JPH1130907A - トナー濃度自己修復式の画像形成装置 - Google Patents

トナー濃度自己修復式の画像形成装置

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JPH1130907A
JPH1130907A JP9186433A JP18643397A JPH1130907A JP H1130907 A JPH1130907 A JP H1130907A JP 9186433 A JP9186433 A JP 9186433A JP 18643397 A JP18643397 A JP 18643397A JP H1130907 A JPH1130907 A JP H1130907A
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JP
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toner
image
cpu
image forming
memory
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JP9186433A
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Inventor
Shigeru Sawada
茂 沢田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント中にT/C比の低下を検出した場
合、画像不良を防止しつつ可能な限り早くプリント出力
を再開させることができるトナー濃度自己修復式の複写
機を提供する。 【解決手段】 プリント中にT/C比の自己修復が必要
になったとき、残りのプリント出力に対して残り枚数や
残りプリントのトナー消費量を予測し、この予測値を考
慮することにより、予測値が小さければ回復させるT/
C比のレベルを低く設定し、予測値が大きければ回復さ
せるT/C比のレベルを高く設定するという具合に、段
階的にT/C比の回復レベルを変化させることにより、
プリント再開後の画像の不良を防止しつつ、可能な限り
早く残りのプリント出力を再開させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー濃度の低下
を自動修正する複写機などのトナー濃度自己修復式の画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トナー濃度自己修復式の画像形成
装置の一例としての複写機は、非磁性のトナーと磁性の
キャリアから成る2成分現像剤を用いており、この現像
剤中のトナー濃度(トナーとキャリアとの重量混合比;
以下「T/C比」と称す)を検出して、この検出値が閾
値よりも低下した場合、直ちに給紙動作を一時中断し
て、トナーの補給を行なっている。そして、T/C比が
基準のレベルまで回復した後に、給紙動作を再開して画
像出力を継続する。こうすることにより、得られるコピ
ー画像の品質を常に最良の状態に保っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
複写機では、T/C比の低下を検出した場合、残りの出
力枚数の多少に拘わらず、給紙動作を止めて,T/C比
が基準の一定レベルに達するまでトナーの補給を行なっ
ているため、残りの出力枚数が数枚しかない場合でもト
ナー補給のために長時間待たなければならず、プリント
の完了が不必要に遅らされるという問題がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、T/C比の低下
を検出した場合に、可能な限り早く残りの適正なプリン
ト出力を完了させることができるトナー濃度自己修復式
の画像形成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、読み取った原稿の画像データを
記憶する画像メモリと、現像器中のトナー濃度を検出す
るトナー濃度検出手段と、このトナー濃度検出手段の検
出結果に基づいてトナーの補給を行なうトナー補給手段
と、上記トナー濃度検出手段で検出されたトナー濃度
が、基準レベルに比べて特定値よりも低下した場合に、
トナー濃度低下と判断する判断手段とを備え、この判断
手段が画像形成動作中にトナー濃度低下と判断したと
き、その画像形成動作を一旦中断し、上記トナー補給手
段によるトナーの補給および上記現像器の撹拌動作を行
なわせた後、トナー濃度が回復レベルまで回復したとき
に、トナーの補給を終了して画像形成動作を再開するト
ナー濃度自己修復式の画像形成装置において、上記回復
レベルを、上記画像メモリに記憶されている残りのプリ
ント条件に応じて変化させる回復レベル修正手段を備え
たことを特徴とする。
【0006】請求項1の画像形成装置は、判断手段が画
像形成動作中にトナー濃度低下と判断したとき、その画
像形成動作を一旦中断し、トナー補給手段によるトナー
の補給および現像器の撹拌動作を行なわせた後、トナー
濃度が回復レベルまで回復したときに、トナーの補給を
終了して画像形成動作を再開する。上記回復レベルは、
回復レベル修正手段によって、画像メモリに記憶されて
いる残りのプリント条件に応じて変化、つまり、残りの
プリント条件がトナーをそれほど要さないときは,上記
特定値を少し上回る低いレベルに、残りのプリント条件
がトナーをかなり要するときは,上記基準レベルに近い
高いレベルに夫々設定される。従って、設定レベルが低
い場合は、トナー補給の時間が短縮でき、しかもトナー
不足で残りのプリントの品質が悪化することもない。つ
まり、トナー濃度の低下を検出した場合に、可能な限り
早く残りの適正なプリント出力を完了させることができ
るのである。
【0007】請求項2の画像形成装置は、上記残りのプ
リント条件が、残りのプリント枚数であることを特徴と
する。従って、上記回復レベルは、回復レベル修正手段
によって、画像メモリに記憶されている残りのプリント
枚数に応じて、残りのプリント枚数が少ないときは,上
記特定値を少し上回る低いレベルに、残りのプリント枚
数が多いときは,上記基準レベルに近い高いレベルに夫
々設定される。よって、プリント枚数が少ない場合は、
トナー補給の時間が短縮でき、しかもトナー不足で残り
のプリントの品質が悪化することもない。つまり、トナ
ー濃度の低下を検出した場合に、可能な限り早く残りの
適正なプリント出力を完了させることができる。
【0008】請求項3の画像形成装置は、上記残りのプ
リント条件が、残りのプリントのトナー消費量であるこ
とを特徴とする。従って、上記回復レベルは、回復レベ
ル修正手段によって、画像メモリに記憶されている残り
のプリントのトナー消費量に応じて、トナー消費量が少
ないときは,上記特定値を少し上回る低いレベルに、ト
ナー消費量が多いときは,上記基準レベルに近い高いレ
ベルに夫々設定される。よって、トナー消費量が少ない
場合は、トナー補給の時間が短縮でき、しかもトナー不
足で残りのプリントの品質が悪化することもない。つま
り、トナー濃度の低下を検出した場合に、可能な限り早
く残りの適正なプリント出力を完了させることができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
により詳細に説明する。図1は、本発明のトナー濃度自
己修復式の画像形成装置の一例であるデジタル複写機の
全体構成図である。このデジタル複写機は、大別して、
原稿を光学的に読み取って電気信号に変換し,処理,記憶
する画像読取り装置としてのイメージリーダ1と、この
イメージリーダ1からの画像信号を感光体ドラム76を
介して用紙に印字出力するとともに,トナー濃度の自己
修復に関連するページプリンタ2と、上記イメージリー
ダ1の上部に原稿カバーを兼ねて開閉可能に設けられ,
流し撮りの際に原稿を連続搬送するADFR(自動両面
原稿送り装置)3と、上記ページプリンタ2の側部に設
けられ,両面コピーを自動化するための再給紙ユニット
4で構成される。
【0010】上記イメージリーダ1は、原稿台ガラス5
上に載置された原稿(図示せず)を画素に分解して読み取
る走査系7と、この走査系7が出力する光電変換信号の
量子化と種々の画像形成モードに応じた信号処理を施す
画像信号処理部20と、この画像信号処理部20から入
力される画像データを記憶する画像メモリを含むメモリ
ユニット部40とからなる。上記走査系7は、ライン走
査方向の画像読み取り機構であって、原稿照射用のラン
プ9とミラー13aをもつスキャナ8と、原稿からの反
射光を導く固定ミラー13b,13cと、導かれた光を光
電変換部としてのCCD(チャージカップルドディバイ
ス)アレイからなるイメージリーダ16に結像させるレ
ンズ14と、上記スキャナ8を駆動するスキャンモータ
M2から構成される。
【0011】上記ADFR3は、原稿スタッカ100上に
セットされた原稿を、給紙ローラ101,捌きローラ102,捌
きパッド103,中間ローラ104,レジストローラ105および
搬送ベルト106によって原稿台ガラス5上に搬送し、読
み取り後の原稿を排紙ローラ107によって原稿排出トレ
イ108上に排出する。ADFR3には、センサとして、
原稿スケール110a,原稿の有無を検出する原稿センサ110
b,原稿の送り方向のサイズを検出するセンサ110c,原稿
の排出センサ110dが設けられている。例えば、複数枚の
原稿のコピーに際して、オペレータは、原稿をその表面
を上側に向けて原稿スタッカ100にセットする。セット
された各原稿は、最下部の原稿から1枚ずつ引き出さ
れ、表面を下側に向けて原稿台ガラス5上の読取位置に
正確にセットされる。そして、片面原稿モードの場合に
は、読取終了後、原稿は図の左方向に搬送され、表面が
上側になるように原稿排出トレイ108上に排出される。
また、両面原稿モードの場合には、表面の読取終了後に
左方向に搬送された原稿は、反転ローラ109によって表
裏が反転されて原稿台ガラス5上の読取位置に戻され、
裏面の読み取り終了後に再び左方向に送られて排出され
る。
【0012】上記ページプリンタ2は、メモリユニット
部40からの画像データを受けて露光制御信号を出力す
る印字処理部60と、半導体レーザ71を光源とするプ
リントヘッド70と、感光体ドラム76とその周辺装置
からなる現像・転写系75Aと、定着ローラ対84および
排出ローラ85などを有する定着・排出系75Bと、再給
紙ユニット4を含む循環式の用紙搬送系75Cなどから
構成され、イメージリーダ1から転送された画像データ
に基づいて、電子写真プロセスによって複写画像をプリ
ントする。ページプリンタ2の下部には、数百枚程度の
用紙を収容できる2つの用紙カセット82a,82bと、
用紙サイズ検出センサ87a,87bと、給紙用ローラ群
が設けられている。
【0013】半導体レーザ71から射出されたレーザビ
ームは、ポリゴンミラー72で主走査方向に偏向され、
主レンズ73および各種のミラー74a,74b,74cを
経て感光体ドラム76の露光位置に導かれる。感光体ド
ラム76の表面は、帯電チャージャ77によって一様に
帯電し、露光により形成された潜像は、現像器78を経
てトナー像となり、このトナー像は転写位置で転写チャ
ージャ79により、感光体ドラム76から用紙上に移行
される。そして、用紙は、分離チャージャ80により感
光体ドラム76上から分離され、搬送ベルト83によっ
て定着ローラ対84へ送られ、フェースアップ状態で排
出される。
【0014】一方、上記再給紙ユニット4は、両面コピ
ーを自動化するための装置としてページプリンタ2の側
面に組み付けられており、排出ローラ85によりページ
プリンタ本体から排出された用紙を一旦収納し、スイッ
チバック搬送を行なってページプリンタ本体に送り返す
ようになっている。即ち、片面コピーモードでは、用紙
は、切換え爪91の左端が下がることにより、再給紙ユ
ニット4を素通りして排紙トレイ94上に排出される。
一方、両面コピーモードでは、切換え爪91の左端が図
示しないソレノイドによって上がり、排出ローラ85か
ら排出された表面が印字された用紙は、搬送ローラ92
を通って正反転ローラ93に達し、用紙後端が用紙セン
サ88で検出されると、正反転ローラ93が今度は反転
する。これにより、用紙は、ページプリンタ本体内へ戻
され、水平搬送ローラ86a,86b,86cを通ってタイ
ミングローラ82に送られて、裏面の印字のために待機
する。ここで、複数枚の用紙が連続給紙された場合は、
各用紙が互いに重ならないように所定の間隔をあけて次
々に搬送されて再給紙ユニット4に送り込まれる。用紙
の搬送経路は一定長であるので、再給紙ユニット4およ
び水平搬送ローラ86a〜86cによる1循環の用紙枚数
(最多循環枚数)は、用紙サイズに依存する。
【0015】図2は、操作パネル(OP)の平面図であ
り、この操作パネルには、状態表示および各種のモード
指定のための液晶タッチパネル111と、コピーの枚数や
倍率などの数値条件を入力するためのテンキー112と、
上記数値条件を標準値に戻すためのクリアキー113と、
コピーモードを初期化するためのパネルリセットキー1
14と、コピー中止を指示するためのストップキー11
5と、コピー開始を指示するためのスタートキー116
と、片面,両面原稿のいずれかを指定するための原稿指
定キー117と、片面コピーと両面コピーとを切り換える
ためのコピーモードキー118と、電子ソートの要否を指
定するための仕上げモードキー119と、画像出力中に次
のユーザの原稿の読み取りを開始させるためのジョブ予
約キー120とが配置されている。液晶タッチパネル111上
に、図2に示すように、前のジョブの原稿の読み込みを
終了してプリント中の表示がなされているときに、オペ
レータが予約モードキー120を押下すると、図3に示す
ように、前のジョブが出力中でも、次の原稿を読み込む
ためのモード設定および読み込み開始が指定できるよう
になっている。
【0016】図4,図5は、複写機の制御部50の構成
を示すブロック図である。上記制御部50は、第1〜第
8の8つのCPU31〜38を中心に構成され、各CP
U31〜38には、夫々のプログラムを格納したROM
51〜58と、演算エリア等に用いられる各RAM61
〜68が設けられている。なお、第6CPU36は、メ
モリユニット部40内に設けられ、イメージリーダ16
と,画像信号処理部20と,半導体レーザ71をもつ印字
処理部60とは、図1に示したものである。
【0017】第1CPU31は、図2で述べた操作パネ
ルの各種操作キーからの信号入力や表示の制御を行な
い、第2CPU32は、画像信号処理部20の各部を制
御し、第3CPU33は、図1の走査系7の駆動制御を
行ない、第4CPU34は、トナー濃度の自己修復に関
連する印字処理部60を含むページプリンタ2全体の制
御を行なう。また、第5CPU35は、他のCPUとの
制御に必要なコマンドやレポートをシリアル通信して、
制御部50の全体的なタイミングの調整および動作モー
ドの設定のための処理を行ない、第6CPU36は、画
像情報の書込み,読出しを制御し、第7CPU37(図5
参照)は、図1で述べたADFR3による原稿搬送を制
御し、第8CPU38は、図1に示した再給紙ユニット
4を制御する。
【0018】図6は、図1の画像信号処理部20の詳細
ブロックを示しており、この画像信号処理部20は、イ
メージセンサ16からの光電変換信号を量子化して8ビ
ット(256階調)の画像データに変換するA/D変換部2
1と、このA/D変換部21から入力される画像データ
にシェーディング補正,MTF補正,ガンマ補正,変倍処
理などの画像処理を施し、処理後の画像データD2を出
力する画像処理部22と、シェーディング補正のための
サンプルデータなどを記憶する画像モニタ用メモリ23
と、上記各部に各種の同期信号を出力するタイミング制
御部24からなる。
【0019】図7は、図1のメモリユニット部40の詳
細ブロックを示しており、このメモリユニット部40
は、バス切換部41と、2値化処理部42と、マルチポ
ートの画像メモリ43と、圧縮器45および伸張器46
をもつ符号処理部44と、マルチポートの符号メモリ4
7と、回転処理部48と、多値化処理部49と、これら
を制御する第6CPU36からなり、メモリの小容量化
のために画像情報を圧縮して記憶するようにしている。
なお、画像メモリ43は、400dpiの解像度で読み取った
2ページ分の画像データを記憶できる容量を有する。
【0020】走査系7によって読み取られた画像データ
を一旦記憶するメモリモードのコピーにおいて、2値化
処理部42は、画像信号処理部20からバス切換部41
を経て入力された8ビット多値の画像データD2を、例
えばディザ法により復元可能な範囲で2値の画像データ
に変換して、画像メモリ43に一旦書き込む。符号処理
部44は、画像メモリ43に書き込まれた画像データを
読み出し、これを圧縮器45で圧縮して符号データを生
成し、これを符号メモリ47に書き込むとともに、プリ
ントすべき符号データを符号メモリ47から読み出し、
これを伸張器46で伸張して画像メモリ43に書き込
む。圧縮器45および伸張器46は、コピー速度を向上
させるべく互いに独立かつ並行に動作でき、また、符号
メモリ47との間でのデータ転送は、図示しないDMA
コントローラにより行なわれるようになっている。伸張
により再生された1ページ分の画像データは、画像メモ
リ43から読み出され、必要に応じて回転処理部48で
回転処理が施され、次いで多値化処理部49で多値の画
像データD3に復元された後、バス切換部41を経て露
光制御データとして印字処理部60へ出力される。符号
メモリ47への符号データの書込み,読出しは、これを
制御する第6CPU36に付属するRAM66に記憶さ
れた管理テーブルに従って行なわれる。
【0021】図8は、上記管理テーブルMTと符号メモ
リ47との関係を示す図である。符号メモリ47は、図
8(B)に示すように、32Kバイト単位のメモリ領域に
区分されていて、原稿読取時の書き込みと原稿プリント
時間の読み出しの同時制御を可能ならしめるべく、各メ
モリ領域にはページ毎の符号データが格納される。一
方、管理テーブルMTは、図8(A)に示すように、図中
左から順に、符号メモリ47内の領域を表わす番号、原
稿のスキャンに対応する書き込み順に付与される画像デ
ータのページ(原稿画像)番号PN、前,後に連結されて
いる領域の番号、圧縮方式やデータ長などの圧縮,伸張
処理に必要な各種の付加情報が格納されている。なお、
前後連結の領域番号の欄で、「前連結」は、各ページ内
における32Kバイト毎の領域の前方向へのつながりを
示し、これが「00」のときは1ページ分のデータの最
初の格納領域であることを示す一方、「後連結」は、同
様の後方向へのつながりを示し、これが「FF」のとき
は1ページ分のデータの最後の格納領域であることを示
す。また、「前連結」が「00」以外のときは前につな
がる領域の番号を、「後連結」が「FF」以外のときは
後につながる領域の番号を夫々示している。
【0022】第6CPU36(図7参照)は、圧縮処理の
際、上記管理テーブルMTの情報を作成しながら、画像
メモリ43から読み出した画像データを圧縮器45を通
して圧縮して、符号メモリ47に書き込む一方、伸張処
理の際、上記管理テーブルMTの情報に従って符号メモ
リ47から読み出した符号データを伸張器46を通して
伸張して、画像メモリ43に書き込む。なお、管理テー
ブルMTに格納された情報は、該当ページの情報が符号
メモリ47から正常に読み出され、所望の枚数のコピー
が終了した時点で消去される。
【0023】ここで、読み取った画像データを一旦記憶
するメモリモードにおける書込みと読出しの動作を、各
CPU31〜36間でやりとりされる要求コマンド
(Q),レポート(R)およびデータの流れを中心に説明す
る。メモリモードの書き込み動作では、図9のシーケン
スに従って、画像信号処理部20から画像メモリ43へ
画像データが転送される。まず、全体のシーケンスを管
理する第5CPU35(図4参照)が、第6CPU36へ
メモリ準備を要求し、この要求を受けた第6CPU36
は、内部ハードウェアに対して、画像信号処理部20か
らの画像データを画像メモリ43へ転送させるためのバ
ス接続状態の設定、2値化処理のためのモード(例えば、
誤差分散法,地肌消去のための閾値,2値化閾値など)の
設定、画像メモリ43への書込み領域の開始アドレスや
XYレングス情報などの設定を行なう。これらの設定が
終わって準備が完了すると、第6CPU36は、第5C
PU35にメモリ準備の完了を通知する。次に、第5C
PU35が、第6CPU36と第2CPU32に対して
読み取りを要求すると、第2CPU32が、第3CPU
33に対してスキャンを要求する。すると、第3CPU
33が、スキャンを開始させ、スキャナ8(図1参照)が
画像領域に達すると、原稿で反射されたランプ9の光が
イメージリーダ16で電気信号に変換され、続いて第2
CPU32により設定された画像処理モードに応じて画
像信号処理部20で処理された画像データD2がメモリ
ユニット部40に転送される。
【0024】こうして、スキャンが終了し、第3CPU
33からのスキャン終了通知に基づいて第2CPU32
から、また第6CPU36から夫々読取完了が通知され
ると、第5CPU35は、第6CPU36に対してデー
タ圧縮を要求し、この要求を受けた第6CPU36は、
画像メモリ43からの読出しアドレス、XYレングス情
報、符号メモリ47への書込みアドレス、圧縮器45のモ
ード(例えばMH方式)などを設定し、各部を起動する。
これによって、画像メモリ43から読み出された画像デ
ータの圧縮処理が行なわれ、圧縮後の符号データが符号
メモリ47に格納される。圧縮処理が完了すると、第6
CPU36は、第5CPU35に圧縮の完了を通知する
が、符号メモリ47が一杯になった場合は、圧縮不可能
を示すパラメータを付加した通知を送るので、これによ
って第5CPU35は、符号メモリ47がフル状態であ
ることを知ることができる。
【0025】一方、メモリモードの読み出し動作では、
図10のシーケンスに従って、画像メモリ43から印字
処理部60に画像データが転送されて、用紙にプリント
出力される。まず、第5CPU35は、第6CPU36
に対してデータ伸張を要求し、この要求を受けた第6C
PU36は、符号メモリ47からの読出しアドレス、デ
ータ量、画像メモリ43への書込みアドレス、XYレング
ス情報、伸張器46のモード(例えばMH方式)などを設
定して各部を起動する。これにより、符号メモリ47か
ら読み出された符号データの伸張処理が行なわれ、伸張
後の画像データが画像メモリ43に書き込まれ、第6C
PU36が、伸張処理の完了と共にこれを第5CPU3
5に通知する。次に、第5CPU35は、第6CPU3
6に対して画像メモリ43から画像データを読み出すた
めのメモリ準備を要求し、この要求を受けた第6CPU
36は、内部ハードウェアに画像メモリ43から印字処
理部60へ画像データD3(図7参照)を読み出すための
バス接続状態の設定、回転処理のための設定、画像メモリ
43の読出し領域の開始アドレスやXYレングス情報な
どの設定を行なう。
【0026】これらの設定が終わって準備が完了し、第
6CPU36からの完了の通知を受けると、第5CPU
35は、第6CPU36と第4CPU34に対してプリ
ントを要求する。すると、第4CPU34から第5CP
U35に用紙の搬送状態を知らせる給紙レポートが送ら
れた後、第6CPU36により、画像メモリ43から読
み出された画像データD3が印字処理部60に出力され
て、プリントが行なわれる。プリントが終了すると、第
6CPU36および第4CPU34が、第5CPU35
に対してプリント完了レポートおよびインクジェット完
了レポートを送り、これらのレポートを受けた第5CP
U35は、必要に応じて第6CPU36に対してメモリ
クリア要求を出力する。
【0027】図11は、本発明の要部であるトナー補給
システムに係る作像ユニットを示す概略図であり、この
作像ユニットは、矢印A方向に回転する図1で述べた感
光体ドラム76を中心にして、その周囲に、帯電チャー
ジャ77,現像器78,転写チャージャ79,シート分離
チャージャ80,残留トナーのクリーナ81,残留電荷の
イレーサランプ121を配設して構成される。現像器78
は、非磁性のトナーと磁性のキャリアとの混合物からな
る2成分現像剤を用いており、トナーは、トナータンク
122に収容され、補給モータ123で駆動される補給ローラ
122aの回転によって撹拌/循環槽124に補給される。な
お、トナータンク122と補給ローラ122aと補給モータ123
とでトナー補給手段を構成している。補給されたトナー
は、撹拌/循環槽124内を撹拌されつつ循環することに
よってキャリアとの摩擦で所定の電荷に帯電し、現像ス
リーブ78aを介して感光体ドラム76の表面に供給さ
れる。
【0028】ここで、帯電チャージャ77による感光体
ドラム76上の帯電極性とトナーの帯電極性とは同じで
あり、プリントヘッド70からの露光によって形成され
る静電極性はネガティブであり、画像部分の電位は略0
Vである。現像は、トナーが略0Vの画像部分に付着す
る反転現像によって行なわれ、このとき現像スリーブ7
8aには、トナーの極性と同極性の現像バイアス電圧が
印加され、トナーは、この現像バイアス電圧Vbよりも
低い電位部分に付着する。なお、上記現像バイアス電圧
を一般に現像電位ΔVと呼ぶが、現像電位ΔVは、厳密
には上記現像バイアス電圧と画像部分電位との差であ
る。反転現像では、現像バイアス電圧を高く設定すれ
ば、単位面積当たりの感光体トナー付着量つまり現像効
率が高くなり(即ち濃度が高くなり)、現像バイアス電圧
を低く設定すれば、現像効率が低くなる。
【0029】現像器78は、図11に示すように、絶縁
性のトナーと磁性のキャリアとの混合物からなる現像剤
を用いて、周知の磁気ブラシ方式にて現像部X3を通過
する静電潜像にトナーを付着させる。現像器78内に
は、磁気ローラを内蔵した現像スリーブ78aと,バケッ
トローラ78bと,スクリューローラ78cとが設置さ
れ、現像スリーブ78aとバケットローラ78bは、図示
しない駆動モータによって回転駆動される。一方、撹拌
/循環槽79の上部に設けたトナータンク122の底部に
は、後述の如く制御される補給モータ123で回転駆動さ
れるトナー補給ローラ122aが設けられ、タンク内のトナ
ーは、この補給ローラ122aの回転でスクリューローラ7
8c上に補給され、駆動モータ125で駆動されるスクリュ
ーローラ78cの回転により既に存在する現像剤と撹拌
混合され、バケットローラ78bに送られる。なお、現
像器78の撹拌動作は、主として上記スクリューローラ
78cと駆動モータ125によって行なわれる。トナーは、
上記撹拌混合による磁気のキャリアとの摩擦帯電で所定
の帯電量とされる。スクリューローラ78cの長手方向
の中央付近には、現像剤のトナーとキャリアの重量混合
比(T/C比)を検出するトナー濃度検出手段としてのセ
ンサ(以下,ATDCセンサと称する)126が設けられてい
る。なお、現像に使用される2成分現像剤は、磁性のキ
ャリアに混合する上記非磁性のトナーに代えて、磁性の
トナーを用いることもできる。
【0030】図12は、上記ATDCセンサ126の特性
を、横軸に現像剤のT/C比を,縦軸にセンサの出力電
圧をとって表わしている。本実施の形態では、現像剤の
T/C比の使用範囲は約4〜8%であり、この範囲で出
力電圧はT/C比の増加につれて略直線的に減少し、3.
5〜1.5Vの値をとる。図4の第4CPU34は、トナー
補給手段として、上記ATDCセンサ126からの検出信
号に基づいて現像剤中のトナー濃度(T/C比)を一定に
保つべく、表1に示すようにトナーの補給を行なう。
【表1】 即ち、ATDCセンサ126の出力電圧がT/C比の基準
レベル(この例では6%とする)と比較して、0.5%以上
低い場合は、単位時間当たりのトナー補給を大量に行な
い、0.5%未満の範囲で低い場合は、少量のトナー補給
を行ない、上記基準レベルよりも1%未満の範囲で高い
場合は、ごく少量のトナー補給を行ない、1%以上高い
場合は、全くトナー補給を行わない。
【0031】図4の第4CPU34は、判断手段と回復
レベル修正手段を兼ねており、判断手段として、ATD
Cセンサ126で検出されたトナー濃度が、基準レベルに
比べて特定値よりも低下した場合に、トナー濃度低下と
判断する。そして、画像形成動作中にトナー濃度低下と
判断したとき、画像形成動作を一旦中断し、補給モータ
123で補給ローラ122aを回転駆動してトナーの補給を行
なわせ、駆動モータ125でスクリューローラ78cを回転
駆動して撹拌動作を行なわせた後、ATDCセンサ126
によるトナー濃度が回復レベルまで回復したときに、補
給ローラ122aの停止によりトナーの補給を終了して、画
像形成動作を再開させるようになっている。また、第4
CPU34は、回復レベル修正手段として、図21で後
述するようにメモリユニット部40の画像メモリ43
(図7参照)に記憶されている残りのプリント条件に応じ
てトナー濃度の回復レベルを変化させる。
【0032】図13は、図4の第1CPU31による操
作パネル(図2参照)の制御の流れを示すフローチャート
である。第1CPU31は、電源が投入されると、まず
ステップS1で、RAM61やレジスタなどの初期設定
を行ない、次に、ステップS2で,1ルーチンの長さを
規定する内部タイマのセットを、ステップS3で,キー
操作を受け付けるキー入力処理を、ステップS4で,キ
ー操作に応じた表示を行なうパネル表示処理を、ステッ
プS5で,その他の処理を、ステップS6で,内部タイマ
の待ち合わせを夫々繰り返し実行するとともに、図示し
ないが、割り込み処理として適宜他の第2〜第8CPU
32〜38との通信を行なう。
【0033】図14は、図4の第4CPU34によるペ
ージプリンタ2(図1参照)の制御の流れを示すフローチ
ャートである。第4CPU34は、ステップS11で、
初期設定を行なった後、ステップS12で,内部タイマ
のセットを、ステップS13で,現像・転写系75Aの制
御を、ステップS14で,判断手段および回復レベル修
正手段としてT/C比の自己修復の制御を、ステップS
15で,用紙搬送系75Cの制御を、ステップS16で,
定着・排紙系75Bの制御を、ステップS17で,印字処
理部60の制御を、ステップS18で,その他の制御
を、ステップS19で,内部タイマの待ち合わせを夫々
繰り返し実行する。
【0034】図15は、複写機の制御を統括する図4の
第5CPU35による制御の流れを示すフローチャート
である。第5CPU35は、ステップS21で、初期設
定を行なった後、ステップS22で,内部タイマのセッ
トを、ステップS23で,他のCPUからの入力データ
をチェックする入力データ解析を、ステップS24で,
操作内容に応じて動作モードを定めるモード設定処理
を、ステップS25で,モードに応じたコマンドを設定
するコマンド設定処理を、ステップS26で,コマンド
を通信ポートに待機させる出力データセットを、ステッ
プS27で,その他の処理を、ステップS28で,内容タ
イマの待ち合わせを夫々繰り返し実行する。
【0035】図16は、図4の第6CPU36によるメ
モリユニット部40の制御の流れを示すフローチャート
である。第6CPU36は、ステップS31で、初期設
定を行なった後、ステップS32で,コマンド受信処理
を、ステップS33で,ステータス送信処理を、ステッ
プS34で,画像メモリ書き込み処理を、ステップS3
5で,圧縮制御処理を、ステップS36で,伸張制御処理
を、ステップS37で,画像メモリ読み出し処理を、ス
テップS38で,その他の処理を夫々繰り返し実行す
る。
【0036】図17は、図15で述べたコマンド設定処
理ステップS25のサブルーチンを示すフローチャート
である。第5CPU35は、ステップS41で、原稿が
あれば、ステップS42に進んで,メモリ書き込み動作
のための処理を行なう一方、原稿がなければ、ステップ
S43に進んで,書き込み状態遷移を示す変数を0にク
リアする。次に、ステップS44で、プリントジョブが
存在するか否かの判断を行ない、肯なら、ステップS4
5に進んで,プリント中のジョブが終了したかどうかを
判断し、さらにステップS46に進んで,メモリ読み出
し動作を行なう一方、否なら、ステップS47に進ん
で,読み出し状態遷移を示す変数を0にクリアする。
【0037】図18は、図17で述べたメモリ書き込み
ステップS42のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。第5CPU35は、ステップS51で、まず書き
込みステートをチェックし、「0」〜「3」の各ステー
トに応じて次の処理を実行する。ステートが「0」の場
合は、ステップS52に進んで,スタートキー116(図2
参照)のオンに呼応したスタート要求の有無をチェック
する。そして、スタート要求があれば、ステップS53
に進んで,現在の読み込みジョブ番号Nを登録し、次に
ステップS54に進んで,ジョブ番号Nに対応した書き
込みページ数PW(N)を初期化し、最後にステップS5
5で,書き込みステートを「1」に更新する。なお、ス
テップS52でスタート要求がなければ、直ちにメイン
ルーチンへリターンする。ステートが「1」の場合は、
ステップS56に進んで,読み取りコマンドをコマンド
専用バッファ(Qバッファ)に登録する。コマンド専用バ
ッファは、予め各コマンドごとに用意されており、各コ
マンドは、図15の出力データセットのステップS26
においてQバッファから通信ポートに転送される。その
後、ステップS57に進んで,書き込みステートを
「2」に更新する。
【0038】ステートが「2」の場合は、ステップS5
8に進んで,読取完了通知(図9の読取完了レポートA)
を受けたか否かを判断し、肯ならば、ステップS59に
進んで,メモリがフル状態がどうかをチェックし、フル
状態でない場合、ステップS60に進んで,読み取った
画像に対する圧縮コマンドをQバッファに登録した後、
ステップS61に進んで,書き込みステートを「3」に
更新する。なお、ステップS58で否の場合およびステ
ップS59でフル状態の場合は、直ちにメインルーチン
へリターンする。ステートが「3」の場合は、ステップ
S62に進んで,圧縮完了通知(図9の圧縮完了レポート
A)を受けたか否かを判断し、肯ならば、ステップS6
3に進んで,書き込みページ数PW(N)を1つ更新し、
次いでステップS64に進んで,書き込みステートを
「1」に戻して次の原稿の読み取りを行なう。なお、ス
テップS62で否の場合は、直ちにメインルーチンへリ
ターンする。
【0039】図19は、図17で述べたプリント中ジョ
ブの終了判断ステップS45のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。第5CPU35は、ステップS65
で,現在出力中の読み出しページ数PR(x)が書き込み
ページ数PW(x)と一致したか否かを判断し、一致して
いれば、ジョブ番号xの出力が終了したと判断してステ
ップS66に進んで,プリントジョブ番号xを更新し、
かつ読み出しステートを「0」に戻す一方、一致してい
なければ、直ちにメインルーチンへリターンして現在の
ジョブのプリントを継続して行なう。
【0040】図20は、図17で述べたメモリ読み出し
動作ステップS46のサブルーチンを示すフローチャー
トである。第5CPU35は、まずステップS67で,
読み出しステートをチェックし、「0」〜「3」の各ス
テートに応じて次の処理を実行する。ステートが「0」
の場合は、ステップS68に進んで,ジョブ番号xにお
ける画像データの読み出しページ数PR(x)を初期値で
ある「1」とし、次にステップS69に進んで,読み出
しステートを「1」に更新する。ステートが「1」の場
合は、ステップS70に進んで,管理テーブルMT(図8
(A)参照)からPR(x)に対応するデータを取り出し、
伸張コマンドをQバッファに登録した後、ステップS7
1に進んで,読み出しステートを「2」に更新する。ス
テートが「2」の場合は、ステップS72に進んで,伸
張完了通知(図10の伸張完了レポートA)を受けたか否
かを判断し、肯ならば、ステップS73に進んで,給紙
のためにプリントコマンドをQバッファに登録した後、
ステップS74に進んで,読み出しステートを「3」に
更新する。なお、ステートS72で否の場合は、直ちに
メインルーチンへリターンする。ステートが「3」の場
合は、ステップS75に進んで,プリント完了通知(図1
0のプリント完了レポートA)を受けたか否かを判断
し、肯ならば、1枚の印字が終了したとしてステップS
76に進んで,次の印字のために読み出しページ数PR
(x)を1つ更新し、次いでステップS77に進んで,読
み出しステートを「1」に戻す。なお、ステップS75
で否の場合は、直ちにメインルーチンへリターンする。
【0041】図21は、判断手段と回復レベル修正手段
を兼ねる図4の第4CPU34によるT/C比自己修復
制御の全体の流れを示すフローチャートである。なお、
このフローチャートは、図14で述べたT/C比自己修
復制御ステップS14の詳細サブルーチンである。第4
CPU34は、ステップS81で,T/C比が低下して
いるかどうかを検出し、ステップS82で,T/C比低
下状態がセットされているか否かを判断し、セットされ
ていると判断すれば、ステップS83に進んで,T/C
比を回復させる動作のモードを決定した後、ステップS
84で,トナーの急速補給を行なってT/C比を回復さ
せる一方、ステップS82で低下状態がセットされてい
ないと判断すれば、直ちにメインルーチンへリターンす
る。
【0042】プリント動作中にT/C比が極端に低下す
る原因としては、a) トナー補給モータ123(図11参照)
の不良、b) トナー補給経路の詰まり、c) トナータンク
122(図11参照)内のエンプティ検出センサの不良、d)
画像領域の面積が非常に多い原稿を大量にコピーした場
合 などがあり、これらは画像トラブルやキャリア飛散
等の弊害を惹起する。そこで、第4CPU34は、プリ
ント動作中に上記 a)〜d) の原因によるT/C比の低下
がATDCセンサ126(図11参照)で検出された場合、
プリント動作を一旦中断してトナー補給を行なうのであ
る。
【0043】図22は、図21のT/C比低下検出ルー
チンであるステップS81のサブルーチンの一例を示す
フローチャートである。第4CPU34は、ステップS
85で,ATDCセンサ126が不良か否かを判断し、不良
なら,センサ出力による以降の処理は意味がないので直
ちにメインルーチンへリターンする一方、不良でなけれ
ば,ステップS86に進んで,トナータンク122がエンプ
ティ状態か否かを判断する。そして、エンプティ状態な
ら,以降のトナー補給は不可能なので直ちにメインルー
チンへリターンする一方、エンプティ状態でなければ,
ステップS87に進む。ATDCセンサ126は、図12
で述べたようにトナー濃度の基準レベルが、T/C比で
6%に設定され、特定値が、基準レベルと使用範囲下限
値との差である2%に設定されている。従って、第4C
PU34は、ステップS87で,ATDCセンサ126の出
力を読み取った後、ステップS88で,ATDCセンサ1
26の出力値が上記基準レベルに比べて特定値よりも低
下,つまり出力値の表わすT/C比が4%未満か否かを
判断する。そして、肯と判断すれば、ステップS89に
進んで,T/C比の低下状態を示すフラグをセットする
一方、否と判断すれば、直ちにメインルーチンへリター
ンする。
【0044】図23は、図21のT/C比回復動作決定
ルーチンであるステップS83のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。回復レベル修正手段としての第4
CPU34は、ステップS91で,動作モードを識別す
るための識別カウンタの値をチェックし、この値が
「0」であれば、ステップS92に進んで,残りのプリ
ント条件としての残りのプリントのトナー消費量の予測
値を読み込む一方、識別カウンタの値が「0」でなけれ
ば、直ちにメインルーチンへリターンする。なお、トナ
ー消費量の予測値の計算については、次の図24で詳し
く説明する。そして、ステップS92で読み込んだトナ
ー消費量の予測値の大小に応じて、ステップS93で,
識別カウンタに「1」〜「3」の値をセットして、セッ
トした各値に対応してトナー回復動作を行なえるように
する。この例では、セット値「1」に対するトナー消費
量の予測値m1は5、セット値「2」に対する予測値m2
は15である。なお、本実施の形態では、識別カウンタ
に3種の値をセットして3段階の場合分けをしたが、よ
り細かい制御をしようと思えば、より多段階の場合分け
をしても良いことは言うまでもない。
【0045】第4CPU34は、T/C比回復動作の際
にそのジョブの残りのプリント条件が必要になるので、
予め各ジョブごとに原稿の読み取りが完了した時点で、
図24に示すようなジョブ管理テーブルを画像メモリ4
3(図7参照)に作成し、原稿の片面/両面の種類および
枚数,コピーの片面/両面の種類,用紙サイズ,置数,プリ
ント回数(原稿枚数×置数),メモリの使用量を登録して
おく。メモリ使用量は、画像の白黒比と略比例関係にあ
るので、メモリ使用量と原稿枚数とから、メモリ使用量
/原稿枚数の値をそのジョブでの1枚当たりのトナー消
費量とみなすことができる。従って、上記商の値を図2
4のジョブ管理テーブルに記憶しておく。そして、或る
プリントジョブについて、残りのプリント枚数の情報
と、1枚当たりのトナー消費量とから、残りのおよその
トナー消費量の予測値を計算することができる。例え
ば、図24の1番目のジョブのプリント中に、そのジョ
ブの残りのプリント回数が10回の時点でT/C比が低
下状態になったとすると、1番目のジョブの1枚当たり
のトナー消費量の予測値は「1.1」であるので、1.1×1
0=11が残りのプリントのトナー消費量の予測値とな
る。この予測値11は、図23のステップS93で、m
1(5)〜m2(15)に相当するので、識別カウンタは
「2」にセットされることになる。
【0046】図25は、図21で述べた急速トナー補給
動作ルーチンであるステップS84のサブルーチンを示
すフローチャートである。第4CPU34は、ステップ
S101で、給紙済みの用紙に対するコピー動作が終わる
と,給紙動作を中断させ、トナー補給モータ123をオンに
する。次に、ステップS102で、トナー補給モータ123の
トラブル検出用のタイマt2がセットされているか否か
を判断し、否なら、ステップS103に進んで,このタイマ
2をセットしてリターンする一方、肯なら,ステップS
104に進む。上記タイマt2は、トナー補給を行なって
も、そのカウント時間(例えば140秒)以内にT/C比が
回復しない場合にトナー補給モータ123にトラブルが発
生したとするためのものである。第4CPU34は、ス
テップS104で、トナー補給モータ123がオン中に,AT
DCセンサ126の出力のサンプリングを約5msごとに約2
80ms間行ない、T/C比のチェックを行なう。次に、ス
テップS105で、残りのプリントに要するトナー消費量
の予測値に応じて図23でセットされた識別カウンタの
値をチェックして、ステップS106で、T/C比が上記
各値に応じた所定のレベルまで回復したか否かを判断す
る。
【0047】即ち、ステップS106で、識別カウンタの
値が「1」であれば、そのときのT/C比回復レベルは
0.5%分,つまり基準レベルの6%から特定値2%だけ低
下した4%に対して0.5%の回復,つまりT/C比が4.5
%になっているか否かが判断される。また、識別カウン
タの値が「2」であれば、1%分の回復,つまりT/C
比が5%になっているか否かが判断され、識別カウンタ
の値が「3」であれば、2%分の回復,つまりT/C比
が6%になっているか否かが判断される。そして、これ
らの判断が否の場合は、いずれもステップS107に進ん
で、トナー補給モータのトラブル検出用のタイマt2
カウントを開始し、ステップS108で、タイマt2のカウ
ントが終了した場合は、ステップS109に進んで,トナー
補給モータ123(図11参照)の異常と判断して、トラブ
ルコードを送出する一方、カウントが終了しない場合
は、直ちにメインルーチンへリターンする。
【0048】一方、ステップS106の判断が肯,つまりタ
イマt2のカウントが終了する前にT/C比が夫々の所
定レベルまで回復した場合は、ステップS110に進ん
で、タイマt2をクリアし、次にステップS111で、T/
C比の低下状態をクリアし、さらにステップS112で、
識別カウンタをクリアし、最後にステップS113で、給紙
動作を再開させる。これによって、コピー動作の再開が
可能になる。
【0049】このように、本発明の判断手段および回復
レベル修正手段を兼ねる第4CPU34を主とするトナ
ー濃度の自己修復制御によれば、残りのプリントのトナ
ー消費量の予測値が小さければ回復させるT/C比レベ
ルを低く設定し、上記予測値が大きければ回復させるT
/C比レベルを高く設定して、残りのプリントの条件に
合わせて段階的にT/C比の回復レベルを変化させてい
るので、プリント中にT/C比の低下を検出した場合
に、画像不良を防止しつつ可能な限り早くプリント出力
を再開させることができる。上記実施の形態では、回復
レベル修正手段である第4CPU34が、回復レベルを
変化させる基準となる残りのプリント条件を、残りのプ
リントのトナー消費量(図24参照)としたが、これを残
りのプリント枚数とすることもでき、これによっても上
述と同様の効果を奏することができる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
請求項1は、画像メモリと、2成分現像剤中のトナー濃
度を検出するトナー濃度検出手段と、この検出結果に基
づいてトナーの補給を行なうトナー補給手段とを備え、
検出されたトナー濃度が基準レベルに比べて特定値より
も低下した場合に、判断手段でトナー濃度低下を判断し
て、画像形成動作を一旦中断して、トナー補給手段によ
るトナーの補給と現像器の撹拌動作を、トナー濃度が回
復レベルに達するまで行なわせるトナー濃度自己修復式
の画像形成装置において、上記回復レベルを、上記画像
メモリに記憶されている残りのプリント条件に応じて変
化させる回復レベル修正手段を備えているので、トナー
濃度の回復レベルを無駄なく最適に設定できて、画像不
良を防止しつつ可能な限り早くプリント出力を再開させ
ることができ、プリント動作の中断時間を最小にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のトナー濃度自己修復式の画像形成装
置の一例であるデジタル複写機の全体構成図である。
【図2】 操作パネルの平面図である。
【図3】 操作パネルの予約設定の画面図である。
【図4】 図1のデジタル複写機の制御部の構成を示す
ブロック図である。
【図5】 図1のデジタル複写機の制御部の構成を示す
ブロック図である。
【図6】 図1の画像信号処理部の構成を示すブロック
図である。
【図7】 図1のメモリユニット部の詳細ブロック図で
ある。
【図8】 図6の符号メモリと管理テーブルとの関係を
示す図である。
【図9】 メモリモードにおける書込み動作の概略シー
ケンスを示す図である。
【図10】 メモリモードにおける読出し動作の概略シ
ーケンスを示す図である。
【図11】 本発明の要部であるトナー補給システムに
係る作像ユニットを示す概略図である。
【図12】 図11のATDCセンサの特性を示す図で
ある。
【図13】 図4の第1CPUによる操作パネルの制御
の流れを示すフローチャートである。
【図14】 図4の第4CPUによるページプリンタの
制御の流れを示すフローチャートである。
【図15】 図4の第5CPUによる複写機の全体制御
の流れを示すフローチャートである。
【図16】 図4の第6CPUによるメモリユニット部
の制御の流れを示すフローチャートである。
【図17】 図15のコマンド設定処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図18】 図17のメモリ書き込みのサブルーチンを
示すフローチャートである。
【図19】 図17のプリント中ジョブの終了判断のサ
ブルーチンを示すフローチャートである。
【図20】 図17のメモリ読出し動作のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図21】 図14のT/C比自己修復制御のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図22】 図21のT/C比低下検出のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図23】 図21のT/C比回復動作決定のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図24】 図7の画像メモリに記憶されるジョブ管理
テーブルを示す図である。
【図25】 図21の急速トナー補給動作のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…イメージリーダ、2…ページプリンタ、3…ADF
R装置、4…再給紙ユニット、5…原稿台ガラス、7…
走査系、8…スキャナ、9…ランプ、16…イメージリ
ーダ、20…画像信号処理部、31〜38…第1〜第8
CPU、34…判断手段,回復レベル修正手段、40…
メモリユニット部、43…画像メモリ、78…現像器、
78c…スクリューローラ、122…トナータンク、122a…
補給ローラ、123…トナー補給モータ、125…駆動モー
タ、126…ATDCセンサ(トナー濃度検出手段)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読み取った原稿の画像データを記憶する
    画像メモリと、 現像器中のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段
    と、 このトナー濃度検出手段の検出結果に基づいてトナーの
    補給を行なうトナー補給手段と、 上記トナー濃度検出手段で検出されたトナー濃度が、基
    準レベルに比べて特定値よりも低下した場合に、トナー
    濃度低下と判断する判断手段とを備え、この判断手段が
    画像形成動作中にトナー濃度低下と判断したとき、その
    画像形成動作を一旦中断し、上記トナー補給手段による
    トナーの補給および上記現像器の撹拌動作を行なわせた
    後、トナー濃度が回復レベルまで回復したときに、トナ
    ーの補給を終了して画像形成動作を再開するトナー濃度
    自己修復式の画像形成装置において、 上記回復レベルを、上記画像メモリに記憶されている残
    りのプリント条件に応じて変化させる回復レベル修正手
    段を備えたことを特徴とするトナー濃度自己修復式の画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記残りのプリント条件は、残りのプリ
    ント枚数であることを特徴とする請求項1に記載のトナ
    ー濃度自己修復式の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記残りのプリント条件は、残りのプリ
    ントのトナー消費量であることを特徴とする請求項1に
    記載のトナー濃度自己修復式の画像形成装置。
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JP2015052639A (ja) * 2013-09-05 2015-03-19 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP2017078837A (ja) * 2015-10-22 2017-04-27 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置、画像形成方法

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