JP3907241B2 - 監視装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊技情報媒体の情報に基づいて遊技装置の遊技を行うための遊技媒体もしくはデータ等の遊技価値への変換制御を行う遊技価値変換装置ならびに遊技装置の制御部を監視する監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技装置(パチンコ機等)の側部に玉貸機を配設し、玉貸機に所定のカード(遊技情報媒体)を挿入して、遊技装置等に備えられた操作部の玉貸スイッチを操作すると、玉貸機がその玉貸スイッチの入力を受付けると共に、遊技装置に設けられた排出制御装置に玉貸しの指令を行い、これにより玉貸スイッチの入力に基づく数の遊技球(遊技媒体)を遊技装置に設けられた排出装置から遊技装置の供給皿に供給するカード式玉貸機付き遊技装置がある。
【0003】
このようなカード式玉貸機は、玉貸情報(玉貸情報、カード発行情報等)等を収集するカード情報処理装置から、所定の間隔で中継装置を経由してポーリング(各端末への呼びかけ)が行われ、当該カード式玉貸機がポーリングされたときに未送信の玉貸情報があれば、その情報がカード情報処理装置へ送信される。
【0004】
このカード情報処理装置へ送信されて収集された玉貸情報は、当日分が遊技店の閉店時等にカード会社に送信され、決済が行われる。
【0005】
ここで、カードの決済を説明すると、まずカード会社が遊技店にカードを販売する。例えば、1000円のカードであれば、遊技店は1000円+14円=1014円の金額を支払う。このうちの14円はカード代およびカード会社の利益になり、1000円は以降に遊技店より請求を受ける玉貸金額の支払いのプール金としてプールされる。
【0006】
そして、1000円のカードを購入した遊技店は、カード発行機にカードを格納してカードの発行を行い、遊技者が1000円のカードを購入した段階で、カードの仕入れ代金(14円を除く)を回収し、以降は遊技者が当該カードで玉貸しを行った分を、前述のカード情報処理装置からの送信によりカード会社に請求して、カード会社がプール金より遊技店に玉貸金額を支払うことで決済される。
【0007】
また、遊技装置の役物制御装置(遊技制御装置)には、画像表示装置や変動入賞装置等の役物制御を行うプログラムが格納されたROMが収納されているが、そのプログラムが改竄されたり、ROMが不正に交換されたりするのを防ぐために、役物制御装置に遊技プログラムを格納したROM等の機能を1チップ化した遊技用の演算処理装置が使用されて来ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
近年、遊技における不正の手口がハイテク化している。例えば、カード式玉貸機の制御プログラムを不当に改竄して、カードの挿入が無いのに、また遊技者が玉貸スイッチの操作を行わないのに、カード情報処理装置からポーリングがある毎に、所定の玉貸信号を送信するようにして、不当に玉貸金額をカード会社に請求する遊技店が出現している。このような不正があると、カード会社が請求分を支払うことになるため、損害は大きいのである。
【0009】
また、遊技の制御においては、遊技プログラムを改竄して、不当に大当たりを出やすくする等の不正があるが、役物制御装置に遊技プログラムを格納したROM等の機能を1チップ化した遊技用の演算処理装置を用いた場合でも、そのチップを丸ごと改竄されたり、交換されたりするといったことも考えられなくはない。大当たり等の不正は、射幸心を煽ることにもなる。
【0010】
この発明は、このような不正を監視ならびに防止する監視装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、遊技情報媒体の情報に基づいて遊技装置の遊技を行うための遊技媒体もしくはデータ等の遊技価値への変換制御を行う遊技価値変換装置及び前記遊技装置の遊技制御を行う遊技制御装置と接続して、遊技価値変換装置の不正動作を監視する監視装置であって、前記遊技制御装置の演算処理装置に記憶されている固有情報が正常なものであるか否を判定して、前記演算処理装置の正当性を確認する正当性確認手段と、前記正当性確認手段により正当性が否定された場合に、前記遊技価値変換装置における遊技価値への変換制御を禁止する禁止手段と、前記正当性確認手段が前記演算処理装置の正当性を確認した後に前記演算処理装置に記憶されている固有情報を書き換える書き換え手段と、を備え、前記正当性確認手段は、前記演算処理装置の次回確認時には、前記書き換えられた固有情報を判定する。
【0012】
第2の発明は、遊技情報媒体の情報に基づいて遊技装置の遊技を行うための遊技媒体又はデータ等の遊技価値への変換制御を行う遊技価値変換装置及び前記遊技装置の遊技制御を行なう遊技制御装置と接続して、遊技価値変換装置及び遊技制御装置の不正を監視する監視装置であって、前記遊技価値変換装置及び前記遊技制御装置の演算処理装置に記憶されている固有情報が正常なものであるか否かを判定して、前記遊技価値変換装置及び前記演算処理装置の正当性を確認する正当性確認手段と、前記正当性確認手段により前記遊技価値変換装置の正当性が否定された場合に、前記遊技価値変換装置における遊技価値への変換制御を禁止する一方、前記正当性確認手段により前記演算処理装置の正当性が否定された場合に、前記遊技価値変換装置における遊技価値への変換制御を禁止すると共に、前記遊技制御装置による遊技制御を停止させる禁止手段と、前記正当性確認手段が前記遊技価値変換装置及び前記演算処理装置の正当性を確認した後に前記遊技価値変換装置及び前記演算処理装置に記憶されている固有情報を書き換える書き換え手段と、を備え、前記正当性確認手段は、前記遊技価値変換装置及び前記演算処理装置の次回確認時には、前記書き換えられた固有情報を判定する。
【0013】
第3の発明は、遊技装置の遊技制御を行う遊技制御装置の演算処理装置を監視する監視装置であって、前記遊技制御装置の演算処理装置に記憶されている固有情報が正常なものであるか否を判定して、前記演算処理装置の正当性を確認する正当性確認手段と、前記正当性確認手段により正当性が否定された場合に、前記遊技制御装置による遊技制御を停止させる遊技進行停止手段と、前記正当性確認手段が前記演算処理装置の正当性を確認した後に前記演算処理装置に記憶されている固有情報を書き換える書き換え手段と、を備え、前記正当性確認手段は、前記演算処理装置の次回確認時には、前記書き換えられた固有情報を判定することを特徴とする監視装置。
【0018】
【作用】
遊技制御装置の演算処理装置が正常か否かが判定され、正常でない場合、遊技価値変換装置による遊技価値への変換が禁止される、もしくは遊技進行が停止される。また、遊技価値変換装置が正常か否かが判定され、正常でない場合、遊技価値変換装置による遊技価値への変換が禁止される、もしくは遊技進行が停止される。
【0019】
また、遊技制御装置の演算処理装置もしくは遊技価値変換装置の正当性が確認されると、演算処理装置や遊技価値変換装置の固有情報が書き換えられ、次回の正当性の判定時に書き換えられた固有情報で正当性の確認が行われる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
図1のように遊技装置(パチンコ機)1には、前面枠に遊技盤2が配設され、遊技盤2は前面枠に取付けられたカバーガラス3により覆われる。
【0022】
遊技装置1の前面枠の上部には大当たり等のパイロットランプ4等が配設され、前面枠の下部には遊技媒体としての遊技球(パチンコ球)の供給皿5、受け皿6、供給皿5からの遊技球を1個ずつ遊技領域へ打ち出す打球発射装置の操作部7等が配設される。
【0023】
遊技盤2の表面には、図2のようにガイドレール8で囲われた遊技領域のほぼ中央に遊技画像等を表示する画像表示装置10が、画像表示装置10の下方に変動入賞装置11が配設される。
【0024】
変動入賞装置11の直上方には始動口12が配設され、始動口12には入賞球を検出する始動スイッチ13が設けられる。
【0025】
始動口12への遊技球の入賞(入賞記憶)に基づき、画像表示装置10の画像遊技(複数の識別情報の可変表示等)が開始され、その画像遊技が所定の態様で停止すると、大当たり遊技が発生される。大当たり遊技が発生すると、変動入賞装置11が所定期間、球を受け入れない閉状態(遊技者に不利な状態)から球を受け入れやすい開状態(遊技者に有利な状態)に変換される。
【0026】
始動口12の入賞記憶は、画像表示装置10の上部の記憶表示部(LED)14に表示される。変動入賞装置11内には、入賞球数をカウントするカウントスイッチ15ならびに継続入賞口への入賞球を検出する継続スイッチ16が設けられる。
【0027】
アウト口17および入賞した遊技球は集合され回収球として回収されると共に、その回収路に回収球を検出する回収玉スイッチ18が配設される。
【0028】
遊技釘は図示省略されている。
【0029】
遊技装置1の片側には、カード式の玉貸機(遊技価値変換装置)20が付設される。玉貸機20には、カードリーダライタ21と、玉貸制御装置22と、通信制御装置23等が内蔵され、前面にカードリーダライタ21へのカード挿入部24と、玉貸機20が作動状態にあることを示す有効表示LED25と、通信制御装置23の光送受信部26とが設けられる。
【0030】
遊技装置1の供給皿5には、操作パネル27が形成され、操作パネル27に玉貸機20のカード挿入部24に挿入されたカードの残度を表示する残度表示器28と、マニュアルの玉貸スイッチ30と、玉貸しが可能な状態にあることを示す玉貸可能表示LED31と、カードの返却を指令するカード返却スイッチ32とからなる玉貸操作装置33が設けられる。
【0031】
玉貸機20のカード挿入部24に所定のカードを挿入した状態で、操作パネル27(玉貸操作装置33)の玉貸スイッチ30を押すと、カードの残度の範囲で玉貸スイッチ30の1回の操作につき所定数の貸し球が、遊技装置1裏面の排出装置34を介して供給皿5に排出される。
【0032】
遊技装置1の裏側には、図3のように球貯留タンク35、球貯留タンク35の球を排出装置34に誘導する誘導樋36、排出装置34を制御する排出制御装置(遊技価値変換駆動装置)37、遊技盤2の変動入賞装置11、各ランプ、LEDおよび表示制御装置38を介して画像表示装置10等を制御する役物制御装置(遊技制御装置)40、打球発射装置の発射制御装置41、役物制御装置40および玉貸機20を監視すると共に遊技装置1および玉貸機20の稼働情報を収集、管理する監視装置42等が配設される。
【0033】
遊技盤2から入賞球が入賞球排出ユニット(図示しない)に送られると、排出制御装置37によって排出装置34が駆動され、排出装置34から入賞球に基づく所定数の球が賞品球として供給皿5に排出される。
【0034】
玉貸機20から玉貸し要求があると、排出制御装置37によって排出装置34が駆動され、排出装置34から要求に基づく所定数の球が貸し球として供給皿5に排出される。
【0035】
図4には遊技装置1および玉貸機20の制御ブロック構成を示す。玉貸機20と遊技装置1とでは、監視装置42および監視装置42に設けられるインターフェイス回路部73を介して各信号の授受が行われる。
【0036】
玉貸制御を、図5に関連した信号を示して説明すると、玉貸機20の玉貸制御装置22から監視装置42のインターフェイス回路部73を介して遊技装置1の排出制御装置37へは、玉貸制御装置22と排出制御装置37との接続確認信号が、玉貸しの要求があるときに玉貸要求信号が、ならびに要求に基づく数の玉貸単位信号が送られる。
【0037】
排出制御装置37からインターフェイス回路部73を介して玉貸制御装置22へは、制御用の電源供給を行うと共に、遊技装置1の台設置確認信号が、玉貸しが完了したときに玉貸完了信号が送られる。
【0038】
玉貸制御装置22からインターフェイス回路部73を介して操作パネル27へは、玉貸しが可能な状態にあるときに玉貸可能表示LED31へ玉貸可能表示信号が、ならびにカード残度表示器28へカードの残度のセグメント表示信号が送られる。
【0039】
操作パネル27からインターフェイス回路部73を介して玉貸制御装置22へは、玉貸スイッチ30のオン時に玉貸スイッチ信号が、カード返却スイッチ32のオン時にカード返却スイッチ信号が送られる。
【0040】
玉貸機20のカードリーダライタ21に所定のカードが挿入されると、玉貸制御装置22から操作パネル27へ玉貸可能表示信号ならびにセグメント表示信号が送られ、玉貸可能表示LED31が表示され、カード残度表示器28にカードの残度が表示される。
【0041】
操作パネル27の玉貸スイッチ30が押され、玉貸制御装置22へ玉貸スイッチ信号が送られると、玉貸制御装置22から排出制御装置37へ玉貸要求信号と要求に基づく数の玉貸単位信号が送られ、排出制御装置37によって排出装置34が駆動されて、排出装置34から玉貸単位信号に基づく所定数の球が貸し球として遊技装置1の供給皿5に排出される。
【0042】
この玉貸単位信号は、100円の玉貸金額を1単位1パルスとして、例えば玉貸スイッチ30の1回のオンに対して500円分の玉貸しが行われる場合は、5パルスの信号が出力されるように設定される。
【0043】
貸し球の排出が完了すると、排出制御装置37から玉貸制御装置22へ玉貸完了信号が送られ、カードの残度から所定度数が引かれ、玉貸制御装置22から操作パネル27へ送られるセグメント表示信号が切替えられ、残りの度数がカード残度表示器28に表示される。
【0044】
なお、カードの残度がなくなると、玉貸しが不可となり、玉貸制御装置22から玉貸可能表示信号が出力されず、玉貸可能表示LED31が消灯される。
【0045】
図6には役物制御装置40の制御ブロック構成を示す。役物制御装置40は、遊技用演算処理装置(遊技用演算チップ)43、クロック44、入力ポート45、フィルタ、出力ポート46、ドライバ、サウンドジェネレータ47等から構成される。
【0046】
遊技用演算処理装置43は、ROMの交換等による不正が行われないようにしたもので、1チップに、図7のように中央処理装置としてのCPUコア50、ROM52、作業領域としてのRAM53、ウォッチドッグタイマ54、アドレスデコーダ55、PIO56、CTC、クロックジェネレータ57、リセット/割り込みコントローラ58、出力制御回路60、外部バスインターフェース61等が備えられる。
【0047】
ROM52には、それぞれ所定の領域にシステムプログラム(セキュリティプログラムを含む)、遊技プログラム(ユーザープログラム)、および遊技プログラムを所定のアルゴリズムで暗号化した値が格納されている。これは、予めシステムプログラムを格納したROM52に、遊技プログラム、その暗号化値の書き込みが、遊技用演算処理装置メーカーにて作成したマスターROMを用いて行われる。
【0048】
クロックジェネレータ57では、外部クロックから入力された周波数を分周したクロックが生成され、各内蔵デバイスへ供給される。
【0049】
遊技プログラムは、各機器の初期化処理、遊技状態および各スイッチの検出に基づき表示制御装置38、排出制御装置37、サウンドジェネレータ47等に制御信号を出力する処理、変動入賞装置11、記憶表示部14、各ランプLED等の制御を行うプログラムデータ等から構成される。
【0050】
役物制御装置40(遊技用演算処理装置43)が電源オンによってスタートすると、図8、図9のフローチャートに示すように各機器の初期化処理を行う(1.01)。
【0051】
初期化処理後、監視装置42から遊技用演算処理装置43のチップコードの読出しコマンドがあるかを見る。チップコードの読出しコマンドがあれば、監視装置42へ遊技用演算処理装置43のチップ情報(型式、製造番号等…遊技用演算処理装置43固有の情報としてROM52等に格納してある)を送信する(1.02,1.03)。
【0052】
チップ情報のOKを監視装置42が確認して、監視装置42から動作許可コマンドがあれば、ROM52に格納してある遊技プログラム(ユーザープログラム)を読み込み、遊技プログラムを所定のアルゴリズムにて暗号化して暗号化データを算出すると共に、予めROM52に格納してある遊技プログラムの暗号化データを読み込み、これらを比較する(1.04,1.07〜1.09)。
【0053】
これらの暗号化データが一致した場合は、遊技プログラムを正常と判定して、プログラム領域を遊技プログラム領域に切替え、遊技プログラムに処理を移行する(1.10)
監視装置42から動作許可コマンドがなく、異常情報があった場合、あるいは遊技プログラムの暗号化データが一致しない場合は、不正処理に入り、動作を停止する(1.05,1.06,1.11)。
【0054】
このように役物制御装置40のスタート時に、遊技用演算処理装置43および遊技プログラムのセキュリティチェックが行われ、OKの場合、遊技プログラムに処理を移行、即ち遊技の制御が開始される。
【0055】
遊技の制御が開始され、遊技が行われると、遊技プログラムおよび始動口12の始動スイッチ13、変動入賞装置11のカウントスイッチ15、継続スイッチ16等からの信号に基づいて、画像表示装置10、変動入賞装置11、各ランプLED等が制御される。
【0056】
始動口12に遊技球が入賞すると、その入賞(入賞記憶)に基づき、画像表示装置10の画像遊技(複数の識別情報の可変表示等)が開始され、所定時間後に停止される。この画像遊技が所定の態様(大当たり態様)で停止すると、大当たりとなり、大当たり遊技が発生される。
【0057】
大当たり遊技が発生すると、変動入賞装置11が所定期間、球を受け入れやすい開状態に変換、即ち遊技球が所定数入賞または所定時間経過するまで変動入賞装置11が開放され、これを継続入賞口の入賞を条件に繰り返し、規定サイクル数行うと大当たり遊技が終了される。継続入賞口に入賞しないときは、そのサイクルにて大当たり遊技が終了される。
【0058】
なお、画像表示装置10の画像遊技が所定の態様で停止して大当たりが発生する確率は、乱数を基に決められ、所定の確率に設定されている。
【0059】
図10には監視装置42の制御ブロック構成を示す。監視装置42は、CPU62、ROM63、RAM64、不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ等)65、クロック66、タイマIC67、電池68、I/Oインターフェイス70および液晶等の表示装置71(図3参照)、表示制御装置72から構成されると共に、インターフェイス回路部73が設けられる。
【0060】
監視装置42には、I/Oインターフェイス70を介して、役物制御装置40から大当たりが発生したときに出力される大当たり信号、始動口12に遊技球が入賞したときに出力される始動口入賞信号、始動口12の入賞(入賞記憶)に基づき画像表示装置10の画像遊技が行われるときに出力される特図回動信号、大当たりが発生して変動入賞装置11が開放されたときに出力される大入賞口開放信号、変動入賞装置11に遊技球が入賞したときにカウントされるカウント数信号、回収球を検出する回収玉スイッチ18からの回収玉信号、およびインターフェイス回路部73を介して、玉貸制御装置22から玉貸単位信号Xが入力される。
【0061】
監視装置42によって、これらの信号、情報に基づいて、遊技装置1および玉貸機20の実稼働情報が収集、管理され、その情報が監視装置42に設けられた表示装置71に表示される。また、役物制御装置32の遊技用演算処理装置43のチップ情報から、チップ情報がOKか否かつまり遊技用演算処理装置43が正常なものか否かの確認が行われる。
【0062】
監視装置42のケース74には、図22のように表示装置71の下方に遊技装置1の機種名、それぞれメーカーにより設定されると共に所定の検定機関(保安電子通信技術協会等)による検定に適合済みの大当たり確率、始動口入賞率、大当たり時の獲得玉数等がプリントあるいはシール等が貼付されている。
【0063】
なお、役物制御装置40から遊技店の管理室に設置された管理装置80へ、通信線、中継器等を介して、大当たりが発生したときに出力される大当たり信号、始動口12の入賞(入賞記憶)に基づき画像表示装置10の画像遊技が行われるときに出力される特図回動信号、大当たりが発生して変動入賞装置11が開放されたときに出力される大入賞口開放信号、回収球を検出する回収玉スイッチ18からの回収玉信号等が送信される。なお、この場合に役物制御装置40からではなく監視装置42から管理装置80に前記した情報を送信するようにしてもよい。また、玉貸制御装置22からカードに関連した情報(玉貸し情報、カード発行情報等)を収集するカード情報処理装置(図示しない)へ、カード情報処理装置からポーリングがある毎に、通信制御装置25、光送受信部26、中継器等を介して、玉貸し情報が送信される。
【0064】
次に、監視装置42の動作内容を図11〜図21のフローチャートに基づいて説明する。
【0065】
電源オンによって監視装置42がスタートすると、図11、図12のように割込を禁止して初期化処理を行う(10.01〜10.03)。
【0066】
初期化処理は、図13のように各機器の初期化処理を行い、初期大当たり情報を管理するための初期化フラグをセットする(11.01,11.02)。
【0067】
このセット後、役物制御装置40(遊技用演算処理装置43)へチップコードの読出しコマンドを送信して、役物制御装置40から遊技用演算処理装置43のチップ情報が送信されるのを待ち、チップ情報を受信すると、そのチップ情報を予め記憶してある情報と比較する(11.03〜11.06)。
【0068】
チップ情報がOKであれば、遊技用演算処理装置43が正常なものと判定して、役物制御装置40へ動作許可コマンドを送信する(11.07,11.08)。
【0069】
続いて、タイマICより時間情報(日時)を取得して、玉貸情報の収集期間の更新時期であれば、その収集期間のラベル更新を行う(11.09〜11.11)。
【0070】
チップ情報がNGのときは、遊技用演算処理装置43が正常なものにないと判定して、異常情報を表示制御装置72、役物制御装置40に送信する(11.12,11.13)。表示制御装置72は異常情報を表示装置71に表示する。役物制御装置40は不正処理に入り、動作を停止する。
【0071】
また、異常情報を玉貸制御装置22に送信して玉貸しを不能とすると共に、インターフェイス回路部73の電源供給リレー75をオンして、玉貸制御装置22への制御用電源供給を停止する(11.14,11.15)。
【0072】
遊技用演算処理装置43が正常の場合、初期化処理を終えると、図11、図12にて割込禁止を解除する(10.04)。
【0073】
割込処理は、図20のように所定周期に処理を実行するために、所定周期毎にに割込フラグをセットする。また、図21のように表示装置71への送信処理を行う。
【0074】
割込フラグに基づき、役物制御装置40、インターフェイス回路部73、回収玉スイッチ18からの各信号の入力処理を行う(10.05〜10.07)。
【0075】
この場合、大当たり信号があると、大当たりデータとして累積記憶する。始動口入賞信号があると、始動口入賞データとして累積記憶する。画像表示装置10の特図回動信号があると、特図回動データとして累積記憶する。回収球を検出する回収玉スイッチ信号があると、回収玉データとして累積記憶する。変動入賞装置11の入賞球のカウント数信号があると、カウント数データとして累積記憶する。変動入賞装置11の大入賞口開放信号があると、大入賞口開放データとして累積記憶する。これらのデータは、不揮発性メモリ65に記憶する(10.08〜10.19)。
【0076】
続いて、初期大当たり確認処理、実確率演算処理、始動口入賞率演算処理、大入賞口平均入賞数演算処理、大当たり平均獲得玉数演算処理、玉貸情報確認処理、および表示処理を行う(10.20〜10.26)。
【0077】
初期大当たり確認処理は、電源の投入後(遊技店の開店後)、1回目の大当たりが発生するまでに、画像表示装置の画像遊技(特図回動)が何回行われたかのデータ(モーニング期間と称す)を取るためのもので、図14のように初期大当たり情報を管理するための初期化フラグがあるときに、大当たり信号の入力を待ち、大当たり信号があると、不揮発性メモリ65に格納してある平均モーニング期間、最短モーニング期間、最長モーニング期間(それぞれ前日までのデータ)、および電源投入後の特図回動データ値(現在までの累積記憶値から電源投入時点の累積記憶値を引いたもの)を読み込む(12.01〜12.05)。
【0078】
この特図回動データの読込値を、最短モーニング期間、最長モーニング期間と比較して、更新していれば、その読込値を不揮発性メモリ65に書き込み、更新する(12.06)。また、この特図回動データの読込値を加えて、平均モーニング期間を算出して、その平均モーニング期間を不揮発性メモリ65に書き込む(12.07)。
【0079】
実確率演算処理は、遊技装置1の営業業務を開始してから現在までの間に、実際に発生した大当たりの実確率を演算するもので、図15のように大当たりデータの累積記憶値、特図回動データの累積記憶値を読み込む(13.01,13.02)。
【0080】
この大当たりデータの累積記憶値を特図回動データの累積記憶値で除算して、その除算値の小数点5桁以下を四捨五入した値を実確率値として不揮発性メモリに更新記憶する(13.03,13.04)。
【0081】
始動口入賞率演算処理は、打球発射装置から遊技盤2の遊技領域に発射された遊技球の内、何個が始動口12に入賞したかの入賞率を演算するもので、図16のように遊技領域への発射球数に該当する回収玉データの累積記憶値、始動口入賞データの累積記憶値を読み込む(14.01,14.02)。
【0082】
この始動口入賞データの累積記憶値を回収玉データの累積記憶値で除算して、その除算値の小数点4桁以下を四捨五入した値を始動口入賞率として不揮発性メモリ65に更新記憶する(14.03,14.04)。
【0083】
大入賞口平均入賞数演算処理は、変動入賞装置11の1回の開放当たりに、変動入賞装置11に何個の遊技球が入賞したかの平均入賞数を演算するもので、図17のように変動入賞装置11の入賞球のカウント数データの累積記憶値、変動入賞装置11の大入賞口開放データの累積記憶値を読み込む(15.01,15.02)。
【0084】
このカウント数データの累積記憶値を大入賞口開放データの累積記憶値で除算して、その除算値の小数点3桁以下を四捨五入した値を大入賞口平均入賞数として不揮発性メモリ65に更新記憶する(15.03,15.04)。
【0085】
大当たり平均獲得玉数演算処理は、大当たり毎に何個の賞球を獲得したかの平均獲得玉数を演算するもので、図18のように変動入賞装置11の入賞球のカウント数データの累積記憶値を読み込み、これに1個当たりの賞球数を積算して総賞球数を算出すると共に、大当たりデータの累積記憶値を読み込む(16.01〜16.03)。
【0086】
この総賞球数を大当たりデータの累積記憶値で除算して、その除算値の小数点以下を四捨五入した値を大当たり平均獲得玉数として不揮発性メモリ65に更新記憶する(16.04,16.05)。
【0087】
玉貸情報確認処理は、所定期間毎の玉貸回数のデータを取るためのもので、図19のようにインターフェイス回路部73を介して玉貸単位信号X(1単位の玉貸金額につき1パルスの信号)を収集する。つまり、玉貸単位信号Xがあると、そのパルス数を玉貸データとして累積して、現在の玉貸情報の収集期間のラベルにて不揮発性メモリ65に更新記憶する。玉貸情報の収集期間は、例えば1週間にして、5週間分、設定する(17.01〜17.03)。
【0088】
なお、この場合玉貸単位信号Xの代わりに排出制御装置37からの玉貸完了信号を読み込み、玉貸データとして累積記憶するようにしても良い(操作パネル27の玉貸スイッチ30の1回のオンに対して一定の金額の玉貸しのみ行うように設定してある場合等)。
【0089】
表示処理は、これら初期大当たり確認処理、実確率演算処理、始動口入賞率演算処理、大入賞口平均入賞数演算処理、大当たり平均獲得玉数演算処理、玉貸情報確認処理にて求め、不揮発性メモリ65に記憶した各データを表示装置71へ送るフォーマットに直す。
【0090】
これらのデータ、即ち大当たりの平均モーニング期間、最短モーニング期間、最長モーニング期間、大当たりの実確率、始動口入賞率、大入賞口平均入賞数、大当たり時平均獲得玉数、玉貸情報(1週間毎のデータ…5週間分)は、表示装置71に図22、図23のように表示する。
【0091】
監視装置42のケース74には、遊技装置1の機種名、メーカー仕様の大当たり確率、始動口入賞率、大当たり時の獲得玉数等(所定の検定機関による検定に適合済み)をプリントしてあり、表示装置71にはモーニング期間…平均200回、最短25回、最長400回、実確率…0.0054、始動口入賞率…0.042、大入賞口平均入賞数…9.8、大当たり時平均獲得玉数…2200、玉貸単位発生回数(1単位換算の玉貸回数)…期間1996.6.1〜6.7→4100、期間1996.6.8〜6.14→4000、期間1996.6.15〜6.21→4500、期間1996.6.22〜6.28→5000、期間1996.6.29〜7.5→3800等の実稼働データを表示する。
【0092】
このようにしたので、遊技装置1の性能つまり遊技店等で遊技を行っているときの遊技装置1の実際の性能を、監視装置42の表示装置71の表示を見るだけで把握できる。
【0093】
この場合、モーニング期間から開店時に大当たりが出やすいかどうかが分かる。また、営業当初からの大当たりの実際の発生確率を確認できる。また、始動口入賞率より画像表示装置10の画像遊技を行いやすいかどうかが分かる。また、大入賞口平均入賞数が規定数より多い場合あるいは大当たり時平均獲得玉数が多すぎる場合は、大当たり時に変動入賞装置11やその他の入賞口に遊技球が入賞しやすくなっていたことを把握できる。
【0094】
また、大当たりの発生確率、始動口入賞率、大当たり時平均獲得玉数は、監視装置42のケース74にプリントしてある仕様(所定の検定機関による検定済み)と比較して確認することができる。
【0095】
このため、大当たりの発生確率が、正常な範囲かあるいは正常な範囲から大きく外れて大当たりが発生しやすくなっているかどうかを把握できる。遊技店にとっては、大当たりの発生確率、始動口入賞率等により、始動口12等の釘調整の参考にもなる。
【0096】
また、監視装置42は、電源投入時に役物制御装置40の遊技用演算処理装置43のチップ情報を読み込み、そのチップ情報を予め監視装置42に記憶してある情報と比較して遊技用演算処理装置43が正常なものか否かを判定する。
【0097】
この場合、遊技用演算処理装置43が正常なものの場合に、遊技用演算処理装置43の動作(遊技制御)を許可するが、遊技用演算処理装置43が正常なものにない場合、遊技用演算処理装置43の動作(遊技制御)を許可しない。また、遊技用演算処理装置43が正常なものにない場合、異常を表示装置71に表示すると共に、カード式玉貸機20の玉貸しを不能にする。
【0098】
このため、正規の遊技用演算処理装置43が装着されているか、あるいは不正なものに交換されたかが容易に分かり、したがって遊技用演算処理装置43が丸ごと改竄されたり、交換されたりすることを確実に防止でき、不正に大当たりを出やすくさせるといったことを防止できる。
【0099】
また、遊技用演算処理装置43が正常なものにない場合、遊技を行えない。また、監視装置42は各情報を不揮発性メモリ65に記憶するため、情報が消えることがない。このため、営業開始時よりの遊技装置1の情報を的確に得ることができる。
【0100】
一方、カード式玉貸機20の玉貸情報を、例えば1週間毎に、5週間分確認できる。この場合、玉貸制御装置22から通信制御装置25、光送受信部26、及び中継装置を介して、カード情報処理装置へ信号が送信されて収集される玉貸情報を基に、カード会社等との間でカードの使用料等の決済が行われるが、その監視装置42の表示装置71の表示によって玉貸状態が分かる。また、監視装置42によって、玉貸制御装置22から貸し球の排出制御を行う排出制御装置37に送られる玉貸単位信号あるいは排出制御装置37からの玉貸完了信号を基に玉貸情報を収集するため、実際に排出された玉貸情報を収集できる。また、玉貸情報を不揮発性メモリ65に記憶するため、情報が消えることがなく、所定期間毎の玉貸情報を収集、表示するため、カード情報処理装置へ送られた玉貸情報との比較を容易に行える。
【0101】
このため、カード情報処理装置へ収集される玉貸情報が多いとき等、玉貸制御装置22や通信制御装置25等の異常、玉貸制御装置22や通信制御装置25等の不当な改竄を判断できる。したがって、カード会社への請求分が正当なものかを客観的に判断でき、カード式玉貸機20の信頼性が向上する。
【0102】
なお、監視装置42が遊技装置1の稼働情報を収集して、表示装置71に大当たりの発生確率、始動口入賞率、大入賞口平均入賞数、大当たり時平均獲得玉数等を表示するので、遊技装置1を検定する所定の検定機関での検定ならびに遊技装置1が遊技店等へ販売された後の検査機関の立ち入り検査時の検査等にも利用することができる。
【0103】
また、特定の大当たりが発生すると、その後、所定回数大当たりの発生確率を高くする確率変動タイプの遊技機種があるが、このような機種の場合は、その特定の大当たりの発生確率等、確率変動に関する情報を表示するようにできる。また、始動口入賞率は大当たり時のデータを除いた情報でも良い。また、始動口12に電動チューリップ式のものを用いた場合等、その電動チューリップ部が開いたときのデータ分を補正するようにできる。
【0104】
図24は別の実施の形態を示すもので、監視装置42が、役物制御装置40(遊技用演算処理装置43)が正常なものか否かを判定すると共に、玉貸機20(玉貸制御装置22)も正常なものか否かを判定するようにしている。
【0105】
これらの判定は、監視装置42の初期化処理にて行い、図24のように各機器の初期化処理後、初期大当たり情報を管理するための初期化フラグをセットする(21.01,21.02)。
【0106】
このセット後、役物制御装置40(遊技用演算処理装置43)へチップコードの読出しコマンドを送信して、役物制御装置40から遊技用演算処理装置43のチップ情報が送信されるのを待ち、チップ情報を受信すると、そのチップ情報を予め記憶してある情報と比較する(21.03〜21.06)。
【0107】
チップ情報がOKであれば、遊技用演算処理装置43が正常なものと判定して、役物制御装置40へ動作許可コマンドを送信する(21.07,21.08)。この場合、遊技用演算処理装置43のROM52にチップ情報として型式、製造番号、特定コードを設定して、これらを監視装置42が照合するようにして良い。
【0108】
次に、玉貸機20(玉貸制御装置22)へ特定コードの読出しコマンドを送信して、玉貸制御装置22から特定コード情報が送信されるのを待ち、特定コード情報を受信すると、その特定コード情報を予め記憶してある情報と比較する(21.09〜21.12)。
【0109】
特定コード情報がOKであれば、玉貸制御装置22が正常なものと判定して、21.19以降に進む(21.13)。この場合、玉貸制御装置22のROMに特定コードの他に認識番号を設定して、これらを監視装置42が照合するようにして良い。
【0110】
21.19〜21.21に進むと、タイマICより時間情報(日時)を取得して、玉貸情報の収集期間の更新時期であれば、その収集期間のラベル更新を行う。
【0111】
一方、遊技用演算処理装置43のチップ情報がNGのときは、遊技用演算処理装置43が正常なものにないと判定して、異常情報を表示制御装置72、役物制御装置40に送信する(21.14,21.15)。表示制御装置72は異常情報を表示装置71に表示する。役物制御装置40は不正処理に入り、動作を停止する。また、異常情報を玉貸制御装置22に送信し玉貸しを不能にすると共に、インターフェイス回路部73の電源供給リレー75をオンして、玉貸制御装置22への制御用電源供給を停止する(21.16,21.18)。
【0112】
また、玉貸制御装置22の特定コード情報がNGのときは、玉貸制御装置22が正常なものにないと判定して、異常情報を表示制御装置72に送信(異常情報を表示装置71に表示)すると共に、インターフェイス回路部73の電源供給リレー75をオンして、玉貸制御装置22への制御用電源供給を停止して玉貸しを不能にする(21.17,21.18)。
【0113】
このようにすれば、玉貸制御装置22の制御プログラムの改竄等を防止でき、遊技用演算処理装置43および玉貸機20の高いセキュリティを確保でき、玉貸機付き遊技装置の信頼性が向上する。
【0114】
なお、カード式玉貸機20からの情報を中継装置を介してカード情報処理装置が、役物制御装置40からの情報を役物制御装置40より管理装置80が、収集するようにしたが、これに限らず、監視装置42がカード式玉貸機20からの情報、及び、役物制御装置40からの情報を収集し管理装置80に送信するようにしてもよい。この場合は、管理装置80からカード会社にカードに関連した情報が送信されることになる。
【0115】
さらに、上記に限らず、遊技機が設置される島設備を1単位として、島設備に備えられている複数の監視装置42の情報を収集する中継装置を設け、その中継装置が管理装置80に収集した情報を送信するようにしてもよい。
【0116】
なお、監視装置42による遊技用演算処理装置43ならびに玉貸制御装置22の管理は、上記したものに限らず、遊技用演算処理装置43、玉貸制御装置22にそれぞれ不揮発性メモリを設け、監視装置42からチップ情報、特定コード情報を書き換えできるようにして毎日変更したチップ情報、特定コード情報を確認するようにすることもできる(チェック後、チップ情報、特定コード情報を変更し次の日に変更したチップ情報、特定コード情報でチェックする)。このようにすれば遊技用演算処理装置43、玉貸制御装置22の改竄が更に困難になる。
【0117】
また、前記したことに併せて、チップ情報、特定コード情報の変更を管理装置80から行うようにしてもよい。
【0118】
また、この例はカードのデータを基に遊技球を貸し球として供給する普通カード式の場合について説明したが、カードのデータを遊技球データに変換して、遊技球データに基づいて遊技装置内の封入球によって遊技を行う完全カード式の遊技装置にも適用できる。
【0119】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、遊技制御装置の演算処理装置や遊技価値変換装置に記憶される固有情報から遊技制御装置の演算処理装置や遊技価値変換装置の正当性を確認するので、遊技制御装置の演算処理装置の不当な交換、プログラムの改竄を防止することができ、遊技価値変換装置のプログラムの改竄を防止することができる。さらに、演算処理装置が正常なものでない場合、遊技が行えないので、遊技制御装置の演算処理装置および遊技価値変換装置の高いセキュリティを確保でき、遊技装置の信頼性が向上する。
【0120】
さらに、正当性の確認後に演算処理装置や遊技価値変換装置に記憶される固有情報を書き換え、次回確認時には書き換えられた固有情報によって正当性を確認するので、演算処理装置、遊技価値変換装置の改竄が更に困難になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】玉貸機付き遊技装置の斜視図である。
【図2】遊技盤の正面図である。
【図3】玉貸機付き遊技装置の裏面図である。
【図4】遊技装置および玉貸機のブロック図である。
【図5】玉貸しの制御信号図である。
【図6】役物制御装置のブロック図である。
【図7】遊技用演算処理装置のブロック図である。
【図8】役物制御装置の動作内容の制御フローチャートである。
【図9】役物制御装置の動作内容の制御フローチャートである。
【図10】監視装置のブロック図である。
【図11】監視装置の動作内容のフローチャートである。
【図12】監視装置の動作内容のフローチャートである。
【図13】監視装置の動作内容のフローチャートである。
【図14】監視装置の動作内容のフローチャートである。
【図15】監視装置の動作内容のフローチャートである。
【図16】監視装置の動作内容のフローチャートである。
【図17】監視装置の動作内容のフローチャートである。
【図18】監視装置の動作内容のフローチャートである。
【図19】監視装置の動作内容のフローチャートである。
【図20】監視装置の動作内容のフローチャートである。
【図21】監視装置の動作内容のフローチャートである。
【図22】監視装置のケース部分の正面図である。
【図23】監視装置の表示装置の表示例を示す図である。
【図24】別の実施の形態の動作内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 遊技装置
2 遊技盤
5 供給皿
6 受け皿
7 操作部
10 画像表示装置
11 変動入賞装置
12 始動口
13 始動スイッチ
14 記憶表示部
15 カウントスイッチ
16 継続スイッチ
18 回収玉スイッチ
20 玉貸機
21 カードリーダライタ
22 玉貸制御装置
23 通信制御装置
25 有効表示LED
26 光送受信部
27 操作パネル
28 残度表示器
30 玉貸スイッチ
31 玉貸可能表示LED
32 カード返却スイッチ32
33 玉貸操作装置
34 排出装置
37 排出制御装置
38 表示制御装置
40 役物制御装置(遊技制御装置)
41 発射制御装置
42 監視装置
43 遊技用演算処理装置
50 CPUコア
52 ROM
53 RAM
62 CPU
63 ROM
64 RAM
65 不揮発性メモリ
70 I/Oインターフェイス
71 表示装置
72 表示制御装置
73 インターフェイス回路部
74 ケース
75 電源供給リレー
Claims (3)
- 遊技情報媒体の情報に基づいて遊技装置の遊技を行うための遊技媒体もしくはデータ等の遊技価値への変換制御を行う遊技価値変換装置及び前記遊技装置の遊技制御を行う遊技制御装置と接続して、遊技価値変換装置の不正動作を監視する監視装置であって、
前記遊技制御装置の演算処理装置に記憶されている固有情報が正常なものであるか否を判定して、前記演算処理装置の正当性を確認する正当性確認手段と、
前記正当性確認手段により正当性が否定された場合に、前記遊技価値変換装置における遊技価値への変換制御を禁止する禁止手段と、
前記正当性確認手段が前記演算処理装置の正当性を確認した後に前記演算処理装置に記憶されている固有情報を書き換える書き換え手段と、を備え、
前記正当性確認手段は、前記演算処理装置の次回確認時には、前記書き換えられた固有情報を判定することを特徴とする監視装置。 - 遊技情報媒体の情報に基づいて遊技装置の遊技を行うための遊技媒体又はデータ等の遊技価値への変換制御を行う遊技価値変換装置及び前記遊技装置の遊技制御を行なう遊技制御装置と接続して、遊技価値変換装置及び遊技制御装置の不正を監視する監視装置であって、
前記遊技価値変換装置及び前記遊技制御装置の演算処理装置に記憶されている固有情報が正常なものであるか否かを判定して、前記遊技価値変換装置及び前記演算処理装置の正当性を確認する正当性確認手段と、
前記正当性確認手段により前記遊技価値変換装置の正当性が否定された場合に、前記遊技価値変換装置における遊技価値への変換制御を禁止する一方、前記正当性確認手段により前記演算処理装置の正当性が否定された場合に、前記遊技価値変換装置における遊技価値への変換制御を禁止すると共に、前記遊技制御装置による遊技制御を停止させる禁止手段と、
前記正当性確認手段が前記遊技価値変換装置及び前記演算処理装置の正当性を確認した後に前記遊技価値変換装置及び前記演算処理装置に記憶されている固有情報を書き換える書き換え手段と、を備え、
前記正当性確認手段は、前記遊技価値変換装置及び前記演算処理装置の次回確認時には、前記書き換えられた固有情報を判定することを特徴とする監視装置。 - 遊技装置の遊技制御を行う遊技制御装置の演算処理装置を監視する監視装置であって、
前記遊技制御装置の演算処理装置に記憶されている固有情報が正常なものであるか否を判定して、前記演算処理装置の正当性を確認する正当性確認手段と、
前記正当性確認手段により正当性が否定された場合に、前記遊技制御装置による遊技制御を停止させる遊技進行停止手段と、
前記正当性確認手段が前記演算処理装置の正当性を確認した後に前記演算処理装置に記憶されている固有情報を書き換える書き換え手段と、を備え、
前記正当性確認手段は、前記演算処理装置の次回確認時には、前記書き換えられた固有情報を判定することを特徴とする監視装置。
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