JP4265705B2 - 容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器に関し、詳しくは、意図しない開蓋を確実に防止することのできる容器に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、注出口を有するキャップ本体と該キャップ本体に螺合される計量キャップとからなるキャップを備えた容器が知られている。
かかる容器においては、計量キャップを取り外す際にキャップ本体が共回りする場合があるため、キャップ本体の内周面と容器本体の口部の外周面とのそれぞれに、共廻り防止用の突起を形成し、これらの突起が閉蓋時に互いに係合するようにして共廻りを防止している。
【0003】
しかし、従来の容器においては、共廻り防止用の突起が容器本体とキャップとで同一のピッチに設けられており、そのため、閉蓋装置等を用いてキャップを螺合させると、締め付けのトルクが変化すること等により、キャップの回転終了時に、キャップ側の突起が総て容器側の突起に乗り上げた状態となる場合が生じる。
そして、突起は、時間の経過に伴って本来の回転阻止機能を失い、キャップ本体の共廻りを阻止できなくなってしまう。
【0004】
また、単一部材からなるキャップを備えた容器においても、運搬時等における意図しない開蓋を、同様の理由から確実に防止できないという問題があった。
【0005】
従って、本発明の第1の目的は、意図しない開蓋を確実に防止することのできる容器を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、閉蓋装置等により確実に閉蓋することができ、使用時における共廻りを確実に阻止することができる容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、容器本体と該容器本体の口部の外周面に螺合されるキャップとからなり、該口部の外周面に複数の第1突起を備え、該キャップの内周面に複数の第2突起を備え、該第1突起と該第2突起との係合により、閉蓋時における該キャップの回転が阻止されるようになされている容器において、複数の前記第1突起は、角度A内の外周面に角度Bのピッチで周方向に等間隔に配設されており、複数の前記第2突起は、内周面に全周に亘って角度Cのピッチで周方向に等間隔に配設されており、前記キャップの螺合の際に前記第2突起が前記第1突起に当接してから該第1突起を乗り越えるまでの該キャップの回転角度Dが、下記式(1)で示されるP値よりも小さいことを特徴とする容器を提供することにより、上記第1の目的を達成したものである。。
式(1);|(角度A/角度C)の整数値×角度C−(角度A/角度B)の整数値×角度B|
(但し、式(1)中、角度Aは、等間隔に配された複数の第1突起の内の両端に位置する二つの第1突起と前記口部の中心点とを結ぶ二直線のなす角度であり、角度Bは、隣接する前記第1突起それぞれと前記口部の中心点とを結ぶ二直線のなす角度であり、角度Cは、隣接する第2突起それぞれと前記キャップの中心点とを結ぶ二直線のなす角度である)。
【0007】
また、本発明は、前記キャップが、前記容器本体に螺合されるキャップ本体と該キャップ本体に螺合される計量キャップとからなる容器を提供することにより、上記第2の目的を達成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づいて説明する。
本実施形態の容器1は、図1に示すように、容器本体2と、容器本体2の口部21の外周面に螺合されるキャップ3とからなり、口部21の外周面に複数の第1突起22,22・を備え、キャップ3の内周面に複数の第2突起32,32・を備え、第1突起22,22・と第2突起32,32・との係合により、閉蓋時における該キャップ3の回転が阻止されるようになされている。
【0009】
容器本体2は、一対の割型を用いてブロー成形により形成されたものであり、その上部に、上方に向けて開放された円筒状の口部21を有している。そして、口部21の外周面には、キャップ3を螺合するための螺合用の突条23が螺旋状に形成されている。
複数の前記第1突起22,22・は、口部21の基部外周面に、平面視略三角形状の突起として外方に突出するように設けられている。
【0010】
キャップ3は、キャップ本体31と計量キャップ33とからなる。キャップ本体31は、上下を仕切る仕切り板34から上向きに突出し、上下を連通する円筒状の注出筒35と、注出筒35との間に液体回収空間(図示せず)を設けて注出筒35を囲繞し且つ注出筒35に仕切り板34で結合された円筒状の外壁部36とからなり、仕切り板34の最下部には、液体回収用の孔部34aが設けられている。
そして、外壁部36の内周面には口部21の突条23と係合する螺合用の突条(図示せず)が螺旋状に形成されており、キャップ3は、この突条を介して容器本体2の口部21に螺合されるようになされている。
【0011】
計量キャップ33は、一端部が開口された有底円筒状の計量部37と、計量部37の上下方向の中間部に環状円板部(図示せず)を介して結合された、計量部37より大径の円筒状の螺合装着部38とからなり、螺合装着部38の内周面に形成された螺合用の突条(図示せず)を、キャップ本体31の外壁部36の上縁部に形成された螺合用の突条(図示せず)に、回転係合させることにより、キャップ本体31に液密に螺合可能になされている。
複数の第2突起32,32・は、キャップ3の内周面、より具体的には、キャップ本体31の外壁部36における下端開口周縁部の内周面に、キャップの内方に向けて突出するように設けられている。
【0012】
而して、口部21に設けられた複数の第1突起22,22・は、図2(a)に示すように、角度A内の口部21の外周面に角度Bのピッチで周方向に等間隔に配設されている。
角度Aは、図2(a)に示すように、それぞれ口部21の中心点Oを通り、複数の第1突起22,22・が等ピッチに配設されている部分を挟んで、その両側に位置する二直線L1,L2のなす角度を意味し、容器本体2がブロー成形により成形されている本実施形態の容器においては、直線L1は、口部21の中心点Oを通り一対の割型のパーティングラインPLに直交する直線であり、直線L2は、口部21の中心点Oを中心として、直線L1から反時計方向に、第1突起のピッチBに第1突起の個数を乗じた角度(72°)回転させた直線である。
【0013】
一方、キャップ3の複数の第2突起32,32・は、図2(b)に示すように、キャップ3の内周面に、その全周に亘って角度Cのピッチで周方向に等間隔に配設されている。
【0014】
キャップ3を、口部21に装着して回転させると、該キャップ3の下縁部は、前記口部21の基部に向けて下降し、ある程度下降したところから、キャップ3の第2突起32,32・と、口部21の第1突起22,22・とが図2(b)に示すように互いに接触するようになる。
【0015】
このように、キャップ3を螺合する際には、キャップ3の回転に伴って、第2突起32は、図3に示すように、第1突起22に近づき〔図3(a)〕、第1突起に当接した後〔図3(b)〕、第1突起22に押圧され変形されながら〔図3(c)〕、第1突起22を乗り越える〔図3(d)〕のであるが、この第2突起32が、第1突起22に当接を開始した位置から、第1突起22を完全に乗り越える位置までのキャップ3の回転角度〔D,図3(d)参照〕が、下記式(1)で示されるP値よりも小さくなっている。尚、図3(d)中の二直線L3,L4は何れもキャップ3の軸芯線に直角に交わる直線である。
式(1);|(角度A/角度C)の整数値×角度C−(角度A/角度B)の整数値×角度B|
【0016】
ここで、式(1)中、角度Aは、上述したように、等間隔に配された複数の第1突起の内の両端部に位置する二つの第1突起と前記口部の中心点とを結ぶ二直線L1,L2のなす角度であり〔図2(a)参照〕、角度Bは、一の第1突起22と口部21の中心点Oとの間を結ぶ直線(直線L5又は直線L1)と、当該一の第1突起22に隣接する他の第1突起22と口部21の中心点Oとの間を結ぶ直線(直線L5又は直線L1)とのなす角度であり、角度Cは、一の第2突起32とキャップの中心点O(口部の中心点に同じ)との間を結ぶ直線(直線L6)と、当該一の第2突起32に隣接する他の第2突起32とキャップ3の中心点Oとの間を結ぶ直線(直線L6)とのなす角度である。また、整数値とは、角度Aを角度C又は角度Bで除した数値が整数の場合には、その整数値を意味し、角度Aを角度C又は角度Bで除した数値が整数でない場合には、その数値の小数点以下を切り捨てた数値である。
【0017】
本実施形態の容器1においては、キャップ3及び該キャップ3が螺合される容器本体2の口部21に、前記式(1)を満たすように、複数の第1突起22,22・及び複数の第2突起32,32・が設けられているため、閉蓋装置等により、キャップ3を口部21に螺合させた場合に、該キャップ3の各第2突起32,32・の位置が、設定した本来あるべき位置よりも先まで移動していたり、あるいは、本来あるべき位置よりも手前に位置している場合等であっても、前記角度A内に存する第1突起22の内の少なくとも一つは、第2突起32の何れかに対して図3(d)に示すような適正な状態で係合する。即ち、従来容器におけるように、総ての第2突起32が、図3(c)に示すように第1突起22に乗り上げた状態となる恐れがなく、一部の第2突起32が第1突起22に乗り上げて回転阻止機能を損なっても、その他の第2突起32の回転阻止機能が損なわれることがない。
【0018】
そのため、閉蓋状態におけるキャップ3を回転させようとしても、該キャップ3の回転は確実に阻止される。従って、容器1に内容物を充填した後の運搬時や陳列時等にキャップ3が外れたり緩むことがない。また、計量キャップ33を取り外す際に、キャップ本体31が共回りして内容物が漏出するといったことが防止される。尚、容器1の内部に充填した内容物は、注出口35から注出させることができ、その際、計量キャップ33を用いて計量することができる。
【0019】
前記角度A、前記角度B、前記角度C及び前記回転角度Dの好ましい値の一例を示すと、角度Aは72度、角度Bは12度、角度Cは30度、回転角度Dは5度である。
【0020】
本実施形態の容器1においては、等ピッチで配された複数の第1突起22,22・からなる第1突起群E1,E2が、口部21の中心点Oに対して対称の位置に、一対設けられており、そのため、本容器1は、キャップ3の回転阻止織能により優れたものとなっている。
【0021】
また、第1突起22それぞれにおける第2突起32部との係合面22aは、図3(a)に示すように、第1突起22の基部から先端部に向かうにつれて、キャップ3螺合の際の該キャップ3の回転方向Xに突出する傾斜面とされており、閉蓋時におけるキャップ3の回転阻止機能がより一層向上されている。
【0022】
更に、第1突起22それぞれにおける第2突起の乗り上げ面22bが、図3(b)に示すように、テーパー状になされているため、キャップ3を口部21にスムーズに螺合させることができ、閉蓋装置におけるキャップ把持機構等に与える負担が小さい。そのため、キャップ3の回転終了時に、各第2突起32,32・の位置が設定した適正位置からずれることを防止することができる。
【0023】
本発明は、計量キャップを有しない容器にも適用可能である。斯かる容器においては、キャップに設けた第2突起32の回転阻止機能が開蓋時に初めて損なわれるため、ピルファープルーフ機能を有する容器として用いることができる。
【0024】
尚、キャップ3の内周面及び口部21の外周面には、それぞれ本発明の効果を阻害させない範囲で他の突起を設けても良い。例えば、図2(a)に示すように、第2突起32に圧接されてキャップ3の回転を阻止する補助突起23を、第1突起22に加えて更に口部21に設けても良い。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、意図しない開蓋を確実に防止することのできる容器を提供することができる。また、本発明によれば、閉蓋装置等により確実に閉蓋することができ、使用時における共廻りを確実に阻止することができる容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の容器の一実施形態を一部省略して示す分解斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す容器の断面図で、図2(a)は口部の第1突起を横切る断面を示す一部省略横断面図、図2(a)は口部にキャップが螺合装着された状態における該口部の第1突起及びキャップの第2突起を横切る断面を示す一部省略横断面図である。
【図3】図3は、図1に示す容器の第1突起及び第2突起を示す模式図である。
【符号の説明】
1 容器
2 容器本体
21 口部
22 第1突起
23 螺合用の突条
3 キャップ
31 キャップ本体
32 第2突起
33 計量キャップ
A 等間隔に配された複数の第1突起の内の両端部に位置する二つの第1突起と口部の中心点とを結ぶ二直線のなす角度
B 第1突起のピッチ
C 第2突起のピッチ
D 第2突起が前記第1突起に当接してから該第1突起を乗り越えるまでの該キャップの回転角度
E1,E2 第1突起群
Claims (2)
- 容器本体と該容器本体の口部の外周面に螺合されるキャップとからなり、該口部の外周面に複数の第1突起を備え、該キャップの内周面に複数の第2突起を備え、該第1突起と該第2突起との係合により、閉蓋時における該キャップの回転が阻止されるようになされている容器において、
複数の前記第1突起は、角度A内の外周面に角度Bのピッチで周方向に等間隔に配設されており、
複数の前記第2突起は、内周面に全周に亘って角度Cのピッチで周方向に等間隔に配設されており、前記キャップの螺合の際に前記第2突起が前記第1突起に当接してから該第1突起を乗り越えるまでの該キャップの回転角度Dが、下記式(1)
式(1);P=|(角度A/角度C)の整数値×角度C−(角度A/角度B)の整数値×角度B|
(但し、式(1)中、角度Aは、等間隔に配された複数の第1突起の内の両端に位置する二つの第1突起と前記口部の中心点とを結ぶ二直線のなす角度であり、角度Bは、隣接する前記第1突起それぞれと前記口部の中心点とを結ぶ二直線のなす角度であり、角度Cは、隣接する第2突起それぞれと前記キャップの中心点とを結ぶ二直線のなす角度である)
で示されるP値よりも小さく、
それぞれ前記式(1)の要件を満たすように配設された、複数の第1突起からなる第1突起群が、前記口部の中心点に対して対称の位置に一対設けられており、
前記第1突起における前記第2突起との係合面が、該第1突起の基部から先端部に向かうにつれて、キャップを螺合する際の該キャップの回転方向側に突出する傾斜面とされている容器。 - 前記キャップが、前記容器本体に螺合されるキャップ本体と該キャップ本体に螺合される計量キャップとからなる請求項1に記載の容器。
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