JP2016130826A - 画像形成装置 - Google Patents

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康広 前畠
延雄 桑原
Nobuo Kuwabara
延雄 桑原
賢二 本城
Kenji Honjo
賢二 本城
康仁 久保嶋
Yasuji Kuboshima
康仁 久保嶋
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Haruyuki Ishizuka
脩之 石塚
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Takashi Shintani
剛史 新谷
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Abstract

【課題】帯電ローラの形状や抵抗の振れに起因して画像形成装置の画像上に生じる帯電ローラの回転周期でのトナー像の濃度変動による画像不良を簡易な構成で抑制することが可能な画像形成装置を提供すること。【解決手段】 軸回転する像担持体32と、像担持体表面を帯電させる帯電装置13と、像担持体32に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像装置33と、を有するプロセスカートリッジ30を備え、帯電装置13は、ローラ状の帯電ローラ13Aを有し、帯電ローラ13Aは、画像形成時に像担持体32とともに軸回転し、像担持体32の表面を帯電させる画像形成装置1において、帯電ローラ13Aの表面線速を像担持体32の表面線速に対して遅くしたことを特徴とする画像形成装置1。【選択図】図12

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、電子写真方式で画像形成を行う画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置に用いられる感光特性を有する像担持体、および、現像ローラは、円筒形状で成型されているが、成型の際に生じる部品のばらつきにより、完全な円筒形状ではなく振れを有している。このような部品の振れは、画像形成装置内での画像形成時に、画像上でのトナー像の濃度ムラの原因となる。
そこで、像担持体および現像ローラの部品の振れによるトナー像の濃度ムラを補正するために、帯電ローラに印加する帯電バイアスおよび現像ローラに印加する帯電バイアスに、像担持体および現像ローラの部品の振れの影響を補正するような帯電バイアスの補正を加え、トナー像の濃度ムラを抑制させる技術が既に知られている。
しかし、従来の像担持体および現像ローラの部品の振れの影響を補正するような帯電バイアスの補正では、帯電ローラの部品の振れの影響を補正できておらず、画像上に帯電ローラの回転周期でのトナー像の濃度変動による画像不良が生じるという問題があった。
このような問題を解決するため、特許文献1には、像担持体と帯電ローラが非接触の構成において像担持体と帯電ローラとのギャップが変動することにより生じる帯電ムラを低減させる目的で、そのギャップの大きさに応じて、回転中に帯電ローラの回転速度を制御する構成が開示されている。また、帯電ローラの回転速度を可変とし制御する構成については、特許文献2および特許文献3にも開示されている。
上記の構成により帯電ローラと像担持体のギャップ変動による帯電ムラについては、低減させることができる。
しかしながら、帯電ローラの部品の振れには帯電ローラの形状だけでなく抵抗の振れ等があり、特許文献1に開示された構成では帯電ローラの抵抗の振れに起因する帯電ムラについては考慮されていなかった。
また、特許文献1に開示された構成では、帯電ローラの回転速度を制御するため、帯電部材を独立で回転させる構成および、像担持体と帯電ローラとのギャップを検出する構成が装置本体に必要となり画像形成装置の構成を簡易なものとすることができなかった。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、帯電ローラの形状や抵抗の振れに起因して画像形成装置の画像上に生じる帯電ローラの回転周期でのトナー像の濃度変動による画像不良を簡易な構成で抑制することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、上記目的達成のため、軸回転する像担持体と、前記像担持体表面を帯電させる帯電装置と、前記像担持体に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像装置と、を有するプロセスカートリッジを備え、前記帯電装置は、ローラ状の帯電ローラを有し、前記帯電ローラは、画像形成時に前記像担持体とともに軸回転し、前記像担持体の表面を帯電させる画像形成装置において、前記帯電ローラの表面線速を前記像担持体の表面線速に対して遅くしたことを特徴とする。
本発明によれば、帯電ローラの形状や抵抗の振れに起因して画像形成装置の画像上に生じる帯電ローラの回転周期での濃度変動による画像不良を簡易な構成で抑制することが可能な画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す正面断面図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における画像形成部の概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における画像形成部のプロセスカートリッジの概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における装置本体と原稿搬送装置とのヒンジ結合部の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における原稿搬送装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の制御構成を表すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における第2面読取部のブロック図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における帯電ローラにより帯電ムラが発生する態様を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における帯電ローラにより帯電ムラが発生する態様を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における帯電ローラの環境変動による変化を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における帯電ローラの環境変動による変化を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における帯電ローラの駆動構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における帯電ローラの回転周期の変化による像担持体の帯電電位変化を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における帯電ローラの駆動構成として別途の駆動源を設けた場合を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置における帯電ローラの駆動構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置における帯電ローラの駆動構成として別途の駆動源を設けた場合を示す図である。 従来の画像形成装置における帯電ローラの駆動構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置1は、給紙部2、画像形成部3および画像読取部4を有する装置本体1Mと、装置本体1M上に配置された自動原稿搬送部(ADF)5とを備えたデジタル複合機である。画像読取部4および自動原稿搬送部5は、画像読取装置6を構成している。
給紙部2は、それぞれカットシート状の転写紙Pを積層状態で収納可能な複数段の給紙カセット21A,21B,21Cを有している。各給紙カセット21A,21B,21Cには、例えば複数のシートサイズから予め選択されたシートサイズの転写紙P(例えば白紙)が、縦又は横の給紙方向に向けて収容されるようになっている。
給紙部2は、給紙カセット21A,21B,21Cに収納された転写紙Pをそれぞれの最上層側から順次ピックアップして分離給紙する給紙装置22A,22B,22Cを有している。給紙部2には、さらに、各種ローラ23等が設けられており、これらによって、各給紙装置22A,22B,22Cから給紙された転写紙Pを画像形成部3の所定の画像形成位置まで搬送する給紙経路24が形成されている。
画像形成部3は、露光装置31と、像担持体32K,32Y,32M,32Cと、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)のトナーが充填された現像装置33K,33Y,33M,33Cとを備えている。また、画像形成部3は、一次転写部34と、二次転写部35と、定着部36とを備えている。
露光装置31は、例えば、画像読取装置6で読み取った画像に基づいて各色の露光用のレーザ光Lを生成するようになっている。また、露光装置31は、レーザ光を各色の像担持体32K,32Y,32M,32Cを露光して、各像担持体32K,32Y,32M,32Cの表層部に読取画像に対応した各色の静電潜像を形成するようになっている。
現像装置33K,33Y,33M,33Cは、それぞれ対応する像担持体32K,32Y,32M,32Cに薄層状のトナーを近接させるように供給して、像担持体32K,32Y,32M,32Cに形成された静電潜像をトナー像として顕像化する現像を行うようになっている。
画像形成部3は、像担持体32K,32Y,32M,32C上に現像されたトナー像を一次転写部34に一次転写し、一次転写部34に近接する二次転写部35でそのトナー像を転写紙Pに二次転写するようになっている。また、画像形成部3は、転写紙Pに二次転写したトナー像を定着部36により加熱・加圧して溶融させ、転写紙Pにカラー画像を定着させて記録するようになっている。
画像形成部3は、給紙部2から給紙経路24を経て搬入された転写紙Pを二次転写部35側に搬送する搬送経路39Aを有している。この搬送経路39Aにおいては、まず、レジストローラ対37において、転写紙Pの搬送タイミングおよび搬送速度が調整されるようになっている。そして、転写紙Pは、一次転写部34および二次転写部35でのベルト速度に同期した状態で二次転写部35および定着部36を通過した後、排紙トレイ38上に排紙されるようになっている。
画像形成部3は、手差トレイ25上に載置される転写紙(図示せず)をレジストローラ対37よりも上流側で搬送経路39Aに給紙する手差給紙経路39Bを併有している。
二次転写部35および定着部36の下方には、それぞれ複数の搬送ローラおよび搬送ガイド等からなるスイッチバック搬送路39Cおよび反転搬送路39Dが配設されている。
スイッチバック搬送路39Cは、転写紙Pの両面に画像を形成する場合に、任意の一面に画像定着が済んだ転写紙Pを一端から進入させた後に、後退(進入時とは逆方向に移動)させるスイッチバック搬送を行うようになっている。
反転搬送路39Dは、スイッチバック搬送路39Cによりスイッチバック搬送された転写紙Pの表裏を反転させて、レジストローラ対37に再度給紙するようになっている。
これらスイッチバック搬送路39Cおよび反転搬送路39Dにより、一面に対する画像定着処理を終えた転写紙Pは、その進行方向を逆向きに切り替えられた後に表裏反転されて、再び二次転写ニップに進入する。そして、転写紙Pは、他面にも画像の二次転写処理と定着処理とが施された後、排紙トレイ38上に排紙されるようになっている。
画像読取部4は、図示しない光源および図示しないミラー部材を搭載した第1キャリッジ41と、図示しないミラー部材を搭載した第2キャリッジ42と、結像レンズ43と、撮像部44と、第1コンタクトガラス45とを備えている。これらは装置本体1M側に配設され、第1コンタクトガラス45上に搬送される原稿シートSの片側の画像面(例えば表側の画像面)の画像読取りする第1面読取部40を構成している。ここにいう第1面とは、自動搬送される原稿シートSの片面、例えば表側の画像面である。
画像読取部4には、原稿シートSが載置される第2コンタクトガラス46と、原稿シートSの一辺の突当ておよび位置決めが可能な突当部材47a等とが併設されている。
第1キャリッジ41は、第1コンタクトガラス45および第2コンタクトガラス46の下方に、図中の左右方向に移動可能におよび位置制御可能に設けられており、光源からの照明光をミラー部材で反射して露光面側に照射することができるようになっている。原稿シートSで反射した反射光は、第1キャリッジ41および第2キャリッジ42に搭載された各ミラー部材を経由して結像レンズ43により結像され、撮像部44にてその結像した画像が読み取られるようになっている。
画像読取部4は、光源点灯状態で第1キャリッジ41および第2キャリッジ42を例えば2:1の速度比で移動させつつ、第2コンタクトガラス46上に置いた原稿シートSの画像面を露光走査することができるようになっている。そして、画像読取部4は、この露光走査時に撮像部44により原稿画像を読み取ることで、固定原稿読取機能(いわゆるフラットベッドスキャナ機能)を発揮できるようになっている。
画像読取部4は、第1キャリッジ41を第1コンタクトガラス45の直下の定位置に停止させることができるようになっている。そして、画像読取部4は、光源や反射ミラー等からなる光学系を移動させることなく、自動原稿搬送中の原稿シートSの第1面の画像を読み取る移動原稿読取機能(いわゆるDFスキャナ機能)を発揮できるようになっている。
さらに、画像形成装置1は、画像読取部4における第1面読取部40に加えて、自動原稿搬送部5側に内蔵された第2面読取部48を併有している。第2面読取部48は、第1コンタクトガラス45上を通過した後の原稿シートSの第2面、例えば裏側の画像面を走査するようになっている。
自動原稿搬送部5は、画像形成装置1の装置本体1Mの上部にヒンジ機構を介して開閉動作可能に連結されている。自動原稿搬送部5は、画像読取部4における第1コンタクトガラス45および第2コンタクトガラス46を露出させる開放位置と、第1コンタクトガラス45および第2コンタクトガラス46を覆う閉止位置との間で回動操作されるようになっている。
自動原稿搬送部5は、シートスルー方式の自動原稿搬送装置として構成されている。自動原稿搬送部5は、原稿載置台である原稿テーブル51と、各種ローラおよびガイド部材等からなる原稿搬送部52と、画像読み取り後の原稿シートSを集積する原稿排紙トレイ53とを備えている。
図2に示すように、画像形成部3は、露光装置31と、像担持体32K,32Y,32M,32Cと、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)のトナーが充填された現像装置33K,33Y,33M,33Cとを備えている。また、画像形成部3は、一次転写部34と、二次転写部35と、定着部36とを備えている。
像担持体32K,32Y,32M,32Cおよび現像装置33K,33Y,33M,33Cは、ドラムクリーニング装置11K,11Y,11M,11C等とともに、プロセスカートリッジ30K,30Y,30M,30Cを構成している。これらプロセスカートリッジ30K,30Y,30M,30Cは、それぞれ使用するトナーの色が異なる他はほぼ同様の構成になっている。
露光装置31は、例えば、画像読取装置6で読み取った画像に基づいて各色の露光用のレーザ光Lを生成するようになっている。露光装置31は、各色の像担持体32K,32Y,32M,32Cを露光し、各像担持体32K,32Y,32M,32Cの表層部に読取画像に対応した各色の静電潜像を形成するようになっている。
現像装置33K,33Y,33M,33Cは、それぞれ対応する像担持体32K,32Y,32M,32Cに薄層状のトナーを供給して、静電潜像をトナー像として現像するようになっている。
画像形成部3は、像担持体32K,32Y,32M,32C上に現像されたトナー像を一次転写部34に一次転写し、一次転写部34に近接する二次転写部35でそのトナー像を転写紙Pに二次転写するようになっている。また、画像形成部3は、転写紙Pに二次転写したトナー像を定着部36により加熱・加圧して溶融させ、転写紙Pにカラー画像を定着させて記録するようになっている。
一次転写部34は、4つのプロセスカートリッジ30K,30Y,30M,30Cの像担持体32の下方に、それぞれ転写ユニット14を構成している。
各転写ユニット14は、搬送ローラ34c,34dおよび一次転写ローラ34aによって張架した無端状の中間転写ベルト34bを、像担持体32K,32Y,32M,32Cに当接させながら、図中の時計回り方向に周回させるようになっている。これにより、各像担持体32K,32Y,32M,32Cと中間転写ベルト34bとが当接する各色用の一次転写ニップを形成するようになっている。
各一次転写ニップの近傍では、中間転写ベルト34bのループ内に配設された各色の一次転写ローラ34aが、中間転写ベルト34bを対応する像担持体32K,32Y,32M,32Cに向けて押圧している。これら各色の一次転写ローラ34aには、それぞれ図示しない電源によって一次転写バイアスが印加されている。これにより、各色用の一次転写ニップには、像担持体32K,32Y,32M,32C上のトナー像を中間転写ベルト34bに向けて静電移動させる一次転写電界が形成されるようになっている。
図中の時計回り方向の周回に伴って各色用の一次転写ニップを順次通過していく中間転写ベルト34bの外周側の表面(以下、おもて面という)には、各一次転写ニップでトナー像が順次重合されて一次転写されるようになっている。この重ね合わせの一次転写により、中間転写ベルト34bのおもて面には4色重ね合わせのトナー像(以下、4色トナー像という)が形成されるようになっている。
二次転写部35は、駆動ローラ35aと一次転写部34の搬送ローラ34dに近接する二次転写ローラ35bとの間に無端状の紙搬送ベルト35cを掛け渡して構成されており、駆動ローラ35aの回転に応じて紙搬送ベルト35cが周回するようになっている。
一次転写部34の中間転写ベルト34bおよび二次転写部35の紙搬送ベルト35cは、一次転写部34の搬送ローラ34dと二次転写部35の二次転写ローラ35bとの間で互いに接触する程度に、両搬送ローラ34d,35bの間に挟み込まれている。これにより、中間転写ベルト34bのおもて面と紙搬送ベルト35cのおもて面とが当接する二次転写ニップを形成するようになっている。
二次転写ローラ35bには、図示しない電源によって二次転写バイアスが印加されるようになっている。また、一次転写部34の下部の搬送ローラ34dは、接地されている。これにより、二次転写ニップには、二次転写電界が形成されるようになっている。
そして、この二次転写ニップに対して転写紙Pが、レジストローラ対37により中間転写ベルト34bの周回速度に等しい速度および中間転写ベルト34b上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで送り出されるようになっている。
二次転写ニップ内では、中間転写ベルト34b上の4色トナー像が二次転写電界やニップ圧の影響によって転写紙Pに一括して二次転写され、転写紙Pの白色と相まってフルカラー画像となる。
二次転写ニップを通過した転写紙Pは、中間転写ベルト34bから離間して、紙搬送ベルト35cのおもて面に保持されながら、その周回に伴って定着部36へと搬送されるようになっている。また、二次転写ニップを通過した中間転写ベルト34bのおもて面には、二次転写ニップで転写紙に転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、中間転写ベルト34bに当接するベルトクリーニング装置16によって掻き取り除去されるようになっている。
定着部36に搬送された転写紙Pは、定着部36内における加圧や加熱によってフルカラー画像が定着された後、定着部36から排紙ローラ対に送られ、機外の排紙トレイ38上に排出されるようになっている。
図3に示すように、画像形成部3におけるプロセスカートリッジ30は、それぞれ使用するトナーの色が異なる他はほぼ同様の構成になっている。したがって、図中、隣り合う任意の2つのプロセスカートリッジ30の色を区別するK,Y,M,Cの記号表現を省略して図示している。
各プロセスカートリッジ30は、像担持体32、現像装置33、像担持体32の周りに着脱可能に配置されたドラムクリーニング装置11や除電ランプ12、帯電装置13、潤滑剤塗布装置127等により構成されている。また各プロセスカートリッジは、画像形成装置1の装置本体1Mから着脱可能な構成となっている。
現像から記録紙Pへの転写までの概略についてまず説明する。
プロセスカートリッジ30では、帯電装置13に設けられた帯電ローラ13Aにより帯電された像担持体32の表面に、装置本体1Mの露光装置31によるレーザー光Lにて露光して静電潜像を形成し、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーが充填された図示しないトナーボトルから所定の補給量だけ補給された現像装置33によってトナー像に可視化現像され、一次転写ローラ34aによって中間転写ベルト34b上に転写される。像担持体32上に残留した転写後のトナーはドラムクリーニング装置11により回収され、ドラムクリーニング装置11内の搬送経路を通り、本体装置1Mに設置の図示しないトナー回収容器に搬送されていく。ドラムクリーニング装置11により残留したトナーを回収されたのち、潤滑剤塗布装置127により像担持体32の表面に潤滑剤が塗布され、表面の保護層が形成される。
中間転写ベルト34b上には、各プロセスカートリッジ30の像担持体32からイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーが順次転写されていく。このとき各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト34b上で同じ位置に重ねて転写されるように、回転方向上流側から下流側にかけてタイミングがずらされている。中間転写ベルト34b上に形成された画像は、二次転写部35の位置まで搬送され、給紙手段からタイミングを合わせて搬送されてきた記憶媒体である転写紙Pに二次転写される。中間転写ベルト34b上に残留した二次転写後のトナーは中間転写クリーニング装置128により回収され、プロセスカートリッジ30のドラムクリーニング装置11と同様に、装置本体1Mに設置のトナー回収容器に搬送される構成となっている。トナー像が二次転写された転写紙Pは、定着部36に搬送され熱定着されて、排紙ローラ67により排紙される。
以下、プロセスカートリッジ30およびその構成要素について説明する。
各プロセスカートリッジ30において、像担持体32は、アルミニウム等の素管に感光性を有する有機感光材の塗布による感光層を形成したドラム状のものである。
像担持体32には、露光装置31が生成したレーザ光Lが露光され、帯電ローラ13Aにより帯電された像担持体32の表層部に読取画像に対応する各色の静電画像が形成されるようになっている。
現像装置33は、現像ケース33c内に図示しない磁性キャリアと非磁性トナーとを含有する二成分現像剤を収容するとともに、その二成分現像剤を攪拌しながら現像スリーブ33aに供給する攪拌スクリュー33bを有している。
現像装置33は、現像スリーブ33aの内方に位置する図示しないマグネット等を有しており、二成分現像剤中のトナーの一部を現像スリーブ33aに薄層状に担持させるようになっている。これにより、現像スリーブ上の薄層状のトナーが像担持体32に形成された静電潜像上に転移し得るようになっている。
現像後の残トナーは、現像スリーブ33aの回転に伴って再び現像ケース33c内に戻り、前記マグネットで形成される反発磁界の作用により現像スリーブ33aの表面から離脱するようになっている。さらに、現像ケース33c内のトナー濃度センサ33dによりトナー濃度が検知された結果に基づいて、二成分現像剤に適量のトナーが補給されるようになっている。
ドラムクリーニング装置11は、像担持体32の外周面に押し当てられるポリウレタンゴム製のクリーニングブレード11aと、像担持体32の外周面に接触する接触導電性のファーブラシ11bとを有している。また、ドラムクリーニング装置11は、ファーブラシ11bに接触してカウンタ方向に回転する金属製の電界ローラ11cと、電界ローラ11cに押し当てられるスクレーパ11dと、スクレーパ11dの下側に位置する回収スクリュー11eとを有している。
ドラムクリーニング装置11は、トナー像転写後の像担持体32の表面に残留するトナーを回収するようになっている。電界ローラ11cは、ファーブラシ11bにバイアスを印加するようになっている。
像担持体32の外周面に残ったトナーは、ファーブラシ11bに付着した後、電界ローラ11cに転位し、スクレーパ11dにより掻き落とされるようになっている。さらに、掻き落とされたトナーは、回収スクリュー11eによりドラムクリーニング装置11内から外部のリサイクル搬送装置に受け渡されるようになっている。
除電ランプ12は、クリーニングされた像担持体32の外周面を光照射によって除電するようになっている。ローラ状に形成された帯電ローラ13Aは、除電された像担持体32の外周面を一様に帯電するようになっている。一様に帯電された像担持体32の外周面には、露光装置31からのレーザ光Lによって光書込処理が行われるようになっている。潤滑剤塗布装置127は、像担持体32の表面を保護するため像担持体32の表面に潤滑剤を塗布するようになっている。
各像担持体32の下側には、無端状の中間転写ベルト34bを、像担持体32に当接させながら周回させるための一次転写ローラ34aが配置されている。
図4に示すように、画像読取部4は、画像形成装置1の装置本体1Mの上部に位置している。画像読取部4は、原稿シートSの搬送経路に位置する第1コンタクトガラス45と、原稿シートSが載置可能な第2コンタクトガラス46と、原稿シートSの一辺の突当ておよび位置決めが可能な突当部材47aとを有している。また、装置本体1Mは、上部前面側に操作部150を設置している。
操作部150は、プリントキー151およびタッチパネル152等を有しており、プリントキー151が押下されると、画像形成装置1に対して複写動作の開始を要求するようになっている。
自動原稿搬送部5は、画像形成装置1の装置本体1Mの上部にヒンジ機構1hを介して開閉動作可能に連結され、下面に原稿押え47bが装着されている。自動原稿搬送部5は、画像読取部4における第1コンタクトガラス45および第2コンタクトガラス46を露出させる開放位置と、第1コンタクトガラス45および第2コンタクトガラス46を覆う閉止位置との間で回動操作されるようになっている。
図5に示すように、自動原稿搬送部5は、シートスルー方式の自動原稿搬送装置として構成されている。そして、自動原稿搬送部5は、原稿載置台である原稿テーブル51と、各種ローラおよびガイド部材等からなる原稿搬送部52と、画像読み取り後の原稿シートSを集積する原稿排紙トレイ53とを備えている。
自動原稿搬送部5は、複数の機能部として、原稿セット部A、分離給送部B、レジスト部C、ターン部D、第1読取搬送部E、第2読取搬送部F、排出部Gおよびスタック部Hを備えている。
原稿セット部Aは、カットシート状の少なくとも1枚の原稿シートS、例えば複数枚の原稿シートSの束を載置可能な台状をなしており、原稿シートSが片面原稿の場合には表面を上向きにした状態で原稿シートSが載置されるようになっている。
分離給送部Bは、原稿セット部Aに載置された原稿シートSの束から最上位のものを分離して、後述する原稿搬送経路56の入口に給送するようになっている。
レジスト部Cは、分離給送部Bから順次給送される原稿シートSを一次突当てにより所要の搬送姿勢に整合する機能と、その整合後の原稿シートSを下流側に引き出し搬送する機能を有している。
ターン部Dは、レジスト部Cにより引き出されて搬送される原稿シートSを表裏面が反転するよう折り返し搬送し、原稿シートSの表面を図中の下向きにする反転搬送機能を有している。
第1読取搬送部Eは、ターン部Dからの折り返し後の原稿シートSを第1コンタクトガラス45上の読取位置を通過させつつ副走査方向(原稿幅方向である主走査方向に対し直交する方向)に所定速度で搬送するようになっている。
第2読取搬送部Fは、原稿シートSが両面原稿である場合に、その表面画像の主走査位置より下流側で図示しないプラテンガラスを通して図中の左斜め上方側から裏面画像を主走査し、原稿シートSを副走査方向に所定速度で搬送するようになっている。
排出部Gは、第1読取搬送部Eおよび第2読取搬送部Fでの原稿画像読取りが完了した原稿シートSをスタック部H側に排出するようになっている。
スタック部Hは、排出部Gから順次排紙される原稿シートSをその表面を下向きにしつつ順次積載するようになっている。スタック部Hに積載される原稿シートSは、原稿セット部Aに載置したときと同じ頁順序であって、その束全体としては原稿面の向きが上下逆に積み重ねられるようになっている。
これら原稿セット部A、分離給送部B、レジスト部C、ターン部D、第1読取搬送部E、第2読取搬送部F、排出部Gおよびスタック部Hは、後述する自動原稿搬送制御用のコントローラ部によって制御されるようになっている。
自動原稿搬送部5は、原稿テーブル51に載置された原稿シートSの原稿束から最上位の原稿シートSを1枚ずつ分離して、原稿搬送部52により、第1コンタクトガラス45上を通る所定の搬送経路で搬送するようになっている。さらに、自動原稿搬送部5は、第1コンタクトガラス45を通過する際に画像読取部4により原稿シートSの画像を読み取った後、原稿シートSを原稿排紙トレイ53に排紙するようになっている。
原稿シートSが上向きに載置される原稿テーブル51は、原稿搬送部52側を原稿シートSの先端側として、その先端側が下方、その後端側が上方となるように傾斜して配置されている。
原稿テーブル51は、可動原稿テーブル51Aと後端側原稿テーブル51Bとで分割されている。可動原稿テーブル51Aは、軸51Cを回動中心として原稿シートSの束厚に応じて先端が下方に傾くようになっており、後述する底板上昇モータを作動させることにより、図5に矢印a、矢印bで示す上下方向に回動するようになっている。
可動原稿テーブル51Aは、原稿搬送部52に向かう原稿シートSの給紙方向と直交する左右方向を位置決めするサイドガイド板54を有している。サイドガイド板54は、可動原稿テーブル51Aと原稿シートSの幅方向基準位置とを一致させるように、可動原稿テーブル51Aの幅方向に相対的に接近・離間可能に配置された一対のガイド板である。
原稿搬送部52は、少なくともその上方を開閉可能としたカバー55によって覆われている。カバー55は、原稿シートSの先端がカバー内部に臨むように給紙口55aを有している。また、カバー55は、給紙口55aよりも内部に可動原稿テーブル51Aの先端が位置するように、可動原稿テーブル51Aの先端の上方を覆っている。
原稿搬送部52は、給紙口55aから原稿排紙トレイ53の上方の排紙口55bに至る範囲がカバー55等に形成されたリブ55cや他のガイド部材等により覆われ、原稿搬送経路56を形成している。
原稿搬送部52は、原稿シートSの原稿搬送方向を基準として給紙口55a側の上流端である可動原稿テーブル51Aの先端上部に、可動原稿テーブル51Aに載置された原稿シートSにより回動するセットフィラー57を有している。また、原稿搬送部52は、給紙口55aよりも内側の近傍に配置されたピックアップローラ58と、原稿搬送経路56を挟んで対向するように配置された無端状の給紙ベルト59およびリバースローラ60(給紙部)とを有している。
ピックアップローラ58は、後述するピックアップモータにより駆動され、接触位置において原稿テーブル51に積載された原稿シートSのうち、最上位側から数枚(理想的には1枚)の原稿シートSを摩擦搬送してピックアップするようになっている。
給紙ベルト59は、後述する給紙モータにより駆動されて周回し、その片側で原稿給送方向に沿って移動するようになっている。
リバースローラ60は、給紙ベルト59の原稿給送方向と逆方向に回転可能であり、トルクリミッタを内蔵している。リバースローラ60は、給紙ベルト59に対し所定圧で接しており、給紙ベルト59と直接に接しているか、または1枚の原稿シートSを介して接している状態では、給紙ベルト59の回転につられて反時計方向につれ回りするようになっている。
リバースローラ60は、複数枚の原稿シートSが給紙ベルト59とリバースローラ60との間に進入すると、反時計方向への連れ回り力がトルクリミッタの設定トルクに対応した力よりも低くなる。よって、リバースローラ60は、余分な原稿シートSを押し戻して、原稿シートSが重送されるのを防止するようになっている。
原稿搬送部52は、原稿搬送経路56を挟んで対向するように原稿シートSをニップして搬送する複数組の搬送ローラ61〜65を有している。各組の搬送ローラ61〜65は、例えば互いに径方向に近接してニップを形成する各一対のまたは大小のローラを含んで構成されているが、軸方向における各ローラの配設数は任意である。これら搬送ローラ61〜65の配置数や配置場所は、原稿搬送経路56の経路設計や、自動原稿搬送部5が許容する原稿シートSの最小サイズの原稿搬送方向の長さ等に応じて適宜設定される。
給紙ベルト59の下流側に隣接して配置された搬送ローラ61は、プルアウトローラとして機能する。すなわち、搬送ローラ61は、ピックアップローラ58の駆動タイミングに応じて、給紙した原稿シートSの先端を突き当ててスキューを補正するとともに、補正後の原稿シートSを搬送方向に引き出して搬送するようになっている。
搬送ローラ61は、原稿シートSを中間の搬送ローラ62まで搬送するためもので、給紙モータの逆転により駆動されるようになっている。この給紙モータの逆転時には、搬送ローラ61、62は駆動されるが、ピックアップローラ58と給紙ベルト59は、駆動されないようになっている。
また、次位の搬送ローラ62は、引き出し搬送されてきた原稿シートSを原稿搬送経路56の中間のターン部分56aに進入させるターンローラとなっている。
搬送ローラ61,62の駆動によってレジスト部Cからターン部Dに搬送される原稿シートSの搬送速度は、第1読取搬送部Eにおける原稿シートSの搬送速度よりも高く設定されており、原稿シートSを第1読取搬送部Eへ送り込む処理時間の短縮が図られるようになっている。
原稿搬送経路56のターン部分56aの下流側に配置された搬送ローラ63は、ターン部分56aを通過した原稿シートSを第1コンタクトガラス45上に順次繰り出す読取入口ローラとなっている。第1コンタクトガラス45を通過した原稿シートSは、第1の読取出口ローラである搬送ローラ64によって後述する第2面読取部48側に搬送され、さらに第2の読取出口ローラである下流側の搬送ローラ65によって排紙口55b側に搬送されるようになっている。
原稿搬送部52は、また、第1コンタクトガラス45の上方に対向するように配置された第1読取ローラ66と、排紙口55bの近傍に配置されて原稿シートSを排紙口55bから原稿排紙トレイ53に向けて排出する排紙ローラ67とを有している。
第1読取ローラ66は、図示しないコイルスプリング等の付勢部材を用いて第1コンタクトガラス45に向けて付勢されている。この第1読取ローラ66は、原稿シートSが搬送されるとき、第1コンタクトガラス45上に進入する原稿シートSを第1コンタクトガラス45に密着させつつ下流側に移動させるようになっている。
原稿搬送部52は、第1読取ローラ66よりも下流側であって搬送ローラ64と搬送ローラ65との間に位置する比較的直線的な原稿搬送領域内に、第2面読取部48を配置している。
第2面読取部48は、原稿シートSの裏面画像を読み取る裏面走査ユニット69と、原稿搬送経路56を挟んで裏面走査ユニット69に対向するシェーディングローラ70と、図示しない搬送ギャップ調整手段等を有している。
裏面走査ユニット69は、例えば密着型イメージセンサ(CIS)からなり、原稿シートSの表面(第1面)の画像を画像読取部4の撮像部44で読み取った後の原稿シートSの裏面(第2面)の画像を読み取るようになっている。
シェーディングローラ70は、裏面走査ユニット69における原稿シートSの浮きを抑えると同時に、裏面走査ユニット69におけるシェーディングデータを取得するための基準白部を兼ねている。なお、原稿シートSは、裏面画像の読み取りを行わない場合には、裏面走査ユニット69を素通りするようになっている。
前述の搬送ギャップ調整手段は、例えばシェーディングローラ70を支持する軸受に付加されており、裏面走査ユニット69とシェーディングローラ70の間のギャップを調整できるようになっている。これにより、裏面走査ユニット69の焦点深度を読取画像品質が損なわない状態にすることができる。
原稿テーブル51には、原稿テーブル51に載置した原稿シートSの向きが縦長か横長のいずれであるかを検知する第1原稿長さ検知センサ81Aと第2原稿長さ検知センサ81Bとが、給送方向に沿って離隔して設けられている。
第1原稿長さ検知センサ81Aと第2原稿長さ検知センサ81Bとは、例えば、サイドガイド板54の対向距離を検知する検知センサ(図示せず)と併用することで、原稿テーブル51に載置された原稿シートSのサイズを検知することができる。
原稿テーブル51の先端寄りの底面付近には、セットフィラー57の先端部の移動軌跡上の最下部を検知することによって、原稿テーブル51に原稿シートSが載置されたか否かを検知する原稿セットセンサ82が設けられている。原稿セットセンサ82は、セットフィラー57の先端部の移動軌跡上の最下部を検知するよう構成されている。
可動原稿テーブル51Aの先端の下方には、ホームポジションセンサ83が設けられている。このホームポジションセンサ83は、可動原稿テーブル51Aが下方に回動してホームポジションに達したことを検知するよう構成されている。
原稿搬送部52は、テーブル上昇検知センサ84、突当センサ85、原稿幅センサ86、読取入口センサ87、レジストセンサ88、排紙センサ89を、原稿シートSの搬送方向上流側から下流側へと、この順に配置している。
テーブル上昇検知センサ84は、可動原稿テーブル51A上の原稿束の上面位置を検出するよう構成されている。
突当センサ85は、給紙ベルト59と搬送ローラ61との間に配置されており、原稿シートSの先端および後端を検知するよう構成されている。
原稿幅センサ86は、搬送ローラ61と搬送ローラ62との間に配置されており、原稿シートSの幅方向に沿って複数並べた発光素子と、この発光素子と原稿搬送経路56を挟んで対向位置に配置した受光素子とを備えている。
読取入口センサ87、レジストセンサ88、排紙センサ89は、原稿シートSの搬送距離や搬送速度等の制御並びにジャム検知等に用いられるようになっている。
図6に示すように、画像形成装置1は、自動原稿搬送制御用のコントローラ部100と、装置本体制御用の本体制御部111と、本体制御部111に付帯する操作部150とを備えている。
コントローラ部100は、原稿セットセンサ82、ホームポジションセンサ83、テーブル上昇センサ84、突当センサ85、原稿幅センサ86、読取入口センサ87、レジストセンサ88および排紙センサ89の検知信号を取り込むようなっている。
コントローラ部100は、ピックアップローラ58を駆動するピックアップモータ101、給紙ベルト59および搬送ローラ61,62を駆動する給紙モータ102および搬送ローラ63〜65を駆動する読取モータ103を作動させるようになっている。また、コントローラ部100は、排紙ローラ67を駆動する排紙モータ104および可動原稿テーブル51Aを昇降させる底板昇降モータ105を作動させるようになっている。
コントローラ部100は、第2面読取部48に対して、原稿シートSの先端が裏面走査ユニット69の読取位置に到達するタイミング(それ以降の画像データが有効データとして扱われる)を通知するタイミング信号等を出力するようになっている。
コントローラ部100と本体制御部111とは、インターフェース107を介して接続されている。本体制御部111は、操作部150のプリントキー151が押下されると、インターフェース107を介してコントローラ部100に原稿給紙信号や読取開始信号を送信するようになっている。
図7に示すように、第2面読取部48は、LEDアレイ、蛍光灯、または冷陰極管等からなる光源部200を有している。光源部200は、コントローラ部100からの点灯信号に基づいて、原稿シートSに光を照射するようになっている。また、第2面読取部48は、コントローラ部100から原稿シートSの先端が裏面走査ユニット69の読取位置に到達するタイミングを通知するタイミング信号や光源部200の電源を得るようになっている。
第2面読取部48は、主走査方向に並ぶ複数のセンサチップ201と、それぞれのセンサチップ201に個別に接続された複数のOPアンプ回路202と、それぞれのOPアンプ回路202に個別に接続された複数のA/Dコンバータ203とを有している。さらに、第2面読取部48は、画像処理部204、フレームメモリ205、出力制御回路206およびインターフェース回路207(図中ではI/F回路と記す)等を併有している。
センサチップ201は、等倍密着イメージセンサと称される光電変換素子と集光レンズとを具備するものである。原稿シートSの第2面で反射した反射光は、複数のセンサチップ201の集光レンズにより光電変換素子に集光され、画像情報として読み取られるようになっている。
それぞれのセンサチップ201で読み取られた画像情報は、OPアンプ回路202によって増幅された後、A/Dコンバータ203によってデジタル画像情報に変換されるようになっている。
これらデジタル画像情報は、画像処理部204に入力されてシェーディング補正などが施された後、フレームメモリ205に一時記憶されるようになっている。さらに、デジタル画像情報は、出力制御回路206によって本体制御部111に受入可能なデータ形式に変換された後、インターフェース回路207を経由して本体制御部111に出力されるようになっている。
コントローラ部100は、可動原稿テーブル51Aに原稿シートSが載置されると、その検知情報を本体制御部111に送信し、また、底板上昇モータ105を作動させて、原稿シートSの束の最上面がピックアップローラ58に接触するまで可動原稿テーブル51Aを上昇させるようになっている。
コントローラ部100は、原稿給紙信号を受けると、ピックアップモータ101を作動させてピックアップローラ58を駆動し、可動原稿テーブル51A上の最上位の原稿シートSをピックアップするようになっている。
コントローラ部100は、原稿セットセンサ82がセットフィラー57の先端の移動軌跡上の最下位置を検知していると、可動原稿テーブル51Aに原稿シートSが載置されていないと判定するようになっている。また、コントローラ部100は、原稿セットセンサ82がセットフィラー57の先端を移動軌跡上の最下位置を検知していないと、可動原稿テーブル51Aに原稿シートSが載置されていると判定するようになっている。
コントローラ部100は、ホームポジションセンサ83の検知情報に基づいて、可動原稿テーブル51Aのホームポジションに達したことを判定するようになっている。
コントローラ部100は、給紙が繰り返され、テーブル上昇検知センサ84により検知される原稿シートSの上面位置が適切な高さ位置を下回ると、底板上昇モータ105を作動させて可動原稿テーブル51Aを上昇させるようになっている。また、コントローラ部100は、可動原稿テーブル51Aが上昇し、テーブル上昇検知センサ84により検知される原稿シートSの上面位置が適切な高さ位置に達すると、底板上昇モータ105を停止させるようになっている。これにより、原稿シートSの上面位置が常に給紙に適した高さ位置に維持されることになる。
コントローラ部100は、可動原稿テーブル51A上の原稿シートSが全て給紙されると、底板上昇モータ105を作動させて可動原稿テーブル51Aをホームポジションに下降させるようになっている。これにより、可動原稿テーブル51Aに次の原稿シートSの束を載置することができるようになる。
コントローラ部100は、突当センサ85によって得た原稿シートSの先端および後端の検知タイミングに基づいて、原稿シートSの搬送距離に対応する給紙モータ102のパルス等から原稿シートSの搬送方向の長さを判定するようになっている。
コントローラ部100は、給紙ベルト59とリバースローラ60との作用により1枚に分離された原稿シートSの先端が、プルアウトローラである搬送ローラ61に突き当たるまで給紙モータ102を作動させるようになっている。すなわち、コントローラ部100は、搬送ローラ61に原稿シートSの先端が押し当てられるとともに、原稿シートSが所定量の撓みを保持した状態で、給紙モータ102を停止させるようになっている。これにより、原稿シートSの先端は、搬送ローラ61のニップに進入し、先端の整合(スキュー補正)が行われることになる。
コントローラ部100は、原稿幅センサ86の受光素子の検知結果に基づいて、搬送ローラ61により搬送された原稿シートSの搬送方向と直交する幅方向のサイズを判定するようになっている。
コントローラ部100は、読取入口センサ87により原稿シートSの先端を検出すると、読取入口付近の搬送ローラ63のニップに原稿シートSの先端が進入する前に、原稿搬送速度を読取搬送速度と同速に減速するようになっている。また、コントローラ部100は、読取モータ103を作動させて、搬送ローラ63〜65を駆動するようになっている。
コントローラ部100は、レジストセンサ88により原稿シートSの先端を検知すると、所定の搬送距離内で原稿搬送速度を減速し、第1コンタクトガラス45上の読取位置Rの手前で原稿シートSを一時停止させるようになっている。そして、コントローラ部100は、その原稿一時停止状態を示すレジスト位置での停止を表す信号を、本体制御部111に送信するようになっている。
さらに、コントローラ部100は、本体制御部111より読取開始信号を受信すると、レジスト位置で停止していた原稿シートSを、読取位置Rに原稿シートSの先端が到達するまでに所定の搬送速度に立ち上がるように増速しつつ搬送させるようになっている。
コントローラ部100は、読取モータ103のパルスのカウント値により検出される原稿シートSの先端位置が読取位置Rに到達するタイミングで、本体制御部111に第1面の副走査方向有効画像領域を示すゲート信号を送信するようになっている。また、コントローラ部100は、原稿シートSの後端が読取位置Rを通過するまで、ゲート信号の送信を継続するようになっている。
原稿シートSの片面だけを読み取る場合、コントローラ部100は、排紙センサ89により原稿シートSの先端を検知すると、排紙モータ104を作動させて排紙ローラ67を排紙方向に回転させるようになっている。また、コントローラ部100は、排紙センサ89により原稿シートSの先端を検知してからの排紙モータ104のパルスのカウント値により、原稿シートSの後端が排紙ローラ67のニップから抜ける直前に原稿シートSの搬送速度を減速させるようになっている。
これにより、原稿排紙トレイ53上に排出される原稿シートSが、原稿排紙トレイ53から外部に飛び出すことを抑制するようになっている。
原稿シートSの両面を読み取る場合、コントローラ部100は、排紙センサ89により原稿シートSの先端を検知した時点から読取モータ103のパルスのカウント値を計測するようになっている。さらに、コントローラ部100は、読取モータ103のパルスのカウント値により第2面読取部48の裏面走査ユニット69の読取位置に原稿シートSの先端が到達するタイミングを検出するようになっている。
コントローラ部100は、第2面読取部48の裏面走査ユニット69における読取位置に原稿シートSが進入するのに先立って、光源部200を点灯させる光源ON信号を光源部200に出力するようになっている。これにより、光源部200が点灯し、原稿シートSの第2面に向けて光が照射されるようになっている。
そして、コントローラ部100は、上記到達タイミングから原稿シートSの後端が裏面走査ユニット69の読取位置を通過するまで、第2面読取部48に対して第2面である裏面側の副走査方向の有効画像領域を示すゲート信号を送信するようになっている。また、コントローラ部100は、シェーディングローラ70の基準白部を走査して、第2面読取部48におけるシェーディングデータを取得するようになっている。
画像形成装置1の画像濃度制御について説明する。画像濃度制御(電位制御)では、まず、1又は2以上の画像形成部3における各プロセスカートリッジ30Y,M,C,Kを用いて、トナー付着量が互いに異なる複数のトナーパターンを作像する。そして、そのトナーパターンの静電潜像の電位を電位センサ126で検知するとともに、中間転写ベルト34b上に転写されたトナーパターンのトナー付着量をトナー付着量センサ129で検知する。さらに、そのときの当該1又は2以上の画像形成部3における各プロセスカートリッジ30Y,M,C,Kにおける現像装置33内のトナー濃度をトナー濃度センサ33dで検知する。
そして、画像形成装置1内に配置されている画像濃度制御部112は、上記各検知結果に基づいて、予め決められた特定画像濃度のトナー付着量が所定の目標付着量になるように、帯電バイアス、現像バイアス、露光量(印加電圧又は印加電流)及びトナー濃度それぞれの制御目標値(画像濃度条件)を算出する。すなわち、画像濃度制御部112は、トナー付着量センサ129で検知されたトナーパターンのトナー付着量の検出値と、トナー濃度センサ33dによって検出されたトナー濃度の検出値と、電位センサ126によって検出された像担持体32の露光後表面電位の検出値と、現在の現像バイアスの値と、目標付着量の値とが入力されると、画像濃度条件として、帯電装置13の帯電バイアス、現像装置33の現像バイアス及び露光装置31の露光量(露光装置31の印加電圧又は印加電流)それぞれの制御目標値と、現像装置33におけるトナー濃度の制御目標値と、を出力する。
この最適な画像濃度条件(制御目標値)に従って、その後の画像形成動作時における各装置の印加バイアスやトナー補給を制御することで、安定的な画像濃度を提供している。
次に、図8〜図20を参照して、画像形成装置1の帯電装置13および像担持体32の詳細について説明する。
帯電装置13は、画像形成動作時に帯電ローラ13Aが回転する帯電ローラ方式による構成としている。帯電ローラ方式では、帯電チャージャー方式等に比べ、放電生成物の発生が少なく、シンプルで安価な構成とすることができる。
図8および図9を用いて、像担持体32および帯電ローラ13Aに帯電ムラが発生する理由について説明する。
図8および図9は像担持体32と帯電ローラ13Aの対向部の関係と、像担持体32、帯電ローラ13Aにおける周方向での帯電ムラの例をそれぞれ示している。帯電ローラ13A自体は、周方向でばらつきをもっており、このばらつきにより像担持体32の表面に帯電ムラが生じる。
像担持体32の表面に帯電ムラが生じると、露光後表面電位にも帯電ムラと同じ周期のムラが生じてしまい、それを現像装置33によりトナー像化するため、画像上でトナー像の濃度ムラとなってしまう。帯電ローラ13Aの周方向でのばらつきの種類としては2つあり、一つは形状のばらつき、もう一つは抵抗のばらつきである。
形状のばらつき、抵抗のばらつき、それぞれが帯電ムラとなる理由について説明する。
図8では形状のばらつきの一例として、帯電ローラ13Aが楕円形(一方向の長さがa、もう一方の長さがbで、a>b)である場合を示している。
図8(a)に、接触帯電方式の場合を示す。像担持体32の軸部と帯電ローラ13Aの軸部が固定されて回転駆動しているため、それぞれの外周面が周方向で振れていると、帯電ローラ13Aの表面と像担持体32の表面で形成するニップ幅が変動してしまい、その結果、像担持体32の表面で帯電ムラが生じる。
図8(b)に、非接触帯電方式の場合を示す。像担持体32の軸部と帯電ローラの軸部が固定されて回転駆動しているため、それぞれの外周面が周方向で振れていると、帯電ローラ13Aの表面と像担持体32の表面で形成する空隙が周方向で変動し、その結果、像担持体32の表面で帯電ムラが生じる。
また、帯電ローラ13Aに空隙を形成するための部材を有して、像担持体32の表面に直接当接させている非接触帯電方式においても、その空隙を形成するための部材の周方向の振れと、像担持体32を帯電させるための胴部の振れの組み合わせにより、像担持体32の表面に対して、周方向で空隙の変動が生じ、像担持体32の表面で帯電ムラが生じる。
図9では、抵抗のばらつきの一例として、帯電ローラ13Aの導電性材料部13Aaの抵抗値が半周ずつで異なっている場合(半周の抵抗値がc、もう半周の抵抗値がdで、c>d)を示している。
接触帯電方式および非接触帯電方式の両方式とも、帯電ローラ13Aは回転駆動しているため、帯電ローラ13Aの導電性材料部13Aaが周方向で振れていると、像担持体32に対向する位置での帯電ローラ13Aの抵抗値が変動し、その結果、像担持体32の表面で帯電ムラが生じる。
帯電ローラ13Aは、導電性材料等を用いて形成されているため、環境(温湿度)の変化により、その周方向の傾向(振れ、抵抗の傾向)が変わってしまい、帯電ムラが顕著に現れる。特に低温環境では顕著に特性が変化することが知られている。低温環境の変化について具体的に説明する。
図10は、帯電ローラ13Aの環境変化による形状の変化を示している。例えば常温環境では、周方向で形状の振れが小さく、真円に近い帯電ローラであっても、低温環境に変化しその導電性材料部13Aaにおける収縮が生じた場合、楕円形状や一方向にのみ縮んだ形状となる。その結果、接触帯電方式の帯電ローラでは像担持体とのニップ部が周方向でばらついたり、非接触帯電方式の帯電ローラでは像担持体32と形成している空隙(ギャップ)が周方向でばらついたりして、周方向における帯電ムラが生じる可能性がある。
また、図11に、帯電ローラ13Aの環境変化による抵抗値の変化を示す。例えば、常温環境で周方向の抵抗値の振れが小さく、ほぼ均質な帯電ローラであっても、その導電性材料部の常温から低温にかけての抵抗値の変化度の違いにより、周方向での抵抗値が大きな箇所と小さな箇所が現れることがある。図は常温から低温に変化したときに図中上半分の領域が下半分の領域の抵抗値より大きくなった例を示す。このように帯電ローラ13Aの周方向で抵抗値がばらつき、周方向における帯電ムラが生じる可能性がある。
上述の低温環境下での形状のばらつきと抵抗のばらつきとが合わさることにより、低温環境下では帯電ムラが顕著に現れる。通常この周方向の変動による帯電ムラを防止するには、帯電ローラ13Aの周方向精度における部品特性として、形状および抵抗値の高精度な管理が必要となっており、画像品質に影響ないレベルまで管理することは非常に困難である。
次に、従来の像担持体と帯電ローラの駆動構成について図17を用いて説明する。
従来は、像担持体と帯電ローラは表面線速が同一となるよう構成していた。具体的には、例えば図17に示すように、像担持体32´は像担持体駆動軸120´のギヤ121b´を介して駆動モータ130´にて駆動され、帯電ローラ13A´はギャップコロ123´を介して像担持体32と接触し、連れ回りにて駆動される。しかし、この構成では帯電ローラ起因の電位ムラの影響で画像不良が発生する問題がある。
本実施の形態に係る画像形成装置1の像担持体32と帯電ローラ13Aの駆動構成は、図12に示すように、帯電ローラ13Aの回転軸13Bの一端に設けられたギヤ121aが像担持体駆動軸120に設けられたギヤ121bと連結して駆動するようになっている。帯電ローラ13Aは画像形成時に像担持体32とともに回転軸13Bを軸として軸回転するようになっている。
像担持体32は像担持体駆動軸120を軸として軸回転するようになっている。その際に帯電ローラ13Aは像担持体32の方向に(図中の矢印方向)図示しないスプリングなどで付勢されており、ギャップコロ123にて作られたギャップを保ったまま駆動される構成となっている。
像担持体駆動軸120は一端に設けられたギヤ121cが駆動モータ130と連結しており、駆動モータ130の駆動力により回転するようになっている。帯電ローラ13Aの表面線速は、ギヤ121aとギヤ121bのギヤ比を所定の値とすることで、像担持体32の表面線速に対して遅くなるようになっている。
画像形成装置1の画像不良は、帯電ローラ13Aによる帯電処理後の像担持体32の帯電電位変動により画像に生じるトナー像の濃度変動の勾配が急であるほど発生しやすい。この濃度変動の勾配は帯電電位変動と、帯電ローラ13Aと像担持体32との回転周期の関係によって決まり、帯電電位変動を小さくするか、もしくは帯電ローラ13Aの回転周期を像担持体32の回転周期より長くすることで濃度変動の勾配が緩やかとなる。
図13を用いて画像形成装置1の帯電ローラ13Aの電位ムラは同等でも画像を良好にすることができる理由について説明する。
図13(a)に帯電ローラ13Aが像担持体32と連れ回りして同周期で回転したときの、図13(b)に帯電ローラ13Aが回転周期を長くして回転したときの像担持体32の帯電電位のグラフを示す。帯電ローラ13Aが同じであれば電位ムラの大きさは同じであるが、帯電ローラ13Aの回転周期が異なるため帯電電位変動の勾配は緩やかになる。この勾配は画像としては濃度の変化となるため勾配が緩やかになると画像が良好となる。
以上のように、本実施の形態に係る画像形成装置1は、帯電ローラ13Aの表面線速を像担持体32の表面線速に対して遅くなるようにすることで帯電ローラ13Aの回転周期を像担持体32の回転周期より長くしたので、トナー像の濃度変更の勾配が緩やかになり、画像不良を抑制することができる。また、帯電ローラ13Aを回転させる独立の駆動源および像担持体32と帯電ローラ13Aの間の空隙を検出する装置等を用いる必要がないため、簡易な構成で画像不良を抑制することができる。
また、上述の実施の形態において帯電ローラ13Aの駆動源として像担持体32を用いたが、駆動源としては例えば図14に示すように別途の駆動モータ122を用いて帯電ローラ13Aの回転数を可変とし、帯電ローラ13Aの表面線速を任意に変更可能な構成としてもよい。
この構成により、本実施の形態に係る画像形成装置1は、帯電ローラ13Aの回転周期を像担持体32の回転周期より長くすることができるので、トナー像の濃度変更の勾配が緩やかになり、画像不良を抑制することができる。
なお帯電ローラの回転数を変更する手段として、可変にするには図14に示した駆動モータ122等の別駆動源を設ける必要があるが、帯電電位ムラのマックス値と画像への影響が把握できておりどこまで周期を長くすれば良いか算出可能な際には像担持体32等他の駆動源から駆動連結を行っても問題ない。
第1の実施の形態において、帯電ローラの回転周期を変更して帯電電位ムラの勾配を緩やかにする方法を示した。しかし、上述の方法にあっては、帯電電位ムラの勾配を緩やかにするものの帯電電位の変動自体を抑制するものではなかった。
また特許文献3には、回転中の像担持体表面に対して帯電ローラ表面が所定の相対速度差をもって回転するように、帯電ローラを回転駆動する構成が記載されている。しかしながら特許文献3に記載されたものは、帯電ローラの回転周期と像担持体の回転周期との関係がどのようなものであれば帯電変位の変動を抑制できるかについて考慮されたものではない。
以下に説明する第2の実施の形態に係る画像形成装置は、前述した問題を解決するためになされたもので、帯電ローラの回転周期を変更して、帯電電位の変動を抑制し良好な画像を得ることを目的とする。
(第2の実施の形態)
以下、第2の実施の形態に係る画像形成装置について説明する。
第2の実施の形態に係る画像形成装置においては、第1の実施の形態におけるものとは回転位置検出手段を有する点が異なっているが、他の構成要素は同様に構成されている。したがって、同一の構成要素については、図1ないし図14に示した第1実施形態と同一の符号を用いて説明し、特に相違点についてのみ詳述する。
図15に第2の実施の形態に係る画像形成装置1における回転位置検出手段を備えた像担持体32と帯電ローラ13Aの駆動構成を示す。
像担持体32は、ギヤ121aとギヤ121bとを介して帯電ローラ13Aとギヤ連結している。ギヤ121aとギヤ121bとのギヤ比は、帯電ローラ13Aの回転周期が像担持体32の回転周期の整数倍となるよう整数の値をとるようになっている。帯電ローラ13Aの回転周期を像担持体32の回転周期の整数倍とすることで、後述する像担持体32のバイアス制御により帯電ローラ13Aの回転周期で生じる電位ムラの補正が可能となる。
像担持体32の像担持体駆動軸120上には、遮光部材125とフォトインタラプタ124が設けられている。遮光部材125とフォトインタラプタ124は本発明に係る回転位置検出手段を構成する。
遮光部材125は、像担持体駆動軸120と一体的に周回移動し、所定の検出領域を通過する光を遮るようになっている。フォトインタラプタ124は、像担持体32の回転に従い、像担持体32が所定の回転位置を占めたときに遮光部材125を検出するようになっている。これにより、フォトインタラプタ124は、像担持体32の回転位置を検出するようになっている。
電位センサ126は、像担持体32の表面付近に設けられ像担持体の表面電位を検出するようになっている。
次に、像担持体32のバイアス制御について説明する。
本体制御部111は、フォトインタラプタ124によって検出された像担持体32の回転位置と電位センサ126によって検出された像担持体32の少なくとも1周長分の表面電位の電位分布に基づいて帯電ローラ13Aの帯電条件を制御するようになっている。
より具体的には、本体制御部111は、電位センサ126で検出した電位ムラを像担持体32の回転周期で切り分け、検出された電位ムラを抑制すべく、回転振れなどによる電界変動を打ち消して電界を一定にするように、フォトインタラプタ124の信号をトリガとして帯電バイアスを周期的に変化させるようになっている。これにより、像担持体32に起因する電位ムラを補正することができる。
以上のように、本実施の形態に係る画像形成装置1は、帯電ローラ13Aの回転周期が像担持体32の回転周期の整数倍であるため、像担持体32のバイアス制御による帯電電位の変動を抑制でき、良好な画像を得ることができる。
また、上述の実施の形態において帯電ローラ13Aの駆動源として像担持体32を用いたが、駆動源としては例えば図16に示すように別途の駆動モータ122を用いて帯電ローラ13Aの回転数を可変とし、帯電ローラ13Aの表面線速を任意に変更可能な構成としてもよい。
この構成により、本実施の形態に係る画像形成装置1は、帯電ローラ13Aの回転周期を像担持体32の回転周期の任意の整数倍の倍率に変更でき、環境に応じて適切に帯電ローラ13Aを駆動させることができる。例えば、帯電ローラの電位ムラ悪化が顕著な寒い環境では整数倍の倍率をあげ、帯電ローラ13Aをゆっくり駆動させる。
本発明によれば、帯電ローラの形状や抵抗の振れに起因して画像形成装置の画像上に生じる帯電ローラの回転周期での濃度変動による画像不良を簡易な構成で抑制することができるという効果を有し、画像形成装置全般に有用である。
1 画像形成装置
13 帯電装置
13A 帯電ローラ
13B 回転軸
30 プロセスカートリッジ
32 像担持体(駆動源)
33 現像装置
121a ギヤ
122 駆動モータ (駆動源)
124 フォトインタラプタ(回転位置検出手段)
125 遮光部材(回転位置検出手段)
126 電位センサ(電位検出手段)
特開2007−65485号公報 特開2003−122098号公報 特開2007−334119号公報

Claims (6)

  1. 軸回転する像担持体と、前記像担持体表面を帯電させる帯電装置と、前記像担持体に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像装置と、を有するプロセスカートリッジを備え、
    前記帯電装置は、ローラ状の帯電ローラを有し、前記帯電ローラは、画像形成時に前記像担持体とともに軸回転し、前記像担持体の表面を帯電させる画像形成装置において、
    前記帯電ローラの表面線速を前記像担持体の表面線速に対して遅くしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記像担持体の回転位置を検出する回転位置検出手段をさらに有し、前記帯電ローラの回転周期が前記像担持体の回転周期の整数倍であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記帯電ローラは、回転軸の一端にギヤを有し、装置本体内に設けられた駆動源とギヤ連結して駆動することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  4. 前記駆動源は前記像担持体であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記駆動源は前記帯電ローラの表面線速を任意に変更可能であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記プロセスカートリッジを2つ以上有することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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