JP3927758B2 - 基板搬送装置及び処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)に使われるガラス基板等の被処理基板上に塗布・現像処理を施す塗布・現像装置等の基板処理装置に対して、被処理基板を搬入出するために用いられる基板搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
LCDの製造工程においては、LCD用のガラス基板上にITO(Indium Tin Oxide)の薄膜や電極パターンを形成するために、半導体デバイスの製造に用いられるものと同様のフォトリソグラフィ技術が利用される。フォトリソグラフィ技術では、フォトレジストを洗浄した基板に塗布し、これを露光し、さらに現像する。
【0003】
被処理基板であるガラス基板は、基板搬送装置に保持されて搬送路上を移動し、目的とする処理装置、例えば、基板洗浄装置の配置されている位置まできたならばストップし、この基板洗浄装置の搬入出口を通じてガラス基板を搬入する。洗浄処理が終了したならば、該搬入出口を通じて基板搬送装置が再びガラス基板を受け取り、次の処理装置、例えば、現像装置の配置されている位置まで搬送路上を移動する。そして、現像装置内にガラス基板を搬入し、現像処理後、再度ガラス基板を受け取ってから次の処理装置の配置されている位置まで搬送路上を移動して同様の動作を繰り返す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、基板搬送装置は、通常、ピンセット状に配置された2本のアーム片を備えた保持部材と、この保持部材を支持する支持体とを有している。各種の処理装置間に位置する搬送路上に設けられたレール部材に沿って支持体が移動し、目的とする処理装置が配置されている場所に至ったならばこの支持体が停止して水平方向に所定角度回動して、当該処理装置の基板搬入出口に対面したならば、保持部材が前進する。そして、当該処理装置内で受け渡しのために上昇しているリフトピンやスピンチャックとの間でガラス基板の受け渡しを行う。
【0005】
この際、受け取り部となるリフトピンは所定のレイアウトで設けられている。また、スピンチャックがガラス基板を保持して下降し、処理位置に至ると所定形状の処理フレーム内にガラス基板が収容される。基板搬送装置の保持部材によるガラス基板の保持姿勢がこの受け取り部のレイアウトや処理姿勢に合致していれば受け渡しに支障を生じることはない。例えば、処理ライン上に順次設置されている各種処理装置の設計仕様が共通している場合には問題ないが、製造メーカが異なる場合など、仕様が異なる場合がある。具体的には、ガラス基板は長方形に形成されているため、処理装置に搬入したり搬出したりする際、搬入出方向に長辺側を沿わせる必要があるタイプ(いわゆる短辺取り)や、短辺側を沿わせる必要があるタイプ(いわゆる長辺取り)がある。
【0006】
ところが、従来の基板搬送装置では、一旦ガラス基板を保持したならば、保持部材上における保持姿勢は一定である。このため、従来、上記のように異なる仕様の処理装置が設置される場合には、予め、各種処理装置におけるリフトピンのレイアウトを調整したり、処理フレームの形状を変更したりして調整しておく必要があった。しかしながら、このような調整を現場で行うのは面倒である。特に、近年は処理ラインに設置される各種処理装置として異なるメーカのものを使用するケースが増えており、上記のようなリフトピン等の設計変更作業を行わずに済む手段の提供が望まれていた。
【0007】
本発明は上記した事情に鑑みなされたものであり、処理装置がいわゆる長辺取りあるいは短辺取りのいずれであっても対応することができ、処理装置における受け取り部や処理フレームの修正作業をなくすことができる基板搬送装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の基板搬送装置は、処理対象となる基板を保持して移動可能であると共に、各処理装置に対し、該基板を所定の向きで搬入し又は搬出する基板搬送装置であって、少なくとも中央部に開口を有し、基板を保持する第1の保持部材と、前記第1の保持部材の上方に重なるように配置され、少なくとも中央部に開口を有し、基板を保持する第2の保持部材と、前記第1及び第2の保持部材の前記開口部を貫くように上下動可能であると共に、軸心を中心として水平回転可能に設けられ、前記第1の保持部材により保持された基板を前記第1の保持部材より上方かつ前記第2の保持部材より下方位置に浮上させて基板を所定角度回転させて所定の向きに調整し、下降する際、前記第1の保持部材に前記基板を所定の向きで保持させ、前記第2の保持部材により保持された基板を第2の保持部材よりも上方位置に浮上させて基板を所定角度回転させて所定の向きに調整し、下降する際、前記第2の保持部材に前記基板を所定の向きで保持させる基板向き調整手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
本発明のこのような構成によれば、上下動可能であると共に、軸心を中心として水平回転可能に設けられた基板向き調整手段を設けることにより、基板の受け渡し向きを変更することができ、各処理装置に対し基板を所定の向きで搬入し又は搬出することができる。従って、処理ライン上に、いわゆる長辺取りの処理装置や短辺取りの処理装置が混在して設置されているとしても、この基板搬送装置によれば、処理装置との間で確実に基板の受け渡しを行うことができる。
本発明の一の形態によれば、該基板搬送装置が一の処理装置から他の処理装置に基板を搬送する搬送時間と前記基板向き調整手段による基板の向きの調整に要する時間との和が他の処理装置で先に処理されている基板の残り処理時間より長いときに、該基板搬送装置による基板の搬送中に前記基板向き調整手段により基板の向きを調整させ、前記搬送時間と前記基板向き調整手段による基板の向きの調整に要する時間との和が他の処理装置で先に処理されている基板の残り処理時間より短いときに、該基板搬送装置による基板の搬送後に前記基板向き調整手段により基板の向きを調整させる制御部をさらに具備することを特徴とする。
本発明の一の形態によれば、前記第2の保持部材は、対向する一対の第1側壁を有し、該一対の第1側壁の対向距離が可変であることを特徴とする。
本発明の一の形態によれば、前記基板は直交する長辺と短辺とを有する長方形状を有し、前記調整手段の軸心は、前記基板の中心部に位置することを特徴とする。
本発明の一の形態によれば、前記基板は直交する長辺と短辺とを有する長方形状を有し、前記第2の保持部材が、対向する一対の第1側壁の対向方向に前記基板の長辺方向を沿わせた状態で前記基板を前記第1側壁間に保持できる第1の保持部と、対向する一対の第2側壁の対向方向に前記基板の短辺方向を沿わせた状態で前記基板を前記第2側壁間に保持できる第2の保持部と、前記第1及び第2の保持部を支持すると共に、前後動可能に設けられた基台部とを具備することを特徴とする。
本発明の一の形態によれば、前記第1の保持部及び第2の保持部は、それぞれ長辺方向及び短辺方向に前記基板を位置決めする位置決め手段を具備することを特徴とする。
本発明の一の形態によれば、前記基板は直交する長辺と短辺とを有する長方形状を有し、前記第1の保持部材が、対向する第1側壁間の幅が前記基板の長辺の長さに相当する長さを有し、この第1側壁同士の対向方向に長辺方向を沿わせた状態で前記基板を保持できる第1の保持部と、対向する第2側壁間の幅が前記基板の短辺方向長さに相当する長さを有し、この第2側壁同士の対向方向に短辺方向を沿わせた状態で前記基板を保持できる前記第1の保持部よりも幅の狭い第2の保持部と、前記第1及び第2の保持部を支持すると共に、前後動可能に設けられた基台部とを具備する。
本発明の一の形態によれば、前記第1の保持部は、短辺方向に前記基板を位置決めする位置決め手段を具備し、前記第2の保持部は、長辺方向に前記基板を位置決めする位置決め手段を具備することを特徴とする。
本発明の一の形態によれば、前記位置決め手段は、前記基板を挟むように前記基板の一辺方向に沿って配置された前記一辺方向に移動可能なアライメントピンと固定された固定ピンとを具備することを特徴とする。
本発明の一の形態によれば、前記位置決め手段は、前記基板を挟むように前記基板の一辺方向に沿って配置された1対の前記一辺方向に回転可能なローラを具備することを特徴とする
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0017】
まず、本発明の基板搬送装置が用いられる塗布・現像処理システムの全体構造について図1に基づき説明する。
【0018】
図1に示すように、この塗布・現像処理システム1の前方には、ガラス基板Gを、塗布・現像処理システム1に対して搬入出するローダ・アンローダ部が設けられている。このローダ・アンローダ部には、ガラス基板Gを例えば25枚ずつ収納したカセットCを所定位置に整列させて載置させるカセット載置台3と、各カセットCから処理すべきガラス基板Gを取り出し、また塗布・現像処理システム1において処理の終了したガラス基板Gを各カセットCへ戻すローダ・アンローダ4が設けられている。図示のローダ・アンローダ4は、本体5の走行によってカセットCの配列方向に移動し、本体5に搭載された板片状のピンセット6によって各カセットCからガラス基板Gを取り出し、また各カセットCへガラス基板Gを戻すようになっている。また、ピンセット6の両側には、ガラス基板Gの四隅を保持して位置合わせを行う基板位置合わせ部材7が設けられている。
【0019】
塗布・現像処理システム1の中央部には、長手方向に配置された廊下状の搬送路10、11が第1の受け渡し部12を介して一直線上に設けられており、この搬送路10、11の両側には、ガラス基板Gに対する各処理を行うための各種処理装置が配置されている。
【0020】
図示の塗布・現像処理システム1にあっては、搬送路10の一側方に、ガラス基板Gをブラシ洗浄すると共に高圧ジェット水により洗浄を施すための洗浄装置16が例えば2台並設されている。また、搬送路10を挟んで反対側に、二基の現像装置17が並設され、その隣りに二基の加熱装置18が積み重ねて設けられている。
【0021】
また、搬送路11の一側方に、ガラス基板Gにレジスト液を塗布する前にガラス基板Gを疎水処理するアドヒージョン装置20が設けられ、このアドヒージョン装置20の下方には冷却用のクーリング装置21が配置されている。また、これらアドヒージョン装置20とクーリング装置21の隣には加熱装置22が二列に二個ずつ積み重ねて配置されている。また、搬送路11を挟んで反対側に、ガラス基板Gの表面にレジスト液を塗布することによってガラス基板Gの表面にレジスト膜を形成するレジスト塗布装置23が配置されている。図示はしないが、これら塗布装置23の側部には、第2の受け渡し部28を介し、ガラス基板G上に形成されたレジスト膜に所定の微細パターンを露光するための露光装置等が設けられる。第2の受け渡し部28は、ガラス基板Gを搬入および搬出するための搬入出ピンセット29および受け渡し台30を備えている。
【0022】
以上の各処理装置16〜18および20〜23は、何れも搬送路10、11の両側において、ガラス基板Gの搬入出口を内側に向けて配設されている。第1の搬送装置25がローダ・アンローダ部2、各処理装置16〜18および第1の受け渡し部12との間でガラス基板Gを搬送するために搬送路10上を移動し、第2の搬送装置26が第1の受け渡し部12、第2の受け渡し部28および各処理装置20〜23との間でガラス基板Gを搬送するために搬送路11上を移動するようになっている。
【0023】
次に、上記した塗布・現像処理システム1において第1の搬送装置25および第2の搬送装置26として採用することができる本発明の第1の実施の形態に係る基板搬送装置40の構造を説明する。図2はこの基板搬送装置40の構成を示した斜視図であり、図3はその一部を断面で示した正面図、図4および図5は平面図である。
【0024】
この基板搬送装置40は、搬送路10、11に沿って設けられたレール35上をY方向に移動可能なY方向移動体41を有している。このY方向移動体41は、本実施の形態ではレール35を跨ぐように設けられ、内部に配設された図示しない駆動モータの駆動により移動する。このY方向移動体41の上部には、モータ42が設けられ、このモータ42によりθ方向に回転可能になっている第1の回転軸43が設けられている。この第1の回転軸43は、さらにY方向移動体41内に配設された昇降部(図示せず)により上下方向(Z方向)に動作するよう設けられている。
【0025】
第1の回転軸43の上部には、支持板44が取り付けられており、この支持板44のほぼ中央部には、上下動可能な第2の回転軸47を有する昇降部材48が支持されている。この第2の回転軸47を有する昇降部材48が本実施の形態において基板向き調整手段を構成する。
【0026】
支持板44における昇降部材48の周辺部には、支持ピン49が複数配設されており、この支持ピン49によって板状の基台部用保持台50が水平に支持されている。この基台部用保持台50の表面にはX方向に沿ってガイド溝51が刻設されており、このガイド溝51に沿ってX方向(前後方向)に移動可能な基台部52が配設されている。
【0027】
基台部52の内部には、該基台部52を前後動させるための駆動部材(図示せず)が配設されていると共に、その両側から、一旦横方向に延びた後、ほぼ直角に前方に延び、基台部52を中心としてピンセット状に配置された一対のアーム53、54が設けられている。アーム53、54は、それぞれ、図3に示したように、正面から見て外側に向かって上る階段状となるように段差部53a、54aが形成されており、この段差部53a、54aを挟んだ上段が第1の保持部55、56となり、下段が第2の保持部57、58となる。従って、本実施の形態においては、基台部52と、各保持部55〜58を含むアーム53、54とにより保持部材を構成する。
【0028】
第1の保持部55、56の外側には、それぞれ対向するように側壁55a、56aが立ち上げ形成されており、該側壁55a、56a間の間隔は、保持対象であるガラス基板Gの長辺の長さよりやや長い間隔を有している。従って、この側壁55a、56a同士の対向方向にガラス基板Gの長辺方向を沿わせた状態で保持することにより、処理装置がいわゆる長辺取りである場合に対処できる。
【0029】
一方、第2の保持部57、58の対向する側壁(段差部53a、54aが相当)間の間隔は、ガラス基板Gの短辺の長さよりやや長く、長辺の長さより短い間隔を有している。従って、この段差部53a、54a同士の対向方向にガラス基板Gの短辺を沿わせた状態で保持することにより、処理装置がいわゆる短辺取りである場合に対処できる。
【0030】
第1の保持部55、56における基台部52寄りの部分には、X方向に移動可能なアライメントピン59、60がそれぞれ下方から上方に突出するように設けられている。また、該第1の保持部55、56の先端寄りの部分であってこのアライメントピン59、60に対峙する位置にも、固定ピン61、62が突出形成されている。ガラス基板Gが第1の保持部55、56上に保持された場合に、アライメントピン59、60がX方向に沿って動作することで、ガラス基板Gの前端位置が揃えられる。
【0031】
同様に、第2の保持部57、58における基台部52寄りの部分にも、X方向に移動可能なアライメントピン63、64が上方に突出するように設けられており、第2の保持部57、58の先端寄りの部分であってこのアライメントピン63、64に対峙する位置には、固定ピン65、66が突設されている。従って、ガラス基板Gが第2の保持部57、58上に載置されている場合には、このアライメントピン63、64がX方向に沿って前後動し、ガラス基板Gの前端位置が揃えられる。
【0032】
また、第1の保持部55、56と第2の保持部57、58をそれぞれ形成しているアーム53、54は、Y方向に対向距離が広がったり縮まったりするように基台部52に取り付けられている。従って、第1の保持部55、56又は第2の保持部57、58に保持されたガラス基板Gは、アーム53、54自体の対向距離の拡縮動作により、Y方向に沿った横方向に位置が揃えられることになる。
【0033】
基台部用保持台50のほぼ中央位置には、上下に貫通する貫通孔が設けられており、この貫通孔に、上記した基板向き調整手段を構成する昇降部材48の第2の回転軸47が挿通され、そのヘッド部47aが基台部用保持台50上に常に突出している。ヘッド部47aは、第1の保持部55、56、第2の保持部57、58にそれぞれガラス基板Gを保持した際に、ガラス基板Gの中心部に位置するように配置される。
【0034】
本実施の形態に係る基板搬送装置40によれば、例えば、これを上記した塗布・現像処理システム1の第1の搬送装置25として採用した場合、まず、ローダ・アンローダ4からガラス基板Gを受け取る。次に、搬送路10上に設けられたレール35に沿って、Y方向に移動し、目的とする処理装置の搬入出口正面まで移動する。次に、第1の回転軸43をモータ42によりθ方向に所定角度回転させ、アーム53、54と当該処理装置の搬入出口とを対面させる。
【0035】
ここで、この基板搬送装置40が、図4に示すように、処理対象であるガラス基板Gを、上記したローダ・アンローダ4から、アーム53、54の対向方向に該ガラス基板Gの短辺が沿うように第2の保持部57、58に保持しているとする。この際、目的とする処理装置の受け取り部がいわゆる短辺取りの場合には、基台部52をそのままX方向に前進させて受け渡すことができるが、長辺取りの場合には、基板向き調整手段を動作させてガラス基板Gの向きを変更する。
【0036】
すなわち、図6(a)に示した状態から、(b)に示したように、昇降部材48の第2の回転軸47を上昇させていき、上昇途中でヘッド47a上にガラス基本Gを保持し、保持部材であるアーム53、54の上方位置まで上昇させ、該第2の回転軸47をθ方向に約90度水平回転させる。これにより、ガラス基板Gの長辺が処理装置に対向するようになる。次に、第2の回転軸47を下降させていくと、図6(c)および図5に示したように、下降途中で、ガラス基板Gの短辺側の側縁が第1の保持部55、56上に保持されることになる。そして、基台部52を基台部用保持台50のガイド溝51に沿ってX方向に前進させると、受け取り部が長辺取りとなっている処理装置にガラス基板Gを受け渡すことができる。
【0037】
なお、この基板搬送装置40のローダ・アンローダ4からガラス基板Gを受け取る向きが上記と逆に長辺側が正面となる向きで、第1の保持部55、56に載置され、かつ搬入出対象である処理装置の受け取り部がいわゆる短辺取りの場合には、図6(c)の状態から図6(a)の状態となるように昇降部材48の第2の回転軸47が動作する。
【0038】
本実施の形態によれば、上記したように、昇降部材48の第3の回転軸47を上昇させて回転させることにより、ガラス基板Gの保持向きを長辺と短辺のいずれでも正面となるように調整することができる。従って、処理ライン上に、スピンチャックやリフトピン等の受け取り部がいわゆる長辺取り専用であっても、逆に短辺取り専用であっても、いずれの処理装置に対しても、本実施の形態に係る基板搬送装置40を用いてガラス基板Gの受け渡しを行うことができる。このように、上下動可能であると共に、軸心を中心として水平回転可能に設けられた基板向き調整手段を設けることにより、基板の受け渡し向きを変更することができ、各処理装置に対し基板を所定の向きで搬入し又は搬出することができる。従って、処理ライン上に、いわゆる長辺取りの処理装置や短辺取りの処理装置が混在して設置されているとしても、この基板搬送装置によれば、処理装置との間で確実に基板の受け渡しを行うことができる。
【0039】
また、第1の保持部及び第2保持部を設けることにより、第1の保持部に基板が載置されることにより長辺取りの当該処理装置との間で基板の搬入出が可能となり、第2の保持部に基板が載置されることにより短辺取りの処理装置との間で基板の搬入出が可能となる。
【0040】
次に、図7および図8に基づき、本発明の第2の実施の形態に係る基板搬送装置40について説明する。この基板搬送装置40は、Y方向移動体41、第1の回転軸43、支持板44および支持ピン49を有する点は、図示しないが、上記した第1の実施の形態に係る基板搬送装置40と全く同様である。但し、本実施の形態では、支持ピン49に支持される基台部用保持台50によって保持される保持部材の構成が異なる。
【0041】
すなわち、この保持部材は、基台部52と、この基台部52の両側から一端外側に延びた後、ほぼ直角に曲がって前方に突出している一対の支持片70、71を有して構成されている。この一対の支持片70、71は、いずれも平坦な長板状であって、両者間の間隔が保持対象であるガラス基板Gの短辺間の間隔よりも短く設定されている。すなわち、ガラス基板Gの向きがいずれであっても、この支持片70、71上に保持できる構成である。
【0042】
支持片70、71には、その表面に開口する基板の吸着部であるバキューム孔72、73がそれぞれ複数形成されている。このバキューム孔72、73は、支持片70、71の下面に沿って配設された配管(図示せず)を介して図示しないバキューム源に接続されている。
【0043】
本実施の形態によれば、図8(a)に示したように、例えば、ローダ・アンローダ4から、長辺を正面としてガラス基板Gを受け取った場合において、搬入出対象となる処理装置の受け取り部がいわゆる短辺取りであった場合には、図8(b)に示したように、昇降部材48の第2の回転軸47を上昇させ、その途中で、該第2の回転軸47のヘッド47a上にガラス基板Gを保持し、保持部材である支持片70、71の上方位置まで上昇させる。次に、第2の回転軸47を約90度水平に回転させ、処理装置に対してガラス基板Gの短辺側を対向させた後、該第2の回転軸47を下降させる。支持片70、71間の間隔はガラス基板Gの短辺間の間隔よりも狭くなるように配置されているため、ガラス基板Gがこのような向きでも支持片70、71上に保持される。支持片70、71に保持されたガラス基板Gは、バキューム孔72、73を通じて吸引され、支持片70、71の上面に確実に吸着保持される。その後は、基台部52がガイド溝51に沿ってX方向に前進し、所望の向きでガラス基板Gが処理装置に受け渡しされる。
【0044】
なお、図7において、符号70a、70bおよび71a、71bは、それぞれ支持片70、71上に突出すると共に、X方向に動作可能に設けたアライメントピンである。本実施の形態においては、基台部52寄りに配設されたアライメントピン70a、71aがX方向に動作するように設定されている一方、先端部寄りに配置されたアライメントピン70b、71bは固定されている。支持片70、71上に保持されたガラス基板Gは、いずれの向きで保持されていても、基台部52寄りに配置されたアライメントピン70a、71aの動作により、先端寄りに配置されたアライメントピン70b、71bに当接するまで押され、支持片70、71上におけるガラス基板GのX方向における位置が所定の位置に修正される。
【0045】
また、図示しないが、基台部用支持台50の上面であって、支持片70、71の外側には、Y方向に動作可能なアライメントピンを設けておくことが好ましい。これにより、ガラス基板GのY方向における位置を修正できる。この場合、いずれのアライメントピンもY方向に動作し得るようにしておけば、ガラス基板Gがいずれの向きであっても、支持片70、71上に、いずれかに偏ることなく保持させることができる。
【0046】
以上、本実施形態においては、保持部材が、処理対象となる基板の短辺の長さよりも短い間隔をおいて設けられた一対の支持片を有してなり、この支持片に基板を吸着保持する吸着部が設けられている。支持片間の間隔が基板の短辺間の長さよりも短いため、基板向き調整手段により基板を上昇させて回転させて向きを変更し、下降させれば、いずれの向きであっても吸着部上に保持できる。従って、本実施形態によれば、一つの保持部材で処理対象となる基板の向きが異なっていても保持できる。
【0047】
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る基板搬送装置80を示す概略平面図であり、図10は同実施の形態に係る基板搬送装置80の概略側面図である。
【0048】
本実施の形態に係る基板搬送装置80は、台座部81の下部に上記した塗布・現像処理システム1の搬送路10、11上に設けられたレール36、37に沿って移動可能なY方向移動体182が設けられている。この台座部81は、さらに、θ方向に水平回転可能に設けられている。
【0049】
台座部81における一方側には、ガラス基板Gの収容台82が設置されている。この収容台82は、所定の高さの位置に複数段の収容カセット82aが設けられおり、各収容カセット82a内には、回転可能に配設されたスピンチャック82bがそれぞれ配設されている。
【0050】
台座部81の他方側には、所定の高さでアーム支持台83が設置されている。このアーム支持台83は、本実施の形態では回転可能に設けられており、さらに、その上面には、多関節アーム84、85の基部が相互に間隔をおいて回動自由に設けられている。本実施の形態においては2つの多関節アーム84、85を設けているが、これは一方が処理装置に対してアクセスしている間に、他方が収容カセット82aにアクセスできるようにしたもので、これによりガラス基板Gの処理装置との間の受け渡しが間断なく連続的に行うことができる。もちろん、多関節アームの設置数を一つにすることもできる。
【0051】
多関節アーム84、85は、いずれも軸部材84a、85aを介して互いに回動自由に連結された複数のアーム片84b、85bから構成され、そのうち、最も先端側に配設されたアーム片84b、85bに、受け渡し部材86、87が軸部材88、89を介して当該先端側のアーム片84b、85bに対して回動自由に連結されている。
【0052】
受け渡し部材86、87は、図9に示したように、それぞれ対向するように配設された2つの保持片86a、86aと87a、87aを有し、平面からみてピンセット状に設けられている。この一対の保持片86a、86aと87a、87a上にガラス基板Gを保持し、処理装置との間で受け渡しを行う。保持片86a、87aの具体的な構成はガラス基板Gを保持し得る限り何ら限定されるものではなく、上記した第1の実施の形態のように、ガラス基板Gを挟むことのできる側壁を有する構造であってもよいし、第2の実施の形態の支持片のようにバキューム孔を備えた平板状の部材から構成してもよい。また、各一対の保持片86a、86a同士又は保持片87a、87a同士のそれぞれの対向間隔が、第1の実施の形態と同様に広がったり狭まったりするように設けてもよいし、さらには、前後方向又は横方向に移動するアライメントピンを上面に突設し、保持されるガラス基板Gの位置合わせを行えるような構成とすることももちろん可能である。
【0053】
本実施の形態によれば、ローダ・アンローダ4との間で、ガラス基板Gの受け渡しを行った場合、当該ガラス基板Gは、収容台82の収容カセット82a内のスピンチャック82b上に保持されている。このとき、ローダ・アンローダ4に対し、台座部81、アーム支持台83、多関節アーム84、85あるいは受け渡し部材86、87がそれぞれ必要に応じて所定角度回転し、受け渡し部材86、87とローダ・アンローダ4とが向かい合うように調整され、ローダ・アンローダ4からガラス基板Gを受け取り、さらに、これらが収容カセット82aと受け渡し部材86、87とが向かい合うように動作されて該収容カセット82aのスピンチャック82b上にガラス基板Gを保持させている。
【0054】
かかる状態で、目的とする処理装置付近までY方向(図10において紙面の奥行き方向)に移動したならば、この処理装置の受け渡し部に合致するように、収容カセット82a内のスピンチャック82bを回転させ、該ガラス基板Gの長辺又は短辺を対向させておく。
【0055】
次に、ガラス基板Gを受け渡し部材86、87が収容カセット82a内のガラス基板Gを受け取りに行き、処理装置に搬入するわけであるが、その際の台座部81、アーム支持台83、多関節アーム84、85あるいは受け渡し部材86、87の動きは、かかる動作を達成し得る限り限定されるものではなく、種々の動作で行うことができる。
【0056】
例えば、まず最初に、処理装置に対して一方の受け渡し部材86が向かい合った状態であったとして、この受け渡し部材86が収容カセット82aにガラス基板Gを取りに行く際には、この受け渡し部材86を多関節アーム84に対して180度回転させ、さらに、この多関節アーム84をその基部からアーム支持台83に対して所定角度回転させ、さらに各アーム片84aの角度を調整して取りに行くことができる。そして、受け渡し部材86上にガラス基板Gをすくい上げるように載置したならば、再び、アーム片84b間の隣接角度を縮めて収容カセット82a内から脱し、その後、受け渡し部材86のみを180度回転させて、処理装置の搬入出口にガラス基板Gを対向させた後、アーム片84b間の隣接角度を広げ該搬送装置に挿入する。続いて、他方の多関節アーム85についても同様に動作させる。
【0057】
また、図11に示したような動作を行わせることもできる。すなわち、まず最初に、上記と同様、処理装置に対して一方の受け渡し部材86が向かい合った状態であったとして、図11(a)に示したように、アーム支持台83を180度回転させ、収容カセット82aに受け渡し部材86を向かい合わせる。次に、隣接するアーム片84b間の隣接角度を広げ、収容カセット82a内に該受け渡し部材86を挿入する。この際、収容カセット82a内では、スピンチャック82bが所定角度回転し、処理装置の受け渡し部に合わせた姿勢にガラス基板Gがあらかじめ調整されていることはもちろんである。
【0058】
次に、図11(b)に示したように、隣接するアーム片84b間の隣接角度を狭め、収容カセット82aから受け渡し部材86を脱出させる。次に、図11(c)に示したように、アーム支持台83を上記と逆方向に180度回転させ、受け渡し部材86を処理装置に向かい合わせ、さらに、隣接するアーム片84b間の隣接角度を広げ、該処理装置の搬入出口を通じてアクセスする。これにより、収容カセット82a内で所定の向きに調整されたガラス基板Gの姿勢を崩すことなく、処理装置に搬入することができる。処理装置で処理したガラス基板Gを搬出する場合は上記と逆に動作させる。
【0059】
また、上記した一方の多関節アーム84が処理装置との間でガラス基板Gの受け渡しを行っている間に他方の多関節アーム85が収容カセット82aにアクセスしていれば、ガラス基板Gを連続的に処理装置との間でに搬入出することができる。
【0060】
なお、搬送路10、11を挟んで反対側に配設されている処理装置にアクセスする場合には、本実施の形態では、台座部81を180度反転させることにより行うことができる。
【0061】
本実施の形態によっても、収容カセット82a内でスピンチャック82bを所定角度回転させることにより、受け渡し部材86、87によるガラス基板Gの保持姿勢を長辺取り、短辺取りのいずれであっても調整できるため、仕様の異なる種々の処理装置が併設されている処理ラインに用いるのに適している。
【0062】
また、上記した受け渡し部材86、87の形状は、2つの保持片86a、87aがピンセット状に配置された形状であるが、図12に示したように、軸部材88、89を挟んだ反対側に、例えば、3つ以上の保持片86bを有する形状としてもよい。すなわち、受け渡し部材86、87において、軸部材88、89を挟んだ前方部と後方部の形状を異ならせるようにすることができる。これにより、例えば、図12(a)のように2つの保持片86a上でガラス基板Gを保持させた場合には、処理装置の受け渡し部がスピンチャックである場合に受け渡しやすく、逆に、図12(b)のように3つ以上の保持片86b上にガラス基板Gを保持させた場合には、処理装置の受け渡し部がリフトピンである場合に基板の撓みを軽減することにより受け渡しやすいという利点を有する。すなわち、処理装置の受け渡し部の形状や構造に対応して受け渡しやすい方を選択してガラス基板Gを受け渡すことができる。
【0063】
さらに、上記した説明では、収容台82自体は回転可能に設けられていない。このため、ローダ・アンローダ4との間でのガラス基板Gの受け渡しに際しても、多関節アーム84、85および受け渡し部材86、87を動作させることが必要となるが、収容台82自体を回転可能に設けておけば、ローダ・アンローダ4との受け渡しの際には、この収容台82を所定角度回転させて、収容カセット82aの入り口をローダ・アンローダ4に対峙させれば、多関節アーム84、85等を動作させることなく、ローダ・アンローダ4の動作のみによって収容カセット82a内にガラス基板Gを収容することができる。
【0064】
以上、本実施形態における基板搬送装置では、基板の搬入出を行う処理装置付近に至って停止した際に、台座部の他方側に設置されるアーム支持台が処理装置に向かい合っていない場合には、台座部が回転する。すなわち、各処理装置は搬送路を挟んで対向して設置されているため、目的とする処理装置の搬入出口にアーム支持台が向かい合っていない場合には、台座部が約180度反転する。次に、収容カセット内に収容された基板の向きが目的とする処理装置の受け渡し方向とに合致するように基板の向きを調整する。次に、多関節アームを動作させ、受け渡し部材を収容台と向き合わせ、受け渡し部材により収容カセット内の基板を保持する。基板を保持したならば、多関節アームを動作させて目的とする当該処理装置の搬入出口から所定の姿勢を保ったまま、搬入する。処理終了後に搬出する際は、上記と全く逆に動作させる。本実施形態によれば、基板がいずれの向きであっても、一つの受け渡し部材で基板を保持することができる。
【0065】
また、本実施形態では、アーム支持台が回転可能であるため、受け渡し部材で基板にアクセスする際にこのアーム支持台を回転させることにより、多関節アームの動作を簡易なものにすることができる。
【0066】
また、本実施形態では、多関節アームと受け渡し部材が複数組設けられているため、一方の受け渡し部材が目的とする処理装置との間で基板の受け渡しをしている間に、他方の受け渡し部材が収容台にアクセスして次に処理する基板を受け取りにいったり、処理後の基板を収容台に受け渡しにいくように制御することができる。従って、基板の連続処理に適している。
【0067】
次に、図13及び図14を用いて、本発明の第4の実施形態に係る基板搬送装置について説明する。図13及び図14は、基板搬送装置の平面図である。第1実施形態の基板搬送装置40とほぼ同じ構造を有し、基板の位置決め方法が異なる点でのみ相違し、以下第1実施形態と同様の構造及び動作については説明を一部省略する。また、基板搬送装置40と同じ構成については同じ符号を付している。
【0068】
本実施形態における基板搬送装置140は、水平に支持された基台部用保持台50を有している。この基台部用保持台50の表面にはX方向に沿ってガイド溝51が刻設されており、このガイド溝51に沿ってX方向(前後方向)に移動可能な基台部52が配設されている。
【0069】
基台部52の内部には、該基台部52を前後動させるための駆動部材(図示せず)が配設されていると共に、その両側から、一旦横方向に延びた後、ほぼ直角に前方に延び、基台部52を中心としてピンセット状に配置された一対のアーム153、154が設けられている。アーム153、154は、それぞれ第1実施形態と同様に、正面から見て外側に向かって上る階段状となるように段差部が形成されており、この段差部を挟んだ上段が第1の保持部155、156となり、下段が第2の保持部157、158となる。従って、本実施の形態においては、基台部52と、各保持部155〜158を含むアーム153、154とにより保持部材を構成する。
【0070】
第1の保持部155、156の外側には、それぞれ対向するように一対の側壁が立ち上げ形成されており、該側壁間の間隔は、保持対象であるガラス基板Gの長辺の長さより長く、第1実施形態における側壁間55a、56aよりも長い間隔を有している。そして、図13に示すように、この側壁同士の対向方向にガラス基板Gの長辺方向を沿わせた状態で保持することにより、処理装置がいわゆる長辺取りである場合に対処できる。
【0071】
一方、第2の保持部157、158の対向する側壁間の間隔は、ガラス基板Gの短辺の長さより長く、第1実施形態における側壁間53a、54aよりも長い間隔を有しており、また長辺の長さより短い間隔を有している。そして、図14に示すように、この段差部同士の対向方向にガラス基板Gの短辺を沿わせた状態で保持することにより、処理装置がいわゆる短辺取りである場合に対処できる。
【0072】
第1の保持部155における基台部52寄りの部分には、X方向に移動可能なアライメントピン159が下方から上方に突出するように設けられ、また固定ピン170が突出して設けられている。
【0073】
第1の保持部155の先端よりの部分には、ガラス基板Gを第1の保持部155、156に保持した際に、X方向に沿って基板を挟むようにアライメントピン159に対峙した固定ピン162が設けられている。また、第1の保持部155の先端よりの部分には、固定ピン168が設けられている。
【0074】
第1の保持部156における基台部52寄りの部分には、ガラス基板Gを第1の保持部155、156に保持した際に、Y方向に沿って基板を挟むように固定ピン170に対峙したY方向に移動可能なアライメントピン169が設けられている。また、第1の保持部156における基台部52寄りの部分には、X方向に移動可能なアライメントピン160が設けられている。
【0075】
第1の保持部156の先端よりの部分には、ガラス基板Gを第1の保持部に保持した際に、X方向に沿って基板を挟むようにアライメントピン160に対峙した固定ピン161が設けられている。また、第1の保持部156の先端よりの部分には、Y方向に沿って基板を挟むように固定ピン168に対峙したアライメントピン167が設けられている。
【0076】
ガラス基板Gは、第1の保持部155、156上に保持された場合に、アライメントピン159、160のX方向に沿った動作により、固定ピン162、161に当接するまで押され、X方向におけるガラス基板Gにおける位置が所定の位置に修正される。更に、アライメントピン169、167のY方向に沿った動作により、固定ピン170、168に当接するまで押され、Y方向におけるガラス基板Gにおける位置が所定の位置に修正される。
【0077】
同様に、第2の保持部157における基台部52寄りの部分には、X方向に移動可能なアライメントピン163が下方から上方に突出するように設けられ、また固定ピン171が突出して設けられている。
【0078】
第2の保持部157の先端よりの部分には、ガラス基板Gを第2の保持部157、158に保持した際に、X方向に沿って基板を挟むようにアライメントピン163に対峙した固定ピン165が設けられている。また、第2の保持部157の先端よりの部分には、固定ピン173が設けられている。
【0079】
第2の保持部158における基台部52寄りの部分には、ガラス基板Gを第1の保持部157、158に保持した際に、Y方向に沿って基板を挟むように固定ピン171に対峙したY方向に移動可能なアライメントピン172が設けられている。また、第2の保持部158における基台部52寄りの部分には、X方向に移動可能なアライメントピン164が設けられている。
【0080】
第2の保持部158の先端よりの部分には、ガラス基板Gを第2の保持部に保持した際に、X方向に沿って基板を挟むようにアライメントピン164に対峙した固定ピン166が設けられている。また、第2の保持部158の先端よりの部分には、Y方向に沿って基板を挟むように固定ピン173に対峙したアライメントピン174が設けられている。
【0081】
ガラス基板Gは、第2の保持部157、158上に保持された場合に、アライメントピン163、164のX方向に沿った動作により、固定ピン165、166に当接するまで押され、X方向におけるガラス基板Gにおける位置が所定の位置に修正される。更に、アライメントピン172、174のY方向に沿った動作により、固定ピン171、173に当接するまで押され、Y方向におけるガラス基板Gにおける位置が所定の位置に修正される。
【0082】
以上、本実施形態のように、基板のX方向、Y方向それぞれの位置決めを、位置決め手段としてのアライメントピン及び固定ピンを用いて行うことができる。
【0083】
次に、図15〜図17を用いて、本発明の第5の実施形態に係る基板搬送装置について説明する。図15は基板搬送装置の平面図であり、図16は位置決め手段としての回転機構の斜視図であり、図17は位置決め時のローラの動作を説明するための図である。本実施形態の基板搬送装置は、第4実施形態の基板搬送装置140とほぼ同じ構造を有し、位置決め手段の構造が異なる点でのみ相違し、以下第4実施形態と同様の構造については説明を一部省略する。また、基板搬送装置140と同じ構成については同じ符号を付している。
【0084】
本実施形態における基板搬送装置240には、アライメントピン及び固定ピンの代わりに回転機構259〜274が設けられている。
【0085】
回転機構259〜274はそれぞれ同じ構造を有しており、図16回転機構259は、基台275と、基台275に設けられ基台275の長手方向に回転可能なローラ276とから構成される。また、基台275は、保持部に固定配置される。
【0086】
第1の保持部155における基台部52寄りの部分には、基台の長手方向がX方向に沿うように回転機構259が設けられ、また基台の長手方向がY方向に沿うように回転機構270が設けられている。
【0087】
第1の保持部155の先端よりの部分には、ガラス基板Gを第1の保持部155、156に保持した際に、X方向に沿って基板を挟むように回転機構259に対峙した、基台の長手方向がX方向に沿うように回転機構262が設けられている。また、第1の保持部155の先端よりの部分には、基台の長手方向がY方向に沿うように回転機構回転機構268が設けられている。
【0088】
第1の保持部156における基台部52寄りの部分には、ガラス基板Gを第1の保持部155、156に保持した際に、Y方向に沿って基板を挟むように回転機構270に対峙した、基台の長手方向がY方向に沿うように回転機構269が設けられている。また、第1の保持部156における基台部52寄りの部分には、基台の長手方向がX方向に沿うように回転機構260が設けられている。
【0089】
第1の保持部156の先端よりの部分には、ガラス基板Gを第1の保持部に保持した際に、X方向に沿って基板を挟むように回転機構260に対峙した基台の長手方向がX方向に沿うように回転機構261が設けられている。また、第1の保持部156の先端よりの部分には、Y方向に沿って基板を挟むように回転機構268に対峙した基台の長手方向がY方向に沿うように回転機構267が設けられている。
【0090】
同様に、第2の保持部157における基台部52寄りの部分には、基台の長手方向がX方向に沿うように回転機構263が設けられている。また、基台の長手方向がY方向に沿うように回転機構271が設けられている。
【0091】
第2の保持部157の先端よりの部分には、ガラス基板Gを第2の保持部157、158に保持した際に、X方向に沿って基板を挟むように回転機構263に対峙した基台の長手方向がX方向に沿うように回転機構265が設けられている。また、第2の保持部157の先端よりの部分には、基台の長手方向がY方向に沿うように回転機構273が設けられている。
【0092】
第2の保持部158における基台部52寄りの部分には、ガラス基板Gを第1の保持部157、158に保持した際に、Y方向に沿って基板を挟むように回転機構271に対峙した、基台の長手方向がY方向に沿うように回転機構272が設けられている。また、第2の保持部158における基台部52寄りの部分には、基台の長手方向がX方向に沿うように回転機構264が設けられている。
【0093】
第2の保持部158の先端よりの部分には、ガラス基板Gを第2の保持部に保持した際に、X方向に沿って基板を挟むように回転機構264に対峙した基台の長手方向がX方向に沿うように回転機構266が設けられている。また、第2の保持部158の先端よりの部分には、Y方向に沿って基板を挟むように回転機構273に対峙した基台の長手方向がY方向に沿うように回転機構274が設けられている。
【0094】
対峙する一対の回転機構の距離は、ガラス基板Gの長辺または短辺とほぼ同じ長さとなるように配置される。
【0095】
ガラス基板Gは、第1の保持部155、156上に保持された場合に、回転機構259、260、261、262それぞれに設けられたローラにより、X方向におけるガラス基板Gにおける位置が所定の位置に修正される。更に、回転機構、267、268、269、270それぞれに設けられたローラにより、Y方向におけるガラス基板Gにおける位置が所定の位置に修正される。
【0096】
ガラス基板Gは、第2の保持部157、158上に保持された場合に、回転機構263、264、265、266それぞれに設けられたローラにより、X方向におけるガラス基板Gにおける位置が所定の位置に修正される。更に、回転機構271、272、273、274それぞれに設けられたローラにより、Y方向におけるガラス基板Gにおける位置が所定の位置に修正される。
【0097】
図17を用いて、ローラを用いた基板の位置決めの方法について説明する。上述したように、対峙する一対の回転機構の距離は、ガラス基板Gの長辺または短辺とほぼ同じ長さとなるように配置されるので、ガラス基板Gが所定の位置にない場合、ローラの上にガラス基板Gの一辺が乗った状態(点線部)となっている。このような状態において、ローラが回転することによりガラス基板Gは所定の位置(実線部)に配置されることとなる。
【0098】
以上、本実施形態のように、基板の位置決め手段としてローラを用いることもできる。
【0099】
次に、図18及び図19を用いて、本発明の第6の実施形態に係る基板搬送装置について説明する。図18は基板搬送装置の側面図であり、図19は基板搬送装置の平面図である。本実施形態の基板搬送装置440は、第1実施形態の基板搬送装置40とほぼ同じ構造を有し、基台部と保持部を含むアームとからなる保持部材が複数、ここでは2つ設けられている点でのみ相違し、以下第1実施形態と同様の構造については説明を一部省略する。また、基板搬送装置40と同じ構成については同じ符号を付している。
【0100】
本実施形態における基板搬送装置440は、第1実施形態における基板搬送装置40の保持部材の上部に更に保持部材が設置されている。この保持部材は、基台部451、452と、各保持部455〜458を含むアーム453、454とにより構成される。
【0101】
この基台部用保持台50の表面にはX方向に沿ってガイド溝447、448が更に刻設されており、このガイド溝447、448のそれぞれに沿ってX方向(前後方向)に移動可能な基台部452、451が配設されている。
【0102】
基台部451、452の内部には、各基台部451、452を前後動させるための駆動部材(図示せず)が配設されている。各基台部451、452は、それぞれ支持部材449、450を介してアーム453、454と接続されている。アーム453、454は、それぞれ、図18に示したように、正面から見て外側に向かって上る階段状となるように段差部453a、454aが形成されており、この段差部453a、454aを挟んだ上段が第1の保持部455、456となり、下段が第2の保持部457、458となる。
【0103】
第1の保持部455、456の外側には、それぞれ対向するように側壁455a、456aが立ち上げ形成されており、該側壁455a、456a間の間隔は、保持対象であるガラス基板Gの長辺の長さよりやや長い間隔を有している。従って、この側壁455a、456a同士の対向方向にガラス基板Gの長辺方向を沿わせた状態で保持することにより、処理装置がいわゆる長辺取りである場合に対処できる。
【0104】
一方、第2の保持部457、458の対向する側壁(段差部453a、454aが相当)間の間隔は、ガラス基板Gの短辺の長さよりやや長く、長辺の長さより短い間隔を有している。従って、この段差部453a、454a同士の対向方向にガラス基板Gの短辺を沿わせた状態で保持することにより、処理装置がいわゆる短辺取りである場合に対処できる。
【0105】
第1の保持部455、456における基台部452、451寄りの部分には、X方向に移動可能なアライメントピン459、460がそれぞれ下方から上方に突出するように設けられている。また、該第1の保持部455、456の先端寄りの部分であってこのアライメントピン459、460に対峙する位置にも、固定ピン461、462が突出形成されている。ガラス基板Gが第1の保持部455、456上に保持された場合に、アライメントピン459、460がX方向に沿って動作することで、ガラス基板Gの前端位置が揃えられる。
【0106】
同様に、第2の保持部457、458における基台部452、451寄りの部分にも、X方向に移動可能なアライメントピン463、464が上方に突出するように設けられており、第2の保持部457、458の先端寄りの部分であってこのアライメントピン463、464に対峙する位置には、固定ピン465、466が突設されている。従って、ガラス基板Gが第2の保持部457、458上に載置されている場合には、このアライメントピン463、464がX方向に沿って前後動し、ガラス基板Gの前端位置が揃えられる。
【0107】
また、第1の保持部455、456と第2の保持部457、458をそれぞれ形成しているアーム453、454は、Y方向に対向距離が広がったり縮まったりするように基台部452、451に取り付けられている。従って、第1の保持部455、456又は第2の保持部457、458に保持されたガラス基板Gは、アーム453、454自体の対向距離の拡縮動作により、Y方向に沿った横方向に位置が揃えられることになる。
【0108】
尚、2つの保持部材は、昇降部材48を共有している。
【0109】
以上、本実施形態のように、保持部材を複数配置することにより、処理装置に対しガラス基板Gを搬入する保持部材と、処理装置にて処理されたガラス基板Gを受け取る保持部材とを別にすることができ、スループットを向上することができる。
【0110】
次に、図20を用いて、本発明の第7の実施形態に係る基板搬送装置について説明する。図20は基板搬送装置の制御部を説明するための図である。本実施形態は、ガラス基板Gの回転のタイミングを制御する機構を更に付加した構成となっており、あらゆる基板搬送装置に適用可能である。
【0111】
制御部には、搬送の順番、各処理装置への搬入の際にガラス基板Gの回転が必要かどうか、各処理装置間の搬送時間、ガラス基板Gの回転時間、各処理装置における処理時間などの情報が予め入力されている。
【0112】
制御部では、基板搬送装置がガラス基板Gを受け取ると、次に搬送される処理装置へのガラス基板Gの搬入において、ガラス基板Gを回転し向きを変える必要があるかどうかがまず判断される。
【0113】
ガラス基板Gの回転の必要がない場合(NOの場合)、基板搬送装置はガラス基板Gを回転させることなく、ガラス基板Gを搬送する。
【0114】
一方、ここで、ガラス基板Gの回転が必要な場合(YESの場合)、次にガラス基板Gが搬入される処理装置内で先に処理されているガラス基板Gの残りの処理時間(図中、残り時間)と、次の処理装置までの搬送時間と回転に要する時間との和が制御部にて比較される。そして、搬送時間と回転時間との和が残り時間よりも長いと判断(NOの場合)されると、制御部は搬送中にガラス基板Gを回転するように指示し、ガラス基板Gは移動中に回転することとなる。このため、ガラス基板Gは次の処理装置内へスムーズに搬入されることとなり、ガラス基板G搬送後に回転する場合と比較して回転時間分、全体的な処理時間を短くすることができ、スループットを向上することができる。一方、搬送時間と回転時間との和が残り時間よりも短いと判断(YESの場合)されると、制御部は搬送後にガラス基板Gを回転するように指示し、ガラス基板Gは移動後に回転することとなる。この場合、移動後にガラス基板Gを回転しても残り時間が十分あるためスループットには影響がない。
【0115】
以上のように、本実施形態においては、必要に応じ、ガラス基板Gの移動中にガラス基板Gの回転を行うので、スループットを向上することができる。
【0116】
次に、図21を用いて、本発明の第8の実施形態に係る基板搬送装置について説明する。図21は本実施形態に係る基板搬送装置580の概略平面図である。本実施形態の基板搬送装置580は、第3実施形態の基板搬送装置80とほぼ同じ構造を有し、収容カセット内に収容されたガラス基板Gが回転可能でない点、ガラス基板Gの受け取りの方法が異なる点で相違する。以下第3実施形態と同様の構造及び動作については説明を一部省略する。また、同じ構成については同じ符号を付している。
【0117】
本実施形態においては、収容カセット582a内に収容されるガラス基板Gの向きが常に一定の向きとなるように収容される。収容カセット582a内には、ガラス基板Gを吸着固定するスピンチャック582bがそれぞれ配設されている。本実施形態においては、収容カセット582aに収容されたガラス基板Gを取り出す際に、搬送する処理装置に応じて受け渡し部材86がガラス基板Gを取り出す方法が異なる。すなわち、図21(a)に示すように、ガラス基板Gを処理装置に対して長辺側から搬入する場合には、受け渡し部材86は長辺側からガラス基板Gを受け取る。一方、ガラス基板Gを処理装置に対して短辺側から搬入する場合には、図21(b)に示すように、受け渡し部材86は短辺側からガラス基板Gを受け取る。
【0118】
以上のように、ガラス基板Gに対する受け渡し部材が入り込む方向により、ガラス基板Gの向きを変えることもできる。
【0119】
次に、図22〜図24を用いて、本発明の第9の実施形態に係る基板搬送装置について説明する。図22は塗布・現像処理システムの斜視図であり、図1における塗布・現像処理システムとほぼ同様の構造を有しており、第1の受け渡し部12の構造が異なる点のみが相違する。図23は本実施形態における基板搬送装置680の概略側面図であり、図24は第1の受け渡し部670の概略側面図である。第3実施形態では、基板搬送装置80として同一の台座部81に収容台82とアーム支持台83が設置され、台座部81の移動により収容台82及びアーム支持台83が移動する構成となっているが、本実施形態ではアーム支持台83のみが移動し、収容台は固定配置され第1の受け渡し部670に設置されており、第1の搬送装置25及び第2の搬送装置26間でのガラス基板Gの受け渡しに用いられる。以下、上述の構成について同様の箇所には同じ符号を付し、同様の構造及び動作については説明を一部省略する。
【0120】
本実施形態における基板搬送装置680は、台座部681の下部に上記した塗布・現像処理システム1の搬送路10、11上に設けられたレール36、37に沿って移動可能なY方向移動体782が設けられている。この台座部681は、さらに、θ方向に水平回転可能に設けられている。
【0121】
台座部681には、所定の高さでアーム支持台683が設置されている。このアーム支持台683は、本実施の形態では回転可能に設けられており、さらに、その上面には、第3実施形態と同様に多関節アーム84の基部が相互に間隔をおいて回動自由に設けられている。多関節アーム84は、軸部材84aを介して互いに回動自由に連結された複数のアーム片84bから構成され、そのうち、最も先端側に配設されたアーム片84bに、受け渡し部材86が軸部材を介して当該先端側のアーム片84bに対して回動自由に連結されている。
【0122】
受け渡し部670には、ガラス基板Gを収容する収容台682が第1の搬送装置25及び第2の搬送装置26とアクセス可能に設置されている。この収容台682は、所定の高さの位置に複数段の収容カセット682aが設けられおり、各収容カセット682a内には回転可能に配設されたスピンチャック682bがそれぞれ配設され、ガラス基板Gの受け渡しの際にガラス基板の向きが適切となるように回転可能となっている。
【0123】
本実施の形態によれば、第1の搬送装置25及び第2の搬送装置26との間で、ガラス基板Gの受け渡しを行った場合、ガラス基板Gは、収容台682の収容カセット682a内のスピンチャック682b上に保持される。更に、搬送路10に沿って配置された処理装置間の搬送時にガラス基板Gの回転が必要な場合に、ガラス基板Gは、収容台682の収容カセット682a内のスピンチャック682b上に保持される。そして、受け渡し部670にて、スピンチャック82b上にガラス基板Gを保持させ、必要に応じてガラス基板Gを所定角度回転する。
【0124】
以上、本実施形態のように、ガラス基板Gの受け渡し部にガラス基板Gの回転機構を加えた構成としても良く、このような構成とすることにより搬送路として必要な面積を小さくすることができシステム全体を小型化することができる。
【0125】
次に、図25、図26を用いて、本発明の第10の実施形態に係る処理装置について説明する。図25は処理装置の断面図であり、図26は平面図である。本実施形態は、スピンコート法が用いられる処理装置にガラス基板の向きを所望の位置に設定する回転機構を設けていることを特徴とする。
【0126】
このような処理装置は、例えば図1に示す塗布・現像処理システムにおける洗浄装置16に適用することができ、スピンコート法を用いた処理装置から次の処理装置内へ搬送する際に、ガラス基板の向きを変更する必要がある場合に用いることができる。これにより、例えば上述の各実施形態で説明した基板搬送装置におけるガラス基板Gの回転動作を省略させることができる。
【0127】
以下に、洗浄装置16に適用した場合を例にあげ図を用いて説明する。
【0128】
洗浄装置16の中央部には環状のカップCΡが配設され、カップCΡの内側にはスピンチャック752が配置されている。スピンチャック752は真空吸着によってガラス基板Gを固定保持した状態で駆動モータ754によって回転駆動される。駆動モータ754は、ユニット底板750に設けられた開口750aに昇降移動可能に配置され、たとえばアルミニウムからなるキャップ状のフランジ部材758を介してたとえばエアシリンダからなる昇降駆動手段760および昇降ガイド手段762と結合されている。駆動モータ754は、制御部701により制御されている。制御部701には、予め洗浄装置16内に搬入される際の基板搬入向き及び次の処理装置内への基板の搬入向きの情報が予め入力されている。そして、これら情報に従って、回転後、次の処理装置内への基板の搬入向きとなるようにガラス基板Gが停止するように制御部701によって、基板の回転は制御されている。また、洗浄装置16には開口部DRが設けられており、この開口部DRを介して、基板保持部748上に保持されたガラス基板Gの搬出入が行われる。
【0129】
ガラス基板Gの表面に、洗浄液としての純水を供給するための吐出手段としてのノズル700は、ノズルスキャンアーム792の先端部に取り付けられている。ノズル700は、ガラス基板Gの長辺部よりも長い直方体形状を有し、長手方向に沿って複数の吐出口786が設けられている。そして、ノズル700に接続された洗浄液供給管788からノズル700に対して洗浄液としての純水が供給され、吐出口786から純水がガラス基板Gに対して供給される。ノズルスキャンアーム792は、ユニット底板750の上に一方向(Y方向)に敷設されたガイドレール794上で水平移動可能な垂直支持部材796の上端部に取り付けられており、図示しないY方向駆動機構によって垂直支持部材796と一体にY方向に移動するようになっている。そして、ガラス基板Gを洗浄する際には、ガラス基板Gを回転させつつ、洗浄液を吐出しながらノズル700をY方向に移動させる。
【0130】
以上、スピンコート法を用いた処理装置に、回転後に所定の位置にガラス基板Gが位置するような機構を設けることにより、上述の各実施形態で説明した基板搬送装置におけるガラス基板Gの回転動作を省略させることができ、スループットが向上する。
【0131】
以上、各実施形態において、CVD、アッシャー、エッチャーなどが混在し、それぞれに搬入出される基板の処理姿勢が異なるラインにおいても適用可能であり、搬入出される基板の処理姿勢が異なるラインにおいて有効である。
【0132】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、基板搬送装置または処理装置に、基板の向きを調整する手段を設けることにより、処理ライン上にいわゆる長辺取りの処理装置や短辺取りの処理装置が混在して設置されていても、処理装置間の基板の受け渡しを確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基板搬送装置が用いられる塗布・現像処理システムの斜視図である。
【図2】 第1の実施の形態に係る基板搬送装置を示す斜視図である。
【図3】 第1の実施の形態の正面図である。
【図4】 ガラス基板を短辺取りで保持した場合の第1の実施の形態の平面図である。
【図5】 ガラス基板を長辺取りで保持した場合の第1の実施の形態の平面図である。
【図6】 第1の実施形態の作用を説明するための図である。
【図7】 第2の実施形態に係る基板搬送装置の要部を示す斜視図である。
【図8】 第2の実施形態の作用を説明するための図である。
【図9】 第3の実施形態の説明するための平面図である。
【図10】 第3の実施形態の説明するための側面図である。
【図11】 第3の実施形態の作用を説明するための図である。
【図12】 第3の実施形態の他の態様を説明するための図である。
【図13】 ガラス基板を長辺取りで保持した場合の第4の実施形態の平面図である。
【図14】 ガラス基板を短辺取りで保持した場合の第4の実施の形態の平面図である。
【図15】 第5の実施形態に係る基板搬送装置を示す平面図である。
【図16】 第5の実施形態に係る基板搬送装置に設けられた回転機構の概略斜視図である。
【図17】 第5の実施形態の作用を説明するための図である。
【図18】 第6の実施形態に係る基板搬送装置を示す側面図である。
【図19】 第6の実施形態に係る基板搬送装置を示す平面図である。
【図20】 第7の実施形態に係る基板搬送装置の動作を説明する図である。
【図21】 第8の実施形態の作用を説明するための図である。
【図22】 第9の実施形態に係る塗布・現像処理システムの斜視図である。
【図23】 第9の実施形態に係る基板搬送装置の側面図である。
【図24】 第9の実施形態に係る基板受け取り部に配置された収容台の側面図である。
【図25】 第10の実施形態に係る洗浄装置の断面図である。
【図26】 図25の平面図である。
【符号の説明】
16 洗浄装置
40 基板搬送装置
47 第2の回転軸
48 昇降部材
52 基台部
53、54 アーム
53a、54a 段差部
55、56 第1の保持部
55a、56a 側壁
57、58 第2の保持部
59、60、63、64 アライメントピン
61、62、65、66 固定ピン
70、71 支持片
72、73 バキューム孔
80 基板搬送装置
81 台座部
82 収容台
82a 収容カセット
82b スピンチャック
83 アーム支持台
84、85 多関節アーム
86、87 受け渡し部材
140 基板搬送装置
153、154 アーム
155、156 第1の保持部
55a、56a 側壁
157、158 第2の保持部
159、160、163、164、167、169、172、174 アライメントピン
161、162、165、166、168、170、171、173 固定ピン
240 基板搬送装置
259〜274 回転機構
376 ローラ
440 基板搬送装置
451、452 基台部
453、454 アーム
453a、454a 段差部
455、456 第1の保持部
455a、456a 側壁
457、458 第2の保持部
459、460、463、464 アライメントピン
461、462、465、466 固定ピン
580 基板搬送装置
582a 収容カセット
582b スピンチャック
670 受け渡し部670
680 基板搬送装置
681 台座部
682 収容台
682a 収容カセット
682b スピンチャック
683 アーム支持台
700 ノズル
752 スピンチャック
754 駆動モータ
G ガラス基板G

Claims (10)

  1. 処理対象となる基板を保持して移動可能であると共に、各処理装置に対し、該基板を所定の向きで搬入し又は搬出する基板搬送装置であって、
    少なくとも中央部に開口を有し、基板を保持する第1の保持部材と、
    前記第1の保持部材の上方に重なるように配置され、少なくとも中央部に開口を有し、基板を保持する第2の保持部材と、
    前記第1及び第2の保持部材の前記開口部を貫くように上下動可能であると共に、軸心を中心として水平回転可能に設けられ、前記第1の保持部材により保持された基板を前記第1の保持部材より上方かつ前記第2の保持部材より下方位置に浮上させて基板を所定角度回転させて所定の向きに調整し、下降する際、前記第1の保持部材に前記基板を所定の向きで保持させ、前記第2の保持部材により保持された基板を第2の保持部材よりも上方位置に浮上させて基板を所定角度回転させて所定の向きに調整し、下降する際、前記第2の保持部材に前記基板を所定の向きで保持させる基板向き調整手段と
    を具備することを特徴とする基板搬送装置。
  2. 請求項1または請求項2記載の基板搬送装置であって、該基板搬送装置が一の処理装置から他の処理装置に基板を搬送する搬送時間と前記基板向き調整手段による基板の向きの調整に要する時間との和が他の処理装置で先に処理されている基板の残り処理時間より長いときに、該基板搬送装置による基板の搬送中に前記基板向き調整手段により基板の向きを調整させ、前記搬送時間と前記基板向き調整手段による基板の向きの調整に要する時間との和が他の処理装置で先に処理されている基板の残り処理時間より短いときに、該基板搬送装置による基板の搬送後に前記基板向き調整手段により基板の向きを調整させる制御部をさらに具備することを特徴とする基板搬送装置。
  3. 請求項1記載の基板搬送装置であって、前記第2の保持部材は、対向する一対の第1側壁を有し、該一対の第1側壁の対向距離が可変であることを特徴とする基板搬送装置。
  4. 請求項1から請求項3のうちいずれか一項記載の基板搬送装置であって、前記基板は直交する長辺と短辺とを有する長方形状を有し、前記調整手段の軸心は、前記基板の中心部に位置することを特徴とする基板搬送装置。
  5. 請求項1から請求項4のうちいずれか一項記載の基板搬送装置であって、
    前記基板は直交する長辺と短辺とを有する長方形状を有し、
    前記第2の保持部材が、
    対向する一対の第1側壁の対向方向に前記基板の長辺方向を沿わせた状態で前記基板を前記第1側壁間に保持できる第1の保持部と、
    対向する一対の第2側壁の対向方向に前記基板の短辺方向を沿わせた状態で前記基板を前記第2側壁間に保持できる第2の保持部と、
    前記第1及び第2の保持部を支持すると共に、前後動可能に設けられた基台部と
    を具備することを特徴とする基板搬送装置。
  6. 請求項5記載の基板搬送装置であって、
    前記第1の保持部及び第2の保持部は、それぞれ長辺方向及び短辺方向に前記基板を位置決めする位置決め手段を具備することを特徴とする基板搬送装置。
  7. 請求項1から請求項4いずれか一項記載の基板搬送装置であって、
    前記基板は直交する長辺と短辺とを有する長方形状を有し、
    前記第1の保持部材が、
    対向する第1側壁間の幅が前記基板の長辺の長さに相当する長さを有し、この第1側壁同士の対向方向に長辺方向を沿わせた状態で前記基板を保持できる第1の保持部と、
    対向する第2側壁間の幅が前記基板の短辺方向長さに相当する長さを有し、この第2側壁同士の対向方向に短辺方向を沿わせた状態で前記基板を保持できる前記第1の保持部よりも幅の狭い第2の保持部と、
    前記第1及び第2の保持部を支持すると共に、前後動可能に設けられた基台部と
    を具備することを特徴とする基板搬送装置。
  8. 請求項7記載の基板搬送装置であって、
    前記第1の保持部は、短辺方向に前記基板を位置決めする位置決め手段を具備し、
    前記第2の保持部は、長辺方向に前記基板を位置決めする位置決め手段を具備することを特徴とする基板搬送装置。
  9. 請求項6または請求項8記載の基板搬送装置であって、
    前記位置決め手段は、前記基板を挟むように前記基板の一辺方向に沿って配置された前記一辺方向に移動可能なアライメントピンと固定された固定ピンとを具備することを特徴とする基板搬送装置。
  10. 請求項6または請求項8記載の基板搬送装置であって、
    前記位置決め手段は、前記基板を挟むように前記基板の一辺方向に沿って配置された1対の前記一辺方向に回転可能なローラを具備することを特徴とする基板搬送装置。
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