JP2003153107A - テレビジョンチューナ - Google Patents

テレビジョンチューナ

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JP2003153107A JP2001351555A JP2001351555A JP2003153107A JP 2003153107 A JP2003153107 A JP 2003153107A JP 2001351555 A JP2001351555 A JP 2001351555A JP 2001351555 A JP2001351555 A JP 2001351555A JP 2003153107 A JP2003153107 A JP 2003153107A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テレビジョン放送の異なる方式やシステムに
対しても簡単な設定によって隣接する他のチャンネルか
らの妨害を除去出来るようにする。 【解決手段】 受信したテレビジョン信号を中間周波数
帯の信号に周波数変換する混合器2と、中間周波数帯の
信号を増幅する中間周波増幅器3と、混合器2と中間周
波増幅器3との間に介挿された第一の並列共振回路5と
を備え、第一の並列共振回路5は少なくともバラクタダ
イオード5aとインダクタンス素子5bとを有し、バラ
クタダイオード5aの両端に複数の値の電圧のいずれか
が印加可能に構成し、この電圧によって第一の並列共振
回路5の共振周波数を中間周波数帯の下側に隣接する他
のチャンネルのいずれかのテレビジョンシステムの映像
中間周波数の近傍に設定出来るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョンチュ
ーナに関し、詳しくは、隣接するチャンネルの信号を中
間周波数帯において除去することによって妨害を少なく
したテレビジョンチューナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のテレビジョンチューナの構成を図
3によって説明する。集積回路31内には混合器32、
中間周波増幅器33が構成される。混合器32は平衡回
路で構成され、その平衡出力端は集積回路31に設けた
二つの出力端子31a、31bに接続される。そして、
混合器32には、図示しない同調回路によって選択され
たテレビジョン信号RFと、図示しない局部発振器から
出力された局部発振信号Loとが入力され、中間周波数
帯に周波数変換された信号が二つの出力端子31a、3
1b間に出力される。
【0003】また、中間周波増幅器33も平衡回路で構
成され、その平衡入力端である初段のトランジスタ33
a、33bのベースが集積回路31に設けられた二つの
入力端子31c、31dに接続される。
【0004】集積回路31の外部に設けられた中間周波
同調回路34は容量素子34aと、直列接続された二つ
のインダクタンス素子34b、34cとからなる並列回
路で構成され、出力端子31a、31b間に接続され
る。そして、二つのインダクタンス素子34b、34c
の接続点に印加された電源電圧が混合器32に給電され
る。
【0005】また、集積回路の外部には二つの並列共振
回路35、36が設けられる。第一の並列共振回路35
はインダクタンス素子35aと容量素子35bとの並列
回路で構成され、一方の出力端子31aと一方の入力端
子31cとの間に結合される。また、第二の並列共振回
路36もインダクタンス素子36aと容量素子36bと
の並列回路で構成され、他方の出力端子31bと他方の
入力端子31dとの間に結合される。
【0006】以上の構成において、テレビジョンチュー
ナを、例えば欧州仕向用のテレビジョン受信機に使用す
る場合には、中間周波数帯域は図4に示すように33.
15MHzから40.15MHzまでとなるので(PA
L方式のB又はGシステム)、同調回路34の同調周波
数を中間周波数帯における映像中間周波数(38.9M
Hz)と音声中間主波数(33.4MHz)との中間と
なるように設定する。また、第一の並列共振回路35の
共振周波数を、中間周波数帯に隣接する他のチャンネル
の映像中間周波数(−P=31.9MHz)に合わせ、
第二の並列共振回路36の共振周波数を、中間周波数帯
に隣接する他のチャンネルの音声中間周波数(+S=4
0.4MHz)に合わせる。
【0007】以上のように、第一の並列共振回路35と
第二の並列共振回路36との共振周波数をそれぞれ隣接
する他のチャンネルの映像中間周波数と音声中間周波数
に合わせることで隣接チャンネルの映像信号及び音声信
号が減衰し、受信チャンネルに対する妨害が軽減する。
従って、これら並列共振回路35、36はトラップ回路
として機能している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
トラップ回路として使用する並列共振回路の共振周波数
は仕向先の方式あるいはシステムによって異なること
で、テレビジョンチューナの機種も異なり、製造管理上
の負担になっていた。
【0009】例えば、PAL方式のBシステムとGシス
テムとを比較すると、Bシステムの中間周波数帯域幅が
7MHzであるのに対して、Gシステムでは8MHzで
あり、そのため、下側に隣接する他のチャンネルの映像
中間周波数は30.9MHzとなり、Bシステムのそれ
よりも1MHz低くなる。そのため、Bシステム用に設
定した第一の並列共振周波数(30.9MHz)ではG
システムの隣接する他のチャンネルの映像中間周波信号
を十分に減衰することが出来ない。他のIシステムやD
あるいはKシステムのテレビジョン信号を受信するとき
にも同様な問題が起きる。従って、テレビジョンチュー
ナはそれぞれの方式やシステムに対応して上記の共振周
波数を設定する必要があった。
【0010】また、同じPAL方式にも中間周波数帯域
幅や音声中間周波数が異なるDシステムやIシステムが
採用されている国があり、居住国を変更すると、それま
で使用していたテレビジョン受信機では十分な品質の映
像を受信できないと言う問題もあった。
【0011】そこで、本発明は、テレビジョン放送の異
なる方式やシステムに対しても簡単な設定によって隣接
する他のチャンネルからの妨害を除去出来るようにする
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する手
段として、本発明では、受信したテレビジョン信号を中
間周波数帯の信号に周波数変換する混合器と、前記中間
周波数帯の信号を増幅する中間周波増幅器と、前記混合
器と前記中間周波増幅器との間に介挿された第一の並列
共振回路とを備え、前記第一の並列共振回路は少なくと
もバラクタダイオードとインダクタンス素子とを有し、
前記バラクタダイオードの両端に複数の値の電圧のいず
れかが印加可能に構成し、前記電圧によって前記第一の
並列共振回路の共振周波数を前記中間周波数帯の下側に
隣接するチャンネルのいずれかのテレビジョンシステム
の映像中間周波数の近傍に設定出来るようにした。
【0013】また、前記共振周波数を前記下側に隣接す
るチャンネルの映像中間周波数よりも1MHz以内で低
くした。
【0014】また、前記バラクタダイオードのカソード
には所定のバイアス電圧を印加し、前記バイアス電圧を
分圧して値の異なる複数の分圧電圧を出力する分圧回路
を設け、前記分圧電圧のいずれかを前記バラクタダイオ
ードのアノードに印加した。
【0015】また、前記バラクタダイオードに並列にコ
ンデンサを接続した。
【0016】また、前記分圧回路は前記バイアス電圧が
両端に印加された直列接続の二つの分圧抵抗と、エミッ
タが接地された複数のスイッチトランジスタとを有し、
前記スイッチトランジスタのコレクタをそれぞれ抵抗を
介して前記二つの分圧抵抗の接続点に接続した。
【0017】また、前記混合器と前記中間周波増幅器と
を構成する集積回路を設け、前記集積回路には前記混合
器の第一の出力端に結合された第一の出力端子と、前記
中間周波増幅器の第一の入力端に結合された第一の入力
端子と、前記バイアス電圧が印加される電圧端子とを設
け、前記第一の並列共振回路を前記集積回路の外側に配
設し、前記バラクタダイオードのアノードを前記第一の
入力端子に接続すると共にカソードを前記第一の出力端
子に接続し、前記集積回路内には前記電圧端子と前記第
一の入力端子との間に接続された前記分圧抵抗の一方
と、前記第一の入力端子とグランドとの間に接続された
前記分圧抵抗の他方及び前記スイッチトランジスタと前
記抵抗との直列回路と、前記第一の入力端子と前記中間
周波増幅器の第一の入力端とを接続する結合コンデンサ
を設けた。
【0018】また、前記混合器は第二の出力端を有する
平衡出力型の混合器で構成され、前記中間周波増幅器は
第二の入力端を有する平衡入力型の増幅器で構成し、前
記集積回路には前記第二の出力端に結合された第二の出
力端子と前記第二の入力端に結合された第二の入力端子
とを設け、前記集積回路の外部には前記中間周波数帯に
同調する中間周波同調回路と前記中間周波数帯の上側に
隣接するチャンネルの音声中間周波数に同調する第二の
並列共振回路とを設け、前記中間周波同調回路を前記二
つの出力端子間に接続し、前記第二の出力端子と前記第
二の入力端子との間に前記第二の並列共振回路を介挿し
た。
【0019】また、前記バラクタダイオードに並列に接
続されるコンデンサを前記集積回路内に構成し、前記第
一の出力端と前記第一の入力端との間に接続した。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明のテレビジョンチュ
ーナを図1に従って説明する。集積回路1内には混合器
2、中間周波増幅器3が構成される。混合器2は平衡回
路で構成され、その平衡出力端は集積回路1に設けた二
つの出力端子1a、1bに接続される。混合器2には、
図示しない同調回路によって選択されたテレビジョン信
号RFと、図示しない局部発振器から出力された局部発
振信号Loとが入力され、中間周波数帯に周波数変換さ
れたテレビジョン信号が二つの出力端子1a、1b間に
出力される。
【0021】また、中間周波増幅器3も平衡回路で構成
され、初段には二つのトランジスタ3a、3bが設けら
れる。集積回路1には中間周波増幅器3の平衡入力端に
結合される入力端子1c、1dが設けられる。そして平
衡入力端の一方である初段のトランジスタ3aのベース
は集積回路1内に構成された結合コンデンサ3cを介し
て一方の入力端子1cに接続される。また、他方の平衡
入力端となる初段のトランジスタ3bのベースは他方の
入力端子1dに接続される。
【0022】集積回路1の外部に設けられた中間周波同
調回路4は容量素子4aと、直列接続された二つのイン
ダクタンス素子4b、4cとからなる並列回路で構成さ
れ、出力端子1a、1b間に接続される。中間周波同調
回路4は中間周波数帯における映像中間周波数と音声中
間周波数とのほぼ中心周波数に同調するように設定され
る。そして、二つのインダクタンス素子4b、4cの接
続点に印加された電源電圧Bが平衡出力端1a、1bを
介して混合器2に給電される。電源電圧は集積回路1に
設けられた電圧端子1eにも印加される。
【0023】また、集積回路1の外部には二つの並列共
振回路5、6が設けられる。第一の並列共振回路5はバ
ラクタダイオード5aとインダクタンス素子5bとの並
列回路で構成される。インダクタンス素子5bに直列に
介挿された直流カットコンデンサ5cはバラクタダイオ
ード5aのアノードとカソードとを直流的に絶縁する。
第一の並列共振回路5は一方の出力端子1aと一方の入
力端子1cとの間に介挿されるが、バラクタダイオード
5aのアノード入力端子1cに接続され、カソードは出
力端子1aに接続される。この結果バラクタダイオード
5aのカソードには所定のバイアス電圧が印加される。
【0024】第二の並列共振回路6もインダクタンス素
子6aと容量素子6bとの並列回路で構成され、その一
端は直流カットコンデンサ6cを介して他方の入力端子
1dに接続され、他端は他方の出力端子1bに接続され
る。これら二つの並列共振回路5、6はその共振周波数
によって中間周波数帯の下側と上側とに隣接するチャン
ネルのそれぞれの映像中間周波信号と音声中間周波信号
とを減衰して妨害を除去するトラップ回路として機能す
る。従って共振周波数はトラップ周波数となるが共振周
波数は適用されるテレビジョンシステム等によって設定
される。共振周波数の設定については後述する。
【0025】一方、集積回路1内には分圧回路7が構成
される。分圧回路7は直列接続された二つの分圧抵抗7
a、7bを有し、分圧抵抗7aは電圧端子1eと一方の
入力端子1cとの間に接続され、分圧抵抗7bは一方の
入力端子1cとグランドとの間に接続される。分圧抵抗
7a、7bの接続点からは分圧電圧が得られ、此がバラ
クタダイオードのアノードに印加される。従って、バラ
クタダイオード5aのアノードにはカソードよりも低い
分圧電圧が印加される。また、分圧回路7は集積回路1
内に構成されたスイッチトランジスタ7c、7dとそれ
らのコレクタに接続された抵抗7e、7fとを有する。
スイッチトランジスタ7c、7dの各エミッタは接地さ
れ、コレクタはそれぞれ抵抗7e、7fを介して二つの
分圧抵抗7a、7bの接続点に接続される。
【0026】スイッチトランジスタ7c、7dのベース
には図示しないスイッチ手段等によってハイレベル又は
ローレベルの電圧が別々に入力されるようになってい
る。これによってスイッチトランジスタ7c、7dはオ
ン又はオフとなる。従って、バラクタダイオード5aの
アノードの電圧はスイッチトランジスタ7c、7dのオ
ン又はオフの状態によって変化する。
【0027】さらに、集積回路1内には第一の並列共振
回路5の一部を構成するコンデンサ5dが構成され、バ
ラクタダイオード5aに並列接続されるように一方の入
力端子1aと出力端子1cとの間に接続される。
【0028】以上の構成において、混合器2から出力さ
れた中間周波数帯の信号は中間周波同調回路4、並列共
振回路5、6を介して中間周波増幅器3に入力される。
混合器2と中間周波増幅器3との間の伝送特性は中間周
波同調回路4、並列共振回路5、6によって決定される
が、中間周波同調回路4は前述したように、中間周波数
帯のほぼ中心の周波数に同調している。また、二つの並
列共振回路5、6の共振周波数はテレビジョン方式やシ
ステムに対応して隣接する他のチャンネルからの妨害を
除去するように設定される。
【0029】ここで、1例として欧州仕様のテレビジョ
ン方式(PAL方式)における各システムの中間周波数
帯の周波数関係を図2によって説明する。各システムに
おける映像中間周波数(P)は39.8MHzと共通で
あるが、中間周波数帯域幅と音声中間周波数(S)とは
各システムによって異なる。
【0030】先ず、図2のAはいわゆるBシステム(B
/PAL)であり、中間周波数帯の帯域幅は7MHz、
音声中間周波数は33.4MHzである。従って、中間
周波数帯の下側に隣接するチャンネルの映像中間周波数
(−P)は31.9MHzとなり、上側に隣接するチャ
ンネルの音声中間周波数(+S)は40.4MHzとな
る。図2のBはいわゆるGシステム(G/PAL)であ
り、帯域幅は8MHz、音声中間周波数は同じく33.
4MHzである。従って、中間周波数帯の下側に隣接す
るチャンネルの映像中間周波数(−P)は30.9MH
zとなり、上側に隣接するチャンネルの音声中間周波数
(+S)は41.4MHzとなる。
【0031】図2のCはいわゆるIシステム(I/PA
L)であり、帯域幅は8MHz、音声中間周波数は3
2.9MHzである。従って、中間周波数帯の下側に隣
接するチャンネルの映像中間周波数(−P)は30.9
MHzとなり、上側に隣接するチャンネルの音声中間周
波数(+S)は40.9MHzとなる。さらに、図2の
DはいわゆるD及びKシステム(D・K/PAL)であ
り、帯域幅は8MHz、音声中間周波数は32.4MH
zである。従って、中間周波数帯の下側に隣接するチャ
ンネルの映像中間周波数(−P)は30.9MHzとな
り、上側に隣接するチャンネルの音声中間周波数(+
S)は40.4MHzとなる。
【0032】そこで、第一の並列共振回路5のバラクタ
ダイオード5aのアノードの電圧を変えることで、その
共振周波数によって各システムにおける中間周波数帯域
の下側に隣接するチャンネルの各映像中間周波数(−
P)を減衰するようにする。
【0033】そのためには、例えば電源電圧Bを5ボル
トとし、分圧抵抗7a、7bをそれぞれ5kΩ(キロオ
ーム)、22.8kΩ、抵抗7e、7fをそれぞれ1
4.5kΩ、14.5kΩに設定する。そして、テレビ
ジョン受信機がB/PALシステム仕様であれば、スイ
ッチトランジスタ7c、7dを共にオンとする。する
と、分圧抵抗7a、7bの接続点の分圧電圧(一方の入
力端子1cの電圧であってバラクタダイオード5aのア
ノードの電圧)は2.6ボルトとなって第一の並列共振
回路5の共振周波数(コンデンサ5dを含む共振周波数
である、以下同じ)はほぼ31.4MHzとなり、下側
に隣接するチャンネルの映像中間周波数(−P=31.
9MHz)の若干下側となる。此によって受信チャンネ
ルの音声中間周波信号(S)に影響を与えないで下側に
隣接するチャンネルの映像中間周波信号を減衰すること
が出来る。
【0034】また、テレビジョン受信機がG/PAL及
びI/PALシステム仕様であれば、スイッチトランジ
スタ7c、7dの一方をオンとし、他方をオフとする。
すると、分圧電圧は3.2ボルトとなって第一の並列共
振回路5の共振周波数はほぼ30.9MHzとなり、下
側に隣接するチャンネルの映像中間周波数(−P=3
0.9MHz)に一致する。この時は共振周波数を下側
に隣接するチャンネルの映像中間周波数に一致させて
も、受信チャンネルの音声中間周波数(S)とは比較的
離れているので、受信チャンネルの音声中間周波信号に
影響を与えないで下側に隣接するチャンネルの映像中間
周波信号を減衰することが出来る。
【0035】さらに、テレビジョン受信機がD/PAL
及びK/PALシステム仕様であれば、スイッチトラン
ジスタ7c、7dを共にオフとする。すると、分圧電圧
は4.1ボルトとなって第一の並列共振回路5の共振周
波数はほぼ29.9MHzとなり、下側に隣接するチャ
ンネルの映像中間周波数(−P=30.9MHz)より
も1MHz低くなる。この時は共振周波数が受信チャン
ネルの音声中間周波数とは比較的離れるので、受信チャ
ンネルの音声中間周波信号に影響を与えないで下側に隣
接するチャンネルの映像中間周波信号を減衰することが
出来る。
【0036】以上のように、分圧回路7に設けたスイッ
チトランジスタ7c、7dのオン又はオフの設定によっ
て、いずれのシステムに対しても下側に隣接するチャン
ネルの映像中間周波信号による妨害に対応できる。な
お、第一の共振回路5にはバラクタダイオード5aに並
列にコンデンサ5dが接続されるので、5ボルト以下の
小さな電圧を用いても互いに近い共振周波数の設定が容
易である。
【0037】第一の並列共振回路5の共振周波数は上記
の通りに設定する必要はなく、下側に隣接するチャンネ
ルの映像中間周波数と受信チャンネルの中間周波数帯に
おける音声中間周波数との周波数間隔によって適宜に設
定すればよいが、下側に隣接するチャンネルの映像中間
周波数に合わせるかそれよりも低くするのがよい。しか
しMHz以内に収めるのがよい。
【0038】なお、第二の並列共振回路6の共振周波数
は中間周波数帯域の上側に隣接するチャンネルの音声中
間周波数(+S)以上で1MHz以内(40.4MHz
〜41.4MHz)に設定するのが良い。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、混合
器と中間周波増幅器との間に介挿された第一の並列共振
回路は少なくともバラクタダイオードとインダクタンス
素子とを有し、バラクタダイオードの両端に複数の値の
電圧のいずれかが印加可能に構成し、電圧によって第一
の並列共振回路の共振周波数を中間周波数帯の下側に隣
接するチャンネルのいずれかのテレビジョンシステムの
映像中間周波数の近傍に設定出来るようにしたので、方
式あるいはシステムの異なる他のテレビジョン信号を受
信する際にも中間周波数帯における映像中間周波信号に
よる妨害を避けることが出来る。この結果、同一のテレ
ビジョンチューナを用いて方式の異なるテレビジョン受
信機が構成できる。
【0040】また、共振周波数を下側に隣接するチャン
ネルの映像中間周波数よりも1MHz以内で低くしたの
で、受信するチャンネルの中間周波数帯における音声中
間周波信号に影響しないで他のチャンネルの映像中間周
波信号を減衰できる。
【0041】また、バラクタダイオードのカソードには
所定のバイアス電圧を印加し、バイアス電圧を分圧して
値の異なる複数の分圧電圧を出力する分圧回路を設け、
分圧電圧のいずれかを前記バラクタダイオードのアノー
ドに印加したので、簡単に共振周波数の切替ができる。
【0042】また、バラクタダイオードに並列にコンデ
ンサを接続したので、互いの共振周波数が近くても小さ
なバイアス電圧を用いて切り替えられる。
【0043】また、分圧回路はバイアス電圧が両端に印
加された直列接続の二つの分圧抵抗と、エミッタが接地
された複数のスイッチトランジスタとを有し、スイッチ
トランジスタのコレクタをそれぞれ抵抗を介して二つの
分圧抵抗の接続点に接続したので、スイッチトランジス
タのオン/オフの設定だけで共振周波数を変えるための
電圧を簡単に作れる。
【0044】また、混合器と中間周波増幅器とを構成す
る集積回路を設け、集積回路には混合器の第一の出力端
に結合された第一の出力端子と、前記中間周波増幅器の
第一の入力端に結合された第一の入力端子と、前記バイ
アス電圧が印加される電圧端子とを設け、第一の並列共
振回路のバラクタダイオードのアノードを第一の入力端
子に接続すると共にカソードを第一の出力端子に接続
し、集積回路内には電圧端子と第一の入力端子との間に
接続された分圧抵抗の一方と、第一の入力端子とグラン
ドとの間に接続された分圧抵抗の他方及びスイッチトラ
ンジスタと抵抗との直列回路と、第一の入力端子と中間
周波増幅器の第一の入力端とを接続する結合コンデンサ
を設けたので、集積回路内の分圧回路から直接バラクタ
ダイオードのアノードに電圧を印加できる。
【0045】また、混合器と中間周波増幅器とを平衡回
路で構成し、集積回路の外部には中間周波数帯に同調す
る中間周波同調回路と中間周波数帯の上側に隣接するチ
ャンネルの音声中間周波数に同調する第二の並列共振回
路とを設け、中間周波同調回路を二つの出力端子間に接
続し、第二の出力端子と第二の入力端子との間に第二の
並列共振回路を介挿したので、中間周波同調回路と二つ
の並列共振回路とをスペース的に集中して配設できる。
【0046】また、バラクタダイオードに並列に接続さ
れるコンデンサを集積回路内に構成し、第一の出力端と
第一の入力端との間に接続したので、集積回路の外部の
部品の増加を抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビジョンチューナの構成を示す回
路図である。
【図2】本発明のテレビジョンチューナのトラップ周波
数を設定するための各テレビジョン方式における周波数
関係図である。
【図3】従来のテレビジョンチューナの構成を示す回路
図である。
【図4】従来のテレビジョンチューナのトラップ周波数
を設定するための各テレビジョン方式における周波数関
係図である。
【符号の説明】
1 集積回路 1a、1b 出力端子 1c、1d 入力端子 1e 電圧端子 2 混合器 3 中間周波増幅器 3a、3b 初段のトランジスタ 3c 結合コンデンサ 4 中間周波同調回路 4a 容量素子 4b、4c インダクタンス素子 5 第一の並列共振回路 5a バラクタダイオード 5b インダクタンス素子 5c 直流カットコンデンサ 5d コンデンサ 6 第二の並列共振回路 6a インダクタンス素子 6b 容量素子 6c 直流カットコンデンサ 7 分圧回路 7a、7b 分圧抵抗 7c、7d スイッチトランジスタ 7e、7f 抵抗

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信したテレビジョン信号を中間周波数
    帯の信号に周波数変換する混合器と、前記中間周波数帯
    の信号を増幅する中間周波増幅器と、前記混合器と前記
    中間周波増幅器との間に介挿された第一の並列共振回路
    とを備え、前記第一の並列共振回路は少なくともバラク
    タダイオードとインダクタンス素子とを有し、前記バラ
    クタダイオードの両端に複数の値の電圧のいずれかが印
    加可能に構成し、前記電圧によって前記第一の並列共振
    回路の共振周波数を前記中間周波数帯の下側に隣接する
    チャンネルのいずれかのテレビジョンシステムの映像中
    間周波数の近傍に設定出来るようにしたことを特徴とす
    るテレビジョンチューナ。
  2. 【請求項2】 前記共振周波数を前記下側に隣接するチ
    ャンネルの映像中間周波数よりも1MHz以内で低くし
    たことを特徴とする請求項1に記載のテレビジョンチュ
    ーナ。
  3. 【請求項3】 前記バラクタダイオードのカソードには
    所定のバイアス電圧を印加し、前記バイアス電圧を分圧
    して値の異なる複数の分圧電圧を出力する分圧回路を設
    け、前記分圧電圧のいずれかを前記バラクタダイオード
    のアノードに印加したことを特徴とする請求項1又は2
    に記載のテレビジョンチューナ。
  4. 【請求項4】 前記バラクタダイオードに並列にコンデ
    ンサを接続したことを特徴とする請求項3に記載のテレ
    ビジョンチューナ。
  5. 【請求項5】 前記分圧回路は前記バイアス電圧が両端
    に印加された直列接続の二つの分圧抵抗と、エミッタが
    接地された複数のスイッチトランジスタとを有し、前記
    スイッチトランジスタのコレクタをそれぞれ抵抗を介し
    て前記二つの分圧抵抗の接続点に接続したことを特徴と
    する請求項3又は4に記載のテレビジョンチューナ。
  6. 【請求項6】 前記混合器と前記中間周波増幅器とを構
    成する集積回路を設け、前記集積回路には前記混合器の
    第一の出力端に結合された第一の出力端子と、前記中間
    周波増幅器の第一の入力端に結合された第一の入力端子
    と、前記バイアス電圧が印加される電圧端子とを設け、
    前記第一の並列共振回路を前記集積回路の外側に配設
    し、前記バラクタダイオードのアノードを前記第一の入
    力端子に接続すると共にカソードを前記第一の出力端子
    に接続し、前記集積回路内には前記電圧端子と前記第一
    の入力端子との間に接続された前記分圧抵抗の一方と、
    前記第一の入力端子とグランドとの間に接続された前記
    分圧抵抗の他方及び前記スイッチトランジスタと前記抵
    抗との直列回路と、前記第一の入力端子と前記中間周波
    増幅器の第一の入力端とを接続する結合コンデンサを設
    けたことを特徴とする請求項5に記載のテレビジョンチ
    ューナ。
  7. 【請求項7】 前記混合器は第二の出力端を有する平衡
    出力型の混合器で構成され、前記中間周波増幅器は第二
    の入力端を有する平衡入力型の増幅器で構成し、前記集
    積回路には前記第二の出力端に結合された第二の出力端
    子と前記第二の入力端に結合された第二の入力端子とを
    設け、前記集積回路の外部には前記中間周波数帯に同調
    する中間周波同調回路と前記中間周波数帯の上側に隣接
    するチャンネルにおける音声中間周波数に同調する第二
    の並列共振回路とを設け、前記中間周波同調回路を前記
    二つの出力端子間に接続し、前記第二の出力端子と前記
    第二の入力端子との間に前記第二の並列共振回路を介挿
    したことを特徴とする請求項6に記載のテレビジョンチ
    ューナ。
  8. 【請求項8】 前記バラクタダイオードに並列に接続さ
    れるコンデンサを前記集積回路内に構成し、前記第一の
    出力端と前記第一の入力端との間に接続したことを特徴
    とする請求項6又は7に記載のテレビジョンチューナ。
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