JP3919176B2 - 補正回路、遅延回路およびリングオシレータ回路 - Google Patents

補正回路、遅延回路およびリングオシレータ回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路を構成するトランジスターに対して、製造上の条件、電源電圧・温度等の物理的条件に起因する特性変動を補正するための制御信号を生成する補正回路、その補正回路を備えた遅延回路およびリングオシレータ回路に関し、特に、内部同期式半導体記憶装置等において基準クロック発生回路(タイミング発生回路)等に好適に利用することができる補正回路、遅延回路およびリングオシレータ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
CMOS半導体集積回路において、タイミング発生回路等として利用される遅延回路には、CMOSトランジスターを用いたものがある。このCMOSトランジスターを用いた遅延回路は、トランジスターの駆動負荷、トランジスターのON抵抗、トランジスターのドライブ電流等によって決定されるトランジスターの信号伝達遅延特性を利用している。
【0003】
図6は、トランジスターの信号伝達遅延特性を利用した従来の遅延回路100の構成例を示す回路図である。
【0004】
この遅延回路100は、電源端子(電源電圧)と接地端子(接地電圧:アース)との間に、Pチャネル型(以下、Pchと略記する)トランジスター101とNチャネル型(以下、Nchと略記する)トランジスター102とが相補対接続されてなる複数のインバーター回路103が直列に接続されている。各インバーター回路103を構成するPchトランジスター101およびNchトランジスター102のゲートには、入力端子から入力される信号もしくは前段のインバーター回路103から出力される信号がそれぞれ入力される。Pchトランジスター101およびNchトランジスター102の接続部からは、後段のインバーター回路103または出力端子に信号が出力されるようになっている。
【0005】
例えば、入力端子から入力される信号もしくは前段のインバーター回路103から出力される信号がHレベル(電源電位レベル)の信号である場合には、Pchトランジスター101がOFF状態(非導通状態)となり、Nchトランジスター102がON状態(導通状態)となるため、Pchトランジスター101およびNchトランジスター102の接続部からは、Lレベル(接地電位レベル)の信号が後段のインバーター回路103または出力端子に出力される。また、入力端子から入力される信号もしくは前段のインバーター回路103から出力される信号がLレベルの信号である場合には、Pchトランジスター101がON状態となり、Nchトランジスター102がOFF状態となるため、Pchトランジスター101およびNchトランジスター102の接続部からは、Hレベルの信号が後段のインバーター回路103または出力端子に出力される。
【0006】
次に、このように構成された遅延回路100における遅延時間について説明する。なお、遅延時間は、遅延回路において、入力信号電圧と出力信号電圧とがそれぞれ、ある所定の電位になる時間として規定される。
【0007】
図7は、上記遅延回路100における入力信号電圧と出力信号電圧とのタイミングを示すタイミング図である。この図7では、電源電圧をVCC、接地電圧をGNDとしている。また、遅延時間は、遅延回路100において、入力信号電圧と出力信号電圧とがそれぞれ1/2VCCの電位になる時間としている。
【0008】
遅延回路100の遅延時間は、遅延回路を構成するトランジスター特性(ドライブ電流、閾値)等によって大きく変動する。一般に、トランジスター特性は、遅延回路に使用される電源電圧、遅延回路の周囲温度、遅延回路の製造時に発生するトランジスターのゲート膜厚、ゲート幅、ゲート長等の各種プロセスばらつき等によって変動する。
【0009】
従って、図6に示すような単純なインバーター回路103からなる遅延回路100において、図7に示す遅延時間には、このような電源電圧、周囲温度、製造時の各種プロセスばらつき等による変動が存在する。この遅延時間の変動は、半導体集積回路を構成するその他の回路に対して、必ずしもよい結果をもたらすとは限らない。例えば、ある条件下において、ある遅延時間を設定した場合、他の条件下では不要な遅延時間(長すぎる遅延時間)となる場合もあり、その反対に、短すぎる遅延時間となる場合もある。
【0010】
このような問題を解決するために、特開平7−38394号公報等には、遅延時間をコントロールするための回路が提案されている。
【0011】
図8は、遅延時間をコントロールするための補正回路210および220を設けた従来の遅延回路200の構成例を示す回路図である。
【0012】
この遅延回路200は、Pchトランジスター201とNchトランジスター202とが相補対接続された論理反転回路203と電源端子との間にPchトランジスター204aが直列に接続されたインバータ回路205aと、Pchトランジスター201とNchトランジスター202とが相補対接続された論理反転回路203と接地端子との間にNchトランジスタ204bが直列に接続されたインバーター回路205bとが、交互に複数段(ここでは2段ずつ4段)直列に接続されて構成されている。
【0013】
論理反転回路203を構成するPchトランジスター201およびNchトランジスター202のゲートには入力端子から入力される信号もしくは前段の論理反転回路203から出力される信号がそれぞれ入力され、Pchトランジスター201およびNchトランジスター202の接続部から後段の論理反転回路203または出力端子に信号が出力されるようになっている。
【0014】
また、インバーター回路205aを構成するPchトランジスター204aのゲート電極には第1の補正回路210で生成された電圧(制御信号)が供給され、インバーター回路205bを構成するNchトランジスター204bのゲート電極には第2の補正回路220で生成された電圧(制御信号)が供給されるようになっている。
【0015】
この遅延回路200においては、Pchトランジスター204aとNchトランジスター205bとによって遅延時間が支配的にコントロールされるように、各トランジスターの駆動能力等を調整することによって、第1の補正回路210および第2の補正回路220からの出力電圧(制御信号)特性に応じて遅延時間をコントロールすることが可能となる。その結果、どのような条件下においても、遅延回路200による遅延時間をほぼ一定とすることができる。
【0016】
図9(a)および図9(b)は、それぞれ、上記特開平7―38394号公報に示されている第1の補正回路210および第2の補正回路220の動作時における回路構成を示す等価回路図である。
【0017】
第1の補正回路210は、電源端子と接地端子との間に、ゲート電極が接地電位に接続されたPchトランジスター301と抵抗302とがこの順に直列に接続され、Pchトランジスター301と抵抗302との接続部(POノード)から電圧(制御信号)POが出力されるようになっている。また、第2の補正回路220は、電源端子と接地端子との間に、抵抗304とNchトランジスター303ととがこの順に直列に接続され、Nchトランジスター303と抵抗304との接続部(NOノード)から電圧(制御信号)NOが出力されるようになっている。
【0018】
次に、このように構成された第1の補正回路210および第2の補正回路220の動作について説明する。これらの第1の補正回路210および第2の補正回路220の出力電圧は、トランジスターの電流―電圧特性と抵抗の電流―電圧特性とによって決定される。
【0019】
図10(a)および図10(b)は、それぞれ、第1の補正回路210および第2の補正回路220を構成するそれぞれの素子(トランジスターおよび抵抗)単体の電流−電圧特性を示すグラフである。
【0020】
図10(a)に示す特性401は、第1の補正回路210を構成するPchトランジスター301の電流−電圧特性を示し、横軸は、あるゲート電圧におけるソース電極とドレイン電極との間の電圧差(PO電圧)を示し、PO電圧がGNDの場合にはソース電極とドレイン電極との間の電圧差は(VCC−GND)となり、PO電圧がVCCの場合にはソース電極とドレイン電極との間の電圧差は0となる。また、縦軸は、ソース電極とドレイン電極との間に流れる電流を示す。図10(a)に示す特性402は、第1の補正回路210を構成する抵抗302の電流−電圧特性を示し、横軸は、抵抗302の両端部の電圧差(PO電圧)を示し、PO電圧がGNDの場合には抵抗302の両端部の電圧差は0となり、PO電圧がVCCの場合には抵抗302の両端部の電圧差は(VCC−GND)となる。また、縦軸は、抵抗302に流れる電流を示す。
【0021】
図10(b)に示す特性403は、第2の補正回路220を構成するNchトランジスター303の電流−電圧特性を示し、横軸は、あるゲート電圧におけるソース電極とドレイン電極との間の電圧差(NO電圧)を示し、NO電圧がGNDの場合にはソース電極とドレイン電極との間の電圧差は0となり、NO電圧がVCCの場合にはソース電極とドレイン電極との間の電圧差は(VCC−GND)となる。また、縦軸は、ソース電極とドレイン電極との間に流れる電流を示す。図10(b)に示す特性403は、第2の補正回路220を構成する抵抗304の電流−電圧特性を示し、横軸は、抵抗304の両端部の電圧差(NO電圧)を示し、NO電圧がGNDの場合には抵抗の両端部の電圧差は(VCC−GND)となり、NO電圧がVCCの場合には抵抗304の両端部の電圧差は0となる。また、縦軸は、抵抗304に流れる電流を示す。
【0022】
第1の補正回路210および第2の補正回路220においては、トランジスターと抵抗とが直列に接続されているため、図10(a)に示すトランジスターの電流―電圧特性401と抵抗の電流―電圧特性402との交点a、および図10(b)に示すトランジスターの電流―電圧特性403と抵抗の電流―電圧特性404との交点cが、それぞれ、第1の補正回路210および第2の補正回路220からの出力電圧および出力電流となる。
【0023】
次に、上記従来の遅延回路200において、遅延時間をコントロールする原理について説明する。なお、以下の説明において、トランジスターの能力が上がる(または下がる)とは、トランジスターのソース電極−ドレイン電極間に流れる電流が増加する(または減少する)ことを示すものとする。
【0024】
図9(a)に示す第1の補正回路210においてPOノードから出力される電圧(PO出力電圧)は、制御信号として図8に示すPchトランジスター204aに入力され、図9(a)に示す第2の補正回路220においてNOノードから出力される電圧(NO出力電圧)は、制御信号として図8に示すNchトランジスター204bに入力される。
【0025】
例えば、図9(a)に示すPOノードの電位が高くなると、その出力電圧(PO出力電圧)は制御信号として図8に示すPchトランジスター204aのゲート電極に入力されるので、Pchトランジスター204aのON抵抗が高くなる。その結果、Pchトランジスター204aの能力が下がり、遅延時間が長くなる。その反対に、図9(a)に示すPOノードの電位が低くなると、図8(a)に示すPchトランジスター204aのON抵抗が低くなる。その結果、Pchトランジスター204aの能力が上がり、遅延時間が短縮される。
【0026】
一方、図9(b)に示すNOノードの電位が低くなると、その出力電圧(NO出力電圧)は制御信号として図8に示すNchトランジスター204bのゲート電極に入力されるので、Nchトランジスター204bのON抵抗が高くなる。その結果、Nchトランジスター204bの能力が下がり、遅延時間が長くなる。その反対に、図9(b)に示すNOノードの電位が高くなると、図8(b)に示すNchトランジスター204bのON抵抗が低くなる。その結果、Nchトランジスター204bの能力が上がり、遅延時間が短縮される。
【0027】
図8に示す遅延回路200について、その遅延時間を考えると、図8に示すPchトランジスター204aまたはNchトランジスター204bの能力が下がると遅延時間が長くなり、Pchトランジスター204aまたはNchトランジスター204bの能力が上がると遅延時間が短縮される。
【0028】
以上の点を考慮して、例えば、周囲温度のばらつきと遅延時間との関係について、説明する。一般に、回路の周囲温度が低温になると、その回路に含まれるトランジスターの閾値電圧は高くなるものの、トランジスターを構成するソース電極、ドレイン電極およびチャネル型領域等の半導体特性から、トランジスター能力は上がる。従って、図9(a)および図9(b)に示すNOノードまたはPOノードの電位が一定であれば、遅延回路200による遅延時間は短縮される。
【0029】
次に、図9(a)および図9(b)に示す第1の補正回路210および第2の補正220の周辺温度が低温になった場合について、遅延回路200の動作を考える。
【0030】
図11(a)は、第1の補正回路210の周辺温度が低温になった場合の電流−電圧特性の変化を示すグラフである。図11(a)に示すように、補正回路210の周辺温度が低温になると、図9(a)に示すPchトランジスター301の能力が上がる。その結果、図11(a)に示すトランジスターの電流−電圧特性401aが特性401bに変化して、図11(a)に示すPO電圧が電圧Aから電圧Bに上がり、図9(a)に示すPOノードから出力される電圧(制御信号)が高くなる。
【0031】
図11(b)は、第2の補正回路220の周辺温度が低温になった場合の電流−電圧特性の変化を示すグラフである。図11(b)に示すように、補正回路220の周辺温度が低温になると、図8(b)に示すNchトランジスター303の能力が上がる。その結果、図11(b)に示すトランジスターの電流−電圧特性403aが特性403bに変化して、図11(b)に示すNO電圧が電圧Cから電圧Dに下がり、図9(b)に示すNOノードから出力される電圧(制御信号)が低くなる。
【0032】
図9(a)に示すPO出力電圧および図9(b)に示すNO出力電圧は、それぞれ、図8に示すPchトランジスター204aおよびNchトランジスター204bのゲート電極に入力されていることから、図8に示すPchトランジスター204aおよびNchトランジスター204b共にON抵抗が上り、Pchトランジスター204aおよびNch204bの能力が下がる。従って、補正回路の周囲温度が低温になるという変化は、図8に示す遅延回路200において、遅延時間を延ばすように作用する。
【0033】
上述したように、図8に示すNOノードおよびPOノードの電位が一定である場合には、遅延回路200の周囲温度が低温になると遅延時間が短縮されるが、図9(a)および図9(b)に示すPO出力電圧およびNO出力電圧が遅延時間を延ばすように変化するため、それぞれの遅延時間を短縮する作用、および延ばす作用が相殺されて、遅延時間を一定にすることが可能となる。
【0034】
図12(a)および図12(b)は、図9(a)および図9(b)に示す第1の補正回路210および第2の補正回路220の出力電圧と温度との関係(出力電圧の温度依存特性)をそれぞれ示すグラフである。図12(a)および図12(b)に示すような温度依存特性を有する第1の補正回路210および第2の補正回路220によれば、図8に示す遅延回路220において、温度変化に対して遅延時間をコントロールすることが可能となる。
【0035】
また、半導体集積回路の製造時に発生するプロセスばらつきに関しても、上記説明と同様に、図8に示すPchトランジスター204aおよびNchトランジスター204bの能力が下がる方向に特性のばらつきが発生すると、図9(a)および図9(b)に示す第1の補正回路210および第2の補正回路220は、図8に示す遅延回路200において遅延時間が一定になる方向に、その出力電圧(PO電圧およびNO電圧)を変化させる。また、図8に示すNchトランジスター204bにのみ、特性のばらつきが発生した場合には、図9(b)に示す第2の補正回路220において、図3に示すNchトランジスター204bのゲート電極に入力されるNOノードのみ、NO電圧が変化する。図8に示すPchトランジスター204aにのみ、特性のばらつきが発生した場合についても、同様に、図9(a)に示す第1の補正回路210において、図8に示すPchトランジスター204aのゲート電極に入力されるPOノードのみ、PO電圧が変化する。
【0036】
次に、回路に供給される電源電圧が変化した場合について考える。
【0037】
図13(a)は、第1の補正回路210に供給される電源電圧が変化した場合の電流−電圧特性の変化を示すグラフである。図13(a)に示すように、第1の補正回路210に供給される電源電圧が電圧1から電圧2に変化した場合、図9(a)に示す補正回路210を構成するPchトランジスター301のゲート電極−ソース電極間の電圧差が大きくなる。その結果、図13(a)に示すPchトランジスターの電流−電圧特性403aが特性403cに変化して、図13(a)に示すPO電圧が電圧Aから電圧Bに上がり、図9(a)に示すPOノードから出力される電圧(制御信号)が高くなる。
【0038】
図13(b)は、第2の補正回路220に供給される電源電圧が変化した場合の電流−電圧特性の変化を示すグラフである。図13(b)に示すように、第2の補正回路220に供給される電源電圧が電圧1から電圧2に変化した場合、図9(b)に示す第2の補正回路220を構成する抵抗304の両端部の電圧差が大きくなり、図13(b)に示す抵抗の電流−電圧特性404aが特性404bに変化する。また、Nchトランジスター303の電流−電圧特性403aは特性403cに変化する。その結果、図9(b)に示すNOノードから出力される電圧(制御信号)を電源電圧に依存しないようにすることが可能となり、例えば、NO出力電圧を、電源電圧に依存せず、ほぼ一定の電圧Cにすることも可能である。
【0039】
図14(a)および図14(b)は、図9(a)および図9(b)に示す第1の補正回路210および第2の補正回路220の出力電圧と電源電圧との関係(出力電圧の電源電圧依存特性)をそれぞれ示すグラフである。
【0040】
上述したように、図8に示すNOノードおよびPOノードの電位が一定である場合には、遅延回路200に供給される電源電圧が高くなると遅延時間が短縮されるが、図14(a)および図14(b)に示すような電源電圧依存特性を有する第1の補正回路210および第2の補正回路220によれば、図8に示す遅延回路220において、図14(a)および図14(b)に示すPO出力電圧およびNO出力電圧が遅延時間を延ばすように変化するため、それぞれの遅延時間を短縮する作用、および延ばす作用が相殺されて、遅延時間を一定にすることが可能となる。
【0041】
以上説明したように、図8に示す遅延回路200において、図9(a)および図9(b)に示すような第1の補正回路210および第2の補正回路220を設けることによって、周囲温度、電源電圧、半導体集積回路の製造時におけるプロセスばらつき等に起因する遅延時間のばらつきを抑えるか、または、周囲温度、電源電圧、プロセスばらつき等に対する遅延時間の依存性を自由にコントロールすることができる。
【0042】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、第1の補正回路210および第2の補正回路220を設けた従来の遅延回路220によれば、遅延時間のばらつきを抑えるか、または周囲温度、電源電圧、プロセスばらつき等に対する遅延時間の依存性をコントロールすることが可能である。
【0043】
しかしながら、実際の半導体プロセスで作製される抵抗についても、温度依存特性が存在している。例えば、拡散抵抗は正の温度依存特性を有しており、ポリシリコン抵抗は負の温度依存特性を有している。抵抗が温度依存特性を有する場合、例えば、図12に示す電流−電圧特性において周囲温度が低温になったときに抵抗値が下がる場合には、図9(a)および図9(b)に示す第1の補正回路210および第2の補正回路220のPOノードおよびNOノードから出力される電圧は、必ずしも遅延回路200を構成するトランジスターの特性変化を補正する方向に変化するわけではない。その結果、遅延回路200における遅延時間のばらつきを抑えるか、またはコントロールすることができなくなる。
【0044】
また、図9(a)および図9(b)に示す第1の補正回路210および第2の補正回路220では、プロセスばらつきによって抵抗値がばらつく場合、例えば、図15(a)に示すように第1の補正回路210において抵抗302の電流−電圧特性402aが特性402bに変化した場合、そのPO出力電圧は図15(a)に示す電圧Aから電圧Bに変化する。また、図15(b)に示すように第2の補正回路220において抵抗304の電流−電圧特性404aが特性402cに変化した場合、そのNO出力電圧は図15(b)に示す電圧Cから電圧Dに変化する。
【0045】
これらのPO出力電圧BおよびNO出力電圧Dが図8に示すPchトランジスター204aおよびNchトランジスター204bのそれぞれの閾値電圧を超えない場合には、遅延回路として動作しないことが考えられる。従って、図9(a)および図9(b)に示す第1の補正回路210および第2の補正回路220では、抵抗値のばらつき方によって、そのPO出力電圧およびNO出力電圧が図8に示すPchトランジスター204aおよびNchトランジスター204bの閾値以下の電圧になるというおそれがある。
【0046】
さらに、実際の使用時において、図9(a)および図9(b)に示す第1の補正回路210および第2の補正回路220では、定常的に電源端子VCC−接地端子GND間に貫通電流が流れる。
【0047】
これを防ぐため、スタンバイ機能を有する半導体記憶装置等において、例えばそのスタンバイ機能を解除する信号(CEB信号)を設けて、CEB信号がGNDレベル(Lレベル)のときにスタンバイ解除状態、VCCレベル(Hレベル)のときにスタンバイ状態とすることが考えられる。
【0048】
図16は、図8に示す第1の補正回路210および第2の補正回路220に対してCEB信号を入力するように構成した補正回路システム230を示す回路図である。この回路構成については、特開平7―38394号公報に開示されている。
【0049】
この補正回路システム230では、第1の補正回路210を構成するPchトランジスター301のゲート電極にCEB信号が入力され、第2の補正回路220を構成するNchトランジスター303のゲート電極にCEB信号をインバーター回路305によって反転した信号が入力されている。
【0050】
この補正回路システム230では、例えば、CEB信号がHレベルからLレベルへと遷移してスタンバイ状態からスタンバイ解除状態へと遷移した場合に、図16に示すPOノードはGNDレベルから図10(a)に示すPO出力電圧へ遷移する。このように電圧が遷移する場合、図16に示すPOノードの電位がGNDレベルのときには図10(a)にcで示す電流となり、図10(a)に示すPO出力電圧になるまで、図10(a)に示すc電流からa電流へと遷移しながら、図16に示すPOノードに接続される負荷を充電する。この図10(a)に示すc電流からa電流への遷移は、図16に示すPchトランジスター301の飽和領域動作特性による。そのため、図10(a)に示すc電流とa電流は、ほぼ同じ電流となる。
【0051】
同様に、図16に示すNOノード電位はVCCレベルから図10(b)に示すNO出力電圧へと遷移する。このように電圧が遷移する場合、図10(b)に示すd電流からb電流へと遷移しながら、図16に示すNOノードに接続される負荷を充電する。この図10(b)に示すd電流からb電流への遷移は、図16に示すNchトランジスター303の飽和領域動作特性による。そのため、図10(b)に示すd電流とb電流とは、ほぼ同じ電流となる。
【0052】
また、図16に示す補正回路システム230においては、CEB信号がGNDレベルの期間、電源端子VCC−接地端子GND間に貫通電流が流れる。この電流は、図10に示すa電流およびb電流である。半導体記憶装置等では、一般に、全体の消費電流低減を図るため、このような貫通電流を抑えるように抵抗およびトランジスター能力の調整が行われる。
【0053】
しかしながら、例えば、図16に示すPOノードおよびNOノードの駆動負荷が大きい場合、上述したような貫通電流を減らすと、CEB信号がHレベルからLレベルへと遷移したスタンバイ解除状態において、図10(a)に示すGNDレベルからPO出力電圧になるまでの時間、および図10(b)に示すVCCレベルからNO出力電圧になるまでの時間が長くなることがある。これは、図16に示すPchトランジスター301とNchトランジスター303の飽和領域電流によって制限されるためである。図16に示す補正回路システム230は、図10(a)に示すPO出力電圧および図10(b)に示すNO出力電圧になって初めて、その補正効果を発揮するので、その電圧になるまでの時間が長くなると、スタンバイ解除状態から図10(a)に示すPO出力電圧および図10(b)に示すNO出力電圧になるまで、補正回路システム230を使用することができず、その結果、この補正回路システム230を利用した遅延回路を使用することができないということになる。
【0054】
従来においては、スタンバイ解除状態から、なるべく早く遅延回路を使用したい場合には、図10(a)に示すa電流および図10(b)に示すb電流を増加させ、図16に示すPchトランジスター301およびNchトランジスター303の飽和領域電流自体を多くするという手法が用いられていた。これによって、図10(a)に示すc電流−a電流、および図10(b)に示すd電流−b電流を増加させて、PO出力電圧およびNO出力電圧になるまでの時間を早くすることができる。しかしながら、この手法では、図16に示す補正回路システム230を用いた半導体記憶装置全体において、消費電流の低減化を妨げる要因となっていた。
【0055】
本発明は、上述したような課題を解決するためになされたものであり、抵抗の温度依存特性による遅延時間のばらつきをコントロールし、抵抗のプロセスばらつきによって遅延回路が動作しないことを防ぎ、さらに、スタンバイ機能を有する場合に、スタンバイ解除時に補正回路からの出力電圧を高速に所望の電圧に遷移させることができる補正回路、遅延回路およびリングオシレータ回路を提供することを目的とする。
【0056】
【課題を解決するための手段】
本発明の補正回路は、半導体集積回路を構成するトランジスターの特性変動を補正するための制御信号を生成する補正回路において、入力される電圧を所定の電位だけ下げて出力する定電圧低下素子と、所定のゲート電圧が入力され、制御信号の特性を決定する電圧を出力するトランジスターと、抵抗値の温度依存特性が互いに異なる2種類の抵抗素子が直列に接続された抵抗部とが、電源端子と接地端子との間に、この順に、または逆の順に直列に接続されており、該トランジスターと該抵抗部との接続点から制御信号を出力し、そのことにより上記目的が達成される。
【0057】
好ましくは、前記トランジスターと、他の定電圧低下素子とが並列に接続されている。
【0058】
好ましくは、前記定電圧低下素子および他の定電圧低下素子は、順方向にバイアスされるダイオード、またはダイオード接続されたトランジスターによって構成されている。
【0059】
好ましくは、前記抵抗部は、多結晶シリコンからなる抵抗素子と、不純物が導入された拡散抵抗素子とによって構成されている。
【0060】
好ましくは、前記定電圧低下素子と電源端子との間もしくは該定電圧低下素子と接地端子との間、または、該定電圧低下素子と前記トランジスターとの間に、電源端子と接地端子との間の直流電流経路を遮断するためのスイッチ素子が直列に接続されている。
【0061】
好ましくは、前記定電圧低下素子がダイオード接続されたPチャネル型トランジスターであり、前記トランジスターがゲート電圧として接地電位が入力されるPチャネル型トランジスターであり、前記抵抗部の一方の端部が接地端子に接続され、該トランジスターと該抵抗部の他方の端部との接続点から制御信号を出力する。
【0062】
好ましくは、前記定電圧低下素子がダイオード接続されたPチャネル型トランジスターであり、前記トランジスターがゲート電圧として接地電位が入力されるPチャネル型トランジスターであり、前記他の定電圧低下素子が2つのダイオード接続されたPチャネル型トランジスターを直列に接続したものであり、前記抵抗部の一方の端部が接地端子に接続され、該トランジスターおよび該他の定電圧低下素子の並列接続部と該抵抗部の他方の端部との接続点から制御信号を出力する。
【0063】
好ましくは、前記スイッチ素子がPチャネル型トランジスターであり、前記定電圧低下素子がダイオード接続されたPチャネル型トランジスターであり、前記トランジスターがゲート電圧として接地電位が入力されるPチャネル型トランジスターであり、前記他の定電圧低下素子が2つのダイオード接続されたPチャネル型トランジスターを直列に接続したものであり、前記抵抗部の一方の端部が接地端子に接続され、該トランジスターおよび該他の定電圧低下素子の並列接続部と該抵抗部の他方の端部との接続点から制御信号を出力する。
【0064】
好ましくは、前記定電圧低下素子がダイオード接続されたNチャネル型トランジスターであり、前記トランジスターがゲート電圧として電源電位が入力されるNチャネル型トランジスターであり、前記抵抗部の一方の端部が電源端子に接続され、該トランジスターと該抵抗部の他方の端部との接続点から制御信号を出力する。
【0065】
好ましくは、前記定電圧低下素子がダイオード接続されたNチャネル型トランジスターであり、前記トランジスターがゲート電圧として電源電位が入力されるNチャネル型トランジスターであり、前記他の定電圧低下素子が2つのダイオード接続されたNチャネル型トランジスターを直列に接続したものであり、前記抵抗部の一方の端部が電源端子に接続され、該トランジスターおよび該他の定電圧低下素子の並列接続部と該抵抗部の他方の端部との接続点から制御信号を出力する。
【0066】
好ましくは、前記スイッチ素子がNチャネル型トランジスターであり、前記定電圧低下素子がダイオード接続されたNチャネル型トランジスターであり、前記トランジスターがゲート電圧として電源電位が入力されるNチャネル型トランジスターであり、前記他の定電圧低下素子が2つのダイオード接続されたNチャネル型トランジスターを直列に接続したものであり、前記抵抗部の一方の端部が電源端子に接続され、該トランジスターおよび該他の定電圧低下素子の並列接続部と該抵抗部の他方の端部との接続点から制御信号を出力する。
【0067】
本発明の遅延回路は、Pチャネル型トランジスターとNチャネル型トランジスターとが直列に接続された論理反転回路と、該論理反転回路と電源端子との間に直列に接続されたPチャネル型スイッチトランジスターおよび該論理反転回路と接地端子との間に直列に接続されたNチャネル型スイッチトランジスターの少なくとも一方とを備えるインバータ回路が1段もしくは多段直列接続された直列接続部、請求項6〜請求項8のいずれかに記載の補正回路によって構成される第1の補正回路、並びに請求項9〜請求項11のいずれかに記載の補正回路によって構成される第2の補正回路を有し、該Pチャネル型スイッチトランジスターのゲート電極に該第1の補正回路から制御信号が供給され、該Nチャネル型スイッチトランジスターのゲート電極に該第2の補正回路から制御信号が供給され、そのことにより上記目的が達成される。
【0068】
本発明のリングオシレータ回路は、Pチャネル型トランジスターとNチャネル型トランジスターとが直列に接続された論理反転回路と、該論理反転回路と電源端子との間に接続されたPチャネル型スイッチトランジスターおよび該論理反転回路と接地端子との間に接続されたNチャネル型スイッチトランジスターの少なくとも一方とを備えるインバータ回路が奇数段直列接続され、最終段のインバーター回路の出力部が初段のインバーター回路の入力部に帰還直列接続された帰還直列接続部、請求項6〜請求項8のいずれかに記載の補正回路によって構成される第1の補正回路、並びに請求項9〜請求項11のいずれかに記載の補正回路によって構成される第2の補正回路を有し、該Pチャネル型スイッチトランジスターのゲート電極に該第1の補正回路から制御信号が供給され、該Nチャネル型スイッチトランジスターのゲート電極に該第2の補正回路から制御信号が供給され、そのことにより上記目的が達成される。
【0069】
以下に、本発明の作用について説明する。
【0070】
本発明にあっては、製造上の条件、電源電圧・温度等の物理的条件に起因するトランジスター特性の変動を補正するための制御信号を生成する補正回路において、抵抗の温度依存特性による遅延時間のばらつきをコントロールするために、抵抗値の温度依存特性が互いに異なる2種類の抵抗素子、例えば正の温度係数を有する抵抗と負の温度係数を有する抵抗を直列に接続して、所望の温度依存特性を有する抵抗部を作製する。
【0071】
また、抵抗のプロセスばらつきによって遅延回路が動作しないことを防止するために、補正回路の出力電圧の特性を決定する素子である、所定のゲート電圧が入力されるトランジスターと直列に、順方向にバイアスされるダイオードまたはダイオード接続されたトランジスターからなる定電圧低下素子を接続して、補正回路から出力される上限電圧および下限電圧を制御する。
【0072】
さらに、スタンバイ機能を有する場合に、スタンバイ解除時に、補正回路からの出力電圧を高速に所望の電圧に遷移させるために、所望の電圧に遷移中に影響を及ぼすように、所定のゲート電圧が入力されるトランジスターと並列に、順方向にバイアスされるダイオードまたはダイオード接続されたトランジスターからなる他の定電圧低下素子を接続する。補正回路の出力電圧が所望の電圧に遷移中は、ほぼ、順方向にバイアスされるダイオードまたはダイオード接続されたトランジスターからなる定電圧低下素子によって補正電圧特性が決定されるため、所定のゲート電圧が入力されるトランジスターの飽和電流特性によらず、高速に補正回路の出力負荷を充電することができる。
【0073】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0074】
図1は、本発明の一実施形態である遅延回路40の構成を示す回路図である。
【0075】
この遅延回路40は、図8に示す従来の遅延回路200における、第1の補正回路210および第2の補正回路220の代りに、第1の補正回路10および第2の補正回路20が設けられている。そして、インバーター回路205aを構成するPchトランジスター204aのゲート電極に第1の補正回路10で生成された電圧(制御信号)が供給され、インバーター回路205bを構成するNchトランジスター204bのゲート電極に第2の補正回路20で生成された電圧(制御信号)が供給されるようになっている。
【0076】
図2は、本発明の一実施形態である補正回路システム30の構成を示す回路図である。
【0077】
この補正回路システム30は、図15に示す従来の補正回路システム230における、第1の補正回路210および第2の補正回路220の代りに、第1の補正回路10および第2の補正回路20が設けられている。
【0078】
第1の補正回路10は、電源端子と接地端子との間に、複数のトランジスター1a〜1eによって構成されるトランジスター部1と、2種類の抵抗2aおよび2bによって構成される抵抗部2とがこの順に直列に接続されており、トランジスター部1と抵抗部2との接続部(POノード)から電圧(制御信号)POが出力されるようになっている。
【0079】
第1の補正回路10のトランジスター部1は、第1のトランジスター部6と第2のトランジスター部7とを有している。第1のトランジスター部6は、ゲート電極とドレイン電極とが接続(ダイオード接続)されたPchトランジスター1bと、このPchトランジスター1bと直列に接続されて、ゲート電圧が所定の電位GNDに接続されたPchトランジスター1cとを有している。このPchトランジスター1cは、制御信号の特性を決定する素子として機能し、Pchトランジスター1bは、定電圧低下素子として機能する。
【0080】
また、第2のトランジスター部7は、第1のトランジスター部6と共用のPchトランジスター1bと、このPchトランジスター1bと直列に接続され、ダイオード接続されたPchトランジスター1dと、このPchトランジスター1dと直列に接続され、ダイオード接続されたPchトランジスター1eとを有している。第2のトランジスター部7を構成するPchトランジスター1dおよびPchトランジスター1eは、第1のトランジスター部6を構成するPchトランジスター1cとは並列に接続されている。このPchトランジスター1dおよびPchトランジスター1eは、他の定電圧低下素子として機能する。
【0081】
さらに、Pchトランジスター1bと電源端子との間には、電源端子と接地端子との間の直流電流経路を遮断するためのスイッチ素子としてPchトランジスター1aが直列に接続されている。Pchトランジスター1aのゲート電極には、スタンバイ解除状態のときにGNDレベル(Lレベル)、スタンバイ状態のときにVCCレベル(Hレベル)となるCEB信号が入力されている。これによって、スタンバイ状態のときに電源端子から接地端子に流れる貫通電流を遮断することができる。
【0082】
第1の補正回路10の抵抗部2は、抵抗2aおよび抵抗2bが直列に接続されている。抵抗2aは抵抗値の温度依存特性(温度係数)が負の特性を有する抵抗であり、抵抗2bは温度係数が正の特性を有する抵抗である。温度係数が負の特性を有する抵抗としては、例えばポリシリコン抵抗等が挙げられる。また、温度係数が正の特性を有する抵抗としては、例えば拡散抵抗等が挙げられる。
【0083】
このように、正の温度依存特性を有する抵抗2aと負の温度依存特性を有する抵抗2bとを直列に接続することによって、所望の温度依存特性を有する抵抗を作製することができる。例えば、温度依存特性が無い抵抗を作製することも可能である。図2に示す抵抗部2のような構成とすることによって、第1の補正回路10において、抵抗の温度依存特性が出力電圧に与える影響をコントロールすることが可能になる
第2の補正回路20は、電源端子と接地端子との間に、2種類の抵抗4aおよび4bによって構成される抵抗部4と、複数のトランジスター3a〜3eによって構成されるトランジスター部3とがこの順に直列に接続されており、トランジスター部3と抵抗部4との接続部(NOノード)から電圧(制御信号)NOが出力されるようになっている。
【0084】
第2の補正回路20のトランジスター部3は、第1のトランジスター部8と第2のトランジスター部9とを有している。第1のトランジスター部8は、ゲート電極とドレイン電極とが接続(ダイオード接続)されたNchトランジスター3bと、このNchトランジスター3bと直列に接続されて、ゲート電圧が所定の電位VCCに接続されたNchトランジスター3cとを有している。このNchトランジスター3cは、制御信号の特性を決定する素子として機能し、Nchトランジスター3bは、定電圧低下素子として機能する。
【0085】
また、第2のトランジスター部9は、第1のトランジスター部8と共用のNchトランジスター3bと、このNchトランジスター3bと直列に接続され、ダイオード接続されたNchトランジスター3dと、このNchトランジスター3dと直列に接続され、ダイオード接続されたNchトランジスター3eとを有している。第2のトランジスター部9を構成するNchトランジスター3dおよびNchトランジスター3eは、第1のトランジスター部8を構成するNchトランジスター3cとは並列に接続されている。このNchトランジスター3dおよびNchトランジスター3eは、他の定電圧低下素子として機能する。
【0086】
さらに、Nchトランジスター3bと接地端子との間には、電源端子と接地端子との間の直流電流経路を遮断するためのスイッチ素子として、Nchトランジスター3aが直列に接続されている。Nchトランジスター3aのゲート電極には、スタンバイ解除状態のときにGNDレベル(Lレベル)、スタンバイ状態のときにVCCレベル(Hレベル)となるCEB信号をインバーター回路5によって反転させた信号が入力されている。これによって、スタンバイ状態のときに電源端子から接地端子に流れる貫通電流を遮断することができる。
【0087】
第2の補正回路20の抵抗部4は、抵抗4aおよび4bが直列に接続されている。抵抗4aは抵抗値の温度係数が負の特性を有する抵抗であり、抵抗4bは温度係数が正の特性を有する抵抗である。
【0088】
このように正の温度依存特性を有する抵抗4aと負の温度依存特性を有する抵抗4bとを直列に接続することによって、所望の温度依存特性を有する抵抗を作製することができる。例えば、温度依存特性が無い抵抗を作製することも可能である。図2に示す抵抗部4のような構成とすることによって、第2の補正回路20において、抵抗の温度依存特性が出力電圧に与える影響をコントロールすることが可能になる。
【0089】
次に、このように構成された本実施形態の補正回路システム30における、第1の補正回路20および第2の補正回路20の動作について説明する。第1の補正回路10および第2の補正回路20の出力電圧は、それぞれ、トランジスター部1および3の電流―電圧特性と、抵抗部2および4の電流―電圧特性とによって決定される。
【0090】
図3(a)は、第1の補正回路10を構成するトランジスター部1および抵抗部2の電流−電圧特性を示すグラフであり、図3(b)は、第2の補正回路20を構成するトランジスター部3および抵抗部4の電流−電圧特性を示すグラフである。
【0091】
図3(a)に示すトランジスター部1の電流−電圧特性において、横軸は、あるゲート電圧におけるソース電極とドレイン電極との間の電圧差(PO電圧)を示し、PO電圧がGNDの場合にはソース電極とドレイン電極との間の電圧差は(VCC−GND)となり、PO電圧がVCCの場合にはソース電極とドレイン電極との間の電圧差は0となる。縦軸は、ソース電極とドレイン電極との間に流れる電流を示す。また、抵抗部2の電流−電圧特性において、横軸は、抵抗の両端部の電圧差(PO電圧)を示し、PO電圧がGNDの場合には抵抗の両端部の電圧差は0となり、PO電圧がVCCの場合には抵抗の両端部の電圧差は(VCC−GND)となる。また、縦軸は、抵抗部2に流れる電流を示す。
【0092】
また、図3(b)に示すトランジスター部3の電流−電圧特性において、横軸は、あるゲート電圧におけるソース電極とドレイン電極との間の電圧差(NO電圧)を示し、NO電圧がGNDの場合にはソース電極とドレイン電極との間の電圧差は0となり、NO電圧がVCCの場合にはソース電極とドレイン電極との間の電圧差は(VCC−GND)となる。縦軸は、ソース電極とドレイン電極との間に流れる電流を示す。また、抵抗部4の電流−電圧特性において、横軸は、抵抗の両端部の電圧差(NO電圧)を示し、NO電圧がGNDの場合には抵抗の両端部の電圧差は(VCC−GND)となり、PO電圧がVCCの場合には抵抗の両端部の電圧差は0となる。また、縦軸は、抵抗部4に流れる電流を示す。
【0093】
図3(a)および図3(b)に示す特性61および特性63は、それぞれ、第1の補正回路10および第2の補正回路20を構成するトランジスター部1およびトランジスター部3の電流−電圧特性を示し、特性62および特性64は、それぞれ、第1の補正回路10および第2の補正回路20を構成する抵抗部2および定後部4の電流−電圧特性を示す。また、特性67は、第1の補正回路10において第2のトランジスター部7を構成する、ダイオード接続されたPchトランジスター1b、Pchトランジスター1dおよびPchトランジスター1eの直列接続部における電流−電圧特性を示し、特性69は、第2の補正回路20において第2のトランジスター部9を構成する、ダイオード接続されたNchトランジスター3b、Nchトランジスター3dおよびNchトランジスター3eの直列接続部における電流−電圧特性を示す。さらに、特性61bおよび特性63bは、それぞれ、第1の補正回路10および第2の補正回路20を構成する、ダイオード接続されたPchトランジスター1bおよびNchトランジスター3bの単体での電流−電圧特性を示す。
【0094】
第1の補正回路10においては、トランジスター部1と抵抗部2とが直列に接続されているため、図3(a)に示すトランジスター部1の電流―電圧特性61と抵抗部2の電流―電圧特性62との交点10が、第1の補正回路10からの出力電圧Eおよび出力電流となる。また、第2の補正回路20においては、トランジスター部3と抵抗部4とが直列に接続されているため、図3(b)に示すトランジスター部3の電流―電圧特性63と抵抗部4の電流―電圧特性64との交点12が、第2の補正回路20からの出力電圧Fおよび出力電流となる。また、図3(a)および図3(b)には、比較のために、それぞれ、図9(a)および図9(b)に示す従来の第1の補正回路210および第2の補正回路220から同一の電圧EおよびFが出力される場合について、トランジスター301の電流−電圧特性401およびトランジスター303の電流−電圧特性403を示している。
【0095】
第1の補正回路10においては、Pchトランジスター1bのゲート電極とドレイン電極とが同一ノードである(ダイオード接続されている)ため、図2に示すPOノードからの出力電圧に対して、Pchトランジスター1bの閾値電圧分だけ電圧制限がかかる。従って、第1の補正回路10を構成するトランジスター部1の最大電圧は、Pchトランジスター1bの電流−電圧特性61bによって制限され、図3(a)に示す電圧4となる。この場合、例えば、第1の補正回路10を構成する抵抗部2の抵抗値がばらついて、例えば図3(a)に示す抵抗部2の電流−電圧特性62が「α」方向にばらついても、図2に示すPOノードから図3(a)に4で示す電圧以下の出力電圧が得られる。図2に示すPOノードから出力される電圧は、図1に示す遅延回路40において、Pchトランジスター204aのゲート電極に入力される。その電圧が図3(a)に4で示す電圧以下であり、図1に示すPchトランジスター204aの閾値電圧を超えるため、Pchトランジスター204aがOFF状態になることはない。
【0096】
第2の補正回路20についても、同様に、Nchトランジスター3bのゲート電極とドレイン電極とが同一ノードである(ダイオード接続されている)ため、図2に示すNOノードからの出力電圧に対して、Nchトランジスター3bの閾値電圧分だけ電圧制限がかかる。従って、第2の補正回路20を構成するトランジスター部3の最小電圧は、Nchトランジスター3bの電流−電圧特性63bによって制限され、図3(b)に示す電圧8となる。この場合、例えば、第2の補正回路20を構成する抵抗部4の抵抗値がばらついて、例えば図3(b)に示す抵抗部4の電流−電圧特性64が「β」方向にばらついても、図2に示すNOノードから図3(b)に8で示す電圧以上の出力電圧が得られる。図2に示すNOノードから出力される電圧は、図1に示す遅延回路40のNchトランジスター204bのゲート電極に入力される。その電圧が図3(b)に8で示す電圧以上であり、図1に示すNchトランジスター204bの閾値電圧を超えるため、Nchトランジスター204bがOFF状態になることはない。
【0097】
従って、本実施形態によれば、補正回路システム30を構成する抵抗の特性がばらついても、POノードから出力される電圧がPchトランジスター204aの閾値電圧を超え、NOノードから出力される電圧がNchトランジスター204bが閾値電圧を超えるため、Pchトランジスター204aおよびNchトランジスター204bがOFF状態になることはなく、遅延回路40を動作させることができる。
【0098】
また、上述したように、図9(a)に示す従来の第1の補正回路210においては、スタンバイ状態を解除した状態から出力電圧へと遷移するときに、POノードから負荷を充電する電流は、図3(a)に示す電流−電圧特性401における飽和電流領域9から10へと遷移する。
【0099】
一方、本実施形態の第1の補正回路10においては、図2に示す第2のトランジスター部7を構成する、ダイオード接続されたPchトランジスター1b、Pchトランジスター1dおよびPchトランジスター1eの直列接続部における電流−電圧特性は、図3(a)に特性67で示すように、Pchトランジスター1b、Pchトランジスター1dおよびPchトランジスター1eの各閾値電圧が3段分だけ電源電圧VCCから低下した特性を示す。この第2のトランジスター部7は、第1のトランジスター部6と並列に接続されているため、スタンバイ状態を解除した状態から出力電圧へと遷移するときに、POノードから負荷を充電する電流は、図3(a)に示す電流−電圧曲線61における1→2→3と遷移する。
【0100】
このように、第1の補正回路10において図3(a)に示す1→2→3と遷移する電流によるPOノードから負荷への充電は、従来の第1の補正回路210において図3(a)に示す9から10へと遷移する電流の充電時間と比較して、明らかに高速に充電することができる。また、第1の補正回路10では、図9(a)に示す従来の第1の補正回路210と同程度の充電時間で良いのであれば、1→2→3と遷移する電流を少なくすることができ、従来の第1の補正回路210のように飽和領域電流を多くする必要が無いため、図3(a)に示すE電圧出力時に電源端子から接地端子に流れる貫通電流を低減することが可能となる。
【0101】
また、図9(b)に示す従来の第2の補正回路220についても、同様に、スタンバイ状態を解除した状態から出力電圧へと遷移するときに、NOノードから負荷を充電する電流は、図3(b)に示す電流−電圧特性403における飽和電流領域11から12へと遷移する。
【0102】
一方、本実施形態の第2の補正回路20においては、図2に示す第2のトランジスター部9を構成する、ダイオード接続されたNchトランジスター3b、Nchトランジスター3dおよびNchトランジスター3eの直列接続部における電流−電圧特性は、図3(b)に特性69で示すように、Nchトランジスター3b、Nchトランジスター3dおよびNchトランジスター3eの各閾値電圧が3段分だけ電源電圧GNDから高くなった特性を示す。この第2のトランジスター部9は、第1のトランジスター部8と並列に接続されているため、スタンバイ状態を解除した状態から出力電圧へと遷移するときに、NOノードから負荷を充電する電流は、図3(b)に示す電流−電圧曲線63における5→6→7と遷移する。
【0103】
このように、第2の補正回路20において図3(b)に示す5→6→7と遷移する電流によるNOノードから負荷への充電は、従来の第2の補正回路220において図3(b)に示す11から12へと遷移する電流の充電時間と比較して、明らかに高速に充電することができる。従って、本実施形態において、第2の補正回路20では、図9(b)に示す従来の第2の補正回路220と同程度の充電時間で良いのであれば、5→6→7と遷移する電流を少なくすることができ、従来の補正回路220のように飽和領域電流を多くする必要が無いため、図3(b)に示すF電圧出力時に電源端子から接地端子に流れる貫通電流を低減することが可能となる。
【0104】
従って、本実施形態の第1の補正回路10および第2の補正回路20によれば、従来の補正回路210および220に比べて、スタンバイ解除時に補正回路の出力負荷を高速に充電することができ、また、回路動作電流の低減化を図ることができる。
【0105】
本実施形態の第1の補正回路10および第2の補正回路20において、その出力電圧は、トランジスター部1およびトランジスター部3の電流―電圧特性と抵抗部2および抵抗部4の電流―電圧特性とによって決定されるため、周囲温度のばらつき、製造工程におけるプロセスのばらつき、電源電圧の変化などによるトランジスタの特性変動が生じても、従来の補正回路と同様に、遅延時間のばらつきを抑えるように制御することができる。
【0106】
上記実施形態において、図2に示すソース電極とゲート電極とが同一ノードとされている(ダイオード接続された)Pchトランジスター1b、Pchトランジスター1d、Pchトランジスター1e、Nchトランジスター3b、Nchトランジスター3dおよびNchトランジスター3eの代りに、順方向にバイアスされたダイオードを用いてもよい。
【0107】
図4は、本発明の他の実施形態である補正回路システム31の構成を示す回路図である。ここでは、スタンバイ状態を解除した状態から出力電圧へ遷移するときに、高速性を要求されない場合について説明する。
【0108】
この補正回路システム31は、図2に示す実施形態1の補正回路システム30における、第1の補正回路10および第2の補正回路20において、他の定電圧低下素子を構成する、Pchトランジスター1aとPchトランジスター1bとの直列接続部、およびNchトランジスター3aとNchトランジスター3bとの直列接続部が設けられていない。
【0109】
第1の補正回路10は、電源端子と接地端子との間に、複数のトランジスター1a〜1cと、2種類の抵抗2aおよび2bによって構成される抵抗部2とがこの順に直列に接続されており、トランジスター1cと抵抗部2との接続部(POノード)から電圧(制御信号)POが出力されるようになっている。
【0110】
この補正回路システム31は、スタンバイ状態を解除した状態から出力電圧へ遷移するときに、高速性を要求されないため、第1の補正回路10には実施形態1のような第2のトランジスター部7が設けられておらず、電源端子から、スイッチ素子としてのPchトランジスター1a、ゲート電極とドレイン電極とが接続(ダイオード接続)されて定電圧低下素子として機能するPchトランジスター1b、およびゲート電圧が所定の電位GNDに接続されて制御信号の特性を決定する素子として機能するPchトランジスター1cがこの順に直列に接続されている。また、本実施形態2において第1の補正回路10を構成する抵抗部2は、実施形態1において第1の補正回路10を構成する抵抗部2と同様である。
【0111】
同様に、第2の補正回路20には実施形態1のような第2のトランジスター部9が設けられておらず、接地端子から、スイッチ素子としてのNchトランジスター3a、ゲート電極とドレイン電極とが接続(ダイオード接続)されたNchトランジスター3b、およびゲート電圧が所定の電位VCCに接続されたNchトランジスター3cがこの順に直列に接続されている。また、本実施形態2において第2の補正回路20を構成する抵抗部2は、実施形態1において第1の補正回路10を構成する抵抗部4と同様である。
【0112】
上記実施形態において、図4に示すPchトランジスター1aの代わりに、Pchトランジスター1cにスタンバイ解除信号CEBを入力して、Pchトランジスター1aを省略してもよい。また、図4に示すNchトランジスター3aの代わりに、Nchトランジスター3cにスタンバイ解除信号CEBの反転信号を入力して、Nchトランジスター3aを省略してもよい。また、図4に示すPchトランジスター1aとPchトランジスター1bとを入れ替えてもよく、Nchトランジスター3aとNchトランジスター3bとを入れ替えてもよい。
【0113】
図5は、本発明の一実施形態であるリングオシレーター回路50の構成を示す回路図である。
【0114】
このリングオシレータ回路50は、Pchトランジスター51とNchトランジスター52とが相補対接続された論理反転回路53と電源端子との間に接続されたPchトランジスター54aと、論理反転回路53と接地端子との間に接続されたNchトランジスター55aとを有するインバーター回路55が奇数段直列に接続され、最終段のインバーター回路の出力部が初段のインバーター回路の入力部に帰還直列接続されると共にインバーター回路56の入力部に接続されている。
【0115】
各インバーター回路55を構成するPchトランジスター54aのゲート電極には第1の補正回路10で生成された電圧(制御信号)が供給され、各インバーター回路55を構成するNchトランジスター54bのゲート電極には第2の補正回路20(または第2の補正回路21)で生成された電圧(制御信号)が供給されるようになっている。
【0116】
このリングオシレータ回路50では、第1の補正回路10および第2の補正回路20を用いることによって、電圧、温度、プロセスばらつき等によらず、安定した周波数出力を実現することが可能となる。
【0117】
尚、上記各実施形態においては、第1の補正回路と第2の補正回路とを用いて補正回路システムを構成したが、どちらか一方のみによって回路を構成することも可能である。
【0118】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、製造上の条件、電源電圧・温度等の物理的条件に起因するトランジスター特性の変動を補正するための制御信号を生成する補正回路において、抵抗値の温度依存特性が互いに異なる2種類の抵抗素子、例えば正の温度係数を有する抵抗と負の温度係数を有する抵抗を直列に接続して、所望の温度依存特性を有する抵抗部を作製することによって、抵抗の温度依存特性による遅延時間のばらつきをコントロールすることができる。
【0119】
また、補正回路の出力電圧の特性を決定する素子として機能する、所定のゲート電圧が入力されるトランジスターと、順方向にバイアスされるダイオードまたはダイオード接続されたトランジスターからなる定電圧低下素子とを直列に接続して、定電圧低下素子により補正回路から出力される上限電圧および下限電圧を制御することによって、抵抗のプロセスばらつきによって遅延回路が動作しないことを防止することができる。
【0120】
さらに、所定のゲート電圧が入力されるトランジスターと、順方向にバイアスされるダイオードまたはダイオード接続されたトランジスターからなる他の定電圧低下素子とを並列に接続することによって、補正回路の出力電圧が所望の電圧に遷移中は、他の定電圧低下素子によって補正電圧特性を決定することができるため、スタンバイ機能を有する場合に、スタンバイ解除時に、補正回路からの出力電圧を高速に所望の電圧に遷移させることができる。
【0121】
従って、本発明によれば、電源電圧、温度、プロセスばらつき等によらず、安定した遅延時間を実現することができ、または、それらに対する依存性を任意にコントロールして遅延時間を作成することができる。また、スタンバイ機能付の半導体集積回路において、高速に遅延回路を動作させる場合に、低消費電力化を図ることが可能となる。さらに、チャージポンプ回路等のような昇圧回路に本発明のリングオシレーター回路を使用することによって、最大動作電流を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である遅延回路の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の一実施形態である補正回路システムの構成を示す回路図である。
【図3】(a)および(b)は、それぞれ、本発明の一実施形態である第1の補正回路および第2の補正回路における電流−電圧特性を示すグラフである。
【図4】本発明の他の実施形態である補正回路システムの構成を示す回路図である。
【図5】本発明の一実施形態であるリングオシレータ回路の構成を示す回路図である。
【図6】従来の遅延回路の構成を示す回路図である。
【図7】遅延時間について説明するためのタイミング図である。
【図8】従来の遅延回路の構成を示す回路図である。
【図9】(a)および(b)は、それぞれ、従来の第1の補正回路および第2の補正回路の構成を示す回路図である。
【図10】(a)および(b)は、それぞれ、従来の第1の補正回路および第2の補正回路における電流−電圧特性を示すグラフである。
【図11】(a)および(b)は、それぞれ、従来の第1の補正回路および第2の補正回路において周辺温度を変化させた場合の電流−電圧特性を示すグラフである。
【図12】(a)および(b)は、それぞれ、従来の第1の補正回路および第2の補正回路における周辺温度と出力電圧との関係を示すグラフである。
【図13】(a)および(b)は、それぞれ、従来の第1の補正回路および第2の補正回路において電源電圧を変化させた場合の電流−電圧特性を示すグラフである。
【図14】(a)および(b)は、それぞれ、従来の第1の補正回路および第2の補正回路における電源電圧と出力電圧との関係を示すグラフである。
【図15】(a)および(b)は、それぞれ、従来の第1の補正回路および第2の補正回路において抵抗を変化させた場合の電流−電圧特性を示すグラフである。
【図16】従来のスタンバイ機能付き補正回路の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1、3 トランジスター部
1a Pchトランジスター(スイッチ素子)
1b、1d、1e ダイオード接続されたPchトランジスター(定電圧低下素子)
1c、301 ゲート電位が所定の電位に設定されたPchトランジスター
2、4 抵抗部
2a、4a 温度係数が負の特性を有する抵抗
2b、4b 温度係数が正の特性を有する抵抗
2a Nchトランジスター(スイッチ素子)
3b、3d、3e ダイオード接続されたNchトランジスター(定電圧低下素子)
3c、303 ゲート電位が所定の電位に設定されたNchトランジスター
5、55、103、205a、205b、305 インバーター回路
6、8 第1のトランジスター部
7、9 第2のトランジスター部
10、210 第1の補正回路
20、220 第2の補正回路
30、31、230 補正回路システム
40、100、200 遅延回路
50 リングオシレーター回路
51、54a、101、201、204a Pchトランジスター
52、54b、102、202、204b Nchトランジスター
53、203 論理反転回路
302、304 抵抗

Claims (13)

  1. 半導体集積回路を構成するトランジスターの特性変動を補正するための制御信号を生成する補正回路において、
    入力される電圧を所定の電位だけ下げて出力する定電圧低下素子と、所定のゲート電圧が入力され、制御信号の特性を決定する電圧を出力するトランジスターと、抵抗値の温度依存特性が互いに異なる2種類の抵抗素子が直列に接続された抵抗部とが、電源端子と接地端子との間に、この順に、または逆の順に直列に接続されており、該トランジスターと該抵抗部との接続点から制御信号を出力する補正回路。
  2. 前記トランジスターと、他の定電圧低下素子とが並列に接続されている請求項1に記載の補正回路。
  3. 前記定電圧低下素子および他の定電圧低下素子は、順方向にバイアスされるダイオード、またはダイオード接続されたトランジスターによって構成されている請求項2に記載の補正回路。
  4. 前記抵抗部は、多結晶シリコンからなる抵抗素子と、多結晶シリコンに不純物が導入された拡散抵抗素子とによって構成されている請求項1〜請求項3のいずれかに記載の補正回路。
  5. 前記定電圧低下素子と電源端子との間もしくは該定電圧低下素子と接地端子との間、または、該定電圧低下素子と前記トランジスターとの間に、電源端子と接地端子との間の直流電流経路を遮断するためのスイッチ素子が直列に接続されている請求項1〜請求項4のいずれかに記載の補正回路。
  6. 前記定電圧低下素子がダイオード接続されたPチャネル型トランジスターであり、前記トランジスターがゲート電圧として接地電位が入力されるPチャネル型トランジスターであり、前記抵抗部の一方の端部が接地端子に接続され、該トランジスターと該抵抗部の他方の端部との接続点から制御信号を出力する請求項1に記載の補正回路。
  7. 前記定電圧低下素子がダイオード接続されたPチャネル型トランジスターであり、前記トランジスターがゲート電圧として接地電位が入力されるPチャネル型トランジスターであり、前記他の定電圧低下素子が2つのダイオード接続されたPチャネル型トランジスターを直列に接続したものであり、前記抵抗部の一方の端部が接地端子に接続され、該トランジスターおよび該他の定電圧低下素子の並列接続部と該抵抗部の他方の端部との接続点から制御信号を出力する請求項2に記載の補正回路。
  8. 前記スイッチ素子がPチャネル型トランジスターであり、前記定電圧低下素子がダイオード接続されたPチャネル型トランジスターであり、前記トランジスターがゲート電圧として接地電位が入力されるPチャネル型トランジスターであり、前記他の定電圧低下素子が2つのダイオード接続されたPチャネル型トランジスターを直列に接続したものであり、前記抵抗部の一方の端部が接地端子に接続され、該トランジスターおよび該他の定電圧低下素子の並列接続部と該抵抗部の他方の端部との接続点から制御信号を出力する請求項5に記載の補正回路。
  9. 前記定電圧低下素子がダイオード接続されたNチャネル型トランジスターであり、前記トランジスターがゲート電圧として電源電位が入力されるNチャネル型トランジスターであり、前記抵抗部の一方の端部が電源端子に接続され、該トランジスターと該抵抗部の他方の端部との接続点から制御信号を出力する請求項1に記載の補正回路。
  10. 前記定電圧低下素子がダイオード接続されたNチャネル型トランジスターであり、前記トランジスターがゲート電圧として電源電位が入力されるNチャネル型トランジスターであり、前記他の定電圧低下素子が2つのダイオード接続されたNチャネル型トランジスターを直列に接続したものであり、前記抵抗部の一方の端部が電源端子に接続され、該トランジスターおよび該他の定電圧低下素子の並列接続部と該抵抗部の他方の端部との接続点から制御信号を出力する請求項2に記載の補正回路。
  11. 前記スイッチ素子がNチャネル型トランジスターであり、前記定電圧低下素子がダイオード接続されたNチャネル型トランジスターであり、前記トランジスターがゲート電圧として電源電位が入力されるNチャネル型トランジスターであり、前記他の定電圧低下素子が2つのダイオード接続されたNチャネル型トランジスターを直列に接続したものであり、前記抵抗部の一方の端部が電源端子に接続され、該トランジスターおよび該他の定電圧低下素子の並列接続部と該抵抗部の他方の端部との接続点から制御信号を出力する請求項5に記載の補正回路。
  12. Pチャネル型トランジスターとNチャネル型トランジスターとが直列に接続された論理反転回路と、該論理反転回路と電源端子との間に直列に接続されたPチャネル型スイッチトランジスターおよび該論理反転回路と接地端子との間に直列に接続されたNチャネル型スイッチトランジスターの少なくとも一方とを備えるインバータ回路が1段もしくは多段直列接続された直列接続部、請求項6〜請求項8のいずれかに記載の補正回路によって構成される第1の補正回路、並びに請求項9〜請求項11のいずれかに記載の補正回路によって構成される第2の補正回路を有し、該Pチャネル型スイッチトランジスターのゲート電極に該第1の補正回路から制御信号が供給され、該Nチャネル型スイッチトランジスターのゲート電極に該第2の補正回路から制御信号が供給される遅延回路。
  13. Pチャネル型トランジスターとNチャネル型トランジスターとが直列に接続された論理反転回路と、該論理反転回路と電源端子との間に接続されたPチャネル型スイッチトランジスターおよび該論理反転回路と接地端子との間に接続されたNチャネル型スイッチトランジスターの少なくとも一方とを備えるインバータ回路が奇数段直列接続され、最終段のインバーター回路の出力部が初段のインバーター回路の入力部に帰還直列接続された帰還直列接続部、請求項6〜請求項8のいずれかに記載の補正回路によって構成される第1の補正回路、並びに請求項9〜請求項11のいずれかに記載の補正回路によって構成される第2の補正回路を有し、該Pチャネル型スイッチトランジスターのゲート電極に該第1の補正回路から制御信号が供給され、該Nチャネル型スイッチトランジスターのゲート電極に該第2の補正回路から制御信号が供給されるリングオシレータ回路。
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