JP3930291B2 - 給紙装置、画像読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、イメージスキャナ等の画像読取装置に用いる給紙装置に関し、特に搬送しようとする原稿等の用紙が2枚またはそれ以上送られたときの重送を検知する重送検知機能を備えた給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
イメージスキャナ等の画像読取装置には、給紙トレイ上にセットした原稿を送り出すための給紙装置を備える。この種の給紙装置は、積載されている原稿を上から1枚ずつ繰り出すというもので、重なり合った原稿同士の摩擦によって2枚以上が送り出される重送の防止機構を備えたものがほとんどである。
【0003】
ところが従来の原稿の重送検知機構では、原稿が薄い紙と厚い紙とが混在した状態のものであると、その基準信号の設定が困難である。例えば、薄い紙の後に厚い紙が送られた場合には、直ちに重送を検知したとの信号が出力されるという問題が発生する。また、厚い紙の後に薄い紙が重送状態で送られた場合には、紙厚検知を行っても正常な給紙が行われているものと判断してしまい、画像の読み取りを行ってしまうという不都合を防止できないという場合が発生する。さらに具体的には、同一のA4サイズの原稿群の中に、普通紙(60K紙程度)原稿と薄紙原稿が混載されている場合、普通紙の後に薄紙原稿が搬送された時、薄紙原稿の後に普通紙原稿が搬送された時のどちらの場合も重送したものと誤検知してしまう。
【0004】
このような問題を解決するためには、例えば、各種の紙厚の原稿を混在させずに、一定の厚さの用紙のみを用いて原稿を形成することが必要となる。ところが、例えば、トレーシングペーパーと一般の複写用の用紙とを混在させた原稿に対して、トレーシングペーパーのみを別に複写するようにして原稿の紙厚をそろえることは、オペレータの負担を増大させるとともに、画像読取装置を用いる作業の能率を低下させるという問題がある。
【0005】
また、一般の原稿においては、文章部分を構成する用紙は一般の複写用の用紙を用い、図面等はトレーシングペーパーを用いる場合が多く、それ等の用紙のサイズは、若干異なるものを使用している場合が多くある。しかしながら、従来の画像読取装置では、紙サイズの情報は給紙トレイからの用紙の送り出しの情報としてのみ使用されているものであり、用紙の重送の検知のためには、紙厚検知装置により得られる情報のみが使用されているために、前述したような重送の誤検知の問題が生じていた。
【0006】
特開平5−43091号公報に開示されている装置は、これを解決するために、用紙の紙厚を検知する紙厚検知装置と、用紙のサイズを検知する紙サイズ検知装置とを配置し、2種類のセンサから得られる紙厚とサイズの情報とを制御装置に入力し、重送の検知を行うようにしている。すなわち、紙質または紙厚が異なる用紙はサイズも異なる場合が多いことに着目し、紙厚検知装置に加えて紙サイズ検知装置からの情報を用いて重送の検知を行う手段を設け、紙厚の異なる用紙が連続して送られる場合でも、その用紙に対する重送の判断を正確に行い得るようにしている。
【0007】
しかしながら、この技術の場合、紙質または紙厚が異なる用紙はサイズも異なる場合が多いことが間違いなければ有用であるが、実際には紙サイズが同一で、紙種(紙質又は紙厚)が異なる原稿が使用されることが多く、例えば、文書部分を構成する原稿は一般のA4サイズの複写用の用紙で、それに添付されるグラフ及び図面は同サイズのA4のトレーシングペーパーを用いていることが多くあるため、同一紙サイズにおいて紙厚が異なった原稿が混載している場合には重送として誤検知してしまうことになり、実際には上述の問題を解決できないケースが多くなっている。
【0008】
また特開平6−5868号公報に開示されている装置は、原稿の用紙種別(透過原稿、反射原稿、薄紙原稿)に対応して原稿を透過する光量が異なる点に着目し、CCDの出力信号に基づいて原稿の用紙種別の識別を行っている。ところが、この技術は、あくまでも原稿が重送されていない状態を想定しての用紙識別であり、したがって透過原稿では透過光が大きく、薄紙原稿では透過光が中程度、反射原稿では透過光が小さいことで原稿の識別をしているが、例えば、薄紙原稿が何枚か重送された場合の透過光量と、反射原稿が1枚の場合の透過光景がほぼ同じであった場合は、薄紙原稿が何枚か重送されているにもかかわらず、重送ではなく原稿1枚と検知してしまうことになり、やはり上述の問題を解決できないケースが多くなっている。
【0009】
本発明は、例えば、文書類は複写用普通紙、グラフや図面がトレーシングペーパーの混載原稿等の場合、紙種が異なることで反射光も異なることに着目してなしたものであり、反射光量と透過光量を合わせて、紙種と紙厚の双方を検知することにより重送を検知するもので、同一サイズで紙種が異なる場合の重送検知を可能にするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の給紙装置のうち請求項1に係るものは、上記目的を達成するために、複数枚の原稿や転写紙等の用紙を積載可能な用紙積載手段、該用紙積載手段に積載した用紙を給紙する給紙手段、給紙しようとする用紙を他の用紙から分離する分離手段、上記用紙の2枚以上の重送を検知する重送検知手段を備える給紙装置において、上記重送検知手段が、上記分離手段よりも用紙搬送方向下流側の搬送経路に設けた紙厚検知手段と紙種検知手段とからなり、該重送検知手段からの情報を処理する制御手段を備え、該制御手段が、用紙の紙種に対応する基準紙厚のデータを記録する手段、該基準データと上記重送検知手段からの情報を比較する手段、及び上記用紙の重送状態か否かを判定する重送判定手段を備え、該重送判定手段が、上記紙厚検知手段から得る搬送中の用紙の紙厚データと上記紙種検知手段が出力する搬送中の用紙の紙種データとを用いて該搬送中の原稿の重送を判断する給紙装置であって、上記紙種検知手段が発光ダイオードと受光素子からなる反射型センサからなり、該発光ダイオードと受光素子を上記紙厚検知手段を用紙の搬送方向で挟んで配置してなることを特徴とする。
【0011】
同請求項2に係るものは、上記目的を達成するために、複数枚の原稿や転写紙等の用紙を積載可能な用紙積載手段、該用紙積載手段に積載した用紙を給紙する給紙手段、給紙しようとする用紙を他の用紙から分離する分離手段、上記用紙の2枚以上の重送を検知する重送検知手段を備える給紙装置において、上記重送検知手段が、上記分離手段よりも用紙搬送方向下流側の搬送経路に設けた紙厚検知手段と紙種検知手段とからなり、該重送検知手段からの情報を処理する制御手段を備え、該制御手段が、用紙の紙種に対応する基準紙厚のデータを記録する手段、該基準データと上記重送検知手段からの情報を比較する手段、及び上記用紙の重送状態か否かを判定する重送判定手段を備え、該重送判定手段が、上記紙厚検知手段から得る搬送中の用紙の紙厚データと上記紙種検知手段が出力する搬送中の用紙の紙種データとを用いて該搬送中の原稿の重送を判断する給紙装置であって、上記紙厚検知手段が発光ダイオードと受光素子からなる透過型センサからなり、上記紙種検知手段が発光ダイオードと受光素子からなる反射型センサからなり、上記紙種検知手段の上記発光ダイオードと受光素子を、上記紙厚検知手段の上記発光ダイオードまたは受光素子を用紙の搬送方向で挟んで配置するとともに、上記紙種検知手段による用紙の紙種検知範囲の背景面を黒色面を有する部材で形成してなることを特徴とする。
【0012】
同請求項3に係るものは、上記目的を達成するために、複数枚の原稿や転写紙等の用紙を積載可能な用紙積載手段、該用紙積載手段に積載した用紙を給紙する給紙手段、給紙しようとする用紙を他の用紙から分離する分離手段、上記用紙の2枚以上の重送を検知する重送検知手段を備える給紙装置において、上記重送検知手段が、上記分離手段よりも用紙搬送方向下流側の搬送経路に設けた紙厚検知手段と紙種検知手段とからなり、該重送検知手段からの情報を処理する制御手段を備え、該制御手段が、用紙の紙種に対応する基準紙厚のデータを記録する手段、該基準データと上記重送検知手段からの情報を比較する手段、及び上記用紙の重送状態か否かを判定する重送判定手段を備え、該重送判定手段が、上記紙厚検知手段から得る搬送中の用紙の紙厚データと上記紙種検知手段が出力する搬送中の用紙の紙種データとを用いて該搬送中の原稿の重送を判断する給紙装置であって、上記基準紙厚のデータを設定する手段は、その検知動作直前に搬送された一定枚数の同一紙種の原稿に対して、平均値を演算して得られる紙厚のデータを記憶し、該データを基準値として用いることを特徴とする。
【0013】
同請求項4に係るものは、上記目的を達成するために、請求項1ないし3のいずれかの給紙装置において、上記基準紙厚のデータを設定する手段は、その検知動作直前に搬送された同一紙種の原稿の紙厚のデータを記憶し、該データを基準値として用いることを特徴とする。
【0014】
同請求項5に係る画像読取装置は、上記目的を達成するために、請求項1ないし4のいずれかの給紙装置を用ことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお以下の実施形態は原稿画像の読取装置に本発明の給紙装置を原稿給紙装置として適用したものについてのみ説明しているが、本発明はこれに限定されず、種々の画像形成装置における原稿や転写紙等の用紙の給紙装置として採用可能である。
【0017】
図1は本発明の第1実施形態を示す概略断面図である。図中1は給紙トレイ、2は原稿、3はピックアップローラ、4は分離ローラ、5はリバースローラ、8は搬送ローラ、9はADF原稿ガラス、10は排紙ローラ、21は排紙トレイである。また11は光源、12は反射板、13は第1ミラー、14は第1キャリッジベース、15は第2ミラー、16は第3ミラー、17は第2キャリッジベース、18はレンズ、19はCCD、20は画像読取板である。
【0018】
この画像読取装置の動作を簡単に説明する。まず、給紙トレイ1に積載された原稿束のうちの最上位の原稿2が、ピックアップローラ3により上部の他の原稿から分離して分離部に送られる。分離部は、原稿2を送る方向へ回転する分離ローラ4と、原稿2を給紙トレイ1へ戻す方向に回転するリバースローラ5で構成され、複数毎の原稿2・・が送られてきた場合に最上位の1枚だけを搬送ローラ8に送るようになっている。リバースローラ5には、トルクリミッタが内蔵されており、原稿2が1枚の場合は後述するようにリバースローラ5も原稿を送る向きに回転する。
【0019】
分離部と搬送ローラ8の間には、重送検知部を構成する原稿2の紙種を検知する紙種検知部と紙厚を検知する紙厚検知部とが並設してある。紙種検知部は反射型フォトインタラプタの発光側の発光ダイオード7aと受光側の受光素子7bにて反射光量を検出するものであり、紙厚検知部の透過型フォトインタラプタの発光側の発光ダイオード6aと受光側の受光素子6bは透過光量を検出するものである。
【0020】
分離部から送り出された原稿2は、重送検知部で重送か否かをチェックされた後、搬送ローラ8によりADF原稿ガラス9に送られる。ADF原稿ガラス9に送られた原稿は、光源11及び反射板12にて照射され、その反射光は、第1キャリッジベース14に保持固定された第1ミラー13、第2キャリッジベース17に保持固定された第2ミラー15及び第3ミラー16を介して、レンズ18により画像読取板20上のCCDI9に導かれ、原稿上の情報が読み取られる。読み取り後の原稿2は、排紙ローラ10に送られ、排紙トレイ21上に排出される。
【0021】
重送検知部の2つのセンサからの情報は、紙種検知部からの反射光量に対応した紙厚検知部からの透過光量として図示せぬ制御装置に基準データとして記録される。搬送されてきた原稿2が2枚目以降の場合、2つのセンサからの情報と制御部に記録された情報とを比較し、重送の判定を行う。
【0022】
図2は、透過型センサによる紙厚検知部と反射型センサによる紙種検知部の詳細を示す。紙厚検知部は、原稿搬送経路の上ガイド板22の上部に発光ダイオード6a、下ガイド板23の下部に受光素子6bを配置して、通過する原稿2の透過光量を検出することにより、原稿2の厚さを検知する。また紙種検知部は、上ガイド板22の上側に、紙厚検知部の発光ダイオード6aを挟んで発光ダイオード7aと受光素子7bを配置し、通過する原稿2の反射光量を検出することにより、原稿の紙種を検知する。
【0023】
紙厚検知装置の発光ダイオード6aを挟んで、紙種検知装置の発光ダイオード7aと受光素子7bを配置してあるため、これら2つの検知装置は、原稿2の同一範囲を同時的に検知できる。すなわち、紙厚検知及び紙種検知において、検知範囲に印刷等があるとそれにより透過光量及び反射光量が減少してしまい、重送の誤検知を発生してしまうため、通常検知箇所の一定範囲(例えば10mm×10mmの範囲)に印刷等不可の規制を設けている点に着目したものである。なお上ガイド板22及び下ガイド板23には、紙厚検知装置による紙厚検知、及び紙種検知のための孔22a、23aがそれぞれ設けてある。
【0024】
図3は、本発明における重送検知を概念的に示す図である。
薄紙の場合、反射光量は枚数にかかわらず小さく、透過光量が枚数に応じて大きく変化し、一方、普通紙の場合、1枚では反射光量が薄紙より大きく、透過光量が薄紙5枚程度と等しくなるのが一般的な傾向である。すると、普通紙1枚の場合の透過光量と薄紙5枚の場合の透過光量が等しいために、既述の従来技術は重送していないものと判断する。ところが本発明によれば、上述のような反射光量と透過光量の出力値を記録しているため、薄紙を搬送していて反射光量が普通紙1枚の場合と同じであれば薄紙が重送されているものと判断できる。
【0025】
図4のフローチャートをも参照して本実施形態の動作を説明する。
給紙動作が開始されると(ステップ1)、給紙トレイ1に積載された原稿2はピックアップローラ3により分離部に送られ、分離ローラ4とリバースローラ5で1枚だけが搬送ローラ7に送られる。この分離部から送りだされた原稿2は、まず紙種検知部の発光ダイオード7aと受光素子7bの間を通過中にその反射光量が検出されることによりその紙種が検知される(ステップ2)。ついで紙厚検知部の発光ダイオード6aと受光素子6bを通過中に透過光量を検出されることによりその厚さが検知される(ステップ3)。そして、直前に搬送された同一紙種の原稿で、重送でない場合の紙厚のデータを用いて、そのデータに対して例えば±20%を基準範囲として、検知した原稿2の紙厚がその基準範囲内であるかどうかで重送を検知する(ステップ4、5)。重送でない場合には、検知した紙厚がこの紙種の新紙厚基準値として記憶される(ステップ6)。重送ではないと判断すると、さらに搬送ローラ8によりADF原稿ガラス9に送られて画像を読み取られる(ステップ7)。画像を読み取られた後の原稿2は、排紙ローラ10を介して排紙トレイ21上に排出され、次の原稿があれば(ステップ8)、上述のステップ1へ戻り以降の動作が繰り返される。
【0026】
重送が検知された場合、ステップ5において紙種別の紙厚が基準範囲外と判断されると、重送として給紙が停止され(ステップ9)、オペレータに重送であること知らしめる警告としてのエラー表示が表示部(図示せず)で行われる(ステップ10)。警告音を発生させる等してもよい。
【0027】
なおこの動作では、直前の同一紙種の紙厚を基準値としているので、センサの温度特性による変化を最小限にできる。すなわち、同一紙種であっても1枚目の原稿と10枚目の原稿においては、センサ自体の駆動による温度上昇や、周囲温度の変化によって、センサ出力に差が生じてしまうが、直前の同一紙種の紙厚データを基準値とすれば、その出力の差を最小限にできる。
【0028】
図5のフローチャートを参照して本実施形態の他の動作を説明する。この動作例は、過去に搬送した同一紙種の原稿で、重送でない場合の紙厚の平均データを用いて、そのデータに対して例えば±20%を基準範囲として、検知した原稿がその基準範囲内であるかどうかで重送を検知するものである。すなわち、図3の動作とはステップ4、6が異なっている。
【0029】
そして重送でない場合は、同一紙種における(n+1)枚目の紙厚データとして記憶され、次原稿の重送検知時における過去(n+1)枚の紙厚平均基準値となる。この動作では、同一紙種の紙厚データの平均を基準値とできるので、センサ表面に付着するゴミ等の影響を受けない重送検知が行える。
【0030】
図6は紙厚検知部と紙種検知部の配置構成が異なる本発明の第2実施形態を示す斜視図である。上記第1の実施形態においては、原稿2の搬送方向に沿って紙厚検知の発光ダイオード6aを挟むように、紙種検知の発光ダイオード7a、受光素子7bを配置しているが、原稿2の搬送方向に対して垂直な(原稿の主走査方向)方向に配置してもよい。その他の構成、動作は第1実施形態と同一であるので説明は省略する。
【0031】
図7は紙厚検知部と紙種検知部の構成が異なる本発明の第3実施形態を示す斜視図である。本実施形態は、原稿の搬送方向上流側に紙厚検知装置としての透過センサの発光ダイオード6a、受光素子6bが配置され、一定距離だけ離れて紙種検知装置としての反射センサの発光ダイオード7a、受光素子7bが配置されている。
【0032】
また反射センサの発光ダイオード7a、受光素子7bにて検知する検知範囲の背景面である下ガイド板23に黒色シート材24が設けてあり、発光ダイオード7aから発せられて受光素子7bに入射する光は、原稿表面から反射される成分だけではなく、原稿2を通して背景面である黒色シート材24から反射される成分も含んでいる。背景面を黒とすることで、この背景面から反射され受光素子7bに入射する成分を除去できる。例えば、薄紙原稿が何枚か重送された時と、普通紙が1枚の時での透過光量が同じであっても、それぞれの反射光量に対する透過光量で判断するために、薄紙原稿が重送されていると検知でき、より検知精度が高まる。その他の構成、動作は第1実施形態と同一であるので説明は省略する。
【0033】
なお、紙厚検知部としては上記実施形態のように透過センサを用いる他に、原稿2の搬送経路に揺動可能なアームとそれに接続している微小角度センサを用いて原稿の厚さを検出する手段を用いることもでき、また、原稿2の搬送経路を挟んで超音波の発信器と受信器を配置して、受信側への超音波の減衰度から原稿の厚さを検出する手段を用いることもできる。さらに上記実施形態においては、紙種検知の後に紙厚検知を行う構成としたが、その逆で紙厚検知を先に行う構成としてもよい。
【0034】
【発明の効果】
請求項1の給紙装置及びこれを用いた請求項5の画像読取装置は、以上説明してきたように、紙厚の情報を搬送している用紙の紙種に応じて判断でき、同一サイズにて紙種(紙質)の異なる用紙が混載されて連続して搬送される場合でも、容易に重送を検知することが可能となるだけでなく、紙種検知手段が発光ダイオードと受光素子からなる反射型センサで、その発光ダイオードと受光素子を紙厚検知手段を用紙の搬送方向で挟んで配置してなるので、省スペースにて2つのセンサを配置でき、用紙の搬送経路が長くすることがなく、したがって機器が大きくなることを防止できるという効果がある。
【0035】
請求項2の給紙装置及びこれを用いた請求項5の画像読取装置は、以上説明してきたように、紙厚の情報を搬送している用紙の紙種に応じて判断でき、同一サイズにて紙種(紙質)の異なる用紙が混載されて連続して搬送される場合でも、容易に重送を検知することが可能となるだけでなく、2つのセンサがそれぞれ異なった位置に配置されていて、原稿の搬送に伴って原稿の同一範囲を検知の対象としていても、反射センサにより紙種を検知する検知範囲の背景が黒色で背景面から反射されて受光素子に入射する光の影響を除去できるので、より正確な紙種の情報が得られるという効果がある。
【0036】
請求項3の給紙装置及びこれを用いた画像読取装置は、以上説明してきたように、紙厚の情報を搬送している用紙の紙種に応じて判断でき、同一サイズにて紙種(紙質)の異なる用紙が混載されて連続して搬送される場合でも、容易に重送を検知することが可能となるだけでなく、基準紙厚のデータを設定する手段が、その検知動作直前に搬送された一定枚数の同一紙種の原稿に対して、平均値を演算して得られる紙厚のデータを記憶し、そのデータを基準値として用いるので、発光センサや受光センサに紙粉等のゴミが付着したり、またそのゴミが取り除かれたりして、受光センサの出力が変化しても、平均値を演算して得られる紙厚のデータを基準とすることで、センサに付着したり、しなかったりするゴミ等の影響を最小限にでき、より精度の高い重送検知を行うことができるという効果がある。
【0037】
請求項4の給紙装置及びこれを用いた画像読取装置は、以上説明してきたように、基準紙厚のデータを設定する手段は、その検知動作直前に搬送された同一紙種の原稿の紙厚のデータを記憶し、そのデータを基準値として用いるので、発光性能および受光性能に温度特性がある発光センサ及び受光センサを用いていて周囲温度によりその出力が変化しても、直前に搬送された同一紙種の原稿の紙厚データを基準とすることで、その変化を最小限にでき、より精度の高い重送検知を行うことができるという効果がある。
【0038】
請求項5の給紙装置は、以上説明してきたように、基準紙厚のデータを設定する手段は、その検知動作直前に搬送された同一紙種の原稿の紙厚のデータを記憶し、そのデータを基準値として用いるので、発光性能および受光性能に温度特性がある発光センサ及び受光センサを用いていて周囲温度によりその出力が変化しても、直前に搬送された同一紙種の原稿の紙厚データを基準とすることで、その変化を最小限にでき、より精度の高い重送検知を行うことができるという効果がある。
【0039】
請求項6の給紙装置は、以上説明してきたように、基準紙厚のデータを設定する手段が、その検知動作直前に搬送された一定枚数の同一紙種の原稿に対して、平均値を演算して得られる紙厚のデータを記憶し、そのデータを基準値として用いるので、発光センサや受光センサに紙粉等のゴミが付着したり、またそのゴミが取り除かれたりして、受光センサの出力が変化しても、平均値を演算して得られる紙厚のデータを基準とすることで、センサに付着したり、しなかったりするゴミ等の影響を最小限にでき、より精度の高い重送検知を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す概略断面図である。
【図2】透過型センサによる紙厚検知部と反射型センサによる紙種検知部の詳細を示す断面図である。
【図3】本発明における重送検知を概念的に示す図である。
【図4】本発明の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施形態の他の動作を示すフローチャートである。
【図6】紙厚検知部と紙種検知部の配置構成が異なる本発明の第2実施形態を示す斜視図である。
【図7】紙厚検知部と紙種検知部の構成が異なる本発明の第3実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 給紙トレイ
2 原稿
3 ピックアップローラ
4 分離ローラ
5 リバースローラ
6a 発光ダイオード(紙厚検知部)
6b 受光素子(紙厚検知部)
7a 発光ダイオード(紙種検知部)
7b 受光素子(紙種検知部)
8 搬送ローラ
9 ADF原稿ガラス
10 排紙ローラ
11 光源
12 反射板
13 第1ミラー
14 第1キャリッジベース
15 第2ミラー
16 第3ミラー
17 第2キャリッジベース
18 レンズ
19 CCD
20 画像読取板
21 排紙トレイ
22 上ガイド板
22a 孔
23 下ガイド板
23a 孔
24 黒色シート材

Claims (5)

  1. 複数枚の原稿や転写紙等の用紙を積載可能な用紙積載手段、該用紙積載手段に積載した用紙を給紙する給紙手段、給紙しようとする用紙を他の用紙から分離する分離手段、上記用紙の2枚以上の重送を検知する重送検知手段を備える給紙装置において、上記重送検知手段が、上記分離手段よりも用紙搬送方向下流側の搬送経路に設けた紙厚検知手段と紙種検知手段とからなり、該重送検知手段からの情報を処理する制御手段を備え、該制御手段が、用紙の紙種に対応する基準紙厚のデータを記録する手段、該基準データと上記重送検知手段からの情報を比較する手段、及び上記用紙の重送状態か否かを判定する重送判定手段を備え、該重送判定手段が、上記紙厚検知手段から得る搬送中の用紙の紙厚データと上記紙種検知手段が出力する搬送中の用紙の紙種データとを用いて該搬送中の原稿の重送を判断する給紙装置であって、上記紙種検知手段が発光ダイオードと受光素子からなる反射型センサからなり、該発光ダイオードと受光素子を上記紙厚検知手段を用紙の搬送方向で挟んで配置してなることを特徴とする給紙装置。
  2. 複数枚の原稿や転写紙等の用紙を積載可能な用紙積載手段、該用紙積載手段に積載した用紙を給紙する給紙手段、給紙しようとする用紙を他の用紙から分離する分離手段、上記用紙の2枚以上の重送を検知する重送検知手段を備える給紙装置において、上記重送検知手段が、上記分離手段よりも用紙搬送方向下流側の搬送経路に設けた紙厚検知手段と紙種検知手段とからなり、該重送検知手段からの情報を処理する制御手段を備え、該制御手段が、用紙の紙種に対応する基準紙厚のデータを記録する手段、該基準データと上記重送検知手段からの情報を比較する手段、及び上記用紙の重送状態か否かを判定する重送判定手段を備え、該重送判定手段が、上記紙厚検知手段から得る搬送中の用紙の紙厚データと上記紙種検知手段が出力する搬送中の用紙の紙種データとを用いて該搬送中の原稿の重送を判断する給紙装置であって、上記紙厚検知手段が発光ダイオードと受光素子からなる透過型センサからなり、上記紙種検知手段が発光ダイオードと受光素子からなる反射型センサからなり、上記紙種検知手段の上記発光ダイオードと受光素子を、上記紙厚検知手段の上記発光ダイオードまたは受光素子を用紙の搬送方向で挟んで配置するとともに、上記紙種検知手段による用紙の紙種検知範囲の背景面を黒色面を有する部材で形成してなることを特徴とする給紙装置。
  3. 複数枚の原稿や転写紙等の用紙を積載可能な用紙積載手段、該用紙積載手段に積載した用紙を給紙する給紙手段、給紙しようとする用紙を他の用紙から分離する分離手段、上記用紙の2枚以上の重送を検知する重送検知手段を備える給紙装置において、上記重送検知手段が、上記分離手段よりも用紙搬送方向下流側の搬送経路に設けた紙厚検知手段と紙種検知手段とからなり、該重送検知手段からの情報を処理する制御手段を備え、該制御手段が、用紙の紙種に対応する基準紙厚のデータを記録する手段、該基準データと上記重送検知手段からの情報を比較する手段、及び上記用紙の重送状態か否かを判定する重送判定手段を備え、該重送判定手段が、上記紙厚検知手段から得る搬送中の用紙の紙厚データと上記紙種検知手段が出力する搬送中の用紙の紙種データとを用いて該搬送中の原稿の重送を判断する給紙装置であって、上記基準紙厚のデータを設定する手段は、その検知動作直前に搬送された一定枚数の同一紙種の原稿に対して、平均値を演算して得られる紙厚のデータを記憶し、該データを基準値として用いることを特徴とする給紙装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかの給紙装置において、上記基準紙厚のデータを設定する手段は、その検知動作直前に搬送された同一紙種の原稿の紙厚のデータを記憶し、該データを基準値として用いることを特徴とする給紙装置。
  5. 請求項1ないしのいずれかの給紙装置を用ことを特徴とする画像読取装置。
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