JP3898395B2 - 予算管理システムおよび記録媒体 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、料理などのサービスに支払う予算を管理する予算管理システムおよび記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ホテルなどの施設で宴会などする場合、幹事が料理の注文から予算管理、精算まで全てに気を使いながら管理していく必要があった。また、宴会後の2次会のような個別のサービスなどについても、各自がばらばらに利用するため管理するには限界があった。更に、サービス料、消費税、特別消費税などがあり、これらを考慮して予算を管理することは極めて難しく、精算してみない最終の支払額がわからなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このため、従来では、下記のような問題があった。
(1) 幹事が宴会の全体予算を常に考えながら、注文の都度電卓やメモをとり、予算をオーバーしないかチェックして管理する必要があり、幹事は宴会を楽しめないという問題があった。
【0004】
(2) 宴会などは注文した金額以外に特別消費税(例えば1人、7500円以上飲食すると3%の特別消費税)などの税金を支払う必要があり、精算してみないと判らないという問題があった。
【0005】
(3) 宴会などで料理などを追加注文しようとしても、予算の残高内で注文できる金額の料理などを多くの中から見つけて、その中から選んで注文する必要があり、追加注文できない料理なども表示されてしまい、注文し難いという問題もあった。
【0006】
(4) 宴会などが終了して精算時に金額に不足が生じた場合、楽しんでいる会員から不足分を徴収しずらく、幹事が個人負担し勝ちとなってしまう問題があった。
【0007】
(5) 宴会などで精算して予算が余った場合、各自へ返金するが、残金が参加人員で割ると端数がでてしまい、両替したりして返金するために手間とるという問題があった。
【0008】
(6) 宴会などの精算時に、請求書や領収書の金額を分割する必要が生じた場合、フロントで再計算して分割した請求書や領収書を作成する必要があり、分割の方法や作成に手間とり、フロントで混乱してしまうという問題があった。
【0009】
(7) 宴会などの精算時に、その都度、分割の方法を聞いてから請求書や領収書を分割していたため、分割情報を毎回聞いて入力し、分割する必要があり、慣れないフロントの会計者にとって迅速に分割した請求書や領収書を発行できないという問題があった。
【0010】
本発明は、これらの問題を解決するため、幹事がゆっくり楽しめるように、幹事が端末を持ち、予算、人員などの基本情報を設定し、注文などを入力するとサービス料、消費税、特別消費税などを考慮して自動的に利用額、残金、予算額に近づいた/越える警報、課税限度額に近づいた/越える警報、追加注文可能なメニュー表示、不足額の表示、徴収額の表示などをリアルタイムに自動出力すると共に、精算時に所定分割情報で請求書/領収書を自動的に分割印字することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
図1を参照して課題を解決するための手段を説明する。
図1において、入力装置2は、各種データや操作指示を入力するものであって、画面上に表示したタッチパネル、キーボード、マウスなどの入力装置である。
【0012】
ファイル管理装置3は、入力されたデータをファイルに格納したり、読み出したりなどするものである。
処理装置4は、プログラムに従い各種処理を行うものであって、ここでは、予算オーバー警告手段41、限度額アラーム手段42、メニュー表示手段43、追加徴収金額表示手段44、返済金額表示手段45などから構成されるものである。
【0013】
出力装置5は、利用明細書51を出力したり、領収証/請求書55を分割出力したりなどするものであって、ここでは、分割手段54などから構成されるものである。
【0014】
次に、動作を説明する。
入力装置2を用いて予算額を少なくとも入力し、サービスの注文入力があったときに、予算オーバー警告手段41および限度額アラーム手段42が注文のあったサービスの金額をもとに集計して集計した額と予算額とを照合して残高を算出して表示すると共に、限度額(所定額)に近づいた、予算額に近づいた、あるいは予算額を越えたときに警報(アラーム)を出力するようにしている。
【0015】
また、入力装置2を用いて予算額、利用人数を少なくとも入力し、サービスの注文入力があったときに、予算オーバー警告手段41および限度額アラーム手段42が注文のあったサービスの金額をもとに利用人数、サービス料、消費税、特別消費税を考慮して集計して集計した額と予算額とを照合して残高を算出して表示すると共に、所定額になった、予算額に近づいた、あるいは予算額を越えたときに警報出力するようにしている。
【0016】
これらの際に、メニュー表示手段43が残高内の金額で注文できるサービスのメニューを表示するようにしている。
また、追加徴収金額表示手段44が残高が不足したときに、不足した残高あるいは追加注文したサービスを含めた額をもとに1人当りの不足額を表示するようにしている。
【0017】
また、返済金額表示手段45が残高が余ったときに、余った額をもとに1人当りの返金額を表示したり、あるいはメニュー表示手段43に指示して注文できるサービスのメニューを表示させたりするようにしている。
【0018】
また、分割手段54が精算時に、各利用者毎の利用したサービスの明細、額を出力し、指定された分割情報に従い請求書および領収書を分割して出力するようにしている。
【0019】
また、分割手段54が精算時に、各利用者毎の利用したサービスについて、外部媒体から読み取った分割情報に従い請求書および領収書を分割して出力するようにしている。
【0020】
従って、幹事が端末から予算、人員などの基本情報を設定し、注文などを入力するとサービス料、消費税、特別消費税などを考慮して自動的に利用額、残金、予算額に近づいた/越える警報、課税限度額に近づいた/越える警報、追加注文可能なメニュー表示、不足額の表示、徴収額の表示などをリアルタイムに自動的に出力すると共に、精算時に所定分割情報で請求書/領収書を自動的に分割印字することが可能となり、結果として、幹事が宴会などをゆっくり楽しめるようになる。
【0021】
【実施例】
次に、図1から図14を用いて本発明の実施の形態および動作を順次詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明のシステム構成図を示す。
図1において、入力装置2は、各種データや操作指示などを入力するものであって、画面上に表示したタッチパネル、キーボード、マウスなどの入力装置であり、21から23などの入力を行うものである。
【0023】
入力21は、入力装置2を用いて基本情報(全体予算、参加者情報など)の入力であって、例えば後述する図4の画面上から図示の下記の情報の入力である。
・利用者名:
・全体予算額:
・参加者総数:
・警告発信率(予算額を利用額で除算した値が当該警告発信率を越えたときに警告を発信する率):
・サービス料:
・消費税:
・地方消費税(特別消費税)と非課税限度額:
・その他:
注文入力22は、画面上に表示したメニューから選択して入力する注文であって、後述する図6の画面上に表示された電子メニューから選択(マーク付け)して入力する注文である。
【0024】
個別入力23は、利用者が個別利用24のときに逐次、画面に表示したメニュー上から選択(マーク)して入力する注文である。
個別利用24は、利用者が個別に利用するときの内容(メニューの内容)である。
【0025】
ファイル管理装置3は、注文などのデータを該当ファイルに格納して管理するものであって、ここでは、基本条件ファイル31、利用実績ファイル32、注文ファイル33、メニューファイル34、個人利用実績ファイル35などを管理するものである。
【0026】
基本情報ファイル31は、基本情報を格納して管理するものであって、ここでは、後述する図9の(a)の基本情報ファイル31に示す下記の情報を登録して管理するものである。
【0027】
・利用日:
・団体名:
・宴会予算:
・男性の人員:
・女性の人員:
・警告発信率:
・最新利用合計:
・最新残高金額:
・その他:
利用実績ファイル32、注文ファイル33は、利用実績および注文を登録して管理するものであって、後述する図9の(b)に示す下記の情報を登録して管理するものである。
【0028】
・注文日:
・時間:
・メニュー:
・数量:
・単価:
・サービス料(込み、無し):
・金額:
・注文者コード:
・その他:
メニューファイル34は、注文できる内容を表示するメニューを格納するものであって、例えば後述する図9の(c)の食事時のメニューである食事メニュー34に示す図示の下記の情報を登録したものである。
【0029】
・メニュー:
・金額:
・表示フラグ
・その他:
個人利用実績ファイル35は、個人別の利用実績を登録して管理するものであって、例えば後述する図13の(a)の個人利用実績ファイル34に示す下記の情報を登録して管理するものである。
【0030】
・個人No:
・氏名:
・利用明細(宿泊費、宴会費、税、マージャン、映画費、飲食費、税など):
・最新請求予定金額:
・その他:
処理装置4は、図示外の記録媒体から読み出したプログラムを主記憶にローディングして起動し以下に説明する各種処理を行うものであって、予算オーバー警告手段41、限度額アラーム手段42、メニュー表示手段43、追加徴収金額表示手段44、返済金額表示手段45などから構成されるものである。
【0031】
予算オーバー警告手段41は、利用額が予算に近づいたとき、オーバーしたときに警告を表示したり、音声出力したりなどするものである。
予算オーバー警告手段42は、利用額が限度額に近づいたとき、オーバーしたときに警告を表示したり、音声出力したりなどするものである。
【0032】
メニュー表示手段43は、残高の範囲内で注文可能な金額のサービスのみの一覧を表示したメニューを表示するものである。
追加徴収金額表示手段44は、残高が不足したときに、利用人数をもとに残高を参照して1人当りの追加徴収金額を表示したり、追加注文を含めたときの追加徴収金額を表示したりなどするものである。
【0033】
返済金額表示手段45は、残高が余ったときに、利用人数をもとに残高を参照して1人当たり返済金額を表示したりなどするものである。
出力装置5は、利用者毎の利用明細書51を表示/印刷したり、分割した領収書、請求書を印刷したりなどするものであって、分割手段54などから構成されるものである。
【0034】
利用明細書51は、利用者毎の利用明細を印刷したものであって、例えば後述する図11の(a)の利用明細書である。
分割情報記録カード52は、請求書、領収書を分割する分割情報を記録したカード(媒体)である。
【0035】
分割情報53は、分割情報記録カード52から読み取った請求書、領収書を分割する情報である。
分割手段54は、利用明細書51上に記入された分割情報、あるいは分割情報記録カード52から読み取った分割情報53をもとに、利用者の利用明細書中の項目を分割、例えば後述する図13の(a)の左側と右側の項目に分割してそれぞれの請求書、領収書を別個に印刷して出力するものである(図10参照)。
【0036】
領収書/請求書55は、分割手段54によって分割情報に従い利用明細を分割してそれぞの領収書、請求書にして印刷出力したものである(図12参照)。
次に、図2のフローチャートの順番に従い、図1の構成の動作を順次詳細に説明する。
【0037】
図2は、本発明の動作説明フローチャートを示す。
図2において、S1は、チェックイン時に団体の幹事へ情報携帯端末を貸し出す。これは、既述した図1の入力装置2、処理装置4を少なくとも具備した情報携帯端末を貸し出し、情報携帯端末に組み込まれた図示外の無線装置とシステムが具備する無線装置との間で無線データ通信し、注文などをファイル管理装置3が管理するファイルに格納して管理したり、メニューの必要時や精算時にメニューや利用履歴を集計して精算情報を情報携帯端末が受取って画面上に表示したりなどする。尚、ファイル管理装置3を情報携帯端末に具備させ、全てを当該情報携帯端末で管理し、注文情報のみを無線でシステム側に送信して注文内容のサービスを受けるようにしてもよい。
【0038】
S2は、基本情報を設定する。これは、例えば後述する図4の画面上から基本情報として、使用者名、全体予算金額、参加者(男性人員数、女性人員数)、警告発信率などを入力して基本情報ファイル31に設定する。
【0039】
S3は、お愛想(精算)の入力ありか判別する。これは、S1で貸出しを受けた情報携帯端末の画面上でお愛想(精算)のボタンが押下されたか判別する。YESの場合には、S12で精算処理し、終了する。一方、NOの場合には、S4に進む。
【0040】
S4は、メニュー注文を行う。これは、後述する図6の残高内で注文できる金額のサービスのみを抽出した電子メニューを画面上に表示し、マーク付けして注文を行う。
【0041】
S5は、警告発生率か判別する。これは、S4で注文されたサービスの金額を税(サービス料、一般消費税、特別消費税)を考慮して算出した利用額が、予算額に対して、S1で指定した警告発信率(例えば80%)に近づいたか、越えたか判別する。YESの場合には、S6に進む。NOの場合には、S8に進む。
【0042】
S6は、S5のYESで利用額が警告発信率に近づいた、あるいは越えた注文と判明したので、オーバメッセージを表示、例えば後述する図5のメッセージ表示欄に「予算額の80%を越えました」と表示する。
【0043】
S7は、非課税限度額のアラームを発する。これは、注文したときの利用額(例えば飲食税の対象となるサービスの全ての利用額)を、人数で除算した1人当りの利用額が非課税額(例えば7500円/1人)を越えたときにアラームを発して、注文者(幹事)に知らせる。
【0044】
S8は、S5のNOで現在の利用額が警告発信率に到達した注文でないと判明したので、残金がありか判別する。有りの場合には、S9に進む。無しの場合には、S11で徴収金額を表示、例えば残高の不足額を利用人数で除算して1人当りの徴収額を表示する。
【0045】
S9は、S8の有りで残金ありと判明したので、切りの良い金額で返したいか判別(切りの良い金額で返す旨のボタンが押下されたか判別)する。YESの場合には、S10で丁度金額(端数のでない金額)を入力し、残り金額を表示して追加注文できるメニューを表示して追加注文を促すなどする。一方、S9のNOの場合には、端数の金額を用意して各利用者に返金する。
【0046】
以上によって、幹事が貸出を受けた情報携帯端末から予算、人員などの基本情報を設定し、注文などを入力するとサービス料、消費税、特別消費税などを考慮して自動的に利用額、残金、予算額に近づいた/越える警報、課税限度額に近づいた/越える警報、追加注文可能なメニュー表示、不足額の表示、徴収額の表示などをリアルタイムに自動的に行うことが可能となる。
【0047】
図3は、本発明の画面遷移例を示す。
図3の(a)は、基本情報設定画面を示す。この基本情報設定画面は、例えば後述する図4の基本情報設定画面例であって、既述した図2のS1で基本情報(利用者名、全体予算額、人数(男性、女性)、警告発信率、税(サービス料、一般消費税、特別消費税など)等の情報)を設定して入力する画面である。運用表示ボタンを押下すると、図3の(b)の運用表示画面に遷移する。
【0048】
図3の(b)は、運用表示画面を示す。この運用表示画面は、例えば図5の運用表示画面例であって、図示の下記の情報を表示するものである。
・予算額(税込み):
・現在までの利用額(税込み):
・残金(税込み):
・メッセージ表示欄:
・その他:
この運用表示画面上でお愛想(精算)ボタン、メニュー表示ボタンを押下すると、図3の(c)のお愛想精算画面、図3の(d)の電子メニュー画面に遷移する。
【0049】
図3の(c)は、お愛想精算画面を示す。このお愛想精算画面は、例えば図7のお愛想精算画面例であって、図示の下記の情報を表示するものである。
・団体名:
・利用明細:
・その他:
図3の(d)は、電子メニュー画面を示す。この電子メニュー画面は、例えば図6の電子メニュー画面例であって、残高で注文できる金額のサービスの一覧を表示したメニュー画面である。
【0050】
以上のように、図3の(a)の基本情報設定画面上で基本情報(予算額、利用人数など)を入力した後、ボタンを押下して図3の(b)の運用表示画面、図3の(d)の電子メニュー画面、図3の(c)のお愛想精算画面に任意に遷移させて現在残高、残高内の電子メニュー、精算の明細などを表示させることが可能となる。
【0051】
図4は、本発明の基本情報設定画面例を示す。これは、既述した図2のS1で幹事が表示させて図示の下記の各種基本情報を入力して設定するためのものである。
【0052】
・利用者名:
・全体予算額:
・参加者(男性人数、女性人数):
・警告発信率:
・サービス料:
・一般消費税:
・特別消費税(地方税)とその非課税限度額:
・その他:
以上の画面上で基本情報を図示のように入力(デフォルトでよいものはそのまま)することで、基本情報ファイル31に登録され、以降の予算管理に利用されることとなる。
【0053】
図5は、本発明の運用表示画面例を示す。これは、運用中の残高などを表示する画面であって、図示の下記の各種情報を表示するためのものである。
・予算額(税込み):
・現在までの利用額(税込み):
・残金(税込み):
・返金希望額:
・注文金額/人(税抜き):
・注文金額/女性(税抜き):
・徴収金額/人):
・メッセージ表示欄:
・その他:
ここで、
・利用額が予算額×警告発信率を越えたら、または予算額を越えたら、メッセージ表示欄に警告を表示(例えば図示の「予算額の80%を越えました」を表示)する。
【0054】
・1人当りの利用額が、非課税限度額×警告発信率を越えたら,または非課税限度額を越えたら、メッセージ表示欄に警告を表示する。
・メニュー表示ボタンを押下すると、残金内で注文できる金額のサービスの一覧のメニューを表示する(図6参照)。ここで、注文できる金額は、下式によって算出する。
【0055】
注文できる金額=(残金)/((人数×(1+サービス料率)×(1+消費税))
・予算がオーバーした場合には、1人当りの追徴額を徴収金額/人欄に表示する。
【0056】
・予算が余った場合には、切りの良い返金金額を返金金額欄に入力し、端数金額で注文できる1人当りの金額を注文金額/人欄、注文金額/女性欄にそれぞれ表示する。
【0057】
以上の画面上で残金が表示され、残金が不足したときに追徴金額/人欄に追徴額/人を表示し、残金が余ったときに返金希望額欄に丁度きりの良い金額を入力すると、その余りを1人当りで算出して注文金額/人欄、注文金額/女性欄に表示および当該金額内で注文できるメニューを表示して注文することが可能となる。
【0058】
図6は、本発明の電子メニュー画面例を示す。この電子メニュー画面例は、全体の残金が10,570円の場合で、税抜き915円/人以下のメニューのみを抽出して表示したものであって、図示の下記の情報を表示したものである。
【0059】
・予算額:
・残金:
・1人当りの残金(税抜き):
・メニュー一覧:
ここで、下段のフルメニュー表示ボタンを押下して残金で不足する全てのメニューを表示させたり、個人コード入力して注文すれば予算から外れた個人の利用者名で別注文を行ったりすることができる。
【0060】
以上の画面上でサービスを選択(マーク付けして選択)すると、残金内でサービスの注文を行うことが可能となり、注文できないサービスが表示されることがなく、注文間違いや注文できるサービスを探す手間を無くすことが可能となる。また、下段のフルメニュー表示ボタンを押下し、個人コード入力して注文すれば予算から外れた個人の利用者名で別注文を行うこともできる。
【0061】
図7は、本発明のお愛想精算画面例を示す。このお愛想精算画面例は、お愛想(精算)ボタンを押下したときに表示される画面例であって、図示の下記の情報を表示したものである。
【0062】
・利用者名:団体様 ・個人負担:
・利用明細: ・利用明細:
・宴会コースA: ・お茶付け:
・・・ ・・・
・サービス料: ・サービス料:
・課税標準: ・課税標準額:
・消費税: ・消費税:
・特別消費税: ・特別消費税:
・合計: ・合計
以上のように、お愛想ボタン(精算ボタン)を押下すると、図示の画面が表示され、利用者名、利用明細、税、合計を表示し、リアルタイムに精算明細を認識して精算することが可能となる。
【0063】
図8は、本発明の概算状況画面例を示す。この概算状況画面例は、お愛想(精算)ボタンを押下したときに表示される概算状況の画面例であって、図示の下記の概算の情報を表示したものである。
【0064】
・利用明細:
・宴会コースA:
・・・
・サービス料(10%):
・課税標準:
・消費税(5%):
・特別消費税(3%):
・合計:
以上のように、お愛想ボタン(精算ボタン)を押下すると、図示の概算状況の画面が表示され、利用明細、税、合計を表示し、リアルタイムに精算明細の概算を認識することが可能となる。
【0065】
図9は、本発明のデータ構造図を示す。
図9の(a)は、基本情報ファイル例を示す。この基本情報ファイル31は、既述した図4の基本情報設定画面上から入力して設定するものであって、図示の下記の情報を設定したものである。
【0066】
・利用日:
・団体名:
・宴会予算:
・男性(人数):
・女性(人数):
・警告発信率:
・最新利用合計:
・最新残高金額:
・その他:
以上のデータを、幹事がホテルにチェックインしたときなどに手渡された情報携帯端末から入力することで、自動的に基本情報を設定することが可能となる。
【0067】
図9の(b)は、利用実績ファイル/注文ファイル例を示す。この利用実績ファイル32/注文ファイル33は、図6の電子メニュー画面上などから注文したサービスおよび実績を登録して管理するものであって、図示の下記の情報を登録して管理するものである。
【0068】
・注文日、時間:
・メニュー:
・数量:
・単価:
・サービス料(込み、別):
・金額:
・注文者コード:
・その他:
以上のように、注文内容、サービス料、金額、注文者コードなどを登録して現在の利用金額を一括して管理することが可能となる。
【0069】
図9の(c)は、食事メニューファイル例を示す。この食事メニューファイル34は、食事というサービスの内容の一覧のメニューであって、図示の下記の情報を登録したものである。
【0070】
・メニューの内容:
・金額:
・表示フラグ:
ここで、表示フラグに○を付与したサービスは図9の(d)の残高の915円以下のメニュー表示の例を示す。表示フラグに◎を付与したサービスは図9の(e)の残高の1830円以下のメニュー表示の例を示す。
【0071】
図9の(d)は、残高が915円/1人の場合を示す。この場合には、宴会予算70,000円、最新利用合計59,430円となり、残高10,570円となり、会員10人、サービス料10%のため、1人当り、915円の残高となる。この残高915円/1人の場合には、図9の(c)の食事メニューファイル中の表示フラグが○のエントリついて抽出した食事メニューを表示し、その中から注文することが可能となる。
【0072】
図9の(e)は、残高が1,830円/1人の場合を示す。この場合には、宴会予算70,000円、最新利用合計59,430円となり、残高10,570円となり、女性会員5人、サービス料10%のため、女性1人当り、1,830円の残高となる。この残高1,830円/1人の場合には、図9の(c)の食事メニューファイル中の表示フラグが◎のエントリついて抽出した食事メニューを表示し、その中から注文することが可能となる。
【0073】
図10は、本発明の他の動作説明フローチャートを示す。これは、利用明細書をもとに、請求書および領収書を分割して出力するときのフローチャートを示す。
【0074】
図10において、S21は、初回か判別する。これは、ホテルの宴会等で利用したのが初回か判別する。YESの場合には、S22に進む.NOの場合には、2回目以降の利用であるので、S27に進む。
【0075】
S22は、S21のYESで初回の利用と判明したので、ご利用明細書を出力する。
S23は、印刷された利用明細書を見て分割情報を記入する。例えば図11の(a)の記入前の印刷したままの利用明細書中の右側の分割区分1、分割区分2中の□の中にチェックマークを記入して分割区分1と分割区分2とに分割するサービス(宿泊、宴会費、マージャン、映画など)を個別に指定する。
【0076】
S24は、利用明細書を読み込む。これは、S23で利用明細書中に記入した図11の(a)の分割区分1、分割区分2のチェックマークを読み込む。
S25は、領収書/請求書を分割して出力する。例えば後述する図12に示すように分割して領収書および請求書を印刷出力する。
【0077】
S26は、分割情報記録カード52を発行する。これは、図1の分割手段54が分割情報記録カード52に、分割した分割情報(例えば図11の(b)の分割区分1、分割区分2でチェックした内容)を書き込んで発行する。
【0078】
また、S27は、S21のNOで2回目以降の利用と判明したので、分割情報記録カード52の分割情報を読み込む。
S28は、前回分割情報に’*’をセットする。例えば後述する図11の(a)の分割区分1、分割区分2の□の直後に前回の選択したサービスに*をセットする。
【0079】
S29は、ご利用明細を出力する。これにより、図11の(a)の利用明細中の分割区分1、分割区分2の前回の選択したサービスに*が表示される。
S30は、利用明細書を見て分割情報を記入する。例えば後述する図11の(b)の利用明細書中の分割区分1、分割区分2の□に示すようにチェックして記入する。
【0080】
S31は、利用明細を読み込む。これは、図11の(b)の記入後の利用明細をOCR読取する。
S32は、領収書/請求書を分割して出力する。例えば後述する図12に示すように、領収書および請求書を分割して印字する。
【0081】
S33は、分割情報記録カード52の内容を更新する。
以上によって、初回は利用明細書を見て分割区分1,2・・・に分けて分割するサービスをチェックして記入し、記入された分割情報に従いサービスを分けて請求書および領収書をそれぞれ印字すると共に分割情報をカードに記録することが可能となる。そして、2回目以降はカードから読み込んだ前回の分割情報を表示して同一あるいは修正して分割した請求書および領収書を簡易かつ迅速に印字することが可能となる。
【0082】
図11は、本発明のマークシート出力イメージ例を示す。
図11の(a)は、利用明細書を印字したままの分割情報を記入前の状態を示す。この記入前の状態では、利用明細内容の各サービス毎に分割区分1,2・・・の欄を設け、前回に選択した区分に*を表示している(既述した図10のS29)。図示の状態では、前回は分割区分1に1.宿泊、2.宴会費をまとめ、分割区分2に3.マージャン、4.映画をまとめ、それぞれに分割した請求書および領収書を印字している。尚、左側に固定と記載してある1.宿泊は分割区分1に固定、4.映画は分割区分2に固定されており、他のサービスを任意に□内にチェックマークを記入することで指定できる。
【0083】
図11の(b)は、利用明細書に分割情報を記入後の状態を示す。この記入後の状態では、分割区分1に1.宿泊、2.宴会費の□にチェックマークを記入し、分割区分2に3.マージャン、4.映画の□にチェックマークをそれぞれ記入している。
【0084】
以上の図11の(a)の記入前の利用明細および前回の分割区分1,2、・・・でそれぞれ指定したサービスに*を付与して印刷し、図11の(b)の記入後に示すように分割区分1の1.宿泊、2.宴会費の□にチェックマークを記入および分割区分2の3.マージャン、4.映画の□にチェックマークを記入することで分割情報を簡易に指定したり、前回の分割情報でよければ何もチェックマークを記入しないで前回の分割情報を今回も指定したりすることが簡易、迅速かつ間違いなく指定することが可能となる。
【0085】
図12は、本発明の領収書/請求書出力イメージ例を示す。
図12の(a)は、分割1例を示す。この分割1例は、既述した図11の(b)の記入例の分割区分1で指定された分割情報(1.宿泊、2.宴会費)に従い分割して印字した領収書/請求書を示す。ここでは、図11の(b)の記入後の利用明細書の上段部分の情報を複写、項目については指定された1.宿泊、2.宴会費を抽出し、5.消費税5%、6.特別消費税3%(免税)を複写して再計算を行って合計を求め、利用明細書を作成して領収書/請求書の様式に合わせて図示のように印字する。
【0086】
図12の(b)は、分割2例を示す。この分割2例は、既述した図11の(b)の記入例の分割区分2で指定された分割情報(3.マージャン、4.映画)に従い分割して印字した領収書/請求書を示す。ここでは、図11の(b)の記入後の利用明細書の上段部分の情報を複写、項目については指定された3.マージャン、4.映画を抽出し、5.消費税5%、6.特別消費税3%(免税)を複写して再計算を行って合計を求め、利用明細書を作成して領収書/請求書の様式に合わせて図示のように印字する。
【0087】
以上のように、分割情報を図11の(b)のように指定することで、図12の(a),(b)に示すように分割した領収書/請求書をそれぞれ自動的に印字することが可能となる。
【0088】
図13は、本発明の他のデータ構造図を示す。
図13の(a)は、個人実績ファイル例を示す。この個人実績ファイル35には、利用明細中で▲1▼の部分の幹事支払分と、▲2▼個人支払分とに分かれている。▲1▼の部分の幹事支払分は、団体のために幹事がまとめて支払う部分の利用明細である。▲2▼の部分の個人支払分は、各利用者個人が注文したサービスであって、各利用者毎に支払う部分である。右端には、各利用者毎の最新請求予定金額がリアルタイムに格納されている。▲1▼の部分の幹事支払分の全利用者分の領収書/請求書と、▲2▼の部分の全利用者の支払分の領収書/請求書とを個別に出力(印字)することが可能となる。尚、▲2▼の部分の各利用者の支払分毎の領収書/請求書として個別に出力(印字)することも可能である。
【0089】
図13の(b)は、分割情報記録カード例を示す。これは、図13の(a)で▲1▼の部分の幹事支払分の宿泊費、宴会費を分割1(分割区分1)とし、▲2▼の部分の利用者支払分のマージャン、映画、飲食を分割2(分割区分2)とし、それぞれ領収書/請求書を分割して印字することが可能となると共に、その時の分割情報を分割情報記録カード52に記録すると図示のようになる。2回目以降の宴会などのときに分割情報記録カード52を持参して出力装置5に読み込ませると自動的に前回(図示の分割1,2)の分割情報に従い領収書/請求書を分割して印字することが可能となる。
【0090】
図14は、本発明の利用料金算出例を示す。
図14の(a)は、サービス料の指定例を示す。ここでは、サービス料を利用料金の10%とし、当該サービス料金を加算した額を課税標準額とする。また、電話などは、実際にかかった費用に、ホテル内の施設費として10%相当額を加算した額とする。
【0091】
図14の(b)は、一般消費税の指定例を示す。ここでは、一般消費税は、5%とする。
図14の(c)は、特別地方消費税の指定例を示す。ここでは、特別地方消費税は、3%であって、免税額は、図示の下記の通りとする。
【0092】
・宿泊を伴う利用行為の場合:1人1泊2食につき15,000円まで免税とする。
・宿泊を伴わない利用行為の場合:1人1回7,500円まで免税とする。
【0093】
以上のように、税(サービス料、一般消費税、特別地方消費税)をもとに、ルームチャージの場合と、1泊2食の場合とについて典型的な例を挙げて計算すると図示のように計算される。これらの際に、図1から図13で説明した団体様の宴会でなくても、チェックイン時に情報携帯端末から予算額、警報発信率などを設定しておくと、自動的に予算額の警告発信率になったときに警告メッセージが情報携帯端末の画面に表示され、非課税限度額に近づいたとき/越えたときに警告メッセージを表示するなどの情報を利用者に提供することが可能となり、結果として、宿泊を含めてゆっくり楽しめるようになる。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、幹事が端末から予算、人員などの基本情報を設定し、注文などを入力するとサービス料、消費税、特別消費税などを考慮して自動的に利用額、残金、予算額に近づいた/越える警報、課税限度額に近づいた/越える警報、追加注文可能なメニュー表示、不足額の表示、徴収額の表示などをリアルタイムに自動的に出力することが可能となる。また、精算時に所定分割情報で請求書/領収書を自動的に分割印字することが可能となる。これらにより、結果として、幹事が宴会などをゆっくり楽しめるようになったり、個人利用者にとっても予算額および警報発信率を当初指定するのみで、利用額が限度額になったときに警報メッセージを表示、非課税限度額になったときにメッセージを表示したりなどするので、ゆっくり予算内で楽しむことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成図である。
【図2】本発明の動作説明フローチャートである。
【図3】本発明の画面遷移例である。
【図4】本発明の基本情報設定画面例である。
【図5】本発明の運用表示画面例である。
【図6】本発明の電子メニュー画面例である。
【図7】本発明のお愛想精算画面例である。
【図8】本発明の精算状況画面例である。
【図9】本発明のデータ構造図である。
【図10】本発明の他の動作説明フローチャートである。
【図11】本発明のマークシート出力イメージ例である。
【図12】本発明の領収書/請求書出力イメージ例である。
【図13】本発明の他のデータ構造図である。
【図14】本発明の利用料金算出例である。
【符号の説明】
2:入力装置
21:入力(基本情報)
22:注文入力
23:個別入力
3:ファイル管理装置
31:基本情報ファイル
32:利用実績ファイル
33:注文ファイル
34:メニューファイル
35:個人利用実績ファイル
4:処理装置
41:予算オーバー警告手段
42:限度額アラーム手段
43:メニュー表示手段
44:追加徴収金額表示手段
45:返済金額表示手段
5:出力装置
51:利用明細書
52:分割情報記録カード
53:分割情報
54:分割手段
55:領収書/請求書
Claims (2)
- 個別に支払額が定められているサービスに支払う予算を管理する予算管理システムにおいて、
少なくとも入力された予算額および利用者人数を記憶する基本情報ファイルと、
注文を受けたサービスおよび該サービスの金額に関する情報を記憶する利用実績ファイルと、
前記利用実績ファイルを参照し、注文を受けたサービスの合計金額を集計し、該合計金額と前記予算額とを照合して残高を算出して表示する手段と、
各利用者への返金額の入力を受け付け、前記残高から該返金額に前記利用者人数を乗じた額を除いた残り金額を表示し、該残り金額で受けることが可能なサービス内容を表示する手段と
を備えたことを特徴とする予算管理システム。 - コンピュータを、
注文を受けたサービスおよび該サービスの金額に関する情報を記憶する利用実績ファイルを参照し、注文を受けたサービスの合計金額を集計し、該合計金額とサービス利用者の予算額および利用者人数を記憶する基本情報ファイルから読み出した予算額とを照合して残高を算出して表示する手段と、
各利用者への返金額の入力を受け付け、前記残高から該返金額に前記利用者人数を乗じた額を除いた残り金額を表示し、該残り金額で受けることが可能なサービス内容を表示する手段と
して機能させるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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