JP2004120075A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】機体姿勢によらずゴーストの発生を抑制することができる絞り装置を用いた撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像素子7と、撮像素子7に入射される光量を減少させるNDフィルタ3a、3bとを有する。NDフィルタ3a、3bは、撮影時における複数種類の機体姿勢に対応して、各姿勢の機体における鉛直軸に対し傾斜した複数のものが設けられるとともに、実際の撮像時の姿勢の機体における鉛直軸に対して傾斜したものが選択的に使用される。
【選択図】 図2
【解決手段】撮像素子7と、撮像素子7に入射される光量を減少させるNDフィルタ3a、3bとを有する。NDフィルタ3a、3bは、撮影時における複数種類の機体姿勢に対応して、各姿勢の機体における鉛直軸に対し傾斜した複数のものが設けられるとともに、実際の撮像時の姿勢の機体における鉛直軸に対して傾斜したものが選択的に使用される。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の光学機器に用いられ、受光量を制御する絞り装置を用いた撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ビデオカメラやデジタルスチルカメラにおいては、良好な撮影画を得るために、撮像素子(CCD)に入力される光量を適切に調節する必要がある。すなわち、受光量が多すぎると露出オーバーとなり、画の白色部分が真白くなって階調がなくなってしまう。これは、いわゆる白飛びと呼ばれる現象である。また、受光量が少なすぎると露出アンダーとなり、画の黒い(暗い)部分にいわゆるノイズと呼ばれる色が点々と付いてしまう。このような事態の発生を防止することを目的として、被写体の照度に応じて適切な受光量を得るために光量を制御する絞り装置を用いている。
【0003】
また、最近のCCDの高画素化に伴い、その画素ピッチが狭くなるにつれ、回折現象によるボケが顕著となってきたため、小径の開口部を有する絞り装置では、高解像度の撮影が困難になってきている。そこで、CCDに入射する光量を減じるために、NDフィルタと呼ばれる減光フィルタが用いられるようになってきている。
【0004】
このようなNDフィルタを用いる絞り装置の一例として、図9に示すターレット型のものが知られている。この絞り装置は、開口部4aを有するベースプレート4と、所定の軸22の回りに回転可能な取り付け板21とが配置され、取り付け板21には、ベースプレート4の開口部4aよりも小径である小絞り開口部21aを設けている。さらに、この小絞り開口部21aは、NDフィルタ3によって覆われている。そして、取り付け板21が駆動手段(図示せず)により所定の軸22の回りに回転すると、小絞り開口部21aが、ベースプレート4に設けた開口部4aと同軸上に位置してこの開口部4aを覆う状態となる。光量制御は、受光量に応じた適切な光量が得られるように、開口部4aと小絞り開口部21aとを切り替えて使用することにより行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の絞り装置および撮像装置においては、次のような問題点がある。
【0006】
すなわち図10は、従来の撮像レンズ系を示す模式図である。ここで、1は前部レンズ群、2はズームレンズ群、5は補正用レンズ群、4は前述のベースプレート、4aはその開口部、6はフォーカスレンズ、7は撮像素子、21は前述の取り付け板、3は前述のNDフィルタである。
【0007】
図10において、撮像素子7の上に太陽Sの像Isを結像させた入射光線が、撮像素子7で反射し、その反射光線R1がフォーカスレンズ6を通過し、さらに絞り装置の開口部4aを通過して、NDフィルタ3に当たる。するとここで再度反射し、今度はその反射光線R2が撮像素子7側に向かって進む。この反射光線R2は、絞り装置の開口部4aを通過し、さらにフォーカスレンズ6を通過して、再び撮像素子7に到達し、光軸Aに対称な位置に結像する。この像がいわゆるゴースト像Igである。このように、撮像素子7での受光量に応じた適切な光量を得るためにNDフィルタ3を光軸A上に配置して光量を制御する構成の場合には、NDフィルタ3の反射によってゴースト像Igが発生するという問題がある。
【0008】
このようなゴースト像Igの発生を回避するために、図10において仮想線で示すように、NDフィルタ3を光軸Aに対して傾斜させて配置したものがある。これによれば、NDフィルタ3で反射した光線は光軸Aに対してより大きな角度で進み、撮像素子7の撮像領域の外側へ到達(結像)するので、撮影画にゴースト像が写り込むことがない。
【0009】
しかし、その傾斜方向は、最もゴーストが発生しやすい撮影状況として、野外の太陽光によるものを想定しており、それを抑制するために、被写体の上方から入り込んでくる光線による反射を防止できるようにNDフィルタ3の傾斜方向を設定している。具体的には、図10において仮想線で示すように、撮像装置の機体を通常姿勢とした時に、NDフィルタ3の上端が被写体側へ、NDフィルタ3の下端が撮像素子7側になるように傾斜させている。これにより、ゴースト像を撮像素子7の上側撮像領域のさらに外側に結像させることで、ゴースト像が撮影されないように構成している。
【0010】
ところが、デジタルスチルカメラでは、ポートレートのように撮影者が機体を立てて(通常姿勢から光軸回りに90°回転させた機体姿勢)撮影することが多く、その場合には、機体と一体的にNDフィルタ3も光軸Aの回りに90°回転するので、被写体の上方から入り込んでくる光線による反射を防止できるように、NDフィルタ3の上端が被写体側となり、かつその下端が撮像素子7側となるようにした、上述のNDフィルタ3の傾斜方向の設定がずれてしまう。すなわち、機体を90°回転させて撮影すると、野外の太陽光によるゴースト発生が抑制できないという事態が発生する。
【0011】
本発明は、上記課題を解決し、機体姿勢によらずゴーストの発生を抑制することができる絞り装置を用いた撮像装置を提供することを目的とする。また、機体の姿勢検出を容易に行える撮像装置を提供することを目的とする。また、機体の姿勢に応じてNDフィルタを光軸に対して容易に傾斜させることができる撮像装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の撮像装置は、撮像素子と、前記撮像素子に入射される光量を減少させるNDフィルタとを有し、前記NDフィルタを、撮影時における機体の姿勢にかかわらず、撮影時の姿勢の機体における鉛直軸に対して傾斜するように構成したものである。
【0013】
これによれば、NDフィルタは、撮影時における機体の姿勢にかかわらず、撮影時の姿勢の機体における鉛直軸に対して傾斜するように構成されているため、通常姿勢で撮影する場合のみならず、機体を光軸回りに90°回転させて立てた姿勢で撮影する場合にも、NDフィルタを確実に所定の方向に傾斜させることができ、このため機体姿勢によらずゴーストの発生を抑制することができる。
【0014】
また本発明の撮像装置は、撮像素子と、前記撮像素子に入射される光量を減少させるNDフィルタとを有し、前記NDフィルタは、撮影時における複数種類の機体姿勢に対応して、各姿勢の機体における鉛直軸に対し傾斜した複数のものが設けられるとともに、実際の撮像時の姿勢の機体における鉛直軸に対して傾斜したものが選択的に使用されるように構成したものである。
【0015】
これによれば、NDフィルタを、撮影時における複数種類の機体姿勢に対応して、各姿勢の機体における鉛直軸に対し傾斜した複数のものが設けられるとともに、実際の撮像時の姿勢の機体における鉛直軸に対して傾斜したものが選択的に使用されるように構成したため、通常姿勢で撮影する場合のみならず、機体を光軸回りに90°回転させて立てた姿勢で撮影する場合にも、NDフィルタを確実に所定の方向に傾斜させることができ、このため機体姿勢によらずゴーストの発生を抑制することができる。
【0016】
また本発明の撮像装置は、任意のNDフィルタをその使用位置に向けて移動させることができるアクチュエータと、撮影時の機体姿勢を検出する姿勢検出手段とを有し、前記アクチュエータを、姿勢検出手段によって検出された撮影時の機体姿勢に対応した特定のNDフィルタを選択的にその使用位置に向けて移動させることができるように構成したものである。
【0017】
これによれば、姿勢検出手段によって撮影時の機体姿勢を検出したうえで、撮影時の機体姿勢に対応した特定のNDフィルタをアクチュエータによって選択的にその使用位置に向けて移動させることができるため、通常姿勢で撮影する場合のみならず、機体を光軸回りに90°回転させて立てた姿勢で撮影する場合にも、NDフィルタを確実に所定の方向に傾斜させることができ、このため機体姿勢によらずゴーストの発生を抑制することができる。
【0018】
また本発明の撮像装置は、撮像領域が長方形である撮像素子を具備し、前記撮像領域の短辺が鉛直方向となる機体姿勢時のNDフィルタの傾斜角度に比べて、前記撮像領域の長辺が鉛直方向となる機体姿勢時の前記NDフィルタの傾斜角度を大きくしたものである。
【0019】
これによれば、撮像領域が長方形である撮像素子を具備した撮像装置において、通常姿勢で撮影する場合のみならず、機体を光軸回りに90°回転させて立てた姿勢で撮影する場合にも、ゴーストの発生を抑制することができる。
【0020】
また本発明の撮像装置は、撮像素子上に被写体像を結像させる撮影レンズの一部である補正レンズと、この補正レンズを光軸に対して垂直な面内で互いに直交する第1および第2の方向に移動させて像振れ補正を行う像振れ補正手段とを具備し、姿勢検出手段を、前記像振れ補正手段の駆動動作にもとづいて撮影時の機体姿勢を検出するように構成したものである。
【0021】
これによれば、補正レンズを光軸に対して垂直な面内で互いに直交する第1および第2の方向に移動させて像振れ補正を行う像振れ補正手段の駆動動作にもとづいて撮影時の機体姿勢を検出するものであるため、機体の姿勢を容易に検出することができる。
【0022】
また本発明の撮像装置は、一つのNDフィルタの傾斜角度を機体姿勢に応じて変更可能な手段を有するようにしたものである。
これによれば、機体の姿勢に応じてNDフィルタの角度を変更可能であるため、複数のNDフィルタを設ける必要がなく、このため大きなスペースを必要とせず、装置の小型化を可能としたうえで、機体の姿勢に応じてNDフィルタを光軸に対して容易に傾斜させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図8を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の撮像装置の構成を示すブロック図である。図2は図1の撮像装置が通常姿勢にあるときの絞り装置の構成を示し、(a)はその斜視図、(b)はその側面模式図である。図3は図1の撮像装置が90°回転姿勢にあるときの絞り装置の構成を示し、(a)はその斜視図、(b)はその側面模式図である。図4は図1の撮像装置の全体の外観とその撮像素子とを示し、(a)は通常姿勢時の斜視図、(b)は90°回転姿勢時の斜視図である。
【0024】
図1において、撮像光学系は、図10に示したものと同様に、前部レンズ群1、ズームレンズ群2、補正用レンズ群5、フォーカスレンズ6で構成される。ズームレンズ群2が光軸Aの方向に沿って移動することにより変倍が行われ、フォーカスレンズ6が同様に光軸Aの方向に沿って前後に移動することによって焦点調整が行われる。
【0025】
光軸A上の補正用レンズ群5よりも被写体側に、光量を設定する開口部4aを備えたベースプレート4が配置され、さらにその被写体側に、光量を調節するNDフィルタ3が配置されている。21はNDフィルタ3の取り付け板である。
【0026】
撮像光学系を通過した被写体像は、撮像素子7上で結像される。撮像素子7からの信号は映像信号処理回路8において標準テレビ信号に変換され、図示しない外部の記録部やテレビジョンモニタ等に出力される。
【0027】
また、図4に示す機体50が通常姿勢状態か、あるいは通常姿勢から光軸まわりに90°回転した回転姿勢かを検出するための姿勢検出部14が、図1に示すように設けられている。なお、9は光量制御部、12はNDフィルタ検出部である。
【0028】
図2(a)および図3(a)に示すように、ベースプレート4にモータ20が取り付けられ、このモータ20の回転軸22には、NDフィルタ3の取り付け板21が取り付けられている。図2および図3に示すように、取り付け板21には、ベースプレート4に設けた開口部4aの開口径よりも小さな直径とした小絞り開口部21a、21bをそれぞれ設けている。各小絞り開口部21a、21bには、光軸Aと垂直な面すなわちベースプレート4の面に対して所定角度θh、θvだけ傾斜させたNDフィルタ3a、3bを、それぞれが傾斜する方向を90°異ならせて設けてある。そして、光量制御が必要な場合には、機体50の姿勢に応じて、NDフィルタ3aを設けた小絞り開口部21aとNDフィルタ3bを設けた小絞り開口部21bとを、モータ20によるベースプレート4の回転によって選択的に使用できるように構成されている。
【0029】
図2に示すように撮像装置が通常姿勢にあるときには、小絞り開口部21aが光軸A上に配置され、NDフィルタ3aは、このときに図2(b)に示すように光軸Aと垂直な面における鉛直軸Vhに対して角度θhだけ傾くように、ベースプレート4に取り付けられている。
【0030】
図3に示すように、撮像装置の機体50が通常姿勢時に対して光軸Aのまわりに90°回転した姿勢の時には、撮像素子7はもちろんのこと、モータ20、開口部4、NDフィルタ3a、3bの取り付け板21も、光軸Aのまわりに90°回転した状態となる。このときには、NDフィルタ3bを設けた小絞り開口部21bが光軸A上に配置される。
【0031】
図3(b)に示すように、NDフィルタ3bは、撮像装置の機体50が通常姿勢に対して光軸まわりに90°回転した姿勢の時には、このときの光軸Aと垂直な面における鉛直軸Vvに対して角度θvだけ傾くように、ベースプレート4に取り付けられている。
【0032】
以上のように構成された撮像装置の動作について説明する。NDフィルタ3a、3bの取り付け板21は、モータ20によって回転されることで普通は開口部4から完全に待避しており、したがってCCD7に入射する光軸A上の光線を遮ることがない位置にあり、レンズ群を通過した被写体像は撮像素子7に結像する。この時、被写体の輝度信号が映像信号処理回路8に入力され、輝度信号のレベルが設定した所定のレベルよりも大きいときは、適切な露出が行われず、光量制御部9に輝度レベルを下げるよう情報が伝達される。そして、NDフィルタ3a、3bを光軸A上に配置して輝度レベルを低減するために、NDフィルタ3a、3bの取り付け板21を駆動するモータ20に電力が供給され、取り付け板21は回転軸22を中心に回転する。これにより、NDフィルタ3aまたは3bを選択的に使用可能な状態となる。
【0033】
この時、同時に姿勢検出部14にて機体50の姿勢を判断し、機体50が通常姿勢の時は、これに応じて、光軸Aと垂直な面すなわち鉛直軸に対して上端が被写体側へ、かつ下端が撮像素子7側へ傾斜する状態となるNDフィルタ3aを設けた小絞り開口部21aを光軸A上へ配置するために、NDフィルタ検出部12で位置検出を行いつつ位置決めが行われる。
【0034】
NDフィルタ3aが光軸A上に配置されると、被写体の像が撮像素子7に結像した時の輝度信号は、NDフィルタ3aによって減光されているので輝度レベルが適正となった状態で、映像信号処理回路8によって、図示しない外部の記録部やテレビジョンモニタ等に出力される。
【0035】
このように、NDフィルタ3aが、光軸Aと垂直な面すなわち鉛直軸に対して上端が被写体側へ、かつ下端が撮像素子7側へ傾斜する状態となるので、ゴーストのもっとも発生しやすい野外の太陽光がある場合の撮影においても、ゴースト像が撮像素子7の撮像領域の外側へ結像するので、ゴーストの発生を抑制することができる。
【0036】
一方、姿勢検出手段14によって、機体50が通常姿勢に対して光軸まわりに90°回転した姿勢にあると判断した場合は、これに応じて、光軸Aと垂直な面すなわち鉛直軸に対して上端が被写体側へ、かつ下端が撮像素子7側へ傾斜する状態となるNDフィルタ3bを設けた小絞り開口部21bを選択的に光軸A上へ配置するために、NDフィルタ検出部12で位置検出を行いながら位置決めが行われる。
【0037】
すると、機体姿勢が通常である場合と同様に、NDフィルタ3bが、光軸Aと垂直な面すなわち鉛直軸に対して上端が被写体側へ、かつ下端が撮像素子7側へ傾斜する状態となるので、ゴーストのもっとも発生しやすい野外の太陽光がある場合の撮影においても、ゴースト像が撮像素子7の撮像領域のさらに外側へ結像し、このためゴーストの発生を抑制することができる。
【0038】
さらに、図4(a)に示すように一般的な撮像素子7の撮像領域は、水平方向の長さHが長く、垂直方向の長さVが短い長方形をなすものが多い。従って、図4(b)に示すように機体50の姿勢が通常姿勢に対して光軸まわりに90°回転した時には、撮像素子7の撮像領域は水平方向となる長さVが短く、垂直方向となる長さHが長くなる。ここで、図2(a)、(b)において、NDフィルタ3aの傾斜角θhとNDフィルタ3bの傾斜角θvとが等しい場合は、撮影時の太陽光の入射位置が同じとすると、図4(a)の通常姿勢では太陽のゴースト像が撮像素子7の撮像領域の外側へ結像するのに対して、図4(b)のように光軸Aのまわりに90°回転した機体姿勢の時には、撮像領域の鉛直方向の辺Hが長いため、太陽のゴースト像が撮像領域よりも外側まで行かずに、撮像領域内に結像することになる。
【0039】
これをなくすためには、NDフィルタ3bの傾斜角θvをNDフィルタ3aの傾斜角θhよりも大きく設定する。すると、それに対応して反射角度が大きくなり、確実に撮像素子7の撮像領域の外側に太陽のゴースト像を結像させることができる。
【0040】
なお、上記においては、複数のNDフィルタ3a、3bを有する取り付け板21をモータ20により駆動することで、いずれかのNDフィルタ3a、3bを選択的に利用する構成について説明したが、これに代えて、小絞り開口部とNDフィルタ3とを有する取り付け板21を開口部4の周囲に回転自在に独立に設け、NDフィルタ3およびその取り付け板21の自重作用により、機体50の姿勢にかかわらず常に鉛直軸に対して上端が被写体側へかつ下端が撮像素子7側へ傾斜するように構成してもよい。これにより、NDフィルタ3の傾斜状態を変化させるための駆動手段が必要なくなり、そのためのスペースを占有しないため、装置の小型化が可能である。また、駆動部品が必要ないためコストダウンを図ることができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2による撮像装置の構成を示すブロック図である。図6は、本発明の実施の形態2による撮像装置に設けられた像振れ補正装置の分解斜視図である。以下、前述の実施の形態1と同様の構成部材は、同符号を付与して、その詳細な説明を省略する。
【0041】
図5において、補正レンズ5の位置を検出するピッチング検出部15およびヨーイング検出部18と、補正レンズ5を駆動するピッチング駆動部16およびヨーイング駆動部19と、それらを制御する像振れ補正制御部17とを設けてある。これらにより構成された撮像光学系は、補正レンズ5を光軸Aに垂直な面内で移動させることにより光軸Aから偏心させて、画像の動きを補正する役割を果たしている。ヨーイング駆動部19およびピッチング駆動部16は、補正レンズ5を撮像光学系の光軸Aに直交する2方向すなわち図6に示すX、Y方向に駆動する。以後、X方向をヨーイング方向、Y方向をピッチング方向とする。それぞれの位置検出部15、18は、補正レンズ5の位置を検出する検出手段であり、ヨーイング駆動部19、ピッチング駆動部16と共に、補正レンズ5を駆動制御するための帰還制御ループを形成している。このような補正レンズ5およびヨーイング駆動部19、ピッチング駆動部16、検出部15、18、像振れ補正制御部17によって、撮像光の光軸を制御する動き補正を可能としている。
【0042】
図6に示すように、補正レンズ5はピッチング移動枠121に固定され、このピッチング移動枠121は、ヨーイング移動枠122に対し、2本のピッチングシャフト123a、123bを介してY方向に摺動自在に保持されている。またピッチング移動枠121には、コイル124x、124yが固定されている。ヨーイング移動枠122は、固定枠125に対し、ヨーイングシャフト126a、126bを介してX方向に摺動自在に保持されている。マグネット127x、ヨーク128xは、固定枠125に保持され、コイル124xと共にアクチュエータ129xを構成する。同様にマグネット127y、ヨーク128yは、固定枠125に保持され、コイル124yと共にアクチュエータ129yを構成する。発光素子130は、ピッチング移動枠121に固定されている。また受光素子131は、発光素子130の投射光を受光して2次元の位置座標を検出する素子であり、固定枠125に固定されている。
【0043】
以上のように構成された撮像装置の動作について説明する。実施の形態1に記載の構成と同様の部分は、その動作についても詳細な説明を省略する。
撮影時に像振れ補正機能が働くと、その時のヨーイング駆動部19とピッチング駆動部16とのそれぞれの駆動電流を検出することで、機体50の姿勢が通常姿勢か、通常姿勢から光軸まわりに90°回転した姿勢かを判断できる。すなわち、図5および図6の構成は、姿勢検出部14としての機能を果たすことができる。なぜなら、通常姿勢の場合には、補正レンズ5を含むピッチング移動枠121をピッチング方向に自重分を支えて保持する必要があり、補正レンズ5を中心に保持するためには、大きな電流が必要となる。一方、ヨーイング移動枠122はヨーイングシャフト126aによって自重分が支えられるため、補正レンズ5を中心に保持するためには、大きな電流は必要としない。すなわち、ピッチング駆動部16の駆動電流とヨーイング駆動部19の駆動電流とを比較すると、ピッチング駆動部16の駆動電流の方が大きくなるので、この時は通常姿勢であると判断できる。
【0044】
反対に、ピッチング駆動部16の駆動電流とヨーイング駆動部19の駆動電流とを比較した時に、ヨーイング駆動部19の駆動電流の方が大きくなる場合は、通常姿勢から光軸まわりに90°回転した姿勢であると判断できる。
【0045】
このように、像振れ補正手段のピッチング駆動部16の駆動電流とヨーイング駆動部19の駆動電流を利用することで、専用のセンサを用いることなく、機体50の姿勢を検出することが可能である。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3による撮像装置の光学系の部分構成を示す模式図である。図8は本発明の実施の形態3による撮像装置の他の光学系の部分構成を示す模式図である。なお前述の実施の形態1に記載の構成部材と同じものについては、同符号を付与して、その構成と動作の詳細な説明は省略する。
【0046】
図7において、NDフィルタ3の一端を取り付け板21に固着し、その他端を、圧電素子23を介して取り付け板21に固着している。
その動作について説明する。機体50が通常姿勢の時には、圧電素子23に駆動電圧は印加されず、NDフィルタ3は、太陽光によるゴースト像の発生が抑制できる所定角度θhだけ傾斜した状態となっている。ここで、機体50が通常姿勢から光軸まわりに90°回転した姿勢となった時には、圧電素子23に駆動電圧が印加され、圧電素子23が膨張(伸びる)することで、NDフィルタ3の傾斜角度が上述の所定角度θhよりも大きくなる。これにより、撮像素子7の撮像領域において太陽光によるゴースト像を結像させないようにすることが可能となる。
【0047】
また、図8に示すように、圧電素子23の同様の作用によって、ベースプレート4と取り付け板21とNDフィルタ3とを含む絞り装置全体を傾斜させる構成としても、同様にNDフィルタ3を大きく傾斜させた状態を実現することができる。
【0048】
このように、機体50の姿勢に応じてNDフィルタ3の傾斜角度を選択的に変化させることで、複数のNDフィルタ3を設けることなく、一つのNDフィルタ3を用いるだけで足りるため、大きなスペースを必要とせず、撮像装置の小型化を達成することが可能となる。
【0049】
なお、上記においては、NDフィルタ3を傾斜させるために圧電素子23を用いたものについて説明したが、撮像装置の鏡筒には通常シャッターが配置されるので、このシャッターを駆動するためのアクチュエータを利用してNDフィルタ3を傾斜させてもよい。こうすれば、NDフィルタ3を駆動するための専用のアクチュエータを必要とせず、コストダウンを図ることができる。
【0050】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、撮像素子と、前記撮像素子に入射される光量を減少させるNDフィルタとを有し、前記NDフィルタを、撮影時における機体の姿勢にかかわらず、撮影時の姿勢の機体における鉛直軸に対して傾斜するように構成したため、通常姿勢で撮影する場合のみならず、機体を光軸回りに90°回転させて立てた姿勢で撮影する場合にも、NDフィルタを確実に所定の方向に傾斜させることができ、このため機体姿勢によらずゴーストの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の撮像装置の構成を示すブロック図
【図2】図1の撮像装置の通常姿勢時における絞り装置の図
【図3】図1の撮像装置の90°回転姿勢時における絞り装置の図
【図4】図1の撮像装置の通常姿勢時および90°回転姿勢時における全体を撮像素子の姿勢とともに示す斜視図
【図5】本発明の実施の形態2の撮像装置の構成を示すブロック図
【図6】図5の撮像装置を構成する像振れ補正装置の分解斜視図
【図7】本発明の実施の形態3の撮像装置の光学系の部分構成を示す模式図
【図8】本発明の実施の形態3の撮像装置の他の光学系の部分構成を示す模式図
【図9】従来の撮像装置に用いられた絞り装置の概略構成図
【図10】従来の撮像装置に用いられた光学系を示す概略構成図
【符号の説明】
3 NDフィルタ
3a NDフィルタ
3b NDフィルタ
4 ベースプレート
4a 開口部
7 撮像素子
14 姿勢検出部
21 取り付け板
50 機体
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の光学機器に用いられ、受光量を制御する絞り装置を用いた撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ビデオカメラやデジタルスチルカメラにおいては、良好な撮影画を得るために、撮像素子(CCD)に入力される光量を適切に調節する必要がある。すなわち、受光量が多すぎると露出オーバーとなり、画の白色部分が真白くなって階調がなくなってしまう。これは、いわゆる白飛びと呼ばれる現象である。また、受光量が少なすぎると露出アンダーとなり、画の黒い(暗い)部分にいわゆるノイズと呼ばれる色が点々と付いてしまう。このような事態の発生を防止することを目的として、被写体の照度に応じて適切な受光量を得るために光量を制御する絞り装置を用いている。
【0003】
また、最近のCCDの高画素化に伴い、その画素ピッチが狭くなるにつれ、回折現象によるボケが顕著となってきたため、小径の開口部を有する絞り装置では、高解像度の撮影が困難になってきている。そこで、CCDに入射する光量を減じるために、NDフィルタと呼ばれる減光フィルタが用いられるようになってきている。
【0004】
このようなNDフィルタを用いる絞り装置の一例として、図9に示すターレット型のものが知られている。この絞り装置は、開口部4aを有するベースプレート4と、所定の軸22の回りに回転可能な取り付け板21とが配置され、取り付け板21には、ベースプレート4の開口部4aよりも小径である小絞り開口部21aを設けている。さらに、この小絞り開口部21aは、NDフィルタ3によって覆われている。そして、取り付け板21が駆動手段(図示せず)により所定の軸22の回りに回転すると、小絞り開口部21aが、ベースプレート4に設けた開口部4aと同軸上に位置してこの開口部4aを覆う状態となる。光量制御は、受光量に応じた適切な光量が得られるように、開口部4aと小絞り開口部21aとを切り替えて使用することにより行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の絞り装置および撮像装置においては、次のような問題点がある。
【0006】
すなわち図10は、従来の撮像レンズ系を示す模式図である。ここで、1は前部レンズ群、2はズームレンズ群、5は補正用レンズ群、4は前述のベースプレート、4aはその開口部、6はフォーカスレンズ、7は撮像素子、21は前述の取り付け板、3は前述のNDフィルタである。
【0007】
図10において、撮像素子7の上に太陽Sの像Isを結像させた入射光線が、撮像素子7で反射し、その反射光線R1がフォーカスレンズ6を通過し、さらに絞り装置の開口部4aを通過して、NDフィルタ3に当たる。するとここで再度反射し、今度はその反射光線R2が撮像素子7側に向かって進む。この反射光線R2は、絞り装置の開口部4aを通過し、さらにフォーカスレンズ6を通過して、再び撮像素子7に到達し、光軸Aに対称な位置に結像する。この像がいわゆるゴースト像Igである。このように、撮像素子7での受光量に応じた適切な光量を得るためにNDフィルタ3を光軸A上に配置して光量を制御する構成の場合には、NDフィルタ3の反射によってゴースト像Igが発生するという問題がある。
【0008】
このようなゴースト像Igの発生を回避するために、図10において仮想線で示すように、NDフィルタ3を光軸Aに対して傾斜させて配置したものがある。これによれば、NDフィルタ3で反射した光線は光軸Aに対してより大きな角度で進み、撮像素子7の撮像領域の外側へ到達(結像)するので、撮影画にゴースト像が写り込むことがない。
【0009】
しかし、その傾斜方向は、最もゴーストが発生しやすい撮影状況として、野外の太陽光によるものを想定しており、それを抑制するために、被写体の上方から入り込んでくる光線による反射を防止できるようにNDフィルタ3の傾斜方向を設定している。具体的には、図10において仮想線で示すように、撮像装置の機体を通常姿勢とした時に、NDフィルタ3の上端が被写体側へ、NDフィルタ3の下端が撮像素子7側になるように傾斜させている。これにより、ゴースト像を撮像素子7の上側撮像領域のさらに外側に結像させることで、ゴースト像が撮影されないように構成している。
【0010】
ところが、デジタルスチルカメラでは、ポートレートのように撮影者が機体を立てて(通常姿勢から光軸回りに90°回転させた機体姿勢)撮影することが多く、その場合には、機体と一体的にNDフィルタ3も光軸Aの回りに90°回転するので、被写体の上方から入り込んでくる光線による反射を防止できるように、NDフィルタ3の上端が被写体側となり、かつその下端が撮像素子7側となるようにした、上述のNDフィルタ3の傾斜方向の設定がずれてしまう。すなわち、機体を90°回転させて撮影すると、野外の太陽光によるゴースト発生が抑制できないという事態が発生する。
【0011】
本発明は、上記課題を解決し、機体姿勢によらずゴーストの発生を抑制することができる絞り装置を用いた撮像装置を提供することを目的とする。また、機体の姿勢検出を容易に行える撮像装置を提供することを目的とする。また、機体の姿勢に応じてNDフィルタを光軸に対して容易に傾斜させることができる撮像装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の撮像装置は、撮像素子と、前記撮像素子に入射される光量を減少させるNDフィルタとを有し、前記NDフィルタを、撮影時における機体の姿勢にかかわらず、撮影時の姿勢の機体における鉛直軸に対して傾斜するように構成したものである。
【0013】
これによれば、NDフィルタは、撮影時における機体の姿勢にかかわらず、撮影時の姿勢の機体における鉛直軸に対して傾斜するように構成されているため、通常姿勢で撮影する場合のみならず、機体を光軸回りに90°回転させて立てた姿勢で撮影する場合にも、NDフィルタを確実に所定の方向に傾斜させることができ、このため機体姿勢によらずゴーストの発生を抑制することができる。
【0014】
また本発明の撮像装置は、撮像素子と、前記撮像素子に入射される光量を減少させるNDフィルタとを有し、前記NDフィルタは、撮影時における複数種類の機体姿勢に対応して、各姿勢の機体における鉛直軸に対し傾斜した複数のものが設けられるとともに、実際の撮像時の姿勢の機体における鉛直軸に対して傾斜したものが選択的に使用されるように構成したものである。
【0015】
これによれば、NDフィルタを、撮影時における複数種類の機体姿勢に対応して、各姿勢の機体における鉛直軸に対し傾斜した複数のものが設けられるとともに、実際の撮像時の姿勢の機体における鉛直軸に対して傾斜したものが選択的に使用されるように構成したため、通常姿勢で撮影する場合のみならず、機体を光軸回りに90°回転させて立てた姿勢で撮影する場合にも、NDフィルタを確実に所定の方向に傾斜させることができ、このため機体姿勢によらずゴーストの発生を抑制することができる。
【0016】
また本発明の撮像装置は、任意のNDフィルタをその使用位置に向けて移動させることができるアクチュエータと、撮影時の機体姿勢を検出する姿勢検出手段とを有し、前記アクチュエータを、姿勢検出手段によって検出された撮影時の機体姿勢に対応した特定のNDフィルタを選択的にその使用位置に向けて移動させることができるように構成したものである。
【0017】
これによれば、姿勢検出手段によって撮影時の機体姿勢を検出したうえで、撮影時の機体姿勢に対応した特定のNDフィルタをアクチュエータによって選択的にその使用位置に向けて移動させることができるため、通常姿勢で撮影する場合のみならず、機体を光軸回りに90°回転させて立てた姿勢で撮影する場合にも、NDフィルタを確実に所定の方向に傾斜させることができ、このため機体姿勢によらずゴーストの発生を抑制することができる。
【0018】
また本発明の撮像装置は、撮像領域が長方形である撮像素子を具備し、前記撮像領域の短辺が鉛直方向となる機体姿勢時のNDフィルタの傾斜角度に比べて、前記撮像領域の長辺が鉛直方向となる機体姿勢時の前記NDフィルタの傾斜角度を大きくしたものである。
【0019】
これによれば、撮像領域が長方形である撮像素子を具備した撮像装置において、通常姿勢で撮影する場合のみならず、機体を光軸回りに90°回転させて立てた姿勢で撮影する場合にも、ゴーストの発生を抑制することができる。
【0020】
また本発明の撮像装置は、撮像素子上に被写体像を結像させる撮影レンズの一部である補正レンズと、この補正レンズを光軸に対して垂直な面内で互いに直交する第1および第2の方向に移動させて像振れ補正を行う像振れ補正手段とを具備し、姿勢検出手段を、前記像振れ補正手段の駆動動作にもとづいて撮影時の機体姿勢を検出するように構成したものである。
【0021】
これによれば、補正レンズを光軸に対して垂直な面内で互いに直交する第1および第2の方向に移動させて像振れ補正を行う像振れ補正手段の駆動動作にもとづいて撮影時の機体姿勢を検出するものであるため、機体の姿勢を容易に検出することができる。
【0022】
また本発明の撮像装置は、一つのNDフィルタの傾斜角度を機体姿勢に応じて変更可能な手段を有するようにしたものである。
これによれば、機体の姿勢に応じてNDフィルタの角度を変更可能であるため、複数のNDフィルタを設ける必要がなく、このため大きなスペースを必要とせず、装置の小型化を可能としたうえで、機体の姿勢に応じてNDフィルタを光軸に対して容易に傾斜させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図8を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の撮像装置の構成を示すブロック図である。図2は図1の撮像装置が通常姿勢にあるときの絞り装置の構成を示し、(a)はその斜視図、(b)はその側面模式図である。図3は図1の撮像装置が90°回転姿勢にあるときの絞り装置の構成を示し、(a)はその斜視図、(b)はその側面模式図である。図4は図1の撮像装置の全体の外観とその撮像素子とを示し、(a)は通常姿勢時の斜視図、(b)は90°回転姿勢時の斜視図である。
【0024】
図1において、撮像光学系は、図10に示したものと同様に、前部レンズ群1、ズームレンズ群2、補正用レンズ群5、フォーカスレンズ6で構成される。ズームレンズ群2が光軸Aの方向に沿って移動することにより変倍が行われ、フォーカスレンズ6が同様に光軸Aの方向に沿って前後に移動することによって焦点調整が行われる。
【0025】
光軸A上の補正用レンズ群5よりも被写体側に、光量を設定する開口部4aを備えたベースプレート4が配置され、さらにその被写体側に、光量を調節するNDフィルタ3が配置されている。21はNDフィルタ3の取り付け板である。
【0026】
撮像光学系を通過した被写体像は、撮像素子7上で結像される。撮像素子7からの信号は映像信号処理回路8において標準テレビ信号に変換され、図示しない外部の記録部やテレビジョンモニタ等に出力される。
【0027】
また、図4に示す機体50が通常姿勢状態か、あるいは通常姿勢から光軸まわりに90°回転した回転姿勢かを検出するための姿勢検出部14が、図1に示すように設けられている。なお、9は光量制御部、12はNDフィルタ検出部である。
【0028】
図2(a)および図3(a)に示すように、ベースプレート4にモータ20が取り付けられ、このモータ20の回転軸22には、NDフィルタ3の取り付け板21が取り付けられている。図2および図3に示すように、取り付け板21には、ベースプレート4に設けた開口部4aの開口径よりも小さな直径とした小絞り開口部21a、21bをそれぞれ設けている。各小絞り開口部21a、21bには、光軸Aと垂直な面すなわちベースプレート4の面に対して所定角度θh、θvだけ傾斜させたNDフィルタ3a、3bを、それぞれが傾斜する方向を90°異ならせて設けてある。そして、光量制御が必要な場合には、機体50の姿勢に応じて、NDフィルタ3aを設けた小絞り開口部21aとNDフィルタ3bを設けた小絞り開口部21bとを、モータ20によるベースプレート4の回転によって選択的に使用できるように構成されている。
【0029】
図2に示すように撮像装置が通常姿勢にあるときには、小絞り開口部21aが光軸A上に配置され、NDフィルタ3aは、このときに図2(b)に示すように光軸Aと垂直な面における鉛直軸Vhに対して角度θhだけ傾くように、ベースプレート4に取り付けられている。
【0030】
図3に示すように、撮像装置の機体50が通常姿勢時に対して光軸Aのまわりに90°回転した姿勢の時には、撮像素子7はもちろんのこと、モータ20、開口部4、NDフィルタ3a、3bの取り付け板21も、光軸Aのまわりに90°回転した状態となる。このときには、NDフィルタ3bを設けた小絞り開口部21bが光軸A上に配置される。
【0031】
図3(b)に示すように、NDフィルタ3bは、撮像装置の機体50が通常姿勢に対して光軸まわりに90°回転した姿勢の時には、このときの光軸Aと垂直な面における鉛直軸Vvに対して角度θvだけ傾くように、ベースプレート4に取り付けられている。
【0032】
以上のように構成された撮像装置の動作について説明する。NDフィルタ3a、3bの取り付け板21は、モータ20によって回転されることで普通は開口部4から完全に待避しており、したがってCCD7に入射する光軸A上の光線を遮ることがない位置にあり、レンズ群を通過した被写体像は撮像素子7に結像する。この時、被写体の輝度信号が映像信号処理回路8に入力され、輝度信号のレベルが設定した所定のレベルよりも大きいときは、適切な露出が行われず、光量制御部9に輝度レベルを下げるよう情報が伝達される。そして、NDフィルタ3a、3bを光軸A上に配置して輝度レベルを低減するために、NDフィルタ3a、3bの取り付け板21を駆動するモータ20に電力が供給され、取り付け板21は回転軸22を中心に回転する。これにより、NDフィルタ3aまたは3bを選択的に使用可能な状態となる。
【0033】
この時、同時に姿勢検出部14にて機体50の姿勢を判断し、機体50が通常姿勢の時は、これに応じて、光軸Aと垂直な面すなわち鉛直軸に対して上端が被写体側へ、かつ下端が撮像素子7側へ傾斜する状態となるNDフィルタ3aを設けた小絞り開口部21aを光軸A上へ配置するために、NDフィルタ検出部12で位置検出を行いつつ位置決めが行われる。
【0034】
NDフィルタ3aが光軸A上に配置されると、被写体の像が撮像素子7に結像した時の輝度信号は、NDフィルタ3aによって減光されているので輝度レベルが適正となった状態で、映像信号処理回路8によって、図示しない外部の記録部やテレビジョンモニタ等に出力される。
【0035】
このように、NDフィルタ3aが、光軸Aと垂直な面すなわち鉛直軸に対して上端が被写体側へ、かつ下端が撮像素子7側へ傾斜する状態となるので、ゴーストのもっとも発生しやすい野外の太陽光がある場合の撮影においても、ゴースト像が撮像素子7の撮像領域の外側へ結像するので、ゴーストの発生を抑制することができる。
【0036】
一方、姿勢検出手段14によって、機体50が通常姿勢に対して光軸まわりに90°回転した姿勢にあると判断した場合は、これに応じて、光軸Aと垂直な面すなわち鉛直軸に対して上端が被写体側へ、かつ下端が撮像素子7側へ傾斜する状態となるNDフィルタ3bを設けた小絞り開口部21bを選択的に光軸A上へ配置するために、NDフィルタ検出部12で位置検出を行いながら位置決めが行われる。
【0037】
すると、機体姿勢が通常である場合と同様に、NDフィルタ3bが、光軸Aと垂直な面すなわち鉛直軸に対して上端が被写体側へ、かつ下端が撮像素子7側へ傾斜する状態となるので、ゴーストのもっとも発生しやすい野外の太陽光がある場合の撮影においても、ゴースト像が撮像素子7の撮像領域のさらに外側へ結像し、このためゴーストの発生を抑制することができる。
【0038】
さらに、図4(a)に示すように一般的な撮像素子7の撮像領域は、水平方向の長さHが長く、垂直方向の長さVが短い長方形をなすものが多い。従って、図4(b)に示すように機体50の姿勢が通常姿勢に対して光軸まわりに90°回転した時には、撮像素子7の撮像領域は水平方向となる長さVが短く、垂直方向となる長さHが長くなる。ここで、図2(a)、(b)において、NDフィルタ3aの傾斜角θhとNDフィルタ3bの傾斜角θvとが等しい場合は、撮影時の太陽光の入射位置が同じとすると、図4(a)の通常姿勢では太陽のゴースト像が撮像素子7の撮像領域の外側へ結像するのに対して、図4(b)のように光軸Aのまわりに90°回転した機体姿勢の時には、撮像領域の鉛直方向の辺Hが長いため、太陽のゴースト像が撮像領域よりも外側まで行かずに、撮像領域内に結像することになる。
【0039】
これをなくすためには、NDフィルタ3bの傾斜角θvをNDフィルタ3aの傾斜角θhよりも大きく設定する。すると、それに対応して反射角度が大きくなり、確実に撮像素子7の撮像領域の外側に太陽のゴースト像を結像させることができる。
【0040】
なお、上記においては、複数のNDフィルタ3a、3bを有する取り付け板21をモータ20により駆動することで、いずれかのNDフィルタ3a、3bを選択的に利用する構成について説明したが、これに代えて、小絞り開口部とNDフィルタ3とを有する取り付け板21を開口部4の周囲に回転自在に独立に設け、NDフィルタ3およびその取り付け板21の自重作用により、機体50の姿勢にかかわらず常に鉛直軸に対して上端が被写体側へかつ下端が撮像素子7側へ傾斜するように構成してもよい。これにより、NDフィルタ3の傾斜状態を変化させるための駆動手段が必要なくなり、そのためのスペースを占有しないため、装置の小型化が可能である。また、駆動部品が必要ないためコストダウンを図ることができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2による撮像装置の構成を示すブロック図である。図6は、本発明の実施の形態2による撮像装置に設けられた像振れ補正装置の分解斜視図である。以下、前述の実施の形態1と同様の構成部材は、同符号を付与して、その詳細な説明を省略する。
【0041】
図5において、補正レンズ5の位置を検出するピッチング検出部15およびヨーイング検出部18と、補正レンズ5を駆動するピッチング駆動部16およびヨーイング駆動部19と、それらを制御する像振れ補正制御部17とを設けてある。これらにより構成された撮像光学系は、補正レンズ5を光軸Aに垂直な面内で移動させることにより光軸Aから偏心させて、画像の動きを補正する役割を果たしている。ヨーイング駆動部19およびピッチング駆動部16は、補正レンズ5を撮像光学系の光軸Aに直交する2方向すなわち図6に示すX、Y方向に駆動する。以後、X方向をヨーイング方向、Y方向をピッチング方向とする。それぞれの位置検出部15、18は、補正レンズ5の位置を検出する検出手段であり、ヨーイング駆動部19、ピッチング駆動部16と共に、補正レンズ5を駆動制御するための帰還制御ループを形成している。このような補正レンズ5およびヨーイング駆動部19、ピッチング駆動部16、検出部15、18、像振れ補正制御部17によって、撮像光の光軸を制御する動き補正を可能としている。
【0042】
図6に示すように、補正レンズ5はピッチング移動枠121に固定され、このピッチング移動枠121は、ヨーイング移動枠122に対し、2本のピッチングシャフト123a、123bを介してY方向に摺動自在に保持されている。またピッチング移動枠121には、コイル124x、124yが固定されている。ヨーイング移動枠122は、固定枠125に対し、ヨーイングシャフト126a、126bを介してX方向に摺動自在に保持されている。マグネット127x、ヨーク128xは、固定枠125に保持され、コイル124xと共にアクチュエータ129xを構成する。同様にマグネット127y、ヨーク128yは、固定枠125に保持され、コイル124yと共にアクチュエータ129yを構成する。発光素子130は、ピッチング移動枠121に固定されている。また受光素子131は、発光素子130の投射光を受光して2次元の位置座標を検出する素子であり、固定枠125に固定されている。
【0043】
以上のように構成された撮像装置の動作について説明する。実施の形態1に記載の構成と同様の部分は、その動作についても詳細な説明を省略する。
撮影時に像振れ補正機能が働くと、その時のヨーイング駆動部19とピッチング駆動部16とのそれぞれの駆動電流を検出することで、機体50の姿勢が通常姿勢か、通常姿勢から光軸まわりに90°回転した姿勢かを判断できる。すなわち、図5および図6の構成は、姿勢検出部14としての機能を果たすことができる。なぜなら、通常姿勢の場合には、補正レンズ5を含むピッチング移動枠121をピッチング方向に自重分を支えて保持する必要があり、補正レンズ5を中心に保持するためには、大きな電流が必要となる。一方、ヨーイング移動枠122はヨーイングシャフト126aによって自重分が支えられるため、補正レンズ5を中心に保持するためには、大きな電流は必要としない。すなわち、ピッチング駆動部16の駆動電流とヨーイング駆動部19の駆動電流とを比較すると、ピッチング駆動部16の駆動電流の方が大きくなるので、この時は通常姿勢であると判断できる。
【0044】
反対に、ピッチング駆動部16の駆動電流とヨーイング駆動部19の駆動電流とを比較した時に、ヨーイング駆動部19の駆動電流の方が大きくなる場合は、通常姿勢から光軸まわりに90°回転した姿勢であると判断できる。
【0045】
このように、像振れ補正手段のピッチング駆動部16の駆動電流とヨーイング駆動部19の駆動電流を利用することで、専用のセンサを用いることなく、機体50の姿勢を検出することが可能である。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3による撮像装置の光学系の部分構成を示す模式図である。図8は本発明の実施の形態3による撮像装置の他の光学系の部分構成を示す模式図である。なお前述の実施の形態1に記載の構成部材と同じものについては、同符号を付与して、その構成と動作の詳細な説明は省略する。
【0046】
図7において、NDフィルタ3の一端を取り付け板21に固着し、その他端を、圧電素子23を介して取り付け板21に固着している。
その動作について説明する。機体50が通常姿勢の時には、圧電素子23に駆動電圧は印加されず、NDフィルタ3は、太陽光によるゴースト像の発生が抑制できる所定角度θhだけ傾斜した状態となっている。ここで、機体50が通常姿勢から光軸まわりに90°回転した姿勢となった時には、圧電素子23に駆動電圧が印加され、圧電素子23が膨張(伸びる)することで、NDフィルタ3の傾斜角度が上述の所定角度θhよりも大きくなる。これにより、撮像素子7の撮像領域において太陽光によるゴースト像を結像させないようにすることが可能となる。
【0047】
また、図8に示すように、圧電素子23の同様の作用によって、ベースプレート4と取り付け板21とNDフィルタ3とを含む絞り装置全体を傾斜させる構成としても、同様にNDフィルタ3を大きく傾斜させた状態を実現することができる。
【0048】
このように、機体50の姿勢に応じてNDフィルタ3の傾斜角度を選択的に変化させることで、複数のNDフィルタ3を設けることなく、一つのNDフィルタ3を用いるだけで足りるため、大きなスペースを必要とせず、撮像装置の小型化を達成することが可能となる。
【0049】
なお、上記においては、NDフィルタ3を傾斜させるために圧電素子23を用いたものについて説明したが、撮像装置の鏡筒には通常シャッターが配置されるので、このシャッターを駆動するためのアクチュエータを利用してNDフィルタ3を傾斜させてもよい。こうすれば、NDフィルタ3を駆動するための専用のアクチュエータを必要とせず、コストダウンを図ることができる。
【0050】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、撮像素子と、前記撮像素子に入射される光量を減少させるNDフィルタとを有し、前記NDフィルタを、撮影時における機体の姿勢にかかわらず、撮影時の姿勢の機体における鉛直軸に対して傾斜するように構成したため、通常姿勢で撮影する場合のみならず、機体を光軸回りに90°回転させて立てた姿勢で撮影する場合にも、NDフィルタを確実に所定の方向に傾斜させることができ、このため機体姿勢によらずゴーストの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の撮像装置の構成を示すブロック図
【図2】図1の撮像装置の通常姿勢時における絞り装置の図
【図3】図1の撮像装置の90°回転姿勢時における絞り装置の図
【図4】図1の撮像装置の通常姿勢時および90°回転姿勢時における全体を撮像素子の姿勢とともに示す斜視図
【図5】本発明の実施の形態2の撮像装置の構成を示すブロック図
【図6】図5の撮像装置を構成する像振れ補正装置の分解斜視図
【図7】本発明の実施の形態3の撮像装置の光学系の部分構成を示す模式図
【図8】本発明の実施の形態3の撮像装置の他の光学系の部分構成を示す模式図
【図9】従来の撮像装置に用いられた絞り装置の概略構成図
【図10】従来の撮像装置に用いられた光学系を示す概略構成図
【符号の説明】
3 NDフィルタ
3a NDフィルタ
3b NDフィルタ
4 ベースプレート
4a 開口部
7 撮像素子
14 姿勢検出部
21 取り付け板
50 機体
Claims (6)
- 撮像素子と、前記撮像素子に入射される光量を減少させるNDフィルタとを有し、前記NDフィルタは、撮影時における機体の姿勢にかかわらず、撮影時の姿勢の機体における鉛直軸に対して傾斜するように構成されていることを特徴とする撮像装置。
- 撮像素子と、前記撮像素子に入射される光量を減少させるNDフィルタとを有し、前記NDフィルタは、撮影時における複数種類の機体姿勢に対応して、各姿勢の機体における鉛直軸に対し傾斜した複数のものが設けられるとともに、実際の撮像時の姿勢の機体における鉛直軸に対して傾斜したものが選択的に使用されるように構成されていることを特徴とする撮像装置。
- 任意のNDフィルタをその使用位置に向けて移動させることができるアクチュエータと、撮影時の機体姿勢を検出する姿勢検出手段とを有し、前記アクチュエータは、姿勢検出手段によって検出された撮影時の機体姿勢に対応した特定のNDフィルタを選択的にその使用位置に向けて移動させることができるように構成されていることを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
- 撮像領域が長方形である撮像素子を具備し、前記撮像領域の短辺が鉛直方向となる機体姿勢時のNDフィルタの傾斜角度に比べて、前記撮像領域の長辺が鉛直方向となる機体姿勢時の前記NDフィルタの傾斜角度を大きくしたことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項記載の撮像装置。
- 撮像素子上に被写体像を結像させる撮影レンズの一部である補正レンズと、この補正レンズを光軸に対して垂直な面内で互いに直交する第1および第2の方向に移動させて像振れ補正を行う像振れ補正手段とを具備し、姿勢検出手段は、前記像振れ補正手段の駆動動作にもとづいて撮影時の機体姿勢を検出するように構成されていることを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
- 一つのNDフィルタの傾斜角度を機体姿勢に応じて変更可能な手段を有することを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
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