JP3895503B2 - 容器口部の構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、位置決めキャップを螺着する容器口部の構造、とくに内容液充填後のキャップ締着時における位置決めキャップのガタつきを防止するようにした容器口部のねじに関する。
【0002】
【従来の技術】
容器口部に螺合する位置合わせキッャプを、1回転またはそれ以下の角度範囲の廻動によって締着するようにすることは、従来より実施されており、そのための位置決めネジとして、図7に示すような容器Aaの口部40に、下端縁斜面が螺合面41となるねじ山周面42をねじ始端43から360°の角度範囲にわたって配設し、キャップBaの内筒44内周には、ねじ山45が、ねじ山周面42の螺合面41に係合する通常のねじ条として螺設されていた。
なお、図7において、46は位置決め用ストッパー、47は係止片であり、公知のものと同様に内容液充填後のキャップBa締着時に、内筒44外周に設けられたストッパー杆(図示しない)が係止され、キャップBaが定位置に嵌着され、簡単に廻動できないようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の容器Aaの口部40に配設されたねじ山面42の角度範囲が360°であり、口部には、キャップBaに螺設されたねじ山45の下斜面に係合する螺合面が設けられていないので、キャップBaの螺合始めには、ねじ山45が口部40の周面に接合してキャップBaが傾斜し、ガタつきが発生するおそれがあった。
そのために、内容液充填後のキャップの締着工程において、双方のねじの間にガタつきによるキャップの揺れが発生し、キャップBaのストッパー杆外筒下端が容器口部の部品に衝接し、ねじ締めが円滑に行われないという問題が生じ、ねじ締めのスピードを上げることができなかった。
【0004】
これを解決するため、ねじ山のピッチを少なくし、ねじ数を多くするとガタつきをなくすることができるが、キャップ締着に時間がかかり、ねじ締めのスピードアップの妨げとなるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記の問題点を解決することを課題として、位置合わせキッャプのキャップ締着にあたって、ねじ締めの高速化を維持しつつ、キャップの傾斜、揺れによるガタつき発生を防止するようにした位置合わせキッャプを螺合するねじを形成した容器口部を備えた注出容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、容器の口部として、容器の口部周面にねじ山周面を形成し、位置合わせキッャプを螺合させるようにした容器の口部であって、前記ねじ山周面は、螺旋状に延びる上端縁に形成した螺合面と、上端縁から一定の間隔をおいて螺旋状に延びる下端縁に形成した螺合面とを具備しており、前記上下の螺合面によって、ねじ始端から終端まで一定角度範囲にわたるねじ溝が形成され、該ねじ溝にキャップに螺設されたねじ山の上下斜面が係合するようにしたことを特徴とする構成を採用する。
【0007】
また別実施態様として、容器の口部周面にねじ山周面を形成し、位置合わせキッャプを螺合させるようにした容器の口部であって、前記ねじ山周面は、螺旋状に延びる上端縁に形成した螺合面と、上端縁から一定の間隔をおいて螺旋状に延びる下端縁に形成した螺合面とを具備しており、前記各螺合面は、それぞれキャップに螺設したねじの上下斜面に係合され、前記上端縁に形成した螺合面を、ねじ山周面の下端縁の螺合面の終端に対応する位置までとし、前記上端縁の螺合面の端部から延長される螺旋線上に、キャップに螺設したねじ山の下側斜面に係合する突条または係止片を配設したことを特徴とする構成を採用する。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1において、Aは容器で、可撓性を有する合成樹脂によって成形されており、Bはヒンジ式のキャップで、PE、PP等によって成形されている。
【0009】
図1〜3に示すように、容器Aは、口部1と肩部2、胴部3と底部4とからなっている。
口部1には、上方から順にねじ部5、突出環6、拡径部7、位置決め面8及び保持環9が配設されており、保持環9の下は肩部2に続いている。
【0010】
ねじ部5は、口部周面10と該口部周面10より拡径された周面で形成されたねじ山周面11とからなり、該ねじ山周面11の下端縁には、後述するキッャプの雌ねじと同一の螺旋方向に延び、ねじ山上斜面に係合する傾斜面とした螺合面12が延設されている。
螺合面12は、図4,5に示すように、ねじ山周面11の始端13より1巻(360゜)の角度範囲にわたって延び、終端14となっている。
【0011】
ねじ山周面11の下端縁は、終端14によりさらに水平に約0.64巻延び、水平端縁15を形成している。
ねじ山周面11の上端縁には、0.71巻の水平端縁16に引き続き、雌ねじと同一の螺旋方向に延び、雌ねじのねじ山下斜面に係合する傾斜面とした螺合面17が形成されており、前記水平端縁15との交点まで延び、終端18となっている。
該螺合面17は、始端13より螺合面12と共働してねじ山の上下斜面を上下からはさんで、雌ねじのねじ山に係合するねじ溝19を形成するようにしている。
【0012】
前記位置決め面8には、位置決め用ストッパー20と係止片21とからなる一対の位置決め部材が、所定の対称的な位置に配設されている。
【0013】
キャップBは、キャップ基体B1と、該キャップ基体B1に3点ヒンジにより開閉自在に取着された開閉蓋B2とからなる公知のヒンジ式キャップである。
キャップ基体B1は、内周にねじ山22を螺設した内筒23と外筒24及び頂壁25とからなっており、内筒23の外周には、一対のストッパー杆26が所定の対称位置に配設されている。
頂壁25には、容器口部1内周に嵌着される密封リング(図示しない)と注出孔27が設けられている。
開閉蓋B2の頂壁25内面には、前記注出孔27を閉塞する栓体28が突設されている。
【0014】
図1,4に示すように、キャップBは、内筒23に螺設したねじ山22の始端を、容器口部1のねじ山周面11の始端13に合わせ、1回転させると、ストッパー杆26が係止片21を乗り越えて位置決め用ストッパー20に衝接し、ストッパー杆26は、位置決め用ストッパー20と係止片21との間に位置決め係止されるので、キャップBを定位置に維持締着することができる。
【0015】
容器の使用にあたって、開閉蓋B2を開いて注出孔27を開栓し、容器の胴部3を押圧すると、注出孔27から内容液を吐出することができる。
【0016】
次に、ねじ山周面の構成に基づく作用効果について説明する。
キッャプ締着に際して、キャップ基体B1の内筒23のねじ山22が容器口部1のネジ山周面11に螺合しはじめてから、0.64巻は、ねじ山周面11下端縁の螺合面12と、上端縁の螺合面17との間に挟まれて係合するねじ溝19を形成するようにしているから、螺合時にキャップBは傾斜することなく下降する。
したがって、内容物充填後のキャップ締着工程において、ねじ締めにあたってキャップが揺動することがないので、正確に螺合させることができ、キャップのストッパー杆、内筒、外筒下端部が容器口部にみだりに衝突するようなこともないので、ねじ締めを高速に行っても容易かつ安全に締着することができる。
【0017】
上記実施形態では、ねじ溝を形成させる角度範囲を0.64巻(230゜)としたが、少なくとも0.25巻き(90゜)前後の角度範囲があれば上記の作用効果がもたらされ、0.5巻(180゜)をこえる角度範囲にあれば、さらに高速になっても、ねじ締め時のキャップの揺れを完全に防止することができる。
【0018】
次に、別実施形態について説明する。
前記実施形態では、ネジ山周面の上部傾斜端縁にキャップのねじ山に係合する螺合面を設けているが、図6に示すように、ねじ山周面11aの始端13aから一定間隔をおいて、キャップのねじ山の下面に係合する傾斜面30を形成した突条31または突起(図示しない)を設けるようにしてもよい。
【0019】
ねじ締め時には、突条31は、ねじ山周面11aの下端縁の螺合面12aとともにねじ溝19aを形成することになり、前記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0020】
前記各実施形態では、ねじ山周面の下端縁の螺合面を1巻(360゜)の範囲に形成したが、螺合面を0.75巻(270゜)の範囲に形成し、キャップのストッパー杆の位置を90゜ずらせて配設するようにしてもよく、そうすることによって、270゜の廻動で位置合わせキャップを位置決め締着することができる。
さらに螺合面を少なくして、230゜前後としそれに合わせてストッパー杆の位置を変え、位置合わせするようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
容器口部のねじ山周面の始端から、一定角度範囲にキャップのねじ山の上下斜面に係合する螺合面を形成し、ねじ溝を形成するようにしたから、キャップが妄動することなく口部に螺合することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の注出容器とキャップの説明図である。
【図2】容器の正面図である。
【図3】容器の平面図である。
【図4】容器口部のねじとキャップのねじの説明図である。
【図5】 容器口部のねじの展開図である。
【図6】 別実施形態の容器口部の正面図である。
【図7】 従来の注出容器の説明図で、(a)は容器口部とキャップの正面図、(b)は容器口部のねじの展開図である。
【符号の説明】
A、Aa 容器
B、Ba キャップ
B1 キャップ基体
B2 開閉蓋
1、40 口部
3 胴部
5 ねじ部
8 位置決め面
10 口部周面
11、11a、42 ねじ山周面
12、12a、17、41 螺合面
13、13a、43 始端
14、18 終端
19、19a ねじ溝
20、46 位置決め用ストッパー
21、47 係止片
22、45 ねじ山
23、44 内筒
26 ストッパー杆
30 傾斜面
31 突条
Claims (2)
- 容器の口部周面にねじ山周面を形成し、位置合わせキッャプを螺合させるようにした容器の口部であって、
前記ねじ山周面は、螺旋状に延びる上端縁に形成した螺合面と、上端縁から一定の間隔をおいて螺旋状に延びる下端縁に形成した螺合面とを具備しており、
前記上下の螺合面によって、ねじ始端から終端まで一定角度範囲にわたるねじ溝が形成され、該ねじ溝にキャップに螺設されたねじ山の上下斜面が係合するようにしたことを特徴とする容器口部の構造。 - 容器の口部周面にねじ山周面を形成し、位置合わせキッャプを螺合させるようにした容器の口部であって、
前記ねじ山周面は、螺旋状に延びる上端縁に形成した螺合面と、上端縁から一定の間隔をおいて螺旋状に延びる下端縁に形成した螺合面とを具備しており、
前記各螺合面は、それぞれキャップに螺設したねじの上下斜面に係合され、
前記上端縁に形成した螺合面を、ねじ山周面の下端縁の螺合面の終端に対応する位置までとし、前記上端縁の螺合面の端部から延長される螺旋線上に、キャップに螺設したねじ山の下側斜面に係合する突条または係止片を配設したことを特徴とする容器口部の構造。
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