JP3909798B2 - 座席 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、着座者の尻部を支えるシートクッションと、着座者の背部を支えるシートバックと、該シートバックをシートバック支持体に対して前後方向に回動可能に支持するリクライニングアジャスタとを具備する座席に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車、鉄道車両、航空機、船舶、劇場、オフィス、或いは一般住宅などにおいて使用される上記形式の座席は従来より公知である。この形式の座席は、そのリクライニングアジャスタが、シートバックに固定されたシートバック保持部材と、その保持部材に揺動可能に支持されたコントロール部材と、シートバック支持体に対して固定され、かつヒンジピンを介してシートバック保持部材を回動可能に支持する係止部材とを有している。そして、コントロール部材に取り付けられたロックピンを、係止部材に形成された係止溝に係合させてシートバックを使用位置に保持し、コントロール部材を回動させてロックピンを係止溝から外すことにより、シートバックの拘束状態を解除し、そのシートバックを前方側へ回動させることができる。再びシートバックを後方側へ回動させて使用位置に戻し、ロックピンを係止溝に係合させることにより、シートバックをその使用位置に保持することができる。
【0005】
上述の座席において、ヒンジピンの中心軸線を中心とする円弧上に複数の係止溝を設け、2つの係止溝のそれぞれに係合する2つのロックピンを設けると、シートバックを使用位置に安定した状態で保持することができる。その際、シートバックの保持安定性をより確実なものにするには、2つのロックピンのそれぞれが、各係止溝を区画する両側壁面に正しく圧接した状態で、その各係止溝に係合するように、コントロール部材への各ロックピンの取り付け位置精度と、係止部材への各係止溝の形成位置精度を高めるようにすることが考えられる。ところが、2つのロックピンが共に各係止溝に正しく係合するように、リクライニングアジャスタの各部材を高い精度で組み付けると、リクライニングアジャスタの製造コスト、ひいては座席のコストが上昇する欠点を免れない。
【0006】
また、コントロール部材をシートバック保持部材に対し支持ピンを介して揺動可能に支持し、ロックピンをかかるコントロール部材に取り付けることができるが、この場合も、ロックピンが係止溝に係合したとき、そのロックピンが係止溝を区画する両側壁面に正しく圧接できるようにするために、シートバック保持部材に対する支持ピンの取付位置を高い精度で正しく設定することが考えられる。この取付位置が不正確となると、ロックピンが係止溝に正しく係合せず、当該ロックピンが係止溝の一方の側壁面に強く摩擦係合して、ロックピンを係止溝から外し難くなり、コントロール部材を円滑に回動操作させることができなくなる。ところが、支持ピンの取付位置精度をこのように高めるには多大のコストが必要となり、座席の製造コストが上昇する欠点を免れない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した新規な認識に基づきなされたものであって、その第1の目的は、ロックピンを2つ設け、シートバックの保持安定性をより確実に高めることができ、しかもコストの上昇を効果的に抑えることのできる座席を提供することにある。
【0009】
さらに、本発明の第の目的は、コントロール部材をシートバック保持部材に支持ピンを介して揺動可能に支持した場合に、コストの上昇を抑えつつ、ロックピンが係止溝の両側壁面に正しく圧接できるように構成した座席を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記第の目的を達成するため、着座者の尻部を支えるシートクッションと、着座者の背部を支えるシートバックと、該シートバックをシートバック支持体に対して前後方向に回動可能に支持するリクライニングアジャスタとを具備し、該リクライニングアジャスタは、シートバック支持体に対して固定され、かつ係止溝が形成されている係止部材と、該係止部材にヒンジピンを介して回動可能に支持され、かつ前記シートバックに対して固定されているシートバック保持部材と、該シートバック保持部材に対して揺動可能に支持されたコントロール部材と、該コントロール部材に取り付けられ、かつ前記シートバックが使用位置にあるとき、当該シートバックがその使用位置に保持されるように前記係止溝に係合するロックピンと、該ロックピンが係止溝に係合する向きに前記コントロール部材を回動付勢する付勢部材とを具備し、前記コントロール部材をその揺動中心軸線のまわりに回動させることにより、前記ロックピンを係止溝から外し、シートバックを前記ヒンジピンの中心軸線のまわりに前後方向に回動させるように構成されている座席において、前記係止部材には、前記ヒンジピンの中心軸線を中心とする円弧上に配列され、かつほぼ同じ形態に形成された少なくとも2つの係止溝が形成され、前記コントロール部材には、シートバックが使用位置にあるとき、2つの係止溝のそれぞれに係合するメインロックピンとサブロックピンの2つのロックピンが取り付けられ、メインロックピンが前記付勢部材の作用下に1つの係止溝に係合して該係止溝を区画する両側壁面に圧接し、かつサブロックピンが他の係止溝に係合したとき、前記ヒンジピンの中心軸線からメインロックピンの中心軸線までの距離よりも、ヒンジピンの中心軸線からサブロックピンの中心軸線までの距離の方がわずかに大きくなるように、コントロール部材に対するメインロックピンとサブロックピンの取り付け位置を設定したことを特徴とする座席を提案する(請求項)。
【0012】
また上記請求項に記載の座席において、前記シートバックが前方側へ向けて回動するとき、その回動方向上流側に位置するロックピンがメインロックピンとして構成され、下流側に位置するロックピンがサブロックピンとして構成されていて、該メインロックピンとサブロックピンが係止溝から外れた状態で、前記シートバックが前後方向に回動するとき、前記メインロックピンが圧接するガイド面が前記係止部材の外周面に形成され、前記シートバックが使用位置へ向けて後方側へ回動し、前記サブロックピンが係合すべき係止溝を前記メインロックピンが通過するとき、該メインロックピンが当該係止溝に係合することを阻止すべく、サブロックピンが前記ガイド面に圧接するように、前記ヒンジピンの中心軸線から前記ガイド面までの半径を設定すると有利である(請求項)。
【0013】
さらに、本発明は、上記第の目的を達成するため、着座者の尻部を支えるシートクッションと、着座者の背部を支えるシートバックと、該シートバックをシートバック支持体に対して前後方向に回動可能に支持するリクライニングアジャスタとを具備し、該リクライニングアジャスタは、シートバック支持体に対して固定され、かつ係止溝が形成されている係止部材と、該係止部材にヒンジピンを介して回動可能に支持され、かつ前記シートバックに対して固定されているシートバック保持部材と、該シートバック保持部材に対して揺動可能に支持されたコントロール部材と、該コントロール部材に取り付けられ、かつ前記シートバックが使用位置にあるとき、当該シートバックがその使用位置に保持されるように前記係止溝に係合するロックピンと、該ロックピンが係止溝に係合する向きに前記コントロール部材を回動付勢する付勢部材とを具備し、前記コントロール部材をその揺動中心軸線のまわりに回動させることにより、前記ロックピンを係止溝から外し、シートバックを前記ヒンジピンの中心軸線のまわりに前後方向に回動させるように構成されている座席において、前記ロックピンはコントロール部材に形成されたピン嵌合孔に嵌合していると共に、コントロール部材は、当該コントロール部材に形成された取付孔に嵌合し、かつ前記シートバック保持部材に取り付けられた支持ピンを介してシートバック保持部材に揺動可能に支持され、前記ピン嵌合孔とこれに嵌合したロックピンと、前記取付孔とこれに嵌合した支持ピンとのうちの少なくとも一方が、該支持ピンの中心軸線と前記ロックピンの中心軸線を結ぶ直線の方向に相対的に移動し得るように、ピン嵌合孔と取付孔の少なくとも一方が、前記直線の方向に長くなった長孔として形成され、前記係止溝は、その幅が該係止溝の底部に向けて漸次狭くなっていることを特徴とする座席を提案する(請求項)。
【0014】
さらに、本発明は、上記第の目的を達成するため、着座者の尻部を支えるシートクッションと、着座者の背部を支えるシートバックと、該シートバックをシートバック支持体に対して前後方向に回動可能に支持するリクライニングアジャスタとを具備し、該リクライニングアジャスタは、シートバック支持体に対して固定され、かつ係止溝が形成されている係止部材と、該係止部材にヒンジピンを介して回動可能に支持され、かつ前記シートバックに対して固定されているシートバック保持部材と、該シートバック保持部材に対して揺動可能に支持されたコントロール部材と、該コントロール部材に取り付けられ、かつ前記シートバックが使用位置にあるとき、当該シートバックがその使用位置に保持されるように前記係止溝に係合するロックピンと、該ロックピンが係止溝に係合する向きに前記コントロール部材を回動付勢する付勢部材とを具備し、前記コントロール部材をその揺動中心軸線のまわりに回動させることにより、前記ロックピンを係止溝から外し、シートバックを前記ヒンジピンの中心軸線のまわりに前後方向に回動させるように構成されている座席において、前記ロックピンはコントロール部材に対して位置不動に支持されていると共に、該コントロール部材は、当該コントロール部材に形成された取付孔に嵌合し、かつ前記シートバック保持部材に対して位置不動に取り付けられた支持ピンを介してシートバック保持部材に揺動可能に支持され、該支持ピンの中心軸線と前記ロックピンの中心軸線を結ぶ直線の方向に、コントロール部材が、シートバック保持部材に対して移動し得るように、前記取付孔は、前記直線の方向に長くなった長孔として形成され、前記係止溝は、その幅が該係止溝の底部に向けて漸次狭くなっていることを特徴とする座席を提案する(請求項)。
【0015】
同じく、本発明は、上記第の目的を達成するため、着座者の尻部を支えるシートクッションと、着座者の背部を支えるシートバックと、該シートバックをシートバック支持体に対して前後方向に回動可能に支持するリクライニングアジャスタとを具備し、該リクライニングアジャスタは、シートバック支持体に対して固定され、かつ係止溝が形成されている係止部材と、該係止部材にヒンジピンを介して回動可能に支持され、かつ前記シートバックに対して固定されているシートバック保持部材と、該シートバック保持部材に対して揺動可能に支持されたコントロール部材と、該コントロール部材に取り付けられ、かつ前記シートバックが使用位置にあるとき、当該シートバックがその使用位置に保持されるように前記係止溝に係合するロックピンと、該ロックピンが係止溝に係合する向きに前記コントロール部材を回動付勢する付勢部材とを具備し、前記コントロール部材をその揺動中心軸線のまわりに回動させることにより、前記ロックピンを係止溝から外し、シートバックを前記ヒンジピンの中心軸線のまわりに前後方向に回動させるように構成されている座席において、前記ロックピンはコントロール部材に対して位置不動に支持されていると共に、該コントロール部材は、当該コントロール部材に対して位置不動に取り付けられ、かつ前記シートバック保持部材に形成された貫通孔に嵌合した支持ピンを介してシートバック保持部材に揺動可能に支持され、該支持ピンの中心軸線とロックピンの中心軸線を結ぶ直線の方向に、前記支持ピンがコントロール部材と共に、シートバック保持部材に対して移動し得るように、前記貫通孔は、前記直線の方向に長くなった長孔として形成され、前記係止溝は、その幅が該係止溝の底部に向けて漸次狭くなっていることを特徴とする座席を提案する(請求項)。
【0016】
また、上記請求項乃至のいずれかに記載の座席において、前記シートバック保持部材には、前記ロックピンが前記係止溝に係脱するとき、当該ロックピンを案内するガイド孔が形成され、前記ロックピンが前記係止溝に係合しているときに当該ロックピンが位置するガイド孔部分の幅は、ロックピンが係止溝から外れたときに当該ロックピンが位置するガイド孔部分の幅よりも狭くなっていて、ロックピンが係止溝に係合しているとき、当該ロックピンががたつかないように該ロックピンがガイド孔によって保持されるように構成すると有利である(請求項)。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って説明し、併せて前述の従来の欠点を図面に即してより具体的に明らかにする。
【0018】
図1は、自動車の車室内に設けられた座席の概略図であり、ここに示した座席は、図1には示していない着座者の尻部を支えるシートクッション1と、同じく着座者の背部を支えるシートバック2とを有している。シートクッション1は、車体の床面を構成するフロアパネル3に固定された支持ブラケット4に、枢ピン4Aを介して矢印A,B方向に揺動可能に支持され、またシートバック2も、後に詳しく説明するように、シートバック支持体の一例を構成するフロアパネル3に対して、矢印C,Dで示す如く座席の前後方向に傾動可能に支持されている。
【0019】
シートクッション1が図1に示すようにほぼ水平な使用位置にあるとき、その後部が、硬質ゴムなどから成る台座5を介してフロアパネル3上に載置される。そのシートクッション1を矢印A方向に回動させて図2に示すように上方に立上がらせた後、シートバック2を矢印C方向に回動させて図2に示す格納位置にもたらすことができる。またシートバック2とシートクッション1をそれぞれ矢印D,B方向に回動させることによって、これらを図1に示した使用位置に戻すことができる。
【0020】
図3はシートバック2の概略斜視図であり、その幅方向Wにおける一方の側部にはカバー7が、また当該幅方向Wにおける他方の側部にも他のカバー8がそれぞれ着脱可能に取付けられていて、これらのカバーによって次に説明するリクライニングアジャスタの各要素が覆われている。
【0021】
図4は、上記カバー7を外してリクライニングアジャスタ6の様子を明らかにしたシートバック下部の側面図であり、図5は図4のV−V線断面図、図6は図4及び図5に示した要素のうちの一部の要素の分解斜視図である。図4に示すように、フロアパネル3には、支持ブラケット9が固定され、このブラケット9にリベット11によって板材より成る係止部材10が強固に固定されている。このように、図示した例では係止部材10が支持ブラケット9を介してシートバック支持体の一例であるフロアパネル3に固定されているが、この係止部材10をシートバック支持体に直に固定してもよい。
【0022】
図4乃至図6に示すように、上記係止部材10は、2つのシートバック保持部材12,13によって挟まれ、これらのシートバック保持部材12,13は、その上部が互いに重ね合されて一体化され、その重ね合せ部がリベット14によってシートバック2のフレーム15に固定されている。このようにして、シートバック保持部材12,13はシートバック2に対して強固に固定される。
【0023】
係止部材10と、シートバック保持部材12,13には、それぞれ貫通孔16,17,18がそれぞれ形成され、これらの貫通孔にヒンジピン19が挿入されている。その際、このヒンジピン19は、シートバック保持部材12,13に対しては相対回転が不能となるように互いに固定され、係止部材10に対しては相対回転可能に、その貫通孔16に嵌合している。このようにして、シートバック保持部材12,13は、ヒンジピン19を介して係止部材10に回動可能に支持され、シートバック2は、ヒンジピン19の軸線X1のまわりに座席の前後方向に回動することができる。図の例では、2つのシートバック保持部材を設けたが、その数は適宜設定でき、例えば1つのシートバック保持部材を用いるだけであってもよい。
【0024】
また、シートバック保持部材12,13には、他の貫通孔20,21がそれぞれ形成され、これらの貫通孔20,21には支持ピン22が相対回転自在に嵌合している。さらに、シートバック保持部材13の外側にはコントロール部材23が設けられ、これに形成された取付孔24に支持ピン22が相対回転不能に嵌合している。このようにして、コントロール部材23は、支持ピン22を介してシートバック保持部材12,13に揺動可能に支持されている。
【0025】
係止部材10には少なくとも1つの係止溝が形成され、図示した例では3つの係止溝25,26,27が形成されている。一方、コントロール部材23には、少なくとも1つのロックピンが直接又は中間部材を介して取付けられており、図示した例では、2つのロックピン28,29が設けられ、その一方のロックピン28は、その先端部がコントロール部材23に形成されたピン嵌合孔32Bに相対回転不能に嵌合し、コントロール部材23に直に固定されている。また、他方のロックピン29は中間部材30を介してコントロール部材23に取付けられている。すなわち、他方のロックピン29は、その先端部が中間部材30の一方の端部に固定され、該中間部材30の他方の端部が取付ピン31を介してコントロール部材23に回転自在に連結されている。
【0026】
また各ロックピン28,29は、各シートバック保持部材12,13に形成された長孔より成る第1のガイド孔32,32Aと同じく長孔より成る第2のガイド孔33,33Aにそれぞれ摺動可能に嵌合している。各ロックピン28,29は、図4に示すように、係止部材10に形成された各係止溝25,26,27にそれぞれ係合することができる。
【0027】
またシートバック保持部材13の耳部13Aとコントロール部材23の耳部23Aには、引張ばねより成る付勢部材34の各端部が係止され、この付勢部材34は、ロックピン28,29が係止溝25,26,27に係合する向きにコントロール部材23を回動付勢する用をなす。
【0028】
また、コントロール部材23には、把手部35(図1及び図2には示さず)が設けられていて、この把手部35は、図3に示すように、カバー7に形成された切欠7Aを通してカバー7の外部に突出している。
【0029】
図4及び図5に示した状態では、各ロックピン28,29が、付勢部材34による加圧下に、各係止溝25,26にそれぞれ係合している。これにより、シートバック2は、図4に示すように水平面に対して所定の角度で立上がった使用位置、すなわち図1に実線で示した位置に保持され、この状態で、着座者はその座席に着座することができる。シートバックの使用位置とは、着座者が座席に着座するときのシートバックの位置である。
【0030】
ここで、シートバック2を図2に示した格納位置に前傾させるときは、把手部35を手で掴んで、これを矢印Eで示すように回動させる。これにより、コントロール部材23は、付勢部材34の作用に抗して、支持ピン22と共に、その揺動中心軸線X2のまわりに図4における時計方向に回動し、各ロックピン28,29が各係止溝25,26から外れる。その際、一方のロックピン28はコントロール部材23の回動に伴って、第1のガイド孔32,32Aに沿ってそのまま係止溝26から外れ、中間部材30を介してコントロール部材23に連結されたロックピン29も、コントロール部材23の回動に伴って、第2のガイド孔33,33Aに案内されながら滑らかに係止溝25から外れる。
【0031】
上述のように、付勢部材34の付勢作用に抗してロックピン28,29を係止溝25,26から外すと、シートバック2に対する拘束が解除される。そこで、シートバック2を座席の前方側へ押圧すると、そのシートバック2は、シートバック保持部材12,13、コントロール部材23、ロックピン28,29、中間部材30及び付勢部材34と共に、ヒンジピン19の中心軸線X1のまわりに、図1に矢印Cで示した前方に傾動し、図2に示した格納位置まで回動する。このとき、シートバック2は図示していないストッパによってその格納位置に止められる。シートバック2が前方に傾動するとき、把手部35から手を離しても、ロックピン28が係止部材10の外周面に形成されたガイド面36(図4)に圧接しながら摺動するので、シートバック2は円滑に前方に傾動する。
【0032】
再びシートバック2を手で掴んで、これを図2の矢印D方向に回動させると、上述したところと逆の動作が行われ、ロックピン28,29は係止溝25,26にそれぞれ係合し、シートバック2は図4に示した使用位置に保持される。
【0033】
また図示した例では、係止部材10にもう1つの第3の係止溝27が形成されており、前述のように把手部35を掴んでコントロール部材23を回動させてロックピン28,29を係止溝25,26から外した後、シートバック2を後方に傾動させ、これを図1に破線で示す位置まで倒すと、ロックピン28,29が、付勢部材34の作用で係止溝27,26にそれぞれ係合する。これにより、シートバック2は図1に破線で示したもう1つの使用位置に保持され、着座者は楽な姿勢でその座席に着座することができる。
【0034】
図示した例では、シートバック2を手操作で使用位置から格納位置まで回動させるように構成したが、例えば、ヒンジピン19と係止部材10とに各端部が係止されたスパイラルスプリングより成る付勢部材(図示せず)を設け、ロックピン28,29を係止溝25,26から外した後、この付勢部材の作用でシートバック2を格納位置まで回動させるように構成することもできる。また、コントロール部材23に把手部35を設ける代りに、或いは把手部35を設けると共に、コントロール部材23にストラップ(図示せず)の一端を係止し、そのストラップの他端を引張ることにより、コントロール部材23を回動させ、ロックピン28,29を係止溝から外すように構成することもできる。
【0035】
以上のように、本例の座席は、シートバック2をシートバック支持体に対して前後方向に回動可能に支持するリクライニングアジャスタ6を具備しており、このリクライニングアジャスタ6は、シートバック支持体に対して固定され、かつ係止溝25,26,27が形成されている係止部材10と、この係止部材10にヒンジピン19を介して回動可能に支持され、かつ上記シートバック2に対して固定されているシートバック保持部材12,13と、該シートバック保持部材12,13に対して揺動可能に支持されたコントロール部材23と、このコントロール部材23に取り付けられ、かつシートバック2が使用位置にあるとき、該シートバック2がその使用位置に保持されるように係止溝25,26,27に係合するロックピン28,29と、該ロックピン28,29が係止溝25,26,27に係合する向きにコントロール部材23を回動付勢する付勢部材34とを具備し、コントロール部材23をその揺動中心軸線X2のまわりに回動させることにより、ロックピン28,29を係止溝25,26,27から外し、シートバック2をヒンジピン19の中心軸線X1のまわりに前後方向に回動させるように構成されている。図示した例では、3つの係止溝25,26,27と2つのロックピン28,29が設けられているが、前述のように、これらの数は適宜設定することができる。
【0036】
また上述のリクライニングアジャスタ6を、シートバック2の幅方向Wにおける一方の側部に設けるだけであってもよいが、本例の座席においては、図5に示すように、シートバック2の幅方向Wにおける他方の側部にも、リクライニングアジャスタ6Aが設けられ、このリクライニングアジャスタ6Aの各要素は、図3に示したカバー8によって覆われている。一方のリクライニングアジャスタ6と他方のリクライニングアジャスタ6Aは、左右対称に配置されていて、その基本構成は変りはないため、他方のリクライニングアジャスタ6Aについての説明は省略するが、他方のリクライニングアジャスタ6Aのコントロール部材には把手部が設けられておらず、この点だけが両リクライニングアジャスタの相違するところである。但し、他方のリクライニングアジャスタ6Aのコントロール部材にも把手部を設け、この把手部を掴んでそのコントロール部材を揺動させるように構成することもできる。
【0037】
上述のように、本例の座席は、一対のリクライニングアジャスタ6,6Aを有し、その各リクライニングアジャスタ6,6Aがシートバック2の幅方向各側部にそれぞれ設けられているが、その他、両リクライニングアジャスタ6,6Aが連動して作動するように、両リクライニングアジャスタ6,6Aを連結する連結部材38が設けられている。すなわち、図5に示すように、一方のリクライニングアジャスタ6の支持ピン22は、シートバックの幅方向に長く延びた連結部材38の一方の端部に相対回転不能に嵌合し、この連結部材38の他方の端部には、他方のリクライニングアジャスタ6Aの支持ピンが相対回転不能に嵌合し、連結部材38はシートバック2のフレーム15に回転自在に支持されている。かかる構成によって、一方のリクライニングアジャスタ6のコントロール部材23の作動が、連結部材38を介して他方のリクライニングアジャスタ6Aのコントロール部材に伝えられ、他方のリクライニングアジャスタ6Aの各要素が、一方のリクライニングアジャスタ6の各要素と同期して作動することができる。
【0038】
このように、連結部材38は、シートバック2内をその幅方向Wに延び、リクライニングアジャスタ6,6Aのコントロール部材23が揺動したとき、該コントロール部材23と共にその揺動中心軸線X2のまわりに回転するように、当該連結部材38の長手方向各端部が、各コントロール部材23の揺動中心軸線X2と同心状に当該各コントロール部材23に固定されている。
【0039】
上述のように連結部材38は、シートバック2内をその幅方向Wに延びているが、この連結部材38が、座席の着座者の背部の近くに位置していると、その連結部材38がシートバックのクッション材を介して着座者の背部に強く当り、着座者に不快感を与えるおそれがある。このため、従来の座席においては、図14に示すように、連結部材38の長手方向中間部38Aがその各端部よりも座席の後方側に位置するように、連結部材38を曲折形成し、その中間部38Aを着座者Pの背部から後方側に大きく離間させていたが、連結部材38をこのように形成すると、その構造が複雑化する。しかも、中間部材38の回転時に、その中間部38Aが回動するための大きなスペースをシートバック内に確保しなければならず、これによってシートバックの設計自由度が狭められる欠点を免れない。
【0040】
そこで、本例の座席においては、図4に示すように、ロックピン28,29が係止溝26,25(又は27,26)に係合してシートバック2が使用位置を占めた状態で、コントロール部材23の揺動中心軸線X2が、そのロックピン28,29よりも座席の後方側に位置するように、シートバック保持部材12,13に対するコントロール部材23の取り付け位置が設定されている。
【0041】
この構成により、図7に示すように、連結部材38の全体を、着座者Pの背部よりも大きく座席の後方側に配置することができる。従って、図5及び図7に示すように、連結部材38として、直線状に延びる単純な形態の部材を用いることができ、これによって連結部材38のコストを低減でき、しかも連結部材38がシートバック2内で占めるスペースを小さくすることができ、シートバック2の設計自由度を大幅に高めることができる。
【0042】
なお、コントロール部材23に把手部35を設ける代りに、或いはこの把手部35を設けると共に、連結部材38に、図示していないブラケットを固定し、そのブラケットを座席の後方側に延ばし、当該ブラケットを回動させ、これにより連結部材38を回転させて、両リクライニングアジャスタ6,6Aのコントロール部材23を揺動させるように構成することも可能である。
【0043】
ここで、図8は、係止部材10に形成された係止溝25,26,27と、そのうちの2つの係止溝25,26に係合したロックピン29,28の位置関係を示す説明図である。この図から判るように、各係止溝25,26,27は、ヒンジピン19の中心軸線X1を中心とした円弧F上に配列されていて、各係止溝25,26,27は全てほぼ同じ形態に形成されている。
【0044】
図示した例では、各係止溝25,26,27の両側壁面25A,26A,27Aが底部に向けて幅を漸次縮小したテーパ状に形成され、ロックピン28,29の直径が係止溝25,26,27の底部の径よりも大きく形成されている。各係止溝25,26,27の両側壁面25A,26A,27Aが、各係止溝の開口側に向けて開拡したテーパ状に形成されていて、係止溝25,26,27は、その幅が該係止溝の底部に向けて漸次狭くなっているのである。しかも、各係止溝25,26,27の中心線CLが、ヒンジピン19の軸線X1を中心とした放射線方向に延びている。
【0045】
各係止溝25,26,27を上述のように形成すると、各係止溝を支持ピン22の軸線X2を中心とした円弧状に形成した場合に比べ、ロックピン28,29が振動によって係止溝25,26,27から外れ難くなる。ロックピン28,29が係止溝に係合した状態で、シートバック2に対して座席の前後方向の衝撃が加えられたとき、その衝撃に対するロックピン28,29と係止溝25,26,27のロック強度が高められるのである。
【0046】
その際、2つのロックピン28,29のうちの支持ピン22から離れた方のロックピン29は、コントロール部材23に直に取り付けられているのではなく、基端側が取付ピン31を介してコントロール部材23(図4)に揺動可能に連結された中間部材30の自由端側に取り付けられているので、このロックピン29を、ピンジピン19の軸線X1を中心とした放射線方向を向けて開口した係止溝25(又は26)に円滑に嵌合させ、又は離脱させることができる。コントロール部材23の揺動に伴って、ロックピン29を、ヒンジピン19の半径方向に移動させながら、当該ロックピン29を係止溝25(又は26)に係脱させることができるのである。
【0047】
これに対し、支持ピン22に近い方のロックピン28は、当該ロックピン28の中心軸線C1と支持ピン22の中心軸線X2との間の距離が短かいため、当該ロックピン28が直にコントロール部材23に取り付けられてはいるが、そのロックピン28を、ヒンジピン19の軸線X1を中心として放射線方向を向いて開口した係止溝26(又は27)に対して円滑に係脱させることができる。
【0048】
ここで、本例の座席においては、上述のように、2つのロックピン28,29が設けられているので、これらのロックピン28,29を係止溝にそれぞれ係合させることにより、シートバック2を安定した状態でその使用位置に保持することができる。その際、シートバック2の保持安定性をより一層高めるために、各係止溝にそれぞれ係合した各ロックピン28,29が共にその係止溝の両側壁面に圧接するように、各ロックピン28,29をコントロール部材23に対して正しく位置決めして取り付け、かつ係止溝の位置を正しく設定するように構成することが考えられる。ところが、このように高い精度で各要素を構成し、かつその組み付け精度を高めると、リクライニングアジャスタの製造コストが上昇する。
【0049】
そこで、本例の座席においては、コントロール部材23に直に取り付けられた方のロックピン28をメインロックピンとし、中間部材30を介してコントロール部材23に取り付けられたロックピンをサブロックピンとすると共に、付勢部材34の作用下にメインロックピン28とサブロックピン29が係止溝26,25(又は27,26)に係合したとき、図8に示すように、ヒンジピン19の中心軸線X1からメインロックピン28の中心軸線C1までの距離L1よりも、中心軸線X1からサブロックピン29の中心軸線C2までの距離L2の方が、δで示した極くわずかな距離(例えば0.3mm程)大きくなるように、各ロックピン28,29がコントロール部材23に取り付けられている。
【0050】
この構成により、メインロックピン28が係止溝26(又は27)に係合したとき、当該ロックピン28は、この係止溝の両側壁面26A(又は27A)に圧接し、これにより、シートバック2はその使用位置に保持される。これに対し、サブロックピン29は、その取り付け位置や、係止溝の形成位置が正確な場合、係止溝25(又は26)の両側壁面25A(又は26A)から極くわずかに離れた状態となる。
【0051】
上述のように、2つのロックピンのうちの一方をメインロックピン28と定め、このメインロックピン28が係止溝26(又は27)に係合したとき、当該ピン28が係止溝26(又は27)の両側壁面26A(又は27A)に正しく圧接するように、メインロックピン28の取付位置とこれが係合する係止溝26(又は27)の形成位置を高い精度で設定し、これによってシートバック2を安定状態で使用位置に保持する。これに対し、他方のサブロックピン29については、これが係止溝25(又は26)に係合したとき、当該サブロックピン29がその両側壁面25A(又は26A)から極くわずかに離れるように構成する。このため、コントロール部材23に対するサブロックピン29の取り付け位置に対する高い精度は要求されない。使用位置を占めたシートバック2に対して、前後方向に外力が加えられて、そのシートバック2が前後方向に極くわずかに撓むと、サブロックピン29が係止溝25(又は26)の側壁面25A(又は26A)に圧接し、そのシートバック2を強固に保持し、当該シートバック2が大きく撓むことを阻止する。このようにしてシートバック2の保持安定性が高められる。しかも、コントロール部材23に対するメインロックピン28の取付精度と、そのメインロックピン28が係合する係止溝の位置精度だけを高めればよいので、両方のロックピンの取付位置精度を高めた場合に比べ、リクライニングアジャスタ、ひいては座席の製造コストを低減することができる。かかる構成は、係止溝が少なくとも2つ設けられている場合であれば、全て適用できるものである。
【0052】
上述のように、本例の座席においては、その係止部材10に、ヒンジピン19の中心軸線X1を中心とする円弧F上に配列され、かつほぼ同じ形態に形成された少なくとも2つの係止溝25,26,27が形成され、コントロール部材23には、シートバック2が使用位置にあるとき、2つの係止溝のそれぞれに係合するメインロックピン28とサブロックピン29の2つのロックピン28,29が取り付けられ、メインロックピン28が付勢部材34の作用下に1つの係止溝26(又は27)に係合して該係止溝26(又は27)を区画する両側壁面26A(又は27A)に圧接し、かつサブロックピン29が他の係止溝25又は26に係合したとき、ヒンジピン19の中心軸線X1からメインロックピン28の中心軸線C1までの距離L1よりも、ヒンジピン19の中心軸線X1からサブロックピン29の中心軸線C2までの距離L2の方がわずかに大きくなるように、コントロール部材23に対するメインロックピン28とサブロックピン29の取り付け位置が設定されているのである。
【0053】
2つのロックピン28,29のうち、どちらのロックピンをメインロックピンとするかは適宜決めることができるが、図示した座席のように、一方のロックピン28を直にコントロール部材23に取り付け、他方のロックピン29を中間部材30を介してコントロール部材23に取り付けた場合には、一方のロックピン28が係止溝26(又は27)に係合したときの方が、シートバック2を強固に保持できるので、この一方のロックピン28をメインロックピンとし、そのメインロックピン28を係止溝26(又は27)の両側壁面26A(又は27A)に強く圧接させて、シートバック2をその使用位置に保持するように構成することが望ましい。
【0054】
ところで、本例の座席においては、上述したところから判るように、シートバック2が前方側へ向けて回動するとき、その回動方向上流側に位置するロックピンがメインロックピン28として構成され、下流側に位置するロックピンがサブロックピン29として構成されているが、かかるメインロックピン28とサブロックピン29が係止溝25,26,27から外れた状態で、シートバック2が前後方向に回動するとき、図9に示すようにメインロックピン28が圧接しながら摺接するガイド面36が係止部材10の外周面に形成されている。このとき、前述のように、図8に示した状態で、ヒンジピン19の中心軸線X1から、各ロックピン28,29の中心軸線C1,C2までの距離L1,L2がL1<L2となっていると、メインロックピン28が図9に実線で示すようにガイド面36上を摺接しているとき、サブロックピン29は、同じく図9に実線で示すように、ガイド面36から浮いた状態となる。
【0055】
ここで、図10に示すように、ガイド面36の全体を、ヒンジピン19の軸線X1を中心とした同一半径Rの円弧状に形成することもできるが、このように構成すると、シートバック2がその使用位置に向けて後方側へ回動している場合に、メインロックピン28が係止溝25を通過するとき、そのメインロックピン28はガイド面36から離れ、かつこれを下から支える物が無くなるため、それまでガイド面36から離れていたサブロックピン29がガイド面36に当接するところまで、コントロール部材23(図4)が反時計方向に回動する。このため、図10に示すように、メインロックピン28が係止溝25に落ち込んでその係止溝25に係合し、この状態でシートバックが停止してしまうおそれがある。この状態を仮性ロックと称することにすると、かかる仮性ロックが発生すれば、シートバック2が所定の使用位置以外の位置で停止することになるばかりでなく、メインロックピン28が係止溝25から極めて外れやすい状態で係合するので、シートバック2を安定した状態で保持することはできない。
【0056】
そこで、本例の座席においては、図9に示すように、支持ピン22(図4)の中心軸線X2(同じく図4)から一番離れた係止溝25よりもさらに中心軸線X2から離れたガイド面部分36Aにおけるピンジピン19の中心軸線X1からの半径R1が、各係止溝25,26,27の間のガイド面部分36Bにおける中心軸線X1からの半径R2よりも大きく設定されている。
【0057】
この構成により、シートバック2が使用位置へ向けて後方側へ回動し、メインロックピン28が図9に破線で示すように係止溝25の上方に至ったとき、同じく破線で示したサブロックピン29がガイド面部分36Aに当接するところまで、コントロール部材23が支持ピン22の中心軸線X2のまわりに反時計方向に回動するが、ガイド面部分36Aにおける中心軸線X1からの半径R1が、ガイド面部分36Bにおける半径R2よりも大きくなっているので、メインロックピン28が係止溝25に落ち込んでその係止溝25に係合することはない。引き続き、このメインロックピン28は、図9に鎖線で示すように、係止溝25と26の間のガイド面部分36Bに当接し、次いで両ロックピン28,29がそれぞれ係止溝26,25に滑らかに係合する。このようにして、前述の仮性ロックが発生することを阻止でき、シートバック2を正しく使用位置まで回動させ、ここで安定した状態でそのシートバック2を保持することができる。
【0058】
上述のように、本例の座席においては、シートバック2が使用位置へ向けて後方側へ回動し、サブロックピン29が係合すべき係止溝25をメインロックピン28が通過するとき、このメインロックピン28が当該係止溝25に係合することを阻止すべく、サブロックピン29がガイド面36に圧接するように、ヒンジピン19の中心軸線X1からガイド面36までの半径R1,R2が設定されているのである。
【0059】
上述した構成は、他方のリクライニングアジャスタ6Aにおいても全く同様に採用されているが、かかる構成は、リクライニングアジャスタがシートバックの幅方向における一方の側部にのみ設けられた座席にも採用できるものである。
【0060】
ここで、先にも説明したように、ロックピン28は、コントロール部材23に形成されたピン嵌合孔32Bに嵌合していると共に、コントロール部材23は、当該コントロール部材23に形成された取付孔24に嵌合し、かつシートバック保持部材12,13に形成された貫通孔20,21に嵌合して、そのシートバック保持部材12,13に取り付けられた支持ピン22を介して、シートバック保持部材12,13に揺動可能に支持されている。
【0061】
その際、支持ピン22を、コントロール部材23の取付孔24に対して相対移動不能に強固に固定することもできる。ところが、このように構成すると、リクライニングアジャスタの製造誤差により、シートバック保持部材12,13に形成された貫通孔20,21の位置が不正確で、支持ピン22の位置が狂っていたとすると、ロックピン28が係止溝26(又は27)に正しく係合せず、当該ロックピン28が係止溝26(又は27)の一方の側壁面に強く摩擦係合し、このロックピン28を係止溝26(又は27)から外し難くなり、コントロール部材23を円滑に回動操作することができなくなる。従って、支持ピン22の中心軸線X2とロックピン28の中心軸線C1との間の距離が正しくなるように、貫通孔20,21の位置精度を高める必要があるが、このようにシートバック保持部材を製造すると、リクライニングアジャスタのコスト、ひいては座席のコストが上昇する欠点を免れない。
【0062】
そこで、本例の座席においては、図4、図6及び図11に示すように、ロックピン28が、コントロール部材23に対して位置不動に支持されていると共に、該コントロール部材23は、当該コントロール部材23に形成された取付孔24に嵌合し、かつ前記シートバック保持部材12,13に対して位置不動に取り付けられた支持ピン22を介してシートバック保持部材12,13に揺動可能に支持され、しかも支持ピン22の中心軸線X2とロックピン28の中心軸線C1を結ぶ直線Lの方向に、コントロール部材23が、シートバック保持部材12,13に対して移動し得るように、取付孔24が、上記直線Lの方向に長くなった長孔として形成されている。
【0063】
上述した構成によれば、貫通孔20,21の位置が多少狂っていても、これに応じてコントロール部材23が上記直線Lに沿って移動するので、ロックピン28は常に正しく係止溝26(又は27)に係合し、その係止溝26(又は27)の両側壁面26A(又は27A)に均等な圧力で圧接することができる。このようにして、コントロール部材23の回動操作性が低下する不具合を阻止することができる。
【0064】
また、図12に示すように、コントロール部材23を支持ピン22に位置不動に固定し、ロックピン28が嵌合するコントロール部材23のピン嵌合孔32Bを前述の直線Lの方向に長い長孔として形成し、ピン嵌合孔32Bとロックピン28とが、直線Lの方向に相対的に移動し得るように、ロックピン28をピン嵌合孔32Bに嵌合することもできる。この構成によっても、貫通孔20,21の位置が多少狂っていても、これに応じて、ロックピン28が直線Lに沿って移動できるので、ロックピン28は常に正しく係止溝26(又は27)に係合し、その係止溝26(又は27)の両側壁面26A(又は27A)に均等な圧力で圧接することができ、コントロール部材の回動操作性が低下することを阻止できる。
【0065】
図12に示した構成と、図11に示した構成を共に採用することもでき、要は、ロックピンはコントロール部材に形成されたピン嵌合孔に嵌合していると共に、コントロール部材は、当該コントロール部材に形成された取付孔に嵌合し、かつ前記シートバック保持部材に取り付けられた支持ピンを介してシートバック保持部材に揺動可能に支持され、前記ピン嵌合孔とこれに嵌合したロックピンと、前記取付孔とこれに嵌合した支持ピンとのうちの少なくとも一方が、該支持ピンの中心軸線と前記ロックピンの中心軸線を結ぶ直線の方向に相対的に移動し得るように、ピン嵌合孔と取付孔の少なくとも一方が、前記直線の方向に長くなった長孔として形成されている。
【0066】
上述した各構成に変え、図13に示すように、コントロール部材23を支持ピン22に位置不動に固定し、この支持ピン22をシートバック保持部材12,13に形成した貫通孔20,21に回転可能に嵌合して、コントロール部材23を支持ピン22を介してシートバック保持部材12,13に揺動可能に支持すると共に、この支持ピン22の中心軸線X2と、コントロール部材23に固定されたロックピン28の中心軸線C1を結ぶ直線Lの方向に、支持ピン22とコントロール部材23が移動できるように、貫通孔20,21を、直線Lの方向に長い長孔として形成してもよい。ロックピン28をコントロール部材23に対して位置不動に支持すると共に、そのコントロール部材23を、当該コントロール部材23に対して位置不動に取り付けられ、かつ前記シートバック保持部材に形成された貫通孔20,21に嵌合した支持ピン22を介してシートバック保持部材12,13に揺動可能に支持した上で、その支持ピン22の中心軸線X2とロックピン28の中心軸線C1を結ぶ直線Lの方向に、支持ピン22がコントロール部材23と共に、シートバック保持部材12,13に対してわずかに移動し得るように、貫通孔20,21を、上記直線Lの方向に長くなった長孔として形成するのである。
【0067】
上記構成によっても、貫通孔20,21の位置精度を特に高めずとも、支持ピン22の中心軸線X2とロックピン28の中心軸線C1との間の距離を正しく保ち、ロックピン28を係止溝26(又は27)に正しく係合させ、その両側壁面26A(又は27A)にロックピン28を均等な圧力で圧接させることができ、コントロール部材23の回動操作性を高めることができる。
【0068】
図13に示した構成を採用した場合には、支持ピン22を連結部材38に対して相対回転不能に連結すると共に、この連結部材38も、上記直線Lの方向に移動可能にシートバック2に支持すればよい。
【0069】
シートバック保持部材12,13には、ロックピン28が係止溝26(又は27)に係脱するとき、当該ロックピン28を案内するガイド孔32,32Aが形成され、しかもコントロール部材23は付勢部材34により回動付勢されているので、図11乃至図13に示した例のように、コントロール部材23を直線Lに沿って移動可能に支持し、或いはロックピン28をコントロール部材23に対して移動可能に支持しても、コントロール部材23の揺動時に、当該コントロール部材23やロックピン28が大きく遊動してがたつくような不具合は発生しない。
【0070】
その際、図11に示すように、ロックピン28が係止溝26(又は27)に係合しているときに当該ロックピン28が位置するガイド孔部分Gの幅d1は、ロックピン28が係止溝から外れたときに当該ロックピン28が位置するガイド孔部分Hの幅d2よりも狭くなっている。このため、ロックピン28が係止溝26(又は27)に係合しているとき、当該ロックピン28ががたつかないように、そのロックピン28がガイド孔32,32Aによって確実に保持される。しかも、ガイド孔部分Hの幅d2は広くなっているので、この部分をロックピン28が移動するときの摺動抵抗は低く、コントロール部材23の操作性を高めることができる。
【0071】
上記構成は、図12及び図13に示した各構成例の座席にも採用することができ、また、図11乃至図13に示した構成は、リクライニングアジャスタがシートバックの幅方向における一方の側部にだけ設けられた座席にも適用できるものである。
【0072】
以上、係止部材10がシートバック支持体の一例であるフロアパネル3に対して固定された座席を説明したが、係止部材10をシートクッションに直接又は他の部材を介して固定することもでき、この場合には、そのシートクッションがシートバック支持体を構成する。また、フロアパネルに固定されたロアレールと、このロアレールに対して、座席の前後方向に摺動自在に嵌合したアッパレールとを有するシートトラックを設け、そのアッパレールにシートクッションを固定すると共に、係止部材10を、直接又は他の部材を介してアッパレールに固定することもでき、この場合には、このアッパレールがシートバック支持体を構成する。
【0073】
本発明は、自動車の車室内以外の各種個所に設置される座席にも広く適用できるものである。
【0075】
【発明の効果】
請求項に係る発明によれば、2つのロックピンのうちの一方のロックピンをメインロックピンとし、このメインロックピンが係止溝の両側壁面に圧接するように構成し、他方のサブロックピンの取付位置精度をラフにすることを可能としたので、座席のコスト上昇を抑えつつ、シートバックをその使用位置に安定状態で保持することができる。
【0076】
請求項に係る発明によれば、シートバックを使用位置に向けて後方側へ回動させるとき、メインロックピンが、サブロックピンの係合すべき係止溝に係合して、シートバックが仮性ロック状態となる不具合を阻止できる。
【0077】
請求項乃至に係る発明によれば、コストの上昇を抑えつつ、コントロール部材に取り付けられたロックピンを係止溝に正しく係合させることができる。
【0078】
請求項に係る発明によれば、コントロール部材に取り付けられたロックピンが係止溝に係合したとき、そのロックピンががたついて、シートバックの保持安定性が害されることを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】座席の概略側面図である。
【図2】シートバックを前方に倒したときの側面図である。
【図3】シートバックの概略斜視図である。
【図4】カバーを外した状態で、シートバックの下部を示した側面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】図4に示した座席の一部の構成要素の分解斜視図である。
【図7】着座者と連結部材との相対位置関係を示す説明平面図である。
【図8】係止部材に形成された係止溝とロックピンの位置関係を示す説明図である。
【図9】ロックピンがガイド面に案内される様子を示す説明図である。
【図10】図9に示した例とは異なるガイド面の形態例を示す説明図である。
【図11】コントロール部材と支持ピンとガイド孔の位置関係を示す説明図である。
【図12】図11とは異なる例を示す、図6と同様な斜視図である。
【図13】図11とはさらに別の例を示す、図6と同様な斜視図である。
【図14】従来の座席の連結部材と着座者の相対位置関係を示す説明平面図である。
【符号の説明】
1 シートクッション
2 シートバック
6 リクライニングアジャスタ
6A リクライニングアジャスタ
10 係止部材
12 シートバック保持部材
13 シートバック保持部材
19 ヒンジピン
20 貫通孔
21 貫通孔
22 支持ピン
23 コントロール部材
24 取付孔
25 係止溝
25A 側壁面
26 係止溝
26A 側壁面
27 係止溝
27A 側壁面
28 ロックピン
29 ロックピン
32 ガイド孔
32A ガイド孔
32B ピン嵌合孔
34 付勢部材
36 ガイド面
38 連結部材
C1 中心軸線
C2 中心軸線
d1 幅
d2 幅
F 円弧
G ガイド孔部分
H ガイド孔部分
L 直線
L1 距離
L2 距離
P 着座者
R1 半径
R2 半径
W 幅方向
X1 中心軸線
X2 中心軸線

Claims (6)

  1. 着座者の尻部を支えるシートクッションと、着座者の背部を支えるシートバックと、該シートバックをシートバック支持体に対して前後方向に回動可能に支持するリクライニングアジャスタとを具備し、該リクライニングアジャスタは、シートバック支持体に対して固定され、かつ係止溝が形成されている係止部材と、該係止部材にヒンジピンを介して回動可能に支持され、かつ前記シートバックに対して固定されているシートバック保持部材と、該シートバック保持部材に対して揺動可能に支持されたコントロール部材と、該コントロール部材に取り付けられ、かつ前記シートバックが使用位置にあるとき、当該シートバックがその使用位置に保持されるように前記係止溝に係合するロックピンと、該ロックピンが係止溝に係合する向きに前記コントロール部材を回動付勢する付勢部材とを具備し、前記コントロール部材をその揺動中心軸線のまわりに回動させることにより、前記ロックピンを係止溝から外し、シートバックを前記ヒンジピンの中心軸線のまわりに前後方向に回動させるように構成されている座席において、
    前記係止部材には、前記ヒンジピンの中心軸線を中心とする円弧上に配列され、かつほぼ同じ形態に形成された少なくとも2つの係止溝が形成され、前記コントロール部材には、シートバックが使用位置にあるとき、2つの係止溝のそれぞれに係合するメインロックピンとサブロックピンの2つのロックピンが取り付けられ、メインロックピンが前記付勢部材の作用下に1つの係止溝に係合して該係止溝を区画する両側壁面に圧接し、かつサブロックピンが他の係止溝に係合したとき、前記ヒンジピンの中心軸線からメインロックピンの中心軸線までの距離よりも、ヒンジピンの中心軸線からサブロックピンの中心軸線までの距離の方がわずかに大きくなるように、コントロール部材に対するメインロックピンとサブロックピンの取り付け位置を設定したことを特徴とする座席。
  2. 前記シートバックが前方側へ向けて回動するとき、その回動方向上流側に位置するロックピンがメインロックピンとして構成され、下流側に位置するロックピンがサブロックピンとして構成されていて、該メインロックピンとサブロックピンが係止溝から外れた状態で、前記シートバックが前後方向に回動するとき、前記メインロックピンが圧接するガイド面が前記係止部材の外周面に形成され、前記シートバックが使用位置へ向けて後方側へ回動し、前記サブロックピンが係合すべき係止溝を前記メインロックピンが通過するとき、該メインロックピンが当該係止溝に係合することを阻止すべく、サブロックピンが前記ガイド面に圧接するように、前記ヒンジピンの中心軸線から前記ガイド面までの半径を設定した請求項1に記載の座席。
  3. 着座者の尻部を支えるシートクッションと、着座者の背部を支えるシートバックと、該シートバックをシートバック支持体に対して前後方向に回動可能に支持するリクライニングアジャスタとを具備し、該リクライニングアジャスタは、シートバック支持体に対して固定され、かつ係止溝が形成されている係止部材と、該係止部材にヒンジピンを介して回動可能に支持され、かつ前記シートバックに対して固定されているシートバック保持部材と、該シートバック保持部材に対して揺動可能に支持されたコントロール部材と、該コントロール部材に取り付けられ、かつ前記シートバックが使用位置にあるとき、当該シートバックがその使用位置に保持されるように前記係止溝に係合するロックピンと、該ロックピンが係止溝に係合する向きに前記コントロール部材を回動付勢する付勢部材とを具備し、前記コントロール部材をその揺動中心軸線のまわりに回動させることにより、前記ロックピンを係止溝から外し、シートバックを前記ヒンジピンの中心軸線のまわりに前後方向に回動させるように構成されている座席において、
    前記ロックピンはコントロール部材に形成されたピン嵌合孔に嵌合していると共に、コントロール部材は、当該コントロール部材に形成された取付孔に嵌合し、かつ前記シートバック保持部材に取り付けられた支持ピンを介してシートバック保持部材に揺動可能に支持され、前記ピン嵌合孔とこれに嵌合したロックピンと、前記取付孔とこれに嵌合した支持ピンとのうちの少なくとも一方が、該支持ピンの中心軸線と前記ロックピンの中心軸線を結ぶ直線の方向に相対的に移動し得るように、ピン嵌合孔と取付孔の少なくとも一方が、前記直線の方向に長くなった長孔として形成され、前記係止溝は、その幅が該係止溝の 底部に向けて漸次狭くなっていることを特徴とする座席。
  4. 着座者の尻部を支えるシートクッションと、着座者の背部を支えるシートバックと、該シートバックをシートバック支持体に対して前後方向に回動可能に支持するリクライニングアジャスタとを具備し、該リクライニングアジャスタは、シートバック支持体に対して固定され、かつ係止溝が形成されている係止部材と、該係止部材にヒンジピンを介して回動可能に支持され、かつ前記シートバックに対して固定されているシートバック保持部材と、該シートバック保持部材に対して揺動可能に支持されたコントロール部材と、該コントロール部材に取り付けられ、かつ前記シートバックが使用位置にあるとき、当該シートバックがその使用位置に保持されるように前記係止溝に係合するロックピンと、該ロックピンが係止溝に係合する向きに前記コントロール部材を回動付勢する付勢部材とを具備し、前記コントロール部材をその揺動中心軸線のまわりに回動させることにより、前記ロックピンを係止溝から外し、シートバックを前記ヒンジピンの中心軸線のまわりに前後方向に回動させるように構成されている座席において、
    前記ロックピンはコントロール部材に対して位置不動に支持されていると共に、コントロール部材は、当該コントロール部材に形成された取付孔に嵌合し、かつ前記シートバック保持部材に対して位置不動に取り付けられた支持ピンを介してシートバック保持部材に揺動可能に支持され、該支持ピンの中心軸線と前記ロックピンの中心軸線を結ぶ直線の方向に、コントロール部材が、シートバック保持部材に対して移動し得るように、前記取付孔は、前記直線の方向に長くなった長孔として形成され、前記係止溝は、その幅が該係止溝の底部に向けて漸次狭くなっていることを特徴とする座席。
  5. 着座者の尻部を支えるシートクッションと、着座者の背部を支えるシートバックと、該シートバックをシートバック支持体に対して前後方向に回動可能に支持するリクライニングアジャスタとを具備し、該リクライニングアジャスタは、シートバック支持体に対して固定され、かつ係止溝が形成されている係止部材と、該係止部材にヒンジピンを介して回動可能に支持され、かつ前記シートバックに対して固定されているシートバック保持部材と、該シートバック保持部材に対して揺動可能に支持されたコントロール部材と、該コントロール部材に取り付けられ、かつ前記シートバックが使用位置にあるとき、当該シートバックがその使用位置に保持されるように前記係止溝に係合するロックピンと、該ロックピンが係止溝に係合する向きに前記コントロール部材を回動付勢する付勢部材とを具備し、前記コントロール部材をその揺動中心軸線のまわりに回動させることにより、前記ロックピンを係止溝から外し、シートバックを前記ヒンジピンの中心軸線のまわりに前後方向に回動させるように構成されている座席において、
    前記ロックピンはコントロール部材に対して位置不動に支持されていると共に、該コントロール部材は、当該コントロール部材に対して位置不動に取り付けられ、かつ前記シートバック保持部材に形成された貫通孔に嵌合した支持ピンを介してシートバック保持部材に揺動可能に支持され、該支持ピンの中心軸線とロックピンの中心軸線を結ぶ直線の方向に、前記支持ピンがコントロール部材と共に、シートバック保持部材に対して移動し得るように、前記貫通孔は、前記直線の方向に長くなった長孔として形成され、前記係止溝は、その幅が該係止溝の底部に向けて漸次狭くなっていることを特徴とする座席。
  6. 前記シートバック保持部材には、前記ロックピンが前記係止溝に係脱するとき、当該ロックピンを案内するガイド孔が形成され、前記ロックピンが前記係止溝に係合しているときに当該ロックピンが位置するガイド孔部分の幅は、ロックピンが係止溝から外れたときに当該ロックピンが位置するガイド孔部分の幅よりも狭くなっていて、ロックピンが係止溝に係合しているとき、当該ロックピンががたつかないように該ロックピンがガイド孔によって保持される請求項3乃至5のいずれかに記載の座席。
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