JP3894483B2 - 回転電機の巻線部材および巻線組立の製造方法並びにその巻線部材の製造装置 - Google Patents

回転電機の巻線部材および巻線組立の製造方法並びにその巻線部材の製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば乗用車、トラックなどに搭載される車両用交流発電機などの回転電機の巻線部材の製造方法およびこの巻線部材を複数組み合わせた巻線組立の製造方法並びにその巻線部材の製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2002−176752号公報(特に、第8頁左欄23〜46行および図8)。
【0003】
この出願と同じ出願人は、この種の回転電機の巻線部材および巻線組立の量産性を向上するための技術を特開2002−176752号公報で提案した。この先行技術において、回転電機の巻線組立は複数の巻線組合体を有し、この巻線組合体は2つの巻線部材を組み合わせて構成される。この巻線部材は、線材を連続的にターンして製造されるものであり、多数の導体セグメントを互いに接合するものに比べて、その量産性を改善することができた。
【0004】
この先行技術では、その図8に示す一対の板状巻芯を用いて、複数の線材を同時に螺旋状に巻回する製造方法が提案されている。この板状巻芯は、それぞれの外面に複数の線材を拘束するための複数の突起を有する。この板状巻芯を使用する方法によれば、複数の線材、例えば12本の線材を、一対の板状巻芯に巻き付け、順次折り畳むことにより、例えば12本の巻線部材を同時に形成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この先行技術に示された一対の板状巻芯は、それぞれの外面に設けられた複数の突起の間隔が固定されているため、複数の各巻線部材のピッチ、すなわち隣接する2つの直線部の間隔を変更することが困難である。また、これらの各直線部の長さの調整のためには、幅の異なる板状巻芯を複数を用意して置いて、それらを取り替える必要があり、この直線部の長さの調整も容易ではない。
【0006】
この発明は、このような隣接する直線部の間のピッチおよび各直線部の長さの調整を容易に行なうことができる改良された回転電機の巻線部材の製造方法を提案するものである。
また、この発明は、複数の巻線部材を有し、それぞれの巻線部材について、隣接する直線部の間のピッチおよび各直線部の長さの調整を容易に行なうことができる改良された回転電機の巻線組立の製造方法を提案するものである。
さらに、この発明は、隣接する直線部の間のピッチおよび各直線部の長さの調整を容易に行なうことができる改良された回転電機の巻線部材の製造装置を提案するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明による回転電機の巻線部材の製造方法は、少なくとも1本の線材に、第1ターン部と、直線部と、第2ターン部とを形成する巻回工程を含んだ回転電機の巻線部材の製造方法であって、前記巻回工程が、
所定寸法L、pを設定する工程と、
少なくとも1本の線材をターン平面上でターンさせて前記第1ターン部を形成する第1のターン工程と、
この第1のターン工程の後で、前記線材を前記所定寸法Lだけ進める線材送り工程と、
この線材送り工程の後で、前記ターン平面上で前記線材を前記第1ターン部と同じ方向にターンさせ、前記第2ターン部を形成するとともに、前記第1ターン部と第2ターン部との間に前記直線部を形成する第2のターン工程と、
前記第2ターン部を形成した後で、前記直線部が前記ターン平面から前記所定寸法pだけ離れるように前記直線部を前記ターン平面から押し出す押出し工程とを含んでいることを特徴とする。
【0008】
また、この発明による回転電機の巻線部材の製造方法は、好ましくは、ターン機構を使用し、前記第1ターン部と第2ターン部が前記線材送り工程の前後において、前記ターン機構によって形成されることを特徴とする。
また、この発明による回転電機の巻線部材の製造方法は、好ましくは、前記ターン機構が、中心軸とその周りで回転する成形ローラとを有し、前記中心軸と成形ローラとの間に形成された成形ギャップにおいて、前記線材を前記成形ローラの回転によってターンさせ、前記第1ターン部および第2ターン部を形成することを特徴とする。
また、この発明による回転電機の巻線部材の製造方法は、好ましくは、前記ターン機構が前記ターン平面を有する回転板と、前記ターン平面に垂直に配置され前記回転板の回転中心に設けられた中心軸と、前記ターン平面と垂直に前記回転板に設けられ前記中心軸の周りで回転する成形ローラとを有し、前記中心軸と成形ローラとの間の成形ギャップに送られた線材を前記成形ローラの回転によってターンさせ、前記第1ターン部および第2ターン部を形成することを特徴とする。
【0009】
また、この発明による回転電機の巻線部材の製造方法は、好ましくは、前記中心軸も前記回転板に取り付けられており、前記回転板とともに回転することを特徴とする。
また、この発明による回転電機の巻線部材の製造方法は、好ましくは、前記線材を送る線材送り機構を使用し、この線材送り機構は前記線材を挟む一対の送りローラを有し、この送りローラによって前記線材を保持した状態で、上記ターン機構が前記線材をターンさせることを特徴とする。
また、この発明による回転電機の巻線部材の製造方法は、好ましくは、前記回転板の軸方向に移動可能な押出し部材を使用し、この押出し部材によって、前記直線部が前記ターン平面から押し出されることを特徴とする。
また、この発明による回転電機の巻線部材の製造方法は、好ましくは、前記回転板をその軸方向に移動させる回転板移動機構を使用し、この回転板移動機構によって前記第1ターン部と第2ターン部の傾きが調整されることを特徴とする。
【0010】
また、この発明による回転電機の巻線組立の製造方法は、複数の巻線部材を有し、それぞれの巻線部材が、複数の第1直線部と、複数の第2直線部と、前記各第1直線部とその一側でそれに隣接する前記第2直線部とを接続する複数の第1ターン部と、前記各第1直線部とその他側でそれに隣接する前記第2直線部とを接続する複数の第2ターン部とを持つように、線材を巻回する巻回工程を経て形成される回転電機の巻線組立の製造方法であって、前記各巻線部材の巻回工程が、
所定寸法L、pを設定する工程と、
少なくとも1つの線材を送り、前記所定寸法Lに基づき前記第1直線部の長さを設定する第1の線材送り工程と、
この第1の線材送り工程の後で、前記線材をターン平面上でターンさせて1つの前記第1ターン部を形成し、併せて1つの前記第1直線部を形成する第1のターン工程と、
この第1のターン工程の後で、前記1つの第1直線部を前記ターン平面から前記所定寸法pだけ離すように、前記1つの第1直線部を押出す第1の押出し工程と、
この第1の押出し工程の後で、前記線材を送り、前記所定寸法Lに基づき前記第2直線部の長さを設定する第2の線材送り工程と、
この第2の線材送り工程の後で、前記ターン平面上で前記線材を前記1つの第1ターン部と同じ方向にターンさせ、1つの前記第2ターン部を形成するとともに、前記1つの第1ターン部と1つの第2ターン部との間に1つの前記第2直線部を形成する第2のターン工程と、
この第2のターン工程の後で、前記1つの第2直線部を前記ターン平面から前記所定寸法pだけ離すように、前記1つの第2直線部を押出す第2の押出し工程とを含んでいることを特徴とする。
【0011】
また、この発明による回転電機の巻線組立の製造方法は、好ましくは、前記複数の前記巻線部材を、それぞれの第1直線部、第2直線部、第1ターン部、第2ターン部が並列するように互いに編み込むことを含むことを特徴とする。
また、この発明による回転電機の巻線組立の製造方法は、好ましくは、前記巻回工程を繰り返すことにより前記複数の巻線部材が形成され、この複数の巻線部材を形成した後に、前記複数の巻線部材を互いに編み込むことを特徴とする。
また、この発明による回転電機の巻線組立の製造方法は、好ましくは、前記巻回工程を終えた1つの巻線部材に対し、他の巻線部材を前記巻回工程により巻回しながら、同時に編み込むことを特徴とする。
【0012】
また、この発明による回転電機の巻線組立の製造方法は、好ましくは、前記巻回工程において、複数本の線材が同時に巻回され、複数の巻線部材を形成しながら、同時にこれらの複数の巻線部材を互いに編み込むことを特徴とする。
また、この発明による回転電機の巻線組立の製造方法は、好ましくは、前記巻回工程において、相対向する2つのターン平面のそれぞれにおいて巻線部材が互いに相手側に押し出されるようにして巻回され、互いに編み込まれることを特徴とする。
また、この発明による回転電機の巻線組立の製造方法は、好ましくは、前記巻回工程において、相対向する2つのターン平面のそれぞれにおいて巻線部材が互いに相手側に押し出されるようにして巻回されながら、それぞれが前記巻回工程を終えた他の巻線部材に編み込まれることを特徴とする。
また、この発明による回転電機の巻線組立の製造方法は、好ましくは、前記線材が絶縁電線であり、前記ターン平面上で前記巻線部材を巻回しながら前記絶縁電線に接続端子を形成するために、その所定部分の絶縁被膜を剥離することを特徴とする。
【0013】
また、この発明による回転電機の巻線組立の製造方法は、好ましくは、さらに、前記各巻線部材を巻回し、互いに編み込んだ後に、各巻線部材を変位させる変位工程を有し、この変位工程では、前記複数のそれぞれの巻線部材の前記各第1直線部の第1端部と前記各第2直線部の第1端部とを互いに反対の方向に変位させ、併せてそれぞれの巻線部材の前記各第2直線部の第2端部と前記各第1直線部の第2端部とを互いに反対の方向に変位させ、前記各第1直線部に第1平行直線部を、また前記各第2直線部に第2平行直線部を形成することを特徴とする。
また、この発明による回転電機の巻線組立の製造方法は、好ましくは、前記変位工程では、第1、第2の前記巻線部材を組み合わせた前記巻線組合体が複数形成され、この各巻線組合体のそれぞれは、前記第1の巻線部材の前記各第1平行直線部の上に前記第2の巻線部材の前記第2平行直線部が重ねられ、また前記第1の巻線部材の前記各第2平行直線部の下に前記第2の巻線部材の前記各第1平行直線部が重ねられることを特徴とする。
【0014】
また、この発明による回転電機の巻線組立の製造方法は、好ましくは、さらに前記変位工程の後に巻線組立を鉄心のスロットに挿入する挿入工程を有し、この挿入工程では、前記複数の巻線組合体のそれぞれは、鉄心に所定のピッチで形成された複数のスロットに対し、所定のスロットでは、前記第1の巻線部材の前記第1平行直線部が第1層に、前記第2の巻線部材の前記第2平行直線部が第2層に位置し、またこの所定のスロットから所定数離れたスロットでは、前記第2の巻線部材の前記第1平行直線部が第1層に、前記第1の巻線部材の第2平行直線部が第2層に位置するように、組み合わされて挿入されることを特徴とする。
また、この発明による回転電機の巻線組立の製造方法は、好ましくは、さらに前記挿入工程の後に、各巻線部材の端部を互いに接合する接合工程を有することを特徴とする。
また、この発明による回転電機の巻線組立の製造方法は、好ましくは、さらに、前記各巻線部材について、前記各第1直線部が位置する第1平面と、前記各第2直線部が位置する第2平面とが互いに近づくように押圧する押圧工程を有することを特徴とする。
また、この発明による回転電機の巻線組立の製造方法は、好ましくは、前記押圧工程が前記編み込みの後で、前記変位工程の前に行なわれることを特徴とする。
【0015】
また、この発明による回転電機の巻線部材の製造装置は、第1ターン部と、直線部と、第2ターン部とを有する回転電機の巻線部材の製造装置であって、
線材を巻回するターン平面を有する回転板と、この回転板を間欠的にその軸線の周りで回転させる第1モータと、前記ターン平面に垂直に配置され前記回転板の軸線上に位置する中心軸と、前記ターン平面に垂直に前記回転板に取り付けられ前記中心軸に成形ギャップを隔てて対向してその周りで回転する成形ローラと、線材を挟みながら前記成形ギャップへ送り込む線材送り機構と、この線材送り機構を間欠的に駆動する第2モータと、この第2モータによる前記線材の送り寸法Lを設定する第1設定要素と、前記回転板の軸方向に移動可能な押し出し部材と、この押し出し部材を間欠的に駆動する第3モータと、この第3モータによる前記押し出し部材の押し出し寸法pを設定する第2設定要素とを備え、
前記線材を前記ターン平面上で前記第1モータによりターンさせて前記第1ターン部を形成し、
またこの第1ターン部を形成した後で、前記線材を前記第1設定要素に基づき前記第2モータにより所定寸法Lだけ進め、
その後、前記ターン平面上で前記線材を前記第1モータにより前記第1ターン部と同じ方向にターンさせ、前記第2ターン部を形成するとともに、前記第1ターン部と第2ターン部との間に前記直線部を形成し、
前記第2ターン部を形成した後で、前記直線部を前記ターン平面から前記所定寸法pだけ離すように、前記第3モータにより前記直線部を押し出す動作を行なうことを特徴とする。
【0016】
また、この発明による回転電機の巻線部材の製造装置は、好ましくは、前記中心軸も前記回転板に取り付けられ、前記回転板とともに回転するようになっていることを特徴とする。
また、この発明による回転電機の巻線部材の製造装置は、好ましくは、前記線材送り機構が前記線材を保持した状態において、前記回転板の回転により前記第1ターン部と第2ターン部が形成されることを特徴とする。
また、この発明による回転電機の巻線部材の製造装置は、好ましくは、さらに前記回転板をその軸方向に移動させる回転板移動機構が設けられ、この回転板移動機構によって前記第1ターン部と第2ターン部の傾きが調整されることを特徴とする。
さらに、この発明による回転電機の巻線部材の製造装置は、好ましくは、さらに剥離機構が設けられ、前記線材を絶縁電線とし、その所定部分の絶縁被覆を前記剥離機構によって剥離することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
[回転電機の巻線部材および巻線組立についての説明]
この発明による回転電機の巻線部材の製造方法および巻線組立の製造方法並びに回転電機の巻線部材の製造装置の実施の形態について説明する前に、この発明によって製造される回転電機の巻線部材と巻線組立について説明する。
【0018】
図1はこの発明の回転電機の巻線組立の製造方法によって製造される回転電機の巻線組立を示す展開図、図2は図1に示す巻線組立の中の1つの巻線部材の一部を示す斜視図、図3は図1に示す巻線組立の中の1つの巻線組合体の一部を示す斜視図である。
【0019】
図1に示す巻線組立10は複数の巻線組合体12を含み、具体的には例えば6つの巻線組合体12Aから12Fを含んでいる。この巻線組合体12Aから12Fのそれぞれは、図1の左端から右端まで螺旋状に連続している。それぞれの巻線組合体12は図3に示すように、複数の巻線部材15を組み合わせて構成され、具体的には、2つの巻線部材151、152を組み合わせて構成される。それぞれの巻線部材15は、図2に示すように、1つの絶縁線材を螺旋状に巻回して構成される。図1に示す巻線組立10は、6つの巻線組合体12を含み、各巻線組合体12が2つの巻線部材15を含むので、合計12本の巻線部材15を含む。この巻線部材に使用される線材は、絶縁被覆された銅線など導電材料の長尺部材であり、例えば断面が円形の導電部材をエナメル被膜で覆ったものである。しかし、断面が長方形の被覆された線材を使用することもできる。
【0020】
各巻線部材15は、図2に示す展開状態において、第1平面に位置する複数の第1直線部15Aと、第2平面に位置する複数の第2直線部15Bと、複数の第1ターン部15Cと、複数の第2ターン部15Dとを有し、これらが連続するように、一本の絶縁線材を巻回して構成される。複数の第1直線部15Aの位置する第1平面と、複数の第2直線部15Bの位置する第2平面とは、互いに僅かな間隙を介して互いに平行に相対向している。複数の第1直線部15Aのそれぞれは、互いに平行な第1平行直線部15a1を有し、また、この第1平行直線部15a1から折れ曲がった2つの傾斜部15a2、15a3を有する。各傾斜部15a2は図2において巻線部材15の上側に、また各傾斜部15a3はその下側に位置する。第1平行直線部15a1の長さをL1、2つの傾斜部15a2、15a3の長さをL2とすると、第1直線部15Aの長さLは、L=L1+2L2となる。
【0021】
複数の第2直線部15Bのそれぞれは互いに平行な第2平行直線部15b1を有し、またこの第2平行直線部15b1から折れ曲がった2つの傾斜部15b2、15b3を有する。各傾斜部15b2は図2において巻線部材15の上側に、各傾斜部15b3はその下側に位置する。第2平行直線部15b1の長さは第1平行直線部15a1と同じL1であり、また傾斜部15b2、15b3の長さは傾斜部15a2、15a3と同じL2とされる。したがって、第2直線部21Bの長さLも第1直線部21Aの長さLと同じである。
【0022】
隣接する2つの第1平行直線部15a1の間隔および隣接する2つの第2平行直線部15b1の間隔は互いに等しく、例えば2Pとされる。また、各第2平行直線部15b1は、各第1平行直線部15a1に対して平行に配置され、隣接する2つの平行直線部15a1のちょうど中間に、位置している。その結果、隣接する第1平行直線部15a1と第2平行直線部15b1の間隔はPとなっている。
【0023】
複数の第1ターン部15Cは、図2において巻線部材15の上側に位置し、また複数の第2ターン部15Dはその下側に位置している。複数の第1ターン部15Cのそれぞれは、各第1直線部15Aと、その一側でそれに隣接する第2直線部15Bとを第1平面と第2平面の間で接続する。詳しくは、各第1ターン部15Cは、各第1平行直線部15a1から折れ曲がった傾斜部15a2と、その第1平行直線部15a1の一側でそれに隣接する各第2平行直線部15b1から折れ曲がった傾斜部15b2とを、第1平面と第2平面間で互いに接続する。
複数の第2ターン部15Dのそれぞれは、各第1直線部15Aと、その他側でそれに隣接する各第2直線部15Bとを第1平面と第2平面の間で接続する。詳しくは、各第2ターン部15Dは、各第1平行直線部15a1から折れ曲がった傾斜部15a3と、その第1平行直線部15a1の他側でそれに隣接する第2平行直線部15b1から折れ曲がった傾斜部15b3とを、第1平面と第2平面間で互いに接続する。
【0024】
巻線組合体12は図3のように構成され、図1に示す巻線組立10を構成する各巻線組合体12Aから12Fのそれぞれが図3に示すように構成される。もちろんこの図3も展開状態を示す。巻線組合体12は2つの巻線部材151、152を組み合わせたものである。図3に展開して示された巻線組合体12において、巻線部材151の第1平行直線部15a1には、その下に、他の巻線部材152の第2平行直線部15b1が重ねられ、また、巻線部材151の第2平行直線部15b1には、その上に、他の巻線部材152の第1平行直線部15a1が重ねられる。
【0025】
図1に示す巻線組立10は、円筒状に成形される固定子鉄心の内周に所定の間隔で形成された複数のスロットに装着される。この固定子鉄心に装着された状態では、巻線組立10もその全体が円筒状となるが、図1では、これを1つの平面上に展開して図示している。固定子鉄心に装着された状態では、1つのスロットに、巻線部材151の第1平行直線部15a1が挿入され、その下に巻線部材152の第2平行直線部15b1が重ねて挿入される。このスロットからピッチPに等しい距離だけ離れた別のスロットには、巻線部材151の第2平行直線部15b1と、その上に、巻線部材152の第1平行直線部15a1が重ねられて、挿入される。
【0026】
[回転電機の巻線部材15の製造方法の発明に関する実施の形態の説明]
実施の形態1.
さて、この発明による回転電機の巻線部材15の製造方法に関する実施の形態1について説明する。
この発明による巻線組立10の製造方法は、巻線部材15の巻回工程から、編み込み工程、押圧工程、変位工程、挿入工程の順番に実行されるが、編み込み工程以降の製造工程は、巻線部材を使用した巻線組立の製造方法となるので、まず最初に、この発明による巻線部材15の巻回工程を中心とする巻線部材の製造方法に関する実施の形態1について説明し、その後で、その巻線部材を使用した巻線組立の製造方法に関する実施の形態ついて説明することとする。
【0027】
<使用する巻線機械の主要構成>
実施の形態1において使用される巻線機械20の主要構成を図4に示す。なお、図4(a)はその平面図であり、図4(b)はその正面図である。この巻線機械20は、図4(a)(b)に示すように、ターン機構30と、線材送り機構50と、押出し機構60とを有し、巻線部材15に使用される線材17を螺旋状に巻回する。
ターン機構30は、回転板31と、中心軸33と、成形ローラ35とを有する。ターン機構30はまた回転板31を回転駆動する回転駆動機構37を有し、回転板31は、その軸線O―Oを中心に矢印A1、A2方向に、間欠的に回転駆動される。この回転板31は例えば円形であり、その一面に円形の回転平面32を有する。この回転平面32は、線材17を螺旋状に成形するためのターン平面を構成する。中心軸33は、軸線O―O上に配置されている。この中心軸33は、回転板31に直接取り付けられるか、または回転板31と別に構成される場合には、その軸線O―O上に配置される。この中心軸33は、直径d1の円形の断面を有する。
ターン機構30は、回転板31をその軸線に沿って往復駆動する回転板移動機構39を有し、回転板31は、その軸線O−Oに沿って、矢印B1、B2方向に、間欠的に、往復運動するように、駆動される。
【0028】
成形ローラ35はターン平面32上に配置され、回転板31に取り付けられていて、回転板31とともに回転する。この成形ローラ35は中心軸33よりも径の大きな円形の断面を有し、中心軸33との間に成形ギャップ36を形成する。回転板31の径方向における成形ギャップ36の寸法は、線材17の直径dに僅かな余裕をプラスした寸法とされる。この余裕は、成形ギャップ36に対し、線材17を滑らかに挿入するための余裕として設定される。
【0029】
線材送り機構50は、一対の送りローラ51、52を有する。この一対の送りローラ51、52の少なくとも一方は弾性ローラとされ、送りローラ51、52の相互間に線材17を弾性的に挟みながら、線材17を成形ギャップ36に向かって、矢印C方向に、間欠的に供給する。
【0030】
押出し機構60は、押出し部材61とその往復駆動機構62を有する。この往復駆動機構62は、螺旋状に巻回された巻線部材15の第1直線部15Aおよび第2直線部15Bを回転板31の軸線O―Oに沿って、ターン平面32から離すように押し出すものであり、押出し部材61を回転板31の軸線O−Oに沿って、矢印D1、D2方向に間欠的に往復運動するように駆動する。この押出し部材61は、成形ギャップ36と線材送り機構50の間に延びる線材17の直ぐ上であって、回転板31の直ぐ近くの位置に配置される。
【0031】
図4に示す巻線機械20は、さらに所定寸法L、pを設定する設定要素23、25を有する。第1設定要素23は、間欠的に駆動される線材送り機構50に対して、その各区同時における線材17の送り長さLを設定するものである。また設定要素25は、押出し部材61に対して、その押出し長さpを設定するものである。線材送り長さLは、図2に示す巻線部材15の第1、第2直線部15A、15Bの長さLに等しく、第1、第2平行直線部15a1、15b1の長さL1と、第2、第3傾斜部15a2、15a3、15b2、15b3の長さL2との和に等しい。押し出し長さpは、第1平行直線部15a1と第2平行直線部15b1との間のピッチPを決定する。この押し出し長さpは、例えばp=2Pに設定される。
【0032】
<巻回工程>
図5から図22は、この発明による巻線部材15の巻回工程を工程順に図示したものである。これらの図に従って、巻線部材15の巻回工程を詳細に説明する。図5から図22において、(a)は平面図、(b)は正面図である。なお、この巻回工程では、図24に示すような巻線部材15が製造される。複数の巻線部材15について編み込み工程を終了した巻線組立は図31に示され、この図31に示すように編み込みが終了した状態で押圧工程、変位工程を経て、図1に示す巻線組立10となり、鉄心のスロットに挿入される。
【0033】
(1)第1工程(線材送り工程)(図5、図6参照)
この第1工程は、線材送り工程であり、第1直線部15Aの長さを設定する。この工程では、巻線機械20の回転板31および押出し部材61はその動きを休止している。この休止状態において、線材送り機構50が駆動され、この送り機構50によって線材17が矢印Cで示すように、成形ギャップ36に供給される。送りローラ51、52の接合点と、成形ギャップ36とを含む平面が平面E−Eを構成する。線材17は送り機構50から成形ギャップ36に向かって平面E−E上の線材供給ラインを水平に供給されるものとする。線材17は図6の状態において、その先端が成形ギャップ36から長さLだけ左方向に進んだ位置まで送られ、第1直線部15Aのための長さLが設定される。この図6の状態で送り機構50による線材17の送りは休止される。図5に示す状態は、図6に示す状態に移行する途中の状態である。なお、この第1工程において、成形ローラ35は、中心軸33の真下に位置しており、成形ローラ23の中心軸は、軸線O−Oの垂直方向のちょうど下に位置している。
【0034】
(2)第2工程(ターン工程)(図7、図8参照)
この第2工程は、線材17を曲げるターン工程であり、この工程は、線材17に1つの第1直線部15Aと1つの第1ターン部15Cを形成する工程である。この工程では、線材送り機構50の回転が休止しており、線材17は送りローラ51、52の間で、挟み込まれて、保持される。回転板31は矢印A1方向に回転される。この回転板31の回転に基づき、線材17の、成形ギャップ36から突出した部分が成形ローラ36の回転により、中心軸33の外周面に沿ってターン平面32上で曲げられる。図7は図6の状態から回転板31が90度回転した状態を示し、中心軸33の周りに1つのターン部15Cのほぼ半分が形成されている。
図6に示す状態と図7に示す状態との間において、回転板31はその軸線O―Oに沿って矢印B1の方向に移動され、ターン部15Cの角度を調整する。
なお、この第2工程では、押出し部材60はまだ動きを休止している。
【0035】
第2工程では、図7から図8に示す状態まで、回転板31が矢印A1方向にさらに90度回転される。図8では、回転板31は図6の状態から180度回転しており、成形ローラ35は中心軸33の真上に位置し、線材17は平面F−F上を水平に延びて、その先端は右方向に向いている。平面F−Fは平面E−Eと平行であり、ほぼ中心軸33の直径d1に等しい寸法だけ平面E−Eより上に位置する。中心軸33の回りでは、線材17が180度ターンされた1つのターン部15Cが完全に形成されている。このターン部15Cの内径は、中心軸33の直径d1にほぼ等しい。また、線材17の先端とターン部15Cとの間には、1つの第1直線部15Aが形成されている。この第1直線部15Aとターン部15Cは、図2の巻線部材15の左端部分に相当するが、まだ変位工程が実行されていないので、第1平行直線部15a1、傾斜部15a2、15a3は形成されておらず、第1直線部15Aは直線状となっている。回転板31の回転は、図8の状態で休止される。なお、図7から図8の状態に移る間に、回転板31は矢印B1と逆の矢印B2の方向に、軸線O―Oに沿って戻る。
この第2工程では、平面F−F上に位置する第1直線部15Aと、第1ターン部15Cとを含んだ巻線部材15の半分のターンが形成される。
【0036】
(3)第3工程(押出し工程)(図9、図10参照)
この第3工程は直線部に対する押出し工程である。この押出し工程では、第2工程において、半分のターンが形成された後、押出し部材61が、矢印D1方向に、軸線O−Oに沿って駆動され、1つの第1直線部15Aがターン平面32から離れるように、平面F−F上で押し出される。図9に示す状態は、回転板31の動きと、送り機構50による線材17の送りがともに休止し、線材17が送りローラ51、52間に保持された状態であり、この状態において、押出し部材61が矢印D1方向に軸線O−Oに沿って移動し、1つの第1直線部15Aをターン平面32から離すように所定寸法pだけ押し出す。押出し部材61は、図9に示す状態から図10に示す状態の間に矢印D1と逆の矢印D2方向に元の位置に戻る。また、図9に示す状態と、図10に示す状態との間において、回転板31は矢印A1と逆の矢印A2方向に、成形ローラ35が中心軸33の真下に位置する状態に戻される。
【0037】
(4)第4工程(線材送り工程)(図11、図12参照)
この第4工程は、第1工程と同じ線材送り工程であり、図4に示す巻線機械20の各部は第1工程と同じに動かされる。この第4工程では、1つのターン部15Cと、次のターン部15Dとの間に、第2直線部15Bのための所定の長さLが平面E−E上に設定される。この第4工程では、回転板31および押出し部材61の動きは休止しており、線材送り機構50による線材17の送りが行なわれる。図11は送り機構50によって線材17が平面E−Eに沿って、矢印C方向に、送られる途中の状態を示し、線材17はさらに図12に示す状態まで、図10に示す状態から長さLだけ送り機構50によって送られる。図12の状態において、平面E−E上で、線材17のターン部15Cと、成形ギャップ36に挟まれた部分との間に、長さLが与えられる。図12に示す状態において、送り機構50による線材17の送りは休止される。
【0038】
(5)第5工程(ターン工程)(図13、図14参照)
この第5工程は、ターン工程であり、巻線機械20の各部は第2工程と同じに動き、次のターン部15Dが形成される。この第5工程では、線材送り機構50による線材17の送りは休止され、代わって、回転板31が矢印A1方向に、再び駆動される。図13は、図12から回転板31が矢印A1方向に90度回転した状態を、また図14は、図13から回転板31がさらに90度矢印A1方向に回転した状態をそれぞれ示す。線材17のターン部15Cを長さLだけ進めた部分が成形ギャップ24に挟まれた状態で回転板31が回転し、成形ローラ35も回転するので、ターン部15Cから長さLだけ隔たった位置に、次のターン部15Dが形成される。図14において、平面E−E上には、第1直線部15Aが位置しており、また平面F−F上で、ターン部15Cとターン部15Dとの間には、1つの第2直線部15Bが形成される。ターン部15Dの内径は、中心軸33の直径d1にほぼ等しい。
以上の第4工程と第5工程において、第2直線部15Bと第2ターン部15Dとを含む巻線部材15の次の半分のターンが形成される。また以上の第1工程から第5工程において、線材17に、第1直線部15Aと、ターン部15Cと、第2直線部15Bと、ターン部15Dとを含む巻線部材15の1つのターンが形成される。
【0039】
(6)第6工程(押出し工程)(図15、図16参照)
この第6工程は押出し工程であり、巻線機械20の各部の動きは、図9、図10に示す第3工程と同じである。第5工程で巻線部材15の次の半分のターンが形成された後、この第6工程では、押出し部材61が再び矢印B1方向に往復駆動され、第5工程で形成された1つの第2直線部15Bが、平面F−F上で、ターン平面32から離れるように、所定寸法pだけ押出される。押出し部材61は図14に示す状態と図15に示す状態との間で、矢印D1方向に押出され、図15に示す状態と、図16に示す状態との間で、矢印D1と逆の矢印D2方向に移動されて元に戻る。この第6工程では、送り機構50による線材17の送りは休止されている。一方、回転板31の回転は、図14から図15に示す状態までは休止され、図15の状態と図16に示す状態との間において、矢印A1と逆の矢印A2方向に戻る。
【0040】
(7)第7工程(線材送り工程)(図17、図18参照)
この第7工程は線材送り工程であり、この工程では、巻線機械20の動きは、図5、図6に示した第1工程、および図11、図12に示した第4工程と同じである。回転板31の回転が図16の状態で休止した状態が維持され、線材17が送り機構50により矢印Cの方向に、供給ラインに沿って送られる。図17では、図16の状態から長さL/2だけ、また図18では図16の状態から長さLだけ、それぞれ供給ラインに沿って線材17が左方向に送られる。図18では、ターン部15Dが図16の状態から長さLだけ左に進められ、平面E−E上で、このターン部15Dと、成形ギャップ36に挟まれた部分との間に、長さLが設定される。
【0041】
(8)第8工程(ターン工程)(図19、図20参照)
この第8工程はターン工程であり、この第8工程では、巻線機械20の各部の動きは、図7、図8に示した第2工程、および図13、図14に示した第5工程と同じである。線材送り機構50が休止され、線材17が送りローラ51、52の間に挟み込まれて保持され、回転板31が再び、矢印A1方向に回転される。図19では、成形ローラ35が図18の状態から90度回転され、また図20では、成形ローラ35が図18の状態から180度回転され、次のターン部15Cが形成される。この第8工程において、第1直線部15Aと第1ターン部15Cとを含む巻線部材15の次の半分のターンが形成される。
【0042】
(9)第9工程(押出し工程)(図21、図22参照)
この第9工程は押出し工程であり、この第9工程では、巻線機械20の各部の動きは、図9、図10に示した第3工程、および図15、図16に示した第6工程と同じである。線材17が引き続いて送りローラ51、52間に保持された状態で、図21に示すように、押出し部材61が矢印D1方向に押出され、第1直線部15Aを所定長さpだけ、ターン平面32から離すように、押し出す。図21では、成形ローラ35は図20と同じく、中心軸33の真上の位置に保持されるが、図22では、成形ローラ35は矢印A2方向に、成形ローラ35が中心軸33の真下に位置するまで戻される。併せて、図21と図22の間で、押出し部材61は矢印D2方向にもとの位置まで、戻される。
【0043】
以上第1工程から第9工程について、巻線部材15の巻回工程を詳細に説明したが、これらの説明から、第1工程から第3工程までの3つの工程、第4工程から第6工程までの3つの工程、および第7工程から第9工程までの3つの工程が、それぞれ1つの巻回工程単位を構成することが理解されよう。これらの巻回工程単位は、それぞれ第1工程、第4工程、第7工程に代表される線材送り工程、第2工程、第5工程、第8工程に代表されるターン工程、および第3工程、第6工程、第9工程で代表される押出し工程を含む。これらの各巻回工程単位では、巻線機械の各部の動きは同じであり、1つの巻回工程単位を繰り返す度に、巻線部材15の半分のターンが形成され、また形成された半分のターンが、ターン平面から所定寸法pだけ、押し出される。したがって、この巻回工程単位を繰り返すことにより、順次巻線部材15が半分のターンだけ繰り返して形成され、その繰り返しによって、必要なターン数を持った巻線部材15が製造される。図23は、7つの巻回工程単位によって、3.5ターン分を形成した状態を示し、また図24は巻回工程を終了した1つの巻線部材15を示す。図24(a)は巻線部材15の平面図、(b)はその正面図である。
【0044】
実施の形態1の製造方法によれば、巻線部材15の第1、第2直線部15A、15Bの長さLは、第1工程(図5、図6)、第4工程(図11、図12)、第7工程(図17、図18)における、線材送り機構50による線材17の送り長さLにより、決定されるので、設定要素70による長さLの設定値を変えることにより、容易に変更できる。また、第3工程(図9、図10)、第6工程(図15、図16)、第9工程(図21、図22)における、押出し部材61の押出し長さpにより、各巻線部材15の第1平行直線部15a1と第2平行直線部15b1との間のピッチPを決定することができ、設定要素71による長さpを変更することにより、ピッチPを容易に変更でき、とくに1つの巻線組合体12において、部分的に、ピッチPを変更することも可能となる。また、共通のターン平面32上で線材17をターンさせるので、従来の一対の板状巻芯を回転させる方法に比べて、ターン部分を小さくすることができる。
【0045】
また、実施の形態1ではターン機構30を使用し、このターン機構30により第1ターン部15Cおよび第2ターン部15Dを形成するので、各ターン部を形状を揃えて正確に形成できる。またターン機構30に、中心軸33とその周りで回転する成形ローラ35を用いるので、各ターン部では線材17が滑らかに曲げられ、線材17が絶縁電線であっても、ターン部でその絶縁被膜が剥がれるような不都合をなくすることができる。また、中心軸33と成形ローラ35との成形ギャップ36において線材17を成形ローラ35の回転によって曲げるので、各ターン部を簡単に曲げることができる。また、成形ローラ35を中心軸33とともに回転板31に設けたものでは、ターン機構30をより簡単に構成できる。
【0046】
また、実施の形態1では、線材送り機構50によって線材17を保持した状態で、ターン機構30により線材17が曲げられるので、その曲げ時に線材17が動くのを抑え、正確に曲げることができる。また実施の形態1では、回転板31の軸方向に移動可能な押出し部材61を使用し、この押出し部材61によって第1直線部15A、第2直線部15Bを容易に、ターン平面から離れるように押し出すことができる。さらに、実施の形態1では、回転板31を軸方向に移動させる回転板移動機構39を使用するので、回転板31を軸方向に移動させることにより、容易に、ターン部の角度調整を行なうことができる。
【0047】
[回転電機の巻線組立10の製造方法に関する実施の形態の説明]
実施の形態2.
続いて、複数の巻線部材15を有する回転電機の巻線組立10の製造方法に関する実施の形態2について説明する。この実施の形態2では、実施の形態1で製造した巻線部材15が使用され、巻線組立10が製造される。この巻線組立10の製造方法では、編み込み工程、押圧工程、変位工程、挿入工程がこの順番に実行される。
【0048】
<編み込み工程>
実施の形態2では、巻回工程によって図24に示す巻線部材15を多数製造した後に、1つの巻線部材15に、他の巻線部材15を編み込む工程が行なわれる。この編み込み工程について、図25から図30を参照して説明する。なお、図25から図30において、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【0049】
図25は、編み込み工程の最初の状態を示す。この編み込み工程では、1つの巻線部材151に対して、他の巻線部材152を編み込む。図25では、巻線部材151が図の左側に、他の巻線部材152がその右側に置かれ、また、巻線部材151の右端の第2直線部15Bの上に、巻線部材152の左端の第1直線部15Aが交差するように重ねられる。巻線部材151のターン部15Cと巻線部材152のターン部15Cは、すべて上部に整列しており、それらのターン部15Dはすべて下部に整列している。
【0050】
図26は、巻線部材152を図25の状態から90度だけその巻線軸の周りに回転させるとともに、巻線部材152を巻線部材151の方向に半分のターンだけ進めた状態を示す。この図26では、巻線部材151、152は、1ターン分だけ互いに編み込まれ、巻線部材152の左端の第1直線部15Aは、巻線部材151の右から1つ目の第1直線部15Aの下に交差するように重なり、また巻線部材152の左から2つ目の第2直線部15Bは、巻線部材151の右端の第2直線部15Bの上に交差するように重なっている。
図27は、巻線部材152を図26の状態からさらに90度だけその巻線軸の周りに回転させた状態である。巻線部材152を巻線部材151の方向に進めることはせず、巻線部材151、152は、図26と同じく、1ターン分だけ互いに編み込まれている。この図27の状態では、巻線部材151のターン部15Cが上部に位置しているのに対し、巻線部材152のターン部15Cは下部に位置しており、それらのターン部15Cの上下位置が互いに逆関係となっている。
【0051】
図28は、巻線部材152を図27の状態からさらの90度だけその巻線軸の周りに回転させるとともに、巻線部材152を図27からさらに半分のターンだけ巻線部材151の方向に進めた状態を示す。この図28では、巻線部材151、152は、1.5ターン分だけ互いに編み込まれ、巻線部材152の左端の第1直線部15Aは、巻線部材151の右から2つ目の第2直線部15Bの上に交差するように重なっている。
図29は、巻線部材152を図28の状態からさらに90度だけその巻線軸の周りに回転させた状態である。巻線部材152を巻線部材151の方向に進めることはせず、巻線部材151、152は、図28と同じく、1.5ターン分だけ互いに編み込まれている。この図29の状態では、巻線部材151、152のターン部15Cがすべて上部に整列しており、それらのターン部15Dがすべて下部に整列している。
【0052】
このように、巻線部材152を、90度だけその巻線軸の周りに回転させるとともに、半分のターン分だけそれらの重なりを増加するように巻線部材151の方向に進める工程と、巻線部材152をさらにその巻線軸の周りに90度だけ回転させる工程とを繰り返すことにより、順次巻線部材152を半分のターン分ずつ巻線部材151に編み込む。
【0053】
図30は、巻線部材151に対して、巻線部材152の編み込みを終了した状態を示す。この図30において、巻線部材152の各第1直線部15Aは、第1平面E−E上において、巻線部材151の隣接する2つの第1直線部15Aの間に位置してこれらの第1直線部Aは互いに並列している。また巻線部材152の各第2直線部15Bは、第2平面F−F上において、巻線部材151の隣接する2つの第2直線部15Bの間に位置し、これらの第2直線部15Bも互いに並列している。また、巻線部材152の各第1直線部15Aは、巻線部材151の各第2直線部15Bの上に交差して重なり、また、巻線部材152の各第2直線部15Bは巻線部材151の第1直線部15Aの下に交差して重なっている。
併せて図30では、各巻線部材151、152のターン部15Cはすべて上部に並列し、それらのターン部15Dはすべて下部に並列している。
【0054】
図31は、1つの巻線部材15に対して、11本の他の巻線部材15を編み込んだ状態の巻線組立10を示す。この図31において、12本の巻線部材15の各第1直線部15Aは、すべて第1平面E−E上で互いにほぼ平行して整列し、各第2直線部15Bは、すべて第2平面F−F上で互いにほぼ平行して整列している。また、各第1ターン部15Cは巻線組立10の上部に整列しており、また各第2ターン部15Dはその下部に整列している。
【0055】
<押圧工程>
実施の形態2では、編み込み工程に続いて、押圧工程が実行される。この押圧工程は、編み込み工程が終了した状態の巻線組立10に対し、各第1直線部15Aの位置する第1平面E−Eと、各第2直線部15Bの位置する第2平面F−Fを互いに接近させるように、押圧する。
【0056】
この押圧工程は、図32(A)(B)に示される。図32(A)は編み込み工程の終了した巻線組立10の正面図であり、各巻線部材15の第1直線部15Aの位置する第1平面E−Eと、各第2直線部15Bの位置する第2平面F−Fとは、互いに平行に隔たっているが、図32(B)に示すように、各直線部15A、15Bの内側面同士がほぼ同一面に位置するように、第1直線部15Aと第2直線部15Bの少なくとも一方を相手側に押圧する。
【0057】
<変位工程>
実施の形態2では、押圧工程が終了した巻線組立10に対して、変位工程が実行される。この変位工程では、図31に示す巻線組立10に対して押圧工程を実施した後、巻線組立10の各巻線部材15を図2に示す亀甲形状に変形させ、また2つの巻線部材15を図3に示すように互いに重ね合わせて、複数の巻線組合体12を構成する。
【0058】
この変位工程では、複数のピンを有する4つの可動部材80A、80B、80C、80Dが使用される。図32(C)に示すように、可動部材80A、80Cは各巻線部材15の第1直線部15A側に、また可動部材80B、80Dはそれと反対側、すなわち、第2直線部15B側に、それぞれ配置される。可動部材80Aは、各巻線部材15の第1直線部15Aの下端部15abを同時に移動させる複数のピン80aを有し、可動部材80Bは、各巻線部材15の第2直線部15Bの下端部15bbを同時に移動させる複数のピン80bを有する。また、可動部材80Cは、各巻線部材15の第1直線部15Aの上端部15aaを同時に移動させる複数のピン80cを有し、可動部材80Dは、各巻線部材15の第2直線部15Bの上端部15baを同時に移動させる複数のピン80dを有する。
【0059】
図33および図34はこれらの可動部材80Aから80Dの移動を示す。これらの図において、可動部材80Aは右側へ移動され、各ピン80aによって、各第1直線部15Aの下端部15abを右側へ移動させる。可動部材80Bは、可動部材80Aと反対方向に左側へ移動され、各ピン80bによって、各第2直線部15Bの下端部15bbを左側へ移動させる。また、可動部材80Cは、左側へ移動され、各ピン80cによって、各第1直線部15Aの上端部15aaを左側へ移動させる。可動部材80Dは可動部材80Cと反対に右側へ移動され、各ピン80dによって、各第2直線部15Bの上端部15baを右側へ移動させる。これらの可動部材80Aから80Dの移動の結果、各巻線部材15は図34に実線で示す状態から、点線で示す状態へ変位される。
【0060】
図34から明らかなように、第1平面E−E上に位置する各第1直線部15Aは、その上端部15aaが左側へ、その下端部15abが右側へそれぞれ移動し、第1平行直線部15a1と、傾斜部15a2、15a3を持つ結果となる。また、第2平面F−F上に位置する各第2直線部15Bは、その上端部15baが右側へ、その下端部15bbが左側へそれぞれ移動し、第2平行直線部15b1と、傾斜部15b2、15b3を持つ結果となる。このようにして、図2に示すような変位された巻線部材15が形成される。
【0061】
次に、図34において、実線で示す巻線部材15と、一点鎖線で示す別の巻線部材15との関係に着目する。この別の巻線部材15は、変位工程の前に、その第1直線部15Aが、実線で示す巻線部材15の第2直線部15Bとその長さ方向の中点Gで交差しており、可動部材80Aから80Dの移動後には、点線で示す第2並行直線部15b1の上に重なる結果になる。同様に、一点鎖線で示す巻線部材15の第2直線部15Bは、実線で示す巻線部材15の第1直線部15Aとその中点Gで交差しており、可動部材80Aから80Dの移動の結果、点線で示す第1並行直線部15a1の下に重なる結果になる。このようにして、変位工程では、図3に示すように、2つの巻線部材15の平行直線部15a1,15b1が互いに重なり、巻線組合体12が形成される。
【0062】
<挿入工程>
実施の形態2では、変位工程の後で、巻線組立10を回転電機の固定子鉄心のスロットに挿入する挿入工程が実行させる。固定子鉄心は平板状に展開して構成され、その一面に、複数のスロットが所定の間隔で形成される。巻線組立10は、各巻線組合体12の互いに重なり合った平行直線部15a1、15b1が1つのスロットに挿入され、平行直線部15a1がそのスロット内の内層に、また平行直線部15b1がそのスロットの外層に位置する。このスロットからN個離れた別のスロットに、同じ巻線組合体12の互いに重なり合った別の平行直線部15b1、15a1が挿入される。この別のスロットでは、平行直線部15b1が内層に、また平行直線部15a1が外層に位置するようにして、挿入される。
すべての巻線組合体12を同様にして、各スロットに挿入した後、固定子鉄心を各スロットが内周に位置するようにして円筒状に曲げてその両端を接合し、また巻線組立10に必要な内部結線を行い、必要な巻線部材15の端部を互いに接合する接合工程が実行され、固定子が完成する。
【0063】
以上説明した実施の形態2では、押圧工程を変位工程の前に実行したが、変位工程の後で、押圧工程を実行することもできる。
【0064】
実施の形態2の巻線組立10の製造方法においても、巻線部材15の第1、第2直線部15A、15Bの長さLは、第1工程(図5、図6)、第4工程(図11、図12)、第7工程(図17、図18)における、線材送り機構50による線材17の送り長さLにより、決定されるので、設定要素23による長さLの設定値を変えることにより、容易に変更できる。また、第3工程(図9、図10)、第6工程(図15、図16)、第9工程(図21、図22)における、押出し部材61の押出し寸法pにより、各巻線部材15の第1平行直線部15a1と第2平行直線部15b1との間のピッチPを決定することができ、設定要素25による寸法pを変更することにより、ピッチPを容易に変更でき、とくに1つの巻線組合体12において、部分的に、ピッチPを変更することも可能となる。また、また、共通のターン平面32上で線材17をターンさせるので、従来の一対の板状巻芯を回転させる方法に比べて、ターン部分を小さくすることができる。
【0065】
また、実施の形態2では、複数の巻線部材を、それぞれの第1直線部、第2直線部、第1ターン部、第2ターン部が並列するように、互いに編み込むことにより、容易に巻線組立10を構成し、とくに複数の巻線部材を形成した後に、この編み込みを行なうことにより、容易に巻線組立10を構成することができる。
また実施の形態2では、複数の巻線部材15を巻回し、編み込んだ後に、変位工程により、各第1直線部15Aに第1平行直線部15a1を形成し、また各第2直線部15Bに第2平行直線部を形成するので、これらの平行直線部15a1、15b1が互いに平行する状態で、スロットに容易に挿入できる。
【0066】
また、実施の形態2では、変位工程において、2つの巻線部材について、第1平行直線部15a1と第2平行直線部15b1の上下の重なり関係を変更して重ねるので、スロット内における2つの巻線部材の電機特性を均一化でき、とくに所定のスロットでは、第1の巻線部材の第1平行直線部15a1が第1層に、また第2の巻線部材の第2平行直線部15b1が第2層に位置し、またこの所定のスロットから所定数離れたスロットでは、第1の巻線部材の第1平行直線部15a1を第2層に、第2の巻線部材の第2平行直線部15b1を第1層に位置させて、各ターン毎にその位置を変更するので、電気特性のより均一化を図ることができる。
【0067】
また、実施の形態2では、巻線組立10を鉄心に挿入した後、各巻線部材の端部を互いに接合するので、挿入作業が簡単に行なうことができ、挿入後に容易に巻線組立の結線を行なうことができる。
また、実施の形態2では、複数の巻線部材15の各第1直線部15Aが位置する第1平面と、各第2直線部15Bが位置する第2平面とを近づける押圧工程を行なうので、スロット内で第1の巻線部材と第2の巻線部材とを近づけることが容易となり、とくに押圧工程を編み込み後で、変位工程前に実行するので、押圧後のより接近した平面において、変位工程をより効率的に実行できる。
【0068】
実施の形態3.
次にこの発明による回転電機の巻線組立の製造方法に関する実施の形態3について、図35を参照して説明する。
この実施の形態3は、1つの巻線部材15の巻回工程の終了後に、別の巻線部材15を巻回しながら、同時に巻回工程を終了した巻線部材15に編み込む方法である。なお、図35において、実施の形態1、実施の形態2と同じ部分は同じ符号で示している。
【0069】
巻回工程の終了した巻線部材を図35の左側に、符号151で示す。別の巻線部材はその右側に符号153として示されている。図35では、これらの巻線部材151、153が互いに2.5ターン分だけ互いに編み込まれた状態が示されている。巻線部材153の左端の第1直線部15Aは、巻線部材151の右から3つ目の第2直線部15Bの上に交差して重なっている。巻線部材153は、左から4つ目の第1直線部15Aが押出し部材61によってターン平面32から寸法pだけ押し出された状態である。
【0070】
図35に示す状態から、巻線部材153には、線材17を図35の上方へ、寸法Lだけ送る線材送り工程が、例えば図11、図12に示す第4工程と同様に実行され、それに引き続いて、線材17を曲げて、次のターン部15Dと、第2直線部15Bを形成するターン工程が、例えば図13、図14に示す第5工程と同様に実行され、さらにその後、第2直線部15Bを寸法pだけ押出し部材61によってターン平面32から押し出す押出し工程が、例えば図15、図16に示す第6工程と同様に実行される。これらの工程の中で、ターン工程では、図35において巻線部材153がその巻線軸の周りに180度回転され、巻線部材153の左端の第1直線部15Aが、図27と同様に、巻線部材151の第1直線部15Aの下に交差して重なるようにされる。また、その後の押出し工程では、巻線部材153がその半分のピッチだけ、巻線部材151との編み込みを増加させるように、巻線部材151の方向に押し出され、図29と同様に、巻線部材153の左端の第1直線部分15Aが巻線部材151の次の第2直線部15Bの上に交差して重なるようにされる。
【0071】
このようにして、実施の形態3では、巻線部材153が巻回されながら、同時に巻線部材151に対して、順次編み込まれることとなるので、1つの巻線部材15の巻回工程と、その編み込み工程とを、同時に実行することができる。このため、特別な編み込み工程を省略し、工程の簡略化と、作業時間の短縮を図ることが可能になる。
【0072】
実施の形態4.
次にこの発明による回転電機の巻線組立の製造方法に関する実施の形態4について図36を参照しながら説明する。この実施の形態3は、複数の巻線部材15を同時に巻回しながら、併せて、互いに編み込まれた別の巻線部材15に編み込む方法である。なお、図36で、実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3と同じ部分は同じ符号で示すこととする。
【0073】
巻回工程の終了した巻線部材を図36の左側に、符号151、152で示す。別の巻線部材はその右側に符号153、154として示されている。図36では、巻線部材151、152はそれぞれ巻回工程と編み込み工程を終了しており、互いに編み込まれた巻線部材である。また、図36では、これらの巻線部材151、152に対し、別の巻線部材153、154が互いに2.5ターン分だけ互いに編み込まれた状態が示されている。巻線部材153、154のそれぞれの左端の第1直線部15Aは、巻線部材151、152の右から3つ目の第2直線部15Bの上に交差して重なっている。巻線部材153、154は、左から4つ目の第1直線部15Aが押出し部材61によってターン平面32から寸法pだけ押し出された状態である。
【0074】
図36に示す状態から、巻線部材153、154には、線材17を図36の上方へ、寸法Lだけ送る線材送り工程が、例えば図11、図12に示す第4工程と同様に実行され、それに引き続いて、線材17を曲げて、次のターン部15Dと、第2直線部15Bを形成するターン工程が、例えば図13、図14に示す第5工程と同様に実行され、さらにその後、第2直線部15Bを寸法pだけ押出し部材61によってターン平面32から押し出す押出し工程が、例えば図15、図16に示す第6工程と同様に実行される。これらの工程の中で、ターン工程では、図36において巻線部材153、154がその巻線軸の周りに180度回転され、それらの左端の第1直線部15Aが、図27と同様に、巻線部材151、152の第1直線部15Aの下に交差して重なるようにされる。また、その後の押出し工程では、巻線部材153、154がその半分のピッチだけ、巻線部材151、152との編み込みを増加させるように、巻線部材151、152の方向に押し出され、図29と同様に、巻線部材153、154の左端の第1直線部分15Aが巻線部材151、152の次の第2直線部15Bの上に交差して重なるようにされる。
【0075】
このようにして、実施の形態4では、巻線部材153、154が巻回されながら、同時に巻線部材151、152に対して、順次編み込まれることとなるので、2つの巻線部材15の巻回工程と、その巻線部材2の別の巻線部材15に対する編み込み工程とを、同時に実行することができる。このため、特別な編み込み工程を省略し、工程の簡略化と、作業時間の短縮を図ることが可能になる。
なお、実施の形態4では、2つの巻線部材153、154を同時に巻回する方法を図示して説明したが、もっと多くの数の、例えば3本または4本の巻線部材15を同時に巻回しながら、別の巻線部材15に編み込むことも可能である。また、別の巻線部材151、152も2つの巻線部材を互いに編み込んだものとしたが、1つの巻線部材15に対して編み込む方法、または3つ以上の巻線部材15を互いに編み込んだものに対して編み込む方法とすることも可能である。
【0076】
図37は編み込み工程の終了した別の巻線組立10Aを示す。この巻線組立10Aは、基本的には図31の巻線組立10と同じであるが、端部の構成が図31と違っている。図31では、巻線組立10の左端部および右端部において、12本のすべての巻線部材15の端部が同じ下側に延びるように形成されたが、図37の巻線組立10Aでは、6本の巻線部材15の左端部に位置する第1直線部15Aとその右端部に位置する第2直線部15Bが図37においてその下側に延び、残りの6本の巻線部材15の左端部に位置する第2直線部15Bとその右端部に位置する第1直線部15Aが上側に延びるように、形成されている。このような巻線組立10Aも、実施の形態4の方法で、より短時間に、簡単に製造できる。
【0077】
実施の形態5.
次にこの発明による回転電機の巻線組立の製造方法に関する実施の形態5について、図38、図39を参照して説明する。この実施の形態5は、巻線部材を巻回しながら、同時に編み込む別の方法である。図38にも、実施の形態1、2、3、4と同じ部分には同じ符号を付している。
【0078】
図38では、1つの巻回工程を終了した巻線部材151に対して、その両側からそれぞれ別の巻線部材152、153が、巻回しながら編み込まれる。巻線部材152、153を巻回するために、2つの巻線機械20A、20Bが用いられる。これらの巻線機械20A、20Bは、被膜剥離機構75が付加されていることを除いて図4に示す巻線機械20と同じである。巻線機械20A、20Bは、それぞれのターン平面32が相対向するように、対向して設置される。図38の状態では、巻線部材151に対して、その左側から巻線部材152が巻回されながら編み込まれ、それらの2.5ターン分が互いに編み込まれている。また、巻線部材151に対して、その右側から巻線部材153が巻回されながら、それらの2.5ターン分が互いに編み込まれている。
【0079】
図38に示す2つの巻線機械20A、20Bは、線材送り機構50と押出し部材61との間に、それぞれ、被膜剥離機構75を配置したものである。この被膜剥離機構75は、一対のローラの間に線材17を挟み、線材17の必要部分の絶縁被覆を剥離するものである。図38の例では、各巻線部材151、152、153の端部に、被膜剥離機構75によって、被膜剥離部15Hが形成され、この被膜剥離部15Hでは、線材17の絶縁被膜が剥離され、内部導体が露出している。この被膜剥離部15Hのうち、とくに巻線部材152の右端部の被膜剥離部15Hと、巻線部材153の左端部の被膜剥離部15Hは、巻線部材151の中央部で、互いに近接配置され、その部分において互いの接続を容易としている。このような巻線部材の構成は、図39に示すような巻線組立10Bに有効である。図39に示す巻線組立10Bでは、その中央において、複数の接続端子15Jを構成している。この接続端子15Jは、2つの被膜剥離部15Hを互いに接合して構成される。
【0080】
実施の形態5は、巻線組立10Bのように中央に接続端子15Jを構成するのに有効であるほか、一対の巻線機械20A、20Bを用い、2つの巻線部材152、152をそれぞれの巻線機械により同時に巻回するとともに、編み込むことができ、巻回工程と、編み込み工程の簡略化にも有効である。
【0081】
なお、図38では、巻回工程を終了した巻線部材151に対し、別の巻線部材152、153をその左右両側から、巻回しながら編み込む方法であるが、巻線部材151を除去し、2つの巻線部材152、153を、巻回しながら、互いに編み込むような方法とすることもできる。この方法では、2つの巻線機械20A、20Bによりそれぞれ巻線部材152、153を巻回しながら、それらの巻線部材152、153を、同時に編み込むことができ、特別な編み込み工程を実行する必要がなくなる。
【0082】
[回転電機の巻線部材の製造装置に関する実施の形態についての説明]
さて、この発明による回転電機の巻線部材の製造装置に関する実施の形態6について説明する。
実施の形態6.
巻線機械20の主要構成については、説明の都合上、図4を参照して先に説明したが、実施の形態6として、巻線機械20の構成について、改めて説明する。
【0083】
図40は、巻線機械20の構成を示す正面図であり、図41はそのA−A線に沿った断面図である。
巻線機械20は、すでに説明したように、ターン機構30、線材送り機構50および押出し機構60を持っている。図40、41には、それらの駆動機構がケース21とともに図示されている。まず、ターン機構30の回転板31は、回転軸40に取り付けられており、回転駆動機構37と、回転板移動機構39によって駆動される。回転軸40はケース21を貫通しており、ケース21の内部には、回転駆動機構37を構成する電気モータ41が取り付けられている。電気モータ41はその回転軸上に歯車42を有し、この歯車42が、回転板31の回転軸40に取り付けられた歯車43に噛み合っている。電気モータ41は、歯車42、43を介して、回転板31を回転駆動する。この電気モータ41を正および逆回転させることにより、回転板31は、図4に示す矢印A1、A2方向に回転する。回転板31の回転量は、電気モータ41の回転数を設定することにより、設定できる。
【0084】
ケース21の内部には、また回転板移動機構39を構成する電気モータ45が取り付けられている。この電気モータ45は、回転板31をその中心軸に沿って図4の矢印B1、B2方向に往復駆動する。回転板31の回転軸40は、外周にねじを形成したねじ軸40aを有し、このねじ軸40aには、筒体46がねじ込まれている。この筒体46はベルト47を介して、電気モータ45の回転軸に取り付けられた筒体48に連結されている。電気モータ45の回転は、筒体48からベルト47に伝わり、筒体46を回転させ、ねじ軸40aをその軸線に沿って移動させる。その結果、回転板31がその軸線に沿って移動される。モータ56を正および逆回転させることにより、回転板31は図4に示す矢印B1、B2方向に、往復駆動され、その移動量は電気モータ45の回転数を設定して決められる。
【0085】
次に、線材送り機構50について説明する。この線材送り機構50に対する駆動機構は、電気モータ55を含む。この電気モータ55はケース21の内部に取り付けられている。この電気モータ55は、一対の送りローラ51、52のうちの下側の送りローラ52を回転駆動する。一対の送りローラ51、52は線材17を挟んで、互いに弾性的に接触しており、そのうちの1つの送りローラ52を回転駆動することにより、線材17を送ることができる。また、電気モータ55が停止した状態では、線材17は送りローラ51、52に挟まれ、線材17が保持され、その移動にブレーキが掛かった状態となる。送りローラ52は回転軸56に取り付けられ、この回転軸56は、ボールベアリング57を介して、ケース21により支持されている。この回転軸56は連結器58を介して電気モータ55の回転軸59に連結されている。
電気モータ55の回転量(回転数)は、線材17に対する送り量Lを決定する。巻線部材15の巻回工程には、線材送り工程(図4、5の第1工程、図10、11の第4工程、図16、17の第7工程)が含まれており、線材17を図4の矢印C方向に送る送り量Lが与えられる。この長さLの設定要素23が、電気モータ55の回転量(回転数)を設定し、長さLを設定する。設定要素23により、電気モータ55の回転量を変え、設定長さLを簡単に変えることができる。
【0086】
押出し部材61に対する押出し機構60は、電気モータ63を含む。この電気モータ63はケース21の内部に取り付けられている。押出し部材61は、図40、図41では、線材17の供給ラインを確保する切り欠き部61aを有し、線材17の供給ラインを跨いでいる。また、押出し部材61は、押出し面62を有し、この押出し面62は線材17の供給ラインの前に形成される。巻線部材15の巻回工程は、ターン工程(図6、7の第2工程、図12、13の第5工程、図18、19の第8工程)を含んでおり、このターン工程においてターン部15C、15Dとともに、直線部15A、15Bが形成される。この直線部15A、15Bは、押出し面62の直前に延在するように曲げられ、次の押出し工程において、押出し部材61によって押し出される。
押出し部材61は、外周にねじを有するねじ軸65にベアリングを介して取り付けられ、ねじ軸65が回転しても、押出し部材61は回転しない。このねじ軸65は筒体66を介してケース21を貫通し、連結器67を介して、電気モータ63の回転軸68に連結されている。筒体66は内周にねじ軸65にねじ込まれたねじ孔を有し、ねじ軸65の回転が、ねじ軸65の軸方向の移動をもたらす。ねじ軸65の軸方向の移動に伴い、押出し部材61が回転板31の軸線に沿って移動される。電気モータ63の正転、逆転により、押出し部材61は図4の矢印D1、D2方向に寸法pだけ往復駆動される。この押出し部材61の押出し寸法pは、電気モータ65の回転量(回転数)によって決定される。押出し部材61による押出し寸法pを設定する設定要素35は、モータ63の回転量を設定し、押出し寸法pを設定する。設定要素35の設定量を変えることにより、押出し寸法pを簡単に変えることができる。
【0087】
この図40、41に示す巻線機械20の動作の詳細は、図5から図22について説明したが、要約すると、次の3つの工程、すなわち、線材送り工程、ターン工程、および押出し工程をその順序に実行し、また、これらの3つの工程を繰り返すことにより、線材17に対し、第1直線部15A、第1ターン部15C、第2直線部15Bおよび第2ターン部15Dを形成し、それを押し出す。
【0088】
(1) 線材送り工程
この線材送り工程は、図5と図6に示す第1工程、図11と図12に示す第4工程、図17と図18に示す第7工程に代表される。この線材送り工程では、電気モータ41による回転板31の回転動作は休止され、また電気モータ45による回転板31の軸方向の往復動作も休止しており、さらに電気モータ63による押出し部材61の押出し動作も休止している。この状態において、電気モータ55により線材送り機構機構50の送りローラ52が駆動され、線材17が設定要素23により設定された寸法Lだけ矢印C方向に、成形ギャップ36に送り込まれる。
この動作により、第1直線部15Aまたは第2直線部15Bの長さLが設定される。
【0089】
(2) ターン工程
このターン工程は、図7と図8に示す第2工程、図13と図14に示す第5工程、および図19と図20に示す第8工程に代表される工程である。このターン工程では、電気モータ55による線材送り機構50は線材17の送りを休止し、線材17を送りローラ51、52間に挟んで保持している。また、電気モータ63による押出し部材61の押出し動作も休止している。この状態において、電気モータ41による回転板31の回転動作と、電気モータ45による回転板31の軸方向の往復動作が行なわれる。
電気モータ41により、回転板31はまず、矢印A1方向の回転動作を行ない、この回転動作により、成形ローラ23が中心軸22の周りで回転し、線材17がターン平面32上で、成形ギャップ36の部分で曲げられ、第1ターン部15Cまたは第2ターン部15Dが形成される。併せて、この第1ターン部15C、第2ターン部15Dの形成に伴い、先行する線材送り工程によって長さLが設定された第1直線部15A、15Bも形成される。第1ターン部15Cまたは第2ターン部15Dの形成後、回転板31は電気モータ41により、矢印A2方向に駆動され、もとの位置まで戻る。
併せて、電気モータ45により、回転板31が軸方向に矢印B1、B2方向に往復動作を行ない、ターン部15Aまたは15Bの角度調整を行なう。
【0090】
(3) 押出し工程
この押出し工程は、図9と図10の第3工程、図15と図16の第6工程、および図21と図22の第9工程に代表される。この押出し工程では、電気モータ41による回転板31の回転動作、電気モータ45による回転板31の軸方向の往復動作はともに休止しており、また電気モータ55による線材送り動作も休止しており、線材17は、送りローラ51、52間に保持された状態となっている。この状態において、電気モータ63により、押出し部材61が駆動され、押出し部材61が回転板31の軸方向に、矢印D1、D2方向に、往復動作を行なう。この押出し部材61の往復動作により、第1直線部15Aおよび第2直線部15Bが、回転板31の軸方向に、ターン平面32から設定要素25によって設定された所定寸法pだけ押し出される。
【0091】
巻線機械20には、被膜剥離機構75が必要に応じて追加される。この被膜剥離機構75は、線材送り機構50と押出し部材61との間の、線材供給ラインに配置され、ケース21に取り付けられる。この被膜剥離機構75は、線材17の必要部分に、被膜剥離部15Hを形成するのに使用され、例えば図38、図39のように、巻線組立に接続端子15Jを形成するのに、有効に使用される。
【0092】
この実施の形態6の巻線機械20によれば、第1直線部15Aおよび第2直線部15Bの長さLは、設定要素23による設定長さLを変更することにより、容易に変更することができ、また、第1直線部15Aまたは第2直線部15Bの押し出しピッチpも、設定要素35による設定値pを変更することにより、容易に変更できる。加えて、巻線部材15の形成の途中においても、押し出しピッチpを部分的に変更することも容易となる。
【0093】
また、図40、41の巻線機械20によれば、中心軸33も、成形ローラ35とともに、回転板31に取り付けたので、中心軸33と成形ローラ35の取り付け構造を簡単化し、しかも中心軸33と成形ローラ35との間の成形ギャップ36の寸法も一定に保ち、より正確に巻線部材15を巻回することができる。
また、巻線機械20によれば、線材送り機構50によって線材17を保持した状態で、第1ターン部15Cおよび第2ターン部15Bを形成するので、ターン部15A、15Bをより確実に、より正確に形成することができる。また、回転板移動機構39を設け、回転板31をその軸方向に移動するので、ターン部15Cおよび15Dの傾きを容易に調整できる。さらに、被膜剥離機構75を設けたものでは、巻線部材15の所定部分に被膜剥離部15Hを容易に形成し、例えば中間接続端子15Jも容易に形成することができる。
【0094】
[この発明による巻線組立を用いた回転電機の説明]
図42は、この発明により製造された巻線組立10、10Aまたは10Bを用いた回転電機の一例を示す断面図である。
この回転電機は、車両に搭載される交流発電機であり、車両のバッテリの充電、車両に搭載された各種電気負荷への給電などに使用される。この交流発電機は、回転軸101、一対のブラケット110、111、回転子120および固定子130を有する。回転子120は、一対の回転子鉄心121、122および回転コイル123を有する。この回転コイル123は、界磁コイルであり、回転軸101上に設けられた一対のブラシ102、103およびスリップリング104、105から励磁される。回転軸101は、一対のブラケット110、111により、ベアリング112、113を介して支持されている。
【0095】
固定子130は、回転子120の外周に配置された環状の固定子鉄心131と巻線組立10を有する。固定子鉄心131は、その内周面に所定の間隔で多数のスロットを有し、巻線組立10の各巻線組立体12がそのスロット内に挿入されている。具体的には、各巻線組合体12の各巻線部材15の第1、第2平行直線部15a1、15b1がスロットに挿入される。この巻線組立10は、交流発電機の出力コイルを構成し、回転軸101がエンジンなどで駆動されると、交流電圧を発生する。この交流電圧は、例えば整流器により、直流電圧に変換され、バッテリ、各種負荷に給電される。
【0096】
【発明の効果】
以上のように、この発明による回転電機の巻線部材の製造方法は、所定寸法L、pを設定する工程、線材送り工程、第1、第2のターン工程および押出し工程を含み、第1のターン工程ではターン平面上で第1ターン部を形成し、その後の線材送り工程では所定寸法Lだけ線材を送り、その後の第2のターン工程ではターン平面上で線材をターンさせて第2ターン部を形成し、併せて第1ターン部と第2ターン部との間の直線部を形成し、その後の押出し工程では所定寸法pだけ直線部をターン平面から離れるように直線部を押出す方法であり、この方法によれば、所定寸法L、pを容易に変更し、巻線部材の直線部の長さとピッチを必要に応じて、容易に変更して、巻線部材を製造することができる。
【0097】
また、この発明による回転電機の巻線組立の製造方法は、巻線組立の複数の巻線部材の巻回工程が、所定寸法L、pを設定する工程と、第1、第2の線材送り工程と、第1、第2のターン工程と、第1、第2の押出し工程を含み、第1の線材送り工程では所定寸法Lに基づき第1直線部の長さを設定し、第1のターン工程では、線材をターン平面上でターンさせて1つの第1ターン部を形成し、併せて1つの第1直線部を形成し、第1の押出し工程では、1つの第1直線部をターン平面から所定寸法pだけ離すように押出し、第2の線材送り工程では、所定寸法Lに基づき第2直線部の長さを設定し、第2のターン工程では、線材を前記ターン平面上でターンさせて第2ターン部を形成し、併せて第2直線部を形成し、第2の押出し工程では、1つの第2直線部をターン平面から所定寸法pだけ押出す方法であり、この方法によれば、所定寸法L、pを容易に変更でき、各巻線部材の第1直線部、第2直線部の長さおよびピッチを必要に応じて変更して、巻線組立を製造することができる。
【0098】
また、この発明による回転電機の巻線部材の製造装置は、ターン平面を有する回転板と、この回転板を間欠的に回転させる第1モータと、ターン平面の中心軸と、この中心軸との間に成形ギャップを形成するターン平面上の成形ローラと、線材を成形ギャップに送り込む線材送り機構と、この線材送り機構を間欠的に駆動する第2モータと、この第2モータによる線材送り寸法Lを設定する第1設定要素と、回転板の軸方向に移動可能な押出し部材と、この押出し部材を間欠的に駆動する第3モータと、この第3モータによる押出し寸法pを設定する第2設定要素とを備えたものであり、この製造装置によれば、所定寸法L、pを容易に変更し、巻線部材の直線部の長さとピッチを必要に応じて、容易に変更して、巻線部材を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によって製造される回転電機の巻線組立の展開図。
【図2】 この発明によって製造される回転電機の巻線部材の展開図。
【図3】 この発明によって製造される回転電機の巻線組合体の展開図。
【図4】 この発明の回転電機の巻線部材の製造において使用される巻線製造装置の主要部を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図5】 この発明による回転電機の巻線部材の製造方法に関する実施の形態1における巻回工程の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図6】 この発明による回転電機の巻線部材の製造方法に関する実施の形態1における巻回工程の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図7】 この発明による回転電機の巻線部材の製造方法に関する実施の形態1における巻回工程の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図8】 この発明による回転電機の巻線部材の製造方法に関する実施の形態1における巻回工程の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図9】 この発明による回転電機の巻線部材の製造方法に関する実施の形態1における巻回工程の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図10】 この発明による回転電機の巻線部材の製造方法に関する実施の形態1における巻回工程の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図11】 この発明による回転電機の巻線部材の製造方法に関する実施の形態1における巻回工程の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図12】 この発明による回転電機の巻線部材の製造方法に関する実施の形態1における巻回工程の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図13】 この発明による回転電機の巻線部材の製造方法に関する実施の形態1における巻回工程の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図14】 この発明による回転電機の巻線部材の製造方法に関する実施の形態1における巻回工程の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図15】 この発明による回転電機の巻線部材の製造方法に関する実施の形態1における巻回工程の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図16】 この発明による回転電機の巻線部材の製造方法に関する実施の形態1における巻回工程の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図17】 この発明による回転電機の巻線部材の製造方法に関する実施の形態1における巻回工程の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図18】 この発明による回転電機の巻線部材の製造方法に関する実施の形態1における巻回工程の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図19】 この発明による回転電機の巻線部材の製造方法に関する実施の形態1における巻回工程の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図20】 この発明による回転電機の巻線部材の製造方法に関する実施の形態1における巻回工程の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図21】 この発明による回転電機の巻線部材の製造方法に関する実施の形態1における巻回工程の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図22】 この発明による回転電機の巻線部材の製造方法に関する実施の形態1における巻回工程の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図23】 この発明による回転電機の巻線部材の製造方法に関する実施の形態1における巻回工程の一工程を示す平面図。
【図24】 この発明によって巻回工程を終了した巻線部材を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図25】 この発明による回転電機の巻線組立の製造方法に関する実施の形態2における編み込み工程の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図26】 この発明による回転電機の巻線組立の製造方法に関する実施の形態2における編み込み工程の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図27】 この発明による回転電機の巻線組立の製造方法に関する実施の形態2における編み込み工程の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図28】 この発明による回転電機の巻線組立の製造方法に関する実施の形態2における編み込み工程の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図29】 この発明による回転電機の巻線組立の製造方法に関する実施の形態2における編み込み工程の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図30】 この発明による回転電機の巻線組立の製造方法に関する実施の形態2における編み込み工程の一工程を示し、(a)は平面図、(b)は正面図。
【図31】 この発明により編み込み工程を終了した巻線組立を示す平面図。
【図32】 この発明による回転電機の巻線組立の製造方法に関する実施の形態2における押圧工程と変位工程の説明図。
【図33】 この発明による回転電機の巻線組立の製造方法に関する実施の形態2における変位工程を示す平面図。
【図34】 この発明による回転電機の巻線組立の製造方法に関する実施の形態2における変位工程の説明図。
【図35】 この発明による回転電機の巻線組立の製造方法に関する実施の形態3における編み込み工程を示す平面図。
【図36】 この発明による回転電機の巻線組立の製造方法に関する実施の形態4における編み込み工程を示す平面図。
【図37】 この発明により編み込み工程を終了した別の巻線組立の平面図。
【図38】 この発明による回転電機の巻線組立の製造方法に関する実施の形態5における編み込み工程を示す平面図。
【図39】 この発明により編み込み工程を終了した別の巻線組立の平面図。
【図40】 この発明による回転電機の巻線部材の製造装置に関する実施の形態6の正面図。
【図41】 図40のA−A線による断面図。
【図42】 この発明による巻線組立を用いた回転電機を示す断面図。
【符号の説明】
10、10A、10B 巻線組立、
12、12A、12B、12C、12D、12E、12F 巻線組合体
15、151、152、153、154 巻線部材
15A 第1直線部、15B 第2直線部、15C 第1ターン部、
15D 第2ターン部、
15a1 第1平行直線部、15b1 第2平行直線部、
15a2、15a3、15b2、15b3 傾斜部、
15H 被覆剥離部、15J 接続端子
17 線材、
20 巻線機械、23 第1設定要素、25 第2設定要素、
30 ターン機構、31 回転板、32 ターン平面、
33 中心軸、35 成形ローラ、36 成形ギャップ、
37 回転駆動機構、39 回転板移動機構、41 第1モータ、
50 線材送り機構、 55 第2モータ、60 押出し機構、
61 押出し部材、63 第3モータ、75 被膜剥離機構、
80A、80B、80C、80D 可動部材、

Claims (27)

  1. 少なくとも1本の線材に、第1ターン部と、直線部と、第2ターン部とを形成する巻回工程を含んだ回転電機の巻線部材の製造方法であって、前記巻回工程が、
    所定寸法L、pを設定する工程と、
    少なくとも1本の線材をターン平面上でターンさせて前記第1ターン部を形成する第1のターン工程と、
    この第1のターン工程の後で、前記線材を前記所定寸法Lだけ進める線材送り工程と、
    この線材送り工程の後で、前記ターン平面上で前記線材を前記第1ターン部と同じ方向にターンさせ、前記第2ターン部を形成するとともに、前記第1ターン部と第2ターン部との間に前記直線部を形成する第2のターン工程と、
    前記第2ターン部を形成した後で、前記直線部が前記ターン平面から前記所定寸法pだけ離れるように前記直線部を前記ターン平面から押し出す押出し工程とを含んでいることを特徴とする回転電機の巻線部材の製造方法。
  2. 請求項1記載の回転電機の巻線部材の製造方法であって、ターン機構を使用し、前記第1ターン部と第2ターン部が前記線材送り工程の前後において、前記ターン機構によって形成されることを特徴とする回転電機の巻線部材の製造方法。
  3. 請求項2記載の回転電機の巻線部材の製造方法であって、前記ターン機構が、中心軸とその周りで回転する成形ローラとを有し、前記中心軸と成形ローラとの間に形成された成形ギャップにおいて、前記線材を前記成形ローラの回転によってターンさせ、前記第1ターン部および第2ターン部を形成することを特徴とする回転電機の巻線部材の製造方法。
  4. 請求項2記載の回転電機の巻線部材の製造方法であって、前記ターン機構が前記ターン平面を有する回転板と、前記ターン平面に垂直に配置され前記回転板の回転中心に設けられた中心軸と、前記ターン平面と垂直に前記回転板に設けられ前記中心軸の周りで回転する成形ローラとを有し、前記中心軸と成形ローラとの間の成形ギャップに送られた線材を前記成形ローラの回転によってターンさせ、前記第1ターン部および第2ターン部を形成することを特徴とする回転電機の巻線部材の製造方法。
  5. 請求項4記載の回転電機の巻線部材の製造方法であって、前記中心軸も前記回転板に取り付けられており、前記回転板とともに回転することを特徴とする回転電機の巻線部材の製造方法。
  6. 請求項2記載の回転電機の巻線部材の製造方法であって、前記線材を送る線材送り機構を使用し、この線材送り機構は前記線材を挟む一対の送りローラを有し、この送りローラによって前記線材を保持した状態で、上記ターン機構が前記線材をターンさせることを特徴とする回転電機の巻線部材の製造方法。
  7. 請求項4記載の回転電機の巻線部材の製造方法であって、前記回転板の軸方向に移動可能な押出し部材を使用し、この押出し部材によって、前記直線部が前記ターン平面から押し出されることを特徴とする回転電機の巻線部材の製造方法。
  8. 請求項4記載の回転電機の巻線部材の製造方法であって、前記回転板をその軸方向に移動させる回転板移動機構を使用し、この回転板移動機構によって前記第1ターン部と第2ターン部の傾きが調整されることを特徴とする回転電機の巻線部材の製造方法。
  9. 複数の巻線部材を有し、それぞれの巻線部材が、複数の第1直線部と、複数の第2直線部と、前記各第1直線部とその一側でそれに隣接する前記第2直線部とを接続する複数の第1ターン部と、前記各第1直線部とその他側でそれに隣接する前記第2直線部とを接続する複数の第2ターン部とを持つように、線材を巻回する巻回工程を経て形成される回転電機の巻線組立の製造方法であって、前記各巻線部材の巻回工程が、
    所定寸法L、pを設定する工程と、
    少なくとも1つの線材を送り、前記所定寸法Lに基づき前記第1直線部の長さを設定する第1の線材送り工程と、
    この第1の線材送り工程の後で、前記線材をターン平面上でターンさせて1つの前記第1ターン部を形成し、併せて1つの前記第1直線部を形成する第1のターン工程と、
    この第1のターン工程の後で、前記1つの第1直線部を前記ターン平面から前記所定寸法pだけ離すように、前記1つの第1直線部を押出す第1の押出し工程と、
    この第1の押出し工程の後で、前記線材を送り、前記所定寸法Lに基づき前記第2直線部の長さを設定する第2の線材送り工程と、
    この第2の線材送り工程の後で、前記ターン平面上で前記線材を前記1つの第1ターン部と同じ方向にターンさせ、1つの前記第2ターン部を形成するとともに、前記1つの第1ターン部と1つの第2ターン部との間に1つの前記第2直線部を形成する第2のターン工程と、
    この第2のターン工程の後で、前記1つの第2直線部を前記ターン平面から前記所定寸法pだけ離すように、前記1つの第2直線部を押出す第2の押出し工程とを含んでいることを特徴とする回転電機の巻線組立の製造方法。
  10. 請求項9記載の回転電機の巻線組立の製造方法であって、前記複数の前記巻線部材を、それぞれの第1直線部、第2直線部、第1ターン部、第2ターン部が並列するように互いに編み込むことを含むことを特徴とする回転電機の巻線組立の製造方法。
  11. 請求項10記載の回転電機の巻線組立の製造方法であって、前記巻回工程を繰り返すことにより前記複数の巻線部材が形成され、この複数の巻線部材を形成した後に、前記複数の巻線部材を互いに編み込むことを特徴とする回転電機の巻線組立の製造方法。
  12. 請求項10記載の回転電機の巻線組立の製造方法であって、前記巻回工程を終えた1つの巻線部材に対し、他の巻線部材を前記巻回工程により巻回しながら、同時に編み込むことを特徴とする回転電機の巻線組立の製造方法。
  13. 請求項10記載の回転電機の巻線組立の製造方法であって、前記巻回工程において、複数本の線材が同時に巻回され、複数の巻線部材を形成しながら、同時にこれらの複数の巻線部材を互いに編み込むことを特徴とする回転電機の巻線組立の製造方法。
  14. 請求項10記載の回転電機の巻線組立の製造方法であって、前記巻回工程において、相対向する2つのターン平面のそれぞれにおいて巻線部材が互いに相手側に押し出されるようにして巻回され、互いに編み込まれることを特徴とする回転電機の巻線組立の製造方法。
  15. 請求項10記載の回転電機の巻線組立の製造方法であって、前記巻回工程において、相対向する2つのターン平面のそれぞれにおいて巻線部材が互いに相手側に押し出されるようにして巻回されながら、それぞれが前記巻回工程を終えた他の巻線部材に編み込まれることを特徴とする回転電機の巻線組立の製造方法。
  16. 請求項15記載の回転電機の巻線組立の製造方法であって、前記線材が絶縁電線であり、前記ターン平面上で前記巻線部材を巻回しながら前記絶縁電線に接続端子を形成するために、その所定部分の絶縁被膜を剥離することを特徴とする回転電機の巻線組立の製造方法。
  17. 請求項10記載の回転電機の巻線組立の製造方法であって、さらに、前記各巻線部材を巻回し、互いに編み込んだ後に、各巻線部材を変位させる変位工程を有し、この変位工程では、前記複数のそれぞれの巻線部材の前記各第1直線部の第1端部と前記各第2直線部の第1端部とを互いに反対の方向に変位させ、併せてそれぞれの巻線部材の前記各第2直線部の第2端部と前記各第1直線部の第2端部とを互いに反対の方向に変位させ、前記各第1直線部に第1平行直線部を、また前記各第2直線部に第2平行直線部を形成することを特徴とする回転電機の巻線組立の製造方法。
  18. 請求項17記載の回転電機の巻線組立の製造方法であって、前記変位工程では、第1、第2の前記巻線部材を組み合わせた前記巻線組合体が複数形成され、この各巻線組合体のそれぞれは、前記第1の巻線部材の前記各第1平行直線部の上に前記第2の巻線部材の前記第2平行直線部が重ねられ、また前記前記第1の巻線部材の前記各第2平行直線部の下に前記第2の巻線部材の前記各第1平行直線部が重ねられることを特徴とする回転電機の巻線組立の製造方法。
  19. 請求項18記載の回転電機の巻線組立の製造方法であって、さらに前記変位工程の後に巻線組立を鉄心のスロットに挿入する挿入工程を有し、この挿入工程では、前記複数の巻線組合体のそれぞれは、鉄心に所定のピッチで形成された複数のスロットに対し、所定のスロットでは、前記第1の巻線部材の前記第1平行直線部が第1層に、前記第2の巻線部材の前記第2平行直線部が第2層に位置し、またこの所定のスロットから所定数離れたスロットでは、前記第2の巻線部材の前記第1平行直線部が第1層に、前記第1の巻線部材の第2平行直線部が第2層に位置するように、組み合わされて挿入されることを特徴とする回転電機の巻線組立の製造方法。
  20. 請求項19記載の回転電機の巻線組立の製造方法であって、さらに前記挿入工程の後に、各巻線部材の端部を互いに接合する接合工程を有することを特徴とする回転電機の巻線組立の製造方法。
  21. 請求項17記載の回転電機の巻線組立の製造方法であって、さらに、前記各巻線部材について、前記各第1直線部が位置する第1平面と、前記各第2直線部が位置する第2平面とが互いに近づくように押圧する押圧工程を有することを特徴とする回転電機の巻線組立の製造方法。
  22. 請求項21記載の回転電機の巻線組立の製造方法であって、前記押圧工程が前記編み込みの後で、前記変位工程の前に行なわれることを特徴とする回転電機の巻線組立の製造方法。
  23. 第1ターン部と、直線部と、第2ターン部とを有する回転電機の巻線部材の製造装置であって、
    線材を巻回するターン平面を有する回転板と、この回転板を間欠的にその軸線の周りで回転させる第1モータと、前記ターン平面に垂直に配置され前記回転板の軸線上に位置する中心軸と、前記ターン平面に垂直に前記回転板に取り付けられ前記中心軸に成形ギャップを隔てて対向してその周りで回転する成形ローラと、線材を挟みながら前記成形ギャップへ送り込む線材送り機構と、この線材送り機構を間欠的に駆動する第2モータと、この第2モータによる前記線材の送り寸法Lを設定する第1設定要素と、前記回転板の軸方向に移動可能な押し出し部材と、この押し出し部材を間欠的に駆動する第3モータと、この第3モータによる前記押し出し部材の押し出し寸法pを設定する第2設定要素とを備え、
    前記線材を前記ターン平面上で前記第1モータによりターンさせて前記第1ターン部を形成し、
    またこの第1ターン部を形成した後で、前記線材を前記第1設定要素に基づき前記第2モータにより所定寸法Lだけ進め、
    その後、前記ターン平面上で前記線材を前記第1モータにより前記第1ターン部と同じ方向にターンさせ、前記第2ターン部を形成するとともに、前記第1ターン部と第2ターン部との間に前記直線部を形成し、
    前記第2ターン部を形成した後で、前記直線部を前記ターン平面から前記所定寸法pだけ離すように、前記第3モータにより前記直線部を押し出す動作を行なうことを特徴とする回転電機の巻線部材の製造装置。
  24. 請求項23記載の回転電機の巻線部材の製造装置であって、前記中心軸も前記回転板に取り付けられ、前記回転板とともに回転するようになっていることを特徴とする回転電機の巻線部材の製造装置。
  25. 請求項23記載の回転電機の巻線部材の製造装置であって、前記線材送り機構が前記線材を保持した状態において、前記回転板の回転により前記第1ターン部と第2ターン部が形成されることを特徴とする回転電機の巻線部材の製造装置。
  26. 請求項23記載の回転電機の巻線部材の製造装置であって、さらに前記回転板をその軸方向に移動させる回転板移動機構が設けられ、この回転板移動機構によって前記第1ターン部と第2ターン部の傾きが調整されることを特徴とする回転電機の巻線部材の製造装置。
  27. 請求項23記載の回転電機の巻線部材の製造装置であって、さらに剥離機構が設けられ、前記線材を絶縁電線とし、その所定部分の絶縁被覆を前記剥離機構によって剥離することを特徴とする回転電機の巻線部材の製造装置。
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