JP3933574B2 - 電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置および電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定方法 - Google Patents

電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置および電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、本発明は、電子部品実装用フィルムキャリアテープ(TAB(Tape AutomatedBonding)テープ、T-BGA(Tape Ball Grid Array)テープ、CSP(Chip Size Package)テープ、 ASIC(Application Specific Integrated Circuit)テープなど)(以下、単に「電子部品実装用フィルムキャリアテープ」と言う。)について、出荷前にサンプルを抽出して、そのサンプルのリードの幅、ピッチ、長さ、位置などを測定するための電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置および電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレクトロニクス産業の発達に伴い、IC(集積回路)、LSI(大規模集積回路)などの電子部品を実装するプリント配線板の需要が急激に増加しているが、電子機器の小型化、軽量化、高機能化が要望されている。
これら電子部品の実装方法として、最近ではTABテープ、T-BGAテープおよびASICテープなどの電子部品実装用フィルムキャリアテープを用いた実装方式が採用されている。特に、パーソナルコンピュータなどのように高精細化、薄型化、液晶画面の額縁面積の狭小化が要望されている液晶表示素子(LCD)を使用する電子産業においてその重要性が高まっている。
【0003】
このような電子部品実装用フィルムキャリアテープでは、出荷前に電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプルを抽出して、そのサンプルの、例えば、デバイスホール内に突設するインナーリードなどの幅、ピッチ、長さ、位置など(以下、単に「リード寸法」と言う。)が所定の範囲内にあるかどうかを測定する品質検査が行われている。
【0004】
このように電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプルのリード寸法を測定する場合、ソルダーレジストなどを塗布した後に、ソルダーレジストを硬化させるために乾燥炉内で乾燥させているため、電子部品実装用フィルムキャリアテープが乾燥して縮んだ状態となっているので、正確な測定を行うために、通常、湿度を、一定に保った恒温恒湿槽内で、例えば、25℃、湿度60%、48時間、調湿して寸法を安定させた後、これをいったん恒温恒湿槽内から取り出した後、別途設けられた測長装置でリード寸法を測定していた。
【0005】
しかしながら、このような測定方法では、恒温恒湿槽内で調湿して寸法を安定させた後、サンプルをいったん恒温恒湿槽内から取り出した後、別途設けられた測長装置でリード寸法を測定するので、測定までの時間が長い場合には、取り出した後の外部の雰囲気の影響を受けて、電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプルが吸湿して伸びたり、乾燥して縮んで反りが発生したりする場合があり、正確な測定を行うことができなかった。
【0006】
また、このように、恒温恒湿槽内で湿して寸法を安定させた後、サンプルをいったん恒温恒湿槽内から取り出した後、別途設けられた測長装置でリード寸法を測定するので、煩雑な作業が必要となり、大量のサンプルを測定するのには、非常に時間と手間がかかることとなっていた。また、従来では、恒温恒湿槽での処理時間の管理を、サンプルに付設したタグ等に記載した情報に基づいて、恒温恒湿槽を設定する必要があるので、煩雑な作業が必要であった。
【0007】
このため、電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプルのリードの幅、ピッチ、長さ、位置などのリード寸法を、自動的に、短時間に測定するための方法として、特許文献1では、図15に示したような測定装置210が提案されている。
すなわち、この測定装置210では、外部の雰囲気と遮断した測定室216の内部に配設した調湿用のテープ載置台236に、サンプル用の電子部品実装用フィルムキャリアテープを装着した測定用プレートを、テープ載置台236のプレート載置棚238に挿入して載置して、一定の湿度に調湿した空気を測定室216内に供給して、電子部品実装用フィルムキャリアテープを調湿している。
【0008】
そして、調湿された電子部品実装用フィルムキャリアテープを、テープ載置台236から取り出して、測定室216の内部に配設した測長装置264に搬送し、搬送装置244により搬送された電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅、ピッチなどを測長装置264を用いて測定するようになっている。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−189350号公報(特に、段落[0045]〜段落[0058]、図1、図3、図4参照)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述したような特許文献1に開示された測定装置210では、測長装置264の下方には、図示しないが、パソコンなどの制御装置や、ハロゲンランプなどの光源装置などの機器類が配設されている。
従って、これらの機器類から発生する熱はかなりの量であり、この熱の影響を受けて、電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプルが伸びたり、乾燥して縮んで反りが発生したりする場合があり、正確な測定を行うことができなかった。
【0011】
また、特許文献1の測定装置210では、一定の温度、湿度、例えば、25℃、湿度60%に維持された測定室216の内部に、測長装置264、搬送装置244などを配設しているために、これらの機器の部品が腐食するおそれがあった。
また、特許文献1の測定装置210では、測定室216の内部に、テープ載置台236を配置しているので、スペース的に制約があるため、テープ載置台236の大きさ、すなわち、プレート載置棚238の数に制限があり、測定用プレートの挿入枚数に限界がある。
【0012】
その結果、テープ載置台236への測定用プレートの入れ替え回数が多くなるため、煩雑な作業が必要であり、測定効率も低下することとなっている。
さらに、従来の測定装置の測長装置は、レーザーを照射することによって、電子部品実装用フィルムキャリアテープから反射したレーザーを用いて、レーザーフォーカス(焦点合わせ)を行って、インナーリードなどの測長を行っている。
【0013】
このため、例えば、インナーリードがデバイスホール内で曲がっている場合には、その箇所のインナーリードに焦点が合わないため、焦点合わせ制御が複雑になって時間がかかることになる。また、レーザーによる測長では、箇所毎に測定を行い、移動して測長を実施しなければならず、煩雑で時間がかかることになっている。
【0014】
本発明は、このような現状を考慮して、電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプルのリードの幅、ピッチ、長さ、位置などのリード寸法を、自動的に、短時間に、しかも、正確に精度良く、大量のサンプルのリード寸法を測定可能な電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置および電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明なされたものであって、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置は、電子部品実装用フィルムキャリアテープの配線パターンを形成するリードの幅、ピッチ、長さ、位置などを測定するための電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置であって、
相互に連通する調温・調湿室と測定室とを備えた測定室本体と、
一定の温度、湿度に調温・調湿した空気を前記調温・調湿室内に供給する調温・調湿装置と、
電子部品実装用フィルムキャリアテープを調温・調湿するために、前記調温・調湿室に配設した調温・調湿用のテープ載置台と、
前記調温・調湿された電子部品実装用フィルムキャリアテープを、前記テープ載置台から取り出し、前記測定室内部に配設した測長装置に搬送する搬送装置と、
前記搬送装置により搬送された電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅、ピッチなど測定する測長装置とを備えるとともに、
前記測定室に、測定室内の空気を排気する排気装置と、測定室内に外部の空気を導入する吸気装置とを配設して、測定室内部の温度、湿度を一定に維持するように構成したことを特徴とする。
【0016】
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定方法は、電子部品実装用フィルムキャリアテープの配線パターンを形成するリードの幅、ピッチ、長さ、位置などを測定する電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定方法であって、
相互に連通する調温・調湿室と測定室とを備えた測定室本体の調温・調湿室内部に配設した調温・調湿用のテープ載置台に電子部品実装用フィルムキャリアテープを載置し、
一定の温度、湿度に調温・調湿した空気を調温・調湿室内に供給して、電子部品実装用フィルムキャリアテープを調温・調湿し、
前記調温・調湿された電子部品実装用フィルムキャリアテープを、テープ載置台から取り出して、前記測定室内部に配設した測長装置に搬送し、
前記搬送装置により搬送された電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅、ピッチなどを測長装置を用いて測定する際に、
前記測定室に配設した排気装置を介して、測定室内の空気を排気するとともに、
前記測定室に配設した吸気装置を介して、測定室内に外部の空気を導入して、
測定室内部の温度、湿度を一定に維持することを特徴とする。
【0017】
このようにすることによって、電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプルに対して、測定室本体の調温・調湿室の内部で、一定時間調湿を行い、その寸法を安定させた状態で、測定室本体の測定室の内部に配設された測長装置で、サンプルのリードの幅、ピッチ、長さ、位置などのリード寸法を測定するので、従来のようにサンプルをいったん恒温恒湿槽内から取り出す必要がない。
【0018】
従って、自動的に、短時間に行え、その作業性が極めて向上するとともに、サンプルの寸法が安定した状態のままで測定できるので、正確に精度良く、大量のサンプルのリード寸法を測定することが可能である。
しかも、この測定室における測長装置による測長の際に、測定室に配設した排気装置を介して、測定室内の空気を排気するとともに、測定室に配設した吸気装置を介して、測定室内に外部の空気を導入して、測定室内部の温度、湿度を一定に維持するようになっている。
【0019】
従って、測長装置の下方に配設した、パソコンなどの制御装置や、ハロゲンランプなどの光源装置などの機器類から発生する熱の影響を除去することができるので、電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプルが伸びたり、乾燥して縮んで反りが発生したりすることがなく、極めて正確な測定を行うことができる。
【0020】
また、本発明では、測定室本体が、相互に連通する調温・調湿室と測定室とに分離されており、調温・調湿室に調温・調湿用のテープ載置台を配設するとともに、この調温・調湿室と分離した測定室に搬送装置と測長装置を配設している。
従って、測定室に配設した搬送装置と測長装置などの機器類の部品が、調温・調湿室の雰囲気の影響によって腐食するおそれがない。
【0021】
また、測定室に配設した搬送装置と測長装置などの機器類の部品が、調温・調湿室の雰囲気と遮断されることになるので、調温・調湿室の雰囲気の影響によって腐食するおそれがなく、しかも、測定室を測長装置による測定に適した一定の温度、湿度に維持することが可能となる。
さらに、測定室とは別個の調温・調湿室を設けて、調温・調湿室を設けるようにしているので、調温・調湿室を広くすることによって、その内部に配設したテープ載置台の大きさ、すなわち、プレート載置棚の数を増加できることになり、測定用プレートの挿入枚数を増やすことが可能である。
【0022】
その結果、テープ載置台への測定用プレートの入れ替え回数が少なくてすむため、煩雑な作業が必要であり、測定効率も向上することになる。
また、本発明は、前記調温・調湿室と測定室とが、開閉可能なシャッターによって連通・隔離可能に構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、正確な測定を行うために、例えば、25℃、湿度60%、48時間、調湿して、電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプルの寸法を安定させる際に、シャッターを閉じて調温・調湿室と測定室とを隔離することによって、調温・調湿室において一定の調温・調湿度を維持することができる。
【0023】
また、このように調温・調湿室において、一定の調温・調湿処理を行った後、測定室の測長装置で測定する際には、このシャッターを開けることによって、調温・調湿のテープ載置台から取り出し、測定室内部に配設した測長装置に搬送することができる。
従って、測定室に配設した搬送装置と測長装置などの機器類の部品が、調温・調湿室の雰囲気と開閉シャッターによって完全に遮断されることになるので、調温・調湿室の雰囲気の影響によって腐食するおそれがなく、しかも、測定室を測長装置による測定に適した一定の温度、湿度に維持することが可能となる。
【0024】
また、本発明は、前記吸気装置に、フィルターが設けられていることを特徴とする。
このように吸気装置にフィルターが設けられているので、吸気装置を介して、測定室内に導入される外部の空気に含まれる塵埃などを取り除くことができるので、測定室内をクリーンな環境に維持することができ、測長装置による測定を精度良く実施することができる。
【0025】
また、本発明は、前記測長装置が、画像処理によって、電子部品実装用フィルムキャリアテープの配線パターンを形成するリードの幅、ピッチ、長さ、位置などを測定するように構成されていることを特徴とする。
このように測長装置が、画像処理によって測定するように構成されているので、従来のように、レーザーを用いて、レーザーフォーカス(焦点合わせ)を行っていないので、焦点合わせ制御が複雑になって時間がかかることがなく、箇所毎に測定を行い、移動して測長を実施する必要もなく、短時間で測定することができる。
【0026】
また、本発明は、前記測長装置が、リードのエッジフォーカスによる画像処理によって、電子部品実装用フィルムキャリアテープの配線パターンを形成するリードの幅、ピッチ、長さ、位置などを測定するように構成されていることを特徴とする。
このように測長装置が、リードのエッジフォーカスによる画像処理によって測定するように構成されているので、測定ポイントでの焦点合わせがより短時間で正確に行うことができ、短時間で正確な測定を実施することができる。
【0027】
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置は、前記電子部品実装用フィルムキャリアテープを脱着自在に固定する測定用固定プレートを備え、該測定用固定プレートが前記テープ載置台に形成されたプレート載置棚に脱着自在に挿入されるように構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、測定用固定プレートに電子部品実装用フィルムキャリアテープを固定した状態で、測定室本体の調温・調湿室で調湿し、測定室の測長装置に搬送して測定するので、電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプルが、搬送の際に損傷することなく、しかも、測長装置で測定する際に電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプルが移動することがないので、正確な測定を行うことができる。
【0028】
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置は、前記テープ載置台には、複数のプレート載置棚が形成され、それぞれのプレート載置棚に、電子部品実装用フィルムキャリアテープを脱着自在に固定した測定用固定プレートが脱着自在に挿入されるように構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、一度に複数の電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプルを、測定室本体の調温・調湿室内で調湿して、測定室の測長装置で順に測定することができるので、大量のサンプルについて、調湿と測定を自動的に実施することができる。
【0029】
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置は、前記測定用固定プレートには、該測定用固定プレートに固定した電子部品実装用フィルムキャリアテープに対応する固有情報を有するバーコードを脱着自在に固定するサンプル情報固定部が備えられていることを特徴とする。
これにより、サンプル情報固定部に固定した電子部品実装用フィルムキャリアテープに対応する製品の種類、ロット番号などの固有情報を有するバーコードを、バーコードリーダなどの読みとり装置で読みとり、測長装置に入力することによって、固有情報に対応した測定値を得ることができる。
【0030】
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置は、前記測定用固定プレートには、該測定用固定プレートに固定した電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定すべき電子部品実装部に対応した位置を示す位置指定部が形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、位置指定部で示された電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定すべき電子部品実装部の位置を、測長装置で検知して正確に測定すべき電子部品実装部を測定することができる。
【0031】
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置は、前記測長装置が、前記測定用固定プレート上のバーコードを読み込んだ電子部品実装用フィルムキャリアテープの固有情報と、前記位置指定部から検出した位置情報に基づいて、電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定すべき電子部品実装部を測定するように構成されていることを特徴とする。
【0032】
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定方法は、測定用固定プレートに脱着自在に固定した電子部品実装用フィルムキャリアテープに対応する固有情報を有するバーコードを読み込み、測定用固定プレートに固定した電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定すべき電子部品実装部に対応した位置を示す位置指定部から位置情報を検出し、これに基づいて、電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定すべき電子部品実装部を測定することを特徴とする。
【0033】
従って、電子部品実装用フィルムキャリアテープに対応する製品の種類、ロット番号などの固有情報に対応し、しかも正確に測定すべき電子部品実装部を測定した測定値を得ることができる。
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置は、前記搬送装置が、取り出し位置と、待機位置と、受け渡し位置との間で移動可能な搬送アームを備えるとともに、
前記測長装置が、待機位置と、受け渡し位置と、測長位置との間で移動可能に構成され、
前記搬送アームを調温・調湿室のテープ載置台に接近する方向に移動して、調温・調湿室で調温・調湿された電子部品実装用フィルムキャリアテープを、テープ載置台から取り出した後、前記搬送アームをテープ載置台に離反する方向に移動して、待機位置に移動し、
前記待機位置にある測長装置を、受け渡し位置へと移動して、
前記待機位置にある搬送アームを受け渡し位置へと移動して、
前記搬送アームで搬送された電子部品実装用フィルムキャリアテープを測長装置に受け渡した後、
前記測長装置を測長位置に移動して、電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅、ピッチなど測定するように構成したことを特徴とする。
【0034】
また、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定方法は、前記搬送装置が、取り出し位置と、待機位置と、受け渡し位置との間で移動可能な搬送アームを備えるとともに、
前記測長装置が、待機位置と、受け渡し位置と、測長位置との間で移動可能に構成され、
前記搬送アームを調温・調湿室のテープ載置台に接近する方向に移動して、調温・調湿室で調温・調湿された電子部品実装用フィルムキャリアテープを、テープ載置台から取り出した後、前記搬送アームをテープ載置台に離反する方向に移動して、待機位置に移動し、
前記待機位置にある測長装置を、受け渡し位置へと移動して、
前記待機位置にある搬送アームを受け渡し位置へと移動して、
前記搬送アームで搬送された電子部品実装用フィルムキャリアテープを測長装置に受け渡した後、
前記測長装置を測長位置に移動して、電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅、ピッチなど測定することを特徴とする。
【0035】
これにより、電子部品実装用フィルムキャリアテープの調温・調湿室からの取り出し、測長装置への搬送、測長装置の測定位置での測定を自動的に実施することができ、測定効率が上昇することになる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態(実施例)について説明する。
図1は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置の正面図、図2は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置の上面図、図3は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置の測定室本体内部の正面図、図4は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置の測定室本体内部の上面図、図5は、図4のV方向端面図、図6は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置のテープ載置台の正面図、図7は、図6のテープ載置台の上面図、図8は、図6のテープ載置台の側面図、図9は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置の作動を説明する概略図である。
【0037】
図1〜図5に示したように、10は全体で本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置(以下、単に「測定装置」と言う。)を示している。測定装置10は、工場の床などの上に設置された測定装置本体12と、測定装置本体12の側部に配置された調湿制御装置14を備えている。
また、測定装置本体12には、測定室本体16が設けられている。この測定室本体16は、略箱体形状であり、隔壁11で画成された調温・調湿室18と測定室20とを備えている。
【0038】
調温・調湿室18には、開閉自在な開閉扉22が設けられ、調温・調湿室18の内部に測定対象である電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプルを出し入れできるようになっている。なお、図示しないが、この開閉扉22には、シール部材が装着されており、外部の雰囲気と遮断されるように気密構造となっている。
【0039】
なお、測定室20の前部にも、透明な耐熱ガラスからなる開閉自在な開閉扉21が設けられており、装置のメンテナンスなどの際に内部にアクセスできるように構成されている。
調温・調湿室18の一方の側方には、図示しない吸気口と排気口とを介して調湿制御装置14が接続されている。この調湿制御装置14は、図示しないブロワーなどにより、吸気口から吸い込んだ、調温・調湿室18の内部の空気を、図示しない加熱装置と加湿装置によって、所定の温度と湿度に加熱、加湿して、排気口を介して、再び、調温・調湿室18の内部に送り込むように構成されている。これにより、調温・調湿室18内を一定の温度、湿度、例えば、25℃、湿度60%に維持するように制御されている。
【0040】
測定室本体16の調温・調湿室18の内部には、図3〜図5に示したように、調温・調湿室18の底壁に一対の案内レール34が、調温・調湿室18の横方向に設けられており、その上をテープ載置台36が、測定用プレート挿入位置Aである手前側、すなわち開閉扉22側と、図4に示した調湿、測定位置Bとの間を、図示しないモータ、ピストンシリンダ機構などの駆動機構により移動自在に構成されている。
【0041】
また、このテープ載置台36は、図6に示したように、図示しない回転機構によって、回転軸62が回転して、測定用プレート挿入位置Aでは、その開口側42が、手前側、すなわち開閉扉22側に位置して、作業員が後述する測定用プレート90を挿着できるようになっている。
そして、測定位置Bでは、その開口側42が、調温・調湿室18と測定室20との間の隔壁26に設けられた開口部28側に向く様に、回転するようになっている。
【0042】
また、図6〜図8に示したように、このテープ載置台36には、電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプルを固定した測定用プレート90を出し入れするための複数のプレート載置棚38が形成されている。
これらのプレート載置棚38には、両側部内壁に複数のガイド溝40が形成されており、これらのガイド溝40に、測定用プレート90を、テープ載置台36の開口側42から挿入することによって、プレート載置棚38に測定用プレート90を載置することができるようになっている。なお、この場合、このプレート載置棚38は、テープ載置台36の左右に一対形成されている。
【0043】
さらに、図3および図4に示したように、調温・調湿室18と測定室20との間の隔壁26の開口部28には、開閉可能なシャッター60が設けられており、このシャッター60によって、調温・調湿室18と測定室20とが、連通・隔離可能に構成されている。
一方、図3〜図5に示したように、測定室20の内部には、測定用プレート90をテープ載置台36から取り出し、測定室20の内部に配設した測長装置64に搬送するための搬送装置44が設けられている。
【0044】
この搬送装置44には、測定室20の後壁46の内部に設けられ測定室20の長手方向に、テープ載置台36から測定室20の他方の側壁24まで延設された案内レール48が設けられている。この案内レール48に沿って、搬送アーム50が、測定室20の長手方向に移動自在に装着されている。また、この搬送アーム50は、図示しない案内レールに沿って上下方向にも移動可能に構成されている。
【0045】
また、測定室20内には、手前側、すなわち、開閉扉21側に、搬送装置により搬送された電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅、ピッチなどのリード形状を測定する測長装置64が設けられている。この測長装置64は、測定室20の底壁32に設けられた基台66を備えている。この基台66上には、X軸方向およびY軸方向に移動可能なXYステージ68が配置されている。
【0046】
また、この測長装置64の基台66は、測定室20の底壁32に配設された案内レール70上を測定室20の長手方向に移動可能であるとともに、案内レール72に沿って、測定室20の横方向に移動可能に構成されている。
また、測長装置64には、図示しないが、搬送装置44の搬送アーム50にて搬送されてきた測定用プレート90を、XYステージ68に移載する搬送アームが搬送装置44側に伸縮自在に配置されている。
【0047】
さらに、測長装置64には、一方、このXYステージ68の上方には、Z軸ステージ80が配置されている。すなわち、基台66上には、アーチ型の支持柱部材82が立設されており、この支持柱部材82の中央部分に上下方向に設けられたガイドレール84の上をZ方向に移動可能に、自動焦点式の画像処理装置(CCDカメラ)88が配置されている。
【0048】
このように構成される測長装置64では、XYステージ68上に搬送された測定用プレート90上に固定された電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプルの幅、ピッチなどのリード形状を、XYステージ68をそれぞれX方向、Y方向に移動することによって、平面的な長さを、Z軸ステージ80をZ方向に移動させることによって焦点距離によって、Z方向、すなわち上下方向の長さを測定して、リードの形状を三次元的に解析できるように構成されている。
【0049】
なお、図示しないが、この測長装置64の下方には、透過光照射装置が配設されており、この透過光照射装置から照射された透過光が、電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプルを透過することによって、画像処理装置(CCDカメラ)88によりリード形状が測定できるようになっている。なお、この場合、透過光式の代わりに、反射式の顕微鏡を用いることも勿論可能である。
【0050】
また、この場合、測長装置64は、画像処理装置(CCDカメラ)88の画像処理によって測定するように構成されており、好ましくは、電子部品実装用フィルムキャリアテープのリードのエッジフォーカスによる画像処理によって測定するように構成されている。
すなわち、図10に示したように、電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプル98を測定用プレート90の所定の位置にセットする。そして、係止部材104のスプロケット孔係止用ピン110を、例えば、予め決められた2つめのスプロケット孔93に係合させて、サンプル98を所定位置に固定する。
【0051】
そして、図10に示したように、画像処理装置(CCDカメラ)88が、測長装置64が所定のプログラムに基づいて移動して、例えば、デバイスホールDの端部から3番目の位置にあるインナーリードInの位置を認識する。
このインナーリードInの側辺を、図14に示したように、例えば、5箇所(×印で示した)を、エッジフォーカスによって認識する(すなわち、スプロケット孔の部分は黒く、その他のフィルムキャリアテープの部分は白く認識される、以下も同様な原理に基づく)ことによって測定し、インナーリードInの幅Tを求める。
【0052】
さらに、図14に示したように、所定の間隔離間したインナーリードInの中心線間P3の間の距離を測定することによって累積ピッチQを測定することができる。
なお、以上は、エッジフォーカスによる認識の一例を示したものであって、何らこれに限定されるものではないことは勿論である。
【0053】
さらに、図1および図2に示したように、測定室20の開閉扉21の下方には、コンピュータ、ハロゲンランプなどの機器類を収容する部分であり、これらの機器類にアクセスできるように、開閉扉23が設けられている。そして、この開閉扉23に、吸気窓25が設けられており、この吸気窓25にも、測定室20内に導入される外部の空気に含まれる塵埃などを取り除くためのフィルターが設けられている。
【0054】
一方、測定室20の後壁46には、下方に排気ダクト管54が接続されており、排気ダクト管54には、排気ファン56が設けられている。なお、この実施例では、これらの排気ダクト管54には、排気ファン56は、測定室20の後壁46にそれぞれ、2箇所設けた例を示したが、その数は適宜変更でき、例えば、1箇所だけ設けることも勿論可能である。
【0055】
これにより、吸気窓25から導入された外部の空気が、排気ファン56、排気ダクト管54を介して外部に排出されるようになっている。
また、測定室20の中段の側壁24にも、同様なフィルター付きの吸気窓52が設けられている。さらに、測定室20の頂壁には、排気ファン57が設けられている。
【0056】
これにより、吸気窓52から導入された外部の空気が、排気ファン57を介して外部に排出されるようになっている。
このように構成することによって、測定室における測長装置による測長の際に、測定室20に配設した排気装置を構成する排気ダクト管54、排気ファンを介して、測定室20内の空気を排気するとともに、測定室20に配設した吸気装置を構成する吸気ダクト管52、吸気ファン介して、測定室20内に外部の空気を導入して、測定室20内部の温度、湿度を、測定に影響することのない、例えば、温度を22±2℃、湿度を55±5%RHになるように、一定に維持するようになっている。
【0057】
一方、図10および図11に示したように、測定用プレート90は、略平板形状の枠部材92を備えており、その一部分に矩形状の開口部94が形成されており、この開口部94に透明なガラス96が嵌め込まれている。このガラス96上に、電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプル98が、所定位置に固定されるサンプル固定部95となっている。
【0058】
すなわち、略平板形状の枠部材92の開口部94の左端側には、開口部94の左側部94aに沿って、平行な2本のスライド溝100、102が形成されている。これらのスライド溝100、102には、図9に示したような形状のサンプル98を係止固定するための係止部材104が脱着自在に装着されるものである。
【0059】
なお、開口部94の右端側にも、同様にスライド溝100、102が形成されており、長いサンプル98を両方の係止部材104で確実に保持できるように構成されている。
この係止部材104は、図12および図13に示したように、略三角形形状の係止板部材106と、この係止板部材106の基端部の下面に突設された2個の係止ピン108と、係止板部材106の先端部の下面に突設されたスプロケット孔係止用ピン110と、係止板部材106の中央部の上面に突設された操作摘み部材112とから構成されている。
【0060】
この係止部材104としては、材質は特に限定されるものではなく、金属製でピンを接着剤で固定したものを用いてもよいが、頻繁に使用しているうちにガタが生じず、測定精度を向上するためには、合成樹脂で一体成形で作製するのが好ましい。
また、この溝100、102の上下の終端の両側には、ぞれぞれ、係止部材104を固定するために、係止部材104の係止ピン108とスプロケット孔係止用ピン110にそれぞれ対応する係止部材固定用係止孔114、116が形成されている。
【0061】
さらに、枠部材92の開口部94の下方の枠部分124には、サンプル情報固定部126が形成されている。すなわち、下方の枠部分124の左端部近傍には、クリップ部材125が設けられている。このクリップ部材125は、その基端部128が、ネジなどの締結部材130で下方の枠部分124で固定されるとともに、蝶番部材132を介して、クリップ部134が開閉できるようになっている。
【0062】
また、下方の枠部分124には、平行な2本のスライド用金具136が形成され、このスライド用金具136に沿って、左右に移動自在にクリップ部材138が装着されている。このクリップ部材138は、クリップ部材125とほぼ同様な構成であり、基端部140が、ネジなどの締結部材142で下方のスライド用金具136にスライド可能に固定されるとともに、蝶番部材144を介して、クリップ部146が開閉できるようになっている。
【0063】
このように構成される測定用プレート90を用いる場合には、電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプル98の端部のスプロケット孔93、93にそれぞれ、係止部材104のスプロケット孔係止用ピン110を係合する。そして、片方の係止部材104を、係止部材固定用係止孔114にそれぞれ、係止部材104の係止ピン108とスプロケット孔係止用ピン110を嵌合させる。
【0064】
一方、他方の係止部材104を、係止ピン108をスライド溝100に、スプロケット孔係止用ピン110をスライド溝102に嵌合することによって、図10に示したように、サンプル98を開口部94のガラス96上に所定位置に固定する。
なお、2枚のサンプル98を開口部94のガラス96上の所定位置に固定する必要がある場合には、同様にして、開口部94のガラス96上に所定位置に固定する。但し、この場合には、係止部材固定用係止孔114の代わりに、係止部材固定用係止孔116を用いればよい。この場合、片方の係止部材104が、スライド溝100とスライド溝102に沿ってスライドできるようになっているので、サンプル98の幅が異なる場合でも、固定できるようになっている。
【0065】
そして、サンプル98の測定すべき電子部品実装部99に対応した位置の位置指定ピン用孔118、120にそれぞれ、位置指定ピン122を嵌合させる。また、サンプル98を保護するカバー部材150には、サンプル98に対応した製品の種類、ロット番号などの固有情報が記載されたバーコード部材152が貼付されており、このカバー部材150を、クリップ部材125のクリップ部134と、クリップ部材138のクリップ部146に挟んで固定するようになっている。
【0066】
この場合、クリップ部材138が、スライド用金具136に沿って左右に移動できるようになっているので、サンプル98の長さが異なる場合、すなわち、カバー部材150の長さが異なる場合でも、カバー部材150を固定できるようになっている。
このように構成される本発明の測定用プレート90を用いて測定装置10で、サンプル98のリードの幅、ピッチ、長さ、位置などのリード形状を測定する方法について、以下に説明する。
【0067】
先ず、前述したように、測定用プレート90のサンプル固定部95の所定位置にサンプル98を固定し、位置指定部101でサンプル98の測定すべき電子部品実装部99に対応した位置に位置指定ピン122を嵌合させるとともに、バーコード部材152が貼付されたカバー部材150をサンプル情報固定部126に固定する。
【0068】
そして、調温・調湿室18において、制御部装置の制御によって、テープ載置台36が測定用プレート挿入位置Aである手前側、すなわち開閉扉22側まで一対の案内レール34上を移動させる。
そして、測定用プレート挿入位置Aにおいて、テープ載置台36を、図6に示したように、図示しない回転機構によって、回転軸62が回転して、その開口側42が、手前側、すなわち開閉扉22側に位置するようにする。
【0069】
この状態で、上記のように準備した複数の測定用プレート90を、測定室20の開閉扉22を開けて、テープ載置台36の複数のプレート載置棚38のガイド溝40に、テープ載置台36の開口側42から挿入することによって、プレート載置棚38にそれぞれ載置する。
なお、この場合、テープ載置台36を回転することによって、左右一対のプレート載置棚38にそれぞれ、複数の測定用プレート90を載置する。
【0070】
そして、開閉扉22を閉めて、制御部に開始信号を、キーボードなどの図示しない入力手段で入力する。これにより、制御部の制御によって、テープ載置台36が、案内レール34上を、調湿、測定位置Bまで移動される。
なお、測定位置Bでは、その開口側42が、調温・調湿室18と測定室20との間の隔壁26に設けられた開口部28側に向く様に、回転するようになっている。
【0071】
測定位置Bまでテープ載置台36が移動したことを検知した後、調湿制御装置14が作動して、調温・調湿室18の内部の空気を、吸気口から吸い込んで加熱装置と加湿装置によって、制御部に入力しておいたプログラムに従って、所定の温度と湿度(例えば、25℃、湿度60%)に加熱、加湿して、排気口を介して、再び調温・調湿室18の内部に送り込む。
【0072】
なお、この際には、調温・調湿室18と測定室20との間の隔壁26の開口部28に設けられたシャッター60は閉じられた状態となっている。
これにより、調温・調湿室18の内部で、テープ載置台36のプレート載置棚38に載置された測定用プレート90に固定したサンプル98について、一定時間調湿が行われ、その寸法を安定させることができる。
【0073】
そして、予め、制御部に入力しておいたプログラムに従って、一定時間、例えば、48時間経過した後には、図9に示したように作動されるようになっている。
先ず、調温・調湿室18と測定室20との間の隔壁26の開口部28に設けられたシャッター60が開かれた状態となる。
【0074】
そして、図9の矢印(1)で示したように、搬送装置44が作動して、搬送アーム50が、案内レール48に沿って、テープ載置台36の方向に移動する。
この際、搬送アーム50が、案内レールに沿って上方向に移動して、テープ載置台36のプレート載置棚38の最上部に位置する測定用プレート90のすぐ下方に、搬送アーム50が位置するようになっている。
【0075】
この状態で、搬送アーム50が、案内レール48に沿って、テープ載置台36の方向にさらに、調温・調湿室18と測定室20との間の隔壁26の開口部28を介して移動して、テープ載置台36の開口側42を介して、テープ載置台36のプレート載置棚38の最上部に位置する測定用プレート90のすぐ下方に、搬送アーム58が挿入される。この状態で、図示しない真空源を作動して、搬送アーム50の上面に測定用プレート90を吸着支持する。
【0076】
次に、図9の矢印(2)で示したように、搬送アーム50が、案内レール48に沿って、テープ載置台36から離反する方向に移動して、テープ載置台36の開口側42を介して、プレート載置棚38の最上部に位置する測定用プレート90を、搬送アーム50とともにガイド溝40に沿って引き抜く。
さらに、図9の矢印(2)で示したように、搬送アーム50が、案内レール48に沿って、調温・調湿室18と測定室20との間の隔壁26の開口部28を介して、テープ載置台36から離反する方向に移動して、図9に示したように、測定室20の他方の側壁24側の待機位置Cへと移動される。
【0077】
そして、この際、調温・調湿室18と測定室20との間の隔壁26の開口部28に設けられたシャッター60が閉じられた状態となる。
そして、予め、案内レール70、72に沿って移動されて、測定室20の他方の側壁24側の待機位置Dへと移動されていた測長装置64の基台66上のXYステージ68が、図9の矢印(3)で示したように、案内レール70、72に沿って移動して、図9に示したように、受け渡し位置(移載位置)Eへと移動される。
【0078】
この受け渡し位置(移載位置)Eにおいて、図9の矢印(4)で示したように、搬送装置44の搬送アーム50にて搬送されてきた測定用プレート90を、XYステージ68に移載する測長装置64の搬送アームが搬送装置44側に突出する。
そして、図9の待機位置Cに待機していた搬送装置44の搬送アーム50が、案内レール48に沿って、図9の矢印(5)で示したように、受け渡し位置(移載位置)Fまで移動される。そして、この受け渡し位置(移載位置)Fにおいて、搬送アーム50の負圧を解除することによって、測定用プレート90の吸着を解除することによって、測定用プレート90を、測長装置64の搬送アームに移載する。
【0079】
なお、図示しないが、この測長装置64の搬送アームも負圧によって、測定用プレート90を吸着保持するようになっている。
測定用プレート90が測長装置64の搬送アームに移載された後、図9の矢印(6)に示したように、測長装置64の搬送アームが搬送装置44側から離反して、測長装置64のXYステージ68側に移動する。
【0080】
そして、測長装置64の搬送アームの負圧を解除して、測定用プレート90の吸着を解除することによって、測定用プレート90を、XYステージ68上に移載する。
続いて、測長装置64の基台66上のXYステージ68が、図9の矢印(7)で示したように、案内レール70、72に沿って移動されて、図9に示したように、受け渡し位置(移載位置)Eから、画像処理装置(CCDカメラ)88の下方の測長位置Gへと移動される。
【0081】
この状態で、図示しない、測長装置64に付設したバーコードリーダにより、固定用治具154上に固定された測定用プレート90上のカバー部材150のバーコード部材152を走査して、サンプル98に対応した製品の種類、ロット番号などの固有情報を読み込む。
これらの情報に基づいて、予め設定されたプログラムに従い、上記したようなエッジフォーカスによって、XYステージ68上に搬送された測定用プレート90上に固定された電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプルの幅、ピッチなどのリード形状を、XYステージ68をそれぞれX方向、Y方向に移動することによって、平面的な長さを、Z軸ステージ80をZ方向に移動させることによって焦点距離によって、Z方向、すなわち上下方向の長さを測定して、リードの形状を三次元的に解析され、この情報が、制御部に入力され記憶される。
【0082】
このように電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプルの幅、ピッチなどのリード形状の測定が終了した後、上記の逆の順に作動することによって、測定の終了したサンプルの測定用プレート90が、テープ載置台36のプレート載置棚38の元の位置に戻される。
続いて、制御部プログラムに従って、同様なサイクルが繰り返され、テープ載置台36の上方のプレート載置棚38から下方へ順に測定用プレート90が取り出され、測長装置64でサンプルのリード形状の測定が行われる。
【0083】
そして、全てのプレート載置棚38の測定用プレート90サンプルのリード形状の測定が行われた後、制御部の制御によって調湿制御装置14の作動が停止する。
次に、テープ載置台36が、案内レール34上を、測定用プレート挿入位置A、すなわち、開閉扉22側まで移動される。そして、開閉扉22を開けて、それぞれの測定用プレート90を、テープ載置台36のプレート載置棚38のガイド溝40に沿って、テープ載置台36の開口側42から引き抜いて取り出すことにより、一連の測定操作が終了する。
【0084】
このようにすることによって、大量のサンプルについて、自動的に品質管理を集中的に管理して実施することができるようになっている。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、本発明では、テープ載置台36の上方のプレート載置棚38から下方へ順に測定用プレート90が取り出され、測長装置64でサンプルのリード形状の測定が行われるようにしたが、この順番は予め入力されたプログラムに沿って適宜変更できるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0085】
【発明の効果】
本発明によれば、電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプルに対して、測定室本体の調温・調湿室の内部で、一定時間調湿を行い、その寸法を安定させた状態で、測定室本体の測定室の内部に配設された測長装置で、サンプルのリードの幅、ピッチ、長さ、位置などのリード寸法を測定するので、従来のようにサンプルをいったん恒温恒湿槽内から取り出す必要がない。
【0086】
従って、自動的に、短時間に行え、その作業性が極めて向上するとともに、サンプルの寸法が安定した状態のままで測定できるので、正確に精度良く、大量のサンプルのリード寸法を測定することが可能である。
しかも、この測定室における測長装置による測長の際に、測定室に配設した排気装置を介して、測定室内の空気を排気するとともに、測定室に配設した吸気装置を介して、測定室内に外部の空気を導入して、測定室内部の温度、湿度を一定に維持するようになっている。
【0087】
従って、測長装置の下方に配設した、パソコンなどの制御装置や、ハロゲンランプなどの光源装置などの機器類から発生する熱の影響を除去することができるので、電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプルが伸びたり、乾燥して縮んで反りが発生したりすることがなく、極めて正確な測定を行うことができる。
【0088】
また、本発明によれば、測定室本体が、相互に連通する調温・調湿室と測定室とに分離されており、調温・調湿室に調温・調湿用のテープ載置台を配設するとともに、この調温・調湿室と分離した測定室に搬送装置と測長装置を配設している。
従って、測定室に配設した搬送装置と測長装置などの機器類の部品が、調温・調湿室の雰囲気の影響によって腐食するおそれがない。
【0089】
また、測定室に配設した搬送装置と測長装置などの機器類の部品が、調温・調湿室の雰囲気と遮断されることになるので、調温・調湿室の雰囲気の影響によって腐食するおそれがなく、しかも、測定室を測長装置による測定に適した一定の温度、湿度に維持することが可能となる。
さらに、測定室とは別個の調温・調湿室を設けて、調温・調湿室を設けるようにしているので、調温・調湿室を広くすることによって、その内部に配設したテープ載置台の大きさ、すなわち、プレート載置棚の数を増加できることになり、測定用プレートの挿入枚数を増やすことが可能である。
【0090】
その結果、テープ載置台への測定用プレートの入れ替え回数が少なくてすむため、煩雑な作業が必要であり、測定効率も向上することになる。
また、本発明によれば、調温・調湿室と測定室とが、開閉可能なシャッターによって連通・隔離可能に構成されているので、正確な測定を行うために、例えば、25℃、湿度60%、48時間、調湿して、電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプルの寸法を安定させる際に、シャッターを閉じて調温・調湿室と測定室とを隔離することによって、調温・調湿室において一定の調温・調湿度を維持することができる。
【0091】
また、このように調温・調湿室において、一定の調温・調湿処理を行った後、測定室の測長装置で測定する際には、このシャッターを開けることによって、調温・調湿のテープ載置台から取り出し、測定室内部に配設した測長装置に搬送することができる。
従って、測定室に配設した搬送装置と測長装置などの機器類の部品が、調温・調湿室の雰囲気と開閉シャッターによって完全に遮断されることになるので、調温・調湿室の雰囲気の影響によって腐食するおそれがなく、しかも、測定室を測長装置による測定に適した一定の温度、湿度に維持することが可能となる。
【0092】
また、本発明によれば、吸気装置にフィルターが設けられているので、吸気装置を介して、測定室内に導入される外部の空気に含まれる塵埃などを取り除くことができるので、測定室内をクリーンな環境に維持することができ、測長装置による測定を精度良く実施することができる。
また、本発明によれば、測長装置が、画像処理によって測定するように構成されているので、従来のように、レーザーを用いて、レーザーフォーカス(焦点合わせ)を行っていないので、焦点合わせ制御が複雑になって時間がかかることがなく、箇所毎に測定を行い、移動して測長を実施する必要もなく、短時間で測定することができる。
【0093】
また、本発明によれば、測長装置が、リードのエッジフォーカスによる画像処理によって測定するように構成されているので、測定ポイントでの焦点合わせがより短時間で正確に行うことができ、短時間で正確な測定を実施することができる。
また、本発明によれば、測定用固定プレートに電子部品実装用フィルムキャリアテープを固定した状態で、測定室本体の調温・調湿室で調湿し、測定室の測長装置に搬送して測定するので、電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプルが、搬送の際に損傷することなく、しかも、測長装置で測定する際に電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプルが移動することがないので、正確な測定を行うことができる。
【0094】
また、本発明によれば、テープ載置台には、複数のプレート載置棚が形成され、それぞれのプレート載置棚に、電子部品実装用フィルムキャリアテープを脱着自在に固定した測定用固定プレートが脱着自在に挿入されるように構成されているので、一度に複数の電子部品実装用フィルムキャリアテープのサンプルを、測定室本体の調温・調湿室内で調湿して、測定室の測長装置で順に測定することができるので、大量のサンプルについて、調湿と測定を自動的に実施することができる。
【0095】
また、本発明によれば、サンプル情報固定部に固定した電子部品実装用フィルムキャリアテープに対応する製品の種類、ロット番号などの固有情報を有するバーコードを、バーコードリーダなどの読みとり装置で読みとり、測長装置に入力することによって、固有情報に対応した測定値を得ることができる。
さらに、本発明によれば、電子部品実装用フィルムキャリアテープの調温・調湿室からの取り出し、測長装置への搬送、測長装置の測定位置での測定を自動的に実施することができ、測定効率が上昇することになるなどの幾多の顕著で特有な作用効果を奏する極めて優れた発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置の正面図である。
【図2】図2は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置の上面図である。
【図3】図3は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置の測定室本体内部の正面図である。
【図4】図4は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置の測定室本体内部の上面図である。
【図5】図5は、図4のV方向端面図である。
【図6】図6は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置のテープ載置台の正面図である。
【図7】図7は、図6のテープ載置台の上面図である。
【図8】図8は、図6のテープ載置台の側面図である。
【図9】図9は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置の作動を説明する概略図である。
【図10】図10は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置に用いる測定用プレートの上面図である。
【図11】図11は、図10のXI−XIでの断面図である。
【図12】図12は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置に用いる測定用プレートの係止部材の平面図である。
【図13】図13は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置に用いる測定用プレートの係止部材の側面図である。
【図14】図14は、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置の測定方法の一例を示す概略図である。
【図15】図15は、従来の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置の測定室内部の正面図である。
【符号の説明】
10 測定装置
11 隔壁
12 測定装置本体
14 調湿制御装置
16 測定室本体
18 調温・調湿室
20 測定室
21 開閉扉
22 開閉扉
23 開閉扉
24 側壁
25 吸気窓
26 隔壁
28 開口部
32 底壁
34 案内レール
36 テープ載置台
38 プレート載置棚
40 ガイド溝
42 開口側
44 搬送装置
46 後壁
48 案内レール
50 搬送アーム
52 吸気窓
54 排気ダクト管
56 排気ファン
57 排気ファン
58 搬送アーム
60 シャッター
62 回転軸
64 測長装置
66 基台
68 XYステージ
70 案内レール
72 案内レール
80 Z軸ステージ
82 支持柱部材
84 ガイドレール
90 測定用プレート
92 枠部材
93 スプロケット孔
94b 上下端
94a 左側部
94 開口部
95 サンプル固定部
96 ガラス
98 サンプル
99 電子部品実装部
100 スライド溝
102 スライド溝
104 係止部材
106 係止板部材
108 係止ピン
110 スプロケット孔係止用ピン
112 操作摘み部材
114 係止部材固定用係止孔
116 係止部材固定用係止孔
118 位置指定ピン用孔
122 位置指定ピン
124 枠部分
125 クリップ部材
126 サンプル情報固定部
128 基端部
130 締結部材
132 蝶番部材
134 クリップ部
136 スライド用金具
138 クリップ部材
140 基端部
142 締結部材
144 蝶番部材
146 クリップ部
150 カバー部材
152 バーコード部材
154 固定用治具
210 測定装置
216 測定室
236 テープ載置台
238 プレート載置棚
244 搬送装置
264 測長装置
A 測定用プレート挿入位置
B 測定位置
C、D 待機位置
E、F 受け渡し位置(移載位置)

Claims (18)

  1. 電子部品実装用フィルムキャリアテープの配線パターンを形成するリードの幅、ピッチ、長さ、位置などを測定するための電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置であって、
    相互に連通する調温・調湿室と測定室とを備えた測定室本体と、
    一定の温度、湿度に調温・調湿した空気を前記調温・調湿室内に供給する調温・調湿装置と、
    電子部品実装用フィルムキャリアテープを調温・調湿するために、前記調温・調湿室に配設した調温・調湿用のテープ載置台と、
    前記調温・調湿された電子部品実装用フィルムキャリアテープを、前記テープ載置台から取り出し、前記測定室内部に配設した測長装置に搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置により搬送された電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅、ピッチなど測定する測長装置とを備えるとともに、
    前記測定室に、測定室内の空気を排気する排気装置と、測定室内に外部の空気を導入する吸気装置とを配設して、測定室内部の温度、湿度を一定に維持するように構成したことを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置。
  2. 前記調温・調湿室と測定室とが、開閉可能なシャッターによって連通・隔離可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置。
  3. 前記吸気装置に、フィルターが設けられていることを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置。
  4. 前記測長装置が、画像処理によって、電子部品実装用フィルムキャリアテープの配線パターンを形成するリードの幅、ピッチ、長さ、位置などを測定するように構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置。
  5. 前記測長装置が、リードのエッジフォーカスによる画像処理によって、電子部品実装用フィルムキャリアテープの配線パターンを形成するリードの幅、ピッチ、長さ、位置などを測定するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置。
  6. 前記電子部品実装用フィルムキャリアテープを脱着自在に固定する測定用固定プレートを備え、該測定用固定プレートが前記テープ載置台に形成されたプレート載置棚に脱着自在に挿入されるように構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置。
  7. 前記テープ載置台には、複数のプレート載置棚が形成され、それぞれのプレート載置棚に、電子部品実装用フィルムキャリアテープを脱着自在に固定した測定用固定プレートが脱着自在に挿入されるように構成されていることを特徴とする請求項6に記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置。
  8. 前記測定用固定プレートには、該測定用固定プレートに固定した電子部品実装用フィルムキャリアテープに対応する固有情報を有するバーコードを脱着自在に固定するサンプル情報固定部が備えられていることを特徴とする請求項6から7のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置。
  9. 前記測定用固定プレートには、該測定用固定プレートに固定した電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定すべき電子部品実装部に対応した位置を示す位置指定部が形成されていることを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置。
  10. 前記測長装置が、前記測定用固定プレート上のバーコードを読み込んだ電子部品実装用フィルムキャリアテープの固有情報と、前記位置指定部から検出した位置情報に基づいて、電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定すべき電子部品実装部を測定するように構成されていることを特徴とする請求項8から9のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置。
  11. 前記搬送装置が、取り出し位置と、待機位置と、受け渡し位置との間で移動可能な搬送アームを備えるとともに、
    前記測長装置が、待機位置と、受け渡し位置と、測長位置との間で移動可能に構成され、
    前記搬送アームを調温・調湿室のテープ載置台に接近する方向に移動して、調温・調湿室で調温・調湿された電子部品実装用フィルムキャリアテープを、テープ載置台から取り出した後、前記搬送アームをテープ載置台に離反する方向に移動して、待機位置に移動し、
    前記待機位置にある測長装置を、受け渡し位置へと移動して、
    前記待機位置にある搬送アームを受け渡し位置へと移動して、
    前記搬送アームで搬送された電子部品実装用フィルムキャリアテープを測長装置に受け渡した後、
    前記測長装置を測長位置に移動して、電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅、ピッチなど測定するように構成したことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定装置。
  12. 電子部品実装用フィルムキャリアテープの配線パターンを形成するリードの幅、ピッチ、長さ、位置などを測定する電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定方法であって、
    相互に連通する調温・調湿室と測定室とを備えた測定室本体の調温・調湿室内部に配設した調温・調湿用のテープ載置台に電子部品実装用フィルムキャリアテープを載置し、
    一定の温度、湿度に調温・調湿した空気を調温・調湿室内に供給して、電子部品実装用フィルムキャリアテープを調温・調湿し、
    前記調温・調湿された電子部品実装用フィルムキャリアテープを、テープ載置台から取り出して、前記測定室内部に配設した測長装置に搬送し、
    前記搬送装置により搬送された電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅、ピッチなどを測長装置を用いて測定する際に、
    前記測定室に配設した排気装置を介して、測定室内の空気を排気するとともに、
    前記測定室に配設した吸気装置を介して、測定室内に外部の空気を導入して、
    測定室内部の温度、湿度を一定に維持することを特徴とする電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定方法。
  13. 前記調温・調湿室と測定室とが、開閉可能なシャッターによって連通・隔離可能に構成されていることを特徴とする請求項12に記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定方法。
  14. 前記吸気装置に、フィルターが設けられていることを特徴とする請求項12から13のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定方法。
  15. 前記測長装置が、画像処理によって、電子部品実装用フィルムキャリアテープの配線パターンを形成するリードの幅、ピッチ、長さ、位置などを測定するように構成されていることを特徴とする請求項12から14のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定方法。
  16. 前記測長装置が、リードのエッジフォーカスによる画像処理によって、電子部品実装用フィルムキャリアテープの配線パターンを形成するリードの幅、ピッチ、長さ、位置などを測定するように構成されていることを特徴とする請求項15に記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定方法。
  17. 測定用固定プレートに脱着自在に固定した電子部品実装用フィルムキャリアテープに対応する固有情報を有するバーコードを読み込み、測定用固定プレートに固定した電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定すべき電子部品実装部に対応した位置を示す位置指定部から位置情報を検出し、これに基づいて、電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定すべき電子部品実装部を測定することを特徴とする請求項12から16のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定方法。
  18. 前記搬送装置が、取り出し位置と、待機位置と、受け渡し位置との間で移動可能な搬送アームを備えるとともに、
    前記測長装置が、待機位置と、受け渡し位置と、測長位置との間で移動可能に構成され、
    前記搬送アームを調温・調湿室のテープ載置台に接近する方向に移動して、調温・調湿室で調温・調湿された電子部品実装用フィルムキャリアテープを、テープ載置台から取り出した後、前記搬送アームをテープ載置台に離反する方向に移動して、待機位置に移動し、
    前記待機位置にある測長装置を、受け渡し位置へと移動して、
    前記待機位置にある搬送アームを受け渡し位置へと移動して、
    前記搬送アームで搬送された電子部品実装用フィルムキャリアテープを測長装置に受け渡した後、
    前記測長装置を測長位置に移動して、電子部品実装用フィルムキャリアテープの幅、ピッチなど測定することを特徴とする請求項12から17のいずれかに記載の電子部品実装用フィルムキャリアテープの測定方法
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