JP6812779B2 - 紙種判別装置、原稿読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

紙種判別装置、原稿読取装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、紙種を判別する紙種判別装置、この紙種判別装置を備えた原稿読取装置、前記紙種判別装置または原稿読取装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機、プリンター、ファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装置では、印刷する紙の坪量や熱容量、表面抵抗率に対し、定着温度や転写条件等のパラメータを適切に調整することで良好な画質を出力できるよう制御を行っている。そこで、印刷時には、ユーザーが紙種の選択を行い、印刷する紙がどのような紙種であるのか、画像形成装置に情報を入力することが必要とされる。
しかし、大半の一般ユーザーにとっては、この紙種の見分けは非常に困難であるため、必ずしも適切な紙種設定がされていないのが現状である。
そこで、近年では、画像形成装置に紙種自動判別機能を持たせ、自動的に最適な紙種設定を行うことが提案されている。紙種の判別には様々な方法があるが、例えば坪量や熱容量が紙の厚みに対して高い相関があることを利用し、実際に紙厚を測定したデータを紙種ごとの紙厚データテーブルと照合して紙種判別を行うものがある。この紙厚による紙種判別は、通紙経路に簡単な紙厚測定機構を設けることにより精度良く紙厚測定ができるという利点がある。
しかし、数多く存在する用紙の中には、坪量と紙厚の相関にずれを持つものが存在する。これは、紙の密度の差が原因であり、例えば同じ紙厚であっても密度が高いものは坪量が大きくなり、逆に密度が低いものでは坪量が小さくなる。そのため、紙厚の測定だけで正しい紙種判別をすることできない。
特許文献1および特許文献2には、紙厚情報以外の情報も取得して紙種判別を行うことが開示されているが、適切に紙種判別が行えるものではない。
特開平7−144794号 特開2003−112840号
本発明は、紙厚情報の他に紙の光透過情報を取得して紙種の判定が行える紙種判別装置、この紙種判別装置を備えた原稿読取装置、前記紙種判別装置または原稿読取装置を備えた画像形成装置を提供する。
本発明における紙種判別装置は、前記の課題を解決するため、紙を移送する紙送り部と、前記移送中の紙の紙厚を測定する紙厚測定部と、前記移送中の紙に光を照射する照明部と、前記照明部から照射された光が前記紙を透過する位置に設けられた透過光受光部材と、前記透過光受光部材の状態を変化させる状態変化手段と、前記紙の照明側に設けられた光センサーと、を備えており、
前記紙の表面で反射された反射光および前記状態変化手段による前記透過光受光部材の状態変化の前後における前記紙を透過し前記透過光受光部材で反射されて前記紙を再透過した光を前記光センサーが受光したときの出力変化に基づいて紙の光透過量情報を取得し、この光透過量情報と紙厚とに基づいて紙種判別を行うことを特徴とする。
前記の構成であれば、前記紙の表面で反射された反射光および前記紙を透過し前記透過光受光部材で反射されて前記紙を再透過した光を前記光センサーが受光したときの出力に基づいて紙の光透過量情報を取得しており、紙厚情報の他に紙の光透過率によって紙種の判定が行える。
前記透過光受光部材の状態を変化させる状態変化手段を備え、前記状態変化手段による前記透過光受光部材の状態変化の前後の前記光センサーの出力変化から紙の光透過量情報を取得するようにしてもよい。これによれば、前記光センサーの出力変化による紙の光透過量変化から紙の光透過率を的確に判断して紙種の判定が行える。
前記状態変化手段は、前記透過光受光部材の反射率を変化させてもよい。或いは、前記状態変化手段は、前記透過光受光部材と前記紙との距離を変化させてもよい。
前記状態変化手段は、前記紙の移送中に、前記透過光受光部材の状態を変化させるようにしてもよい。
前記紙送り部による紙移送方向の前記光センサーよりも上流側に前記紙厚測定部を備え、前記光センサーは、湾曲状に通過する紙に対面して位置しており、前記状態変化手段は、前記紙厚測定部により測定された紙厚に基づき前記透過光受光部材の状態を変化させてもよい。例えば、前記状態変化手段は、前記紙厚測定部により測定された紙厚に基づき、薄紙に対しては、厚紙の場合よりも、前記透過光受光部材を紙に近づけるようにしてもよい。
前記透過光受光部材の位置変化を、当該透過光受光部材の回転により行うようにしてもよい。
また、この発明における原稿読取装置は、前記紙種判別装置を備えた原稿読取装置であって、前記照明部、前記透過光受光部材および前記光センサーが原稿読み取り用途を兼ねることを特徴とする。
この原稿読取装置において、原稿読み取り時に、前記紙厚測定部により測定された原稿の紙厚に基づいて前記透過光受光部材の位置を変化させてもよい。例えば、薄紙に対しては、厚紙の場合よりも、前記透過光受光部材を原稿に近づけるようにしてもよい。
また、原稿読み取り時に、前記紙厚測定部により測定された原稿の紙厚に基づいて前記照明部の照度を変化させてもよい。例えば、薄紙に対しては、厚紙の場合よりも、前記照明部の照度を高くするようになっていてもよい。
そして、本発明における画像形成装置においては、用紙を判別する紙種判別装置として、本発明における前記のような紙種判別装置または前記原稿読取装置を用いるようにした。
本発明であれば、紙厚情報の他に紙の光透過情報を的確に取得して紙種の判定が行える等の諸効果を奏する。
本発明の実施形態にかかる画像形成装置を示した概略説明図である。 図1の画像形成装置に設けられた本発明の実施形態にかかる原稿読取装置を示した概略説明図である。 図2の原稿読取装置における原稿読取ユニット等を示した概略説明図である。 図3の原稿読取ユニットの光照射によって用紙の表面で光が反射する様子および用紙を透過した光が透過光受光部材にて反射し、用紙を再透過する様子を示した概略説明図である。 本発明の実施形態を示す図であって、同図(A)は透過率が異なる紙種における光成分比を示したグラフであり、同図(B)は透過率が異なる紙種について透過光受光部材を介して受光した光センサー出力を示したグラフであり、同図(C)は同図(B)について通紙中の光センサー出力の変化を示したグラフである。 図2の原稿読取装置で取得した光センサー出力と紙厚とにより紙種判別を行うハード構成の概略を示したブロック図である。 図2の原稿読取装置において状態変化機構により透過光受光部材の回転で反射率を変化させることを示した説明図である。 本発明の実施形態を示す図であって、同図(A)は透過率が異なる紙種について透過光受光部材の反射率が高であるときのセンサー出力の変化を示したグラフであり、同図(B)は透過率が異なる紙種について透過光受光部材の反射率が低であるときのセンサー出力の変化を示したグラフである。 本発明の実施形態を示す図であって、透過光受光部材の反射率を通紙中に変化させたときの光センサー出力の変化を示したグラフである。 図2の原稿読取装置で紙種判別を行う場合に、透過光受光部材を回転させることにより、この透過光受光部材の表面と用紙の距離を変化させることを示した説明図である。 図2の原稿読取装置で紙種判別を行う場合に、厚紙と薄紙の違いにより、透過光受光部材と紙との距離が変化することを示した説明図である。 図2の原稿読取装置で紙種判別を行う場合に、薄紙について、透過光受光部材の位置を紙に接近させることを示した説明図である。 本発明の実施形態を示す図であって、同図(A)は、透過光受光部材の位置を紙に接近させる制御を行わない場合の紙の坪量とセンサー出力の関係を示したグラフであり、同図(B)は、透過光受光部材の位置を紙に接近させる制御を行う場合の紙の坪量とセンサー出力の関係を示したグラフである。 図2の原稿読取装置で紙種判別を行う場合に、薄紙について、透過光受光部材の表面を回転動作で紙に接近させることを示した説明図である。
次に、本発明の実施形態に係る紙種判別装置、原稿読取装置および画像形成装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る紙種判別装置、原稿読取装置および画像形成装置は、下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
例えば、図1に示すように、この実施形態に係る画像形成装置100は、トナー画像が形成される4つの感光体10に対応させて、現像剤を収容させた4つの現像装置13を設け、各現像装置13においては、それぞれの現像剤中におけるトナーの色彩を異ならせ、黒色,黄色,マゼンダ色,シアン色のトナーを用いるようにしている。
ここで、この画像形成装置100においては、前記各感光体10を回転させて、各感光体10の表面をそれぞれ帯電装置11によって帯電させ、このように帯電された各感光体10に対して、それぞれ潜像形成装置12により画像形成情報に従った露光を行い、各感光体10の表面にそれぞれ静電潜像を形成するようにしている。
そして、このように静電潜像が形成された各感光体10に対して、それぞれ対応する現像装置13から所定の色彩のトナーを各感光体10の静電潜像に供給して現像を行い、各感光体10の表面にそれぞれの色彩のトナー画像を形成するようにしている。
次いで、前記のように各感光体10に形成された各色彩のトナー画像を、回転ローラー14aに架け渡されて回転駆動される無端ベルト状になった中間転写ベルト14の表面に、前記各感光体10と対向して設けられた各一次転写ローラー15により順々に一次転写させて、この中間転写ベルト14の表面にフルカラーのトナー画像を形成するようにしている。
また、前記中間転写ベルト14に転写されずに各感光体10の表面に残留しているトナーを、それぞれ第1のクリーニング装置30によって、各感光体10の表面から除去するようにしている。
そして、前記のように中間転写ベルト14の表面に形成されたフルカラーのトナー画像を、この中間転写ベルト14により二次転写ローラー16と対向する位置に導くようにしている。
また、画像形成装置100に設けられた給紙装置4に積載されている用紙Sを、給紙ローラー41により給紙してタイミングローラー18に送り、このタイミングローラー18により用紙Sを中間転写ベルト14と二次転写ローラー16との間に導き、中間転写ベルト14の表面に形成されたトナー画像を前記二次転写ローラー16により用紙Sに転写させるようにしている。また、用紙Sに転写されずに前記中間転写ベルト14の表面に残ったトナーを、第2のクリーニング装置31によって中間転写ベルト14の表面から除去するようにしている。
そして、前記のようにトナー画像が転写された用紙Sを定着装置19に導き、この定着装置19により、転写された前記トナー画像を用紙Sに定着させた後、このようにトナー画像が定着された用紙Sを排紙ローラー20により排紙させるようにしている。
また、前記画像形成装置100の上部には、この実施形態の原稿読取装置(ADF)101が設けられている。前記原稿読取装置101は、紙を移送させながら読み取りを行うものであり、図2に示すように、流し読みされる原稿が載置される原稿載置板101aと、搬送ローラー等を備える紙送り部101bと、原稿を読み取る原稿読取ユニット101cと、紙の移送方向と直交する方向に長いスリット部を有したスリット板101dと、原稿が載置されるプラテンガラス101eとを備えている。また、例えば、前記原稿読取ユニット101cは前記プラテンガラス101eの下を移動可能に設けられるが、原稿の読み取り時には前記スリット板101dの下に位置する。
さらに、前記原稿読取装置101は、移送中の紙の紙厚を測定する紙厚測定部6を備えている。この紙厚測定部6としては、例えば、移送する紙の紙厚によって位置変位するローラー等の位置変位量を計測するものを用いることができる。
また、前記原稿読取装置101は、透過光受光部材7を備えている。この透過光受光部材7は、前記の移送される紙の背面側で前記スリット板101dに対向して位置する。換言すれば、この透過光受光部材7は、後述の照明部101fから照射された光が用紙Sを透過する位置に設けられている。
前記原稿読取ユニット101cは、照明部101fと、光センサーとなる撮像素子(CCD等)101gを備えている。この実施形態では、前記撮像素子101gは、前記スリット板101dに正対して配置され、また、前記照明部101fは、前記スリット板101dのスリット部を介して斜め方向から用紙Sまたは原稿に光を照射するように配置されており、前記撮像素子101gは、用紙Sまたは原稿で反射された光のなかで、正反射光ではなく、拡散反射光が主に受光するようになっている。
この実施形態では、前記原稿読取装置101は、紙種判別装置を兼ねるものとしており、前記給紙装置4にセットされている用紙Sの紙種の設定がユーザーによってされていない場合、用紙Sを前記原稿読取装置101にセットして紙種判別処理を実行することを促すようにしている。用紙Sの紙種判別処理が前記原稿読取装置101によって実行されるときには、前記紙厚測定部6によって用紙Sの紙厚がその移送中に測定されるとともに、前記撮像素子101gによる受光処理によって、移送中の用紙Sの光透過情報が取得されることになる。
前記の紙種判別処理では、図4に示すように、前記原稿読取ユニット101cによって、用紙Sに光が照射されると、用紙Sの表面で反射された反射光(実線矢印参照)および用紙Sを透過し前記透過光受光部材7で反射されて用紙Sを再透過した透過光(点線矢印参照)を前記撮像素子101gが受光することになる。この実施形態では、前記撮像素子101gには、前記透過光受光部材7で反射されて用紙Sを再透過した透過光についても、正反射光ではなく、拡散反射光が主に届くようになっている。
ここで、前記撮像素子101gが受光する反射光量と透過光量は、図5(A)に示すように、トレードオフの関係になっているため、透過率が低い紙種Aでは反射光成分の占める割合が多くなり、透過率が高い紙種Bであれば反射光成分の割合は少なくなる。
そして、用紙Sを透過した透過光は前記透過光受光部材7に至るが、前記透過光受光部材7は、用紙Sよりも照明部101fから離れた位置にあるため、この透過光受光部材7で反射した光は、全透過量に対して減衰したものとなって前記撮像素子101gで受光される。このため、図5(B)に示すように、光透過率の異なる種類Aの紙と紙種Bの紙を測定したときにセンサー出力に差が生じる。すなわち、光透過率が異なる紙種A,Bの紙については、透過光が多いほどその減衰量が大きくなり、前記撮像素子101gで受光される光量(センサー出力値)に差が出ることになる。繰り返しになるが、光透過率が高い紙種Bについてのセンサー出力は、光透過率が低い紙種Aについてのセンサー出力よりも低さくなる傾向がある。なお、用紙Sの移送中(読み取り移動中)の用紙Sに対するセンサー出力を紙種A,Bについて示すと、図5(C)のようになる。ここで、用紙Sの光透過量情報は、例えば、用紙Sの移送中の用紙Sに対するセンサー出力の幾つかをサンプリングし、その平均値を採用することも考えられる。
前記紙種判定出力におけるハードウェア構成を簡略的に示すと、例えば、図6に示すように、前記撮像素子101gの出力である電圧値をA/D変換部8で変換したデジタル値を上位アドレスとしてデータテーブル9に与えるとともに、前記紙厚測定部6の出力である電圧値をA/D変換部8で変換したデジタル値を下位アドレスとしてデータテーブル9に与える構成となる。あらかじめ、様々な紙種について、紙厚と前記原稿読取ユニット101cと同等の光学系による装置を用いて実際にセンサー出力を収集しておき、これら紙厚とセンサー出力に対応する紙種の情報を、前記データテーブル9に記憶させておく。
ここで、仮に、前記撮像素子101gに前記透過光受光部材7で反射されて用紙Sを再透過した透過光が主に正反射光であるとすると(特許文献1参照)、紙の透過率によるセンサー出力の差があまり生じないことになる。一方、前記撮像素子101gに前記透過光受光部材7で反射されて用紙Sを再透過した透過光が主に拡散反射光であると、紙の透過率によるセンサー出力の差が好適に生じる。すなわち、拡散光を積極的に用いる構造であると、紙種による透過率の差をセンサー出力に好適に反映させることができる。
また、紙(原稿)面での反射光についても、この反射光が主に拡散反射光であると、紙の透過率によるセンサー出力の差が好適に生じることになる。ここで、前記原稿読取ユニット101cによる本来の原稿読み取りの処理において、仮に、正反射光成分が撮像素子101gで受光されると、センサー出力が飽和し、読取画像が白く飛んで画像品質が落ちることになる。前記実施形態のように、紙(原稿)面での反射光が主に拡散反射光であると、このような不具合も生じない。すなわち、紙種判別装置を前記原稿読取装置101に兼ねさせても特に問題は生じないことになる。
次に、図7に示すように、前記透過光受光部材7の状態を変化させる状態変化機構71を備える実施形態について説明する。前記透過光受光部材7は、断面が略円形をなしており、全周の略半分が高反射率部7aとなっており、残り半分が低反射率部7bとなっている。前記高反射率部7aが前記スリット板101dに向く状態では、透過光について前記撮像素子101gが受光する光量が増大し、低反射率部7bが前記スリット板101dに向く状態では、透過光について前記撮像素子101gが受光する光量が減少することになる。
前記高反射率部7aと低反射率部7bの切り替えは、前記透過光受光部材7の中心部に軸を設け、この軸を中心に半回転させることで行うことができる。すなわち、ここでの状態変化機構71は、前記透過光受光部材7を回転させることで前記高反射率部7aと低反射率部7bの位置を切り替え、前記透過光受光部材7の反射率を変化させるものとなる。また、この状態変化機構71は、前記高反射率部7aと低反射率部7bの切り替えを、用紙Sの通紙中に実行する。
このように、前記透過光受光部材7の状態(前記の例では反射率)を変化させる状態変化機構71を備えると、前記透過光受光部材7の反射率が高とされる場合に、図8(A)に示すようなセンサー出力が得られ、前記透過光受光部材7の反射率が低とされる場合に、図8(B)に示すようなセンサー出力が得られる。前記状態変化機構71による前記透過光受光部材7の状態変化の前後の前記撮像素子101gの出力差を光透過量情報として紙種判別に用いると、紙種判別がより高精度で行えるようになる。
また、前記高反射率部7aと低反射率部7bの切り替えを、用紙Sの通紙中に実行すると、図9に示すように、1回の通紙処理で、高反射率と低反射率の2状態のセンサー出力を取得することができる。なお、前記透過光受光部材7の状態変化の前後の前記撮像素子101gの出力差を光透過量情報とする場合の、ハードウェア構成は、例えば、前記透過光受光部材7の状態変化前後のセンサー出力を順次にA/D変換して、それらの差分を生成し、この差分をアドレスとしてデータテーブルに入力する。
前記の例では、前記透過光受光部材7の状態変化を光反射率の変化としたが、これに限らない。例えば、図10に示すように、状態変化機構72は、前記透過光受光部材7と用紙Sとの距離を変化させるようになっていてもよい。このような距離変化は、前記透過光受光部材7の上下方向に偏心した位置に軸を設け、この軸を中心に半回転させることで行うことができる。ここで、前記状態変化機構72が対向する面部7c,7dを有する構成であれば、前記半回転によって面部7cと面部7dのいずれかを用紙Sに向けることになる。なお、面部7cと面部7dの大きさは同じでなくてもよい。
前述のように、前記透過光受光部材7の状態変化を光反射率の変化とするような場合において、透過光成分を得るときは、できるだけ透過光をロスなく前記透過光受光部材7で反射させ(光反射率高状態)、反射光成分のみを得るときは、できるだけ透過光を前記透過光受光部材7で吸収する(光反射率低状態)ことが必要である。そのため、透過光成分を得るときは、前記透過光受光部材7は、できるだけ用紙Sの近くに位置して透過光の減衰を抑えることが必要となる。
一方、前記原稿読取装置101における湾曲経路では、紙はその剛性によって通紙時の挙動が変わる場合がある。具体的には、図11に示すように、剛性の高い厚紙S1はローラー間の最短経路を通るのに対し、剛性の低い薄紙S2では、弛みを生じながら前記透過光受光部材7から離れた位置を通る。また、前記透過光受光部材7は用紙Sとの接触を避けるため、厚紙S1の通紙位置から一定のクリアランスをおいて設置される。そのため、薄紙S2の通紙時には前記透過光受光部材7との距離が必要以上に開いてしまい、前記透過光受光部材7の状態を反射率高にして透過光成分を得るときでも、距離による減衰が大きくなり、センサー出力が低くなる。
そこで、図12に示すように、前記透過光受光部材7を前記用紙Sに近づく方向と遠ざかる方向に移動可能に設けるとともに、前記紙厚測定部6によって移送中に測定される用紙Sの紙厚の情報を利用し、用紙Sが薄ければ前記透過光受光部材7を用紙Sに接近させる制御を行うようにしてもよい。この接近制御は、紙厚が閾値を下回るときと閾値以上のときの2値による接近制御でもよいし、紙厚に応じた段階的な接近制御でもよい。
図13(A)は前記用紙Sへの前記透過光受光部材7の接近制御を行わない場合のセンサー出力を示しており、図13(B)は前記用紙Sへの前記透過光受光部材7の接近制御を行う場合のセンサー出力を示しておいる。これらのグラフから分かるように、坪量が小さい(紙が薄い)ときに接近制御を行うと、前記透過光受光部材7の反射率が高であるときにおいて、透過光のロスを低減して前記撮像素子101gに受光させることができる。
前記透過光受光部材7を前記用紙Sに近づく方向と遠ざかる方向に移動可能に設けることに代えて、図14に示すように、前記透過光受光部材7の断面形状を楕円等の回転非対称形状とし、その回転角度を変えることで、前記透過光受光部材7における高反射率部7aが前記用紙Sに近づく状態と遠ざかる状態に変動するようになっていてもよい。この回転角制御は、紙厚が閾値を下回るときと閾値以上のときの2値による回転角制御でもよいし、紙厚に応じた段階的な回転角制御でもよい。
以上の例では、前記原稿読取ユニット101cが紙種判別装置を兼ねたが、これに限らず、前記原稿読取ユニット101cと独立して設けられる構成としてもよい。ただし、前記原稿読取ユニット101cが紙種判別装置を兼ねる方が、照明部101f等を共用できるので、装置コストを低減できる。さらに、前記原稿読取ユニット101cが紙種判別装置を兼ねる場合において、当該原稿読取ユニット101cが本来の原稿読み取りを行う場合に、前記紙厚測定部6により測定された紙厚に基づいて、前記透過光受光部材7の位置を、例えば、図12や図14に示した態様で変化させるようにしてもよい。このように構成すると、原稿が薄紙であっても、読取諧調を高くして読み取ることができ、画像読取品質の向上が可能となる。
また、前記原稿読取ユニット101cが本来の原稿読み取りを行う場合に、前記紙厚測定部6により測定された紙厚に基づいて、照明部101fの照度を変化させてもよい。例えば、薄紙に対しては、厚紙の場合よりも、照明部101fの照度を高くする。これによれば、透過光成分の多い薄紙では、高いセンサー出力が得られるため、読取品質の向上が図れる。反射成分の多い厚紙では、薄紙の場合よりも照明部101fの照度を低くし、センサー出力の飽和が起こり難いようにする。
なお、紙を移送する紙送り部と、前記移送中の紙の紙厚を測定する紙厚測定部と、前記移送中の紙を照射する照明部と、前記照明部から照射された光が前記紙を透過する位置に設けられた光センサーと、を備えており、前記紙厚測定部により測定された紙厚に基づき、厚紙に対しては、薄紙の場合よりも、前記照明部の照度を高くするとともに、前記紙を透過した光を前記光センサーが受光したときの出力に基づいて紙の光透過量情報を取得し、この光透過量情報と紙厚とに基づいて紙種判別を行うようにしてもよい。このように構成すると、透過光量が少ない厚紙では前記照明部の照度を高くし、透過光量が多い薄紙では前記照明部の照度を低くし、光センサーの出力が飽和するのを防止することができる。
6 :紙厚測定部
7 :透過光受光部材
7a :高反射率部
7b :低反射率部
7c :面部
7d :面部
8 :A/D変換部
9 :データテーブル
10 :感光体
12 :潜像形成装置
13 :現像装置
14 :中間転写ベルト
71 :状態変化機構(状態変化手段)
72 :状態変化機構(状態変化手段)
100 :画像形成装置
101 :原稿読取装置
101a :原稿載置板
101b :紙送り部
101c :原稿読取ユニット
101d :スリット板
101e :プラテンガラス
101f :照明部
101g :撮像素子(光センサー)
S :用紙
S1 :厚紙
S2 :薄紙

Claims (9)

  1. 紙を移送する紙送り部と、前記移送中の紙の紙厚を測定する紙厚測定部と、前記移送中の紙に光を照射する照明部と、前記照明部から照射された光が前記紙を透過する位置に設けられた透過光受光部材と、前記透過光受光部材の状態を変化させる状態変化手段と、前記紙の照明側に設けられた光センサーと、を備えており、
    前記紙の表面で反射された反射光および前記状態変化手段による前記透過光受光部材の状態変化の前後における前記紙を透過し前記透過光受光部材で反射されて前記紙を再透過した光を前記光センサーが受光したときの出力変化に基づいて紙の光透過量情報を取得し、この光透過量情報と紙厚とに基づいて紙種判別を行うことを特徴とする紙種判別装置。
  2. 請求項1に記載の紙種判別装置において、前記状態変化手段は、前記透過光受光部材の反射率を変化させることを特徴とする紙種判別装置。
  3. 請求項1に記載の紙種判別装置において、前記状態変化手段は、前記透過光受光部材と前記紙との距離を変化させることを特徴とする紙種判別装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の紙種判別装置において、前記状態変化手段は、前記紙の移送中に、前記透過光受光部材の状態を変化させることを特徴とする紙種判別装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の紙種判別装置において、前記紙送り部による紙移送方向の前記光センサーよりも上流側に前記紙厚測定部を備え、前記光センサーは、湾曲状に通過する紙に対面して位置しており、前記状態変化手段は、前記紙厚測定部により測定された紙厚に基づき前記透過光受光部材の位置変化を当該透過光受光部材の回転により行うことを特徴とする紙種判別装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の紙種判別装置を備える原稿読取装置であって、前記照明部、前記透過光受光部材および前記光センサーが原稿読み取り用途を兼ねることを特徴とする原稿読取装置。
  7. 請求項6に記載の原稿読取装置において、原稿読み取り時に、前記紙厚測定部により測定された原稿の紙厚に基づいて前記透過光受光部材の位置を変化させることを特徴とする原稿読取装置。
  8. 請求項6に記載の原稿読取装置において、原稿読み取り時に、前記紙厚測定部により測定された原稿の紙厚に基づいて前記照明部の照度を変化させることを特徴とする原稿読取装置。
  9. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の紙種判別装置または請求項6〜請求項8のいずれか1項に記載の原稿読取装置を備えた画像形成装置。
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