JP3912542B2 - 自動車のドアガラスガイド - Google Patents

Description

本発明は自動車のドアガラスガイドに関し、より詳しくは、ガラスガイドの上端部とガーニッシュ（ｇａｒｎｉｓｈ）の下端部とが位置補正用連結材により段差が発生しないように連結する自動車のドアガラスガイド装置に関する。

一般に、自動車のドア後端部には、図１に示したように、レギュレーター（図示せず）により昇降するドアガラス５００の移動が円滑に行うように案内するドアガラスガイドを設置している。

ここで、従来の自動車のドアガラスガイドは、図１、図２、及び図３に示すように、ドアパネル４００′にドアガラス５００′を垂直に固定するように内蔵するガラスガイド１００′と、前記ガラスガイド１００′の上端に連続して垂直に立てるガーニッシュ２００′と、前記ガーニッシュ２００′の上端からガラスガイド１００′の下端までの内面に装着する弾性材のランチャンネル３００′とから構成している。

このような従来の自動車のドアガラスガイドは、ドアガラス５００′をドアパネルの内外部に引き出したり引き入れたりして昇降する時に、前記ドアガラス５００′の後端部をガラスガイド１００′とガーニッシュ２００′とにより、支持するのはもちろん、前記ガラスガイド１００′とガーニッシュ２００′の内側溝とに嵌合しているランチャンネル３００′によりドアガラス５００′を昇降する時にガイドしている。

また、前記ランチャンネル３００′は、ドアガラス５００′とガーニッシュ２００′との間に気密と水密とを維持するようにすると同時に、ドアの開閉時及び走行時に発生するドアガラス５００′の振動を吸収している。

しかし、このような従来の自動車のドアガラスガイドは、ガーニッシュ２００′の下端部とガラスガイド１００′の上端部との間に段差が発生する場合、前記ガラスガイド１００′の上部に位置するランチャンネル３００′が、昇降するドアガラス５００′に干渉して早期摩耗及びつなぎ目が発生する問題点があった。
特許文献１には、ガイドレールの調整構造が開示されている。
特開平６−１３７０２４号公報

本発明の目的は、耐久性と使用性とが向上したドアガラスガイドを提供することにある。

このような発明を達成するための本発明によるガラスガイドは、
（１）ドアパネルにドアガラスを垂直に固定した状態で内蔵する、外周長方形の４角柱であって、短辺を成す一面にランチャンネルを介してドアガラスを挿入する溝が刻設され、他方の一面には前記ドアガラスを挿入する溝と同じ幅の浅溝が各部分が同じ厚さになるように形成され刻設されたガラスガイドと、
（２）前記ガラスガイドの上端に連続して垂直に立てる、全体的に角取りが施された四角形の樋状部材であって、前記ガラスガイドより薄い板材から形成され、ランチャンネルを介してドアガラスが挿入される開口部を有し、前記溝の一方の側壁は前記ガラスガイドに刻設された溝と略同じ深さ有し、前記側壁を長辺とする台形部分が車室の内側に突出形成され、前記台形部分の開口部に近い溝側部分は内側に突出され、他方の側壁は前記側壁より低い位置で折り返されて二重壁を形成するガーニッシュと、
（３）前記ガーニッシュの上端からガラスガイドの下端までの内面に、ガラスガイドに設けられた溝にはランチャンネルを真っ直ぐに挿入され、ガーニッシュの溝にはランチャンネルが車室内部側に略半角捩れた状態で挿入・装着された弾性材のランチャンネルと、
（４）前記ガラスガイドと前記ガーニッシュとの間に設けられてこれらを連結する位置補正用連結材とを備えた自動車のドアガラスガイドにおいて、
前記位置補正用連結材は、
ガーニッシュの下部外側面を囲んで結合する外周略長方形での中空４角柱の結合部と、底面を為す前記ガラスガイドに当着された密着部と、から成る函型部材であって、
前記函型部材の車体外部側はガラスガイドと同じ面をなし、車室側は内部に突出し、ランチャンネルを介してドアガラスが挿入される側面は略正方形であり、ガラスガイドに刻設された溝が延長されて前記函型部材に刻設されている位置補正用連結材とを備えていることを特徴とする。

本発明は、ガラスガイドの上端部にガーニッシュの下部外側面を囲んで結合する位置補正用連結材を設置して、前記ガラスガイドの上端部とガーニッシュの下端部とが位置補正用連結材により段差が発生しないように連結するので、ドアガラスをドアパネルの内外部に引き出したり引き入れたりして昇降させる時にも、前記ドアガラスの後端部がガラスガイドとガーニッシュとにより支持するのはもちろん、前記ガラスガイドとガーニッシュの内側溝とに嵌合しているランチャンネルがドアガラスに干渉しないので、前記ランチャンネルが摩耗せず、ドアガラスを昇降させる時にもつなぎ目が発生しないので、使用性が向上する効果がある。

以下、添付した図面により本発明の技術的構成を詳細に説明する。
本発明の自動車のドアガラスガイドは、図４に示すように、ドアパネル４００にドアガラス５００を垂直に固定した状態で内蔵するガラスガイド１００と、前記ガラスガイド１００の上端に連続して垂直に立てるガーニッシュ２００と、前記ガーニッシュ２００の上端からガラスガイド１００の下端までの内面に装着する弾性材のランチャンネル３００とから構成するのは従来と同一である。但し、本発明は、前記ガラスガイド１００の上端部にガーニッシュ２００の下部外側面を囲んで結合する位置補正用連結材６００を設置することを技術的構成上の基本特徴とする。

一方、前記位置補正用連結材６００は、図５に示すように、ガラスガイド１００の側面から車室内部側に突出し、かつガラスガイド１００の上端部に密着状態で固定される密着部６２０が下部に形成され、上部にはガーニッシュ２００の下部外側面を囲んで結合する結合部６１０が形成されている。

ガラスガイド１００の上端部に密着部６２０を固定するように結合している位置補正用連結材６００の結合部６１０をガーニッシュ２００の下部外側面を囲んで結合することにより、前記ガラスガイド１００の上端部とガーニッシュ２００の下端部との間に段差が発生しなくなる。

したがって、ガラスガイド１００の上端部とガーニッシュ２００の下端部とが位置補正用連結材６００により段差が発生しないように連結するので、ドアガラス５００をドアパネルの内外部に引き出したり引き入れたりして昇降させる時にも、前記ドアガラス５００の後端部がガラスガイド１００とガーニッシュ２００とにより支持するのはもちろん、前記ガラスガイド１００とガーニッシュ２００の内側溝とに嵌合しているランチャンネル３００がドアガラス５００に干渉しないので、前記ランチャンネル３００が摩耗せず、ドアガラス５００を昇降させる時にもつなぎ目が発生しないので、使用性が向上する効果がある。

従来の自動車のドアガラスガイドを設置した状態を示した斜視図である。 図１のＡ−Ａ′線の断面図である。 図１のＢ−Ｂ′線の断面図である。 本発明の自動車用ドアガラスガイドを設置した状態を示した斜視図である。 本発明のガラスガイドに位置補正用連結材が設置した状態を示した斜視図である。

符号の説明

１００ ガラスガイド
２００ ガーニッシュ
３００ ランチャンネル
４００ ドアパネル
５００ ドアガラス
６００ 位置補正用連結材
６１０ 結合部
６２０ 密着部

Claims (1)

1. （１）ドアパネルにドアガラスを垂直に固定した状態で内蔵する、外周長方形の４角柱であって、短辺を成す一面にランチャンネルを介してドアガラスを挿入する溝が刻設され、他方の一面には前記ドアガラスを挿入する溝と同じ幅の浅溝が各部分が同じ厚さになるように形成され刻設されたガラスガイドと、
   （２）前記ガラスガイドの上端に連続して垂直に立てる、全体的に角取りが施された四角形の樋状部材であって、前記ガラスガイドより薄い板材から形成され、ランチャンネルを介してドアガラスが挿入される開口部を有し、前記溝の一方の側壁は前記ガラスガイドに刻設された溝と略同じ深さ有し、前記側壁を長辺とする台形部分が車室の内側に突出形成され、前記台形部分の開口部に近い溝側部分は内側に突出され、他方の側壁は前記側壁より低い位置で折り返されて二重壁を形成するガーニッシュと、
   （３）前記ガーニッシュの上端からガラスガイドの下端までの内面に、ガラスガイドに設けられた溝にはランチャンネルを真っ直ぐに挿入され、ガーニッシュの溝にはランチャンネルが車室内部側に略半角捩れた状態で挿入・装着された弾性材のランチャンネルと、
   （４）前記ガラスガイドと前記ガーニッシュとの間に設けられてこれらを連結する位置補正用連結材とを備えた自動車のドアガラスガイドにおいて、
   前記位置補正用連結材は、
   ガーニッシュの下部外側面を囲んで結合する外周略長方形の中空４角柱の結合部と、底面を為す前記ガラスガイドに当着された密着部と、から成る函型部材であって、
   前記函型部材の車体外部側はガラスガイドと同じ面をなし、車室側は内部に突出し、ランチャンネルを介してドアガラスが挿入される側面は略正方形であり、ガラスガイドに刻設された溝が延長されて前記函型部材に刻設されている位置補正用連結材とを備えていることを特徴とする自動車のドアガラスガイド。

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