JP3870450B2 - 蓋部付キャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、周壁内に設けられた注出筒内をプルリングにより環状薄肉脆弱線を切断して開口するポリエチレン製の蓋部付キャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、食用油や味醂などの液体状食品の容器の口部には、図3に示すように、キャップ本体(100)の円筒状の周壁(110)の下方内面に容器(20)との咬合リング(113)をもち、この周壁の内側中ほどに天板(120)を形成して注出筒(130)を立設し、この注出筒の内側下方に、先端にプルリング(143)をもつ支柱(142)を突設し外周に環状薄肉脆弱線(141)を形成した封鎖板(140)を設け、そして、周壁の一側の上端に平行な二列の薄肉帯状のヒンジ部(301,他は図示せず)を介して蓋部(200)を接続したポリエチレン製の蓋部付キャップ(10)が広く使用されていた。そして、内容物を使用するときには、蓋部を開き、注出筒の内側に収容されているプルリングを指で上方手前に引っ張って、封鎖板の外周の環状薄肉脆弱線を引き裂いて容器を開口していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来の蓋部付キャップは、図3に示す蓋部(200)をキャップ本体(100)に装着するときに、キャップ本体のセンターと蓋部のセンターとが成形時の歪みなどによりずれ易いため、キャップ本体と蓋部を接続している二列の薄肉帯状のヒンジ部(301,他方は図示せず)が捩じれたり、切断されることがあった。
【0004】
また、蓋部を開いて容器を傾斜させて内容物を注出するときに、蓋部が前方に倒れ込んで、内容物の注出を妨げることがあった。
【0005】
本発明は、上述の従来の蓋部付キャップの問題を解決したものであり、蓋部をキャップ本体に装着するときに、キャップ本体のセンターと蓋部のセンターとが自ずと合って、キャップ本体と蓋部を接続する二列の薄肉帯状のヒンジ部が捩じれたり、切断されることのなく、また、内容物を注出するときに、蓋部が前方に倒れ込んで注出を妨げことがないポリエチレン製の蓋部付キャップを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、図1(a)及び(b)に示すように、キャップ本体(100)の円筒状の周壁(110)の内側に天板(120)を設けて注出筒(130)を立設し、この注出筒の内側下方に、先端にプルリング(143)をもつ支柱(142)を突設し外周に環状薄肉脆弱線(141)を形成した封鎖板(140)を設け、周壁の一側の上端に平行な二列のヒンジ部(301と302)を介して蓋部(200)を接続したキャップにおいて、前記キャップ本体(100)の周壁(110)の前記二列のヒンジ部(301と302)間に断面形状が半円形状の縦溝(150)を設け、この縦溝と対応する蓋部(200)の周壁(210)上端に前記縦溝と曲面で摺接する仮止及び位置決め用突部(230)を設けたことを特徴とする蓋部付キャップ(10)である。
【0007】
【作用】
本発明の蓋部付キャップを口部に装着した容器は、キャップ本体に蓋部を装着するときに、キャップ本体の周壁に設けられた縦溝と蓋部の周壁に設けられた仮止及び位置決め用突部とが、相互の曲面を摺動しながら係合するため、キャップ本体のセンターに蓋部のセンターが自ずと合うようになり、キャップ本体と蓋部を接続する二列のヒンジ部が捩じれたり、切断されることのない。
【0008】
また、キャップの蓋部を開き容器を傾けて内容物を注出するときに、蓋部が前方へ倒れてきても、蓋部の仮止及び位置決め用突部の先端面が、キャップ本体の縦溝の先端面に当接して仮止されるため、内容物の注出を妨げることがない。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の蓋部付キャップ(10)は、図1(a)及び(b)に示すように、キャップ本体(100)の円筒状の周壁(110)の内側の高さ方向の中ほどに、天板(120)を設けて上方先端に注ぎ口をもつ注出筒(130)を立設し、この注出筒の内側の下方に、先端にプルリング(143)をもつ支柱(142)を突設し外周に環状薄肉脆弱線(141)を形成した封鎖板(140)を設け、周壁の一側の上端に平行な二列の薄肉帯状のヒンジ部(301と302)を介して蓋部(200)を接続したものであり、そして、キャップ本体(100)の周壁(110)の二列のヒンジ部(301と302)の間には、断面形状が半円形状の縦溝(150)を先端から天板位置まで設け、この縦溝と対応する蓋部(200)の周壁(220)上端に縦溝と相互の曲面で摺接して係合する仮止及び位置決め用突部(230)を設けたものである。なお、本発明の蓋部付キャップは、ポリエチレンを用いて射出成形法により、キャップ本体と蓋部とを一体に成形するものである。
【0010】
そして、図2示すように、キャップ本体(100)の周壁(110)の下方内面には、例えば容器(20)の口部の咬合リング(21)との咬合リング(113)を設けか、又は容器の口部の螺合部との螺合部を設け、周壁(110)の上端面内側には、先端外側に蓋部(200)との咬合リング(112)をもつ係合リング(111)を設け、天板(120)下面には、容器の口部内側面に密接する封止リング(121)を設け、蓋部のヒンジ部(301,他方は図示せず)と対応する周壁(210)の外周面に開口用つまみ(212)を設け、内周面にキャップ本体とに咬合リング(211)を設け、蓋部の天板(220)内面には、キャップ本体の注出筒(130)の上方先端部内面と密接する封止リング(221)を設けたものである。
【0011】
また、キャップ本体とヒンジ部と蓋部とは、通常、低密度ポリエチレンを用いて射出成形法で一体に成形されるものである。
【0012】
なお、本発明の蓋部付キャップを、内容物を充填した容器の口部に装着し、蓋部を開いて容器を傾斜して内容物を注出してみたが、蓋部が前に倒れ込んで内容物の注出を妨げることはなかった。また、蓋部をキャップ本体に装着したときに、ヒンジ部が捩じれたり、切断されることもなかった。
【0013】
【発明の効果】
本発明の蓋部付キャップを口部に装着した容器は、キャップ本体に蓋部を装着するときに、キャップ本体の縦溝と蓋部の仮止及び位置決め用突部との相互の曲面の摺動により、キャップ本体のセンターに蓋部のセンターが自ずと合うようになるため、キャップ本体と蓋部を接続するヒンジ部が捩じれたり、切断されることがない。
【0014】
また、内容物を注出するときに、キャップ本体の周壁の縦溝と蓋部の周壁の仮止及び位置決め用突部とにより、蓋部が前方へ倒れ込んで内容物の注出を妨げることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、容器に装着した本発明の一実施例のキャップの蓋部を開口したときの平面図であり、(b)は、その断面図である。
【図2】容器に装着した本発明の一実施例のキャップの断面図である。
【図3】容器に装着した従来の一例のキャップの蓋部を開口したときの平面図である。
【符号の説明】
10……キャップ
20……容器
100……キャップ本体
110,210……周壁
111……係合リング
112,113,211,21……咬合リング
120,220……天板
121,221……封止リング
130……注出筒
140……封鎖板
141……環状薄肉脆弱線
142……支柱
143……プルリング
150……縦溝
200……蓋部
212……開口用つまみ
230……仮止及び位置決め用突起
301,302……ヒンジ部
Claims (1)
- キャップ本体の円筒状の周壁の内側に天板を設けて注出筒を立設し、この注出筒の内側下方に、先端にプルリングをもつ支柱を突設し外周に環状薄肉脆弱線を形成した封鎖板を設け、周壁の一側の上端に平行な二列のヒンジ部を介して蓋部を接続したキャップにおいて、前記キャップ本体の周壁の前記二列のヒンジ部間に断面形状が半円形状の縦溝を設け、この縦溝と対応する蓋部の周壁上端に前記縦溝と曲面で摺接する仮止及び位置決め用突部を設けたことを特徴とする蓋部付キャップ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22657596A JP3870450B2 (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 蓋部付キャップ |
Publications (2)
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JP22657596A Expired - Fee Related JP3870450B2 (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 蓋部付キャップ |
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