JP2006004718A - 蛍光ランプ、コンパクト蛍光ランプおよび電球形蛍光ランプ - Google Patents

蛍光ランプ、コンパクト蛍光ランプおよび電球形蛍光ランプ Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、上述した課題を解決することを目的とし、細く長い放電路を複数回屈曲させることにより、小形高出力化を実現することが可能な蛍光ランプ、電球形蛍光ランプ及びコンパクト形蛍光ランプを提供しようとするものである。
【解決手段】放電路を構成する発光管の管外径を5〜10mmの直管管状部材を複数回屈曲させ、高さ寸法が80mm以下であり、放電路長を400〜800mmとしたので、細く長い放電路を確保して、小形高出力化を実現することが可能となる蛍光ランプを提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光管を曲成または連結等して放電路を構成する蛍光ランプ、電球形蛍光ランプ及びコンパクト形蛍光ランプに関する。
この種の蛍光ランプ、電球形蛍光ランプ及びコンパクト形蛍光ランプ、特に電球形蛍光ランプは、小形軽量化が進み、近年では白熱電球と外観的に類似した形状となってきており、一段と普及が進んでいる。
従来の電球形蛍光ランプは、蛍光ランプ、カバー体、点灯装置および口金で構成され、カバー体内に設けられたホルダーに蛍光ランプが取り付けられ、さらに、カバー体の一端は口金に装着され、カバー体他端には蛍光ランプを覆ってグローブが装着されている(例えば、特許文献1参照)。
このように構成された従来の電球形蛍光ランプは、管外径が9〜11mm程度のU字形の発光管を3本デルタ形状に連結し、放電路長が270mm程度に形成されたものが主流であり、100W白熱電球の代替品となる電球形蛍光ランプでは、管外径が約11mmのU字形の発光管を4本連結し、放電路長が400mm程度のものが市販されている。しかし、100W形白熱電球と略同寸法で光出力を略同等とすることは困難であった。
特開2003−109402号
この種、電球形蛍光ランプにおける小形化の要求の背景には省エネルギーの必要性が高まり、光変換効率の悪い白熱電球に置き換えていこうとする社会的な要求があり、各種照明器具に使用されている如何なる形態の白熱電球でも置き換えることが可能な小形の電球形蛍光ランプの出現が要求されている。小形化を実現することは、同時に省資源に寄与することから、一層の小形化が要請され、これを実現するためには、光源となる蛍光ランプの小形化が必要となる。
このように、小形化された電球形蛍光ランプのグローブ内、すなわち、小形化のために特に限られたスペースとなるグローブ内に、曲成された放電路を有する発光管を収容する場合、管径が太いと放電路長を十分に長く取れないため、光出力が十分得られず、管径を細くする必要がある。特に、100W相当の光出力を得るためには、さらに放電路長を長くする必要がある。
従来より、近年U字形屈曲バルブの端部を連結管により数本連結して小形化を図った電球形蛍光ランプが多く知られている。しかし、バルブ内に形成される放電の中心は、屈曲部において最短距離側に偏るため、連結管からバルブ端部の領域は、殆んど可視光を発生しない領域であり、U字形屈曲バルブを複数本連結した蛍光ランプにおいては、非発光領域が占める割合が増大する。
本発明は、上述した課題を解決することを目的とし、細く長い放電路を複数回屈曲させることにより、小形高出力化を実現することが可能な蛍光ランプ、電球形蛍光ランプ及びコンパクト形蛍光ランプを提供しようとするものである。
請求項1に記載の蛍光ランプの発明は、管外径5〜10mmの1本の略直管状部材を複数回屈曲させ、高さ寸法が80mm以下となる屈曲バルブを連結させることにより連続した400〜800mmの屈曲放電路を構成する発光管と;発光管を保持するカバー体と;を具備していることを特徴とするものである。
高さ寸法が同一の発光管において、複数のU字状バルブを連結管により連結してなる発光管と、直管状バルブを複数回屈曲した発光管では、後者の発光管の方が放電路長を長く確保することができる。これは、バルブ内に形成される放電の中心は、屈曲部において最短距離側に偏るため、連結管からバルブ端部の領域は、殆んど可視光を発生しない領域であるため、連結管によりU字状バルブを連結した発光管においては、非発光領域が占める割合が増大するためである。したがって、1本の放電路に形成される連結部の数を少なくさせ、1本の直管状部を複数回屈曲させることにより、放電路を比較的長く確保することができる。
なお、連結部は、例えば直管状部材の連結予定部分を加熱・溶融により吹き破りにより連結した発光管でもよく、連結方法および連結部分の形状等は限定されるものではない。
「管外径の5〜10mm」は、中心値を約8mmとし、その下限が5mm、上限が10mmとした範囲であることが好ましいが、中心値については特に限定されず、始動電圧が上昇しランプ効率が低下したり、製造上困難にならないように、また十分な放電路長が得られるように5〜10mmの範囲で適宜選定し決定すればよい。管外径が5mm以下であると、始動電圧が高くなり、実用的ではないとともに、バルブ端部に封着する細管はそれに伴って細く形成せざるを得ず、排気作業およびアマルガムの封入が困難となるおそれがある。一方、10mmを超えると白熱電球相当に小形化することが困難となるため、管外径は5〜10mmである必要がある。なお、複数回屈曲される発光管のうち、少なくとも直線部のみ管外径が5〜10mmであることが望ましく、屈曲部やバルブ端部においてはこの限りではない。
「放電路長の500〜800mm」は、一方の電極から管内部の略中心軸を介した他方の電極までを放電路とし、その長さの中心値を650mmとし、その下限が500mm、上限が800mmとした範囲であることが好ましいが、中心値については特に限定されず、所定の光出力が得られるように、また放電路を構成する発光管の設計上の容易性等を考慮して製造上困難にならないように400〜800mmの範囲で適宜選定し決定すればよい。また、放電路が800mmを超えるとランプ始動電圧が高くなりすぎるおそれもある。一方、放電路が500mmよりも短いと、光出力の改善を図ることが困難となる。
さらに放電路についても、一方の電極から管内部の略中心軸を介した他方の電極までの部分を厳密に意味しているのではなく、管内部に蛍光体を付した部分が放電路であるとしてもよく、要は放電がなされている部分であればよい。
請求項1記載の蛍光ランプによれば、細く長い放電路を確保して、小形高出力化を実現することが可能となる。
請求項2に記載の蛍光ランプの発明は、請求項1に記載の蛍光ランプにおいて、前記屈曲バルブを横断視で略凸状をなす一対のバルブの底面が対向するように配置して1つの連結管により連続した放電路を構成するようにしたことを特徴とする。
ここで、「前記屈曲バルブを横断視で略凸状をなすバルブ」とは、1本の直管状部材を複数回屈曲させ、連続する3本の略U字状バルブが凸状となるよう屈曲形成されたことを示す。すなわち、3本の略U字状バルブのうち、2本が凸の底面に位置するように、残る1本は頂部に位置し全体として凸状をなしている。
また、一対の凸状バルブは、同じ形状、大きさにすることが好ましいが、多少異なった凸形状、大きさであって構わない。さらには、2本以上の凸状バルブを連結することにより1本の放電路を形成しても構わない。
なお、凸状バルブを構成する直線部の間隔が3mm以上であると限られたスペース内に無駄なスペースが発生するため、効率よくバルブを配置することが難しく、一定面積上におけるバルブ立設率が低下し十分な放電路を確保することが困難となる。しかし、凸状バルブを連結して1本の放電路を形成するために、連結管により連結する必要があるため、直線部が接触する、すなわち間隔0mmであっては連結管による連結は不可能である。さらに、直線部が接触していると、外部からの衝撃を受けて、クラックが発生する原因ともなるため、直線部間隔は3mm以下、好ましくは1.5〜2.5mm、最適には2mmとすることが好ましい。
請求項3に記載の蛍光ランプの発明は、凸状バルブの底面に位置するとともに、バルブ両端に挟まれ凸状バルブの頂部へ連続する屈曲部先端領域にそれぞれ細管を封着していることを特徴とする。
「凸状バルブの底面に位置するとともに、バルブ両端に挟まれ凸状バルブの頂部へ連続する屈曲部先端領域」とは、底面に位置する略U字状に形成された一対のバルブを構成する2本の直線部のうち、両端に位置する直線部を除く端部であり、凸状の頂部に位置するU字状バルブへ続く屈曲部頂部を示す。
なお、屈曲部先端領域に封着された細管は、1本の直管状部材を複数回屈曲させてなる屈曲バルブの両端の開口と同方向であり、細管が封着される屈曲部頂部と連続する直線部の略直線上の延長方向に延在している。なお、封着方法や、バルブ屈曲部先端領域に封着される細管の形状等は限定されるものではない。
一般に、蛍光ランプを製造する工程において、直管状部材を屈曲させた後に、保護膜および蛍光体膜を形成する方法、または直管状部材を屈曲させる前に保護膜および蛍光体膜を形成し、その後に屈曲形成する方法と大きく2つに分けられる。保護膜および蛍光膜を形成後、屈曲させると保護膜の最適な厚みを確保することが難しく、接着強度が不足で剥がれたり、逆に剥がれないように薄くしたりすることで、蛍光体層の早期劣化などの問題が発生するおそれがある。したがって、これらの不具合を解消するために、屈曲形成後保護膜および蛍光体層を形成することが望ましい。
一方で、小形化高出力化に伴い、ガラスバルブは細径化しており、1本の直管状部材を複数回屈曲させた後、バルブ内面に均一に保護膜および蛍光体を形成することが困難となる。しかし、U字形屈曲バルブを連結してなる蛍光ランプと比べて1本の直管状部材を複数回屈曲させてなる屈曲バルブと比べると端部の光ロスが少ないのは、後者であるため、複数回屈曲してなる屈曲バルブ内の蛍光体液を効率よく流下させ、バルブ端部における光出力ロスを低減させる必要がある。
屈曲部先端領域に封着された細管は、蛍光体液を効率よく流下させるためには、バルブ屈曲部先端領域に封着されているとともに、両端に位置する一対の直線部先端と同方向に延在している。したがって、バルブ内に充填された蛍光体液を流下させる際、両端部の開口および屈曲部先端すなわち、細管を下方向に回転させることで効率よく蛍光体液を流下することができる。
請求項4に記載の電球形蛍光ランプ又はコンパクト形蛍光ランプの発明は、請求項1ないし3いずれか一記載の蛍光ランプと、蛍光ランプを点灯するための点灯電源を供給する口金とを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、請求項1ないし3いずれか一記載の蛍光ランプを用い、光束を低下させずに細く長い放電路を確保して、小形高出力化を実現することが可能となる。
ここで、電球形蛍光ランプはグローブレス形式の電球形蛍光ランプを、またコンパクト形蛍光ランプは点灯回路が別体でランプに内蔵していない形式のランプを意味している。
請求項5に記載の電球形蛍光ランプの発明は、請求項1ないし3いずれか一記載の蛍光ランプと、蛍光ランプを点灯する点灯回路と、蛍光ランプを収容するグローブと、点灯回路に電源を供給する口金とを具備し、グローブの最大外径を70mm以下とし、口金を含んだランプ全体の高さ寸法を135mm以下となしたことを特徴とする。
本発明によれば、請求項1ないし3いずれか一記載の蛍光ランプを用い、光束を低下させずに細く長い放電路を確保して、小形高出力化を実現することが可能となると共に、白熱電球と同等の大きさにすることが可能となる。
請求項6に記載の照明装置の発明は、請求項1ないし5いずれか一記載の蛍光ランプ、コンパクト蛍光ランプまたは電球形蛍光ランプと;蛍光ランプ、コンパクト蛍光ランプまたは電球形蛍光ランプが装着される器具本体と;を具備していることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、放電路を構成する発光管の管外径を5〜10mmの直管管状部材を複数回屈曲させ、高さ寸法が80mm以下であり、放電路長を400〜800mmとしたので、細く長い放電路を確保して、小形高出力化を実現することが可能となる蛍光ランプを提供することができる。
請求項2の発明によれば、請求項1に記載の蛍光ランプを用い、発光管3本を横断視で略凸状をなす2本の凸状バルブの底面が対向するように配置して連続した放電路を構成するようにしたので、光束を低下させずに細く長い放電路を確保して、小形高出力化を実現することが可能となると共に、発光管の製造が簡易になり、歩留まりを向上することが可能となる蛍光ランプを提供することができる。
請求項3の発明によれば、請求項1または2記載の蛍光ランプを用い、凸状バルブの頂部へ連続する屈曲部先端領域にそれぞれ細管を封着しているので、製造工程における不具合を解消し、蛍光体層を均一に形成することができる。
請求項4の発明によれば、請求項1ないし3いずれか一記載の蛍光ランプを用い、光束を低下させずに細く長い放電路を確保して、小形高出力化を実現することが可能となるグローブレス形式の電球形蛍光ランプ又はコンパクト形蛍光ランプを提供することができる。
請求項5の発明によれば、請求項1ないし3いずれか一記載の蛍光ランプを用い、グローブの最大外径を70mm以下とし、口金を含んだランプ全体の高さ寸法が135mm以下である電球形蛍光ランプを構成したので、光束を低下させずに細く長い放電路を確保して、小形高出力化を実現することが可能となると共に、白熱電球と同等の大きさにすることが可能となるグローブ付の電球形蛍光ランプを提供することができる。
請求項6の照明装置によれば、請求項1ないし3いずれか一記載の蛍光ランプまたはコンパクト形蛍光ランプまたは電球形蛍光ランプの作用を有することができる。
以下、本発明の第一の実施形態を白熱電球100W相当品に係る蛍光ランプ及び電球形蛍光ランプの実施例に従い説明する。
図1は第一の実施形態の電球形蛍光ランプの一部を切り欠いた縦断面図、図2は図1に示す蛍光ランプの側面図、図3は、図2に示す蛍光ランプを構成する凸状バルブの正面図、上面図および側面図、図4は蛍光ランプの横断面図である。
図において、この電球形蛍光ランプは、口金11を有するカバー体10と、カバー体10の開口部を閉塞するとともに蛍光ランプ20を保持する仕切板12と、カバー体10に収納された点灯装置30と、透光性を有するグローブ40と、このグローブ40に収納された蛍光ランプ20とを備えている。そして、グローブ40とカバー体10とから構成される外囲器は、定格電力100W形相当の白熱電球などの一般照明用電球の規格寸法に近似する外形に形成されている。すなわち、口金11を含む高さは120〜140mm程度、直径すなわちグローブ40の外形が50〜70mm程度、カバー体10の外形が50mm程度に形成されている。なお、一般照明用電球とはJIS C 7501に定義されるものである。
まず、本実施形態の電球形蛍光ランプの構成について説明する。
蛍光ランプ20は、図2に示すように1本の直管バルブを複数回屈曲させ3本のU字状部が連続して凸状になるよう形成している。凸状の2つのバルブ21を、1つの連結管22により連結させ1本の放電路を有し、いわゆる6Uの発光管として構成されている。
凸状バルブ21の3つのU字状部は、一対の直管部21aに挟まれた略同一の形状及び寸法をなした屈曲部21bと、それぞれのU字状部に続く連続屈曲部21cにより構成されている。
上記のように構成された蛍光ランプ20は図3に示すように略U字状部の各屈曲部21bを上方にしてそれぞれは、一対の直管部21aにより形成された架空面が平行となるように配置され、互いに隣接する直管部21aの下部に続く連続屈曲部21cにより、略蛇行状に連続した形をなして構成されているとともに、それぞれのバルブは1つの連結管22により連結している。なお、両側に位置するU字状部のそれぞれの一端部には、電極23がピンチシールによって封入され、この各電極23は、一対のジュメット線に懸架されたフィラメントコイルを有している。
ジュメット線は鉛ガラスからなるビードガラスで支持されて下端がピンチシールによって封止部に封止され、さらに外部に導出されて後述する点灯装置30の出力端であるリードワイヤーに接続される。
凸状バルブ21の頂部に位置する中間U字状部と両端U字状部に続く一対の連続屈曲部21cには細管24が管内部と連通して溶着されている。
この細管24は、蛍光ランプ20を構成するガラスと同様の透明な無鉛ガラスで構成され、発光管内部を排気し、封入ガスを封入した後に下端を加熱溶融して封止される。この封止の際に細管24内には主アマルガム50が封入される。
この主アマルガム50は、ビスマス、スズ及び水銀で構成される合金で、略球状に形成されて細管24内に封入されている。
さらに、両側に位置する発光管の電極23には、それぞれに補助アマルガム51が取り付けられ、さらに各凸状バルブ21の両端部のうち電極を有さない端部には、それぞれ補助アマルガムが封止されている。
この放電路の略中間に位置する補助アマルガムも同様に、それぞれサポートワイヤーを介して封止部にピンチシールによって封止され封入されている。
上記4個の補助アマルガムは、表面を主として金メッキされた材料で構成されている。
この種の発光管は温度が上昇し水銀蒸気圧が高くなると効率が低下する問題が生じるが、これらの主アマルガム50及び補助アマルガム51によって水銀蒸気圧を適正な範囲に制御する作用する。
主アマルガム50は、蛍光ランプ20全体の略中間部に位置する細管24内に封入して、蛇行状をなす長い放電路の略中央部分に位置させてあり、蛍光ランプ点灯直後の水銀蒸気圧を均等に広げるようにして、光束の立ち上がりがよくなるようにしている。
グローブ付の電球形蛍光ランプであれば、グローブ内面と、グローブ内面に一番近い発光管の先端とを、例えば熱伝導率0.15W/m・K以上のシリコーンまたは接着剤等により接続して、水銀蒸気圧を制御する方法も考えられる。
さらに、各補助アマルガム51は、図4に示すように、蛍光ランプ上方からの横断視で全体をみた場合に、外側に位置する発光管の直管部に設け、比較的に全光束立ち上がりへの影響が低い内側の発光管よりも、外側の発光管を早く明るくすることが可能となる。
この放電路の放電路長は、400〜800mmに、本実施形態では約650mmに形成されている。この放電路長は、一方の電極のフィラメントコイルから発光管を構成する各ガラス管の各直管部21a、各屈曲部21b及び各連続屈曲部21cの軸線を介した他方の電極23のフィラメントまでの距離寸法である。
なお、蛍光ランプは上記のように略U字形に曲成され連続して構成された状態でも、各直管部及び各屈曲部を構成する管外径寸法は約8.15mmに構成され、さらに略U字形の頂点から封止部底面までの封止長の寸法は、約61mmになっている。
上記のように構成された発光管内には、希ガスが封入されている。この希ガスはアルゴンArとクリプトンKrの混合ガスで、Krの混合比が約3〜100%、望ましくは約20〜100%、本実施形態では、約25%にした混合ガスが封入されている。
なお、Krの混合比を3%以上とすることでランプ電圧が150V以下となり、100Vの商用電源で点灯回路を安定的に動作させて蛍光ランプ10の点灯維持が容易になり、またKrを100%にしてもランプの発光効率の低下は3%程度であり、この程度であればArのみの場合と比べて大きな低下ではなく、点灯回路の設計の自由度が向上し、小形化が容易になる。
したがってランプ電圧を低下させると共にランプの効率の低下を抑制することを考慮して、Krの混合比は約3〜100%、好ましくは約20〜100%の範囲が好ましい。
以上のように構成された蛍光ランプ20は、管外径寸法が5〜11mm、本実施形態では約8.15mmに構成され、放電路長が400〜800mm、本実施形態では約650mmの略蛇行状に屈曲した発光管を有し、周囲温度25℃に放置された状態で管内の水銀蒸気圧が約0.1Pa以上で、主及び補助アマルガムを有する小形高出力化された蛍光ランプとして構成される。
次に、上述の発光管を有する蛍光ランプの製造方法につき、図5を参照して説明する。
まず、長さ50mm程度の直管ガラス管を1本を用意する。図5(a)に示すように、1本の直管ガラス管の略中央領域をガスバーナーなどにより加熱させ、U字状に屈曲させる。次に図5(b)に示すように、U字状に屈曲形成されたバルブの一対の直線部それぞれを略3等分する領域にガスバーナーをあて、加熱する。そしてU字状に屈曲形成されたバルブの一対の直線部のうちバルブ端部側領域の加熱部分は、それぞれの端部が離間する方向に略180℃屈曲させる。さらに、直線部のうち屈曲部側の加熱部分は、屈曲部を直線部に近づけるよう略180度屈曲させる。なお、この屈曲バルブ製造工程において、各U字状部の屈曲部の高さおよび直線部の長さを略同等にするとともに、各直線部は平行となるよう形成すること望ましい。
次に、図5(c)に示すように両端のU字状部と中間のU字状部を繋ぐ屈曲連続部頂部領域を部分的に溶融させ、端部から加圧し吹き破り、細管を封着させる。上述の通り凸状バルブを成形させた後に蛍光体層および保護膜等の形成作業に続く。
図5(d)に示すようにU字状部を下側に向けた状態で凸状バルブの一端から蛍光体液を流入させ、バルブ内全域に充填させた後、U字状部を下側に回転させ(図5(e))、凸状バルブの両端および連続屈曲部に封着した細管より不要な蛍光体液を流出させ、乾燥させることで、均一な蛍光体層が形成することができる。
次に図5(f)に示すように、一対の凸状バルブの底面を対向させ、それぞれの凸状バルブの両端部のうち各一端部を部分的に加熱させ吹き破りにより2本の凸状バルブを連結させる。
最後に、凸状バルブ21のそれぞれの他端部に一対の電極23を封止するとともに、バルブ内を排気、ガス封入後、連続中間部に封着された細管24をそれぞれ封止することで蛍光ランプが完成する。
グローブ40の頂点から口金底面までのランプ全体の高さ寸法およびグローブ40の最大外径寸法は、白熱電球などの一般照明電球の規格寸法及び外観形状と同一に構成され、ランプ全体の高さ寸法は135mm以下、本実施形態では約123mm、グローブ35の最大外径寸法は70mm以下で、本実施形態では約60mmに構成されている。
蛍光ランプ20は、上述で説明した構成を有しており、その下方部分を支持部材である仕切板12に取り付けることにより支持されている。
すなわち、仕切板12は浅い円形の略器状の形状をなしたもので耐熱性の合成樹脂により構成され、円形面には、電極23を封着した一対の端部および連結管22により連結した一対のバルブ端部を貫通可能な挿通孔12aが形成されている。なお、残るバルブ端部は仕切板12よりも口金11側へ貫通することなく、少なくとも残るバルブ端部に封着された細管24のみ突出可能な開口が形成されていれば構わない。
なお、発光管の封止部を含めた下方部分が、仕切板12に形成された穴を貫通し、仕切板12の裏面に位置するようにした従来構成のもの(特許文献1)では、発光管封止部からの光が仕切板の穴を通して裏面に漏れて吸収され、外部に放射されない問題があった。
しかし、本実施形態では発光に寄与しない放電路から外れる空間すなわち、フィラメント電極からバルブ端部の空間および連結管からバルブ端部の空間のみを仕切板よりも口金側へ挿入しておらず、全光束を低下させるほどの光束ロスも少なく有効に外部に放射することができる。実験によれば、従来に比し約7%の光ロスを改善することが確認できた。
口金11は、導電性の金属材料で構成され、商用電源に配線され接続されたソケットに、ねじ込み等の手段で電気的に接続されて取り付けられもので、例えばE26形の口金で構成され、内面に空間部を有し、外面には雄ねじ部が設けられている。
点灯装置30は、蛍光ランプを高周波点灯させるための後述する電気回路を構成するための電解コンデンサ、カレントトランス、フィルムコンデンサ、REC(整流素子、ダイオードブリッジ)、抵抗、トランジスタ、SCRなどのスイッチング素子等の電子部品32で構成されている。
上記のように電子部品32を実装した回路基板31は、仕切板12下面の開口部に嵌合され、耐熱性の接着剤等の固定手段で固定されている。
これらの電子部品32で構成された高周波点灯回路の入力端が口金11の端子部に、出力端が蛍光ランプの電極端子に、それぞれリードワイヤーにより電気的に接続されている。
カバー体10は、上下に開口部を有する略円錐形の円筒状をなしたもので、ポリブチレンテレフタノール(PBT)などの耐熱性合成樹脂で構成され耐熱性の接着剤等により後述するグローブ40と接着されている。
さらに、カバー体10の円筒下方の開口縁部には、口金11の開口部が嵌め込まれ、かしめ、もしくは耐熱性の接着材等で固定されている。
グローブ40は、透明あるいは光拡散性を有する乳白色などの半透明で、ガラスあるいは合成樹脂により、一般白熱電球のガラス球と略同一形状の滑らかな曲面状に形成され、下方の開口部の縁部が仕切板の支持鍔部の上面に嵌め込まれ耐熱性の接着剤等により支持固定されている。
上記のように構成された電球形蛍光ランプは、グローブの内容積に対し、蛍光ランプの占有率が30%以上とすることが好ましく、本実施形態では、グローブの内容積が約120cc、蛍光ランプの容積が約40ccで、蛍光ランプの占有率約33%に設定してある。
本実施の形態の電球形蛍光ランプによれば、スペース内に密に、放電路長を長く確保するためのバルブ構造、および細く複雑に屈曲したバルブを形成した後に蛍光体層を均一に形成可能な構造を採用することにより、小形化高出力化に伴う問題を改善することができた。すなわち、管径が細く、複数回屈曲させたバルブを形成することで、連結によるバルブ端部の光出力ロスを低減することができる。さらに、連結数を少なくすることによる問題として、屈曲形成した各バルブ端部に蛍光体液を流下させる開口を設けることにより、均一な蛍光体層の形成を可能とした。さらに、蛍光ランプを支持する仕切板を構成する仕切板からカバー体方向に蛍光ランプを構成する全ての端部を貫通することなく支持しているので、放電路から離間したバルブ端部から放射される可視光線の殆んどを外部に放射することができる。
また、上述したように封入希ガスとして、アルゴンArとクリプトンKrの混合ガスで、Krの混合比が約25%にした混合ガスを封入したので、発光管の電圧を低下させることができ、倍電圧回路方式の点灯回路と相まって点灯回路の設計の自由度が上がり、結果として小形の電球形蛍光ランプを提供することが可能となる。
さらに、従来のこの種の点灯回路では、電流出力は常に一定ではなく変動があり、ランプ電流が半分程度に低下することがある。電流が低下すると波形に歪が生じてランプの力率が低下し、ちらつき、立ち消えの要因となる問題がある。
次に本発明の一実施形態である照明器具を図6を用いて説明する。図6は本発明の照明器具の一実施形態を示す断面概略図である。図においてLは電球形ランプ、60は埋め込み形照明器具本体であり反射板61などより構成されている。
第一の実施形態の電球形蛍光ランプの一部を切り欠いた縦断面図。 図1に示す蛍光ランプの側面図。 図2に示す蛍光ランプを構成する凸状バルブの正面図、上面図および側面図。 蛍光ランプの横断面図。 図1に示す蛍光ランプの製造工程図。 照明器具の一実施形態を示す断面概略図
符号の説明
10…カバー体、11…口金、20…蛍光ランプ、21a…直管部、21b…屈曲部、21c…連続屈曲部、30…点灯装置、40…グローブ

Claims (6)

  1. 管外径5〜10mmの1本の略直管状部材を複数回屈曲させ、高さ寸法が80mm以下となる屈曲バルブを連結させることにより連続した400〜800mmの屈曲放電路を構成する発光管と;
    発光管を保持するカバー体と;
    を具備していることを特徴とする蛍光ランプ。
  2. 前記屈曲バルブを横断視で略凸状をなしている一対のバルブの底面が対向するように配置して1つの連結管により連続した放電路を構成するようにしたことを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプ。
  3. 凸状バルブの底面に位置するとともに、バルブ両端に挟まれ凸状バルブの頂部へ連続する屈曲部先端領域に細管を封着していることを特徴とする請求項1または2記載の蛍光ランプ。
  4. 請求項1ないし3いずれか一記載の蛍光ランプと、蛍光ランプを点灯するための点灯電源を供給する口金とを具備したことを特徴とする電球形蛍光ランプ又はコンパクト形蛍光ランプ。
  5. 請求項1ないし3いずれか一記載の蛍光ランプと、蛍光ランプを点灯する点灯回路と、蛍光ランプを収容するグローブと、点灯回路に電源を供給する口金とを具備し、グローブの最大外径を70mm以下とし、口金を含んだランプ全体の高さ寸法を135mm以下となしたことを特徴とする電球形蛍光ランプ。
  6. 請求項1ないし5いずれか一記載の蛍光ランプ、コンパクト蛍光ランプまたは電球形蛍光ランプと;
    蛍光ランプ、コンパクト蛍光ランプまたは電球形蛍光ランプが装着される器具本体と;
    を具備していることを特徴とする照明器具。




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* Cited by examiner, † Cited by third party
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