JP3924924B2 - ゴムホース補強用ポリエステルコードおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴムホースの補強材として有用なゴムホース補強用ポリエステルコードの製造方法に関するものである。さらに詳しくは、高モジュラスでかつ低収縮性を有すると共に、耐久性にすぐれ、クーラーホースやブレーキホースなどの補強用として有用なゴムホース補強用ポリエステルコードの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリエチレンテレフタレートに代表されるポリエステルからなる繊維は、高強力、高接着性および耐久性にすぐれているため、各種産業用途に適用されており、とくにたとえば、タイヤコード、動力伝達ベルト、搬送用ベルトおよびゴムホースなどのゴム補強用コードとして広く用いられている。
【0003】
ゴムホースの補強材として使用されるポリエステル繊維に対する要求特性としては、強力が大きいこと、ハイモジュラスであること、ゴムとの接着性が良好なこと、および疲労性が良好なことなどが挙げられる。
【0004】
ホースの特性の中で、とくに重要なものとしては、破裂圧、膨張量、耐久性、およびホース品位などが挙げられる。そして、これらの特性は、ホースの構造によって変わるが、補強材として使用される繊維の物性によっても大きく左右されることになる。
【0005】
すなわち、ホースの破裂圧を高くするには、高強度の繊維を使用する必要があり、またホースの膨張量を小さくするためには、繊維のモジュラスを大きくする必要がある。
【0006】
さらに、繊維の収縮率が大きすぎると、ホース製造時に繊維が収縮してしまうため、得られるホースの品位を低下させる原因となる。
【0007】
しかるに、従来のポリエステル繊維の場合には、処理コードの製造時にモジュラスを高くするために、高倍率で延伸、熱処理を行なうと、高モジュラスにはなるものの、逆に収縮率が大きくなってしまい、ゴムホース補強用繊維としての特性を十分満足できないという問題があった。
【0008】
この問題点を解決する手段としては、重合度の低いポリエステル繊維をゴムホースの補強用として適用しようという試みがなされているが、この場合には確かに、高モジュラスにもかかわらず、収縮率が低下するものの、その収縮率は必ずしも十分ではないばかりか、繊維の重合度が低いために、十分な疲労性を有するものではなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した従来技術における問題点の解決を課題として検討した結果達成されたものである。
【0010】
したがって、本発明の目的は、高モジュラスでかつ低収縮性を有すると共に、耐久性にすぐれ、クーラーホースやブレーキホースなどの補強用として有用なゴムホース補強用ポリエステルコードを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明のゴムホース補強用ポリエステルコードは、主として次の構成を有する。すなわち、
撚糸されたコードの強度が6g/d以上、1.7g/d荷重時伸度が3%以下、150℃乾熱収縮率が1.5%以下、かつ1.7g/d荷重時伸度と150℃乾熱収縮率の和が3.8%以下であることを特徴とするゴムホース補強用ポリエステルコードである。
【0012】
また、本発明のゴムホース補強用ポリエステルコードの製造方法は、主として次の構成を有する。すなわち、
ポリエステル繊維延伸糸の固有粘度(IV)が0.9〜1.05、単繊維繊度が1〜4.5d、糸条強度が6.5g/d以上、150℃乾熱収縮率と4.5g/d荷重時伸度の和が9.7%以下であり、該延伸糸の複屈折率と該延伸糸を延伸する前の未延伸糸の複屈折率の差が100×10-3〜120×10-3であるポリエステル繊維延伸糸に撚りを掛けてコードとなし、次にポリエポキシド化合物を含有する第1処理液またはポリエポキシド化合物とブロックドポリイソシアネート化合物および/もしくはエチレン尿素化合物ならびにゴムラテックスとを含有する第1処理液により処理した後、レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、ポリブタジエンラテックスおよびクロロフェノール化合物を含有する第2処理液により処理することを特徴とするゴムホース補強用ポリエステルコードの製造方法である。
【0013】
なお、本発明のゴムホース補強用ポリエステルコードにおいては、(1)ゴムホース補強用ポリエステルコードが接着剤で処理されていること、(2)エチレン−プロピレン−ジエン系三元共重合ゴムの補強用に用いられることが好ましい条件であり、これらの条件を適用することにより、一層すぐれた効果の取得を期待することができる。
【0014】
また、本発明のゴムホース補強用ポリエステルコードの製造方法においては、(1)ゴムホース補強用ポリエステルコードを形成するポリエステル繊維延伸糸の固有粘度(IV)が0.90〜1.05、単繊維繊度が1〜4.5d、該延伸糸の糸条強度が6.5g/d以上、150℃乾熱収縮率と4.5g/d荷重時伸度の和が9.7%以下であり、該延伸糸の複屈折率と該延伸糸を延伸する前の未延伸糸の複屈折率の差が100×10-3〜120×10-3であること、(2)ゴムホース補強用ポリエステルコードを形成するポリエステル繊維のカルボキシル末端基量が10当量/106 g以下であることが好ましい条件であり、これらの条件を適用することにより、一層すぐれた効果の取得を期待することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のゴムホース補強用ポリエステルコードの製造方法について詳述する。
【0016】
本発明のゴムホース補強用ポリエステルコードは、接着剤で接着処理したものであって、そのコード強度、コードの1.7g/d荷重時伸度、コードの150℃乾熱収縮率およびコードの1.7g/d荷重時伸度と150℃乾熱収縮率の和を、夫々上記の範囲とすることが重要な条件であり、これらを一つでも欠く場合には、本発明の目的を達成することができない。
【0018】
また、本発明のゴムホース補強用ポリエステルコードはその強度が6g/d以上であることが必要であり、これを下回ると、得られるゴムホースの耐圧性が低くなり、ゴムホースの耐圧性を満足するために編組するコードの量を増加しなければならなくなる。
【0019】
また、本発明のゴムホース補強用ポリエステルコードは、その1.7g/d荷重時伸度が3%以下であることが必要であり、1.7g/d荷重時伸度が3%を越えると、このコードを用いて補強して得られるゴムホースの膨張量が大きくなり過ぎる。
【0020】
また、本発明のゴムホース補強用ポリエステルコードは、そのコードの150℃乾熱収縮率が1.5%以下であることが必要であり、150℃乾熱収縮率が1.5%を越えると、加硫時の熱によりコードが収縮してしまい、このコードを用いて補強して得られるゴムホース品位を損なう恐れがある。
【0021】
さらに、本発明のゴムホース補強用ポリエステルコードは、その1.7g/d荷重時伸度と150℃乾熱収縮率の和が3.8%以下であることが必要であり、この差が3.8%を越えると、このコードを用いて補強して得られるゴムコードの耐久性が悪くなる。
【0022】
本発明のゴムホース補強用ポリエステルコードを形成するポリエステル繊維は、テレフタル酸を主たる二官能カルボン酸とし、エチレングリコールを主たるグリコール成分とするポリエステルを溶融紡糸延伸してなる繊維であることが望ましいが、テレフタル酸の一部あるいは全部を2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4−ジカルボキシフェノキシエタンおよびイソシアネート基などに置き換えたもの、またエチレングリコールの一部あるいは全部をジエチレングリコール、プロピレングリコールおよびブタンジオールなどに置き換えたポリエステルまたは共重合ポリエステルからなる繊維であっても使用することができる。
【0023】
また、上記ポリエステルは、少量であれば、トリメシン酸、トリメリット酸、ほう酸、りん酸、グリセリンおよびトリメチロールプロパンなどの三官能化合物を共重合したものであってもよい。
【0024】
さらに、上記ポリエステルは、各種改質剤、例えばカルボジイミド化合物、エポキシ化合物、イソシアネート化合物およびオキサゾリン化合物などの末端カルボキシル封鎖剤により改質されていてもよい。
【0025】
ポリエステル繊維の製糸方法は、紡糸・延伸を二段階に分けて行なう方法であっても、またこの両工程を一段階で行なう方法であってもよい。
【0026】
本発明のゴムホース補強用ポリエステルコードは、上記ポリエステル繊維糸条に撚りをかけ、熱処理することにより得られるものである。
【0027】
ただし、本発明のゴムホース補強用ポリエステルコードの原料であるポリエステル繊維は、延伸糸の複屈折率と該延伸糸を延伸する前の未延伸糸の複屈折率の差、固有粘度(IV)、単繊維繊度、強度、150℃乾熱収縮率と4.5g/d荷重時伸度の和が、およびさらにはカルボキシル末端基量が、上記の範囲を満たすものであることが好ましい。
【0028】
すなわち、ポリエステル繊維の未延伸糸の複屈折率と延伸糸の複屈折率の差は、100×10-3〜120×10-3の範囲であることが好ましく、100×10-3以上とすることで強力低下を防ぎ、また120×10-3以下とすることで寸法安定性が良好で、得られるゴムホースの疲労性が優れたものとなる。
【0029】
また、ポリエステル繊維の固有粘度は0.9〜1.05の範囲であることが好ましく、0.9未満以上とすることでゴムホース補強用として使用する場合の耐久性が十分となり、1.05以下とすることで溶融粘度が適切で紡糸が円滑となり、加工性が良好でタフネスの高い繊維が得られる。
【0030】
ポリエステル繊維の単繊維繊度は1〜4.5dの範囲であることが、得られるゴムホースの疲労性および柔軟性の点で好ましく、1d以上とすることでコード/コード間の摩耗によりコードが劣化して疲労性が低下するのを防ぎ、また4.5g/d以下とすることで得られるゴムホースの柔軟性を確保できる。
【0031】
ポリエステル繊維延伸糸の糸条強度は6.5g/d以上であることが好ましく、この範囲とすることで、接着剤で処理した後のコード強力を十分にでき、得られるゴムホースの耐圧性が高くなり、ゴムホースの耐圧性を満足するために編組するコードの量を増加させる必要はない。
【0032】
ポリエステル繊維の150℃乾熱収縮率と該ポリエステル繊維の4.5g/d荷重時伸度(以下、中間伸度)の和(以下、寸法安定性)は9.7%以下が好ましく、9.7%以下とすることで、ゴムホース補強用ポリエステルコードの1.7g/d荷重時伸度と150℃における乾熱収縮率の和を上記した範囲にすることができ、ホースの疲労性を高くすることができる。
【0033】
さらに、ポリエステル繊維のカルボキシル(−COOH)末端基は10当量/106 g以下であることが好ましく、10当量/106 g以下とすることで、ゴムホースの製造工程で加硫時の水分やゴム中の添加剤によるコードの強力低下やホースの長時間使用によるコードの強力低下を起こしにくい。
【0034】
ここで、カルボキシル末端基濃度を10当量/106 gにする具体的な方法としては、重合工程においてカルボキシル末端基と反応し、これを封鎖する化合物を添加する方法(封鎖重合法)があり、このカルボキシル末端基封鎖剤としては、例えばモノエポキシ化合物、ジエポキシ化合物、カーボネート化合物、モノカルボジイミド化合物およびジカルボジイミド化合物などが挙げられる。
【0035】
上記の特性を満たすポリエステル繊維は、以下に例示する方法により製造することができる。
【0036】
まず、ポリエステルチップをエクストルーダ型押し出し機に供給して溶融チップとなし、続いて紡糸口金から紡糸する。
【0037】
紡糸された糸条は、徐冷域を通った後、チムニー冷風により冷却固化される。ここで、口金下加熱域の温度は320〜350℃であり、徐冷域の長さは65〜75cmであることが好適である。また、口金下無加熱域の長さは5〜15cmであることが好適である。
【0038】
引き続いて糸条に紡糸油剤を付与した後、引き取り速度2700〜3300m/分で引き取る。口金下の雰囲気と紡糸速度を上記の範囲にすることによって、次いで延伸して得られる延伸糸の微細構造上の特徴がより発揮され、撚糸時の強力利用率が向上する。よって、原糸の強力は低下するが、利用形態としてのコードの強力低下はわずかである。むしろ屈曲疲労性や耐化学劣化性が向上しているために、初期の強力が低い値を示したとしても、使用されているゴムホースの使用時間の経過にしたがって残存強力は優位になり、ゴムホースの寿命が長くなるという好ましい性能を示すようになる。
【0039】
また、このような高温雰囲気条件、冷却条件、紡糸速度を採用することにより、紡出糸条の品質を安定させるとともに、ポリエステル繊維の強伸度積、寸法安定性を満足し、ホース用として最適なポリエステル繊維を得ることができる。
【0040】
引き取られた高速紡糸糸条(POY糸)は、通常一旦巻きとられることなく延伸される。
【0041】
すなわち、POY糸を引き続いて延伸域に移送し、1段延伸では80〜100℃の温度で最終延伸倍率の60〜80%程度まで延伸し、次いで残りの最終延伸倍率の20〜40%程度は245〜265℃の温度で2段延伸される。なお、毛羽を減少させ、撚糸工程などの工程通過性を良好にする観点から2段延伸の延伸温度を200℃以上とするのが好ましい。
【0042】
次に、弛緩処理を施して非加熱の弛緩ローラに捲回し、次いで5000〜6500m/分の速度で巻取機に巻取ることにより、本発明のゴムホース補強用ポリエステルコードに適したポリエステル繊維を得ることができる。
【0043】
このようにして得られるポリエステル繊維は、高配向のPOY糸を低倍率延伸したものであり、ゴムホース補強用として特に必要な強度と寸法安定性のバランスのとれた性能を有するものである。
【0044】
本発明のホース補強用ポリエステルコードは、上記の方法で製造されたポリエステル繊維を合撚した生コードに、コンピュートリータなどのディッピング装置を用いて下記する接着剤を付与し、さらに熱処理することによって得られる。
【0045】
生コードとしては、上記ポリエステル繊維に4〜15回/10cmの片撚りをかけたものが好ましく用いられる。
【0046】
本発明においては、ホース補強用ポリエステルコードの被着ゴムとの接着性を向上させるために、接着剤を付与することが好ましい。
【0047】
なかでも、被着ゴムがエチレン−プロピレン−ジエン系三元共重合ゴム(EPDM)の場合には、次の第1処理液および第2処理液とからなる2浴接着処理液を用いることが好ましい。
【0048】
第1処理液としては、ポリエポキシド化合物を含有する処理液、または、ポリエポキシド化合物とブロックドポリイソシアネート化合物および/もしくはエチレン尿素化合物ならびにゴムラテックスとを主成分として含有する処理液が好ましく用いられる。
【0049】
ここで、第1処理液に用いられるポリエポキシド化合物とは、1分子中に2個以上のエポキシ基を含有する化合物であり、具体例としては、グリセロール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールなどの多価アルコール類と、エピクロルヒドリンのようなハロゲン含有エポキシド類との反応生成物、レゾルシン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジメチルメタン、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂およびレゾルシン・ホルムアルデヒド樹脂などの多価フェノール類と、前記ハロゲン含有エポキシド類との反応生成物、ビス−(3,4−エポキシ−6−メチル−ジシクロヘキシルメチル)アジペートおよび3,4−エポキシシクロヘキセンエポキシドなどの不飽和結合部分を酸化して得られるポリエポキシド化合物、ビスフェノールA型エポキシ化合物およびビスフェノールA型ウレタン変性エポキシ化合物などが挙げられ、これらはそれぞれ単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。なかでも好ましいポリエポキシド化合物は、多価アルコールとエピクロルヒドリンの反応生成物(多価アルコールのポリグリシジルエーテル化合物)である。
【0050】
この第1処理液は、上記ポリエポキシド化合物単独を有効成分として含むものであってもよいが、このポリエポキシド化合物と共に、ブロックドポリイソシアネート化合物および/もしくはエチレン尿素化合物ならびにゴムラテックスとを主成分として含むものであることがより好ましい。
【0051】
上記第1処理液に使用されるブロックドポリイソシアネート化合物とは、熱によりブロック剤が遊離して活性なイソシアネート化合物を生じる化合物であり、具体的にはトリレンジイソシアネート、メタフェニレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートおよびトリフェニールメタントリイソシアネートなどのポリイソシアネート化合物と、フェノール、クレゾール、レゾルシンなどのフェノール類、ε−カプロラクタム、バレロラクタムなどのラクタム類、アセトキシム、メチルエチルケトンオキシム、シクロヘキサンオキシムなどのオキシム類およびエチレンイミンなどから選ばれたブロック剤との反応生成物などが挙げられる。
【0052】
これらブロックドポリイソシアネート化合物のなかでは、特にε−カプロラクタムでブロックされた芳香族ポリイソシアネート化合物およびジフェニルメタンジイソシアネートの芳香族化合物の使用が良好な結果を与える。
【0053】
同じく第1処理液において用いることができるエチレン尿素化合物とは、加熱によりエチレンイミン環が開環して反応し、接着性を向上させる機能を有し、その代表例としては、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートおよびトリフェニルメタンジイソシアネートなどの芳香族、脂肪族イソシアネートと、エチレンイミンとの反応生成物などが挙げられる。
【0054】
これらエチレン尿素化合物のなかでは、とくにジフェニルメタンジエチレン尿素の芳香族エチレン尿素化合物の使用が良好な結果を与える。
【0055】
また、上記第1処理液において用いることができるゴムラテックスとしては、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスおよび/またはスチレン−ブタジエン共重合体ラテックスが好ましく用いられる。
【0056】
なお、上記第1処理液においてラテックスを含むタイプの場合、上記ブロックドポリイソシアネート化合物およびエチレン尿素化合物のいずれか一方または両方を含むことができる。
【0057】
上記第1処理液においてラテックスを含むタイプの場合、ポリエポキシド化合物/ブロックドポリイソシアネート化合物およびエチレン尿素化合物/ゴムラテックスの配合比は、10〜25重量%/20〜35重量%/0〜70重量%、とくに10〜20重量%/20〜30重量%/0〜70重量%の割合が好ましい。
【0058】
ここで、上記第1処理液においてラテックスを含むタイプの場合、配合が、上記の範囲であると、処理したポリエステルコードの初期接着力が優れたものとなる。
【0059】
上記第1処理液は、接着剤マトリックス成分の総固形分濃度を2〜10重量%、さらには4〜7重量%の溶液(分散液を含む)として使用するのが好適である。
【0060】
なお、上記の第1処理液は、ポリエステルの製糸工程において付与してもよく、また上記ポリエステル繊維に4〜15回/10cmの片撚りをかけた生コードとしてから付与してもよい。
【0061】
上記第1処理液に次いでポリエステルコードに付与される第2処理液としては、レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、ポリブタジエンラテックスおよびクロロフェノール化合物を含有する処理液が好ましく用いられる。
【0062】
第2処理液におけるビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスとポリブタジエンラテックスとの混合比は重量比で1/3〜3/1の範囲であることが好ましい。1/3以上とすることでEPDMとの良好な接着性が得られ、でき上がった補強用コードに粘着性が生じることもなく、ホース編み上げ時の工程通過性が良好となる。また、3/1以下とすることでゴムとの接着性を良好なものにできる。
【0063】
第2処理液におけるレゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物(RF)と、上記ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスとの混合割合は、固形分換算重量比で1/10〜1/2、さらには1/8〜1/3の範囲にあることが好ましい。この固形分換算重量比を1/10以上とすることで、ゴムとの接着性を良好なものとし、コードおよび編織物の粘着性が増加しすぎることがなく、また1/2以下とすることで、処理されたコードおよび編織物が硬くなりすぎず柔軟に保つことができる。
【0064】
第2処理液に使用するクロロフェノール系化合物としては、“カサボンドE”(登録商標、トーマス・スワン社製)、“デナボンド”、“デナボンドA”および“デナボンドK”(以上ともに登録商標、長瀬化成(株)製)などの2−6ビス(2,4−ジヒドロキシフェニルメチル)−4−クロロフェノールが挙げられる。
【0065】
第2処理液において、クロロフェノール系化合物とレゾルシン・ホルムアルデヒドとの初期縮合物(RF)を混合すると、EPDMとポリエステルコードとの接着性を著しく向上させることができるので好ましい。
【0066】
第2処理液においては、クロロフェノール化合物(C)とRFLとの固形分換算重量比(C/RFL)が1/10〜1/2であることが好ましい。かかる重量比を1/10以上とすることで、満足すべき接着性が得られ、また1/2以下とすることで、コードおよび編織物の柔軟性を維持できる。
【0067】
上記第2処理液は、通常固形分濃度5〜20重量%で使用される。
【0068】
次に、本発明のゴムホース補強用ポリエステルコードの製造手順の一例について説明する。
【0069】
まず、上記第1処理液をポリエステルコードに浸漬し、通常、70〜150℃の温度で乾燥した後、200〜260℃の温度で熱処理を施す。引続き前記第2処理液を付与し、上記第1処理液の場合と同様に、70〜150℃で乾燥した後、200〜260℃で熱処理を施す。
【0070】
処理液付与後の乾燥温度を70℃以上とすることで、処理剤が十分に固化するのでローラーに付着することがなく、編組物への付着量が減少したり付着ムラが生じることはなく、ゴムとの接着性が良好となる。また、熱処理温度を260℃以下とすることで、処理剤が劣化するのを防ぎ、ゴムとの接着性を良好とできる。一方、熱処理温度を200℃以上とすることで、ゴムとの接着性を良好にできる。
【0071】
ポリエステルコードに対する第1処理液の付着量は、固形分換算で0.5〜2.0重量%の範囲が好ましい。また、ポリエステルコードに対する第2処理液の付着量は、固形分換算で1.0〜2.0重量%、さらには1.2〜1.7重量%の範囲が好ましい。
【0072】
本発明のゴムホース補強用ポリエステルコードを用いて補強されるゴムとしては、天然ゴム(NR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(X−IIR)、クロロプレンゴム(CR)、エチレン−プロピレン−ジエン系三元共重合ゴム(EPDM)、ニトリルゴム(NBR)、水素化ニトリルゴム(HNBR)、クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)、アクリルゴム(ACM)、ヒドリンゴム(CHC)、塩素化ポリエチレンゴム(CPE)あるいはこれら各種のゴムの混合物などが挙げられる。これらのなかでも、自動車用ゴムホースには、主としてエチレン−プロピレン−ジエン系三元共重合ゴム(EPDM)が好ましく使用される。
【0073】
かくして、本発明のゴムホース補強用ポリエステルコードは、高モジュラスでかつ低収縮性を有すると共に、耐久性にすぐれており、このコードで補強されたブレーキホースやクーラーホースホースなどは、膨張量、耐久性およびホース品位などの向上を図ることができる。
【0074】
【実施例】
以下に、本発明を実施例により具体的に説明する。実施例における各測定値は次の方法にしたがって測定したものである。
【0075】
[固有粘度(IV)]
オストワルト粘度計を用いて、オルソクロロフェノール100mlに対し、試料3gを溶解した溶液の相対粘度ηrpを25℃で測定し、次の近似式によりIVを算出した。
IV=0.0242ηrp+0.2634
ただし、ηrp=(t×d)/(t0 ×d0 )
t :溶液の落下時間(秒)
t0 :オルソクロロフェノールの落下時間(秒)
d :溶液の密度(g/cc)
d0 :オルソクロロフェノールの密度(g/cc)。
【0076】
[強度、伸度、中間伸度]
“テンシロン”を使用してJIS L 1017(1995)の規定により測定した。
【0077】
[150℃乾熱収縮率]
JIS L 1017(1995)の規定により測定した。すなわち、試料をかせ条に取り20℃、65RHの温調室に24時間以上放置した後、試料の0.1g/dに相当する荷重をかけて測定した長さl0 の試料を、無張力状態で150℃のオーブン中に30分放置した後、オーブンから取り出し上記温調室で4時間放置し、再び上記荷重をかけて測定した長さl1 から次式により算出した。
△Sd ={(l0 −l1 )/l0 }×100(%)。
【0078】
[複屈折率]
ニコン(株)製POH型偏光顕微鏡を使いD線を光源として、通常のベレックコンペンセーター法により求めた。なお、未延伸糸の複屈折率を△nPOY 、延伸糸の複屈折率を△nDYとした。
【0079】
[カルボキシル末端基の含有量]
試料フィラメント0.1g/dを秤り、試験管内にてベンジルアルコール5mlを加え、215℃で3分間加熱して溶解させた。この後20〜30℃の数秒で急冷し、クロロフォルム10ml中に加えた。次に、加熱したベンジルアルコール5mlで上記試験管を洗浄し、これを急冷した後、上記クロロフォルムを加えた。このクロロフォルム溶液をフェノールレッドの0.1%アルコール溶液を指示薬として0.1N苛性ソーダベンジルアルコール溶液で滴定し、−COOH末端基を測定した。
【0080】
[コード強力および中間伸度]
“テンシロン”を使用してJIS L 1017(1995)の規定により測定した。
【0081】
[樹脂付着量]
JIS L 1017(1995)のディップピックアップ−質量法の規定により求めた。
【0082】
[処理コード接着力]
表1に示した組成からなる配合ゴムと処理コードを用いて、幅25mmの試験片を作製し、JIS K 6328(1995)に記載の剥離試験方法によって処理コード/ゴム剥離力を測定した。すなわち、直径10cm、長さ6cmのアルミニウム製のパイプに未加硫ゴムを貼付けた後、ラッピングクロス(東レ製35mm)を巻き付け、オートクレーブを用いて、150℃で30分加硫した後、JIS K 6328記載の剥離試験方法によって処理コード/ゴム剥離力を測定した。
【0083】
【表1】
[ホース品位]
加硫後のホース外形の変形および皺を肉眼で観察し外形良好なものを○、外形不良のものを×と表わした。
【0084】
[ホースの体積膨張量]
ゴムホースの体積膨張量は、JIS D 2601の規定に基づき、加圧したときのホースの内容積変化率を測定し、体積膨張量を相対値で示した。
【0085】
[ホースの疲労性]
ゴムホースの疲労性は、JIS D 2601の規定に基づき、試料が破損して圧力低下を生じた時間を測定し、相対値で示した。
【0086】
[実施例1]
固有粘度が1.23のポリエチレンテレフタレートチップをエクストルーダ型溶融紡糸装置に供給し、吐出口径が0.6φの紡糸口金を用いて紡糸し、紡出繊維糸条を雰囲気温度330℃の加熱筒を通した後、環状の冷却筒により冷却風を30m/分の速さで吹き付けて冷却しオイリングローラで紡糸油剤を付与した後、70℃に加熱制御された引取ローラで2800m/分の速度で引き取った。
【0087】
次いで、得られた未延伸糸条を一旦巻取ることなく連続して2段で延伸し、巻取ることにより、延伸繊維糸条を得た。なお1段目と2段目の延伸倍率、温度および口金下雰囲気の条件は表2に示した条件とした。
【0088】
さらに、上記で得られた繊度1000d、単繊維数240本のポリエステル繊維糸条を合撚して総繊度2000デニール(1000d//2、撚数8回/10cm)の生コードを得た。
【0089】
一方、ポリエポキシド化合物を水で希釈し、固形分を6重量%にすることにより、第1処理液とした。
【0090】
また、アルカリ触媒の存在下で、レゾルシンとホルマリンをモル比2/3の割合で混合し、2時間熟成して得られた固形分10重量%の初期縮合物を、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(VPラテックス)と、ポリブタジエンラテックス(BRラテックス)を、固形分重量比50/50の割合で混合した混合ラテックス100重量部に対し、12.5重量部混合し、24時間熟成することにより、固形分30重量%のRFLを調製した。
【0091】
次に、これに、クロロフェノール化合物である2−6ビス(2,4−ジヒドロキシフェニルメチル)−4−クロロフェノールを有効成分とする“デナボンド”(登録商標、長瀬化成(株)製)を25重量%添加し、水で固形分濃度を20重量%とした。このRFLを水にて希釈し、固形分濃度10%としたのものを第2処理液とした。
【0092】
次いで、コンピュートリータ処理機(リッツラー社製)を用いて、上記生コードに対し、前記第1処理液を付与し、エアワイパーで液切りを行ない、120℃で100秒間乾燥し、続いて240℃で60秒間熱処理した。さらに、上記第1処理液付与後のコードに対して、前記第2処理液を付与し、120℃で100秒間乾燥し、続いて240℃で60秒間熱処理した後、柔軟化処理を行ない、処理コードを得た。この処理コードを評価した結果を表2に示した。
【0093】
また、上記処理コードを用いたゴムホースを次の方法により製造し、得られたゴムホースの性能を評価した結果を表2に併記した。
【0094】
すなわち、ゴムホースを製造するに際しては、まず、マンドレルの外周に内管ゴム層となるブチルゴム(IIR)および/またはハロゲン化ブチルゴムからなるゴム組成物を管状に押出成形した。次に、ポリエステルコード3本を編組し、その外周にEPDMを押出成形した後、150℃で60分間加硫した。冷却後、マンドレルから抜き取ることにより、ゴムホースを得た。得られたホースは内径が11mmで厚さ2mmの内管ゴム層と、その外周に施したポリエステルコードの繊維補強層と、その外周に設けた最外層のEPDMからなる厚さ1.5mmの外管ゴムからなっているものであった。
【0095】
【表2】
[実施例2]
ポリエポキシド化合物/ブロックドイソシアネート化合物/ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン系三元共重合ゴムラテックスを、固形分比で11重量%/23重量%/66重量%の割合で混合してなる混合液100重量部に対し、ケイ酸塩化合物の水溶液を6重量部を添加し、この混合液の固形分を6重量%にすることにより、第1処理液とする以外は実施例1と同じ操作を行ない、得られた結果を表2に併せて示した。
【0096】
[実施例3]
処理液によるディップ処理時のストレッチ率を表2に示したように変更した以外は、実施例2と同じ操作を行ない、得られた結果を表2に併せて示した。
【0097】
[比較例1〜4]
製糸条件などを表3のように変更した以外は実施例2と同じ操作を行ない、得られた結果を表3に示した。
【0098】
【表3】
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のゴムホース補強用ポリエステルコードは、高モジュラスでかつ低収縮性を有すると共に、耐久性にすぐれており、このコードで補強されたブレーキホースやクーラーホースホースなどは、膨張量、耐久性およびホース品位などの向上を図ることができる。
Claims (2)
- ポリエステル繊維延伸糸の固有粘度(IV)が0.9〜1.05、単繊維繊度が1〜4.5d、糸条強度が6.5g/d以上、150℃乾熱収縮率と4.5g/d荷重時伸度の和が9.7%以下であり、該延伸糸の複屈折率と該延伸糸を延伸する前の未延伸糸の複屈折率の差が100×10-3〜120×10-3であるポリエステル繊維延伸糸に撚りを掛けてコードとなし、次にポリエポキシド化合物を含有する第1処理液またはポリエポキシド化合物とブロックドポリイソシアネート化合物および/もしくはエチレン尿素化合物ならびにゴムラテックスとを含有する第1処理液により処理した後、レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、ポリブタジエンラテックスおよびクロロフェノール化合物を含有する第2処理液により処理することを特徴とするゴムホース補強用ポリエステルコードの製造方法。
- ポリエステル繊維延伸糸のカルボキシル末端基量が10当量/106 g以下であることを特徴とする請求項1に記載のゴムホース補強用ポリエステルコードの製造方法。
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