JP3916099B2 - 屋根構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、隅棟および谷の際に配置される異形状の瓦を規格化して施工性等を向上させる屋根構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、瓦を筋葺き若しくは千鳥葺きした寄棟屋根のように、2つの屋根面が交差する隅棟および谷の際に配置される隅瓦および谷瓦は、隅棟および谷に沿って発生する略三角形状の空間部を塞ぐようにするために瓦金づち等の工具を使用し、瓦に分割用の切断線を斜めに付け、この切断線に沿って殴打して必要形状に割って葺設しているのが現状である。
【0003】
しかるに、上記作業は非常に面倒であるばかりか、熟練を要し、しかも隅瓦および谷瓦は一定の形状とはならず、特に小さな三角形状と成る場合は固定しずらいと共に、水返しが形成されていないために防水用になんばん、葺土、シックイ等のシール部材を必要とし、さらに作業が面倒になる欠点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、隅瓦または谷瓦の生産を工場で可能と成し、葺設の作業性を向上させると共に、雨水浸入防止機能、位置ズレ防止機能、強風巻き上げ防止機能を備えさせ、かつ葺設形態を均整のとれたものにする様にした屋根構造を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記従来技術に基づく、作業性の悪さ等の課題に鑑み、瓦の大きさに対応した三角領域を、瓦の葺設状態をもとに屋根面に設定し、この三角領域における斜辺に一致させた斜辺部を備える隅瓦または谷瓦を予め形成して規格化し、かかる隅瓦または谷瓦を屋根の隅棟または谷に沿って配置することを要旨とする屋根構造を提供して上記欠点を解消せんとするものである。
【0006】
そして、上記屋根構造としては、桟瓦が葺設されて隅棟瓦または谷を有する屋根であって、桟瓦を働き幅と働き長さの寸法比率が決定された瓦と成して千鳥葺き、または筋葺きされた屋根面に対して三角領域を設定している。
【0007】
三角領域は水平方向に対応する底辺を瓦の働き幅の2.5倍、上下方向に対応する垂直辺を瓦の働き長さの3倍と成し、また他の三角領域は、底辺を3倍、垂直辺を4倍と成し、また他の三角領域は、底辺を4倍、垂直辺を5倍と成している。
【0008】
また、三角領域を瓦の働き長さで上下方向に分割し、各領域の一部の面積を、有効面積とする隅棟または谷の際に配置される規格瓦を形成し、前記際に配置している。
【0009】
規格瓦としては、三角領域の分割された一段目領域の区画面積から瓦1個分の働き面積を減算した残りの面積を有効面積とする第1の規格瓦と、同二段目領域の区画面積から瓦半分の働き面積を減算した残りの面積を有効面積とする第2の規格瓦と、同三段目領域の区画面積を有効面積とする第3の規格瓦を形成している。
【0010】
他の規格瓦としては、三角領域の分割された一段目領域の区画面積から瓦2個分の働き面積を減算した残りの面積を有効面積とする第1の規格瓦と、同二段目領域の区画面積から瓦1個分の働き面積を減算した残りの面積を有効面積とする第2の規格瓦と、同三段目および四段目領域の区画面積を、有効面積とする第3および第4の規格瓦を形成している。
【0011】
他の規格瓦としては、三角領域の分割された一段目領域の区画面積から瓦3個分の働き面積を減算した面積を有効面積とする第1の規格瓦と、同二段目領域の区画面積から瓦2個分の働き面積を減算した面積を有効面積とする第2の規格瓦と、同三段目領域の区画面積から瓦1個分の働き面積を減算した面積を有効面積とする第3の規格瓦と、同四段目および五段目領域の区画面積を、有効面積とする第4および第5の規格瓦を形成している。
【0012】
また、各規格瓦の斜辺部に水返し突条、または垂れを設け、隅棟または谷の際に配置するものと成している。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明すると、1は本発明に係る屋根構造であって、この屋根構造1は寄棟屋根のように所定勾配の2つの屋根面2、2aが交差して雨水を分ける隅棟3、または雨水を集める谷4を備えるものである。
【0014】
まず、図2、3に示すように、屋根面2、2aに葺設する大多数を占める桟瓦である瓦5、5a・・・・・の形状や大きさを、働き幅Wと働き長さLの寸法比率が決定されているJISーAー5208(以下「JIS規格」という)規格に規定されるF形(平板瓦、呼び寸法で、働き長さL=280mm、働き幅W=305mm)と成し、かかるF形の瓦5、5a・・・・・を千鳥葺きした状態の屋根面2、2aに対し、水平方向に対応する底辺を瓦5、5a・・・・・の働き幅Wの2.5倍、上下方向に対応する垂直辺を瓦5、5a・・・・・の働き長さLの3倍と成した三角領域TFを設定し、この三角領域TFを瓦5、5a・・・・・の働き長さLで上下方向に分割する。
【0015】
そして、三角領域TFを分割した一段目領域TF1によって囲まれた区画面積CSから瓦5、5a・・・・・1個分の働き面積Sを減算した面積を有効面積MSと成した第1の規格瓦F1を形成する。
【0016】
また、三角領域TFの二段目領域TF2によって囲まれた区画面積CSから瓦5、5a・・・・・半個分の働き面積Sを減算した面積を有効面積MSと成した第2の規格瓦F2を形成する。
【0017】
また、三角領域TFの三段目領域TF3によって囲まれた区画面積CSを有効面積MSと成した第3の規格瓦F3を形成する。
【0018】
また、上記有効面積MSとは、隅棟3の際に配置される場合に、隅棟3を構成する冠瓦(図示せず)が重合される重ね代の面積を含む表面積とし、また谷4の際に配置される場合に、露出される表面積としている。
【0019】
なお、上記第1〜第3の規格瓦F1〜F3には、当然ながら隅棟3または谷4の両側である右側若しくは左側に配置されるものを包含している。
【0020】
また、上記第1〜第3の規格瓦F1〜F3の内、隅棟3の右側の際に配置するものとしては、図4に示すように、瓦本体6の有効面積MSを形成する斜辺部7に水返し突条8を設けている。
【0021】
なお、第1〜第3の規格瓦F1〜F3における瓦本体6の尻側9には、他の第1〜第3の規格瓦F1〜F3が重なるための重合部10を有すると共に、尻水返し突条11や釘孔12を設けている。
【0022】
また、上記第1〜第3の規格瓦F1〜F3の内、谷4の左側の際に配置するものとしては、図5に示すように、瓦本体6の有効面積MSを形成する斜辺部7に垂れ13を設けている。
【0023】
次に、図6、7に示すように、働き幅Wと働き長さLの寸法比率が決定された桟瓦である瓦5、5a・・・・・として、JIS規格に規定されるJ形53B(和瓦、呼び寸法で、働き長さL=225mm、働き幅W=275mm)を使用した場合の他の実施の形態としては、瓦5、5a・・・・・を筋葺きした状態の屋根面2、2aに対し、水平方向に対応する底辺を瓦5、5a・・・・・の働き幅Wの3倍、上下方向に対応する垂直辺を瓦5、5a・・・・・の働き長さLの4倍と成した三角領域TJBを設定し、この三角領域TJBを瓦5、5a・・・・・の働き長さLで上下方向に分割する。
【0024】
そして、三角領域TJBを分割した一段目領域TJB1によって囲まれた区画面積CSから瓦5、5a・・・・・2個分の働き面積Sを減算した面積を、有効面積MSと成した第1の規格瓦JB1を形成する。
【0025】
また、三角領域TJBの二段目領域TJB2によって囲まれた区画面積CSから瓦5、5a・・・・・1個分の働き面積Sを減算した面積を、有効面積MSと成した第2の規格瓦JB2を形成する。
【0026】
また、三角領域TJBの三段目領域TJB3によって囲まれた区画面積CSを、有効面積MSと成した第3の規格瓦JB3を形成する。
【0027】
また、三角領域TJBの四段目領域TJB4によって囲まれた区画面積CSを、有効面積MSと成した第4の規格瓦JB4を形成する。
【0028】
次に、図8、9に示すように、働き幅Wと働き長さLの寸法比率が決定された桟瓦である瓦5、5a・・・・・として、JIS規格に規定されるJ形53A(和瓦、呼び寸法で、働き長さL=235mm、働き幅W=265mm)を使用した場合の他の実施の形態としては、瓦5、5a・・・・・を筋葺きした状態の屋根面2、2aに対し、水平方向に対応する底辺を瓦5、5a・・・・・の働き幅Wの4倍、上下方向に対応する垂直辺を瓦5、5a・・・・・の働き長さLの5倍と成した三角領域TJAを設定し、この三角領域TJAを瓦5、5a・・・・・の働き長さLで上下方向に分割する。
【0029】
そして、三角領域TJAを分割した一段目領域TJA1によって囲まれた区画面積CSから瓦5、5a・・・・・3個分の働き面積Sを減算した面積を、有効面積MSと成した第1の規格瓦JA1を形成する。
【0030】
また、三角領域TJAの二段目領域TJA2によって囲まれた区画面積CSから瓦5、5a・・・・・2個分の働き面積Sを減算した面積を、有効面積MSと成した第2の規格瓦JA2を形成する。
【0031】
また、三角領域TJAの三段目領域TJA3によって囲まれた区画面積CSから瓦5、5a・・・・・1個分の働き面積Sを減算した面積を、有効面積MSと成した第3の規格瓦JA3を形成する。
【0032】
また、三角領域TJAの四段目領域TJA4によって囲まれた区画面積CSを、有効面積MSと成した第4の規格瓦JA4を形成する。
【0033】
また、三角領域TJAの五段目領域TJA5によって囲まれた区画面積CSを、有効面積MSと成した第5の規格瓦JA5を形成する。
【0034】
また、第1〜第4の規格瓦JB1〜JB4、および第1〜第5の規格瓦JA1〜JA5については、第1〜第3の規格瓦F1〜F3と相違する部分は、瓦5、5a・・・・・の基本形状が平板瓦であるか、和瓦であるかの違いであるため、詳細な説明は省略するも、図10、11に示すように、重合部10、斜辺部7、水返し突条8、垂れ13、その他の構成等は当然ながら備えている。
【0035】
次に本発明に係る屋根構造の作用について説明すると、隅棟3または谷4の際に、第1〜第3の規格瓦F1〜F3を配置して葺設すると、隅棟3または谷4の芯CLと略平行な側縁ラインSLが上記第1〜第3の規格瓦F1〜F3によって形成され、また、隅棟3または谷4の際に、第1〜第4の規格瓦JB1〜JB4を配置して葺設すると、隅棟3および谷4の芯CLと略平行な側縁ラインSLが上記第1〜第4の規格瓦JB1〜JB4によって形成され、また、隅棟3または谷4の際に、第1〜第5の規格瓦JA1〜JA5を配置して葺設すると、隅棟3および谷4の芯CLと略平行な側縁ラインSLが上記第1〜第5の規格瓦JA1〜JA5によって形成されるのである。
【0036】
また、上記第1〜第3の規格瓦F1〜F3によって形成される側縁ラインSLと水平線HLとの交差角度θは約47.75度と成り、また第1〜第4の規格瓦JB1〜JB4の交差角度θは約47.49度と成り、また第1〜第5の規格瓦JA1〜JA5の交差角度θは約47.93度と成り、一方、屋根面2、2aの勾配が5寸5分勾配の場合に、同交差角度θは約48.77度と成り、また5寸勾配の場合に、同交差角度θは約48.19度と成り、また4寸5分勾配の場合に、同交差角度θは約47.65度と成り、また4寸勾配の場合に、同交差角度θは約47.12度と成る。
【0037】
なお、上記交差角度θは各瓦5、5a・・・・・の呼び寸法で演算したものであって、交差等は含まれていない。
【0038】
また、第1〜第3の規格瓦F1〜F3の配置位置は、図示のものに何ら限定されず、例えば、図2に示すように、Aに位置する第3の規格瓦F3を、第1の規格瓦F1や、第2の規格瓦F2に代えることにより、側縁ラインSLを水平方向に平行移動させることが可能である。
【0039】
また、上記平行移動の間隔としては、約10センチに設定される。
【0040】
また、第1〜第4の規格瓦JB1〜JB4、第1〜第5の規格瓦JA1〜JA5でも、上記と同様に側縁ラインSLは平行移動可能であって、その時の間隔は前者のもので約7センチ、後者のもので約5センチと成る。
【0041】
【発明の効果】
要するに本発明は、 働き幅Wと働き長さLの寸法比率が決定されているJIS規格に規定される呼び寸法で、働き長さL=280mm、働き幅W=305mmのF形の瓦5、5a・・・・・を桟瓦として千鳥葺きすると共に、隅棟3または谷4を有する屋根であって、桟瓦が葺設された屋根面2、2aに対し、水平方向に対応する底辺を瓦5、5a・・・・・の働き幅Wの2.5倍、上下方向に対応する垂直辺を瓦5、5a・・・・・の働き長さLの3倍と成した三角領域TFを設定し、この三角領域TFを瓦5、5a・・・・・の働き長さLで上下方向に分割し、この分割された一段目領域TF1の区画面積CSから瓦5、5a・・・・・1個分の働き面積Sを減算した残りの面積を有効面積MSと成した第1の規格瓦F1と、同二段目領域TF2の区画面積CSから瓦5、5a・・・・・半分の働き面積Sを減算した残りの面積を有効面積MSと成した第2の規格瓦F2と、同三段目領域TF3の区画面積CSを有効面積MSと成した第3の規格瓦F3を形成し、これら第1〜第3までの規格瓦F1〜F3を隅棟3または谷4の際に配置したので、隅棟3または谷4の際に配置する隅瓦または谷瓦が規格された3種類で済むことにより、瓦製造工場での生産が可能となるため、従来屋根工事現場で行っていた分割作業が不要となって葺設作業性が著しく向上する。
【0042】
また、この規格瓦F1〜F3で形成される側縁ラインSLは隅棟3または谷4の芯CLと略平行となるため、際の葺設形態も均整がとれると共に、桟瓦である他の瓦5、5a・・・・・とも通常の葺設連結状態であるため、強固に固定され、従来の様に固定不足による位置ズレや、強風巻き上げによる飛散が防止できる。
【0043】
また、上記側縁ラインSLは芯CLに対して一定寸法で水平方向に平行移動が可能になることにより、屋根面2、2aの水平方向の長さが相違する屋根であっても、容易に対応できる。
【0044】
また、 働き幅Wと働き長さLの寸法比率が決定されているJIS規格に規定される呼び寸法で、働き長さL=225mm、働き幅W=275mmのJ形の瓦5、5a・・・・・を筋葺きし、また三角領域TJBの底辺を瓦5、5a・・・・・の働き幅Wの3倍、垂直辺を働き長さLの4倍と成し、また三角領域TJBを瓦5、5a・・・・・の働き長さLで上下方向に分割し、この分割された一段目領域TJB1の区画面積CSから瓦5、5a・・・・・2個分の働き面積Sを減算した残りの面積を有効面積MSと成した第1の規格瓦JB1と、同二段目領域TJB2の区画面積CSから瓦5、5a・・・・・1個分の働き面積Sを減算した残りの面積を有効面積MSと成した第2の規格瓦JB2と、同三段目領域TJB3の区画面積CSを有効面積MSと成した第3の規格瓦JB3と、同四段目領域TJB4の区画面積CSを有効面積MSと成した第4の規格瓦JB4を形成し、これら第1〜第4までの規格瓦JB1〜JB4を隅棟3または谷4の際に配置したので、隅棟3または谷4の際に配置する隅瓦または谷瓦が4種類で済む以外は、上記と同様な効果を奏するのである。
【0045】
また、 働き幅Wと働き長さLの寸法比率が決定されているJIS規格に規定される呼び寸法で、働き長さL=235mm、働き幅W=265mmのJ形の瓦5、5a・・・・・を筋葺きし、また三角領域TJAの底辺を瓦5、5a・・・・・の働き幅Wの4倍、垂直辺を瓦5、5a・・・・・の働き長さLの5倍と成し、また三角領域TJAを瓦5、5a・・・・・の働き長さで上下方向に分割し、この分割された一段目領域TJA1の区画面積CSから瓦5、5a・・・・・3個分の働き面積Sを減算した残りの面積を有効面積MSと成した第1の規格瓦JA1と、同二段目領域TJA2の区画面積CSから瓦5、5a・・・・・2個分の働き面積Sを減算した残りの面積を有効面積MSと成した第2の規格瓦JA2と、同三段目領域TJA3の区画面積CSから瓦5、5a・・・・・1個分の働き面積Sを減算した残りの面積を有効面積MSと成した第3の規格瓦JA3と、同四段目領域TJA4の区画面積CSを有効面積MSと成した第4の規格瓦JA4と、同五段目領域TJA5の区画面積CSを有効面積MSと成した第5の規格瓦JA5を形成し、これら第1〜第5までの規格瓦JA1〜JA5を隅棟3または谷4の際に配置したので、隅棟3または谷4の際に配置する隅瓦または谷瓦が5種類で済む以外は、上記と同様な効果を奏するのである。
【0046】
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る隅棟または谷を有する屋根の平面図である。
【図2】 同上屋根における屋根面を示す図である。
【図3】 同上屋根面の三角領域の拡大図である。
【図4】 同上屋根面における隅棟の際に配置する第1〜第3の規格瓦の一例を示す図である。
【図5】 同上屋根面における谷の際に配置する第1〜第3の規格瓦の一例を示す図である。
【図6】 屋根における屋根面の他の実施の形態を示す図である。
【図7】 同上屋根面の三角領域の拡大図である。
【図8】 屋根における屋根面の他の実施の形態を示す図である。
【図9】 同上屋根面の三角領域の拡大図である。
【図10】 和瓦と成す他の規格瓦の一例を示す図である。
【図11】 同上他の規格瓦の一例を示す図である。
【符号の説明】
2、2a 屋根面
3 隅棟
4 谷
5、5a 瓦
7 斜辺部
8 水返し突条
13 垂れ
Claims (3)
- 働き幅Wと働き長さLの寸法比率が決定されているJIS規格に規定される呼び寸法で、働き長さL=280mm、働き幅W=305mmのF形の瓦(5)、(5a)・・・・・を千鳥葺きした状態の屋根面(2)、(2a)に対し、水平方向に対応する底辺を瓦(5)、(5a)・・・・・の働き幅(W)の2.5倍、上下方向に対応する垂直辺を瓦(5)、(5a)・・・・・の働き長さ(L)の3倍と成した三角領域(TF)を設定し、この三角領域(TF)を瓦(5)、(5a)・・・・・の働き長さ(L)で上下方向に分割し、
そして、三角領域(TF)を分割した一段目領域(TF1)によって囲まれた区画面積(CS)から瓦(5)、(5a)・・・・・1個分の働き面積(S)を減算した面積を有効面積(MS)と成した第1の規格瓦(F1)を形成し、
また、三角領域(TF)の二段目領域(TF2)によって囲まれた区画面積(CS)から瓦(5)、(5a)・・・・・半個分の働き面積(S)を減算した面積を有効面積(MS)と成した第2の規格瓦(F2)を形成し、
また、三角領域(TF)の三段目領域(TF3)によって囲まれた区画面積(CS)を有効面積(MS)と成した第3の規格瓦(F3)を形成し、
そして、前記有効面積(MS)とは、隅棟(3)の際に配置される場合に、隅棟(3)を構成する冠瓦が重合される重ね代の面積を含む表面積とし、また谷(4)の際に配置される場合に、露出される表面積とし、
これら第1〜第3の規格瓦(F1)〜(F3)を隅棟(3)または谷(4)の際に配置したことを特徴とする屋根構造。 - 働き幅Wと働き長さLの寸法比率が決定されているJIS規格に規定される呼び寸法で、働き長さL=225mm、働き幅W=275mmのJ形の瓦(5)、(5a)・・・・・を筋葺きした状態の屋根面(2)、(2a)に対し、水平方向に対応する底辺を瓦(5)、(5a)・・・・・・・・・・の働き幅(W)の3倍、上下方向に対応する垂直辺を瓦(5)、(5a)・・・・・・・・・・の働き長さ(L)の4倍と成した三角領域(TJB)を設定し、この三角領域(TJB)を瓦(5)、(5a)・・・・・・・・・・の働き長さ(L)で上下方向に分割し、
そして、三角領域(TJB)を分割した一段目領域(TJB1)によって囲まれた区画面積(CS)から瓦(5)、(5a)・・・・・・・・・・2個分の働き面積(S)を減算した面積を、有効面積(MS)と成した第1の規格瓦(JB1)を形成し、
また、三角領域(TJB)の二段目領域(TJB2)によって囲まれた区画面積(CS)から瓦(5)、(5a)・・・・・・・・・・1個分の働き面積(S)を減算した面積を、有効面積(MS)と成した第2の規格瓦(JB2)を形成し、
また、三角領域(TJB)の三段目領域(TJB3)によって囲まれた区画面積(CS)を、有効面積(MS)と成した第3の規格瓦(JB3)を形成し、
また、三角領域(TJB)の四段目領域(TJB4)によって囲まれた区画面積(CS)を、有効面積(MS)と成した第4の規格瓦(JB4)を形成し、
そして、前記有効面積(MS)とは、隅棟(3)の際に配置される場合に、隅棟(3)を構成する冠瓦が重合される重ね代の面積を含む表面積とし、また谷(4)の際に配置される場合に、露出される表面積とし、
これら第1〜第4の規格瓦(JB1)〜(JB4)を隅棟(3)または谷(4)の際に配置したことを特徴とする屋根構造。 - 働き幅Wと働き長さLの寸法比率が決定されているJIS規格に規定される呼び寸法で、働き長さL=235mm、働き幅W=265mmのJ形の瓦(5)、(5a)・・・・・を筋葺きした状態の屋根面(2)、(2a)に対し、水平方向に対応する底辺を瓦(5)、(5a)・・・・・・・・・・の働き幅(W)の4倍、上下方向に対応する垂直辺を瓦(5)、(5a)・・・・・・・・・・の働き長さ(L)の5倍と成した三角領域(TJA)を設定し、この三角領域(TJA)を瓦(5)、(5a)・・・・・・・・・・の働き長さ(L)で上下方向に分割し、
そして、三角領域(TJA)を分割した一段目領域(TJA1)によって囲まれた区画面積(CS)から瓦(5)、(5a)・・・・・・・・・・3個分の働き面積(S)を減算した面積を、有効面積(MS)と成した第1の規格瓦(JA1)を形成し、
また、三角領域(TJA)の二段目領域(TJA2)によって囲まれた区画面積(CS)から瓦(5)、(5a)・・・・・・・・・・2個分の働き面積(S)を減算した面積を、有効面積(MS)と成した第2の規格瓦(JA2)を形成し、
また、三角領域(TJA)の三段目領域(TJA3)によって囲まれた区画面積(CS)から瓦(5)、(5a)・・・・・1個分の働き面積(S)を減算した面積を、有効面積(MS)と成した第3の規格瓦(JA3)を形成し、
また、三角領域(TJA)の四段目領域(TJA4)によって囲まれた区画面積(CS)を、有効面積(MS)と成した第4の規格瓦(JA4)を形成し、
さらに、三角領域(TJA)の五段目領域(TJA5)によって囲まれた区画面積(CS)を、有効面積(MS)と成した第5の規格瓦(JA5)を形成し、
そして、前記有効面積(MS)とは、隅棟(3)の際に配置される場合に、隅棟(3)を構成する冠瓦が重合される重ね代の面積を含む表面積とし、また谷(4)の際に配置される場合に、露出される表面積とし、
これら第1〜第5の規格瓦(JA1)〜(JA5)を隅棟(3)または谷(4)の際に配置したことを特徴とする屋根構造。
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