JP4431870B2 - 複合処理装置及び重送検出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複合処理装置及びしきい値設定方法に関する。
従来、単票紙等の用紙を1枚ずつ搬送する各種装置には、搬送されるシートの厚みを測定して、用紙の重送を検出する重送検出装置が設けられていることがある。
重送検出装置の一例としては、用紙搬送路を規定する紙案内の近傍に反射型センサを配置し、この反射型センサによって用紙表面で反射された光を受光することにより直接用紙の紙厚を検出して、用紙の重送を検出する重送検出装置が提案されている(特許文献1参照)。
また、用紙搬送ローラのローラ軸にレバーを配置し、紙厚によるレバーの変位を光学センサ等で検出することにより、用紙の重送を検出する重送検出装置が提案されている(特許文献2参照)。
また、重送検出装置の中には、実際に処理する用紙を1枚搬送して紙厚センサにより紙厚を測定してしきい値を決定し、このしきい値を基準として2枚目以降の紙厚を比較して、重送を判別する装置が提案されている(特許文献3参照)。
特許第3421104号公報 特開昭60−144256号公報 特開平7−215538号公報
上述した重送検出装置では、所定のしきい値を有し、このしきい値以上の用紙厚さを有する用紙が検出された場合に、少なくとも2枚以上の用紙が重送されていると判断する。
しかしながら、この種の重送検出装置において、搬送される用紙の厚みにばらつきが多い場合、1枚搬送時と2枚搬送時の厚みの差が僅かなものとなってしまうため、適切なしきい値を設定してやらないと、1枚しか搬送していないのに重送であると判断されたり、2枚搬送されているのに1枚搬送であると判断されたりする場合が起こりうる。用紙の厚みのばらつきに加えて、小切手のような用紙の場合には、折り目やしわ、汚れ等がついていることが多いため、1枚目の小切手を重送判定の基準に使用すると、判定基準のバラツキが大きくなってしまい、誤検出につながる可能性がある。
このような問題を解決するためには、重送検出のしきい値を、状況やユーザのニーズに応じて適切に可変設定してやることが好ましいが、このようなしきい値を容易に可変に設定するような重送検出装置は提案されていない。
本発明は、上記を鑑みて為されたものであり、状況やユーザのニーズに応じて、簡易な設定変更により適切な重送検出のしきい値を設定することが可能な複合処理装置及び重送検出方法を提供することをその目的とする。
本発明の上記目的は、以下の手段により達成される。
(1) 用紙を一枚ずつ搬送する用紙搬送路と、
前記用紙に対して所定の処理を行う用紙処理部と、
前記用紙搬送路を搬送される前記用紙の紙厚を検出する紙厚検出部と、
前記紙厚検出部により検出された前記紙厚と前記用紙に対応する重送検出のしきい値とを基に、前記用紙の重送の有無を検出する重送検出部と、を備え、
前記重送検出部は、ホストコンピュータから送信される設定コマンドに応じて、前記重送検出のしきい値を任意に設定することを特徴とする複合処理装置。
(2) 前記重送検出部は、
前記設定コマンドに応じて、前記重送検出のしきい値に関連する特性値を算出する特性値演算部と、
前記特性値と重送検出時における紙無し時の検出値とに基づき前記重送検出のしきい値を演算するしきい値演算部と、を備え
前記特性値は、用紙無しの状態での前記紙厚検出部の出力と、基準用紙が挿入された際の前記紙厚検出部の出力とに基づいて演算されることを特徴とする(1)に記載の複合処理装置。
) 前記特性値を保持する不揮発性の記憶部を備えたことを特徴とする()に記載の複合処理装置。
) 前記特性値は、前記ホストコンピュータから送信される前記用紙に対応する用紙厚さのしきい値を基に設定変更されることを特徴とする(又は)のいずれか1項に記載の複合処理装置。
) 前記紙厚検出部は、搬送される前記用紙に対して紙厚を複数検出し、
前記重送検出部は、前記紙厚が所定回数連続して前記重送検出のしきい値を超えた場合に、重送であると判断することを特徴とする(1)〜()のいずれか1項に記載の複合処理装置。
) ホストコンピュータから送信される設定コマンドを受信する受信ステップと、
前記設定コマンドに応じて用紙に対応する重送検出のしきい値を任意に設定する設定ステップと、
搬送される前記用紙の紙厚を検出する紙厚検出ステップと、
前記紙厚検出ステップにより検出された前記紙厚と前記設定ステップにより設定された前記重送検出のしきい値とを基に、前記用紙の重送の有無を検出する重送検出ステップと、を備えたことを特徴とする重送検出方法。
) 前記設定ステップは、
前記設定コマンドに応じて、前記重送検出のしきい値に関連する特性値を算出するステップと、
前記特性値と重送検出時における紙無し時の前記紙厚検出ステップによる検出値とに基づき前記重送検出のしきい値を演算するステップと、を備え
前記特性値は、用紙無しの状態での前記紙厚検出ステップによる検出値と、基準用紙が挿入された際の前記紙厚検出ステップによる検出値とに基づいて演算されることを特徴とする()に記載の重送検出方法。
) 前記特性値は、不揮発性の記憶部に保持されることを特徴とする()に記載の重送検出方法。
) 前記特性値は、前記ホストコンピュータから送信される前記用紙に対応する用紙厚さのしきい値を基に設定変更されることを特徴とする(7)又は)のいずれか1項に記載の複合処理装置。
10) 前記重送検出ステップは、搬送される前記用紙に対して紙厚を複数検出し、前記紙厚が所定回数連続して前記重送検出のしきい値を超えた場合に、重送であると判断することを特徴とする()〜()のいずれか1項に記載の重送検出方法。
本発明の複合処理装置は、ホストコンピュータから送信される設定コマンドに応じて、用紙に対応する重送検出のしきい値を任意に設定するように構成されているため、ユーザは、ホストコンピュータから設定コマンドを送信するだけで容易に用紙に対応する重送検出のしきい値の設定変更を行うことが可能である。したがって、用紙の厚みにばらつきが多い場合であっても、適切な重送検出のしきい値をユーザのニーズに応じて柔軟に設定してやることが可能である。
また、本発明によれば、ユーザが重送であると判断したい所定の紙厚の値から複合処理装置の特性に応じた特性値を適切に導き出すとともに、この特性値に重送検出時における紙無し時の検出値を考慮して用紙に対応する重送検出のしきい値を算出しているので、ユーザの望む用紙厚さのしきい値を検出に用いる用紙に対応する重送検出のしきい値に適切に反映させるとともに、長期間の使用による重送検出装置の状態変化によりばらつくと予想される紙無し時の検出レベルを、重送検出時に毎回用紙無し時の検出値を算出することにより用紙に対応する重送検出のしきい値に織り込むように構成している。したがって、常にユーザの望む用紙厚さのしきい値を基に適切な検出用のデジタル値を設定し、誤検出の少ない重送検出を行わせることが可能となる。
また、本発明によれば、既知の基準厚を有する基準用紙を用いることにより、装置に固有の構造的ばらつきや電気的ばらつきを考慮して適切に特性値を求めることが可能となる。したがって、装置毎に重送検出の結果がばらつくといった不具合が生じにくく、個々の複合処理装置に正確な重送検出を行わせることが可能となる。
また、本発明によれば、紙厚検出部は、搬送される用紙に対して紙厚を複数検出し、重送検出部は、紙厚が複数回連続してしきい値を超えた場合に、重送であると判断するように構成されているので、用紙に部分的に折り目やしわがついていることにより紙厚検出部の検出する値が一時的に大きくなることに起因して重送であると判断される可能性が低くなる。したがって、実際には重送が発生している場合のみ重送である判断することが可能となり、ユーザは効率的に業務を遂行することが可能となる。
次に、図面を参照しながら、本発明に係る複合処理装置(プリンタ)の実施の形態を詳細に説明する。本実施形態の複合処理装置は、ホストコンピュータから送信されるコマンドに応じて、紙厚検出のしきい値を変更可能に構成されている。以下の説明では、まず、複合処理装置を含む複合処理システムの全体構成を説明し、そして、しきい値の変更方法の詳細について説明してゆく。
(複合処理システムについて)
図1は、本発明に係る複合処理装置を含む複合処理システムの一実施形態を示す斜視図であり、図2は、複合処理装置における用紙搬送路を示す模式図であり、図3は、複合処理装置の内部構造を示す上面から見た模式図であり、図4及び図5は、筐体を取り除いた複合処理装置の斜視図である。
本実施形態の複合処理装置1は、図1に示すように、給紙部3に装填される小切手CKを筐体1aに形成された第1用紙搬送路P1に沿って排紙部4まで搬送するとともに、カード挿入口20から挿入される第2の読み取り媒体であるカードCを同じく筐体1aに形成された第2用紙搬送路P2に沿って搬送可能に構成されている。そして、複合処理装置1は、第1用紙搬送路P1に沿って小切手CKを搬送しながら、小切手CK上の画像を読み取り、小切手CKに印字された磁気文字を読み取り、かつ小切手CK上への印字を行うとともに、第2用紙搬送路P2に沿ってカードCを搬送しながら、カードC上の画像を読み取ることが可能な画像読取装置兼磁気文字読取装置兼印字装置である。複合処理装置1は、通信ケーブル70を介してホストコンピュータ60と通信可能に接続されている。
また、この複合処理装置1は、筐体1aにおいて第1用紙搬送路P1に囲まれた中央部に設けられたロール紙カバー28の下部に図示せぬロール紙を収納するロール紙収納部28a(図3参照)が設けられている。ロール紙収納部28aに収納されたロール紙は、後述する印刷ヘッド15によって印刷可能に構成されている。印刷されたロール紙は、ロール紙排出口29から複合処理装置1外部に排出される。
すなわち、複合処理装置1は、第1用紙搬送路P1に沿って小切手CKを搬送しながら、小切手CK上の画像を読み取り、小切手CKに印字された磁気文字を読み取り、かつ小切手CK上への印字を行うとともに、第2用紙搬送路P2に沿ってカードCを搬送しながら、カードC上の画像を読み取り、かつロール紙への印字を行うことが可能な画像読取装置兼磁気文字読取装置兼印字装置である。
一方、ホストコンピュータ60は、本体部60aと、この本体部60aに一体に設けられたディスプレイとしての表示部63と、オペレータが各種入力を行うための入力部62を有している。このホストコンピュータ60は、複合処理装置1を制御する制御端末であり、複合処理装置1は、このホストコンピュータ60から送信される各種コマンドに応じて画像読取、印字、磁気文字読取等を実行する。
(複合処理装置について)
まず、複合処理装置1の具体的な構造について説明する。
図2に示すように、第1用紙搬送路P1は、略U字型形状を有しており、また第2用紙搬送路P2は、カードCを搬送する直線形状を有している。第1用紙搬送路P1と第2用紙搬送路P2は、U形状の底の部分に相当する部位で共通となっており、以下の説明では、この部位を中間搬送路Mと呼ぶこととする。この中間搬送路Mには、各種読取装置が設けられている。各種読取装置の詳細については後述する。
第1用紙搬送路P1は、図2に示すように、外側ガイド2aと内側ガイド2bによって形成されており、この外側ガイド2aと内側ガイド2b間の空間である搬送部2c内に小切手CKが搬送されるように構成されている。小切手CKは、図3の矢印Aの方向から給紙部3を介して第1用紙搬送路P1に挿入される。給紙部3は、複数の小切手CKを装填可能に構成されており、複数の小切手CKを一枚ずつ第1用紙搬送路P1内に送り出すことが可能である。
第1用紙搬送路P1には、図3に示すように、小切手CKの搬送を行う搬送機構として、中間搬送路Mの上流側に第1搬送ローラ6と、中間搬送路M中に中間搬送ローラ16と、中間搬送路Mの下流側に第2搬送ローラ7が設けられている。
第1搬送ローラ6は、駆動ローラ6aと、第1用紙搬送路P1を介して駆動ローラ6aに対向配置された押し付けローラ6bとを有している。また、第2搬送ローラ7は、駆動ローラ7aと、第1用紙搬送路P1を介して駆動ローラ7aに対向配置された押し付けローラ7bとを有している。
また、中間搬送ローラ16は、図3に示すように、第1用紙搬送路P1の下方に配置された下部押えローラ16bと、下部押えローラ16bの上方に配置された上部押えローラ16aと、中間搬送路Mを介して上部押えローラ16a及び下部押えローラ16bと対向配置された駆動ローラ17とを有している。
第1用紙搬送路P1内に送り出された小切手CKは、図3に示すように、第1搬送ローラ6、中間搬送ローラ16、ならびに第2搬送ローラ7によって中間搬送路M内を搬送され、排出ローラ8を介して矢印Bの方向へ排出口4から排出される。また、本実施形態では、図4に示すように、第1用紙搬送路P1の底部位置は高さH1に保たれており、小切手CKは中間搬送路Mを含む第1用紙搬送路P1の底部に沿って高さH1を基準とした状態で搬送される。
ここで、中間搬送ローラ16に関しては、小切手CKの幅(高さ)が所定長さより短ければ、下部押えローラ16bと駆動ローラ17が小切手CKの搬送に寄与し、一方小切手CKの幅が所定長さ以上であれば上部押えローラ16aと下部押えローラ16bの双方と駆動ローラ17によって小切手CKは搬送される。
一方、第2用紙搬送路P2は、図2および図3に示すように、中間搬送路Mと、その両端に連通するカード挿入口20およびカード逆転路21とから構成されている。
カード挿入口20は、カードCを中間搬送路Mに挿入するための挿入口である。カード挿入口20の下方には、図3および図4に示すように、下部ガイド24及び24aが設けられている。この下部ガイド24,24aは、外側ガイド2aの一部を構成するとともに、カードCの下端部の高さをH2に保ち、カードCは、この下部ガイド24に案内されて、中間搬送路Mに挿入され、高さH2を基準とした状態で搬送される。すなわち、第2用紙搬送路P2の下部位置は、この下部ガイド24,24aを基準として高さH2に保たれている。なお、高さH1に保たれて第1用紙搬送路P1を搬送される小切手CKは、この下部ガイド24aにより進行方向が曲げられて、排出口4のほうに搬送される。
上部押えローラ16aは、第2用紙搬送路P2の高さH2よりも上方に取り付けられており、中間搬送路M内に搬送されたカードCは、この上部押えローラ16aと駆動ローラ17によって中間搬送路M内を搬送される。
カード逆転路21は、図2中間搬送路Mの左側延長線に沿って形成された直線ガイド21a、21bによって形成されている。このカード逆転路21の端部21c近傍には、正逆転搬送ローラ22が設けられている。この正逆転搬送ローラ22は、中間搬送路Mから搬送されたカードCを所定長さカード逆転路21の端部21cから張り出させるように搬送し、そして端部21cから張り出したカードCを再度中間搬送路Mに搬送する。
具体的に、カードCは、カード挿入口20から中間搬送路M内に挿入されると、上部押えローラ16aと駆動ローラ17によってカード逆転路21まで搬送される。そして、カードCは、このカード逆転路21から正逆転搬送ローラ22によって逆転搬送され、中間搬送路Mを通ってカード挿入口20から排出される。このとき、カードCは、第2用紙搬送路P2内を下端部が高さH2に保たれた状態で搬送される。本実施形態では、第2用紙搬送路P2の高さH2は、第1用紙搬送路P1の高さH1よりも高い位置に配置されている。まとめると、カードCは、中間搬送路M内を小切手CKよりも上方を通って搬送される。
以上説明したように、本実施形態では、小切手CKとカードCの搬送高さを変えることによって、特別な切替装置等を設けずに、U字型の第1用紙搬送路と直線状の第2用紙搬送路に異なる種類の読み込み媒体を搬送することができる。小切手CKおよびカードCの搬送についての説明は、以上である。
中間搬送路Mには、画像読み取りを行う第1の画像読み取りセンサ11および第2の画像読み取りセンサ12が設置されている。第1の画像読み取りセンサ11および第2の画像読み取りセンサ12は、それぞれCIS(Contact Image Sensor)タイプの画像読み取りセンサであり、中間搬送路Mを搬送される小切手CKまたはカードCの一面に光を照射し、小切手CKまたはカードC上で反射した光を受光する。第1の画像読み取りセンサ11および第2の画像読み取りセンサ12は、中間搬送路M内を搬送される小切手CKまたはカードC上の画像を1ラインずつ読み取ることにより、小切手CKまたはカードCの二次元画像を取得する。
第1用紙搬送路P1には、小切手CKの後端を検出するBOF(Bottom Of Form)検出器9とTOF(Top Of Form)検出器10が設けられている。BOF検出器9は、給紙部3と第1搬送ローラ6の間に設けられており、給紙部3から挿入された小切手CKを検出するととともに、BOF検出器9を小切手CKが通過した時点を検出して、小切手CKの後端を検知する。TOF検出器10は、第1搬送ローラ6と第1の画像読み取りセンサ11との間に設けられており、小切手CKの先端を検出するように構成されている。このように、BOF検出器9、TOF検出器10により、小切手CKの先端・後端を検出することにより、小切手CKの長さを正確に測定することができる。本実施形態の複合処理装置1は、このBOF検出器9とTOF検出器10による小切手CK検出に応じて動作するように構成されている。即ち、画像読み取りセンサ11、12による小切手CKの読み取りの開始・停止は、BOF検出器9、TOF検出器10の出力に基づいて制御される。なお、画像読み取りセンサ11、12のいずれか一方を、小切手CKの先端を検出する検出器として用いても良く、この場合、TOF検出器10を省略できる。
また、第2搬送ローラ7と排出ローラ8との間であって、第1用紙搬送路P1に沿った直線領域には、印刷ヘッド15を備えたキャリッジ14が配置されている。この印刷ヘッド15は、小切手CKへの裏書を実行するためのものであり、必要に応じて小切手CKへの印字を行う。
また、第2用紙搬送路P2には、カードCの後端を検出するBOC(Bottom Of Card)検出器25とTOC(Top Of Card)検出器26が設けられている。BOC検出器25は、カード挿入口20近傍に設けられており、ここから挿入されたカードCを検出するとともに、BOC検出器25をカードCが通過した時点を検出して、カードCの後端を検知する。TOC検出器26は、中間搬送ローラ16と第2の画像読み取りセンサ12との間に設けられており、カードCの先端を検出するように構成されている。このように、BOC検出器25、TOC検出器26により、カードCの先端・後端を検出することにより、カードCの長さを正確に測定することができる。本実施形態の複合処理装置1は、このBOC検出器25とTOC検出器26によるカードCの検出に応じて動作するように構成されている。即ち、画像読み取りセンサ11又は12によるカードCの読み取りの開始・停止は、BOC検出器25、TOC検出器26の出力に基づいて制御される。なお、画像読み取りセンサ11、12のいずれか一方を、カードCの先端を検出する検出器として用いても良く、この場合、TOC検出器26を省略できる。
駆動ローラ17の下方には、MICR(Magnetic Ink Character Reader)13が設置されている。MICR13は、小切手CK上に磁気インクで記載された情報を読み込むためのセンサである。このMICR13は、中間搬送路Mを介してMICR13に対向配置された押付レバー30によって小切手CKがMICR13の表面に押し付けられた状態で読み取りを実行する。
(重送検出装置の構造)
図6は、本実施形態の重送検出装置50を示す模式図である。
図6に示すように、重送検出装置50は、前述の押付レバー30を有している。この押付レバー30は、長手部材である本体部31を有し、本体部31の一端部に設けられた回転軸32を介して中間搬送路Mの小切手搬送面に対して垂直な平面内で回動可能とされている。本体部31には、中間搬送路側に突設した押付突起33が一体に形成されており、図示せぬ押付ばねによる付勢力により押付突起33がMICR13側に付勢されており、小切手CKが無い状態でMICR13の表面13aと押付突起33の当接面33aが互いに当接する。
本実施形態では、MICR13の当接面33aは、押付突起33の押し付けによりズレや変形が生じない剛体で構成されている。押付レバー30の本体部31は、この押付突起33の先端面33aがMICR13に当接した状態で、本体部31の長手方向が小切手CKを搬送する中間搬送路Mに対して略平行な状態で常に固定維持されている。
また、本体部31の他端部は中間搬送路Mと反対側に略90度折り曲げられて屈曲部34を構成している。そして、屈曲部34の端面34aと対向する位置には、紙厚センサ40が所定距離離れて配置されている。
紙厚センサ40は、検出面である屈曲部34の端面34aの変位を検出するセンサであり、例えば端面34aに光を照射してその反射光を受光面40aで受光することにより、端面34aとの距離を測定する光学式のセンサである。
押付突起33は、回転軸32の回転中心から押付突起33の先端を通り押付突起33の突出方向に平行な直線までの距離L1と、回転軸32の回転中心から屈曲部34の端面34aの検出部位を通り押付突起33の突出方向に平行な直線までの距離L2との関係が以下を満たすように形成されている。

L2=L1×N (N>1) ・・・(1)
すなわち、L2>L1 ・・・(2)

本実施形態では、式(2)に示すように、距離L1より距離L2のほうが長くなるように押付レバー30が形成されている。
本実施形態では、図6に示したように、MICR13、押付レバー30及び紙厚センサ40によって重送検出装置50が構成されている。以下、図7(a),図7(b)を参照しながら、この重送検出装置50の動作について説明する。
図7(a)は、一枚の小切手CKが中間搬送路M内を搬送される状態(正常状態)を示す図であり、図7(b)は、小切手CK1と小切手CK2の2枚が重なって中間搬送路M内を搬送される状態(重送状態)を示す図である。
図7(a)に示すように、一枚の小切手CKが中間搬送路M内を搬送されて、MICR13と押付レバー30の押付突起33との間に搬送されると、押付レバー30は、小切手CKの厚さdに応じて、押付突起33が押付ばねによる付勢力に対抗して押し戻され、押付レバー30が回動する(図7(a)では時計回り方向に回動)。
押付レバー30が回動すると押付レバー30の端面34aが変位し、紙厚センサ40は、この端面34aと紙厚センサ40の検出面40aとの間の距離を検出する。ここで、押付レバー30の端面34aの変位量D1は、距離L1と距離L2に応じて変化し、以下の関係が満たされるように構成されている。

D1≒d×(L2/L1) ・・・(3)

すなわち、押付レバー30の端面34aの変位量D1は、MICR13と押付レバー30の押付突起33との間に配置される小切手CKの厚さdよりも大きい。紙厚センサ40はこの変位量D1を検出することにより、複合処理装置1は小切手CKが一枚だけ搬送されていると判断する。
一方、図7(b)に示すように、2枚の小切手CK1と小切手CK2が少なくとも一部重なった状態で中間搬送路M内を搬送されて、MICR13と押付レバー30の押付突起33との間に搬送されると、押付レバー30は、小切手CK1,CK2の重なり厚さ2dに応じて、押付突起33が押付ばねによる付勢力に対抗して押し戻され、押付レバー30が回動する(図7(b)では時計回り方向に回動)。この押付レバー30の回動量は、小切手CKが一枚だけ搬送される場合よりも大きい。
押付レバー30が回動すると押付レバー30の端面34aが変位し、紙厚センサ40は、この端面34aと紙厚センサ40の検出面40aとの間の距離を検出する。ここで、押付レバー30の端面34aの変位量D2は、距離L1と距離L2に応じて変化し、以下の関係が満たされるように構成されている。

D2≒2d×(L2/L1) ・・・(4)
D2≒2D1 ・・・(5)
すなわち、押付レバー30の端面34aの変位量D2は、MICR13と押付レバー30の押付突起33との間を通過する小切手CK1,CK2の重なり厚さ2dよりも大きく、勿論小切手CKが一枚だけ通過する場合よりも大きく変位する。紙厚センサ40はこの変位量D2を検出することにより、複合処理装置1は小切手CKが2枚搬送されている、すなわち小切手CKが重送されていると判断する。
(複合処理装置の制御)
次に、図8を参照しながら本実施形態の複合処理装置1の制御ブロックについて説明する。なお、以下の説明では、重送検出にかかる必要構成部分のみを抜き出して説明を行う。
本実施形態の複合処理装置1は、図8に示すように、主として、CPU等から構成される制御部100と、RAM130と、フラッシュROM140を有し、これらにより複合処理装置1内の制御が実行される。本実施形態の複合処理装置1においては、フラッシュROM140に書き込まれたファームウェアを実行することにより、制御部100内にて複合処理装置1内での各種処理を実行する各種機能部が実現される。まず、これらの機能部について説明する。
データ受信部101は、ホストコンピュータ60から送信される各種コマンドを受信する受信部である。データ受信部101によって受信された各種コマンドは、RAM130内の受信バッファ131に転送され、この受信バッファ131内に一時保存される。
コマンド解析部102は、受信バッファ131に一時保存された各種コマンドを解析する処理部である。解析されたコマンドは主制御部103に送られ、主制御部103は、この解析されたコマンドの指示に応じて、各機能部に動作を実行させる。
ここで、コマンド解析部102の解析の結果、受信したコマンドが印刷データであれば、図示せぬイメージ展開部によりRAM130内の印刷バッファ132にイメージ展開されて保存され、印刷コマンドにより印刷される。
紙厚データ取得部109は、押付レバー30及び紙厚センサ40から構成される重送検出装置50を駆動制御して、第1用紙搬送路P1を搬送される小切手CKの紙厚に対応する紙厚データを取得する。具体的に、紙厚データ取得部は、MICR16と押付レバー30との間に小切手が搬送されている状態で、サンプリングパルスを紙厚センサ40に出力し、サンプリングパルスに応じて紙厚センサ40に紙厚信号を出力させる。
紙厚センサ40から出力された紙厚信号は、A/Dコンバータ150によりデジタル変換され、256階調の紙厚データが生成される。紙厚データは、RAM130の紙厚データバッファ133に送られ、一時保存される。
重送検出部110は、第1用紙搬送路P1を搬送される小切手CKの重送の有無を検出する重送検出部である。この重送検出部110は、紙厚データバッファ133に一時保存された紙厚データをしきい値Thと比較する紙厚比較部111と、この紙厚比較部111による比較結果に応じて、重送の有無を判断する重送判定部112とを有している。重送判定部112は、例えばしきい値Thを超える紙厚データが所定回数連続して検出されると、小切手CKが重送されていると判定し、主制御部103に重送の発生を通知する。そして、重送判定部112は、LEDランプ160を駆動して、LEDランプ160を点灯・点滅させたり、図示せぬブザーを鳴らしたりしてオペレータに重送の発生を通知する。
また、重送検出部110は、紙厚センサ40の特性値Taを演算する特性値演算部113と、特性値Taを基にしきい値Thを演算するしきい値演算部114とを備えている。特性値演算部113によって演算される特性値Taは、紙厚センサ40(及びADコンバータ150)の感度に応じたしきい値Thの関連値であり、フラッシュROM141内の特性値保持部141内に保存される。この特性値Taとしきい値Thとの関係、及びしきい値Thの演算の詳細については後述する。
ステータス信号生成部121は、複合処理装置1の内部状態を示すステータス信号を生成する生成部である。ステータス信号生成部121によって生成されたステータス信号は、データ送信部122を介してホストコンピュータ60に送信される。このステータス信号生成部121は、複合処理装置1の内部状態が遷移したら自動的にステータス信号を生成してホストコンピュータ60にステータス信号を送信することにより、ステータスの変化をホストコンピュータ60に通知するように構成されていてもよい。
(特性値Taの設定及びしきい値Thの決定方法:特性値設定モード)
次に、特性値Taの設定方法及びしきい値Thの決定方法について説明する。ここでは、まず、特性値Taとしきい値Thの関係について説明して、しきい値Thの決定方法について説明することとする。
複合処理装置1において、しきい値Thは、検出される用紙のデジタルの紙厚値が適切かどうかを判断する基準となるデジタル値であり、特性値Taに毎回の測定時における用紙無し時の平均厚さデータTbを加えることにより得られる。この関係を式で表すと、以下の式(6)のようになる。

Th=Ta+Tb ・・・(6)

すなわち、本実施形態の特性値Taは、用紙無し時の平均厚さデータTbとしきい値Thの差として与えられており、言い換えれば、紙厚センサ40がしきい値Thに対応する紙厚(用紙厚さのしきい値)t1を有する用紙を検出した場合に、用紙無し時の平均厚さデータTbから増加する検出値の増加分に対応する値である。この特性値Taは、紙厚センサ40とADコンバータ150の特性に応じて変化する値であり、ある時点における紙厚センサ40の特性直線を求めることにより算出することができる。
具体的に説明すると、紙厚センサ40及びADコンバータ150の特性直線は、以下のように表される(図10(b)参照)。

E=αt+β ・・・(7)

ここで、EはADコンバータ150から出力される検出値であり、tは用紙の厚さであり、αは用紙の厚さに応じた検出値の変化率(直線の傾き)であり、そしてβは用紙の厚さが0(紙無し時)の場合の検出値であり、βはTbと等しく、式(7)は式(8)のようにも書ける。

E=αt+Tb ・・・(8)
ここで、しきい値Thに対応する紙厚t1を有する用紙が挿入された場合を想定して、(t1,Th)を式(8)に代入すると、以下のように表される。

Th=α・t1+Tb・・・(9)

すなわち、
Ta=α・t1・・・(10)
となる。
このように、特性値Taは、特性直線の変化率α(傾き)に用紙厚さのしきい値t1を乗算することにより得られるものであり、言い換えれば、用紙厚さのしきい値t1をその装置固有の構造的特徴及び電気的特徴に基づく検出しきい値のばらつきを織り込んで導き出された用紙無し時の検出値からしきい値までの差分に相当する値である。用紙厚さのしきい値t1は、ユーザが任意に設定変更可能な値であり、設定値に応じて変化させることができる。一方、特性直線の変化率αは、装置固有の値であり、個々の装置毎に求めてやる必要がある。
本実施形態では、複合処理装置1は、所定の厚さを有するゲージシートGSに基づいて、特性値Taを算出する特性値設定モードを備えており、この特性値設定モードにおいてオペレータの操作により特性値Taが設定される。この特性値設定モードは、例えば複合処理装置1の製造工場にてセッティングが行われる場合等に用いられる。
複合処理装置1は、ホストコンピュータ60から以下の式(11)に示すような特性値設定モードINコマンドを受信すると、フラッシュROM140内のファームウェアの一つである特性値設定モードプログラムが実行され、特性値設定モードへ移行する。

F |DEL 1 ・・・(11)
複合処理装置1は、特性値設定モードにおいて、ホストコンピュータ60から以下の式(12)、(13)に示す紙厚値読取コマンドを受信すると、紙厚データ取得部109を介して紙厚センサ40を駆動して、紙厚データを取得する。
F |DEL 22 15 ・・・(12)
F |DEL 22 16 ・・・(13)

ここで、式(12)は、MICR16と押付レバー30との間に、何も存在しない状態で紙厚センサ40の信号レベルAaを読み取るよう指示するコマンドであり、式(13)は、MICR16と押付レバー30との間に、基準用紙であるゲージシートGSが挟まれた状態で紙厚センサ40の信号レベルBaを読み取るよう指示するコマンドである。
本実施形態では、図9に示すように、MICR13と押付レバー30との間に所定の基準厚t0を有するゲージシートGSを基準用紙として挿入することにより押付レバー30がゲージシートGSの厚さ分変位した状態で式(13)に示すコマンドを受信すると、紙厚センサ40は、このゲージシートGSの厚さt0に対応する信号レベルを紙厚データBaとして検出する。
一方、このゲージシートGSが無い状態で、すなわち押付レバー30が用紙によって変位せず基準位置に存在する状態で式(12)に示すコマンドを受信すると、紙厚センサ40は、用紙厚み0に対応する信号レベルを紙厚データAaとして検出する。
紙厚データ取得部109は、39μs周期のサンプリングパルスを用いて、一測定につき39μs毎に20個の紙厚データをサンプルとして取得する。そして、紙厚データ取得部109は、それぞれ20個の紙厚データAa,Baの平均値をそれぞれ平均紙厚データA及び平均紙厚データBとしてフラッシュROM140の平均値保持部142に保存する。ここで、平均紙厚データA,Bは、それぞれ「全紙厚データの和」を「サンプル数(ここでは、サンプル数は20)」で割ることにより求められる。
特性値演算部113は、平均紙厚データAと平均紙厚データB、予めフラッシュROM140内の用紙厚さデータ保持部143に保存されたゲージシートの厚さt0及び用紙厚さのしきい値t1を基にして、以下の式(14)に基づき特性値Taを演算する。

Ta=(B−A)/t0×t1・・・(14)

式(10)との比較により、

α=(B−A)/t0 ・・・(15)

が得られる。
特性値Taの演算が終了すると、ホストコンピュータ60は、以下の式(16)に示すようなコマンドを複合処理装置1に出力し、プリンタを再起動させる。再起動後、複合処理装置1は、通常モードに戻る。

F |DEL 2 ・・・(16)
そして、しきい値演算部114は、通常モードに移行後に用紙搬送が行われると、求められた特性値Taと毎回の測定時に検出される用紙無し時の平均厚さデータTbを式(6)に代入して、厚さ(用紙厚さのしきい値)t1に対応するしきい値Thを算出する。そして、紙厚比較部111は、紙厚センサ40により検出された測定値としきい値Thを比較し、最終的に重送判定部112によって重送の有無が判断される。具体的には、紙厚センサ40は、サンプリングパルスに応じて、一枚の用紙につき複数箇所において紙厚データを取得するが、重送判定部112は、この複数の紙厚データの値が5回以上連続して、しきい値Thを超えた場合、図10(a)の場合では、しきい値Thを超える検出値C前後の値が5回以上連続した場合に、重送であると判断する。
以上により、複合処理装置1の紙厚センサ40及びADコンバータ150の特性に応じて特性値Taを求めることにより、しきい値Thを算出することが可能となる。
次に、図11〜図13を参照しながら、特性値設定モードにおける複合処理装置1内での特性値Taの設定処理、複合処理装置1とホストコンピュータ60との間のコマンドの流れ、及び得られた特性値Taを用いた重送判定処理について説明する。
まず、ホストコンピュータ60は、複合処理装置1に特性値設定モードにおける処理を実行させるために、式(11)に示すような特性値設定モードINコマンドを複合処理装置1に送信する(ステップS1)。複合処理装置1は、ホストコンピュータ60から特性値設定モードINコマンドを受信すると、特性値設定モードプログラムを起動して、特性値設定モードを立ち上げる。そして、複合処理装置1は、LEDランプ160を点滅させて(例えば3回)、オペレータに特性値設定モードに入ったことを通知する(ステップS2)。
ホストコンピュータ60は、複合処理装置1が特性値設定モードとなると、まず式(12)に示すような紙厚値取得コマンドを複合処理装置1に送信する(ステップS3)。
そして、複合処理装置1は、紙厚値読取コマンドを受信すると(ステップS4)、紙厚データ取得部109から紙厚センサ40にサンプリングパルスを出力させ、紙厚センサ40に押付レバー30と紙厚センサ40との間に用紙やゲージシートGSが無い状態で、紙厚値Aaを複数回読み取る。ここでは、例えば20個の紙厚値Aaが読み取られ、紙厚データ取得部109は、これらの紙厚値Aaの紙厚平均値Aを求め、この紙厚平均値AをフラッシュROM140内の平均値保持部142に保存する(ステップS5)。
複合処理装置1において、ゲージシートGSが無い状態で紙厚値Aaが読み取られると、オペレータは、押付レバー30と紙厚センサ40との間に既知の厚さt0を有するゲージシートGSを挟み込ませる。
そして、ホストコンピュータ60は、ゲージシートGSが押付レバー30と紙厚センサ40との間に挟み込まれた状態で、まず式(13)に示すような紙厚値取得コマンドを複合処理装置1に送信する(ステップS6)。
そして、複合処理装置1は、紙厚値読取コマンドを受信すると、紙厚データ取得部109から紙厚センサ40にサンプリングパルスを出力させ、紙厚センサ40に押付レバー30と紙厚センサ40との間に用紙やゲージシートGSが有る状態で、紙厚値Baを複数回読み取る。ここでは、例えば20個の紙厚値Baが読み取られ、紙厚データ取得部109は、これらの紙厚値Baの紙厚平均値Bを求め、この紙厚平均値BをフラッシュROM140内の平均値保持部142に保存する(ステップS8)。
そして、複合処理装置1は、特性値演算部113によって、特性値Taを演算させる(ステップS9)。
ステップS9の処理では、図12に詳細に示すように、まず特性値演算部113は、フラッシュROM140内の平均値保持部142から紙厚平均値A,Bを読み出し、そして用紙厚さデータ保持部143に保存されたゲージシートGSの厚さt0と用紙厚さのしきい値t1を読み出し、式(14)の関係式を基に特性値Taを求める(ステップS21)。
そして、特性値演算部113は、演算した特性値TaをフラッシュROM140内の特性値保持部141に書き込み、特性値算出処理を終了する(ステップS22)。これにより、複合処理装置1は、ゲージシートGSの厚さt0に応じた用紙厚さのしきい値t1に対応する特性値Taを演算し、特性値Taを装置の特性(具体的には、紙厚センサ40,A/Dコンバータ150等の特性)に応じて設定することができる。
そして、特性値Taの算出が終了すると、ホストコンピュータ60は、式(16)に示すような特性値設定モードOUTコマンドを複合処理装置1に送信する(ステップS10)。そして、複合処理装置1が特性値設定モードOUTコマンドを受信すると(ステップS10)、複合処理装置1は、自らをリセットして複合処理装置1を再起動させて通常モードに戻る(ステップS12)。
以上が、特性値Taの設定方法の流れである。
その後、通常モードにおいて、第1用紙搬送路P1に小切手CK等の用紙が搬送されると、複合処理装置1は、重送判定処理を行う(図13参照)。
この重送判定処理では、検出される紙厚データが5回連続してしきい値を超えていた場合に、重送と判断するように設定されている。
具体的には、紙厚データ取得部109は、まず紙厚センサ40にサンプリングパルスを出力して、押付レバー30と紙厚センサ40との間に用紙が有る状態で、紙厚センサ40に紙厚値データCを複数個読み取らせる。ここでは、紙厚データ取得部109は、用紙の搬送に応じて、サンプリングパルスを紙厚センサ40に出力するが、用紙が押付レバー30と紙厚センサ40との間に用紙が位置する少し直前からサンプリングパルスを出力することにより、紙厚センサ40に用紙無し時の紙厚データDを取得するとともに、用紙が押付レバー30と紙厚センサ40との間に用紙が位置する用紙有り時の紙厚データEの双方を読み取らせる。そして、算出した紙厚データC(=紙厚データDと紙厚データE)をRAM130の紙厚データバッファ131に保存する(ステップS31)。
そして、しきい値演算部114は、RAM130に保存された紙厚データDを読み出して、この紙厚データDの平均値を求める。この平均値は、用紙無し時の平均厚さデータTbである(ステップS32)。先述の通り、この平均厚さデータTbに特性値Taを加えたものが重送検出のしきい値Thとなる。
次に、紙厚比較部111は、用紙有り部分の紙厚データEをRAM130から一つずつ読み出し(ステップS33)、この読み出した用紙有り部分の紙厚データEとしきい値Th(=Ta+Tb)とを比較する(ステップS34)。
ステップS34において、紙厚データEがしきい値Th(=Ta+Tb)よりも大きければ、連続してしきい値を超えた回数を示すカウンタ値F(初期値は0)に1を加える(ステップS35)。
そして、重送判定部112は、ステップS36においてこのカウンタ値Fが5以上で有るかどうかを調べる。
ここで、カウンタ値Fが5以上で有れば、ステップS37に移行し、重送が発生していると判断して、主制御部103及びステータス信号生成部121を介してホストコンピュータ60に重送の発生を通知するとともに、LEDランプ160を点滅させたり、警告音を発したりして、重送の発生をオペレータに通知して終了する。
一方、カウンタ値Fが5より小さければ、ステップS38に移行し、次の紙厚データEが有れば、ステップS33に戻って、上記と同様の処理を繰り返す。一方、ステップS38において次のデータがなければ、重送判定処理を終了する。
また、ステップS34において、紙厚データEがしきい値Th(=Ta+Tb)よりも小さいと判断した場合には、ステップS39に移行して次のデータの有無を確認する。そして、次のデータが有れば、ステップS40においてFの値を0に設定して、ステップS33に戻る。一方、次のデータがなければ、重送判定処理を終了する。
重送判定処理についての説明は、以上である。
(用紙厚さのしきい値の変更方法:ユーザ設定モード)
上記説明では、用紙厚さのしきい値t1は、先述の通り予めフラッシュROM140内の用紙厚さデータ保持部143に保存されているとして説明したが、この用紙厚さのしきい値t1は、ユーザ設定モードにおいて、変更することが可能である。
ユーザ設定モードは、複合処理装置1の印刷ヘッド15の印刷速度や印刷濃度、挿入される用紙の用紙幅等の各種設定パラメータを複合処理装置1に設定するためのモードであり、この中の設定パラメータの一つとして、用紙厚さのしきい値t1をホストコンピュータ60から送信して、送信された用紙厚さのしきい値t1に応じて特性値Taを変更することが可能である。
複合処理装置1は、ホストコンピュータ60から以下の式(17)に示すようなユーザ設定モードINコマンドを受信すると、フラッシュROM140内のファームウェアの一つであるユーザ設定モードプログラムが実行され、ユーザ設定モードへ移行する。

G |F1 ・・・(17)
複合処理装置1は、ユーザ設定モードにおいて、ホストコンピュータ60から以下の式(18)に示すような紙厚しきい値設定コマンドを受信する。
G |F5 116,nL,nH ・・・(18)

式(18)において、「G |F5」はコマンドの種類を表し、設定値の送信を意味している。そして、「116」は、この設定値が重送検出用の用紙厚さのしきい値t1であることを示すパラメータであり、「nL,nH」(各1バイトのデータ)は、具体的な用紙厚さのしきい値t1を示している。
複合処理装置1は、式(18)に示す紙厚しきい値設定コマンドを受信すると、この紙厚しきい値設定コマンドに含まれるパラメータnL,nHに応じて、特性値Taを算出する。これにより、ユーザが望む用紙厚さのしきい値t1に応じて特性値Taを変更してやることにより、実質的にしきい値Thをユーザの設定に対応させることが可能となる。
特性値Taの演算が終了した後、ホストコンピュータ60は、以下の式(19)に示す特性値送信要求コマンドを複合処理装置1へ送信する。

G |F6 116・・・(19)
この特性値送信要求コマンドは、設定された特性値Taをホストコンピュータ60に送信するよう要求するコマンドであり、複合処理装置1は、特性値送信要求コマンドを受信すると、フラッシュROM140に保存された特性値Taを読み出して、ホストコンピュータ60に送信する。
そして、複合処理装置1は、以下の式(20)に示すようなユーザ設定モードOUTコマンドを受信すると、リセット処理を行う。複合処理装置1は、このリセット処理により再起動されて、通常モードに戻る。

G |F2 ・・・(20)
図14は、用紙厚さのしきい値t1を変更する場合の処理の流れを示すフローチャートである。以下、図14を参照しながら、この実際の用紙厚さの基準値となる用紙厚さのしきい値t1を変更する場合の例を説明する。
まず、ホストコンピュータ60は、複合処理装置1にユーザ設定モードにおける処理を実行させるために、式(17)に示すユーザ設定モードINコマンドを複合処理装置1に送信する(ステップS41)。
複合処理装置1は、ホストコンピュータ60からユーザ設定モードINコマンドを受信すると、ユーザ設定モードプログラムを起動して、ユーザ設定モードを立ち上げる。そして、複合処理装置1は、LEDランプ160を点滅させて(例えば3回)、オペレータに特性値設定モードに入ったことを通知するとともに、ホストコンピュータ60にユーザ設定モードに切り替わったことを示すステータス信号を送信する(ステップS42)。
ホストコンピュータ60は、複合処理装置1がユーザ設定モードとなると、まず式(18)に示す紙厚しきい値設定コマンドを複合処理装置1に送信する(ステップS43)。
そして、複合処理装置1は、紙厚しきい値設定コマンドを受信すると(ステップS44)、特性値算出処理を実行する(ステップS45)。この特性値算出処理は、図12に示すフローチャートの処理、すなわち特性値設定モードにおける特性値算出処理と同等であり、新たに受信した用紙厚さのしきい値t1を用いて、特性値Taを再計算する。この場合、用紙厚さのしきい値t1以外のパラメータは、予めフラッシュROM140内に保存されており、これらを読み出して特性値Taの算出が行われる。これにより、フラッシュROM140の特性値保持部141内に新たな特性値Taが保存され、実質的にしきい値Thが変更される。
その後、ホストコンピュータ60は、式(19)に示す特性値送信要求コマンドを送信する(ステップS46)。
複合処理装置1は、この特性値送信要求コマンドを受信すると(ステップS47)、フラッシュROM140の特性値保持部141から特性値Taを読み出し、ホストコンピュータ60に送信する(ステップS48)。
そして、ホストコンピュータ60は、複合処理装置1から特性値Taを受信して(ステップS49)、その内容を確認すると、式(20)に示すユーザ設定モードOUTコマンドを複合処理装置1に送信する(ステップS50)。
そして、複合処理装置1は、ユーザ設定モードOUTコマンドを受信する(ステップS51)と、リセット処理を実行する。これにより、複合処理装置1が再起動され、新たな特性値Taが設定された状態で通常モードに戻る(ステップS52)。
以上により、ユーザが望む用紙厚さのしきい値t1を複合処理装置1に送信し、この用紙厚さのしきい値t1に応じて特性値Taを設定変更することができる。
なお、上記説明では、ホストコンピュータ60が特性値送信要求コマンドを複合処理装置1に送信して、新たに設定された特性値Taをホストコンピュータ60が受け取り確認する構成としたが、必ずしも必要な処理ではなく、場合によってはステップS46〜ステップS49の処理を省略するように構成してもよい。
以上、説明したように、本実施形態の複合処理装置1は、用紙である小切手CKを一枚ずつ搬送する第1用紙搬送路P1と、小切手CKに対して画像読取、磁気文字読取、印刷等の所定の処理を行う画像読取センサ11,12、MICR13及び印刷ヘッド15(用紙処理部)と、第1用紙搬送路P1を搬送される小切手CKの紙厚を検出する紙厚センサ40と、前記紙厚センサ40により検出された紙厚(紙厚データE)と所定のしきい値Thとを基に、小切手CKの重送の有無を検出する重送検出部110と、を備えている。そして、重送検出部110は、ホストコンピュータ60から送信される設定コマンドに応じて、しきい値Thを任意に設定するように構成されている。
このように、本実施形態の複合処理装置1は、ホストコンピュータ60から送信される設定コマンドに応じて、しきい値Thを任意に設定するように構成されているため、ユーザは、ホストコンピュータ60から設定コマンドを送信するだけで容易にしきい値Thの設定変更を行うことが可能である。したがって、用紙の厚みにばらつきが多い場合であっても、適切なしきい値Thをユーザの視点から柔軟に設定してやることが可能である。
また、本実施形態の複合処理装置1において、重送検出部110は、設定コマンドに応じて、しきい値Thに関連する特性値Taを算出する特性値演算部113と、特性値Taと重送検出時における紙無し時の検出値Tbとに基づきしきい値Thを演算するしきい値演算部114と、を備えている。特性値Taは、検出したい用紙厚さのしきい値t1を基に、複合処理装置1固有の構造的特徴及び電気的特徴に基づく検出しきい値のばらつきを織り込んで換算した用紙無し時の検出値Tbからしきい値までの差分に相当する値である。
本実施形態によれば、ユーザが重送であると判断したい所定の紙厚の値から複合処理装置1の特性に応じた値(特性値Ta)を適切に導き出すとともに、この特性値Taに重送検出時における紙無し時の検出値Tbを考慮してしきい値Thを算出しているので、ユーザの望む用紙厚さのしきい値t1を検出に用いるしきい値Thに反映させるとともに、長期使用による重送検出装置50の状態変化によりばらつく紙無し時の検出レベルを、重送検出時に毎回検出値Tbを算出することによりしきい値Thに織り込むように構成している。したがって、常にユーザの望む用紙厚さのしきい値t1を基に適切な検出用のデジタル値を設定し、誤検出の少ない重送検出を行わせることが可能となる。
また、本実施形態では、特性値演算部113は、用紙無しの状態での紙厚センサ40の出力と、基準厚t0を有する基準用紙であるゲージシートGSが挿入された際の紙厚センサ40の出力とに基づいて傾きαを求め、この傾きαに用紙厚さのしきい値t1を乗算することにより特性値Taを演算するように構成されている。
このように本実施形態では、既知の基準厚t0を有するゲージシートGSを用いることにより、装置に固有の構造的ばらつきや電気的ばらつきを考慮して適切に特性値Taを求めることが可能となる。したがって、装置毎に重送検出の結果がばらつくといった不具合が生じにくく、個々の複合処理装置に正確な重送検出を行わせることが可能となる。
また、本実施形態では、特性値Taは不揮発性の記憶部であるフラッシュROM140に保持されているので、電源のオフにともない特性値Taの情報が失われない。この特性値Taは、複合処理装置1の電気的特性(例えば、紙厚センサ40の検出特性、A/Dコンバータ150のデジタル変換特性等)が大きく変化しない限り、常に一定のものであるため、用紙厚さのしきい値t1が変化しない限り毎回の起動時に設定するようなものではないと考えられる。したがって、このように大きく変化しない特性値Taについては、用紙厚さのしきい値t1を変化させない限り、フラッシュROM140に保存しておくことにより、毎回特性値Taを設定するといった手間が省け、効率的に業務を遂行することが可能となる。
また、本実施形態では、紙厚センサ40は、搬送される小切手CKに対して紙厚を複数検出し、重送検出部110は、紙厚が複数回連続してしきい値Thを超えた場合に、重送であると判断するように構成されているので、小切手CKに部分的に折り目やしわがついていることにより紙厚センサ40の検出する値が大きくなり重送であると判断される可能性が低くなる。したがって、実際には重送が発生している場合のみ重送であると判断することが可能となり、ユーザは効率的に業務を遂行することが可能となる。
なお、上記説明では、複合処理装置1を例に挙げて説明を行ったが、これに限られることはなく、用紙を搬送する各種用紙搬送装置に上記手法を適用して、重送検出を行わせるように構成してもよい。
本発明に係る実施形態の複合処理装置を示す斜視図である。 複合処理装置における用紙搬送路を示す模式図である。 複合処理装置の内部構造を示す模式図である。 筐体を取り除いた複合処理装置の斜視図である。 筐体を取り除いた複合処理装置の斜視図である。 本実施形態の重送検出装置を示す模式図である。 (a)は、一枚の小切手が中間搬送路内を搬送される状態(正常状態)を示す図であり、(b)は、2枚の小切手が重なって中間搬送路内を搬送される状態(重送状態)を示す図である。 本発明に係る重送制御の一実施形態を示す制御ブロック図である。 ゲージシートを示す図である。 特性直線を示す図である。 しきい値設定処理の一つである特性値設定モードにおける処理を示すフローチャートである。 しきい値設定における一処理を示すフローチャートである。 重送検出処理を示すフローチャートである。 しきい値設定処理の一つであるユーザ設定モードにおける処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1・・複合処理装置 2a・・外側ガイド 2b・・内側ガイド 3・・給紙部 4・・排出口 11,12・・画像読取センサ 13・・MICR 30・・押付レバー 40・・紙厚センサ 50・・重送検出装置 60・・ホストコンピュータ 110・・重送検出部 111・・紙厚比較部 112・・重送判定部 113・・特性値演算部 114・・しきい値演算部

Claims (10)

  1. 用紙を一枚ずつ搬送する用紙搬送路と、
    前記用紙に対して所定の処理を行う用紙処理部と、
    前記用紙搬送路を搬送される前記用紙の紙厚を検出する紙厚検出部と、
    前記紙厚検出部により検出された前記紙厚と前記用紙に対応する重送検出のしきい値とを基に、前記用紙の重送の有無を検出する重送検出部と、を備え、
    前記重送検出部は、ホストコンピュータから送信される設定コマンドに応じて、前記重送検出のしきい値を任意に設定することを特徴とする複合処理装置。
  2. 前記重送検出部は、
    前記設定コマンドに応じて、前記重送検出のしきい値に関連する特性値を算出する特性値演算部と、
    前記特性値と重送検出時における紙無し時の検出値とに基づき前記重送検出のしきい値を演算するしきい値演算部と、を備え
    前記特性値は、用紙無しの状態での前記紙厚検出部の出力と、基準用紙が挿入された際の前記紙厚検出部の出力とに基づいて演算されることを特徴とする請求項1に記載の複合処理装置。
  3. 前記特性値を保持する不揮発性の記憶部を備えたことを特徴とする請求項に記載の複合処理装置。
  4. 前記特性値は、前記ホストコンピュータから送信される前記用紙に対応する用紙厚さのしきい値を基に設定変更されることを特徴とする請求項2又は3のいずれか1項に記載の複合処理装置。
  5. 前記紙厚検出部は、搬送される前記用紙に対して紙厚を複数検出し、
    前記重送検出部は、前記紙厚が所定回数連続して前記重送検出のしきい値を超えた場合に、重送であると判断することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の複合処理装置。
  6. ホストコンピュータから送信される設定コマンドを受信する受信ステップと、
    前記設定コマンドに応じて用紙に対応する重送検出のしきい値を任意に設定する設定ステップと、
    搬送される前記用紙の紙厚を検出する紙厚検出ステップと、
    前記紙厚検出ステップにより検出された前記紙厚と前記設定ステップにより設定された前記重送検出のしきい値とを基に、前記用紙の重送の有無を検出する重送検出ステップと、を備えたことを特徴とする重送検出方法。
  7. 前記設定ステップは、
    前記設定コマンドに応じて、前記重送検出のしきい値に関連する特性値を算出するステップと、
    前記特性値と重送検出時における紙無し時の前記紙厚検出ステップによる検出値とに基づき前記重送検出のしきい値を演算するステップと、を備え
    前記特性値は、用紙無しの状態での前記紙厚検出ステップによる検出値と、基準用紙が挿入された際の前記紙厚検出ステップによる検出値とに基づいて演算されることを特徴とする請求項に記載の重送検出方法。
  8. 前記特性値は、不揮発性の記憶部に保持されることを特徴とする請求項に記載の重送検出方法。
  9. 前記特性値は、前記ホストコンピュータから送信される前記用紙に対応する用紙厚さのしきい値を基に設定変更されることを特徴とする請求項7又は8のいずれか1項に記載の複合処理装置。
  10. 前記重送検出ステップは、搬送される前記用紙に対して紙厚を複数検出し、前記紙厚が所定回数連続して前記重送検出のしきい値を超えた場合に、重送であると判断することを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の重送検出方法。
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