JP3902528B2 - リコイルスタータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はリコイルロープを引っ張ることによりロープリールを回転させて、該ロープリールの回転を、ラチェット機構を介してエンジンのクランク軸に連結された駆動プーリ等の回転部材に伝達してエンジンを始動させるリコイルスタータに関する。
【0002】
【従来の技術】
ロープリールに巻回されたリコイルロープを牽引することによりロープリールを回転させ、該ロープリールの回転をフライホイールマグネット又は駆動プーリ等の回転部材に伝達し、該回転部材に結合されたエンジンのクランク軸を回転してエンジンを始動させるようにしたリコイルスタータが知られており、上記ロープリールと回転部材との間にはリコイルロープを牽引してロープールがエンジン始動方向に回転される際に回転部材と係合して回転部材側に回転を伝達し、エンジンが始動した後又は、リコイルロープを巻き戻すためにロープリールがエンジン始動方向と反対方向に回転され際には回転部材と離脱してエンジン側の回転をロープリール側に伝えないようにし、又はロープリールの逆方向の回転を回転部材側に伝達させないように作用するラチェット機構が設けられている。
【0003】
従来のリコイルスタータにおけるラチェット機構は、ロープリールに対して一端側で回転自在に支持されたラチェット爪を駆動プーリと係合させて該駆動プーリに回転を伝達させる際に、ラチェット爪の先端側をロープリールの一部に当接させることによりラチェット爪に加わる荷重を軽減させるようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。この従来技術によれば、ラチェット爪は板状材料で形成された爪片の一端側に円柱状の基部が取り付けられることによって構成されており、前記円柱状の基部がロープリールに形成された穴内に挿入されてこの穴を中心として爪片が回転されるようにされている。
【0004】
また、別の従来技術として、比較的厚さが薄い鋼板をく字形に屈曲させてラチェット爪を形成し、鋼板で形成されたラチェット爪の端縁部を円筒状に巻き込んで枢支部を形成し、この枢支部をロープリールの側面に形成した収容穴内に回動可能に収容するようにしたラチェット機構が知られている(例えば特許文献2参照)。この従来技術のラチェット爪では、鋼板をく字形に加工しその一端をカーリング成形して枢支部を形成することにより製造できるので安価に製造できるというメリットがある。
【0005】
【特許文献1】
実公昭55−48778号公報(第1頁2欄30行〜第2頁1段4行、図1)
【特許文献2】
実開平2−124268号公報(図5、図6)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術によれば、ラチェット爪が板状材料と円柱材料とを一体に連結して生産する必要があり、これら各部品の製造工数と両部品の一体結合の製造工数が必要であり、全体として製品コストを上昇してしまうという問題が発生していた。また、後者の従来技術では、鋼板の端縁を円筒状に巻き込んで形成された枢支部を収容してラチェット爪を回動可能に支持する枢支穴が、完全な円形ではなく枢支穴の側面が鋼板で一体に形成されているラチェット爪の回動範囲にわたって開口されており、従って枢支穴の部分に充分な強度が得られず枢支穴を形成しているロープリールの肉厚を大きくする等の必要がある。
【0007】
本発明は、上記従来技術の問題点を解決して、ラチェット部材の製造コストが低減でき、且つロープリール等の肉厚を特に大きくしないでも充分な強度が得られて、小型軽量化が可能なリコイルスタータを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明のリコイルスタータは、エンジンのクランク軸線と同軸に配置されるリール支軸が形成されたスタータケースと、前記リール支軸に回動可能に支持されるとともに外周に形成されたリール部にリコイルロープが巻回されたロープリールと、該リコイルロープを巻き取る方向に前記ロープリールを回動付勢するリコイルゼンマイと、前記ロープリールの側面に回動可能に設けられエンジン側に設けられて端部が円筒状に形成された駆動プーリの開口を貫挿することにより駆動プーリへロープリールの回転を伝達させるようにしたラチェット部材と、前記ラチェット部材と当接されるように前記リール支軸に対して摩擦抵抗が付与されて回動可能に取り付けられたコントロール部材とにより構成され、前記ロープリールをエンジン始動方向に回転することにより前記ラチェット部材がコントロール部材と係合されて外径方向に突出するように回動され、これによりラチェット部材が駆動プーリの開口を貫挿して前記ロープリールに形成された受け部材に係止して駆動プーリをロープリールと一体に回転させてエンジンを始動させるようにしたリコイルスタータにおいて、前記ラチェット部材が、断面円形の棒状素材を中央部でくの字形に屈曲したアーム部と該アーム部の一端でほぼ直角に屈曲した回動軸部とから形成され、前記回動軸部は前記ロープリールの側面に形成された円形の支持穴に回動可能に軸支されているとともに、前記アーム部は、その先端面が、ラチェット部材の外径方向への突出時に前記駆動プーリを摺動した後に駆動プーリの開口を貫挿する際、 開口の端縁と係合しロックしないように傾斜しているとともに、前記ロープリールの中心側のボス部の外周面と当接する位置と、前記駆動プーリの開口を貫挿して前記ロープリールに形成された受け部材に係止する位置との間で回動可能で、前記支持穴の近傍に設けられたバネ受けに支持された捩りコイルバネにより前記ボス部の外周面と当接するように付勢されていることを特徴とする。
0009
請求項2の発明は、請求項1において、前記ラチェット部材のくの字形に屈曲されたアーム部の駆動プーリの開口縁と係合する側面に平端面が形成されていることを特徴とする。
0010
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記スタータケースの外側面にエンジンの冷却風を導くための導風窓を形成するとともに、前記ロープリールの外周に形成されたリール部と中心側ボス部との間に前記スタータケースに形成した導風窓と対向した通風口を形成したことを特徴とする。
0011
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施例に基づいて本発明の実施の形態を説明する。本発明のリコイルスタータは図1に示すように、リコイルスタータの主要構成を収容するとともにエンジンの側面部を覆うように形成されたスタータケース1の内側面には、エンジンのクランク軸と対向するようにリール支軸2が形成されており、このリール支軸2に外周にリコイルロープ3を巻回したロープリール4が回転自在に装着されている。図2に示すように一端がロープリール4に固定されてロープリール4の外周に形成されたリール部4aに巻回されているリコイルロープ3の他端側が、図3に示すようにスタータケース1に形成された開口5からスタータケース1の外方に引き出されており、このリコイルロープ3の他端側を牽引することによりロープリール4がリール支軸2を中心として回転駆動される。
0012
前記ロープリール4の側面とスタータケース1の内壁面に形成されたリール支軸2の外周面との間には、リコイルロープ3の牽引により回転されたロープリール4を逆方向に回転させて、引き出されたリコイルロープ3をロープリール4に巻き戻すためのリコイルゼンマイ6が配置されている。リコイルゼンマイ6の内周側の一端側は前記リール支軸2に、そして外周側の他端部が前記ロープリール4に固定されており、リコイルロープ3を引っ張り操作してロープリール4が回転される際に前記リコイルゼンマイ6に回転力が蓄力されて、リコイルロープ3を離すことによりリコイルゼンマイ6に蓄力された回転力でロープリール4を逆方向に回転させてスタータケース1の外側へ引き出されたリコイルロープ3をロープリール4に巻き戻すように作動する。
0013
図4に示すようにロープリール4の側面には前記リール支軸2の軸線と平行な軸線の支持穴7が形成されており、該支持穴7内にラチェット部材8が回動可能に支持されており、このラチェット部材8がエンジンのクランク軸に取り付けられる駆動プーリ11と係合することによって、ロープリール4のエンジン始動方向の回転が駆動プーリ11へ伝達されるようにされている。
0014
図5に示すようにラチェット部材8は、鋼材等の断面が円形の丸棒材を所定長さに切断した後、一端側をほぼ直角に屈曲形成して前記支持穴7内に挿入される回動軸部9を形成し、この回動軸部9から直角に延びた残余の部分がほぼ中央部で水平方向にく字状に屈曲されたアーム部10が形成されている。図6に示すように、ラチェット部材8はロープリール4の支持穴7内に挿入された回動軸部9を中心として、アーム部10の基部がロープリール4のボス部4bの外周面と当接される位置から、アーム部10の先端部がロープリール4の外径方向に形成されている受け部材12の受け面12aと当接される位置間で回動可能に支持される。更に前記支持穴7の近傍にはバネ受け13が形成されており、該バネ受け13に保持された捩りコイルバネ14が前記ラチェット部材8に作用されてラチェット部材8はアーム部10の基部がロープリール4のボス部4bの外周面と当接される位置に向けて付勢されている。上記ラチェット部材8はロープリール4の回転と一体に回転される。
0015
図1に示すように、前記リール支軸2の端面にはコントロール部材15がワッシャ17とバネ18を介してネジ23によって取り付けられており、このコントロール部材15によって前記ロープリール4のリール支軸2からの抜け止めが形成されている。該コントロール部材15は前記ワッシャ17とバネ18によってリール支軸2に対して所定の回転抵抗が付与された状態で回転可能に支持されており、このコントロール部材15の周壁の一部が切り欠かれて前記ラチェット部材8のアーム部10と当接する係合端縁16が形成されている。係合端縁16はラチェット部材8がロープリール4の回転に伴って回転されるときにラチェット部材8のアーム部10と係合して、ラチェット部材8をアーム部10の先端部がロープリール4の外径方向に形成されている受け部材12の受け面12aと当接される方向へ回動させる。ラチェット部材8の先端が受け部材12の受け面12aと当接した後はコントロール部材15は前記回転抵抗に抗してロープリール4と一体に回転される。
0016
エンジンのクランク軸に一体に結合される駆動プーリ11の端部は円筒状に形成されており、該駆動プーリ11の端縁に近い円周壁に周壁の一部が切除された複数の開口19が円周方向に等間隔に形成されている。この駆動プーリ11をエンジンのクランク軸に取り付けた状態で、リコイルスタータのスタータケース1をエンジンに取り付けると、駆動プーリ11の円筒状の端縁部がリコイルスタータの前記コントロール部材15の外周と前記ロープリール4に形成された受け部材12との間に配置されて、前記ラチェット部材8のアーム部10の端部が外径方向に回動されたときにアーム部10が開口19を貫通して駆動プーリ11の外周側に突出されてアーム部10が前記開口19の端縁と係合することによって、ロープリール4の回転がラチェット部材8を介して駆動プーリ11側に伝達される。
0017
図5に示すように、ラチェット部材8の先端部背面側には丸棒素材の外周面を圧潰加工等により形成した平坦面10aが形成されており、この平坦面10aが前記駆動プーリ11に形成された開口19の縁部と当接して駆動プーリ11側へ回転力を伝達するようにしている。また、ラチェット部材8のアーム部10が外径方向に回動されたときにアーム部10の先端面10bが駆動プーリ11の開口19の縁と係合してクラッチしてしまうことを防止するため、ラチェット部材8のアーム部10の先端は傾斜面10bに形成されており、図6の一点鎖線で示すようにアーム部10の先端面10bが駆動プーリ11を摺動した後に駆動プーリ11の開口19を貫挿する際、駆動プーリ4の開口19の端縁と係合しないようにされている。
0018
前記スタータケース1の側面にはエンジンを冷却するための冷却空気をエンジン内部へ導入させるための導風窓20が形成されており、前記ロープリール4の外周に形成されたリール部4aと中央部のボス部4bとの間には、半径方向に延びた多数のリブ21が形成され該リブ21の間にロープリール4の一側から他側へ貫通した通風口22が形成されている。この通風口22は前記スタータケース1の側面に形成された導風窓20と対向して形成されており、エンジンを冷却する冷却風がスタータケース1の通風窓20とロープリール4の通風口22を透してエンジン内へ流入されるようにしている。このようにロープリール4に通風口22を形成して冷却風を透過させるようにすることにより、ロープリール4の外径を大きく形成しても、エンジンへの冷却空気の流通を良好にでき、エンジンの冷却を効率よく行わせることができる。
0019
上記実施例のリコイルスタータの作動について説明する。エンジンの始動操作前では、図2に示すように、ラチェット部材8は捩りコイルバネ14の作用でアーム部10の背面がロープリール4のボス部4bと当接した内側に回動された状態にあり、先端部が駆動プーリ11と離反された状態に配置されている。リコイルロープ3を牽引することによってロープリール4が回転されると、ロープリール4と一体にラチェット部材8が回転される。コントロール部材15は所定の回転抵抗でリール支軸2に取り付けられているので回転せず、図7に示すようにラチェット部材8のアーム部10がコントロール部材15の係合端縁16と当接される。
0020
更にロープリール4が回転されるとラチェット部材8も回転するが、ラチェット部材8のアーム部10の先端側は係合端縁16と当接して回転が阻止され、従ってラチェット部材8は回動軸部9を中心としてアーム部10の先端部が外径方向に突出するように回動される。図8に示すように、ラチェット部材8の外周側に駆動プーリ11の開口19間に形成されている周壁面が位置している場合にはラチェット部材8の先端が駆動プーリ11の周壁面と当接して回動が阻止されるが、コントロール部材15をロープリール4と一体に回転させながらラチェット部材8の先端が周壁の内面を滑って、ラチェット部材8の先端が駆動プーリ11の開口19に至るまで回転される。
0021
ラチェット部材8のアーム部10の先端が駆動プーリ11の開口19に至るまで回転されると、ラチェット部材8はコントロール部材15の係合端縁16により更に回動されてアーム部10の先端部がロープリール4の外周側に形成されている受け部材12の受け面12aと当接して回動が停止される。この後コントロール部材15は前記バネ18による回転抵抗に抗してロープリール4と一体にエンジン始動方向に回転される。更に駆動プーリ11の開口19の縁とラチェット部材8のアーム部10に形成されている平坦面10aが係合して駆動プーリ11がロープリール4と一体に回転されてエンジンを始動させる。
0022
エンジンが始動した後は、クランク軸がエンジン始動方向に回転することにより駆動プーリ11が回転され駆動プーリ11の開口の反対側の端縁がラチェット部材8と係合して、ラチェット部材8をアーム部10が内径方向に移動するように回動させて、これによりラチェット部材8が駆動プーリ11から離反してエンジン側の回転がロープリール4に伝達されることはない。ラチェット部材8のアーム部10が内径方向に回動される間コントロール部材15が回転抵抗に抗して回転される。また、エンジンが始動しなかった場合には、リコイルロープ2を緩めることによりリコイルゼンマイ6に蓄力された回転力でロープリール4が逆方向に回転されてリコイルロープ2をロープリール4に巻き戻す。この際にラチェット部材8もロープリール4と一体に逆方向に回転して、ラチェット部材8のアーム部10の背面側がコントロール部材15の係合端縁16から離反することによってラチェット部材8が捩りコイルバネ14の作用によってアーム部10が内径方向に回動して駆動プーリ11から離反する。
0023
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、ラチェット部材を円形断面の棒状素材を屈曲成型して形成し、該ラチェット部材が、円形断面の棒状素材をアーム部と該アーム部の一端でほぼ直角に屈曲した回動軸部とから形成され、前記アーム部は前記駆動プーリに係合し、前記回動軸部はをロープリールの側面に回転自在に支持させるようにしているので、例えば金属製の丸棒材をプレス加工のみでラチェット部材を製造することが可能であり、ラチェット部材の製造工数が少なく製造コストが低減できる。
0024
また、ラチェット部材の、回動軸部に対して屈曲したアーム部の端部をロープリールに形成した受け部材によって係止させるようにしているので、ロープリールの肉厚を大きくしないでも充分な強度が確保でき、リコイルスタータの小型軽量化が可能となる。
0025
さらに、ラチェット部材のアーム部がアーム部の中央部でく字形に屈曲されて形成されているので、ラチェット部材を小さい作動角度でアーム部を駆動プーリと当接される位置まで突出させることができ、遊びの回転角度が小さくでき効率よくロープリールの回転を駆動プーリへ伝達させることができる。
0026
しかも、ラチェット部材の先端を傾斜して切断して傾斜面を形成しているので、ラチェット部材の先端面が駆動プーリの開口の端縁と係合しロックしてしまうことが防止できる。
0027
さらに、ラチェット部材の回動を、ロープリールがエンジン始動方向に回転する際にラチェット部材をバネにより回転抵抗が付与されたコントロール部材に当接させることにより、ラチェット部材を外径方向に突出するように回動させるようにしているので、ラチェット部材を回動作動させる構成が簡単となり、リコイルスタータの小型軽量化が可能となる。
0028
請求項の発明によれば、前記ラチェット部材のアーム部の駆動プーリと係合する側面に平担面を形成しているので、駆動プーリとの接触面が大きくなりラチェット部材の摩耗が防止できリコイルスタータの耐久性を向上させることができる。
0029
更に、請求項の発明によれば、スタータケースの外側面にエンジンの冷却空気を導くための導風窓を形成するとともに、前記ロープリールの外周に形成されたリール部と中心側のボス部との間に前記導風窓と対向した通風口を形成したので、リコイルロープの牽引荷重を小さくするためにロープリールの外径を大きく形成した場合でも、ロープリールによってエンジンの冷却空気の流通が遮断されることが無く、エンジンの冷却を効率よく行わせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例によるリコイルスタータの縦断側面図
【図2】 図1と同じリコイルスタータの正面図
【図3】 図1におけるA−A線での断面図
【図4】 図1と同じリコイルスタータの主要な部品構成を示す斜視図
【図5】 図1の実施例に使用されているラチェット部材の斜視図
【図6】 ラチェット部材の作動状態を示す図3と同じ断面図
【図7】 ラチェット部材がコントロール部材と当接した状態の図3と同じ断面図
【図8】 ラチェット部材の先端が駆動プーリと当接する位置まで回動した状態の図3と同じ断面図
【図9】 ラチェット部材が受け部材と当接するまで回動された状態の図3と同じ断面図
【図10】 ラチェット部材と駆動プーリが係合して駆動プーリがロープリールにより回転されている状態を示す図3と同じ断面図
【符号の説明】
1 スタータケース
2 リール支軸
4 ロープリール
4a リール部
4b ボス部
7 支持穴
8 ラチェット部材
9 回動軸部
10 アーム部
10a 平坦面
10b 先端面(傾斜面)
11 駆動プーリ
12 受け部材
14 捩りコイルバネ
15 コントロール部材
16 係合端縁
19 開口
20 導風窓
22 通風口

Claims (3)

  1. エンジンのクランク軸線と同軸に配置されるリール支軸が形成されたスタータケースと、前記リール支軸に回動可能に支持されるとともに外周に形成されたリール部にリコイルロープが巻回されたロープリールと、該リコイルロープを巻き取る方向に前記ロープリールを回動付勢するリコイルゼンマイと、前記ロープリールの側面に回動可能に設けられエンジン側に設けられて端部が円筒状に形成された駆動プーリの開口を貫挿することにより駆動プーリへロープリールの回転を伝達させるようにしたラチェット部材と、前記ラチェット部材と当接されるように前記リール支軸に対して摩擦抵抗が付与されて回動可能に取り付けられたコントロール部材とにより構成され、前記ロープリールをエンジン始動方向に回転することにより前記ラチェット部材がコントロール部材と係合されて外径方向に突出するように回動され、これによりラチェット部材が駆動プーリの開口を貫挿して前記ロープリールに形成された受け部材に係止して駆動プーリをロープリールと一体に回転させてエンジンを始動させるようにしたリコイルスタータにおいて、
    前記ラチェット部材が、断面円形の棒状素材を中央部でくの字形に屈曲したアーム部と該アーム部の一端でほぼ直角に屈曲した回動軸部とから形成され、前記回動軸部は前記ロープリールの側面に形成された円形の支持穴に回動可能に軸支されているとともに、前記アーム部は、その先端面が、ラチェット部材の外径方向への突出時に前記駆動プーリを摺動した後に駆動プーリの開口を貫挿する際、開口の端縁と係合しロックしないように傾斜しているとともに、前記ロープリールの中心側のボス部の外周面と当接する位置と、前記駆動プーリの開口を貫挿して前記ロープリールに形成された受け部材に係止する位置との間で回動可能で、前記支持穴の近傍に設けられたバネ受けに支持された捩りコイルバネにより前記ボス部の外周面と当接するように付勢されている
    ことを特徴とするリコイルスタータ。
  2. 前記ラチェット部材のくの字形に屈曲されたアーム部の駆動プーリの開口縁と係合する側面に平端面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のリコイルスタータ。
  3. 前記スタータケースの外側面にエンジンの冷却風を導くための導風窓を形成するとともに、前記ロープリールの外周に形成されたリール部と中心側ボス部との間に前記スタータケースに形成した導風窓と対向した通風口を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のリコイルスタータ。
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