JPH08152659A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JPH08152659A
JPH08152659A JP31937894A JP31937894A JPH08152659A JP H08152659 A JPH08152659 A JP H08152659A JP 31937894 A JP31937894 A JP 31937894A JP 31937894 A JP31937894 A JP 31937894A JP H08152659 A JPH08152659 A JP H08152659A
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shake correction
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vibration
frame body
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JP31937894A
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English (en)
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Koichi Washisu
晃一 鷲巣
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 省電化を達すると共に、該装置が搭載される
機器の姿勢に依らず、防振時及び非防振時共に像ずれを
無くすことを可能とする。 【構成】 振れ補正手段に加わる重力方向と反対の第1
の方向に該振れ補正手段を弾性的に付勢する弾性調心手
段13,14,15,16,17を設け、振れ補正手段
の姿勢に依らず、該振れ補正手段に加わる重力に抗した
方向(第1の方向)で該振れ補正手段を弾性的に保持し
て調心させるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光軸を有するレンズ或
はカメラ等の光学機器に具備され、又はこれらの間に具
備され、光軸の振れに起因する像振れを補正する振れ補
正手段を備えた防振装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の対象となる従来技術を、カメラ
の場合を例にして以下に説明する。
【0003】現在のカメラは露出決定やピント合せ等の
撮影にとって重要な作業は全て自動化されているため、
カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起す可能性は非常
に少なくなっている。
【0004】このカメラ振れに起因する撮影失敗をも防
止するカメラが近年意欲的に研究され、特に撮影者の手
振れによる撮影失敗を防止する目的のカメラについて開
発,研究が進められている。
【0005】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hz乃至12Hzの振動であるが、シャッタのレ
リーズ時点においてこのような手振れを起していても像
振れのない写真を撮影可能とするための基本的な考えと
して、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その検
出値に応じて補正レンズを変位させる事が必要とされて
いる。従って、カメラの振れが生じても像振れを生じな
い写真を撮影できることを達成するためには、第1にカ
メラの振動を正確に検出し、第2に手振れによる光軸変
化を補正することが必要となる。
【0006】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、角変位、角加速度、角速度等を検出する振動
センサと、該センサの出力信号を電気的あるいは機械的
に積分して角変位を出力するカメラ振れ検出手段とをカ
メラに搭載することによって行うことができる。そし
て、この検出情報に基づき撮影光軸を偏心させる補正光
学機構を駆動させて像振れ抑制が行われる。
【0007】ここで、角速度計を用いた防振装置につい
て、図17を用いてその概要を説明する。
【0008】図17の例は、図示矢印81方向のカメラ
縦振れ81p及びカメラ横振れ81yに由来する像振れ
を抑制するシステムの図である。
【0009】同図中、82はレンズ鏡筒、83p,83
yは各々カメラ縦振れ角速度、カメラ横振れ角速度を検
出する角速度検出手段と上記角速度を電気的に積分して
角変位を出力する積分回路で構成された振動検出手段
で、それぞれの角速度検出方向を84p,84yで示し
てある。85は振れ補正手段(86p,86yは各々補
正手段85に推力を与えるコイル、87p,87yは振
れ補正手段85の位置を検出する位置検出素子)であ
り、該振れ補正手段85は後述する位置制御ループが具
備されており、振動検出手段83p,83yの出力を目
標値として駆動され、像面88での安定を確保する。
【0010】図18は、かかる目的に好適に用いられる
振れ補正手段の構造を示す分解斜視図である。
【0011】レンズ71がカシメられた支持枠72に軸
受73yが圧入されている。そして、軸受73yには支
持軸74yが軸方向に摺動可能に支持されている。そし
て、支持軸74yの凹部74yaは支持アーム75の爪
75aに嵌込められる。又、支持アーム75にも軸受7
3pが圧入され、支持軸74pが軸方向に摺動可能に支
持されている。
【0012】なお、図18に支持アーム75の裏面図も
併記すると共に、爪75aを明示する為の一部正面図も
併記している。
【0013】支持枠72の投光器取付穴72pa,72
yaにはIRED等の投光素子76p,76yを接着
し、接続基板を兼ねた蓋77p,77y(支持枠72に
接着される)にその端子が半田付けされる。また、支持
枠72にはスリット72pb,72ybが設けられてお
り、投光素子76p,76yの投光はスリット72p
b,72ybを通し、後述するPSD78p,78yに
入射する。又、支持枠72にはコイル79p,79yも
接着され、端子は蓋77p,77yに半田付けされる。
【0014】鏡筒710には支持球711が嵌入(3か
所)され、また支持軸74pの凹部74paが嵌込めら
れる爪部710aを有している。
【0015】ヨーク712p1 ,712p2 ,712p
3 、マグネット713pは重ねて接着され、同様にヨー
ク712y1 ,712y2 ,712y3 、マグネット7
13yも重ねて接着される。尚、マグネットの極性は矢
印713pa,713yaの配置となる。
【0016】ヨーク712p2 ,712y2 は鏡筒71
0の凹部710pb,710ybにネジ止めされる。
【0017】センサ座714p,714y(714yは
不図示)にPSD等の位置検出素子78p,78yを接
着し、センサマスク715p,715yを被せてフレキ
シブル基板716に位置検出素子78p,78yの端子
が半田付けされる。センサ座714p,714yの凸部
714pa,714ya(714yaは不図示)を鏡筒
710の取付穴710pc,710ycに嵌入し、フレ
キシブル基板ステイ717にてフレキシブル基板716
は鏡筒710にネジ止めされる。フレキシブル基板71
6の耳部716pa,716yaは各々鏡筒710の穴
710pd,710ydを通り、ヨーク712p1 ,7
12y1 上にネジ止めされ、蓋77p,77y上のコイ
ル端子、投光素子端子は各々フレキシブル基板716の
耳部716pa,716yaのランド部716pb,7
16ybとポリウレタン銅線(3本縒り線)に接続され
る。
【0018】メカロックシャーシ718にはプランジャ
719がネジ止めされ、バネ720をチャージしたメカ
ロックアーム721にプランジャ719が嵌込まれ、軸
ビス722によりメカロックシャーシ718に回転可能
にネジ止めされる。
【0019】メカロックシャーシ718は鏡筒710に
ネジ止めされ、プランジシャ719の端子はフレキシブ
ル基板716のランド部716bに半田付けされる。
【0020】先端球状の調整ネジ723(3か所)はヨ
ーク712p1 、メカロックシャーシ718にネジ込み
貫通され、調整ネジ723と支持球711で支持枠72
の摺動面(斜線部72c)を挟んでいる。調整ネジ72
3は摺動面に僅かなクリアランスで対向する様にネジ込
み調整されている。
【0021】カバー724は鏡筒710に接着され、上
記の補正手段をカバーしている。
【0022】図19は、上記図18の振れ補正手段の駆
動制御を行う制御手段について説明するための図であ
る。なお、振れ補正手段と制御手段とを主な構成要素と
して防振装置は構成されている。
【0023】位置検出素子78p,78yの出力を増幅
回路727p,727yで増幅してコイル79p,79
yに入力すると、支持枠72が駆動されて位置検出素子
78p,78yの出力が変化する。ここでコイル79
p,79yの駆動方向(極性)を位置検出素子78p,
78yの出力が小さくなる方向に設定すると(負帰
還)、コイル79p,79yの駆動力により位置検出素
子78p,78yの出力がほぼ零になる位置で支持枠7
2は安定する。補償回路728p,728yは制御系を
より安定させる回路であり、駆動回路729p,729
yはコイル79p,79yへの印加電流を補う回路であ
る。
【0024】そして、図18の系に外部から指令信号7
30p,730yを与えると、支持枠72は指令信号7
30p,730yに極めて忠実に駆動される。
【0025】図18の制御系のように位置検出出力を負
帰還してコイルを制御する手法を位置制御手法と云い、
指令信号730p,730yとして手振れの量を与える
と支持枠72は手振れ量に比例して駆動される。
【0026】図20は、上記の振れ補正手段の駆動制御
を行う制御手段の詳細を示した回路図であり、ここでは
ピッチ方向725pについてのみ説明する(ヨー方向7
26yも同様であるため)。
【0027】電流−電圧変換アンプ732pa,732
pbは投光素子76pにより位置検出素子78pに生じ
る光電流732pa,732pbを電圧に変換し、差動
アンプ733pは各電流−電圧変換アンプ731pa,
731pbの差(支持枠72のピッチ方向725pの位
置に比例した出力)を求めるものである。以上、電流−
電圧変換アンプ732pa,732pb、差動アンプ7
33pが図18の増幅器727pを構成している。
【0028】指令アンプ734pは外部より入力される
指令信号730pを差動アンプ733pの出力信号に加
算し、駆動アンプ735pへ出力する。図18の駆動回
路729pは、駆動アンプ735pとトランジスタ73
6pa,736pb、抵抗737pで構成される。
【0029】抵抗738p,739p及びコンデンサ7
40pは公知の位相進み回路であり、図18の補償回路
728pに相当する。
【0030】加算アンプ741pは電流−電圧変換アン
プ732pa,732pbの出力の和(位置検出素子7
8pの受光量総和)を算出し、この出力信号を受ける駆
動アンプ742pはこれにしたがって投光素子76pを
駆動する。
【0031】上記の投光素子76pは温度等に極めて不
安定にその投光量が変化し、それに伴い差動アンプ73
3pの位置感度が変化するが、上記の様に位置検出素子
78pの受光量総和で投光素子76pを駆動する(受光
量総和が少なくなると、投光素子76pの発光量を増す
受光量一定制御)ことで、位置感度変化は少なくなる。
【0032】以上説明した防振装置においては、以下の
二つの問題点を有していた。
【0033】第1に、図18の振れ補正手段を、図20
の制御手段で制御している時(指令信号入力により振れ
補正手段を振動検出手段の出力を基に駆動している時も
含む)には、振れ補正手段の中心(駆動中心)は位置検
出素子78p,78yの中心とほぼ一致している。つま
り、どの様な重力方向であろうと、コイル79p,79
yに振れ補正手段の自重に逆らう推力を発生させ(電流
を流す)で、釣合いを保っている。故にコイル78p,
78yには常時電流が流れており、消費電力が多いと言
う問題があった。
【0034】第2に、防振を行っていない時に振れ補正
手段を保持するメカロック手段(図18の718,71
9,720,721,722で構成される)は、振れ補
正手段のスペースの中で大きな割合を占め、大型化して
しまうばかりでなく、プランジャ719を駆動させる為
にも電気回路上も大きな負荷となっていた。
【0035】そこで、上記第1と第2の問題を解決する
為に、振れ補正手段をバネで中立付近に保持しておく事
で省電力化を図り、メカロック手段も廃止(防振しない
時も振れ補正手段を常にバネで保持)する考案が為され
ていた。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この様な構成
にしてカメラの姿勢(横位置撮影,縦位置撮影)変化に
よっても(つまり重力の方向が変化しても)、バネによ
る振れ補正手段の中立保持位置の変化(振れ補正手段の
自重とバネ力の釣合い点)が少なくなる様にバネ定数を
設定すると、振れ補正の為に振れ補正手段をバネ力に逆
らって駆動する駆動力が大きくなり(バネ定数大の
為)、電源である電池の消耗を早めると言う問題があっ
た。振れ補正時の駆動力を小さくし、且つ自重による消
費電力分も減らす為には弱いバネ定数のバネを長く伸ば
して振れ補正手段を保持すれば良い(つまり、弱いバネ
でダラリと振れ補正手段を吊下げる)。しかし、この様
な構成にすると、カメラの姿勢を変更すると省電力効果
は期待出来なくなる。何故ならば“バネを長く伸ばして
使用する”と言う事は自重負荷分が無ければその長さ分
だけ引っ張られる事になり、その力に対向する電力が必
要となる為である。よって、カメラ姿勢変化にも対応
し、且つ省電力効果のある振れ補正手段の保持方法が望
まれていた。
【0037】(発明の目的)本発明の第1の目的は、該
装置が搭載される機器の姿勢に依らず、省電化を達成
し、防振時及び非防振時共に像ずれを無くすことのでき
る防振装置を提供することである。
【0038】本発明の第2の目的は、上記第1の目的を
達成すると共に、より省電化を達成することのできる防
振装置を提供することである。
【0039】本発明の第3の目的は、上記第1の目的を
達成すると共に、調心精度を高めることのできる防振装
置を提供することである。
【0040】本発明の第4の目的は、上記第1の目的を
達成すると共に、より省電化を図る事と調心精度を向上
させる事の両方を実現することのできる防振装置を提供
することである。
【0041】本発明の第5の目的は、上記第1の目的を
達成すると共に、振れ補正手段の駆動時に生じるローリ
ングを無くして省電化を達成すると共に、駆動精度を向
上させることのできる防振装置を提供することである。
【0042】本発明の第6の目的は、上記第1〜第4の
目的を達成すると共に、該装置を構成する際のレイアウ
トや設計の自由度を高めることのできる防振装置を提供
することである。
【0043】本発明の第7の目的は、上記第1〜第4の
目的を達成すると共に、調心精度を高めることのできる
防振装置を提供することである。
【0044】本発明の第8の目的は、上記第1〜第3の
目的を達成すると共に、振れ補正手段の駆動精度の低下
を防止することのできる防振装置を提供することであ
る。
【0045】本発明の第9の目的は、上記第1,第2の
目的を達成すると共に、調心精度を向上させると共に、
カウンタウエイト手段を小さなものにすることのできる
防振装置を提供することである。
【0046】本発明の第10の目的は、上記第1,第3
の目的を達成すると共に、より調心精度の向上を図るこ
とのできる防振装置を提供することである。
【0047】本発明の第11の目的は、上記第1〜第4
の目的を達成すると共に、調心方向以外の方向に弾性力
が加わることを防止し、無駄な駆動負荷を無くすことの
できる防振装置を提供することである。
【0048】本発明の第12の目的は、上記第1〜第4
の目的を達成すると共に、該装置を小型化でき、しかも
振れ補正手段からの可逆性を無くして調心の信頼性を高
めることのできる防振装置を提供することである。
【0049】本発明の第13の目的は、上記第1〜第4
の目的を達成すると共に、振れ補正手段の駆動時におけ
る弾性負荷を小さくすることのできる防振装置を提供す
ることである。
【0050】本発明の第14の目的は、上記第1〜第4
及び第7の目的を達成すると共に、該装置が搭載される
機器の姿勢変化に素早く対応した調心を行うことのでき
る防振装置を提供することである。
【0051】本発明の第15の目的は、該装置の小型化
を達成することのできる防振装置を提供することであ
る。
【0052】本発明の第16の目的は、上記第15の目
的を達成すると共に、振れ補正手段の駆動精度の低下を
防止することのできる防振装置を提供することである。
【0053】本発明の第17の目的は、精度の良い調心
を行うことのできる防振装置を提供することである。
【0054】本発明の第18の目的は、常に適正な位置
に調心することのできる防振装置を提供することであ
る。
【0055】本発明の第19の目的は、上記第1及び第
2の目的を達成すると共に、より省電化を図ることので
きる防振装置を提供することである。
【0056】本発明の第20の目的は、省電化と像安定
化の両方を適宜実現することのできる防振装置を提供す
ることである。
【0057】本発明の第21の目的は、上記第20の目
的を達成すると共に、露光時の光学性能の劣化を防ぐこ
とのできる防振装置を提供することである。
【0058】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の本発明は、振れ補正手段の駆
動中心と撮影光軸の中心を一致させる調心手段を設け、
振れ補正手段の姿勢に依らず、該振れ補正手段に加わる
重力に抗した方向(第1の方向)で該振れ補正手段を機
械的に保持して、振れ補正手段の駆動中心と撮影光軸の
中心を一致(調心)させるようにしている。
【0059】また、同じく上記第1の目的を達成するた
めに、請求項2記載の本発明は、振れ補正手段に加わる
重力方向と反対の第1の方向に該振れ補正手段を弾性的
に付勢する弾性調心手段を設け、振れ補正手段の姿勢に
依らず、該振れ補正手段に加わる重力に抗した方向(第
1の方向)で該振れ補正手段を弾性的に保持して調心さ
せるようにしている。
【0060】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項3記載の本発明は、弾性調心手段を、第1の方向
に移動可能に支持される第1の枠体と、該第1の枠体と
振れ補正手段を弾性的に連結する弾性手段と、前記第1
の枠体を前記第1の方向に移動させるカウンタウエイト
手段とから構成し、重力に抗した方向(第1の方向)で
振れ補正手段を保持する手段(弾性手段)のみならず、
振れ補正手段の姿勢変化に伴って変化する重力方向に応
じて上記の手段の位置を移動させる手段(カウンタウエ
イト手段)をも機械的に行うようにしている。
【0061】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項4記載の本発明は、弾性調心手段を、第1の方向
に移動可能に支持される第1の枠体と、該第1の枠体と
振れ補正手段を弾性的に連結する弾性手段と、前記第1
の枠体を前記第1の方向に駆動する枠体駆動手段とから
構成し、重力に抗した方向(第1の方向)で振れ補正手
段を保持する手段(弾性手段)を、振れ補正手段の姿勢
変化に伴って変化する重力方向に応じた位置に、例えば
モータ(その他、圧電素子や電磁駆動手段など)より成
る枠体駆動手段によって移動させるようにしている。
【0062】また、上記第4の目的を達成するために、
請求項5記載の本発明は、弾性調心手段を、第1の方向
に移動可能に支持される第1の枠体と、該第1の枠体と
振れ補正手段を弾性的に連結する弾性手段と、前記第1
の枠体を移動させる枠体移動操作手段とから構成し、重
力に抗した方向(第1の方向)で振れ補正手段を保持す
る手段(弾性手段)を、振れ補正手段の姿勢変化に伴っ
て変化する重力方向に応じた位置に、枠体移動操作手段
を介して手動操作により移動させるようにしている。
【0063】また、上記第5の目的を達成するために、
請求項6記載の本発明は、弾性手段の弾性力による作用
点を、振れ補正手段の駆動推力中心を通る駆動方向の延
長線上にしている。
【0064】また、上記第6の目的を達成するために、
請求項7記載の本発明は、弾性手段を複数のバネで構成
し、該複数のバネの合力による作用点が、振れ補正手段
の駆動推力中心を通る駆動方向の延長線上になるよう
に、該複数のバネを配置している。
【0065】また、上記第7の目的を達成するために、
請求項8記載の本発明は、第1の枠体の第1の方向の移
動量を規制する規制手段を設け、該規制手段によって第
1の枠体、つまり振れ補正手段が重力とは反対の第1の
方向へ必要以上に移動してしまわないようにしている。
【0066】また、上記第8の目的を達成するために、
請求項9記載の本発明は、第1の枠体とカウンタウエイ
ト手段を互いに球面接触により連結し、余計な方向の力
が第1の枠体(つまりは振れ補正手段)に伝わらないよ
うにしている。
【0067】また、上記第9の目的を達成するために、
請求項10記載の本発明は、第1の枠体を、振れ補正手
段の駆動力とカウンタウエイト手段の重力による作用の
協調動作により移動させるようにしている。
【0068】また、上記第10の目的を達成するため
に、請求項11記載の本発明は、第1の枠体を、モータ
等の枠体駆動手段の駆動力と振れ補正手段の駆動力の協
調動作により移動させるようにしている。
【0069】また、同じく上記第10の目的を達成する
ために、請求項12記載の本発明は、第1の枠体を、枠
体移動操作手段の操作力と振れ補正手段の駆動力の協調
動作により移動させるようにしている。
【0070】また、上記第11の目的を達成するため
に、請求項13記載の本発明は、第1の枠体或は振れ補
正手段の間に介在し、前記第1の枠体と前記振れ補正手
段を調心方向で弾性支持しつつ、これらを連結する弾性
手段を設けている。
【0071】また、上記第12の目的を達成するため
に、請求項14記載の本発明は、第1の枠体を撮影光軸
に平行な第1の軸回りに回転可能に支持し、この第1の
枠体の回転で調心を行うようにしている。
【0072】また、上記第13の目的を達成するため
に、請求項15記載の本発明は、弾性手段をプリチャー
ジされた手段により構成し、弾性力の弱い弾性手段を使
用可能にしている(プリチャージによって弾性力が強め
られている為)。
【0073】また、上記第14の目的を達成するため
に、請求項16記載の本発明は、規制手段を、第1の枠
体の光軸回りの回転規制も行う手段とし、カウンタウエ
イト手段の重心が重力と反対方向(光軸を中心として)
に行かないようにしている。(カウンタウエイト手段の
重心が重力と反対方向に行った場合、回転偶力が生じな
くなり、調心不能になる。)また、上記第15の目的を
達成するために、請求項17記載の本発明は、撮影光軸
と略平行方向に延出した複数のコイルバネによって振れ
補正手段を支持するようにしている。
【0074】また、上記第16の目的を達成するため
に、請求項18記載の本発明は、コイルバネと振れ補正
手段を互いに球面接触により連結し、余計な方向の力が
振れ補正手段に伝わらないようにしている。
【0075】また、上記第17の目的を達成するため
に、請求項19記載の本発明は、振れ補正手段の移動方
向と同方向へ移動可能に支持される第1の枠体と、該第
1の枠体を弾性的に連結する弾性手段と、前記第1の枠
体を駆動する枠体移動手段と、前記振れ補正手段を駆動
制御する第1の制御手段と、該第1の制御手段からの情
報を基に前記枠体駆動手段の駆動を制御する第2の制御
手段とを設け、振れ補正手段を制御する情報を用いて調
心制御を行うようにしている。
【0076】また、上記第18の目的を達成するため
に、請求項20記載の本発明は、第1の制御手段内に振
れ補正手段の位置検出手段を具備し、第2の制御手段
を、前記位置検出手段の出力に基づいて枠体駆動手段を
制御する手段としている。
【0077】また、同じく上記第18の目的を達成する
ために、請求項21記載の本発明は、第1の制御手段内
に振れ補正手段を駆動する駆動回路を具備し、第2の制
御手段を、前記駆動回路の出力に基づいて枠体駆動手段
の駆動を制御する手段としている。
【0078】また、同じく上記第18の目的を達成する
ために、請求項22記載の本発明は、重力方向を検出す
る姿勢検出手段を具備し、第2の制御手段を、前記姿勢
検出手段の出力に基づいて枠体駆動手段の駆動を制御す
る手段としている。
【0079】また、上記第19の目的を達成するため
に、請求項23記載の本発明は、弾性調心手段の弾性力
の無負荷時の安定点を、撮影光軸より第1の方向側に在
る構造にしている。
【0080】また、上記第20の目的を達成するため
に、請求項24記載の本発明は、制御手段を、振れ補正
手段の振れ補正前の位置が一定範囲内の時には、第1の
制御方法にて駆動し、前記振れ補正手段の振れ補正前の
位置が一定範囲を越える時には、第2の制御方法にて駆
動する手段としている。
【0081】また、同じく上記第20の目的を達成する
ために、請求項25記載の本発明は、制御手段は振れ補
正手段の少なくとも位置制御を行う手段であり、該制御
手段は、第1の制御方法として、振れ補正手段の低周波
領域の駆動時のみ位置制御を不可とする低周波減衰制御
を行うようにし、振れ補正手段の振れ補正前の位置が一
定範囲内の時には、弾性手段によって調心するようにし
ている。
【0082】また、同じく上記第20の目的を達成する
ために、請求項26記載の本発明は、制御手段は振れ補
正手段を速度信号に基づいて制御する手段であり、該制
御手段は、第2の制御方法として、前記速度制御に加
え、位置制御をも為す制御を行うようにしている。
【0083】また、同じく上記第20の目的を達成する
ために、請求項27記載の本発明は、振れ補正手段は異
なる複数の方向に駆動されるものであり、制御手段は、
前記振れ補正手段の振れ補正直前の位置が一定範囲を超
える方向のみ、該振れ補正手段を第2の制御方法にて駆
動するようにしている。
【0084】また、上記第21の目的を達成するため
に、請求項28記載の本発明は、制御手段を、露光前ま
では第1の制御方法にて駆動し、露光時には、第2の制
御方法にて駆動する手段としている。
【0085】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0086】図1は本発明の第1の実施例に係る防振装
置の機械的構成を示す分解斜視図であり、図18の従来
例と同一機能の部材は同一符号で表し、その説明は省
く。
【0087】図1において、支持枠72は、その孔72
dに取付けられる剛球711が鏡筒710の半滑部71
0g(3ケ所)と、鏡筒710の突出軸710eにバネ
座金12を介して取付けられるマスク11の平滑部11
aに挟まれる事で、光軸方向の位置規制をされている。
尚、マスク11をバネ座金12を介在して鏡筒710に
ネジ止めする為、そのネジ込み力を調整する事で、支持
枠72は光軸方向にはガタが無く、且つ駆動方向には摩
擦が少なくなる様に狭持される。
【0088】L字型の支持軸74は、一辺を支持枠72
の孔72eに摺動可能に支持され、他辺を鏡筒710の
孔710fに摺動可能に支持される。この支持軸74と
孔72e,710fの関係は光軸方向には遊びを持たせ
てあり、よって、支持軸74により支持枠72は光軸回
りの回転力は規制(ローリング規制)されるが、その他
の方向(光軸方向,駆動方向)には規制をされない。こ
れは、光軸方向には剛球711で規制している為、嵌合
の重複を避ける為である。
【0089】ハード基板716はコネクタ716cを介
して伝達用フレキシブルプリント板18と接続されてい
る。
【0090】第1の支持枠13(2ケ所)は鏡筒710
の孔710hに回転可能に軸支されており〔図2(a)
参照〕、L字型状の先端にはコイルバネ14が取付けら
れ、このコイルバネ14の先端には軟質樹脂より成る球
15が取付けられ、支持枠72の孔72f(2ケ所:1
ケ所見えない)に嵌合している〔図2(a)参照〕。つ
まり、第1の支持枠13が回転する事で、支持枠72は
コイルバネ14を介してそのバネ支持位置を変化させ
る。
【0091】ここで、コイルバネ14の先端が球15を
介在して支持枠72に嵌合している理由を述べる。
【0092】もしも球15が無く、後述の図2(b)の
様にコイルバネ14の先端突出ピン14aが支持枠72
の孔72gに貫通していた場合、重力や駆動力19によ
りコイルバネ14が撓むと突出ピン14aの撓みによる
スラスト力110(光軸方向の力)が孔72gのエッジ
14bより加わり、支持枠72は光軸前方に押出され
る。すると、剛球711の平滑部11aの圧接力が高ま
り、摩擦が大きくなってしまう。
【0093】そこで球15を介在させると、コイルバネ
14が撓んでも該球15と孔72fの接触方向の変化が
無く、スラスト力が発生しなくなり、摩擦の増加を防ぐ
事が可能となる。
【0094】また、球15と支持枠72は孔72f内に
入り込んでいるだけで、光軸方向の規制はされてない。
これは、コイルバネ14の圧縮,引っ張り力が支持枠7
2のスラスト力になるのを防ぐ為である。
【0095】コイルバネ14は通常の圧縮,引っ張り方
向の使用と直角の撓み方向で使用している。このバネは
コイルバネ14に限られず片持梁の線細工バネでも良い
が、撓みに対する許容応力を高める為にコイル形状にし
てある。又、コイルバネ14は支持枠72を光軸を挟ん
で点対称の位置に2ケ所設けられており、その作用点の
合力は光軸の中心上(補正レンズを含む支持枠72の略
重心であり、コイル79p,79yの推力中心を通る駆
動方向の線分の延長線上)に在る。もしも、コイルバネ
14が1ケ所だけであり、その作用点が推力中心を通る
駆動方向の線分と大きくズレていると、以下の問題が生
ずる。
【0096】図2(c)の様に、コイル79の推力中心
111を通る駆動方向の線分112とコイルバネ14の
作用点113がズレていると、偶力114が生じ、その
力で支持軸74を矢印115方向に回そうとする為、孔
72e,710fと支持軸74間でコジリ力を発生し摩
擦を生む。そこで、作用点を支持枠72の中心(駆動方
向725p,726yの交叉する点)に一致させる為に
コイルバネ14の2つを光軸に対し点対称に配置してい
る。
【0097】第1の支持枠13の他端はカウンタレバー
16にDカット圧入され、又カウンタレバー16の先端
の球16aはカウンタウエイト17の孔17aにパッチ
ン嵌合(強い力で押し込み、嵌合させることを意味す
る)され〔図2(a)参照〕、該球16aはカウンタウ
エイト17に回転可能であるが、光軸方向には凸部17
bにより規制される。
【0098】その為、重力の作用でカウンタウエイト1
7が725p或は725y方向に移動すると、その力で
カウンタレバー16は押し下げられ(回転して)、逆に
コイルバネ14は押し上げられ、支持枠72や補正レン
ズ等、つまり振れ補正手段を重力と反対の方向に弾性的
に付勢する。
【0099】以上の様な構成にすると、弱いバネ定数の
バネを長く伸ばして支持枠72を吊下げ、且つ、姿勢の
変化があると、そのバネの吊下げ方向が(第1の支持枠
13の回転により)変更され、再び新しい重力の方向に
対してバネ力が加わることによる。故に、姿勢が変化し
ても省電力化が期待でき、更に、いかなる状態で振れ補
正手段の駆動を止めても、支持枠72を光軸中心点でバ
ネ力にて安定させる事ができる。
【0100】(第2の実施例)図3は本発明の第2の実
施例に係る防振装置の機械的構成を示す分解斜視図であ
り、第1の実施例と同じ部分は同一符号を付してある。
なお、第1の実施例と異なるのは第1の枠体115の構
成のみである。
【0101】第1の枠体115は、図2(b)に示す様
に、球面支持部115aにて鏡筒710にパッチン嵌合
しており、全方向回転可能に軸支されている。第1の枠
体115の一端には、図1と同様に、コイルバネ14と
球15が取付けられ、他端の球115bはカウンタウエ
イト17にパッチン嵌合している。故に、カウンタウエ
イト17が重力方向に落下すると、第1の枠体115は
傾斜して球15を持上げ、支持枠72を持上げる。
【0102】この様な方法でも重力の方向に応じて球1
5の位置が変化し(バネ吊下げ位置が変化して)、第1
の実施例と同様の効果が生れる。
【0103】又、図3の構成の場合、コイルバネ14の
バネ定数を大きくでき、経時的安定性も高められるメリ
ットが有る。何故ならば、支持枠72がコイルバネ14
の力に逆らって大きく駆動される時、このコイルバネ1
4の撓みによるバネ力が一定値以上になると、支持枠7
2の駆動方向と逆方向にカウンタウエイト17が動かさ
れ、バネ力を吸収する。つまり、コイルバネ14のバネ
定数を大きくしてもそのバネ力が駆動時の大きな負荷に
ならない。
【0104】よって、自重に逆らう自重保持の為の省電
力ばかりで無く、駆動時(振れ補正駆動時)にも省電力
化が図れる。
【0105】(第3の実施例)図4は本発明の第3の実
施例に係る防振装置の機械的構成を示す分解斜視図であ
り、上記各実施例と同じ部分は同一符号を付してある。
【0106】図4において、コイルバネ22(3ケ所)
は、フック部22aが支持枠72の凹部(3ケ所)72
hに掛けられ〔図3(b)参照〕、他端のフック部22
bは鏡筒710の軸710j(3ケ所)に掛けられてい
る。これらコイルバネ22はその延長線が光軸で交わっ
ており、3方向(各々120deg等分)に放射状に引
っ張り力を発生している。この引っ張り力は重力に抗し
て振れ補正手段(支持枠72)を保持しておく力を有し
てはいないが、重力の加わらない方向においては中立点
に保持しておく事ができる程度の弱い力であり、このバ
ネの力が駆動時の負荷になる事は無い。このコイルバネ
は重力方向以外の方向で振れ補正手段を中立保持してお
く為に用い、又リング枠体23はそのフック部23a
(3ケ所)で鏡筒710の内径710kに回転可能にパ
ッチン取付されており、取付けられたカウンタウエイト
24の作用により重力に応じて回転する。
【0107】リング枠体23上のピン26aに軸支され
た線細工バネ25は弱いバネ力ながら軸26bで十分プ
リチャージされて押えられており、振れ補正手段の自重
に相等する力を得ている。この線細工バネ25の線上に
支持枠72のレンズ保持部72iが乗っており、前記プ
リチャージ力により支持枠72は重力に逆らって支持さ
れている。
【0108】前述した様に線細工バネ25のバネ定数は
小さく(プリチャージ力を強くする事で重力に逆らって
保持している)、その為支持枠72がバネに逆らって駆
動する時もバネ力の変化は少なく、省電力化できる。さ
らに、線細工バネ25は軸26bで位置決めされている
為に支持枠72は重力に逆らって精度良く保持される。
【0109】よって、重力の方向はプリチャージされた
線細工バネ25で位置決めされ、その他の方向はコイル
バネ22で位置決めされる。
【0110】カウンタウエイト24は、上記第1,第2
の実施例のカウンタウエイト17に比べて小さく、この
カウンタウエイト24によるリング枠体23の回転力だ
けで支持枠72の保持方向を変える事はできない。つま
り、ある姿勢で安定した状態にある時、次に姿勢を変化
させると、始めに支持枠72が重力方向に変化し、次に
カウンタウエイト24の作用でリング枠体23が回転し
て、線細工バネ25が支持枠72を重力に逆らって持上
げて保持する訳であるが、カウンタウエイト24の質量
が小さいと、リング枠体23の回転力が小さく、支持枠
72を持上げる事ができない。
【0111】それを補う為にこの第3の実施例では、姿
勢変化時(防振開始時点)にその方向を検出して、その
重力と反対方向に支持枠72を一旦電気的に持上げて線
細工バネ25とレンズ保持部72iの当接を解除し、振
れ補正手段の自重を線細工バネ25に加わらない様にす
る。すると、リング枠体23の弱い回転力でもリング枠
体23は回転して次の姿勢時の振れ補正手段保持方向に
待機する。その後に、支持枠72の“持上げ”を止めて
振れ補正位置に戻す構成としている。
【0112】図5は上記を実現する為の回路構成を示す
ブロック図である。
【0113】図5で示した制御手段は、防振スイッチ2
7のオンと同時に接続回路1,2(212p,212
y)がオン状態になり、振れ補正手段は制御状態にな
る。しかし、遅延回路28で例えば1秒程度遅延された
信号により接続回路2(211p,211y)がオンす
る為、防振スイッチ27のオンから1秒間は振れ補正を
行わない。そして、その間インバータ213が出力して
いる為、基準信号+(210a)と基準信号−(210
b)が出力され、退避回路29に入力する。退避回路2
9には増幅回路727p,727yからの振れ補正手段
の位置信号も入力しており、この信号に応じて基準信号
+(210a)、基準信号−(210b)を指令信号と
して制御手段に入力切換えする。
【0114】前述した様に振れ補正手段は制御状態にな
ると位置検出素子78p,78yの出力はほぼゼロとな
る点で安定される訳であるが、実際には重力の方向には
若干変位している。つまり、増幅回路727p,727
yの出力を観察する事で重力の方向が解る。よって、そ
の信号で重力の方向を検出して退避回路29は指令信号
を切換える。例えば、増幅回路727pが一定信号を出
力していると、図4の矢印725p方向に重力が作用し
ている事が解り、且つその出力の極性で重力の向きが解
る。
【0115】そこで、その極性により基準信号+(21
0a)又は基準信号−(210b)を指令信号214p
に接続し、重力と反対の方向に振れ補正手段を持上げ
る。この持上げている時間(1秒)の間にリング枠体2
3は回転し待機位置に来る。その後、接続回路2(21
1p,211y)がオンし、振れ補正が始まる(インバ
ータ213の出力がオフする為、指令信号214p,2
14yの出力は無くなる)。
【0116】以上の様な構成にする事で、カウンタウエ
イト24が軽くても第1の枠体23を移動させる事が可
能になる。
【0117】尚、図4において、支持軸74はポリアセ
タール製の軸受21p,21yに嵌合し、軸受21p,
21yは、図4(c)に背面を示した爪21aが各々支
持枠72の孔72g,鏡筒710の孔710iにパッチ
ン取付けされている。この様に軸受21p,21yを別
素材にする事で、摺動性の向上を図っている。
【0118】尚、図5では増幅回路727p,727y
の出力から重力の方向を判別していたが、図6に示す様
に、コイル79p,79yの消費電力を示す信号219
p,219yを用いて重力の方向を判別しても良い(コ
イル79p,79yには自重保持の為の電流が流れる
為)。
【0119】また、図7に示す様に、重力検出力の別検
知手段を用いて重力方向を判別しても良い。
【0120】図7において、重力検出センサ220p,
220yは各々図4の矢印725p,726y方向の重
力を検出し、その信号を用いて指令信号214p,21
4yと基準信号210a,210bを切換える事で上記
目的を達成している。
【0121】(第4の実施例)図8は本発明の第4の実
施例に係る防振装置の機械的構成を示す分解斜視図であ
り、上記各実施例と同じ部分は同一符号を付してある。
【0122】上記第3の実施例(図4)と異なるのは、
コイルバネ22の代わりに、図8(b)に示す様に、線
細工バネ25a〜25cが図4と同様にプリチャージさ
れ、3ケ所三角形状に配置され、レンズ保持部72iを
挟んでいる点にある。この3本の線細工バネ25a〜2
5cにより支持枠72は中立位置に保持され、上記のコ
イルバネ22は不要になる。又、レンズ保持枠72iが
三角形状の3本の線細工コイルバネ25a〜25cで狭
持されている構成により、次のメリットが生れる。
【0123】図8(b)において、自重保持用の線細工
バネ25aは軸26bで軸支され、軸26aでプリチャ
ージされている。他の線細工バネ25b,25cは各々
軸26a,26bで軸支され、軸26cでプリチャージ
されており、このプリチャージ力は線細工バネ25aの
プリチャージ力より小さく設定されている。
【0124】そして、図9(a)で示す様に,重力方向
215aで使用した後、次に重力方向が215bに変化
すると、その変化を図5と同様に検知して、始めにレン
ズ保持枠72iを図9(b)の矢印216に駆動して、
線細工バネ25b,25cを開口させる〔図9(b)参
照〕。次に、レンズ保持枠72iを図9(c)の矢印2
17方向に駆動すると、リング枠体23はレンズ保持枠
72iの駆動力と線細工バネ25cのバネ力とカウンタ
ウエイト24の力で回転を始める〔図9(c)参照〕。
引続きレンズ保持枠72iを矢印218方向に駆動し
て、リング枠体23をセット位置にする〔図9(d)参
照〕。最後にレンズ保持枠72iの駆動を止めてレンズ
保持枠を安定位置にする〔図9(e)参照〕。
【0125】以上の構成にすると、図5の退避回路29
のスイッチング切換えを頻繁に行う必要があるが、その
分、振れ補正手段の駆動力もリング枠体23の回動の補
助を行う為、カウンタウエイト24を小さくでき、リン
グ枠体23と鏡筒710間の摩擦が極めて少ない場合に
はカウンタウエイト24も廃止できるメリットが生れ
る。
【0126】(第5の実施例)図10は本発明の第5の
実施例に係る防振装置の機械的構成を示す分解斜視図で
あり、上記の各実施例と同じ部分は同一符号を付してあ
る。
【0127】上記の第3の実施例でも述べた3ケ所の支
持枠72h〔図10(c)参照〕と第1の枠体32のフ
ック部32b(3ケ所)間に、引っ張りコイルバネ31
がプリチャージされて掛っている。第1の枠体32はリ
ング枠体23の内径に入っており、円筒部32aはリン
グ枠体23の内径と弦23aに挟まれてリング枠体23
に対して偏心された状態で貫入している〔図10(b)
参照〕。そして、この偏心量δは、コイルバネ31(3
ケ所)が振れ補正手段の自重により撓む(延びる)量と
同量に設定されている。
【0128】リング枠体23の中心は光軸と一致してい
るため、第1の枠体32はそれよりδだけ上方(重力と
反対の第1の方向)に位置し、この時のバネ31はバネ
中心よりδだけ撓んでいる為、結果的に振れ補正手段中
心は光軸に一致した状態に居る。
【0129】リング枠体23は、図4と同様に、カウン
タウエイト24の作用により常に重力に対応して回転し
ている為、第1の枠体32は常に重力と反対の第1の方
向にδだけ偏心した位置にある。故に、姿勢の変化(重
力方向の変化)に依らず振れ補正手段は光軸と一致して
おり、自重保持の為の電流は少なくて済む。
【0130】また、偏心量δが大きければコイルバネ3
1のバネ定数を小さくする事ができる〔「バネ定数×撓
み量=振れ補正手段質量」となれば良いので、撓み量
(偏心量δ)が大きければバネ定数は小さくて済む〕
為、振れ補正手段をコイルバネ31に逆らって駆動する
時の力が少なくて済む。
【0131】図10(a)において、リング枠体23が
図示の位置にあるとき、第1の枠体32は第1の方向3
3に持上げられ、その辺32g,32hがフック710
l(エル),710mに当接している為、正確に位置決
めできる(規制手段となっている)。
【0132】また、フック部710l,710mにより
第1の枠体32の光軸回りの回転規制も行っている。第
1の枠体32が光軸回りに回転してしまうと、コイルバ
ネ31による振れ補正手段の保持量が狂って光軸からズ
レてしまうが、回転規制する事でその様な問題も防いで
いる。尚、フック部710l,710m,710nは第
1の枠体32の辺32g,32h,32iを挟んでおり
(パッチン嵌入され)、第1の枠体32の光軸方向の規
制も兼ねている。又、リング枠体23が重力の変化で矢
印34方向に回転すると、第1の枠体32は矢印35方
向に移動するが、この時はピン710p,710jが辺
32c,32dの規制手段となり、反対方向に移動した
時はピン710q,710sが辺32f,32eの規制
手段となっている。
【0133】この様に、規制手段を設けてコイルバネ3
1による振れ補正手段の保持位置を精度良く決めると、
更なる省電力化ができる。
【0134】図11は上記振れ補正手段の駆動制御を行
う制御手段の概略構成を示すブロック図であり、図7の
回路に加え、ハイパスフィルタ36p,36y、スイッ
チ回路37pが設けられ、振れ補正手段の制御は通常は
ハイパスフィルタ36p,36yを介在して行われてお
り、ハイパスフィルタ36p,36yを加える事で重力
等のDC成分は除去される(制御されない)為、重力に
抗する保持電流はゼロになる。
【0135】上述した様にコイルバネ31により振れ補
正手段は光軸に精度良く保持されている為に、重力保持
の電力を省いて省電力化している。
【0136】しかし、ハイパスフィルタ36p,36y
を介在した事により、防振特性は若干劣化してしまう
為、露光中(短期間)のみは露光スイッチ38(レリー
ズスイッチ押切り)出力に同期して、スイッチ回路37
p,37yを切換えて、ハイパスフィルタ36p,36
yの介在しない通常のモードに戻している。
【0137】尚、ハイパスフィルタ36p,36yはそ
の時定数を大きくすると、安定迄に多くの時間を必要と
する為、遅延回路28の出力に同期して時定数切換え
(時定数を小から大にする公知の技術である)を行い、
早期安定化を図っている。
【0138】図12は、ハイパスフィルタを含んだ制御
手段の具体的な例であり、図20と異なるのは、ハイパ
スフィルタ36p,36y,スイッチ回路37p,37
yを有している点である。
【0139】ハイパスフィルタ36p,36yはコンデ
ンサ39p,39yと抵抗310p,310yと演算増
幅器311p,311yで構成され、例えばコンデンサ
39p,39yが1μFで、抵抗310p,310yが
100KΩの時、このハイパスフィルタ36p,36y
は 1.6Hz以下の低周波成分は減衰させる特性になる。
そして、この制御手段による振れ補正手段の位置制御ル
ープゲインが100倍あると、この制御手段により振れ
補正手段は 0.016Hz(1.6 /100 )以上の周波数領域
は位置制御する(第1の制御方法)。つまり、重力の様
な極低周波成分には応答しなくなる。抵抗312p,3
12yは例えば1KΩであり、遅延回路28の出力が入
力される迄スイッチ38p,38yを閉じている。
【0140】つまり、防振スイッチ27オンから遅延回
路28が出力する迄の間はハイパスフィルタ36p,3
6yは160Hz以下を減衰させる特性であり、振れ補
正手段は 1.6Hz以下には応答しない制御となってい
る。この様な特性では手振れの帯域(1〜10Hz)も
劣化させてしまうが、ハイパスフィルタ36p,36y
の時定数が小さい為に早期安定が可能であり、実際の補
正時(遅延回路28の入力時)には、スイッチ38p,
38yを開放してハイパスフィルタ36p,36yの時
定数を大きくして、振れ補正手段は 0.016Hz以上に応
答する制御が行われ、振れ補正の周波数特性劣化を少な
くしている。そして、露光時には露光スイッチ38の出
力によりスイッチ37p,37yが図示の方向に接続さ
れ、ハイパスフィルタ36p,36yの介在されない通
常の位置制御(第2の制御方法)が行われる。
【0141】すなわち、露光時には周波数特性悪化によ
る振れ補正劣化を無くしている。
【0142】以上の一連の動作は遅延回路28の出力
前、つまり接続回路2(211p,211y)が接続さ
れていないで振れ補正手段が重力のみに応答して駆動制
御されている状態で行われる為に、精度良く重力分のみ
をハイパスフィルタ36p,36yで減衰できる。(も
しも、振れ補正中に上記一連の動作を行うと、振れ補正
手段の振動検出手段出力による駆動成分と重力成分の区
別がつかない為に、時定数切換えによる早期安定化はで
きない。)以上の様な構成により、省電力化を一層進め
る(自重保持電流をゼロにする)事ができる。
【0143】(第6の実施例)図13は本発明の第6の
実施例に係る防振装置の機械的構成を示す分解斜視図で
あり、上記の各実施例と同じ部分は同一符号を付してあ
る。
【0144】上記第5の実施例(図10)と異なるの
は、リング枠体23がカウンタウエイト24の力で回転
させられるのでは無く、リング枠体23上の歯車23b
に噛み合うピニオン41aを有するモータ41によって
駆動される点である。
【0145】モータ41によりリング枠体23を回転さ
せると、カウンタウエイト24を用いる場合に比べて確
実に第1の枠体32を移動させる事ができ、又、移動終
了後、モータ41のコギング力(ステップモータの場合
は保磁力)により第1の枠体32は外力(振れ補正手段
の駆動力)に対して強固に保持されるメリットが生れ
る。
【0146】図14は上記モータ41の駆動方法につい
て説明する為のブロック図であり、振れ補正手段が光軸
よりズレている時には位置検出素子78p,78yはそ
の量に相対する出力をする。故に、増幅回路727p,
727yの信号を観察すればそのズレ量が解り、比較回
路42p,42yはその信号が一定範囲外の時出力す
る。そして、各々の出力はオアゲート43に入力され
る。つまり、オアゲート43は振れ補正手段が駆動二方
向とも一定範囲に在る時以外には出力する。アンドゲー
ト44はオアゲート43とインバータ213の信号を入
力している。よって、アンドゲート44は振れ補正手段
が光軸よりズレており、且つ遅延回路28による遅延時
間中のみ出力し、駆動回路45に駆動信号を送る。
【0147】これにより、駆動回路45がモータ41を
回転させる為にリング枠体23が回転を始め、第1の枠
体32が移動し、その後比較回路42p,42yとも出
力しなくなった時(光軸とのズレが小さくなった時)、
モータ41への駆動を止める。もしも、遅延時間中にい
ずれかの駆動方向のズレ量が一定範囲内に入らなかった
時(比較回路42p,42yの少なくとも1つが出力し
た時)にも、遅延時間終了とともにモータ41の駆動は
止められるが、その時にはアンドゲート46p,46y
の片方もしくは両方とも出力する(遅延回路28が出力
を始める為)と、その出力はオアゲート47p,47y
を介してスイッチ回路37p,37yのスイッチ37a
を端子37bと接続する。
【0148】つまり、光軸からのズレが大きい時或は露
光時には、ハイパスフィルタ36p,36yを介在させ
ない第2の制御方法にて制御を行い、光軸とのズレを無
くし(ハイパスフィルタを介在しない為、重力やコイル
バネ31の力に抗して振れ補正手段を光軸に一致させ
る)、良好な撮影を行なえる様にしており、光軸とのズ
レ量が小さい時には被写体を狙って露光迄の間はハイパ
スフィルタ36p,36yを介在させる事で省電力化を
図っている。
【0149】尚、以上の様に光軸とのズレ量により制御
方向を変更する事は、位置制御に限られた事ではなく、
ズレ量一定以下の場合には速度制御,ズレ量一定以上の
時は速度制御と位置制御を併用した制御を行っても良い
のは言う迄も無い。
【0150】(第7の実施例)図15は本発明の第7の
実施例に係る防振装置の機械的構成を示す分解斜視図で
あり、上記の各実施例と同じ部分は同一符号を付してあ
る。
【0151】以上の第6の実施例では、モータ41を用
いてバネ31の方向を変更する方法を述べたが、この第
7実施例の様に、リング枠体23を歯車23b,ピニオ
ン51を介し、レンズ鏡筒外部に設けられた操作リング
52の内歯車で駆動しても良い。
【0152】この様な構成にすると、撮影者の操作を併
なわないと省電力化は期待できないが、構成が極めて簡
単にでき、軽量,コンパクトにできるメリットがある。
なお、操作リング52上に防振メインスイッチ53を設
けると、カメラの姿勢変化に応じても撮影者は防振メイ
ンスイッチ53を操作容易な位置に移す(操作リング5
2を回す)ため、その動作によりバネ31の位置をセッ
トする事ができる。
【0153】尚、複数のコイルバネ31の互いの引っ張
り力により支持枠72は光軸回りの回転規制も行われる
為、支持軸74を無くす事もできる。
【0154】(第8の実施例)図16は本発明の第8の
実施例に係る防振装置の機械的構成を示す分解斜視図で
あり、上記の各実施例と同じ部分は同一符号を付してあ
る。
【0155】図16において、上記第6の実施例と異な
るのは、支持軸74と軸受21p,21yが廃止されて
コンパクトになっている点である。
【0156】そして、複数のコイルバネ31により互い
に引っ張られて回転方向の規制を行っている。
【0157】以上の様にコイルバネを回転規制に兼用し
た事でコンパクト化が図られ、更に今迄生じていた支持
軸74の摺動摩擦も無くす事ができる。
【0158】以上の各実施例によれば、カメラの姿勢変
化に対応してバネの支持点を変更する構成にした事で、
弱いバネ定数のバネで振れ補正手段を支持する事がで
き、自重保持時の為の電力の省電力化ばかりでなく、補
正駆動時の電力も省電力化でき、更に姿勢変化に依らず
振れ補正手段の位置を光軸近傍に保持できるようになっ
た。
【0159】(変形例)本発明は、振れ検出手段として
は、角加速度計、加速度計、角速度計、速度計、角変位
計、変位計、更には画像振れ自体を検出する方法等、振
れが検出できるものであればどのようなものであっても
良い。
【0160】本発明は、振れ検出手段と振れ補正手段
は、互いに装着可能な複数の装置、例えばカメラとそれ
に装着可能な交換レンズにそれぞれわけて設けることも
可能である。
【0161】本発明は、クレームまたは実施例の各構成
または一部の構成が別個の装置に設けられていてもよ
い。例えば、振れ検出手段がカメラ本体に、振振れ補正
手段が前記カメラに装着されるレンズ鏡筒に、それらを
制御する制御手段が中間アダプタに設けられていてもよ
い。
【0162】また、本発明は、一眼レフカメラ,レンズ
シャッタカメラ,ビデオカメラ等のカメラに適用した場
合を述べているが、その他の光学機器や他の装置、更に
は構成ユニットとしても適用することができるものであ
る。
【0163】更に、本発明は、以上の各実施例、又はそ
れらの技術を適当に組み合わせた構成にしてもよい。
【0164】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
振れ補正手段の姿勢に依らず、該振れ補正手段に加わる
重力に抗した方向(第1の方向)で該振れ補正手段を機
械的に保持して、振れ補正手段の駆動中心と撮影光軸の
中心を一致(調心)させるようにしている。
【0165】よって、該装置が搭載される機器の姿勢に
依らず、省電化を達し、防振時及び非防振時共に像ずれ
を無くすことができる。
【0166】また、本発明によれば、振れ補正手段の姿
勢に依らず、該振れ補正手段に加わる重力に抗した方向
(第1の方向)で該振れ補正手段を弾性的に保持して調
心させるようにしている。
【0167】よって、省電化を達し、しかも該装置が搭
載される機器の姿勢に依らず、防振時及び非防振時共に
像ずれを無くすことができる。
【0168】また、本発明によれば、弾性調心手段を、
第1の方向に移動可能に支持される第1の枠体と、該第
1の枠体と振れ補正手段を弾性的に連結する弾性手段
と、前記第1の枠体を前記第1の方向に移動させるカウ
ンタウエイト手段とから構成し、重力に抗した方向(第
1の方向)で振れ補正手段を保持する手段(弾性手段)
のみならず、振れ補正手段の姿勢変化に伴って変化する
重力方向に応じて上記の手段の位置を移動させる手段
(カウンタウエイト手段)をも機械的に行うようにして
いる。
【0169】よって、より省電化を図ることが可能とな
る。
【0170】また、本発明によれば、重力に抗した方向
(第1の方向)で振れ補正手段を保持する手段(弾性手
段)を、振れ補正手段の姿勢変化に伴って変化する重力
方向に応じた位置に、例えばモータ(その他、圧電素子
や電磁駆動手段など)より成る枠体駆動手段によって移
動させるようにしている。
【0171】よって、調心精度を高めることができる。
【0172】また、本発明によれば、重力に抗した方向
(第1の方向)で振れ補正手段を保持する手段(弾性手
段)を、振れ補正手段の姿勢変化に伴って変化する重力
方向に応じた位置に、枠体移動操作手段を介して手動操
作により移動させるようにしている。
【0173】よって、より省電化を図る事と調心精度を
向上させる事の両方を実現することができる。
【0174】また、本発明によれば、弾性手段の弾性力
による作用点を、振れ補正手段の駆動推力中心を通る駆
動方向の延長線上にしている。
【0175】よって、振れ補正手段の駆動時に生じるロ
ーリングを無くして省電化を達成すると共に、駆動精度
を向上させることができる。
【0176】また、本発明によれば、弾性手段を複数の
バネで構成し、該複数のバネの合力による作用点が、振
れ補正手段の駆動推力中心を通る駆動方向の延長線上に
なるように、該複数のバネを配置している。
【0177】よって、該装置を構成する際のレイアウト
や設計の自由度を高めることが可能となる。
【0178】また、本発明によれば、規制手段によって
第1の枠体、つまり振れ補正手段が重力とは反対の第1
の方向へ必要以上に移動してしまわないようにしてい
る。
【0179】よって、調心精度を高めることができる。
【0180】また、本発明によれば、第1の枠体とカウ
ンタウエイト手段を互いに球面接触により連結し、余計
な方向の力が第1の枠体(つまりは振れ補正手段)に伝
わらないようにしている。
【0181】よって、振れ補正手段の駆動精度の低下を
防止することが可能となる。
【0182】また、本発明によれば、第1の枠体を、振
れ補正手段の駆動力とカウンタウエイト手段の重力によ
る作用の協調動作により移動させるようにしている。
【0183】よって、調心精度を向上させると共に、カ
ウンタウエイト手段を小さなものにすることが可能とな
る。
【0184】また、本発明によれば、第1の枠体を、モ
ータ等の枠体駆動手段の駆動力の協調動作により移動さ
せるようにしたり、第1の枠体を、枠体移動操作手段の
操作力の協調動作により移動させるようにしたりしてい
る。
【0185】よって、より調心精度の向上を図ることが
可能となる。
【0186】また、本発明によれば、第1の枠体或は振
れ補正手段の間に介在し、前記第1の枠体と前記振れ補
正手段を調心方向で弾性支持しつつ、これらを連結する
弾性手段を設けている。
【0187】よって、調心方向以外の方向に弾性力が加
わることを防止し、無駄な駆動負荷を無くするようにし
ている。
【0188】また、本発明によれば、第1の枠体を撮影
光軸に平行な第1の軸回りに回転可能に支持し、この第
1の枠体の回転で調心を行うようにしている。
【0189】よって、該装置を小型化でき、しかも振れ
補正手段からの可逆性が無くなる事から、調心の信頼性
を高めることができる。
【0190】また、本発明によれば、弾性手段をプリチ
ャージされた手段により構成し、弾性力の弱い弾性手段
を使用可能にしている(プリチャージによって弾性力が
強められている為)。
【0191】よって、振れ補正手段の駆動時における弾
性負荷を小さくすることが可能となる。
【0192】また、本発明によれば、規制手段を、第1
の枠体の光軸回りの回転規制も行う手段とし、カウンタ
ウエイト手段の重心が重力と反対方向(光軸を中心とし
て)に行かないようにしている。(カウンタウエイト手
段の重心が重力と反対方向に行った場合、回転偶力が生
じなくなり、調心不能になる。)よって、該装置が搭載
される機器の姿勢変化に素早く対応した調心を行うこと
が可能となる。
【0193】また、本発明によれば、撮影光軸と略平行
方向に延出した複数のコイルバネによって振れ補正手段
を支持するようにしている。
【0194】よって、該装置の小型化を達成することが
できる。
【0195】また、本発明によれば、コイルバネと振れ
補正手段を互いに球面接触により連結し、余計な方向の
力が振れ補正手段に伝わらないようにしている。
【0196】よって、振れ補正手段の駆動精度の低下を
防止することが可能となる。
【0197】また、本発明によれば、振れ補正手段の移
動方向と同方向へ移動可能に支持される第1の枠体と、
該第1の枠体を弾性的に連結する弾性手段と、前記第1
の枠体を駆動する枠体移動手段と、前記振れ補正手段を
駆動制御する第1の制御手段と、該第1の制御手段から
の情報を基に前記枠体駆動手段の駆動を制御する第2の
制御手段とを設け、振れ補正手段を制御する情報を用い
て調心制御を行うようにしている。
【0198】よって、精度の良い調心を行うことができ
る。
【0199】また、本発明によれば、位置検出手段の出
力に基づいて枠体駆動手段を制御したり、駆動回路の出
力に基づいて枠体駆動手段の駆動を制御したり、重力方
向を検出する姿勢検出手段の出力に基づいて枠体駆動手
段の駆動を制御するようひしている。
【0200】よって、常に適正な位置に調心することが
できる。
【0201】また、本発明によれば、弾性調心手段の弾
性力の無負荷時の安定点を、撮影光軸より第1の方向側
に在る構造にしている。
【0202】よって、省電化を図ることが可能となる。
【0203】また、本発明によれば、制御手段を、振れ
補正手段の振れ補正前の位置が一定範囲内の時には、第
1の制御方法にて駆動し、振れ補正手段の振れ補正前の
位置が一定範囲を越える時には、第2の制御方法にて駆
動する手段としている。
【0204】よって、省電化を達成することが可能とな
る。
【0205】また、本発明によれば、振れ補正手段の低
周波領域の駆動時のみ位置制御を不可とする低周波減衰
制御(第1の制御方法)を行い、振れ補正手段の振れ補
正前の位置が一定範囲内の時には、弾性手段によって調
心するようにしている。
【0206】また、本発明によれば、速度制御に加え、
位置制御をも為す制御(第2の制御方法)を行うように
している。
【0207】また、本発明によれば、振れ補正手段の振
れ補正直前の位置が一定範囲を超える方向のみ、該振れ
補正手段を第2の制御方法にて駆動するようにしてい
る。
【0208】よって、省電化と像安定化の両方を適宜実
現することが可能となる。
【0209】また、本発明によれば、制御手段を、露光
前までは第1の制御方法にて駆動し、露光時には、第2
の制御方法にて駆動する手段としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わる防振装置の機械
的構成を示す分解斜視図である。
【図2】図1の第1の支持部材の構造について説明する
為の図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係わる防振装置の機械
的構成を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の第3の実施例に係わる防振装置の機械
的構成を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施例に係わる防振装置の構成
要素である制御手段の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施例に係わる防振装置の構成
要素である制御手段の他の構成例を示すブロック図であ
る。
【図7】本発明の第3の実施例に係わる防振装置の構成
要素である制御手段の別の構成例を示すブロック図であ
る。
【図8】本発明の第4の実施例に係わる防振装置の機械
的構成を示す分解斜視図である。
【図9】図8の線細工バネを用いてレンズ保持部の位置
を制御する際の遷移図である。
【図10】本発明の第5の実施例に係わる防振装置の機
械的構成を示す分解斜視図である。
【図11】本発明の第5の実施例に係わる防振装置の構
成要素である制御手段の構成を示すブロック図である。
【図12】図11の制御手段の具体的な構成例を示す回
路図である。
【図13】本発明の第6の実施例に係わる防振装置の構
成要素である振れ補正手段の構成例を示す分解斜視図で
ある。
【図14】本発明の第6の実施例に係わる防振装置の構
成要素である制御手段の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第7の実施例に係わる防振装置の構
成要素である振れ補正手段の構成例を示す分解斜視図で
ある。
【図16】本発明の第8の実施例に係わる防振装置の構
成要素である振れ補正手段の構成例を示す分解斜視図で
ある。
【図17】従来の防振装置の概略構成を示す斜視図であ
る。
【図18】従来の防振装置の機械的構成を示す分解斜視
図である。
【図19】従来の防振装置の構成要素である振れ補正手
段及び制御手段を示す構成図である。
【図20】図19の制御手段の具体的な構成例を示す回
路図である。
【符号の説明】
13 第1の枠体 14 コイルバネ 15 球 16 カウンタレバー 17 カウンタウエイト 23 リング枠体 25 線細工バネ(プリチャージバネ) 31 コイルバネ 41 モータ 72 支持枠 220p,220y 重力検出センサ 727p,727y 増幅回路

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光軸に対して垂直な平面内で駆動さ
    れ、前記撮影光軸の振れを補正する振れ補正手段を備え
    た防振装置において、前記振れ補正手段の駆動中心と撮
    影光軸の中心を一致させる調心手段を設けたことを特徴
    とする防振装置。
  2. 【請求項2】 撮影光軸に対して垂直な平面内で駆動さ
    れ、前記撮影光軸の振れを補正する振れ補正手段を備え
    た防振装置において、前記振れ補正手段に加わる重力方
    向と反対の第1の方向に該振れ補正手段を弾性的に付勢
    する弾性調心手段を設けたことを特徴とする防振装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性調心手段は、前記第1の方向に
    移動可能に支持される第1の枠体と、該第1の枠体と前
    記振れ補正手段を弾性的に連結する弾性手段と、前記第
    1の枠体を前記第1の方向に移動させるカウンタウエイ
    ト手段とから構成されることを特徴とする請求項2記載
    の防振装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性調心手段は、前記第1の方向に
    移動可能に支持される第1の枠体と、該第1の枠体と前
    記振れ補正手段を弾性的に連結する弾性手段と、前記第
    1の枠体を前記第1の方向に駆動する枠体駆動手段とか
    ら構成されることを特徴とする請求項2記載の防振装
    置。
  5. 【請求項5】 前記弾性調心手段は、前記第1の方向に
    移動可能に支持される第1の枠体と、該第1の枠体と前
    記振れ補正手段を弾性的に連結する弾性手段と、前記第
    1の枠体を移動させる枠体移動操作手段とから構成され
    ることを特徴とする請求項2記載の防振装置。
  6. 【請求項6】 前記弾性手段の弾性力による作用点は、
    前記振れ補正手段の駆動推力中心を通る駆動方向の延長
    線上にあることを特徴とする請求項3,4又は5記載の
    防振装置。
  7. 【請求項7】 前記弾性手段は複数のバネで構成され、
    該複数のバネは、該複数のバネの合力による作用点が、
    前記振れ補正手段の駆動推力中心を通る駆動方向の延長
    線上になるように配置されることを特徴とする請求項
    3,4又は5記載の防振装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の枠体の第1の方向の移動量を
    規制する規制手段を設けたことを特徴とする請求項3,
    4又は5記載の防振装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の枠体と前記カウンタウエイト
    手段は、互いに球面接触していることを特徴とする請求
    項3記載の防振装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の枠体は、前記振れ補正手段
    の駆動力と前記振れ補正手段の駆動力とカウンタウエイ
    ト手段の重力による作用の協調動作により移動されるこ
    とを特徴とする請求項3記載の防振装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の枠体は、前記振れ補正手段
    の駆動力と前記枠体駆動手段の駆動力の協調動作により
    移動されることを特徴とする請求項4記載の防振装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の枠体は、前記枠体移動操作
    手段の操作力の協調動作により移動されることを特徴と
    する請求項5記載の防振装置。
  13. 【請求項13】 前記弾性手段は、前記第1の枠体或は
    前記振れ補正手段の何れかに具備され、前記第1の枠体
    と前記振れ補正手段を互いに連結させながら弾性支持す
    ることを特徴とする請求項3,4又は5記載の防振装
    置。
  14. 【請求項14】 前記第1の枠体は、撮影光軸に平行な
    第1の軸回りに回転可能に支持されることを特徴とする
    請求項3,4又は5記載の防振装置。
  15. 【請求項15】 前記弾性手段は、所望とする方向へ付
    勢力を予め保持した状態で具備されるプリチャージ手段
    であることを特徴とする請求項3,4又は5記載の防振
    装置。
  16. 【請求項16】 前記規制手段は、前記第1の枠体の光
    軸回りの回転規制も行う手段であることを特徴とする請
    求項8記載の防振装置。
  17. 【請求項17】 撮影光軸に対して垂直な平面内で駆動
    され、前記撮影光軸の振れを補正する振れ補正手段を備
    えた防振装置において、撮影光軸と略平行方向に延出
    し、前記振れ補正手段を支持する複数のコイルバネを設
    けたことを特徴とする防振装置。
  18. 【請求項18】 前記コイルバネと前記振れ補正手段
    は、互いに球面接触していることを特徴とする請求項1
    7記載の防振装置。
  19. 【請求項19】 撮影光軸に対して垂直な平面内で駆動
    され、前記撮影光軸の振れを補正する振れ補正手段を備
    えた防振装置において、前記振れ補正手段の移動方向と
    同方向へ移動可能に支持される第1の枠体と、該第1の
    枠体と前記振れ補正手段を弾性的に連結する弾性手段
    と、前記第1の枠体を駆動する枠体移動手段と、前記振
    れ補正手段を駆動制御する第1の制御手段と、該第1の
    制御手段からの情報を基に前記枠体駆動手段の駆動を制
    御する第2の制御手段とを設けたことを特徴とする防振
    装置。
  20. 【請求項20】 前記第1の制御手段は、前記振れ補正
    手段の位置検出手段を具備し、前記第2の制御手段は、
    前記位置検出手段の出力に基づいて前記枠体駆動手段を
    制御する手段であることを特徴とする請求項19記載の
    防振装置。
  21. 【請求項21】 前記第1の制御手段は、振れ補正手段
    を駆動する駆動回路を具備し、前記第2の制御手段は、
    前記駆動回路の出力に基づいて前記枠体駆動手段の駆動
    を制御する手段であることを特徴とする請求項19記載
    の防振装置。
  22. 【請求項22】 重力方向を検出する姿勢検出手段を具
    備し、前記第2の制御手段は、前記姿勢検出手段の出力
    に基づいて前記枠体駆動手段の駆動を制御する手段であ
    ることを特徴とする請求項19記載の防振装置。
  23. 【請求項23】 前記弾性調心手段の弾性力の無負荷時
    の安定点は、撮影光軸より第1の方向側に在ることを特
    徴とする請求項2記載の防振装置。
  24. 【請求項24】 撮影光軸に対して垂直な平面内で駆動
    され、前記撮影光軸の振れを補正する振れ補正手段を有
    する振れ補正手段と、該装置が具備される撮影装置の振
    れ信号に基づいて、前記振れ補正手段を駆動する制御手
    段とを備えた防振装置において、前記制御手段は、前記
    振れ補正手段の振れ補正前の位置が一定範囲内の時に
    は、第1の制御方法にて駆動し、前記振れ補正手段の振
    れ補正前の位置が一定範囲を越える時には、第2の制御
    方法にて駆動する手段であることを特徴とする防振装
    置。
  25. 【請求項25】 前記制御手段は、振れ補正手段の少な
    くとも位置制御を行う手段であり、前記第1の制御方法
    とは、前記振れ補正手段の低周波領域の駆動時のみ位置
    制御を行わない低周波減衰制御であることを特徴とする
    請求項24記載の防振装置。
  26. 【請求項26】 前記制御手段は、振れ補正手段を速度
    信号に基づいて制御する手段であり、前記第2の制御方
    法とは、前記速度制御に加え、位置制御をも行う制御で
    あることを特徴とする請求項24記載の防振装置。
  27. 【請求項27】 前記振れ補正手段は、異なる複数の方
    向に駆動されるものであり、前記制御手段は、前記振れ
    補正手段の振れ補正直前の位置が一定範囲を超える方向
    のみ、該振れ補正手段を第2の制御方法にて駆動する手
    段であることを特徴とする請求項24記載の防振装置。
  28. 【請求項28】 前記制御手段は、露光前までは第1の
    制御方法にて駆動し、露光時には、第2の制御方法で駆
    動する手段であることを特徴とする請求項24記載の防
    振装置。
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