JP3925591B2 - 放電ランプ、放電ランプ装置、蛍光ランプおよび蛍光ランプ装置 - Google Patents

放電ランプ、放電ランプ装置、蛍光ランプおよび蛍光ランプ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、寿命末期まで光束立ち上がりを向上した放電ランプ、放電ランプ装置、蛍光ランプおよび蛍光ランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の放電ランプとしての蛍光ランプで、管内の最冷部温度が40℃を越えるものでは、定常点灯時にバルブ内の水銀蒸気圧を適正な範囲に制御する主アマルガム、消灯時にバルブ内の浮遊水銀を吸着しかつ始動時を含む点灯初期に吸着した水銀を放出する補助アマルガムを使用する場合がある。
【0003】
そして、この補助アマルガムを用いたものとして、たとえば特許掲載第2563028号公報に記載の電球形蛍光ランプ装置が知られている。この特許掲載第2563028号公報に記載の電球形蛍光ランプ装置は、ビスマス(Bi)−インジウム(In)アマルガムをガラスバルブ内に収容したグローブを有している。
【0004】
ところが、インジウムは融点が156℃と低いため、常温では固体であるが蛍光ランプが点灯して高温になると液体となり、同様に高温になっているサポートワイヤ方向にインジウムが流れてしまう。このため、インジウムがサポートワイヤのニッケルと合金を形成してしまい、蛍光ランプの製造直後では十分に水銀吸着能力を有しているものの、次第に水銀吸着能力がなくなり、始動時の光束立ち上がり特性が低下してしまう。
【0005】
また、このようにインジウムが流れてしまうことを防止する構成として、たとえば特開昭61−121252号公報に記載の構成が知られている。この特開昭61−121252号公報には、フィラメントのインナーワイヤにインジウムのメッキを施したメッシュ体が知られている。このメッシュ体には、インナーワイヤに取り付けられる領域を除いてインジウムメッキが施されており、これにより溶融したインジウムがインナーワイヤに流れることを防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この特開昭61−121252号公報に記載のように、メッシュ体に一部の領域を除いてインジウムメッキを施すものでは、メッシュ体の表面積があまり大きくないので、多くのインジウムをメッキする場合、メッキ自体が煩雑になるとともに、面積が大きくなり小形化を図れないとともに、メッシュ体のコストが高い。
【0007】
また、メッシュ体にインジウムをメッキする領域が小さくなると、始動時の光束立上がり特性向上のために必要なインジウムの量を確保できなくなるおそれがある問題を有している。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、簡単に形成でき寿命末期まで光束立ち上がり特性を低下させない放電ランプ、放電ランプ装置、蛍光ランプおよび蛍光ランプ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の放電ランプは、バルブと;このバルブ内に封装されインジウムと化学反応しにくい材料で形成された被覆部を有する線状の支持部材と;この支持部材に一面が接続された平板状の取付体と;金属基体の少なくとも片面にインジウムが被覆され、このインジウムが支持部材の被覆部に接続された補助アマルガムと;この取付体の支持部材に接続された面と反対の面に取り付けられ表面に水銀を吸着する金属メッキが施されたメッキ体とを具備しているもので、支持部材に取り付けられる平板状の取付体の支持部材に接続された面と反対の面に金属メッキが施されたメッキ体を取り付けたので、簡単な構成で、金属メッキが支持部材に流れることを防止でき、さらに、支持部材の被覆部がインジウムと化学反応しにくい材料で形成され、この被覆部にインジウムが接続されて支持部材に接続されているため、インジウムが流れても支持部材と化学反応することを防止でき、光束立ち上がり性を寿命末期まで維持する。
【0010】
請求項2記載の放電ランプは、請求項1記載の放電ランプにおいて、支持部材に一面が接続された平板状の取付体を具備し、メッキ体は、取付体の支持部材に接続された面に支持部材に接続された箇所を除いた箇所に取り付けられているもので、支持部材に取り付けられる平板状の取付体の支持部材に接続された面の支持部材に接続された箇所を除いた箇所に金属メッキが施されたメッキ体を取り付けたので、簡単な構成で、金属メッキが支持部材に流れることを防止でき、光束立ち上がり性を寿命末期まで維持する。
【0011】
請求項3記載の放電ランプは、請求項1または2記載の放電ランプにおいて、メッキ体は、湾曲した板状に形成され凸面側が支持部材に接続され凹面側に水銀を吸着する金属メッキが施されたもので、湾曲した板状の凸面側に支持部材を接続し凹面側に水銀を吸着する金属メッキを施したので、簡単な構成で、金属メッキが支持部材に流れることを防止でき、光束立ち上がり特性を寿命末期まで維持する。
【0012】
請求項4記載の放電ランプは、請求項1ないし3いずれか一記載の放電ランプにおいて、メッキ体は、メッシュ状であるもので、小さな平面形状で十分に金属メッキを施せる。
【0013】
請求項5記載の放電ランプは、請求項1ないし4いずれか一記載の放電ランプにおいて、水銀を吸着する金属は、インジウムで、支持部材は、ニッケルでそれぞれ構成されたもので、インジウムは確実に水銀を吸着可能で、ニッケルはスパッタに強く安定した放電を妨げる不純ガスを持ち込まず放電が安定し、インジウムは流れないのでニッケルと合金を形成せず、光束立ち上がり特性を寿命末期まで維持する。
【0014】
請求項6記載の放電ランプは、請求項1ないし5いずれか一記載の放電ランプにおいて、支持部材に取り付けられこの支持部材に取り付けられる部分を除いて表面にメッキが形成されるとともに、この支持部材の長手方向に沿って折り返し形成された板体の補助アマルガムを具備しているもので、折り返し形成された板体にメッキを施すことにより、板体のメッキが溶融しても、折り返した部分にメッキが凝集されて支持部材にメッキが流れることを防止するとともに、板体の表面積は比較的大きいので単位面積当たりのメッキ量を増加させ、小形化する。
【0015】
請求項7記載の放電ランプは、請求項6記載の放電ランプにおいて、メッキは、インジウムであるもので、インジウムのメッキとすることにより、補助アマルガムとして好適に機能する
【0016】
求項記載の放電ランプは、請求項1ないし7いずれか一記載の放電ランプにおいて、インジウムと化学反応しにくい材料は、亜鉛、鉄、クロム、アルミニウム、バナジウム、鉛およびモリブデンのうちの少なくとも一種、これらの酸化物、およびステンレスのいずれかであるもので、好適な材料を選定したため、容易かつ安価に製造可能である。
【0017】
請求項記載の放電ランプは、請求項1ないしいずれか一記載の放電ランプにおいて、支持部材に支持され電子放射物質が塗布された熱陰極を具備しているもので、熱陰極が高温になっても支持部材と化学結合することを防止し、光束立ち上がり特性を寿命末期まで維持する。
【0018】
請求項10記載の放電ランプ装置は、請求項1ないしいずれか一記載の放電ランプが取り付けられるとともに放電ランプを点灯する点灯回路が収納されたカバーと;このカバーに取り付けられ放電ランプを内包するとともにカバーとともにほぼ電球状の形状となるグローブとを具備したもので、それぞれの作用を有して電球代替用の電球形放電ランプとして用いることができる。
【0019】
請求項11記載の蛍光ランプは、バルブは、内面に蛍光体層が形成され水銀および希ガスが放電媒体として封入されている請求項1ないしいずれか一記載の放電ランプを具備したもので、光束立ち上がり特性を寿命末期まで維持する。
【0020】
請求項12記載の蛍光ランプ装置は、請求項11記載の蛍光ランプが取り付けられるとともに蛍光ランプを点灯する点灯回路が収納されたカバーと;このカバーに取り付けられ蛍光ランプを内包するとともにカバーとともにほぼ電球状の形状となるグローブとを具備したもので、それぞれの作用を有して電球代替用の電球形蛍光ランプとして用いることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電球形蛍光ランプおよび照明器具の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0022】
図1は第1の実施の形態の補助アマルガムの接続を示す正面図、図2は同上補助アマルガムの接続を拡大して示す断面図、図3は発光管の一部断面図、図は電球形蛍光ランプグローブを透視した側面図、図は電球形蛍光ランプのグローブを透視した底面図、図は電球形蛍光ランプの一部を切り欠いた側面図である。
【0023】
ないし図において、11は放電ランプ装置、蛍光ランプ装置としての電球形蛍光ランプで、この電球形蛍光ランプ11は、口金12を有するカバー14と、このカバー14に収納されたインバータ回路などの点灯回路16と、透光性を有するグローブ17と、このグローブ17に収納された放電ランプである蛍光ランプとしての発光管18とを備えている。そして、グローブ17とカバー14とから構成される外囲器は、60W形の白熱電球の規格寸法に近似する外形に形成されている。すなわち、口金12を含む高さは100mmないし125mm程度、直径すなわちグローブ17の外径が60mm程度に形成されている。
【0024】
まず、カバー14は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などの耐熱性合成樹脂などにて形成されたカバー本体21を備えている。そして、このカバー本体21は、下方に拡開する略円筒状をなし、上端部に、E26形などの口金12が被せられ、接着剤またはかしめなどにより固定されている。
【0025】
また、グローブ17は、透明あるいは光拡散性を有する乳白色などで、ガラスあるいは合成樹脂により、白熱電球のガラス球とほぼ同一形状の滑らかな曲面状に形成されているとともに、開口部の縁部には、カバー14の下端の開口部の内側に嵌合する嵌合縁部22が形成されている。なお、このグローブ17は、拡散膜などの別部材を組み合わせ、輝度の均一性を向上することもできる。このようなグローブ17と発光管18との組み合わせによって、白熱電球に近い配光特性を得ることができる。
【0026】
そして、カバー14に収納される点灯回路16は、平面形状を小さくするために第1の回路基板25と第2の回路基板26とが上下に水平状に配置されている。また、上側に位置する第1の回路基板25は上面には比較的熱に弱い電解コンデンサ、フィルムコンデンサなどの電気部品27が実装されているとともに、下側に位置する第2の回路基板26は下面に比較的熱に強く、また、高さ寸法の小さい電気部品27、たとえば抵抗あるいは整流用などのチップ部品などの電気部品27が実装され、第1の回路基板25と第2の回路基板26とは互いに半田面を向かい合わせて配置されている。さらに、これら第1の回路基板25および第2の回路基板26同士は、2本あるいは3本など複数本のスズメッキ電線によるジャンパ線28あるいはフィルム状の柔軟なケーブルなどにより電気的に接続されており、これら第1の回路基板25および第2の回路基板26は、組み込み時に、このジャンパ線28を折り曲げ第1の回路基板25および第2の回路基板26の半田面が向かい合う形で実装される。
【0027】
また、これら第1の回路基板25および第2の回路基板26の半田面同士の間には、絶縁性および耐熱性を有し、断熱性が良好なシリコン系のフィルムなどである厚さ1mm程度の絶縁シート29が配置され、半田面同士が絶縁されるとともに、発光管18から第1の回路基板25に熱が伝わることが抑制される。また、第2の回路基板26からは、出力部となる2対すなわち4本の回路側ワイヤ30が導出されている。
【0028】
なお、電気部品27の放熱を促進するとともに、発光管18からの熱が電気部品27に伝わることを防止するために、熱に弱いフィルムコンデンサ、発熱が多いバラストチョークなどの電気部品27については、シリコン接着剤を載せるいわゆるシリコンポッティングをし、第2の回路基板26と絶縁シート29との間の空気層31にシリコン系の樹脂ラバーを介装してもよい。
【0029】
また、グローブ17に収納される発光管18は、透光性を有するガラス製のバルブ34を有し、このバルブ34は略同形状のU字形の3本の管体35を所定の位置に配置し、連通管36で順次接続して、1本の放電路が形成され、管体35は内面に可視光線を発するハロリン酸蛍光体あるいは三波長発光形蛍光体などで蛍光体膜を形成するとともに、内部にアルゴンなどの希ガスおよび水銀が封入されている。なお、希ガスとしてはアルゴン(Ar)の他、不活性ガスであるキセノン(Xe)、クリプトン(Kr)、ネオン(Ne)あるいはヘリウム(He)などが含まれていても良い。
【0030】
また、発光管18は、蛍光ランプ固定部材でありまた点灯回路固定部材である支持部材としての仕切板37に取り付けられ、この仕切板37がカバー14に固定されている。すなわち、仕切板37は円板状の基板部38を備え、この基板部38に各管体35の端部を挿入したうえ接着剤にて接着などして、発光管18が仕切板37に固定されている。また、基板部38の外周部からは、上側に向かいさらに外側に向かう嵌合段部39が形成されている。そして、この嵌合段部39をカバー14の内側に嵌合し、さらに、この嵌合段部39とカバー14との間にグローブ17の嵌合縁部22を嵌合した状態で、嵌合段部39とカバー14との間に接着剤40を充填することにより互いに固定され、第2の回路基板26が取り付けられている。
【0031】
また、このように電球形蛍光ランプ11が組み付けられた状態で、発光管18は、グローブ17内の所定の位置に収納され、各管体35の頂部は、この電球形蛍光ランプ11の上下方向を長手方向とする中心軸を中心とする一つの円周上に等間隔で位置し、また、各管体35も、中心軸を中心とする所定の円周上に略等間隔で位置するようになっている。したがって、3本の管体35を正多角形状に配置して各管体35に設けた丸形の頂部を同一円周上に配置し、かつ、各管体35は互いに外径寸法以下の間隔を介して配置することにより、電球の形状に近い小形化されたグローブ17に発光管18を収納することができるとともに、このような小形化されたグローブ17に発光管18を収納する場合であっても、角形の発光管を用いる場合と比べて、発光管18とグローブ17との間隔を確保できるため、グローブ17で光を十分に拡散させ、輝度むらを低減でき、照明効果を向上できる。
【0032】
に示すように、第1の実施の形態の蛍光ランプの各管体35は、一端部が封着されているとともに、他端部には排気管としての機能を有する細管41が溶着され、排気するとともに必要に応じてたとえばビスマス(Bi)−インジウム(In)系の主アマルガム42が収納される。この主アマルガム42は、インジウム、ビスマス、スズ、鉛およびそれらの合金に水銀を吸着させ、バルブ34内の水銀蒸気圧を適正な範囲に制御する。
【0033】
また、発光管18の両端部に位置する各管体35の端部には、マウントを用いたラインシールなどにより、電子放射物質が塗布された熱陰極となるフィラメントコイル44が、サポートワイヤとしての一対の直径0.2mm程度のニッケル(Ni)製あるいは鉄(Fe)あるいは銅(Cu)の芯線にニッケルをメッキした折り曲げ可能な線状の支持部材としてのウエルズ45に支持されて配置されている。そして、各ウエルズ45は、管体35の端部のガラスに封着されたジュメット線46を介して、管体35の外部に導出されたランプ側ワイヤ48に接続されている。なお、一方のウエルズ45には、補助アマルガム55が設けられ、この補助アマルガム55ではウエルズ45には消灯時に発光管18内の浮遊水銀を吸着しかつ始動時を含む点灯初期に吸着した水銀を放出して立ち上がり特性を向上する。
【0034】
この補助アマルガム55は、平板状の取付体である9mm×3mmのSUS製の取付板56の一面がウエルズ45に溶接して取り付けられ、取付体である取付板52のこの取付板52がウエルズ45に取り付けられている面と反対の面に、表面にインジウム(In)がメッキされた7mm×2mmのメッキ体としてのリボン57が溶接などにより貼着されている。ここで、このようにリボン57を取付板52のウエルズ45が取り付けられている面と反対の面に取り付けることにより、インジウムが溶けてウエルズ45に達し、ウエルズ45のニッケルとリボン57のインジウムとで合金を形成することがなくなり、経時的な使用による始動時の光束立ち上がり特性の低下を防止できる。
【0035】
図1および図2に示すように、ウエルズ 158 45 )は、直径0.2mmの銅(Cu)の芯線 161 にニッケル(Ni) 162 が3μmの膜厚でメッキして形成されている。また、一方のウエルズ 158 には、インジウムと化学反応しにくい材料のクロム(Cr)がメッキして被覆部 162 が形成され、この被覆部 162 に補助アマルガム 163 が取り付けられている。なお、被覆部 162 は、膜厚約3μmで、長さL1は補助アマルガム 163 の縦寸法の約3倍の寸法の約15mmで、被覆部 162 の縦方向のほぼ中央部に位置して、補助アマルガム 163 のインジウム 165 が被覆されている片面が溶接により支持されている。
【0036】
さらに、この補助アマルガム 163 は、厚さ約0.1mm、縦約3mm、横約9mmの偏平長方形状のステンレス製の金属基体 164 に膜厚約5μmのインジウム 165 が両面にメッキ形成されている。なお、補助アマルガム 163 は消灯時に発光管 146 内の浮遊水銀を吸着しかつ始動時を含む点灯初期に吸着した水銀を放出して立ち上がり特性を向上する。また、各ウエルズ 158 は、バルブ 152 の端部のガラスに封着されたジュメット線 166 を介して、点灯回路 144 の給電ピン 167 に接続されている。
【0037】
また、被覆部 162 は、クロムに限らず、亜鉛(Zn)、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)、バナジウム(V)、鉛(Pb)およびモリブデン(Mo)のうちの少なくとも一種、これらの酸化物、およびステンレスを用いても同様の効果を得ることができ、これら被覆部 162 を形成するに際しては、メッキあるいは塗布などの任意の方法により形成すれば良い。
【0038】
さらに、被覆部 162 の幅寸法は、被覆部 162 に対するウエルズ 158 の製造面における取り付け位置のばらつきを考慮して、ウエルズ 158 の軸方向の長さは補助アマルガム 163 の幅より長く設定したが、被覆部 162 の材料費低減およびインジウム 165 による作用を阻害させないためには、被覆部 162 の幅はウエルズ 158 の直径とほぼ等しい幅に設定すればよく、また、補助アマルガム 163 の全周に巻回することなく接続する面のみに形成してもよい。
【0039】
そして、このように構成された電球形蛍光ランプ11は、入力電力定格14Wで、発光管18には、12.5Wの電力の高周波で加わり、ランプ電流は280mA、ランプ電圧は65Vとなり、3波長発光形蛍光体の使用により全光束810lmとなる。
【0040】
なお、実験によれば、単にSUS製の板体の全面にインジウムをメッキし、ウエルズに取り付けた従来例と図1に示す第1の実施の形態のものとを比較して考えると、図に示すように、従来例は製造後の初期の比光束cに比べ、5000時間点灯させた後の比光束dは著しく低下しているのに対し、第1の実施の形態のものでは、製造後の初期の比光束aに比べ、5000時間点灯させた後の比光束bもほとんど比光束が低下せず、寿命末期まで光束の立ち上がり特性が低下しないことがわかる。
【0041】
また、発光管 146 を点灯させると、バルブ 152 の温度が上昇するとともに、補助アマルガム 163 の温度が上昇し、補助アマルガム 163 の温度がインジウム 165 の融点を越えるとインジウム 165 が液化する。このインジウム 165 の液化により、インジウム 165 の自重または表面張力によりインジウム 165 が移動可能になるが、ウエルズ 158 の被覆部 162 はインジウム 165 と化学反応しにくい材料のクロムで形成されているため、インジウム 165 が移動しない。
【0042】
したがって、ウエルズ 158 と補助アマルガム 163 との間でインジウム合金が形成されることがなくなり、補助アマルガム 163 の水銀吸着特性が低下することを抑制でき、始動時の光束立上がり特性を長期的に維持できる。
【0043】
そして、電球形蛍光ランプ11を白熱電球用などのソケットを備えた器具本体に装着することにより、照明器具を構成できる。
【0044】
次に、第2の実施の形態を図を参照して説明する。
【0045】
は第2の実施の形態の補助アマルガム周辺を示す正面図で、第1の実施の形態において、補助アマルガム55を補助アマルガム61に代えたものである。この補助アマルガム61は、平板状の取付体である3mm幅のSUS製の取付板62の一面がウエルズ45に溶接して取り付けられ、取付板62のこの取付板62がウエルズ45に取り付けられている面と反対の面に、表面にインジウム(In)がメッキされた2mm幅のメッキ体としての極細のSUS製のメッシュのリボン63が溶接などにより貼着されている。ここで、このようにメッシュのリボン63を取付板62のウエルズ45が取り付けられている面と反対の面に取り付けることにより、インジウムの表面積を増加できるとともに、インジウムが溶けてウエルズ45に達し、ウエルズ45のニッケルとリボン63のインジウムとで合金を形成することがなくなり、経時的な使用による始動時の光束立ち上がり特性の低下を防止できる。
【0046】
そしてまた、第3の実施の形態を図を参照して説明する。
【0047】
は第3の実施の形態の電球形蛍光ランプを示す断面図で、電球形の蛍光ランプ81は、たとえばPBT樹脂などの耐熱性合成樹脂製のカバー82を備え、このカバー82の一端には円筒部83が一体に形成されている。この円筒部83にはエジソンタイプのE26形などのねじ込み形の口金84が接着剤またはかしめなどにより固定されている。
【0048】
また、カバー82の他端は仕切板85により閉塞され、この仕切板85は、たとえばPBT樹脂などの耐熱性合成樹脂によってほぼ円形の皿形に形成されている。この仕切板85は、立ち上がり形状の側壁86の上端開口縁にフランジ部87が形成されている。そして、カバー82と仕切板85を突き合わせ、カバー82と仕切板85を相対的に円周方向に回動させることにより、カバー82と仕切板85がフランジ部87の係合によって結合される。
【0049】
さらに、仕切板85上には互いに180゜対称の位置つまり中心を通る対角線上に位置して一対のランプ取付孔88が開口形成されている。
【0050】
また、仕切板85のフランジ部87の内側には、インバータ回路などの点灯回路91の回路基板92が嵌め込まれている。
【0051】
さらに、仕切板85の下側には、蛍光ランプ93が取り付けられている。蛍光ランプ93は、屈曲形成されたガラス製の1本のバルブ90を備えている。このバルブ90は、両端に封止端部94を備え、この両封止端部94間に同一方向に向けてほぼU字形に屈曲された3本のU字状部95が形成され、これらU字状部95が互いに離間してほぼ平行に並設されている。各U字状部95は一対の直線部96とこの一対の直線部96の一端間で屈曲された曲成部97とを備え、中央に位置するU字状部95の曲成部97は両側のU字状部95の曲成部97よりバルブ軸方向に長く形成されており、各U字状部95の直線部96が同一円周上に位置されている。中央のU字状部95の各直線部96の他端と両側のU字状部95の封止端部94を備えない一方の直線部96の他端との間には、曲成部97とは逆方向にほぼU字形に屈曲された屈曲部98が形成されている。したがって、バルブ90は、両封止端部94間に屈曲形の1本の放電路が形成されている。
【0052】
また、バルブ90の各封止端部94の内部には線状の支持部材としてのウエルズ99を介してフィラメント電極としての電極コイル100が封装され、ウエルズ99には補助アマルガム101が接続され、この補助アマルガム101は第1ないし第の実施の形態いずれかの構成であり、電極コイル100に接続された一対の外部リード線102 が封止端部94から導出されている。
【0053】
さらに、各封止端部94の外部には排気管部103,103が突出され、一方の排気管部103には点灯中のバルブ90内の水銀蒸気圧を制御するアマルガムが収容されている。
【0054】
また、バルブ90の内面には図示しない蛍光体被膜が形成されているとともに、バルブ90の内部には水銀およびアルゴンなどの希ガスが封入されている。
【0055】
さらに、透光性を有するグローブ106が装着され、ボール形に形成される。
【0056】
そして、補助アマルガム101は、第1ないし第の実施の形態のいずれかの構成であるため、それぞれの場合と同様の作用を奏し、同様の効果を得ることができる。
【0057】
10は、SUS製の板体の全面にインジウムをメッキした補助アマルガムを、ウエルズに取り付けた従来例の電球形蛍光ランプと第の実施の形態の電球形蛍光ランプとの光束立ち上がり特性を比較した実験結果を示すグラフである。図10に示すように、500時間点灯させた後の従来例の電球形蛍光ランプcに比べ、第1の実施の形態の補助アマルガムを用いた電球形蛍光ランプaは光束の立ち上がり特性が低下しないことがわかる。
【0058】
また、第4の実施の形態を図11を参照して説明する。
【0059】
図11は第4の実施の形態の補助アマルガムの接続を拡大して示す断面図で、この図11に示すものは、図1および図2に示すものにおいて、被覆部 162 に換えてスリーブ 166 をウエルズ 158 に嵌挿し、このスリーブ 166 に補助アマルガム 163 を接続する。
【0060】
このスリーブ 166 は、外径約0.4mm、内径約0.2mm、長さ約15mmの、インジウムと化学反応しにくいステンレス製で、このスリーブ 166 の内径とウエルズ 158 の外径とがほぼ等しいので、摩擦係合によりスリーブ 166 をウエルズ 158 に被着し、必要に応じて 固着をより強固にするためにスポット溶接する。
【0061】
この場合にも、インジウム 165 が液化されてもスリーブ 166 がインジウム 165 と化学反応しにくいステンレス製であるため、インジウム 165 が移動しない。
【0062】
したがって、インジウム 165 とスリーブ 166 との間でインジウム合金が形成されることがなくなり、補助アマルガム 163 の水銀吸着特性が低下することを抑制でき、始動時の光束立上がり特性を長期的に維持できる。
【0063】
また、このようにウエルズ 158 にスリーブ 166 を嵌挿すればよいので、製造も簡単にできる。
【0064】
なお、スリーブ 166 は、ステンレスに限らず、亜鉛(Zn)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)、バナジウム(V)、鉛(Pb)およびモリブデン(Mo)のうちの少なくとも一種、これらの酸化物を用いても同様の効果を得ることができ、ウエルズ 158 の全周に亘り位置するものに限らず、少なくとも補助アマルガム 163 が接続される部分のみ有すれば一部が切り欠かれた円弧状のものでもよい。
【0065】
また、第5の実施の形態を図12を参照して説明する。
【0066】
図12は第5の実施の形態の補助アマルガムの接続を拡大して示す断面図で、この図12に示すものは、図1および図2に示すものにおいて、被覆部 162 に換えて金属箔 167 をウエルズ 158 に巻回し、この金属箔 167 に補助アマルガム 163 を接続する。
【0067】
この金属箔 167 は、厚さ約3μm、縦約15mm、横約1mmの長方形のインジウムと化学反応しにくいモリブデン製の箔で形成され、ウエルズ 158 に巻回して被着する。
【0068】
この場合にも、インジウム 165 が液化されても金属箔 167 がインジウム 165 と化学反応しにくいモリブデン製であるため、インジウム 165 が移動しない。
【0069】
したがって、金属箔 167 とインジウム 165 との間でインジウム合金が形成されることがなくなり、補助アマルガム 163 の水銀吸着特性が低下することを抑制でき、始動時の光束立上がり特性を長期的に維持できる。
【0070】
また、このようにウエルズ 158 に金属箔 167 を巻回すればよいので、製造も簡単にできる。
【0071】
なお、金属箔 167 は、モリブデンに限らず、亜鉛(Zn)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)、バナジウム(V)および鉛(Pb)のうちの少なくとも一種、これらの酸化物、あるいは、ステンレスを用いても同様の効果を得ることができる。
【0072】
また、金属箔 167 は必ずしもウエルズ 158 の全周に亘り巻回する必要がなく、少なくとも補助アマルガム 163 と接触する部分にのみ形成されていればよく、ウエルズ 158 の軸方向の長さについても補助アマルガム 163 が接触する部分にのみ形成すればよい。
【0073】
さらに、第6の実施の形態を図13を参照して説明する。
【0074】
図13は第6の実施の形態の補助アマルガムの接続を拡大して示す断面図で、この図13に示すものは、図1および図2に示すものにおいて、被覆部 162 に換えてウエルズ 158 と補助アマルガム 163 とを離間する中間部材である金属柱 168 の一端をウエルズ 158 に溶接し 、この金属柱 168 の他端に補助アマルガム 163 を溶接して、金属柱 168 を橋状にして固着する。
【0075】
そして、接続に際しては金属柱 168 の一端をまずウエルズ 158 に溶接し、その後金属柱 168 の他端に補助アマルガム 163 を溶接して取り付ける。
【0076】
この金属柱 168 は、断面の直径0.2mmで、長さ5mmの円柱状でインジウムと化学反応しにくいモリブデン製である。
【0077】
この場合にも、インジウム 165 が液化されても補助アマルガム 163 とウエルズ 158 との間に5mmの物理的、機械的な間隙があるとともに、金属柱 168 がインジウム 165 と化学反応しにくいモリブデン製であるため、インジウム 165 が移動しない。
【0078】
したがって、ウエルズ 158 とインジウム 165 との間でインジウム合金が形成されることがなくなり、補助アマルガム 163 の水銀吸着特性が低下することを抑制でき、始動時の光束立上がり特性を長期的に維持できる。
【0079】
また、このようにウエルズ 158 に金属箔 167 を巻回すればよいので、製造も簡単にできる。
【0080】
なお、金属柱 168 は、モリブデンに限らず、亜鉛(Zn)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)、バナジウム(V)および鉛(Pb)のうちの少なくとも一種、これらの酸化物、あるいは、ステンレスを用いても同様の効果を得ることができる。
【0081】
また、接続に際しては金属柱 168 の一端をまずウエルズ 158 に溶接し、その後金属柱 168 の他端に補助アマルガム 163 を溶接して取り付けたが、反対に補助アマルガム 163 に金属柱 168 の一端を溶接し、その後金属柱 168 の他端をウエルズ 158 に溶接するようにしてもよい。
【0082】
なお、ウエルズ 158 と補助アマルガム 163 とを離間する中間部材としては、金属柱 168 に限らず、どのような形状でもよく、また、ガラス材料その他の任意の材料を用いることができ、好適にはインジウムと化学反応を生じにくい材料である。
【0083】
さらに、第7の実施の形態を図14を参照して説明する。
【0084】
図14は第7の実施の形態の補助アマルガムの接続を示す斜視図で、この図14に示すものは、図1または図2に示すものにおいて、ウエルズ 158 の被覆部 162 に換えて補助アマルガム 163 のインジウム 165 上にインジウムと化学反応しにくいクロムの被覆部 171 をメッキまたは塗布により形成したものである。
【0085】
この被覆部 171 は、膜厚約3μm、長さは補助アマルガム 163 の金属基体 164 の縦寸法と等しい約3mm、幅L 2 はウエルズ 158 の直径0.2mmの約3倍の0.5mmないし0.6mmに形成され、この被覆部 171 のほぼ中央にウエルズ 158 の外周面が溶接によって接続されている。
【0086】
この場合にも、インジウム 165 が液化されても、被覆部 171 がインジウム 165 と化学反応しにくいクロムであるため、インジウム 165 が移動しない。
【0087】
したがって、ウエルズ 158 とインジウム 165 との間でインジウム合金が形成されることがなくなり、補助アマルガム 163 の水銀吸着特性が低下することを抑制でき、始動時の光束 立上がり特性を長期的に維持できる。
【0088】
また、このようにウエルズ 158 が線形の細いものであったとしても、補助アマルガム 163 上に偏平細長状に被覆部 171 を形成すればよいので、ウエルズ 158 に被覆部を形成するものに比べて製造を簡単にできる。
【0089】
なお、被覆部 171 は、クロムに限らず、亜鉛(Zn)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)、バナジウム(V)、鉛(Pb)およびモリブデン(Mo)のうちの少なくとも一種、これらの酸化物、あるいは、ステンレスを用いても同様の効果を得ることができる。
【0090】
また、被覆部 171 の幅寸法は、被覆部 171 に対するウエルズ 158 の製造面における取り付け位置のばらつきを考慮して、取付代としてウエルズ 158 の直径の約3倍に設定したが、クロムの材料費低減およびインジウム 165 による作用を阻害させないためには、被覆部 171 の幅はウエルズ 158 の直径とほぼ等しい幅に設定すればよい。
【0091】
さらに、第8の実施の形態を図15を参照して説明する。
【0092】
図15は第8の実施の形態の補助アマルガムの接続を示す斜視図で、この図15に示すものは、図14に示すものにおいて、クロムの被覆部 171 を金属箔 172 をリング状に巻回して形成したものである。
【0093】
この金属箔 172 は、膜厚約3μm、幅L 3 はウエルズ 158 の直径0.2mmの約3倍の0.5mmないし0.6mm、長さは7mmで形成され、補助アマルガム 163 の一端側の外周に巻回し、金属箔 172 の終端部をスポット溶接により固定し、この金属箔 172 のほぼ中央にウエルズ 158 の外周面が溶接によって接続されている。
【0094】
この場合にも、インジウム 165 が液化されても、金属箔 172 がインジウム 165 と化学反応しにくいクロムであるため、インジウム 165 が移動しない。
【0095】
したがって、ウエルズ 158 とインジウム 165 との間でインジウム合金が形成されることがなくなり、補助アマルガム 163 の水銀吸着特性が低下することを抑制でき、始動時の光束立上がり特性を長期的に維持できる。
【0096】
また、このようにウエルズ 158 が線形の細いものであったとしても、補助アマルガム 163 上にリング状に金属箔 172 を巻回すればよいので、製造を簡単にできる。
【0097】
なお、金属箔 172 は、クロムに限らず、亜鉛(Zn)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)、バナジウム(V)、鉛(Pb)およびモリブデン(Mo)のうちの少なくとも一種、これらの酸化物、あるいは、ステンレスを用いても同様の効果を得ることができる。
【0098】
また、金属箔 172 の幅寸法は、金属箔 172 に対するウエルズ 158 の製造面における取り付け位置のばらつきを考慮して、取付代としてウエルズ 158 の直径の約3倍に設定したが、金属箔 172 の材料費低減およびインジウム 165 による作用を阻害させないためには、金属箔 172 の幅はウエルズ 158 の直径とほぼ等しい幅に設定すればよく、また、補助アマルガム 163 の全周に巻回することなく接続する面のみに形成してもよい。
【0099】
なお、いずれの場合にも補助アマルガム 163 のインジウム 165 は、金属基体 164 の両面および端面のみに形成されたものでもよく、金属基体 164 の前面に亘り形成されるものに限 らず、インジウム 165 の作用を阻害しない範囲で部分的に被覆されていない部分が存在していてもよく、メッキあるいは他の塗布方法により形成すればよい。
【0100】
また、インジウムと化学反応しにくい材料で形成された被覆部などは、ウエルズ 158 あるいは補助アマルガム 163 のいずれか一方に形成するものに限らず、双方に形成してもよい。
【0101】
なお、いずれの実施の形態においても、バルブ 34 90 152 は、ガラス、セラミックスなどの透光性材料で形成され、内部に放電空間を有するものであればよく、形状は鞍形に限らず、直管形、U字形、W字形あるいはH字形に折曲または端部同士を連結したもの、さらには、平板形でもよい。
【0102】
また、グローブ 17 106 145 を設けずにバルブ 34 90 152 を直接外部に直接露出させたものでもよい。
【0103】
さらに、支持手段も上述のようにウエルズ 45 99 158 に限らず、ワイヤ 133 などを用いることができる。
【0104】
またさらに、電極は熱陰極形あるいは冷陰極形の内部電極、高周波電磁界を印加する励起コイルなど任意のものを用いればよい。
【0105】
また、点灯回路を内部に有するものについて説明したが、点灯回路を有しないものあるいは高周波に限らず商用周波数で点灯するもののいずれでもよい。
【0106】
【発明の効果】
請求項1記載の放電ランプによれば、支持部材に取り付けられる平板状の取付体の支持部材に接続された面と反対の面に金属メッキが施されたメッキ体を取り付けたので、簡単な構成で、金属メッキが支持部材に流れることを防止でき、さらに、支持部材の被覆部がインジウムと化学反応しにくい材料で形成され、この被覆部にインジウムが接続されて支持部材に接続されているため、インジウムが流れても支持部材と化学反応することを防止でき、光束立ち上がり特性を寿命末期まで維持できる。
【0107】
請求項2記載の放電ランプによれば、請求項1記載の放電ランプに加え、支持部材に取り付けられる平板状の取付体の支持部材に接続された面の支持部材に接続された箇所を除いた箇所に金属メッキが施されたメッキ体を取り付けたので、簡単な構成で、金属メッキが支持部材に流れることを防止でき、光束立ち上がり性を寿命末期まで維持できる。
【0108】
請求項3記載の放電ランプによれば、請求項1または2記載の放電ランプに加え、湾曲した板状の凸面側に支持部材を接続し凹面側に水銀を吸着する金属メッキを施したので、簡単な構成で、金属メッキが支持部材に流れることを防止でき、光束立ち上がり特性を寿命末期まで維持できる。
【0109】
請求項4記載の放電ランプによれば、請求項1ないし3いずれか一記載の放電ランプに加え、メッキ体はメッシュ状であるので、小さな平面形状で十分に金属メッキを施すことができる。
【0110】
請求項5記載の放電ランプによれば、請求項1ないし4いずれか一記載の放電ランプに加え、水銀を吸着する金属は、インジウムで、支持部材は、ニッケルでそれぞれ構成されたもので、インジウムは確実に水銀を吸着可能で、ニッケルはスパッタに強く安定した放電を妨げる不純ガスを持ち込まず放電が安定し、インジウムは流れないのでニッケルと合金を形成せず、光束立ち上がり特性を寿命末期まで維持できる。
【0111】
請求項6記載の放電ランプによれば、請求項1ないし5いずれか一記載の放電ランプに加え、折り返し形成された板体にメッキを施すことにより、板体のメッキが溶融しても、折り返した部分にメッキが凝集されて支持部材にメッキが流れることを防止するとともに、板体の表面積は比較的大きいので単位面積当たりのメッキ量を増加させ、小形化できる。
【0112】
請求項7記載の放電ランプによれば、請求項6記載の放電ランプに加え、インジウムのメッキとすることにより、補助アマルガムとして好適に機能できる。
【0113】
求項記載の放電ランプによれば、請求項1ないし7いずれか一記載の放電ランプに加え、インジウムと化学反応しにくい材料は、亜鉛、鉄、クロム、アルミニウム、バナジウム、鉛およびモリブデンのうちの少なくとも一種、これらの酸化物、およびステンレスのいずれかであるので、好適な材料を選定したため、容易かつ安価に製造できる。
【0114】
請求項記載の放電ランプによれば、請求項1ないしいずれか一記載の放電ランプに加え、熱陰極が高温になっても支持部材と化学結合することを防止し、光束立ち上がり特性を寿命末期まで維持する。
【0115】
請求項10記載の放電ランプ装置によれば、請求項1ないしいずれか一記載の放電ランプが取り付けられ、放電ランプを内包するとともにカバーとともにほぼ電球状の形状となるグローブとを具備したので、それぞれの効果を奏して電球代替用の電球形放電ランプとして用いることができる。
【0116】
請求項11記載の蛍光ランプによれば、バルブは内面に蛍光体層が形成され水銀および希ガスが放電媒体として封入されている請求項1ないしいずれか一記載の放電ランプを具備したので、光束立ち上がり特性を寿命末期まで維持できる。
【0117】
請求項12記載の蛍光ランプ装置によれば、請求項11記載の蛍光ランプが取り付けられ、蛍光ランプを内包するとともにカバーとともにほぼ電球状の形状となるグローブとを具備したので、それぞれの効果を奏して電球代替用の電球形蛍光ランプとして用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す補助アマルガムの接続を示す正面図である。
【図2】 同上補助アマルガムの接続を拡大して示す断面図である。
【図3】 同上発光管の一部の断面図である。
【図4】 同上電球形蛍光ランプのグローブを透視した側面図である。
【図5】 同上電球形蛍光ランプのグローブを透視した底面図である。
【図6】 同上電球形蛍光ランプの一部を切り欠いた側面図である。
【図7】 同上時間と比光束比との関係を示すグラフである。
【図8】 同上第2の実施の形態の補助アマルガム周辺を示す正面図である。
【図9】 同上第3の実施の形態の電球形蛍光ランプを示す面図である。
【図10】 同上時間と相対光出力との関係を示すグラフである。
【図11】 同上第4の実施の形態の補助アマルガムの接続を拡大して示す断面図である。
【図12】 同上第5の実施の形態の補助アマルガムの接続を拡大して示す断面図である。
【図13】 同上第6の実施の形態の補助アマルガムの接続を拡大して示す断面図である。
【図14】 同上第7の実施の形態の補助アマルガムの接続を示す斜視図である。
【図15】 同上第8の実施の形態の補助アマルガムの接続を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 放電ランプ装置、蛍光ランプ装置としての電球形蛍光ランプ
14,82 カバー
16,91 点灯回路
17,106 グローブ
34,90 バルブ
99 支持部材としてのウエルズ
52,56,62 取付体としての取付板
53,57,63 メッキ体としてのリボン
162 171 被覆部
166 被覆部としてのスリーブ
167 172 被覆部としての金属箔

Claims (12)

  1. バルブと;
    このバルブ内に封装されインジウムと化学反応しにくい材料で形成された被覆部を有する線状の支持部材と;
    この支持部材に一面が接続された平板状の取付体と;
    金属基体の少なくとも片面にインジウムが被覆され、このインジウムが支持部材の被覆部に接続された補助アマルガムと;
    この取付体の支持部材に接続された面と反対の面に取り付けられ表面に水銀を吸着する金属メッキが施されたメッキ体と;
    を具備していることを特徴とする放電ランプ。
  2. 支持部材に一面が接続された平板状の取付体を具備し、
    メッキ体は、取付体の支持部材に接続された面に支持部材に接続された箇所を除いた箇所に取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の放電ランプ。
  3. メッキ体は、湾曲した板状に形成され凸面側が支持部材に接続され凹面側に水銀を吸着する金属メッキが施された
    ことを特徴とする請求項1または2記載の放電ランプ。
  4. メッキ体は、メッシュ状である
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の放電ランプ。
  5. 水銀を吸着する金属は、インジウムで、
    支持部材は、ニッケルでそれぞれ構成された
    ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか一記載の放電ランプ。
  6. 支持部材に取り付けられこの支持部材に取り付けられる部分を除いて表面にメッキが形成されるとともに、この支持部材の長手方向に沿って折り返し形成された板体の補助アマルガムを具備している
    ことを特徴とする請求項1ないし5いずれか一記載の放電ランプ。
  7. メッキは、インジウムである
    ことを特徴とする請求項6記載の放電ランプ
  8. ンジウムと化学反応しにくい材料は、亜鉛、鉄、クロム、アルミニウム、バナジウム、鉛およびモリブデンのうちの少なくとも一種、これらの酸化物、およびステンレスのいずれかである
    ことを特徴とする請求項1ないし7いずれか一記載の放電ランプ。
  9. 支持部材に支持され電子放射物質が塗布された熱陰極を具備している
    ことを特徴とする請求項1ないしいずれか一記載の放電ランプ。
  10. 請求項1ないしいずれか一記載の放電ランプが取り付けられるとともに放電ランプを点灯する点灯回路が収納されたカバーと;
    このカバーに取り付けられ放電ランプを内包するとともにカバーとともにほぼ電球状の形状となるグローブと;
    を具備したことを特徴とする放電ランプ装置。
  11. バルブは、内面に蛍光体層が形成され水銀および希ガスが放電媒体として封入されている請求項1ないしいずれか一記載の放電ランプを具備した
    ことを特徴とした蛍光ランプ。
  12. 請求項11記載の蛍光ランプが取り付けられるとともに蛍光ランプを点灯する点灯回路が収納されたカバーと;
    このカバーに取り付けられ蛍光ランプを内包するとともにカバーとともにほぼ電球状の形状となるグローブと;
    を具備したことを特徴とする蛍光ランプ装置。
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