JP3929818B2 - テレビジョンチューナの中間周波回路 - Google Patents

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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
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    • H04N5/50Tuning indicators; Automatic tuning control

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、テレビジョン信号又はFM放送信号を受信可能なテレビジョン受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のテレビジョン受信機の構成を図5に示す。混合器31は集積回路30内に構成され、集積回路30外には同調回路、増幅器等(図示せず)が設けられる。この同調回路によって選択されたテレビジョン信号又はFM放送信号が混合器31に入力される。混合器31は集積回路30内に設けられた局部発振器(図示せず)から入力される局部発振信号によってテレビジョン信号をテレビジョンの中間周波数帯(日本チャンネル仕様では54MHz〜60MHzの帯域)に周波数変換し、また、FM放送信号を中間周波数帯における色副搬送波周波数(C)に周波数変換する。そして、周波数変換されたテレビジョン信号又はFM放送信号は集積回路30の平衡出力端子30a、30bから平衡出力され、平衡型の中間周波同調回路32に入力される。
【0003】
中間周波同調回路32は第一乃至第三の並列同調回路33、34、35によって構成されており、第二の同調回路34及び第三の同調回路35はそれぞれ第一、第二のスイッチダイオード36、37によって第一の同調回路33に並列に接続可能となっている。混合回路31には第一の同調回路33のインダクタンス素子33a、33bを介して電源電圧Bが供給される。第一及び第二のスイッチダイオード36、37のアノードにもインダクタンス素子33a、33bを介して電源電圧Bが印加される。テレビジョン信号の受信時には第一及び第二のスイッチダイオード36、37がオフとなって中間周波同調回路32は第一の同調回路33のみとなって中間周波数帯における映像中間周波数(P)と色副搬送波周波数(C)との間に同調する。
また、FM放送信号の受信時には第一及び第二のスイッチダイオード36、37がオンとなる。そして第一の同調回路33に第二及び第三の同調回路34、35が並列に接続されることで同調回路のQが高くなると共に、色副搬送波周波数(C)の近傍に同調する。
【0004】
中間周波同調回路32の次段に設けられた平衡入力/不平衡出力型の中間周波増幅回路38は集積回路30内に構成される。集積回路30の平衡入力端子30c、30dには中間周波同調回路32と中間周波増幅回路28の入力端が接続される。中間周波増幅回路38の不平衡出力端は集積回路30の不平衡出力端子30eに接続される。この不平衡出力端子30eには中間周波増幅回路38から電圧が供給され、トラップ回路39が接続される。トラップ回路39は、先ず不平衡出力端子30eから中間周波出力端40に向かって順に直列に接続された第一の容量素子39a、第一のインダクタンス素子39b、第二の容量素子39cを有する。第一の容量素子39aには第三のスイッチダイオード39dが並列に接続される。また、不平衡出力端子30eとIF出力端40との間には第三の容量素子39eが接続される。更に、第一の容量素子39aと第一のインダクタンス素子39bとの接続点からバラクタダイオード39fと第二のインダクタンス素子39gとの直列回路がグランドに接続される。
【0005】
そして、第三のスイッチダイオード39dのカソードとバラクタダイオード39fのカソードが第一のインダクタンス素子39bと抵抗39hとを直列に介してスイッチトランジスタ41のコレクタに接続される。コレクタにはプルアップ抵抗42によって電源電圧が印加される。スイッチトランジスタ41も集積回路30内に構成されている。バラクタダイオード39fのアノードは抵抗39i、39jによってバイアスされる。第一及び第二のスイッチダイオード36、37の各カソードもスイッチトランジスタ41のコレクタに接続される。
【0006】
以上の構成において、テレビジョン信号を受信するときはスイッチトランジスタ41がオフとなる。すると、第一及び第二のスイッチダイオード36、37はオフとなって、中間周波同調回路32の動作は前述したとおりとなる。また、第三のスイッチダイオード39fがオフとなる。よって、互いに直列接続された第一の容量素子39a、第一のインダクタンス素子39b、第二の容量素子39cと、これら全体に対して並列接続された第三の容量素子39eとによって並列共振回路が構成され、その共振周波数は隣接チャンネルの映像中間周波数(−P)となる。 また、バラクタダイオード39fのカソードには電源電圧が印加されることによって、バラクタダイオード39fと第二のインダクタンス沿い39gとの直列共振周波数が隣接チャンネルの音声中間周波数(−S)となる。
従って、中間周波同調回路32とトラップ回路39とによる全体の伝送特性は図6のAに示すように、隣接チャンネルの映像中間周波数(−P)と音声中間周波数(−S)とにおいて減衰する特性となる。
【0007】
一方、FM放送信号を受信するときはスイッチトランジスタ41がオンとなる。すると、第一及び第二のスイッチダイオード36、37もオンとなって、中間周波同調回路32の動作は前述したとおりとなる。ただし、同調回路のQが大きくなるのでその同調特性が急峻になると共に、損失が増加してレベルも低下する。また、第三のスイッチダイオード39fがオンとなる。よって、互いに直列接続された第一のインダクタンス素子39b、第二の容量素子39cと、これら全体に対して並列接続された第三の容量素子39eとによって並列共振回路が構成され、その共振周波数は低い方に移動して映像中間周波数(P)となる。 また、バラクタダイオード39fのカソードの電圧が低下して、バラクタダイオード39fと第二のインダクタンス沿い39gとの直列共振周波数が映像中間周波数と色副搬送波周波数とのほぼ中間の周波数((C+P)/2)となる。
従って、中間周波同調回路32とトラップ回路39とによる全体の伝送特性は図6のBに示すように、映像中間周波数と色副搬送波周波数とのほぼ中間の周波数((C+P)/2)と映像中間周波数(P)とにおいて減衰する特性となる。ただし、テレビジョン信号の受信時に比べると同調点である色副搬送波周波数(C)でのレベルが低くなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明した従来のテレビジョンチューナの中間周波回路は、中間周波同調回路に三つの同調回路を用い、また、トラップ回路で二つのトラップ周波数を作っていた。そのため、集積回路外に使用する部品点数が増加してコストアップとなり、又小型化する上での障害となっていた。
そこで本発明においては、集積回路外に構成する中間周波同調回路やトラップ回路の構成を簡素化し、使用する部品点数の削減によって中間周波回路のコスト低減と小型化を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、テレビジョン信号又はFM放送信号をテレビジョンの中間周波数帯の信号に周波数変換する混合器と、前記中間周波数帯の信号を増幅する中間周波増幅回路とを備え、前記混合回路と前記中間周波増幅回路との間には前記テレビジョン信号の受信時に前記中間周波数帯における色副搬送波周波数と映像中間周波数との間に同調すると共に前記FM放送信号の受信時にほぼ前記色副搬送波周波数に同調する中間周波同調回路と、隣接するチャンネルの音声中間周波数を減衰する第一のトラップ回路とを設け、前記中間周波増幅回路の次段には前記テレビジョン信号の受信時に前記中間周波数帯における映像中間周波数と前記隣接するチャンネルの音声中間周波数との間を減衰し、前記FM放送信号の受信時にほぼ前記映像中間周波数を減衰する第二のトラップ回路を設けた。
【0010】
また、前記中間周波同調回路と前記中間周波増幅回路とを前記テレビジョン信号の受信時には密結合とし、前記FM放送信号の受信時には粗結合とした。
【0011】
また、前記中間周波同調回路と前記中間周波増幅回路との間を結合するための第一のスイッチダイオードを設け、前記テレビジョン信号の受信時には前記第一のスイッチダイオードをオンとし、前記FM放送信号の受信時には前記第一のスイッチダイオードをオフとした。
【0012】
また、前記中間周波増幅回路は負帰還増幅回路で構成され、前記テレビジョン信号の受信時には負帰還量を大きくし、前記FM放送信号の受信時には前記負帰還良を少なくした。
【0013】
また、前記中間周波増幅回路は平衡入力端と平衡出力端とを有する平衡型増幅回路で構成され、前記平衡入力端と前記平衡出力端との間にそれぞれ帰還抵抗が接続され、前記平衡出力端の一方に前記第二のトラップ回路を接続し、前記平衡出力端の他方を第二のスイッチダイオードと容量素子との直列回路で終端し、前記テレビジョン信号の受信時には前記第二のスイッチダイオードをオフとし、前記FM放送信号の受信時には前記第二のスイッチダイオードをオンとした。
【0014】
また、前記第二のトラップ回路は少なくともインダクタンス素子と複数の容量素子と前記容量素子の一つに並列接続された第三のスイッチダイオードとを有し、前記テレビジョン信号の受信時には前記第三のスイッチダイオードをオフとし、前記FM放送信号の受信時には前記第三のスイッチダイオードをオンとした。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のテレビジョンチューナの中間周波回路(単に中間周波回路という)を図面に従って説明する。図1は本発明の中間周波回路の構成、図2はテレビジョン信号受信時の等価回路、図3は伝送特性、図4はFM放送信号受信時の等価回路を示す。
【0016】
先ず、図1において、混合器11は集積回路10内に構成され、集積回路10外には同調回路、増幅器等(図示せず)が設けられる。この同調回路によって選択されたテレビジョン信号又はFM放送信号が混合器11に入力される。混合器11は集積回路30内に設けられた局部発振器(図示せず)から入力される局部発振信号によってテレビジョン信号をテレビジョンの中間周波数帯(日本チャンネル仕様では54MHz〜60MHzの帯域)に周波数変換し、また、FM放送信号を中間周波数帯における色副搬送波周波数(C)に周波数変換する。そして、周波数変換されたテレビジョン信号又はFM放送信号は集積回路10の平衡出力端子10a、10bから出力され、集積回路10外に設けられた平衡型の中間周波同調回路12に入力される。
【0017】
中間周波同調回路12は平衡出力端子10a、10b間に直列接続され、混合回路11への給電を兼ねる同調用の二つのインダクタンス素子12a、12bとこれらに並列接続された第一のバラクタダイオード12cと有する。二つのインダクタンス素子12a、12bの接続点には5ボルトの電源電圧Bが印加される。第一のバラクタダイオード12cのカソードにもインダクタンス素子12aを介して電源電圧Bが印加される。集積回路10には平衡入力端子10c、10dが設けられ、一方の平衡出力端子10aと一方の平衡入力端子10cとが集積回路10外の第一のトラップ回路13によって接続される。第一のトラップ回路13は並列共振回路で構成され、その共振周波数は隣接チャンネルの音声中間周波数(−S)にほぼ等しい。また他方の平衡出力端子10bと他方の平衡入力端子10dとが集積回路10内に構成された結合用の第二の容量素子14によって接続される。また、第一のバラクタダイオード12cのアノードは他方の平衡入力端子10dに直流的に接続されるが高周波的には絶縁される。
【0018】
集積回路10内には平衡型の中間周波増幅回路15が構成される。中間周波増幅回路15は初段の増幅用のトランジスタ15a、15bと終段の増幅用のトランジスタ15c、15dを有する。初段のトランジスタ15a、15bのベースが平衡入力端となり、終段のトランジスタ15c、15dのコレクタが平衡出力端となる。一方の平衡入力端子10cと初段の一方のトランジスタ15aのベースとの間、および他方の平衡入力端子10dと他方のトランジスタ15bのベースとの間にはそれぞれ第一のスイッチダイオード16、17が設けられ、一方の第一のスイッチダイオード16のアノードは一方のトランジスタ15aのベースに接続され、カソードは結合用の第一の容量素子18を介して一方の平衡入力端子10cに接続される。他方の第一のスイッチダイオード17のアノードは他方のトランジスタ15bのベースに接続され、カソードは他方の平衡入力端子10dに接続される。
【0019】
初段の一方のトランジスタ15aのベースと終段の一方のトランジスタ15cのコレクタとの間には帰還抵抗15eが接続され、同様に、初段の他方のトランジスタ15bのベースと終段の他方のトランジスタ15dのコレクタとの間には帰還抵抗15fが接続される。また、終段の一方のトランジスタ15cのコレクタは集積回路10の不平衡出力端子10eに接続される。更に、終段のトランジスタ15c、15dのコレクタはそれぞれ給電抵抗15g、15hによって集積回路10の電源端子10fに接続される。電源端子10fには電源電圧Bが供給される。そして、他方のトランジスタ15dのコレクタには第二のスイッチダイオード19のアノードが接続され、カソードは終端用の第三の容量素子20によって接地される。従って、中間周波増幅回路15は平衡入力型/不平衡出力型で動作する。
【0020】
不平衡出力端子10eには第二のトラップ回路21の一端が接続され、その他端は中間周波出力端子22に接続される。第二のトラップ回路21は不平衡出力端子10eと中間周波出力端子22との間に順に直列に接続された第四の容量素子21a、インダクタンス素子21b、第五の容量素子21cと、第四の容量素子21aに並列に接続された第三のスイッチダイオード21dと、不平衡出力端子10eと中間周波出力端子22との間に接続された第六の容量素子21eとを有している。また、インダクタンス素子21bと第五の容量素子21cとの接続点に第二のバラクタダイオード21fのカソードが接続され、アノードが接地される。
【0021】
集積回路10内にはエミッタが接地された二つのスイッチトランジスタ23、24が構成される。各コレクタはそれぞれのプルアップ抵抗25、26によって電源端子10fに接続される。第一のスイッチトランジスタ23のベースは集積回路10の切替端子10gに接続され、コレクタは第二のスイッチトランジスタ24のベースに接続されると共に、集積回路10内で抵抗27を介して第二のスイッチダイオード19のカソードに接続される。また、コレクタは集積回路10の中継端子10hにも接続され、中継端子10hと第二のトラップ回路21における第三のスイッチダイオード21dのカソードが抵抗28によって接続される。
【0022】
さらに、第二のスイッチトランジスタ24のコレクタはそれぞれ抵抗29、30によって第一のスイッチダイオード16、17のカソードに接続されると共に、抵抗31によって接地される。
【0023】
以上の構成において、テレビジョン信号を受信するときは切替端子10gにローレベルの切替電圧を印加して第一のスイッチトランジスタ23をオフにする。すると、第二のスイッチトランジスタ24がオンとなる。この結果、先ず中間周波同調回路12は、第一のバラクタダイオー12cのアノードの電圧がほぼ0.9ボルトとなるので、この時の第一のバラクタダイオード12cの容量値によって色副搬送波周波数(C)と映像中間周波数(P)との間に同調する。次に、第一のスイッチダイオード16、17がオンとなって中間周波増幅回路15が中間周波同調回路15に密結合する。この結果、中間周波増幅回路15の入力インピーダンスが中間周波同調回路15に付加される。この状態での同調の負荷Qをテレビジョン信号受信時の中間周波同調特性に合わせる。
【0024】
また、第二のスイッチダイオード19がオフとなるので第三の容量素子20が他方のトランジスタ15dのコレクタから切り放され、中間周波増幅回路15の負帰還量が大きくなってそのときの利得が適度に制限される。また、第三のスイッチダイオード21dもオフとなることから、第四の容量素子21a、インダクタンス素子21b、第五の容量素子21c、第六の容量素子21eとによって並列共振回路が構成される。この時の共振周波数を映像中間周波数(P)と隣接チャンネルの音声中間周波数(−S)とのほぼ中間となるように設定する。この設定には第二のバラクタダイオード21fの容量値も加味される。
【0025】
よって、混合回路11から第二のトラップ回路21までの等価回路は図2に示すようになる。また、中間周波同調回路12、第一のトラップ回路13、第二のトラップ回路21を合わせた全体の伝送特性は図3のAに示すように映像中間周波数(P)と隣接チャンネルの音声中間周波数(−S)とのほぼ中間の周波数(P+(−S))/2で減衰し、また隣接チャンネルの音声中間周波数(−S)でも減衰する特性となる。
【0026】
一方、FM放送信号の受信時では切替端子10gにハイレベルの切替電圧を印加して第一のスイッチトランジスタ23をオンにする。すると、第二のスイッチトランジスタ24がオフとなる。この結果、先ず中間周波同調回路12は第一のバラクタダイオー12cのカソードの電圧がほぼ3.2ボルトとなって容量値が増え、この時の第一のバラクタダイオード12cの容量値によって色副搬送波近傍に同調する。次に、第一のスイッチダイオード16、17はオフとなって極めて小さな容量値を呈し、中間周波増幅回路12が中間周波同調回路15に粗結合する。この結果、中間周波同調回路は12は中間周波増幅回路15の入力インピーダンスの影響をあまり受けず同調のQが高くなる。
【0027】
また、第二のスイッチダイオード19がオンとなるので他方のトランジスタ15dのコレクタが第三の容量素子20によって終端され、中間周波増幅回路15の負帰還量が小さくなって利得が大きくなる。また、第三のスイッチダイオード21dもオンとなることから、インダクタンス素子21b、第五の容量素子21c、第六の容量素子21eとによって並列共振回路が構成される。この時の共振周波数はテレビジョン信号受信時よりも低くなり、ほぼ映像中間周波数(P)となる。この共振周波数の設定には第二のバラクタダイオード21fの容量値も加味される。
【0028】
よって、混合回路11から第二のトラップ回路21までの等価回路は図4に示すようになる。また、中間周波同調回路12、第一のトラップ回路13、第二のトラップ回路21を合わせた全体の伝送特性は図3のBに示すように映像中間周波数(P)と隣接チャンネルの音声中間周波数(−S)との二カ所で減衰する特性となる。また、負帰還量が小さくなることから色副搬送波周波数(C)のレベルが高くなってテレビジョン信号受信のピークレベルとほぼ等しくなる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、混合回路と中間周波増幅回路との間にはテレビジョン信号の受信時に中間周波数帯における色副搬送波周波数と映像中間周波数との間に同調すると共にFM放送信号の受信時にほぼ色副搬送波周波数に同調する中間周波同調回路と、隣接するチャンネルの音声中間周波数を減衰する第一のトラップ回路とを設け、中間周波増幅回路の次段にはテレビジョン信号の受信時に中間周波数帯における映像中間周波数と隣接するチャンネルの音声中間周波数との間を減衰し、FM放送信号の受信時にほぼ映像中間周波数を減衰する第二のトラップ回路を設けたので、中間周波同調回路と第一及び第二のトラップ回路が簡単な構成となる。
【0030】
また、中間周波同調回路と中間周波増幅回路とをテレビジョン信号の受信時には密結合とし、FM放送信号の受信時には粗結合としたので、中間周波数帯の同調のQがテレビジョン信号受信時に低くなり、FM放送信号受信時に高くなる。
【0031】
また、中間周波同調回路と中間周波増幅回路との間を結合するための第一のスイッチダイオードを設け、テレビジョン信号の受信時には第一のスイッチダイオードをオンとし、FM放送信号の受信時には第一のスイッチダイオードをオンとしたので、中間周波同調回路と中間周波増幅回路との間の結合を密結合又は粗結合に切り替えられる。
【0032】
また、中間周波増幅回路は負帰還増幅回路で構成され、テレビジョン信号の受信時には負帰還量を大きくし、FM放送信号の受信時には前記負帰還良を少なくしたので、FM放送信号受信時には中間終蓮帯の信号レベルをテレビジョン信号受信時のそれと同等にすることができる。
【0033】
また、中間周波増幅回路は平衡入力端と平衡出力端とを有する平衡型増幅回路で構成され、平衡入力端と平衡出力端との間にそれぞれ帰還抵抗が接続され、平衡出力端の一方に第二のトラップ回路を接続し、平衡出力端の他方を第二のスイッチダイオードと容量素子との直列回路で終端し、テレビジョン信号の受信時には第二のスイッチダイオードをオフとし、FM放送信号の受信時には第二のスイッチダイオードをオンとしたので、平衡型の中間周波増幅回路の利得を切り替えられる。
【0034】
また、第二のトラップ回路は少なくともインダクタンス素子と複数の容量素子と容量素子の一つに並列接続された第三のスイッチダイオードとを有し、テレビジョン信号の受信時には第三のスイッチダイオードをオフとし、FM放送信号の受信時には第三のスイッチダイオードをオンとしたので、減衰すべき周波数を簡単に切り替えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビジョンチューナの中間周波回路の構成を示す回路図である。
【図2】本発明のテレビジョンチューナの中間周波回路のテレビジョン信号受信時の等価回路図である。
【図3】本発明のテレビジョンチューナの中間周波回路の伝送特性図である。
【図4】本発明のテレビジョンチューナの中間周波回路のFM放送信号受信時の等価回路図である。
【図5】従来のテレビジョンチューナの中間周波回路の構成を示す回路図である。
【図6】従来のテレビジョンチューナの中間周波回路の伝送特性図である。
【符号の説明】
10 集積回路
10a、10b 平衡出力端子
10c、10d 平衡入力端子
10e 不平衡出力端子
10f 電源端子
10g 切替端子
10h 中継端子
11 混合器
12 中間周波同調回路
12a、12b インダクタンス素子
12c 第一のバラクタダイオード
13 第一のトラップ回路
14 第二の容量素子
15 中間周波増幅回路
15a、15b 初段のトランジスタ
15c、15d 終段のトランジスタ
15e、15f 帰還抵抗
16、17 第一のスイッチダイオード
18 第一の容量素子
19 第二のスイッチダイオード
20 第三の容量素子
21 第二のトラップ回路
21a 第四の容量素子
21b インダクタンス素子
21c 第五の容量素子
21d 第三のスイッチダイオード
21e 第六の容量素子
22 中間周波出力端子
23 第一のスイッチトランジスタ
24 第二のスイッチトランジスタ
25、26 プルアップ抵抗
27〜31 抵抗

Claims (6)

  1. テレビジョン信号又はFM放送信号をテレビジョンの中間周波数帯の信号に周波数変換する混合器と、前記中間周波数帯の信号を増幅する中間周波増幅回路とを備え、前記混合回路と前記中間周波増幅回路との間には前記テレビジョン信号の受信時に前記中間周波数帯における色副搬送波周波数と映像中間周波数との間に同調すると共に前記FM放送信号の受信時にほぼ前記色副搬送波周波数に同調する中間周波同調回路と、隣接するチャンネルの音声中間周波数を減衰する第一のトラップ回路とを設け、前記中間周波増幅回路の次段には前記テレビジョン信号の受信時に前記中間周波数帯における映像中間周波数と前記隣接するチャンネルの音声中間周波数との間を減衰し、前記FM放送信号の受信時にほぼ前記映像中間周波数を減衰する第二のトラップ回路を設けたことを特徴とするテレビジョンチューナの中間周波回路。
  2. 前記中間周波同調回路と前記中間周波増幅回路とを前記テレビジョン信号の受信時には密結合とし、前記FM放送信号の受信時には粗結合としたことを特徴とする請求項1に記載のテレビジョンチューナの中間周波回路。
  3. 前記中間周波同調回路と前記中間周波増幅回路との間を結合するための第一のスイッチダイオードを設け、前記テレビジョン信号の受信時には前記第一のスイッチダイオードをオンとし、前記FM放送信号の受信時には前記第一のスイッチダイオードをオフとしたことを特徴とする請求項2に記載のテレビジョンチューナの中間周波回路。
  4. 前記中間周波増幅回路は負帰還増幅回路で構成され、前記テレビジョン信号の受信時には負帰還量を大きくし、前記FM放送信号の受信時には前記負帰還良を少なくしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のテレビジョンチューナの中間周波回路。
  5. 前記中間周波増幅回路は平衡入力端と平衡出力端とを有する平衡型増幅回路で構成され、前記平衡入力端と前記平衡出力端との間にそれぞれ帰還抵抗が接続され、前記平衡出力端の一方に前記第二のトラップ回路を接続し、前記平衡出力端の他方を第二のスイッチダイオードと容量素子との直列回路で終端し、前記テレビジョン信号の受信時には前記第二のスイッチダイオードをオフとし、前記FM放送信号の受信時には前記第二のスイッチダイオードをオンとしたことを特徴とする請求項4に記載のテレビジョンチューナの中間周波回路。
  6. 前記第二のトラップ回路は少なくともインダクタンス素子と複数の容量素子と前記容量素子の一つに並列接続された第三のスイッチダイオードとを有し、前記テレビジョン信号の受信時には前記第三のスイッチダイオードをオフとし、前記FM放送信号の受信時には前記第三のスイッチダイオードをオンとしたことを特徴とする請求項5に記載のテレビジョンチューナの中間周波回路。
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