JP3912343B2 - 文字入力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動翻訳機能を有する文字入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、入力された第1言語から第2言語への翻訳を得る場合、予めワープロ等を使用して作成したテキストを自動翻訳装置を用いて一括翻訳したり、文字列を入力して所望のテキストを作成し、そのテキストデータを直接翻訳処理して翻訳文を得るようにしていた。例えば日本語から英語への翻訳を得る場合、読み文字列を入力し、入力された読み文字列をかな漢字変換し、変換されたかな漢字混じり文字列を翻訳手段により英語に翻訳していた。このようにして翻訳を行なう場合に、入力された読み文字列や第1言語のテキストに誤りがあったために正しい翻訳がなされないことがある。これを訂正するためには、一括翻訳の場合には再び読み文字列を入力してテキストを作成し直すようにしていた。また、テキストデータを直接翻訳処理して翻訳文を得ている場合には、翻訳結果を確定する前であれば、取消キーを押す等の操作により、翻訳の元となったかな漢字混じり文字列を表示させ、誤りがあればかな漢字変換をし直したり、さらに取消キーを押す等の操作により読み文字列まで戻って修正し、再度翻訳することも行なわれていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−114837号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の装置では、一旦表示された翻訳結果を確定してしまうと、あとから誤りに気づいたとしても、翻訳前のかな漢字混じり文字列や読み文字列の状態に戻すことはできず、読み文字列を入力し直さなければならなかった。このような場合、自分で入力した翻訳前の読み文字列や、かな漢字変換後の文字列を正確に覚えていないことも多く、なぜ不適切な翻訳結果となっているのかが不明で、適切な修正入力ができないこともあった。
【0005】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、入力された第1言語から第2言語への翻訳を行なう場合に、翻訳結果を確定させた後も、第1言語の文字列を参照できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の文字入力装置は、文字データを入力する入力手段によって入力された第1言語の文字列を第2言語の文字列に翻訳する翻訳手段と、当該翻訳手段により翻訳された第2言語の文字列を前記第1言語の文字列に替えて表示手段に表示させる翻訳結果表示制御手段とを備えた文字入力装置において、前記第1言語の文字列と、前記翻訳手段により当該第1言語の文字列から翻訳された第2言語の文字列とを対応づけて記憶する記憶手段と、前記表示手段に表示された第2言語の文字列を指定する指定手段と、当該指定手段により指定された第2言語の文字列に対応する第1言語の文字列を前記記憶手段から読み出して前記表示手段に表示させる参照文字列表示制御手段とを備えている。
【0007】
この構成の文字入力装置では、翻訳手段が第1言語の文字列を第2言語の文字列に翻訳し、翻訳結果表示制御手段が第2言語の文字列を当初表示されていた第1言語の文字列に替えて表示手段に表示させる。そして、記憶手段が第1言語の文字列と第2言語の文字列とを対応づけて記憶する。また、指定手段が表示手段上の第2言語の文字列を指定すると、その第2言語の文字列に対応する第1言語の文字列が参照文字列表示制御手段により記憶手段から読み出されて表示手段上に表示される。
【0008】
請求項2に記載の文字入力装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記記憶手段は、前記翻訳手段が1回に翻訳した前記第1言語の文字列と前記第2言語の文字列とを1単位として対応づけて記憶し、前記参照文字列表示制御手段は、前記指定手段により指定された第2言語の文字列を含む1単位分の第2言語の文字列に対応づけられた1単位分の第1言語の文字列を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0009】
この構成の文字入力装置では、請求項1に記載の発明の作用に加え、記憶手段には、1回の翻訳処理で翻訳された第1言語の文字列と第2言語の文字列とが1単位として対応づけられて記憶される。そして、指定手段により第2言語の文字列が指定されると、その指定された文字列を含む第2言語の文字列に対応づけられた1単位分の第1言語の文字列が記憶手段から読み出されて表示手段に表示される。
【0010】
請求項3に記載の文字入力装置は、請求項2に記載の発明の構成に加え、前記記憶手段は、対応づけられた1単位分の前記第1言語の文字列と前記第2言語の文字列のうち、対応する第2言語の語句と第1言語の語句とをさらに対応づけて記憶することを特徴とする。
【0011】
この構成の文字入力装置では、請求項2に記載の発明の作用に加え、1単位分の対応づけられて記憶された文字列のうち、さらに、対応する語句を対応づけて記憶している。
【0012】
請求項4に記載の文字入力装置は、請求項3に記載の発明の構成に加え、前記表示手段に表示された第2言語の文字列のうち、特定の語句を指定する語句指定手段を備え、前記参照文字列表示制御手段は、当該語句指定手段により指定された第2言語の語句に対応づけられて前記記憶手段に記憶されている第1言語の語句を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0013】
この構成の文字入力装置では、請求項3に記載の発明の作用に加え、語句指定手段が特定の第2言語の語句を指定し、その語句に対応づけられた第1言語の語句が表示手段に表示される。
【0014】
請求項5に記載の文字入力装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記参照文字列表示制御手段により前記表示手段に表示された前記第1言語の文字列の指定された部分を修正する修正文字データを入力する修正手段と、当該修正手段により入力された修正文字データを第1言語の文字列に変換して修正第1言語文字列を生成する修正第1言語変換手段とを備え、前記表示手段は、当該修正手段により入力された修正文字データを、指定されていない残余の第1言語の文字列とともに表示し、また、前記修正第1言語文字列を修正前の第1言語の文字列に替えて前記残余の第1言語の文字列とともに表示させ、前記翻訳手段は、前記修正第1言語変換手段により生成された修正第1言語文字列を前記残余の第1言語の文字列とあわせて第2言語の文字列に翻訳し、前記翻訳結果表示制御手段は、当該翻訳手段により翻訳された第2言語の文字列を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0015】
この構成の文字入力装置では、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の作用に加え、修正手段が表示手段上に参照表示された第1言語の文字列を修正すると、修正文字データが表示手段上に表示される。修正が一部分の場合には、修正されていない第1言語の文字列とともに表示される。次いで、その修正文字データを、修正第1言語変換手段が第1言語の文字列に変換して生成する。そして、修正前の文字列に替えて生成された文字列が表示手段に表示される。その後、表示された第1言語の文字列が翻訳手段により翻訳され、翻訳結果である第2言語の文字列が表示手段に表示される。
【0016】
請求項6に記載の文字入力装置は、請求項5に記載の発明の構成に加え、前記記憶手段は、前記修正第1言語文字列を含む第1言語の文字列と、前記翻訳手段により当該第1言語の文字列から翻訳された第2言語の文字列とを対応づけ、修正前の第1言語の文字列及び第2言語の文字列に替えて記憶することを特徴とする。
【0017】
この構成の文字入力装置では、請求項5に記載の発明の作用に加え、修正された第1言語の文字列とその修正文字列を含んで再度翻訳された第2言語の文字列が対応づけられ、従前のものに上書きして記憶される。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態として、かな漢字変換IME(IME:Input Method Editor)と翻訳IMEからなる文字入力プログラムをWindows(米国Microsoft Corporationの登録商標)オペレーティングシステムで稼働するパソコンに導入して構成した文字入力装置について図面を参照して説明する。本実施形態では、世界中で広く利用されているWindows(米国Microsoft Corporationの登録商標)オペレーティングシステム上に導入することとしているが、実施の形態はこれに限られない。まず、図1は、本実施形態の文字入力装置1の概略構成を示すブロック図である。
【0032】
図1に示すように、本実施形態の文字入力装置1は、周知のパーソナルコンピュータの一般的な構成からなり、アプリケーション(ソフトウェア)から文字や各種操作指令等を入力するためのキーボードやマウス等からなる入力部51と、入力された日本語(第1言語)の原文や翻訳結果である英語(第2言語)の訳文等を表示するためのCRT等からなる表示部54と、表示部54に原文や訳文を表示する際にこれを制御する表示制御部53と、アプリケーションで作成された文書等を印刷して出力するためのレーザープリンタ等からなる印刷部52と、入力部51および外部記憶装置60から入力されるデータに基づいて演算処理し、結果を表示部54に表示したり印刷部52から出力する等の制御を行うCPU10と、各種プログラムを格納したROM30と、必要に応じて入力された情報や処理中のデータを格納するRAM40と、各種のアプリケーションや日本語入力のためのかな漢字変換IME、翻訳IME等を格納した読み書き可能なハードディスクや光ディスク等からなる外部記憶装置60と、各種のアプリケーションやIME等のプログラム、データ等を記録したCD−ROM71を読み込むためのCD−ROMドライブ70とから構成されている。また、入力部51、印刷部52、表示制御部53、表示部54、外部記憶装置60、CD−ROMドライブ70とCPU10のやりとりは、入出力ポート20を介して行われる。
【0033】
ここで、外部記憶装置60には、オペレーティングシステム61、アプリケーションプロセス45として動作する各種のアプリケーションプログラムモジュール62やアプリケーションプロセス45を動作させて操作者が作成した文書等のデータの他、入力部51から入力されるローマ字又はかなを漢字かな混じりの日本語に変換するための文字入力プログラムである、かな漢字変換IMEプログラムモジュール63と、かな漢字変換IMEプログラムモジュール63により生成された日本語を英語に翻訳する翻訳IMEプログラムモジュール64とが記憶されている。本実施形態では、これらのプログラムはCD−ROM71に記憶され、インストールの際にCD−ROMドライブ70から読み込まれて外部記憶装置60に記憶され、処理の際にRAM40に読み込んで、オペレーティングシステム41、アプリケーションプロセス45、かな漢字変換IME46、翻訳IME47として使用される。尚、ネットワークに接続して、ネットワーク上から各種プログラムモジュールをダウンロードして実行するように構成してもよい。
【0034】
さらに、外部記憶装置60には、かな漢字変換IME46が日本語の文字列を生成する際に使用する、かな漢字変換辞書66と、翻訳IME47が日本語を英語に翻訳する際に使用する翻訳辞書67が記憶されている。
【0035】
RAM40は、外部記憶装置60から読み込まれたオペレーティングシステム41と、翻訳IME47がワークエリアとして使用する翻訳IMEワークエリア42と、CPU10がその他の処理で一時的に使用するワークエリア44と、外部記憶装置60からアプリケーションプログラムモジュール62が読み込まれて動作する領域であるアプリケーションプロセス45と、かな漢字変換IMEプログラムモジュール63が読み込まれて動作する領域であるかな漢字変換IME46と、翻訳IMEプログラムモジュール64が読み込まれて動作する領域である翻訳IME47とから構成されている。
【0036】
かな漢字変換IME46は、オペレーティングシステム41上で日本語入力をするためのものであり、周知のものとしては、MS−IME(マイクロソフト社のソフト)やATOK(株式会社ジャストシステムの登録商標)等がある。これらのかな漢字変換IME46は、オペレーティングシステム41で複数利用することができるが、1つのアプリケーションで一度に利用できるのは1つだけであり、オペレーティングシステム41上で規定値として1つのかな漢字変換IME46を設定したり、アプリケーションプロセス45の側で利用するかな漢字変換IME46の種類を決めておいたり、さらに、操作者がかな漢字変換IME46の種類を任意の時に切り替えることもできる。
【0037】
翻訳IME47は、かな漢字変換IME46により文字データから生成された日本語の文字列を英語に翻訳する。翻訳IME47自身は入力部51から入力された文字データを日本語の文字列に変換する機能を持たないので、翻訳処理を行う前に、まずかな漢字変換IME46で日本語の文字列を生成する。翻訳の前処理として行う日本語の文字列の生成は、かな漢字変換IME46が複数存在している場合、どれを使用してもよい。
【0038】
次に、翻訳IMEワークエリア42について図2〜図7を参照して説明する。図2は、翻訳IMEワークエリア42の構成を示す模式図である。図3は、翻訳IMEワークエリア42の読み文字列記憶領域420の構成を示す模式図である。図4は、翻訳IMEワークエリア42のかな漢字変換結果記憶領域421の構成を示す模式図である。図5は、翻訳IMEワークエリア42の同音異義語候補記憶領域422の構成を示す模式図である。図6は、翻訳IMEワークエリア42の翻訳結果記憶領域423の構成を示す模式図である。図7は、翻訳IMEワークエリア42の対応づけ記憶領域424の構成を示す模式図である。翻訳IMEワークエリア42は、翻訳IME47がワークエリアとして使用する記憶領域であり、図2に示すように、入力部51からひらがな又はローマ字入力された読み文字列を一時的に記憶する読み文字列記憶領域420と、かな漢字変換IME46により読み文字列から生成された日本語の文字列を記憶する、かな漢字変換結果記憶領域421と、表示されたかな漢字変換結果の次候補である同音異義語を記憶する同音異義語候補記憶領域422と、かな漢字変換結果から翻訳処理された結果を記憶する翻訳結果記憶領域423と、かな漢字変換結果と翻訳結果を対応づけて記憶する対応づけ記憶領域424とから構成されている。
【0039】
例えば、「かれはきょうがっこうをやすんだ」という日本語を入力して、英語に翻訳をした場合、各記憶領域には以下のような内容が記憶される。まず、入力を受け付けると、図3に示すように、読み文字列記憶領域420に、「かれはきょうがっこうをやすんだ」という読み文字列が記憶される。次に、この読み文字列記憶領域420の記憶内容に基づいてかな漢字変換IME46によりかな漢字変換が行なわれると、その変換結果が図4のようにかな漢字変換結果記憶領域421に記憶される。ここでは、「枯れ葉今日学校を休んだ」という変換結果となっている。次候補キーを押すなどして変換結果を入れ替える都度、この記憶内容も変更されて記憶される。例えば、「枯れ葉」を「彼は」に変更すれば、記憶内容は「彼は今日学校を休んだ」となる。かな漢字変換中に次候補キーが押された場合、かな漢字変換IME46は、かな漢字変換辞書から漢字の変換候補を検索し、その結果を同音異義語候補記憶領域422に記憶する。例えば、「かれは」の部分で次候補キーが押された場合、図5に示すように、「彼」「渠」「枯れ葉」「枯葉」等の同音異義語が記憶される。また、かな漢字変換後、かな漢字変換結果記憶領域421の記憶内容に基づいて翻訳IME47により翻訳処理が行なわれると、その翻訳結果が翻訳結果記憶領域423に記憶される。例えば、「枯れ葉今日学校を休んだ」が翻訳処理された場合には、図6に示すように、「Dead leaves were absent from school today.」という英文が翻訳結果記憶領域423に記憶される。
【0040】
翻訳処理が行なわれ、その結果が確定されると、翻訳処理の元となったかな漢字文字列(翻訳原文)と、翻訳結果である英文は、対応づけて対応づけ記憶領域424に記憶される。対応づけ記憶領域424には、図7に示すように、記憶された順に振られた番号を記憶するNo欄424aと、翻訳原文を記憶する原文欄424bと、翻訳結果を記憶する翻訳結果欄424cとが設けられている。例えば、「枯れ葉今日学校を休んだ」を翻訳して確定し、次いで、「私は大学で彼を探したが会えなかった」を翻訳して確定する例を説明する。まず、「枯れ葉今日学校を休んだ」の翻訳結果を確定すると、図7のように、No1の原文欄424bに「枯れ葉今日学校を休んだ」が、これと対応づけられるNo1の翻訳結果欄424cに「Dead leaves were absent from school today.」がまず記憶される。そして、この文中の対応する語句がさらに対応づけられて、No1−1の原文欄424bに「枯れ葉」が、これと対応づけられるNo1−1の翻訳結果欄424cに「Dead leaves」が記憶され、No1−2の原文欄424bに「今日」が、これと対応づけられるNo1−2の翻訳結果欄424cに「today」が記憶され、No1−3の原文欄424bに「学校」が、これと対応づけられるNo1−3の翻訳結果欄424cに「school」が記憶され、以下順に対応づけられた語句が記憶される。次に、「私は大学で彼を探したが会えなかった」の翻訳結果を確定すると、図7のように、No1の原文欄424bに「私は大学で彼を探したが会えなかった」が、これと対応づけられるNo2の翻訳結果欄424cに「I couldn't meet though I searched for him in the university.」がまず記憶される。そして、この文中の対応する語句がさらに対応づけられて、No2−1の原文欄424bに「私は」が、これと対応づけられるNo2−1の翻訳結果欄424cに「I」が記憶され、No2−2の原文欄424bに「大学で」が、これと対応づけられるNo2−2の翻訳結果欄424cに「in the university」が記憶され、No2−3の原文欄424bに「彼を」が、これと対応づけられるNo2−3の翻訳結果欄424cに「him」が記憶され、以下順に対応づけられた語句が記憶される。
【0041】
以上のように、読み文字列記憶領域420、かな漢字変換結果記憶領域421、同音異義語候補記憶領域42、及び翻訳結果記憶領域423の記憶内容は、現在処理中の入力結果や変換結果にその都度置き換えられて上書きされて記憶される。これに対して、対応づけ記憶領域424の記憶内容は、アプリケーションプロセスを開始してから以降に文字入力して翻訳処理を行なったもの全てについて対応づけて記憶している。対応づけ記憶領域424に翻訳結果が記憶されると、かな漢字変換結果記憶領域421及び翻訳結果記憶領域423の記憶内容はクリアされる。このように累積して記憶することにより、確定後に以前入力した部分の翻訳原文の参照が可能になる。
【0042】
次に、本実施形態において各種のアプリケーションプロセス45上から翻訳IME47を用いて実行される文字入力処理について図8乃至図11に示すフローチャート及び図12乃至図21に示す表示画面の例に沿って説明する。フローチャートの各ステップについては、以下「S」と略す。図8は、本発明の文字入力処理の全体の流れを示したフローチャートである。図9は、図8のフローチャートで実行される変換・翻訳処理の詳細を示したフローチャートである。図10は、図8のフローチャートで実行される参照処理の詳細を示したフローチャートである。図11は、図8のフローチャートで実行される参照処理の詳細を示したフローチャートであり、図10のフローチャートの続きである。図12は、かな漢字混じり文字列とともに翻訳結果を表示した状態の指定ウインドウ100を示す表示画面の例である。図13は、次候補を表示中の指定ウインドウ100を示す表示画面の例である。図14は、参照表示をした状態の指定ウインドウ100を示す表示画面の例である。図15は、指定語句についてのみ参照表示をした状態の指定ウインドウ100を示す表示画面の例である。図16は、入力状態に戻し、修正可能に表示した状態の指定ウインドウ100を示す表示画面の例である。図17は、修正入力されたひらがなを残余の文字列とともに表示した状態の指定ウインドウ100を示す表示画面の例である。図18は、修正されたかな漢字混じり文字列を翻訳処理した結果を表示した指定ウインドウ100の状態を示す表示画面の例である。図19は、別の修正入力の状態の指定ウインドウ100を示す表示画面の例である。図20は、候補一覧を表示した状態の指定ウインドウ100を示す表示画面の例である。図21は、次候補に入れ替え、翻訳処理を行なって、その結果を表示した状態の指定ウインドウ100を示す表示画面の例である。
【0043】
まず、図8を参照して本発明の文字入力処理の全体の流れについて説明する。例えばアプリケーションプロセス45としてメモ帳等のテキストエディタ、一太郎やMicrosoft Word等のワープロソフトを用いて文書作成をする場合、まず、キーボードの文字入力キーが押し下げられたか否かを判断する(S1)。文字入力キーが押し下げられていれば(S1:YES)、入力されたひらがな文字列を受け付け、読み文字列記憶領域420に記憶する(S3)。次に、受け付けたひらがな文字列を表示する(S5)。例えば、操作者がローマ字入力またはかな入力を用いてキーボードから「かれはきょうがっこうをやすんだ」と入力すると、キーボードの各キーの文字データがオペレーティングシステム41を介してアプリケーションプロセス45に送られ、アプリケーションプロセス45がオペレーティングシステム41を介してかな漢字変換IME46に送り、かな漢字変換IME46では受け取った文字入力データがローマ字入力であればかな文字に変換し、かな文字であればそのまま読み文字列として読み文字列記憶領域420に記憶する。そして、読み文字列はアプリケーションプロセス45に戻される。また読み文字列はアプリケーション自身で表示する場合と、IMEが表示する場合がある。どちらで表示するかはアプリケーションプロセス45の指定によるが、実行はオペレーティングシステム41への表示要求という形で行われ、表示部54中の指定ウインドウに「かれはきょうがっこうをやすんだ」と読み文字列が表示される。
【0044】
ひらがな文字列の表示後(S5)、または、文字入力キーが押し下げられていない場合には(S1:NO)、次に、操作者により、変換キーが押されたか否かを判断する(S7)。変換キーが押された場合には(S7:YES)、読み文字列記憶領域420にひらがな文字列が蓄積されているか否かを確認する(S9)。変換処理を行うべきひらがな文字列がなければ(S9:NO)、そのままS13に進む。ひらがな文字列がある場合には(S9:YES)、変換・翻訳処理が行われる(S11)。
【0045】
この変換・翻訳処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。変換・翻訳処理が開始されると、まず、ひらがなの読み文字列をかな漢字変換辞書66を用いて周知の方法でかな漢字変換する(S101)。具体的には、変換キーの入力データがオペレーティングシステム41を介してかな漢字変換IME46に送られ、かな漢字変換IME46では読み文字列記憶領域420に記憶されていた読み文字列を周知の方法で漢字かな混じり文字列に変換する。そして、この変換結果を、図4に示すように、かな漢字変換結果記憶領域421に記憶する(S103)。次に、記憶されたかな漢字混じり文字列を表示する(S105)。変換結果の表示はアプリケーション自身で表示する場合と、IMEが表示する場合がある。どちらで表示するかはアプリケーションプロセス45の指定によるが、実行はオペレーティングシステム41への表示要求という形で行われ、図12に示すように、表示部54中の指定ウインドウ100に「彼は今日学校を休んだ」というかな漢字混じり文字列102が表示される。
【0046】
次に、記憶された漢字かな混じり文字列に基づいて、日本語から英語への翻訳処理を行なう(S107)。具体的には、翻訳IME47が、翻訳辞書67を用いて漢字かな混じり文の文字列データを周知の機械翻訳の方法により英文に変換する。そして、その翻訳結果である英文を、図6に示すように翻訳結果記憶領域423に記憶する(S109)。次に、図12に示すように、表示部54中の指定ウインドウ100に、かな漢字混じり文字列102とともに翻訳結果103を表示する(S111)。
【0047】
次に、次候補キーが押下げられたか否かを判断する(S113)。操作者は、表示されたかな漢字混じり文字列のかな漢字変換結果が不適切だと思った場合には、次候補キーを操作して他の候補の漢字を表示させることができる。次候補キーが押されていない場合には(S113:NO)、図8のメインルーチンにリターンする。次候補キーが押された場合には(S113:YES)、かな漢字変換辞書66から他の候補を検索し、図5に示すように、同音異義語候補記憶領域422に記憶する(S114)。そして、検索され、記憶された候補の一覧を、図13に示すように、表示部54中の指定ウインドウ100に候補一覧104として表示する(S115)。次に、次候補の指定がなされたか否かを判断し(S116)、次候補の指定が行なわれなければ(S116:NO)、そのままメインルーチンにリターンする。
【0048】
次候補が指定された場合には(S116:YES)、指定された次候補をかな漢字混じり文の中に入れ替え(S117)、かな漢字変換結果記憶領域421に記憶する(S118)。次いで、記憶した次候補を含むかな漢字混じり文を表示部54中の指定ウインドウ100に表示する(S119)。そして、入替えられたかな漢字混じり文の翻訳処理を行なう(S121)。さらに、翻訳結果を翻訳結果記憶領域423に記憶し(S123)、表示部54中の指定ウインドウ100に表示する(S125)。次候補キーが押されるたびに、以上のS114〜S125の処理を繰り返す。次候補キーが押された後の表示画面は、図13のようになる。この例では、「彼は」の部分が選択されており、この部分のかな漢字変換候補が5個表示されている。図13の例では、3つ目の次候補である「枯れ葉」が選択され、表示中のかな漢字混じり文も「枯れ葉」に入替えられて表示されるとともに、翻訳結果103にも「枯れ葉今日学校を休んだ」の翻訳結果である「Dead leaves were absent from school today.」が表示されている。
【0049】
変換・翻訳処理のサブルーチンが終了して図8のメインルーチンに戻ると、次に、確定キーか文字キーが押下げられたか否かを判断する(S13)。確定キーも文字キーも押されていない場合には(S13:NO)、そのままS19に進む。確定キーか文字キーが押された場合には(S13:YES)、次に、翻訳結果記憶領域423に翻訳結果が記憶されているか否かをチェックする(S15)。翻訳結果がなければ(S15:NO)、翻訳処理が行なわれていないので、そのままS19に進む。翻訳結果記憶領域423に翻訳結果が記憶されている場合には(S15:YES)、翻訳結果記憶領域423に記憶されている翻訳結果と、その翻訳の元になった日本語である、かな漢字変換結果記憶領域421に記憶されているかな漢字混じり文字列とを対応づけ、図7に示すように、対応づけ記憶領域424に記憶する(S17)。ここで、対応づけ記憶を行なう際には、翻訳結果記憶領域423に記憶されている翻訳結果と、かな漢字変換結果記憶領域421に記憶されているかな漢字混じり文字列のみでなく、それぞれの語句も対応づけて記憶させる。
【0050】
次に、参照キーが押下げられたか否かを判断する(S19)。操作者は、参照キーを押すことによって、その文書を入力してから以降の翻訳結果に対応するかな漢字混じり文字列を表示させ、それを参照して修正を加えることができる。参照キーが押されなかった場合には(S19:NO)、そのままS25に進む。参照キーが押された場合には(S19:YES)、対応づけ記憶領域424に記憶された翻訳結果とかな漢字混じり文字列の組が存在するか否かをチェックする(S21)。対応づけ記憶領域424に何も記憶されていなければ(S21:NO)、参照すべきかな漢字文字列が存在しないので、そのままS25に進む。
【0051】
対応づけ記憶領域424に記憶された情報がある場合には(S21:YES)、操作者の所望の位置の翻訳結果からかな漢字混じり文字列を参照する参照処理が行なわれる(S23)。参照処理の詳細については、図10及び図11のフローチャートを参照して説明する。
【0052】
図10に示すように、参照処理が開始されると、まず、操作者によって位置が指定されているか否かを判断する(S201)。位置の指定がない場合には(S201:NO)、現在のカーソル位置を指定位置とみなす(S203)。そして、位置の指定がある場合(S201:YES)と同様に、指定位置の翻訳結果を対応づけ記憶領域424から検索する(S204)。検索した結果、対応づけ記憶領域424に指定の翻訳結果が記憶されていなかった場合には(S205:NO)、「参照できる原文がありません」などのエラーメッセージを表示部54の指定ウインドウ100上に出力し、警告音を鳴らす等を行なって(S206)、図8のメインルーチンにリターンする。
【0053】
指定の翻訳結果が記憶されていた場合には(S205:YES)、その翻訳結果と対応づけられて記憶されているかな漢字混じり文字列を、対応づけ記憶領域424から読み出す(S207)。このかな漢字混じり文字列が翻訳原文である。そして、読み出したかな漢字混じり文字列を、図14に示すように、表示部54の指定ウインドウ100に参照表示させる(S208)。図14に示す例は、「枯れ葉今日学校を休んだ」をまず入力して翻訳処理をし、「Dead leaves were absent from school today.」で翻訳を確定し、確定翻訳文105を得ている。そして、次に、「私は学校で彼を探したが会えなかった」を入力して翻訳処理し、確定翻訳文106である「I couldn't meet though I searched for him at school.」を得たところで、先の確定翻訳文105が不適切ではないかと気づき、確定翻訳文105の位置にマウスでポイントして指定し、参照キーを押して、翻訳原文110を参照表示させたところである。
【0054】
次に、語句指定キーが押下げられたか否かを判断する(S209)。語句指定キーは、翻訳原文が参照表示されている中で、特定の翻訳語句の原文語句を参照したい時に押すことができる。語句指定キーが押されなかった場合には(S209:NO)、そのままS212に進む。語句指定キーが押された場合には(S209:YES)、図15に示すように、マウスでポイントされている指定位置の語句についてのみ参照表示を行なう(S210)。図15では、確定翻訳文105を参照表示中、「Dead leaves」の部分を指定語句121として、対応づけられている原文語句の「枯れ葉」を語句参照表示111として表示している。次に、他の位置の語句について参照が指示されたか否かを判断する(S211)。新たな語句の指定がなければ(S211:NO)、そのままS212に進む。新たに位置指定が行なわれた場合には(S211:YES)、S210に戻り、その位置の語句を翻訳結果を対応づけ記憶領域424から検索し、検索された翻訳の原文を参照表示する処理を行なう。
【0055】
次に、修正キーが押下げられたか否かを判断する(S212)。修正キーが押されていなければ(S212:NO)、他の位置の翻訳文の参照が指示されたか否かを判断する(S213)。新たに位置指定が行なわれた場合には(S213:YES)、S204に戻り、その位置の翻訳結果を対応づけ記憶領域424から検索し、検索された翻訳の原文を参照表示し、指示があった場合には語句の参照処理を繰り返す(S204〜S211)。
【0056】
修正キーが押された場合には(S212:YES)、参照表示されていたかな漢字混じり文字列を、図16に示すように、入力状態に戻し、修正可能に表示する(S215)。図16は、修正入力の状態を示す表示画面の例である。図16に示す例では、「彼は今日学校を休んだ」をまず入力して翻訳処理をし、「He was absent from school today.」で翻訳を確定している(図示外)。そして、次に、「私は大学で彼を探したが会えなかった」を入力して翻訳処理して「I couldn't meet though I searched for him at university.」(確定翻訳文106)を得たところで、現在の翻訳文と先の翻訳文を比べ、現在の文中ではuniversityになっており、先の文中ではschoolになっていて、自分では同じつもりでいたことから、先の翻訳原文を参照することにした。そして、先の翻訳の位置にマウスでポイントして、参照キーを押し、翻訳原文を参照表示させたところ、「大学」のつもりが「学校」になっていることに気がついたので、修正キーを押して、修正用かな漢字文字列121と対応する翻訳結果131を表示させたところである。図16では、フォーカス122が「学校」に置かれており、この部分が修正できるようになっている。
【0057】
次に、修正のために文字入力キーが押下げられたかを判断する(S217)。文字入力キーが押されていない場合には(S217:NO)、そのままS223に進む。文字入力キーが押された場合には(S217:YES)、入力されたひらがなを受け付けて(S219)、その入力ひらがな文字列と、修正されていない部分のかな漢字文字列を同時に表示する(S221)。図17は、修正入力されたひらがなを残余の文字列とともに表示した表示画面の例である。図16に示す、修正用かな漢字文字列121の「学校」にフォーカスをおいた状態で、「だいがく」と入力すると、図17に示すように、「学校」が表示されていた部分に「だいがく」(修正文字列141)が重ねて表示される。
【0058】
次に、変換キーが押下げられたか否かを判断する(S223)。変換キーが押されてない場合には(S223:NO)、そのまま図8のメインルーチンにリターンする。変換キーが押された場合には(S223:YES)、修正入力された文字列が読み文字列記憶領域420にあるか否かを判断する(S225)。修正入力された読み文字列がなければ(S225:NO)、そのままS239に進む。修正入力された読み文字列がある場合には(S225:YES)、かな漢字変換・翻訳処理を行なう(S227〜S237)。
【0059】
変換・翻訳処理の具体的な流れは、図9のフローチャートで説明したものと同様である。まず、修正入力されたひらがな文字列を日本語辞書を用いた周知の方法でかな漢字変換する(S227)。そして、この変換結果と修正されていないかな漢字混じり文字列の全体を、かな漢字変換結果記憶領域421に記憶する(S229)。次に、記憶されたかな漢字混じり文字列を表示する(S231)。そして、記憶された漢字かな混じり文字列に基づいて、日本語から英語への翻訳処理を行なう(S233)。具体的には、翻訳IME47が、漢字かな混じり文の文字列データを周知の機械翻訳の方法により英文に変換する。そして、その翻訳結果である英文を翻訳結果記憶領域423に記憶する(S235)。次に、図18に示すように、修正後かな漢字混じり文字列125とともに翻訳結果132を表示する(S237)。
【0060】
次に、次候補キーが押下げられたか否かを判断する(S239)。次候補キーが押されていない場合には(S239:NO)、そのままS259に進む。次候補キーが押された場合で(S239)、操作者が、修正入力された文字列の変換結果を不適切であると思った場合に行なう次候補への入替、翻訳処理については、図9のS113〜S125で説明した場合と同様に行なわれる(S239〜S257)。
【0061】
修正入力が行なわれていない場合でも(S217:NO、S223:YES、S225:NO)、修正表示されているかな漢字混じり文字列を、次候補に入替えることができる。例えば、図14に示すような参照表示110をみて、枯れ葉」が不適切であるから、他の候補に入替えたい場合、まず、変換キーを押すと、修正用かな漢字文字列121「枯れ葉今日学校を休んだ」が表示される。そして、「枯れ葉」にフォーカス122がある状態で、次候補キーを押す(S239:YES)。すると、かな漢字変換辞書66から他の候補を検索し、同音異義語候補記憶領域422に記憶する(S241)。そして、検索され、記憶された候補の一覧を、図20に示すように、候補一覧104として表示する(S243)。
【0062】
次に、次候補の指定がなされたか否かを判断し(S245)、次候補の指定が行なわれなければ(S245:NO)、そのままS259に進む。次候補が指定された場合には(S245:YES)、指定された次候補をかな漢字混じり文の中に入れ替え(S247)、かな漢字変換結果記憶領域421に記憶する(S249)。次いで、記憶した次候補を含むかな漢字混じり文を表示部54中の指定ウインドウ100に表示する(S251)。そして、入替えられたかな漢字混じり文の翻訳処理を行なう(S253)。さらに、翻訳結果を翻訳結果記憶領域423に記憶し(S255)、表示部54中の指定ウインドウ100に表示する(S257)。次候補キーが押されるたびに、以上のS247〜S257の処理を繰り返す。図21は、「枯れ葉」を「彼は」に入れ替え(S247)、翻訳処理を行なって(S253)、その結果を表示した状態の表示画面の例である。図21の例では、候補一覧104中、3つ目の次候補である「彼は」が選択され、表示中のかな漢字混じり文121のフォーカス122の部分も「彼は」に入替えられて表示されるとともに、翻訳結果131にも「彼は今日学校を休んだ」の翻訳結果である「He was absent from school today.」が表示されている。
【0063】
次に、確定キーか文字キーが押下げられたか否かを判断する(S259)。確定キーも文字キーも押されていない場合には(S259:NO)、そのままメインルーチンにリターンする。確定キーか文字キーが押された場合には(S259:YES)、次に、翻訳結果記憶領域423に翻訳結果が記憶されているか否かをチェックする(S261)。翻訳結果がなければ(S261:NO)、翻訳処理が行なわれていないので、そのままメインルーチンにリターンする。翻訳結果記憶領域423に翻訳結果が記憶されている場合には(S261:YES)、翻訳結果記憶領域423に記憶されている翻訳結果と、その翻訳の元になった日本語である、かな漢字変換結果記憶領域421に記憶されているかな漢字混じり文字列とを対応づけ、対応づけ記憶領域424に記憶する(S263)。そして、翻訳結果記憶領域423の記憶内容をクリアする。そして、メインルーチンにリターンする。
【0064】
図8に戻ってメインルーチンの説明を続けると、参照処理(S23)の終了後、文字入力処理を終了させるか否かを判断し(S25)、終了指示があれば(S25:YES)、処理全体を終了させ、終了指示がなければ(S25:NO)、S1に戻って、上記の処理を繰り返す。
【0065】
以上説明したように、本実施形態の文字入力装置によれば、入力されたひらがな文字列をかな漢字変換するとともに翻訳処理を行ない、変換結果と翻訳結果とを表示する(S11)。表示された翻訳結果が確定されると、翻訳原文と翻訳結果とを対応づけて対応づけ記憶領域424に記憶する(S17)。操作者が編集中に以前確定した翻訳の原文を参照したくなった場合には、見たい位置を指定して参照キーを押せば、対応づけて記憶されている翻訳原文が参照表示される。また、参照表示されている日本語の文字列を修正したい場合には、修正キーを押し、次候補に入れ替えたり、一部を入力し直して修正し、再度翻訳処理を行なわせ、所望の翻訳結果を得ることができる(S23)。このようにして参照、修正後には、再び対応づけて翻訳原文と翻訳結果とが記憶され、次回の参照に備えられる。従って、翻訳処理を行ない、一旦得られた翻訳結果を確定してしまっても、後から原文を参照して修正し、適切な翻訳を得ることが可能である。
【0066】
尚、本実施形態において、図9のフローチャートのS107において翻訳処理を行なうCPU10が翻訳手段として機能する。また、図9のフローチャートのS111及びS125において翻訳結果表示処理を行なうCPU10が翻訳結果表示制御手段として機能する。さらに、RAM42の対応づけ記憶領域424が記憶手段に相当する。また、キーボードやマウスからなる入力部51が指定手段に相当する。さらに、図10のフローチャートのS208でかな漢字混じり文字列の参照表示処理を実行するCPU10が参照文字列表示制御手段として機能する。また、図10のフローチャートのS212〜S221において修正キーを押下げ後文字入力処理を行なうCPU10が修正手段として機能する。さらに、図10のフローチャートのS227にいおいてかな漢字変換を行なうCPU10が修正第1言語変換手段として機能する。
【0067】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、請求項1に記載の文字入力装置によれば、第1言語の文字列とその翻訳結果である第2言語の文字列とが対応づけて記憶されており、表示中の第2言語の文字列を指定すると、その第2言語の文字列に対応する第1言語の文字列が読み出されて表示される。従って、翻訳結果を一旦確定した後になっても、翻訳結果が不適切であると考えた場合等に原文である第1言語の文字列を参照することができ、修正の際の参考にできる。
【0068】
請求項2に記載の文字入力装置によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、1回の翻訳処理で翻訳された第1言語の文字列と第2言語の文字列とが1単位として対応づけられて記憶されるので、指定手段により第2言語の文字列が指定されると、その指定された文字列を含む第2言語の文字列に対応づけられた1単位分の第1言語の文字列が記憶手段から読み出されて表示される。従って、翻訳処理の一塊りで原文を参照でき、修正の際の参考にしやすい。
【0069】
請求項3に記載の文字入力装置によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、1単位分の対応づけられて記憶された文字列のうち、さらに、対応する語句を対応づけて記憶している。従って、対応する語句毎に翻訳原文を参照することができる。
【0070】
請求項4に記載の文字入力装置によれば、請求項3に記載の発明の効果に加え、語句指定手段が特定の第2言語の語句を指定し、その語句に対応づけられた第1言語の語句が表示手段に表示される。従って、特定の語句の翻訳原文を参照したいときに有効である。
【0071】
請求項5に記載の文字入力装置によれば、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加え、参照した第1言語の文字列を修正し、修正した結果を再度翻訳処理して第2言語の文字列を得ることができる。修正は参照表示された第1言語の文字列の全体について行なってもよいし、一部分について行なってもよい。一部分について行なった場合には、修正されていない部分とともに表示され、その全体が翻訳処理されて表示される。従って、必要な部分だけ修正を加えることができ、効率的な翻訳の修正処理を行なうことができる。
【0072】
請求項6に記載の文字入力装置によれば、請求項5に記載の発明の効果に加え、修正された第1言語の文字列とその修正文字列を含んで再度翻訳された第2言語の文字列が対応づけられ、従前のものに上書きして記憶される。従って、修正が行なわれた場合には、新たな対応づけが上書きして記憶され、次回の参照時にこれを呼び出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】文字入力装置1の概略構成を示すブロック図である。
【図2】翻訳IMEワークエリア42の構成を示す模式図である。
【図3】読み文字列記憶領域420の構成を示す模式図である。
【図4】かな漢字変換結果記憶領域421の構成を示す模式図である。
【図5】同音異義語候補記憶領域422の構成を示す模式図である。
【図6】翻訳結果記憶領域423の構成を示す模式図である。
【図7】対応づけ記憶領域424の構成を示す模式図である。
【図8】文字入力処理の全体の流れを示したフローチャートである。
【図9】図8のフローチャートで実行される変換・翻訳処理の詳細を示したフローチャートである。
【図10】図8のフローチャートで実行される参照処理の詳細を示したフローチャートである。
【図11】図8のフローチャートで実行される参照処理の詳細を示したフローチャートであり、図9のフローチャートの続きである。
【図12】かな漢字混じり文字列とともに翻訳結果を表示した指定ウインドウ100を示す表示画面の例である。
【図13】次候補を表示中の指定ウインドウ100を示す表示画面の例である。
【図14】参照表示をした状態の指定ウインドウ100を示す表示画面の例である。
【図15】指定語句についてのみ参照表示した状態の指定ウインドウ100を示す表示画面の例である。
【図16】入力状態に戻し、修正可能に表示した状態の指定ウインドウ100を示す表示画面の例である。
【図17】修正入力されたひらがなを残余の文字列とともに表示した状態の指定ウインドウ100を示す表示画面の例である。
【図18】修正されたかな漢字混じり文字列を翻訳処理した結果を表示した指定ウインドウ100状態を示す表示画面の例である。
【図19】修正入力の状態の指定ウインドウ100を示す表示画面の例である。
【図20】候補一覧を表示した状態の指定ウインドウ100を示す表示画面の例である。
【図21】次候補に入れ替え、翻訳処理を行なって、その結果を表示した状態の指定ウインドウ100を示す表示画面の例である。
【符号の説明】
1 文字入力装置
10 CPU
40 RAM
46 かな漢字変換IME
47 翻訳IME
51 入力部
54 表示部
100 指定ウインドウ
420 読み文字列記憶領域
421 かな漢字変換結果記憶領域
422 同音異義語候補記憶領域
423 翻訳結果記憶領域
424 対応づけ記憶領域

Claims (6)

  1. 文字データを入力する入力手段によって入力された第1言語の文字列を第2言語の文字列に翻訳する翻訳手段と、
    当該翻訳手段により翻訳された第2言語の文字列を前記第1言語の文字列に替えて表示手段に表示させる翻訳結果表示制御手段とを備えた文字入力装置において、
    前記第1言語の文字列と、前記翻訳手段により当該第1言語の文字列から翻訳された第2言語の文字列とを対応づけて記憶する記憶手段と、
    前記表示手段に表示された第2言語の文字列を指定する指定手段と、
    当該指定手段により指定された第2言語の文字列に対応する第1言語の文字列を前記記憶手段から読み出して前記表示手段に表示させる参照文字列表示制御手段とを備えた文字入力装置。
  2. 前記記憶手段は、前記翻訳手段が1回に翻訳した前記第1言語の文字列と前記第2言語の文字列とを1単位として対応づけて記憶し、
    前記参照文字列表示制御手段は、前記指定手段により指定された第2言語の文字列を含む1単位分の第2言語の文字列に対応づけられた1単位分の第1言語の文字列を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の文字入力装置。
  3. 前記記憶手段は、対応づけられた1単位分の前記第1言語の文字列と前記第2言語の文字列のうち、対応する第2言語の語句と第1言語の語句とをさらに対応づけて記憶することを特徴とする請求項2に記載の文字入力装置。
  4. 前記表示手段に表示された第2言語の文字列のうち、特定の語句を指定する語句指定手段を備え、
    前記参照文字列表示制御手段は、当該語句指定手段により指定された第2言語の語句に対応づけられて前記記憶手段に記憶されている第1言語の語句を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項3に記載の文字入力装置。
  5. 前記参照文字列表示制御手段により前記表示手段に表示された前記第1言語の文字列の指定された部分を修正する修正文字データを入力する修正手段と、
    当該修正手段により入力された修正文字データを第1言語の文字列に変換して修正第1言語文字列を生成する修正第1言語変換手段とを備え、
    前記表示手段は、当該修正手段により入力された修正文字データを、指定されていない残余の第1言語の文字列とともに表示し、また、
    前記修正第1言語文字列を修正前の第1言語の文字列に替えて前記残余の第1言語の文字列とともに表示させ、
    前記翻訳手段は、前記修正第1言語変換手段により生成された修正第1言語文字列を前記残余の第1言語の文字列とあわせて第2言語の文字列に翻訳し、
    前記翻訳結果表示制御手段は、当該翻訳手段により翻訳された第2言語の文字列を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の文字入力装置。
  6. 前記記憶手段は、前記修正第1言語文字列を含む第1言語の文字列と、前記翻訳手段により当該第1言語の文字列から翻訳された第2言語の文字列とを対応づけ、修正前の第1言語の文字列及び第2言語の文字列に替えて記憶することを特徴とする請求項5に記載の文字入力装置。
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