JP3939080B2 - コンピュータ及び情報処理方法 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は、商品などを販売する店舗等のコンピュータと顧客が有するコンピュータとを用いた会員サービス用システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、商品などを販売する店舗においてポイントカード等を利用した会員サービスが行われてきた。また、スポーツクラブや図書館等でも会員カード又は利用者カードを発行している。このようなポイントカード等を取得する際、顧客は店舗等が指定する申込用紙に手で記入する場合が多い。その場合、店舗等のスタッフは記入事項を店舗等の端末に入力しなければならない。また、インターネット等で会員登録する際には、入力フォームが店舗等のウェブ（Ｗｅｂ）サーバから顧客の端末に送られてきて、顧客は端末を操作して入力フォームに入力し、送信することにより会員登録がなされる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、申し込み用紙に手で記入する場合であっても、入力フォームに入力する場合であっても、同じような情報を何回も記入又は入力しなければならないという煩雑さがあった。
【０００４】
よって、本発明の目的は、煩雑な操作を必要とせず、商品又は役務提供主体に対して会員登録を実施できるようにするための技術を提供することである。
【０００５】
また他の目的は、顧客が利用するコンピュータにおいて商品又は役務提供主体の存在等を顧客に対して有効に示すことができるようにするための技術を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
顧客が利用するコンピュータ（例えば携帯端末又は携帯電話等）は、会員登録を実行する場合に、商品又は役務提供主体側のコンピュータから会員登録に必要な個人情報の項目を受信する手段と、予め顧客の個人情報を格納した記憶装置から、商品又は役務提供主体側のコンピュータから受信した個人情報の項目に対応する当該顧客の個人情報を抽出し、商品又は役務提供主体側のコンピュータに送信する手段と、商品又は役務提供主体側のコンピュータから会員識別情報を受信し、記憶装置に格納する手段とを有する。
【０００７】
このようにすれば、顧客は何度も同じような内容を記入・入力することなく、商品又は役務提供主体に渡すことができるようになる。また、会員識別情報はコンピュータの記憶装置に格納されるので、店舗毎のポイントカード等を複数持ち歩く必要が無くなる。なお、コンピュータ間の通信は無線で行われる方が顧客の利便性が高まる。
【０００８】
また上記コンピュータは、商品又は役務提供主体側のコンピュータから当該商品又は役務提供主体に関する情報及び商品又は役務提供主体のアイコンを受信し、記憶装置に格納する手段と、商品又は役務提供主体のアイコンを仮想の町の中に配置した画像を表示装置に表示する表示処理手段とをさらに有するような構成であってもよい。
【０００９】
このようにすれば、仮想の町の中に店舗等のアイコンが配置されるので、店舗等は当該店舗等の存在を顧客のコンピュータの中で有効に示すことができるようになる。また、例えば商品又は役務提供主体に関する情報に広告情報を含めて表示させることにより、宣伝広告効果が大きくなる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態に係るシステム概要を図１を用いて説明する。例えば、本システムでは、店舗の入り口などに設けられる店舗端末１と、レジカウンタなどに設けられるＰＯＳ端末３と、店舗端末１及びＰＯＳ（Point-Of-Sale）端末３に接続された店舗サーバ５と、店舗端末１及びＰＯＳ端末３と無線通信を行う顧客端末１１と、顧客端末１１と無線通信を行う顧客のパーソナル・コンピュータ（ＰＣ）１３とが使用される。例えば店舗サーバ５はＷｅｂサーバ機能をも有しており、例えばインターネットであるネットワーク７に接続されている。また、Ｗｅｂブラウザを実行可能な顧客のＰＣ１３もインターネット・サービス・プロバイダを介してネットワーク７に接続している。店舗サーバ５は、店舗情報格納部９１とメッセージ格納部９３と会員情報ＤＢ９５と購入情報ＤＢ９７とを有する記憶装置９に接続されている。
【００１１】
店舗端末１は、例えば当該店舗の情報（フロア案内や特売情報等）を予め登録してあり、顧客自身が操作して当該店舗の情報を検索できるようにするための端末である。本実施の形態では、店舗端末１を用いて顧客は当該店舗に対して会員登録を実施する。また、店舗端末１は、例えば近距離通信標準規格「Bluetooth（ブルートゥース）」に従って通信を行うことができるものとする。Bluetoothについては例えばhttp://www.bluetooth.comを参照のこと。但し、赤外線無線通信、他の無線通信規格にて通信するものであってもよい。場合によっては、顧客端末１１と有線にて通信するような構成とすることも可能である。
【００１２】
ＰＯＳ端末３は、商品又は役務の代金支払いのためのレジカウンタに設けられて、顧客の購入品目及び金額等を登録するための装置である。ＰＯＳ端末３も、顧客端末１１とブルートゥース等に従って無線通信を行う。但し、有線にて通信できるようにすることも可能である。顧客がＰＯＳ端末３に対して会員登録を要求できるようにすることも可能であるが、例えば会員に新規会員登録時や商品など購入時に付与されるポイントの現在値を参照する場合や商品などの購入代金の決済を行う場合等に顧客端末１１と通信を行う。
【００１３】
店舗サーバ５は、店舗端末１及びＰＯＳ端末３に接続されており、店舗端末１及びＰＯＳ端末３によるデータ照会に応じて要求された情報を返信し、データ入力に応じて記憶装置９内の適切な記憶部に当該データを格納する。上で述べたようにＷｅｂサーバ機能を有している場合には、ネットワーク７を介して例えば顧客のＰＣ１３からの要求に応じて、広告情報や催し物情報等を送信する。
【００１４】
店舗サーバ５は記憶装置９に接続されている。記憶装置９に格納されている情報を図２に示す。店舗情報格納部９１（図２（ａ））には、当該店舗に関する情報が格納されている。本実施の形態では、店舗ＩＤと、店舗名と、かな表示の店舗名と、電話番号と、住所と、業種と、ＦＡＸ番号と、ＵＲＬ（Uniform Resource Locator）と、アイコンの情報（例えばアイコン・ファイルへのポインタ）と、これらの情報の有効期限とを格納している。例えば、連絡先電子メール・アドレスを含めたり、逆に業種情報を削除したり、必要に応じて情報の追加・削除を行うことができる。メッセージ格納部９３（図２（ｂ））には、例えば店舗の広告情報等が格納される。このメッセージは例えば会員ＩＤ発行時に会員ＩＤと共に顧客端末１１に送信される。ここでは例えばメッセージ１、メッセージ２、．．．メッセージｎが格納されている。
【００１５】
また会員情報ＤＢ９５（図２（ｃ））には、会員登録時に受信した顧客情報と会員サービスとして会員に付与されるポイント値などが格納される。ここでは、会員毎に、会員ＩＤと、会員名称と、かな表示の会員名称と、住所と、メールアドレスと、電話番号と、生年月日と、クレジットカード種別と、クレジットカード番号と、合計購入金額と、累積ポイント数とを格納している。また、購入情報ＤＢ９７（図２（ｄ））は、ＰＯＳ端末３からの情報を蓄積するものであって、購入する毎に、購入者の会員ＩＤと、購入品番号と、購入年月日と、数量と、金額とを格納している。
【００１６】
顧客端末１１は、上で述べたようにブルートゥース等により無線通信を行うＰＤＡ（Personal Digital Assistance）やノート型パソコン、場合によっては携帯電話機である。顧客端末１１には表示装置が備えられており、その表示装置には顧客が当該顧客端末１１などにより会員登録を行った店舗のアイコンを自由に配置することができる仮想タウン（仮想の町）の画像が表示される。顧客端末１１は、店舗端末１等から受信した店舗の情報を当該仮想タウンにおいて管理する機能を有している。
【００１７】
顧客端末１１は図示しない記憶装置を有している。この記憶装置に格納される情報の一例を図３に示す。顧客端末１１の記憶装置には個人情報ＤＢと登録済店舗ＤＢとが設けられている。個人情報ＤＢ（図３（ａ））には、顧客端末１１の保持者の氏名と、かな表示の氏名と、生年月日と、性別と、職業と、住所と、郵便番号と、趣味と、家族と、銀行コードと、銀行の支店コードと、銀行口座番号と、クレジットカード種別と、クレジットカード番号と、電話番号と、電子メールアドレスと、暗証番号とが登録されている。銀行コード、支店コード、銀行口座番号、クレジットカード種別、クレジットカード番号については、決済を顧客端末１１で行わない又は別途取り扱うようにして登録しないような構成も可能である。その他上で述べた項目については必要に応じて追加・削除することができる。
【００１８】
登録済店舗ＤＢ（図３（ｂ））については、顧客端末１１に登録されている店舗の情報が格納される。ここでは、店舗毎に、登録済店舗ＩＤと、店舗名と、かな表示の店舗名と、電話番号と、住所と、業種と、ＦＡＸ番号と、ＵＲＬと、有効期限と、当該店舗についての会員ＩＤと、アイコン情報（又はアイコン・ファイルのポインタなど）と、仮想タウンにおけるアイコン位置と、当該店舗についてのメッセージ情報とが格納される。
【００１９】
顧客のＰＣ１３も顧客端末１１と同じように仮想タウンを管理する機能を有しており、仮想タウンの画像を表示することができる。また、上で述べたようにブルートゥース等により無線通信を行うことができるようになっている。例えば、顧客のＰＣ１３に登録されている店舗の情報を顧客端末１１に送信したり、逆に顧客端末１１に登録されている店舗の情報を受信したりする。また、顧客のＰＣ１３はネットワーク７を介して店舗サーバ５にアクセスすることができるようになっている。
【００２０】
図１のシステムについて処理の概要を簡単に説明しておく。顧客端末１１を保持した顧客は、店舗に行くと、店舗端末１に近付き、会員登録指示を顧客端末１１に行う。そうすると、顧客端末１１と店舗端末１は無線通信を開始する。本実施の形態では、後に説明する手順にて会員登録を実施する。その際、店舗端末１からは会員登録するために必要な個人情報の項目を顧客端末１１に送信し、顧客端末１１はそれに応じて個人情報ＤＢに格納された個人情報を店舗端末１に送信する。これにより、顧客は意識することなく、店舗毎に必要な情報を登録することができるようになる。
【００２１】
また会員登録が会員情報ＤＢ９５になされた場合には、店舗情報格納部９１に格納された店舗情報とメッセージ格納部９３に格納されたメッセージが、店舗端末１から顧客端末１１に送信される。図２に示したように店舗情報には店舗の基本的な情報のほか店舗のアイコンも含まれる。また、メッセージには広告も含まれる。顧客端末１１は、受信した店舗情報とメッセージを登録済店舗ＤＢ（図３（ｂ））に格納する。この際、店舗のアイコンについては、この店舗のアイコンが表示される仮想タウンにおける表示位置も登録される。なお、店舗のアイコンの登録時において表示位置は例えば初期位置（０，０）に登録される。なお初期位置に他のアイコンが存在する場合には、ｘ座標又はｙ座標を少しずつずらした位置を表示位置とする。例えば、（１０，０）（２０，０）とする。なお、顧客は仮想タウン内の店舗のアイコンを自由に移動させることができる。
【００２２】
顧客は顧客端末１１を持って例えば自宅に帰る。そして、顧客のＰＣ１３と顧客端末１１とを通信させる。この際、顧客端末１１の登録済店舗ＤＢに新たに登録された店舗情報（アイコンの情報を含む）及びメッセージは顧客のＰＣ１３に送信される。顧客のＰＣ１３においても仮想タウンを管理する機能が設けられているので、当該店舗情報及びメッセージが顧客のＰＣ１３に登録される。
【００２３】
顧客は顧客のＰＣ１３に設けられた仮想タウン上の店舗のアイコン上にカーソルを移動させると、当該店舗について登録されているメッセージが表示される。さらに、店舗のアイコンがクリックされると、ネットワーク７を介して店舗サーバ５にアクセスし、最新の店舗情報を取得できるようになっている。なお、顧客のＰＣ１３でなく顧客端末１１もネットワーク７に接続できるような機能を有していれば、同様の処理を実施することができる。
【００２４】
また顧客端末１１を操作して店舗端末１に現在ポイント値の取得を要求することができる。さらに顧客端末１１は例えばＰＯＳ端末３と通信を行って商品などの購入代金決済を行う場合もある。
【００２５】
以下図４乃至図８を用いて処理の詳細を説明する。最初に顧客端末１１をパワーオンさせる（ステップＳ１）。顧客端末１１の表示装置には仮想タウンが表示される（ステップＳ３）。仮想タウンの一例を図５に示す。仮想タウンには、この仮想タウンの管理主である顧客を表す看板１０１が表示される。ここではＦｕｊｉという名の顧客の仮想タウンであることが分かる。また、仮想的な道１０３が設けられており、例えば宅配便のトラックが走ったりする。これは宅配便が当該顧客宛てに届けられている途中であることを示している。また、多数の店舗又は施設のアイコン１０５乃至１２１も配置されている。なお、点線枠１２３は、アイコンが初期配置される位置である。よって、アイコン１０５乃至１２１は顧客により好みの位置に配置されている。アイコンは３Ｄであっても２Ｄであってもよい。飛行機や飛行船を仮想タウン上に飛行させて、企業の広告などを行っても良い。
【００２６】
顧客が店舗に行って店舗端末１の前で顧客端末１１に設けられた店舗情報登録（又は会員登録）ボタンを押し下げると、顧客端末１１は店舗端末１に店舗ＩＤ取得要求を送信する（ステップＳ７）。店舗側のシステムもパワーオンし（ステップＳ５）、店舗端末１は顧客端末１１から店舗ＩＤ取得要求を受信する（ステップＳ９）。この店舗ＩＤ取得要求に応答して、店舗端末１は店舗サーバ５に接続された記憶装置９の店舗情報格納部９１から店舗ＩＤを取得して、店舗ＩＤを顧客端末１１へ送信する（ステップＳ１１）。なお、店舗端末１自体が店舗ＩＤを保持しておいても良い。
【００２７】
顧客端末１１は、店舗端末１から店舗ＩＤを受信すると、この店舗ＩＤを用いて登録済店舗ＤＢを検索する（ステップＳ１３）。そして、受信した店舗ＩＤの店舗情報等が顧客端末１１に登録済みか否かが判断される（ステップＳ１５）。もし、店舗情報等が顧客端末１１に既に登録されている場合には、顧客端末１１は登録済みであることを示す情報を店舗端末１に送信する（ステップＳ１７）。これに対して店舗端末１は、最新の広告などを含むメッセージ情報をメッセージ格納部９３から取得して顧客端末１１に送信する（ステップＳ１９）。顧客端末１１は、店舗端末１からメッセージ情報を受信して、登録済店舗ＤＢにおいて当該店舗ＩＤの記憶領域に受信したメッセージを格納する（ステップＳ２１）。
【００２８】
一方、店舗ＩＤが登録済店舗ＤＢに登録されていない場合には、顧客端末１１は会員登録依頼を店舗端末１に送信する（ステップＳ２３）。この会員登録依頼は、会員登録に必要な個人情報の項目を送信するように依頼するという意味を含む。店舗端末１は、会員登録依頼を受信して（ステップＳ２５）、会員登録に必要な個人情報の項目を顧客端末１１に送信する（ステップＳ２７）。予め店舗端末１に用意しておいても良いし、会員情報ＤＢ９５から取得しても良い。顧客端末１１は、店舗端末１から会員登録に必要な個人情報の項目を受信して、個人情報ＤＢを検索し、当該項目に対応する個人情報を抽出する（ステップＳ２９）。そして、抽出した個人情報を店舗端末１に送信する（ステップＳ３１）。
【００２９】
店舗端末１は、顧客端末１１から顧客の個人情報を受信し、会員ＩＤを発行する。そして、受信した個人情報と会員ＩＤを店舗サーバ５に接続された記憶装置９内の会員情報ＤＢ９５に登録する（ステップＳ３３）。なお、当該店舗がポイント付与サービスを実施している場合には、新規加入進呈ポイントを会員情報ＤＢ９５に登録する場合もある。そして、店舗端末１は、店舗サーバ５に接続された記憶装置９内の店舗情報格納部９１とメッセージ格納部９３から、当該店舗のアイコンを含む店舗情報とメッセージ情報とを取得して、発行した会員ＩＤと共に顧客端末１１に送信する（ステップＳ３５）。
【００３０】
顧客端末１１は店舗端末１から会員ＩＤ、店舗情報、及びメッセージ情報を受信して、登録済店舗ＤＢに登録する（ステップＳ３７）。そして顧客端末１１は、受信した店舗のアイコンを仮想タウンの初期位置に配置した場面の画像を、表示装置に表示する（ステップＳ３９）。この状態を図６に示す。図５と図６の違いは、図５において店舗のアイコンを初期的に配置する位置を表す点線枠１２３の部分に、今回新たに登録した店舗のアイコン１２５が表示されている部分である。このように、店舗端末１から店舗情報に含まれる店舗のアイコンを受信すると、顧客端末１１は仮想タウンに登録し、当該店舗のアイコンは初期位置に配置される。
【００３１】
顧客が例えばペンなどを用いてこの店舗のアイコン１２５上にカーソルを移動させると、登録済店舗ＤＢに登録された当該店舗からのメッセージ情報を表示する（ステップＳ４１）。例えば店舗のアイコン上に吹き出しを表示し、当該吹き出しの中にメッセージを表示させる。なお、顧客が例えばペンなどを用いてこの店舗のアイコン１２５をクリックすると、顧客端末１１の通信機能がネットワーク７に接続する機能があれば、顧客端末１１はネットワーク７に接続し、店舗サーバ５にアクセスする。店舗サーバ５からは最新の広告情報等を取得することができる。例えば、仮想タウンにおいて店舗のアイコンに関連して表示されたメッセージに関連する詳細情報を取得することも可能である。
【００３２】
次に、顧客が店舗から自宅等に帰った場合の処理について説明する。顧客は自宅等に帰ると、自宅等に設置された顧客のＰＣ１３に、顧客端末１１の登録済店舗ＤＢに新規登録された、店舗のアイコンを含む店舗情報を送信する（ステップＳ４３）。店舗情報に加えてメッセージについても顧客のＰＣ１３に送信しても良い。顧客のＰＣ１３においても仮想タウンの管理機能は、顧客端末１１から受信した店舗情報をその顧客のＰＣ１３の登録済店舗ＤＢに登録する。登録すれば、図６に示されたような仮想タウンが顧客のＰＣ１３の表示装置に表示される。顧客端末１１でも行うことができたが、例えば顧客のＰＣ１３において、仮想タウン上の店舗のアイコンをクリックすれば、顧客のＰＣ１３はネットワーク７に接続し、店舗情報に含まれる店舗ＵＲＬ（店舗サーバ５）にアクセスする（ステップＳ４５）。アクセスすれば、店舗サーバ５から商品情報や催し物情報等を取得することができる。なお、仮想タウンに登録することにより、顧客がクリックせずとも、顧客のＰＣ１３が自動的にネットワーク７に接続して、店舗サーバ５から最新情報を取得するような構成も可能である。
【００３３】
以上のような処理を実施することにより、顧客は単に店舗情報登録（又は会員登録）ボタンを押すだけで、自動的に必要な情報を店舗端末１に送信して会員登録を行うことができる。また、店舗情報に含まれる店舗のアイコンを顧客端末１１の仮想タウンに登録することができ、店舗の情報をより簡単に取得できるようになる。
【００３４】
さらに、顧客端末１１と自宅等に設置される顧客のＰＣ１３との連携を行い、顧客のＰＣ１３に設けられた仮想タウンにおいても顧客端末１１と同じ状態を保持することができるようになる。
【００３５】
次に図７を用いて顧客端末１１を用いた決済処理について説明する。例えば、顧客が顧客端末１１に設けられたボタンを押す又は表示装置上に表示されたボタンをクリックことにより決済指示を行うと、顧客端末１１は暗証番号入力要求を表示装置上に表示する（ステップＳ５１）。これに応じて顧客が暗証番号を入力すると、顧客端末１１は顧客認証を実施する（ステップＳ５３）。すなわち、個人情報ＤＢに登録されている暗証番号と一致するかを検査する。もし、顧客認証に失敗した場合には再度暗証番号の入力を要求したり、顧客認証に失敗して決済指示に従うことができない旨の表示を行う。顧客認証に成功した場合には、顧客端末１１は店舗ＩＤ取得要求を例えばＰＯＳ端末３に送信する（ステップＳ５５）。店舗ＩＤ取得要求を受信したＰＯＳ端末３は、店舗ＩＤを顧客端末１１に返信する（ステップＳ５７）。
【００３６】
顧客端末１１は受信した店舗ＩＤを用いて登録済店舗ＤＢを検索し、当該店舗ＩＤに対応して記憶されている会員ＩＤを取得する（ステップＳ５９）。そして、個人情報ＤＢからクレジットカード番号（場合によってはクレジットカード種別も）を取得する（ステップＳ６１）。そして、会員ＩＤ及びクレジットカード番号を含む決済要求をＰＯＳ端末３に送信する（ステップＳ６３）。なお、店舗がポイント付与サービスを提供している場合には、現在ポイント値をＰＯＳ端末３に問い合わせて、そのポイント値を使うか否かの指示を行う場合もある。なお、現在ポイント値を問い合わせる際の処理については後に述べる。また、クレジットカード番号を会員登録時に店舗側に登録する場合には、クレジットカード番号をこの段階において送信せずとも良い。信頼のある店舗に対しては登録時にクレジットカード番号を登録しても良いかもしれない。決済毎にクレジットカード番号を送信すると、悪意のある者がＰＯＳ端末３の周辺で盗聴しようとする場合もあるので、会員登録時にクレジットカード番号を登録する方がよい場合もある。また、盗聴防止のためクレジットカード番号の送信には暗号を用いる場合もある。
【００３７】
ＰＯＳ端末３は、顧客端末１１から会員ＩＤ及びクレジットカード番号を受信すると（ステップＳ６５）、クレジットカード番号について与信照会を実施する（ステップＳ６７）。例えば与信照会にはＣＡＦＩＳ（Credit And Finance Information switching System）を用いる。もし、受信したクレジットカード番号についてＣＡＦＩＳから承認が得られなかった場合には、ＰＯＳ端末３は決済失敗を顧客端末１１に返信して、顧客端末１１は決済失敗を表示装置上に表示する（ステップＳ６９）。一方、ＣＡＦＩＳから承認を得た場合には、ＰＯＳ端末３は確認のため商品などの購入金額を顧客端末１１に送信する（ステップＳ７１）。顧客端末１１はＰＯＳ端末３から購入金額を受信して表示装置上に表示し、顧客は問題が無ければ確認ボタンを押す又はクリックする。顧客端末１１は顧客確認をＰＯＳ端末３に返信する。もし、金額に問題があれば、顧客はここで処理を中断させる。例えば、決済中止を顧客端末１１に指示する。なお、与信照会の前に金額の確認を実施する場合もある。すなわち、ステップＳ６７をステップＳ７５中に実施するものである。
【００３８】
ＰＯＳ端末３は顧客確認を受信して、請求処理を実施する。請求処理は、例えばクレジットカード会社への請求データを記憶装置９内に記録する等の処理を含む。そして、顧客端末１１に処理終了通知を送信する（ステップＳ７５）。顧客端末１１はＰＯＳ端末３から処理終了通知を受信して、表示装置に処理終了を表示する（ステップＳ７７）。ＰＯＳ端末３は、購入金額に対応するポイント値を計算し、当該ポイント値を前のポイント値に加算した後の値を記憶装置９内の会員情報ＤＢ９５における当該会員ＩＤの記憶領域に登録する（ステップＳ７９）。また、購入情報ＤＢ９７に、例えば会員ＩＤと購入品番号と購入年月日と数量と金額とを登録する（ステップＳ８１）。
【００３９】
このようにして顧客は顧客端末１１を用いて商品などの代金決済を行うことができる。さらに、ポイントを取得することも可能である。また、店舗側では顧客の購入履歴情報を漏れなく記録できる。
【００４０】
次に図８を用いて、現在ポイント値参照処理について説明する。例えば顧客が顧客端末１１に設けられたポイント値取得のためのボタン又は表示画面上のボタンを押す又はクリックすると、顧客端末１１は店舗ＩＤ取得要求を例えば店舗端末１に送信する（ステップＳ８５）。なお、ＰＯＳ端末３に送信しても良い。店舗端末１は店舗ＩＤ取得要求を受信して（ステップＳ８７）、店舗ＩＤを顧客端末１１に送信する（ステップＳ８９）。顧客端末１１は、店舗ＩＤを受信して、店舗サーバ５に接続された記憶装置９内の店舗情報格納部９１から当該店舗ＩＤに対応する会員ＩＤを取得する（ステップＳ９１）。そして顧客端末１１は、当該会員ＩＤを含むポイント値取得要求を店舗端末１に送信する（ステップＳ９３）。
【００４１】
店舗端末１では、ポイント値取得要求を受信すると、記憶装置９内の会員情報ＤＢ９５を、受信した会員ＩＤで検索する（ステップＳ９５）。そして会員情報ＤＢ９５から、受信したＩＤに対応するポイント値を抽出する。抽出されたポイント値を店舗端末１は顧客端末１１に送信する（ステップＳ９７）。顧客端末１１は、ポイント値を受信し、表示装置に表示する（ステップＳ９９）。
【００４２】
これにより顧客はポイント値を把握することができ、例えば商品など購入時にポイント値を使用することができるようになる。
【００４３】
なお、上述のシステムは通常のコンピュータに専用のプログラムをインストールすることによっても実現可能である。この場合、このプログラムは、例えばフロッピーディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶媒体（記録媒体）又は記憶装置に格納される。尚、中間的な処理結果はメモリに一時保管される。
【００４４】
以上述べた実施の形態は一例であって様々な変形が可能である。例えば、店舗サーバ５はＷｅｂサーバ機能を有するということで説明してきたが、Ｗｅｂサーバとしては別途サーバを設けてネットワーク７に接続させるような構成でもよい。また、店舗端末１は店舗に関する情報検索などを実行できるようにした端末で無くとも良く、会員登録やポイント値参照のみを行うようなパーソナル・コンピュータのようなものであってもよい。記憶装置９は店舗サーバ５に接続させるような構成にしているが、店舗端末１に記憶装置９の内容の全部又は一部を保存させるための記憶装置を設けることも可能である。さらに、顧客のＰＣ１３は、無くとも良い。すなわち、顧客は顧客端末１１のみを使用していてもよい。さらに、図５及び図６に示した仮想タウンの画像のデザインは一例であって、他のデザインの町の画像を使用することも可能である。
【００４５】
（付記１）
会員登録を実行する場合に、店舗側のコンピュータから会員登録に必要な個人情報の項目を受信する手段と、
予め顧客の個人情報を格納した記憶装置から、前記店舗側のコンピュータから受信した前記個人情報の項目に対応する当該顧客の個人情報を抽出し、前記店舗側のコンピュータに送信する手段と、
前記店舗側のコンピュータから会員識別情報を受信し、記憶装置に格納する手段と、
を有するコンピュータ。
【００４６】
（付記２）
前記店舗側のコンピュータから当該店舗に関する情報及び店舗のアイコンを受信し、記憶装置に格納する手段と、
前記店舗のアイコンを仮想の町の中に配置した画像を表示装置に表示する表示処理手段と、
をさらに有する付記１記載のコンピュータ。
【００４７】
（付記３）
前記店舗に関する情報及び店舗のアイコンを、他のコンピュータに送信する手段をさらに有する付記２記載のコンピュータ。
【００４８】
（付記４）
前記表示処理手段は、
前記店舗のアイコンが選択されると、当該店舗に関する情報に含まれる広告情報を前記表示装置に表示する
ことを特徴とする付記２記載のコンピュータ。
【００４９】
（付記５）
顧客側のコンピュータからの要求に応じて、会員登録に必要な個人情報の項目を送信する手段と、
前記顧客側のコンピュータから当該顧客の個人情報を受信した場合、会員識別情報を発行し、当該顧客の個人情報及び会員識別情報を記憶装置に格納する手段と、
前記会員識別情報を前記顧客側のコンピュータに送信する送信手段と、
を有するコンピュータ・システム。
【００５０】
（付記６）
前記送信手段が、前記会員識別情報と、当該会員識別情報を発行した店舗に関する情報と店舗のアイコンとを前記顧客側のコンピュータに送信することを特徴とする付記５記載のコンピュータ・システム。
【００５１】
（付記７）
前記記憶装置には、各会員のポイント残高が格納されていることを特徴とする請求項５記載のコンピュータ・システム。
【００５２】
（付記８）
会員登録のためのプログラムを格納した記録媒体であって、
前記プログラムは、コンピュータに、
会員登録を実行する場合に、店舗側のコンピュータから会員登録に必要な個人情報の項目を受信するステップと、
予め顧客の個人情報を格納した記憶装置から、前記店舗側のコンピュータから受信した前記個人情報の項目に対応する当該顧客の個人情報を抽出し、前記店舗側のコンピュータに送信するステップと、
前記店舗側のコンピュータから会員識別情報を受信し、記憶装置に格納するステップと、
を実行させるためのプログラムである、記録媒体。
【００５３】
（付記９）
会員登録のためのプログラムを格納した記録媒体であって、
前記プログラムは、コンピュータに、
顧客側のコンピュータからの要求に応じて、会員登録に必要な個人情報の項目を送信するステップと、
前記顧客側のコンピュータから当該顧客の個人情報を受信した場合、会員識別情報を発行し、当該顧客の個人情報及び会員識別情報を記憶装置に格納するステップと、
前記会員識別情報を前記顧客側のコンピュータに送信する送信ステップと、
を実行させるためのプログラムである、記録媒体。
【００５４】
（付記１０）
会員登録を実行する場合に、店舗側のコンピュータから会員登録に必要な個人情報の項目を受信するステップと、
予め顧客の個人情報を格納した記憶装置から、前記店舗側のコンピュータから受信した前記個人情報の項目に対応する当該顧客の個人情報を抽出し、前記店舗側のコンピュータに送信するステップと、
前記店舗側のコンピュータから会員識別情報を受信し、記憶装置に格納するステップと、
を含む会員登録方法。
【００５５】
【発明の効果】
本発明により、煩雑な操作を必要とせず、商品又は役務提供主体に対して会員登録を実施できるようにするための技術を提供することができた。
【００５６】
また、顧客が利用するコンピュータにおいて商品又は役務提供主体の存在等を顧客に対して有効に示すことができるようにするための技術を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のシステム概要図である。
【図２】店舗サーバの記憶装置内に格納されるデータの一例を示す図である。
【図３】顧客端末に格納されるデータの一例を示す図である。
【図４】会員登録時の処理フローを示す図である。
【図５】仮想タウン（会員登録前）の一例を示す図である。
【図６】仮想タウン（会員登録後）の一例を示す図である。
【図７】決済処理の処理フローを示す図である。
【図８】ポイント値照会処理フローを示す図である。
【符号の説明】
１ 店舗端末 ３ ＰＯＳ端末 ５ 店舗サーバ
７ ネットワーク ９ 記憶装置 １１ 顧客端末
１３ ＰＣ ９１ 店舗情報格納部９１ ９３ メッセージ格納部
９５ 会員情報ＤＢ ９７ 購入情報ＤＢ
【発明が属する技術分野】
本発明は、商品などを販売する店舗等のコンピュータと顧客が有するコンピュータとを用いた会員サービス用システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、商品などを販売する店舗においてポイントカード等を利用した会員サービスが行われてきた。また、スポーツクラブや図書館等でも会員カード又は利用者カードを発行している。このようなポイントカード等を取得する際、顧客は店舗等が指定する申込用紙に手で記入する場合が多い。その場合、店舗等のスタッフは記入事項を店舗等の端末に入力しなければならない。また、インターネット等で会員登録する際には、入力フォームが店舗等のウェブ（Ｗｅｂ）サーバから顧客の端末に送られてきて、顧客は端末を操作して入力フォームに入力し、送信することにより会員登録がなされる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、申し込み用紙に手で記入する場合であっても、入力フォームに入力する場合であっても、同じような情報を何回も記入又は入力しなければならないという煩雑さがあった。
【０００４】
よって、本発明の目的は、煩雑な操作を必要とせず、商品又は役務提供主体に対して会員登録を実施できるようにするための技術を提供することである。
【０００５】
また他の目的は、顧客が利用するコンピュータにおいて商品又は役務提供主体の存在等を顧客に対して有効に示すことができるようにするための技術を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
顧客が利用するコンピュータ（例えば携帯端末又は携帯電話等）は、会員登録を実行する場合に、商品又は役務提供主体側のコンピュータから会員登録に必要な個人情報の項目を受信する手段と、予め顧客の個人情報を格納した記憶装置から、商品又は役務提供主体側のコンピュータから受信した個人情報の項目に対応する当該顧客の個人情報を抽出し、商品又は役務提供主体側のコンピュータに送信する手段と、商品又は役務提供主体側のコンピュータから会員識別情報を受信し、記憶装置に格納する手段とを有する。
【０００７】
このようにすれば、顧客は何度も同じような内容を記入・入力することなく、商品又は役務提供主体に渡すことができるようになる。また、会員識別情報はコンピュータの記憶装置に格納されるので、店舗毎のポイントカード等を複数持ち歩く必要が無くなる。なお、コンピュータ間の通信は無線で行われる方が顧客の利便性が高まる。
【０００８】
また上記コンピュータは、商品又は役務提供主体側のコンピュータから当該商品又は役務提供主体に関する情報及び商品又は役務提供主体のアイコンを受信し、記憶装置に格納する手段と、商品又は役務提供主体のアイコンを仮想の町の中に配置した画像を表示装置に表示する表示処理手段とをさらに有するような構成であってもよい。
【０００９】
このようにすれば、仮想の町の中に店舗等のアイコンが配置されるので、店舗等は当該店舗等の存在を顧客のコンピュータの中で有効に示すことができるようになる。また、例えば商品又は役務提供主体に関する情報に広告情報を含めて表示させることにより、宣伝広告効果が大きくなる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態に係るシステム概要を図１を用いて説明する。例えば、本システムでは、店舗の入り口などに設けられる店舗端末１と、レジカウンタなどに設けられるＰＯＳ端末３と、店舗端末１及びＰＯＳ（Point-Of-Sale）端末３に接続された店舗サーバ５と、店舗端末１及びＰＯＳ端末３と無線通信を行う顧客端末１１と、顧客端末１１と無線通信を行う顧客のパーソナル・コンピュータ（ＰＣ）１３とが使用される。例えば店舗サーバ５はＷｅｂサーバ機能をも有しており、例えばインターネットであるネットワーク７に接続されている。また、Ｗｅｂブラウザを実行可能な顧客のＰＣ１３もインターネット・サービス・プロバイダを介してネットワーク７に接続している。店舗サーバ５は、店舗情報格納部９１とメッセージ格納部９３と会員情報ＤＢ９５と購入情報ＤＢ９７とを有する記憶装置９に接続されている。
【００１１】
店舗端末１は、例えば当該店舗の情報（フロア案内や特売情報等）を予め登録してあり、顧客自身が操作して当該店舗の情報を検索できるようにするための端末である。本実施の形態では、店舗端末１を用いて顧客は当該店舗に対して会員登録を実施する。また、店舗端末１は、例えば近距離通信標準規格「Bluetooth（ブルートゥース）」に従って通信を行うことができるものとする。Bluetoothについては例えばhttp://www.bluetooth.comを参照のこと。但し、赤外線無線通信、他の無線通信規格にて通信するものであってもよい。場合によっては、顧客端末１１と有線にて通信するような構成とすることも可能である。
【００１２】
ＰＯＳ端末３は、商品又は役務の代金支払いのためのレジカウンタに設けられて、顧客の購入品目及び金額等を登録するための装置である。ＰＯＳ端末３も、顧客端末１１とブルートゥース等に従って無線通信を行う。但し、有線にて通信できるようにすることも可能である。顧客がＰＯＳ端末３に対して会員登録を要求できるようにすることも可能であるが、例えば会員に新規会員登録時や商品など購入時に付与されるポイントの現在値を参照する場合や商品などの購入代金の決済を行う場合等に顧客端末１１と通信を行う。
【００１３】
店舗サーバ５は、店舗端末１及びＰＯＳ端末３に接続されており、店舗端末１及びＰＯＳ端末３によるデータ照会に応じて要求された情報を返信し、データ入力に応じて記憶装置９内の適切な記憶部に当該データを格納する。上で述べたようにＷｅｂサーバ機能を有している場合には、ネットワーク７を介して例えば顧客のＰＣ１３からの要求に応じて、広告情報や催し物情報等を送信する。
【００１４】
店舗サーバ５は記憶装置９に接続されている。記憶装置９に格納されている情報を図２に示す。店舗情報格納部９１（図２（ａ））には、当該店舗に関する情報が格納されている。本実施の形態では、店舗ＩＤと、店舗名と、かな表示の店舗名と、電話番号と、住所と、業種と、ＦＡＸ番号と、ＵＲＬ（Uniform Resource Locator）と、アイコンの情報（例えばアイコン・ファイルへのポインタ）と、これらの情報の有効期限とを格納している。例えば、連絡先電子メール・アドレスを含めたり、逆に業種情報を削除したり、必要に応じて情報の追加・削除を行うことができる。メッセージ格納部９３（図２（ｂ））には、例えば店舗の広告情報等が格納される。このメッセージは例えば会員ＩＤ発行時に会員ＩＤと共に顧客端末１１に送信される。ここでは例えばメッセージ１、メッセージ２、．．．メッセージｎが格納されている。
【００１５】
また会員情報ＤＢ９５（図２（ｃ））には、会員登録時に受信した顧客情報と会員サービスとして会員に付与されるポイント値などが格納される。ここでは、会員毎に、会員ＩＤと、会員名称と、かな表示の会員名称と、住所と、メールアドレスと、電話番号と、生年月日と、クレジットカード種別と、クレジットカード番号と、合計購入金額と、累積ポイント数とを格納している。また、購入情報ＤＢ９７（図２（ｄ））は、ＰＯＳ端末３からの情報を蓄積するものであって、購入する毎に、購入者の会員ＩＤと、購入品番号と、購入年月日と、数量と、金額とを格納している。
【００１６】
顧客端末１１は、上で述べたようにブルートゥース等により無線通信を行うＰＤＡ（Personal Digital Assistance）やノート型パソコン、場合によっては携帯電話機である。顧客端末１１には表示装置が備えられており、その表示装置には顧客が当該顧客端末１１などにより会員登録を行った店舗のアイコンを自由に配置することができる仮想タウン（仮想の町）の画像が表示される。顧客端末１１は、店舗端末１等から受信した店舗の情報を当該仮想タウンにおいて管理する機能を有している。
【００１７】
顧客端末１１は図示しない記憶装置を有している。この記憶装置に格納される情報の一例を図３に示す。顧客端末１１の記憶装置には個人情報ＤＢと登録済店舗ＤＢとが設けられている。個人情報ＤＢ（図３（ａ））には、顧客端末１１の保持者の氏名と、かな表示の氏名と、生年月日と、性別と、職業と、住所と、郵便番号と、趣味と、家族と、銀行コードと、銀行の支店コードと、銀行口座番号と、クレジットカード種別と、クレジットカード番号と、電話番号と、電子メールアドレスと、暗証番号とが登録されている。銀行コード、支店コード、銀行口座番号、クレジットカード種別、クレジットカード番号については、決済を顧客端末１１で行わない又は別途取り扱うようにして登録しないような構成も可能である。その他上で述べた項目については必要に応じて追加・削除することができる。
【００１８】
登録済店舗ＤＢ（図３（ｂ））については、顧客端末１１に登録されている店舗の情報が格納される。ここでは、店舗毎に、登録済店舗ＩＤと、店舗名と、かな表示の店舗名と、電話番号と、住所と、業種と、ＦＡＸ番号と、ＵＲＬと、有効期限と、当該店舗についての会員ＩＤと、アイコン情報（又はアイコン・ファイルのポインタなど）と、仮想タウンにおけるアイコン位置と、当該店舗についてのメッセージ情報とが格納される。
【００１９】
顧客のＰＣ１３も顧客端末１１と同じように仮想タウンを管理する機能を有しており、仮想タウンの画像を表示することができる。また、上で述べたようにブルートゥース等により無線通信を行うことができるようになっている。例えば、顧客のＰＣ１３に登録されている店舗の情報を顧客端末１１に送信したり、逆に顧客端末１１に登録されている店舗の情報を受信したりする。また、顧客のＰＣ１３はネットワーク７を介して店舗サーバ５にアクセスすることができるようになっている。
【００２０】
図１のシステムについて処理の概要を簡単に説明しておく。顧客端末１１を保持した顧客は、店舗に行くと、店舗端末１に近付き、会員登録指示を顧客端末１１に行う。そうすると、顧客端末１１と店舗端末１は無線通信を開始する。本実施の形態では、後に説明する手順にて会員登録を実施する。その際、店舗端末１からは会員登録するために必要な個人情報の項目を顧客端末１１に送信し、顧客端末１１はそれに応じて個人情報ＤＢに格納された個人情報を店舗端末１に送信する。これにより、顧客は意識することなく、店舗毎に必要な情報を登録することができるようになる。
【００２１】
また会員登録が会員情報ＤＢ９５になされた場合には、店舗情報格納部９１に格納された店舗情報とメッセージ格納部９３に格納されたメッセージが、店舗端末１から顧客端末１１に送信される。図２に示したように店舗情報には店舗の基本的な情報のほか店舗のアイコンも含まれる。また、メッセージには広告も含まれる。顧客端末１１は、受信した店舗情報とメッセージを登録済店舗ＤＢ（図３（ｂ））に格納する。この際、店舗のアイコンについては、この店舗のアイコンが表示される仮想タウンにおける表示位置も登録される。なお、店舗のアイコンの登録時において表示位置は例えば初期位置（０，０）に登録される。なお初期位置に他のアイコンが存在する場合には、ｘ座標又はｙ座標を少しずつずらした位置を表示位置とする。例えば、（１０，０）（２０，０）とする。なお、顧客は仮想タウン内の店舗のアイコンを自由に移動させることができる。
【００２２】
顧客は顧客端末１１を持って例えば自宅に帰る。そして、顧客のＰＣ１３と顧客端末１１とを通信させる。この際、顧客端末１１の登録済店舗ＤＢに新たに登録された店舗情報（アイコンの情報を含む）及びメッセージは顧客のＰＣ１３に送信される。顧客のＰＣ１３においても仮想タウンを管理する機能が設けられているので、当該店舗情報及びメッセージが顧客のＰＣ１３に登録される。
【００２３】
顧客は顧客のＰＣ１３に設けられた仮想タウン上の店舗のアイコン上にカーソルを移動させると、当該店舗について登録されているメッセージが表示される。さらに、店舗のアイコンがクリックされると、ネットワーク７を介して店舗サーバ５にアクセスし、最新の店舗情報を取得できるようになっている。なお、顧客のＰＣ１３でなく顧客端末１１もネットワーク７に接続できるような機能を有していれば、同様の処理を実施することができる。
【００２４】
また顧客端末１１を操作して店舗端末１に現在ポイント値の取得を要求することができる。さらに顧客端末１１は例えばＰＯＳ端末３と通信を行って商品などの購入代金決済を行う場合もある。
【００２５】
以下図４乃至図８を用いて処理の詳細を説明する。最初に顧客端末１１をパワーオンさせる（ステップＳ１）。顧客端末１１の表示装置には仮想タウンが表示される（ステップＳ３）。仮想タウンの一例を図５に示す。仮想タウンには、この仮想タウンの管理主である顧客を表す看板１０１が表示される。ここではＦｕｊｉという名の顧客の仮想タウンであることが分かる。また、仮想的な道１０３が設けられており、例えば宅配便のトラックが走ったりする。これは宅配便が当該顧客宛てに届けられている途中であることを示している。また、多数の店舗又は施設のアイコン１０５乃至１２１も配置されている。なお、点線枠１２３は、アイコンが初期配置される位置である。よって、アイコン１０５乃至１２１は顧客により好みの位置に配置されている。アイコンは３Ｄであっても２Ｄであってもよい。飛行機や飛行船を仮想タウン上に飛行させて、企業の広告などを行っても良い。
【００２６】
顧客が店舗に行って店舗端末１の前で顧客端末１１に設けられた店舗情報登録（又は会員登録）ボタンを押し下げると、顧客端末１１は店舗端末１に店舗ＩＤ取得要求を送信する（ステップＳ７）。店舗側のシステムもパワーオンし（ステップＳ５）、店舗端末１は顧客端末１１から店舗ＩＤ取得要求を受信する（ステップＳ９）。この店舗ＩＤ取得要求に応答して、店舗端末１は店舗サーバ５に接続された記憶装置９の店舗情報格納部９１から店舗ＩＤを取得して、店舗ＩＤを顧客端末１１へ送信する（ステップＳ１１）。なお、店舗端末１自体が店舗ＩＤを保持しておいても良い。
【００２７】
顧客端末１１は、店舗端末１から店舗ＩＤを受信すると、この店舗ＩＤを用いて登録済店舗ＤＢを検索する（ステップＳ１３）。そして、受信した店舗ＩＤの店舗情報等が顧客端末１１に登録済みか否かが判断される（ステップＳ１５）。もし、店舗情報等が顧客端末１１に既に登録されている場合には、顧客端末１１は登録済みであることを示す情報を店舗端末１に送信する（ステップＳ１７）。これに対して店舗端末１は、最新の広告などを含むメッセージ情報をメッセージ格納部９３から取得して顧客端末１１に送信する（ステップＳ１９）。顧客端末１１は、店舗端末１からメッセージ情報を受信して、登録済店舗ＤＢにおいて当該店舗ＩＤの記憶領域に受信したメッセージを格納する（ステップＳ２１）。
【００２８】
一方、店舗ＩＤが登録済店舗ＤＢに登録されていない場合には、顧客端末１１は会員登録依頼を店舗端末１に送信する（ステップＳ２３）。この会員登録依頼は、会員登録に必要な個人情報の項目を送信するように依頼するという意味を含む。店舗端末１は、会員登録依頼を受信して（ステップＳ２５）、会員登録に必要な個人情報の項目を顧客端末１１に送信する（ステップＳ２７）。予め店舗端末１に用意しておいても良いし、会員情報ＤＢ９５から取得しても良い。顧客端末１１は、店舗端末１から会員登録に必要な個人情報の項目を受信して、個人情報ＤＢを検索し、当該項目に対応する個人情報を抽出する（ステップＳ２９）。そして、抽出した個人情報を店舗端末１に送信する（ステップＳ３１）。
【００２９】
店舗端末１は、顧客端末１１から顧客の個人情報を受信し、会員ＩＤを発行する。そして、受信した個人情報と会員ＩＤを店舗サーバ５に接続された記憶装置９内の会員情報ＤＢ９５に登録する（ステップＳ３３）。なお、当該店舗がポイント付与サービスを実施している場合には、新規加入進呈ポイントを会員情報ＤＢ９５に登録する場合もある。そして、店舗端末１は、店舗サーバ５に接続された記憶装置９内の店舗情報格納部９１とメッセージ格納部９３から、当該店舗のアイコンを含む店舗情報とメッセージ情報とを取得して、発行した会員ＩＤと共に顧客端末１１に送信する（ステップＳ３５）。
【００３０】
顧客端末１１は店舗端末１から会員ＩＤ、店舗情報、及びメッセージ情報を受信して、登録済店舗ＤＢに登録する（ステップＳ３７）。そして顧客端末１１は、受信した店舗のアイコンを仮想タウンの初期位置に配置した場面の画像を、表示装置に表示する（ステップＳ３９）。この状態を図６に示す。図５と図６の違いは、図５において店舗のアイコンを初期的に配置する位置を表す点線枠１２３の部分に、今回新たに登録した店舗のアイコン１２５が表示されている部分である。このように、店舗端末１から店舗情報に含まれる店舗のアイコンを受信すると、顧客端末１１は仮想タウンに登録し、当該店舗のアイコンは初期位置に配置される。
【００３１】
顧客が例えばペンなどを用いてこの店舗のアイコン１２５上にカーソルを移動させると、登録済店舗ＤＢに登録された当該店舗からのメッセージ情報を表示する（ステップＳ４１）。例えば店舗のアイコン上に吹き出しを表示し、当該吹き出しの中にメッセージを表示させる。なお、顧客が例えばペンなどを用いてこの店舗のアイコン１２５をクリックすると、顧客端末１１の通信機能がネットワーク７に接続する機能があれば、顧客端末１１はネットワーク７に接続し、店舗サーバ５にアクセスする。店舗サーバ５からは最新の広告情報等を取得することができる。例えば、仮想タウンにおいて店舗のアイコンに関連して表示されたメッセージに関連する詳細情報を取得することも可能である。
【００３２】
次に、顧客が店舗から自宅等に帰った場合の処理について説明する。顧客は自宅等に帰ると、自宅等に設置された顧客のＰＣ１３に、顧客端末１１の登録済店舗ＤＢに新規登録された、店舗のアイコンを含む店舗情報を送信する（ステップＳ４３）。店舗情報に加えてメッセージについても顧客のＰＣ１３に送信しても良い。顧客のＰＣ１３においても仮想タウンの管理機能は、顧客端末１１から受信した店舗情報をその顧客のＰＣ１３の登録済店舗ＤＢに登録する。登録すれば、図６に示されたような仮想タウンが顧客のＰＣ１３の表示装置に表示される。顧客端末１１でも行うことができたが、例えば顧客のＰＣ１３において、仮想タウン上の店舗のアイコンをクリックすれば、顧客のＰＣ１３はネットワーク７に接続し、店舗情報に含まれる店舗ＵＲＬ（店舗サーバ５）にアクセスする（ステップＳ４５）。アクセスすれば、店舗サーバ５から商品情報や催し物情報等を取得することができる。なお、仮想タウンに登録することにより、顧客がクリックせずとも、顧客のＰＣ１３が自動的にネットワーク７に接続して、店舗サーバ５から最新情報を取得するような構成も可能である。
【００３３】
以上のような処理を実施することにより、顧客は単に店舗情報登録（又は会員登録）ボタンを押すだけで、自動的に必要な情報を店舗端末１に送信して会員登録を行うことができる。また、店舗情報に含まれる店舗のアイコンを顧客端末１１の仮想タウンに登録することができ、店舗の情報をより簡単に取得できるようになる。
【００３４】
さらに、顧客端末１１と自宅等に設置される顧客のＰＣ１３との連携を行い、顧客のＰＣ１３に設けられた仮想タウンにおいても顧客端末１１と同じ状態を保持することができるようになる。
【００３５】
次に図７を用いて顧客端末１１を用いた決済処理について説明する。例えば、顧客が顧客端末１１に設けられたボタンを押す又は表示装置上に表示されたボタンをクリックことにより決済指示を行うと、顧客端末１１は暗証番号入力要求を表示装置上に表示する（ステップＳ５１）。これに応じて顧客が暗証番号を入力すると、顧客端末１１は顧客認証を実施する（ステップＳ５３）。すなわち、個人情報ＤＢに登録されている暗証番号と一致するかを検査する。もし、顧客認証に失敗した場合には再度暗証番号の入力を要求したり、顧客認証に失敗して決済指示に従うことができない旨の表示を行う。顧客認証に成功した場合には、顧客端末１１は店舗ＩＤ取得要求を例えばＰＯＳ端末３に送信する（ステップＳ５５）。店舗ＩＤ取得要求を受信したＰＯＳ端末３は、店舗ＩＤを顧客端末１１に返信する（ステップＳ５７）。
【００３６】
顧客端末１１は受信した店舗ＩＤを用いて登録済店舗ＤＢを検索し、当該店舗ＩＤに対応して記憶されている会員ＩＤを取得する（ステップＳ５９）。そして、個人情報ＤＢからクレジットカード番号（場合によってはクレジットカード種別も）を取得する（ステップＳ６１）。そして、会員ＩＤ及びクレジットカード番号を含む決済要求をＰＯＳ端末３に送信する（ステップＳ６３）。なお、店舗がポイント付与サービスを提供している場合には、現在ポイント値をＰＯＳ端末３に問い合わせて、そのポイント値を使うか否かの指示を行う場合もある。なお、現在ポイント値を問い合わせる際の処理については後に述べる。また、クレジットカード番号を会員登録時に店舗側に登録する場合には、クレジットカード番号をこの段階において送信せずとも良い。信頼のある店舗に対しては登録時にクレジットカード番号を登録しても良いかもしれない。決済毎にクレジットカード番号を送信すると、悪意のある者がＰＯＳ端末３の周辺で盗聴しようとする場合もあるので、会員登録時にクレジットカード番号を登録する方がよい場合もある。また、盗聴防止のためクレジットカード番号の送信には暗号を用いる場合もある。
【００３７】
ＰＯＳ端末３は、顧客端末１１から会員ＩＤ及びクレジットカード番号を受信すると（ステップＳ６５）、クレジットカード番号について与信照会を実施する（ステップＳ６７）。例えば与信照会にはＣＡＦＩＳ（Credit And Finance Information switching System）を用いる。もし、受信したクレジットカード番号についてＣＡＦＩＳから承認が得られなかった場合には、ＰＯＳ端末３は決済失敗を顧客端末１１に返信して、顧客端末１１は決済失敗を表示装置上に表示する（ステップＳ６９）。一方、ＣＡＦＩＳから承認を得た場合には、ＰＯＳ端末３は確認のため商品などの購入金額を顧客端末１１に送信する（ステップＳ７１）。顧客端末１１はＰＯＳ端末３から購入金額を受信して表示装置上に表示し、顧客は問題が無ければ確認ボタンを押す又はクリックする。顧客端末１１は顧客確認をＰＯＳ端末３に返信する。もし、金額に問題があれば、顧客はここで処理を中断させる。例えば、決済中止を顧客端末１１に指示する。なお、与信照会の前に金額の確認を実施する場合もある。すなわち、ステップＳ６７をステップＳ７５中に実施するものである。
【００３８】
ＰＯＳ端末３は顧客確認を受信して、請求処理を実施する。請求処理は、例えばクレジットカード会社への請求データを記憶装置９内に記録する等の処理を含む。そして、顧客端末１１に処理終了通知を送信する（ステップＳ７５）。顧客端末１１はＰＯＳ端末３から処理終了通知を受信して、表示装置に処理終了を表示する（ステップＳ７７）。ＰＯＳ端末３は、購入金額に対応するポイント値を計算し、当該ポイント値を前のポイント値に加算した後の値を記憶装置９内の会員情報ＤＢ９５における当該会員ＩＤの記憶領域に登録する（ステップＳ７９）。また、購入情報ＤＢ９７に、例えば会員ＩＤと購入品番号と購入年月日と数量と金額とを登録する（ステップＳ８１）。
【００３９】
このようにして顧客は顧客端末１１を用いて商品などの代金決済を行うことができる。さらに、ポイントを取得することも可能である。また、店舗側では顧客の購入履歴情報を漏れなく記録できる。
【００４０】
次に図８を用いて、現在ポイント値参照処理について説明する。例えば顧客が顧客端末１１に設けられたポイント値取得のためのボタン又は表示画面上のボタンを押す又はクリックすると、顧客端末１１は店舗ＩＤ取得要求を例えば店舗端末１に送信する（ステップＳ８５）。なお、ＰＯＳ端末３に送信しても良い。店舗端末１は店舗ＩＤ取得要求を受信して（ステップＳ８７）、店舗ＩＤを顧客端末１１に送信する（ステップＳ８９）。顧客端末１１は、店舗ＩＤを受信して、店舗サーバ５に接続された記憶装置９内の店舗情報格納部９１から当該店舗ＩＤに対応する会員ＩＤを取得する（ステップＳ９１）。そして顧客端末１１は、当該会員ＩＤを含むポイント値取得要求を店舗端末１に送信する（ステップＳ９３）。
【００４１】
店舗端末１では、ポイント値取得要求を受信すると、記憶装置９内の会員情報ＤＢ９５を、受信した会員ＩＤで検索する（ステップＳ９５）。そして会員情報ＤＢ９５から、受信したＩＤに対応するポイント値を抽出する。抽出されたポイント値を店舗端末１は顧客端末１１に送信する（ステップＳ９７）。顧客端末１１は、ポイント値を受信し、表示装置に表示する（ステップＳ９９）。
【００４２】
これにより顧客はポイント値を把握することができ、例えば商品など購入時にポイント値を使用することができるようになる。
【００４３】
なお、上述のシステムは通常のコンピュータに専用のプログラムをインストールすることによっても実現可能である。この場合、このプログラムは、例えばフロッピーディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶媒体（記録媒体）又は記憶装置に格納される。尚、中間的な処理結果はメモリに一時保管される。
【００４４】
以上述べた実施の形態は一例であって様々な変形が可能である。例えば、店舗サーバ５はＷｅｂサーバ機能を有するということで説明してきたが、Ｗｅｂサーバとしては別途サーバを設けてネットワーク７に接続させるような構成でもよい。また、店舗端末１は店舗に関する情報検索などを実行できるようにした端末で無くとも良く、会員登録やポイント値参照のみを行うようなパーソナル・コンピュータのようなものであってもよい。記憶装置９は店舗サーバ５に接続させるような構成にしているが、店舗端末１に記憶装置９の内容の全部又は一部を保存させるための記憶装置を設けることも可能である。さらに、顧客のＰＣ１３は、無くとも良い。すなわち、顧客は顧客端末１１のみを使用していてもよい。さらに、図５及び図６に示した仮想タウンの画像のデザインは一例であって、他のデザインの町の画像を使用することも可能である。
【００４５】
（付記１）
会員登録を実行する場合に、店舗側のコンピュータから会員登録に必要な個人情報の項目を受信する手段と、
予め顧客の個人情報を格納した記憶装置から、前記店舗側のコンピュータから受信した前記個人情報の項目に対応する当該顧客の個人情報を抽出し、前記店舗側のコンピュータに送信する手段と、
前記店舗側のコンピュータから会員識別情報を受信し、記憶装置に格納する手段と、
を有するコンピュータ。
【００４６】
（付記２）
前記店舗側のコンピュータから当該店舗に関する情報及び店舗のアイコンを受信し、記憶装置に格納する手段と、
前記店舗のアイコンを仮想の町の中に配置した画像を表示装置に表示する表示処理手段と、
をさらに有する付記１記載のコンピュータ。
【００４７】
（付記３）
前記店舗に関する情報及び店舗のアイコンを、他のコンピュータに送信する手段をさらに有する付記２記載のコンピュータ。
【００４８】
（付記４）
前記表示処理手段は、
前記店舗のアイコンが選択されると、当該店舗に関する情報に含まれる広告情報を前記表示装置に表示する
ことを特徴とする付記２記載のコンピュータ。
【００４９】
（付記５）
顧客側のコンピュータからの要求に応じて、会員登録に必要な個人情報の項目を送信する手段と、
前記顧客側のコンピュータから当該顧客の個人情報を受信した場合、会員識別情報を発行し、当該顧客の個人情報及び会員識別情報を記憶装置に格納する手段と、
前記会員識別情報を前記顧客側のコンピュータに送信する送信手段と、
を有するコンピュータ・システム。
【００５０】
（付記６）
前記送信手段が、前記会員識別情報と、当該会員識別情報を発行した店舗に関する情報と店舗のアイコンとを前記顧客側のコンピュータに送信することを特徴とする付記５記載のコンピュータ・システム。
【００５１】
（付記７）
前記記憶装置には、各会員のポイント残高が格納されていることを特徴とする請求項５記載のコンピュータ・システム。
【００５２】
（付記８）
会員登録のためのプログラムを格納した記録媒体であって、
前記プログラムは、コンピュータに、
会員登録を実行する場合に、店舗側のコンピュータから会員登録に必要な個人情報の項目を受信するステップと、
予め顧客の個人情報を格納した記憶装置から、前記店舗側のコンピュータから受信した前記個人情報の項目に対応する当該顧客の個人情報を抽出し、前記店舗側のコンピュータに送信するステップと、
前記店舗側のコンピュータから会員識別情報を受信し、記憶装置に格納するステップと、
を実行させるためのプログラムである、記録媒体。
【００５３】
（付記９）
会員登録のためのプログラムを格納した記録媒体であって、
前記プログラムは、コンピュータに、
顧客側のコンピュータからの要求に応じて、会員登録に必要な個人情報の項目を送信するステップと、
前記顧客側のコンピュータから当該顧客の個人情報を受信した場合、会員識別情報を発行し、当該顧客の個人情報及び会員識別情報を記憶装置に格納するステップと、
前記会員識別情報を前記顧客側のコンピュータに送信する送信ステップと、
を実行させるためのプログラムである、記録媒体。
【００５４】
（付記１０）
会員登録を実行する場合に、店舗側のコンピュータから会員登録に必要な個人情報の項目を受信するステップと、
予め顧客の個人情報を格納した記憶装置から、前記店舗側のコンピュータから受信した前記個人情報の項目に対応する当該顧客の個人情報を抽出し、前記店舗側のコンピュータに送信するステップと、
前記店舗側のコンピュータから会員識別情報を受信し、記憶装置に格納するステップと、
を含む会員登録方法。
【００５５】
【発明の効果】
本発明により、煩雑な操作を必要とせず、商品又は役務提供主体に対して会員登録を実施できるようにするための技術を提供することができた。
【００５６】
また、顧客が利用するコンピュータにおいて商品又は役務提供主体の存在等を顧客に対して有効に示すことができるようにするための技術を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のシステム概要図である。
【図２】店舗サーバの記憶装置内に格納されるデータの一例を示す図である。
【図３】顧客端末に格納されるデータの一例を示す図である。
【図４】会員登録時の処理フローを示す図である。
【図５】仮想タウン（会員登録前）の一例を示す図である。
【図６】仮想タウン（会員登録後）の一例を示す図である。
【図７】決済処理の処理フローを示す図である。
【図８】ポイント値照会処理フローを示す図である。
【符号の説明】
１ 店舗端末 ３ ＰＯＳ端末 ５ 店舗サーバ
７ ネットワーク ９ 記憶装置 １１ 顧客端末
１３ ＰＣ ９１ 店舗情報格納部９１ ９３ メッセージ格納部
９５ 会員情報ＤＢ ９７ 購入情報ＤＢ
Claims (5)
- ユーザによって携帯され且つ商品又は役務を提供する店舗に設置される店舗端末と通信を行うコンピュータであって、
前記ユーザが出向いた店舗に設置された前記店舗端末から会員登録に必要な個人情報の項目を受信する手段と、
受信した前記個人情報の項目に対応するデータを前記ユーザの個人情報を格納している記憶装置から抽出し、前記店舗端末に送信する手段と、
前記店舗における会員登録が完了した場合に、前記店舗端末から会員識別情報と当該店舗のアイコンを含む店舗情報とを受信し、記憶装置に格納する手段と、
前記記憶装置に格納された前記店舗情報に基づき、会員登録済みの前記店舗のアイコンが所定の位置に配置され且つ当該店舗のコンピュータから情報を受信して表示するための仮想の町を表示装置に表示する表示処理手段と、
を有するコンピュータ。 - 前記店舗情報を、他のコンピュータに送信する手段
をさらに有する請求項１記載のコンピュータ。 - 前記表示処理手段は、
前記店舗のアイコンが選択されると、当該店舗のコンピュータからのメッセージ情報を前記表示装置に表示する
ことを特徴とする請求項１記載のコンピュータ。 - ユーザによって携帯され且つ商品又は役務を提供する店舗に設置される店舗端末と通信を行うコンピュータによって実行される情報処理方法であって、
前記ユーザが出向いた店舗に設置された前記店舗端末から会員登録に必要な個人情報の項目を受信するステップと、
受信した前記個人情報の項目に対応するデータを前記ユーザの個人情報を格納している記憶装置から抽出し、前記店舗端末に送信するステップと、
前記店舗における会員登録が完了した場合に、前記店舗端末から会員識別情報と当該店舗のアイコンを含む店舗情報とを受信し、記憶装置に格納するステップと、
前記記憶装置に格納された前記店舗情報に基づき、会員登録済みの前記店舗のアイコンが所定の位置に配置され且つ当該店舗のコンピュータから情報を受信して表示するための仮想の町を表示装置に表示するステップと、
を含む情報処理方法。 - ユーザによって携帯され且つ商品又は役務を提供する店舗に設置される店舗端末と通信を行うコンピュータに、
前記ユーザが出向いた店舗に設置された前記店舗端末から会員登録に必要な個人情報の項目を受信するステップと、
受信した前記個人情報の項目に対応するデータを前記ユーザの個人情報を格納している記憶装置から抽出し、前記店舗端末に送信するステップと、
前記店舗における会員登録が完了した場合に、前記店舗端末から会員識別情報と当該店舗のアイコンを含む店舗情報とを受信し、記憶装置に格納するステップと、
前記記憶装置に格納された前記店舗情報に基づき、会員登録済みの前記店舗のアイコンが所定の位置に配置され且つ当該店舗のコンピュータから情報を受信して表示するための仮想の町を表示装置に表示するステップと、
を実行させるためのプログラムを格納した記録媒体。
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