JP2009009930A - 電球形蛍光ランプおよび照明器具 - Google Patents

電球形蛍光ランプおよび照明器具 Download PDF

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Takeo Yasuda
丈夫 安田
Kimiyoshi Nagasawa
公義 長澤
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Abstract

【課題】簡易な手段で、細管内に封入されたアマルガムを口金側部位の所定の位置に確保
することが可能な電球形蛍光ランプおよび照明器具を提供する。
【解決手段】屈曲形バルブ2を有する発光管1と;この発光管を点灯させる点灯装置40と;発光管を支持する支持部51a、51bを有し内部に点灯装置が配置されるカバー部材50と;カバー部材に設けられた口金60と;発光管のバルブ端部から口金内側空間まで突出するように設けられた細管21と;細管の軸中心x−xよりも口金内壁側であり、口金内空間に配設されたアマルガム21aと;を具備する電球形蛍光ランプを構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、既存の一般照明用電球に置き換えて使用することが可能な電球形蛍光ランプ
および照明器具に関する。
白熱電球などの一般照明用電球のソケットに装着可能な口金にカバー部材が設けられ、
このカバー部材にガラス管バルブを曲成して形成した発光管および点灯装置が取付けられ
ると共に、この発光管をグローブで覆った電球形蛍光ランプが知られている。
近年、この種の電球形蛍光ランプは小型化が進み広く普及しており、一層の小型、高出
力化を図ると共に、ランプ効率の向上と点灯直後からの高い光束が求められている。
この要求を達成するために、バルブ端部から細管を突出させ、先端部に水銀放出体であ
る主アマルガムを封入して口金の内側と熱的に接触させ、発光効率の低下を抑制すると共
に、光束立ち上がり特性を改善したものが提案されている(例えば、特許文献1、2参照
)。
特開2004−55293号公報 特開2004−119127号公報
上記特許文献1、2に示される電球形蛍光ランプは、バルブ端部から突出する細管の先
端部を口金の内側まで延出し、細管の先端部が点灯中最も高温となるバルブの影響を受け
にくくなって比較的温度の低い状態となり、発光効率の低下を抑制する。このため、細管
に封入するアマルガムの水銀蒸気圧特性を高くすることが可能となり、結果として消灯時
の温度状態における水銀蒸気圧が高くなるので点灯直後の光束立ち上がり特性を向上させ
ることができる。しかし、更なる光束立ち上がり特性の改善のためには点灯時のアマルガムの温度をより一層低くする必要がある。
一方、この種の細管は、なるべく口金に近い位置に設ける方が温度低下のために好ま
しいが、細く長いガラス細管が必要となるので、細管側のバルブ端部における封止部の位
置決めは正確に位置出しを管理して行う必要がある。
例えば、発光管のバルブ端部の製造ばらつきの影響などによって細管が放熱効果が高い口金内面から遠くなるに従って温度低下の効果が薄れてしまう。特に熱伝導部材であるシリコーン樹脂を用いる場合にはシリコーン樹脂の塗布がし難くなる。また、口金内に点灯装置の回路基板が縦方向に配置されている場合には、細管が口金から遠ざかると逆に回路基板に接近し、比較的温度が高くなる回路部品等の影響を受け易くなる。また、細管が口金の内面に近づきすぎると、発光管が振動した際に細管の先端が口金に当接して破損などの強度的な問題が生じる。
このため、この種、細管を使用して発光効率の向上と点灯直後の光束立ち上がり特性を
向上させる電球形蛍光ランプにおいては、細管内に封入された主アマルガムを、口金近傍
の所定の位置に、しかも量産にも対応可能な簡易な手段で、如何に確実に確保できるかが
重要な課題となっている。
本発明は、上記課題に鑑みなされたもので、簡易な手段で、細管内に封入されたアマル
ガムを口金側部位の所定の位置に確保することが可能な電球形蛍光ランプおよびこの電球
形蛍光ランプを用いた照明器具を提供することを目的とする。
請求項1に記載の電球形蛍光ランプの発明は、屈曲形バルブを有する発光管と;この発光管を点灯させる点灯装置と;発光管を支持する支持部を有し内部に点灯装置が配置されるカバー部材と;カバー部材に設けられた口金と;発光管のバルブ端部から口金内側空間まで突出するように設けられた細管と;細管の軸中心よりも口金内壁側であり、口金内空間に配設されたアマルガムと;を具備していることを特徴とする。
本発明によれば、発光管のバルブ端部から口金内側空間まで突出するように設けられた細管の軸中心よりも口金内壁側にアマルガムを配設したので、アマルガムを口金側部位の所定の位置に確保して、点灯時のアマルガム温度を所望の値にして水銀蒸気圧が適正な値になるように制御されるので、ランプ効率が向上する。
屈曲形バルブは、1本の直管状部材を、その長手方向で略二等分して屈曲し、二等分した直管状部材の略中央を頂部として螺旋状に屈曲して形成し、少なくとも一対のバルブ端部が設けられた、いわゆる2重の放電路を構成するようにしてもよい。また、外観形状を白熱電球のシルエットに近似させるために、グローブの縮径部より径大な螺旋径部を少なくとも一部に有する略円錐台形をなす形体でも、さらには略球状をなす螺旋形体であってもよい。
屈曲バルブは、螺旋形に限らず、直管状のガラスバルブの略中央部を加熱溶融させて屈
曲するか、またはガラスバルブをモールド成形するか、複数の直管バルブの端部を連結することによってU字状に屈曲したものであってもよい。屈曲バルブの内面には、直接または間接的に蛍光体層が被着されている。蛍光体層は、希土類金属酸化物蛍光体、ハロリン酸塩蛍光体などが挙げられるが、これに限らない。しかし、発光効率を向上させるためには、赤、青、緑の各色に発光する蛍光体を混合した三波長発光形の蛍光体を使用することが好ましい。
発光管は、屈曲バルブ単体で構成される他、複数の屈曲バルブの端部同士を連通管を介
してつなぎ合わせることで内部に少なくとも1本の放電路が形成されるようにガラスバル
ブ間が連通されるように並設されたものであってもよい。発光管には、発光管内に形成さ
れた放電路の両端位置に電極が封装されている。電極はフィラメントからなる熱陰極、電
子放射物質が坦持されたセラミック電極、ニッケルなどから形成された冷陰極などが挙げ
られる。発光管には、内部に放電媒体が封入される。放電媒体としては、アルゴン、ネオ
ン、クリプトン、キセノンなどの不活性ガスおよび水銀からなる。
点灯装置は、例えば、10kHz以上の高周波電力を印加して発光管を点灯させる電子
部品を主体としたインバータ回路からなる回路基板で構成していてもよい。
カバー部材は、発光管を支持する支持部を有するホルダと、点灯装置の回路基板を支持
する仕切体と、口金を支持するカバーで構成してもよい。ホルダは、熱伝導性の良好なア
ルミニウム(Al)、銅(Cu)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)の少なくとも一種を含
む金属で形成するのが好ましい。この他に、窒化アルミニウム(AlN)、シリコーンカ
ーバイト(SiC)などの工業材料で構成しても、さらには高熱伝導樹脂等の合成樹脂で
構成してもよい。仕切体およびカバーは、電気及び熱絶縁性を有する合成樹脂、例えば、
PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の安価なエンジニアリングプラスチックで構成
してもよい。
カバー部材は、点灯装置の回路基板を、例えば、電気絶縁性を有する合成樹脂性のホル
ダに支持し、仕切体を省略してホルダとカバーで構成してもよく、構成部品の形態、材質
、構成する部材の数等に限定されず、発光管を支持する支持部を有し内部に点灯装置が配
置される全ての部材が許容される。
口金は、通常使用されるE形と称されるねじ込み形の口金等、一般照明用電球が装着さ
れるソケットに取り付け可能な全ての口金が許容される。
細管は、発光管の少なくとも一方のバルブ端部から延出するように封着されたものであ
り、アマルガム封入用として使用される他、排気管として使用されるものであってもよい
。また、バルブの端部から管状に一体に縮径されて形成しても、別体の小径の細管をバル
ブ内部に連通するように封着したものでもよい。材質は屈曲バルブと同一でも異なるもの
であってもよい。細管は、口金内側空間まで突出するように設けられるのが好ましいが、温度低減効果が得られていれば必ずしも先端が口金内側空間に存在していなくてもよい。口金内側空間は口金内壁自体が面する空間であっても、口金が設けられるカバー部材の内壁が面する空間および当該部分から発光管側に連続的に延在した比較的温度の低いカバー部材の点灯装置収容部の内面空間部分であってもよい。
アマルガムを細管の軸中心よりも口金内壁側に配設する手段は、例えば、細管の軸中心における内側と外側の温度勾配を考慮して、アマルガムを細管内で口金側部位に近い側に、より多く固着する手段が許容される。アマルガムは、その一部が軸中心よりも口金内壁側に配設されていても、全てが軸中心よりも口金内壁側に配設されていてもよい。なお、アマルガムの位置を確保した状態で、さらにシリコーン樹脂等の接着剤により固着しても差し支えない。
請求項2記載の電球形蛍光ランプの発明は、少なくとも一対のバルブ端部が設けられた屈曲形バルブを有する発光管と;この発光管を点灯させる点灯装置と;発光管を支持する支持部を有し内部に点灯装置が配置されるカバー部材と;カバー部材に設けられた口金と;発光管の一方のバルブ端部から口金側に突出するように設けられた細管と;前記一方のバルブ端部を位置決めする位置決め手段、前記一方のバルブ端部が挿入される第1の挿入部および他方のバルブ端部が挿入され、前記一対のバルブ端部の並設方向に直交する隙間よりも大きな隙間が形成される形状を有する第2の挿入部からなり、これらがカバー部材に設けられてなる発光管固定手段と;を具備していることを特徴とする。
本発明によれば、カバー部材に設けられた位置決め手段、第1の挿入部および第2の挿入部からなる発光管固定手段により、簡易な手段で細管を口金側部位の所定の位置に確実に確保できると共に、発光管におけるバルブ端部の封止部間距離の製造バラツキを吸収して、発光管をカバー部材の支持部に確実に支持することができる。
カバー部材に設けられた位置決め手段は、発光管固定手段を構成する第1の挿入部で構成してもよい。例えば、カバー部材の支持部に貫通する第1の挿入部を構成する挿通孔を形成し、この挿通孔を一方のバルブ端部の管外径と略同一な形状に形成して位置決めを行うと共に、この挿通孔により発光管を固定するようにしてもよい。バルブ端部の管外径と略同一な形状を有する第1の挿通部は、例えば、断面が略円形のガラス管からなる一方のバルブ端部を挿入した際に、ガラス管が移動してズレないように位置決めするための略円形をなす孔であってもよく、孔とバルブ端部の隙間はできるだけ小さく、好ましくは1mm以下にするとよい。略円形の孔の形状は、幾何学的な真円である必要はなく、バルブ端部の断面形状と略同様な形状をなした略真円の形状をなしていればよい。さらに、位置決め手段は、第1の挿入部とは別個の位置決め手段で構成してもよい。例えば、発光管を固定するための第1の挿入部を構成する挿通孔とは別個に周囲を立ち上がらせてガイド部を形成し、このガイド部により位置決めを行うようにしてもよい。さらに、細管のみを挿通させるための発光管固定用の小孔を形成した凹部を形成し、凹部をガイドにして位置決めを行うようにしてもよい。
他方のバルブ端部が挿入され、一対のバルブ端部の並設方向に直交する隙間よりも大きな隙間が形成される形状を有する第2の挿入部は、例えば、ガラス管からなるバルブ端部の封止部間距離の製造ばらつきを吸収するための長孔形状をなす孔であってもよく、ばらつきのあるバルブ端部が収容できるように、バルブ端部の並設方向に直交する隙間よりも大きな隙間が形成され、バルブ両端部の対向方向に長手となる長手円若しくは楕円などが許容される。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の電球形蛍光ランプにおいて、前記細管は、熱伝導部材を介して口金側部位に熱的に接続させたことを特徴とする。
本発明によれば、細管は、熱伝導部材を介して口金側部位に熱的に接続させたことによ
り、簡易な手段で、細管内に封入されたアマルガムを口金側部位の所定の位置に、より一
層確実に確保し、かつ確実にアマルガムの温度を低下させることができる。
細管は、熱伝導部材を介して口金側部位に熱的に接続されるが、直接的、間接的に口金
側部位に接続されていてもよく、細管先端部の熱が口金側部位に放熱可能で、接続部分の
温度が低くすることが可能であれば、接続方法は限定されない。
熱伝導部材は、細管の少なくとも一部と口金側部位に接触しており、互いに接触する部
分の熱を、熱伝導部材を介して伝導させるためのもので、例えば、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂等が許容される。
請求項4に記載の照明器具の発明は、器具本体と;器具本体に設けられたソケットと;
ソケットに口金が接続される請求項1ないし3いずれか一記載の電球形蛍光ランプと;を
具備することを特徴とする。
器具本体は天井直付形、天井吊下形または壁面取付形等であって、本体に制光体として
グローブ、セード、反射体などが取付けられるものであっても、電球形蛍光ランプが露出
するものであってもよい。
また、照明器具は器具本体に1個の電球形蛍光ランプを取付けたものに限らず、複数個
が配設されるものであってもよい。
請求項1に記載の発明によれば、細管の軸中心よりも口金内壁側であり口金内空間に配設されたアマルガムにより、簡易な手段でアマルガムを口金側部位の所定の位置に確保して、点灯時の水銀蒸気圧を最適な値に制御することができ、ランプ効率を向上させることが可能な電球形蛍光ランプを提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、カバー部材に設けられた位置決め手段、第1の挿入部および第2の挿入部からなる発光管固定手段により、簡易な手段で細管を口金側の所定の位置に確実に確保できると共に、発光管におけるバルブ端部の封止部間距離の製造バラツキを吸収して、発光管をカバー部材の支持部に確実に支持することが可能な電球形蛍光ランプを提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、細管は、熱伝導部材を介して口金側部位に熱的に接続
させたことにより、簡易な手段で細管内に封入されたアマルガムを口金側部位の所定の位
置に、より一層確実に確保し、かつ確実にアマルガムの温度を低下させることが可能な電
球形蛍光ランプを提供することができる。
請求項4記載の発明によれば、ランプ効率の向上と光束立ち上がり特性を改善させるこ
とが可能な電球形蛍光ランプを用いた照明器具を提供することができる。
以下本発明に係る電球形蛍光ランプおよび照明器具の実施形態について説明する。
本実施例は、螺旋形の屈曲形バルブを有する発光管を用いた白熱電球100Wタイプに
相当する電球形蛍光ランプおよびこのランプを使用したダウンライト形の照明器具を構成
したもので、以下、発光管の構成から説明する。
発光管1は、図2に示すように、一対のバルブ端部が設けられたガラス製の屈曲形バル
ブ2からなり、螺旋形部10と、バルブの両端部に形成された電極封止部20、20´を
有する。
螺旋形部10は、管外径が約10mmの1本の直状円管状の透明な無鉛ガラスからなる
バルブを、その長手方向で略二等分して屈曲し、二等分した直管状部材の略中央を頂部1
0aとして、バルブの両端部を図示しない成形冶具に巻き付けて螺旋状に湾曲形成して、
略円筒形状の2重螺旋形にモールド成形する。
さらに、バルブの両端部は、2重螺旋形状の螺旋終端から、螺旋の旋回軸(ランプ軸o
−o)に略平行に頂部10aと反対側に向け略直角に折り曲げて平行に突出させて形成す
る。
上記に構成された一対のバルブ端部10b、10cは、断面が略円形をなし、内部に一
対の電極20a、20bが、それぞれ封装されて電極封止端部20、20´が形成される
。これにより、螺旋形部10と一対のバルブ端部10b、10cが連続し、両端部に電極
封止端部20、20´を有する1本の長い放電路が形成される。
一対の電極20a、20bは、例えばタングステン製のフィラメントコイル電極が使用
されており、例えばビーズガラスにより仮止めされた状態で電極封止端部20、20´に
それぞれ封着される。
一方の電極封止端部20を有する一方のバルブ端部10bには、一端が管内部に連通し
他端が封止された長い細管21が突設して設けられる。この細管21は、屈曲形バルブ2
を構成するガラスと同様の透明な無鉛ガラスで、断面が略円形をなし、その軸中心x−xがランプ軸o−oに略平行でかつ直線状をなして構成し、内部に水銀放出体である主アマルガム21aを封入する。
主アマルガム21aは、細管内の下端部に細管の軸中心x−xよりも外側((図2において右方)の片面により多く固着させる。すなわち、垂直にした細管内に溶融したアマルガムを封入し、細管を水平な状態に倒した状態にして、アマルガムを表面張力により片面により多くで固着するようにする。これは、本発明において、細管の軸中心x−xにおける内側と外側とでは温度勾配を有していることを考慮し、ランプ効率を向上させると共に、点灯直後の光束立ち上がり特性を向上させるために、アマルガムを口金側部位である細管の軸中心よりも口金内壁側の所定の位置に配設させるための手段を構成している。
なお、他方の電極封止端部20´を有する他方のバルブ端部10cには、排気管をなす
短い細管22が設けられる。
屈曲形バルブ2の内面には、希土類金属酸化物等の蛍光体膜をほぼ全長に亘って形成し
、内部には放電媒体としてのアルゴンガスが封入される。
このように構成された発光管1の具体構成の一例は、次の通りである。すなわち、屈曲
形バルブの管外径寸法が約10mm、螺旋形部10の外径寸法D1が約40mm、高さ寸
法H1が約76mm、一対の電極22a、20b間の放電路長が約580mmで、定格ラ
ンプ電力は約21Wである。
次に、上記に構成された発光管を用いた電球形蛍光ランプの構成を説明する。以下、図
1に従い発光管を上側、口金を下側として説明する。
電球形蛍光ランプ30は、上記構成の発光管1、発光管を点灯させる点灯装置40、発
光管を支持し内部に点灯装置が配置されるカバー部材50、カバー部材に支持される口金
60およびグローブ70で構成され、100Wタイプの白熱電球などの一般照明用電球と
略同一の外観に形成されている。この一般照明用電球とは、JIS C 7501に定義
されている。
カバー部材50は、発光管1を支持するホルダ51と、点灯装置40の回路基板を支持
する仕切体52と、口金を支持するカバー53で構成される。ホルダ51は、熱伝導率1
0W/m・k以上の金属、本実施例ではアルミニウムのダイキャストで略円盤形状をなす
ように構成し、円盤の盤面をなす上面に発光管1の支持部となる一対の第1の挿通孔51a、第2の挿通孔51bを貫通して形成する。
この挿通孔は、発光管の一対のバルブ端部10b、10cを挿通して支持するもので、第1の挿通孔51aおよび第2の挿通孔51bは、本発明における位置決め手段、第1の挿通部および第2の挿通部からなる発光管固定手段を構成するもので、細管の位置出しをより正確に行い、ランプ効率を向上させると共に点灯直後の光束立ち上がり特性を向上させるために、水銀放出体であるアマルガムを口金側部位の所定の位置に確保する。
すなわち、第1の挿通孔51aは、本発明の発光管固定手段における位置決め手段および第1の挿通部を構成するもので、断面が略円形をなす一方のバルブ端部10bの管外径と略同一な形状に対応させた略真円をなす孔形状に形成し、細管を突出したバルブ端部10bを挿入し位置決めを行って正確な位置出しを行い、細管に封入された主アマルガム21aを後述する口金側部位の所定の位置に確保する。同時に、この孔内にバルブ端部10bが挿通されて発光管が固定される。
なお、略真円をなす第1の挿通孔51aは、位置決めを行ってより正確な位置出しを行
うために、断面が略円形のガラス管からなる一方のバルブ端部10bを挿入した際に、ガ
ラス管が孔内で移動してズレないように孔とガラス管の隙間はできるだけ小さく、好まし
くは1mm以下にするとよい。本実施例では約0.8mm(片側0.4mmの隙間)とし
た。
第2の挿入孔51bは、本発明の発光管固定手段における第2の挿通部を構成するもので、他方のバルブ端部10cが挿入され、前記一対のバルブ端部10b、10cの並設方向に直交する隙間よりも大きな隙間が形成されるような、バルブ両端部の対向方向が長手となる長孔形状に形成し、他方のバルブ端部10cを挿入して位置調整を行うようにする。これにより発光管におけるバルブ両端部の封止部間距離の製造ばらつきを長孔の長手方向の寸法内で吸収し、略真円の第1の挿通孔51aによる位置出しをより正確に確保すると共に、発光管をカバー部材であるホルダ51の支持部に確実に支持することができる。
なお、第1および第2の挿入孔51a、51bに挿入されたバルブ端部10b、10c
の外面周辺にはシリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の耐熱性の接着剤が塗布されて固着され
る。
また、ホルダ51は円盤の下面に開口部を有する空間部51cを形成し、さらに円盤の
外周部に外方に露出するリング状の鍔状部51dを、外方に斜め上方に傾斜して突出する
ように一体に形成する。リング状の鍔状部の内面には、全周にわたりリング状の溝からな
る凹部51eを、また外面の下方全周にわたりリング状の段部51fを一体に形成し形成
する。
これにより、発光管1がホルダ51の盤面となる上面に、バルブ端部10b、10cが
支持され、発光管1のリードワイヤーw1、w2がホルダ51の空間部51c内に導出さ
れ、さらに、長い細管21が下方に突出した状態に配置される。この際、主アマルガム21aは、細管内の下端部に細管の軸中心x−xよりも外側(図2において右方)に位置して配置される。
仕切体52は、略円盤形状をなしたもので、例えばポリブチレンテレフタレート(PB
T)などの耐熱性合成樹脂材料により構成され、円盤の盤面をなす上面を仕切板部52a
とし、外方に鍔状に突出する取付部52bを有する円筒体部を一体に形成し、円盤の下面
に開口部を有する空間部52cが一体に形成される。仕切板部52aには、発光管1の一
対のバルブ端部10b、10cからその外方に突出する長い細管21と短い細管22およ
びアウターワイヤw1、w2をそれぞれ挿通させるための挿通孔52eが形成される。仕
切体52の内周面には、後述する点灯回路の回路基板40aを支持する一対の係止溝52
f、52fを一体に形成する。
なお、上述したホルダ51と仕切体52は別体に構成したが、白熱電球40Wや60W
タイプ等に相当する比較的低ワットの電球形蛍光ランプの場合には、PBT等の合成樹脂
により一体に形成し、1個の部品として構成してもよい。
カバー53は、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)などの耐熱性合成樹脂材
料により両端に開口部を有する円筒状に形成され、上端の開口部に環状の取付段部53a
を形成する。カバー53の下端開口部の内周面には、後述する点灯回路の回路基板40a
を支持する一対の係止溝を一体に形成する。カバー53下端開口部の外周面には、後述す
る口金60のシェル60aが取り付けられ、カバー53に口金60が設けられる。カバー53の取付段部53aには、上記仕切体52の鍔状の取付部52bが嵌合して支持される。
口金60は、エジソンタイプのE26形などで構成し、ねじ山を備えた筒状のシェル6
0a、このシェルの一端側の頂部に絶縁部60bを介して設けられたアイレット60cを
備えている。シェル60aは、導電性の金属で構成され、その他端側をカバー53の下端
開口部の外周面に被せてシリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の耐熱性の接着剤またはかしめ
などの手段により固定される。
点灯装置40は、回路基板40aを備え、回路基板に10kHz以上の高周波電力を印
加して発光管を点灯させるためのインバータ等の点灯回路を構成する電子部品40bが実
装されている。回路基板40aは、上方が仕切体52の空間部52cに、下方が口金60
内に挿入されるように、上方の幅が下方の幅より広くした上下に長い矩形状をなすように
構成する。回路基板40aは、仕切体52の内面に形成された係止溝52f、52fおよ
びカバー53内面に形成された一対の係止溝内に、回路基板を縦方向にして幅方向両側縁
部を嵌入させて固定する。この際、回路基板40aはホルダ51、仕切体52、カバー5
3の中心軸線o−oに対して片側に片寄って配置される。
なお、回路基板40aには、片面または両面に回路パターンが形成され、その実装面に
は、電解コンデンサ等のリード部品やトランジスタ等のチップ部品等、点灯回路を構成するための複数の電子部品40b・・・が実装されている。さらに、回路基板40aの片面
、すなわち、片側に片寄って配置された回路基板の狭い空間側に位置する片面に、複数の
ラッピングピン40cを突設して設ける。ラッピングピンは点灯回路の出力端子を構成す
るもので、発光管の各電極20a、20bから導出される各一対4本のアウターワイヤw
1、w2をそれぞれ巻き付けて電気的に接続するためのもので、一対ずつ計4本が同一方
向に突設して設けられる。また、片側に片寄って配置された回路基板40aの狭い空間側
には、ホルダ51の第1の挿通孔51aによる発光管固定手段で位置決めされ、正確に位
置出しされた直線状の長い細管21が挿入され、細管を口金側部位、本実施例では口金内側空間、すなわち、口金内壁自体が面する空間まで突出するように設け、細管21の先端が口金60の内面に対向するよう配置する。
細管21は、細管内の片側、すなわち、細管の軸中心x−xよりも口金内壁側により多く固着させた主アマルガム21aが口金60の内面に対向し近接するように位置させる。これにより、主アマルガム21aを細管内で口金側部位に近い側に、より多く固着されるようにして、主アマルガムを口金側部位の所定の位置に確保する手段が構成される。
上記により所定の位置に確保された細管21の先端部は、シリコーン樹脂やエポキシ樹
脂等の熱伝導部材81を介して口金60の内面と熱的に接続され固着される。
次に、グローブ70は、白熱電球など一般照明用電球などに用いられている横断面が円
形のPS形(Pear shape type)バルブの形状をなし、発光管1を覆うよ
うにソーダライムガラスなどのガラス材料で透明または光拡散性を有する乳白色、ここで
は乳白色で、白熱電球など一般照明用電球におけるガラス球形状の滑らかな曲面状に形成
されている。すなわち、頂端部側に最大径部70aを有する略球状に形成された球状部7
1と、基端側の開口端部側に球状部の最大径部の直径よりも小径に漸次縮径された縮径部
72からなる略円筒状をなす根元部Nを一体に形成する。グローブ70の根元部Nは、グ
ローブの基端側に開口端部73が形成され、この開口端部の縁部がホルダ51の鍔状部5
1dに形成された凹部51e内に嵌合され、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の耐熱性の
接着剤により固定される。
次に、上記に構成された電球形蛍光ランプ30の組み立て手順につき説明する。
まず、発光管1をホルダ51に支持する。すなわち、ホルダ51の略真円をなす第1の
挿通孔51aに長い細管21を有する一方のバルブ端部10bを挿入して位置決めを行っ
て正確な位置出しを行い、さらに長孔からなる第2の挿通孔51bに他方のバルブ端部1
0cを挿入して、発光管におけるバルブ端部の封止部間距離の製造ばらつきを長孔で吸収
して位置調整を行って固定し、ホルダ51の内側から接着剤を注入して発光管の両端部をホルダに固着する。
次に、ホルダ51の内側に引き出された長い細管21と短い細管22およびアウターワ
イヤw1、w2を仕切体52の挿通孔52eに通し、回路基板40aを仕切体52の内面
に形成された一対の係止溝52f、52f内に、回路基板を縦方向にして嵌入させて固定
し、回路基板40aのラッピングピン40cに対して、各アウターワイヤw1、w2をそ
れぞれ巻き付けて接続する。
次に、上記により発光管1を支持したホルダ51の空間部51c内に回路基板40aを
固定した仕切体52を挿入し、仕切体の鍔状の取付部52bにホルダ51のリング状の鍔
状部51dの下方部分を嵌合してシリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の耐熱性の接着剤で固
着し一体化する。
さらに、一体化した仕切体52およびホルダ51をカバー53に挿入する。この際、仕
切体52に固定された回路基板40aの下方両側縁部をカバー53内面に形成された一対
の係止溝内に嵌入させながら仕切体52の鍔状の取付部52bを取付段部53aに嵌合し
、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の耐熱性の接着剤で固着し一体化する。これにより、
ホルダ51の第1の挿通孔51aで位置決めされた直線状の長い細管21が口金側部位、本実施例では口金内側空間、すなわち、口金内壁自体が面する空間まで突出するように設けられ、細管21の先端が口金60の内面に対向するよう配置される。
次に、回路基板40aの入力端子に接続されている図示しない一方のリード線を口金6
0のアイレット60cに接続し、他方のリード線をカバー53の下端開口部の外周面に形
成された口金取付部に配置する。この状態で、口金60のシェル開口部をカバー53の下
端開口部の外周面に嵌合してリード線を挟み込み、さらにシェル60aの開口部外周面か
らカバー53の下端開口部の外周面に対してかしめを行い固定し、他方のリード線をシェ
ル60aに電気的に接続する。
なお、口金60を固定する際に、長い細管21は、細管内の片側、すなわち、細管の軸中心x−xよりも口金内壁側により多く固着させた主アマルガム21aが口金60の内面に対向し近接するように位置され、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の熱伝導部材81を介して口金60の内面と熱的に接続され固着される。
この際、細管21は正確に位置出しが行われて配置されるので、細管先端部が口金内面
から遠ざかるようなことがなく、熱伝導部材が塗布しにくくなったり、近づきすぎて口金
にぶつかってしまうようなことがなく、量産にも十分対応することができる。
次に、発光管1にグローブ70を被せ、グローブの開口端部73の縁部を、ホルダ51
の鍔状部51dに形成した凹部51e内に嵌合し、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂などの
耐熱性の接着剤により固定する。
上記により構成された電球形蛍光ランプ30は、図1に示すように、口金60を含むラ
ンプ全体の高さ寸法H2が約130mm、グローブ70の最大径部70aの外径D2が約
65mm、回路損出を含めた定格ランプ電力が約21wで、かつ全光束が約1500lm
以上となり、100w相当の一般白熱電球に置き換えて使用することができる。
上記に構成された電球形蛍光ランプを点灯すると、発光管1の一方のバルブ端部10b
から突出する長い細管21の先端部が口金側部位、本実施例では口金内側空間、すなわち、口金内壁自体が面する空間まで延出し突出するように設けられ、細管21の先端が口金60の内面に対向するよう配置され、点灯中に比較的温度の低い口金内面に接触させているので、細管の先端部が点灯中最も高温となる屈曲形バルブ2の熱影響を受けにくくなって、比較的温度の低い状態となり発光効率の低下を抑制する。このため、細管に封入するアマルガムの水銀蒸気圧特性を高くすることが可能となり、結果として消灯時の温度状態における水銀蒸気圧が高くなるので点灯直後の光束立ち上がり特性を向上させることができる。
特に、本実施例では、長い細管21を突出したバルブ端部10bをホルダ51の支持部
に形成した略真円をなす第1の挿通孔51aに挿入して位置決めを行って正確な位置出しを行うと共に、他方のバルブ端部10cをホルダ51の支持部に形成した長孔形状の第2の挿通孔51bに挿入してバルブの位置調整を行うようにして、主アマルガム21aを口金側部位の所定の位置に確保するようにした発光管固定手段を構成したので、確実に細管の先端部、すなわち、主アマルガムを口金の内面に確実に位置させることができる。これにより、ランプ効率を向上できると共に、点灯直後の光束立ち上がり特性を一層向上させることができ、点灯瞬時から明るい照明を行う。
さらに、主アマルガム21aを細管21内で口金側部位に近い側、すなわち、細管の軸中心x−xよりも口金内壁側により多く固着するようにし、さらに主アマルガム21aが口金60の内面に対向し近接するように位置させて、主アマルガム21aを口金側部位の所定の位置に確保するようにした手段を構成し、さらに細管を熱伝導部材により口金内面に熱的に接続させたので、主アマルガム21aを、比較的温度の低い口金60の内面に一層確実に位置させることができ、ランプ効率を向上できると共に、点灯直後の光束立ち上がり特性をより一層向上させている。
因みに、細管21の先端部における主アマルガム21aを固着する位置、すなわち、図3に示す口金側P1と回路側P2の細管表面温度を測定したところ、下記の表1に示されるように、回路側P2より口金側P1の方が、発光管および回路部品等の熱影響が受け難くなり、約6〜約7℃程度低くなっている。この結果、主アマルガム21aを細管の軸中心x−xよりも口金内壁側により多く固着することにより、主アマルガムを比較的温度の低い状態に維持できることがわかる。
Figure 2009009930
なお、本実験は、2本のランプを用いて行った。各ランプに入力電圧100Vを供給して点灯させ、点灯時における細管21の口金側P1および回路側P2の温度を測定した(測定箇所P1,P2は図3を参照)。
本実施例において、特に、細管21の位置出しを正確にし、さらに主アマルガム21aの位置を、細管の軸中心x−xよりも口金内壁側により多く固着するようにし、一定の位置に確保するようにしたので、特性のバラツキがなくなる。因みに細管21の位置出しが正確にできない場合には、個々のランプにおいて、主アマルガム21aの温度条件が異なることになり、ランプ効率および点灯直後の光束立ち上がり特性にバラツキが生じてしまう。
上記に構成した電球形蛍光ランプ30は、例えば、図4に示すように、ダウンライト形
の照明器具90に使用することができる。
この照明器具は、器具本体91を有し、器具本体内に一般白熱電球等が装着されるE2
6形口金対応のソケット92および反射板93が取り付けられており、このソケット92
に取り付けられている白熱電球に代えて、本発明の電球形蛍光ランプ30を装着すること
ができる。
白熱電球に代えて、電球形蛍光ランプを装着して点灯しても、電球形蛍光ランプ30は
、上記のように白熱電球など一般照明用電球と近似、または同一形状にまで小型化されて
いるので、根元部が反射板に引っ掛かることがなく確実に装着され、また器具の配光を白
熱電球など一般照明用電球の配光に近似または同一となすことができ、照明器具内に配置
されたソケット92近傍の反射体93への光の照射量が充分に確保され、白熱電球用とし
て設計された反射体93の光学設計とおりの器具特性を得ることができる。
さらに、この電球形蛍光ランプは、光束立ち上がり特性が向上されているので、点灯瞬
時から明るい照明を行うことができる。
また、輸送時や電球形蛍光ランプのソケットへの着脱操作等の際に、ランプに不用意に
衝撃を与えたりしても、長い細管21は正確に位置出しが行われて十分な隙間が確保されており、かつ強固に支持されているので口金等にぶつかって破損するようなことがない。
以上、本実施例によれば、発光管1のバルブ端部10bから突出する長い細管21の先
端部が口金側部位、本実施例では口金内側空間、すなわち、口金内壁自体が面する空間まで延出し突出するように設けられ、細管21の先端が口金60の内面に対向するよう配置され、点灯中に比較的温度の低い口金内面に接触させているので、ランプ効率を向上できると共に、点灯直後の光束立ち上がり特性を向上させることができる。
特に、細管21を突出したバルブ端部10bをホルダ51の支持部に形成した略真円を
なす第1の挿通孔51aに挿入して位置決めを行って正確な位置出し行う発光管固定手段
を構成し、主アマルガム21aを口金内面の所定の位置に確保するようにしたので、ラン
プ効率を向上できると共に、点灯直後の光束立ち上がり特性を一層向上させることができ
る。
他方のバルブ端部10cをホルダ51の支持部に形成した長孔形状の第2の挿通孔51
bに挿入してバルブの位置調整を行うようにして、主アマルガム21aを口金内側の所定
の位置に確保するようにしたので、ランプ効率を向上と点灯直後の光束立ち上がり特性を
一層向上させることができると共に、発光管1におけるバルブ端部10b、10cの封止
部間距離の製造バラツキを長孔51bで吸収して位置調整を行い、発光管の芯だしを容易
に行うことができると共に、ホルダに確実に支持することができる。
さらに、主アマルガム21aを細管21内で口金側部位に近い側に、すなわち、細管の軸中心x−xよりも口金内壁側により多く固着するようにし、さらに主アマルガム21aが口金60の内面に対向し近接するように位置させて、主アマルガム21aを口金内側の所定の位置に確保するようにした手段を構成したので、主アマルガム21aを口金60の内面に一層確実に位置させることができ、ランプ効率の向上と点灯直後の光束立ち上がり特性をより一層向上させることができる。
さらに細管21を熱伝導部材81により口金内面に熱的に接続させたので、ランプ効率
に向上と点灯直後の光束立ち上がり特性をより一層向上させることができる。
また、細管21は直線状の細管を用いたので、細管を曲げる必要がなく、主アマルガム
21aの拡散が良好に行われてランプ効率の向上と光束立ち上がり特性を一層改善するこ
とができ、同時に細管の加工性が向上し、細管強度も強くなる。
主アマルガム21aを細管21内の口金側の位置に配設させる手段は、主アマルガムを
細管内で口金側部位に近い側、すなわち、細管の軸中心x−xよりも口金内壁側により多く固着するようにする簡易な手段で実現することができ、量産にも十分対応することができる。
また、主アマルガム21aを口金内側の所定の位置に確保するようにした発光管固定手
段は、ホルダ51の支持部に形成した第1、第2の挿通孔51a、51bを略真円や長孔
にする簡易な手段で実現することができ、量産にも十分対応することができる。
細管21の位置出しを正確にし、さらに主アマルガム21aの位置を、細管の軸中心x−xよりも口金内壁側により多く固着するようにし、一定の位置に確保するようにしたので、特性のばらつきがなくなる。
細管21は正確に位置出しが行われて十分な隙間が確保されているので、口金等にぶつかって破損するようなことがない。同時に、細管先端部が口金内面から大きく遠ざかるようなことがなく、熱伝導部材81が塗布しにくくなったり、近づきすぎて口金60にぶつかってしまうようなことがない。
上述した電球形蛍光ランプを使用することにより、点灯直後の光束立ち上がり特性を向
上させ、点灯直後から明るい照明を行うことができる照明器具を提供することができる。
以上、本実施例において、主アマルガム21aを口金内側の所定の位置に確保するための手段として、ホルダ51の支持部に形成した第1、第2の挿通孔51a、51bを略真円や長孔にするようにした発光管固定手段と、主アマルガム21aを細管21内で口金側部位に近い側、すなわち、細管の軸中心x−xよりも口金内壁側により多く固着するようにする手段の二つの手段で構成したが、いずれか一方の手段で実現するようにしてもよい。
発光管1のバルブ端部10b、10cを挿通する第1、第2の挿通孔51a、51bを
貫通する挿通孔で形成し、本発明における位置決め手段を、発光管固定手段を構成する第1の挿入部である第1の挿通孔51aで構成したが、図5(a)に示すように、発光管を固定するための第1の挿入部を構成する挿通孔とは別個に周囲を立ち上がらせてガイド部aを形成し、このガイド部により位置決めを行うようにしてもよい。さらに、同図(b)に示すように、細管のみを挿通させるための発光管固定用の小孔bを形成した凹部cを形成し、凹部をガイドにして位置決めを行うようにしてもよく、位置決め手段は、第1の挿入部である第1の挿通孔51aとは別個の位置決め手段で構成してもよい。
長い細管21を有する一方のバルブ端部10bを挿通させる略真円の孔は、孔の内面周
囲に薄いヒダ状の複数個の凸片を突出させて、バルブ端部を保持するように構成してもよ
い。
また、他方の長孔からなる第2の挿通孔51bは、図5(c)(d)に示すように、楕
円形でも矩形状をなす長孔でもよい。
細管21は、1本で構成したが複数本で構成してもよい。また直線状に構成したが、カ
バー部材50や口金60の内面形状の沿って曲げたものであってもよい。
細管21を多少短く構成し、短くした細管の先端部が比較的温度の低いカバー部材の点
灯装置収容部内面空間部分に近接させるように位置を確保してもよい。さらに短くした細管の先端部と口金等を、熱伝導性の優れた銅やアルミニウム等からなる熱伝導材で接続し、主アマルガム21aの温度を低下させるように構成してもよい。
発光管1は、一対のバルブ端部10b、10cが設けられた屈曲形バルブで構成したが、2対、3対等、複数対のバルブ端部を有するバルブで構成してもよい。
回路基板40aは、縦方向に配置したが、横方向、すなわち、ランプ軸線o−oに直交
する方向に配置したものであってもよい。
本実施例では、白熱電球100Wタイプに相当する電球形蛍光ランプを構成したが、例
えば、40W、60Wタイプ等に相当する低ワットの電球形蛍光ランプを構成してもよい
。若しくは、さらに高ワットの電球形蛍光ランプを構成するようにしてもよい。
さらに、発光管1が露出するグローブレス形式の電球形蛍光ランプを構成してもよい。
また、グローブ70は、ガラス材料で構成したが、透光性のポリカーボネートなどの材
料を用いて構成してもよい。
なお、上述の各変形例を示す図5には、図1〜図4と同一部分に同一の符号を付して説
明した。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上述の実施例に限定されること
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更を行うことができる。
本発明の実施形態における電球形蛍光ランプを示し、(a)は縦断面図、(b)はホルダの上面図。 同じく発光管を示す正面図。 同じく電球形蛍光ランプの要部を拡大して示す断面図で、細管の温度測定実験における温度測定箇所を示す。 同じく電球形蛍光ランプを用いた照明器具を断面して示す図。 同じく電球形蛍光ランプの変形例を示し、(a)はホルダの第一の変形例を示す断面図、(b)はホルダの第二の変形例を示す断面図、(c)はホルダの第三の変形例を示す上面図、(d)はホルダの第四の変形例を示す上面図。
符号の説明
1:発光管
2:屈曲形バルブ
10b、10c:バルブ端部
21:細管
21a:アマルガム
30:電球形蛍光ランプ
40:点灯装置
50:カバー部材
51a、51b:支持部
60:口金
90:照明器具
x−x:細管の軸中心

Claims (4)

  1. 屈曲形バルブを有する発光管と;
    この発光管を点灯させる点灯装置と;
    発光管を支持する支持部を有し内部に点灯装置が配置されるカバー部材と;
    カバー部材に設けられた口金と;
    発光管のバルブ端部から口金内側空間まで突出するように設けられた細管と;
    細管の軸中心よりも口金内壁側であり、口金内空間に配設されたアマルガムと;
    を具備していることを特徴とする電球形蛍光ランプ。
  2. 少なくとも一対のバルブ端部が設けられた屈曲形バルブを有する発光管と;
    この発光管を点灯させる点灯装置と;
    発光管を支持する支持部を有し内部に点灯装置が配置されるカバー部材と;
    カバー部材に設けられた口金と;
    発光管の一方のバルブ端部から口金側に突出するように設けられた細管と;
    前記一方のバルブ端部を位置決めする位置決め手段、前記一方のバルブ端部が挿入される第1の挿入部および他方のバルブ端部が挿入され前記一対のバルブ端部の並設方向に直交する隙間よりも大きな隙間が形成される形状を有する第2の挿入部からなり、これらがカバー部材に設けられてなる発光管固定手段と;
    を具備していることを特徴とする電球形蛍光ランプ。
  3. 前記細管は、熱伝導部材を介して口金側部位に熱的に接続させたことを特徴とする請求項
    1または2記載の電球形蛍光ランプ。
  4. 器具本体と;
    器具本体に設けられたソケットと;
    ソケットに口金が接続される請求項1ないし3いずれか一記載の電球形蛍光ランプと;
    を具備することを特徴とする照明器具。
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