JP3934406B2 - テレビジョンチューナ - Google Patents
テレビジョンチューナ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3934406B2 JP3934406B2 JP2001351555A JP2001351555A JP3934406B2 JP 3934406 B2 JP3934406 B2 JP 3934406B2 JP 2001351555 A JP2001351555 A JP 2001351555A JP 2001351555 A JP2001351555 A JP 2001351555A JP 3934406 B2 JP3934406 B2 JP 3934406B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intermediate frequency
- circuit
- input terminal
- voltage
- integrated circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Noise Elimination (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョンチューナに関し、詳しくは、隣接するチャンネルの信号を中間周波数帯において除去することによって妨害を少なくしたテレビジョンチューナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のテレビジョンチューナの構成を図3によって説明する。集積回路31内には混合器32、中間周波増幅器33が構成される。混合器32は平衡回路で構成され、その平衡出力端は集積回路31に設けた二つの出力端子31a、31bに接続される。そして、混合器32には、図示しない同調回路によって選択されたテレビジョン信号RFと、図示しない局部発振器から出力された局部発振信号Loとが入力され、中間周波数帯に周波数変換された信号が二つの出力端子31a、31b間に出力される。
【0003】
また、中間周波増幅器33も平衡回路で構成され、その平衡入力端である初段のトランジスタ33a、33bのベースが集積回路31に設けられた二つの入力端子31c、31dに接続される。
【0004】
集積回路31の外部に設けられた中間周波同調回路34は容量素子34aと、直列接続された二つのインダクタンス素子34b、34cとからなる並列回路で構成され、出力端子31a、31b間に接続される。そして、二つのインダクタンス素子34b、34cの接続点に印加された電源電圧が混合器32に給電される。
【0005】
また、集積回路の外部には二つの並列共振回路35、36が設けられる。第一の並列共振回路35はインダクタンス素子35aと容量素子35bとの並列回路で構成され、一方の出力端子31aと一方の入力端子31cとの間に結合される。
また、第二の並列共振回路36もインダクタンス素子36aと容量素子36bとの並列回路で構成され、他方の出力端子31bと他方の入力端子31dとの間に結合される。
【0006】
以上の構成において、テレビジョンチューナを、例えば欧州仕向用のテレビジョン受信機に使用する場合には、中間周波数帯域は図4に示すように33.15MHzから40.15MHzまでとなるので(PAL方式のB又はGシステム)、同調回路34の同調周波数を中間周波数帯における映像中間周波数(38.9MHz)と音声中間主波数(33.4MHz)との中間となるように設定する。また、第一の並列共振回路35の共振周波数を、中間周波数帯に隣接する他のチャンネルの映像中間周波数(−P=31.9MHz)に合わせ、第二の並列共振回路36の共振周波数を、中間周波数帯に隣接する他のチャンネルの音声中間周波数(+S=40.4MHz)に合わせる。
【0007】
以上のように、第一の並列共振回路35と第二の並列共振回路36との共振周波数をそれぞれ隣接する他のチャンネルの映像中間周波数と音声中間周波数に合わせることで隣接チャンネルの映像信号及び音声信号が減衰し、受信チャンネルに対する妨害が軽減する。従って、これら並列共振回路35、36はトラップ回路として機能している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のようにトラップ回路として使用する並列共振回路の共振周波数は仕向先の方式あるいはシステムによって異なることで、テレビジョンチューナの機種も異なり、製造管理上の負担になっていた。
【0009】
例えば、PAL方式のBシステムとGシステムとを比較すると、Bシステムの中間周波数帯域幅が7MHzであるのに対して、Gシステムでは8MHzであり、そのため、下側に隣接する他のチャンネルの映像中間周波数は30.9MHzとなり、Bシステムのそれよりも1MHz低くなる。そのため、Bシステム用に設定した第一の並列共振周波数(30.9MHz)ではGシステムの隣接する他のチャンネルの映像中間周波信号を十分に減衰することが出来ない。
他のIシステムやDあるいはKシステムのテレビジョン信号を受信するときにも同様な問題が起きる。
従って、テレビジョンチューナはそれぞれの方式やシステムに対応して上記の共振周波数を設定する必要があった。
【0010】
また、同じPAL方式にも中間周波数帯域幅や音声中間周波数が異なるDシステムやIシステムが採用されている国があり、居住国を変更すると、それまで使用していたテレビジョン受信機では十分な品質の映像を受信できないと言う問題もあった。
【0011】
そこで、本発明は、テレビジョン放送の異なる方式やシステムに対しても簡単な設定によって隣接する他のチャンネルからの妨害を除去出来るようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する手段として、本発明では、受信したテレビジョン信号を中間周波数帯の信号に周波数変換する混合器と、前記中間周波数帯の信号を増幅する中間周波増幅器と、前記混合器と前記中間周波増幅器との間に介挿された第一の並列共振回路とを備え、前記第一の並列共振回路は少なくともバラクタダイオードとインダクタンス素子とを有し、前記バラクタダイオードのカソードには所定のバイアス電圧を印加し、前記バイアス電圧を分圧して値の異なる複数の分圧電圧を出力する分圧回路を設け、前記分圧電圧のいずれかを前記バラクタダイオードのアノードに印加することにより前記バラクタダイオードの両端に複数の値の電圧のいずれかが印加可能に構成し、前記分圧回路は前記バイアス電圧が両端に印加された直列接続の二つの分圧抵抗と、エミッタが接地された複数のスイッチトランジスタとを有し、前記スイッチトランジスタのコレクタをそれぞれ抵抗を介して前記二つの分圧抵抗の接続点に接続し、前記電圧によって前記第一の並列共振回路の共振周波数を前記中間周波数帯の下側に隣接するチャンネルのいずれかのテレビジョンシステムの映像中間周波数の近傍に設定出来るようにした。
【0013】
また、前記共振周波数を前記下側に隣接するチャンネルの映像中間周波数よりも1MHz以内で低くした。
【0015】
また、前記バラクタダイオードに並列にコンデンサを接続した。
【0017】
また、前記混合器と前記中間周波増幅器とを構成する集積回路を設け、前記集積回路には前記混合器の第一の出力端に結合された第一の出力端子と、前記中間周波増幅器の第一の入力端に結合された第一の入力端子と、前記バイアス電圧が印加される電圧端子とを設け、前記第一の並列共振回路を前記集積回路の外側に配設し、前記バラクタダイオードのアノードを前記第一の入力端子に接続すると共にカソードを前記第一の出力端子に接続し、前記集積回路内には前記電圧端子と前記第一の入力端子との間に接続された前記分圧抵抗の一方と、前記第一の入力端子とグランドとの間に接続された前記分圧抵抗の他方及び前記スイッチトランジスタと前記抵抗との直列回路と、前記第一の入力端子と前記中間周波増幅器の第一の入力端とを接続する結合コンデンサを設けた。
【0018】
また、前記混合器は第二の出力端を有する平衡出力型の混合器で構成され、前記中間周波増幅器は第二の入力端を有する平衡入力型の増幅器で構成し、前記集積回路には前記第二の出力端に結合された第二の出力端子と前記第二の入力端に結合された第二の入力端子とを設け、前記集積回路の外部には前記中間周波数帯に同調する中間周波同調回路と前記中間周波数帯の上側に隣接するチャンネルの音声中間周波数に同調する第二の並列共振回路とを設け、前記中間周波同調回路を前記二つの出力端子間に接続し、前記第二の出力端子と前記第二の入力端子との間に前記第二の並列共振回路を介挿した。
【0019】
また、前記バラクタダイオードに並列に接続されるコンデンサを前記集積回路内に構成し、前記第一の出力端と前記第一の入力端との間に接続した。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のテレビジョンチューナを図1に従って説明する。集積回路1内には混合器2、中間周波増幅器3が構成される。混合器2は平衡回路で構成され、その平衡出力端は集積回路1に設けた二つの出力端子1a、1bに接続される。混合器2には、図示しない同調回路によって選択されたテレビジョン信号RFと、図示しない局部発振器から出力された局部発振信号Loとが入力され、中間周波数帯に周波数変換されたテレビジョン信号が二つの出力端子1a、1b間に出力される。
【0021】
また、中間周波増幅器3も平衡回路で構成され、初段には二つのトランジスタ3a、3bが設けられる。集積回路1には中間周波増幅器3の平衡入力端に結合される入力端子1c、1dが設けられる。そして平衡入力端の一方である初段のトランジスタ3aのベースは集積回路1内に構成された結合コンデンサ3cを介して一方の入力端子1cに接続される。また、他方の平衡入力端となる初段のトランジスタ3bのベースは他方の入力端子1dに接続される。
【0022】
集積回路1の外部に設けられた中間周波同調回路4は容量素子4aと、直列接続された二つのインダクタンス素子4b、4cとからなる並列回路で構成され、出力端子1a、1b間に接続される。中間周波同調回路4は中間周波数帯における映像中間周波数と音声中間周波数とのほぼ中心周波数に同調するように設定される。そして、二つのインダクタンス素子4b、4cの接続点に印加された電源電圧Bが平衡出力端1a、1bを介して混合器2に給電される。電源電圧は集積回路1に設けられた電圧端子1eにも印加される。
【0023】
また、集積回路1の外部には二つの並列共振回路5、6が設けられる。第一の並列共振回路5はバラクタダイオード5aとインダクタンス素子5bとの並列回路で構成される。インダクタンス素子5bに直列に介挿された直流カットコンデンサ5cはバラクタダイオード5aのアノードとカソードとを直流的に絶縁する。第一の並列共振回路5は一方の出力端子1aと一方の入力端子1cとの間に介挿されるが、バラクタダイオード5aのアノードは入力端子1cに接続され、カソードは出力端子1aに接続される。この結果バラクタダイオード5aのカソードには所定のバイアス電圧が印加される。
【0024】
第二の並列共振回路6もインダクタンス素子6aと容量素子6bとの並列回路で構成され、その一端は直流カットコンデンサ6cを介して他方の入力端子1dに接続され、他端は他方の出力端子1bに接続される。
これら二つの並列共振回路5、6はその共振周波数によって中間周波数帯の下側と上側とに隣接するチャンネルのそれぞれの映像中間周波信号と音声中間周波信号とを減衰して妨害を除去するトラップ回路として機能する。従って共振周波数はトラップ周波数となるが共振周波数は適用されるテレビジョンシステム等によって設定される。共振周波数の設定については後述する。
【0025】
一方、集積回路1内には分圧回路7が構成される。分圧回路7は直列接続された二つの分圧抵抗7a、7bを有し、分圧抵抗7aは電圧端子1eと一方の入力端子1cとの間に接続され、分圧抵抗7bは一方の入力端子1cとグランドとの間に接続される。分圧抵抗7a、7bの接続点からは分圧電圧が得られ、此がバラクタダイオードのアノードに印加される。従って、バラクタダイオード5aのアノードにはカソードよりも低い分圧電圧が印加される。また、分圧回路7は集積回路1内に構成されたスイッチトランジスタ7c、7dとそれらのコレクタに接続された抵抗7e、7fとを有する。スイッチトランジスタ7c、7dの各エミッタは接地され、コレクタはそれぞれ抵抗7e、7fを介して二つの分圧抵抗7a、7bの接続点に接続される。
【0026】
スイッチトランジスタ7c、7dのベースには図示しないスイッチ手段等によってハイレベル又はローレベルの電圧が別々に入力されるようになっている。これによってスイッチトランジスタ7c、7dはオン又はオフとなる。従って、バラクタダイオード5aのアノードの電圧はスイッチトランジスタ7c、7dのオン又はオフの状態によって変化する。
【0027】
さらに、集積回路1内には第一の並列共振回路5の一部を構成するコンデンサ5dが構成され、バラクタダイオード5aに並列接続されるように一方の入力端子1aと出力端子1cとの間に接続される。
【0028】
以上の構成において、混合器2から出力された中間周波数帯の信号は中間周波同調回路4、並列共振回路5、6を介して中間周波増幅器3に入力される。混合器2と中間周波増幅器3との間の伝送特性は中間周波同調回路4、並列共振回路5、6によって決定されるが、中間周波同調回路4は前述したように、中間周波数帯のほぼ中心の周波数に同調している。また、二つの並列共振回路5、6の共振周波数はテレビジョン方式やシステムに対応して隣接する他のチャンネルからの妨害を除去するように設定される。
【0029】
ここで、1例として欧州仕様のテレビジョン方式(PAL方式)における各システムの中間周波数帯の周波数関係を図2によって説明する。各システムにおける映像中間周波数(P)は39.8MHzと共通であるが、中間周波数帯域幅と音声中間周波数(S)とは各システムによって異なる。
【0030】
先ず、図2のAはいわゆるBシステム(B/PAL)であり、中間周波数帯の帯域幅は7MHz、音声中間周波数は33.4MHzである。従って、中間周波数帯の下側に隣接するチャンネルの映像中間周波数(−P)は31.9MHzとなり、上側に隣接するチャンネルの音声中間周波数(+S)は40.4MHzとなる。
図2のBはいわゆるGシステム(G/PAL)であり、帯域幅は8MHz、音声中間周波数は同じく33.4MHzである。従って、中間周波数帯の下側に隣接するチャンネルの映像中間周波数(−P)は30.9MHzとなり、上側に隣接するチャンネルの音声中間周波数(+S)は41.4MHzとなる。
【0031】
図2のCはいわゆるIシステム(I/PAL)であり、帯域幅は8MHz、音声中間周波数は32.9MHzである。従って、中間周波数帯の下側に隣接するチャンネルの映像中間周波数(−P)は30.9MHzとなり、上側に隣接するチャンネルの音声中間周波数(+S)は40.9MHzとなる。
さらに、図2のDはいわゆるD及びKシステム(D・K/PAL)であり、帯域幅は8MHz、音声中間周波数は32.4MHzである。従って、中間周波数帯の下側に隣接するチャンネルの映像中間周波数(−P)は30.9MHzとなり、上側に隣接するチャンネルの音声中間周波数(+S)は40.4MHzとなる。
【0032】
そこで、第一の並列共振回路5のバラクタダイオード5aのアノードの電圧を変えることで、その共振周波数によって各システムにおける中間周波数帯域の下側に隣接するチャンネルの各映像中間周波数(−P)を減衰するようにする。
【0033】
そのためには、例えば電源電圧Bを5ボルトとし、分圧抵抗7a、7bをそれぞれ5kΩ(キロオーム)、22.8kΩ、抵抗7e、7fをそれぞれ14.5kΩ、14.5kΩに設定する。
そして、テレビジョン受信機がB/PALシステム仕様であれば、スイッチトランジスタ7c、7dを共にオンとする。すると、分圧抵抗7a、7bの接続点の分圧電圧(一方の入力端子1cの電圧であってバラクタダイオード5aのアノードの電圧)は2.6ボルトとなって第一の並列共振回路5の共振周波数(コンデンサ5dを含む共振周波数である、以下同じ)はほぼ31.4MHzとなり、下側に隣接するチャンネルの映像中間周波数(−P=31.9MHz)の若干下側となる。此によって受信チャンネルの音声中間周波信号(S)に影響を与えないで下側に隣接するチャンネルの映像中間周波信号を減衰することが出来る。
【0034】
また、テレビジョン受信機がG/PAL及びI/PALシステム仕様であれば、スイッチトランジスタ7c、7dの一方をオンとし、他方をオフとする。すると、分圧電圧は3.2ボルトとなって第一の並列共振回路5の共振周波数はほぼ30.9MHzとなり、下側に隣接するチャンネルの映像中間周波数(−P=30.9MHz)に一致する。この時は共振周波数を下側に隣接するチャンネルの映像中間周波数に一致させても、受信チャンネルの音声中間周波数(S)とは比較的離れているので、受信チャンネルの音声中間周波信号に影響を与えないで下側に隣接するチャンネルの映像中間周波信号を減衰することが出来る。
【0035】
さらに、テレビジョン受信機がD/PAL及びK/PALシステム仕様であれば、スイッチトランジスタ7c、7dを共にオフとする。すると、分圧電圧は4.1ボルトとなって第一の並列共振回路5の共振周波数はほぼ29.9MHzとなり、下側に隣接するチャンネルの映像中間周波数(−P=30.9MHz)よりも1MHz低くなる。この時は共振周波数が受信チャンネルの音声中間周波数とは比較的離れるので、受信チャンネルの音声中間周波信号に影響を与えないで下側に隣接するチャンネルの映像中間周波信号を減衰することが出来る。
【0036】
以上のように、分圧回路7に設けたスイッチトランジスタ7c、7dのオン又はオフの設定によって、いずれのシステムに対しても下側に隣接するチャンネルの映像中間周波信号による妨害に対応できる。なお、第一の共振回路5にはバラクタダイオード5aに並列にコンデンサ5dが接続されるので、5ボルト以下の小さな電圧を用いても互いに近い共振周波数の設定が容易である。
【0037】
第一の並列共振回路5の共振周波数は上記の通りに設定する必要はなく、下側に隣接するチャンネルの映像中間周波数と受信チャンネルの中間周波数帯における音声中間周波数との周波数間隔によって適宜に設定すればよいが、下側に隣接するチャンネルの映像中間周波数に合わせるかそれよりも低くするのがよい。しかし1MHz以内に収めるのがよい。
【0038】
なお、第二の並列共振回路6の共振周波数は中間周波数帯域の上側に隣接するチャンネルの音声中間周波数(+S)以上で1MHz以内(40.4MHz〜41.4MHz)に設定するのが良い。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、混合器と中間周波増幅器との間に介挿された第一の並列共振回路は少なくともバラクタダイオードとインダクタンス素子とを有し、バラクタダイオードの両端に複数の値の電圧のいずれかが印加可能に構成し、電圧によって第一の並列共振回路の共振周波数を中間周波数帯の下側に隣接するチャンネルのいずれかのテレビジョンシステムの映像中間周波数の近傍に設定出来るようにしたので、方式あるいはシステムの異なる他のテレビジョン信号を受信する際にも中間周波数帯における映像中間周波信号による妨害を避けることが出来る。この結果、同一のテレビジョンチューナを用いて方式の異なるテレビジョン受信機が構成できる。また、バラクタダイオードのカソードには所定のバイアス電圧を印加し、バイアス電圧を分圧して値の異なる複数の分圧電圧を出力する分圧回路を設け、分圧電圧のいずれかを前記バラクタダイオードのアノードに印加したので、簡単に共振周波数の切替ができる。また、分圧回路はバイアス電圧が両端に印加された直列接続の二つの分圧抵抗と、エミッタが接地された複数のスイッチトランジスタとを有し、スイッチトランジスタのコレクタをそれぞれ抵抗を介して二つの分圧抵抗の接続点に接続したので、スイッチトランジスタのオン/オフの設定だけで共振周波数を変えるための電圧を簡単に作れる。
【0040】
また、共振周波数を下側に隣接するチャンネルの映像中間周波数よりも1MHz以内で低くしたので、受信するチャンネルの中間周波数帯における音声中間周波信号に影響しないで他のチャンネルの映像中間周波信号を減衰できる。
【0042】
また、バラクタダイオードに並列にコンデンサを接続したので、互いの共振周波数が近くても小さなバイアス電圧を用いて切り替えられる。
【0044】
また、混合器と中間周波増幅器とを構成する集積回路を設け、集積回路には混合器の第一の出力端に結合された第一の出力端子と、前記中間周波増幅器の第一の入力端に結合された第一の入力端子と、前記バイアス電圧が印加される電圧端子とを設け、第一の並列共振回路のバラクタダイオードのアノードを第一の入力端子に接続すると共にカソードを第一の出力端子に接続し、集積回路内には電圧端子と第一の入力端子との間に接続された分圧抵抗の一方と、第一の入力端子とグランドとの間に接続された分圧抵抗の他方及びスイッチトランジスタと抵抗との直列回路と、第一の入力端子と中間周波増幅器の第一の入力端とを接続する結合コンデンサを設けたので、集積回路内の分圧回路から直接バラクタダイオードのアノードに電圧を印加できる。
【0045】
また、混合器と中間周波増幅器とを平衡回路で構成し、集積回路の外部には中間周波数帯に同調する中間周波同調回路と中間周波数帯の上側に隣接するチャンネルの音声中間周波数に同調する第二の並列共振回路とを設け、中間周波同調回路を二つの出力端子間に接続し、第二の出力端子と第二の入力端子との間に第二の並列共振回路を介挿したので、中間周波同調回路と二つの並列共振回路とをスペース的に集中して配設できる。
【0046】
また、バラクタダイオードに並列に接続されるコンデンサを集積回路内に構成し、第一の出力端と第一の入力端との間に接続したので、集積回路の外部の部品の増加を抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビジョンチューナの構成を示す回路図である。
【図2】本発明のテレビジョンチューナのトラップ周波数を設定するための各テレビジョン方式における周波数関係図である。
【図3】従来のテレビジョンチューナの構成を示す回路図である。
【図4】従来のテレビジョンチューナのトラップ周波数を設定するための各テレビジョン方式における周波数関係図である。
【符号の説明】
1 集積回路
1a、1b 出力端子
1c、1d 入力端子
1e 電圧端子
2 混合器
3 中間周波増幅器
3a、3b 初段のトランジスタ
3c 結合コンデンサ
4 中間周波同調回路
4a 容量素子
4b、4c インダクタンス素子
5 第一の並列共振回路
5a バラクタダイオード
5b インダクタンス素子
5c 直流カットコンデンサ
5d コンデンサ
6 第二の並列共振回路
6a インダクタンス素子
6b 容量素子
6c 直流カットコンデンサ
7 分圧回路
7a、7b 分圧抵抗
7c、7d スイッチトランジスタ
7e、7f 抵抗
Claims (6)
- 受信したテレビジョン信号を中間周波数帯の信号に周波数変換する混合器と、前記中間周波数帯の信号を増幅する中間周波増幅器と、前記混合器と前記中間周波増幅器との間に介挿された第一の並列共振回路とを備え、前記第一の並列共振回路は少なくともバラクタダイオードとインダクタンス素子とを有し、前記バラクタダイオードのカソードには所定のバイアス電圧を印加し、前記バイアス電圧を分圧して値の異なる複数の分圧電圧を出力する分圧回路を設け、前記分圧電圧のいずれかを前記バラクタダイオードのアノードに印加することにより前記バラクタダイオードの両端に複数の値の電圧のいずれかが印加可能に構成し、前記分圧回路は前記バイアス電圧が両端に印加された直列接続の二つの分圧抵抗と、エミッタが接地された複数のスイッチトランジスタとを有し、前記スイッチトランジスタのコレクタをそれぞれ抵抗を介して前記二つの分圧抵抗の接続点に接続し、前記電圧によって前記第一の並列共振回路の共振周波数を前記中間周波数帯の下側に隣接するチャンネルのいずれかのテレビジョンシステムの映像中間周波数の近傍に設定出来るようにしたことを特徴とするテレビジョンチューナ。
- 前記共振周波数を前記下側に隣接するチャンネルの映像中間周波数よりも1MHz以内で低くしたことを特徴とする請求項1に記載のテレビジョンチューナ。
- 前記バラクタダイオードに並列にコンデンサを接続したことを特徴とする請求項1又は2に記載のテレビジョンチューナ。
- 前記混合器と前記中間周波増幅器とを構成する集積回路を設け、前記集積回路には前記混合器の第一の出力端に結合された第一の出力端子と、前記中間周波増幅器の第一の入力端に結合された第一の入力端子と、前記バイアス電圧が印加される電圧端子とを設け、前記第一の並列共振回路を前記集積回路の外側に配設し、前記バラクタダイオードのアノードを前記第一の入力端子に接続すると共にカソードを前記第一の出力端子に接続し、前記集積回路内には前記電圧端子と前記第一の入力端子との間に接続された前記分圧抵抗の一方と、前記第一の入力端子とグランドとの間に接続された前記分圧抵抗の他方及び前記スイッチトランジスタと前記抵抗との直列回路と、前記第一の入力端子と前記中間周波増幅器の第一の入力端とを接続する結合コンデンサを設けたことを特徴とする請求項1に記載のテレビジョンチューナ。
- 前記混合器は第二の出力端を有する平衡出力型の混合器で構成され、前記中間周波増幅器は第二の入力端を有する平衡入力型の増幅器で構成し、前記集積回路には前記第二の出力端に結合された第二の出力端子と前記第二の入力端に結合された第二の入力端子とを設け、前記集積回路の外部には前記中間周波数帯に同調する中間周波同調回路と前記中間周波数帯の上側に隣接するチャンネルにおける音声中間周波数に同調する第二の並列共振回路とを設け、前記中間周波同調回路を前記二つの出力端子間に接続し、前記第二の出力端子と前記第二の入力端子との間に前記第二の並列共振回路を介挿したことを特徴とする請求項4に記載のテレビジョンチューナ。
- 前記バラクタダイオードに並列に接続されるコンデンサを前記集積回路内に構成し、前記第一の出力端と前記第一の入力端との間に接続したことを特徴とする請求項4又は5に記載のテレビジョンチューナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001351555A JP3934406B2 (ja) | 2001-11-16 | 2001-11-16 | テレビジョンチューナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001351555A JP3934406B2 (ja) | 2001-11-16 | 2001-11-16 | テレビジョンチューナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003153107A JP2003153107A (ja) | 2003-05-23 |
JP3934406B2 true JP3934406B2 (ja) | 2007-06-20 |
Family
ID=19163854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001351555A Expired - Fee Related JP3934406B2 (ja) | 2001-11-16 | 2001-11-16 | テレビジョンチューナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3934406B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3100017U (ja) | 2003-08-25 | 2004-04-30 | アルプス電気株式会社 | テレビジョンチューナ |
-
2001
- 2001-11-16 JP JP2001351555A patent/JP3934406B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003153107A (ja) | 2003-05-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7756500B1 (en) | Active inductor circuits for filtering in a cable tuner circuit | |
US7620379B2 (en) | Radio frequency tuner | |
US6795128B2 (en) | Television tuner capable of receiving FM broadcast | |
JP3490023B2 (ja) | テレビジョン信号受信チューナ | |
JP3481115B2 (ja) | 受信機 | |
US6950152B2 (en) | Television tuner which has leveled a gain deviation in the same band | |
EP1355422B1 (en) | Input circuit of television tuner | |
US6876401B2 (en) | FM-broadcast-receivable television tuner for preventing adjacent-channel interference | |
JP3934406B2 (ja) | テレビジョンチューナ | |
US6665022B1 (en) | Input circuit of TV tuner | |
JP3929818B2 (ja) | テレビジョンチューナの中間周波回路 | |
US7088984B2 (en) | Electronic tuner | |
JPH0730456A (ja) | テレビジョンチューナ | |
JP3592161B2 (ja) | テレビジョンチューナ | |
JP3529644B2 (ja) | デジタル放送受信装置のチューナ回路 | |
JP2002359788A (ja) | テレビジョン受信機 | |
JP3097063U (ja) | テレビジョンチューナ | |
JP3224991B2 (ja) | チューナ回路 | |
JP3101832U (ja) | 中間周波回路 | |
JP3801845B2 (ja) | テレビジョンチューナ | |
JPH11284537A (ja) | チューナ | |
JP3581787B2 (ja) | テレビジョンチューナ | |
JP2002359571A (ja) | テレビジョンチューナ | |
JPH046274Y2 (ja) | ||
US20050122436A1 (en) | Television tuner which does not deteriorate picture quality even at the time of weak electric field |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040519 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061201 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061212 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070130 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20070130 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070227 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070315 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100330 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120330 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120330 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140330 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |