JP2022137949A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】鏡面反射成分を検出する検出センサが中間転写ベルトに対して傾いて取り付けられていても、正しいレジスト調整ができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、複数色の単色画像のそれぞれを、中間転写ベルト上に個別に形成する複数の画像形成部を備える。レジスト調整のために、各画像形成部が中間転写ベルト上に各色のパターン画像70Y、70K、70M、70Cを1次転写して、検出センサでこれらのパターン画像を検出し、その検出情報に基づいて、レジスト調整を実行する。ブラック以外のパターン画像70Y、70M、70Cの中間転写ベルトの移動方向の幅の中央に、両側に部分パターン画像70Y11、70M11、70C11、70Y12、70M12、70C12が露出するように、ブラックのライン画像70Y2、70M2、70C2を形成する。【選択図】図9
Description
この発明は画像形成装置に関し、特にたとえば、中間転写ベルトに形成したパターン画像を検出することによって画像形成部での画像の書き込みタイミングを調整する、画像形成装置に関する。
特許文献1には、背景技術の画像形成装置の一例が開示される。この背景技術では、中間転写ベルト上にブラックとカラーのレジ調整用パターン画像を形成し、画像検出センサによって、これらのパターン画像を検知することによって、感光体への画像形成タイミングを調整する。このとき、カラーのパターン画像ではセンサの光を拡散反射するため、センサ出力が立ち上がる方向でこのカラーパターン画像を検出できるが、ブラックでは反射しないので、すなわち拡散反射成分がないため、ブラックのパターン画像を検出できない。
そこで、この背景技術では、ブラックのトナー層の下にカラーのトナー層を設け、センサからの検出信号を反転させることでブラックのパターン画像を検出するようにしている。
しかしながら、背景技術では、ブラックのトナー層の下のカラーのトナー層での検出信号を十分大きくする必要があるため、ブラックのトナー層の下のカラーのトナー層の幅を一定以上にする必要がある。たとえば、一般的なセンサの検出光の直径はφ1程度であるので、ブラックのトナーが載っていないカラーのトナー層の幅を1mm以上にする必要がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、画像形成装置を提供することである。
この発明の他の目的は、中間転写ベルト上のパターン画像からの鏡面反射成分を検出することによって画像形成部での画像の書き込みタイミングを精度よく調整することができる、画像形成装置を提供することである。
第1の実施形態は、第1方向に走行する中間転写ベルト上に、画像形成部によって、各々が第1方向に交差する第2方向に長手でかつ第1方向に所定の幅を有する、ブラックのパターン画像およびブラック以外の色の複数のパターン画像をそれぞれ形成し、中間転写ベルト上のそれぞれのパターン画像に光を照射し、それぞれのパターン画像からの反射光を検出する検出部、および検出部によるそれぞれのパターン画像による反射光の検出情報に基づいて画像形成部による画像書込みタイミングを調整するタイミング調整部を備え、検出部はパターン画像からの鏡面反射成分を検出し、画像形成部は、ブラック以外の色のパターン画像上に、第1方向の上流側および下流側の少なくとも一方で当該ブラック以外の色の部分パターン画像が露出するように、ブラックのライン画像を形成する、画像形成装置である。
第1の実施形態では、画像形成装置(10:実施例で相当する部分を例示する参照符号。以下、同様。)は、第1方向(たとえば、副走査方向)に走行する中間転写ベルト(54)上に、画像形成部(30)によって、各々が第1方向に交差する第2方向(たとえば、主走査方向)に長手でかつ第1方向に所定の幅を有する、ブラックのパターン画像およびブラック以外の色の複数のパターン画像をそれぞれ形成する。検出部(88)は、中間転写ベルト上のそれぞれのパターン画像に光を照射し、それぞれのパターン画像からの反射光を検出する。タイミング調整部(80)は、検出部によるそれぞれのパターン画像による反射光の検出情報(たとえば、検出センサの出力電圧)に基づいて画像形成部による画像書込みタイミングを調整する。検出部はパターン画像からの鏡面反射成分を検出するものとし、画像形成部は、ブラック以外の色のパターン画像上に、第1方向の上流側および下流側の少なくとも一方で当該ブラック以外の色の部分パターン画像が露出するように、ブラックのライン画像を形成する、画像形成装置である。
第1の実施形態によれば、ブラック以外の各色のパターン画像上にブラックのライン画像を形成することによって、各色のパターン画像からの拡散反射成分の影響を抑制することができるので、検出部の光軸が中間転写ベルトに対して傾いていても、適切なレジスト調整が可能である。
第2の実施形態は、第1の実施形態に従属し、部分パターン画像は、ブラックのライン画像の第1方向の上流側および下流側の両側で露出する、画像形成装置である。
第2の実施形態では、各色のパターン画像(70Y、70M、70C)の上に、それらの第1方向の幅の中央にブラックのライン画像(70Y2、70M2、70C2)を形成し、ライン画像の両側で部分パターン画像(70Y11、70M11、70C11、70Y12、70M12、70C12)が露出する。
第2の実施形態によれば、ブラックのライン画像の両側で各色の部分パターン画像が露出するので、各色のパターン画像の両方のエッジを確実に検出できる。
第3の実施形態は、第1または第2の実施形態に従属し、画像形成部は所定の基本解像度を有し、ブラックのライン画像から露出する部分パターン画像の第1方向の幅を基本解像度の4倍以上とした、画像形成装置である。
第3の実施形態では、部分パターン画像の幅を画像形成部の基本解像度に応じた幅に設定した。
第3の実施形態によれば、一般的な分解能を有する検出部で部分パターン画像を十分検出することができる。
第4の実施形態は、第1ないし第3の実施態様のいずれかに従属し、ブラックのライン画像から露出する部分パターン画像の第1方向の幅を0.2mm以上とした、画像形成装置である。
第4の実施形態によれば、一般的な分解能を有する検出部で部分パターン画像を確実に検出することができる。
この発明によれば、各色のパターン画像からの拡散反射成分の影響を抑制することができるので、鏡面反射成分を検出する検出部の光軸が中間転写ベルトに対して傾いても、適切なレジスト調整が可能である。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
[第1実施例]
図1を参照して、この発明の一実施例である画像形成装置10は、両面印刷機能を有する電子写真方式の画像形成装置であって、帯電、露光、現像、転写および熱定着というプロセスを経ることによって、用紙(記録媒体)の表面上および裏面上に多色の画像(カラー画像)または単色の画像を形成(印刷)する。この第1実施例では、画像形成装置10は、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能などを有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)である。ただし、画像形成装置10は、複合機に限定される必要はなく、カラー画像の印刷機能を備えていればよい。たとえば、画像形成装置10は、複写機、プリンタおよびファクシミリなどでもよい。
図1を参照して、この発明の一実施例である画像形成装置10は、両面印刷機能を有する電子写真方式の画像形成装置であって、帯電、露光、現像、転写および熱定着というプロセスを経ることによって、用紙(記録媒体)の表面上および裏面上に多色の画像(カラー画像)または単色の画像を形成(印刷)する。この第1実施例では、画像形成装置10は、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能などを有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)である。ただし、画像形成装置10は、複合機に限定される必要はなく、カラー画像の印刷機能を備えていればよい。たとえば、画像形成装置10は、複写機、プリンタおよびファクシミリなどでもよい。
先ず、画像形成装置10の基本構成について概略的に説明する。図1に示すように、画像形成装置10は、画像形成部30等を備える装置本体12、およびその上方に配置される画像読取部14を含む。
画像読取部14は、透明材によって形成される原稿載置台16を備える。原稿載置台16の上方には、ヒンジ等を介して原稿押えカバー18が開閉自在に取り付けられる。この原稿押えカバー18には、原稿載置トレイ20に載置された原稿を画像読取位置22に対して1枚ずつ自動的に給紙する自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)24が設けられる。また、原稿載置台16の前面側には、ユーザによる入力操作を受け付けるタッチパネルおよび操作ボタン等を含む操作部(図示せず)が設けられる。
また、画像読取部14には、光源、複数のミラー、結像レンズおよびラインセンサ等を備える画像読取部26が内蔵される。画像読取部26は、原稿表面を光源によって露光し、原稿表面から反射した反射光を複数のミラーによって結像レンズに導く。そして、結像レンズによって反射光をラインセンサの受光素子に結像させる。ラインセンサでは、受光素子に結像した反射光の輝度や色度が検出され、原稿表面の画像に基づく画像データが生成される。ラインセンサとしては、CCD(Charge Coupled Device)やCIS(Contact Image Sensor)等が用いられる。
図1および図2に示すように、画像形成部30は、露光装置32、現像器34、感光体ドラム36、クリーナユニット38、帯電器40、転写ユニット42および定着ユニット46等を備え、給紙トレイ48または手差し給紙トレイ50から搬送される用紙上に画像を形成し、画像形成済みの用紙を排紙トレイ52に排出する。用紙上に画像を形成するための画像(印刷画像)のデータ(印刷画像データ)としては、画像読取部26で読み取った画像データまたは外部コンピュータから送信された画像データ等が利用される。
感光体ドラム36は、導電性を有する円筒状の基体の表面に感光層が形成された像担持体であり、帯電器40は、この感光体ドラム36の表面を所定の電位に帯電させる部材である。また、露光装置32は、レーザダイオード(LD)およびポリゴンミラー等を備えたレーザスキャニングユニットとして構成され、感光体ドラム36の下方に配置される。露光装置32は、所定の電位に帯電された感光体ドラム36の表面を露光することによって、画像データに応じた静電潜像を感光体ドラム36の表面に形成する。現像器34は、感光体ドラム36上に形成された静電潜像を4色(YMCK)のトナーによって顕像化するものである。また、クリーナユニット38は、現像および画像転写後における感光体ドラム36の表面に残留したトナーを除去する。
なお、画像形成装置10において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の4色のカラー画像に応じたものである。このため、現像器34、感光体ドラム36、クリーナユニット38および帯電器40のそれぞれは、各色に応じた4種類のトナー像(単色画像)を個別に形成するように4個ずつ設けられ、これらによって4つの画像形成部(単色画像形成部)が構成される。
図2に示すように、4つの画像形成部は、それぞれ独立して設けられ、この第1実施例では、中間転写ベルト54の周回移動方向の上流側から順に、イエロー(Y)用の画像形成部、マゼンタ(M)用の画像形成部、シアン(C)用の画像形成部およびブラック(K)用の画像形成部が設けられる。
転写ユニット42は、中間転写ベルト54、駆動ローラ56、従動ローラ58、4つの中間転写ローラ60および2次転写ローラ44などを備え、各画像形成部の感光体ドラム36の上方に配置される。
中間転写ベルト54は、可撓性を有する無端状のベルトであって、カーボンブラック等の導電性材料を適宜配合した合成樹脂またはゴム等によって形成される。中間転写ベルト54は、駆動ローラ56および従動ローラ58によって懸架され、その外周面が感光体ドラム36の外周面に当接するように配置される。そして、中間転写ベルト54は、駆動ローラ56の回転駆動に伴い、所定方向(図2では反時計回り)に周回移動する。以下、説明の簡単のため、中間転写ベルト54の周回移動方向の上流側を、単に「上流側」といい、中間転写ベルト54の周回移動方向の下流側を、単に「下流側」ということがある。
駆動ローラ56は、図示しない駆動部によってその軸線回りに回転可能に設けられる。従動ローラ58は、中間転写ベルト54の周回移動に伴って回転すると共に、中間転写ベルト54に一定の張力を与えて中間転写ベルト54の弛みを防止する。
中間転写ローラ60は、中間転写ベルト54を挟んで各感光体ドラム36と対向する位置のそれぞれに配置される。画像形成時には、中間転写ローラ60に所定の電圧(1次転写電圧)が印加されることによって、感光体ドラム36と中間転写ベルト54との間に転写電界が形成される。そして、この転写電界の作用によって、各画像形成部の感光体ドラム36の外周面に形成されたトナー像が中間転写ベルト54の外周面に転写(1次転写)される。
2次転写ローラ44は、中間転写ベルト54を挟んで駆動ローラ56と対向する位置に配置され、駆動ローラ56との間で中間転写ベルト54を押圧するように設けられる。画像形成時には、2次転写ローラ44に所定の電圧(2次転写電圧)が印加されることによって、中間転写ベルト54と2次転写ローラ44との間に転写電界が形成される。そして、この転写電界の作用によって、中間転写ベルト54と2次転写ローラ44との間の転写ニップ域(2次転写ニップ部)を用紙が通過する間に、中間転写ベルト54の外周面に形成されたトナー像が用紙に転写(2次転写)される。
図1に戻って、定着ユニット46は、ヒートローラ62および加圧ローラ64を備え、2次転写ローラ44の上方に配置される。ヒートローラ62は、所定の定着温度となるように設定されており、ヒートローラ62と加圧ローラ64との間のニップ域を用紙が通過することによって、用紙に転写されたトナー像が加熱および圧接されて、用紙に対してトナー像が熱定着される。
このような装置本体12内には、給紙トレイ48または手差し給紙トレイ50からの用紙をレジストローラ68、2次転写ローラ44および定着ユニット46を経由させて排紙トレイ52に送るための第1用紙搬送路L1が形成される。また、用紙に対して両面印刷を行う際に、表面側の印刷が終了して定着ユニット46を通過した後の用紙を、2次転写ローラ44の用紙搬送方向の上流側において第1用紙搬送路L1に戻すための第2用紙搬送路L2が形成される。この第1用紙搬送路L1および第2用紙搬送路L2には、用紙に対して補助的に推進力を与えるための複数の搬送ローラ66が適宜設けられる。
レジストローラ68は、搬送ローラ66によって搬送された用紙を挟持した状態で待機(一旦停止)し、転写ユニット42と同期させて用紙の搬送を開始する。このとき、レジストローラ68は、中間転写ベルト54の周速度と等しい周速度で回転される。
画像形成装置10において片面印刷を行う際には、用紙は、給紙トレイ48または手差し給紙トレイ50から1枚ずつ第1用紙搬送路L1に導かれ、搬送ローラ66によってレジストローラ68まで搬送される。そして、レジストローラ68によって、用紙の先端と中間転写ベルト54上の画像情報の先端とが整合するタイミングで用紙が2次転写ローラ44(2次転写ニップ部)に搬送され、用紙上にトナー像が転写される。その後、定着ユニット46(定着ニップ部)を通過することによって用紙上の未定着トナーが熱定着されて、排紙トレイ52上に用紙が排出される。
一方、両面印刷を行う際には、表面側の印刷が終了して定着ユニット46を通過した用紙の後端部が排紙トレイ52近傍の搬送ローラ66まで到達したとき、この搬送ローラ66を逆回転させることによって、用紙が逆走して第2用紙搬送路L2に導かれる。第2用紙搬送路L2に導かれた用紙は、搬送ローラ66によって第2用紙搬送路L2を搬送されて、レジストローラ68の用紙搬送方向の上流側において第1用紙搬送路L1に導かれる。この時点で用紙の表裏は反転されており、レジストローラ68、2次転写ローラ44および定着ユニット46を用紙が通過することによって、用紙の裏面側に印刷が行われる。
図3は図1に示す画像形成装置10の電気的な構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、画像形成装置10はCPU80を含み、CPU80には、バス82を介して、RAM84、記憶部86、画像読取部26、画像形成部30および検出センサ88などが接続される。また、図示は省略するが、操作部等の各コンポーネントもバス82を介してCPU80に接続される。
CPU80は、画像形成装置10の全体的な制御を司り、上述した画像形成装置10の各コンポーネントの動作を統括的に制御する。
RAM84は、CPU80のワーク領域およびバッファ領域として使用される。記憶部86は、たとえばHDDであり、CPU80が画像形成装置10の各コンポーネントの動作を制御するための制御プログラムおよび後述する調整値データ304c(図12参照)などを記憶する画像形成装置10の主記憶装置である。ただし、HDDに代えて、またはHDDとともに、SSD、フラッシュメモリ、EEPROMなどの他の不揮発性メモリが用いられてもよい。
検出センサ88は、中間転写ベルト54の外周面に近接して配置され、中間転写ベルト54上の画像(トナー像)の位置(画像位置)および画像の周回移動方向(副走査方向)の幅寸法(副走査方向の画像幅)を検出するためのセンサである。図1、図2および図4に示すように、検出センサ88は、4つの画像形成部のうち、最も下流側の画像形成部(本実施例ではブラック用の画像形成部)と、2次転写ニップ部との間に配置される。
また、図4および図5に示すように、第1実施例の画像形成装置10では、2つの検出センサ88が設けられる。2つの検出センサ88は、中間転写ベルト54の幅方向(主走査方向)において互いに異なる位置に配置される。一方の検出センサ88は、主走査方向における一方端部(画像形成装置10の前面側)に配置され、他方の検出センサ88は、主走査方向における他方端部(画像形成装置10の背面側)に配置される。
図5に示すように、検出センサ88は、筐体90、発光部92および受光部94を含む。発光部92は、発光ダイオードなどの発光素子を含み、中間転写ベルト54の表面に向かって光を照射する。受光部94は、フォトダイオードなどの受光素子を含み、発光部92から照射された光が中間転写ベルト54で反射した反射光、この実施例では特に鏡面反射光を受光して、その受光量に応じた電気信号または受光量を電圧値に変換した電気信号を出力する。
図6に示すように、この反射型検出センサ88は、センサ取付板96に取り付けられ、発光部92から中間転写ベルト54に照射される光は、中間転写ベルト54の上に仮想光源点98を形成する。したがって、受光部94は、この仮想光源点98からの光を受光することになる。
ただし、図7に示すように、受光部94において反射光を受光可能な検出領域およびその領域に対応する中間転写ベルト54上の領域(中間転写ベルト54上の検出領域)は、略円状または略楕円状に形成される。
また、受光部94の受光量は、中間転写ベルト54上の画像の有無によって変化する。すなわち、中間転写ベルト54上の画像の有無によって、受光部94から出力される電気信号に応じた電圧値が変化する。したがって、中間転写ベルト54上の検出領域を画像が通過する場合には、中間転写ベルト54上の検出領域に画像が入ると電圧値が低下し、中間転写ベルト54上の検出領域から画像が出ると電圧値が上昇する。
ここで、電圧値が所定のしきい値を下回ったとき(a1)に、中間転写ベルト54上の検出領域の中央を画像の先端が通過したと判定され、その後、電圧値が所定のしきい値を上回ったとき(a2)に、中間転写ベルト54上の検出領域の中央を画像の後端が通過したと判定される。なお、しきい値は、通常時(中間転写ベルト54上に画像が無い状態)の電圧値の略半分の値に設定される。
そして、画像の先端が通過した時間(a1)と、画像の後端が通過した時間(a2)との差(時間差)から、周回移動方向の幅寸法(副走査方向の画像幅)が算出される。また、画像の先端が通過した時間(a1)と、画像の後端が通過した時間(a2)から、中間転写ベルト54上の検出領域の中央を画像の中央位置が通過した時間、すなわち中間転写ベルト54上の画像の位置(中央位置)が算出される。
なお、図3に示す画像形成装置10の電気的な構成は単なる一例であり、これに限定される必要はない。
このような構成の画像形成装置では、複数色の画像形成部の感光体ドラム36上にそれぞれの色の画像を形成してから、各感光体ドラム36上の各色の画像を中間転写ベルト54上に順次重ねて転写するため、中間転写ベルト54上の各色の画像の転写位置がずれてしまう(色ずれが発生する)ことがある。
このような問題を解決するために、従来の画像形成装置では、所定のプリント枚数毎や、所定の時間毎(所定の累積時間到達時)に定期的に自動的にレジスト調整が実施され、一定の画像品質を維持している。具体的には、レジスト調整が開始されると、図7に示すように、中間転写ベルト54上の検出センサ88に対応する位置(前面側の検出センサ88および背面側の検出センサ88のそれぞれに対応する位置)に、各色のパターン画像が所定の間隔で形成され、検出センサ88の出力に応じて、各色のパターン画像の位置が算出される。そして、各色のパターン画像のそれぞれの位置(中央)を検出して、各色のパターン画像の位置の相互のずれ量、すなわち各画像形成部で転写される各色の画像の転写位置のずれ量が算出(検出)される。
たとえば、基準色(ブラック)のパターン画像の転写位置に対する基準色以外の各色のパターン画像の転写位置のずれ量が算出される。この各色のパターン画像の転写位置のずれ量に応じて、各色の画像形成部毎にレジスト調整値が設定される。レジスト調整値とは、露光装置32による各感光体ドラム36への静電潜像の書き込みタイミング、すなわち各画像形成部における画像形成のタイミングの初期値を調整するための値である。このレジスト調整値が時間に換算されて、露光装置32による各感光体ドラム36への静電潜像の書き込みタイミングが調整され、中間転写ベルト54上の各色の画像の位置ずれが補正される。このように、レジスト調整が実施されることによって、用紙に転写されるカラー画像の品質を確保することができる。
図9はこの実施例のパターン画像70を示す図解図である。図9に示すように、パターン画像70は、基準色であるブラックの画像の転写位置(画像位置)に対する非基準色であるシアン、マゼンタおよびイエローの画像の転写位置の差(画像位置のずれ量)を検出するための画像であり、ブラックのパターン画像70Kと色毎のパターン画像70Y、70Mおよび70Cを含む。そして、これらパターン画像は、図8に示すように、中間転写ベルト54の周回移動方向すなわち副走査方向(第1方向)の上流側から、パターン画像70Y、70M、70Kおよび70Cの順に、中間転写ベルト54上においてそれぞれの検出センサ88に対応する位置に形成される。
実施例の各色のパターン画像70Y、70Mおよび70Cは、各色パターン画像上の幅方向中央にブラックのライン画像を形成したトナー画像であり、これらは、ブラックの画像形成部および対応する各色の画像形成部によって形成される。また、パターン画像70Y、70M、70Cは、中間転写ベルト54の周回移動方向(副走査方向)に所定の間隔で並ぶように形成される。図9に示す実施例では、副走査方向(第1方向)における上流側から、イエロー(Y)のパターン画像70Y、マゼンタ(M)のパターン画像70Mおよびシアン(C)のパターン画像70Cの順に中間転写ベルト54上に形成される。
なお、パターン画像70Y、70Mおよび70Cのそれぞれを特に区別しない場合には単に「パターン画像70」と言うことがある。
図10には、マゼンタのパターン画像70Mが、各色のパターン画像を代表して、示される。したがって、他の色のパターン画像70Yおよび70Cも同様であるので、他の色のパターン画像70Yおよび70Cの詳細な説明は繰り返さない。
マゼンタのパターン画像70Mは、全体として、副走査方向すなわち第1方向に幅W1で形成される。このパターン画像70Mは、第1方向の中央に幅W2の、ブラックのトナーで形成されるライン画像70M2を有し、さらにそのライン画像70M2の上流側にマゼンタのトナーで形成される幅W3の部分パターン画像70M11とライン画像70M2の下流側にマゼンタのトナーで形成される幅W3の部分パターン画像70M12を有する。
ここで、各色のパターン画像70Y、70Mおよび70Cにおいて、副走査方向すなわち、第1方向においてブラックのライン画像70Y2、70M2および70C2から露出する部分パターン画像70Y11、70M11および70C11ならびに70Y12、70M12および70C12の第1方向の幅W3は、画像形成部30の基本解像度の4倍以上であればよい。
一般的な検出センサ88の分解能を考慮したとき、基本解像度が600dpiの場合、幅W3は、0.17mm以上であれば、各色のパターン画像70Y、70Mおよび70Cのエッジ部を検出することができる。
そこで、この実施例では、部分パターン画像70Y11、70M11および70C11ならびに70Y12、70M12および70C12の第1方向の幅W3を0.2mm以上に設定した。一般的な検出センサ88の分解能から、幅W3が0.2mm以上あれば各色のパターン画像70Y、70Mおよび70Cのエッジ部を確実に検出できる。
このようなパターン画像70Mは、一例として、次のようにして形成可能である。すなわち、ブラックの画像形成部の感光体ドラム36Kは、図2に示すように、副走査方向すなわち第1方向の最下流位置にあるので、その感光体ドラム36Kより第1方向丈量側にある各色の感光体ドラム36Y、36Mおよび36Cから1次転写した中間転写ベルト54上のトナー画像の上層に感光体ドラム36Kからライン画像に相当するブラックのトナー画像を1次転写(画像形成)すればよい。
従来のパターン画像は、図11に示すように、副走査方向すなわち第1方向の上流側から、イエローのパターン画像70Y、マゼンタのパターン画像70M、ブラックのパターン画像70Kおよびシアンのパターン画像70Cの順に、形成され、これらのパターン画像は、第1方向の幅W1(図10)の全域で単色トナーで形成される。
なお、図9に示すブラックのパターン画像70Kは、図11に示す従来のパターン画像と同様に、第1方向の全幅W1(図10)がブラックトナーだけで形成される。
このような従来のパターン画像を用いる場合には、基本的に、拡散反射成分を検出センサで検出することによって、レジスト調整を行っていた。
拡散反射成分で画像検出(エッジ部)を行う場合には、レジスト調整する前に、オートレジスト補正用のパターン画像の濃度調整作業という余分な作業が必要になる。この濃度調整作業とは、複数の濃度条件での各検出センサの出力レベルを確認し、YMCで同じ値になるようにパターン画像濃度を決定するという事前処理である。
そこで発明者等は、このような事前作業が要らないという理由で、鏡面反射成分を用いる。このように検出センサ88で鏡面反射成分を検出する場合には事前のパターン画像の濃度調整が不要なので、簡単だが、検出センサ88の取り付けが比較的厳密で、検知センサが中間転写ベルト54に対して垂直になるように取り付けられていなければ、各色のパターン画像の検出誤差が大きくなるという問題がある。その点も含めて以下、この発明の実施例を説明する。
図11に示す従来のパターン画像を用いて、中間転写ベルト54からの鏡面反射成分を検出センサ88で検出してレジスト調整する場合について、図12-図14を参照して、説明する。
図12-図14は、図5および図6に示す検出センサ88の中間転写ベルト54に対して正対している、つまり中間転写ベルト54に対して垂直に取り付けられている場合の各部の状態を示している。これに対して、図15-図17は、後述するが、検出センサ88副差走査方向すなわち第1方向において下流側に設置角βで傾斜して取り付けられている場合の各部の状態を示している。
図13-図14において、検出センサ88の発光部94からの光が中間転写ベルト54へ向けて射出される。検出センサ88が中間転写ベルト54に対して垂直に取り付けられているので、仮想的に、仮想光源Pからは照射角αの範囲で光が射出される。したがって、中間転写ベルト54の表面は鏡面状態で光を反射できるので、受光部92には領域98で示すように、中間転写ベルト54から全反射した光が届く。
図13は検出センサが中間転写ベルトに対して垂直になるように設置されている場合に図11に示すブラックのパターン画像の検出状態を示す図解図であり、これに対して、図14は検出センサが中間転写ベルトに対して垂直になるように設置されている場合に図11に示すマゼンタのパターン画像の検出状態を示す図解図である。
図13に示すように、ブラックのパターン画像70Kの場合、検出センサ88からの光は吸収されるので、拡散反射成分は生じない。したがって、検出センサ88の検出情報すなわち受光部92の出力電圧が半値となるタイミングは、図13(a)に対応するタイミングa1および図13(b)に対応するタイミングa2となる。そのため、ブラックのパターン画像70Kのパターン幅Wkは、タイミングa1-a2の幅となる。
これに対して、図14に示すマゼンタのパターン画像70Mの場合、図14で示す領域100において、パターン画像70Mの表面に当たった光が拡散する。そのため、パターン画像70Mからの全反射成分98に加えて、拡散反射成分102(ただし、推定)の一部が受光部92に届く。したがって、図12の右側の波形に示すように、その一部の拡散反射成分のために、検出センサ88による検出情報(実施例では受光部92の出力電圧が部分的に大きくなる。このため、受光部92の出力電圧は遅めに立下り、早めに立ち上がる。つまり、半値となるタイミングもこの影響を受けて、図14(a)に対応するタイミングより遅いタイミングa3となり、図14(b)に対応するタイミングより早いタイミングa4となる。しかしながら、この場合には、検出センサ88が中間転写ベルト54に対して垂直になるように取り付けられているため、立下りの半値となるタイミングa3と立ち上がりの半値となるタイミングa4の時間のずれが均等になり、マゼンタのパターン画像70Mのパターン幅Wmは、タイミングa3-a4の幅となる。
したがって、ブラックのパターン幅Wkの中央とマゼンタのパターン幅Wmの中央との間の画像ピッチ時間t1は、数1で与えられる。ただし、画像ピッチはパターン画像間の距離を指しており、画像ピッチは、中間転写ベルト54の移動速度をVpsと仮定したとき、数2で与えられる。
[数1]
t1={(a3+a4)/2}-{(a1+a2)/2}
[数2]
画像ピッチ=t1×Vps
なお、図12の右側の波形(マゼンタのパターン画像70Mの検出情報を示す)に付随して示されている破線は、パターン画像がマゼンタのものではなく、ブラックのものであった場合の波形を例示している。この破線に比べて、実線で示すマゼンタのパターン画像70Mの検出情報では、上述した拡散反射成分の影響を受けて、盛り上がっていることがわかる。
[数1]
t1={(a3+a4)/2}-{(a1+a2)/2}
[数2]
画像ピッチ=t1×Vps
なお、図12の右側の波形(マゼンタのパターン画像70Mの検出情報を示す)に付随して示されている破線は、パターン画像がマゼンタのものではなく、ブラックのものであった場合の波形を例示している。この破線に比べて、実線で示すマゼンタのパターン画像70Mの検出情報では、上述した拡散反射成分の影響を受けて、盛り上がっていることがわかる。
このように、検出センサ88が中間転写ベルト54に対して垂直になるように取り付けられている場合には、マゼンタのパターン画像70Mからの拡散反射成分の一部が受光部92で受光されても、正しい画像ピッチ時間t1を示すことができる。したがって、レジスト調整値としては、この画像ピッチ時間t1に基づく数値を設定すればよい。
なお、ここでマゼンタのパターン画像70Mについて説明したことは、ここまでの説明でも、以下の説明でも、イエローのパターン画像70Yおよびシアンのパターン画像70Cについても同じように適用できることを理解されたい。
次に、図15-図17を参照して、検出センサ88が中間転写ベルト54に対して垂直ではなく、副走査方向(第1方向)の下流側に設置角β(図16、図17)だけ傾いて取り付けられている場合について、説明する。
発光部94および受光部92が1つの筐体90に設けられているので、発光部94の位置は、中間転写ベルト54を介して受光部92と線対称となり、仮想光源は、検出センサ88が中間転写ベルト54に対して垂直になるように設置されている場合の仮想光源Pに比べて、上流側へ移動してP´となる。したがって、この場合は、仮想光源P´から光が射出されるとみなされる。
このように、光の射出方向が傾くため、検出センサ88による検出位置102(照射各αの中心線が中間転写ベルト54と交差する位置)が、検出センサ88が中間転写ベルト54に対して垂直になるように設置されている場合に比べて、下流側に移動する。しかしながら、図16に示すブラックのパターン画像70Kを検出する場合には、ブラックのパターン画像70Kからの拡散反射成分はないので、図12に示す場合と特に変わらない。つまり、図15の左側に示す波形は、図12の左側に示す波形と同じであり、ブラックのパターン画像70Kのパターン幅Wkは図12の場合と同じである。
一方、マゼンタのパターン画像70Mの場合、図17(a)に示す検出直前の状態では、検出センサ88は照射角αの範囲外なので、拡散反射光は発生しない。
中間転写ベルト54がさらに移送されて図17(b)に示す検出始期に至ると、参照豪100で示す領域で、拡散反射光が発生し、その一部が受光部92にも届く。その受光部92に届く拡散反射光の影響で、検出センサ88の検出情報(検出センサ88の出力電圧)は、実際より早く立ちあがり半値になるタイミングが、図15の右側の波形に示すa4´になる。ただし、図15の右側の波形に付随している破線で示す波形は、図12の右側の波形と同じ、検出センサ88が中間転写ベルト54に対して垂直になるように取り付けられているときの、マゼンタのパターン画像70Mの検出情報を示す。破線の場合、立ち上がり時の半値になるタイミングはa4であり、タイミングa4´は、それより早いタイミングとなっている。
さらに中間転写ベルト54が移送されたとき、図17(c)に示す検出終期となるが、この場合にも領域100で発生する拡散反射光の影響によって、立下り時の半値になるタイミングが、破線の場合(検出センサ88が中間転写ベルト54に対して垂直になるように取り付けられている場合)のa3からa3´になり、少し遅れる。
したがって、検出センサ88が設置角βだけ傾いて取り付けられている場合のマゼンタのパターン画像70Mのパターン幅Wm´は、図12の場合に比べて狭くなる。そのため、ブラックのパターン幅Wkの中央とマゼンタのパターン幅Wmの中央との間の画像ピッチ時間時間t1´は数3となり、中間転写ベルト54の移動速度をVpsとしたとき、画像ピッチは数4となる。
[数3]
t1´={(a3´+a4´)/2}-{(a1+a2)/2}
[数4]
画像ピッチ=t1´×Vps
この画像ピッチ時間t1´は、当然、数1の画像ピッチ時間t1より短くなる。検出情報の立ち上がりが早くなるので、パターン幅Wmの中央のタイミングが早くなるからである。
[数3]
t1´={(a3´+a4´)/2}-{(a1+a2)/2}
[数4]
画像ピッチ=t1´×Vps
この画像ピッチ時間t1´は、当然、数1の画像ピッチ時間t1より短くなる。検出情報の立ち上がりが早くなるので、パターン幅Wmの中央のタイミングが早くなるからである。
次に、図18-図19を参照して、図9および図10に示す実施例のパターン画像70Y、70M、70Kおよび70Cを用いた場合の各部の状態を説明する。
図19(a)は、マゼンタのパターン画像70Mを検出する始期の状態を示し、図19(b)は、その終期の状態を示している。ここでは、検出センサ88が図17の場合と同様に、中間転写ベルト54に対して設置角βで傾斜するように取り付けられているものとする。
この場合も、仮想光源は、図17の場合と同様に、P´へ移動するが、検出センサ88での検出始期(図19(a))から中間転写ベルト54が移送されると、ブラックのライン画像70M2から露出する部分パターン画像70M11がまず検出され、その後直ちにライン画像70M2が検出センサ88による検出領域に進む。ブラックのライン画像70M2では、検出センサ88からの光が吸収され、このライン画像70M2からは反射光が出ない。
したがって、部分パターン画像70M11のごくわずかの領域(時間)で拡散反射成分が出るだけで、受光部92に届く拡散反射成分はごくわずかである。図17の場合には拡散反射成分の影響によって図15のように検出センサ88の検出情報(出力電圧)が早く立ち上がった。それに比べて、この実施例の場合には、受光部92に届く拡散反射成分が小さいので、図18の右側の波形が示すように、検出センサ88の検出情報(出力電圧)の立ち上がりが早くなることはない。
なお、図18に付随する破線の波形は、ブラックのライン画像70Mがない従来のパターン画像(図12)を用いた場合の検出情報(出力電圧)を参考的に示している。この実施例によれば、従来のパターン画像を用いた場合に比べて、立ち上がりが遅いことがわかる。
中間転写ベルト54がさらに移動されて図19(b)に示す検出終期に至るとき、ブラックのライン画像70M2から露出する部分パターン画像70M12が検出センサ88の検出領域に入る。この部分パターン画像70M12も前述したようにごくわずかの幅を持っているだけなので、部分パターン画像70M12から出る拡散反射成分は少なく、受光部92に届く拡散反射成分はごくわずかである。
図17の場合には拡散反射成分の影響によって図15のように検出センサ88の検出情報(出力電圧)が早く立ち下がった。それに比べて、この実施例の場合には、受光部92に届く拡散反射成分が小さいので、図18の右側の波形が示すように、検出センサ88の検出情報(出力電圧)の立ち下がりが早くなることはない。
したがって、図9に示す実施例のパターン画像70Y、70Mおよび70Cを用いる場合、鏡面反射成分を検出する検出センサ88が中間転写ベルト54に対して傾いて取り付けられていても、図18に示すように、図12の画像ピッチ時間t1とほぼ等しい画像ピッチ時間t1を検出することができる。したがって、この実施例のパターン画像を用いれば、鏡面反射成分を検出する検出センサ88が拡散反射成分の影響を受けるのを最小にできるため、検出センサ88が中間転写ベルト54に対して傾いて取り付けられていても、正しい画像ピッチ時間すなわち画像ピッチ距離を設定することができる。その結果、謝ったレジスト調整が実行されることはない。
上述の実施例では、各色のパターン画像70Y、70Mおよび70Cにおいて、副走査方向すなわち第1方向においてブラックのライン画像70Y2、70M2および70C2から露出する部分パターン画像70Y11、70M11および70C11の幅と部分パターン画像70Y12、70M12および70C12の幅を同じW3に設定したが、同じ幅ではなく、一方の部分パターン画像の幅が他方の部分パターン画像の幅より大きくてもよい。
たとえば、図15の実施例で示すように、部分パターン画像70Y12、70M12および70C12からの拡散反射光が検出センサ88の検出情報の立ち上がりの半値のタイミングにより大きく影響するので、部分パターン画像70Y12、70M12および70C12のパターン幅を部分パターン画像70Y11、70M11および70C11のパターン幅より小さくすることが考えられる。
また、各色のパターン画像70Y、70Mおよび70Cにおいて、部分パターン画像70Y11、70M11および70C11ならびに部分パターン画像70Y12、70M12および70C12の一方をなくして、他方の部分パターン画像だけがブラックのライン画像70Y2、70M2および70C2から露出するようにしてもよい。この場合は、ブラックのライン画像の幅は、図10におけるW2+W3とすればよい。
部分パターン画像70Y12、70M12および70C12からの拡散反射光が検出センサ88の検出情報の立ち上がりの半値のタイミングにより大きく影響するという上述の考えに基づけば、部分パターン画像70Y12、70M12および70C12をなくすることが考えられる。
さらに、上述の実施例で挙げた具体的な数値、構成等は一例であり、実際の製品に応じて適宜変更することが可能である。
10 …画像形成装置
30 …画像形成部
36 …感光体ドラム
42 …転写ユニット
54 …中間転写ベルト
88 …検出センサ
70、70Y、70K、70M、70C …パターン画像
30 …画像形成部
36 …感光体ドラム
42 …転写ユニット
54 …中間転写ベルト
88 …検出センサ
70、70Y、70K、70M、70C …パターン画像
Claims (4)
- 第1方向に走行する中間転写ベルト上に、画像形成部によって、各々が前記第1方向に交差する第2方向に長手でかつ前記第1方向に所定の幅を有する、ブラックのパターン画像およびブラック以外の色の複数のパターン画像をそれぞれ形成し、
前記中間転写ベルト上のそれぞれのパターン画像に光を照射し、前記それぞれのパターン画像からの反射光を検出する検出部、および
前記検出部による前記それぞれのパターン画像による反射光の検出情報に基づいて前記画像形成部による画像書込みタイミングを調整するタイミング調整部を備え、
前記検出部は前記パターン画像からの鏡面反射成分を検出し、
前記画像形成部は、前記ブラック以外の色のパターン画像上に、前記第1方向の上流側および下流側の少なくとも一方で当該ブラック以外の色の部分パターン画像が露出するように、ブラックのライン画像を形成する、画像形成装置。 - 前記部分パターン画像は、前記ブラックのライン画像の前記第1方向の前記上流側および前記下流側の両側で露出する、請求項1記載の画像形成装置。
- 前記画像形成部は所定の基本解像度を有し、
前記ブラックのライン画像から露出する前記部分パターン画像の前記第1方向の幅は前記基本解像度の4倍以上とした、請求項1または2記載の画像形成装置。 - 前記ブラックのライン画像から露出する前記部分パターン画像の前記第1方向の幅は、0.2mm以上とした、請求項3記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021037693A JP2022137949A (ja) | 2021-03-09 | 2021-03-09 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=83319496
Family Applications (1)
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JP2021037693A Pending JP2022137949A (ja) | 2021-03-09 | 2021-03-09 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
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-
2021
- 2021-03-09 JP JP2021037693A patent/JP2022137949A/ja active Pending
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