JP2006114224A - 蛍光ランプ、電球形蛍光ランプ及び照明器具 - Google Patents

蛍光ランプ、電球形蛍光ランプ及び照明器具 Download PDF

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Tsutomu Araki
努 荒木
Hiroshi Suzuki
浩史 鈴木
Akinobu Noguchi
昭宣 野口
Takeo Yasuda
丈夫 安田
Tetsuya Ono
鉄也 大野
Kunihiko Ikada
邦彦 筏
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Abstract

【課題】 比較的放電路を長く確保して所望の光出力を得ると共に、光束立ち上がり特性を改善し、かつ光出力の低下を抑制可能な蛍光ランプ、電球形蛍光ランプ及び照明器具を提供する。
【解決手段】 少なくとも一部に螺旋状部を有し、1本の放電路が形成された発光管10と;発光管10両端に封装された電極14と;放電路の途中に封入された水銀放出体16と;を具備する構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、少なくとも一部に螺旋状に形成された発光管を有する蛍光ランプ、電球形蛍
光ランプ及び照明器具に関する。
この種の蛍光ランプ装置としては、コンパクト形蛍光ランプや電球形蛍光ランプが存在
し、小形軽量化が進み、特に電球形蛍光ランプは一般の白熱電球と外観的にはかなり類似
したものとなってきており、一段と普及が進んでいる。
特に近年では、一般白熱電球と同一外形寸法内で放電路を長く確保するために螺旋状の
発光管を用いた高出力の電球形蛍光ランプが出現している。
この電球形蛍光ランプは、発光管を螺旋状に屈曲させることにより大きな放電路を得て
小形化したものである。さらに、発光管の頂部となる折り返し部を、熱伝導性媒体により
外管バルブに結合することで純水銀の封入を可能にしている(例えば、特許文献1参照)

特開2003−263972号公報
しかし、この種の電球形蛍光ランプは、発光管を螺旋状に構成することで小形化を図れ
るものの、電球形蛍光ランプ本体の表面積が小さくなるため、発光管の発熱量が過度に多
くない場合であっても、発光管の温度が高くなる傾向にある。
特に、一般白熱電球に近似させた外観とするために発光管をグローブで覆った形式の電
球形蛍光ランプでは、発光管の温度が100℃を超えてしまうことがある。
このため、熱伝導性媒体を使用したとしても発光管の一部に比較的温度の低い領域を形
成することは難しく、純水銀を封入すると発光管内の水銀蒸気圧が過度に上昇して光
出力が低下する問題が生じてしまう。
さらに、積極的に最冷部を形成した特許文献1に示されるようなランプは、消灯中比較
的水銀蒸気圧が高いものの、再点灯時には管内の水銀蒸気の多くは最冷部に集まっている
ため、最冷部から水銀蒸気を放出可能な程度まで温まるまで時間を要するので、光束立ち
上がり特性が良いものではなかった。
本発明は、上述した問題、課題を解決することを目的とし、比較的放電路を長く確保し
て所望の光出力を得ると共に、光束立ち上がり特性を改善し、かつ光出力の低下を抑制可
能な蛍光ランプ、電球形蛍光ランプ及び照明器具を提供しようとするものである。
請求項1に記載の蛍光ランプの発明は、少なくとも一部に螺旋状部を有し、1本の放電
路が形成された発光管と;発光管両端に封装された電極と;放電路の途中に封入された水
銀放出体と;を具備していることを特徴とする。
本発明によれば、比較的放電路を長く確保して所望の光出力を得ると共に、光束立ち上
がり特性を改善し、かつ光出力の低下を抑制可能な蛍光ランプが構成される。
「少なくとも一部に螺旋状部を有し、1本の放電路が形成された発光管」は、いわゆる2
U等の管状部材を2重、3重等、多重に重なった螺旋状の放電路に形成する発光管を許容
する。
さらに、1本の直管状部材を、その長手方向で略二等分して屈曲し、二等分した直管状
部材の略中央を頂部として螺旋状に屈曲して形成した、いわゆる2重の放電路でもよい。
さらには、直管状部材の一端は、その一端側から頂部である他端方向に向け、直管状部
材の2/3程度まで螺旋状に屈曲されていると共に、残り1/3の直管状部材は、螺旋状
に形成された略中心軸を通じて一端方向に延在するような形状であっても構わない。
なお、一対の端部は、互いが略平行するよう直線状に延在するよう封止されていても、
螺旋状の延長方向に向けて封止されていても構わない。
要は、複数の屈曲バルブを連結してなる複数バルブ端部を有する発光管を含まず、1本
の直管状部材の中間部を螺旋形状に形成されたもの全てを包含する。
また、螺旋バルブの一部に積極的に最冷部を形成したものであっても、最冷部を形成さ
れないよう形成されているものであっても構わない。
「放電路の途中に封入された水銀放出体」は、放電路の略中間部分に封入することが好
ましいが、厳密な中間部分に限定するものではなく、中間部分から離間して位置でもよく
、要は、電極封止部を除いた放電路の途中に水銀放出体を封入したもの全てを許容する。
また、放電路の略中間部分に封入された水銀放出体に加え、電極封止部近傍にそれぞれ備
えていても構わない。
水銀放出体は、金または銀などの金属箔、ステンレスなどの基体表面またはウエルズに
メッキしたもので構成可能であり、電極近傍や放電路中の所望部位に取付けられる。
なお、水銀放出体を形成する金属基体の主成分とは、例えばステンレス、鉄―ニッケル
合金などの耐熱性金属などからなる金属板の表面に上述の発光管内の水銀を吸収すること
でアマルガムを形成する金属をメッキ、塗布、蒸着などにより金属板の表面に塗られた金
属を意味し、メッキ、塗布、蒸着する金属板である基体部分は含まれない。
一般的に水銀放出体は、常温における水銀蒸気圧が純水銀よりも低い主アマルガムを採
用したものにおいて、点灯直後フィラメント近傍に配設させることにより、速やかに水銀
蒸気を放出するために使用される。しかし、常温における水銀蒸気圧が純水銀のそれに近
い水銀媒体を使用したランプにおいては、点灯直後管内の水銀蒸気圧は高いものの、最冷
部に集まった水銀から水銀蒸気が放出されるまでの水銀放出媒体として水銀放出体を採用
することにより立ち上がりを抑制することが可能となる。
なお、水銀放出体は、支持部材に取付けられた水銀放出体を発光管端部に圧潰封止して
もステムシールにより取付けても構わない。要は、放電路中の所定領域に水銀放出体を備
えることが可能であれば、その方法、構成は限定されない。
本発明の蛍光ランプは、水銀蒸気圧を制御するアマルガムを使用しても、純水銀を使用
しても構わない。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の蛍光ランプにおいて、発光管は少なくとも3
つ以上の端部を有しており電極封止端部を除く発光管端部の少なくとも1つの端部に水銀
放出体を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、発光管は3つ以上の端部を有しているので、水銀放出体の取着を容易
にすることができると共に、比較的放電路を長く確保して所望の光出力を得ると共に、光
束立ち上がり特性を改善し、かつ光出力の低下を抑制可能な蛍光ランプが構成される。
3つ以上の端部を有する発光管とは、例えば、4本の直管状部材を連結管により連結さ
れ、1本の放電路を形成すると共に、4本の直管状部全てが直管状部長軸方向に螺旋状に
屈曲されたものを示す。
その他、1本の直管状部材の略中央部を加熱させ、直管状部材の略中央領域を頂部とし
、その頂部と対向する方向に両端を位置させ屈曲させた後、頂部を再加熱溶融させ、細管
を溶融させ、端部を形成したものであっても構わない。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の蛍光ランプにおいて、複数の発光管
端部のうち少なくとも一端部に発光管内部に連通させて設けた管状突出部と;管状突出部
内に封入した主アマルガムと;を具備することを特徴とする。
本発明によれば、比較的放電路を長く確保して所望の光出力を得ると共に、光束立ち上
がり特性を改善し、かつ光出力の低下を抑制可能な蛍光ランプが構成される。
「複数の発光管端部のうち少なくとも一端部に発光管内部に連通させて設けた管状突出
部」は、発光管の端部から管状をなし突出して設けたもので、その内径は発光管と同一で
も、発光管より縮径されていてもよい。さらに、小径の細管を発光管の端部に、放電路に
連通するように封着したものでもよい。
さらに、この管状突出部は、主アマルガム封入用として専用に形成されたものでも、発
光管の排気用として使用されるものであってもよい。
主アマルガムは、合金全体に対する水銀(Hg)の含有量が3質量%以上であり、合金
を形成する金属はビスマス(Bi)、鉛(Pb)、亜鉛(Zn)及び錫(Sn)からなる
群のうち少なくとも一種からなることが望ましいが、これに限定されない。
請求項4に記載の電球形蛍光ランプ発明は、請求項1ないし3いずれか一記載の蛍光ラ
ンプと;この蛍光ランプを点灯させる点灯装置と;この蛍光ランプを支持すると共に内部
に点灯装置を収容し、口金を備えたカバー体と;を具備していることを特徴とする。
本発明によれば、比較的放電路を長く確保して所望の光出力を得ると共に、光束立ち上
がり特性を改善し、かつ光出力の低下を抑制可能な電球形蛍光ランプが構成される。
請求項5に記載の照明器具の発明は、請求項4に記載の電球形蛍光ランプを用いたこと
を特徴とする。
本発明によれば、比較的放電路を長く確保して所望の光出力を得ると共に、光束立ち上
がり特性を改善し、かつ光出力の低下を抑制可能な電球形蛍光ランプを用いた照明器具が
構成される。
請求項1の発明によれば、少なくとも一部に螺旋状部を有する発光管の途中に水銀放出
体を封入したので、比較的放電路を長く確保して所望の光出力を得ると共に、光束立ち上
がり特性を改善し、かつ光出力の低下を抑制可能な蛍光ランプを提供することができる。
請求項2の発明によれば、発光管は少なくとも3つ以上の端部を有し、電極封止端部を
除く発光管端部の少なくとも1つの端部に水銀放出体を備えたので、水銀放出体の取着を
容易にすることができ、比較的放電路を長く確保して所望の光出力を得ると共に、光束立
ち上がり特性を改善し、かつ光出力の低下を抑制可能な蛍光ランプを提供することができ
る。
請求項3の発明によれば、発光管の少なくとも一端部に発光管内部に連通させて設けた
管状突出部に主アマルガムを封入したので、比較的放電路を長く確保して所望の光出力を
得ると共に、光束立ち上がり特性を改善し、かつ光出力の低下を抑制可能な蛍光ランプを
提供することができる。
請求項4の発明によれば、比較的放電路を長く確保して所望の光出力を得ると共に、光
束立ち上がり特性を改善し、かつ光出力の低下を抑制可能な電球形蛍光ランプを提供する
ことができる。
請求項5の発明によれば、比較的放電路を長く確保して所望の光出力を得ると共に、光
束立ち上がり特性を改善し、かつ光出力の低下を抑制可能な電球形蛍光ランプを用いた照
明器具を提供することができる。
以下、本発明の蛍光ランプ、電球形蛍光ランプ及び照明器具の実施形態につき説明する
図1〜図4は第一実施形態の蛍光ランプ、電球形蛍光ランプ及び照明器具を示すもので
、図1は一部を切り欠いて示す蛍光ランプの正面図、図2は蛍光ランプの製法を概略的に
示す説明図、図3は一部を切り欠いて示す電球形蛍光ランプの正面図、図4は照明器具を
天井面に設置した状態を示す縦断面図。
図5〜図7は第一実施形態における蛍光ランプの変形例を示すもので、図5は変形例の
一部を切り欠いて示す正面図、図6は他の変形例の一部を切り欠いて示す正面図、図7はさらに他の変形例の一部を切り欠いて示す正面図である。
まず、本実施形態の蛍光ランプの構成につき説明する。
本実施形態の蛍光ランプは、螺旋状部を有する発光管10からなり、発光管10は、管
状部材11と、管状部材の一端に形成された電極封止端部12と、他端に形成された発光
管端部13で構成する。
管状部材11は、図2に示すように、2本の直管状部材11a、11aを、互いの端部
近傍を連通部11bで連通して略H字状をなした管状部材Aを形成し、この略H字状をな
した管状部材Aを、その長手方向で略二等分するように屈曲して、いわゆる2Uの管状部
材Bを形成する。
連通部11bは、直管状部材11a、11aの互いに隣接する端部近傍を加熱・溶融し
て突起穴を形成し、この突起穴の開口同士をつなぎ合わせて形成する。
次に、成形型Cを使用して、この2Uの管状部材B上端の略中央を頂部11cとして螺
旋状に屈曲し、一方の端部11d、11dから頂部11cに向かう第一の螺旋部11eと
、頂部11cから第一の螺旋部11eに沿いながら旋回して他方の端部11f、11fに
至る第二の螺旋部11gを形成し、2Uの管状部材Bが2重に重なった螺旋状の管状部材
11を有する発光管10を構成する。
これにより、管状部材11の管内部に螺旋状に屈曲する1本の長い放電路が形成され、
端部11f、11fが放電路の中間部分になると共に、管状部材の両端部が下方に位置し
、一方の端部が後述する2個の電極封止端部12、12となり、他方の端部がピンチシー
ルされて一対の発光管端部13、13となる。
頂部11c近辺は、屈曲することにより、その内径は螺旋状に構成された他の部分の内
径より若干大きく構成され、この部分が後述する発光管点灯時の最冷部となる。
螺旋状の発光管10を構成する管状部材11は、透明な無鉛ガラスで構成され、管外径
寸法が9〜13mm、本実施形態では約11mmに構成し、ガラス管の内面には、例えば
3波長の蛍光体膜を形成する。
また、発光管の先端、すなわち頂部11cから発光管端部13底面までの高さ寸法L1
を約100mmに、上面視で螺旋をなす円形の直径寸法d1を約50mmに構成する。
管状部材11の2個の電極封止端部12、12には、電極14、14がピンチシールに
よって封入され、この各電極は、一対のジュメット線に懸架されたフィラメントコイルを
有している。
ジュメット線は鉛ガラスからなるビードガラスで支持されて下端がピンチシールによっ
て電極封止端部12、12に封止され、外部に導出してランプ側リードワイヤーに接続す
る。
さらに、管状部材11の一対の電極封止端部の内、外側に位置する電極封止部12内に、単体形態で約4mgの純水銀15を封入する。
さらに、一対の発光管端部13、13内に、水銀放出体としての第一の補助アマルガム16、16を1個づつ計2個封入し、一対の電極封止端部12、12内に、水銀放出体としての第二の補助アマルガム17、17を封入する。
この第一、第二の計4個の補助アマルガム16、16、17、17は、縦2mm、横7mm、厚さ40ミクロンのステンレス基板に金(Au)または銀(Ag)を約3mgメッキして形成されたもので、第一の補助アマルガム16、16は、それぞれサポートワイヤーを介して発光管端部13、13にピンチシールによって封止されている。第二の補助アマルガム17、17は、一対の電極14、14のそれぞれのウエルズに1個づつ溶着などにより取付けられている。
これらの4個の補助アマルガムは、始動時速やかに発光管内に水銀蒸気を放出させ光束立ち上がり特性を改善するように作用する。特に、発光管端部13、13内の第一の補助アマルガム16、16は、螺旋状をなす長い放電路の略中央部分に位置することになり(図2Aの点線部分参照)、発光管点灯直後の水銀蒸気圧を均等に広げるようにして、始動時の水銀不足を補い、光束立ち上がり特性を改善するように作用する。
発光管10の螺旋状をなす放電路の放電路長は、300〜800mmに、本実施形態で
は約500mmに形成する。この放電路長は、一方の電極14のフィラメントコイルから
螺旋状の管状部材11を構成するガラス管の軸線を介した他方の電極14フィラメントま
での距離寸法である。
上記のように構成された発光管10内には、アルゴン(Ar)とクリプトン(Kr)の
混合ガスで構成した放電媒体である希ガスを封入する。
次に、上記のように構成された蛍光ランプを用いた電球形蛍光ランプの構成を説明する
図3において、20は電球形蛍光ランプで、上述した発光管10と、発光管を保持する
仕切体21と、発光管の点灯装置23、仕切体を支持し回路部品を覆うカバー体24、発
光管を覆うグローブ25及び口金26から構成する。
なお、以下、発光管10を上側、口金26を下側として説明する。
仕切体21は、上面に2本のリブ27を外方に一体に突出して形成し、下面に開口部2
1aを有する横断面が略円形の器状をなし、その外周面にリング状の支持鍔21bを形成
する。
発光管10は、仕切体21の上面に形成された2本のリブ27により保持する。
すなわち、2本のリブ27は、それぞれ短冊状をなしており、発光管10各端部の筒状
をなす内側を、各リブ27の半円弧状の保持部に嵌合し、各リブ27と発光管10をシリ
コーン等の耐熱性の接着剤で固定し、発光管10を仕切体21の上面に保持させる。
仕切体21の開口部21aには、発光管10の点灯回路部品22を実装した円盤状の回
路基板からなる点灯装置23を嵌合し、シリコーン等の耐熱性の接着剤を用いて固定する
回路部品22は、発光管10を高周波点灯させるための電解コンデンサ、カレントトラ
ンス、フィルムコンデンサ、REC(整流素子、ダイオードブリッジ)、抵抗、トランジ
スタ、SCRなどのスイッチング素子等の電子部品で構成する。
これらの回路部品22は、円盤状のプリント基板で構成した回路基板の上下両面に実装
され、比較的小さな部品が回路基板の上面に、また比較的大きな部品は下面に位置するよ
うにして配置し、下面に配置された回路部品はカバー体24で覆われ、一部の大きな電解
コンデンサ等の部品は口金26の空間部26a内に収納する。
これらの回路部品22で構成した高周波点灯装置の入力端を口金26の端子部に接続し
、出力端は仕切体21の上面に形成された挿通孔を介して回路基板側に引き出された発光
管10のランプ側ワイヤーに接続する。
カバー体24は、上下に開口部を有する略円錐形の円筒状をなしたもので、ポリブチレ
ンテレフタノール(PBT)などの耐熱性合成樹脂で構成し、円筒の上方開口部の内面側
に仕切体の支持鍔21bの下面を載置してシリコーン等の耐熱性の接着剤で固定する。
カバー体24の円筒下方の開口縁部には、口金26の開口部が嵌め込まれ、かしめ、も
しくは耐熱性の接着材等を用いて固定する。
口金26は、導電性の金属材料で構成し、商用電源に配線され接続されたソケットに、
ねじ込み等の手段で電気的に接続されて取付けられもので、例えばE26型の口金で構成
し、内面に空間部26aを、外面に雄ねじ部26bを設ける。
グローブ25は、透明あるいは光拡散性を有する乳白色などで、ガラスあるいは合成樹
脂により、一般白熱電球のガラス球と略同一形状の滑らかな曲面状に形成する。
グローブ25の下方開口部の縁部が、仕切体の支持鍔21bと、カバー体24の上縁部
内面とで形成される隙間に嵌め込まれ、シリコーン等の耐熱性の接着剤等により3者を同
時に固定する。
この電球形蛍光ランプは、一般白熱電球と置き換えが可能で、各種の照明器具のソケッ
トにねじ込まれ、点灯回路に電源が投入されて発光管が点灯し照明をするようになってい
る。
上記のように構成された電球形蛍光ランプ20を100V商用電源により点灯すると、電極近傍に取着した補助アマルガム及び放電路の略中間領域に設けられた補助アマルガムから速やかに水銀蒸気を放出するので、光束が早期に立ち上がり、点灯開始直後から所望の光出力が得られる。
頂部11c近傍をグローブ25内面とシリコーン等の熱伝導性部材で結合すると、より
最冷部の効果が増大する。
次に、上記のように構成された電球形蛍光ランプ20を光源とした照明器具の構成を説
明する。
図4に示すように、30は店舗等の天井面Aに設置されたダウンライト式の照明器具で
、下面に開口部31aを有する金属製の箱状をなした本体ケース31と、開口部31aに
嵌合される金属製の反射体32で構成する。
反射体32は、例えばステンレス等の金属板で構成し、下面周囲に飾り枠32a一体に
形成する。
反射体32の上面板の中央部には、電球形蛍光ランプの口金をねじ込むソケット33を
設置する。
このソケット33に、上述した電球形蛍光ランプ20の口金26をねじ込む。これによ
り螺旋状をなす発光管10を有する電球形蛍光ランプ20が設置されたダウンライト式照
明器具が構成される。
このように構成された照明器具は、光源となる電球形蛍光ランプの配光が一般白熱電球
の配光に近似することで、照明器具内に配置されたソケット近傍の反射体への光の照射量
が充分に確保され、反射体の光学設計とおりの器具特性を得ることができる。
次に、本実施形態における変形例を説明する。
本実施形態では、図2に示すように、2Uの管状部材Bを2重に重ねた螺旋状の管状部
材11を有する発光管10を構成したが、図5に示すように、一方の端部11d、11d
から頂部11cに向かう部分を螺旋部11eとなし、頂部11cから他方の端部11f、
11fに至る部分を螺旋部11eの略中心軸を通る直管部11hとなるようにして発光管
10'を構成してもよい。
また、連通部11bでつなぎ合わせて略H字状に構成した管状部材Aを、長手方向で略
二等分するように屈曲して2Uの管状部材Bを構成したが、1本の直管の略中間部分をU
字形に曲成して略U字状の管状部材を構成し、この略U字状の管状部材を長手方向で略二
等分するように屈曲して2Uの管状部材を構成してもよい。
また、管状部材Aを長手方向で二等分することなく、連通部側と電極側それぞれの端部
を軸にねじり形成するように構成されていても構わない。
一対の発光管端部13、13に、それぞれ1個づつの第一の補助アマルガム16、16を封入したが、いずれか一方にのみ封入するようにしてもよい。
特に上記の略U字状の2Uの管状部材で螺旋状の発光管を構成した場合には、H字状の
場合と異なり2個の封止部が存在しないこともあり、U字の底部になる部分に1個の補助
アマルガムをサポートワイヤーを介して封入するとよい。
また、発光管10の一対の電極封止端部12、12に、それぞれ1個づつの第二の補助アマルガム17、17を封入したが、いずれか一方にのみ封入するようにしてもよい。
さらに、第二の補助アマルガム17、17は省略し、設けなくてもよい。
本実施形態の電球形蛍光ランプは、グローブを有する電球形蛍光ランプとして構成した
が、グローブを有さない電球形蛍光ランプを構成してもよい。
さらに、点灯装置を内蔵した電球形蛍光ランプとして構成したが、点灯装置を別置きと
してランプ本体に内蔵しない、いわゆるコンパクト形蛍光ランプを構成してもよい。
さらに、グローブ25をガラス製で、略円錐形状をなすように構成して、発光管の側面
に対応するグローブ内壁に反射膜を形成し、発光管からの光の放射部となる円錐底面を透
明にして、いわゆるレフ形の電球形蛍光ランプとなるように構成してもよい。
なお、本実施形態において、純水銀15を封入したが、純水銀に変わって水銀合金であるアマルガムを使用しても構わない。アマルガムの封入に際しては、少なくとも一つのバルブ端部に封着された管状突出部としての細管であっても、バルブ封止部に焼き付けて溶着しても構わない。アマルガムを細管内に封入した場合、その細管を電球形蛍光ランプにおける点灯装置が収容されているカバー体側へ延在してもよい。
また、管状部材11の一対の電極封止端部の内、外側に位置する電極封止部12内に純水銀15を封入したが、内側に位置する電極封止部12内にも純水銀を封入するようにしてもよい。
さらに、発光管10は、図6に示すように構成してもよい。
すなわち、発光管10の複数端部のうち、電極を有さない発光管端部13、13の一方
には、管内と連通可能なように封止された管状突出部である細管40を取付け、この細管
内に主アマルガム41を封入する。
この主アマルガム41は、ビスマス(Bi)が50〜65質量%、錫(Sn)が35〜
50質量%からなる合金を基体とし、この合金に対して水銀(Hg)を12〜25質量%
含有させたもので、略球状に形成して封入する。
なお、図1で発光管端部13、13に設けた2個の第一の補助アマルガム16、16のうち、細管40を設けた側の補助アマルガム16は省略し、他方の発光管端部のみに、1個の第一の補助アマルガム16として設ける構成とする。
さらに、2個の電極14、14のウエルズに、第二の補助アマルガム42、42を1個づつ溶着などにより支持させて封入する。
さらに、放電路の略中間部分をなす頂部11c内に、1個の第三の補助アマルガム43
を、サポートワイヤーを介してピンチシールにより封入する。
第一、第二、第三の補助アマルガム16、42、42、43は、縦2mm、横7mm、
厚さ40ミクロンのステンレス基板に、金(Au)または水銀(Hg)を約3mgメッキ
して形成されたものである。これら補助アマルガムはサポートワイヤーによらず、発光管
内に自由落下させてもよい。
第三の補助アマルガム43を頂部11cに設ける構成としたことにより、補助アマルガ
ム43を放電路の略中間部分に設けることができると共に、頂部は発光管の先端部分とな
るために、補助アマルガムを取付けるための作業がし易くなり、自動化に適した構成をと
ることができる。
さらに、管状突出部である細管40は、図7に示すように放電路の途中に発光管10内
部に連通させて設けるようにしてもよい。
すなわち、発光管10の両端部を螺旋状の延長方向に向けて封止し、一方の端部を電極
封止部12、12とし、他方の端部を発光管端部13、13となすように構成する。
電極封止部の内、下方に位置する一方の電極封止部12の近傍で発光管10内部の放電
路に連通させて内径1.5〜4mmのガラス管からなる細管40の先端を取付け、他端を
電球形蛍光ランプにおける点灯装置が収容されたカバー体の内面に沿い、口金側空間に位
置させるように屈曲させ、端部に主アマルガム41を封入する。
この細管の構成によれば、図7中に点線aで示すように、電極封止部12の封止ステム
に細管を取付けて電球形蛍光ランプにおける点灯装置が収容されたカバー体の内面に沿い
、口金側空間に位置させるように屈曲させる場合に比して、屈曲箇所を少なくすることが
できる。
すなわち、発光管の形状や細管の封着位置によっては、細管先端側に封入した主アマル
ガム41を口金側空間に位置させるには複数回屈曲させる必要がある。例えば図7中に点
線aに示す構成では、屈曲箇所が5箇所必要であると共に、屈曲部の数だけ細管の実質長
さは長くなる。一方、実線で示す細管40の構成によれば2箇所の屈曲で済み、かつ長さ
も短くて済む。
細管40は、この種の螺旋状の発光管としては、通常1〜2mm程度の内径を有する細
いガラス管で構成されていることから、細管端部に封入されている主アマルガム41の水
銀が発光管内に拡散する効率が低下する要因となっており、細管を屈曲させることで屈曲
部内径は縮径傾向にある。したがって屈曲部を多くすることで水銀の拡散効率が低下し、
光束立ち上がり特性が悪化する問題が生じる。
しかしながら、本構成によれば、細管の屈曲部が少なくなる所望の位置に細管の取付け
を可能としたので、細管を必要以上に長くすることがなく、主アマルガムにおける水銀の
拡散効率が良好となる。
また、細管は、図7中に点線bで示すように、先端を発光管10の頂部11cにおける
放電路に連通させて取付けた細管40'を設け、発光管の螺旋部の中心軸を通して電球形蛍光ランプにおける点灯装置が収容されたカバー体の内面、さらには口金側空間に延在させるようにしてもよい。
この場合、細管40'は屈曲させることなく、略直線状に構成することが可能となり、屈曲箇所の存在によって生じる水銀の拡散低下を防ぐことができる。
なお、本実施形態の照明器具30は、図3に示す電球形蛍光ランプ20を用いて構成し
たが、上述した各種の電球形蛍光ランプ及びコンパクト形蛍光ランプを用いて各種の照明
器具を構成してもよい。
本実施形態によれば、2Uの管状部材Bにより螺旋状の発光管を構成したので、限られ
た小空間内に、細く長い放電路が構成され、一般白熱電球と同一外形寸法内で放電路を長
く確保することができる。
さらに、ランプの外形寸法が一般白熱電球と略同一外形寸法で、かつ小型で高出力化さ
れた電球形蛍光ランプとして構成され、各種の白熱電球と置き換えが可能な蛍光ランプ装
置を提供することができる。
従来の螺旋状の発光管では、電極近傍の2箇所にしかアマルガムを封入することができなかったが、本実施形態によれば、3箇所乃至5箇所にアマルガムを設けることが可能な螺旋状の発光管を提供することができる。
本実施形態の発光管には、放電路の略中間部分に位置するように補助アマルガムを設け
ることができるので、点灯直後に適量の水銀が放電路内に均一に放出されて水銀不足が生
じることなく光束が早期に立ち上へることができ、点灯開始直後から所望の光出力が得ら
れる。
また、点灯中は電球形蛍光ランプの設置方向のかかわらず、発光管内の水銀蒸気圧を適
正値に保つことができ、光出力の低下を防ぐことができる。また、純水銀は、水銀蒸気圧
が低い主アマルガムに比して、消灯時の温度状態における水銀蒸気圧が高くなり、点灯直
後の光束の立ち上がり特性がさらに向上し、点灯中の光出力が低下することも抑えること
ができる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上述の各実施形態に限定される
ことなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更を行うことができ
る。
本発明の第一実施形態の蛍光ランプを、一部を切り欠いて示す正面図。 同じく第一実施形態の蛍光ランプの製法を概略的に示す説明図。 同じく第一実施形態の電球形蛍光ランプを、一部を切り欠いて示す正面図。 同じく第一実施形態の照明器具を、天井面に設置した状態を示す縦断面図。 同じく第一実施形態における蛍光ランプの変形例の一部を切り欠いて示す正面図。 同じく第一実施形態における蛍光ランプの他の変形例の一部を切り欠いて示す正面図。 同じく第一実施形態における蛍光ランプのさらに他の変形例の一部を切り欠いて示す正面図。
符号の説明
10 発光管
12 電極封止端部
13 発光管端部
14 電極
16 水銀放出体

Claims (5)

  1. 少なくとも一部に螺旋状部を有し、1本の放電路が形成された発光管と;
    発光管両端に封装された電極と;
    放電路の途中に封入された水銀放出体と;
    を具備していることを特徴とする蛍光ランプ。
  2. 発光管は少なくとも3つ以上の端部を有しており電極封止端部を除く発光管端部の少なくとも1つの端部に水銀放出体を備えていることを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプ。
  3. 複数の発光管端部のうち少なくとも一端部に発光管内部に連通させて設けた管状突出部と;
    管状突出部内に封入した主アマルガムと;
    を具備することを特徴とする請求項1または2記載の蛍光ランプ。
  4. 請求項1ないし3いずれか一記載の蛍光ランプと;
    この蛍光ランプを点灯させる点灯装置と;
    この蛍光ランプを支持すると共に内部に点灯装置を収容し、口金を備えたカバー体と;
    を具備していることを特徴とする電球形蛍光ランプ。
  5. 請求項4に記載の電球形蛍光ランプを用いたことを特徴とする照明器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013201105A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Shoji Katsume エレクトロルミネッセンス積層シートによる三次元発光構造体

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