JP3915170B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像形成装置に関し、詳しくは、原稿画像を光電変換により読み取り、該読み取りで得られた画像データを一旦記憶保持させてから選択的に読み出し、該読み出された画像データに基づいて両面画像形成を行える画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、原稿を光学走査して、その光学像をラインイメージセンサなどの光電変換素子で受光して電気信号に変換し、更に、この電気信号をディジタル化する一方、該ディジタル画像信号に変倍処理、フィルタ処理、γ補正処理などの各種画像処理を施した後、該画像処理が施された画像信号に基づいて変調されたレーザによって感光体上に静電潜像を形成するよう構成されたディジタル型複写機が知られている(特開昭62−157070号公報等参照)。
【0003】
ここで、前述のようなディジタル型複写機において、原稿となる画像は多種多様であり、代表的には文字画像、写真画像、文字・写真の混在画像などがある。そこで、読み取られた画像情報に対して各種の画像処理を施すに当たって、画像の種別を画像データから判定し、該判定結果に応じて画像の種別に応じた特性の画像処理を施すことが一般的に行われている。
【0004】
また、通常の両面画像形成装置においては、転写材の一面にトナー像を固着する工程を繰り返して両面にトナー像を形成することから、プリント時の表/裏に対応した画像処理は表裏に関係なく同じであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、本発明に関わるディジタル型両面複写機は転写材の両面にトナー像を形成後、一括定着するものであり、読取り、画像判別、画像処理、両面画像形成(プリント)からなる一連の動作は、リアルタイムに行わせるのが一般的であり、1つの原稿を複数枚コピーする場合には、同じ原稿をコピー枚数と同じ回数だけ読み取って、読取り動作毎に画像処理及びプリント動作を繰り返すようになっている。
【0006】
従って、複数の原稿をそれぞれ複数枚コピーする場合であって、1つの原稿に対して1枚ずつコピーさせる場合には、読取り・プリントを終えた原稿を自動原稿搬送装置(ADF)によって読取り部にリサイクルする方法が採られている。尚、前述のように原稿をリサイクルさせて1枚ずつコピーさせ、1組ずつ仕上げる方法は、一般にリサイクル・ドキュメント・ハンドラ(RDH)と呼ばれている。
【0007】
ここで、1つの原稿を複数枚コピーするときに、プリント動作をコピー枚数分だけ繰り返すことは避けられないが、同じ原稿画像をコピー毎に読み取ることは高速処理の妨げになり、特に、リサイクル・ドキュメント・ハンドラ(RDH)を実行させる場合には、1回の読み取り動作毎に行われる原稿の搬送動作によってコピー作業に時間を要することになり、また、自動原稿搬送装置(ADF)の構成も複雑化する。
【0008】
一方、記憶回路の低コスト化が進み、画像データを記憶する記憶回路を備える複写機の実現が可能になってきており、読み取られた複数の原稿画像のデータを前記記憶回路に記憶させ、まとめて出力させるようにすれば、1つの原稿に対して読取り動作を繰り返す無駄を省略することができ、特に、複数の原稿をそれぞれ複数枚コピーする場合であって、1つの原稿に対して1枚ずつコピーさせたい場合に高速処理が可能となる。
【0009】
しかしながら、前述のように、原稿の種別毎に異なる特性でフィルタ処理やγ補正を施すことが一般化しており、一方において、ファクシミリ装置などでは、データ伝送時における圧縮処理技術として、画像の種別毎にデータ圧縮方式や圧縮率を異ならせることが行われている。
【0010】
またこの時、本発明に関わる両面画像形成装置では、転写材の表面と裏面とで転写回数が異なることから、表面と裏面とでプリント品質が異ならないように画像処理を行うことが必要となる。
【0011】
このため、ディジタル型複写機に記憶回路を備え、かかる記憶回路に圧縮処理した画像データを記憶させる構成とする場合で、前記画像種別に応じた圧縮処理技術をそのまま適用したとすると、復元処理(伸長処理)若しくは読み出し後の画像処理のために、画像判別情報や、適用した圧縮方式の情報や、写真・文字の混在画像では画像内での分割情報などを画像データと共に記憶させる必要が生じ、画像記憶回路が複雑化してしまうという問題があった。
【0012】
また、画像データを記憶回路に記憶させる場合には、画像圧縮処理を施すことが、記憶容量を有効利用するために必要になるが、使用者によっては、画質よりも記憶可能な原稿数の増大を望んだり、逆に、記憶できる枚数は少なくても高い画質が得られることを望む場合とがあり、かかる要求の違いに対応できる装置の提供が望まれていた。
【0013】
更に、原稿サイズや記録紙のサイズに関わらず読取り画像領域を全て記憶対象領域とすると、記憶の必要のない余白部分や、実際には画像形成に供されない画像データを無駄に記憶することになり、記憶容量の無駄使いとなってしまうという問題があった。
【0014】
また、ディジタル型複写機においては、外部装置から画像データを入力し、この画像データに基づいて画像形成を行う機能(一般的なプリンタとしての機能)を有するものがあるが、かかる機能を備える場合、外部装置から入力される画像データと複写機の画像形成部との間におけるタイミングを合わせるため、バッファメモリを備えるのが一般的である。しかしながら、上記のように画像データを記憶保持させておくための記憶回路の他に、同じように画像データを記憶させるためのバッファメモリを別途備える構成とすると、機能毎に別々の記憶回路を備えるために構成が複雑になるという問題がある。
【0015】
また、ページ単位(画像単位)で記憶回路を区分構成すると、画像の読み出しは容易に行えるものの、有効利用されない記憶容量が生じてしまい無駄が多くなるという問題がある。また、例えばA4サイズの両面原稿の画像をA4サイズの片面に、あるいはA4サイズ片面原稿の画像をA4サイズの両面に、また例えばA4サイズの両面原稿の画像をA3サイズの片面に並べて複写させたい場合があり、前記記憶回路に複数原稿の画像データを記憶させる構成においては、表面と裏面との間での処理やA4サイズからA3サイズへの展開のような処理を容易に行えるようにすることが望まれる。すなわち記憶された画像データが表又は裏面に予め特定されていると入力形態と出力形態とを変更する時に支障を生じることとなる。
【0016】
本発明は上記実情に鑑みなされたものであり、簡易な構成の記憶回路によって画像データを記憶させることができる画像形成装置の提供により、記憶回路を用いた高速処理を実現することを可能とする転写材の両面にトナー像を形成後一括して定着を行う画像形成装置を提供することを目的とする。
【0017】
また、画像データを圧縮処理して記憶回路に記憶させるに当たって、圧縮度合いを任意に指定できるようにして、使用者による要求の違いに対応できるようにした、転写材の両面にトナー像を形成後一括して定着を行う画像形成装置を提供することを目的とする。
【0018】
また、原稿以外の画像データや画像形成に供されない画像データの記憶を回避できるようにして、画像データを記憶させる記憶回路の有効利用を図るようにした、転写材の両面にトナー像を形成後一括して定着を行う画像形成装置を提供することを目的とする。
【0019】
更に、外部装置から入力される画像データに基づいてリアルタイムの画像形成を行わせる場合に、タイミング合わせのための専用の記憶回路を備える必要を無くし、簡易な記憶回路で外部装置からの画像データの入力に対応できるようにした、転写材の両面にトナー像を形成後一括して定着を行う画像形成装置を提供することを目的とする。
【0020】
また、記憶回路に画像データを連続的に記憶させる構成とし、然も、このようにして記憶させた画像データの選択的な読み出しを容易とし、例えばA4サイズの両面画像のA3サイズ片面への展開が簡便に行えるようにした、転写材の両面にトナー像を形成後一括して定着を行う画像形成装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、
トナー像形成手段により表面に形成されたトナー像を担持する第1の像担持手段と、前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が一括して転写され、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の像担持手段と、前記第1の像担持手段に担持されているトナー像を転写材の一方の面に転写する第1の転写手段と、前記第2の像担持手段に担持されているトナー像を前記転写材の他方の面に転写する第2の転写手段と、前記転写材の両面に転写されたトナー像を定着する定着手段、とを有する画像形成装置であって、原稿画像を光電変換により読みとって画像データを得る読取り手段と、該読取り手段によって得られた画像データを記憶する画像データ記憶手段と、該画像データ記憶手段から選択的に読み出された画像データに対して、表裏の出力形態に基づいて画像補正を施す画像補正処理手段と、を有し、前記画像補正処理手段によってγ補正、色補正がされた画像データに基づき前記トナー像を形成することを特徴とする画像形成装置(請求項1の発明)、
トナー像形成手段により表面に形成されたトナー像を担持する第1の像担持手段と、前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が一括して転写され、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の像担持手段と、前記第1の像担持手段に担持されているトナー像を転写材の一方の面に転写する第1の転写手段と、前記第2の像担持手段に担持されているトナー像を前記転写材の他方の面に転写する第2の転写手段と、前記転写材の両面に転写されたトナー像を定着する定着手段、とを有する画像形成装置であって、原稿画像を光電変換により読みとって画像データを得る読取り手段と、該読取り手段によって得られた画像データを記憶する画像データ記憶手段と、該画像データ記憶手段から選択的に読み出された画像データに対して、表裏の出力形態に基づいて画像補正を施す画像補正処理手段と、を有し、前記画像補正処理手段によってγ補正とフィルタ処理された画像データに基づき前記トナー像を形成することを特徴とする画像形成装置(請求項2の発明)、
転写材の両面に画像形成できる画像形成装置において、画像データ入力手段を介して外部装置から入力した画像データを記憶できる画像データ記憶手段と、該画像データ記憶手段から選択的に読み出された画像データに対して、表裏の出力形態に基づいて画像補正を施す画像補正処理手段と、を有し、前記画像補正処理手段によってγ補正、色補正がされた画像データに基づきトナー像を形成することを特徴とする画像形成装置(請求項1の発明)、および、
転写材の両面に画像形成できる画像形成装置において、画像データ入力手段を介して外部装置から入力した画像データを記憶できる画像データ記憶手段と、該画像データ記憶手段から選択的に読み出された画像データに対して、表裏の出力形態に基づいて画像補正を施す画像補正処理手段と、を有し、前記画像補正処理手段によってγ補正とフィルタ処理された画像データに基づき前記トナー像を形成することを特徴とする画像形成装置(請求項15の発明)により達成される。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の画像形成装置は、トナー像形成手段により表面に形成されたトナー像を担持する第1の像担持手段と、前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が一括して転写され、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の像担持手段と、前記第1の像担持手段に担持されているトナー像を転写材の一方の面に転写する第1の転写手段と、前記第2の像担持手段に担持されているトナー像を前記転写材の他方の面に転写する第2の転写手段と、前記転写材の両面に転写されたトナー像を定着する定着手段とを有する画像形成手段と、を有した両面画像形成装置であって、読取り手段により原稿画像を光電変換して読み取って画像データを得る一方、この画像データに対して画像処理手段により所定の画像処理を施して最終出力状態の画像データを得る。そして、かかる画像処理が施された画像データが画像データ記憶手段に記憶され、画像形成手段は、前記画像データ記憶手段から選択的に読み出された画像データに基づいて画像形成を行う構成となっている。
【0023】
かかる構成の画像処理装置によると、原稿画像を光電変換により読み取って得られた画像データに基づいて画像形成を行う装置において、画像処理が施されて最終出力状態となった画像データが画像データ記憶手段に記憶保持され、かかる記憶データの中から選択的に読み出された画像データに基づいて両面画像形成が行われる。即ち、リアルタイム処理では、画像形成手段にそのまま出力されることになる画像処理済みの画像データを、画像形成手段に出力される直前の状態で画像データ記憶手段に記憶保持させ、画像データを任意に読み出して表/裏面の出力形態に基づいて画像補正を施した後、画像形成手段に出力できるようにした。すなわち、画像データは表/裏面に適した形に随時補正されるので原稿の入力形態に対し、出力形態(両面から片面、片面から両面、丁合等)の変更に柔軟に対応できることとなった。
【0024】
ここで、前記画像処理としては、原稿画像の種別に応じて特性が変更される画像処理を含ませることができ、画像処理済みの画像データを記憶させることから、画像種別に応じて最良の画像処理を施しつつ、画像データの記憶時に種別情報などの記憶を不要にできる。
【0025】
また、原稿画像の種別に応じて画像処理特性を変更する場合には、原稿画像を文字画像と写真画像とに判別させる構成とすれば、文字画像と写真画像とでそれぞれに異なる画像処理要求に対応できる。
【0026】
また、画像処理が施された画像データを記憶するための画像データ記憶手段には、画像データ以外の種別情報などを記憶させず、画像データのみを記憶させる構成とすれば、記憶手段の記憶容量を有効利用できる。
【0027】
更に、画像データ記憶手段に対して画像データを圧縮処理して記憶させ、該記憶手段からの読み出し時に伸長処理する構成とすれば、記憶手段により多くの画像を記憶させることが可能となる。
【0028】
一方、読み取られた画像データに圧縮処理を施して画像データ記憶手段に記憶させる構成において、前記圧縮処理における圧縮率を任意に指定できるよう構成し、使用者又は原稿画像によって異なる圧縮率要求に対応できるようにした。
【0029】
上記のように圧縮率を指定させるに当たっては、標準圧縮率モードと、画質優先モードと、圧縮率優先モードとのいずれかを選択できるようにすることで、圧縮率の指定が画質を考慮しつつ容易に行えるようにした。
【0030】
ここで、前記3つのモードのうち標準圧縮率モードが優先的に指定されるようにすれば、モード指定の操作性が良くなる。
【0031】
また、圧縮率の指定は、前述のようなモード指定の他、圧縮率の数値データを指定させる構成としても良く、かかる構成によってより細かな圧縮率要求の違いに対応できるようになる。
【0032】
上記のようにして指定された圧縮率に応じて圧縮処理した画像データを記憶させる構成において、記憶手段から読み出した画像データを伸長し、更に、該伸長処理された画像データに対し、表裏の出力形態に基づいて画像処理を行う。画像処理を行った画像データに基づいて画像形成を行う構成を備えるようにすれば、原稿画像を所期の圧縮率で圧縮された画像データとして保持しておき、後で選択的に読み出した画像データに基づいて両面或いは片面の画像形成が行える。
【0033】
また、読み取った画像データを画像データ記憶手段に記憶させるに当たって、画像データから有効画像領域を検出し、該検出された有効画像領域の画像データのみを記憶させることで、読取り画像データ上での余白部分や画像形成に供されない部分などの不要データが記憶されることを回避し得る。
【0034】
画像形成を行う記録紙サイズが確定している場合には、前記記録紙サイズをはみ出す原稿画像の部分は記憶しても無駄な部分で、前記記録紙サイズに対応する領域のみが有効画像領域となり、また、原稿画像のサイズが分かっている場合には、かかる原稿サイズを越えて読み取った部分は余白部分で、原稿サイズに対応する領域が有効画像領域となる。
【0035】
有効画像領域の画像データのみを抽出させるときには、画像データの画素位置を示す座標データと、有効画像領域に対応する規定座標データとを比較して、当該画素位置が有効画像領域内であるか否かを判別させるようにする。
【0036】
また、原稿画像を読み取って画像データを得る手段と共に、外部装置から画像データを入力するための手段を備え、然も、画像データを記憶保持させるための画像データ記憶手段を備える場合において、外部装置から入力される画像データに基づいてリアルタイムに画像形成を行わせる場合に、前記記憶手段に前記入力した画像データを一時的に記憶させ、該一時的な記憶によって外部からの画像データの入力と画像形成とのタイミング合わせを行えるようにし、画像データを記憶保持させるための画像データ記憶手段の他に、バッファメモリとして機能する記憶手段を別途備える必要を無くすことができるようにした。
【0037】
ここで、記憶保持のために用いる記憶領域とバッファメモリとして用いる記憶領域とを共用させる構成とすれば、画像の記憶保持で空きとなっている部分をバッファメモリとして活用することができ、記憶領域の有効活用が行える。
【0038】
また、画像データ記憶手段における各画像の記憶領域を示すデータを記憶するための手段を設け、画像データ記憶手段に対して連続的に画像データを記憶させると共に、前記記憶領域を示すデータの参照結果に基づいて画像データを読み出す構成とすれば、記憶領域を予め画像単位に区分しておく必要がなく記憶容量が有効利用され、然も、順番を入れ換えて読み出すことが容易に行える。
【0039】
前記記憶領域を示すデータを、画像データ記憶手段における各画像の先頭アドレスとすれば、画像データ記憶手段からの画像データの読み出しが容易となる。また、前記記憶領域を示すデータに基づいて複数画像を連続的に読み出す構成とすることで、例えばA4両面原稿のA3原稿への展開が容易に行える。
【0040】
以下に本発明の実施の形態の説明を行う。図1に示すのは両面画像形成を可能とするディジタル方式によるカラー画像形成装置におけるハードウェアの全体構成を示す図である。本発明は転写材両面にカラー画像形成を可能とする画像形成装置に限定するものではなく、両面画像形成を可能とする白黒ディジタル複写機であってもよい。
【0041】
この図1において、カラー画像形成装置は、画像読取り部A、画像処理部B(図示省略)、画像形成部Cで構成され、前記画像読取り部Aが読取り手段に、画像処理部Bが画像処理手段に、また、前記画像形成部Cが画像形成手段に相当する。
【0042】
画像読取り部Aは原稿の両面に記録された画像読取りを可能とするもので、画像読取り部Aにおいて、原稿60は表面を下向きとして下側よりページ順に積層されていて、搬出ベルト51とさばきローラ52の作動により最下層の原稿Dが搬送路53に向け搬出される。搬出された原稿60は実線にて示す位置に付勢されているガイド板61を排除して破線にて示す位置に退避させ、搬送ベルト54を介して透明体のプラテンガラス55上に給紙されて、裏面を下向きにした状態で原稿読取位置に一時停止される。
【0043】
プラテンガラス55上の原稿60の裏面画像は、走査光学系を構成する照明ランプと第1ミラーから成る第1ミラーユニット56と、V字状に位置した第2ミラーと第3ミラーから成る第2ミラーユニット57の、第1ミラーユニット56の速度Vによる読み取り動作と、第2ミラーユニットによる同方向への速度V/2による移動露光により読み取られて、投影レンズ62とダイクロイックプリズム63を通して3個のラインセンサである撮像素子CCDの受光面に結像される。色分離して撮像素子CCD上に結像したライン状の光学像は順次電気信号(輝度信号)に光電変換される。
【0044】
画像読取り部Aでは裏面画像の読み取りが終了すると、原稿60は搬送ベルト54の一時的な逆回転により反転給紙路58を経て表裏を反転し、再び搬送路53を経て搬送ベルト54を介してプラテンガラス55上に給紙され、表面を下向きにした状態で原稿読取位置に一時停止される。
【0045】
プラテンガラス55上の原稿60は表面画像を前記の走査光学系によって読み取られ、色分離して撮像素子CCDによって電気信号に光電変換される。
【0046】
プラテンガラス55上での画像の読み取りを終了した原稿60は、搬送ベルト54の作動により排紙ローラ59を介してトレイ64上に表面が下向きの状態で下側よりページ順に積み重なるように排紙される。
【0047】
前記画像読取り部Aで読み取られた原稿画像の画像信号(画像データ)は、後述する画像処理部Bにおいて、濃度変換、フィルタ処理、変倍処理、γ補正、表/裏画像の補正処理などの各種画像処理が施された後、画像形成部Cに出力される。
【0048】
画像形成部Cは、電子写真技術を用いたレーザプリンタにより、入力された画像信号に応じて記録紙上に画像形成を行う。
【0049】
画像形成部Cにおいて、第1の像担持体である感光体ドラム10は、例えば、光学ガラスや透明アクリル樹脂の透明部材によって形成される円筒状の基体を内側に設け、透明の導電層、a−Si層あるいは有機感光層(OPC)等の感光層を該基体の外周に形成したものであり、接地された状態で図1の矢印で示す時計方向に回転される。
【0050】
感光体ドラム10は図2の側断面図に示す如く、それを係合固定する両面端のフランジ部材10a及び10bが装置本体に架設固定されるドラム軸110に対し両面端のフランジ部材10a及び10bに嵌込まれたベアリング110a,110bにより軸受けされて回転自在に支持され、フランジ部材10bの一体とする歯車Gが装置本体側の駆動歯車と噛合して駆動されることにより所定の方向に定速で回転される。
【0051】
帯電手段としてのスコロトロン帯電器11はイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒色(K)の各色の画像形成プロセスに用いられ、像形成体である感光体ドラム10の移動方向に対して直交する方向に感光体ドラム10と対峙して取り付けられ、感光体ドラム10の前述した有機感光層に対し所定の電位に保持された制御グリッドと、例えば鋸歯状電極からなる放電電極11aとを有し、トナーと同極性のコロナ放電によって帯電作用(本実施形態においてはマイナス帯電)を行い、感光体ドラム10に対し一様な電位を与える。放電電極11aとしては、その他ワイヤ電極を用いることも可能である。
【0052】
各色毎の像露光手段としての露光ユニット12は、感光体ドラム10上での露光位置が、スコロトロン帯電器11の放電電極11aと現像器13の現像位置との間に位置するように配置される。
【0053】
露光ユニット12は、感光体ドラム10の軸110と平行に主走査方向に配列された像露光光発光素子としてのLED(発光ダイオード)を複数個アレイ状に並べた線状の露光素子12aと、等倍結像素子としてのセルフォックレンズ12bとが、不図示のホルダに取付けられた露光用ユニットとして構成される。保持部材20に、各色毎の露光ユニット12、一様露光器12c及び転写同時露光器12dが取付けられて感光体ドラム10の基体内部に収容される。画像読取り部Aによって読み取られ、画像処理部Bで画像処理がなされた画像データは、各色毎の露光ユニット12にそれぞれ電気信号として入力される。
【0054】
露光素子としては、その他FL(蛍光体発光)、EL(エレクトロルミネッセンス)、PL(プラズマ放電)等の複数の発光素子をアレイ状に並べたものが用いられる。この実施形態で使用される発光素子の発光波長は、外部から像露光を行う際は通常Y,M,Cのトナーの透過性の高い780〜900nmの範囲のものが用いられるが、裏面から像露光を行う方式であることからカラートナーに対して透光性を十分に有しないこれより短い400〜780nmの波長でもよい。
【0055】
画像形成される色順序と、回転される感光体ドラムに、該色順序に従って設けられる現像器13は、本実施形態においては、図1の感光体ドラム10に対してY,Mの現像器13が感光体ドラム10の左側に、また、C,Kの現像器13が感光体ドラム10の右側に配置され、Y,Mの現像器13の現像ケーシング138の下方にY,Mのスコロトロン帯電器11が、また、C,Kの現像器13の現像ケーシング138の上方にC,Kのスコロトロン帯電器11が配置される。
【0056】
各色毎の現像手段としての現像器13は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒色(K)の一成分あるいは二成分の現像剤をそれぞれ収容し、それぞれ感光体ドラム10の周面に対し所定の間隙を保って、現像位置において感光体ドラム10の回転方向と同方向に回転する例えば厚み0.5〜1mm、外径15〜25mmの円筒状の非磁性のステンレスあるいはアルミ材で形成された現像スリーブ131を備えている。
【0057】
現像器13が不図示の突き当てコロにより感光体ドラム10と所定の値の間隙、例えば100〜1000μmをあけて非接触に保たれ、各色毎の現像器13による現像作用に際しては、現像スリーブ131に対し直流電圧あるいはさらに交流電圧を加えた現像バイアスが印加され、現像器の収容する一成分或いは二成分現像剤によるジャンピング現像が行われて、負荷電の感光体ドラム10に対してトナーと同極性(本実施形態においてはマイナス極性)の直流バイアスを印加して、露光部にトナーを付着させる非接触の反転現像が行われる。この時の現像間隔精度は画像ムラを防ぐために20μm程度以下が必要である。
【0058】
上記の各色毎の現像器13は、前述したスコロトロン帯電器11による帯電と露光ユニット12による像露光によって形成される感光体ドラム10上の静電潜像を、現像バイアスの印加による非接触現像法により非接触の状態で帯電極性と同極性のトナー(本実施形態においては感光体ドラムは負帯電であり、マイナス極性のトナー)を反転現像する。
【0059】
画像記録のスタートにより不図示の感光体駆動モータの始動により駆動用の歯車を通して感光体ドラム10の後フランジ10bに設けられた歯車Gが回動され感光体ドラム10を図1の矢印で示す時計方向へ回転し、同時に感光体ドラム10の左方でイエロー(Y)の現像器13の現像ケーシング138の下方に配置されたYのスコロトロン帯電器11の帯電作用により感光体ドラム10に電位の付与が開始される。
【0060】
感光体ドラム10は電位を付与されたあと、Yの露光ユニット12において第1の色信号すなわちYの画像データに対応する電気信号による露光が開始され、感光体ドラム10の回転走査によってその表面の感光層に原稿画像のYの画像に対応する静電潜像を形成する。
【0061】
前記の潜像はYの現像器13により現像スリーブ上の現像剤が非接触の状態で反転現像され感光体ドラム10の回転に応じイエロー(Y)のトナー像が形成される。
【0062】
次いで感光体ドラム10は前記イエロー(Y)のトナー像の上に、さらに感光体ドラム10の左方、イエロー(Y)の上部でマゼンタ(M)の現像器13の現像ケーシング138の下方に配置されたマゼンタ(M)のスコロトロン帯電器11の帯電作用により電位が付与され、Mの露光ユニット12の第2の色信号すなわちMの画像データに対応する電気信号による露光が行われ、Mの現像器13による非接触の反転現像によって前記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が重ね合わせて形成される。
【0063】
同様のプロセスにより感光体ドラム10の右方でシアン(C)の現像器13の現像ケーシング138の上方に配置されたシアン(C)のスコロトロン帯電器11、Cの露光ユニット12およびCの現像器13によってさらに第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー像が、また感光体ドラム10の右方、Cの下部で黒色(K)の現像器13の現像ケーシング138の上方に配置された黒色(K)のスコロトロン帯電器11、露光ユニット12および現像器13によって第4の色信号に対応する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成され、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にカラーのトナー像が形成される(トナー像形成手段)。
【0064】
これ等Y,M,C及びKの露光ユニット12による感光体ドラム10の有機感光層に対する露光はドラムの内部より前述した透明の基体を通して行われる。従って第2、第3および第4の色信号に対応する画像の露光は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く受けることなく行われ、第1の色信号に対応する画像と同等の静電潜像を形成することが可能となる。
【0065】
上記の画像形成プロセスによって像形成体としての感光体ドラム10(像形成体)上に裏面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成され、感光体ドラム10上の裏面画像の重ね合わせカラートナー像が転写域14bにおいて、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の直流電圧が印加される転写器14c(第1の転写手段)により、駆動ローラ14d及び従動ローラ14e間に張架され、感光体ドラム10に近接あるいは接触して設けられた第2の像担持手段であるトナー像受像体14a(中間転写体)上に一括して転写される。この際、良好な転写がなされるように、例えばLED(発光ダイオード)を用いた転写同時露光器12dによる一様露光が行われる。
【0066】
転写後の感光体ドラム10の周面上に残ったトナーは像形成体AC除電器16により除電を受けた後、クリーニング装置19にいたり、感光体ドラム10に当接したゴム材から成るクリーニングブレード19aによってクリーニングされ、更に、前プリントまでの感光体の履歴をなくすために、例えばLED(発光ダイオード)を用いた帯電前の一様露光器12cによる露光による感光体周面の除電がなされ、前回プリント時の帯電が除去されて引き続き次の表面画像のカラー画像形成が行われる。
【0067】
以上のようにしてトナー像受像体14a上に裏面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成された後、感光体ドラム10上には引き続き表面画像となる重ね合わせトナー像が上記のカラー画像形成プロセスと同様にして形成される。このとき、トナー像受像体14a上に形成されている裏面画像と感光体ドラム10上に形成される表面画像とは転写域14bにおける同期がとられ、図3に示すようなトナー像の形成状態となる。なお、この時に形成される表面画像は、感光体ドラム10上では裏面画像形成とは互いに鏡像になる様に後に説明する画像処理部Bによって画像データの変更が行われる。
【0068】
転写材である記録紙Pが転写材収納手段である各サイズ毎にストックされた給紙カセット15A、15B、15Cより、記録紙サイズの指示に従って対応した記録紙が送り出しローラ15aにより送り出され、給送ローラ15bにより給送されてタイミングローラ15cへ搬送される。
【0069】
記録紙Pは、タイミングローラ15cの駆動によって、感光体ドラム10上に担持された表面画像のカラートナー像と、トナー像受像体14aに担持されている裏面画像のカラートナー像と、の同期がとられて転写域14bへ給送される。この際、記録紙Pは、転写材帯電手段としての紙帯電器14fによりトナーと同極性に紙帯電され、トナー像受像体14aに吸着されて転写域14bへ給送される。トナーと同極性に紙帯電を行うことにより、記録紙Pが転写部以外でトナー像受像体14a上のトナー像や感光体ドラム10上のトナー像と引き合うことを防止して、トナー像の乱れを防止している。また、転写材帯電手段としては、トナー像受像体14aに当接及び当接解除可能な導通ローラやブラシ帯電器等を用いることも可能である。
【0070】
トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の電圧が印加される第1の転写手段としての転写器14cにより感光体ドラム10の周面上の表面画像が一括して記録紙Pの上面側(表面側)に転写される。この際、トナー像受像体14aの周面上の裏面画像は記録紙Pに転写されないでトナー像受像体14aに存在する。次に、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の電圧を印加した第2の転写手段としての裏面転写器14gによりトナー像受像体14aの周面上の裏面画像を一括して記録紙Pの下面側(裏面側)に転写する。転写器14cによる転写の際、良好な転写がなされるように、転写器14cと対向して感光体ドラム10の内部に設けられた、例えばLED(発光ダイオード)を用いた転写同時露光器12dによる一様露光が行われる。
【0071】
各色のトナー像は互いに重なり合うことから、一括転写を可能とするにはトナー層の上層と下層のトナーとが同様の帯電量で同一極性に帯電していることが好ましい。このことから、トナー像受像体14a上に形成したカラートナー像をコロナ帯電により極性反転を行ったり、感光体ドラム10上に形成したカラートナー像をコロナ帯電により極性反転を行う両面画像形成では、下層のトナーが同極性に十分帯電されないことから、転写が不良となるので好ましくない。
【0072】
感光体ドラム10上で反転現像を繰り返し、重ね合わせて形成した同極性のカラートナー像を極性を変えずにトナー像受像体14aに一括転写し、次に、極性を変えずに記録紙Pに一括転写することが、裏面画像形成の転写性の向上に寄与するので好ましい。表面画像形成に対しても、感光体ドラム10上に反転現像を繰り返し、重ね合わせて形成した同極性のカラートナー像を極性を変えずに記録紙Pに一括転写することが、表面画像形成の転写性の向上に寄与するので好ましい。
【0073】
以上のことからカラー画像形成においては、上記の表面や裏面の画像形成法を用いて、第1の転写手段を動作させて転写材の表面にカラートナー像を形成し、次に、第2の転写手段を動作させて転写材の裏面にカラートナー像を形成する両面画像形成法が好ましく採用される。
【0074】
トナー像受像体14aは厚さ0.5〜2.0mmの無端状のゴムベルトで、シリコンゴム或いはウレタンゴムの108〜1014Ω・cmの抵抗値をもつ半導電性基体と、ゴムの基体の外側にトナーフィルミング防止層として厚さ5〜50μmのフッ素コーティングを行った2層構成とされる。この層も同様な半導電性が好ましい。ゴムベルト基体の代わりに厚さ0.1〜0.5mmの半導電性のポリエステルやポリスチレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド等を使用することもできる。
【0075】
両面にカラートナー像が形成された記録紙Pが、転写材分離用としての紙分離AC除電器14h(以後分離極ともいう)により除電され、トナー像受像体14aから分離され、両方のローラの内部にヒータを有する2本のローラで構成される定着手段としての定着装置17へと搬送される。定着ローラ17aと、圧着ローラ17bとの間で熱と圧力とを加えられることにより記録紙P上の表裏の付着トナーが定着され、両面画像記録がなされた記録紙Pが排紙ローラ18により送られて、装置外部のトレイへ排出される。
【0076】
転写後のトナー像受像体14aの周面上に残ったトナーは、トナー像受像体のクリーニング手段としてのトナー像受像体クリーニング装置14iに設けられトナー像受像体14aに当接及び当接解除可能なブレードによりクリーニングされる。また、転写後の感光体ドラム10の周面上に残ったトナーは像形成体AC除電器16により除電を受けた後、クリーニング装置19にいたり、感光体ドラム10に当接したゴム材から成るクリーニングブレード19aによってクリーニング装置19内に掻き落とされ、次の画像形成の待機がなされる。
【0077】
ここで、前記画像読取り部A、画像処理部B、画像形成部Cからなる上記のカラー画像形成装置の回路構成を、図4のブロック図に従って説明する。
【0078】
まず、画像読取り部Aにおいて、前記の撮像素子CCDから出力される色分離した3色のアナログ画像信号は、A/D変換器B11によってディジタル画像信号(画像データ)に変換されて、インターフェースB12を介して画像処理部Bに出力される。
【0079】
画像処理部Bに入力されたディジタル画像信号(輝度情報)は、まず、濃度変換部B13によって濃度情報に変換される。
【0080】
そして、使用者の変倍指定に従った変倍処理が、拡大・縮小処理部B14で行われる。また、画像判別処理部B15においては、前記濃度変換部B13で変換された濃度情報に基づいて文字画・写真画の判別を行い、該判別結果に基づいてフィルタ処理部B16におけるフィルタ特性を設定し、フィルタ処理部B16では、前記設定に従って空間フィルタ処理を行う。
【0081】
尚、前記画像判別処理部B15が、本実施例における画像判別手段及び処理特性可変手段に相当し、文字画・写真画の判別は文字画と写真画との混在画像における文字画像領域、写真画像領域の判別を含むものとする。
【0082】
ここで、拡大・縮小の指定に応じて、フィルタ処理と変倍処理とを入れ換えて行わせるために、一対のデータセレクタB17,B18が設けられている。前記フィルタ処理と変倍処理との入れ換えは、縮小処理時の画像に見られる網点画のモアレを防止するために行われる。
【0083】
一方、EE処理部B19は、本スキャン前のプリスキャンで得られた画像情報から原稿画像の特徴を得るために、ヒストグラムデータを得る。そして、図示しない画像処理系のCPUは、前記ヒストグラムデータに基づいて適正なγ補正データをγ補正処理部B20に提供する。
【0084】
フィルタ処理・変倍処理が施された画像データ(濃度情報)は、前記γ補正処理部B20で後述する画像形成装置B25の特性に応じたγ補正処理が施された後、画像領域処理部B21に出力される。前記画像領域処理部B21では、原稿の有効画像領域の抽出の他、枠消し、折り目消しなどの領域加工も行う。
【0085】
上記のようにして画像形成に必要な全ての画像処理が施され、後述する画像形成装置B25への最終出力状態となった画像データ(濃度情報)は、インターフェイスB22を介して画像形成部Cに出力される。
【0086】
画像形成部Cにおいては、原稿の読取りに対してリアルタイムに記録紙上への画像形成を行う機能と共に、入力された画像データを複数記憶保持しておき、該記憶された画像データを後から任意に読み出すデータセレクタB91と、表/裏に対応して画像補正を行う画像補正処理B92と、補正された画像データより画像形成を行わせる機能を有している。
【0087】
ここで、本実施例では、上記のように原稿画像を読み取って得られ、然も、必要な画像処理が全て施された画像データを保存しておき、該保存された画像データを後から選択的に読み出して画像形成を行わせる機能を電子RDH機能と称するものとする。
【0088】
画像形成部Cには、レーザプリンタなどである画像形成装置B25の他に、前記電子RDH機能を実現するため、画像データを書き換え可能に記憶する画像記憶部B23(画像データ記憶手段)が設けられる一方、前記電子RDH機能と通常のリアルタイム画像形成機能とを切り換えかつ表面及び裏面の画像データの割り振りを行うためのデータセレクタB91と表/裏に対応した画像補正を行う画像補正処理B92とが設けられている。
【0089】
前記データセレクタB91は、画像記憶部B23から読み出された画像データと、画像処理部Bから読取りに応じて逐次出力される画像データとのいずれか一方を選択的に画像形成装置(レーザプリンタ)B25に出力するものである。
【0090】
即ち、前記画像記憶部B23には、通常にリアルタイム処理を行わせるときと同じ最終出力状態の画像データが記憶され、前記データセレクタB91によって選択的に出力される画像処理部Bからの画像データと画像記憶部B23から読み出した画像データとは、画像形成装置B25において同等に扱われて画像形成が行えるようになっている。
【0091】
図5はデータセレクタB91と画像補正処理B92の詳細を示すブロック図である。データセレクタB91内には表面出力用メモリB912と裏面出力用メモリB913が設けられていて、両面画像形成モードが選択されて、図示しない制御部から画像出力の指示がなされると、セレクタ(I)B911では画像記憶部B23から出力される画像データは先ず表面出力用メモリB912へ入力され、ついで裏面出力用メモリB913に入力される。裏面出力用メモリB913に入力される際は画像データは鏡像となるよう反転された形での入力がなされる。
【0092】
画像形成装置B25での両面画像形成のタイミングに合わせて、セレクタ(II)B914によって先ず裏面出力用メモリB913からの裏面画像データが画像補正処理B92に出力され、ついで表面出力用メモリB912からの表面画像データが画像補正処理B92に出力される。画像補正処理B92では表面と裏面とでそれぞれ異なった条件による画像補正が行われる。次に画像補正処理B92について説明する。
【0093】
本発明の画像形成装置では、裏面画像は像担持体からトナー像受像体への転写及びトナー像受像体から記録紙への2回の転写が行われる。一方、表面画像は像担持体から記録紙への1回の転写が行われる。これらの転写に際しては1回に10%程度のトナー付着量が低下することにより、同条件で画像処理を行うときは表面画像に比べ裏面画像は画像濃度が低くなる。また裏面画像では2回の転写によるトナー像の散りにより階調性が変化する。網点画像の場合には網点が広がり一般にγが高くなる傾向にある。またカラー画像では図6に示すようにトナー像の重なり合わせ順が記録紙上で反転しているので色調が変化する。Y,M,C3色の混合比からUCR量が求められるが、裏面画像にあってはKが最上層となり黒色(K)が強調されすぎる傾向があるので、表面画像と裏面画像とでは色再現に当たってUCR量を変化させることが必要となる。
【0094】
本発明においては色処理B921において、マスキング部でマスキング・墨入れ・UCR等の色処理を含んで行われる。マスキングとしては一般に行われる線形マスキング或いは高度な色補正を行う際には非線形マスキングやルックアップテーブルを用いたマスキングが用いられる。この色補正のためのマスキング用のパラメータは表面画像と裏面画像に対してそれぞれ予め設定しておき、表面か裏面かに応じてパラメータの設定変更が行われる。このような色処理B921とγ変換及びフィルタ処理B922が行われスクリーン角、ディザや誤差拡散等の多値化処理B923を経てY,M,C,K各色の露光ユニット12への出力が行われる。このような画像補正処理B92が行われて、画像濃度や色調が整った両面画像の形成が行われる。裏面画像は2回の転写工程を行うことから、γが裏面画像に対し高くなり易く、解像度も低下しやすい。これを補正する機能を有する。
【0095】
なお、モノクロ画像の時は色補正は不要であるし、裏面画像に対してのみγ補正、フィルタ処理と濃度補正を行えばよく、黒の最大濃度が飽和画像濃度であれば、γ補正とフィルタ処理のみについてパラメータの設定変更を行えば表裏での差異の認められない両面画像が得られることとなる。
【0096】
また上記説明においては画像データの鏡像変換処理はデータセレクタB91において行う構成となっているが、鏡像変換処理を画像補正処理B92における表面か裏面かに応じて設定変更するパラメータの中に含めた回路構成とすることも可能である。
【0097】
次に図7に従って前記画像記憶部B23の詳細な構成を説明する。
【0098】
図7に示すように、画像記憶部B23には、実際に画像データを記憶するための記憶回路B26(画像データ記憶手段)の他に、画像処理部Bで画像処理が施された画像データを圧縮処理して前記記憶回路B26に記憶させるための圧縮処理部B27(圧縮処理手段)、記憶回路B26から読み出した画像データを伸長処理して画像処理部Bにおける出力状態の画像データに復元するための伸長処理部B28(伸長処理手段)、更に、記憶回路B26への画像データの書き込み(記憶)及び記憶回路B26からの画像データの読み出しを制御するために、書き込み制御回路B29、読み出し制御回路B30が設けられている。
【0099】
前記画像処理部Bからは、処理済みの画像データのみが出力され、前記圧縮処理部B27では、一定の圧縮圧縮方式を用いて前記画像データに圧縮処理を施し、この圧縮処理が施された画像データのみが前記記憶回路B26に記憶される。そして、記憶回路B26から読み出された画像データは、伸長処理部B28において前記圧縮処理部B27における圧縮処理に対応する一定の伸長処理が施され、画像処理部Bの出力時における状態の画像データに復元される。
【0100】
尚、前記図7に示した記憶回路B26はページ単位に区分構成され、A4原稿サイズを単位として画像データが記憶されるようになっており、A4両面原稿を30枚記憶できるだけの容量を備えている。そして、かかる記憶回路B26からは、順番を入れ換えての読み出しが可能であり、また、任意に選択された複数の画像データを連続して読み出すことも可能で、例えば両面画像用の表面及び裏面の画像データを読み出したり、A4サイズ原稿の連続的に2枚読み出してA3サイズに展開して出力することも可能となっている。
【0101】
ところで、原稿画像は、図8(a),(b),(c)に示すように、写真原稿(原稿例A)、写真と文字との混在原稿(原稿例B)、文字原稿(原稿例C)の3つに大別される。そして、かかる画像をそれぞれに文字部と写真部とに領域分けすると、図9(a),(b),(c)に示すようになり、かかる区分に従って、それぞれに異なる画像処理特性を設定することが望まれる。従って、本実施例においても、画像判別処理部B15において文字画・写真画の判別を行いフィルタ処理の特性を変化させている。
【0102】
一方、本実施例では、画像判別結果に応じて特性を変化させる画像処理を含め画像形成装置B25に出力する段階で処理済みであることが要求される画像処理を全て終了した画像データ、換言すれば、表/裏用の画像補正処理がデータセレクタB91と画像補正処理B92によって処理されて画像形成装置B25に出力される直前の画像データを、前記画像記憶部B23に記憶させる構成としている。
【0103】
従って、本実施例によると、画像記憶部B23に画像データを記憶させるときに、原稿の表/裏情報や、画像の判別情報(区分情報)や、必要とされる後処理を示すデータなどを画像データと共に記憶させる必要がなく、画像データのみを記憶させれば良い。このため、前記図8(a),(b),(c)に示すような多種多様な原稿を読み取らせる構成であっても、画像に応じた特別な記憶回路を備える必要がなく、簡素な構成の記憶回路を構成でき、然も、記憶容量を画像データの記憶のみに用いることができ、限られた記憶容量に多くの画像を記憶させることが可能である。また、表/裏の画像出力形態の変更にも容易に対応することができる。
【0104】
更に、画像判別結果に応じた画像処理が既に施されているから、適切な圧縮率で一定の圧縮処理を全画像領域に施すことができ、かかる圧縮処理においても画像判別情報などを付加したり、画像判別による区分毎に画像データを記憶させるなどの処理を行わせる必要がなく、画像データのみを原稿毎に一括して記憶させることができる。従って、記憶させた画像データの読み出し及び伸長処理を、簡易かつ高速に行わせることができる。
【0105】
また、画像記憶部B23に画像データを記憶保持させておく電子RDH機能により、同じ原稿を複数枚複写するときに画像形成毎に画像読取り及び画像処理を行わせる必要がなく、複写作業の効率化が図られる。
【0106】
特に、複数の原稿を複数組複写する場合であって、1組ずつ仕上げたいときであっても、ADFによる原稿の自動搬送によって一連の原稿を1回読み取らせれば良いので、原稿のリサイクル動作を省略でき、高速処理が可能となる。
【0107】
また、記憶させた画像データは、所期の画像形成を行わせた後でも、保存させておくことが可能であるから、長期的に保存させておいて、原稿のない状態での複写作業も可能となる。この場合、記憶回路に光磁気ディスクのような記憶装置を用いると、着脱自在なディスクに画像データを保存できるから、複数の画像を任意に必要なときに複写できることになる。また必要な画像の出力形態に合わせて画像補正処理B92により適宜画像データの補正を行いプリントできることとなる。
【0108】
尚、上記実施例では、画像記憶部B23を画像形成装置Cに備える構成としたが、画像記憶部B23を画像処理部Bに設け、画像読取り部A、画像処理部Bからなる画像処理系と、画像形成部Cとを別体に構成としても良い。
【0109】
また、画像処理は、上記のフィルタ処理、拡大・縮小処理、γ補正に限定されるものではない。
【0110】
更に、光電変換によって読み取られた画像データに基づいてリアルタイムに画像形成を行わせる場合であっても、一旦画像記憶部B23に画像データを記憶させる構成としても良い。
【0111】
また、画像記憶部B23に記憶された画像データの確認のために、画像記憶部B23から読み出した画像を簡易な形で複写機の操作部に表示できるようにすると、長期に保存させた画像の確認や記憶データの消去作業が容易となって好ましい。
【0112】
ところで、画像データの圧縮処理においては、画像の種別に応じて自動的に圧縮率を可変設定する技術が知られているが、使用者によっては圧縮率をより低下させて画質を優先させたい場合や、逆に圧縮率をより大きくして記憶可能な画像数を増大させたい場合がある。
【0113】
そこで、前述のように、光電変換により読み取った画像データを画像処理後に圧縮処理して前記記憶回路B26(画像データ記憶手段)に記憶させる構成における圧縮処理の圧縮率を、使用者が任意に指定できるよう構成した第2実施例を、上記第1実施例で説明した白黒ディジタル複写機の場合を例として以下に説明する。
【0114】
第2実施例の構成を示す図10及び図11のブロック図において、前述した図4及び図7と同一要素には同一符合を付して詳細な説明は省略する。
【0115】
前記図10及び図11のブロック図において、第2実施例に特徴的な構成としては、画像記憶部B23(画像データ記憶手段)を画像処理部Bに設け、画像形成部Cに対して画像記憶部B23に記憶させておいた画像と、読取りで得られたリアルタイムの画像とのいずれかを選択的に出力できるようにしてある。
【0116】
即ち、画像処理部Bにおいて、画像領域処理部B21で処理された画像データが、直接的に画像記憶部B23に出力されて記憶されるようになっており、画像形成部Cに対しては、画像領域処理部B21で処理された画像データ又は画像記憶部B23から選択的に読み出された画像データが、インターフェイスB22を介しデータセレクタB91と画像補正処理B92を介して出力される。
【0117】
画像形成部CのデータセレクタB91は、前記インターフェイスB22を介して入力される読取りによって得られたリアルタイムの画像データと、画像記憶部B23から選択的に読み出された画像データとのいずれか一方を選択して画像補正処理B92を通して画像形成装置B25に出力する。
【0118】
また、図10の全体構成に示すように、制御回路が、画像読取り部A及び画像処理部Bからなる画像処理系と、画像形成部Cとでそれぞれ独立して設けられ、更に、画像形成部C側に操作部B31が付設されている。
【0119】
前記操作部B31には、後述するように画像データの圧縮処理における圧縮率を指定するための操作機能が備えられており、この圧縮率指定手段としての操作部B31を介して指定された圧縮率は、画像形成部C側を制御する本体メインCPU B32を介して、画像読取り部A及び画像処理部Bからなる画像処理系を制御する画像処理系CPU B33に通信ラインB34を介して送られる。
【0120】
圧縮率可変手段としての画像処理系CPU B33は、前記通信ラインB34を介して送られてくるメインCPU B32からの圧縮率指定データに応じて、前記画像記憶部B23に含まれる圧縮処理手段としての圧縮処理部B27(図11参照)における圧縮率を可変設定する。
【0121】
そして、設定された圧縮率に応じた圧縮処理が圧縮処理部B27でなされ、かかる圧縮処理後の画像データが記憶回路B26に記憶され、記憶回路B26から読み出された画像データは、前記圧縮処理に応じて伸長処理部B28(伸長処理手段)で伸長処理されて復元された後、画像補正処理B92を通して画像形成装置B25(画像形成手段)に出力される。
【0122】
ここで、前記操作部B31の例を図12に従って説明する。
【0123】
図12に示す操作部B31において、「COMP」の表示がされたボタンB41を押すと、液晶や小型CRTからなる表示装置42に対して図13に示すように5つの圧縮率モードMode1〜Mode5を示す表示がなされる。
【0124】
尚、前記図13に示す表示状態で、各圧縮率モードMode1〜Mode5に対応する圧縮率の数値データを同時に表示させる構成としても良い。
【0125】
前記圧縮率モードMode1〜Mode5のうち、Mode3が標準の圧縮率を指定するための標準圧縮率モードであり、Mode1,2は、圧縮率を標準よりも低下させて画質を優先させる画質優先モードで、Mode3に対してMode2での圧縮率が低下し、更に、Mode2よりもMode1での圧縮率が低くなる設定としてある。一方、Mode4,5は標準よりも圧縮率を大きくして記憶可能な画像数を増大させるための圧縮率優先モードで、標準モードよりもMode4が、更にMode4よりもMode5における圧縮率が大きくなるようにしてある。
【0126】
前記圧縮率モードMode1〜Mode5は、表示装置B42の上部に設けられた5つのモードスイッチB43〜B47の中の対応するスイッチを操作することで選択され、画像形成動作のトリガーボタンである「Start Push」ボタンB48を操作することで決定されるようにしてある。
【0127】
尚、上記の圧縮率モードMode1〜Mode5の中のいずれかを、使用者が特に指定しない場合には、標準圧縮率モードであるMode3が優先設定されるようになっている。従って、圧縮率の任意指定を行う必要性のない使用者が、電子RDH機能を実行させる場合には、自動的に標準的な圧縮率での圧縮処理が行われて、簡易な操作性が得られる。
【0128】
また、初期設定されている各圧縮率モードMode1〜Mode5における圧縮率データを使用者が任意に変更できるように構成されている。先ず、圧縮率を変更したいモードに対応するモードスイッチB43〜B47を押して圧縮率を変更したいモードを選択し、この状態で、テンキースイッチB49を用いて圧縮率の数値データ(%)を入力する(図14参照)。圧縮率データの変更は、「Start Push」ボタンB48の操作で確定される。
【0129】
このとき、使用者が入力した圧縮率で圧縮処理したときに、例えばA4換算で何枚の画像を記憶できるかを表示させるようにすると良い。また、圧縮率の数値データを入力する代わりに、記憶枚数を指定する構成としても良い。
【0130】
また、圧縮率データの大小関係がモード順に従わないようなデータ入力を受け付けないようにすることが好ましい。
【0131】
上記第2実施例のように、画像データに圧縮処理を施して記憶させる構成において、前記圧縮処理における圧縮率を任意に指定できるようにすれば、記憶容量に余裕があり然も高い画質が要求されるようなときに、必要以上に大きな圧縮率で圧縮されてしまうことを回避して画質を確保することができ、また、記憶させたい画像に対して記憶容量が不足する惧れがあり然も高い画質が要求されない場合に、圧縮率を高めて記憶可能枚数を増大させることが任意にでき、限られた記憶容量を有効に利用して、使用者によって異なる高画質要求又は記憶枚数の増大要求に応えることができる。
【0132】
更に、初期設定された圧縮率モードからの選択では、使用者の要求を満足させることができない場合に、使用者が圧縮率を細かく指定して満足し得る画質が得られる圧縮率を設定できるから、使用者による画質要求レベルの僅かな違いにも対応でき、電子RDH機能の使い勝手が良くなる。
【0133】
尚、圧縮率の指定を上記のような複数のモードからの指定ではなく、圧縮率の数値データを標準値を基準として変更する構成としても良い。
【0134】
ところで、上記のように原稿画像を光電変換によって読み取り、読み取られた画像データを記憶させる場合に、読取り画像における余白部分や画像形成時に不要となる画像部分、即ち、無効画像領域の画像データを記憶させることは、記憶容量の無駄使いとなり、引いては、記憶可能な原稿数を減少させることになってしまう。
【0135】
そこで、読取り画像の余白部分や画像形成時に不要となる無効画像領域を、記憶対象外として有効画像領域内の画像データのみを記憶させるようにした第3実施例を以下に説明する。
【0136】
第3実施例における処理回路を示す図15のブロック図は、図4に示したブロック図に対して有効画像領域検出手段としての原稿サイズ検知部B51が追加されている点のみが異なる。
【0137】
この図15に示す処理回路構成によると、濃度変換された画像データに基づいて原稿サイズ検知部B51が、原稿のサイズ(画像領域サイズ)を検知し、検知した原稿サイズの情報を、画像領域処理部B21に与える。有効領域抽出手段としての画像領域処理部B21では、読み取られた画像データの中から、原稿サイズに相当する領域内、換言すれば有効画像領域内の画像データのみを抽出して画像形成部Cの画像記憶部B23(画像データ記憶手段)に画像データを出力する。
【0138】
従って、例えば読取りがA3サイズで行われるのに対し、原稿サイズとしてはA4である場合には、A3サイズの読取り画像データからA4サイズの有効画像領域内の画像データのみが抽出されて画像記憶部B23に出力され、該画像記憶部B23において前記抽出された画像データが圧縮されて記憶されることになるから、記憶容量を節約でき、また、圧縮率を低下させて画質を向上させることも可能となる。
【0139】
ここで、前記画像領域処理部B21(有効領域抽出手段)によって行われる有効画像領域の画像データの抽出は、例えば図16のブロック図に示すような構成で行われる。
【0140】
図16のブロック図において、主走査カウンタB52は、水平同期信号HVをクリア信号clrとしてドットクロックclkをカウントし、また、副走査カウンタB53は、垂直同期信号VVをクリア信号clrとしてドットクロックclkをカウントする。
【0141】
そして、比較回路B54は、有効領域座標情報記憶部B55に記憶されている有効画像領域を示す座標情報(規定座標データ)と、前記両カウンタB52,B53によるカウント値とを比較することで、有効画像領域内であるか否かを判別し、該判別結果を出力制御部B56に出力する。
【0142】
出力制御部B56は、γ補正処理部B20でγ補正が施され、ラッチ回路B57にラッチされた画像データを、有効画像領域内であるときには、そのままラッチ回路B58を介して画像形成部C(画像記憶部B23)に出力する一方、有効画像領域内でない(無効画像領域である)ときには、画像データを白レベル又は黒レベルに固定してラッチ回路B58に出力する。
【0143】
前記有効領域座標情報記憶部B55には、前記原稿サイズ検知部B51で検知された原稿サイズに対応して有効画像領域を示す座標データが設定・記憶される。
【0144】
また、読取り画像領域内における原稿サイズに対応する領域を有効画像領域とする代わりに、複写する記録紙サイズの指定に応じて有効画像領域を決定する構成としても良く、この場合には、操作部B31を介して指定された記録紙サイズの情報を通信ラインB34を介して画像処理系CPU B33に取込み、該画像処理系CPU B33が記録紙サイズに基づき有効画像領域とする領域の座標を有効領域座標情報記憶部B55に設定するようにする。
【0145】
即ち、例えば原稿サイズがA3であっても、記録紙のサイズがA4であれば、A4サイズを越える領域の画像データは無効であるから、実際に記録されるA4サイズ内の画像データのみを抽出し、記録に供されない画像データが無駄に記憶されることを回避する。
【0146】
この場合、有効画像領域検出手段は、前記操作部B31、画像処理系CPU
B33によって構成されることになる。
【0147】
また、原稿サイズと記録紙サイズとの両方から有効画像領域を検出する構成としても良く、更に、使用者が画像データを記憶させたい領域(有効画像領域)を任意に指定できるようにしても良い。
【0148】
ところで、前記記憶回路B26を図7に示したように予めページ単位で区分構成すると、たとえ上記のように有効画像領域の画像データのみを抽出しても、記憶容量の有効利用を果たすことができない。
【0149】
そこで、図17のブロック図に示す第4実施例のように、連続した記憶回路B26を構成する一方、該記憶回路B26における各画像の記憶領域の先頭アドレスをそれぞれに記憶するページ先頭アドレスレジスタB61(記憶領域データ記憶手段)を設け、前記レジスタB61に記憶されている先頭アドレスに基づいて目的とする画像に対応する記憶領域を特定し、所望の画像データの読み出しを行わせるようにすると良い。
【0150】
即ち、圧縮処理後の画像データを書き込み制御回路B29(記憶制御手段)によって記憶回路B26に書き込むときに、最初の画素の画像データが書き込まれるアドレス位置をレジスタB61にスタックさせる。そして、読み出し時には、読み出し制御回路B30(画像読み出し手段)が、前記レジスタB61に記憶されている先頭アドレスを参照して画像データを読み出す。
【0151】
尚、前記レジスタB61は、圧縮率に応じて記憶できる原稿枚数を算出し、そのページ分だけ用意すれば良い(図18参照)。
【0152】
上記構成によれば、読取り画像データを連続的に記憶させることが可能であるから、画像データの記憶に供されない記憶容量を無くして記憶容量の有効利用を果たせ、少ない記憶容量で必要充分な画像記憶を実現できる。
【0153】
また、上記のようにして各画像の先頭アドレスをレジスタB61に記憶することから、画像(ページ)の読み出し順を変えることも容易に行うことができる。
【0154】
本発明の両面画像形成装置では、裏面の画像を先に形成することが好ましいことから、データセレクタB91内にバッファメモリとして表面出力用メモリB912と裏面出力用メモリB913とを設け、表面画像データを表面出力用メモリB912へまた裏面画像データを裏面出力用メモリB913に一旦記憶させたのち、裏面画像データから先に読み出す回路構成をとっているが、上記のデータセレクタB91内のメモリを省略することもできる。即ち、操作部B31の画像形成モード選択部B93で、片面→両面、又は両面→両面の画像形成モードが選択されたときは原稿の片面だけの又は原稿の両面の画像データの読み取りを行って記憶回路B26にページ順に記憶させ、読み出しに当たっては画像データの読み出しを、2ページ・1ページ、4ページ・3ページ、6ページ・5ページといった順に変えることによって両面画像が連続して形成することが可能となる。また両面/片面間での形成画像の形態も容易に変更することが可能となる。
【0155】
更にまた、例えばA4サイズの原稿をA3サイズに展開する場合には、所望のA4原稿の先頭アドレスをレジスタB61から2つ呼び出して、連続して2ページ分を読み出し伸長処理するようにすれば良く、かかる画像データに基づいて画像形成装置B25で画像形成を行わせることで、A4サイズの原稿を片面に2つ並べたA3サイズの複写物が容易に得られることになる。
【0156】
ところで、上記のような両面画像形成装置においては、画像読取り部A、画像処理部Bを介して画像形成部Cに入力される画像データの他に、画像形成部Cに対してコンピュータなどの外部装置から直接画像データを入力させて、一般的な両面画像可能としたプリンタとしてのみ機能させることができる。
【0157】
ここで、上記のように外部装置から画像データを入力してリアルタイムに画像形成を行わせる場合には、外部装置からの画像入力と画像形成部Cにおける画像形成との間でのタイミング合わせのために、バッファメモリに入力画像データを一旦記憶させることが必要となる。
【0158】
しかしながら、上記に説明したように、画像データを記憶・保存させておくための画像記憶部B23(記憶回路B26)を備える構成においては、異なる機能のために別々の記憶回路を備える構成とすることは、記憶回路の構成が複雑化し、また、記憶容量の有効利用が図れないので好ましくない。
【0159】
そこで、両面画像形成装置を外部装置のプリンタとして機能させるときに、前記画像記憶部B23を、バッファメモリとして使用できるようにして、記憶回路の構成を簡略化した第5実施例を以下に説明する。
【0160】
第5実施例における全体処理回路を示す図19のブロック図において、コンピュータなどの外部装置B71からの画像データは、インターフェイスB72を介して画像形成部Cに入力されるようになっており、画像形成部C内では、前記インターフェイスB72を介して入力された画像データが、画像記憶部B23、データセレクタB91と画像補正処理B92を介して画像形成装置B25に出力されるようになっている。
【0161】
ここで、上記図19に示す構成における画像記憶部B23は、図20に示すように構成されている。
【0162】
図20において、圧縮処理部B27には、画像処理部Bで画像処理が施された画像データがインターフェイスB22を介して入力されると共に、インターフェイスB72を介して外部装置B71からの画像データが入力されるようになっている。
【0163】
そして、外部装置B71からの画像データは、読取り画像データを記憶・保持させる場合と同様に、圧縮処理部B27、記憶回路B26、伸長処理部B28を介してデータセレクタB91に出力されるが、図20に示す構成では、前記記憶回路B26をバッファメモリとして使用するためにプリンタコントローラB73(第2の出力制御手段)が設けられている。
【0164】
前記記憶回路B26をバッファメモリとして使用して外部装置B71から入力される画像データの形成を行わせる場合には、メインCPU B32(第1の出力制御手段)の制御機能によって前記圧縮処理部B27及び伸長処理部B28を非圧縮モードに設定し、外部装置B71から入力した画像データを、プリンターコントローラB73で書き込み制御しつつ記憶回路B26に圧縮することなくそのまま書き込む。
【0165】
ここで、前記実施例と同様に、連続した記憶回路B26を構成させ、画像記憶の先頭アドレスをレジスタB61に記憶させるようにする。かかる構成とすれば、記憶回路B26は、画像データを記憶・保持するための記憶領域と、バッファメモリとして使用される記憶領域とが共用されることになり、記憶容量の有効利用が図られる。
【0166】
前記プリンターコントローラB73は、メインCPU B32と通信ラインB74で接続されており、メインCPU B32との通信により、画像形成装置B25における画像形成に最適なタイミングで画像転送を行うべく、外部装置B71からの画像データの入力状態に応じてデータセレクタB91の制御に先だって読み出し制御回路B30を制御する。
【0167】
上記構成によると、画像記憶部B23を用いて付設された画像読取り部Aで読み取った画像データを記憶・保存することができる一方、外部装置B71からの画像データに基づいてリアルタイムに画像形成を行わせるときに前記画像記憶部B23をバッファメモリとして使用することができ、異なる機能毎に個別に画像記憶部を設ける必要がなく、構成を簡略化できる。
【0168】
尚、前記構成において、外部装置B71から入力した画像データを、読取り画像データと同様にして、画像記憶部B23に圧縮処理して記憶・保持させるようにしても良い。
【0169】
また、前記インターフェイスB72としては、一般的なインターフェイスであるセントロニクス準拠、SCSIなどを使用すれば良い。
【0170】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる画像形成装置によると、簡易な記憶回路構成によって読取り画像データを記憶・保存することができ、読取り画像データを保存させての高速処理が容易に行え、出力形態の伴う両面画像に対しても迅速に対処できるようになる。
【0171】
また、画像データを圧縮処理して記憶させるときに、前記圧縮率を使用者の指定に応じて変化させることができ、高画質要求や記憶画像数の増大要求に対応して画像形成が行われるようになる。
【0172】
また、無効画像領域の画像データを記憶対象外として有効画像領域の画像データのみを記憶させるようにすることで、画像データを記憶させる記憶回路の記憶容量を有効利用できるようになる。
【0173】
更に、外部装置から入力される画像データに基づいてリアルタイムの画像形成を行わせるときに、読取り画像データを記憶させるために設けられる記憶回路をバッファメモリとして機能させることができるので、両面画像形成を可能とする複写機としての機能以外に、外部装置のプリンタとしての機能を、記憶回路を複雑化させることなく実現できる。
【0174】
また、記憶回路に連続的に画像データを記憶させ、各画像の記憶領域を示す先頭アドレスなどのデータを別途記憶させるようにすることで、記憶回路の記憶容量の有効利用が図られ、両面或いは片面画像形成の切り替えが容易になされるばかりでなく、例えばA4サイズの両面画像のA3サイズ片面への展開等、出力形態の変更が簡便に行えるようになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の断面構成図。
【図2】像形成体の側断面図。
【図3】トナー像の形式状態を示す説明図。
【図4】第1実施例の回路構成を示すブロック図。
【図5】データセレクタ及び画像補正処理の回路構成を示すブロック図。
【図6】転写材上でのトナーの付着状態を示す説明図。
【図7】第1実施例における画像記録部を示すブロック図。
【図8】読取り対象となる原稿例を示す図。
【図9】写真部と文字部との区分状態を示す図。
【図10】第2実施例の回路構成を示すブロック図。
【図11】第2実施例における画像記憶部を示すブロック図。
【図12】複写機における操作部の一例を示す図。
【図13】圧縮率指定時の表示状態を示す図。
【図14】圧縮率指定時の表示状態を示す図。
【図15】第3実施例における回路構成を示すブロック図。
【図16】第3実施例における画像領域処理部を示すブロック図。
【図17】第4実施例における画像記憶部を示すブロック図。
【図18】先頭アドレスを記憶するレジスタを示す図。
【図19】第5実施例における回路構成を示すブロック図。
【図20】第5実施例における画像記憶部を示すブロック図。
【符号の説明】
10 感光体ドラム
11 スコロトロン帯電器
12 露光ユニット
13 現像器
14a トナー像受像体
14c 転写器
14g 裏面転写器
14h 分離極
15 給紙カセット
A 画像読取り部
B 画像処理部
C 画像形成部
B11 A/D変換器
B13 濃度変換部
B14 拡大・縮小処理部
B15 画像判別処理部
B16 フィルタ処理部
B19 EE処理部
B20 γ補正処理部
B21 画像領域処理部
B23 画像記憶部
B25 画像形成装置
B91 データセレクタ
B92 画像補正処理(部)

Claims (17)

  1. トナー像形成手段により表面に形成されたトナー像を担持する第1の像担持手段と、
    前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が一括して転写され、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の像担持手段と、
    前記第1の像担持手段に担持されているトナー像を転写材の一方の面に転写する第1の転写手段と、
    前記第2の像担持手段に担持されているトナー像を前記転写材の他方の面に転写する第2の転写手段と、
    前記転写材の両面に転写されたトナー像を定着する定着手段、とを有する画像形成装置であって、
    原稿画像を光電変換により読みとって画像データを得る読取り手段と、
    該読取り手段によって得られた画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
    該画像データ記憶手段から選択的に読み出された画像データに対して、表裏の出力形態に基づいて画像補正を施す画像補正処理手段と、を有し、
    前記画像補正処理手段によってγ補正、色補正がされた画像データに基づき前記トナー像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  2. トナー像形成手段により表面に形成されたトナー像を担持する第1の像担持手段と、
    前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が一括して転写され、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の像担持手段と、
    前記第1の像担持手段に担持されているトナー像を転写材の一方の面に転写する第1の転写手段と、
    前記第2の像担持手段に担持されているトナー像を前記転写材の他方の面に転写する第2の転写手段と、
    前記転写材の両面に転写されたトナー像を定着する定着手段、とを有する画像形成装置であって、
    原稿画像を光電変換により読みとって画像データを得る読取り手段と、
    該読取り手段によって得られた画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
    該画像データ記憶手段から選択的に読み出された画像データに対して、表裏の出力形態に基づいて画像補正を施す画像補正処理手段と、を有し、
    前記画像補正処理手段によってγ補正とフィルタ処理された画像データに基づき前記トナー像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記画像補正は、表面画像と裏面画像とで条件が異なることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像補正が、裏面画像に対するγ補正、フィルタ処理と濃度補正であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成装置は、前記読取り手段によって得られた画像データを処理する画像処理手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像処理手段によって画像処理された画像データが前記画像データ記憶手段に記憶されることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記画像処理手段が、
    前記読取り手段で得られた画像データに基づいて原稿画像の種別を判定する画像判別手段と、
    該画像判別手段による判別結果に応じて画像処理及び画像補正の特性を可変設定する処理特性可変手段と、
    を含むことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  8. 前記画像データ記憶手段が、
    前記画像処理手段で画像処理が施された画像データに対して一定の圧縮処理を施す圧縮 処理手段と、前記画像データ記憶手段から選択的に読み出された画像データに一定の伸長処理を施す伸長処理手段と、を含むことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  9. 前記圧縮処理手段は、標準圧縮率モードと、該標準圧縮率モードに比して圧縮率を低下させて画質を優先させる画質優先モードと、前記標準圧縮率モードに比して圧縮率を増大させて記憶画像数を増大させる圧縮率優先モードとを有することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  10. 前記圧縮処理手段は、圧縮率指定手段により圧縮率を指定され、当該圧縮率指定手段が、圧縮率の数値データを指定することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  11. 前記標準圧縮率モード、画質優先モード及び圧縮率優先モードの中で、標準圧縮率モードが優先的に指定されることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  12. 前記画像データ記憶手段が、画像処理手段で画像処理が施された画像データのみを記憶することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  13. 前記画像形成装置は、画像判別手段を有し、
    当該画像判別手段が、原稿画像を、文字画像部分と写真画像部分とに判別することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  14. 転写材の両面に画像形成できる画像形成装置において、
    画像データ入力手段を介して外部装置から入力した画像データを記憶できる画像データ記憶手段と、
    該画像データ記憶手段から選択的に読み出された画像データに対して、表裏の出力形態に基づいて画像補正を施す画像補正処理手段と、を有し
    前記画像補正処理手段によってγ補正、色補正がされた画像データに基づきトナー像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  15. 転写材の両面に画像形成できる画像形成装置において、
    画像データ入力手段を介して外部装置から入力した画像データを記憶できる画像データ記憶手段と、
    該画像データ記憶手段から選択的に読み出された画像データに対して、表裏の出力形態に基づいて画像補正を施す画像補正処理手段と、を有し、
    前記画像補正処理手段によってγ補正とフィルタ処理された画像データに基づきトナー像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  16. 前記画像補正は、表面画像と裏面画像とで条件が異なることを特徴とする請求項14または15に記載の画像形成装置。
  17. 前記画像補正が、裏面画像に対するγ補正、フィルタ処理と濃度補正であることを特徴とする請求項14または15に記載の画像形成装置。
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