴ラインH2 が敷居値ラ
インSを原点側から反原点側に横切るb点において車両
の横転可能性が有ると判定される。このときのロール角
θは前記臨界ロール角θCRT よりも小さい値となる。
【0020】またロール角θおよびロール角速度ωの履
歴ラインがH3 で示される場合には、正値のロール角速
度ωが速やかに増加から減少に転じ、更に負値へと移行
するために履歴ラインH3 が敷居値ラインSを横切るこ
とがなく、従って車両の横転可能性が無いと判定され
る。
【0021】図3は車両の横転可能性を判定するための
二次元マップの全体を示すものである。2本の敷居値ラ
インS,Sは第1象限および第3象限に設定されてお
り、それらの敷居値ラインS,Sは原点を中心とする点
対称である。ロール角θが正でロール角速度ωが負であ
る第2象限と、ロール角θが負でロール角速度ωが正で
ある第4象限とに横転領域が設定されていないのは、ロ
ール角θの方向と逆方向のロール角速度ωが発生してい
る状態では車両の横転が発生しないからである。
【0022】図3には、図1で説明した種々の横転の種
類に対応するロール角θおよびロール角速度ωの履歴ラ
インH4 〜H8 が示される。
【0023】履歴ラインH4 は、「フリップオーバ
ー」、「クライムオーバー」、「フォールオーバー」等
の「単純回転」型の横転に対応するもので、ロール角θ
の絶対値およびロール角速度ωの絶対値が単純に増加し
て横転に至っている。
【0024】履歴ラインH5 は、「トリップオーバー」
と呼ばれる「単純回転+横速度」型の横転に対応するも
ので、車両が横滑りする過程でタイヤが縁石等に衝突し
て発生するロールモーメントによりロール角速度ωが急
激に増加して横転に至っている。
【0025】履歴ラインH6 ,H7 は、「ターンオーバ
ー」と呼ばれる「発散」型の横転に対応するものであ
る。履歴ラインH6 はダブルレーンチェンジでの横転を
示すもので、最初のレーンチェンジで右にロールした車
両が次のレーンチェンジで左にロールする過程でロール
角θの絶対値が発散し、第3象限の敷居値ラインSを越
えて横転に至っている。履歴ラインH7 はトリプルレー
ンチェンジでの横転を示すもので、最初のレーンチェン
ジで右にロールした車両が次のレーンチェンジで左にロ
ールし、続くレーンチェンジで再度右にロールする過程
でロール角θの絶対値が発散し、第1象限の敷居値ライ
ンSを越えて横転に至っている。
【0026】履歴ラインH8 は、敷居値ラインSを越え
る前にロール角θが原点に向かって収束するので、この
場合には車両が横転に至ることはない。
【0027】図4は、車両の横転時に乗員拘束用のイン
フレータブルカーテンを車室の内側面に沿って展開する
ための制御系を示すものである。
【0028】バッテリ11および接地部12間に、イン
フレータブルカーテンを展開するための高圧ガスを発生
するインフレータ13と、点火トランジスタ14とが直
列に接続される。電子制御ユニットUからの指令で点火
トランジスタ14がONするとインフレータ13が点火
して高圧ガスが発生し、この高圧ガスの供給を受けたイ
ンフレータブルカーテンが車室の内側面に沿って展開す
る。車両の横転可能性の有無を判定すべく、電子制御ユ
ニットUには、車体左右方向の加速度である横加速度G
yを検出する横加速度センサ15からの信号と、車両の
ロール角速度ωを検出するロール角速度センサ16から
の信号とが入力される。
【0029】車体に固定した横加速度センサ15は重力
加速度Gの車体左右方向の成分を横加速度Gyとして検
出する。電子制御ユニットUに設けられた第1の検出手
段M1は、車両のロール角θの初期値θ0 および第1の
変化量Δθ1 の和を、θ0 +Δθ1 =sin -1Gyにより
算出する(図5参照)。ここで、初期値θ0 はイグニッ
ションスイッチをONしたときのロール角に相当し、第
1の変化量Δθ1 は車両の走行中におけるロール角の変
間量に相当する。
【0030】一方、ロール角速度センサ16が出力する
ロール角速度ωは第2の検出手段M2に入力され、そこ
でイグニッションスイッチをONした時点からのロール
角速度ωの積分値∫ωdtとしてロール角の第2の変化
量Δθ2 を算出する。そして、加算手段M3は第1の検
出手段M1の出力であるθ0 +Δθ1 と、第2の検出手
段M2の出力であるΔθ2 とを加算することにより、車
両のロール角θを算出する。
【0031】而して、上述のようにして算出した車両の
ロール角θと、ロール角速度センサ16が出力するロー
ル角速度ωとが成す座標点の軌跡である履歴ラインを図
3に示すマップ上に描き、その履歴ラインが敷居値ライ
ンS,Sを原点側から反原点側に横切ったときに、車両
が横転する可能性が有ると判定し、点火トランジスタ1
4をONしてインフレータブルカーテンのインフレータ
13を点火する。
【0032】重力加速度Gの車体左右方向の成分に基づ
いてロール角θ0 +Δθ1 を検出する第1の検出手段M
1は、定常状態(ロール角が変化しない状態)での検出
が可能であり、特に低周波数領域での検出精度において
優れているが、車両の旋回に伴う横加速度の影響を受け
るだけでなく、車両の自由落下時の検出ができないとい
う問題がある。一方、車両のロール角速度ωの積分値に
基づいてロール角の変化量Δθ2 を検出する第2の検出
手段M2は、速い角度変化に追従することが可能であっ
て高周波数領域での検出精度において優れているが、ド
リフトの影響を受け易く、しかもロール角速度ωが変化
しない定常状態では検出ができないという問題がある。
【0033】しかしながら、本実施例では加算手段M3
で第1の検出手段M1の出力および第2の検出手段M2
の出力を加算して車両のロール角θを算出するので、誤
差の発生を最小限に抑えて正確なロール角θの検出を行
うことができる。なぜならば、仮に第1の検出手段M1
が出力するロール角の第1の変化量Δθ1 および第2の
検出手段M2が出力するロール角の第2の変化量Δθ2
の一方だけを用いてロール角θを検出すると、その一方
に発生した誤差の影響が最終的なロール角θにそのまま
及んでしまい、ロール角θの検出精度が著しく低下する
可能性がある。それに対して、本実施例ではロール角の
第1の変化量Δθ1 および第2の変化量Δθ2 の一方に
誤差が発生しても、その誤差の影響が他方の正確な出力
によって軽減されるため、全体としてロール角θの検出
精度を高めることができる。
【0034】図6および図7に示す第2実施例は、前記
第1の検出手段M1の出力であるθ 0 +Δθ1 をローパ
スフィルタM4を通過させ、所定周波数f0 (例えば、
0.1〜0.01Hz)よりも高周波数領域の出力を減
衰させて加算手段M3に入力し、前記第2の検出手段M
2の出力であるΔθ2 をハイパスフィルタM5を通過さ
せ、前記所定周波数f0 よりも低周波数領域の出力を減
衰させて加算手段M3に入力するものである。これによ
り、低周波数領域において検出精度が優れた第1の検出
手段M1の特性と、高周波数領域において検出精度が優
れた第2の検出手段M2の特性とを効果的に両立させ、
全体としてロール角θの検出精度を更に高めることがで
きる。
【0035】図8に示す第3実施例は、前記第1の検出
手段M1の出力であるθ0 +Δθ1を第1の重み付け手
段M6を通過させ、周波数の減少に伴って増加する第1
の重み付け係数を乗算した値を加算手段M3に入力し、
前記第2の検出手段M2の出力を第2の重み付け手段M
7を通過させ、周波数の増加に伴って増加する第2重み
付け係数を乗算した値を加算手段M3に入力するもので
ある。これにより、前記第2実施例と同様に、低周波数
領域において検出精度が優れた第1の検出手段M1の特
性と、高周波数領域において検出精度が優れた第2の検
出手段M2の特性とを効果的に両立させ、全体としてロ
ール角θの検出精度を更に高めることができる。
【0036】図9に示す第4実施例は、第3実施例およ
び第4実施例を組み合わせたもので、前記第1の検出手
段M1の出力であるθ0 +Δθ1 をローパスフィルタM
4および第1の重み付け手段M6を通過させて加算手段
M3に入力し、前記第2の検出手段M2の出力をハイパ
スフィルタM5および第2の重み付け手段M7を通過さ
せて加算手段M3に入力するものである。これにより、
ロール角θの検出精度をより一層高めることができる。
【0037】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0038】例えば、実施例では車両のロール角θを検
出しているが、車両のピッチ角を検出することも可能で
ある。また第1の検出手段M1で車両のロール角θ0
Δθ 1 を検出する際に、重力加速度Gの車体上下方向の
成分である上下加速度Gzを用いて、θ0 +Δθ1 =co
s -1Gzにより算出することができる。
【0039】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、重力の方向を基準とする車両の傾斜角度を連
続的に検出する第1の検出手段の出力と、車両の角速度
を積分して該車両の傾斜角度の変化量を連続的に検出す
る第2の検出手段の出力とを加算手段で加算して車両の
傾斜角度を算出するので、第1の検出手段の出力および
第2の検出手段の出力の一方に誤差が発生しても、その
誤差の影響を他方の正確な出力によって軽減することに
より、車両の傾斜角度の検出精度を高めることができ
る。
【0040】また請求項2に記載された発明によれば、
第1の検出手段の出力の高周波成分をローパスフィルタ
で除去した値と、第2の検出手段の出力の低周波成分を
ハイパスフィルタで除去した値とを加算手段で加算して
車両の傾斜角度を算出するので、低周波数領域において
検出精度が優れた第1の検出手段の特性と、高周波数領
域において検出精度が優れた第2の検出手段の特性とを
効果的に両立させて車両の傾斜角度の検出精度を更に高
めることができる。
【0041】また請求項3に記載された発明によれば、
第1の検出手段の出力を第1の重み付け手段で周波数の
減少に応じて増加させた値と、第2の検出手段の出力を
第2の重み付け手段で周波数の増加に応じて増加させた
値とを加算手段で加算して車両の傾斜角度を算出するの
で、低周波数領域において検出精度が優れた第1の検出
手段の特性と、高周波数領域において検出精度が優れた
第2の検出手段の特性とを効果的に両立させて車両の傾
斜角度の検出精度を更に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の横転の種類を示す図
【図2】ロール角θおよびロール角速度ωと車両の横転
可能性との関係を説明する図
【図3】車両の横転可能性の有無を判定するためのマッ
【図4】インフレータブルカーテンの制御系のブロック
【図5】第1の検出手段で横加速度Gyから車両のロー
ル角を算出する作用説明図
【図6】本発明の第2実施例に係るロール角の検出装置
を示す図
【図7】ローパスフィルタおよびハイパスフィルタの特
性を説明する図
【図8】本発明の第3実施例に係るロール角の検出装置
を示す図
【図9】本発明の第4実施例に係るロール角の検出装置
を示す図
【符号の説明】
M1 第1の検出手段 M2 第2の検出手段 M3 加算手段 M4 ローパスフィルタ M5 ハイパスフィルタ M6 第1の重み付け手段 M7 第2の重み付け手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重力の方向を基準とする車両の傾斜角度
    を連続的に検出する第1の検出手段(M1)と、 車両の角速度を積分して該車両の傾斜角度の変化量を連
    続的に検出する第2の検出手段(M2)と、 第1の検出手段(M1)の出力および第2の検出手段
    (M2)の出力を加算して車両の傾斜角度を算出する加
    算手段(M3)と、を備えたことを特徴とする車両の傾
    斜角度検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の検出手段(M1)の出力の高
    周波成分を除去するローパスフィルタ(M4)と、前記
    第2の検出手段(M2)の出力の低周波成分を除去する
    ハイパスフィルタ(M5)とを設け、前記加算手段(M
    3)は前記ローパスフィルタ(M4)の出力および前記
    ハイパスフィルタ(M5)の出力を加算することを特徴
    とする、請求項1に記載の車両の傾斜角度検出装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の検出手段(M1)の出力を周
    波数の減少に応じて増加させる第1の重み付け手段(M
    6)と、前記第2の検出手段(M2)の出力を周波数の
    増加に応じて増加させる第2の重み付け手段(M7)と
    を設け、前記加算手段(M3)は前記第1の重み付け手
    段(M6)の出力および前記第2の重み付け手段(M
    7)の出力を加算することを特徴とする、請求項1に記
    載の車両の傾斜角度検出装置。
JP25132099A 1999-09-06 1999-09-06 車両の傾斜角度検出装置 Pending JP2001074449A (ja)

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