JP3939815B2 - 下位置停止可能なミシン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、下位置停止可能なミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
ジグザグ縫い等の模様縫いにより角縫いを行う場合、角まで縫いを進めたら、針が布に刺さっている状態で一度ミシンを停止し、布押さえを上げて布を所定角度回転させて、再び布押さえを下げて縫いを行う方法が採られている。このような角縫いを実現するために、ミシンの下死点等の下位置においてミシンを停止可能なミシンが市販されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図4では、▲1▼に示すジグザグ縫いを実行し、布Nを反時計方向に90゜回転させ、次いで▲2▼のジグザグ縫いを実行する例を示している。この場合、矢印で示す時点で下停止操作がなされると、図中左側の針落ち点でミシンが停止し、この点を基点KLとして次の▲2▼の縫いが実行されることになる。
この場合、布Nの角部に縫い目が存在しない空白部分が生じる問題があった。
また、図4では一定の振幅のジグザグ縫いの例を説明したが、図5に示すように振幅が一定でない模様縫いなどにより角縫いを行う場合には、例え停止する側が正しい側であっても、問題が生ずる。図5は異なる振幅のジグザグ縫いによる角縫いを示すもので、▲1▼の縫いを実行し矢印の位置で下停止操作があると、k1の針位置で下位置停止する。この位置は右側であり、布回転方向に適合しており、図4に示すような空白は生じないが、k1位置は模様の最大振幅の内側にあるため、模様の最大幅の位置を示す基線とk1ちび間にd分だけの差が生じ、角部の縫い目外観が悪くなる問題がある。
本発明は上記従来技術の欠点を改善することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、縫い幅の異なる模様を縫い幅を変化させて縫うことが可能で、且つ針を下位置に停止させることが可能なミシンにおいて、模様縫いデータを与えるための手段と、模様縫いの幅方向のどちら側で針を下位置停止させるかを指示するための手段と、針を下位置で停止させるよう指令するための手段と、該指令するための手段による指令に対応して、前記指示するための手段により指示された側に、且つ縫い幅の異なる模様の幅方向の最大幅の位置で針を下位置停止させるための手段と、を備えたことを特徴とする。
上記構成においては、ユーザが指示する模様縫いの幅方向の側で、しかも模様最大幅の位置で下位置停止できるから、角部において縫いの空白部分が生じることなく、また角部にズレが生じて外観が悪くなることもない。
前記下位置停止させるための手段は、下位置停止指令があった時、模様縫いを進行させて、模様の幅方向の最大幅に針位置が来たときに、針を下位置停止させるように構成しても良いし、或いは下位置停止指令があった時、針を模様の幅方向最大幅の位置に移動させて下位置停止させるように構成しても良い。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1において、CPU100はプログラム記憶装置101のプログラムに従ってミシン全体制御を行っており、ミシンモータ駆動回路110を制御し、ミシンモータ111を駆動して縫目形成機構112により縫いを実行させるようになっている。ミシンにはスタート/ストップを指令するためのS/Sキー1が設けられており、またミシンモータ111の速度を指定するためのスピードコントローラ2が設けられており、回転検出センサ113からの信号によりユーザの指令及び指定に応じたミシン縫いを行うようになっている。
【0006】
上軸回転位相検出センサ114により縫目形成機構112における針の上下方向位置が検出可能になっており、下位置停止指令があった場合、上軸回転位相検出センサ114により針を下死点で停止させることが可能なようになっている。また、この実施形態では針振れ検出センサ20を備えており、ジグザグ縫い等の際の針の横方向の振れを検出できるようになっている。即ち、針が左右のどちら側に振れたか、振れの大きさとを検出できるようになっている。
また布押さえ操作検出センサ21を備えており、布押さえの上げ及び下げを検出できるようになっている。
【0007】
縫い目データ記憶装置10にはジグザグ縫いなどの種々の縫いパターンに対応した縫い目データが格納されており、模様選択キー5を操作することにより、該縫いパターンを表示制御装置102を介して表示装置103に表示して、任意のパターンを選択できるようになっている。
11は一時記憶装置である。
【0008】
CPU100には更に下停止キー3と角縫い布回転方向設定キー4が接続され、角縫い布回転方向設定キー4の操作によりユーザが角縫いの際の布の回転方向を設定し、また下停止キー3の操作により針を下死点位置で停止できるようになっている。
角縫い布回転方向設定キー4は、ジグザグ等の模様の方向のどちら側、即ちユーザがミシンに向かって見た模様の左側の縫い目か右側の縫い目かどちらに針を下停止させるかを設定するためのものである。従って、布の回転方向ではなく、直接右側か左側かの指定をするように構成しても良いし、他の直接的或いは間接的などのような設定も、それが右側か左側かを設定するものであれば使用可能である。
下停止制御プログラム記憶装置12には下停止キー3による停止指令があった時、角縫い布回転方向設定キー4による回転方向の設定及び針振れ検出センサ20からの信号により停止位置を模様振幅の左側又は右側に、しかもその模様の最大振幅の位置に停止するためのプログラムが格納されており、CPU100は上軸回転位相検出センサ114からの指令に基づいてミシンモータ駆動回路110を制御して右又は左の位置で針を下死点停止させるようになっている。
【0009】
いま、図3に示すように布Nを反時計方向に回転させるものとして、角縫い布回転方向設定キー4による設定がなされているとする。▲1▼のジグザグ縫いを最初に実行し、矢印に示す時点で下停止キー3が操作されると、下停止制御プログラム記憶装置12のプログラムに従ってCPU100は、角縫い布回転方向設定キー4の操作による設定に対応して、図中右側、即ちユーザがミシン操作を行っている姿勢から見て右側の針落ち点で停止させると決定し、更に右側で模様の最大幅の位置に停止させることを決定する。下停止操作があってから、最初の針位置KLは左側であるから、ここでは停止しない。次のk1は右側であるが、最大幅に届かないため、ここでも停止しない。この判断は針振れ検出センサ20からの信号と模様データから得られる最大幅とを比較することにより行われる。
k1の次はk2であるが、これは左側であるため停止せず、k3は最大幅に届かず、k4も左であるため停止しない。そして、KR点は右側で且つ模様の最大幅位置にあるため、この位置で下死点停止させ、このKR点を基点とするようになっている。
なお、角縫い布回転方向設定キー4の設定が時計回り方向である場合には、点(K−1)で停止し、この点を基点として次の縫いを実行する。
【0010】
下位置停止後、ユーザは布押さえを上げ、基点KRに針が刺さった状態で布Nを反時計方向に90゜回転させ、再び布押さえを下げて、S/Sキー1を押して縫いを再開し、図3における▲2▼の縫いを実行する。
なお、縫いの再開は、布押さえ操作検出センサ21からの布押さえの上げ下げ検出信号に基づいて行わせるようにすることも可能である。
【0011】
図2にフローチャートを示す。
最初に角縫い布回転方向設定キー4により角縫いと布の回転方向が設定され(ステップS1)、ミシン運転を実行してジグザグ等の模様縫いを行い(ステップS2)、下停止キー3の操作がなされると(ステップS3)、針振れ検出センサ20からの信号により次の針位置の左右を判断し、これが角縫い布回転方向設定キー4の設定に合致するか否か判断する(ステップS4)。合致しない場合には次の縫い目の縫いを実行する(ステップS6)。合致した場合には、更に次の縫い目が最大幅の位置にあるか否か判断する(ステップS5)。最大幅にない場合には、次の縫い目の縫いを実行する(ステップS6)。
最大幅にあれば、その針位置で下死点停止を行う(ステップS7)。そして、ユーザが布押さえを上げ、布Nを回転し、再び布押さえを下げ、S/Sキー1により再スタートの指令があると(ステップS8)、下死点停止した点を基点としてジグザグ縫いを再開する(ステップS9)。
【0012】
なお、上記では模様縫いを行いつつ、布回転方向に合致し、しかも模様最大幅の針位置になった時に下位置停止するようにしているが、下位置操作があった時に、直ちに布回転方向に対応する側の最大幅位置を割り出して、この位置に針を下位置停止させるように構成することも可能である。
【0013】
以上説明した実施形態によれば、模様縫いによる角縫いの際に布の回転方向を角縫い布回転方向設定キー4に設定しておけば、図3に示すように下位置停止点が布回転方向に応じて左側又は右側の適当な側で、該模様の最大幅の位置に設定されるから、角部に縫いの空白ができず又角部の外観が優れた角縫いを実現できる。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の下位置停止可能なミシンによれば、角部に空白ができず、角部の外観が優れた角縫いが行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す機能ブロック図
【図2】本発明の一実施形態のフローチャート図。
【図3】本発明の一実施形態における角縫いの説明図。
【図4】従来のミシンにおける角縫いの説明図。
【図5】従来のミシンにおける角縫いの説明図。
【符号の説明】
1:S/Sキー、2:スピードコントローラ、3:下停止キー、4:角縫い布回転方向設定キー、5:模様選択キー、10:プログラム記憶装置、11:一時記憶装置、12:下停止制御プログラム記憶装置、20:針振れ検出センサ、21:布押さえ操作検出センサ、100:CPU、101:プログラム記憶装置、102:表示制御装置、103:表示装置、110:ミシンモータ駆動回路、111:ミシンモータ、112:縫目形成機構、113:回転検出センサ、114:上軸回転位相検出センサ。
Claims (3)
- 縫い幅の異なる模様を縫い幅を変化させて縫うことが可能で、且つ針を下位置に停止させることが可能なミシンにおいて、
模様縫いデータを与えるための手段と、
模様縫いの幅方向のどちら側で針を下位置停止させるかを指示するための手段と、
針を下位置で停止させるよう指令するための手段と、
該指令するための手段による指令に対応して、前記指示するための手段により指示された側に、且つ縫い幅の異なる模様の幅方向の最大幅の位置で針を下位置停止させるための手段と、
を備えたことを特徴とする下位置停止可能なミシン。 - 前記下位置停止させるための手段が、下位置停止指令があった時、模様縫いを進行させて、模様の幅方向の最大幅に針位置が来たときに、針を下位置停止させる、
請求項1に記載の下位置停止可能なミシン。 - 前記下位置停止させるための手段が、下位置停止指令があった時、針を模様の幅方向最大幅の位置に移動させて下位置停止させる、
請求項1に記載の下位置停止可能なミシン。
Priority Applications (1)
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JP16338497A JP3939815B2 (ja) | 1997-06-05 | 1997-06-05 | 下位置停止可能なミシン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP16338497A JP3939815B2 (ja) | 1997-06-05 | 1997-06-05 | 下位置停止可能なミシン |
Publications (2)
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JPH10337392A JPH10337392A (ja) | 1998-12-22 |
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ID=15772872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP16338497A Expired - Fee Related JP3939815B2 (ja) | 1997-06-05 | 1997-06-05 | 下位置停止可能なミシン |
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JP4800063B2 (ja) * | 2006-02-14 | 2011-10-26 | Juki株式会社 | ミシン |
-
1997
- 1997-06-05 JP JP16338497A patent/JP3939815B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10337392A (ja) | 1998-12-22 |
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