JP2003112762A - 液体紙容器用口栓 - Google Patents
液体紙容器用口栓Info
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- B65D5/42—Details of containers or of foldable or erectable container blanks
- B65D5/72—Contents-dispensing means
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- B65D5/746—Spouts formed separately from the container
- B65D5/747—Spouts formed separately from the container with means for piercing or cutting the container wall or a membrane connected to said wall
- B65D5/749—Spouts formed separately from the container with means for piercing or cutting the container wall or a membrane connected to said wall a major part of the container wall or membrane being removed from the container after the opening
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Abstract
(57)【要約】
【課題】充填工程や流通・保管過程において、水や塵埃
や菌などの侵入により口栓が汚染される危惧がなく、超
音波溶着条件の幅が広く、方向規制が可能で、密封性が
良好な液体紙容器用口栓を提供する。 【解決手段】スパウト200 とこのスパウトの注出筒220
に螺着するキャップ100とからなる液体紙容器用口栓10
において、キャップの周壁120 の内周面の下端部に、浸
水防止用凹状リング122 を設け、スパウトの注出筒のキ
ャップの浸水防止用凹状リングの対向位置に、浸水防止
用凹状リングに密嵌する浸水防止用凸状リング222 を設
ける。また、スパウトのフランジの上面に、溶着用凸状
リング242を設け、フランジの外周に、方向規制用切欠
き241 を設け、キャップの天板下面に、インナー封止リ
ング112 とアウター封止リング113 を並列させて垂設す
る。
や菌などの侵入により口栓が汚染される危惧がなく、超
音波溶着条件の幅が広く、方向規制が可能で、密封性が
良好な液体紙容器用口栓を提供する。 【解決手段】スパウト200 とこのスパウトの注出筒220
に螺着するキャップ100とからなる液体紙容器用口栓10
において、キャップの周壁120 の内周面の下端部に、浸
水防止用凹状リング122 を設け、スパウトの注出筒のキ
ャップの浸水防止用凹状リングの対向位置に、浸水防止
用凹状リングに密嵌する浸水防止用凸状リング222 を設
ける。また、スパウトのフランジの上面に、溶着用凸状
リング242を設け、フランジの外周に、方向規制用切欠
き241 を設け、キャップの天板下面に、インナー封止リ
ング112 とアウター封止リング113 を並列させて垂設す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、内容物を高温充填
する液体紙容器の注出位置に突設させるフランジにキャ
ップが螺着する液体紙容器用口栓に関するものである。
する液体紙容器の注出位置に突設させるフランジにキャ
ップが螺着する液体紙容器用口栓に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、食品や非食品の液体内容物に使用
される液体紙容器には、使用時の使い易さを考慮して、
例えば、図６に示すように、胴部（２１）が四角筒状
で、切り妻屋根形の頂部の傾斜板（２２）にキャップ
（１００）とスパウト（２００）とからなる口栓（１
０）を突設した液体紙容器（２０）が、広い商品分野に
わたって大量に使用されていた。この口栓（１０）は、
例えば図７に示すように、容器（２０）の口栓取付孔
（２３）にスパウト（２００）を超音波シール法などで
溶着して突設し、このスパウトの注出筒（２２０）にキ
ャップ（１００）を螺着したものであるが、通常では、
流通時の密封性の完全さやバージン性の確保、または、
使用時の易開封性を兼ね備えるために、スパウト（２０
０）の注出筒（２２０）の内側の下方内面に封鎖板（２
３０）を設けて封止し、使用時に開口するため、この封
鎖板の下面の所定位置に垂直断面逆Ｖ字状の環状切込み
（２３１）を設けて、上面の開口予定位置に環状薄肉脆
弱線（２３２）を形成し、この環状薄肉脆弱線の内側近
傍の上面の所定の一側に、先端にプルリング（２３４）
をもつ支柱（２３３）を立設したものであり、容器を開
封するために口栓を開口するときには、キャップ（１０
０）を螺脱方向へ回転して取り外し、スパウト（２０
０）の注出筒（２２０）の内側に収容されているプルリ
ング（２３４）に指先を掛けて上方へ引っ張って、封鎖
板（２３０）の環状薄肉脆弱線（２３２）を引き裂いて
開口していた。なお、開口したスパウトは、内容物を必
要量だけ使用したのちに、キャップを注出筒に螺合して
装着し、キャップの天板（１１０）下面に垂設されたコ
ンタクト封止リング（１１１）やインナー封止リング
（１１２）で、スパウトの注出筒の上端口部を再封止し
ていた。
される液体紙容器には、使用時の使い易さを考慮して、
例えば、図６に示すように、胴部（２１）が四角筒状
で、切り妻屋根形の頂部の傾斜板（２２）にキャップ
（１００）とスパウト（２００）とからなる口栓（１
０）を突設した液体紙容器（２０）が、広い商品分野に
わたって大量に使用されていた。この口栓（１０）は、
例えば図７に示すように、容器（２０）の口栓取付孔
（２３）にスパウト（２００）を超音波シール法などで
溶着して突設し、このスパウトの注出筒（２２０）にキ
ャップ（１００）を螺着したものであるが、通常では、
流通時の密封性の完全さやバージン性の確保、または、
使用時の易開封性を兼ね備えるために、スパウト（２０
０）の注出筒（２２０）の内側の下方内面に封鎖板（２
３０）を設けて封止し、使用時に開口するため、この封
鎖板の下面の所定位置に垂直断面逆Ｖ字状の環状切込み
（２３１）を設けて、上面の開口予定位置に環状薄肉脆
弱線（２３２）を形成し、この環状薄肉脆弱線の内側近
傍の上面の所定の一側に、先端にプルリング（２３４）
をもつ支柱（２３３）を立設したものであり、容器を開
封するために口栓を開口するときには、キャップ（１０
０）を螺脱方向へ回転して取り外し、スパウト（２０
０）の注出筒（２２０）の内側に収容されているプルリ
ング（２３４）に指先を掛けて上方へ引っ張って、封鎖
板（２３０）の環状薄肉脆弱線（２３２）を引き裂いて
開口していた。なお、開口したスパウトは、内容物を必
要量だけ使用したのちに、キャップを注出筒に螺合して
装着し、キャップの天板（１１０）下面に垂設されたコ
ンタクト封止リング（１１１）やインナー封止リング
（１１２）で、スパウトの注出筒の上端口部を再封止し
ていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、内容物が食
品の場合には、必要に応じて、内容物は液体紙容器に高
温充填される。例えば、ノンアルコールの内容物の場合
には、９０℃以上で充填され、直後、容器は、冷却水に
よりシャワー冷却されて、常温まで下げられる。この冷
却工程で、冷却水が、口栓の冷却に伴う口栓内の急激な
温度変化により発生するバキューム現象などにより、例
えば図７の口栓（１０）のキャップ（１００）の裾部か
ら、キャップ（１００）の螺合部（１２１）を設けた周
壁（１２０）の内周面とスパウト（２００）の螺合部
（２２１）を設けた注出筒（２２０）の外周面との隙間
に浸入することがある。しかしながら、従来の液体紙容
器用口栓は、一般的には、この冷却工程での冷却水の浸
入に対しては、全く無防備であった。このキャップとス
パウトの間隙に浸入した冷却水を自動的に排除するため
に、スパウトの螺合部のネジ山に縦の切り溝を付けて排
水溝を設けた口栓もあるが、冷却水には、工業用水が一
般的に使用されることがあり、自動的に排水されるとし
ても、口栓の内側へ冷却水が一旦浸入することは、衛生
的に問題があった。また、流通・保管過程で、この隙間
にキャップの裾部から水や塵埃や菌などが侵入して、口
栓が汚染されることもあった。
品の場合には、必要に応じて、内容物は液体紙容器に高
温充填される。例えば、ノンアルコールの内容物の場合
には、９０℃以上で充填され、直後、容器は、冷却水に
よりシャワー冷却されて、常温まで下げられる。この冷
却工程で、冷却水が、口栓の冷却に伴う口栓内の急激な
温度変化により発生するバキューム現象などにより、例
えば図７の口栓（１０）のキャップ（１００）の裾部か
ら、キャップ（１００）の螺合部（１２１）を設けた周
壁（１２０）の内周面とスパウト（２００）の螺合部
（２２１）を設けた注出筒（２２０）の外周面との隙間
に浸入することがある。しかしながら、従来の液体紙容
器用口栓は、一般的には、この冷却工程での冷却水の浸
入に対しては、全く無防備であった。このキャップとス
パウトの間隙に浸入した冷却水を自動的に排除するため
に、スパウトの螺合部のネジ山に縦の切り溝を付けて排
水溝を設けた口栓もあるが、冷却水には、工業用水が一
般的に使用されることがあり、自動的に排水されるとし
ても、口栓の内側へ冷却水が一旦浸入することは、衛生
的に問題があった。また、流通・保管過程で、この隙間
にキャップの裾部から水や塵埃や菌などが侵入して、口
栓が汚染されることもあった。
【０００４】また、液体紙容器の内面とスパウトのフラ
ンジ上面とを超音波シール法で溶着して、液体紙容器に
口栓を突設するときに、超音波の振動エネルギーによ
り、スパウトの注出筒の内側の封鎖板に設けられた環状
薄肉脆弱線が破損される危惧があるため、自ずと超音波
溶着条件の幅が狭くなり、溶着作業がしにくいことがあ
り、この改善が強く求められていた。あわせて、消費者
の使用時の使い勝手を向上するために、口栓の方向を規
制することが強く求められていた。
ンジ上面とを超音波シール法で溶着して、液体紙容器に
口栓を突設するときに、超音波の振動エネルギーによ
り、スパウトの注出筒の内側の封鎖板に設けられた環状
薄肉脆弱線が破損される危惧があるため、自ずと超音波
溶着条件の幅が狭くなり、溶着作業がしにくいことがあ
り、この改善が強く求められていた。あわせて、消費者
の使用時の使い勝手を向上するために、口栓の方向を規
制することが強く求められていた。
【０００５】本発明は、上述の従来の液体紙容器用口栓
の問題を解決したものであり、内容物の充填工程や流通
・保管過程において、水や塵埃や菌などの侵入により口
栓が汚染される危惧がなく、また、容器に溶着して突設
するときに、超音波溶着条件の幅が広く、方向規制が可
能で、密封性が良好な液体紙容器用口栓を提供するもの
である。
の問題を解決したものであり、内容物の充填工程や流通
・保管過程において、水や塵埃や菌などの侵入により口
栓が汚染される危惧がなく、また、容器に溶着して突設
するときに、超音波溶着条件の幅が広く、方向規制が可
能で、密封性が良好な液体紙容器用口栓を提供するもの
である。
【０００６】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の第１
の発明は、スパウトとこのスパウトの注出筒に螺着する
キャップとからなる液体紙容器用口栓において、前記キ
ャップの周壁の内周面の下端部に、浸水防止用凹状リン
グを設け、前記スパウトの注出筒の前記キャップの浸水
防止用凹状リングの対向位置に、前記浸水防止用凹状リ
ングに着脱可能に密嵌する浸水防止用凸状リングを設け
たことを特徴とする液体紙容器用口栓である。
の発明は、スパウトとこのスパウトの注出筒に螺着する
キャップとからなる液体紙容器用口栓において、前記キ
ャップの周壁の内周面の下端部に、浸水防止用凹状リン
グを設け、前記スパウトの注出筒の前記キャップの浸水
防止用凹状リングの対向位置に、前記浸水防止用凹状リ
ングに着脱可能に密嵌する浸水防止用凸状リングを設け
たことを特徴とする液体紙容器用口栓である。
【０００７】次に、本発明の第２の発明は、前記スパウ
トのフランジの上面に、溶着用凸状リングを設け、か
つ、フランジの外周に、方向規制用切欠きを設けたこと
を特徴とする第１の発明に記載の液体紙容器用口栓であ
る。
トのフランジの上面に、溶着用凸状リングを設け、か
つ、フランジの外周に、方向規制用切欠きを設けたこと
を特徴とする第１の発明に記載の液体紙容器用口栓であ
る。
【０００８】そして、本発明の第３の発明は、前記キャ
ップの天板下面に、前記スパウトの注出筒の上端口部を
封止するインナー封止リングとこのインナー封止リング
の外側にアウター封止リングを並列させて垂設したこと
を特徴とする第１の発明又は第２の発明に記載の液体紙
容器用口栓である。
ップの天板下面に、前記スパウトの注出筒の上端口部を
封止するインナー封止リングとこのインナー封止リング
の外側にアウター封止リングを並列させて垂設したこと
を特徴とする第１の発明又は第２の発明に記載の液体紙
容器用口栓である。
【０００９】
【発明の実施の形態】次に、本発明の液体紙容器用口栓
の実施の形態について、図を用いて詳細に説明する。図
１は、本発明の一実施形態の液体紙容器用口栓の断面図
である。図２は、キャップの構造の要部を示す説明図で
あり、図３（ａ）は、断面図で、図３（ｂ）は、底面図
である。図４は、スパウトの構造の要部を示す説明図で
あり、図５（ａ）は、平面図で、図５（ｂ）は、正面図
である。
の実施の形態について、図を用いて詳細に説明する。図
１は、本発明の一実施形態の液体紙容器用口栓の断面図
である。図２は、キャップの構造の要部を示す説明図で
あり、図３（ａ）は、断面図で、図３（ｂ）は、底面図
である。図４は、スパウトの構造の要部を示す説明図で
あり、図５（ａ）は、平面図で、図５（ｂ）は、正面図
である。
【００１０】図１に示す本発明の一実施形態の液体紙容
器用口栓（１０）は、液体紙容器の口栓取付孔に、フラ
ンジ（２４０）の上面を液体紙容器の内面に超音波シー
ル法で溶着して突設するスパウト（２００）と、このス
パウトの注出筒（２２０）に螺着するキャップ（１０
０）とから構成されるものである。スパウトは、ポリエ
チレンなどの熱可塑性樹脂を用いて、射出成形法により
作製するものであり、キャップは、ポリプロピレンや高
密度ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂を用いて、射出成
形法により作製するものである。
器用口栓（１０）は、液体紙容器の口栓取付孔に、フラ
ンジ（２４０）の上面を液体紙容器の内面に超音波シー
ル法で溶着して突設するスパウト（２００）と、このス
パウトの注出筒（２２０）に螺着するキャップ（１０
０）とから構成されるものである。スパウトは、ポリエ
チレンなどの熱可塑性樹脂を用いて、射出成形法により
作製するものであり、キャップは、ポリプロピレンや高
密度ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂を用いて、射出成
形法により作製するものである。
【００１１】キャップ（１００）は、図２、図３（ａ）
及び（ｂ）に示すように、天板（１１０）と周壁（１２
０）とからなり、天板の下面には、スパウトの注出筒の
上端口部を封止するインナー封止リング（１１２）（外
周面を口部内周面に密接）とこのインナー封止リングの
外側にアウター封止リング（１１３）（内周面を口部外
周面に密接）を並列させて垂設するものであり、周壁の
内周面には、スパウトとの螺合部（１２１）を設け、図
２及び図３（ａ）に示すように、この螺合部（１２１）
の下方の下端部に浸水防止用凹状リング（１２２）を設
けるものである。
及び（ｂ）に示すように、天板（１１０）と周壁（１２
０）とからなり、天板の下面には、スパウトの注出筒の
上端口部を封止するインナー封止リング（１１２）（外
周面を口部内周面に密接）とこのインナー封止リングの
外側にアウター封止リング（１１３）（内周面を口部外
周面に密接）を並列させて垂設するものであり、周壁の
内周面には、スパウトとの螺合部（１２１）を設け、図
２及び図３（ａ）に示すように、この螺合部（１２１）
の下方の下端部に浸水防止用凹状リング（１２２）を設
けるものである。
【００１２】スパウト（２００）は、図４、図５（ａ）
及び（ｂ）に示すように、下端外周にフランジ（２４
０）を周設し上端外周に仮止め突起（２１１）をもつ環
状台座部（２１０）の上面内周縁部に、外周面にキャッ
プとの螺合部と浸水防止用凸状リングをもつ注出筒（２
２０）を立設し、この注出筒の内側下端を封鎖板（２３
０）を設けて封止し、この封鎖板の開口予定位置に、上
面より垂直断面形状がＶ字状の環状切込み（２３１）を
設けて、下面に環状薄肉脆弱線（２３２）を形成し、こ
の環状薄肉脆弱線の内側近傍の上面の一側に、先端にプ
ルリング（２３４）を接続する支柱（２３３）を立設す
るものである。そして、浸水防止用凸状リング（２２
２）は、図１に示すように、キャップ（１００）の浸水
防止用凹状リング（１２２）の対向位置に、浸水防止用
凹状リング（１２２）に着脱可能に密嵌するように設け
るものである。また、フランジ（２４０）の上面には、
図４及び図５に示すように、溶着用凸状リング（２４
２）を注出筒（２２０）の外周に並行させて設けるもの
である。溶着用凸状リングの外側には、溶着時の溶融し
た樹脂を溜めるための樹脂溜用凹状リング（２４３）を
設けることが好ましい。また、フランジの外周に、図
１、図５（ａ）及び（ｂ）に示すように、方向規制用切
欠き（２４１）を設けるものである。
及び（ｂ）に示すように、下端外周にフランジ（２４
０）を周設し上端外周に仮止め突起（２１１）をもつ環
状台座部（２１０）の上面内周縁部に、外周面にキャッ
プとの螺合部と浸水防止用凸状リングをもつ注出筒（２
２０）を立設し、この注出筒の内側下端を封鎖板（２３
０）を設けて封止し、この封鎖板の開口予定位置に、上
面より垂直断面形状がＶ字状の環状切込み（２３１）を
設けて、下面に環状薄肉脆弱線（２３２）を形成し、こ
の環状薄肉脆弱線の内側近傍の上面の一側に、先端にプ
ルリング（２３４）を接続する支柱（２３３）を立設す
るものである。そして、浸水防止用凸状リング（２２
２）は、図１に示すように、キャップ（１００）の浸水
防止用凹状リング（１２２）の対向位置に、浸水防止用
凹状リング（１２２）に着脱可能に密嵌するように設け
るものである。また、フランジ（２４０）の上面には、
図４及び図５に示すように、溶着用凸状リング（２４
２）を注出筒（２２０）の外周に並行させて設けるもの
である。溶着用凸状リングの外側には、溶着時の溶融し
た樹脂を溜めるための樹脂溜用凹状リング（２４３）を
設けることが好ましい。また、フランジの外周に、図
１、図５（ａ）及び（ｂ）に示すように、方向規制用切
欠き（２４１）を設けるものである。
【００１３】本発明の液体紙容器用口栓は、スパウトの
注出筒にキャップを螺着すると、スパウトの溶着用凸状
リングとキャップの浸水防止用凹状リングとが密嵌する
ため、内容物の充填工程や流通・保管過程において、水
や塵埃や菌などがキャップの裾部からキャップの周壁と
スパウトの周壁との間隙に侵入することがない。このた
め、口栓が汚染されることがない。また、キャップの浸
水防止用凹状リングが、スパウトの溶着用凸状リングに
密嵌するときに、クリック感（カチッと嵌まる感触）が
あり、ロック効果を確認することができる。
注出筒にキャップを螺着すると、スパウトの溶着用凸状
リングとキャップの浸水防止用凹状リングとが密嵌する
ため、内容物の充填工程や流通・保管過程において、水
や塵埃や菌などがキャップの裾部からキャップの周壁と
スパウトの周壁との間隙に侵入することがない。このた
め、口栓が汚染されることがない。また、キャップの浸
水防止用凹状リングが、スパウトの溶着用凸状リングに
密嵌するときに、クリック感（カチッと嵌まる感触）が
あり、ロック効果を確認することができる。
【００１４】また、本発明の液体紙容器用口栓は、液体
紙容器の内面と溶着するスパウトのフランジの上面に溶
着用凸状リングが設けられているため、図７に示す従来
の液体紙容器用口栓（１０）の面と面との溶着とは異な
り、面と凸との溶着となり、超音波の振動エネルギーに
よる封鎖板の環状薄肉脆弱線の破損が緩和され、超音波
溶着条件の幅が格段に広くなり、充填機上における溶着
作業が容易となる。また、フランジの外周に、方向規制
用切欠きが設けられているため、液体紙容器に口栓を方
向性を付けて溶着することが可能となり、消費者の使用
時の使い勝手が向上する。
紙容器の内面と溶着するスパウトのフランジの上面に溶
着用凸状リングが設けられているため、図７に示す従来
の液体紙容器用口栓（１０）の面と面との溶着とは異な
り、面と凸との溶着となり、超音波の振動エネルギーに
よる封鎖板の環状薄肉脆弱線の破損が緩和され、超音波
溶着条件の幅が格段に広くなり、充填機上における溶着
作業が容易となる。また、フランジの外周に、方向規制
用切欠きが設けられているため、液体紙容器に口栓を方
向性を付けて溶着することが可能となり、消費者の使用
時の使い勝手が向上する。
【００１５】また、キャップの天板下面にインナー封止
リングとアウター封止リングを並列させて垂設し、この
二つの封止リングで内側と外側からスパウトの注出筒の
上端口部を封止しているため、容器の密封性が良好であ
る。
リングとアウター封止リングを並列させて垂設し、この
二つの封止リングで内側と外側からスパウトの注出筒の
上端口部を封止しているため、容器の密封性が良好であ
る。
【００１６】
【発明の効果】本発明の液体紙容器用口栓は、スパウト
にキャップを螺着したときに、スパウトの溶着用凸状リ
ングとキャップの浸水防止用凹状リングとが密嵌するの
で、内容物の充填工程や流通・保管過程において、水や
塵埃や菌などのキャップの裾からの侵入による口栓の汚
染が防げる。
にキャップを螺着したときに、スパウトの溶着用凸状リ
ングとキャップの浸水防止用凹状リングとが密嵌するの
で、内容物の充填工程や流通・保管過程において、水や
塵埃や菌などのキャップの裾からの侵入による口栓の汚
染が防げる。
【００１７】また、本発明の液体紙容器用口栓は、スパ
ウトのフランジの上面に溶着用凸状リングを設けてお
り、超音波溶着条件の幅が広く、充填機上における溶着
作業が容易である。また、口栓が方向性を付けて溶着さ
れており、消費者が使用時に使い勝手が良好である。
ウトのフランジの上面に溶着用凸状リングを設けてお
り、超音波溶着条件の幅が広く、充填機上における溶着
作業が容易である。また、口栓が方向性を付けて溶着さ
れており、消費者が使用時に使い勝手が良好である。
【００１８】また、本発明の液体紙容器用口栓は、イン
ナー封止リングとアウター封止リングとでスパウトの口
部を封止するため、容器の密封性が良好である。
ナー封止リングとアウター封止リングとでスパウトの口
部を封止するため、容器の密封性が良好である。
【図１】本発明の一実施形態の液体紙容器用口栓の断面
図である。
図である。
【図２】図１のキャップの構造の要部を示す説明図であ
る。
る。
【図３】（ａ）は、図１のキャップの断面図であり、
（ｂ）は、その底面図である。
（ｂ）は、その底面図である。
【図４】図１のスパウトの構造の要部を示す説明図であ
る。
る。
【図５】（ａ）は、図１のスパウトの平面図であり、
（ｂ）は、その正面図である。
（ｂ）は、その正面図である。
【図６】一例の口栓付液体紙容器の斜視図である。
【図７】従来の一例の液体紙容器用口栓の断面図であ
る。
る。
１０……口栓
２０……容器
２１……胴部
２２……傾斜板
２３……口栓取付孔
１００……キャップ
１１０……天板
１１１……コンタクト封止リング
１１２……インナー封止リング
１１３……アウター封止リング
１２０……周壁
１２１，２２１……螺合部
１２２……浸水防止用凹状リング
２００……スパウト
２１０……環状台座部
２１１……仮止め突起
２２０……注出筒
２２２……浸水防止用凸状リング
２３０……閉鎖板
２３１……環状切込み
２３２……環状薄肉脆弱線
２３３……支柱
２３４……プルリング
２４０……フランジ
２４１……方向規制用切欠き
２４２……溶着用凸状リング
２４３……樹脂溜用凹状リング
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Ｆターム(参考） 3E060 AA05 AB03 CF06 DA17 DA18
DA30 EA03 EA13
3E075 AA28 BA01 BB02 CA01 DE03
DE25 GA05
3E084 AA05 AA12 AA34 AB01 BA02
CA01 CC04 DA01 DB12 DC04
FA09 FB01 GA04 GB04 HB02
HC03 HD03 HD04 KA13 LA03
LB02 LB07 LC01 LD01
Claims (3)
- 【請求項１】スパウトと該スパウトの注出筒に螺着する
キャップとからなる液体紙容器用口栓において、前記キ
ャップの周壁の内周面の下端部に、浸水防止用凹状リン
グを設け、前記スパウトの注出筒の前記キャップの浸水
防止用凹状リングの対向位置に、前記浸水防止用凹状リ
ングに着脱可能に密嵌する浸水防止用凸状リングを設け
たことを特徴とする液体紙容器用口栓。 - 【請求項２】前記スパウトのフランジの上面に、溶着用
凸状リングを設け、かつ、フランジの外周に、方向規制
用切欠きを設けたことを特徴とする請求項１記載の液体
紙容器用口栓。 - 【請求項３】前記キャップの天板下面に、前記スパウト
の注出筒の上端口部を封止するインナー封止リングと該
インナー封止リングの外側にアウター封止リングを並列
させて垂設したことを特徴とする請求項１又は請求項２
記載の液体紙容器用口栓。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001309726A JP2003112762A (ja) | 2001-10-05 | 2001-10-05 | 液体紙容器用口栓 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001309726A JP2003112762A (ja) | 2001-10-05 | 2001-10-05 | 液体紙容器用口栓 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003112762A true JP2003112762A (ja) | 2003-04-18 |
Family
ID=19128823
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001309726A Pending JP2003112762A (ja) | 2001-10-05 | 2001-10-05 | 液体紙容器用口栓 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003112762A (ja) |
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-
2001
- 2001-10-05 JP JP2001309726A patent/JP2003112762A/ja active Pending
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