JP2007114589A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】重送が検出された場合、画像形成処理を継続して装置全体のジョブ効率の低下を防止するとともに、ユーザの負担を軽減することができる画像形成装置及び画像形成方法を提供する。
【解決手段】制御部は、搬送された原稿上の画像を読み取り、読み取った画像に基づいて出力画像が形成された記録紙を、第1のトレイ51aに排出する。原稿搬送時に重送が検出された場合、重送原稿の頁数を記録するとともに、重送原稿の後に搬送された原稿上の画像を読み取り、読み取った画像に基づいて出力画像が形成された記録紙を、第2のトレイ51bに排出し、重送が発生したことを報知する。ユーザが再度原稿をセットして原稿を搬送した場合、記録した頁数と一致する頁数の原稿上の画像を読み取り、読み取った画像に基づいて出力画像が形成された記録紙を、第1のトレイ51aに排出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、原稿搬送時に重送が発生しても、原稿の読み取り処理を停止させることなく画像形成を継続することができる画像形成装置及び画像形成方法に関する。
近年、スキャナ機能、プリンタ機能、及びファクシミリ機能などを有するデジタル複合機のような画像形成装置は、自動原稿読取装置を備え、自動原稿読取装置の原稿トレイに積層された原稿を1枚ずつ画像読取部へ搬送して、原稿上に記録された画像を読み取り、読み取った画像に基づいて、記録紙への印刷などの処理を行うことにより、大量の原稿を高速に処理するようになってきている。
しかし、自動原稿読取装置で原稿を搬送する場合、湿度又は静電気などの影響により、1枚ずつ原稿が分離して搬送されず、2枚以上の原稿が重なって搬送される重送が生じる場合がある。従来、画像形成装置では、重送が発生した場合、原稿の搬送を停止させるとともに、露光処理、現像処理、転写処理、及び定着処理などの画像形成処理も停止させていたため、画像形成処理のジョブ効率の低下という問題、又は重送発生時のユーザが行う回復処理に多くの負担を要するという問題があった。そこで、重送が生じた場合、適切な対処を行うことができる画像読取装置及び画像形成装置などが提案されている。
例えば、原稿を読取走査して得られた各頁の原稿画像の画データを画像メモリに記憶しておき、原稿の読取時に重送を検出した場合、画像メモリに記憶された画データの内容を記録紙に印字出力することにより、これを見た利用者は、どの頁の原稿が読取走査されていないかを容易に判断することができるファクシミリ装置が提案されている(特許文献1参照)。
また、原稿の読取時に重送を検出した場合、重送した原稿の表面にマーキングを付し、読取が完了している原稿と読取が完了していない原稿とを容易に判別することができる画像読取装置が提案されている(特許文献2参照)。
また、原稿の読取時に重送を検出した場合、重送した原稿と重送していない原稿とを仕分け処理して排出することにより、重送が発生したときでも原稿の給紙を停止せず継続し、原稿読取完了後に重送による読取不良分の原稿のみを回収して再度読取操作をしてオペレータの作業負担を軽減することができる画像読取装置が提案されている(特許文献3参照)。
また、記録紙の搬送時に重送を検出した場合、重送に係る記録紙には画像を形成することなくそのまま排出し、この記録紙に形成する予定であった画像データを保持し、記録紙供給部から供給された記録紙に保持した画像データに基づいて画像を形成することにより、画像形成処理の連続性を確保し、重送に係る記録紙を再利用することができる画像形成装置が提案されている(特許文献4参照)。
特開平6−303375号公報 特開平8−91630号公報 特開2000−165594号公報 特開2002−333797号公報
しかしながら、特許文献1のファクシミリ装置にあっては、原稿のどの頁で重送が発生したかを判断する場合、ユーザが記録紙に印刷された画像を見る必要があり、ユーザにとってみれば、重送が発生した原稿を判断することができるものの、大量の原稿を取り扱う必要がある場合には、多数印刷された画像の中から重送した画像を判断しなければならず、また、その判断に時間を要し、処理全体に要する時間も多くなるため、ユーザの負担を軽減することが望まれていた。
また、特許文献2の画像読取装置にあっては、原稿のどの頁で重送が発生したかを判断する場合、原稿に付されたマーキングを見る必要があり、ユーザにとってみれば、重送が発生した原稿を判断することができるものの、大量の原稿を取り扱う必要がある場合には、多数の原稿の中からマーキングを見つけ出さなければならず、また、その作業に時間を要し、処理全体に要する時間も多くなるため、ユーザの負担を軽減することが望まれていた。
また、特許文献3の画像読取装置にあっては、重送が発生したときでも原稿の読取を停止せず継続し、原稿読取完了後に重送による読取不良分の原稿のみを回収して再度読取操作をすることができるものの、原稿を読み取った後に記録紙に画像を形成する処理については記載がない。このため、大量の原稿を高速に処理する場合に、重送が発生したときでも、装置全体のジョブ効率を低下させることなく、ユーザの負担を軽減することができる画像形成装置が望まれていた。
また、特許文献4の画像読取装置にあっては、記録紙の搬送時に重送を検出した場合、画像形成処理の連続性を確保し、重送に係る記録紙を再利用することができるものの、原稿の読取時に重送が発生した場合については記載がない。このため、大量の原稿を高速に処理する場合に、原稿の読取時に重送が発生したときでも、装置全体のジョブ効率を低下させることなく、ユーザの負担を軽減することができる画像形成装置が望まれていた。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、搬送された原稿の重送が検出された場合、重送が検出される前に搬送された原稿から画像を読み取って出力画像が形成されたシートを第1のトレイに排出し、重送が検出された重送原稿の後に搬送された原稿から画像を読み取って出力画像が形成されたシートを第2のトレイに排出することにより、重送が検出された場合であっても、画像形成処理を継続して装置全体のジョブ効率の低下を防止するとともに、ユーザが排出されたすべてのシートを確認し、原稿の読み取り順にシートを並べ替えるなど余分な作業を行う必要がなく、ユーザの負担を軽減することができる画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、重送原稿上に記録された画像の読み取り可否を判定する判定手段を備え、該判定手段で読み取り可と判定した場合、画像形成部は、重送原稿から読み取られた画像に基づいて出力画像を形成することにより、重送原稿に対する画像形成処理を継続し、原稿搬送に要する時間を無駄にすることなく、装置全体のジョブ効率の低下を防止することができる画像形成装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、重層原稿上の画像を読み取ることができる場合、重送原稿のうち最初の搬送順序にある原稿上の画像を読み取って出力画像が形成されたシートを前記第1のトレイに排出することにより、重送原稿に対する画像形成処理を継続し、原稿搬送に要する時間を無駄にすることなく、装置全体のジョブ効率の低下を防止するとともに、ユーザの負担を軽減することができる画像形成装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、重層原稿上の画像を読み取ることができる場合、重送原稿のうち最後の搬送順序にある原稿上の画像を読み取って出力画像が形成されたシートを前記第2のトレイに排出することにより、重送原稿に対する画像形成処理を継続し、原稿搬送に要する時間を無駄にすることなく、装置全体のジョブ効率の低下を防止するとともに、原稿の読み取り順にシートを並べ替えるなど余分な作業を行う必要がなく、ユーザの負担を軽減することができる画像形成装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、重送原稿の枚数を判定することにより、重送原稿の枚数に拘わらず、重送原稿のうち最後の搬送順序を確実に特定することができる画像形成装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、重送原稿のうち画像の読み取りができなかった原稿の搬送順序を記憶し、搬送された複数の原稿を再度搬送した場合に、記憶された搬送順序の原稿から読み取られた画像に基づいて出力画像を形成することにより、原稿の読み取り順にシートを並べ替えるなど余分な作業を行う必要がなく、ユーザの負担を軽減することができる画像形成装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、重層原稿の搬送順序を記憶し、搬送された複数の原稿を再度搬送した場合に、記憶された搬送順序の原稿から読み取られた画像に基づいて出力画像を形成することにより、原稿の読み取り順にシートを並べ替えるなど余分な作業を行う必要がなく、ユーザの負担を軽減することができる画像形成装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、重送原稿の枚数を判定することにより、重送原稿の枚数に拘わらず、重送原稿の搬送順序を確実に特定することができる画像形成装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、搬送された複数の原稿を再度搬送した場合に、原稿上の画像を読み取って出力画像が形成されたシートを前記第1のトレイに排出することにより、原稿の読み取り順にシートを並べ替えるなど余分な作業を行う必要がなく、ユーザの負担を軽減することができる画像形成装置を提供することにある。
本発明に係る画像形成装置は、搬送された複数の原稿上に記録された画像を読み取り、読み取られた画像に基づいてシート上に出力画像を形成する画像形成部と、出力画像が形成されたシートを排出するための複数のトレイとを備える画像形成装置において、原稿の重送を検出する検出手段と、前記トレイの切り換えを制御する制御手段とを備え、該制御手段は、前記検出手段で重送が検出された場合、重送が検出される前に搬送された原稿から読み取られた画像に基づいて、前記画像形成部が出力画像を形成したシートを第1のトレイに排出し、重送が検出された重送原稿の後に搬送される原稿から読み取られた画像に基づいて、前記画像形成部が出力画像を形成したシートを第2のトレイに排出することを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前記検出手段で重送が検出された場合、重送原稿上に記録された画像の読み取り可否を判定する判定手段を備え、前記画像形成部は、前記判定手段で読み取り可と判定した場合、重送原稿から読み取られた画像に基づいて出力画像を形成することを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、搬送される原稿の搬送順序を計数する計数手段を備え、 前記制御手段は、前記判定手段で読み取り可と判定した場合、重送原稿のうち最初の搬送順序にある原稿から読み取られた画像に基づいて、前記画像形成部が出力画像を形成したシートを前記第1のトレイに排出することを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、搬送される原稿の搬送順序を計数する計数手段を備え、 前記制御手段は、前記判定手段で読み取り可と判定した場合、重送原稿のうち最後の搬送順序にある原稿から読み取られた画像に基づいて、前記画像形成部が出力画像を形成したシートを前記第2のトレイに排出することを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前記検出手段が検出した検出結果に基づいて、重送原稿数を判定する手段と、該手段の判定結果及び前記計数手段の計数結果に基づいて、重送原稿の最後の搬送順序を特定する手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前記検出手段で重送が検出された場合、前記計数手段の計数結果及び前記判定手段の判定結果に基づいて、重送原稿のうち画像の読み取りができなかった原稿の搬送順序を記憶する記憶手段を備え、前記画像形成部は、搬送された複数の原稿を再度搬送した場合に、前記記憶手段で記憶された搬送順序の原稿から読み取られた画像に基づいて出力画像を形成することを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、搬送される原稿の搬送順序を計数する計数手段と、前記検出手段で重送が検出された場合、前記計数手段の計数結果に基づいて、重送原稿の搬送順序を記憶する記憶手段とを備え、前記画像形成部は、搬送された複数の原稿を再度搬送した場合に、前記記憶手段で記憶された搬送順序の原稿から読み取られた画像に基づいて出力画像を形成することを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前記検出手段が検出した検出結果に基づいて、重送原稿数を判定する手段と、該手段の判定結果及び前記計数手段の計数結果に基づいて、重送原稿の搬送順序を特定する手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前記制御手段は、搬送された複数の原稿を再度搬送した場合に、原稿から読み取られた画像に基づいて、前記画像形成部が出力画像を形成したシートを前記第1のトレイに排出することを特徴とする。
本発明に係る画像形成方法は、搬送された複数の原稿上に記録された画像を読み取り、読み取られた画像に基づいてシート上に出力画像を形成し、出力画像が形成されたシートを排出する画像形成方法において、原稿の重送を検出し、重送が検出された場合、重送が検出される前に搬送された原稿から読み取られた画像に基づいて出力画像が形成されたシートと、重送が検出された重送原稿の後に搬送される原稿から読み取られた画像に基づいて出力画像が形成されたシートとを異なるトレイに排出することを特徴とする。
本発明にあっては、検出手段は、搬送された原稿上の画像が読み取られる前に、原稿の重送(すなわち、2枚以上の原稿が重なった状態で搬送される)を検出する。検出手段は、例えば、超音波センサが利用され、搬送される原稿の両側に超音波を発信する発信部と発信された超音波を受信する受信部とを設け、受信した超音波の透過エネルギの大小に応じて、原稿の重送を検出する。画像形成部は、重送が検出される前に搬送された原稿から読み取られた画像に基づいてシートに出力画像を形成し、制御手段は、出力画像が形成されたシートを第1のトレイに排出する。
前記検出手段で重送が検出された場合、制御手段は、シートを排出するトレイを第1のトレイから該第1のトレイと異なる第2のトレイに切り替える。画像形成部は、重送した原稿(重送原稿)の後に搬送される原稿から読み取られた画像に基づいてシート上に出力画像を形成し、制御手段は、出力画像が形成されたシートを第2のトレイに排出する。これにより、重送が検出された場合であっても、原稿上の画像の読取処理を停止させず、読み取った画像に基づいて出力画像を形成する処理を継続する。また、重送の検出前後において、重送原稿以外の原稿上の画像に基づいて出力画像が形成されたシートを異なるトレイに排出する。
本発明にあっては、判定手段は、原稿の重送が検出された場合、重送原稿上に記録された画像の読み取り可否を判定する。読み取り可否の判定は、例えば、原稿の両面に画像が記録された両面原稿の場合には、重送により原稿上の画像が対向する面の画像の読み取りは不可であると判定する。また、原稿の片面(表面)のみに画像が記録された片面原稿の場合には、重送原稿の画像読み取り面に応じて、画像の読み取り可否を判定することができる。画像形成部は、前記判定手段で読み取り可と判定した場合、重送原稿から読み取られた画像に基づいて出力画像を形成する。
本発明にあっては、計数手段は、搬送される原稿の搬送順序(例えば、搬送される原稿が何枚目又は何頁目の原稿であるか)を計数する。制御手段は、原稿の重送が検出された場合において、重送原稿上の画像が読取可能であると判定されたときは、重送原稿のうち最初の搬送順序にある原稿から読み取られた画像に基づいて、前記画像形成部が出力画像を形成したシートを前記第1のトレイに排出する。例えば、原稿の一方の面(表面)に画像が記録された原稿を複数搬送し、2枚の原稿が重送した場合、前記判定手段は、重送原稿の1枚目の原稿表面は、重送により画像が遮られることはなく、原稿上の画像を読み取り可能と判定する。一方、前記判定手段は、重送原稿の2枚目の原稿表面の一部又は全部は、1枚目の重送原稿によりその画像が遮られるため、読み取り不可と判定する。
本発明にあっては、計数手段は、搬送される原稿の搬送順序(例えば、搬送される原稿が何枚目又は何頁目の原稿であるか)を計数する。制御手段は、原稿の重送が検出された場合において、重送原稿上の画像が読取可能であると判定されたときは、重送原稿のうち最後の搬送順序にある原稿から読み取られた画像に基づいて、前記画像形成部が出力画像を形成したシートを前記第2のトレイに排出する。例えば、原稿の一方の面(裏面)に画像が記録された原稿を複数搬送し、2枚の原稿が重送した場合、前記判定手段は、重送原稿の1枚目の原稿裏面の一部又は全部は、2枚目の重送原稿によりその画像が遮られるため、読み取り不可と判定する。一方、前記判定手段は、重送原稿の2枚目は、重送により画像が遮られることはなく、原稿上の画像を読み取り可能と判定する。
本発明にあっては、前記検出手段の検出結果に基づいて、重送原稿の枚数を判断する。重送原稿の枚数及び前記計数手段が計数した計数結果に基づいて、重送原稿の最後の搬送順序を特定する。例えば、重送が検出される前に10枚の原稿が搬送された場合、重送原稿の枚数が2枚であるときは、重送原稿の最後の搬送順序は12枚目と特定される。また、重送が検出される前に10枚の原稿が搬送された場合、重送原稿の枚数が3枚であるときは、重送原稿の最後の搬送順序は13枚目と特定される。
本発明にあっては、重送が検出された場合、重送原稿のうち画像の読み取りができなかった原稿の搬送順序(例えば、重送原稿の何枚目又は何頁目の原稿であるか)を記憶する。重送原稿上の画像を読み取るために、搬送された複数の原稿を再度搬送した場合に、前記画像形成部は、記憶された搬送順序と同じ搬送順序の原稿から読み取られた画像に基づいて出力画像を形成する。
本発明にあっては、重送が検出された場合、重送原稿の搬送順序(例えば、重送原稿が全原稿の何枚目又は何頁目の原稿であるか)を記憶する。重送原稿上の画像を読み取るために、搬送された複数の原稿を再度搬送した場合に、前記画像形成部は、記憶された搬送順序と同じ搬送順序の原稿から読み取られた画像に基づいて出力画像を形成する。
本発明にあっては、前記検出手段の検出結果に基づいて、重送原稿の枚数を判断する。重送原稿の枚数及び前記計数手段が計数した計数結果に基づいて、重送原稿の搬送順序を特定する。例えば、重送が検出される前に10枚の原稿が搬送され、重送原稿の枚数が2枚である場合において、全重送原稿の画像が読み取り不可と判定されたときは、重送原稿の搬送順序は11枚目及び12枚目と特定される。また、重送が検出される前に10枚の原稿が搬送され、重送原稿の枚数が2枚である場合において、最初の重送原稿の画像が読み取り不可と判定されたときは、重送原稿の搬送順序は11枚目と特定される。また、重送が検出される前に10枚の原稿が搬送され、重送原稿の枚数が2枚である場合において、最後の重送原稿の画像が読み取り不可と判定されたときは、重送原稿の搬送順序は12枚目と特定される。
本発明にあっては、重送原稿上の画像を読み取るために、搬送された複数の原稿を再度搬送した場合に、原稿から読み取られた画像に基づいて、前記画像形成部が出力画像を形成したシートを前記第1のトレイに排出する。これにより、前記シートを、重送が検出される前に搬送された原稿から読み取られた画像に基づいて出力画像が形成されたシートに続いて排出する。
本発明にあっては、原稿の重送が検出された場合、制御手段は、重送原稿の後に搬送される原稿から読み取られた画像に基づいて出力画像が形成されたシートを第1のトレイと異なる第2のトレイに排出することにより、重送が検出された場合であっても、読み取り原稿の搬送を停止させず、読み取った画像に基づいて出力画像を形成する処理を継続することができ、重送により装置全体のジョブ効率が低下することを防止することができる。
また、重送の検出前後において、重送原稿以外の原稿上の画像に基づいて出力画像が形成されたシートを異なるトレイに排出することにより、ユーザは、第1のトレイの最終頁と、第2のトレイの最初の頁との間で重送が発生したことを容易に判断することができるとともに、重送原稿上の画像に基づいてシートに出力画像が形成された場合に、該シートを第1のトレイに排出されたシートの最終頁の後に置き、その後にユーザは第2のトレイに排出されたシートを第1のトレイ上に置くことにより、重送が発生した位置を意識することなく原稿の順番通りに出力画像が形成されたシートを容易に並べることができ、ユーザの負担を軽減することができる。
本発明にあっては、原稿の搬送が検出された場合、重送原稿上に記録された画像の読み取り可否を判定する判定手段を備えることにより、重送原稿のうち画像を読み取ることができたものについては出力画像を形成することができ、重送原稿に対する画像形成処理を継続し、原稿搬送に要する時間を無駄にすることなく、装置全体のジョブ効率の低下を防止することができる。
本発明にあっては、重送原稿のうち最初の搬送順序にある原稿上の画像を読み取って出力画像が形成されたシートを前記第1のトレイに排出することにより、重送原稿のうち1枚の原稿搬送処理を無駄にすることがない。また、重送原稿から画像を読み取って出力画像が形成されたシートを、原稿の順番通りに並べることができ、ユーザの負担を軽減することができる。
本発明にあっては、重送原稿のうち最後の搬送順序にある原稿上の画像を読み取って出力画像が形成されたシートを前記第2のトレイに排出することにより、重送原稿のうち1枚の原稿搬送処理を無駄にすることがない。また、重送原稿から画像を読み取って出力画像が形成されたシートを、原稿の順番通りに並べることができ、ユーザの負担を軽減することができる。
本発明にあっては、重送原稿の枚数に拘わらず、重送原稿の搬送順序を確実に特定することができる。
本発明にあっては、画像の読み取りができなかった重送原稿の搬送順序を記憶し、搬送された複数の原稿を再度搬送した場合に、記憶された搬送順序と同じ搬送順序の原稿から読み取られた画像に基づいて出力画像を形成することにより、重送していない原稿から重送原稿を仕分ける作業が全く不要になり、ユーザの負担を軽減することができる。特に大量の原稿を高速に処理する必要がある場合には、ユーザの負担を顕著に低減することが可能になる。
本発明にあっては、重送原稿の搬送順序を記憶し、搬送された複数の原稿を再度搬送した場合に、記憶された搬送順序と同じ搬送順序の原稿から読み取られた画像に基づいて出力画像を形成することにより、重送していない原稿から重送原稿を仕分ける作業が全く不要になり、ユーザの負担を軽減することができる。特に大量の原稿を高速に処理する必要がある場合には、ユーザの負担を顕著に低減することが可能になる。
本発明にあっては、重送原稿の枚数に拘わらず、重送原稿の搬送順序を確実に特定することができる。
本発明にあっては、重送原稿から読み取られた画像に基づいて、前記画像形成部が出力画像を形成したシートを前記第1のトレイに排出することにより、重送が発生した場合でも、出力画像を形成したシートを原稿の搬送順に並べることができ、ユーザが重送原稿に対応するシートを区別して、その順序を並べ替える必要が全くなく、ユーザの負担を軽減することができる
実施の形態1
以下、本発明を実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る画像形成装置100の正面側模式図である。図において、1はガラス製であって原稿を載置する載置台である。載置台1の上側には、原稿載置トレイ20、後述する画像読取部24などを有する自動原稿搬送部2を装着してある。載置台1の下側には、後述する画像読取部30を有するスキャナ部3を配置している。
スキャナ部3に下側には、出力画像が形成された記録紙(シート)を排出するための搬送経路7を間にして、画像形成部4を配置している。画像形成部4は、電子写真プロセス部40、定着装置41、光書込みユニット42、プロセス制御部43、記録紙を収容するための記録紙収容部44などを備えている。
電子写真プロセス部40は、回転駆動される感光体ドラム、該感光体ドラムの表面に形成された静電潜像を現像する現像装置、及び感光体ドラム表面のトナー像を記録紙に転写する転写装置などを備えている。
定着装置41は、定着ローラを有し、記録紙に転写形成されたトナー像を高温加圧することにより、トナー像を記録紙に定着させる。
光書込みユニット42は、画像データに応じて変調されたドット光を発する半導体レーザ素子、該半導体レーザ素子から発せられるレーザ光を主走査方向に偏向させるためのポリゴンミラー、該ポリゴンミラーにより偏向されたレーザ光を感光体ドラムの表面に結像させるためのレンズ及びミラー(いずれも不図示)などを備えている。
プロセス制御部43は、各種の演算処理を行うCPUからなる制御部10、ROM13、RAM14、HDDなどにより構成される記憶部12、及び画像メモリ11などを備え、画像形成装置全体の制御を行う。
画像形成部4の下側には、記録紙を収容する記録紙収容部61、…を3段に亘って上下方向に配置した多段給紙ユニット6を配置している。出力画像を形成する際、所望のサイズの記録紙が選択され、選択された記録紙は、電子写真プロセス部40へ供給される。
スキャナ部3と多段給紙ユニット6との間であって、電子写真プロセス部4の側面には、記録紙の後処理(例えば、ソート処理、ステープル処理など)を行う後処理部5を配置している。後処理部5は、出力画像が形成された記録紙を排出するための排出用のトレイ51a(第1のトレイ)、51b(第2のトレイ)、51c(第3のトレイ)、いずれのトレイに記録紙を排出するかを切り換えるためのガイド52、53、排出する記録紙を搬送する搬送ローラ50などを備えている。
図2は自動原稿搬送部2及びスキャナ部3の構成を示す模式図である。自動原稿搬送部2は、原稿載置トレイ20、原稿上に記録された画像を読み取る画像読取部24、原稿載置トレイ20に積層して載置された原稿を1枚ずつ搬送するためのピックアップローラ21a及び捌きローラ21b、画像読取部24を経由して原稿を排出トレイ25まで搬送するための搬送路22、搬送路22の中途に適宜設けられた搬送ローラ21c、21d、21e、21f、21g、並びに画像読取部24の上流側の搬送路4に搬送される原稿を挟んで対置され、超音波を発信する発信部23a及び発信部23aで発信された超音波を受信する受信部23bを有する超音波センサ23などを備える。
画像読取部24は、搬送経路22を搬送された原稿にレーザ光を照射するための光源24a、原稿で反射されたレーザ光を所定の光路に導くためのミラー24b、24c、24d、24e、各ミラーで導かれた反射光をCCDセンサ24gに結像させるための結像レンズ24f、結像されたレーザ光を光電変換して電気信号を出力するCCDセンサ24gなどを備えている。画像読取部24は、原稿から読み取ったカラー画像に基づいて、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分に色分解したデータをプロセス制御部43へ出力する。プロセス制御部43へ出力されたデータは、所定の画像データ処理が施される。
スキャナ部3は、画像読取部30を備える。画像読取部30は、載置台1の下面に沿って平行に往復移動する走査ユニット31、32、結像レンズ33、及び光電変換素子であるCCDラインセンサ34などを有する。走査ユニット31は、載置台1に載置された原稿又は搬送経路22に沿って搬送される原稿にレーザ光を照射するための光源31a、原稿で反射されたレーザ光を所定の光路に導くためのミラー31bなどを備えている。また、走査ユニット32は、原稿で反射されたレーザ光を所定の光路に導くためのミラー32a、32bなどを備えている。
結像レンズ33は、走査ユニット32から導かれたレーザ光をCCDラインセンサ34上の所定の位置に結像させる。CCDラインセンサ34は、結像された光像を光電変換して電気信号を出力する。画像読取部30は、原稿から読み取ったカラー画像に基づいて、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分に色分解したデータをプロセス制御部43へ出力する。プロセス制御部43へ出力されたデータは、所定の画像データ処理が施される。
原稿に記録された画像を読み取る場合、原稿の両面から読み取るか、又は片面から読み取るかは、後述する操作部16でのユーザによる操作で切り換えることができる。例えば、原稿の両面に画像が記録されている場合、操作部16で両面読み取りを設定することにより、原稿載置トレイ20に原稿の表面を上側にして積層して載置された原稿は、1枚ずつ搬送経路22を搬送され、原稿の表面に記録された画像は画像読取部30で読み取り、原稿の裏面に記録された画像は画像読取部24で読み取ることができる。また、原稿の表面のみに画像が記録されている場合、操作部16で片面読み取りを設定することにより、原稿載置トレイ20に原稿の表面を上側にして積層して載置された原稿は、1枚ずつ搬送経路22を搬送され、原稿の表面に記録された画像は、画像読取部30で読み取ることができる。この場合には、画像読取部24での画像読取は行わない。
図3は本発明に係る画像形成装置100の内部構成を示すブロック図である。画像形成装置100は、各種の演算処理を行うCPUからなる制御部10を備える。制御部10には、内部バスを介して原稿搬送部2、画像読取部24、画像読取部30、画像メモリ11、記憶部12、ROM13、RAM14、超音波センサ23、画像形成部4、ガイド駆動部15、操作部16、カウンタ17などが接続されており、制御部10は、これらのハードウエア各部の動作を制御する。
ROM13は、制御部10の制御手順を示す制御プログラムを予め記憶している。制御部10のCPUがROM13に記憶されている制御プログラムをRAM14にロードすることにより、制御部10は制御プログラムで示された制御手順に従って画像形成装置100の動作を制御する。
原稿搬送部2は、原稿載置トレイ20に載置された原稿を1枚ずつ画像読取部24、30へ搬送するとともに、画像読取部24、30で画像を読み取られた原稿を排出トレイ25へ搬送する。
画像読取部24は、原稿上の画像をCCDセンサで光電変換してアナログ信号に変換し、得られたアナログ信号をA/D変換器でデジタル信号に変換する。画像読取部24は、変換して得られたデジタル信号に対して原稿読取時の光源の配向特性、イメージセンサの感度ムラなどの補正を行い、制御部10の制御の下、得られた画像データを画像メモリ11に記憶する。
画像読取部30は、原稿上の画像をCCDセンサで光電変換してアナログ信号に変換し、得られたアナログ信号をA/D変換器でデジタル信号に変換する。画像読取部30は、変換して得られたデジタル信号に対して原稿読取時の光源の配向特性、イメージセンサの感度ムラなどの補正を行い、制御部10の制御の下、得られた画像データを画像メモリ11に記憶する。
画像形成部4は、画像メモリ11に記憶された画像データに基づいて、記録紙上に用紙上に画像を形成する。なお、画像形成部4は、電子写真方式に限定されるものではなく、インクジェット方式、熱転写方式などいずれのものでもよい。
超音波センサ23は、原稿搬送部2で搬送される原稿を画像読取部24、30の上流側、すなわち、原稿上の画像が画像読取部24、30で読み取られる前に、原稿の重送を検出し、検出結果を制御部10へ出力する。原稿の重送は、本来原稿が1枚ずつ分離されて搬送されるべきところ、2枚の原稿が重なり合って搬送される状態をいう。なお、重送の詳細は、後述の図5で説明する。
図4は超音波センサ23の構成を示すブロック図である。超音波センサ23は、例えば、発振周波数が約220kHzの駆動波形を発生する発振回路23c、発振回路23cが発生した駆動波形を増幅する増幅回路23d、駆動波形を発信する発信部23a、発信部23aが発信した信号を受信する受信部23b、受信部23bで受信した信号を広帯域(例えば、220kHz±20kHz)にわたって検出する共振回路23e、受信した信号を増幅する増幅回路23f、及び増幅された信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路23gなどを備える。超音波センサ23は、搬送される原稿に対して発信部23aから信号を発信し、発信された信号を受信部23bで受信した検出信号を制御部10へ出力することで、信号のエネルギの大小に基づいて、搬送される原稿の枚数、すなわち、重送を検出する。なお、重送を検出する手段としては、超音波センサに限定されるものではなく、他のセンサを用いることもできる。
ガイド駆動部15は、制御部10の制御のもと、ガイド52、53の切り換えを行う。例えば、搬送された原稿上の画像を読み取って、読み取った画像に基づいて出力画像が形成された記録紙は、第1のトレイ51aに排出されるようにガイド52、53を切り換える。原稿搬送時に重送が検出された場合、重送原稿の後に搬送された原稿上の画像を読み取って、読み取った画像に基づいて出力画像が形成された記録紙は、第2のトレイ51bに排出されるようにガイド52、53を切り換える。また、原稿搬送時に再度重送が検出された場合、重送原稿の後に搬送された原稿上の画像を読み取って、読み取った画像に基づいて出力画像が形成された記録紙は、第3のトレイ51cに排出されるようにガイド52、53を切り換える。
操作部16は、タッチパネル方式の操作パネルであり、利用者の操作指示を受け付ける各種キー及びスイッチと、利用者に対して報知する情報を表示する液晶ディスプレイとを備えている。操作部16は、例えば、片面原稿又は両面原稿のいずれの原稿を読み取るかを設定することができる。
カウンタ17は、操作部16での操作に基づいて、片面原稿又は両面原稿の搬送に応じて、搬送される原稿の枚数又は頁数を計数し、計数結果を制御部10へ出力する。
記憶部12には、原稿の重送が検出された場合、制御部10の制御により、重送原稿の枚数若しくは頁数、又は重送原稿のうち画像の読み取りができないと判定された原稿の頁数(又は何枚目の原稿であるか)などが記録される。
図5は原稿の重送の例を示す説明図である。図中矢印は原稿の搬送方向を示す。図5(a)は、原稿が1枚ずつ所定の離隔寸法を有して正常に搬送されている場合を示す。図5(b)は、原稿載置トレイに積層された原稿の最下部から1枚ずつ取り出す、いわゆる下取りの場合に、1枚目の重送原稿の先端部と、2枚目の重送原稿の先端部とがずれた状態で重なった場合を示す。図5(c)は、原稿載置トレイに積層された原稿の最上部から1枚ずつ取り出す、いわゆる上取りの場合に、1枚目の重送原稿の先端部と、2枚目の重送原稿の先端部とがずれた状態で重なった場合を示す。図5(d)は、上取り又は下取りの場合に、1枚目の重送原稿の先端部と、2枚目の重送原稿の先端部とが重なった場合を示す。
図6は重送原稿の先端部同士がずれた場合の重送検出信号のレベルを示すタイムチャートである。超音波センサ23の受信部23bで受信する信号のエネルギ(例えば、透過エネルギ)は、信号が透過する原稿の枚数に応じて変化する。例えば、原稿がない場合は、受信する信号のエネルギはE0、原稿が1枚の場合は、受信する信号のエネルギはE1(E0>E1)、原稿が2枚の場合は、受信する信号のエネルギはE2(E1>E2)である。時刻t1において、信号のエネルギがE0からE1に変化したことにより、次の原稿が搬送されたことを検出する。原稿の重送が生じた場合、例えば、時刻t2において、信号のエネルギがE1からE2に変化する。受信した信号のエネルギのレベル差により、2枚の原稿が、その先端部がずれた状態で重送されたことを検出することができる。時刻t3において、信号のエネルギはE2からE1に変化する。
原稿の搬送速度、及び時刻t2とt1との時間差により、原稿がどの程度の長さずれて重送したかを算出することもできる。
図7は重送原稿の先端部同士が重なった場合の重送検出信号の関係を示すタイムチャートである。時刻t4において、信号のエネルギがE0からE2に変化する。受信した信号のエネルギのレベル差により、次の原稿がその先端部同士が重なった状態で2枚の原稿が重送されたことを検出することができる。時刻t5において、信号のエネルギはE2からE0に変化する。
制御部10は、超音波センサ23から出力された検出結果(検出信号のレベル)に基づいて、重送であるか、また、両面原稿である場合には、いずれの頁であるかを判定することができる。制御部10は、重送が検出された場合、判定した重送原稿の枚数と、カウンタ17で計数した重送が発生する前に搬送した原稿の枚数とに基づいて、重送原稿の搬送順序(何枚目の原稿が重送原稿であるか)を特定することができる。例えば、重送が検出される前に10枚の原稿が搬送され、重送原稿の枚数が2枚である場合には、重送原稿の搬送順序は11枚目及び12枚目と特定することができる。
また、制御部10は、重送が検出された場合、重送原稿の枚数に応じて、カウンタ17が計数する重送原稿の後に搬送される原稿の搬送順序を修正する。例えば、重送が検出される前に10枚の原稿が搬送され、重送原稿の枚数が2枚である場合において、カウンタ17が2枚の重送原稿を1枚の原稿と計数するときは、カウンタ17は、重送原稿の後に搬送される最初の原稿を11枚目として計数してしまうが、制御部10は、これを12枚目と修正し、以降計数される原稿枚数を同様に修正することができる。
図8は原稿を上取りする場合の搬送路(反転パス)を示す模式図である。まず、片面原稿を記録紙に片面印刷(出力画像の形成)する場合について説明する。図に示すように、原稿載置トレイ20に、原稿の表面(片面原稿の場合は画像が記録された面)を上側にして積層して載置する。積層された原稿の最上部の原稿が、ピックアップローラ21a及び捌きローラ21bにより1枚ずつ搬送路22へ搬送される。ピックアップローラ21a又は捌きローラ21bで原稿を1枚ずつ分離して搬送することができず、2枚の原稿が重送した場合、1枚目の重送原稿の画像は、2枚目の重送原稿により遮られることなく、画像読取部30で読み取ることができる。
一方、2枚目の重送原稿の画像は、1枚目の重送原稿により遮られるため、画像読取部30で読み取ることができない。したがって、この場合、重送検出信号を受け取った制御部10は、重送原稿の1枚目は読み取り可能であると判定し、重送原稿の2枚目は読み取り不可と判定する。この場合、制御部10は、1枚目の重送原稿を検出した時点を基準にして、1枚目の重送原稿上の画像読み取りタイミングを設定することができる。なお、片面原稿の場合には、画像読取部24での読み取り処理は行わない。
両面原稿を記録紙に両面印刷(出力画像の形成)する場合について説明する。原稿載置トレイ20に、原稿の表面(両面原稿の場合は表面及び裏面に画像が記録されている)を上側にして積層して載置する。積層された原稿の最上部の原稿が、ピックアップローラ21a及び捌きローラ21bにより1枚ずつ搬送路22へ搬送される。ピックアップローラ21a又は捌きローラ21bで原稿を1枚ずつ分離して搬送することができず、2枚の原稿が重送した場合、1枚目の重送原稿の裏面の画像、及び2枚目の重送原稿の表面の画像は、お互いに遮られるため、画像読取部24、30で読み取ることができない。したがって、この場合、重送検出信号を受け取った制御部10は、重送原稿の1枚目及び2枚目はいずれも読み取り不可と判定する。
図9は原稿を下取りする場合の搬送路(反転パス)を示す模式図である。まず、片面原稿を記録紙に片面印刷(出力画像の形成)する場合について説明する。図に示すように、原稿載置トレイ20に、原稿の表面(片面原稿の場合は画像が記録された面)を上側にして積層して載置する。積層された原稿の最下部の原稿が、ピックアップローラ21h、21jにより1枚ずつ搬送路22へ搬送される。ピックアップローラ21h、21jで原稿を1枚ずつ分離して搬送することができず、2枚の原稿が重送した場合、1枚目の重送原稿の画像は、2枚目の重送原稿により遮られるため、画像読取部30で読み取ることができない。
一方、2枚目の重送原稿の画像は、1枚目の重送原稿により遮られることなく、画像読取部30で読み取ることができる。したがって、この場合、重送検出信号を受け取った制御部10は、重送原稿の1枚目は読み取り不可であると判定し、重送原稿の2枚目は読み取り可能と判定する。この場合、制御部10は、1枚目及び2枚目の重送原稿の重なりを検出した時点を基準にして、2枚目の重送原稿上の画像読み取りタイミングを設定することができる。なお、片面原稿の場合には、画像読取部24での読み取り処理は行わない。
両面原稿を記録紙に両面印刷(出力画像の形成)する場合について説明する。原稿載置トレイ20に、原稿の表面(両面原稿の場合は表面及び裏面に画像が記録されている)を上側にして積層して載置する。積層された原稿の最上部の原稿が、ピックアップローラ21h、21jにより1枚ずつ搬送路22へ搬送される。ピックアップローラ21h、21jで原稿を1枚ずつ分離して搬送することができず、2枚の原稿が重送した場合、1枚目の重送原稿の表面の画像、及び2枚目の重送原稿の裏面の画像は、お互いに遮られるため、画像読取部30、24で読み取ることができない。したがって、この場合、重送検出信号を受け取った制御部10は、重送原稿の1枚目及び2枚目はいずれも読み取り不可と判定する。
次に本発明に係る画像形成装置100の動作について説明する。図10及び図11は原稿の重送を検出した場合に画像形成装置100が実行する処理の手順を示すフローチャートである。制御部10は、操作部16から入力される情報に基づき、原稿の読取指示があるか否かを判定する(S11)。読取指示がない場合(S11でNO)、制御部10は、ステップS11の処理を続け、読取指示があるまで待機する。
読取指示があった場合(S11でYES)、制御部10は、原稿の重送回数を示す重送記録Wを0にリセットし(S12)、原稿載置トレイに載置された原稿の搬送を行う(S13)。制御部10は、搬送される原稿の頁数(片面原稿の場合は、原稿の枚数)を計数し(S14)、原稿の重送を検出したか否かを判定する(S15)。
原稿の重送を検出しなかった場合(S15でNO)、制御部10は、画像読取部24、30(両面原稿の場合は両者で、片面原稿の場合はいずれかで)で原稿上の画像を読み取るよう制御することにより原稿の読み取りを行い(S16)、読み取った画像に基づいて、記録紙に印刷(出力画像が形成)し(S17)、印刷された記録紙を第1のトレイ51aに排出する(S18)。
制御部10は、搬送すべき原稿があるか否かを判定し(S19)、原稿があると判定した場合(S19でYES)、ステップS13以降の処理を続ける。原稿がないと判定した場合(S19でNO)、制御部10は、原稿上の画像の読み取りができなかった頁の有無を判定し(S20)、読み取りができなかった頁がないと判定した場合(S20でNO)、処理を終了する。
読み取りができなかった頁があると判定した場合(S20でYES)、制御部10は、重送を検出したことを報知し(S21)、記録紙を排出するトレイを第1のトレイにするためにトレイ切換リセットを行い(S22)、処理を終了する。
一方、原稿の重送を検出した場合(S15でYES)、制御部10は、重送記録Wに1を加算し(S23)、重送した原稿上の画像を読み取ることができるか否かを判定する(S24)。重送した原稿上の画像を読み取ることができる場合(S24でYES)、制御部10は、読み取り可能な原稿が重送した原稿の最初の頁(重送原稿の1枚目)であるか否かを判定し(S25)、重送原稿の最初の頁である場合(S25でYES)、読取不可の頁数(例えば、重送原稿の2枚目)を記録する(S26)。
制御部10は、重送原稿の最初の頁の画像を読み取り(S27)、読み取った画像に基づいて、記録紙に印刷(出力画像の形成)する(S28)。制御部10は、印刷された記録紙を第1のトレイ51aに排出し(S29)、記録紙を排出するトレイを第1のトレイから第2のトレイ(又は空きの他のトレイ)に切り換え(S30)、ステップS19以降の処理を続ける。
読み取り可能な原稿が重送原稿の最初の頁でない場合(S25でNO)、制御部10は、読み取り可能な原稿が重送した原稿の最後の頁(重送原稿の2枚目)であるか否かを判定する(S31)。重送原稿の最後の頁でない場合(S31でNO)、制御部10は、ステップS24以降の処理を続ける。
読み取り可能な原稿が重送原稿の最後の頁である場合(S31でYES)、制御部10は、読取不可の頁数(例えば、重送原稿の1枚目)を記録する(32)。制御部10は、重送原稿の最後の頁の画像を読み取り(S33)、記録紙を排出するトレイを第1のトレイから第2のトレイ(又は空きの他のトレイ)に切り換える(S34)。制御部10は、読み取った画像に基づいて、記録紙に印刷(出力画像の形成)し(S35)、印刷された記録紙を第2のトレイ51a(又は切り換えられたトレイ)に排出し(S36)、ステップS19以降の処理を続ける。
一方、重送した原稿上の画像を読み取ることができない場合(S24でNO)、制御部10は、読取不可の頁数(例えば、重送原稿の1枚目の表裏両頁及び2枚目の表裏両頁、又は重送原稿の1枚目及び2枚目など)を記録する(S37)。制御部10は、重送原稿上の歯像の読み取り処理を停止し(S38)、ステップS30以降の処理を続ける。
以上の処理により、重送が検出される前は、搬送された原稿上の画像を読み取って印刷された記録紙は、例えば、第1のトレイに排出される。重送が検出された場合、重送原稿の後に搬送される原稿上の画像を読み取って印刷された記録紙は、第2のトレイに排出される。この際、1枚目の重送原稿上の画像が読み取り可能である場合、原稿上の画像を読み取って印刷された記録紙は、第1のトレイに排出され、2枚目の重送原稿上の画像が読み取り可能である場合、原稿上の画像を読み取って印刷された記録紙は、第2のトレイに排出される。
また、原稿の搬送中に再度重送を検出した場合は、重送原稿の後に搬送される原稿上の画像を読み取って印刷された記録紙は、第3のトレイに排出される。この際、1枚目の重送原稿上の画像が読み取り可能である場合、原稿上の画像を読み取って印刷された記録紙は、第2のトレイに排出され、2枚目の重送原稿上の画像が読み取り可能である場合、原稿上の画像を読み取って印刷された記録紙は、第3のトレイに排出される。
図12は重送を報知する表示画面に表示される画面の一例を示す模式図である。図に示すように、原稿の重送が検出された場合、操作部16の液晶ディスプレイには、原稿の重送を報知する画面が表示される。表示画面には、例えば、「原稿の読取に重送が発生しました」、「重送原稿の再読取を行います」、「原稿を原稿台に戻しOKキーを押して下さい」、及び「排出トレイの記録紙は移動しないで下さい」などの文章が表示される。ユーザは、搬送後に排出された原稿すべてを原稿載置トレイに載置し、OKキーを操作することにより、画像形成装置100は、再度原稿の搬送、読み取り処理を行う。ユーザは、単に排出された原稿をそのまま原稿載置トレイに載置するだけで、画像形成装置100は、重送原稿に対する回復処理を行う。
図13は重送原稿の再読取を行う場合に画像形成装置100が実行する処理の手順を示すフローチャートである。制御部10は、重送記録Wが0であるか否かに基づき、重送記録の有無を判定する(S51)。重送記録がない場合(W=0)(S51でNO)、制御部10は、ステップS11の処理を続け、待機する。
重送記録がある場合(W≠0)(S51でYES)、制御部10は、操作部16から入力される情報に基づき、原稿の読取指示があるか否かを判定する(S52)。読取指示がない場合(S52でNO)、制御部10は、ステップS52の処理を続け、読取指示があるまで待機する。
読取指示があった場合(S52でYES)、制御部10は、原稿載置トレイに載置された原稿の搬送を行い(S53)、搬送される原稿の頁数(片面原稿の場合は、原稿の枚数)を計数する(S54)。制御部10は、計数する原稿の頁数と記録された読取不可の頁数とが一致するか否かを判定する(S55)。計数する原稿の頁数と記録された読取不可の頁数とが一致しない場合(S55でNO)、制御部10は、ステップS53以降の処理を続ける。
計数する原稿の頁数と記録された読取不可の頁数とが一致した場合(S55でYES)、制御部10は、一致した頁の原稿上の画像を読み取り(S56)、読み取った画像に基づいて、記録紙に印刷(出力画像の形成)し(S57)、印刷された記録紙を第1のトレイ51aに排出する(S58)。
制御部10は、重送記録Wから1を減算し(S59)、重送記録Wが0に等しいか否かを判定する(S60)。重送記録が0である場合(S60でYES)、制御部10は、すべての原稿が搬送されたか否かを判定し(S61)、すべての原稿が搬送された場合(S61でYES)、処理を終了する。すべての原稿が搬送されていない場合(S61でNO)、残りの原稿を搬送し(S62)、処理を終了する。
重送記録が0でない場合(S60でNO)、制御部10は、記録紙を排出するトレイを第1のトレイから第2のトレイ(又は空きの他のトレイ)に切り換え(S63)、ステップS53以降の処理を続ける。
以上の処理により、重送原稿のうち画像を読み取ることができなかった原稿上の画像を読み取って印刷された記録紙は、第1のトレイに排出される。また、例えば、搬送中に原稿の重送が2回発生した場合は、2回目の重送により画像を読み取ることができなかった原稿上の画像を読み取って印刷された記録紙は、第2のトレイに排出される。
図14は原稿の重送が発生した場合の記録紙の排出の一例を示す模式図である。後処理部5には、3つのトレイ(第1のトレイ、第2のトレイ、第3のトレイ)を設けている。各トレイに排出される記録紙の頁数(何枚目であるか)を、1、2、…、N(Nは最終頁)で表し、記録紙の頁数は、原稿の頁数に対応している。図14においては、原稿の11枚目及び12枚目で重送が発生した場合を示している。四角で囲まれた数字は、原稿の重送が発生した際に、読み取り可能な重送原稿の頁数に対応した記録紙の頁数を示している。また、円形で囲まれた数字は、原稿の重送が発生した際に、読み取りができなかった重送原稿の頁数に対応した記録紙の頁数を示している。
図14(a)に示すように、11枚目及び12枚目が重送原稿である場合において、両重送原稿の読み取りができないとき(例えば、両面原稿の両面コピーなどの場合)、重送が発生する前に搬送された原稿(1枚目〜10枚目)に対応する記録紙(1、2、…10)は、第1のトレイに排出される。重送原稿の後に搬送された原稿(13枚目〜N枚目)に対応する記録紙(13、14、…N)は、第2のトレイに排出される。
読み取りが終了した原稿と原稿の搬送時に重送した重送原稿のすべてが、原稿載置台20に載置されたページ順で原稿排出トレイ25に排出される。重送の報知により、ユーザは原稿排出トレイ25に排出された原稿のすべてを原稿載置台20に再度載置して読み取りを開始させると、原稿(1枚目〜N枚目)は順次搬送され、最初の読み取り時に原稿が重送したことで読み取りができなかった11枚目及び12枚目の原稿(重送原稿)だけを画像読取部で読み取ることにより、11枚目及び12枚目の重送した原稿(読み取ることができなかった原稿)に対応する記録紙(11、12)は、記録紙(1、2、…10)に続けて第1のトレイに排出される。
図14(b)に示すように、11枚目及び12枚目が重送原稿である場合において、1枚目の重送原稿(重送原稿の最初の頁)の読み取りが可能なときは(例えば、原稿の表面を上側にして載置した原稿を上取りにより取る場合など)、重送が発生する前に搬送された原稿(1枚目〜10枚目)に対応する記録紙(1、2、…10)は、第1のトレイに排出される。1枚目の重送原稿、すなわち、11枚目の原稿に対する記録紙(11)は、記録紙(1、2、…10)に続けて、第1のトレイに排出される。重送原稿の後に搬送された原稿(13枚目〜N枚目)に対応する記録紙(13、14、…N)は、第2のトレイに排出される。
読み取りが終了した原稿と原稿の搬送時に重送した重送原稿のすべてが、原稿載置台20に載置されたページ順で原稿排出トレイ25に排出される。重送の報知により、ユーザは原稿排出トレイ25に排出された原稿のすべてを原稿載置台20に再度載置して読み取りを開始させると、原稿(1枚目〜N枚目)は順次搬送され、最初の読み取り時に原稿が重送したことで読み取りができなかった12枚目の原稿(重送原稿)だけを画像読取部で読み取ることにより、12枚目の重送した原稿(読み取ることができなかった原稿)に対応する記録紙(12)は、記録紙(1、2、…10、11)に続けて第1のトレイに排出される。
図14(c)に示すように、11枚目及び12枚目が重送原稿である場合において、2枚目の重送原稿(重送原稿の最後の頁)の読み取りが可能なときは(例えば、原稿の表面を上側にして載置した原稿を下取りにより取る場合など)、重送が発生する前に搬送された原稿(1枚目〜10枚目)に対応する記録紙(1、2、…10)は、第1のトレイに排出される。2枚目の重送原稿、すなわち、12枚目の原稿に対する記録紙(12)は、第2のトレイに排出される。重送原稿の後に搬送された原稿(13枚目〜N枚目)に対応する記録紙(13、14、…N)は、記録紙(12)に続けて第2のトレイに排出される。
読み取りが終了した原稿と原稿の搬送時に重送した重送原稿のすべてが、原稿載置台20に載置されたページ順で原稿排出トレイ25に排出される。重送の報知により、ユーザは原稿排出トレイ25に排出された原稿のすべてを原稿載置台20に再度載置して読み取りを開始させると、原稿(1枚目〜N枚目)は順次搬送され、最初の読み取り時に原稿が重送したことで読み取りができなかった11枚目の原稿(重送原稿)だけを画像読取部で読み取ることにより、11枚目の重送した原稿(読み取ることができなかった原稿)に対応する記録紙(11)は、記録紙(1、2、…10)に続けて第1のトレイに排出される。
これにより、ユーザは、重送が検出された場合に、再度原稿を原稿載置トレイ20に載置することで、原稿が重送することで読み取れなかった原稿の読み取りを行い、重送により読み取れなかった原稿に対応する記録紙は、原稿のページ順序と一致するようにトレイに排出されるので、各トレイに排出された記録紙を順番に重ねるだけで、例えば、第2のトレイに排出されたすべての記録紙を第1のトレイの上に重ねることで、原稿の順番に記録紙を並べることができ、重送頁の確認、記録紙の区分け又は並べ替えなどの作業が全く不要であり、重送が発生した場合のユーザの負担を軽減することができる。
図15は原稿の重送が2回発生した場合の記録紙の排出の一例を示す模式図である。後処理部5には、3つのトレイ(第1のトレイ、第2のトレイ、第3のトレイ)を設けている。各トレイに排出される記録紙の頁数(何枚目であるか)を、1、2、…、N(Nは最終頁)で表し、記録紙の頁数は、原稿の頁数に対応している。図15においては、原稿の11枚目及び12枚目で1回目の重送が発生し、20枚目及び21枚目で2回目の重送が発生した場合を示している。四角で囲まれた数字は、原稿の重送が発生した際に、読み取り可能な重送原稿の頁数に対応した記録紙の頁数を示している。また、円形で囲まれた数字は、原稿の重送が発生した際に、読み取りができなかった重送原稿の頁数に対応した記録紙の頁数を示している。
図15(a)に示すように、1回目の重送で11枚目及び12枚目が重送原稿である場合において、両重送原稿の読み取りができないとき(例えば、両面原稿の両面コピーなどの場合)、重送が発生する前に搬送された原稿(1枚目〜10枚目)に対応する記録紙(1、2、…10)は、第1のトレイに排出される。
2回目の重送で20枚目及び21枚目が重送原稿である場合において、両重送原稿の読み取りができないとき、2回目の重送が発生する前に搬送された原稿(13枚目〜19枚目)に対応する記録紙(13、14、…19)は、第2のトレイに排出される。2回目の重送の重送原稿の後に搬送された原稿(22枚目〜N枚目)に対応する記録紙(22、23、…N)は、第3のトレイに排出される。
原稿(1枚目〜N枚目)を再度読み取ることにより、11枚目及び12枚目の重送原稿に対応する記録紙(11、12)は、記録紙(1、2、…10)に続けて第1のトレイに排出される。また、20枚目及び21枚目の重送原稿に対応する記録紙(20、21)は、記録紙(13、14、…19)に続けて第2のトレイに排出される。
図15(b)に示すように、1回目の重送で11枚目及び12枚目が重送原稿である場合において、1枚目の重送原稿(重送原稿の最初の頁)の読み取りが可能なときは(例えば、原稿の表面を上側にして載置した原稿を上取りにより取る場合など)、重送が発生する前に搬送された原稿(1枚目〜10枚目)に対応する記録紙(1、2、…10)は、第1のトレイに排出される。1枚目の重送原稿、すなわち、11枚目の原稿に対する記録紙(11)は、記録紙(1、2、…10)に続けて、第1のトレイに排出される。
2回目の重送で20枚目及び21枚目が重送原稿である場合において、1枚目の重送原稿(重送原稿の最初の頁)の読み取りが可能なときは、重送が発生する前に搬送された原稿(13枚目〜19枚目)に対応する記録紙(13、14、…19)は、第2のトレイに排出される。1枚目の重送原稿、すなわち、20枚目の原稿に対する記録紙(20)は、記録紙(13、14、…19)に続けて、第2のトレイに排出される。2回目の重送の重送原稿の後に搬送された原稿(22枚目〜N枚目)に対応する記録紙(22、23、…N)は、第3のトレイに排出される。
原稿(1枚目〜N枚目)を再度読み取ることにより、読み取りができなかった12枚目の重送原稿に対応する記録紙(12)は、記録紙(1、2、…10、11)に続けて第1のトレイに排出される。また、読み取りができなかった21枚目の重送原稿に対応する記録紙(21)は、記録紙(13、14、…19、20)に続けて第2のトレイに排出される。
図15(c)に示すように、1回目の重送で11枚目及び12枚目が重送原稿である場合において、2枚目の重送原稿(重送原稿の最後の頁)の読み取りが可能なときは(例えば、原稿の表面を上側にして載置した原稿を下取りにより取る場合など)、重送が発生する前に搬送された原稿(1枚目〜10枚目)に対応する記録紙(1、2、…10)は、第1のトレイに排出される。2枚目の重送原稿、すなわち、12枚目の原稿に対する記録紙(12)は、第2のトレイに排出される。
2回目の重送で20枚目及び21枚目が重送原稿である場合において、2枚目の重送原稿(重送原稿の最初の頁)の読み取りが可能なときは、重送が発生する前に搬送された原稿(13枚目〜19枚目)に対応する記録紙(13、14、…19)は、記録紙(12)に続けて、第2のトレイに排出される。2枚目の重送原稿、すなわち、21枚目の原稿に対する記録紙(21)は、第3のトレイに排出される。2回目の重送の重送原稿の後に搬送された原稿(22枚目〜N枚目)に対応する記録紙(22、23、…N)は、記録紙(21)に続けて、第3のトレイに排出される。
原稿(1枚目〜N枚目)を再度読み取ることにより、読み取りができなかった11枚目の重送原稿に対応する記録紙(11)は、記録紙(1、2、…10)に続けて第1のトレイに排出される。また、読み取りができなかった20枚目の重送原稿に対応する記録紙(20)は、記録紙(12、13、…19)に続けて、第2のトレイに排出される。
以上説明したように、本発明にあっては、原稿の重送が検出された場合であっても、読み取り原稿の搬送を停止させず、読み取った画像に基づいて出力画像を形成する処理を継続することができ、重送により装置全体のジョブ効率が低下することを防止することができる。また、出力画像が形成された記録紙を原稿の搬送順(読み取り順)に容易に並べることができ、ユーザの負担を軽減することができる。
また、重送が検出された場合であっても、読み取り可能な重送原稿については、読み取り処理を継続して行うため、重送原稿に対する画像形成処理を継続し、原稿搬送に要する時間を無駄にすることなく、装置全体のジョブ効率の低下を防止することができる。また、重送していない原稿から重送原稿を仕分ける作業が全く不要になり、ユーザの負担を軽減することができる。特に大量の原稿を高速に処理する必要がある場合には、ユーザの負担を顕著に低減することが可能になる。
上述の実施の形態においては、記録紙の排出用のトレイは、3つ備えるものであったが、排出用のトレイ数は、これに限定されるものではなく、4つ以上備えることもできる。
上述の実施の形態においては、重送原稿が2枚の場合について説明したが、搬送路において原稿詰まり(ジャム)にならない限り、重送原稿が3枚、4枚などの場合にも、本発明を適用することができる。
上述の実施の形態においては、原稿を1部印刷するものであったが、原稿を複数部印刷し、1部毎にソート(仕分け)して排出し、重送原稿に対応する記録紙を別のトレイに排出する場合にも、本発明を適用することができる。
図16は複数部コピーを行う際に重送原稿の再読取を行う場合に画像形成装置100が実行する処理の手順を示すフローチャートである。なお、原稿の重送を検出した場合に画像形成装置100が実行する処理の手順を示すフローチャートは、図10及び図11と同様であるので説明は省略する。なお、記録紙は必要部数印刷され、1部毎にソート(又は記録紙をシフトさせて)排出されるものとする。
制御部10は、重送記録Wが0であるか否かに基づき、重送記録の有無を判定する(S71)。重送記録がない場合(W=0)(S71でNO)、制御部10は、ステップS71の処理を続け、待機する。
重送記録がある場合(W≠0)(S71でYES)、制御部10は、操作部16から入力される情報に基づき、原稿の読取指示があるか否かを判定する(S72)。読取指示がない場合(S72でNO)、制御部10は、ステップS72の処理を続け、読取指示があるまで待機する。
読取指示があった場合(S72でYES)、制御部10は、原稿載置トレイに載置された原稿の搬送を行い(S73)、搬送される原稿の頁数(片面原稿の場合は、原稿の枚数)を計数する(S74)。制御部10は、計数する原稿の頁数と記録された読取不可の頁数とが一致するか否かを判定する(S75)。計数する原稿の頁数と記録された読取不可の頁数とが一致しない場合(S75でNO)、制御部10は、ステップS73以降の処理を続ける。
計数する原稿の頁数と記録された読取不可の頁数とが一致した場合(S75でYES)、制御部10は、一致した頁の原稿上の画像を読み取り(S76)、記録紙を排出するトレイを空きの他のトレイ(例えば、第3のトレイ)に切り換える(S77)。制御部10は、読み取った画像に基づいて、記録紙に必要部数印刷(出力画像の形成)し(S78)、印刷された記録紙を切り換えたトレイに1部毎にソート(又は記録紙をシフトさせて)排出する(S79)。
制御部10は、重送記録Wから1を減算し(S80)、重送記録Wが0に等しいか否かを判定する(S81)。重送記録が0である場合(S81でYES)、制御部10は、すべての原稿が搬送されたか否かを判定し(S82)、すべての原稿が搬送された場合(S82でYES)、処理を終了する。すべての原稿が搬送されていない場合(S82でNO)、残りの原稿を搬送し(S83)、処理を終了する。
重送記録が0でない場合(S81でNO)、制御部10は、ステップS73以降の処理を続ける。
図17は原稿を複数部数コピーする際に原稿の重送が発生した場合の記録紙の排出の一例を示す模式図である。後処理部5には、3つのトレイ(第1のトレイ、第2のトレイ、第3のトレイ)を設けている。各トレイに排出される記録紙の頁数(何枚目であるか)を、1、2、…、N(Nは最終頁)で表し、記録紙の頁数は、原稿の頁数に対応している。図17においては、原稿の11枚目及び12枚目で重送が発生した場合を示している。四角で囲まれた数字は、原稿の重送が発生した際に、読み取り可能な重送原稿の頁数に対応した記録紙の頁数を示している。また、円形で囲まれた数字は、原稿の重送が発生した際に、読み取りができなかった重送原稿の頁数に対応した記録紙の頁数を示している。なお、図においては、原稿を3部コピーする場合を示しているが、コピー部数はこれに限定されない。
図17(a)に示すように、11枚目及び12枚目が重送原稿である場合において、両重送原稿の読み取りができないとき(例えば、両面原稿の両面コピーなどの場合)、重送が発生する前に搬送された原稿(1枚目〜10枚目)に対応する記録紙(1、2、…10)は、第1のトレイに1部毎にソートして排出される。重送原稿の後に搬送された原稿(13枚目〜N枚目)に対応する記録紙(13、14、…N)は、第2のトレイに1部毎にソートして排出される。
読み取りが終了した原稿と原稿の搬送時に重送した重送原稿のすべてが、原稿載置台20に載置されたページ順で原稿排出トレイ25に排出される。重送の報知により、ユーザは原稿排出トレイ25に排出された原稿のすべてを原稿載置台20に再度載置して読み取りを開始させると、原稿(1枚目〜N枚目)は順次搬送され、最初の読み取り時に原稿が重送したことで読み取りができなかった11枚目及び12枚目の原稿(重送原稿)だけを画像読取部で読み取ることにより、11枚目及び12枚目の重送した原稿(読み取ることができなかった原稿)に対応する記録紙(11、12)は、第3のトレイに1部毎にソートして排出される。
図17(b)に示すように、11枚目及び12枚目が重送原稿である場合において、1枚目の重送原稿(重送原稿の最初の頁)の読み取りが可能なときは(例えば、原稿の表面を上側にして載置した原稿を上取りにより取る場合など)、原稿の重送が発生する前に読み取ることができた1枚目〜10枚目の原稿、及び重送時に読み取ることができた11枚目の原稿については、すでに読み取りを完了しているため、1枚目〜11枚目の原稿に対応する記録紙(1、2、…10、11)は、1部毎にソートして第1のトレイに排出される。重送原稿の後に搬送された原稿(13枚目〜N枚目)に対応する記録紙(13、14、…N)は、1部毎にソートして第2のトレイに排出される。
読み取りが終了した原稿と原稿の搬送時に重送した重送原稿のすべてが、原稿載置台20に載置されたページ順で原稿排出トレイ25に排出される。重送の報知により、ユーザは原稿排出トレイ25に排出された原稿のすべてを原稿載置台20に再度載置して読み取りを開始させると、原稿(1枚目〜N枚目)は順次搬送され、最初の読み取り時に原稿が重送したことで読み取りができなかった12枚目の原稿(重送原稿)だけを画像読取部で読み取ることにより、12枚目の重送した原稿(読み取ることができなかった原稿)に対応する記録紙(12)は、第3のトレイに排出される。
以上の処理により、例えば、重送が1回発生した場合、重送が検出される前は、搬送された原稿上の画像を読み取って印刷された記録紙は、例えば、第1のトレイに1部毎にシフトして排出される。重送が検出された場合、重送原稿の後に搬送される原稿上の画像を読み取って印刷された記録紙は、第2のトレイに1部毎にシフトして排出される。原稿を再度搬送して重送原稿から読み取って印刷された記録紙は、第3のトレイに1部毎にシフトして排出される。ユーザは、原稿を複数部数コピーする場合でも、各トレイに排出された記録紙を順番に重ねることにより、容易に原稿の搬送順(又は読み取り順)に記録紙を並べることができる。
上述の実施の形態においては、原稿搬送部2の搬送路は反転パスの例であったが、これに限定されるものではなく、ストレートパスの搬送路であってもよい。
図18は原稿を上取りする場合の搬送路(ストレートパス)を示す模式図である。図に示すように、原稿載置トレイ20に、原稿の表面(画像が記録された面)を下側にして積層して載置する。積層された原稿の最上部の原稿が、ピックアップローラ21kにより1枚ずつ搬送路22へ搬送される。ピックアップローラ21kで原稿を1枚ずつ分離して搬送することができず、2枚の原稿が重送した場合、1枚目の重送原稿の画像は、2枚目の重送原稿により遮られ、画像読取部30で読み取ることができない。一方、2枚目の重送原稿の画像は、1枚目の重送原稿により遮られないため、画像読取部30で読み取ることができる。したがって、この場合、重送検出信号を受け取った制御部10は、重送原稿の1枚目は読み取り不可であると判定し、重送原稿の2枚目は読み取り可能と判定する。なお、原稿載置トレイ20に、原稿の表面(画像が記録された面)を上側にして積層して載置する場合、搬送される原稿は、画像読取部30に代えて、画像読取部24で同様に読み取ることができる。
図19は原稿を下取りする場合の搬送路(ストレートパス)を示す模式図である。図に示すように、原稿載置トレイ20に、原稿の表面(画像が記録された面)を下側にして積層して載置する。積層された原稿の最下部の原稿が、ピックアップローラ21n、21pにより1枚ずつ搬送路22へ搬送される。ピックアップローラ21n、21pで原稿を1枚ずつ分離して搬送することができず、2枚の原稿が重送した場合、1枚目の重送原稿の画像は、2枚目の重送原稿により遮られないため、画像読取部30で読み取ることができる。一方、2枚目の重送原稿の画像は、1枚目の重送原稿により遮られるため、画像読取部30で読み取ることができない。したがって、この場合、重送検出信号を受け取った制御部10は、重送原稿の1枚目は読み取り可能であると判定し、重送原稿の2枚目は読み取り不可と判定する。なお、原稿載置トレイ20に、原稿の表面(画像が記録された面)を上側にして積層して載置する場合、搬送される原稿は、画像読取部30に代えて、画像読取部24で同様に読み取ることができる。
上述の実施の形態においては、原稿の重送を検出する手段として、超音波センサを用いる構成であったが、これに限定されるものではなく、例えば、光学センサなどを用いる構成であってもよい。しかし、光学センサを使用する場合、原稿の搬送方向の長さを検出し、原稿の先端と後端との間の距離は原稿の寸法よりも大きい場合に、重送であると検出するため、2枚の原稿が全く重なった場合には、検出できない虞があり、検出精度の点では、超音波センサが優れている。
上述の実施の形態においては、両面原稿(すなわち、原稿の表面及び裏面に画像が記録されている)を記録紙に両面印刷(いわゆる両面コピー)する場合について説明したが、両面原稿を記録紙に片面印刷することもできる。この場合には、例えば、2枚の原稿が重送した場合、1枚目の重送原稿の表面、及び2枚目の重送原稿の裏面については、画像の読み取りが可能であり、読取処理を継続して行うことにより、原稿の搬送時間を無駄にすることを防止できる。
上述の実施の形態においては、記録紙を排出するトレイをガイドにより切り換える構成であったが、トレイの切り換えは、これに限定されるものではなく、搬送路自体を移動させて所定のトレイに記録紙を排出する構成でもよく、また、排出トレイを移動させて記録紙の排出先を切り換えるような構成でもよい。
本発明に係る画像形成装置の正面側模式図である。 自動原稿搬送部及びスキャナ部の構成を示す模式図である。 本発明に係る画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。 超音波センサの構成を示すブロック図である。 原稿の重送の例を示す説明図である。 重送原稿の先端部同士がずれた場合の重送検出信号のレベルを示すタイムチャートである。 重送原稿の先端部同士が重なった場合の重送検出信号の関係を示すタイムチャートである。 原稿を上取りする場合の搬送路(反転パス)を示す模式図である。 原稿を下取りする場合の搬送路(反転パス)を示す模式図である。 原稿の重送を検出した場合に画像形成装置が実行する処理の手順を示すフローチャートである。 原稿の重送を検出した場合に画像形成装置が実行する処理の手順を示すフローチャートである。 重送を報知する表示画面に表示される画面の一例を示す模式図である。 重送原稿の再読取を行う場合に画像形成装置が実行する処理の手順を示すフローチャートである。 原稿の重送が発生した場合の記録紙の排出の一例を示す模式図である。 原稿の重送が2回発生した場合の記録紙の排出の一例を示す模式図である。 複数部コピーを行う際に重送原稿の再読取を行う場合に画像形成装置が実行する処理の手順を示すフローチャートである。 原稿を複数部数コピーする際に原稿の重送が発生した場合の記録紙の排出の一例を示す模式図である。 原稿を上取りする場合の搬送路(ストレートパス)を示す模式図である。 原稿を下取りする場合の搬送路(ストレートパス)を示す模式図である。
符号の説明
2 原稿搬送部
3 スキャナ部
4 画像形成部
5 後処理部
6 多段給紙ユニット
10 制御部
11 画像メモリ
12 記憶部
15 ガイド駆動部
16 操作部
20 原稿載置トレイ
22 搬送路
23 超音波センサ
24 画像読取部
30 画像読取部
52、53 ガイド
51a、51b、51c トレイ

Claims (10)

  1. 搬送された複数の原稿上に記録された画像を読み取り、読み取られた画像に基づいてシート上に出力画像を形成する画像形成部と、出力画像が形成されたシートを排出するための複数のトレイとを備える画像形成装置において、
    原稿の重送を検出する検出手段と、
    前記トレイの切り換えを制御する制御手段と
    を備え、
    該制御手段は、
    前記検出手段で重送が検出された場合、重送が検出される前に搬送された原稿から読み取られた画像に基づいて、前記画像形成部が出力画像を形成したシートを第1のトレイに排出し、重送が検出された重送原稿の後に搬送される原稿から読み取られた画像に基づいて、前記画像形成部が出力画像を形成したシートを第2のトレイに排出することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記検出手段で重送が検出された場合、重送原稿上に記録された画像の読み取り可否を判定する判定手段を備え、
    前記画像形成部は、
    前記判定手段で読み取り可と判定した場合、重送原稿から読み取られた画像に基づいて出力画像を形成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 搬送される原稿の搬送順序を計数する計数手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記判定手段で読み取り可と判定した場合、重送原稿のうち最初の搬送順序にある原稿から読み取られた画像に基づいて、前記画像形成部が出力画像を形成したシートを前記第1のトレイに排出することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 搬送される原稿の搬送順序を計数する計数手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記判定手段で読み取り可と判定した場合、重送原稿のうち最後の搬送順序にある原稿から読み取られた画像に基づいて、前記画像形成部が出力画像を形成したシートを前記第2のトレイに排出することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記検出手段が検出した検出結果に基づいて、重送原稿数を判定する手段と、
    該手段の判定結果及び前記計数手段の計数結果に基づいて、重送原稿の最後の搬送順序を特定する手段と
    を備えることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記検出手段で重送が検出された場合、前記計数手段の計数結果及び前記判定手段の判定結果に基づいて、重送原稿のうち画像の読み取りができなかった原稿の搬送順序を記憶する記憶手段を備え、
    前記画像形成部は、
    搬送された複数の原稿を再度搬送した場合に、前記記憶手段で記憶された搬送順序の原稿から読み取られた画像に基づいて出力画像を形成することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 搬送される原稿の搬送順序を計数する計数手段と、
    前記検出手段で重送が検出された場合、前記計数手段の計数結果に基づいて、重送原稿の搬送順序を記憶する記憶手段と
    を備え、
    前記画像形成部は、
    搬送された複数の原稿を再度搬送した場合に、前記記憶手段で記憶された搬送順序の原稿から読み取られた画像に基づいて出力画像を形成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記検出手段が検出した検出結果に基づいて、重送原稿数を判定する手段と、
    該手段の判定結果及び前記計数手段の計数結果に基づいて、重送原稿の搬送順序を特定する手段と
    を備えることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、
    搬送された複数の原稿を再度搬送した場合に、原稿から読み取られた画像に基づいて、前記画像形成部が出力画像を形成したシートを前記第1のトレイに排出することを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか1つ記載の画像形成装置。
  10. 搬送された複数の原稿上に記録された画像を読み取り、読み取られた画像に基づいてシート上に出力画像を形成し、出力画像が形成されたシートを排出する画像形成方法において、
    原稿の重送を検出し、
    重送が検出された場合、重送が検出される前に搬送された原稿から読み取られた画像に基づいて出力画像が形成されたシートと、重送が検出された重送原稿の後に搬送される原稿から読み取られた画像に基づいて出力画像が形成されたシートとを異なるトレイに排出することを特徴とする画像形成方法。
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