JP2008123107A - 機械翻訳装置 - Google Patents

機械翻訳装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008123107A
JP2008123107A JP2006304229A JP2006304229A JP2008123107A JP 2008123107 A JP2008123107 A JP 2008123107A JP 2006304229 A JP2006304229 A JP 2006304229A JP 2006304229 A JP2006304229 A JP 2006304229A JP 2008123107 A JP2008123107 A JP 2008123107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
translation
word
language sentence
translated
sentence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006304229A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroko Nozawa
裕子 野沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2006304229A priority Critical patent/JP2008123107A/ja
Publication of JP2008123107A publication Critical patent/JP2008123107A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Machine Translation (AREA)

Abstract

【課題】複数の訳語候補の内、翻訳後に置き換えられた訳語と同じ属性に属する訳語をその後に使用して翻訳を行う機械翻訳装置を提供する。
【解決手段】入力された英語からなる第1言語文を日本語からなる第2言語文へと翻訳する翻訳処理を行った後において、ユーザが翻訳文である第2言語文を構成する訳語を他の訳語候補へと置き換えた場合(S31:YES)に、訳語の置き換えを行った単語に加えて、その単語と同一グループの単語に対して置き換えた他の訳語候補と同一属性の訳語を第1解より優先して翻訳するように学習させる(S33、S36)ように構成する。
【選択図】図8

Description

本発明は、第1言語文を所定の第2言語文に翻訳する機械翻訳装置に関し、特に、複数の訳語候補の内、翻訳後に置き換えられた訳語と同じ属性に属する訳語をその後に使用して翻訳を行う機械翻訳装置に関する。
従来、第1言語文を第2言語文に翻訳する機械翻訳装置では、翻訳のための各種の翻訳辞書を使用している。例えば、一般的な用語を保存する標準翻訳辞書、専門用語を保存する専門用語辞書、使用者が適宜必要に応じて登録したユーザ辞書等である。機械翻訳装置では翻訳対象となる第1言語文(例えば、英語文)に含まれる各単語に対応して、これらの辞書から優先順位に従って適切な第2言語の単語を自動的に選択し、それらを使用して第2言語文(例えば、日本語文)が作成されることが一般的である。
また、1つの第1言語の単語に対応する第2言語の単語は必ずしも1つに決まるわけでなく、候補となる訳語が複数あることも多い。そのため、翻訳辞書には複数の訳語が記憶されており、ユーザによって選択できるように構成されている。そして、ユーザが一旦翻訳された第2言語文を見て、その中に使用されている訳語を別の訳語に変更したいと思った場合には、別訳語の選択が可能となる。また、別訳語が選択された場合には、その選択結果を学習し、その後に同一の単語を翻訳する際に前回選択された訳語を優先的に使用して翻訳を行う学習システムを備えた翻訳装置について種々提案されている。例えば、特開平7−325826号公報にはユーザが複数の訳語類義語の中から選択した単語によって辞書の標準形が変更され、変更された辞書を使用して置換作業を行う学習システムについて記載されている。
特開平7−325826号公報(第3頁〜第4頁、図1)
しかしながら、前記従来の学習システムでは、ユーザによって選択された単語(翻訳装置では訳語)に基づく学習効果は同一の単語にしか影響しなかった。従って、同一の単語ではないが、用法や観念等が類似する同一属性にある単語に対してはその学習効果が反映されない。その結果、同一の属性の単語について学習効果を反映させる為には、その単語に対しても再び同様の選択操作を行わなければならなかった。例えば、英日翻訳を行う機械翻訳装置を具体例にして説明すると、“Japanese”という単語に対しては「日本人」と「日本語」の2つの訳語候補がある。そこで、最初に装置側が第一解として使用した訳語が「日本人」であって、その後にユーザが「日本語」による訳を希望した場合には、「日本人」の訳語を「日本語」に置き換える操作を実行する。その結果、“Japanese”という単語に対しては以降、学習効果によって「日本語」の訳語が装置側で優先的に使用されることとなる。しかしながら、例えば“German”や“Italian”という単語に対しては、その後に翻訳を行った場合でも「日本語」と同じ属性にある「ドイツ語」や「イタリア語」という訳語が使用されず、依然として「ドイツ人」や「イタリア人」という第1解の訳語が使用されることとなっていた。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ユーザの訳語選択に基づく学習の効果を同一属性にある他の訳語に対しても反映することが可能となり、短時間且つ少ない操作負担によりユーザの所望する翻訳文を得ることが可能な機械翻訳装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係る機械翻訳装置は、第1言語文を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された第1言語文を所定の第2言語文に翻訳するに必要な各種情報が格納された翻訳辞書と、前記翻訳辞書に基づき第1言語文を第2言語文に翻訳する翻訳手段と、を有する機械翻訳装置において、前記翻訳辞書に設けられ第1言語文を構成する各単語に対応する複数の訳語を記憶する訳語辞書部と、前記翻訳辞書に設けられ前記訳語辞書部に記憶された訳語の属性を記憶する属性記憶部と、を有し、前記翻訳手段は、各単語に対する複数の訳語から翻訳に使用する訳語を設定する訳語設定手段と、前記訳語辞書部に記憶された第1言語文を構成する各単語に対応する複数の訳語候補から前記訳語設定手段で設定された訳語を選択する訳語選択手段と、前記訳語選択手段により選択された訳語を組合せることによって第2言語文を生成する第2言語文生成手段と、第2言語文生成手段で生成された第2言語文において前記訳語選択手段で選択された訳語に対して他の訳語候補を置き換える訳語置換手段と、を備え、前記訳語設定手段は前記訳語置換手段により置き換えた他の訳語候補と同じ属性に属する訳語を翻訳に使用する訳語に新たに設定することを特徴とする。
ここで、「属性」とは、例えば、その語句の意味、用法、観念等を含み、「同じ属性に属する訳語」とは類義語や同じ品詞の語句等が該当する。
また、請求項2に係る機械翻訳装置は、請求項1に記載の機械翻訳装置であって、前記訳語設定手段はユーザの選択に基づいて前記訳語置換手段により置き換えた他の訳語候補に対応する単語と異なる単語の訳語に対しては同じ属性に属する訳語であっても翻訳に使用する訳語に新たに設定しないことを特徴とする。
請求項1に係る機械翻訳装置では、第2言語文生成手段で生成された第2言語文において訳語を他の訳語候補に置き換えることによって、置き換えた他の訳語候補と同じ属性に属する訳語を翻訳に使用する訳語に新たに設定するので、ユーザの訳語選択に基づく学習の効果を同一属性にある他の訳語に対しても反映することが可能となり、短時間且つ少ない操作負担によりユーザの所望する翻訳文を得ることができる。
また、請求項2に係る機械翻訳装置では、ユーザの選択によって置き換えた他の訳語候補に対応する単語と異なる単語の訳語に対しては同じ属性に属する訳語であっても翻訳に使用する訳語に新たに設定しないようにするので、ユーザの意図に反して他の単語にまで訳語選択に係る学習効果が及ぶことを防止できる。従って、学習効果の反映される範囲をユーザの所望する範囲とすることができ、よりユーザの希望に沿った翻訳文を得ることができる。
以下、本発明に係る機械翻訳装置について具体化した第1及び第2実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
先ず、図1を用いて第1実施形態に係る機械翻訳装置1の概略構成について説明する。図1は第1実施形態に係る機械翻訳装置の構成を示すブロック図である。
第1実施形態に係る機械翻訳装置1は、図1に示すように、コンピュータから構成される主制御装置10、マウスやキーボード等の入力装置20、液晶ディスプレイ等の表示装置30、レーザープリンタ等の印刷装置40、HDD(ハードディスクドライブ)やCD−ROM等の外部記憶装置50から構成される。
この点、入力装置20は、主に、第1言語である英語で表現された原文(第1言語文)を入力するものであり、例えば、キーボードやマウスなどがある。また、表示装置30は、主に、英語で表現された第1言語文や、第1言語文を第2言語である日本語に翻訳した翻訳文(第2言語文)を表示するものであり(図5参照)、例えば、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ等がある。
従って、入力装置20により英語からなる第1言語文が入力されると、先ず第1言語文が表示装置30に表示され、翻訳処理が終了すると第1言語文を日本語に翻訳した第2言語文が第1言語文に対応する形で表示される。このとき、表示装置30に表示された第1言語文や第2言語文を選択するには、表示装置30に表示されたカーソルやポインタなどで選択する。尚、カーソルやポインタはキーボードやマウスで動かすことができる。この点は、第1言語文や第2言語文を構成する各単語を選択する際も同様である。
また、外部記憶装置50には、翻訳辞書51が記憶されている。そして、翻訳辞書51の内部には第1言語である英語に対応する第2言語である日本語の一又は複数の訳語候補を記憶する訳語辞書部52、訳語辞書部52に記憶された各訳語に対する属性を記憶する属性記憶部53が設けられている。
一方、主制御装置10は、機械翻訳装置1全体の制御を司るCPU11、各種プログラム等を記憶するROM12、一時的な記憶領域等が設けられるRAM13、外部機器との通信制御を行うI/O制御部14がバス等によって互いに接続されている。各外部機器である入力装置20、表示装置30、印刷装置40、外部記憶装置50は、I/O制御部14を介してそれぞれ主制御装置10に接続され、CPU11によって制御されている。
ROM12には、機械翻訳装置1全体の動作を制御する全体制御部61、入力装置20によって入力された日本語の文字列を英語に翻訳する翻訳部62、単語や訳語に対して学習フラグを設定するフラグ設定部63等のプログラムが格納されている。
また、RAM13には、図2に示すように原文記憶エリア71や、翻訳文記憶エリア72、ワークエリア73などの各種記憶エリアが設けられている。この点、原文記憶エリア71には、入力装置20により入力された原文である第1言語文が記憶される。また、翻訳文記憶エリア72には、原文から翻訳された翻訳文である第2言語文が記憶される。また、ワークエリア73には、CPU11が各種プログラムを実行する際に必要なエリアが確保されている。更に、後述する学習フラグに関する学習情報を記憶する学習情報記憶エリア74についても確保されている。
次に、翻訳部62及びフラグ設定部63の処理について簡単に説明する。尚、一般的な翻訳処理は従来と同様であるのでここでは説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。まず、翻訳部62は翻訳指示された第1言語文を一般的な翻訳処理に従って第2言語文に翻訳する。この時、翻訳部62は、辞書として翻訳辞書51中の訳語辞書部52を参照する。また、学習情報記憶エリア74に記憶された学習情報についても参照する。そして、翻訳部62は翻訳結果の第2言語文を表示装置30に表示し、ユーザが確認するのを待つ。
ここで、ユーザが表示された翻訳結果に対し、翻訳部62が使用した第2言語文を構成する訳語を異なる別訳語に変更したいと判断したとき、その変更したい訳語を選択して別訳語の置き換え指示を入力する。その結果、翻訳部62は再び訳語辞書部52を検索して、選択された語に対応する別訳語候補のリストを表示装置30に表示する(図9参照)。ユーザは表示された別訳語候補のリストから希望の別訳語を選択し、入力装置20を使用して選択を指示する。そして、ユーザによって別訳語が選択されたら、フラグ設定部63はその選択された別訳語及び別訳語と同じ属性に属する他の訳語に対して今後の翻訳処理で第1解より優先して使用されるように学習フラグ情報を学習情報記憶エリア74に付加する(図4参照)。
次に、第1実施形態に係る機械翻訳装置1において翻訳処理で用いられる翻訳辞書51の構成と、学習フラグ情報を付加する学習情報記憶エリア74の構成について図3及び図4を用いて説明する。図3は翻訳辞書51の構成を模式的に示した説明図、図4は学習情報記憶エリア74の構成を模式的に示した説明図である。
図3に示すように翻訳辞書51は、第1言語の単語である英単語と、英単語の品詞と、単語の属するグループフラグと、一又は複数の訳語候補と、各訳語候補の属性フラグとから構成されている。
ここで、特にグループフラグは訳語の種類に基づいて予め設定されたグループの種類を特定する情報である。例えば、「〜語」や「〜人」を訳語に含む「Japanese」や「German」は「Nation(国)」のグループに分類される。また、ボクシングの「リング」を訳語に含む「ring」は「Sports(スポーツ)」のグループに分類される。尚、「notebook」のようにグループフラグが付加されていない単語もある。
また、訳語候補は英単語毎に候補数が異なっており、例えば、一つの訳語候補のみを有する単語では、常にその訳語が用いられて第2言語文が生成される。一方、複数の訳語候補を有する場合には、予め単語毎に翻訳の際に優先して使用する第1解が設定されている。例えば、図3では第1訳語候補に配置された訳語が各単語で第1解として使用される訳語である。そして、第1訳語候補以外の訳語は一旦翻訳された翻訳文中に含まれる第1訳語候補から置き換える操作をユーザが行うことによって使用することが可能となる(図9〜図11参照)。
但し、学習情報記憶エリア74に対して該当する単語に学習フラグ情報が付加された場合には、特定の属性に属する訳語が第1解よりも優先して翻訳に使用される。
次に、学習情報記憶エリア74について説明する。図4に示すように学習情報記憶エリア74は、第1言語の単語である英単語と、英単語の品詞と、単語の属するグループフラグと、優先して使用する訳語を特定する学習フラグと、各訳語候補の属性フラグと、一又は複数の訳語候補とから構成されている。
ここで、学習フラグは図3に示した翻訳辞書51を構成する複数の訳語候補の内、翻訳に優先して使用する訳語を特定する情報である。例えば、図4では「Nation」のグループの単語において属性フラグ「2」に属する訳語を優先して使用する学習フラグ情報が付加された場合を示している。従って、「Nation」のグループの単語(例えば、「Japanese」)が翻訳される場合には、第1解(例えば、「日本人」)ではなく属性フラグ「2」に属する訳語(例えば、「日本語」)が翻訳に使用されることとなる。一方、「Sports」のグループの単語(例えば、「ring」)が翻訳される場合には、学習フラグ情報が付加されていないので、第1解(例えば、「輪」)が翻訳に使用されることとなる。
続いて、第1実施形態に係る機械翻訳装置1において表示装置30に表示されるアプリケーション画面80について図5を用いて説明する。図5は第1実施形態に係るアプリケーション画面80について示した図である。
ここで、第1実施形態に係る機械翻訳装置1では、入力装置20により英語で表現された第1言語文が入力されると、翻訳処理が終了した後に日本語に表現された第2言語文が第1言語文に対応してアプリケーション画面80に表示される。
図5に示すように、アプリケーション画面80は、文番号81が表示される第0ウインドウ82と、第1言語文83が表示される第1ウインドウ84、翻訳された第2言語文85が表示される第2ウインドウ86が左右に並べて配置されることによって構成される。
従って、英語で表現された第1言語文として、例えば、「I like Japanese.」という英語文を、ユーザがキーボードにより入力すると、「1」という数値が第0ウインドウ82に黒の文字色で表示され、当該数値の右横では、「I like Japanese.」という第1言語文83が第1ウインドウ84に黒の文字色で表示される。そして、その後に第2ウインドウ86の上部にあるツールバーの翻訳ボタン87がクリックされると、当該英文の右横に日本語で表現された翻訳文として、当該英文を日本語に翻訳した「私は日本人が好きです。」という第2言語文85が第2ウインドウ86に黒の文字色で表示される。
続いて、「I like Chinese, too.」という英語文を、ユーザがキーボードにより入力すると、「2」という数値が第0ウインドウ82に黒の文字色で表示され、当該数値の右横では、「I like Chinese, too.」という第1言語文83が第1ウインドウ84に黒の文字色で表示される。そして、その後に第2ウインドウ86の上部にある翻訳ボタン87がクリックされると、当該英文の右横に日本語で表現された翻訳文として、当該英文を日本語に翻訳した「私は中国人も好きです。」という第2言語文85が第2ウインドウ86に黒の文字色で表示される。
更に、「But she doesn't like Japanese.」という英語文を、ユーザがキーボードにより入力すると、「3」という数値が第0ウインドウ82に黒の文字色で表示され、当該数値の右横では、「But she doesn't like Japanese.」という第1言語文83が第1ウインドウ84に黒の文字色で表示される。そして、その後に第2ウインドウ86の上部にある翻訳ボタン87がクリックされると、当該英文の右横に日本語で表現された翻訳文として、当該英文を日本語に翻訳した「けれども彼女は日本人が好きではありません。」という第2言語文85が第2ウインドウ86に黒の文字色で表示される。また、特にユーザがアプリケーション画面80に表示された第1言語文83又は第2言語文85を選択している場合には、選択している第1言語文83又は第2言語文85の文番号81の文字が反転表示される。更に、第1言語文83又は第2言語文85を構成する単語を選択している場合には、選択している単語の文字色が変更される(図9参照)。例えば、図5では文番号「3」の第1言語文83又は第2言語文85が選択されていることを示し、図9では第2言語文85を構成する「日本人」の単語90が選択されていることを示す。
次に、本発明に係る機械翻訳装置1を機能させるために実行される各プログラムについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、図6に基づいて第1実施形態において実行されるメインプログラムについて説明する。図6は第1実施形態において実行されるメインプログラムのフローチャートである。尚、以下の図6以降に示すプログラムはROM12に格納され、主制御装置10のCPU11によって実行される。
先ず、メインプログラムがCPU11によって実行されると、図6に示すように、ステップ(以下Sと略する)1において、RAM13のワークエリア73にある不図示の各種記憶領域が初期化される初期化処理が行われる。更に、S2でCPU11は表示装置30にアプリケーション画面80(図5)を表示する。このアプリケーション画面80からはユーザの操作に基づいて後述する翻訳処理等を実行することが可能である。S2の処理が終了した後は、S3に移行する。
S3でCPU11は、翻訳対象となる第1言語文に相当する文章を入力する入力処理を行うか否かがユーザからのキーボードの操作情報に基づいて判定される。そして、文章入力処理を実行すると判定された場合(S3:YES)には、S4へと移行する。それに対して、文章入力処理を実行しないと判定された場合(S3:NO)にはS6へと移行する。
S4でCPU11は、入力装置20であるキーボードからの操作情報に基づいてユーザにより入力された英語文を第1言語文として受け付ける。更に、S5では前記S4で入力された第1言語文が第1ウインドウ84(図5参照)に表示される。尚、このとき入力された第1言語文の文書データは、RAM13の原文記憶エリア71に記憶される。
また、S6では、特に前記S4で入力された英語文からなる第1言語文を訳語辞書部52と学習情報記憶エリア74を参照して日本語文からなる第2言語文へと翻訳する翻訳処理を実行するか否かがユーザからの操作情報に基づいて判定される。そして、翻訳処理を実行すると判定された場合(S6:YES)にはS7へと移行し、後述の翻訳処理(図7)を行う。その後、S6の判定処理へと戻る。
一方、翻訳処理を実行しないと判定された場合(S6:NO)にはS8へと移行する。S8では前記S7で翻訳された日本語文からなる第2言語文を構成する訳語を他の訳語候補に置き換える訳語置換処理を実行するか否かがユーザからの操作情報に基づいて判定される。そして、訳語置換処理を実行すると判定された場合(S8:YES)にはS9へと移行し、後述の訳語置換処理(図8)を行う。その後、S6の判定処理へと戻る。
また、訳語置換処理を実行しないと判定された場合(S8:NO)にはS10へと移行する。S10では前記S9で訳語を置き換えることによりRAM13の学習情報記憶エリア74に付加された学習情報をクリアする学習情報クリア処理を実行するか否かがユーザからの操作情報に基づいて判定される。そして、学習情報クリア処理を実行すると判定された場合(S10:YES)にはS11へと移行し、後述の学習情報クリア処理(図14)を行う。その後、S6の判定処理へと戻る。
一方、学習情報クリア処理についても実行しないと判定された場合(S10:NO)には、ユーザの操作に基づいた印刷処理やデータ保存処理やデータ読出処理等のその他の処理を実行する(S12)。そして、S12の処理が終了した後に再びS6の判定処理へと戻る。
次に、前記S7において実行する翻訳処理について図7に基づいて説明する。翻訳処理は、前記したように前記S4で入力された英語文からなる第1言語文を訳語辞書部52と学習情報記憶エリア74を参照して日本語文からなる第2言語文へと翻訳する処理である。
翻訳処理が開始されると、先ず、S21においてCPU11は形態素解析処理を行う。この形態素解析処理は、当該原文である第1言語文を品詞毎に区分けする処理である。そして、形態素解析処理の後、S22においてCPU11は構文解析処理を行う。構文解析処理は、形態素解析処理の結果を用いて、文法規則にしたがって構文構造を示す木構造を作成するとともに、その木構造に意味情報を付加する処理である。
続いてS23においては外部記憶装置50に格納された翻訳辞書51から前記S21及びS22の処理の結果に基づいて、第1言語文を構成する各単語に対応する訳文の候補を参照する。
続いて、S24では第1言語文が訳し分け条件に該当するか否か判定される。ここで、訳し分け条件とは翻訳辞書51に予め規定されている訳語決定の条件であり、第1言語文が訳し分け条件に該当する場合には学習状況に関係なく一義的に訳語が決定される。例えば、第1言語文が「a Japanese」である場合には、学習フラグによって「Japanese」の第1の訳語候補が「日本語」となっていた場合であっても、必ず「日本人」と翻訳される。
そして、訳し分け条件に該当すると判定された場合(S24:YES)には、翻訳辞書51から第1言語文に対応する訳語候補の内、訳し分け条件に該当する訳語を抽出し(S25)、抽出した訳語を組合せることによって第2言語文である翻訳文を生成する(S29)。それに対して、訳し分け条件に該当しないと判定された場合(S24:NO)にはS26へと移行する。
S26では、CPU11は学習情報記憶エリア74(図4参照)を参照し、第1言語文を構成する各単語に学習フラグ情報が付加されているか否か判定する。ここで、学習フラグ情報は後述する訳語置換処理(図8)によって置き換えられた訳語に対応する単語と同一グループの単語に対して付加されるものであり、学習フラグ情報が付加されることによって、CPU11はその後に実行される翻訳処理では置き換えられた訳語と同一属性の訳語を第1解より優先して第1訳語候補として翻訳に用いるように設定する。
そして、学習情報記憶エリア74において第1言語文を構成する各単語に学習フラグ情報が付加されていると判定された場合(S26:YES)には、付加された学習フラグ情報によって学習フラグがONされている訳語、即ち、訳語置換処理(S9)によって置き換えられた訳語と同一属性の訳語を翻訳に使用する訳語として選択し、選択された訳語を組合せることによって第2言語文である翻訳文を生成する(S29)。
一方、学習情報記憶エリア74において第1言語文を構成する各単語に学習フラグ情報が付加されていないと判定された場合(S26:NO)には、第1言語文を構成する各単語に対応する訳語候補の内、予め翻訳辞書51で設定された第1解を翻訳に使用する訳語として選択し、選択された訳語を組合せることによって第2言語文である翻訳文を生成する(S29)。尚、前記S29で生成された第2言語文の文書データは、翻訳文記憶エリア72に記憶される。
続いて、S30でCPU11は前記S29で生成された翻訳文を第2ウインドウ86(図5参照)に表示する。その後、翻訳処理を終了し、S6の判定処理へと移行する。
次に、前記S9において実行する訳語置換処理について図8に基づいて説明する。訳語置換処理は、前記したように翻訳処理で翻訳された日本語文からなる第2言語文を構成する訳語を他の訳語候補に置き換える処理である。
訳語置換処理が開始されると、先ず、S31においてCPU11は第2ウインドウ86に表示された第2言語文を構成する各単語を他の訳語候補に置き換える操作が行われたか否かを判定する。具体的に、第2ウインドウ86に表示された第2言語文を構成する各単語を他の訳語候補に置き換える際には、先ず、マウスやキーボードを操作することによって表示装置30に表示されたカーソルを、アプリケーション画面80の第2ウインドウ86に表示された第2言語文85の内、他の訳語候補に置き換えたい訳語に合わせる。その状態で、右クリックを押下されると、その訳語とその訳語以外の他の訳語候補がアプリケーション画面80に対して表示される。そして、表示された他の訳語候補よりいずれかの訳語候補を選択することによって他の訳語候補へと置き換える操作が完了する。
前記S31の判定の結果、第2ウインドウ86に表示された第2言語文を構成する各単語を他の訳語候補に置き換える操作が行われたと判定された場合(S31:YES)にはS32へと移行する。S32でCPU11はアプリケーション画面80に表示された第2言語文85の表示を新たに置き換えた訳語候補に基づいて変更するように制御する。一方、他の訳語候補に置き換える操作が行われていないと判定された場合(S31:NO)には訳語置換処理を終了し、S6の判定処理へと移行する。
以下に、図5、図9乃至図11を用いてアプリケーション画面80での訳語の置き換え操作及び上記S32の表示制御処理について具体例を挙げて説明する。以下の例では、図5に表示された第2言語文85の内、第1文の「Japanese」の訳語として使用された「日本人」という単語90を、他の訳語候補である「日本語」という訳語に置き換える例を示す。
図5に示すアプリケーション画面80の第2ウインドウ86に表示された第2言語文を構成する各単語の内、「日本人」という単語90にカーソルが合わせられて右クリックが押下されると、図9に示すようにサブウィンドウ94が新たにアプリケーション画面80に表示される。サブウィンドウ94には選択された単語90の訳語候補95が一覧に表示される。そして、図10に示すようにサブウィンドウ94に表示された訳語候補95の内、ユーザの希望する「日本語」の訳語をマウスやキーボードを用いて選択する。その結果、「日本人」という単語90からユーザの選択した新たな訳語候補である「日本語」の単語96へと表示が変更される(図11参照)。
続いて、S33でCPU11は学習情報記憶エリア74の訳語の置き換えを行った単語(例えば図9〜図11に示した例では「Japanese」)に対して学習フラグ情報を付加する。具体的には、置き換えた訳語(例えば図9〜図11に示した例では「日本語」)の学習フラグをONとし、前記した翻訳処理においてその訳語が予め設定された第1解より優先して使用されるように新たに設定する。
次に、S34でCPU11は訳語辞書51(図3参照)に格納されたグループフラグを参照し、訳語の置き換えを行った単語(例えば図9〜図11に示した例では「Japanese」)にグループフラグがあるか否か判定する。その結果、グループフラグがあると判定された場合(S34:YES)には、更に同じグループの他の単語(例えば「German」、「Italian」、「Chinese」等)に置き換えた訳語と同じ属性の訳語があるか否か判定される(S35)。
そして、同じグループの他の単語に同じ属性の訳語があると判定された場合(S35:YES)には、訳語の置き換えを行った単語(例えば図9〜図11に示した例では「Japanese」)と同じグループの単語(例えば「German」、「Italian」、「Chinese」等)に対して学習フラグ情報を付加する(S36)。具体的には、置き換えた訳語(例えば図9〜図11に示した例では「日本語」)と同じ属性の訳語(例えば「ドイツ語」、「イタリア語」、「中国語」)の学習フラグをONとし、次回以降の翻訳処理において学習フラグが立てられた訳語(例えば、「ドイツ語」)が第1解(例えば、「ドイツ人」)より優先して使用されるようする。その結果、次回以降において学習フラグ情報が付加された同じ単語を翻訳する際に、ユーザの選択操作に関する学習結果を反映した翻訳が行われることとなる。一方、訳語の置き換えを行った単語にグループフラグが無いと判定された場合(S34:NO)や同じグループの他の単語に置き換えた訳語と同じ属性の訳語が無いと判定された場合(S35:NO)には訳語置換処理を終了し、S6の判定処理へと移行する。
次に、図12及び図13を用いて上記S33及びS36によって学習フラグ情報が付加された後の学習効果について具体例を挙げて説明する。ここで、図12は置き換えた訳語に対応する単語のみに学習効果が反映される従来の例であり、図13は置き換えた訳語に対応する単語に加えて同じグループの単語に対しても学習効果が反映される本願発明の例を示した図である。尚、以下の例では、図5に表示された第2言語文の内、第1文の「Japanese」の訳語として使用された「日本人」という単語90を、他の訳語候補である「日本語」という訳語に置き換えたことによる学習効果を示す。
図12に示すように、従来の機械翻訳装置では図5に示す「日本人」という単語90を、他の訳語候補である「日本語」という訳語に置き換えた場合には、その後に同一条件で同一の第1言語文を翻訳したとしても、同一の単語のみに対して学習効果が反映される。即ち、第1文の「Japanese」の訳語として使用された「日本人」という単語90(図5参照)と、第3文の「Japanese」の訳語として使用された「日本人」という単語92(図5参照)は使用されず、代わりに「日本語」の単語96、97が訳語として使用される。その結果、第1文は「私は日本語が好きです。」となり第3文は「けれども彼女は日本語が好きではありません。」と翻訳される。一方、第2文は学習が行われる前と変わらずに「私は中国人も好きです。」と翻訳される。
一方、図13に示すように、本願発明の機械翻訳装置1では「日本人」という単語90(図5参照)を、他の訳語候補である「日本語」という訳語に置き換えた場合には、その後に同一条件で同一の第1言語文を翻訳すると、同一の単語に加えて同じグループの単語に対して学習効果が反映される。即ち、第1文の「Japanese」の訳語として使用された「日本人」という単語90(図5参照)と、第3文の「Japanese」の訳語として使用された「日本人」という単語92(図5参照)は使用されず、「日本語」の単語96、97が訳語として使用される。更に、第2文の「Chinese」の訳語として使用された「中国人」という単語91(図5参照)は使用されず、「中国語」の単語98が訳語として使用される。その結果、第1文は「私は日本語が好きです。」となり、第2文は「私は中国語も好きです。」となり、第3文は「けれども彼女は日本語が好きではありません。」と翻訳される。
次に、前記S11において実行する学習情報のクリア処理について図14及び図15に基づいて説明する。学習情報のクリア処理は、前記したようにRAM13の学習情報記憶エリア74に付加された学習フラグ情報等の学習情報をクリアする処理である。
学習情報のクリア処理が開始されると、先ず、S41においてCPU11は第1ウインドウ84に表示された第1言語文83を構成する各単語から学習情報をクリアする操作が行われたか否かを判定する。具体的に、第1ウインドウ84に表示された第1言語文83を構成する各単語の学習情報をクリアする際には、先ず、マウスやキーボードを操作することによって表示装置30に表示されたカーソルを、アプリケーション画面80の第2ウインドウ86に表示された第2言語文85の内、学習情報をクリアしたい単語(例えば「Japanese」)に対応する訳語(例えば「日本語」)に合わせる。その状態で、右クリックを押下することにより、該当の単語に学習フラグ情報が付加されている場合には、他の訳語候補とともに『学習情報のクリア』という選択肢101がアプリケーション画面80に対して表示される。そして、表示された『学習情報のクリア』という選択肢101を選択することによって、その単語の学習情報をクリアする操作が完了する。
前記S41の判定の結果、第2ウインドウ86に表示された第2言語文を構成する各単語の学習情報をクリアする操作が行われたと判定された場合(S41:YES)にはS42へと移行する。S42でCPU11は選択されている単語に付加された学習フラグ情報を削除する。その結果、前記した翻訳処理においては以後、予め設定された第1解が使用されることとなる。一方、学習情報をクリアする操作が行われていないと判定された場合(S41:NO)には学習情報のクリア処理を終了し、S6の判定処理へと移行する。
以下に、図15を用いてアプリケーション画面80での学習情報のクリアを行う為の操作について具体例を挙げて説明する。以下の例では、「Japanese」の単語に対して「日本語」の訳語を第1解より優先して用いる学習情報が付与されている場合に、その学習情報をクリアする例を示す。
図15に示すアプリケーション画面80の第2ウインドウ86に表示された第2言語文を構成する各単語の内、「日本語」という単語96にカーソルが合わせられて右クリックが押下されると、サブウィンドウ94が新たにアプリケーション画面80に表示される。サブウィンドウ94には選択された単語96の訳語候補95の一覧とともに『学習情報のクリア』という選択肢101が表示される。そして、サブウィンドウ94に表示された『学習情報のクリア』という選択肢101をマウスやキーボードを用いて選択する。その結果、「Japanese」の単語に付加されていた学習情報がクリアされる。
そして、学習情報がクリアされたことによって、図16に示すように「Japanese」の訳語として使用された「日本語」という単語96から「日本人」というの単語90へと訳語が置き換えられる。その結果、第2言語文85は「私は日本人が好きです。」へと変更される。
続いて、S43でCPU11は、訳語辞書51(図3参照)に格納されたグループフラグを参照し、学習情報のクリアを行った単語(例えば図15に示した例では「Japanese」)にグループフラグがあるか否か判定する。その結果、グループフラグがあると判定された場合(S43:YES)には、更に訳語辞書51(図3参照)に格納された属性フラグを参照し、同じグループの他の単語(例えば「German」、「Italian」、「Chinese」等)に学習情報のクリアを行った単語に対応する訳語と同じ属性の訳語があるか否かを判定する(S44)。
そして、同じグループの他の単語に同じ属性の訳語があると判定された場合(S44:YES)には、学習情報のクリアを行った単語(例えば図15に示した例では「Japanese」)と同じグループの単語(例えば「German」、「Italian」、「Chinese」等)に付加された学習情報もクリアする(S45)。具体的には、前記した翻訳処理において第1解が優先して使用されるように設定する。その結果、次回以降において学習情報がクリアされた同じ単語を翻訳する際に、ユーザの選択操作に関する学習結果を反映せず、第1解に基づいた翻訳が行われることとなる。一方、学習情報をクリアした単語にグループフラグが無いと判定された場合(S43:NO)や同じグループの他の単語に同じ属性の訳語が無いと判定された場合(S44:NO)には学習情報のクリア処理を終了し、S6の判定処理へと移行する。
上記の通り、第1実施形態に係る機械翻訳装置1は、入力された英語からなる第1言語文を日本語からなる第2言語文へと翻訳する翻訳処理(図6のS7)を行った後において、ユーザが翻訳文である第2言語文を構成する訳語を他の訳語候補へと置き換えた場合(図8のS31:YES)に、訳語の置き換えを行った単語に加えて、その単語と同一グループの単語に対して置き換えた他の訳語候補と同一属性の訳語を第1解より優先して翻訳に使用するように学習させる(図8のS33、S36)ので、ユーザの訳語選択に基づく学習の効果を同一属性にある他の訳語に対しても反映することが可能となり、短時間且つ少ない操作負担によりユーザの所望する翻訳文を得ることができる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態に係る機械翻訳装置について図17及び図18に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図16の第1実施形態に係る機械翻訳装置1の構成と同一符号は、前記第1実施形態に係る機械翻訳装置1等の構成と同一あるいは相当部分を示すものである。
この第2実施形態に係る機械翻訳装置の概略構成は、第1実施形態に係る機械翻訳装置1とほぼ同じ構成である。また、各種制御処理も第1実施形態に係る機械翻訳装置1とほぼ同じ制御処理である。しかしながら、第1実施形態に係る機械翻訳装置1では訳語を他の訳語候補に置き換えた際の学習効果は、常に同一グループの他の単語にも及ぶのに対して、第2実施形態に係る機械翻訳装置ではユーザが希望した場合には学習効果を訳語の置き換えを行った単語のみに対して及ぶように構成する点で異なっている。
以下に、第2実施形態に係る機械翻訳装置が前記S9において実行する訳語置換処理について図17に基づいて説明する。尚、S101〜S103の処理は前記した第1実施形態に係る機械翻訳装置1が実行するS31〜S33の処理(図8)と同様の処理であるので、説明は省略する。
先ずS104でCPU11は、現在設定されている学習モードが『この単語のみ学習』モードであるか否か判定する。ここで、第2実施形態に係る機械翻訳装置は、訳語候補の選択に関する学習モードを『通常学習』モードと『この単語のみ学習』モードの2種類の内から設定可能となっている。『通常学習』モードは、第1実施形態と同様に訳語を他の訳語候補に置き換えた際の学習効果が同一グループの他の単語にも及ぶように設定したモードである。また、『この単語のみ学習』モードは学習効果を訳語の置き換えを行った単語のみに対して及ぶように設定したモードである。そして、学習モードの切り替えはユーザの選択によって行われる。
以下に、具体的に学習モードの切り替えの操作について説明する。先ず、図18に示すアプリケーション画面80の第2ウインドウ86に表示された第2言語文を構成する各単語の内、いずれかの単語(図18では「日本人」の単語90)にカーソルが合わせられて右クリックを押下すると、サブウィンドウ94が新たにアプリケーション画面80に表示される。ここで、サブウィンドウ94には選択された単語の訳語候補95とともに『この単語のみ学習』という選択肢102がアプリケーション画面80に対して表示される。そして、選択肢102の表示の前にチェックマークがあるか否かにより現在の学習モードが分かるように構成されている。例えば、図18に示すようにチェックマークが表示された状態は現在『この単語のみ学習』モードであることを示している。
そして、表示されたチェックマークがない状態の『この単語のみ学習』という選択肢102を選択することによって、『この単語のみ学習』モードと『通常学習』モードとが切り換わる。また、現在の学習モードが『この単語のみ学習』モードである場合に、チェックマークがある状態の『この単語のみ学習』という選択肢102を選択することによって、学習モードが『通常学習』モードへと切り換わる。尚、ここで説明した学習モードの切り替えの処理は訳語置換処理(図7参照)ではなく、図6のS12における「その他の処理」の中で行われる処理である。
そして、前記S104の判定の結果、現在の学習モードが『この単語のみ学習』モードであると判定された場合(S104:YES)には、同一グループの他の単語に学習効果を反映することなく訳語置換処理を終了する。一方、現在の学習モードが『通常学習』モードであると判定された場合(S104:NO)には、S105の判定処理へと移行する。尚、S105〜S107の処理は前記した第1実施形態に係る機械翻訳装置1が実行するS34〜S36の処理(図8)と同様の処理であるので、説明は省略する。
上記の通り、第2実施形態に係る機械翻訳装置は、入力された英語からなる第1言語文を日本語からなる第2言語文へと翻訳する翻訳処理(S7)を行った後において、ユーザが翻訳文である第2言語文を構成する訳語を他の訳語候補へと置き換えた場合(S101:YES)で、且つ現在の学習モードが『通常学習』モードに設定されている場合(S104:YES)には、訳語の置き換えを行った単語に加えて、その単語と同一グループの単語に対して置き換えた他の訳語候補と同一属性の訳語を第1解より優先して翻訳に使用するように学習させる(S103、S106)一方、現在の学習モードが『この単語のみ学習』モードに設定されている場合(S104:NO)には、訳語の置き換えを行った単語と異なる単語の訳語に対しては同じ属性に属する訳語であっても翻訳に使用する訳語に新たに設定せず、訳語の置き換えを行った単語のみに対して置き換えた他の訳語候補を第1解より優先して翻訳に使用するように学習させる(S103)ので、ユーザの意図に反して他の単語にまで訳語選択に係る学習効果が及ぶことを防止できる。従って、学習効果の反映される範囲をユーザの所望する範囲とすることができ、よりユーザの希望に沿った翻訳文を得ることができる。
尚、本発明は上記第1及び第2実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、第1及び第2実施形態では、図3に示すように単語にグループフラグを付加することにより単語を複数のグループに分けて記憶する。そして、訳語置換処理(S9)によって訳語が置き換えられた単語と同一グループの単語に対応する各訳語の内、置き換えられた訳語と同じ属性に属する訳語に対して学習フラグを立てる。それによって、翻訳の際に優先して使用される訳語を設定していた。しかしながら、単語をグループ分けせずに、各訳語に対して訳語の意味を示す意味フラグを別途付与し、訳語置換処理(S9)によって置き換えられた訳語と同一の意味フラグが付与された訳語に対して学習フラグを立てることにより、翻訳の際に優先して使用される訳語を設定するようにしても良い。
ここで、図19は上記変形例において学習情報記憶エリア74に記憶された学習情報を模式的に示した模式図である。例えば、図19では「言語」の意味フラグが付加された訳語を優先して使用する学習フラグ情報と、「コンピュータ」の意味フラグが付加された訳語を優先して使用する学習フラグ情報とが付加された場合を示している。従って、「言語」の意味フラグが付加された訳語を含む単語(例えば、「Japanese」、「German」)が翻訳される場合には、第1解(例えば、「日本人」、「ドイツ人」)ではなく「言語」の意味フラグが付与された訳語(例えば、「日本語」、「ドイツ語」)が翻訳に使用されることとなる。
上記のように構成することにより、図4に示すグループフラグを付加する場合と比較して付加する情報が少ないので必要な記憶領域を削減でき、メンテナンスを容易に行うことが可能となる。また、図4に示すように属性を特定する為の番号のフラグを用いるより、図19に示す意味を利用するフラグを用いる方が、訳語とのつながりが分かりやすくメンテナンスがし易い。
第1実施形態に係る機械翻訳装置の構成を示すブロック図である。 RAMの記憶領域を示した図である。 翻訳辞書の構成を模式的に示した説明図である。 学習情報記憶エリアの構成を模式的に示した説明図である。 第1実施形態に係るアプリケーション画面について示した図である。 第1実施形態において実行されるメインプログラムのフローチャートである。 第1実施形態において実行される翻訳処理プログラムのフローチャートである。 第1実施形態において実行される訳語置換処理プログラムのフローチャートである。 アプリケーション画面での訳語の置き換え操作を説明した説明図である。 アプリケーション画面での訳語の置き換え操作を説明した説明図である。 アプリケーション画面での訳語の置き換え操作を説明した説明図である。 置き換えた訳語に対応する単語のみに学習効果が反映される場合の学習効果を説明した説明図である。 置き換えた訳語に対応する単語に加えて同じグループの単語に対しても学習効果が反映される場合の学習効果を説明した説明図である。 第1実施形態において実行される学習情報のクリア処理プログラムのフローチャートである。 アプリケーション画面において学習情報のクリア処理を実行する操作を説明した説明図である。 学習情報のクリア処理を行った後のアプリケーション画面を示した図である。 第2実施形態において実行される訳語置換処理プログラムのフローチャートである。 アプリケーション画面での学習モードに切り替え操作を説明した説明図である。 本願発明の変形例において学習情報記憶エリアの構成を模式的に示した説明図である。
符号の説明
1 機械翻訳装置
11 CPU
12 ROM
13 RAM
20 入力装置
51 翻訳辞書
52 訳語辞書部
53 属性記憶部
83 第1言語文
85 第2言語文

Claims (2)

  1. 第1言語文を入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力された第1言語文を所定の第2言語文に翻訳するに必要な各種情報が格納された翻訳辞書と、
    前記翻訳辞書に基づき第1言語文を第2言語文に翻訳する翻訳手段と、を有する機械翻訳装置において、
    前記翻訳辞書に設けられ第1言語文を構成する各単語に対応する複数の訳語を記憶する訳語辞書部と、
    前記翻訳辞書に設けられ前記訳語辞書部に記憶された訳語の属性を記憶する属性記憶部と、を有し、
    前記翻訳手段は、
    各単語に対する複数の訳語から翻訳に使用する訳語を設定する訳語設定手段と、
    前記訳語辞書部に記憶された第1言語文を構成する各単語に対応する複数の訳語候補から前記訳語設定手段で設定された訳語を選択する訳語選択手段と、
    前記訳語選択手段により選択された訳語を組合せることによって第2言語文を生成する第2言語文生成手段と、
    第2言語文生成手段で生成された第2言語文において前記訳語選択手段で選択された訳語に対して他の訳語候補を置き換える訳語置換手段と、を備え、
    前記訳語設定手段は前記訳語置換手段により置き換えた他の訳語候補と同じ属性に属する訳語を翻訳に使用する訳語に新たに設定することを特徴とする機械翻訳装置。
  2. 前記訳語設定手段はユーザの選択に基づいて前記訳語置換手段により置き換えた他の訳語候補に対応する単語と異なる単語の訳語に対しては同じ属性に属する訳語であっても翻訳に使用する訳語に新たに設定しないことを特徴とする請求項1に記載の機械翻訳装置。
JP2006304229A 2006-11-09 2006-11-09 機械翻訳装置 Withdrawn JP2008123107A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006304229A JP2008123107A (ja) 2006-11-09 2006-11-09 機械翻訳装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006304229A JP2008123107A (ja) 2006-11-09 2006-11-09 機械翻訳装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008123107A true JP2008123107A (ja) 2008-05-29

Family

ID=39507820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006304229A Withdrawn JP2008123107A (ja) 2006-11-09 2006-11-09 機械翻訳装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008123107A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011039634A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Casio Computer Co Ltd 電子機器及びプログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011039634A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Casio Computer Co Ltd 電子機器及びプログラム
CN101996231A (zh) * 2009-08-07 2011-03-30 卡西欧计算机株式会社 文本显示装置及文本显示方法
US8812290B2 (en) 2009-08-07 2014-08-19 Casio Computer Co., Ltd Text display apparatus and recording medium recording text display program

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3176059B2 (ja) 翻訳装置
JP2008123107A (ja) 機械翻訳装置
JPH10301922A (ja) コマンド入力方法,かな漢字変換用ソフトウェアを用いて文字を入力する際のコマンド入力方法およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JPH07334499A (ja) 文字列入力装置
JP3912343B2 (ja) 文字入力装置
JPH1056491A (ja) 機械翻訳システム及び機械翻訳方法
JP3533591B2 (ja) 文字入力装置、文字入力方法および文字入力制御プログラムを記録した記録媒体
JP2020057213A (ja) 電子辞書装置、電子辞書の検索方法及び制御プログラム
JP5628485B2 (ja) 翻訳支援システム及びその方法及びそのプログラム
JP2007094722A (ja) 機械翻訳装置
JP2006012188A (ja) 文書処理方法及び装置
JP2001092821A (ja) 文章校正装置及び文章校正処理プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
JP2635551B2 (ja) 機械翻訳システム
JP2006107261A (ja) 翻訳支援システム
JP2012190166A (ja) 翻訳支援装置、翻訳支援方法及びプログラム
JPS61255467A (ja) 機械翻訳システム
JP2005309832A (ja) 自動翻訳装置およびプログラム
JP2002041516A (ja) 機械翻訳装置、機械翻訳方法及び機械翻訳プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP2003196279A (ja) 文字入力方法、文字入力プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JPH02144761A (ja) 文章作成装置
JPS59208635A (ja) 文書作成装置
JP2003085171A (ja) 機械翻訳装置、機械翻訳方法、機械翻訳プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JPH04305769A (ja) 機械翻訳装置
JPH04348465A (ja) 機械翻訳装置
JPS62203267A (ja) 機械翻訳システム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100202