JP3911130B2 - データ駆動型情報処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像処理や演算処理等を行なうデータ駆動型情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のノイマン型計算機においては、プログラムとして種々の命令が予めプログラムメモリに記憶されている。そして、プログラムカウンタによって上記プログラムメモリのアドレスが逐次指定されることによって命令が順次読み出され、その読み出された命令が実行されるようになっている。
【0003】
一方、データ駆動型情報処理装置は、プログラムカウンタによる逐次的な命令の実行という概念を持たない非ノイマン型計算機の一種である。このようなデータ駆動型情報処理装置には、命令の並列処理を基本としたアーキテクチャが採用される。上記データ駆動型情報処理装置においては、演算の対象となるデータが揃い次第、命令の実行が可能となる。そして、この揃ったデータによって複数の命令が同時に駆動されるため、上記データの自然な流れに従って並列的にプログラムが実行される。そのために、演算の所要時間が大幅に短縮すると見なされている。
【0004】
図5は、従来のデータ駆動型情報処理装置における構成の一例を示すブロック図である。また、図6は、図5に示すデータ駆動型情報処理装置によって処理されるデータパケットのフィールド構成の一例を示す図である。
【0005】
図6に示すデータパケットは、行先フィールド,命令フィールドおよびデータフィールドを含んで構成されている。上記行先フィールドにはデータメモリ情報とノード情報とが格納され、上記命令フィールドには命令情報が格納され、上記データフィールドにはオペランドデータが格納される。ここで、上記データメモリ情報は、図5に示すデータメモリ6のアドレス指定に用いられる情報である。また、上記ノード情報は、データフロープログラムを読み出す際のアドレス指定に用いられる情報である。
【0006】
図5において、上記データ駆動型情報処理装置は、入出力制御部1,プログラム記憶部2,対データ検出部3,演算処理部4,データメモリインターフェース部5およびデータメモリ6を含んで構成されている。
【0007】
上記入出力制御部1は、外部等から入力されたデータパケットを合流させて順序よく次々と送り出す入力制御機能と、演算処理部4から入力されたデータパケットを付された行先情報に応じた行先に出力する出力制御機能とを有している。
【0008】
上記プログラム記憶部2には、図7に示すようなデータフロープログラムが記憶されている。そして、プログラム記憶部2は、入出力制御部1から入力されたデータパケットにおける行先フィールドのノード情報に基づくアドレス指定によって、データフロープログラムから行先情報7と命令情報8との組を一組読み出す。そして、それらの情報を当該データパケットの行先フィールドおよび命令フィールドに格納し、当該データパケットを対データ検出部3に出力する。尚、命令情報8には、演算処理部4に対するものとデータメモリインターフェース部5に対するものとがある。
【0009】
上記対データ検出部3は、上記プログラム記憶部2から入力されるデータパケットの待合わせを行なう。すなわち、対データ検出部3は、同じ行先情報を有する2つのデータパケットを検出する。そして、一方のデータパケットのオペランドデータ(データフィールドの内容)を他方のデータパケットのデータフィールドに書き加えた後、上記他方のデータパケットを出力するのである。演算処理部4は、対データ検出部3から入力されたデータパケットの命令情報に基づく演算を実行し、その結果を当該データパケットの上記データフィールドに格納し、当該データパケットを入出力制御部1に出力する。
【0010】
上記データメモリインターフェース部5は、上記入出力制御部1から入力されたデータパケットの命令情報に基づいて、データメモリ6に対して読み書きを実行する。その結果、データメモリ6には、データパケットにおけるデータフィールドの内容が記憶されるのである。尚、その際におけるデータメモリインターフェース部5によるデータメモリ6のアドレス指定には、データパケットにおける行先フィールドのデータメモリ情報が用いられるのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のデータ駆動型情報処理装置には、以下のような問題がある。すなわち、上記データ駆動型情報処理装置は、外部から入出力制御部1にデータパケットが入力されると、このデータパケットの命令情報に基づく演算の実行や、データメモリ6への読み書きの実行を行なうように構成されている。したがって、外部からのデータパケットの入力が必ず必要であり、外部のクロックに依存してデータパケットを処理することになる。
【0012】
ノイマン型計算機においては、基本周波数で動作するプログラムカウンタによって、プログラムの命令が順次実行される。ところが、データ駆動型情報処理装置においては、プログラムカウンタによる逐次的な命令の実行という概念が存在せず、データによって複数の命令が同時に駆動され、データの自然な流れに従って並列的にプログラムが実行される。したがって、動作レートは、プロセス等のLSI(大規模集積回路)の性能に依存することになる。
【0013】
しかしながら、プログラムによっては、外部からのデータパケット入力周波数とは異なる一定の周波数で内部処理を行いたい場合がある。例えば、画像処理において、処理したい原画データが既にデータメモリ6に格納されており、あとはデータ駆動型情報処理装置内でのみ演算処理を行うことが可能な場合等である。
【0014】
ところが、上述したように、従来のデータ駆動型情報処理装置においては、そのような場合であっても外部のクロックに依存してデータパケットを処理するようになっているために、外部からのデータパケットの入力周波数が上記原画データの処理周波数より速すぎる場合には処理しきれないと言う問題がある。逆に、外部からのデータパケットの入力周波数が処理周波数より遅い場合には、動作レートが不必要に低くなってしまうと言う問題がある。
【0015】
そこで、この発明の目的は、外部からのデータパケットの入力周波数に拘らず一定の周波数で内部処理することが可能なデータ駆動型情報処理装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明は、
データ記憶手段と,複数組の行先情報と命令情報との組を含むデータフロープログラムから次の行先情報および命令情報を読み出してパケットに書き込むプログラム記憶手段と,同じ行先情報を有する2つのパケットのデータを1つのパケットにまとめる対データ検出手段と,上記パケットに書き込まれた命令情報に従って演算処理を行なう演算処理手段を有するデータ駆動型情報処理装置において、
発振手段を含むと共に、当該データ駆動型情報処理装置の外部から入力されるパケットの入力周波数に依存しない周波数での上記発振手段の発振レートでパケットを生成するパケット生成手段と、
上記外部から入力されるパケットと上記パケット生成手段で生成されたパケットとを合流させて上記プログラム記憶手段に出力する一方、上記演算処理手段から入力されたパケットをこのパケットに書き込まれた行先情報に応じた行先に出力する入出力制御手段と
を備え
上記外部から入力されたパケットおよび上記パケット生成手段で生成されたパケットと上記データフロープログラムとに基づいて情報処理を行う
ことを特徴としている。
【0017】
上記構成によれば、パケット生成手段によって、データ駆動型情報処理装置内で独自の発振レートでパケットが生成される。したがって、外部からのパケットの入力周波数とは異なる独自の周波数で、情報処理を行なうことが可能になる。
【0018】
また、第1の実施例は、
この発明のデータ駆動型情報処理装置において、
上記発振手段は複数の周波数で発振可能になっており、
上記パケット生成手段は,上記複数の発振周波数から1つの発振周波数を選択して設定する周波数設定手段を備えている
ことを特徴としている。
【0019】
この実施例によれば、上記パケット生成手段の周波数設定手段によって複数の発振周波数から1つの発振周波数が設定され、その設定周波数に基づく発振レートでパケットが生成される。したがって、処理内容に応じた発振レートで上記パケットを生成することが可能となる。
【0020】
また、第2の実施例は、
この発明のデータ駆動型情報処理装置において、
上記パケット生成手段は、生成するパケットに書き込む上記行先情報を設定する行先設定手段を備えている
ことを特徴としている。
【0021】
この実施例によれば、予め上記行先情報が設定されているパケットが生成される。したがって、後のデータ駆動型情報処理装置での処理が簡略化される。
【0022】
また、第3の実施例は、
上記第2の実施例のデータ駆動型情報処理装置において、
上記行先設定手段は、上記行先情報としてインクリメント値を設定するようになっている
ことを特徴としている。
【0023】
この実施例によれば、例えば画像処理において画素やフレーム等を順次選択する場合の行先のように順次インクリメントされる行先情報が、生成するパケットに予め設定される。
【0024】
また、第4の実施例は、
この発明のデータ駆動型情報処理装置において、
上記パケット生成手段は、生成するパケットに書き込むデータを設定するデータ設定手段を備えている
ことを特徴としている。
【0025】
この実施例によれば、予めデータが設定されているパケットが生成される。したがって、後のデータ駆動型情報処理装置での処理が簡略化される。
【0026】
また、第5の実施例は、
上記第4の実施例のデータ駆動型情報処理装置において、
上記データ設定手段は、上記データとして固定値もしくは所定数の単位毎に変化する値を設定するようになっている
ことを特徴としている。
【0027】
この実施例によれば、例えば画像処理において一定の背景や複数のブロックで変化する背景の画像データのように固定のデータあるいは所定数の単位(例えば所定数のパケット)毎に変化するデータが、生成するパケットに予め設定される。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態のデータ駆動型情報処理装置におけるブロック図である。本データ駆動型情報処理装置は、入出力制御部11,プログラム記憶部12,対データ検出部13,演算処理部14,データメモリインターフェース部15,データメモリ16およびパケット生成部17で概略構成される。ここで、プログラム記憶部12,対データ検出部13,演算処理部14,データメモリインターフェース部15およびデータメモリ16は、図5における従来のデータ駆動型情報処理装置におけるプログラム記憶部2,対データ検出部3,演算処理部4,データメモリインターフェース部5およびデータメモリ6と同様に動作する。
【0029】
上記入出力制御部11は、図2に示すような構成を有しており、図5における入出力制御部1の構成を、パケット生成部17によって生成されたパケットデータが入力できるように拡張したものである。
【0030】
図2において、合流部21は、外部から入力されたデータパケットとデータメモリインターフェース部15からのデータパケットとを合流させて分岐部22に送出する。分岐部22は、入力されたデータパケットを、当該データパケットにおける行先フィールドの情報に応じて合流部23または合流部27に送出する。合流部23は、分岐部22からのデータパケットとパケット生成部17からのデータパケットとを合流させて合流部24に送出する。
【0031】
上記合流部24は、上記合流部23からのデータパケットと内部データバッファ部25からのデータパケットとを合流させて、プログラム記憶部12へ送出する。分岐部26は、演算処理部14からのデータパケットを、当該データパケットにおける行先フィールドの情報に応じて内部データバッファ部25または合流部27に送出する。合流部27は、分岐部22,26からのデータパケットを合流させて分岐部28に出力する。分岐部28は、入力されたデータパケットを、当該データパケットにおける行先フィールドの情報に応じてデータメモリインターフェース部15または外部に出力する。
【0032】
上記パケット生成部17の内部ブロックを図3に図を示す。また、図4は、パケット生成部17によって生成されるデータパケットのフィールド構成の一例を示す図である。尚、パケット生成部17によって生成されるデータパケットのフィールド構成は、外部から入力されるデータパケットのフィールド構成(図6)と同様である。
【0033】
図3において、本パケット生成部17においては、データパケットの生成レートを最適化できるように、複数(例えば、図3においては4個)のクロック発生器31および分周器32を設けておき、夫々のクロック発生器31からのクロックに基づいて互いに異なる周波数のクロックを生成し、その中から適宜にクロック周波数を選択できるようにしている。尚、クロック発生器31は、例えばPLL(位相ロックループ)回路等で構成される。各分周器32は、対応するクロック発生器31で発生されたクロックを分周して互いに異なる周波数のクロックを生成する。すなわち、本実施の形態においては、複数のクロック発生器31と複数の分周器32とで上記発振手段を構成するのである。
【0034】
尚、図3は、上記クロック発生器31および分周器32を複数並列に配置した例であるが、必ずしもその必要はなく、1つのクロック発生器と1つの分周器とによって構成してもよい。その場合には、例えばクロック発生器(PLL回路)の発振周波数設定電圧を変える等によって、発振周波数を変更可能に構成するのである。
【0035】
周波数設定部33は、マルチプレクサ等で構成された選択回路であり、複数の分周器32からのクロックの1つを選択して出力する。その際における周波数設定部33による選択方法は特に限定するものではなく、外部からの入力もしくはプログラム記憶部12で設定されたパラメータによって設定するように構成すればよい。
【0036】
上記クロック発生器31,分周器32および周波数設定部33は、既存の技術で構成することが可能である。
【0037】
行先/データ設定部34は、上記周波数設定部33によって選択されたクロックレートによって、データパケットの行先フィールド36とデータフィールド38との値を設定する。但し、ここで設定する値は、本格的なあるいは複雑なものではなく、固定値やインクリメント値やデクレメント値等のような簡単な値を設定するものである。
【0038】
例えば、上記行先フィールド36の値としては、インクリメント値を設定するのが望ましい。これは、画像処理の場合には、一般的にフレーム内の画素やフレーム等を順次選択して演算処理等を行うことが多いために、データパケット生成時に予め行先フィールド36の値をインクリメント値に設定しておけば、後のデータ駆動型情報処理装置での処理では上記設定されたインクリメント値をそのまま使用することができ、処理を簡略化できるのである。
【0039】
また、上記データフィールド38の値としては、固定値や所定数の単位毎に変化する値を設定するのが望ましい。例えば、画像処理の場合には、画面の背景や嵌め込み画面の背景が一定(背景が全面黒等)であれば、データパケット生成時に予めデータフィールド38の値を固定値(一定の画像データ)に設定しておく。あるいは、背景が複数のブロックで変化する等の簡単な模様であれば、固定値とインクリメント値とを組み合わせてデータフィールド38の値を設定しておく。これによって、後のデータ駆動型情報処理装置での処理では、特に変更がなければ上記設定された値をそのまま使用することができ、処理を簡略化できるのである。
【0040】
尚、上記行先/データ設定部34による命令フィールド37の値の設定は、後にプログラム記憶部12によって設定されるので不用である。
【0041】
発生数設定部35は、データパケットの発生数を設定すると共に、周波数設定部33によって選択されたクロックレートによって行先/データ設定部34から送出されてくる行先フィールド36の値とデータフィールド38の値とを格納したデータパケットを生成して、入出力制御部11へ出力する。その際における上記発生数の設定方法は特に限定するものではないが、プログラム記憶部12で設定されたパラメータによって設定するように構成すればよい。そうすることによって、上記設定数だけデータパケットが生成されることになる。
【0042】
このような構成を有するパケット生成部17を設けることによって、例えば、原画データがデータメモリ16に格納されている場合、パケット生成部17によって原画の画素数分のパケットを生成させ、データメモリ16に格納されている原画データに対して演算処理を実行し、その実行結果をデータメモリ16に格納する。そして、その後に、上記画像処理用のデータパケットを消滅させることができる。こうすることによって、上記画像処理用のデータパケットの動作レートを外部のクロックレートよりも上げることによって、画素数に応じてデータパケット数が増加しても処理レートが落ちることはなく、本データ駆動型情報処理装置の内部で設定した周波数に応じて画像の演算処理を行なうことができるのである。
【0043】
上述したように、本実施の形態においては、入出力制御部11,プログラム記憶部12,対データ検出部13,演算処理部14,データメモリインターフェース部15およびデータメモリ16を有して、外部から入力されたデータパケットに関して、
・データメモリインターフェース部15によって、データメモリ16に対してオペランド データの読み書きを行なう
・プログラム記憶部12によって、記憶しているデータフロープログラムから行先情報お よび命令情報を読み出してデータパケットに書き込む
・対データ検出部13によって、行先情報が同じ2つのデータパケットのうち一方のオペ ランドデータを他方のオペランドデータに書き加えて上記他方を出力する
・演算処理部14によって、命令情報を実行して演算結果をデータフィールドに書き込む
動作を行うデータ駆動型情報処理装置に、パケット生成部17を設けている。
【0044】
そして、上記パケット生成部17において、内蔵する複数のクロック発生器31で発生されたクロックを対応する分周器32で分周して、互いに異なる周期のクロックを生成し、生成された複数の周波数のクロックの何れかを周波数設定部33で選択する。さらに、行先/データ設定部34によって、上記選択されたクロックレートによってデータパケットの行先フィールド36およびデータフィールド38の値を設定し、発生数設定部35によって、その設定結果を格納したデータパケットを生成する。そして、こうして生成されたデータパケットは、入出力制御部11に取り込まれて処理されるようにしている。
【0045】
したがって、例えば上記データメモリ16に格納された原画データに対してパケット生成部17によって(つまりデータ駆動型情報処理装置内で)生成されたデータパケットを用いて画像処理を行うことによって、外部のクロックに依存せずに一定の周波数で画像処理を実行することができる。その結果、上記画像処理用のデータパケットの動作レートを外部のクロックレートよりも上げることによって、データパケット数が増加しても処理レートを落とすことなく画像の演算処理を行なうことが可能になるのである。
【0046】
また、上記パケット生成部17の行先/データ設定部34は、行先フィールド36の値としてインクリメント値を設定することによって、例えば画像処理において画素やフレーム等を順次選択する場合の行先のように順次インクリメントされる行先フィールド36の値を、生成するデータパケットに予め設定することができる。その場合には、後のデータ駆動型情報処理装置での処理を簡略化することができるのである。
【0047】
また、上記パケット生成部17の行先/データ設定部34は、データフィールド38の値として固定値あるいは所定数の単位毎に変化する値を設定することによって、例えば画像処理の場合における一定の背景や複数のブロックで変化する背景等の簡単な模様の画像データのように固定あるいは所定数の単位(例えば所定数のパケット)毎に変化するデータフィールド86の値を、生成するデータパケットに予め設定することができる。その場合には、後のデータ駆動型情報処理装置での処理を簡略化することができるのである。
【0048】
また、上記パケット生成部17で生成されたデータパケットは、演算処理部14での演算あるいはデータメモリ16への書き込み等の処理が終了した後に消滅される。こうして、処理を終った不要なデータパケットが削除される。
【0049】
尚、上記実施の形態においては、上記パケット生成部17によって生成されたデータパケットは、入出力制御部11における分岐部22と合流部24との間で合流するようになっている。しかしながら、パケット生成部17からのデータパケットの合流位置は、特に上述の位置に限定するものではなく、処理内容によっては他の位置で合流するようにしても差し支えない。また、合流位置を処理内容に応じて切り換え可能に構成してもよい。
【0050】
また、上記データパケットのフィールド構成は、図4および図6に示す構成に限定するものではない。例えば、データフィールドを複数に分割しても差し支えない。
【0051】
【発明の効果】
以上より明らかなように、この発明のデータ駆動型情報処理装置は、発振手段を含むと共に、当該データ駆動型情報処理装置の外部から入力されるパケットの入力周波数に依存しない周波数での上記発振手段の発振レートでパケットを生成するパケット生成手段と、外部から入力されるパケットと上記パケット生成手段で生成されたパケットとを合流させて上記プログラム記憶手段に出力する入出力制御手段とを備え、上記外部から入力されたパケットおよび上記パケット生成手段で生成されたパケットと上記データフロープログラムとに基づいて情報処理を行うので、外部からのデータパケットの入力周波数に拘らず、換言すれば外部のクロックに依存せずに独自のクロックレートで内部的に情報処理を行なうことができる。
【0052】
したがって、外部からのパケット入力周波数が遅い場合には、内部で設定した周波数に同期して高レートの周波数で情報を処理することができる。逆に、外部からのパケット入力周波数が速くて処理しきれない場合には、内部で設定した周波数に同期して低レートの周波数で情報を処理することによって、処理時間を確保することができる。
【0053】
また、第1の実施例のデータ駆動型情報処理装置は、上記発振手段を複数の周波数で発振可能に成し、上記パケット生成手段の周波数設定手段によって上記複数の発振周波数から1つの発振周波数を選択して設定するようにしたので、処理内容に応じた発振レートで上記パケットを生成することできる。
【0054】
また、第2の実施例のデータ駆動型情報処理装置は、上記パケット生成手段の行先設定手段によって、生成するパケットに書き込む上記行先情報を設定するので、上記行先情報が予め設定されたパケットを生成することができる。したがって、後のデータ駆動型情報処理装置での処理を簡略化できるのである。
【0055】
また、第3の実施例のデータ駆動型情報処理装置は、上記行先設定手段を、上記行先情報としてインクリメント値を設定するように成したので、例えば画像処理において画素やフレーム等を順次選択する場合の行先のように順次インクリメントされる行先情報を、生成するパケットに予め設定することができる。
【0056】
また、第4の実施例のデータ駆動型情報処理装置は、上記パケット生成手段のデータ設定手段によって、生成するパケットに書き込むデータを設定するので、上記データが予め設定されたパケットを生成することができる。したがって、後のデータ駆動型情報処理装置での処理を簡略化することができるのである。
【0057】
また、第5の実施例のデータ駆動型情報処理装置は、上記データ設定手段を、上記データとして固定値もしくは所定数の単位毎に変化する値を設定するように成したので、例えば画像処理において一定の背景や複数のブロックで変化する背景の画像データのように固定のデータあるいは所定数の単位(例えば所定数のパケット)毎に変化するデータを、生成するパケットに予め設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のデータ駆動型情報処理装置のブロック図である。
【図2】 図1における入出力制御部の構成を示すブロック図である。
【図3】 図1におけるパケット生成部の構成を示すブロック図である。
【図4】 パケット生成部で生成されるデータパケットのフィールド構成を示す図である。
【図5】 従来のデータ駆動型情報処理装置におけるブロック図である。
【図6】 データ駆動型情報処理装置で処理されるデータパケットのフィールド構成を示す図である。
【図7】 図1および図5におけるプログラム記憶部に記憶されたデータフロープログラムを示す図である。
【符号の説明】
11…入出力制御部、
12…プログラム記憶部、
13…対データ検出部、
14…演算処理部、
15…データメモリインターフェース部、
16…データメモリ、
17…パケット生成部、
21,23,24,27…合流部、
22,26,28…分岐部、
25…内部データバッファ部、
31…クロック発生器、
32…分周器、
33…周波数設定部、
34…行先/データ設定部、
35…発生数設定部、
36…行先フィールド、
37…命令フィールド、
38…データフィールド。
Claims (7)
- データ記憶手段と、複数組の行先情報と命令情報との組を含むデータフロープログラムから次の行先情報および命令情報を読み出してパケットに書き込むプログラム記憶手段と、同じ行先情報を有する2つのパケットのデータを1つのパケットにまとめる対データ検出手段と、上記パケットに書き込まれた命令情報に従って演算処理を行なう演算処理手段を有するデータ駆動型情報処理装置において、
発振手段を含むと共に、当該データ駆動型情報処理装置の外部から入力されるパケットの入力周波数に依存しない周波数での上記発振手段の発振レートでパケットを生成するパケット生成手段と、
上記外部から入力されるパケットと上記パケット生成手段で生成されたパケットとを合流させて上記プログラム記憶手段に出力する一方、上記演算処理手段から入力されたパケットをこのパケットに書き込まれた行先情報に応じた行先に出力する入出力制御手段と
を備え、
上記外部から入力されたパケットおよび上記パケット生成手段で生成されたパケットと上記データフロープログラムとに基づいて情報処理を行う
ことを特徴とするデータ駆動型情報処理装置。 - 請求項1に記載のデータ駆動型情報処理装置において、
上記発振手段は複数の周波数で発振可能になっており、
上記パケット生成手段は、上記複数の発振周波数から1つの発振周波数を選択して設定する周波数設定手段を備えている
ことを特徴とするデータ駆動型情報処理装置。 - 請求項1あるいは請求項2に記載のデータ駆動型情報処理装置において、
上記パケット生成手段は、生成するパケットに書き込む上記行先情報を設定する行先設定手段を備えている
ことを特徴とするデータ駆動型情報処理装置。 - 請求項3に記載のデータ駆動型情報処理装置において、
上記行先設定手段は、上記行先情報としてインクリメント値を設定するようになっている
ことを特徴とするデータ駆動型情報処理装置。 - 請求項1乃至請求項4の何れか一つに記載のデータ駆動型情報処理装置において、
上記パケット生成手段は、生成するパケットに書き込むデータを設定するデータ設定手段を備えている
ことを特徴とするデータ駆動型情報処理装置。 - 請求項5に記載のデータ駆動型情報処理装置において、
上記データ設定手段は、上記データとして固定値もしくは所定数の単位毎に変化する値を設定するようになっている
ことを特徴とするデータ駆動型情報処理装置。 - 請求項1乃至請求項6の何れか一つに記載のデータ駆動型情報処理装置において、
上記パケット生成手段で生成されたパケットは、書き込まれた命令情報に応じた処理が終了した後に消滅するようになっている
ことを特徴とするデータ駆動型情報処理装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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US10/024,294 US6954843B2 (en) | 2001-02-15 | 2001-12-21 | Data driven information processor capable of internally processing data in a constant frequency irrespective of an input frequency of a data packet from the outside |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001038369A JP3911130B2 (ja) | 2001-02-15 | 2001-02-15 | データ駆動型情報処理装置 |
Publications (2)
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JP3911130B2 true JP3911130B2 (ja) | 2007-05-09 |
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