JPH09261524A - ビデオカメラの手振れ補正装置及び手振れ補正方法 - Google Patents

ビデオカメラの手振れ補正装置及び手振れ補正方法

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JPH09261524A
JPH09261524A JP8093506A JP9350696A JPH09261524A JP H09261524 A JPH09261524 A JP H09261524A JP 8093506 A JP8093506 A JP 8093506A JP 9350696 A JP9350696 A JP 9350696A JP H09261524 A JPH09261524 A JP H09261524A
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JP
Japan
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video camera
optical axis
respect
rotation
output
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Application number
JP8093506A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kobayashi
宏 小林
Atsushi Yamaya
淳志 山家
Hideaki Kimura
英亮 木村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光軸に対して回転する方向にも補正が行なえ
て、新たな位置センサを不要とするとともに、小型、軽
量の手振れ補正装置を提供する。 【解決手段】 CCD撮像素子3を、水平方向と垂直方
向とに移動させるX−Yアクチュエータ5と、回転アク
チュエータ6を設ける。ピッチセンサ11及びヨーセン
サ12の出力に基づいて、X−Yアクチュエータ5を駆
動する。傾斜センサ16の出力に基づいて、回転アクチ
ュエータ6を駆動させる。X−Yアクチュエータ5を用
いているので、画質が劣化せず、小型、軽量化、低価格
化が図れる。光軸に対して回転する方向にも補正を行っ
ているので、光軸に対して回転する方向の補正も行なえ
る。更に、2方向の光を2次元検出素子で受光し、2次
元撮像素子の出力から、水平方向、垂直方向、及び回転
方向の移動量を算出する1つのポジション検出器25
で、水平方向と、垂直方向と、回転方向の3方向のCC
D撮像素子の移動量を検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、小型、軽量化が
図られたビデオカメラに用いて好適なビデオカメラの手
振れを補正装置及び補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラの小型、軽量化が進
み、ビデオカメラが非常に扱い易くなっている。ところ
が、その反面、ビデオカメラの小型、軽量化に伴い、手
振れによる影響が問題となってきている。このため、ビ
デオカメラに手振れ補正機能が備えられるようになって
きている。
【0003】従来のビデオカメラの手振れ補正装置とし
ては、撮像素子からの撮像信号をフィールドメモリに蓄
え、このフィールドメモリ内の画面を拡大補間し、例え
ば、動きベクトルを用いて、カメラの揺れを検出し、こ
のカメラの揺れに基づいて、フィールドメモリ内の読出
し位置を制御するようにしたものが知られている。この
ような方式では、全て電気的に手振れ補正が行なえるの
で、小型、軽量化に好都合である。ところが、このよう
な方式では、画面を拡大補間しているので、画質の劣化
が生じる。
【0004】また、レンズブロックの前面に、可変頂角
プリズムを配設し、ピッチング及びヨーイングの2方向
の角速度センサによりカメラの揺れを検出し、この角速
度センサの出力により可変頂角プリズムを制御するよう
にしたものが知られている。可変頂角プリズムは、2枚
のガラス板と、この間を封止する蛇腹状のフィルムとか
らなり、その中に透明な液体が封入され、ガラス板を傾
けることにより、光軸を変化させるようにしたものであ
る。このような方式では、画面を拡大補間していないの
で、画質の劣化は少ないが、可変頂角プリズムを駆動す
るのに駆動力の大きいアクチュエータを必要とし、消費
電力が大きくなり、小型、軽量化に不利である。
【0005】更に、従来のビデオカメラの手振れ補正装
置では、ピッチングと、ヨーイングの2方向の手振れを
補正する構成とされている。ところが、例えば、自動車
の中から撮影を行うような場合には、カメラが光軸を中
心として回転するような揺れを生じることが良くある。
従来の手振れ補正装置では、このようなレンズの光軸を
中心とする回転方向の揺れを補正することができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のビ
デオカメラの手振れ補正装置では、画面を拡大補間して
手振れを補正したり、可変頂角プリズムを用いて手振れ
を補正したりしている。ところが、このような構成で
は、画質が劣化したり、小型、軽量化、低価格化の障害
となったりする。
【0007】また、従来のビデオカメラの手振れ補正装
置では、レンズの光軸を中心とする回転方向の揺れを補
正することができない。そこで、レンズの光軸を中心と
する回転方向の揺れを補正するようにすることが考えら
れる。ところが、そのためには、撮像素子を回転させる
ための回転アクチュエータが必要になる。更に、水平方
向と、垂直方向と、回転方向との3方向の補正を行う
と、補正量を検出するために、3つのポジションセンサ
を設ける必要がある。このため、機器の小型、軽量化、
及び低価格化の障害となる。
【0008】更に、レンズの光軸を中心とする回転方向
の揺れを補正するためには、回転検出センサを設ける必
要がある。この回転検出センサとして、加速度センサを
用いた場合には、カメラが傾けられて撮影された場合の
ような補正ができない。
【0009】したがって、この発明の目的は、小型、軽
量化、及び低価格化が図れると共に、画質の劣化が防げ
るビデオカメラの手振れ補正装置及び方法を提供するこ
とにある。
【0010】この発明の他の目的は、光軸に対して回転
する方向のアクチュエータを設けるようにした場合に
も、新たな位置センサを設けることなく、ピッチング、
ヨーイングと共に、光軸方向の回転による手振れを補正
することができるビデオカメラの手振れ補正装置及び方
法を提供することにある。
【0011】この発明の更に他の目的は、ビデオカメラ
を傾けて撮影した場合のような補正を行なうことができ
るビデオカメラの手振れ補正装置及び方法を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、撮像素子を
水平方向と垂直方向とに移動させるX−Y駆動手段と、
撮像素子を光軸に対して回転する方向に回転させる回転
駆動手段と、ビデオカメラのピッチング及びヨーイング
を検出するピッチング及びヨーイング検出手段と、ビデ
オカメラの光軸に対する回転方向の傾斜を検出する傾斜
検出手段と、ピッチング及びヨーイング検出手段の検出
出力に基づいて、X−Y駆動手段を制御すると共に、傾
斜検出手段の出力に基づいて、回転駆動手段を制御する
制御する制御手段とを備えるようにしたビデオカメラの
手振れ補正装置である。
【0013】この発明は、ビデオカメラのピッチング及
びヨーイングを検出すると共に、ビデオカメラの光軸に
対する回転方向の傾斜を検出し、ピッチング及びヨーイ
ングの検出出力に基づいて、撮像素子を水平方向と垂直
方向とに移動させると共に、ビデオカメラの光軸に対す
る回転方向の検出出力に基づいて、撮像素子を光軸に対
して回転方向に移動させるようにしたビデオカメラの手
振れ補正方法である。
【0014】CCD撮像素子をX−Yアクチュエータで
水平方向及び垂直方向に移動させて、手振れ補正を行っ
ているので、画質が劣化せず、然も、小型、軽量化、及
び低価格化が図れる。また、ピッチング及びヨーイング
だけでなく、光軸に対して回転する方向にも補正を行っ
ており、そして、光軸に対して回転する方向の揺れの検
出は、傾きの絶対値を検出する傾斜センサを用いている
ので、例えば、車内から撮影した場合や、ビデオカメラ
が傾いて撮影されるような場合の補正を行うことができ
る。更に、2方向の光を2次元検出素子で受光し、2次
元撮像素子の出力から、水平方向、垂直方向、及び回転
方向の移動量を算出するポジション検出器を用いている
ので、1つのポジション検出器で、水平方向と、垂直方
向と、回転方向の3方向のCCD撮像素子の移動量を検
出できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。図1は、この発明
が適用されてビデオカメラの手振れ補正装置の一例を示
すものである。図1において、レンズ鏡筒1には、レン
ズ群2が配設される。レンズ群2を介された被写体像光
は、CCD撮像素子3の受光面に結像される。CCD撮
像素子3は、その受光面に結像された光を光電変換す
る。このCCD撮像素子3の出力は、カメラ信号処理回
路4に供給される。
【0016】CCD撮像素子3は、X−Yアクチュエー
タ5により、水平方向(以下、X方向と称する)と垂直
方向(以下、Y方向と称する)とに移動可能とされてい
る。X−Yアクチュエータ5には、ドライバ21を介し
て、コントローラ10から駆動信号が供給される。更
に、CCD撮像素子3は、回転アクチュエータ6によ
り、光軸を中心として回転する方向(以下、θ方向と称
する)に移動可能とされている。回転アクチャエータ6
には、ドライバ22を介して、コントローラ10から駆
動信号が供給される。
【0017】ピッチング及びヨーイングの揺れを検出す
るために、ピッチセンサ11及びヨーセンサ12が夫々
設けられる。これらのピッチセンサ11及びヨーセンサ
12は、角速度センサである。ピッチセンサ11によ
り、ピッチングが検出される。このピッチセンサ11の
検出出力は、アンプ13を介して、A/Dコンバータ1
5に供給される。A/Dコンバータ15で、ピッチセン
サ13の出力がディジタル化され、これがコントローラ
10に供給される。
【0018】ヨーセンサ12により、ヨーイングが検出
される。このヨーセンサ12の出力は、アンプ14を介
して、A/Dコンバータ15に供給される。A/Dコン
バータ15で、ヨーセンサ12の出力がディジタル化さ
れ、これがコントローラ10に供給される。
【0019】更に、カメラの光軸方向に対する傾きを検
出するために、傾斜センサ16が設けられる。傾斜セン
サ16の出力は、アンプ17を介して、A/Dコンバー
タ15に供給される。A/Dコンバータ15で、傾斜セ
ンサ17の出力がディジタル化され、これがコントロー
ラ10に供給される。
【0020】コントローラ10には、ピッチセンサ11
の検出出力と、ヨーセンサ12の検出出力と、傾斜セン
サ16の検出出力が入力される。コントローラ10によ
り、ピッチセンサ11の出力及びヨーセンサ12の出力
に基づいて、X−Yアクチュエータ5の移動量が求めら
れる。求められた移動量に基づいて、コントローラ10
から駆動信号が出力され、この駆動信号がドライバ21
を介して、X−Yアクチュエータ5に供給される。これ
により、CCD撮像素子3がX方向及びY方向に移動さ
れ、ピッチング及びヨーイングが補正される。
【0021】また、コントローラ10により、傾斜セン
サ16の出力に基づいて、回転アクチュエータ6の回転
量が求められる。求められた回転量に基づいて、コント
ローラ10から駆動信号が出力され、この駆動信号がド
ライバ22を介して、回転アクチュエータ6に供給され
る。これにより、CCD撮像素子3が光軸方向の傾きに
応じて回転され、光軸方向の補正がなされる。
【0022】X−Yアクチュエータ5の移動量及び回転
アクチュエータ6の回転量は、ポジション検出器25に
より検出される。ポジション検出器25の出力は、アン
プ23を介してA/Dコンバータ24に供給される。A
/Dコンバータ24の出力がコントローラ10に供給さ
れる。コントローラ10で、ポジション検出器25の出
力を用いて、X−Yアクチュエータ5の移動量及び回転
アクチュエータ6の駆動量が算出され、これに基づい
て、X−Yアクチュエータ5の移動量及び回転アクチュ
エータ6の回転量が制御される。
【0023】このように、この発明が適用されたビデオ
カメラの手振れ補正装置では、X方向と、Y方向と、θ
方向の3方向にCCD撮像素子3が動かされ、ピッチン
グとヨーイングと、回転軸方向の3方向に対して補正を
行うことができる。そして、X方向及びY方向の駆動に
は、X−Yアクチュエータ5をが用いているので、小
型、軽量化、低価格化が図れる。
【0024】図2は、X−Yアクチャエータ5の構成を
示すものである。図2において、30はX方向アクチュ
エータである。X方向のアクチュエータ30は、ヨーク
31と、ヨーク31内に配設されたマグネット32と、
ヨーク31とマグネット32との間に生じる磁気ギャッ
プ内に挿入されたコイル33とにより構成される。Xテ
ーブル41とベース40との間には、ベアリング(図示
せず)が配されており、Xテーブル41は、ベース40
に対して、水平方向に移動自在とされている。Xテーブ
ル41からは、支持軸43と延出されている。そして、
コイル33は、Xテーブル41に固着される。一方、ヨ
ーク31は、ベース40に固着される。コイル33に電
流が流されると、この電流に応じて、X方向のアクチュ
エータ30に、Xテーブル41を水平方向に動かす駆動
力が生じ、Xテーブル41がベース40に対して水平方
向に動かされる。
【0025】38はY方向アクチュエータである。Y方
向アクチュエータ38は、ヨーク35と、ヨーク35内
に配設されたマグネット36と、ヨーク35とマグネッ
ト36との間に生じる磁気ギャップ内に挿入されたコイ
ル37とにより構成される。Yテーブル42と支持軸4
3との間には、ベアリング(図示せず)が配されてお
れ、Yテーブル42は、Xテーブル41から延出された
支持軸43に対して、垂直方向に移動自在とされてい
る。そして、コイル37は、支持軸43に固着される。
一方、ヨーク35は、Yテーブル42に固着される。コ
イル37に電流が流されると、この電流に応じて、垂直
方向のアクチュエータ38に、Yテーブル42をY方向
に動かす駆動力が生じ、Yテーブル42が支持軸43に
対して垂直方向に動かされる。
【0026】Yテーブル42上に、回転アクチュエータ
6が配設される。この回転アクチャータ6に、CCD撮
像素子3が取り付けられる。
【0027】このように、この発明が適用されたビデオ
カメラの手振れ補正装置では、X方向及びY方向の駆動
にX−Yアクチュエータ5が用いられている。このよう
なX−Yアクチュエータ5を用いた手振れ補正は、例え
ば、レンズブロックの前面に可変頂角プリズムを配設し
て、手振れ補正を行うのに比べて、安価になる。また、
可変頂角プリズムはレンズブロックの前面に設ける必要
があるのに対して、X−Yアクチュエータ5はレンズ鏡
筒1内に収めることができ、装置全体の小型化が図れ
る。
【0028】また、この発明が適用されたビデオカメラ
の手振れ補正装置では、X方向と、Y方向と共に、θ方
向にCCD撮像素子が動かされ、ピッチングの方向と、
ヨーイングの方向と、回転軸方向の3方向の揺れに対し
て補正を行うことができる。
【0029】図3A及び図3Bは、回転アクチュエータ
6の構成を示すものである。図3A及び図3Bにおい
て、ケース51内に、軸受53を介して、中空の回転軸
52が回転自在に配設される。回転軸52には、回転テ
ーブル54が固着される。この回転テーブル54上に、
CCD撮像素子3が取り付けられる。回転テーブル54
に、4極着磁されたC型のマグネット55が取り付けら
れる。4極着磁マグネット55は、図4に示すように、
N極、S極、N極、S極の4極が配設されたマグネット
である。
【0030】一方、ケース51には、図3Bに示すよう
に、扇型コイル56A及び56Bが配設される。回転テ
ーブル54の4極着磁マグネット55と、ケース51の
扇型コイル56A及び56Bとが対向される。扇型コイ
ル56A及び56Bに電流が流されると、これに応じ
て、回転軸52を回転させる回転力が生じ、これによ
り、回転テーブル54に取り付けられたCCD撮像素子
3が回転される。
【0031】このように、回転アクチュエータ6として
は、4極着磁されたC型のマグネット55と、扇形コイ
ル56A及び56Bとから構成されたものが用いられ
る。このような構成は、一般的な偏平モータに比べて、
体積は半分以下で構成できる。
【0032】回転軸52としては、中空のものが用いら
れる。このような中空の回転軸52を用いると、その中
空の回転軸52内に、CCD撮像素子3から導出された
線材57を収納することができる。
【0033】ところで、回転軸方向の補正を行うため
に、回転軸方向の揺れを検出するためのセンサが必要で
ある。この発明が適用されたビデオカメラの補正装置で
は、この回転軸方向の揺れを検出するセンサとして、回
転量の絶対値を検出するような傾斜センサ16が用いら
れる。このような傾斜センサ16を用いることにより、
例えば、カメラが斜めに保持されて撮影されたような場
合の補正を行うことができる。
【0034】図5及び図6は、このような傾斜センサ1
6の一例を示すものである。図5及び図6において、外
ケース61内は、粘性オイルで満たされている。この外
ケース61に、内ケース63がスプリング64A及び6
4Bにより取り付けられる。この内ケース63内に、重
り66が取り付けられたロータマグネット65が、回転
軸67により、回転自在に取り付けられる。このロータ
マグネット65には、ダンピングコイル66が取り付け
られる。また、内ケース63には、ホール素子68が取
り付けられる。
【0035】ロータマグネット65には重り66が取り
付けられているので、カメラが傾くと、ロータマグネッ
ト65は、回転軸67を中心として、回動される。これ
により、ホール素子68の出力が変化する。
【0036】カメラには、横からの衝撃力が与えられる
ことがある。このような衝撃力が与えられると、ロータ
マグネット65が動いてしまう可能性がある。衝撃力で
ロータマグネット65が動いてしまうと、回転成分だけ
を正しく検出できない。そこで、図7に示すように、ダ
ンピングコイル66が設けられ、コントローラ10から
ダンピングコイル66に、ドライバ27を介してコイル
駆動信号が供給される。これにより、横からの衝撃力
で、ロータマグネット65が揺れないように制御され
る。また、外ケース61内には、粘性オイルが満たされ
ており、衝撃力が吸収される。
【0037】ホール素子68の出力は、アンプ17、A
/Dコンバータ15を介して、コントローラ10に供給
される。コントローラ10で、ホール素子68の出力か
ら、カメラの傾きが検出される。
【0038】なお、傾斜センサ16としては、このよう
な振子機構を用いたものの他に、既存の加速度センサを
利用することもできる。
【0039】この発明が適用された手振れ補正装置で
は、CCD撮像素子3は、X−Yアクチュエータ5によ
り、X方向とY方向と動かされ、回転アクチュータ6に
より、θ方向に動かされる。X方向と、Y方向と、θ方
向の3方向であるので、通常は、3つのポジションセン
サを設ける必要がある。しかしながら、この発明が適用
されたビデオカメラの手振れ補正装置では、以下のよう
なポジション検出器25を用いることにより、1つのポ
ジション検出器25で、X方向と、Y方向と、θ方向の
3方向のポジョシンを検出できる。
【0040】図2に示したように、ベース40の延出部
48には、2次元ポジションセンサデバイス45が設け
られる。そして、CCD撮像素子3の回転部から延出さ
れた取り付け部材46に、2つの光源47A及び47B
が設けられる。これにより、ポジション検出器25が構
成される。この光源47A及び47Bからの光が2次元
ポジションセンサデバイス45で検出される。この2次
元ポジションセンサデバイス45の出力から、水平方向
の移動量、垂直方向の移動量、回転量が演算により求め
られる。
【0041】つまり、図8は、ポジション検出器25の
原理構成を示すものである。図8に示すように、光源4
7A及び47Bは、所定間隔だけ離れて、水平に並んで
配置されている。光源47A及び47Bには、スイッチ
回路72を介して、LED駆動回路71から駆動電源が
供給される。スイッチ回路72は、パルス発生回路73
の出力により、所定間隔毎に切り換えられ、これによ
り、光源47A及び47Bは、交互に点燈される。
【0042】この光源47A及び47Bの発光出力は、
2次元ポジションセンサデバイス45で検出される。2
次元ポジションセンサデバイス45からは、受光された
光のX座標とY座標の検出出力が得られる。このX座標
出力及びY座標出力は、スイッチ回路73及び74に夫
々供給される。スイッチ回路73及び74は、夫々、パ
ルス発生回路73の出力により、交互に振り分けられ
る。そして、スイッチ回路73及び74の出力がアンプ
23、A/Dコンバータ24を介して、コントローラ1
0に供給される。
【0043】先ず、スイッチ回路72が端子72A側に
切り換えられたときには、光源47Aが発光し、光源4
7Bは消燈している。このため、光源47Aに基づくX
座標とY座標が2次元ポジションセンサデバイス45に
より検出される。このとき、スイッチ回路73及び74
は、端子73A及び74A側に夫々切り換えられる。こ
のため、スイッチ73及び74の端子73A及び74A
の出力から、光源47Aに基づくX座標及びY座標(X
a,Ya)が求められる。
【0044】次に、スイッチ回路72が端子72B側に
切り換えられたときには、光源47Bが発光し、光源4
7Aは消燈している。このため、光源47Bに基づくX
座標とY座標が2次元ポジションセンサデバイス45に
より検出される。このとき、スイッチ回路73及び74
は、端子73B及び74B側に夫々切り換えられる。こ
のため、スイッチ73及び74の端子73B及び74B
の出力から、光源47Bに基づくX座標及びY座標(X
b,Yb)が求められる。
【0045】CCD撮像素子3が、X方向、Y方向、θ
方向に動かされると、この光源47Aによる検出座標
(Xa,Ya)及び光源47Bによる検出座標(Xb,
Yb)は、以下のように変化してくる。
【0046】つまり、図9に示すように、CCD撮像素
子3の中心から距離Lだけ離れた所に、光源47Aが配
置されており、2個の光源47A及び47BはCCD撮
像素子3と平行に配されているとする。そして、光源4
7AとCCD撮像素子3の中心を結ぶ線と、光源47A
及び47Bを結ぶ線とは垂直であるとする。この状態か
ら、CCD撮像素子3が図10に示すように動いたとす
る。このとき、撮像素子の中心座標をC(Xc,Yc)
とすると、光源47Aによる検出座標A(Xa,Y
a)、光源47Bによる検出座標B(Xb,Yb)か
ら、X方向の位置、Y方向の位置、θの位置が、以下の
ようにして求められる。
【0047】X軸に対する撮像素子の傾きは、線分AB
の傾きと等しく、これがθになるので、
【数1】 となる。一方、ΔACDとΔABEは相似形なので、
【数2】 となる。
【0048】このように、2つの光源47A及び47B
と、2次元ポジションセンサデバイス45とを用いる
と、1つの検出素子で、X方向、Y方向、θ方向の3方
向の位置検出が可能になる。光源47A及び47Bと同
時に点燈させてしまうと、2次元ポジションセンサデバ
イス45の出力からは、光源47Aによる検出座標と光
源47Bによりる検出座標とが分離して検出できない
が、このように、光源47A及び47Bとを交互に駆動
することで、光源47Aによる検出座標と光源47Bに
よりる検出座標とを分離して検出することができるよう
になる。
【0049】
【発明の効果】この発明によれば、CCD撮像素子をX
−Yアクチュエータ5で水平方向及び垂直方向に移動さ
せて、手振れ補正を行っているので、画質が劣化せず、
然も、小型、軽量化、コストダウンが図れる。また、ピ
ッチング及びヨーイングの補正だけでなく、光軸に対し
て回転する方向にも補正を行っている。光軸に対して回
転する方向の検出は、傾きの絶対値を検出する傾斜セン
サを用いているので、例えば、車内から撮影した場合
や、パニング時のカメラの傾きも補正できる。更に、2
方向の光を2次元検出素子で受光し、2次元撮像素子の
出力から、水平方向、垂直方向、及び回転方向の移動量
を算出するポジション検出器を用いているので、1つの
ポジション検出器で、水平方向と、垂直方向と、回転方
向の3方向のCCD撮像素子の移動量を検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の一例のブロック図であ
る。
【図2】この発明の実施の形態の一例におけるX−Yア
クチュエータの説明に用いる斜視図である。
【図3】この発明の実施の形態の一例における回転アク
チュエータの説明に用いる断面図及び側面図である。
【図4】4極着磁マグネットの一例の平面図である。
【図5】この発明の実施の形態の一例における傾斜セン
サの説明に用いる斜視図である。
【図6】この発明の実施の形態の一例における傾斜セン
サの説明に用いる側面図である。
【図7】この発明の実施の形態の一例における傾斜セン
サの説明に用いるブロック図である。
【図8】この発明の実施の形態の一例におけるポジショ
ン検出器の説明に用いるブロック図である。
【図9】この発明の実施の形態の一例におけるポジショ
ン検出器の説明に用いる略線図である。
【図10】この発明の実施の形態の一例におけるポジシ
ョン検出器の説明に用いる略線図である。
【符号の説明】
3・・・CCD撮像素子,5・・・X−Yアクチュエー
タ,6・・・回転アクチュエータ,11・・・ピッチセ
ンサ,12・・・ヨーセンサ,16・・・傾斜センサ,
25・・・ポジション検出器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子を水平方向と垂直方向とに移動
    させるX−Y駆動手段と、 上記撮像素子を光軸に対して回転する方向に回転させる
    回転駆動手段と、 ビデオカメラのピッチング及びヨーイングを検出するピ
    ッチング及びヨーイング検出手段と、 上記ビデオカメラの光軸に対する回転方向の傾斜を検出
    する傾斜検出手段と、 上記ピッチング及びヨーイング検出手段の検出出力に基
    づいて、上記X−Y駆動手段を制御すると共に、上記傾
    斜検出手段の出力に基づいて、上記回転駆動手段を制御
    する制御する制御手段とを備えるようにしたビデオカメ
    ラの手振れ補正装置。
  2. 【請求項2】 上記傾斜検出手段は、上記ビデオカメラ
    の光軸に対する回転方向の傾斜の絶対値を検出するので
    ある請求項1記載のビデオカメラの手振れ補正装置。
  3. 【請求項3】 更に、上記X−Y駆動手段及び上記回転
    駆動手段の駆動量を検出するための位置検出手段が設け
    られ、 上記位置検出手段は、互いに所定距離だけ離れた2つの
    光源と、 上記光源を交互に点燈させる手段と、 上記2つの光源からの光の位置を夫々検出する2次元検
    出素子と、 上記2次元検出素子の出力から、水平方向、垂直方向、
    及び回転方向の移動量を算出する手段とからなる請求項
    1記載のビデオカメラの手振れ補正装置。
  4. 【請求項4】 ビデオカメラのピッチング及びヨーイン
    グを検出すると共に、上記ビデオカメラの光軸に対する
    回転方向の傾斜を検出し、 ピッチング及びヨーイングの検出出力に基づいて、撮像
    素子を水平方向と垂直方向とに移動させると共に、 上記ビデオカメラの光軸に対する回転方向の検出出力に
    基づいて、上記撮像素子を光軸に対して回転方向に移動
    させるようにしたビデオカメラの手振れ補正方法。
  5. 【請求項5】 上記ビデオカメラの傾斜の絶対値を検出
    して、上記撮像素子を光軸に対して回転方向に移動させ
    るようにした請求項4記載のビデオカメラの手振れ補正
    方法。
  6. 【請求項6】 互いに所定距離だけ離れた2つの光源を
    配設し、 上記光源を交互に点燈させ、 上記2つの光源からの光の夫々位置を検出する2次元検
    出素子で検出し、 上記2次元検出素子の出力から、上記撮像素子の水平方
    向、垂直方向、及び回転方向の移動量を算出するように
    した請求項4記載のビデオカメラの手振れ補正方法。
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