JP2016119571A - 画像読取装置 - Google Patents

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Yoshiaki Nagao
佳明 長尾
雅俊 石田
Masatoshi Ishida
雅俊 石田
篤 須貝
Atsushi Sukai
篤 須貝
雅文 岸
Masafumi Kishi
雅文 岸
信 野田
Makoto Noda
信 野田
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Abstract

【課題】原稿サイズ検知時、ユーザのまぶしさによる不快感を軽減しつつ、ユーザの使用方法のばらつきによる、原稿サイズ誤検知を防ぐことができる原稿サイズ検知装置を提供すること。【解決手段】 点光源アレイ照明と、点光源アレイ照明を支持し第2コンタクトガラスに載置された原稿シートと相対的に移動する第1キャリッジと、CCDと、ADFと、原稿シートのサイズを検知する原稿サイズ検知手段と、を備え、点光源アレイ照明の発光素子を複数の点灯ブロックに分割し、ADFがある一定角度まで閉められた時に、検知必要領域に対応する部分の順次点灯・消灯を繰り返す原稿サイズ検知装置において、開閉センサ402が、ADFが閉まる直前であることを検知すると、検知必要領域に対応する点光源アレイ照明を全て点灯する。【選択図】図10

Description

本発明は、原稿台上に載置された原稿サイズを検知する画像読取装置に関する。
複合機(MFP:Multi Function Peripheral)で用いられるスキャナでは一般的に搭載された原稿サイズを自動的に検知する原稿サイズ検知機能を有している。一般的なMFPでは、副走査方向サイズをフォトセンサで判断し、主走査方向サイズを原稿領域先端部の画像を取得しその取得画像から判断し、原稿サイズを検知する方法が多く用いられているが、主走査方向のサイズ検知時、照明が点灯するためユーザがまぶしさによる不快感を感じることがある。それを軽減するために原稿が置かれていない範囲を極力点灯させずに、原稿サイズ検知を行う方法が既に知られている(例えば、特許文献1参照)。
上述の原稿が置かれていない範囲を極力点灯させずに原稿サイズ検知を行う方法では、原稿を設置した後、原稿を押さえるための圧板等(ADF、DFも含む。以下同じ)を閉めている途中より原稿サイズ検知を開始し、圧板が完全に閉じられるまで行われる。
この際、原稿サイズ検知装置の主走査方向奥側より照明を点灯させ、画像信号によって原稿が置かれていることを検知した場合、次の部分光源を点灯させることで、原稿サイズ検知装置の主走査方向奥側より順次部分光源を点灯させる。原稿が載置されていないことを検知したときは、次以降の主走査方向手前側(ユーザ側)の照明を点灯させないことでユーザのまぶしさによる不快感を軽減することが行われている。
しかしながら、実際にユーザが原稿サイズ検知装置を使用する際は、圧板のサイズや重さ、またユーザ自身の個体差など、様々な理由で圧板を閉める速さが異なり、原稿サイズ検知結果より順次手前側に点灯させていく場合、圧板を閉める速度が速いユーザは原稿サイズ検知が終わる前に圧板が閉じてしまい、原稿サイズ検知が最後まで行われず、誤検知を起こしてしまうという問題があった。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、原稿サイズ検知時、ユーザのまぶしさによる不快感を軽減しつつ、ユーザの使用方法のばらつきによる、原稿サイズ誤検知を防ぐことができる原稿サイズ検知装置、原稿読取装置、画像形成装置および原稿サイズ検知方法を提供することを目的とする。
本発明に係る原稿サイズ検知装置は、上記目的達成のため、原稿台に載置された原稿に光を照射するよう主走査方向に配列された複数の発光素子を有する点光源アレイ照明と、前記点光源アレイ照明を支持し前記原稿台に載置された前記原稿と相対的に移動する移動体と、前記光が照射された読取位置での反射光を受光する受光手段と、前記原稿台に載置された前記原稿を押さえる原稿押さえ手段と、前記原稿台に載置された前記原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知手段と、前記点光源アレイ照明の前記発光素子を複数の点灯ブロックに分割し、前記原稿サイズ検知時では原稿読取可能な位置に前記移動体を配置し、前記原稿押さえ手段がある一定角度まで閉められた時に、前記点光源アレイ照明の主走査方向における原稿サイズ検知領域のうち検知が必要な検知必要領域に対応する部分の順次点灯・消灯を繰り返す制御手段と、を備えた原稿サイズ検知装置において、前記原稿押さえ手段が閉まる直前であることを検知する開閉検知手段を有し、前記制御手段は、前記開閉検知手段が前記原稿押さえ手段が閉まる直前であることを検知すると、前記検知必要領域に対応する前記点光源アレイ照明を全て点灯することを特徴とする。
本発明によれば、原稿サイズ検知時、ユーザのまぶしさによる不快感を軽減しつつ、ユーザの使用方法のばらつきによる、原稿サイズ誤検知を防ぐことができる原稿サイズ検知装置、原稿読取装置、画像形成装置および原稿サイズ検知方法を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す正面断面図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における画像形成部の概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における画像形成部のプロセスユニットの概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における装置本体と原稿搬送装置とのヒンジ結合部の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における原稿搬送装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の制御構成を表すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における第2面読取部のブロック図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における第2コンタクトガラスの原稿サイズ検知必要領域と原稿サイズの位置関係を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の原稿サイズ検知開始の仕組みを説明する図であり(a)は原稿搬送装置が開いた状態の画像形成装置を斜め上方から視た図、(b)は原稿搬送装置が開いた状態の画像形成装置を側面側から視た図、(c)は原稿搬送装置が閉じた状態の画像形成装置を側面側から視た図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の原稿サイズ検知途中で原稿搬送装置が閉まる直前を検知する方法を説明する図であり、(a)は原稿搬送装置が開いた状態、(b)は原稿搬送装置が閉まる直前の状態、(c)は原稿搬送装置が閉じた状態を示す。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の原稿サイズを検知する処理のフロー図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の原稿サイズ検知途中で原稿搬送装置が閉まる直前を検知する他の方法を説明する概略図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の原稿サイズ検知途中で原稿搬送装置が閉まる直前を検知する他の方法を説明する詳細図であり、(a)は原稿搬送装置が開いた状態の開閉センサ、(b)は原稿搬送装置が閉まる直前の状態の開閉センサ、(c)は原稿搬送装置が閉じた状態の開閉センサを示す。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の点光源アレイ照明の概略構成図である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の発光素子基板を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の発光素子同士の接続を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置の瞬時原稿有無判断について説明する図である。 本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置のシェーディング補正データの比較制御について説明するフロー図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置1は、給紙部2、画像形成部3および原稿読取部4を有する装置本体1Mと、装置本体1M上に配置された自動原稿搬送部(以下、ADFともいう)5とを備えたデジタル複合機である。原稿読取部4および自動原稿搬送部5は、原稿読取装置6を構成している。自動原稿搬送部5は、本発明の原稿押さえ手段を構成している。なお、原稿押さえ手段としては、原稿搬送装置(DF)や圧板等を用いてもよい。自動原稿搬送部5には、本発明の原稿サイズ検知装置が含まれる。
給紙部2は、それぞれカットシート状の転写紙Pを積層状態で収納可能な複数段の給紙カセット21A,21B,21Cを有している。各給紙カセット21A,21B,21Cには、例えば複数のシートサイズから予め選択されたシートサイズの転写紙P(例えば白紙)が、縦又は横の給紙方向に向けて収容されるようになっている。
給紙部2は、給紙カセット21A,21B,21Cに収納された転写紙Pをそれぞれの最上層側から順次ピックアップして分離給紙する給紙装置22A,22B,22Cを有している。給紙部2には、さらに、各種ローラ23等が設けられており、これらによって、各給紙装置22A,22B,22Cから給紙された転写紙Pを画像形成部3の所定の画像形成位置まで搬送する給紙経路24が形成されている。
画像形成部3は、露光装置31と、感光体ドラム32K,32Y,32M,32Cと、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)の各トナーが充填された現像装置33K,33Y,33M,33Cとを備えている。また、画像形成部3は、一次転写部34と、二次転写部35と、定着部36とを備えている。
露光装置31は、例えば、原稿読取装置6で読み取った原稿データに基づいて各色の露光用のレーザ光Lを生成するようになっている。また、露光装置31は、各色のレーザ光で各色の感光体ドラム32K,32Y,32M,32Cを露光して、各感光体ドラム32K,32Y,32M,32Cの表層部に読取原稿に対応した各色の静電潜像を形成するようになっている。
現像装置33K,33Y,33M,33Cは、それぞれ対応する感光体ドラム32K,32Y,32M,32Cに薄層状のトナーを近接させるように供給して、静電潜像をトナーにより顕像化する現像を行うようになっている。
画像形成部3は、感光体ドラム32K,32Y,32M,32C上に現像されたトナー像を一次転写部34に一次転写し、一次転写部34に近接する二次転写部35でそのトナー像を転写紙Pに二次転写するようになっている。また、画像形成部3は、転写紙Pに二次転写したトナー像を定着部36により加熱・加圧して溶融させ、転写紙Pにカラー画像を定着させて記録するようになっている。
画像形成部3は、給紙部2から給紙経路24を経て搬入された転写紙Pを二次転写部35側に搬送する搬送経路39Aを有している。この搬送経路39Aにおいては、まず、レジストローラ対37において、転写紙Pの搬送タイミングおよび搬送速度が調整されるようになっている。そして、転写紙Pは、一次転写部34および二次転写部35でのベルト速度に同期した状態で二次転写部35および定着部36を通過した後、排紙トレイ38上に排紙されるようになっている。
画像形成部3は、手差トレイ25上に載置される転写紙(図示せず)をレジストローラ対37よりも上流側で搬送経路39Aに給紙する手差給紙経路39Bを併有している。
二次転写部35および定着部36の下方には、それぞれ複数の搬送ローラおよび搬送ガイド等からなるスイッチバック搬送路39Cおよび反転搬送路39Dが配設されている。
スイッチバック搬送路39Cは、転写紙Pの両面に画像を形成する場合に、任意の一面に画像定着が済んだ転写紙Pを一端から進入させた後に、後退(進入時とは逆方向に移動)させるスイッチバック搬送を行うようになっている。
反転搬送路39Dは、スイッチバック搬送路39Cによりスイッチバック搬送された転写紙Pの表裏を反転させて、レジストローラ対37に再度給紙するようになっている。
これらスイッチバック搬送路39Cおよび反転搬送路39Dにより、一面に対する画像定着処理を終えた転写紙Pは、その進行方向を逆向きに切り替えられた後に表裏反転されて、再び二次転写ニップに進入する。そして、転写紙Pは、他面にも画像の二次転写処理と定着処理とが施された後、排紙トレイ38上に排紙されるようになっている。
原稿読取部4は、光源としての点光源アレイ照明310(図14参照)および反射部材302(図14参照)を搭載した第1キャリッジ41と、図示しない反射部材を搭載した第2キャリッジ42と、結像レンズ43と、CCD44と、第1コンタクトガラス45とを備えている。点光源アレイ照明310の詳細については後述する。これらは装置本体1M側に配設され、第1コンタクトガラス45上に搬送される原稿シートSの片側の原稿面(例えば表側の原稿面)の原稿読取りする第1面読取部40を構成している。ここにいう第1面とは、自動搬送される原稿シートSの片面、例えば表側の原稿面である。
なお、第1キャリッジ41は、本発明に係る移動体を構成している。また、CCD44は、本発明に係る受光手段および原稿サイズ検知手段を構成している。
原稿読取部4には、原稿シートSが載置される第2コンタクトガラス46と、原稿シートSの一辺の突当ておよび位置決めが可能な突当部材47a等とが併設されている。なお、第2コンタクトガラス46は、本発明の原稿台を構成している。
第1キャリッジ41は、第1コンタクトガラス45および第2コンタクトガラス46の下方に、図中の左右方向に移動可能におよび位置制御可能に設けられており、光源からの照明光を反射部材302で反射して露光面側に照射することができるようになっている。原稿シートSで反射した反射光は、第1キャリッジ41および第2キャリッジ42に搭載された各反射部材を経由して結像レンズ43により結像される。CCD44は、読取位置での反射光を受光することで、その結像した画像を読み取るようになっている。
原稿読取部4は、光源点灯状態で第1キャリッジ41および第2キャリッジ42を例えば2:1の速度比で移動させつつ、第2コンタクトガラス46上に置いた原稿シートSの原稿面を露光走査することができるようになっている。そして、原稿読取部4は、この露光走査時にCCD44により原稿を読み取ることで、固定原稿読取機能(いわゆるフラットベッドスキャナ機能)を発揮できるようになっている。
原稿読取部4は、第1キャリッジ41を第1コンタクトガラス45の直下の定位置に停止させることができるようになっている。そして、原稿読取部4は、光源や反射ミラー等からなる光学系を移動させることなく、自動原稿搬送中の原稿シートSの第1面の原稿を読み取る移動原稿読取機能(いわゆるDFスキャナ機能)を発揮できるようになっている。
さらに、画像形成装置1は、原稿読取部4における第1面読取部40に加えて、自動原稿搬送部5側に内蔵された第2面読取部48を併有している。第2面読取部48は、第1コンタクトガラス45上を通過した後の原稿シートSの第2面、例えば裏側の原稿面を走査するようになっている。
自動原稿搬送部5は、画像形成装置1の装置本体1Mの上部にヒンジ機構を介して開閉動作可能に連結され、第2コンタクトガラス46に載置された原稿シートSを押さえるようになっている。自動原稿搬送部5は、原稿読取部4における第1コンタクトガラス45および第2コンタクトガラス46を露出させる開放位置と、第1コンタクトガラス45および第2コンタクトガラス46を覆う閉止位置との間で回動操作されるようになっている。
自動原稿搬送部5は、シートスルー方式の自動原稿搬送装置として構成されている。自動原稿搬送部5は、原稿載置台である原稿テーブル51と、各種ローラおよびガイド部材等からなる原稿搬送部52と、原稿読み取り後の原稿シートSを集積する原稿排紙トレイ53とを備えている。
図2に示すように、画像形成部3は、露光装置31と、感光体ドラム32K,32Y,32M,32Cと、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)のトナーが充填された現像装置33K,33Y,33M,33Cとを備えている。また、画像形成部3は、一次転写部34と、二次転写部35と、定着部36とを備えている。
感光体ドラム32K,32Y,32M,32Cおよび現像装置33K,33Y,33M,33Cは、ドラムクリーニング装置11K,11Y,11M,11C等とともに、プロセスユニット30K,30Y,30M,30Cを構成している。これらプロセスユニット30K,30Y,30M,30Cは、それぞれ使用するトナーの色が異なる他はほぼ同様の構成になっている。
露光装置31は、例えば、原稿読取装置6で読み取った画像に基づいて各色の露光用のレーザ光Lを生成するようになっている。露光装置31は、各色の感光体ドラム32K,32Y,32M,32Cを露光し、各感光体ドラム32K,32Y,32M,32Cの表層部に読取原稿に対応した各色の静電潜像を形成するようになっている。
現像装置33K,33Y,33M,33Cは、それぞれ対応する感光体ドラム32K,32Y,32M,32Cに薄層状のトナーを供給して、静電潜像をトナーにより顕像化する現像を行うようになっている。
画像形成部3は、感光体ドラム32K,32Y,32M,32C上に現像されたトナー像を一次転写部34に一次転写し、一次転写部34に近接する二次転写部35でそのトナー像を転写紙Pに二次転写するようになっている。また、画像形成部3は、転写紙Pに二次転写したトナー像を定着部36により加熱・加圧して溶融させ、転写紙Pにカラー画像を定着させて記録するようになっている。
一次転写部34は、4つのプロセスユニット30K,30Y,30M,30Cの感光体ドラム32の下方に、それぞれ転写ユニット14を構成している。
各転写ユニット14は、搬送ローラ34c,34dおよび一次転写ローラ34aによって張架した無端状の中間転写ベルト34bを、感光体ドラム32K,32Y,32M,32Cに当接させながら、図中の時計回り方向に周回させるようになっている。これにより、各感光体ドラム32K,32Y,32M,32Cと中間転写ベルト34bとが当接する各色用の一次転写ニップを形成するようになっている。
各一次転写ニップの近傍では、中間転写ベルト34bのループ内に配設された各色の一次転写ローラ34aが、中間転写ベルト34bを対応する感光体ドラム32K,32Y,32M,32Cに向けて押圧している。これら各色の一次転写ローラ34aには、それぞれ図示しない電源によって一次転写バイアスが印加されている。これにより、各色用の一次転写ニップには、感光体ドラム32K,32Y,32M,32C上のトナー像を中間転写ベルト34bに向けて静電移動させる一次転写電界が形成されるようになっている。
図中の時計回り方向の周回に伴って各色用の一次転写ニップを順次通過していく中間転写ベルト34bの外周側の表面(以下、おもて面という)には、各一次転写ニップでトナー像が順次重合されて一次転写されるようになっている。この重ね合わせの一次転写により、中間転写ベルト34bのおもて面には4色重ね合わせのトナー像(以下、4色トナー像という)が形成されるようになっている。
二次転写部35は、駆動ローラ35aと一次転写部34の搬送ローラ34dに近接する二次転写ローラ35bとの間に無端状の紙搬送ベルト35cを掛け渡して構成されており、駆動ローラ35aの回転に応じて紙搬送ベルト35cが周回するようになっている。
一次転写部34の中間転写ベルト34bおよび二次転写部35の紙搬送ベルト35cは、一次転写部34の搬送ローラ34dと二次転写部35の二次転写ローラ35bとの間で互いに接触する程度に、両搬送ローラ34d,35bの間に挟み込まれている。これにより、中間転写ベルト34bのおもて面と紙搬送ベルト35cのおもて面とが当接する二次転写ニップを形成するようになっている。
二次転写ローラ35bには、図示しない電源によって二次転写バイアスが印加されるようになっている。また、一次転写部34の下部の搬送ローラ34dは、接地されている。これにより、二次転写ニップには、二次転写電界が形成されるようになっている。
そして、この二次転写ニップに対して転写紙Pが、レジストローラ対37により中間転写ベルト34bの周回速度に等しい速度および中間転写ベルト34b上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで送り出されるようになっている。
二次転写ニップ内では、中間転写ベルト34b上の4色トナー像が二次転写電界やニップ圧の影響によって転写紙Pに一括して二次転写され、転写紙Pの白色と相まってフルカラー画像となる。
二次転写ニップを通過した転写紙Pは、中間転写ベルト34bから離間して、紙搬送ベルト35cのおもて面に保持されながら、その周回に伴って定着部36へと搬送されるようになっている。また、二次転写ニップを通過した中間転写ベルト34bのおもて面には、二次転写ニップで転写紙に転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、中間転写ベルト34bに当接するベルトクリーニング装置16によって掻き取り除去されるようになっている。
定着部36に搬送された転写紙Pは、定着部36内における加圧や加熱によってフルカラー画像が定着された後、定着部36から排紙ローラ対に送られ、機外の排紙トレイ38上に排出されるようになっている。
図3に示すように、画像形成部3におけるプロセスユニット30は、それぞれ使用するトナーの色が異なる他はほぼ同様の構成になっている。したがって、図中、隣り合う任意の2つのプロセスユニット30の色を区別するK,Y,M,Cの記号表現を省略して図示している。
各プロセスユニット30は、感光体ドラム32、現像装置33、感光体ドラム32の周りに配置されたドラムクリーニング装置11や除電ランプ12、帯電ローラ13等により構成されている。
各プロセスユニット30において、感光体ドラム32は、アルミニウム等の素管に感光性を有する有機感光材の塗布による感光層を形成したドラム状のものである。
感光体ドラム32には、露光装置31が生成したレーザ光Lが露光され、感光体ドラム32の表層部に読取原稿に対応する各色の静電画像が形成されるようになっている。
現像装置33は、現像ケース33c内に図示しない磁性キャリアと非磁性トナーとを含有する二成分現像剤を収容するとともに、その二成分現像剤を攪拌しながら現像スリーブ33aに供給する攪拌スクリュー33bを有している。
現像装置33は、現像スリーブ33aの内方に位置する図示しないマグネット等を有しており、二成分現像剤中のトナーの一部を現像スリーブ33aに薄層状に担持させるようになっている。これにより、現像スリーブ上の薄層状のトナーが感光体ドラム32に形成された静電潜像上に転移し得るようになっている。
現像後の残トナーは、現像スリーブ33aの回転に伴って再び現像ケース33c内に戻り、前記マグネットで形成される反発磁界の作用により現像スリーブ33aの表面から離脱するようになっている。さらに、現像ケース33c内のトナー濃度センサ33dによりトナー濃度が検知された結果に基づいて、二成分現像剤に適量のトナーが補給されるようになっている。
ドラムクリーニング装置11は、感光体ドラム32の外周面に押し当てられるポリウレタンゴム製のクリーニングブレード11aと、感光体ドラム32の外周面に接触する接触導電性のファーブラシ11bとを有している。また、ドラムクリーニング装置11は、ファーブラシ11bに接触してカウンタ方向に回転する金属製の電界ローラ11cと、電界ローラ11cに押し当てられるスクレーパ11dと、スクレーパ11dの下側に位置する回収スクリュー11eとを有している。電界ローラ11cは、ファーブラシ11bにバイアスを印加するようになっている。
感光体ドラム32の外周面に残ったトナーは、ファーブラシ11bに付着した後、電界ローラ11cに転位し、スクレーパ11dにより掻き落とされるようになっている。さらに、掻き落とされたトナーは、回収スクリュー11eによりドラムクリーニング装置11内から外部のリサイクル搬送装置に受け渡されるようになっている。
除電ランプ12は、クリーニングされた感光体ドラム32の外周面を光照射によって除電するようになっている。帯電ローラ13は、除電された感光体ドラム32の外周面を一様に帯電するようになっている。一様に帯電された感光体ドラム32の外周面には、露光装置31からのレーザ光Lによって光書込処理が行われるようになっている。
各感光体ドラム32の下側には、無端状の中間転写ベルト34bを、感光体ドラム32に当接させながら周回させるための一次転写ローラ34aが配置されている。
図4に示すように、原稿読取部4は、画像形成装置1の装置本体1Mの上部に位置している。原稿読取部4は、原稿シートSの搬送経路に位置する第1コンタクトガラス45と、原稿シートSが載置可能な第2コンタクトガラス46と、原稿シートSの一辺の突当ておよび位置決めが可能な突当部材47aとを有している。また、装置本体1Mは、上部前面側に操作部150を設置している。
操作部150は、プリントキー151およびタッチパネル152等を有しており、プリントキー151が押下されると、画像形成装置1に対して複写動作の開始を要求するようになっている。
自動原稿搬送部5は、画像形成装置1の装置本体1Mの上部にヒンジ機構1hを介して開閉動作可能に連結され、下面に原稿押さえ47bが装着されている。自動原稿搬送部5は、原稿読取部4における第1コンタクトガラス45および第2コンタクトガラス46を露出させる開放位置と、第1コンタクトガラス45および第2コンタクトガラス46を覆う閉止位置との間で回動操作されるようになっている。
図5に示すように、自動原稿搬送部5は、シートスルー方式の自動原稿搬送装置として構成されている。そして、自動原稿搬送部5は、原稿載置台である原稿テーブル51と、各種ローラおよびガイド部材等からなる原稿搬送部52と、原稿読み取り後の原稿シートSを集積する原稿排紙トレイ53とを備えている。
自動原稿搬送部5は、複数の機能部として、原稿セット部A、分離給送部B、レジスト部C、ターン部D、第1読取搬送部E、第2読取搬送部F、排出部Gおよびスタック部Hを備えている。
原稿セット部Aは、カットシート状の少なくとも1枚の原稿シートS、例えば複数枚の原稿シートSの束を載置可能な台状をなしており、原稿シートSが片面原稿の場合には表面を上向きにした状態で原稿シートSが載置されるようになっている。
分離給送部Bは、原稿セット部Aに載置された原稿シートSの束から最上位のものを分離して、後述する原稿搬送経路56の入口に給送するようになっている。
レジスト部Cは、分離給送部Bから順次給送される原稿シートSを一次突当てにより所要の搬送姿勢に整合する機能と、その整合後の原稿シートSを下流側に引き出し搬送する機能を有している。
ターン部Dは、レジスト部Cにより引き出されて搬送される原稿シートSを表裏面が反転するよう折り返し搬送し、原稿シートSの表面を図中の下向きにする反転搬送機能を有している。
第1読取搬送部Eは、ターン部Dからの折り返し後の原稿シートSを第1コンタクトガラス45上の読取位置を通過させつつ副走査方向(原稿幅方向である主走査方向に対し直交する方向)に所定速度で搬送するようになっている。
第2読取搬送部Fは、原稿シートSが両面原稿である場合に、その表面画像の主走査位置より下流側で図示しないプラテンガラスを通して図中の左斜め上方側から裏面画像を主走査し、原稿シートSを副走査方向に所定速度で搬送するようになっている。
排出部Gは、第1読取搬送部Eおよび第2読取搬送部Fでの原稿画像読取りが完了した原稿シートSをスタック部H側に排出するようになっている。
スタック部Hは、排出部Gから順次排紙される原稿シートSをその表面を下向きにしつつ順次積載するようになっている。スタック部Hに積載される原稿シートSは、原稿セット部Aに載置したときと同じ頁順序であって、その束全体としては原稿面の向きが上下逆に積み重ねられるようになっている。
これら原稿セット部A、分離給送部B、レジスト部C、ターン部D、第1読取搬送部E、第2読取搬送部F、排出部Gおよびスタック部Hは、後述する自動原稿搬送制御用のコントローラ部によって制御されるようになっている。
自動原稿搬送部5は、原稿テーブル51に載置された原稿シートSの原稿束から最上位の原稿シートSを1枚ずつ分離して、原稿搬送部52により、第1コンタクトガラス45上を通る所定の搬送経路で搬送するようになっている。さらに、自動原稿搬送部5は、第1コンタクトガラス45を通過する際に原稿読取部4により原稿シートSの画像を読み取った後、原稿シートSを原稿排紙トレイ53に排紙するようになっている。
原稿シートSが上向きに載置される原稿テーブル51は、原稿搬送部52側を原稿シートSの先端側として、その先端側が下方、その後端側が上方となるように傾斜して配置されている。
原稿テーブル51は、可動原稿テーブル51Aと後端側原稿テーブル51Bとで分割されている。可動原稿テーブル51Aは、軸51Cを回動中心として原稿シートSの束厚に応じて先端が下方に傾くようになっており、後述する底板上昇モータを作動させることにより、図5に矢印a、矢印bで示す上下方向に回動するようになっている。
可動原稿テーブル51Aは、原稿搬送部52に向かう原稿シートSの給紙方向と直交する左右方向を位置決めするサイドガイド板54を有している。サイドガイド板54は、可動原稿テーブル51Aと原稿シートSの幅方向基準位置とを一致させるように、可動原稿テーブル51Aの幅方向に相対的に接近・離間可能に配置された一対のガイド板である。
原稿搬送部52は、少なくともその上方を開閉可能としたカバー55によって覆われている。カバー55は、原稿シートSの先端がカバー内部に臨むように給紙口55aを有している。また、カバー55は、給紙口55aよりも内部に可動原稿テーブル51Aの先端が位置するように、可動原稿テーブル51Aの先端の上方を覆っている。
原稿搬送部52は、給紙口55aから原稿排紙トレイ53の上方の排紙口55bに至る範囲がカバー55等に形成されたリブ55cや他のガイド部材等により覆われ、原稿搬送経路56を形成している。
原稿搬送部52は、原稿シートSの原稿搬送方向を基準として給紙口55a側の上流端である可動原稿テーブル51Aの先端上部に、可動原稿テーブル51Aに載置された原稿シートSにより回動するセットフィラー57を有している。また、原稿搬送部52は、給紙口55aよりも内側の近傍に配置されたピックアップローラ58と、原稿搬送経路56を挟んで対向するように配置された無端状の給紙ベルト59およびリバースローラ60(給紙部)とを有している。
ピックアップローラ58は、後述するピックアップモータにより駆動され、接触位置において原稿テーブル51に積載された原稿シートSのうち、最上位側から数枚(理想的には1枚)の原稿シートSを摩擦搬送してピックアップするようになっている。
給紙ベルト59は、後述する給紙モータにより駆動されて周回し、その片側で原稿給送方向に沿って移動するようになっている。
リバースローラ60は、給紙ベルト59の原稿給送方向と逆方向に回転可能であり、トルクリミッタを内蔵している。リバースローラ60は、給紙ベルト59に対し所定圧で接しており、給紙ベルト59と直接に接しているか、または1枚の原稿シートSを介して接している状態では、給紙ベルト59の回転につられて反時計方向につれ回りするようになっている。
リバースローラ60は、複数枚の原稿シートSが給紙ベルト59とリバースローラ60との間に進入すると、反時計方向への連れ回り力がトルクリミッタの設定トルクに対応した力よりも低くなる。よって、リバースローラ60は、余分な原稿シートSを押し戻して、原稿シートSが重送されるのを防止するようになっている。
原稿搬送部52は、原稿搬送経路56を挟んで対向するように原稿シートSをニップして搬送する複数組の搬送ローラ61〜65を有している。各組の搬送ローラ61〜65は、例えば互いに径方向に近接してニップを形成する各一対のまたは大小のローラを含んで構成されているが、軸方向における各ローラの配設数は任意である。これら搬送ローラ61〜65の配置数や配置場所は、原稿搬送経路56の経路設計や、自動原稿搬送部5が許容する原稿シートSの最小サイズの原稿搬送方向の長さ等に応じて適宜設定される。
給紙ベルト59の下流側に隣接して配置された搬送ローラ61は、プルアウトローラとして機能する。すなわち、搬送ローラ61は、ピックアップローラ58の駆動タイミングに応じて、給紙した原稿シートSの先端を突き当ててスキューを補正するとともに、補正後の原稿シートSを搬送方向に引き出して搬送するようになっている。
搬送ローラ61は、原稿シートSを中間の搬送ローラ62まで搬送するためもので、給紙モータの逆転により駆動されるようになっている。この給紙モータの逆転時には、搬送ローラ61,62は駆動されるが、ピックアップローラ58と給紙ベルト59は、駆動されないようになっている。
また、次位の搬送ローラ62は、引き出し搬送されてきた原稿シートSを原稿搬送経路56の中間のターン部分56aに進入させるターンローラとなっている。
搬送ローラ61,62の駆動によってレジスト部Cからターン部Dに搬送される原稿シートSの搬送速度は、第1読取搬送部Eにおける原稿シートSの搬送速度よりも高くに設定されており、原稿シートSを第1読取搬送部Eへ送り込む処理時間の短縮が図られるようになっている。
原稿搬送経路56のターン部分56aの下流側に配置された搬送ローラ63は、ターン部分56aを通過した原稿シートSを第1コンタクトガラス45上に順次繰り出す読取入口ローラとなっている。第1コンタクトガラス45を通過した原稿シートSは、第1の読取出口ローラである搬送ローラ64によって後述する第2面読取部48側に搬送され、さらに第2の読取出口ローラである下流側の搬送ローラ65によって排紙口55b側に搬送されるようになっている。
原稿搬送部52は、また、第1コンタクトガラス45の上方に対向するように配置された第1読取ローラ66と、排紙口55bの近傍に配置されて原稿シートSを排紙口55bから原稿排紙トレイ53に向けて排出する排紙ローラ67とを有している。
第1読取ローラ66は、図示しないコイルスプリング等の付勢部材を用いて第1コンタクトガラス45に向けて付勢されている。この第1読取ローラ66は、原稿シートSが搬送されるとき、第1コンタクトガラス45上に進入する原稿シートSを第1コンタクトガラス45に密着させつつ下流側に移動させるようになっている。
原稿搬送部52は、第1読取ローラ66よりも下流側であって搬送ローラ64と搬送ローラ65との間に位置する比較的直線的な原稿搬送領域内に、第2面読取部48を配置している。
第2面読取部48は、原稿シートSの裏面画像を読み取る裏面走査ユニット69と、原稿搬送経路56を挟んで裏面走査ユニット69に対向するシェーディングローラ70と、図示しない搬送ギャップ調整手段等を有している。
裏面走査ユニット69は、例えば密着型イメージセンサ(CIS)からなり、原稿シートSの表面(第1面)の画像を原稿読取部4のCCD44で読み取った後の原稿シートSの裏面(第2面)の画像を読み取るようになっている。
シェーディングローラ70は、裏面走査ユニット69における原稿シートSの浮きを抑えると同時に、裏面走査ユニット69におけるシェーディングデータを取得するための基準白部を兼ねている。なお、原稿シートSは、裏面画像の読み取りを行わない場合には、裏面走査ユニット69を素通りするようになっている。
前述の搬送ギャップ調整手段は、例えばシェーディングローラ70を支持する軸受に付加されており、裏面走査ユニット69とシェーディングローラ70の間のギャップを調整できるようになっている。これにより、裏面走査ユニット69の焦点深度を読取原稿品質が損なわない状態にすることができる。
原稿テーブル51には、原稿テーブル51に載置した原稿シートSの向きが縦長か横長のいずれであるかを検知する第1原稿長さ検知センサ81Aと第2原稿長さ検知センサ81Bとが、給送方向に沿って離隔して設けられている。
第1原稿長さ検知センサ81Aと第2原稿長さ検知センサ81Bとは、例えば、サイドガイド板54の対向距離を検知する検知センサ(図示せず)と併用することで、原稿テーブル51に載置された原稿シートSのサイズを検知することができる。
原稿テーブル51の先端寄りの底面付近には、セットフィラー57の先端部の移動軌跡上の最下部を検知することによって、原稿テーブル51に原稿シートSが載置されたか否かを検知する原稿セットセンサ82が設けられている。原稿セットセンサ82は、セットフィラー57の先端部の移動軌跡上の最下部を検知するよう構成されている。
可動原稿テーブル51Aの先端の下方には、ホームポジションセンサ83が設けられている。このホームポジションセンサ83は、可動原稿テーブル51Aが下方に回動してホームポジションに達したことを検知するよう構成されている。
原稿搬送部52は、テーブル上昇検知センサ84、突当センサ85、原稿幅センサ86、読取入口センサ87、レジストセンサ88、排紙センサ89を、原稿シートSの搬送方向上流側から下流側へと、この順に配置している。
テーブル上昇検知センサ84は、可動原稿テーブル51A上の原稿束の上面位置を検出するよう構成されている。
突当センサ85は、給紙ベルト59と搬送ローラ61との間に配置されており、原稿シートSの先端および後端を検知するよう構成されている。
原稿幅センサ86は、搬送ローラ61と搬送ローラ62との間に配置されており、原稿シートSの幅方向に沿って複数並べた発光素子86aと、この発光素子86aと原稿搬送経路56を挟んで対向位置に配置した受光素子86bとを備えている。
読取入口センサ87、レジストセンサ88、排紙センサ89は、原稿シートSの搬送距離や搬送速度等の制御並びにジャム検知等に用いられるようになっている。
図6に示すように、画像形成装置1は、自動原稿搬送制御用のコントローラ部100と、装置本体制御用の本体制御部111と、本体制御部111に付帯する操作部150とを備えている。本体制御部111は、本発明の制御手段を構成している。
コントローラ部100は、原稿セットセンサ82、ホームポジションセンサ83、テーブル上昇検知センサ84、突当センサ85、原稿幅センサ86、読取入口センサ87、レジストセンサ88および排紙センサ89の検知信号を取り込むようになっている。
コントローラ部100は、ピックアップローラ58を駆動するピックアップモータ101、給紙ベルト59および搬送ローラ61,62を駆動する給紙モータ102および搬送ローラ63〜65を駆動する読取モータ103を作動させるようになっている。また、コントローラ部100は、排紙ローラ67を駆動する排紙モータ104および可動原稿テーブル51Aを昇降させる底板上昇モータ105を作動させるようになっている。
コントローラ部100は、第2面読取部48に対して、原稿シートSの先端が裏面走査ユニット69の読取位置に到達するタイミング(それ以降の画像データが有効データとして扱われる)を通知するタイミング信号等を出力するようになっている。
コントローラ部100と本体制御部111とは、インターフェース107を介して接続されている。本体制御部111は、操作部150のプリントキー151が押下されると、インターフェース107を介してコントローラ部100に原稿給紙信号や読取開始信号を送信するようになっている。
コントローラ部100は、可動原稿テーブル51Aに原稿シートSが載置されると、その検知情報を本体制御部111に送信し、また、底板上昇モータ105を作動させて、原稿シートSの束の最上面がピックアップローラ58に接触するまで可動原稿テーブル51Aを上昇させるようになっている。
コントローラ部100は、原稿給紙信号を受けると、ピックアップモータ101を作動させてピックアップローラ58を駆動し、可動原稿テーブル51A上の最上位の原稿シートSをピックアップするようになっている。
コントローラ部100は、原稿セットセンサ82がセットフィラー57の先端の移動軌跡上の最下位置を検知していると、可動原稿テーブル51Aに原稿シートSが載置されていないと判定するようになっている。また、コントローラ部100は、原稿セットセンサ82がセットフィラー57の先端を移動軌跡上の最下位置を検知していないと、可動原稿テーブル51Aに原稿シートSが載置されていると判定するようになっている。
コントローラ部100は、ホームポジションセンサ83の検知情報に基づいて、可動原稿テーブル51Aのホームポジションに達したことを判定するようになっている。
コントローラ部100は、給紙が繰り返され、テーブル上昇検知センサ84により検知される原稿シートSの上面位置が適切な高さ位置を下回ると、底板上昇モータ105を作動させて可動原稿テーブル51Aを上昇させるようになっている。また、コントローラ部100は、可動原稿テーブル51Aが上昇し、テーブル上昇検知センサ84により検知される原稿シートSの上面位置が適切な高さ位置に達すると、底板上昇モータ105を停止させるようになっている。これにより、原稿シートSの上面位置が常に給紙に適した高さ位置に維持されることになる。
コントローラ部100は、可動原稿テーブル51A上の原稿シートSが全て給紙されると、底板上昇モータ105を作動させて可動原稿テーブル51Aをホームポジションに下降させるようになっている。これにより、可動原稿テーブル51Aに次の原稿シートSの束を載置することができるようになる。
コントローラ部100は、突当センサ85によって得た原稿シートSの先端および後端の検知タイミングに基づいて、原稿シートSの搬送距離に対応する給紙モータ102のパルス等から原稿シートSの搬送方向の長さを判定するようになっている。
コントローラ部100は、給紙ベルト59とリバースローラ60との作用により1枚に分離された原稿シートSの先端が、プルアウトローラである搬送ローラ61に突き当たるまで給紙モータ102を作動させるようになっている。すなわち、コントローラ部100は、搬送ローラ61に原稿シートSの先端が押し当てられるとともに、原稿シートSが所定量の撓みを保持した状態で、給紙モータ102を停止させるようになっている。これにより、原稿シートSの先端は、搬送ローラ61のニップに進入し、先端の整合(スキュー補正)が行われることになる。
コントローラ部100は、原稿幅センサ86の受光素子86bの検知結果に基づいて、搬送ローラ61により搬送された原稿シートSの搬送方向と直交する幅方向のサイズを判定するようになっている。
コントローラ部100は、読取入口センサ87により原稿シートSの先端を検出すると、読取入口付近の搬送ローラ63のニップに原稿シートSの先端が進入する前に、原稿搬送速度を読取搬送速度と同速に減速するようになっている。また、コントローラ部100は、読取モータ103を作動させて、搬送ローラ63〜65を駆動するようになっている。
コントローラ部100は、レジストセンサ88により原稿シートSの先端を検知すると、所定の搬送距離内で原稿搬送速度を減速し、第1コンタクトガラス45上の読取位置Rの手前で原稿シートSを一時停止させるようになっている。そして、コントローラ部100は、その原稿一時停止状態を示すレジスト位置での停止を表す信号を、本体制御部111に送信するようになっている。
さらに、コントローラ部100は、本体制御部111より読取開始信号を受信すると、レジスト位置で停止していた原稿シートSを、読取位置Rに原稿シートSの先端が到達するまでに所定の搬送速度に立ち上がるように増速しつつ搬送させるようになっている。
コントローラ部100は、読取モータ103のパルスのカウント値により検出される原稿シートSの先端位置が読取位置Rに到達するタイミングで、本体制御部111に第1面の副走査方向有効画像領域を示すゲート信号を送信するようになっている。また、コントローラ部100は、原稿シートSの後端が読取位置Rを通過するまで、ゲート信号の送信を継続するようになっている。
原稿シートSの片面だけを読み取る場合、コントローラ部100は、排紙センサ89により原稿シートSの先端を検知すると、排紙モータ104を作動させて排紙ローラ67を排紙方向に回転させるようになっている。また、コントローラ部100は、排紙センサ89により原稿シートSの先端を検知してからの排紙モータ104のパルスのカウント値により、原稿シートSの後端が排紙ローラ67のニップから抜ける直前に原稿シートSの搬送速度を減速させるようになっている。
これにより、原稿排紙トレイ53上に排出される原稿シートSが、原稿排紙トレイ53から外部に飛び出すことを抑制するようになっている。
原稿シートSの両面を読み取る場合、コントローラ部100は、排紙センサ89により原稿シートSの先端を検知した時点から読取モータ103のパルスのカウント値を計測するようになっている。さらに、コントローラ部100は、読取モータ103のパルスのカウント値により第2面読取部48の裏面走査ユニット69の読取位置に原稿シートSの先端が到達するタイミングを検出するようになっている。
コントローラ部100は、第2面読取部48の裏面走査ユニット69における読取位置に原稿シートSが進入するのに先立って、光源部200を点灯させる光源ON信号を光源部200に出力するようになっている。これにより、光源部200が点灯し、原稿シートSの第2面に向けて光が照射されるようになっている。
そして、コントローラ部100は、上記到達タイミングから原稿シートSの後端が裏面走査ユニット69の読取位置を通過するまで、第2面読取部48に対して第2面である裏面側の副走査方向の有効画像領域を示すゲート信号を送信するようになっている。また、コントローラ部100は、シェーディングローラ70の基準白部を走査して、第2面読取部48におけるシェーディングデータを取得するようになっている。
図7に示すように、第2面読取部48は、LEDアレイ、蛍光灯、または冷陰極管等からなる光源部200を有している。光源部200は、コントローラ部100からの点灯信号に基づいて、原稿シートSに光を照射するようになっている。また、第2面読取部48は、コントローラ部100から原稿シートSの先端が裏面走査ユニット69の読取位置に到達するタイミングを通知するタイミング信号や光源部200の電源を得るようになっている。
第2面読取部48は、主走査方向に並ぶ複数のセンサチップ201と、それぞれのセンサチップ201に個別に接続された複数のOPアンプ回路202と、それぞれのOPアンプ回路202に個別に接続された複数のA/Dコンバータ203とを有している。さらに、第2面読取部48は、画像処理部204、フレームメモリ205、出力制御回路206およびインターフェース回路207(図中ではI/F回路と記す)等を併有している。
センサチップ201は、等倍密着イメージセンサと称される光電変換素子と集光レンズとを具備するものである。原稿シートSの第2面で反射した反射光は、複数のセンサチップ201の集光レンズにより光電変換素子に集光され、画像情報として読み取られるようになっている。
それぞれのセンサチップ201で読み取られた画像情報は、OPアンプ回路202によって増幅された後、A/Dコンバータ203によってデジタル画像情報に変換されるようになっている。
これらデジタル画像情報は、画像処理部204に入力されてシェーディング補正などが施された後、フレームメモリ205に一時記憶されるようになっている。さらに、デジタル画像情報は、出力制御回路206によって本体制御部111に受入可能なデータ形式に変換された後、インターフェース回路207を経由して本体制御部111に出力されるようになっている。
図8を用いて、原稿サイズ検知制御における原稿サイズ検知必要領域と原稿サイズの位置関係を説明する。
図中のA3、A4、A5、B4、B5で示す領域は、原稿シートSの第2コンタクトガラス46上における原稿シートSの載置態様を示している。また、S0、S1、S2、S3で示す領域は原稿サイズ判定用の各検知必要領域を示している。
本体制御部111は、原稿読取部4のCCD44が取得した画像に対応する部分の出力値を算出することにより第2コンタクトガラス46上に載置された原稿シートSの有無を検知するようになっている。
点光源アレイ照明310(図14参照)は、第2コンタクトガラス46に載置された原稿シートSに光を照射するようになっており、発光素子基板308上に複数の発光素子307を主走査方向に配列している。
点光源アレイ照明310の発光素子307は、同図中のNo1〜No8の点灯ブロックに分割され、各点灯ブロック毎に点灯可能になっている。なお、本実施の形態においては、点光源アレイ照明310は、8つの点灯ブロックに分割されているが、分割する点灯ブロックの数はこれに限られない。
第1キャリッジ41は、点光源アレイ照明310を支持し第2コンタクトガラス46に載置された原稿シートSと相対的に移動するようになっている。
第1キャリッジ41は、ADF5が閉じた状態では、図8中のホームポジションに位置し、プレスキャン時にADF5が開いたことを検知すると、点光源アレイ照明310を搭載した第1キャリッジは、図8中の待機位置へ移動し待機するようになっている。その後、ADF5が再び閉じられると第1キャリッジ41は、ホームポジションへ移動し、CCD44が各検知必要領域S0〜S3において原稿シートSを読み取り、それらの画像データレベルから主走査方向における原稿サイズを検知するようになっている。以上のように、原稿サイズ検知時には、第1キャリッジ41は原稿読取可能な位置に配置される。また原稿サイズ検知時には、本体制御部111は、ADF5がある一定角度まで閉められたときに、検知必要領域S0〜S3に対応する部分の点灯ブロックの順次点灯・消灯を繰り返す。
副走査サイズ検知センサ320A、320Bは、副走査方向の原稿サイズを検知するようになっている。本体制御部111は、上記の各検知必要領域S0〜S3における主走査方向の原稿サイズ検知結果を、副走査サイズ検知センサ320A、320Bの出力と組み合わせることで原稿サイズおよび転置方向を判断するようになっている。
図9を用いて、原稿シートSのサイズ検知を開始する仕組みを説明する。
図9(a)は、ADF5が開いた状態を画像形成装置1の斜め上方から視た図であり図9(b)は、ADF5が開いた状態を画像形成装置1の側面側から視た図である。
この状態では、開閉センサ402はオフとなっているが、ADF5を閉める途中で位置検知フィラー401が開閉センサ402を遮ることでADF5が閉まることを検知するようになっている。ADF5が閉まると第1キャリッジ41は、ホームポジション(図8参照)へ移動しながら各検知必要領域S0〜S3における原稿シートSを読み取り、それらの画像データレベルから原稿サイズの判断を開始する。
図10を用いて原稿サイズ検知動作途中でADF5が閉まる直前を検知する方法を説明する。
図10(a)はADF5を閉める途中を示しており、位置検知フィラー401が開閉センサ402を遮ることで、開閉センサ402がオンの状態となる。第1キャリッジ41は、ホームポジション(図8参照)へ移動しながら各検知必要領域S0〜S3における原稿シートSを読み取り、それらの画像データレベルから原稿サイズの判断を開始する。
次いで、図10(b)に示すように、位置検知フィラー401のスリット部401sがADF5の閉まる直前に開閉センサ402を通過するため、開閉センサ402はオフの状態となる。その後、図10(c)に示すように、ADF5が完全に閉まると開閉センサ402は再びオンの状態となる。
このようにして、開閉センサ402がADF5が閉まる直前であることを検知すると、本体制御部111は、検知必要領域S0〜S3に対応する点光源アレイ照明310を全て点灯するようになっている。
なお、本実施の形態では、スリット部を有する位置検知フィラー401と開閉センサ402とを用いて、原稿サイズ検知動作途中でADF5が閉まる直前を検知する方法について説明したが、例えば、図12、図13に示す以下の方法を用いてもよい。
図12、図13に示す方法において画像形成装置1は、位置検知フィラー501と開閉センサ402および位置検知フィラー601と開閉センサ602を備えている。この方法においては、図13(a)に示すようにADF5を閉める途中で位置検知フィラー501が開閉センサ502を遮ることで、開閉センサ502がオンの状態となる。第1キャリッジ41は、ホームポジション(図8参照)へ移動しながら各検知必要領域S0〜S3における原稿シートSを読み取り、それらの画像データレベルから原稿サイズの判断を開始する。
次いで、図13(b)に示すように、位置検知フィラー601が開閉センサ602を通過することで、ADF5の閉まる直前状態を検知するようになっている。図13(c)は、ADF5が完全に閉じた状態を示している。
次に、図14を参照して、点光源アレイ照明310の詳細について説明する。図14は、点光源アレイ照明310の副走査断面図である。
点光源アレイ照明310は、発光素子307と発光素子307が実装された発光素子基板308、読取位置301に発光素子307から発光された光を導光する導光板306とカバー部材305,照明ブラケット309を備えている。
導光板306の出射面から照射された光304は直接、第2コンタクトガラス46上の読取位置301に照射される光と読取位置を挟んで点光源アレイ照明310に対向する位置に配置され、ベース部材303に支持された反射部材302に反射した光で読取位置301に照射される。
次に、図11を参照して、本体制御部111において実行される原稿サイズ検知フローについて説明する。
図11に示すように、本体制御部111は、ADF5が開いた状態から閉まり始めて、原稿サイズ検知を開始する。次いで、本体制御部111は、開閉センサ402がオンの状態であるか否かを判断する(ステップS1)。
本体制御部111は、開閉センサ402がオフの状態である場合は、本体制御部111は、検知必要領域S0〜S3における原稿シートSを読み取る(ステップS2)。本体制御部111は、開閉センサ402がオンの状態である場合は、本体制御部111は、検知必要領域S0における原稿シートSを読み取る(ステップS3)。
次いで本体制御部111は、検知必要領域S0における原稿シートの有無を判断する(ステップS4)。ステップS4において、本体制御部111は、検知必要領域S0に原稿が無いと判断した場合、本体制御部111は、原稿サイズを決定する(ステップS14)。ステップS4において、本体制御部111は、検知必要領域S0に原稿が有ると判断した場合、開閉センサ402がオンの状態であるか否かを判断する(ステップS5)。
開閉センサ402がオフの状態である場合は、本体制御部111は、検知必要領域S1〜S3における原稿シートSを読み取る(ステップS6)。開閉センサ402がオンの状態である場合は、本体制御部111は、検知必要領域S1における原稿シートSを読み取る(ステップS7)。
次いで本体制御部111は、検知必要領域S1における原稿シートの有無を判断する(ステップS8)。ステップS8において、本体制御部111は、検知必要領域S1に原稿シートが無いと判断した場合、本体制御部111は、原稿サイズを決定する(ステップS14)。ステップS8において、本体制御部111は、検知必要領域S1に原稿が有ると判断した場合、開閉センサ402がオンの状態であるか否かを判断する(ステップS9)。
本体制御部111は、開閉センサ402がオフの状態である場合は、検知必要領域S2〜S3における原稿シートSを読み取る(ステップS10)。本体制御部111は、開閉センサ402がオンの状態である場合は、検知必要領域S2における原稿シートSを読み取る(ステップS11)。
次いで本体制御部111は、検知必要領域S2における原稿シートの有無を判断する(ステップS12)。ステップS12において、本体制御部111は、検知必要領域S2に原稿シートが無いと判断した場合、本体制御部111は、原稿サイズを決定する(ステップS14)。
ステップS12において、本体制御部111は、検知必要領域S2に原稿が有ると判断した場合、本体制御部111は、検知必要領域S3における原稿シートSを読み取り(ステップS13)、最終的に原稿サイズを決定する(ステップS14)。本体制御部111は、原稿サイズを、検知必要領域S0〜S3での読み取りによる主走査方向サイズの判定結果と、副走査サイズ検知センサ320Aおよび320B(図8参照)による副走査方向サイズの判定結果を組み合わせて判定する。
例えば、主走査方向サイズ判定結果が、検知必要領域S1まで原稿有りで、副走査サイズ検知センサAによる副走査方向サイズ判定結果が、原稿有りの場合は、本体制御部111は、原稿サイズをA4(横)であると判定する。
以上のように、本実施の形態に係る画像形成装置1は、原稿サイズ検知の途中でADF5が閉まる直前であることを検知する開閉センサ402を有し、ADF5が閉まる直前であることを検知すると検知必要領域S0〜S3に対応する点光源アレイ照明310を全て点灯するよう構成されている。このため、原稿サイズ検知時にユーザのまぶしさによる不快感を軽減しつつ、ユーザの画像形成装置1の使い方のばらつきによる原稿サイズ誤検知を防ぐことができる。
上述した第1の実施の形態に係る原稿読取装置にあっては、開閉検知手段が、原稿押さえ手段が閉まる直前であることを検知すると、検知必要領域に対応する点灯ブロックを全て点灯するようになっている。しかし、以下に説明する第2の実施の形態に係る原稿読取装置のように、点光源アレイ照明は、検知必要領域に対応する部分の互いに隣接していない発光素子同士を少なくとも一つ直列接続するようにしてもよい。
従来の原稿サイズ検知時に画像を取得しその取得画像データから原稿サイズを判断する方式では、原稿が置かれていない状態や原稿サイズ領域外(特に原稿サイズが小さい場合に)から光源からの漏れ光が多く発生し、ユーザが上記漏れ光を眩しく感じる問題が生じていた。
一般的な原稿サイズ検知時での照明構成は、主走査方向に発光素子を複数個配置させ、隣り合う発行素子同士を複数直列接続し、各々の直列接続を直列ブロックとし、複数の直列ブロックを並列接続させるようになっている。
点灯制御としては上記直列ブロックごとに制御している。眩しさ低減の観点からは最低限の発光素子のみを点灯させることが望ましいが、上記発光素子の回路構成から隣り合う複数個の発光素子を直列接続しているためブロックごとの点灯制御となり、検知必要領域より広い範囲を点灯させる必要があるため眩しさの低減および消費電力が多くなる問題がある。
近年、原稿サイズ検知時の消費電力削減を目的として、原稿サイズ検知時に主走査方向に複数個並べた発光素子のうち、特定の発光素子のみを点灯制御するものが知られている(例えば特許文献2参照)。この特許文献2に開示された原稿読取装置は、複数の光源を配列した照射手段と、所定の光源を点灯させる光源点灯制御手段と、を備えており、原稿サイズ検知時に特定の発光素子のみを点灯制御させて原稿サイズを検知できるようになっている。しかし、このような特許文献2に開示された原稿読取装置は、単一の発光素子で接続し、回路を構成した場合、個々に発光素子の点灯に駆動部品が必要なことや配線数が多数になり、部品コストのアップや配線数の増加による実装基板の大型化するという課題があった。
以下に説明する第2の実施の形態に係る原稿読取装置は、前述した課題を解決するためになされたもので、読取用の点光源アレイ照明の基板サイズの小型化および回路の簡略化を図りながら原稿サイズ検知時に光源の点灯させる領域を最小限にすることを目的とする。
(第2の実施の形態)
以下、第2の実施の形態に係る画像形成装置について説明する。
第2の実施の形態に係る画像形成装置においては、第1の実施の形態におけるものとは点光源アレイ照明の構成要素が異なっているが、他の構成要素は同様に構成されている。したがって、同一の構成要素については、図1ないし図14に示した第1実施形態と同一の符号を用いて説明し、特に相違点についてのみ詳述する。
図15を用いて、発光素子307が実装された発光素子基板308について説明する。
発光素子基板308には、主走査方向に複数個の発光素子307が配置されている。発光素子307の回路構成としては、複数個の発光素子307を直列に接続し、直列に接続された複数のブロックを並列に接続する。なお、ここでのブロックとは同一の直列接続された発光素子307を指す。図15に示すように本実施の形態においては、発光素子307は8つのブロックに分割されているが、分割されるブロックの数はこれに限定されるものではない。
本実施の形態に係る画像形成装置における発光素子基板308の配置は、図15に示すように発光素子307が配列されている方向が主走査方向と一致する方向になる。発光素子基板308の長手方向の端部には、発光素子307に電源を供給するためのコネクタ312が実装されている。
図16を用いて、検知必要領域S0〜S3と発光素子307同士の接続について説明する。
図16においては両矢印S1´〜S3´で示す区間が各検知必要領域S1〜S3に対応する部分の発光素子307が実装されている発光素子基板308の位置に該当する。図16に示すように、各検知必要領域S1〜S3は一定間隔離れて位置しており、それに対応する発光素子307の位置も隣り合う位置ではなく、複数個離れた位置に配置された発光素子307となる。
本実施の形態では、各検知必要領域S1〜S3に対応する部分の互いに隣接していない発光素子307同士を少なくとも一つ直列接続するとともに、隣接する発光素子307同士も一部直列接続している。このように発光素子307同士を接続することにより、単一回路の点灯制御により検知必要領域S1〜S3に対応する領域の発光素子307のみを点灯することが可能となる。
以上のように、本実施の形態に係る画像形成装置は、点光源アレイ照明310は、検知必要領域S0〜S3に対応する部分の互いに隣接していない発光素子307同士を少なくとも一つ直列接続するように構成した。このため、読取用の点光源アレイ照明310の発光素子基板308のサイズの小型化および回路の簡略化を図りながら、原稿サイズ検知時に点光源アレイ照明310の点灯させる領域を最小限にすることができる。
また、上述の実施の形態において、点光源アレイ照明310は、発光素子307同士の接続において、隣接する発光素子307同士の接続も有する構成であってもよい。このため、隣接する接続と隣接しない接続の両方の接続を有することにより画像領域に応じた部分を点灯させて画像読取をすることができる。
また、上述の実施の形態において、点光源アレイ照明310は、発光素子307同士の接続において、隣接していない発光素子307の接続と隣接している発光素子307の接続を切り替える機能を有する構成であってもよい。このため、点光源アレイ照明310は、回路構成を切り替える構成を有することにより、発光素子307への電圧および電流値のばらつきを低減することができる。
また、上述の実施の形態において、点光源アレイ照明310は、発光素子307の配列において、中央部と端部の発光素子307の配置間隔が異なる構成であってもよい。このため、周辺部での光量低下による画質低下に対して発光素子307の実装密度を中央部と端部で変えることにより、光源側で周辺光量による出力低下を補正することができる。
また、上述の実施の形態において、原稿読取時と原稿サイズ検知時での発光素子307の光量比率が異なる構成であってもよい。このため、原稿サイズ検知時での光量を読取時間より低下させることにより、原稿サイズ検知時でのユーザへの眩しさによる不快感を低減させることができる。
上述した第1の実施の形態に係る原稿読取装置にあっては、開閉検知手段が、原稿押さえ手段が閉まる直前であることを検知すると、検知必要領域に対応する点灯ブロックを全て点灯するようになっている。しかし、以下に説明する第3の実施の形態に係る原稿読取装置のように、原稿サイズ検知時には、点光源アレイ照明の長手方向の原稿有無検知位置に応じた点光源の点灯パターンで得られた受光素子の信号を、予め格納されていたシェーディング補正データを用いて補正することにより原稿有無を瞬時に判断し、その結果に応じて、次の原稿有無検知制御を決定し、全ての原稿有無検知後に点灯パターンの実シェーディング補正データを取得し、瞬時判断時の格納シェーディンデータと検知後の実シェーディン補正データを比較するよう制御してもよい。
近年、原稿サイズの誤検知を防止する目的で、部分点灯パターンに応じてシェーディング補正データを格納しておく制御や、シェーディング補正データの取得タイミングを設定するものが知られている(例えば、特許文献3参照)。また、原稿サイズ検知の精度を向上させる目的で、原稿有無の判断を瞬時に行い、その後の原稿有無判断位置を決定する制御を行うものも知られている(例えば、特許文献4参照)。
しかしながら、原稿有無を瞬時に判断して次の検知スポットに対応した点光源を部分的に順次点灯して原稿サイズ検知を行う原稿読取装置では、原稿検知開始前(原稿有無判断前)に部分的に点灯する照明のパターンに応じたシェーディング補正データが必要である。一方、データとしては、予め格納していたシェーディング補正データを使用していたため、実際の原稿有無判断時の照明特性とは異なることがあり、シェーディング補正データも異なるため、原稿有無判断の正確性を判断できない問題があった。
以下に説明する第3の実施の形態に係る原稿読取装置は、前述した課題を解決するためになされたもので、瞬時に原稿有無を判断し次の検知スポットを決定する原稿サイズ検知方法において、原稿有無判断時に使用したシェーディング補正データを、全ての原稿有無判断終了直後に取得したシェーディング補正データと比較し、その乖離量にて原稿有無判断の正確性を判断することを目的とする。
(第3の実施の形態)
以下、第3の実施の形態に係る画像形成装置について説明する。
第3の実施の形態に係る画像形成装置においては、第1の実施の形態におけるものとは原稿サイズ検知方法が異なっているが、他の構成要素は同様に構成されている。したがって、同一の構成要素については、図1ないし図14に示した第1実施形態と同一の符号を用いて説明し、特に相違点についてのみ詳述する。
図17を用いて原稿有無を判断する検知必要領域に応じて複数のブロックに分割された発光素子307を部分的に点灯し原稿有無を瞬時に判断する方法について説明する。
主走査方向に並べられた発光素子307のうち、図17のように破線枠a,b,cを検知必要領域S1〜S3に対応する部分のブロックとする。
まず破線枠aの発光素子307を点灯し、画像を読取り、ここでCCD44(図1参照)が原稿シートSからの反射光を受光したか否かで原稿の有無を判断する。原稿無しと判断された場合には破線枠aにて原稿サイズ検知を終了、若しくは再度破線枠aでの原稿の有無を判断する。原稿有りと判断された場合には、続いて破線枠bまたはcの発光素子307を点灯させ原稿の有無を判断する。この原稿有無の判断から次の検知必要領域を決定し、順次原稿有無判断を実施することにより、原稿サイズ検知を行うようになっている。
図18を用いて、原稿有無を瞬時に判断して、次の検知必要領域を順次決定していく際の、シェーディング補正データの比較制御フローの一例を示す。検知必要領域、点灯ブロックは、図8、図17におけるものと同様とする。
まず、比較制御の概略を説明する。原稿サイズ検知モード時に、点光源アレイ照明の長手方向の原稿有無検知位置に応じた点光源の点灯パターンで得られた受光素子の信号を、予め格納されていたシェーディング補正データを用いて補正することにより原稿有無を瞬時に判断する。その結果に応じて、次の原稿有無検知を決定し、全原稿有無検知後に点灯パターンの実シェーディング補正データを取得し、瞬時判断時の格納シェーディング補正データと検知後の実シェーディング補正データを比較する。
比較制御フローについて以下具体的に説明する。本体制御部111は、原稿有無判断位置として検知必要領域S1を選択する(ステップS21)。次いで、本体制御部111は、選択した検知必要領域S1に対応する点灯ブロックaを点灯し(ステップS22)、出力値を取得する(ステップS23)。本体制御部111は、その出力値に対して、予め格納されていた、点灯ブロックa点灯時の格納シェーディング補正データ1を使用し、出力値の補正を行う(ステップS24)。
本体制御部111は、ステップS24で補正された出力値が所定の閾値より大きいか否かを判断することで瞬時に原稿有無判断を行う(ステップS25)。本体制御部111は、補正された出力値が閾値以上である場合、原稿有りと判断し、閾値よりも小さい場合は原稿無し、と判断する。
本体制御部111は、瞬時に原稿有無判断の結果原稿有りと判断し、原稿シートSの長さ特定が完了できる場合(ステップS26)には、原稿有無判断に使用した点灯ブロックaの点灯時の実シェーディング補正データ1を取得し(ステップS52)、先に使用した格納シェーディング補正データ1とを比較し(ステップS53)、比較制御処理を終える(ステップS54)。
本体制御部111は、点灯ブロックaによる原稿有無判断で原稿有りと判断され、原稿シートSの長さ特定が完了しない場合は、それらの結果から次の原稿有無判断位置として検知必要領域S2を選択する(ステップS40)。次いで、本体制御部111は、選択した検知必要領域S2に対応する点灯ブロックbを点灯し(ステップS41)、出力値を取得する(ステップS42)。
本体制御部111は、ステップS24と同様にその出力値に対して、予め格納されていた点灯ブロックbの点灯時の格納シェーディング補正データ2を使用し、出力値の補正を行う(ステップS43)。本体制御部111は、ステップS43で補正された出力値が所定の閾値より大きいか否かを判断することで原稿有無判断を行う(ステップS44)。
本体制御部111は、補正された出力値が閾値以上である場合原稿有りと判断し、閾値よりも小さい場合は原稿無し、と判断する。本体制御部111は、その原稿有無判断により原稿シートSの長さが特定できない場合は、別処理にて長さ特定完了(ステップS45)、若しくは原稿有無判断完了制御(ステップS47)に移行する。
本体制御部111は、原稿シートSの長さが特定できる場合には(ステップS46)、この時点までに使用した2パターンの点灯ブロック点灯による、実シェーディング補正データ1、実シェーディング補正データ2を取得する(ステップS48、ステップS49)。次いで、本体制御部111は、対応する実シェーディング補正データ1と格納シェーディング補正データ1とを比較し(ステップS50)、対応する実シェーディング補正データ2と格納シェーディング補正データ2とを比較し(ステップS51)、比較制御処理を終える(ステップS54)。
本体制御部111は、点灯ブロックaの原稿有無判断で原稿無しと判断され、原稿シートSの長さ特定が完了しない場合(ステップS27)は、それらの結果から次の原稿有無判断位置として検知必要領域S1および検知必要領域S2を選択する(ステップS28)。次いで、本体制御部111は、選択した検知必要領域S1および検知必要領域S2に対応する点灯ブロックaおよび点灯ブロックbを点灯し(ステップS29)、出力値を取得する(ステップS30)。
本体制御部111は、予め格納されていた点灯ブロックaおよび点灯ブロックbの点灯時の格納シェーディング補正データ3を使用し、出力値の補正を行う(ステップS31)。本体制御部111は、ステップS31で補正された出力値が所定の閾値より大きいか否かを判断することで原稿有無判断を行う(ステップS31)。本体制御部111は、補正された出力値が閾値以上である場合、原稿有りと判断し、閾値よりも小さい場合は原稿無し、と判断する。
本体制御部111は、ステップS31における原稿有無判断により、原稿シートSの長さが特定できない場合は、別処理にて長さ特定完了(ステップS33)、若しくは原稿有無判断完了制御(ステップS35)に移行する。本体制御部111は、原稿シートSの長さが特定できる場合には(ステップS34)、この時点までに使用した2パターンの点灯ブロック点灯による、実シェーディング補正データ1、実シェーディング補正データ3を取得する(ステップS36、ステップS37)。ここで、実シェーディング補正データ1は、点灯ブロックaの点灯によるものであり、実シェーディング補正データ3は、点灯ブロックaおよび点灯ブロックbの点灯によるものである。
次いで、本体制御部111は、対応する実シェーディング補正データ1と格納シェーディング補正データ1とを比較し(ステップS38)、対応する実シェーディング補正データ3と格納シェーディング補正データ3とを比較し(ステップS39)、比較制御処理を終える(ステップS54)。
原稿有無判断と長さ特定完了判断によって、次の原稿有無判断位置が選択されるため、判断位置、点灯ブロックに関して上記実施例は一例に過ぎない。また検知回数制限や、対象原稿サイズの判定に掛かる回数などで、原稿有無判断、長さ特定後のフローが変わるため、図中では別定義処理としている。
長さ特定処理においては、本体制御部111は、点灯条件に対応する検知必要領域S0〜S3についての受光量が所定の閾値以下であった場合には、その領域について原稿が存在していないと判断するようになっている。本体制御部111は、様々な点灯条件で取得した受光量に基づいて、第2コンタクトガラス46の上に置かれた原稿シートSの主走査方向の長さを特定する。
例えば、検知必要領域S1についての受光量が閾値以下である場合には、本体制御部111は、原稿の主走査方向の長さについて、A4短手方向の長さ未満であると特定する。また、検知必要領域S2についての受光量が閾値以下であり、かつ検知必要領域S1についての受光量が閾値を上回ったとする。この場合には、本体制御部111は、原稿の主走査方向の長さについて、A4短手方向の長さであると特定する。
また、検知必要領域S3についての受光量が閾値以下であり、且つ検知必要領域S2についての受光量が閾値を上回ったとする。この場合には、本体制御部111は、原稿の主走査方向の長さについて、B4短手方向の長さであると特定する。
また、検知必要領域S3についての受光量が閾値以上又は閾値を超え、且つ検知必要領域S2についての受光量が閾値を上回ったとする。この場合には、本体制御部111は、原稿の主走査方向の長さについて、A3短手方向の長さであると特定する。
以上のように、本実施の形態に係る画像形成装置は、点光源アレイ照明310の長手方向の原稿有無検知位置に応じた点光源アレイ照明310の点灯パターンで得られたCCD44の信号を、予め格納されていた格納シェーディング補正データを用いて補正することにより原稿有無を瞬時に判断するよう構成した。そして、その結果に応じて、次の原稿有無検知制御を決定し、全ての原稿有無検知後に点灯パターンの実シェーディング補正データを取得し、原稿有無の瞬時判断時の格納シェーディンデータと検知後の実シェーディン補正データとを比較するよう構成した。
このため、瞬時判断時の格納シェーディンデータと検知後の実シェーディン補正データとの乖離量にて原稿有無判断の正確性を判断することができる。
また、上述の実施の形態において、第1キャリッジ41が原稿読取可能な位置範囲内を移動しながら原稿有無判断を行う構成であってもよい。このため、副走査方向に異なった箇所で原稿有無の検知を行い、1ライン以上の原稿情報の読み取りが行えることにより誤判断の発生を抑制できる。
また、上述の実施の形態において、実シェーディング補正データの取得を装置内副走査方向に設けられた基準白板の読み取りによって実施する構成であってもよい。このため、基準白板読取によって、実シェーディング補正データを精度よく取得することが出来、格納シェーディング補正データと実シェーディング補正データとの比較をより正確に行うことができる。
また、上述の実施の形態において、基準白板の読み取りを、第1キャリッジ41を基準白板の読取可能範囲内で移動させながら行う構成であってもよい。このため、副走査方向に異なった箇所で白板の読み取りを行うため、1ライン以上の白板情報の読み取りが行えることにより、より精度良く実シェーディング補正データを取得することができる。
また、上述の実施の形態において、原稿有無判断時の点灯ブロックの点灯パターン数に応じて、第1キャリッジ41の移動速度を変更する構成であってもよい。
基準白板の読取可能範囲には制限があるため、第1キャリッジ41の移動速度によって、得られる白板情報量が変動する。原稿有無判断時のブロック点灯のパターンが少ない場合は、第1キャリッジ41の移動速度を上げても実シェーディング補正データの取得には影響は少なく、原稿サイズ検知終了から、原稿読取開始状態に移行するまでの時間を短縮できる。
反対に原稿有無判断時のブロック点灯パターンが多い場合は、第1キャリッジ41の移動速度を下げて各点灯パターンに応じた実シェーディング補正データを精度良く取得でき、格納シェーディング補正データと実シェーディング補正データとの比較をより正確に行うことができる。
また、上述の実施の形態において、原稿有無判断時の点灯ブロックの点灯パターン数に応じて、CCD44での出力取得タイミングを変更する構成であってもよい。このため、基準白板読取可能範囲には制限があるが、第1キャリッジ41を移動させながら白板情報を取得する際に、原稿有無判断時のブロック点灯パターンが変動するため、それに合わせてCCD44の出力取得タイミングを変更することにより、各点灯ブロックの点灯パターン毎の実シェーディング補正データを精度良く取得することができる。
(その他の実施の形態)
本発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的範囲には、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々、設計変更した形態が含まれる。
上述の実施の形態において、格納シェーディング補正データと、実シェーディング補正データの比較の結果が閾値を越えた場合にエラー処理を行う構成であってもよい。このため、これら2つのシェーディング補正データに乖離が大きい場合には、原稿サイズ検知が正しく行えていない可能性があるが、エラー処理を行うことでそのまま原稿読取可能状態に移行することを防ぐことができる。
また、上述の実施の形態において、一部の格納シェーディング補正データと、実シェーディング補正データの比較の結果が閾値を越えた場合に、それを除く点灯パターンの原稿有無判断にて、全ての原稿有無判断位置の情報を取得できていた場合には、その結果をもって原稿サイズ決定する構成であってもよい。
この構成により、複数の点灯パターンにより原稿有無を判断する場合には、一部の点灯パターンにおける格納シェーディング補正データと、実シェーディング補正データの比較結果のみが閾値を超える可能性があるが、その他の点灯パターンにて全ての原稿有無判断位置情報を取得していれば、正常に原稿サイズを終了することができ、エラーの発生数を低減することができる。
また、上述の実施の形態において、原稿サイズ検知時に点光源アレイ照明310の点灯パターンに応じた実シェーディング補正データを取得した際には、その実シェーディング補正データを格納シェーディング補正データとして再格納する構成であってもよい。この構成により、常に最新の実シェーディング補正データを、格納シェーディング補正データとして使用できるため、これら2つのシェーディング補正データの比較において、その差分が閾値を超えることを低減することができる。
また、上述の実施の形態において、格納する実シェーディング補正データは、前回の格納シェーディング補正データと実シェーディング補正データの比較において、閾値を超えなかったデータのみ適用する構成であってもよい。
前回の格納シェーディング補正データと実シェーディング補正データとの差分が大きい場合には異常状態での白板取得や、故障状態であることが考えられる。しかし、この構成により、格納シェーディング補正データに一度異常なデータを再格納し、以降は異常な状態との比較を行うことにより、正確に原稿有無の判断が実施出来なくなることを抑制できる。
本発明によれば、原稿サイズ検知時、ユーザのまぶしさによる不快感を軽減しつつ、ユーザの使用方法のばらつきによる、原稿サイズ誤検知を防ぐことができるという効果を有し、原稿台上に載置された原稿サイズを検知する原稿サイズ検知装置、原稿読取装置、画像形成装置および原稿サイズ検知方法の全般に有用である。
1 画像形成装置
4 原稿読取部
5 自動原稿搬送部(原稿押さえ手段)
6 原稿読取装置
41 第1キャリッジ(移動体)
44 CCD(受光手段、原稿サイズ検知手段)
46 第2コンタクトガラス(原稿台)
111 本体制御部(制御手段)
307 発光素子
310 点光源アレイ照明
320A、B 副走査サイズ検知センサ(原稿サイズ検知手段)
S0,S1,S2,S3 検知必要領域
401,501,601 位置検知フィラー(開閉検知手段)
402,502,602 開閉センサ(開閉検知手段)
S 原稿シート(原稿)
特許第4006417号公報 特開2002−271583号公報 特開2014−138301号公報 特開2014−138220号公報

Claims (19)

  1. 原稿台に載置された原稿に光を照射するよう主走査方向に配列された複数の発光素子を有する点光源アレイ照明と、
    前記点光源アレイ照明を支持し前記原稿台に載置された前記原稿と相対的に移動する移動体と、
    前記光が照射された読取位置での反射光を受光する受光手段と、
    前記原稿台に載置された前記原稿を押さえる原稿押さえ手段と、
    前記原稿台に載置された前記原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知手段と、
    前記点光源アレイ照明の前記発光素子を複数の点灯ブロックに分割し、前記原稿サイズ検知時では原稿読取可能な位置に前記移動体を配置し、前記原稿押さえ手段がある一定角度まで閉められた時に、前記点光源アレイ照明の主走査方向における原稿サイズ検知領域のうち検知が必要な検知必要領域に対応する部分の順次点灯・消灯を繰り返す制御手段と、を備えた原稿サイズ検知装置において、
    前記原稿押さえ手段が閉まる直前であることを検知する開閉検知手段を有し、
    前記制御手段は、前記開閉検知手段が前記原稿押さえ手段が閉まる直前であることを検知すると、前記検知必要領域に対応する前記点光源アレイ照明を全て点灯することを特徴とする原稿サイズ検知装置。
  2. 前記点光源アレイ照明を、前記検知必要領域に対応する部分の互いに隣接していない前記発光素子同士を少なくとも一つ有して直列接続されて備えていることを特徴とする請求項1に記載の原稿サイズ検知装置。
  3. 前記点光源アレイ照明を、前記発光素子同士の接続において、隣接する前記発光素子同士の接続を有して備えていることを特徴とする請求項2に記載の原稿サイズ検知装置。
  4. 前記点光源アレイ照明を、前記発光素子の接続において、隣接していない前記発光素子の接続と隣接している前記発光素子の接続を切り替える機能を有して備えていることを特徴とする請求項3に記載の原稿サイズ検知装置。
  5. 前記点光源アレイ照明を、前記発光素子の配列において、中央部と端部の前記発光素子の配置間隔が異なって備えていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の原稿サイズ検知装置。
  6. 前記原稿読取時と前記原稿サイズ検知時での前記発光素子の光量比率が異なることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の原稿サイズ検知装置。
  7. 請求項2乃至6のいずれかに1項に記載の原稿サイズ検知装置を備えたことを特徴とする原稿読取装置。
  8. 請求項7に記載の原稿読取装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 主走査方向に複数の発光素子を配列した点光源アレイ照明が、原稿台に載置された原稿の読取位置に光を照射するステップと、
    前記点光源アレイ照明を支持する移動体が前記原稿台に載置された前記原稿と相対的に移動するステップと、
    前記光が照射された読取位置での反射光を受光素子が受光するステップと、
    前記原稿台に載置された前記原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知ステップと、
    前記点光源アレイ照明の前記発光素子を複数の点灯ブロックに分割し、前記原稿のサイズの検知時は原稿読取可能な位置に前記移動体を配置し、原稿押さえ手段がある一定角度まで閉められた時に、前記点光源アレイ照明の主走査方向における原稿サイズ検知領域のうち検知が必要な検知必要領域に対応する部分の順次点灯・消灯を繰り返す制御ステップと、を含む原稿サイズ検知方法において、
    前記原稿押さえ手段が閉まる直前であることを検知する開閉検知ステップを含み、
    前記制御ステップは、前記開閉検知ステップが前記原稿押さえ手段が閉まる直前であることを検知すると、前記検知必要領域に対応する前記点光源アレイ照明を全て点灯することを特徴とする原稿サイズ検知方法。
  10. 前記制御ステップは、前記原稿のサイズの検知時に、前記点光源アレイ照明の長手方向の原稿有無検知位置に応じた前記点光源アレイ照明の前記点灯パターンで得られた前記受光素子の信号を、予め格納されていた格納シェーディング補正データを用いて補正することにより原稿有無を判断し、その結果に応じて、次の原稿有無検知を行い、全ての原稿有無検知後に前記点灯パターンの実シェーディング補正データを取得し、前記原稿有無判断時の前記格納シェーディング補正データと原稿有無検知後の前記実シェーディング補正データとを比較することを特徴とする請求項9に記載の原稿サイズ検知方法。
  11. 前記実シェーディング補正データの取得を装置内副走査方向に設けられた基準白板の読み取りによって実施することを特徴とする請求項10に記載の原稿サイズ検知方法。
  12. 前記格納シェーディング補正データと、前記実シェーディング補正データの比較の結果が閾値を越えた場合にエラー処理を行うことを特徴とする請求項10または請求項11に記載の原稿サイズ検知方法。
  13. 一部の前記格納シェーディング補正データと、前記実シェーディング補正データの比較の結果が閾値を越えた場合に、それを除く点灯パターンの原稿有無判断にて、全ての原稿有無判断位置の情報を取得できていた場合には、その結果をもって原稿サイズ決定することを特徴とする請求項10乃至請求項12のいずれか1項に記載の原稿サイズ検知方法。
  14. 前記原稿サイズ検知ステップで、前記点光源アレイ照明の前記点灯パターンに応じた前記実シェーディング補正データを取得した際には、その実シェーディング補正データを前記格納シェーディング補正データとして再格納することを特徴とする請求項10乃至請求項13のいずれか1項に記載の原稿サイズ検知方法。
  15. 前記実シェーディング補正データの再格納は、前記格納シェーディング補正データの比較において、閾値を超えなかったデータのみに適用することを特徴とする請求項14に記載の原稿サイズ検知方法。
  16. 前記移動体が原稿読取可能な位置範囲内を移動しながら原稿有無判断を行うことを特徴とする請求項9乃至15のいずれか1項に記載の原稿サイズ検知方法。
  17. 前記基準白板の読み取りを、前記移動体を前記基準白板の読取可能範囲内で移動させながら行うことを特徴とする請求項11に記載の原稿サイズ検知方法。
  18. 原稿有無判断時の前記点光源アレイ照明の前記点灯パターン数に応じて、前記移動体の移動速度を変更することを特徴とする請求項9乃至17のいずれか1項に記載の原稿サイズ検知方法。
  19. 原稿有無判断時の前記点光源アレイ照明の前記点灯パターン数に応じて、前記受光ステップでの出力取得タイミングを変更することを特徴とする請求項18に記載の原稿サイズ検知方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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