JP2003321043A - 開封性及び流量制御に優れたキャップ - Google Patents
開封性及び流量制御に優れたキャップInfo
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Abstract
量の制御が可能なヒンジキャップを提供するにある。ま
た本発明の他の目的は、開口予定部を形成するスコアの
破断が容易且つ確実に可能なヒンジキャップを提供する
にある。 【解決手段】 容器口部に嵌合固定されるキャップ本体
2と、該キャップ本体2にヒンジ3により連結された上
蓋4とから成り、該キャップ本体は、頂板部5及びスカ
ート部6から成り、該頂板部5には注出筒7、及び注出
筒内側にスコア8で区画され、スコア破断用の把持部1
0がヒンジ側に設けられている開口予定部9が形成され
ていると共に、頂板部内面に容器口部に嵌合固定される
インナーリング11が形成されているヒンジキャップで
あって、前記注出筒内側の頂板部分が凹部13を有して
おり、該凹部の底壁12が注出方向からヒンジ側に向か
って下方に傾斜して形成され、該凹部の側壁14はイン
ナーリング11より内側に位置していると共に、前記開
口予定部9が注出方向に向かって先細りの形状を有する
ことを特徴とするヒンジキャップ。
Description
に優れたキャップに関し、より詳細には、キャップ頂板
部に設けられた開口予定部を区画するスコアを容易に破
断できると共に、内容物の流出に関し、少量から大量ま
で内容物の注出が可能なヒンジキャップに関する。
ンジキャップは、内容物使用開始の際に開口予定部内に
設けられたスコア破断用の把持部を引っ張ることによっ
てスコアを破断して内容物注出用開口を形成し、これに
より内容物の注出が可能になると共に、開口部が既に形
成されているか否かによるタンパーエビデント性も確保
されている。
においては、内容物を注出する際の注出量の微妙な調整
が難しいという問題がある。すなわち、一般に内容物注
出の際の流量の調節は、容器の傾きによって行われてお
り、容器内の内容物の量によっては、この傾きの調整だ
けでは少量の内容物を得ることが困難である。
ルするということを考慮すれば、開口予定部を小さくす
ればよいことになるが、少量から大量までの流量の制御
を実現するには、小さいだけでは不十分である。一般に
開口予定部の形状としては、円形、楕円形、ひし形、ひ
ょうたん型など種々の形状のものが提案されているが、
流量の制御という点では未だ十分満足し得るものはな
い。
し、少量から大量までの流量の制御が可能なヒンジキャ
ップを提供するにある。また本発明の他の目的は、開口
予定部を形成するスコアの破断が容易且つ確実に可能な
ヒンジキャップを提供するにある。
部に嵌合固定されるキャップ本体と、該キャップ本体に
ヒンジ連結された上蓋とから成り、該キャップ本体は、
頂板部及びスカート部から成り、該頂板部には注出筒、
及び注出筒内側にスコアで区画され、スコア破断用の把
持部がヒンジ側に設けられている開口予定部が形成され
ていると共に、頂板部内面に容器口部に嵌合固定される
インナーリングが形成されているヒンジキャップであっ
て、前記注出筒内側の頂板部分が凹部を有しており、該
凹部の底壁が注出方向からヒンジ側に向かって下方に傾
斜して形成され、該凹部の側壁はインナーリングより内
側に位置していると共に、前記開口予定部が注出方向に
向かって先細りの形状を有することを特徴とするヒンジ
キャップが提供される。
(1)開口予定部が、開口予定部の中心からヒンジ方向
においては、ほぼ半円形であること、(2)開口予定部
の先細り部分が、開口予定部の注出方向端部とヒンジ側
端部を結ぶ長さの1/4以上であること、が好ましい。
は、基本的構造は、従来公知のヒンジキャップとほぼ同
様であるが、キャップ本体頂板部の注出筒より内側の頂
板部分が凹部を有しており、この凹部の底壁が注出方向
からヒンジ側に向かって下方に傾斜して形成されている
と共に、この凹部の側壁がインナーリングよりも内側に
位置している点、及び開口予定部の形状が注出方向に向
かって先細りの形状を有している点が重要な特徴であ
る。
る注出筒の内側部分に予め注出方向からヒンジ側に下方
に傾斜する底壁を有する凹部を形成することによって、
小さな傾斜で内容液の流出を可能にすると共に、開口予
定部の注出方向側の幅を小さくして細い流路を形成する
ことによって、少量の注出のための微妙な流量制御を可
能にしたのである。
のヒンジキャップにおいては、注出のため容器を水平方
向に対してθ傾けると、その傾きの角度θがそのまま開
口部の角度になるが、図1に示すように、本発明におい
ては、注出筒の内側部分が注出方向からヒンジ側に向か
って下方に傾斜(水平面(水平方向)に対し角度α傾斜)し
ていることから、容器を水平方向Hに対して角度θだけ
傾けると、開口部は液面に対し(θ−α)だけ傾くことに
なるのである。注出の際の流量は、開口部の幅と、容器
の傾斜に伴う開口面と液面により形成される角度により
変化し、角度が大きいとそれだけ流量が大きくなるの
で、本発明のように、注出筒の内側が注出方向からヒン
ジ側に向かって下方に傾斜していることにより、小さな
角度で同量の注出を行うことができるため、内容物を少
量注出するための調節を容易に行うことができる。
筒内側に形成された凹部がインナーリングよりも内側に
位置する側壁を有していることも重要な特徴である。す
なわち、かかる側壁がインナーリングと共用されるよう
に、インナーリングに接していたり、或いは側壁がイン
ナーリングの役割を果たしているような場合には、キャ
ップを容器に装着する際に、スコアが破断する虞れがあ
ったり、またこのように傾斜した底壁が直接インナーリ
ングに連結されていると、キャップの成形時に、インナ
ーリングが均一に成形されにくいため、容器の密封性が
毀損される虞れがある。
部は、開口予定部中心よりヒンジ側の部分では、ほぼ半
円形であることが好ましい。これにより容器の傾きを大
きくすれば、大量の注出にも対応することが可能とな
る。また、開口予定部は注出方向に向かって先細りの形
状を有しているが、この先細り部分は、開口予定部の注
出方向端部とヒンジ側端部を結ぶ長さの1/4以上、特
に1/3乃至2/3であることにより、少量の注出を容
易且つ確実に調節することができる。
は、開口予定部が形成されている凹部の底壁は図1に示
すように、水平面Hに対してαの角度の傾斜を有してい
るため、開口予定部を区画するスコアを破断するための
把持部は、開口予定部が形成されている凹部の底壁に対
して(90°−α)の鋭角に設けられているため、開口
予定部が形成されている頂板部が水平の場合よりもスコ
アの破断を容易に行うことが可能となるのである。更
に、この把持部は開口予定部のヒンジ側端部付近に設け
ることが、スコアの破断性から好ましい。
する。図2は、本発明のヒンジキャップの、上蓋を開い
た状態における平面図であり、図3は、図2に示すヒン
ジキャップの側断面図であり、図4は、本発明のキャッ
プの側面図であり、(A)は注出方向から見た側面図で
あり、(B)は注出方向に垂直な方向から見た側面図で
あり、(C)はヒンジ方向からみた側面図である。全体
を1で表す本発明のヒンジキャップは、概略的にいっ
て、キャップ本体2とヒンジ3で連結された上蓋4から
成っている。このキャップ本体2は、頂板部5及び頂板
部5の周縁から垂下するスカート部6により形成され、
かかる頂板部5には注出筒7が形成され、この注出筒7
の内側には、スコア8で区画された開口予定部9が設け
られ、開口予定部のヒンジ側にはスコア8を破断するた
めの把持部10が設けられている。頂板部5の内面側に
は容器口部(図示せず)に嵌合固定されるインナーリング
11が形成されている。
筒7の内側の開口予定部が形成されている底壁12が注
出方向(矢印X方向)からヒンジ側に向かって下方に傾斜
する凹部13を形成している。この凹部13の側壁14
はインナーリング11よりも内側に別体で形成されてい
る。側壁14は、頂板部分12が傾斜しているので、ヒ
ンジ側で最も長く、注出側に行くほど短くなり、図3に
示す具体例では注出端部に側壁は形成されていない。図
2乃至4に示す具体例では、キャップ本体のスカート部
は、容器口部から容易に取り外し可能な内筒15と、内
筒15を外側からタガ締めするように覆う外筒16が下
端で連結された二重壁により構成されている。この外筒
16には上蓋4を下方に引っ張ることにより破断される
スコア17がヒンジ部3の付け根から下方に延びてい
る。これによりキャップは容易に容器口部から取り外し
が可能であり、分別廃棄性に優れたものとなるが、勿
論、スカート部は一重のものでもよい。
縁から垂下する側壁22から成り、ヒンジ3と対向する
位置には、上蓋を開封するための開封片23が形成され
ている。また天面21の内面側には注出筒7と係合して
キャップの液密性を保持する環状突起24が形成されて
いる。
部の形状は、図2に示す具体例では、開口予定部の中央
部18を中心とする半径Rの円において、注出方向側に
半径のほぼ1/3程度の中央部18からの距離R1のと
ころから、注出方向端部19とヒンジ側端部の長さLの
ほぼ2/5の長さL1の位置まで延びる先細り形状が形
成されている。この図2に示す具体例では、把持部の基
部20に対応するスコアがヒンジ側に小さく突出してい
る。これにより、把持部を引っ張り、スコアを破断する
際の初期開封力を低減でき、開封性に優れたものとな
る。
内側部分の水平面に対する傾斜角度(図1に示す角度
α)は、開口予定部の形状によっても相違するが、一般
に5乃至30°であることが好ましい。上記範囲より小
さいと少量の注出の調節が困難になり、上記範囲より大
きいと円滑な注出操作が困難になるからである。
等従来公知の成形法により成形でき、従来、樹脂キャッ
プに用いられていた樹脂、例えば、ポリエチレン、アイ
ソタクティクポリプロピレン、エチレン−ポリプロピレ
ン共重合体、ポリブテン−1、エチレン−ブテン−1共
重合体、プロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体等のオレフィン系樹脂や、ポリスチ
レン、スチレン−ブタジエン共重合体、ABS樹脂或い
はポリカーボネート等を用いることにより成形できる。
筒内側の頂板部分が凹部を有し、該凹部の底壁が注出方
向からヒンジ側に向かって下方に傾斜するように形成さ
れており、該凹部の側壁はインナーリングより内側に位
置していると共に、前記開口予定部が注出方向に向かっ
て先細りの形状を有することにより、少量から大量の注
出まで容易に調節可能であると共に、注出用開口の形成
が容易で、密封性にも優れたヒンジキャップを提供でき
た。
際の角度を説明するための図である。
における平面図である。
出方向から見た側面図であり、(B)は注出方向に垂直
な方向から見た側面図であり、(C)はヒンジ方向から
みた側面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 容器口部に嵌合固定されるキャップ本体
と、該キャップ本体にヒンジ連結された上蓋とから成
り、該キャップ本体は、頂板部及びスカート部から成
り、該頂板部には注出筒、及び注出筒内側にスコアで区
画され、スコア破断用の把持部がヒンジ側に設けられて
いる開口予定部が形成されていると共に、頂板部内面に
容器口部に嵌合固定されるインナーリングが形成されて
いるヒンジキャップであって、 前記注出筒内側の頂板部分が凹部を有しており、該凹部
の底壁が注出方向からヒンジ側に向かって下方に傾斜し
て形成され、該凹部の側壁はインナーリングより内側に
位置していると共に、前記開口予定部が注出方向に向か
って先細りの形状を有することを特徴とするヒンジキャ
ップ。 - 【請求項2】 前記開口予定部の形状が、開口予定部の
中心からヒンジ方向においては、ほぼ半円形である請求
項1記載のヒンジキャップ。 - 【請求項3】 前記開口予定部の先細り部分が、開口予
定部の注出方向端部とヒンジ側端部を結ぶ長さの1/4
以上である請求項1又は2記載のヒンジキャップ。
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JP2002128980A JP4156265B2 (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | 開封性及び流量制御に優れたキャップ |
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-
2002
- 2002-04-30 JP JP2002128980A patent/JP4156265B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (8)
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