JP3097063U - テレビジョンチューナ - Google Patents
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Abstract
【課題】隣接チャンネルの音声中間信号を減衰するようにしたPAL方式のテレビジョンチューナを使用してCAM方式のテレビジョン信号を受信しても音声品質を劣化しないようにする。
【解決手段】選択されたテレビジョン信号を中間周波信号に変換するミキサ1と、中間周波信号を増幅する中間周波増幅器2とを備え、ミキサ1と中間周波増幅器2との間に減衰周波数切替型のトラップ回路4を介挿し、トラップ回路4によってPAL方式の隣接チャンネルの音声中間周波信号又はSECAM方式の隣接チャンネルの映像中間周波信号を減衰したので、いずれの方式のテレビジョン信号を受信する場合においても、映像中間周波信号と音声中間周波信号とを減衰することなく、隣接チャンネルの音声中間周波信号又は映像中間周波信号による妨害を受けずに受信できる。
【選択図】 図1
【解決手段】選択されたテレビジョン信号を中間周波信号に変換するミキサ1と、中間周波信号を増幅する中間周波増幅器2とを備え、ミキサ1と中間周波増幅器2との間に減衰周波数切替型のトラップ回路4を介挿し、トラップ回路4によってPAL方式の隣接チャンネルの音声中間周波信号又はSECAM方式の隣接チャンネルの映像中間周波信号を減衰したので、いずれの方式のテレビジョン信号を受信する場合においても、映像中間周波信号と音声中間周波信号とを減衰することなく、隣接チャンネルの音声中間周波信号又は映像中間周波信号による妨害を受けずに受信できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、PAL方式及びSECAM方式の各テレビジョン信号を受信可能とすテレビジョンチューナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のテレビジョンチューナは図3に示すように、受信したテレビジョン信号RFを局部発振信号LOと混合して中間周波信号に変換するミキサ31と、中間周波信号を増幅する中間周波増幅器32と、ミキサ31と中間周波増幅器32との間に介挿された中間周波同調回路33及びトラップ回路34とを有する。ミキサ31及び中間周波増幅器32は平衡型で構成される。中間周波同調回路33はミキサ31の平衡出力端の間に接続される。また、トラップ回路34はミキサの一方の出力端と中間周波増幅器32の一方の入力端との間に接続される。ミキサの他方の出力端と中間周波増幅器32の他方の入力端とは相互に接続される。
【0003】
中間周波同調回路33は、直列接続された二つのインダクタンス素子33a、33bと、二つのインダクタンス素子33a、33bの全体に並列接続された容量素子33cとを有する並列同調回路からなり、PAL方式の中間周波帯における映像中間周波数(Pip=38.9MHz)と音声中間周波数(Sip=33.4MHz)との間に同調する。また、トラップ回路34もインダクタンス素子34aと容量素子34bとを有する並列共振回路からなり、隣接チャンネルの音声中間周波数の近傍(−Sip=40.9MHz)に並列共振する。
【0004】
よって、中間周波増幅器32の入力端における周波数特性は図4に示すように隣接チャンネルの音声中間周波数近傍(−Sip)で減衰する特性となり、隣接チャンネルの音声中間周波信号による妨害を受けにくくしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
一方、SECAM方式の中間周波帯は、映像中間周波数(Pis=33.9MHz)と音声中間周波数(Sis=40.4MHz)がPAL方式の映像中間周波数(Pip=38.9MHz)と音声中間周波数(Sip=33.4MHz)とは高低が逆転しているものの、かなりの範囲でPAL方式の中間周波帯と重複しているので、PAL方式のテレビジョンチューナを使用してPAL方式とSECAM方式の両方のテレビジョン信号を受信可能とするテレビジョン受信機が制作されている。しかし、SECAM方式の音声中間周波数(Sis=40.4MHz)は上記のトラップ回路34によって減衰される周波数(−Sip=40.9MHz)に極めて近いので、SECAM方式のテレビジョン信号を受信すると、音声の品質が劣化するという問題がある。
【0006】
本考案は、隣接チャンネルの音声中間信号を減衰するようにしたPAL方式のテレビジョンチューナを使用してCAM方式のテレビジョン信号を受信しても音声品質を劣化しないようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題に対して、本考案では、選択されたテレビジョン信号を中間周波信号に変換するミキサと、前記中間周波信号を増幅する中間周波増幅器とを備え、前記ミキサと前記中間周波増幅器との間に減衰周波数切替型のトラップ回路を介挿し、前記トラップ回路によってPAL方式の隣接チャンネルの音声中間周波信号又はSECAM方式の隣接チャンネルの映像中間周波信号を減衰した。
【0008】
また、前記トラップ回路には前記減衰周波数を切り換えるためのスイッチダイオードを設け、前記ミキサ及び前記中間周波増幅器を集積回路内に構成すると共にスイッチトランジスタを構成し、前記集積回路には前記ミキサの出力端に接続された出力端子と前記中間周波増幅器の入力端に接続された入力端子とを設け、前記トラップ回路を前記出力端子と前記入力端子との間に接続し、前記スイッチダイオードを前記スイッチトランジスタによってオン/オフ制御した。
【0009】
また、前記ミキサ及び前記中間周波増幅器をそれぞれ平衡出力型及び平衡入力型に構成し、前記出力端子及び前記入力端子をそれぞれ二つ設け、前記出力端子間には前記中間周波信号に同調する中間周波同調回路を接続し、一方の前記出力端子と一方の前記入力端子との間に前記トラップ回路を接続すると共に、他方の前記出力端子と他方の前記入力端子とを相互に接続し、前記ミキサと前記スイッチダイオードのアノードには前記中間周波同調回路を介して給電し、前記スイッチダイオードのカソードと前記スイッチトランジスタのコレクタを前記一方の入力端子に接続した。
【0010】
また、前記トラップ回路はインダクタンス素子と第一の容量素子との直列接続回路と、前記直列接続回路に並列接続された第二の容量素子とを有し、前記第一の容量素子に前記スイッチダイオードを並列に接続した。
【0011】
【考案の実施の形態】
本考案のテレビジョンチューナの構成を図1に示す。本考案のテレビジョンチューナは、受信したテレビジョン信号RFを局部発振信号LOと混合して中間周波信号に変換するミキサ1と、中間周波信号を増幅する中間周波増幅器2と、ミキサ1と中間周波増幅器2との間に介挿された中間周波同調回路3及びトラップ回路4とを有する。ミキサ1及び中間周波増幅器2は平衡型で構成され、共に集積回路10内に構成される。中間周波同調回路3とトラップ回路4とは集積回路10の外部に設けられる。
【0012】
集積回路10には、ミキサ1の平衡出力端に接続された1対の出力端子10a、10bが設けられ、中間周波同調回路3は出力端子10a、10b間に接続される。中間周波同調回路3は直列接続された二つのインダクタンス素子3a、3bと、二つのインダクタンス素子3a、3bの全体に並列接続された容量素子3cとを有し、PAL方式の中間周波帯における映像中間周波数(Pip=38.9MHz)と音声中間周波数(Sip=33.4MHz)との間に並列同調する。二つのインダクタンス素子3a、3bの接続点に印加された電源電圧Bはミキサ1に供給される。
【0013】
また、集積回路10には、中間周波増幅器2の平衡入力端に接続された1対の入力端子10c、10dが設けられ、トラップ回路4は一方の出力端子10aと一方の入力端子10cとの間に接続される。他方の出力端子10bと他方の入力端子10dとは相互に接続される。
【0014】
トラップ回路4はインダクタンス素子4aと第一の容量素子4bとの直列接続回路と、これら全体に対して並列接続された第二の容量素子4cと、第一の容量素子4bに並列接続されたスイッチダイオード4dとを有する。そして、スイッチダイオード4dのカソードが一方の入力端子10cに接続される。よって、スイッチダイオード4dのアノードには中間周波同調回路3を介して電源電圧が印加される。
【0015】
トラップ回路4はスイッチダイオード4dがオンの時はインダクタンス素子4aと第二の容量素子4cとによってPAL方式の隣接チャンネルの音声中間周波数の近傍(−Sip=40.9MHz)に並列共振する。また、スイッチダイオード4dがオフのときはSECAM方式の隣接チャンネルの映像中間周波数(−Pis=41.9MHz)に並列共振すると共に、SECAM方式の中間周波帯における映像中間周波数(Pis=33.9MHz)と音声中間周波数(Sis=40.4MHz)との間に直列共振する。
【0016】
また、集積回路10内には、スイッチトランジスタ11が構成される。スイッチトランジスタ11のエミッタは接地され、コレクタは給電抵抗12によって電源電圧にプルアップされる。そして、コレクタが抵抗13によって一方の入力端子10cに接続される。
【0017】
以上の構成において、PAL方式のテレビジョン信号を受信するときは、スイッチトランジスタ11がオンにされる。すると、スイッチダイオード4dもオンとなり、トラップ回路4は40.9MHzに並列共振するので、中間周波増幅器2の入力端における周波数特性は図4と同じ特性となり、隣接チャンネルの音声中間周波信号による妨害が軽減される。
【0018】
また、SECAM方式のテレビジョン信号を受信する時は、スイッチトランジスタ11がオフとされるのでスイッチダイオード4dもオフとなる。よって、トラップ回路4はSECAM方式の隣接チャンネルの映像中間周波数(−Pis=41.9MHz)に並列共振するので、中間周波増幅器2の入力端における周波数特性は図2に示すように、隣接チャンネルの映像中間周波(−P=41.9MHz)で減衰する特性となり、隣接チャンネルの映像中間周波信号による妨害が軽減される。
【0019】
このとき、トラップ回路4はSECAM方式の映像中間周波数(Pis=33.9MHz)と音声中間周波数(Sis=40.4MHz)との間に直列共振し、中間周波同調回路3もPAL方式の映像中間周波数(Pip=38.9MHz)と音声中間周波数(Sip=33.4MHz)との間に並列同調するので、SECAM方式の中間周波信号は減衰されない。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案は、選択されたテレビジョン信号を中間周波信号に変換するミキサと、中間周波信号を増幅する中間周波増幅器とを備え、ミキサと中間周波増幅器との間に減衰周波数切替型のトラップ回路を介挿し、トラップ回路によってPAL方式の隣接チャンネルの音声中間周波信号又はSECAM方式の隣接チャンネルの映像中間周波信号を減衰したので、いずれの方式のテレビジョン信号を受信する場合においても、映像中間周波信号と音声中間周波信号とを減衰することなく、隣接チャンネルの音声中間周波信号又は映像中間周波信号による妨害を受けずに受信できる。
【0021】
また、トラップ回路には減衰周波数を切り換えるためのスイッチダイオードを設け、ミキサ及び中間周波増幅器を集積回路内に構成すると共にスイッチトランジスタを構成し、集積回路にはミキサの出力端に接続された出力端子と中間周波増幅器の入力端に接続された入力端子とを設け、トラップ回路を出力端子と入力端子との間に接続し、スイッチダイオードをスイッチトランジスタによってオン/オフ制御したので、集積回路の外部に特別な部品を設けることなく簡単に減衰周波数を切り換えられる。
【0022】
また、ミキサ及び中間周波増幅器をそれぞれ平衡出力型及び平衡入力型に構成し、出力端子及び入力端子をそれぞれ二つ設け、出力端子間には中間周波信号に同調する中間周波同調回路を接続し、一方の出力端子と一方の入力端子との間にトラップ回路を接続すると共に、他方の出力端子と他方の入力端子とを相互に接続し、ミキサとスイッチダイオードのアノードには中間周波同調回路を介して給電し、スイッチダイオードのカソードとスイッチトランジスタのコレクタを一方の入力端子に接続したので、減衰周波数を切り換えるためのスイッチダイオードを簡単にオン又はオフできる。
【0023】
また、トラップ回路はインダクタンス素子と第一の容量素子との直列接続回路と、直列接続回路に並列接続された第二の容量素子とを有し、第一の容量素子にスイッチダイオードを並列に接続したので、スイッチダイオードのオン又はおふによってPAL方式の隣接チャンネルの音声中間周波数又ははSECAM方式の隣接チャンネルの映像中間周波数を減衰できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のテレビジョンチューナの構成を示す回路図である。
【図2】本考案のテレビジョンチューナによるPAL方式のテレビジョン信号受信時の中間周波帯の周波数特性図である。
【図3】本考案のテレビジョンチューナによるSECAM方式のテレビジョン信号受信時の中間周波帯の周波数特性図である。
【図4】従来のテレビジョンチューナの構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 ミキサ
2 中間周波増幅器
3 中間周波同調回路
3a、3b インダクタンス素子
3c 容量素子
4 トラップ回路
4a インダクタンス素子
4b 第一の容量素子
4c 第二の容量素子
4d スイッチダイオード
10 集積回路
10a、10b 出力端子
10c、10d 入力端子
11 スイッチトランジスタ
12 給電抵抗
13 抵抗
【考案の属する技術分野】
本考案は、PAL方式及びSECAM方式の各テレビジョン信号を受信可能とすテレビジョンチューナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のテレビジョンチューナは図3に示すように、受信したテレビジョン信号RFを局部発振信号LOと混合して中間周波信号に変換するミキサ31と、中間周波信号を増幅する中間周波増幅器32と、ミキサ31と中間周波増幅器32との間に介挿された中間周波同調回路33及びトラップ回路34とを有する。ミキサ31及び中間周波増幅器32は平衡型で構成される。中間周波同調回路33はミキサ31の平衡出力端の間に接続される。また、トラップ回路34はミキサの一方の出力端と中間周波増幅器32の一方の入力端との間に接続される。ミキサの他方の出力端と中間周波増幅器32の他方の入力端とは相互に接続される。
【0003】
中間周波同調回路33は、直列接続された二つのインダクタンス素子33a、33bと、二つのインダクタンス素子33a、33bの全体に並列接続された容量素子33cとを有する並列同調回路からなり、PAL方式の中間周波帯における映像中間周波数(Pip=38.9MHz)と音声中間周波数(Sip=33.4MHz)との間に同調する。また、トラップ回路34もインダクタンス素子34aと容量素子34bとを有する並列共振回路からなり、隣接チャンネルの音声中間周波数の近傍(−Sip=40.9MHz)に並列共振する。
【0004】
よって、中間周波増幅器32の入力端における周波数特性は図4に示すように隣接チャンネルの音声中間周波数近傍(−Sip)で減衰する特性となり、隣接チャンネルの音声中間周波信号による妨害を受けにくくしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
一方、SECAM方式の中間周波帯は、映像中間周波数(Pis=33.9MHz)と音声中間周波数(Sis=40.4MHz)がPAL方式の映像中間周波数(Pip=38.9MHz)と音声中間周波数(Sip=33.4MHz)とは高低が逆転しているものの、かなりの範囲でPAL方式の中間周波帯と重複しているので、PAL方式のテレビジョンチューナを使用してPAL方式とSECAM方式の両方のテレビジョン信号を受信可能とするテレビジョン受信機が制作されている。しかし、SECAM方式の音声中間周波数(Sis=40.4MHz)は上記のトラップ回路34によって減衰される周波数(−Sip=40.9MHz)に極めて近いので、SECAM方式のテレビジョン信号を受信すると、音声の品質が劣化するという問題がある。
【0006】
本考案は、隣接チャンネルの音声中間信号を減衰するようにしたPAL方式のテレビジョンチューナを使用してCAM方式のテレビジョン信号を受信しても音声品質を劣化しないようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題に対して、本考案では、選択されたテレビジョン信号を中間周波信号に変換するミキサと、前記中間周波信号を増幅する中間周波増幅器とを備え、前記ミキサと前記中間周波増幅器との間に減衰周波数切替型のトラップ回路を介挿し、前記トラップ回路によってPAL方式の隣接チャンネルの音声中間周波信号又はSECAM方式の隣接チャンネルの映像中間周波信号を減衰した。
【0008】
また、前記トラップ回路には前記減衰周波数を切り換えるためのスイッチダイオードを設け、前記ミキサ及び前記中間周波増幅器を集積回路内に構成すると共にスイッチトランジスタを構成し、前記集積回路には前記ミキサの出力端に接続された出力端子と前記中間周波増幅器の入力端に接続された入力端子とを設け、前記トラップ回路を前記出力端子と前記入力端子との間に接続し、前記スイッチダイオードを前記スイッチトランジスタによってオン/オフ制御した。
【0009】
また、前記ミキサ及び前記中間周波増幅器をそれぞれ平衡出力型及び平衡入力型に構成し、前記出力端子及び前記入力端子をそれぞれ二つ設け、前記出力端子間には前記中間周波信号に同調する中間周波同調回路を接続し、一方の前記出力端子と一方の前記入力端子との間に前記トラップ回路を接続すると共に、他方の前記出力端子と他方の前記入力端子とを相互に接続し、前記ミキサと前記スイッチダイオードのアノードには前記中間周波同調回路を介して給電し、前記スイッチダイオードのカソードと前記スイッチトランジスタのコレクタを前記一方の入力端子に接続した。
【0010】
また、前記トラップ回路はインダクタンス素子と第一の容量素子との直列接続回路と、前記直列接続回路に並列接続された第二の容量素子とを有し、前記第一の容量素子に前記スイッチダイオードを並列に接続した。
【0011】
【考案の実施の形態】
本考案のテレビジョンチューナの構成を図1に示す。本考案のテレビジョンチューナは、受信したテレビジョン信号RFを局部発振信号LOと混合して中間周波信号に変換するミキサ1と、中間周波信号を増幅する中間周波増幅器2と、ミキサ1と中間周波増幅器2との間に介挿された中間周波同調回路3及びトラップ回路4とを有する。ミキサ1及び中間周波増幅器2は平衡型で構成され、共に集積回路10内に構成される。中間周波同調回路3とトラップ回路4とは集積回路10の外部に設けられる。
【0012】
集積回路10には、ミキサ1の平衡出力端に接続された1対の出力端子10a、10bが設けられ、中間周波同調回路3は出力端子10a、10b間に接続される。中間周波同調回路3は直列接続された二つのインダクタンス素子3a、3bと、二つのインダクタンス素子3a、3bの全体に並列接続された容量素子3cとを有し、PAL方式の中間周波帯における映像中間周波数(Pip=38.9MHz)と音声中間周波数(Sip=33.4MHz)との間に並列同調する。二つのインダクタンス素子3a、3bの接続点に印加された電源電圧Bはミキサ1に供給される。
【0013】
また、集積回路10には、中間周波増幅器2の平衡入力端に接続された1対の入力端子10c、10dが設けられ、トラップ回路4は一方の出力端子10aと一方の入力端子10cとの間に接続される。他方の出力端子10bと他方の入力端子10dとは相互に接続される。
【0014】
トラップ回路4はインダクタンス素子4aと第一の容量素子4bとの直列接続回路と、これら全体に対して並列接続された第二の容量素子4cと、第一の容量素子4bに並列接続されたスイッチダイオード4dとを有する。そして、スイッチダイオード4dのカソードが一方の入力端子10cに接続される。よって、スイッチダイオード4dのアノードには中間周波同調回路3を介して電源電圧が印加される。
【0015】
トラップ回路4はスイッチダイオード4dがオンの時はインダクタンス素子4aと第二の容量素子4cとによってPAL方式の隣接チャンネルの音声中間周波数の近傍(−Sip=40.9MHz)に並列共振する。また、スイッチダイオード4dがオフのときはSECAM方式の隣接チャンネルの映像中間周波数(−Pis=41.9MHz)に並列共振すると共に、SECAM方式の中間周波帯における映像中間周波数(Pis=33.9MHz)と音声中間周波数(Sis=40.4MHz)との間に直列共振する。
【0016】
また、集積回路10内には、スイッチトランジスタ11が構成される。スイッチトランジスタ11のエミッタは接地され、コレクタは給電抵抗12によって電源電圧にプルアップされる。そして、コレクタが抵抗13によって一方の入力端子10cに接続される。
【0017】
以上の構成において、PAL方式のテレビジョン信号を受信するときは、スイッチトランジスタ11がオンにされる。すると、スイッチダイオード4dもオンとなり、トラップ回路4は40.9MHzに並列共振するので、中間周波増幅器2の入力端における周波数特性は図4と同じ特性となり、隣接チャンネルの音声中間周波信号による妨害が軽減される。
【0018】
また、SECAM方式のテレビジョン信号を受信する時は、スイッチトランジスタ11がオフとされるのでスイッチダイオード4dもオフとなる。よって、トラップ回路4はSECAM方式の隣接チャンネルの映像中間周波数(−Pis=41.9MHz)に並列共振するので、中間周波増幅器2の入力端における周波数特性は図2に示すように、隣接チャンネルの映像中間周波(−P=41.9MHz)で減衰する特性となり、隣接チャンネルの映像中間周波信号による妨害が軽減される。
【0019】
このとき、トラップ回路4はSECAM方式の映像中間周波数(Pis=33.9MHz)と音声中間周波数(Sis=40.4MHz)との間に直列共振し、中間周波同調回路3もPAL方式の映像中間周波数(Pip=38.9MHz)と音声中間周波数(Sip=33.4MHz)との間に並列同調するので、SECAM方式の中間周波信号は減衰されない。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案は、選択されたテレビジョン信号を中間周波信号に変換するミキサと、中間周波信号を増幅する中間周波増幅器とを備え、ミキサと中間周波増幅器との間に減衰周波数切替型のトラップ回路を介挿し、トラップ回路によってPAL方式の隣接チャンネルの音声中間周波信号又はSECAM方式の隣接チャンネルの映像中間周波信号を減衰したので、いずれの方式のテレビジョン信号を受信する場合においても、映像中間周波信号と音声中間周波信号とを減衰することなく、隣接チャンネルの音声中間周波信号又は映像中間周波信号による妨害を受けずに受信できる。
【0021】
また、トラップ回路には減衰周波数を切り換えるためのスイッチダイオードを設け、ミキサ及び中間周波増幅器を集積回路内に構成すると共にスイッチトランジスタを構成し、集積回路にはミキサの出力端に接続された出力端子と中間周波増幅器の入力端に接続された入力端子とを設け、トラップ回路を出力端子と入力端子との間に接続し、スイッチダイオードをスイッチトランジスタによってオン/オフ制御したので、集積回路の外部に特別な部品を設けることなく簡単に減衰周波数を切り換えられる。
【0022】
また、ミキサ及び中間周波増幅器をそれぞれ平衡出力型及び平衡入力型に構成し、出力端子及び入力端子をそれぞれ二つ設け、出力端子間には中間周波信号に同調する中間周波同調回路を接続し、一方の出力端子と一方の入力端子との間にトラップ回路を接続すると共に、他方の出力端子と他方の入力端子とを相互に接続し、ミキサとスイッチダイオードのアノードには中間周波同調回路を介して給電し、スイッチダイオードのカソードとスイッチトランジスタのコレクタを一方の入力端子に接続したので、減衰周波数を切り換えるためのスイッチダイオードを簡単にオン又はオフできる。
【0023】
また、トラップ回路はインダクタンス素子と第一の容量素子との直列接続回路と、直列接続回路に並列接続された第二の容量素子とを有し、第一の容量素子にスイッチダイオードを並列に接続したので、スイッチダイオードのオン又はおふによってPAL方式の隣接チャンネルの音声中間周波数又ははSECAM方式の隣接チャンネルの映像中間周波数を減衰できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のテレビジョンチューナの構成を示す回路図である。
【図2】本考案のテレビジョンチューナによるPAL方式のテレビジョン信号受信時の中間周波帯の周波数特性図である。
【図3】本考案のテレビジョンチューナによるSECAM方式のテレビジョン信号受信時の中間周波帯の周波数特性図である。
【図4】従来のテレビジョンチューナの構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 ミキサ
2 中間周波増幅器
3 中間周波同調回路
3a、3b インダクタンス素子
3c 容量素子
4 トラップ回路
4a インダクタンス素子
4b 第一の容量素子
4c 第二の容量素子
4d スイッチダイオード
10 集積回路
10a、10b 出力端子
10c、10d 入力端子
11 スイッチトランジスタ
12 給電抵抗
13 抵抗
Claims (4)
- 選択されたテレビジョン信号を中間周波信号に変換するミキサと、前記中間周波信号を増幅する中間周波増幅器とを備え、前記ミキサと前記中間周波増幅器との間に減衰周波数切替型のトラップ回路を介挿し、前記トラップ回路によってPAL方式の隣接チャンネルの音声中間周波信号又はSECAM方式の隣接チャンネルの映像中間周波信号を減衰したことを特徴とするテレビジョンチューナ。
- 前記トラップ回路には前記減衰周波数を切り換えるためのスイッチダイオードを設け、前記ミキサ及び前記中間周波増幅器を集積回路内に構成すると共にスイッチトランジスタを構成し、前記集積回路には前記ミキサの出力端に接続された出力端子と前記中間周波増幅器の入力端に接続された入力端子とを設け、前記トラップ回路を前記出力端子と前記入力端子との間に接続し、前記スイッチダイオードを前記スイッチトランジスタによってオン/オフ制御したことを特徴とする請求項1に記載のテレビジョンチューナ。
- 前記ミキサ及び前記中間周波増幅器をそれぞれ平衡出力型及び平衡入力型に構成し、前記出力端子及び前記入力端子をそれぞれ二つ設け、前記出力端子間には前記中間周波信号に同調する中間周波同調回路を接続し、一方の前記出力端子と一方の前記入力端子との間に前記トラップ回路を接続すると共に、他方の前記出力端子と他方の前記入力端子とを相互に接続し、前記ミキサと前記スイッチダイオードのアノードには前記中間周波同調回路を介して給電し、前記スイッチダイオードのカソードと前記スイッチトランジスタのコレクタを前記一方の入力端子に接続したことを特徴とする請求項2に記載のテレビジョンチューナ。
- 前記トラップ回路はインダクタンス素子と第一の容量素子との直列接続回路と、前記直列接続回路に並列接続された第二の容量素子とを有し、前記第一の容量素子に前記スイッチダイオードを並列に接続したことを特徴とする請求項2又は3に記載のテレビジョンチューナ。
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